JP4648105B2 - 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法に関し、特に、レーザーを用いてパターンニングを行う太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法に関する。
透光性の基板上に製膜で形成される太陽電池が知られている。図1は、従来の非晶質半導体(アモルファス系)による太陽電池モジュールの構成の一例を示す断面図である。
太陽電池モジュール110は、透光性基板101と複数のセル(太陽電池)105を具備する。透光性基板101は、ガラスに例示される。複数のセル105(105a、105b、105c、…)は、透光性基板101上に形成され、互いに直列に接続されている。複数のセル105(105a、105b、105c、…)の各々は、表面電極層102(102a、102b、102c、…)、発電層103(103a、103b、103c、…)、裏面電極層104(104a、104b、104c、…)を備える。表面電極層102は、透光性基板101上に分離溝106で分離形成された酸化錫などの透明電極膜である。発電層103は、各表面電極層102上に分離溝107で分離形成されたシリコンなどの非晶質半導体膜である。裏面電極層104は、各発電層103上に分離溝8で分離形成され且つ各右隣の透明電極膜102に部分的に重畳された銀やアルミニウムなどの金属膜である。発電層103は、その内部に平行なPIN接合を含み、透光性基板101および表面電極層102を順次介して光入射があると光起電力を生じる。各発電層103a、103b、103c…内で発生した光起電力は裏面電極膜104a、104b、104c…による接続により直列的に相加されて実用的な出力電圧を得ることが出来る。
通常、上記のような構成の太陽電池モジュールの製造において、表面電極層102、発電層103、及び裏面電極膜104を分離して形成するときは、細密加工性に優れているレーザー加工技術が用いられている。
図2は、レーザー加工技術の概略を示す図である。図2(a)は、レーザー加工用のレーザ装置180の構成を示している。レーザーによる上記分離溝の加工は、通常、レーザー装置180を用いて行われる。レーザー発振器181より出射されたレーザービーム183は、レンズ184で集光される。そして、円形のパターンを有するレーザービーム183として、X−Yステージ187上の基板188へ照射される。図2(b)は、基板188の平面図であり、レーザービーム183で加工された部分の円形状パターンを示している。レーザービーム183は、円形状パターンを有するため、その加工された部分も円形状パターン189を有する。分離溝が連続するように、円形状パターン189の一部(20%程度)を重ねながら加工する。従って、分離溝を加工する速度は、レーザービーム径×0.8×レーザーのパルス繰り返し周波数になる。
一方、最近は太陽電池製造コストを低下させるため、太陽電池モジュール1枚当たりの電池面積の大面積化(100cm角すなわち1m程度以上)が顕著に行われている。面積が増大すると加工速度が重要となる。例えば、上記の分離溝の間隔を7mmとすると電池面積が100cm角の場合、分離溝の総延長距離は約150mとなる。大量生産には加工時間を3分以内とすることが要求される。総延長距離約150mの分離溝を加工時間3分以内で形成するためには、加工速度として毎秒1000mm以上が必要になる。
レーザーの繰返し周波数として、安定な発振を得るにあたっては、Nd:YAGレーザーで10kHz程度が限度である。これで加工速度として毎秒1000mmを達成するには、レーザービーム径として125μm以上が必要である。ところが、ビーム径が125μmと大きくなると分離溝の幅も同じ大きさになる。そのため、太陽電池モジュールにおける太陽電池の有効面積が減少するため、結果として太陽電池モジュールあたりの光電変換効率が低下する。
図3は、従来技術の太陽電池モジュールにおけるレーザー加工部分の断面の一部を示す図である。裏面電極層104をレーザー加工して分離溝108を形成する場合、レーザービームのエネルギー分布が一般にガウシアン分布となるために、レーザービーム周囲のエネルギーが低い領域でバリ115が発生し易い。このバリは、隣接する発電層103同士の電気的短絡発生要因となる。一方、レーザービームの中心部分はエネルギーが高いので、表面電極層102がダメージを受けて変性することがある。この変性領域がビームの多くの面積で発生すると、表面電極層102の一部が蒸発して分離溝108の周辺に残渣として再付着して絶縁不良となる場合がある。したがって、表面電極層の残渣やバリが発生しないようにレーザービームのエネルギーを調整しなければならず、その調整に困難を生じさせている。
さらに、裏面電極加工に必要なエネルギー閾値は、裏面電極の膜厚や材質にもよるが、通常0.3〜0.4J/cm以上が必要である。そのため、レーザービーム径が大きくなると、その面積に比例してレーザの出力も大きくする必要が有る。例えば、レーザービーム径を60μmから125μmと大きくする場合、必要なエネルギー閾値は約4.3倍となり、設備コストが上昇していた。
この課題に対して、特開2002−33495号公報に、光起電力装置の製造方法が開示されている。この光起電力装置の製造方法は、アモルファスシリコン系太陽電池において、透明基板上に導電性透明電極膜、非晶質半導体の発電層、裏面電極膜の積層膜を有し、モジュール単位に基板上で分離され且つ該分離されたモジュールが基板上で直列に接続されている。そして、前記透明電極膜側よりレーザービームを照射し、該ビームが透明電極膜を通過し、非晶質半導体の発電層に到達し、同層にて吸収されたエネルギにより非晶質半導体層が蒸発する際のガス圧力で裏面電極膜を除去して分離溝を形成する際に、前記分離溝形成方向中心線に長軸が略一致し、短径で加工溝幅になるように且つ長径/短径の比が5以下である楕円状パターンになるようにレンズ光学系を介して形成したレーザービームをパルス状に照射しつつ、該レーザービームを、隣り合う前記楕円状パターンの長軸が10〜30%重なるように該長軸方向へ相対的に移動して、バリが発生しないように前記分離溝を形成することを特徴とする。
関連する技術として特開2001−267613号公報に集積型薄膜太陽電池とその製造方法が開示されている。この集積型薄膜太陽電池は、透明絶縁基板上に順に積層された透明電極層、少なくとも一の結晶質シリコン系光電変換ユニット層、および裏面電極層が複数の光電変換セルを形成するように分離溝において分離されていて、かつそれらのセルが互いに電気的に直列接続された集積型薄膜太陽電池である。前記裏面電極層を複数の裏面電極に分離するための裏面電極分離溝が前記透明基板側からスクライブ用レーザビームを照射することによって前記結晶質シリコン系光電変換ユニット層の所定領域と同時に前記裏面電極層の所定領域を吹き飛ばすことによって形成されたものである。前記裏面電極分離溝の領域内で露出された前記透明電極層の金属顕微鏡による観察において、その透明電極層の熱損傷を表わす変色または剥離を生じている面積割合が2%以上で10%未満の範囲内にある。
微結晶系シリコン膜の発電層を含む太陽電池、特にタンデム型太陽電池は、非晶質半導体膜の太陽電池に比較して、発電層の性質や膜厚が変化する。そのため、タンデム型太陽電池を含む太陽電池モジュールでは、レーザー加工による分離溝の加工条件が変化することが考えられる。すなわち、タンデム型太陽電池を含む太陽電池モジュールにおいて、レーザー加工の適切な条件を選定することが望まれる。加工速度を低下せることなく、表面電極層のダメージによる絶縁不良やバリを発生させないようにする技術が求められる。
特開2002−33495号公報 特開2001−267613号公報
本発明の目的は、微結晶系シリコン膜の発電層を含む薄膜太陽電池において、レーザービームによる薄膜の加工にあたり、レーザーの出力を高めることなくレーザー加工の速度を速めることが可能な太陽電池モジュールの製造方法、及び、太陽電池モジュールを提供することである。
本発明の目的は、微結晶系シリコン膜の発電層を含む薄膜太陽電池において、レーザービームによる薄膜の加工にあたり、太陽電池モジュール効率を低下させることなく、レーザー加工の速度を速めることが可能な太陽電池モジュールの製造方法、及び、太陽電池モジュールを提供することである。
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するため
の手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の
形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、そ
れらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用
いてはならない。
上記課題を解決するために、本発明の太陽電池モジュールは、基板(1)と、基板(1)上に設けられ互いに直列に接続された複数の発電セル(5)とを具備する。複数の発電セル(5)の各々は、基板(1)上に設けられる表面電極層(2)と、表面電極層(2)上に設けられ微結晶系シリコン膜を含む発電層(3)と、発電層(3)上に設けられた裏面電極層(4)とを備える。複数の発電セル(5)のうちの隣り合うものの間に、裏面電極層(4)の表面から表面電極層(2)へ延びる分離溝(8)を有する。分離溝(8)は、表面電極層(2)の表面上に、複数の楕円状パターン(89)が長軸方向に連続的に並んだ形状を有する。複数の楕円状パターン(89)の各々は、長径と短径との比が1より大きく3以下であり、表面電極層(2)の表面が変性した変性領域(72)と、変性領域(72)を囲む環状領域(71)とを含み、変性領域(72)の楕円状パターン(89)に対する面積割合は、20%〜50%である。複数の楕円状パターン(89)のうちの互いに隣接するものは、一部が重なる。
前記複数の楕円状パターン(89)の50%以上は、重なりが、互いに隣接するものの一方の環状領域(71)の端部と他方の変性領域(72)の一部とが重なるように設けられている。複数の楕円状パターン(89)の50%以上は、重なりの範囲が、一方の環状領域(71)の端部と他方の変性領域(72)の端部とが一致する位置から、一方の変性領域(72)の端部と他方の変性領域(72)の端部とが一致する位置までである
本発明において、変性領域(72)の楕円状パターン(89)に対する面積割合は、20%〜50%が好ましい。また、隣接する楕円状のパターン(89)を適切な範囲で重ねることにより、分離溝(8)における分離を確実に行うことができると共に、表面電極層(2)の不必要な変性(損傷)を防止することができる。それにより、楕円状パターン(89)を用いて、加工速度を向上し太陽電池の面積を増加させながら、分離溝(8)の本来の機能を適切に発揮する分離溝(8)を形成することが可能となる。
上記の太陽電池モジュールにおいて、複数の楕円状パターンの50%以上は、重なりの範囲が、一方の環状領域(71)の端部と他方の変性領域(72)の端部とが一致する位置から、一方の変性領域(72)の端部と他方の変性領域(72)の端部とが一致する位置までである。
上記の太陽電池モジュールにおいて、重なりの範囲は、環状領域(71)の端部と変性領域(72)の端部との距離が、変性領域(72)の長軸方向の長さに対して20%以下で重なる範囲である。
上記の太陽電池モジュールにおいて、複数の楕円状パターン(89)の各々は、長径と短径との比が3以下である。このとき、楕円状パターンであるので、長径と短径との比は1よりも大きくなる。
本発明において、短軸と長軸の比を大きくしすぎた場合に、面積は不変でも周長が長くなり、楕円状パターン(89)周辺部でのレーザーエネルギー密度が低下し、その周辺部でバリが発生する、という現象を抑制することができる。
上記の太陽電池モジュールにおいて、複数の楕円状パターン(89)の各々は、分離溝(8)の側面と変性領域(72)との距離が、15μm以上50μm以下である。
本発明において、15μm以下の場合、レーザービームが非常に急峻なエネルギー分布を持つことになり、表面電極層(2)にダメージを多く与えると共に、分離溝(8)の側壁に残渣が付着し、表面電極層(2)と裏面電極層(3)との間を短絡してしまい、好ましくない。また、50μm以上となると分離溝(8)の幅が広くなり分離溝(8)周辺でのエネルギー密度の低い領域でバリが発生しやすくなるとともに、太陽電池の有効発電面積が少なくなり、発電量が少なくなるので好ましくない。
上記の太陽電池モジュールにおいて、複数の楕円状パターン(89)の各々は、環状領域(71)の長軸方向の幅が、15μm以上50μm以下である。
上記課題を解決するために、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、(a)基板(1)上に透明で導電性を有する表面電極層(2)を形成する工程と、(b)表面電極層(2)上に、微結晶系シリコン膜を含む発電層(3)を形成する工程と、(c)発電層(3)の上に、裏面電極層(4)を形成する工程と、(d)楕円状ビームパターンを有するレーザービーム(83)の長軸が、裏面電極層(4)の表面から表面電極層(2)へ延びる分離溝(8)の形成方向の中心線に略一致するように、基板(1)側からレーザービーム(83)をパルス状に照射しながら長軸方向へ相対的に移動して、分離溝(8)を形成する工程とを具備する。分離溝(8)は、表面電極層(2)の表面上に、複数の楕円状パターン(89)が連続的に並んだ形状を有する。複数の楕円状パターン(89)の各々は、長径と短径との比が1より大きく3以下であり、表面電極層(2)の表面が変性した変性領域(72)と、変性領域(72)を囲む環状領域(71)とを含み、変性領域(72)の楕円状パターン(89)に対する面積割合は、20%〜50%である。複数の楕円状パターン(89)のうちの互いに隣接するものは、一部が重なる。複数の楕円状パターン(89)の50%以上は、重なりが、互いに隣接するものの一方の環状領域(71)の端部と他方の変性領域(72)の一部とが重なるように設けられている。複数の楕円状パターン(89)の50%以上は、重なりの範囲が、一方の環状領域(71)の端部と他方の変性領域(72)の端部とが一致する位置から、一方の変性領域(72)の端部と他方の変性領域(72)の端部とが一致する位置までである
本発明において、変性領域(72)の楕円状パターン(89)に対する面積割合は、20%〜50%が好ましい。また、隣接する楕円状のパターン(89)を適切な範囲で重ねることにより、分離溝(8)における分離を確実に行うことができると共に、表面電極層(2)の不必要な変性(損傷)を防止することができる。それにより、楕円状パターン(89)を用いて、加工速度を向上し太陽電池の面積を増加させながら、分離溝(8)の本来の機能を適切に発揮する分離溝(8)を形成することが可能となる。
上記の太陽電池モジュールの製造方法において、複数の楕円状パターン(89)の50%以上は、重なりの範囲が、互いに隣接するものの一方の環状領域(71)の端部と他方の変性領域(72)の端部とが一致する位置から、一方の変性領域(72)の端部と他方の変性領域(71)の端部とが一致する位置までである。
上記の太陽電池モジュールの製造方法において、(d)工程において、(d1)一方の長軸と他方の長軸とが、一方の環状領域(71)の端部と他方の変性領域(72の端部との距離が変性領域(72)の長軸方向の長さに対して20%以下で重なるように、レーザービーム(83)をパルス状に照射しながら長軸方向へ相対的に移動する工程を備える。
上記の太陽電池モジュールの製造方法において、複数の楕円状パターン(89)の各々は、長径と短径との比が3以下である。
本発明において、短軸と長軸の比を大きくしすぎた場合に、面積は不変でも周長が長くなり、楕円状パターン(89)周辺部でのレーザーエネルギー密度が低下し、その周辺部でバリが発生する、という現象を防止することができる。
上記の太陽電池モジュールの製造方法において、(d)工程において、(d2)分離溝(8)の側面と変性領域(72)との距離が、15μm以上50μm以下となるように、レーザービーム(83)をパルス状に照射する工程を備える。
本発明において、15μm以下の場合、レーザービームが非常に急峻なエネルギー分布を持つことになり、表面電極層(2)にダメージを多く与えると共に、分離溝(8)の側壁に残渣が付着し、表面電極層(2)と裏面電極層(3)との間を短絡してしまい、好ましくない。また、50μm以上となると分離溝(8)の幅が広くなり分離溝(8)周辺でのエネルギー密度の低い領域でバリが発生しやすくなるとともに、太陽電池の有効発電面積が少なくなり、発電量が少なくなるので好ましくない。
上記の太陽電池モジュールの製造方法において、複数の楕円状パターン(89)の各々は、環状領域(71)の長軸方向の幅が、15μm以上50μm以下である。
上記の太陽電池モジュールの製造方法において、レーザービーム(83)のエネルギー分布は、ガウシアン分布である。
本発明において、ガウシアン分布は、周辺部分において、エネルギー密度を低く、且つ、エネルギー密度の勾配を緩やかに制御することができる。そのため、前述のように、エネルギー密度が高い場合やその勾配が急峻の場合に起こる分離溝の側壁Pへの残渣の付着を防止することが可能となる。
本発明により、微結晶系シリコン膜の発電層を含む薄膜太陽電池において、レーザーの出力を高めることなくバリを発生させないようにレーザー加工の速度を速めることができる。
以下、本発明の太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。ただし、本実施の形態は特に特定的な記載のない限り、本発明の範囲をそれのみに限定するものではなく、単なる例示に過ぎない。
まず、本発明の太陽電池モジュールの実施の形態の構成について、添付図面を参照して説明する。図4は、本発明の太陽電池モジュールの実施の形態の構成の一例を示す断面図である。太陽電池モジュール10は、透光性基板1と複数のセル(太陽電池)5を具備する。
透光性基板1は、ガラスや樹脂に例示される。複数のセル5(5a、5b、5c、…)は、透光性基板1上に形成され、互いに直列に接続されている。複数のセル5(5a、5b、5c、…)の各々は、表面電極層2(2a、2b、2c、…)、発電層3(3a、3b、3c、…)、裏面電極層4(4a、4b、4c、…)を備える。表面電極層2は、透光性基板1上に分離溝6で分離形成されている。酸化錫などの透明導電膜である。発電層3は、各表面電極層2上に分離溝7で分離形成されている。微結晶シリコン膜(p層、i層、n層)、又は、アモルファスシリコン膜(p層、i層、n層)と微結晶シリコン膜(p層、i層、n層)との積層膜のような半導体膜である。裏面電極層4は、各発電層3上に分離溝8で分離形成され、且つ、各右隣の表面電極層2に部分的に重畳されている。銀やアルミニウムなどの金属膜である。発電層3は、その内部に平行なPIN接合を含む。透光性基板1および表面電極層2を順次介して光入射があると光起電力を生じる。各発電層3a、3b、3c…内で発生した光起電力は裏面電極層4a、4b、4c…による接続により直列的に相加されて実用的な出力電圧を得ることが出来る。
図5は、レーザー加工技術の概略を示す図である。図5(a)は、本発明に用いたレーザビーム分離溝加工装置80である。レーザビーム分離溝加工装置80は、YAGレーザー発振器21、シリンドリカル凹レンズ86、シリンドリカル凸レンズ85、ミラー82、対物レンズ84、X−Yステージ87を備える。基板88は、X−Yステージ87に保持されている。
YAGレーザー発振器81は、レーザビーム83を出力する。シリンドリカル凹レンズ86は、レーザービーム83を、その一方向についてのみ拡大するが、それと直角方向については拡大しない。その結果として、レーザビーム83の形状は楕円となる。シリンドリカル凸レンズ85は、楕円形状のレーザビーム83の長径と短径との比が3以下となる位置に置かれている。レーザビーム83は、シリンドリカル凸レンズ24により、長径と短径との比が一定の平行ビームとなる。ミラー82は、レーザービーム83の方向を変更する。対物レンズ26は、レーザービーム83を集光する。そのとき、短径が加工溝(分離溝)の幅50〜100μm程度になるよう、長軸が加工方向と一致し且つその長さ(長径)が短径の約1.5〜3倍程度になるようになるよう、基板88上の発電層上に集光する。発電層に到達した楕円形状のレーザビーム83は、その形状で発電層を蒸発・除去し、そのガス圧力で裏面電極層4を除去する。
図5(b)は、基板の平面図であり、レーザービーム83で形成される楕円状ビームパターン89を示している。本発明の楕円状ビームパターン89は、レーザービーム83をパルス的に入射させることで形成される。矢印は、レーザービーム83の進む方向、すなわち分離溝の形成方向を示す。レーザービーム83は、分離溝が連続するように、楕円状ビームパターン89の一部を重ねながら加工する。レーザービーム83の形状が楕円のため、その楕円と同一面積の円形のレーザービームに比べて、パルス一発当たりの加工長さが大きくなる。それにより、加工速度を増加させることが可能となる。すなわち、同一面積の円形のレーザービームと比較して、同等のエネルギーを有する楕円のレーザービームを用いることで、レーザーの出力を高めることなくレーザー加工の速度を速めることができる。
なお、レーザビーム分離溝加工装置80は、同様な加工特性があれば、図5(a)に記載のものに限定されない。例えば、レーザーとして、Nd:YAGレーザーではなく、YVO4レーザーなどを使用することも可能である。
次に、本発明の太陽電池モジュールの製造方法の実施の形態の構成について、添付図面を参照して説明する。図6及び図7は、本発明の太陽電池モジュールの製造方法の実施の形態のフローを示す断面図である。
図6(a)を参照して、透光性基板1は、例えば、1.4m×1.1m、板厚4mmのソーダフロートガラスである。その端面は、破損防止にコーナ面取りやR面取り加工されていることが望ましい。透光性基板1は、その表面を覆うようにアルカリバリア膜(図示されず)を含んでいても良い。アルカリバリア膜は、例えば、膜厚50〜150nmの酸化シリコン(SiO)である。熱CVD法を用い、約500℃で形成することができる。次に、透光性基板1又はアルカリバリア膜(図示されず)の表面を覆うように表面電極層としての透明電極膜11を形成する。透明電極膜11は、例えば、膜厚500〜800nmの酸化錫(SnO)を主成分とする膜である。熱CVD法を用いて約500℃で形成する。
図6(a)の状態において、大気中のX−Yテーブル87上に透光性基板1を設置する。そして、Nd:YAGレーザーの第1高調波(1064nm)を、透光性基板1の側から照射する。パルス発振:5〜20kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーのエネルギー密度を調整する。このとき、透明電極膜11の幅が約6〜10mmの短冊状に、分離溝11’の分離溝幅L1が20〜50μmになるように、透明電極膜11をレーザースクライブする。それにより、透明電極膜11に、透明電極膜11a、11b、11c、…と、その間の分離溝11’が形成される。分離溝11’は、透明電極膜11を貫通している。この状態が、図6(b)である。
図6(b)の状態において、透明電極膜11の表面を覆い、且つ、分離溝11’の内面を覆う(又は内面を埋める)ように、発電層12を形成する。本実施の形態では、プラズマCVD装置により、SiHガスとHガスとを主原料として、減圧雰囲気、約200℃にて発電層12としてのタンデム型の発電層を形成する。
ここで、タンデム型の発電層について説明する。図15は、タンデム型の発電層を含むタンデム型太陽電池の構成の一例を示す断面図である。タンデム型の発電層12は、アモルファスシリコン層35と微結晶シリコン層45とを備えている。アモルファスp層膜31とアモルファスi層膜32との間には界面特性の向上のためにバッファー層を設けても良い。さらに、アモルファスシリコン層35の微結晶n層33と、微結晶シリコン層45の微結晶p層41との間に、アモルファス層35の光吸収の向上のために半反射膜となるGZO(GaドープZnO膜)などの中間層を膜厚:20〜100nmでスパッタリング装置により製膜して設けても良い。
タンデム型の発電層12の製造では、アモルファスシリコン層35として、アモルファスp層膜31/アモルファスi層膜32/微結晶n層膜33がこの順に積層される。続いて、微結晶シリコン層45として、微結晶p層膜41/微結晶i層膜42/微結晶n層膜43がこの順に積層される。アモルファスp層膜31は、BドープしたアモルファスSiCを主とし、膜厚10〜30nmである。アモルファスi層膜32は、アモルファスSiを主とし、膜厚200〜350nmである。微結晶n層膜33は、pドープした微結晶Siを主とし、膜厚30〜50nmである。微結晶p層膜41は、Bドープした微結晶Siを主とし、膜厚10〜50nmである。微結晶i層膜42は、微結晶Siを主とし、膜厚1.5〜3μmである。微結晶n層膜43は、pドープした微結晶Siを主とし、膜厚20〜50nmである。この状態が図6(c)である。
図6(c)の状態において、大気中のX−Yテーブル87上に透光性基板1を設置する。そして、レーザーダイオード励起Nd:YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、透光性基板1の側から照射する。パルス発振:10〜20kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーのエネルギー密度を調整する。このとき、分離溝11’(レーザースクライブライン)の約100〜150μm横側において、発電層12の幅が約6〜10mmの短冊状に、分離溝12’の分離溝幅L2が50〜100μmになるように、発電層12をレーザースクライブする。この波長では、各透明電極膜11a、11b、11c、…の吸収率が小さいので、その殆どが透過する。そのため、レーザービームが発電層12で吸収されて、発電層12が蒸発してスクライブされる。それにより、発電層12に、発電層12a、発電層12b、発電層12c、…と、その間の分離溝12’が形成される。分離溝12’は、発電層12を貫通している。この状態が図7(a)である。
図7(a)の状態において、発電層12の表面及び分離溝12’を覆い、且つ、分離溝12’の内面を覆う(又は内面を埋める)ように、裏面電極層としての裏面電極膜13を形成する。本実施の形態では、銀(Ag)及びチタン(Ti)の積層膜を、この順にスパッタ法で減圧雰囲気、約150℃にて形成する。Ti膜は主としてAg膜の環境からの防食のために設ける。各膜の膜厚は、それぞれAg膜厚:200〜500/Ti膜厚:10〜20nmである。本実施の形態では300nm/15nmとしている。これにより、分離溝12’において、裏面電極膜13と、隣り合う他の光電変換セル14の透明電極膜11とが電気的に接続される。この状態が図7(b)である。微結晶シリコン層の微結晶n層と裏面電極膜13との接触抵抗低減と光反射向上を目的に、発電層12と裏面電極膜13との間に第2透明導電膜を設けても良い。第2透明導電膜としては、例えば、GZO(GaドープZnO膜)を膜厚50〜100nmでスパッタリング装置で製膜する。
図7(b)の状態において、大気中のX−Yテーブル87(図5(a)を参照)上に透光性基板1を設置する。そして、レーザーダイオード励起Nd:YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、透光性基板1の側から照射する。パルス発振:1〜10kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーのエネルギー密度を調整する。このとき、分離溝11’の約250μm〜400μmの横側において、裏面電極膜13の幅が約6〜10mmの短冊状に、分離溝13’の分離溝幅L3が50〜100μmで、長軸がレーザー加工方向(分離溝形成方向)と一致し、かつ、長径が短径の約1.5〜3倍程度となるように、裏面電極膜13をレーザースクライブする。この波長では、透光性基板1の表面から照射されたレーザビームが表面電極膜13を透過し、発電層12で吸収されて高いガス蒸気圧を発生し、裏面電極膜13を爆裂する。それにより、発電層12及び裏面電極膜13がスクライブされて、個別の裏面電極膜13a、13b、13c、…が形成される。分離溝13’は、発電層12及び表面電極膜13を貫通している。上記各工程により、セル14(14a、14b、14c、…)が形成され、太陽電池モジュールが製造される。この状態が図7(c)である。
この場合、楕円状ビームパターンなので、その楕円と同一面積の直径60〜170μmの丸ビームに比べて、パルス一発当たりの加工長さが約1.2〜1.7倍となる。レーザに繰返し周波数10kHzのNd:YAGレーザを使用すると、楕円状ビームパターンの重なり分を20%とすると、1パルス当たりの加工長さは100μmであるので、加工速度は毎秒1000mmとなる。
このため、本製造方法では、分離溝幅L3を小さく保ち、かつレーザーの出力は従来と同等でありながら、加工速度毎秒1000mmを達成することが可能となる。すなわち、太陽電池モジュールの光電変換効率を低下させることなく、かつレーザーのコストを上げることなく、量産に必要な加工速度を達成することができる。
ただし、図7(c)のセル14(14a、14b、14c、…)、透明導電極膜11(11a、11b、11c、…)、発電層12(12a、12b、12c、…)、裏面電極膜13(13a、13b、13c、…)、分離溝11’、分離溝12’、分離溝13’は、それぞれ、図4のセル5(5a、5b、5c、…)、表面電極層2(2a、2b、2c、…)、発電層3(3a、3b、3c、…)、裏面電極層4(4a、4b、4c、…)、分離溝6、分離溝7、分離溝8に対応する。
図7(c)の工程において、セル14はタンデム型太陽電池なので、発電層12はタンデム型の発電層である。したがって、セルにアモルファス型太陽電池を用いた場合と比較して、発電層12の膜厚が厚くなる。しかし、アモルファス型太陽電池の場合でも、裏面電極膜を爆裂するのに十分なガス蒸気圧が得られている。したがって、セル14にタンデム型太陽電池を用いた場合でも、膜厚が厚くても発電層12から発生するガス蒸気も増加するので、アモルファス型と同等なレーザービームのエネルギーで十分に対応可能である。すなわち、発電層12の膜厚が増加しても、裏面電極膜13を爆裂させて除去する基本的な形態をそのまま利用することができる。
図7(c)の工程の場合、アモルファス型太陽電池の場合のエネルギー密度を参考にして、分離溝13’の加工状態を観察しながらエネルギー密度を選定することができる。しかし、発電層の膜厚が厚くなるために、アモルファス型太陽電池の場合に比較して、低いエネルギー密度では、エネルギー不足のためにバリが発生しやすい傾向となる。したがって、アモルファス型太陽電池の場合とは異なるレーザー加工の条件が必要である。
レーザー加工により分離溝13’を形成する場合、広いエネルギー勾配を持つレーザービーム形状では、分離溝幅L3が広くなり太陽電池の有効面積が少なくなる。加えて、分離溝13’の周辺にバリを発生させない閾値が幅を持ち、調整することが難しい。一方、狭いエネルギー勾配を持つレーザービーム形状では、分離溝幅L3が細くなるので、太陽電池の有効面積が減少しないため好ましい。しかし、その場合、エネルギー勾配が狭い範囲で急峻になるので、透明電極膜11にダメージを与え易い。そのため、レーザーエネルギー密度を調整することが難しい。以上の観点から、レーザービーム形状は、分離溝幅L3方向の幅が約50〜100μmになるように設定される。それにより、発電層12、裏面電極膜13の積層膜に対して、分離溝13’が形成される。
次に、レーザービームで形成される楕円状ビームパターンについて説明する。
図8は、楕円状ビームパターンを示す平面図及び断面図である。図8(a)は、図7(c)の分離溝13’における楕円状ビームパターンの一部分の概念を示す平面図である。この楕円ビームパターンは、図5(b)の楕円状ビームパターン89と同じである。図8(b)は、図8(a)のAA断面図である。但し、楕円状ビームパターンは、レーザーの光学系誤差や加工対象膜厚分布などの影響で、必ずしも対称な形状にはならない場合がある。
一つの楕円状ビームパターン89は、変性領域72と環状領域71とを有する。
変性領域72は、楕円状ビームパターン89の中心付近にあり、楕円ビームパターン89と略相似の楕円形状を有する。変性領域72の短径D2と楕円状ビームパターン89の短径D1とは、D1>D2の関係にある。変性領域72は、レーザービームにより透明導電膜11の表面にダメージが発生した領域であり、透明電極膜11の表面から深さt1だけ削られている。t1は典型的には0.1μm〜0.2μmである。目視的には白く変色している。環状領域71は、楕円状ビームパターン89のうちの変性領域72を除いた領域である。変性領域72を環状に囲んでいる。分離溝13’の幅方向(楕円状ビームパターン89の短軸方向)における環状領域71の幅X1及び幅X2は、およそ(D1−D2)/2である。環状領域71は、レーザービームにより透明電極膜11の表面にダメージが発生していない領域である。なお、幅X1及び幅X2は、原則的には等しいが、上述のように必ずしも対称な形状にはならないため、幅X1及び幅X2としている。この変性領域72の楕円状ビームパターン89に対する面積割合は、例えば、20%〜50%である。
ここで、隣接する楕円状ビームパターン89は、一部が重なっている。図9は、隣接する楕円状ビームパターン89の重なりの状態を示す概略図である。隣接する楕円状ビームパターン89aと89bとが重なる場合(図9(a))、その重なりの範囲は、図9(b)に示すように、少なくとも一方の楕円状ビームパターン89aの環状領域71の端部A1と他方の楕円状ビームパターン89bの変性領域72の端部B2とが一致する位置とすることが好ましい。楕円状ビームパターン89aの環状領域71の端部A1と他方の楕円状ビームパターン89bの変性領域72の一部とが重なる位置であってもよい。
更に好ましくは、その重なりの範囲は、一方の境界を図9(b)とすれば、他方の境界として、図9(c)に示すように、一方の楕円状ビームパターン89aの変性領域72の端部B1と他方の楕円状ビームパターン89bの変性領域72の端部B2とが一致する位置である。
上記の重なりの範囲が好ましい理由は以下のとおりである。
図9(b)の場合よりも、楕円状ビームパターン89の重なる領域が小さい場合、分離溝13’の形成方向において、環状領域71に二度目のレーザービームが照射されない領域が発生する。この場合、一度目のレーザービームで蒸発し切れなかった発電層12が一部でも残っていると、残留部分を介して隣接するセル14同士の短絡の恐れがある。図9(c)の場合よりも、楕円状ビームパターン89の重なる領域が大きい場合、隣接する変性領域71に重なりがでてくるので、透明電極膜11の損傷が大きくなり、透明導電膜11から蒸発したものが残渣として分離溝13’に再付着して、隣接するセル同士の電気的接続に悪影響が及ぶ可能性がある。
また、一つ一つの楕円状ビームパターン89は、レーザー光学系の誤差や加工対象膜厚分布などのために、必ずしも対称な形状とならない場合がある。上記の重なり範囲を有する楕円状ビームパターン89が50%以上好ましくは70%以上であれば、上記重なり範囲から外れる楕円状ビームパターン89でもこの範囲に近い状況にあるために、太陽電池全体の性能には差異が認められない。逆に上記の重なり範囲のものが30%以下になると、隣接するセル同士の電気的接続の影響が太陽電池全体の性能に顕著に見られる場合があるので望ましくない。
楕円状ビームパターン89の重なりの範囲において、図8(a)を参照すると、A1−A2の距離S1、B1−A2の距離S2、B1−B2の距離S3は、それぞれ以下のようになる。ただし、分離溝13’の形成方向における環状領域71の幅をX’(図示されず)とする。距離S1はX’≦S1≦2X’である。距離S2は0≦S2≦X’である。距離S3はX’≧S3≧0である。
図10及び図11は、楕円状ビームパターン89の形状を示す概念図である。実際は必ずしも対称な形ではなく部分的に非対称な個所が存在する場合がある。楕円状ビームパターン89は、図10(a)の長径と短径との比が1(長径:短径=1:1)の場合、図10(b)(c)の長径と短径との比が2(長径:短径=2:1)の場合、図10(d)の長径と短径との比が3(長径:短径=3:1)の場合のいずれにおいてもバリを形成せずにレーザー加工ができる。ただし、いずれの場合にも、短軸方向の環状領域71の幅を15μm以上にしている。長軸方向の環状領域71の幅を50μm以下にしている。
一方、図11(a)の長径と短径との比が4(長径:短径=4:1)の場合、バリが形成してしまう。バリの発生している箇所は、楕円ビームパターン89の分離溝形成方向(長軸方向)の端部付近である。この部分は、図に示すように、環状領域71が広くなり、長軸方向の環状領域71の幅が75μmである。そのため、この端部において、レーザーのエネルギー密度が低くなり、十分なエネルギー密度が得られず、裏面電極膜13を取りきれずにバリとなったと考えられる。それに対応するために、図11(b)では、長径と短径との比が4を維持しながら、長軸方向の環状領域71の幅を50μmにしている。この場合、長軸方向の環状領域71の幅が小さくなったので、端部付近のバリの発生を防止することができる。しかし、短軸方向の環状領域71の幅が10μmとなってしまう。そうなると、レーザービームが急峻なエネルギー分布となっているために透明電極膜11のダメージが大きくなり、分離溝の側壁(図8(b)におけるPで示される部分)に残渣が付着し、透明電極層と裏面電極層との間を短絡してしまう。
このように、図10及び図11の結果から、所定のレベルのエネルギー密度を楕円状ビームパターンの全体に行き渡らせるためには、長径と短径との比を3以下にすることが好ましい。このようにすることで、環状領域71においてバリの発生を防止することができる。長軸と短軸の比が大きくなると、面積は不変でも周長が長くなり、ビーム周辺部でのレーザエネルギ密度が低下するため、溝両端に図11に示すようなバリが発生しやすくなる。バリが残ると下地の透明電極膜と接触・短絡するため結果として光電変換効率が著しく低下する。
また、短軸方向の環状領域71の幅の下限は、15μmが好ましい。これにより、レーザービームが急峻なエネルギー分布とならないので、分離溝の側壁に残渣が付着することを防止することができる。幅の上限は、長軸方向の環状領域71の幅と、長径と短径との比とから決まる。具体的には50μmが好ましい。一方、長軸方向の環状領域71の幅の上限は、50μmが好ましい。これにより、バリの発生を防止することができる。下限は、短軸方向の環状領域71の幅と、長径と短径との比とから決まる。具体的には15μmが好ましい。
次に、裏面電極膜13に対して、分離溝13’をレーザスクライブにより形成するレーザのエネルギー密度について説明する。
図12は、レーザービームのエネルギー密度の分布形状を示すグラフである。縦軸は、エネルギー密度である。横軸はレーザービーム中の短軸方向の位置を示す。レーザービームのエネルギー密度の分布形状はガウシアン分布を取るものを使用する。ガウシアン分布は、周辺部分において、エネルギー密度を低く、且つ、エネルギー密度の勾配を緩やかに制御することができる。そのため、前述のように、エネルギー密度が高い場合やその勾配が急峻の場合に起こる分離溝の側壁Pへの残渣の付着を防止することが可能となる。
レーザービームでは、裏面電極膜13を発電層12に吸収されたエネルギーで発生したガス圧力の爆裂除去するにあたり、爆裂に必要なエネルギー密度の閾値E1が存在する。本実施の形態において、閾値E1は約0.3J/cmであった。閾値E2は、透明電極膜11がダメージを受けるエネルギー密度の最小値である。
レーザービームには、中央にエネルギー密度の高い領域が、周辺にエネルギー密度の低い領域が、それぞれ存在する。裏面電極膜13の爆裂に必要なエネルギーを投入すると、レーザービームの中央ではエネルギー密度がE2を超えるための透明導電膜11にダメージを発生させる。このダメージを発生させるレーザービーム短径Dは、変性領域72の短径D2と概ね等しい。この透明電極膜11のダメージ抑制には変性領域72と分離溝13の側壁Pとの距離Xは、上述のように15μm以上50μm以下が好ましい。ただし、図12の距離Xは、図8(b)の短軸方向の環状領域71の幅X1に概ね等しい。この距離Xが15μm以下の場合、非常に急峻なエネルギー分布を持つため、エネルギー密度が過剰となり透明導電膜11にダメージを多く与えると共に、分離溝の側壁Pに残渣が付着し、表面電極層と裏面電極層との間を短絡してしまう。また、距離Xが50μm以上となると分離溝幅L3が広くなり分離溝13’周辺でのエネルギー密度の低い領域でバリが発生しやすくなるとともに、太陽電池の有効発電面積が少なくなり、発電量が少なくなるので好ましくない。
図13及び図14は、微結晶系シリコンを含む発電層及び裏面電極層をエネルギー密度を変化させてレーザー加工した結果を示す。図13は、上記の好ましいエネルギー密度を有するレーザービームで、上記の好ましい楕円状レーザーパターンを形成するようにレーザー加工を行った場合を示す。この場合、レーザー加工のとき、バリが発生していない良好な状況となる。一方、図14は、図13の場合とは異なるレーザービーム、楕円状レーザーパターンでレーザー加工を行った場合を示す。レーザー加工のとき、バリが発生している不良な状況となる。これらのように、上記の好ましいエネルギー密度を有するレーザービームで、上記の好ましい楕円状レーザーパターンを形成するようにレーザー加工することで、バリが発生しないように適切な加工を行うことができる。
本発明により、微結晶系シリコン膜の発電層を含む薄膜太陽電池において、レーザービームによる薄膜の加工にあたり、レーザーの出力を高めることなく、表面電極層の残渣やバリを発生しないようにレーザー加工の速度を速めることが可能となる。加えて、表面電極層の残渣やバリの発生などによる太陽電池モジュール効率の低下を防止しながら、レーザー加工の速度を速めることが可能となる。
上記実施形態では、発電層12がアモルファスシリコン層35と微結晶シリコン層45によるタンデム型について記載したが、発電層12の膜厚による裏面電極膜13の加工に対するエネルギー密度の影響が少ないので、微結晶シリコン太陽電池、微結晶シリコン・ゲルマニウム太陽電池、またアモルファスシリコン太陽電池と上記太陽電池を複数層に接合したタンデム型太陽電池において、レーザービームによる薄膜の加工についても同様に利用できる。
図1は、従来の非晶質半導体(アモルファス系)による太陽電池モジュールの構成の一例を示す断面図である。 図2は、レーザー加工技術の概略を示す図である。 図3は、従来技術の太陽電池モジュールにおけるレーザー加工部分の断面の一部を示す図である。 図4は、本発明の太陽電池モジュールの実施の形態の構成の一例を示す断面図である。 図5は、レーザー加工技術の概略を示す図である。 図6は、本発明の太陽電池モジュールの製造方法の実施の形態のフローを示す断面図である。 図7は、本発明の太陽電池モジュールの製造方法の実施の形態のフローを示す断面図である。 図8は、楕円状ビームパターンを示す平面図及び断面図である。 図9は、隣接する楕円状ビームパターン89の重なりの状態を示す概略図である。 図10は、楕円状ビームパターン89の形状を示す概念図である。 図11は、楕円状ビームパターン89の形状を示す概念図である。 図12は、レーザービームのエネルギー密度の分布形状を示すグラフである。 図13は、微結晶系シリコンを含む発電層及び裏面電極層をエネルギー密度を変化させてレーザー加工した結果を示す。 図14は、微結晶系シリコンを含む発電層及び裏面電極層をエネルギー密度を変化させてレーザー加工した結果を示す。 図15は、タンデム型の発電層を含むタンデム型太陽電池の構成の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 透光性基板
2、2a、2b、2c、102、102a、102b、102c 表面電極層
3、3a、3b、3c、103、103a、103b、103c 発電層
4、4a、4b、4c、104、104a、104b、104c 裏面電極層
5、5a、5b、5c、105、105a、105b、105c セル
6、11’、106 分離溝
7、12’、107 分離溝
8、13’、108 分離溝
10、110 太陽電池モジュール
11、11a、11b、11c 透明電極膜
12、12a、12b、12c 発電層
13、13a、13b、13c 裏面電極膜
14、14a、14b、14c セル
71 環状領域
72 変性領域
115 バリ
181 レーザー発振器
182 ミラー
183 レーザービーム
184 レンズ
187 X−Yステージ
188 基板
189 ビームパターン

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられ、互いに直列に接続された複数の発電セルと
    を具備し、
    前記複数の発電セルの各々は、
    前記基板上に設けられる表面電極層と、
    前記表面電極層上に設けられ、微結晶系シリコン膜を含む発電層と、
    前記発電層上に設けられた裏面電極層と
    を備え、
    前記複数の発電セルのうちの隣り合うものの間に、前記裏面電極層の表面から前記表面電極層へ延びる分離溝を有し、
    前記分離溝は、前記表面電極層の表面上に、複数の楕円状パターンが長軸に連続的に並んだ形状を有し、
    前記複数の楕円状パターンの各々は、
    長径と短径との比が1より大きく3以下であり、
    前記表面電極層の表面が変性した変性領域と、
    前記変性領域を囲む環状領域と
    を含み、
    前記変性領域の前記楕円状パターンに対する面積割合は、20%〜50%であり、
    前記複数の楕円状パターンのうちの互いに隣接するものは、一部が重なり、
    前記複数の楕円状パターンの50%以上は、前記重なりが、前記互いに隣接するものの一方の環状領域の端部と他方の変性領域の一部とが重なるように設けられ、前記重なりの範囲が、前記一方の環状領域の端部と前記他方の変性領域の端部とが一致する位置から、前記一方の変性領域の端部と前記他方の変性領域の端部とが一致する位置までである太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記重なりの範囲は、前記一方の環状領域の端部と前記他方の変性領域の端部との距離が、変性領域の長軸方向の長さに対して20%以下で重なる範囲である太陽電池モジュール。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記複数の楕円状パターンの各々は、前記分離溝の側面と前記変性領域との距離が、15μm以上50μm以下である太陽電池モジュール。
  4. 請求項に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記複数の楕円状パターンの各々は、前記環状領域の長軸方向の幅が、15μm以上50μm以下である太陽電池モジュール。
  5. (a)基板上に透明で導電性を有する表面電極層を形成する工程と、
    (b)前記表面電極層上に、微結晶系シリコン膜を含む発電層を形成する工程と、
    (c)前記発電層の上に、裏面電極層を形成する工程と、
    (d)楕円状ビームパターンを有するレーザービームの長軸が、前記裏面電極層の表面から前記表面電極層へ延びる分離溝の形成方向の中心線に略一致するように、前記基板側から前記レーザービームをパルス状に照射しながら前記長軸方向へ相対的に移動して、前記分離溝を形成する工程と
    を具備し、
    前記分離溝は、前記表面電極層の表面上に、複数の楕円状パターンが連続的に並んだ形状を有し、
    前記複数の楕円状パターンの各々は、
    長径と短径との比が1より大きく3以下であり、
    前記表面電極層の表面が変性した変性領域と、
    前記変性領域を囲む環状領域と
    を含み、
    前記変性領域の前記楕円状パターンに対する面積割合は、20%〜50%であり、
    前記複数の楕円状パターンのうちの互いに隣接するものは、一部が重なり、
    前記複数の楕円状パターンの50%以上は、前記重なりが、前記互いに隣接するものの一方の環状領域の端部と他方の変性領域の一部とが重なるように設けられ、前記重なりの範囲が、前記一方の環状領域の端部と前記他方の変性領域の端部とが一致する位置から、前記一方の変性領域の端部と前記他方の変性領域の端部とが一致する位置までである太陽電池モジュールの製造方法。
  6. 請求項に記載の太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記(d)工程において、
    (d1)前記一方の長軸と前記他方の長軸とが、前記一方の環状領域の端部と前記他方の変性領域の端部との距離が変性領域の長軸方向の長さに対して20%以下で重なるように、前記レーザービームをパルス状に照射しながら前記長軸方向へ相対的に移動する工程を備える太陽電池モジュールの製造方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載の太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記(d)工程において、
    (d2)前記分離溝の側面と前記変性領域との距離が、15μm以上50μm以下となるように、前記レーザービームをパルス状に照射する工程を備える太陽電池モジュールの製造方法。
  8. 請求項に記載の太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記複数の楕円状パターンの各々は、前記環状領域の長軸方向の幅が、15μm以上50μm以下である太陽電池モジュールの製造方法。
  9. 請求項乃至のいずれか一項に記載の太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記レーザービームのエネルギー分布は、ガウシアン分布である太陽電池モジュールの製造方法。
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