JP4875439B2 - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュール化などのレーザーエッチングによるパターニング方法、及びそのパターニング方法を用いて製造される太陽電池モジュールに関する。
透光性基板上に太陽電池膜の形成された太陽電池モジュールが知られている。その太陽電池膜のうち、実際に発電を行う領域(発電領域)は、基板の周縁部と周縁分離溝により絶縁されている。これは、周縁部はフレーム等と接触する部分であるので、発電領域からフレームを介してリーク電流が発生しないようにするためである。従って、発電領域は、周縁部と確実に絶縁されている必要がある。
また、太陽電池膜は、通常、透光性基板側から、透明導電層、光電変換層、及び裏面電極層が順次積層された構造を有している。周縁分離溝を形成するにあたっては、レーザーエッチングにより、透明導電層、光電変換層、及び裏面電極層の3層を除去する必要がある。しかし、3層を一括でレーザーエッチングで除去した場合、溝の形状がシャープとならず、裏面電極層のバリが発生することがある。このような裏面電極層のバリは、後工程で太陽電池膜上にバックシート等を貼り付けた際に折れ曲がり、透明導電層と接触してしまうことがある。この場合、裏面電極層と透明導電層とが短絡してしまい好ましくない。この対策として、レーザービームのパルス幅を短くした短パルスレーザーによりレーザーのエネルギー密度を高めるとともに周囲への熱伝導を抑制して効率的にレーザーエッチングすることが有効である。
一方、短パルスレーザーを用いて、3層を一括でレーザーエッチングした場合、透明導電層の残さが周縁分離溝の側壁に付着してしまうことがある。これはパルス幅が短いために透明導電層への入熱量が不足することで発生しやすく、側壁に対する残さの付着は、裏面電極層にバリが発生した時と同様に、裏面電極層と透明導電層との短絡の原因になる。即ち、裏面電極層のバリ発生防止と透明導電層の残さが周辺分離溝側壁に付着による短絡を防止するという両方の課題を兼ね合わせて対応できる技術が望まれる。
上記と関連して、特許文献1には、レーザービームを透光性基板側から入射させることが記載されている。
また、特許文献2には、裏面電極層のバリの発生を抑制するための技術が記載されている。特許文献2には、レーザーエッチングにあたって短パルスレーザーを用いることで、裏面電極層のバリ発生が抑制されると記載されている。
また、特許文献3には、楕円状のレーザービームパターンを用いてレーザーエッチングを行うことが記載されている。
しかしながら、上述の何れの文献にも、周縁分離溝を形成するにあたって、透明導電層と裏面電極層との短絡の両方を確実に防止する技術については記載がない。
特開平11−186573号 公報 特開2004−39891号 公報 特開2002−16269号 公報
本発明の目的は、周縁分離溝を形成するにあたり、周縁部と発電領域とを確実に絶縁することのできる太陽電池モジュールの製造方法、及び太陽電池モジュールを提供することにある。
本発明の他の目的は、周縁分離溝の側壁において、透明導電層と裏面電極層とが短絡しない太陽電池モジュールの製造方法、及び太陽電池モジュールを提供することにある。
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
本発明にかかる太陽電池モジュールの製造方法は、透光性基板(1)の主面上に、透明導電層(6)、光電変換層(7)、及び裏面電極層(8)を、順次積層するステップ(ステップS10)と、光電変換層(7)及び裏面電極層(8)を、パルス状のレーザーを前記基板に相対的に走査することによりエッチングしてバリ防止溝(13)を形成するバリ防止溝形成ステップ(ステップS20)と、バリ防止溝(13)の基板面上での前記基板周辺端部側になる外側方向を、パルス状のレーザーによりエッチングして、透明導電層(6)、光電変換層(7)、及び裏面電極層(8)が除去された周縁分離溝(4)を形成する周縁分離溝形成ステップ(ステップS30)と、を具備する。周縁分離溝形成ステップ(S30)は、各パルスにおけるレーザービームパターンの前記基板周辺端部と反対側になる内側方向の端部を、バリ防止溝(13)に重なるように走査するステップを含む。
以下の説明において、外側とは当該位置に対して基板周辺端部側を示し、内側とは基板周辺端部と反対側を示すものとする。
また、バリ防止溝形成ステップ及び周縁分離溝形成ステップは、内側方向から外側方向へ順番に溝を形成する。
上述の方法によれば、周縁分離溝の形成に先立ち、光電変換層と裏面電極層が除去されたバリ防止溝が形成される。光電変換層と裏面電極層のみであれば、比較的シャープなエッチングを行うことができ、また透明導電層はほとんどエッチングされず残さの発生もない。よって、バリ防止溝には、裏面電極層のバリや、透明導電層の残さは発生し難い。続いて実行される周縁分離溝形成ステップにおいて、バリ防止溝に内側端部を重ねるようにレーザービームを照射することで、透明導電層と光電変換層と裏面電極層の3層が除去された周縁分離溝が形成される。この時、ビームパターンの内側端部には、事前にバリ防止溝が形成されており光電変換層や裏面電極層は存在しない。従って、裏面電極層のバリが発生が抑制される。また、透明導電層が除去される位置は、バリ防止溝の内側側壁からは離れた位置になるので、透明導電層の残さがその内側側壁に付着する可能性を抑えることができる。よって、裏面電極層と透明導電層との短絡が防止される。
上記の太陽電池モジュールの製造方法では、バリ防止溝形成ステップ(S20)において、短パルスレーザーによりエッチングすることが好ましい。その短パルスレーザーのパルス幅は、0より大きく30ns以下であることが好ましい。
このように、バリ防止溝形成ステップにおいて、短パルスレーザーを用いてエッチングを行うことで、裏面電極層のバリ発生をより確実に抑えることができる。
上記の太陽電池モジュールの製造方法では、バリ防止溝形成ステップ(S20)において、パルス状のレーザーを、内側から順番に複数回走査させることが好ましい。
パルス状のレーザーを、内側から外側に向けて複数回走査させることで、バリ防止溝の幅を広げることができる。バリ防止溝の幅を広げることで、周縁分離溝形成ステップにおけるレーザービームの照射位置を、バリ防止溝の内側側壁から遠ざけることができる。これにより、透明導電層の残さが内側側壁に付着することを、より確実に防止することができる。
上記の太陽電池モジュールの製造方法では、一の観点から、周縁分離溝形成ステップ(S30)において、各パルスにおけるビームパターンが、楕円状であることが好ましい。その楕円状の長軸は、基板面上での外側及び内側を向いていることが好ましい。
楕円状とすることにより、光電変換層と裏面電極層がエッチングされている周縁分離溝の側壁が透明電極層がエッチングされる部分から遠ざけることができる。これにより、透明導電層の残さが周縁分離溝の側壁においても付着することを、より確実に防止することができる。
上記の太陽電池モジュールの製造方法では、一の観点から、周縁分離溝形成ステップ(S30)において、各パルスにおけるビームパターンは、円状であることが好ましい。
周縁分離溝の外側側壁は、周辺部と発電領域とが周縁分離溝により十分に絶縁分離されていれば、周辺部にある外側側壁に透明導電層の残さが付着して裏面電極層と透明電極層が短絡しても、太陽電池モジュールの発電特性への影響はなく、必ずしも楕円状のビームパターンである必要がない。円状のビームパターンを有するレーザービームは、ビームパターンを加工するための複雑な光学系が必要ではない。従って、装置コストを低減させることができる。
上記の太陽電池モジュールの製造方法では、周縁分離溝形成ステップ(S30)において、ビーム重ねを70%以上としてレーザーを走査させることが好ましい。
ビーム重ねを70%以上としてレーザーエッチングを行うことで、透明導電層がより確実に除去される。即ち、周縁分離溝における絶縁性能が向上する。
上記の太陽電池モジュールの製造方法では、他の一の観点から、周縁分離溝形成ステップ(S30)とバリ防止溝形成ステップ(S20)とにおいて、同一のレーザー発振器及び同一の光学系によりエッチングを行うことが好ましい。
このように、同一のレーザー発振器及び同一の光学系を用いることで、装置コストを格段に低減することができる。
上記の太陽電池モジュールの製造方法では、他の一の観点から、周縁分離溝形成ステップ(S30)において、パルス状のレーザーを、内側から順に複数回走査させることが好ましい。
上記の太陽電池モジュールの製造方法では、他の一の観点から、周縁分離溝形成ステップ(S30)において、IRレーザーによりレーザーエッチングすることが好ましい。
IRレーザーは、安価であり、製造装置にかかるコストを低減することができる。また、IRレーザーは、その波長特性から透明導電層に吸収されやすくエッチングに有利であり、より確実に透明導電層を分割することができる。
上記の太陽電池モジュールの製造方法において、周縁分離溝形成ステップ(S30)におけるエッチングの開始は、バリ防止溝形成ステップ(S20)におけるレーザービームの走査中であることが好ましい。周縁分離溝形成ステップ(S30)において、バリ防止溝形成ステップ(S20)によるエッチングラインの後を追うようにエッチングを行うことが好ましい。
このように、周縁分離溝形成ステップを、バリ防止溝形成ステップが進行している最中に開始することで、処理時間を短縮でき、タクトが向上する。また、周縁分離溝形成ステップにおいて周縁分離溝を形成するに際して、バリ防止溝形成ステップでの熱が残った状態でエッチングを行うことになるので、残さが付着しやすい凝縮雰囲気を作らないので残さによる短絡等の発生を更に抑えることができる。
本発明にかかる太陽電池モジュールの製造方法で製造した太陽電池モジュール(100)は、透光性基板(1)と、透光性基板(1)の主面上に形成された透明導電層(6)と、透明導電層(6)上に形成された光電変換層(7)と、光電変換層(7)上に形成された裏面電極層(8)と、透光性基板(1)上において、透明導電層(6)、光電変換層(7)、及び裏面電極層(8)を分割する周縁分離溝(4)と、光電変換層(7)及び裏面電極層(8)の除去された後退領域(19)と、を具備する。後退領域(19)は、バリ防止溝により形成されて周縁分離溝(4)の内側であり、周縁分離溝(4)に連続する領域である。
本発明によれば、周縁部と発電領域を確実に絶縁することのできる太陽電池モジュールの製造方法、及び太陽電池モジュールが提供される。
本発明によれば、更に、発電領域の端部において、透明導電層と裏面電極層とが短絡しない太陽電池モジュールの製造方法、及び太陽電池モジュールが提供される。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る太陽電池モジュールの製造方法によって製造される太陽電池モジュール100の平面図である。太陽電池モジュール100は、透光性基板1と、透光性基板1の主面上に設けられた太陽電池膜と、を有している。その太陽電池膜は、発電領域に相当する複数の発電セル2と、周縁部3と、を有している。複数の発電セル2は、基板面の中央部側に設けられている。周縁部3は、基板面の基板端側の外周側に設けられている。複数の発電セル2と周縁部3とは、周縁分離溝4によって絶縁されている。また、複数の発電セル2同士は、セル分離溝5によって区切られている。複数の発電セル2同士は、電気的に直列に接続されている。周縁分離溝4の内側には、周縁分離溝4に沿うようにしてバリ防止溝13(図1では図示されていない)が設けられている。周縁分離溝4は100μm以上の幅で設けられている。これは、1000VDCを印可して計測した場合に500MΩ以上の絶縁抵抗を得る為である。
続いて、本実施形態にかかる太陽電池モジュールの製造方法について説明する。図2は、太陽電池モジュールの製造方法を示すフローチャートである。太陽電池モジュールの製造方法は、透光性基板上に太陽電池膜を形成するステップ(ステップS10)、バリ防止溝を形成するステップ(ステップS20)、周縁分離溝を形成するステップ(ステップS30)、及び後処理工程(ステップS40)を有している。各ステップにおける動作について、以下に説明する。
尚、本発明は、バリ防止溝を形成するステップ(S20)と、周縁分離溝を形成するステップ(S30)とにおいて工夫が成されたものであるが、まずは太陽電池モジュールを製造するための全体の工程について説明する。
ステップS10;透光性基板上に太陽電池膜を積層
透光性基板1の上に透明導電層6、光電変換層7、及び裏面電極層8を積層して、太陽電池膜を形成する。太陽電池膜の形成にあたっては、まず、図3(a)に示されるように、透光性基板1を用意する。透光性基板1としては、ソーダフロートガラス基板(1.4m×1.1m×板厚;4mm)が例示される。基板端面は、破損防止として、コーナー面取りやR面取り加工が成されていることが好ましい。
図3(b)に示されるように、透明導電層6として酸化錫膜(SnO)を主成分とする透明電極膜を約500〜800nm、熱CVD装置にて約500℃で製膜処理する。この際、透明電極膜の表面は適当な凹凸のあるテクスチャーが形成される。透明導電層6として、透明電極膜に加えて、透光性基板1と透明電極膜との間にアルカリバリア膜(図示せず)を形成してもよい。アルカリバリア膜は、酸化シリコン膜(SiO)を50〜150nm、熱CVD装置にて約500℃で製膜処理する。
図3(c)に示されるように、基板をX−Yテーブルに設置して、YAGレーザーの第1高調波(1064nm)を、図の矢印に示すように、透明電極膜の膜面側から入射させる。パルス発振:5〜20kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、透明電極膜を発電セル2の直列接続方向に対して垂直な方向へ、セル分離溝5−1を形成するように、幅約6〜10mmの短冊状にレーザーエッチングする。
図3(d)に示されるように、プラズマCVD装置により、減圧雰囲気:30〜150Pa、約200℃にて光電変換層7としてのアモルファスシリコン薄膜からなるp層膜/i層膜/n層膜を順次製膜する。光電変換層7は、SiHガスとHガスとを主原料に、透明導電層6の上に製膜される。太陽光の入射する側からp層、i層、n層がこの順で積層される。光電変換層7は、本実施形態では、p層:BドープしたアモルファスSiCを主とし膜厚10〜30nm、i層:アモルファスSiを主とし膜厚250〜350nm、n層:pドープした微結晶Siを主とし膜厚30〜50nmである。またp層膜とi層膜の間には界面特性の向上のためにバッファー層を設けてもよい。
図3(e)に示されるように、基板をX−Yテーブルに設置して、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、図の矢印に示すように、光電変換層7の膜面側から入射させる。パルス発振:10〜20kHzとして加工速度に適切となるようにレーザ−パワーを調整して、セル分離溝5−1の約100から150μmの横側を、セル分離溝5−2を形成するようにレーザーエッチングする。
図4(a)に示されるように、裏面電極層8としてAg/Ti膜をスパッタリング装置により減圧雰囲気、約150℃にて順次製膜する。裏面電極層8は、本実施の形態では、Ag膜:200〜500nm、これを保護するものとして防食効果の高いTi膜:10〜20nmをこの順に積層する。n層と裏面電極層8との接触抵抗低減と光反射向上を目的に、光電変換層7と裏面電極層8との間にGZO(GaドープZnO膜)を膜厚:50〜100nm、スパッタリング装置により製膜して設けてもよい。
図4(b)に示されるように、基板をX−Yテーブルに設置して、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、図の矢印に示すように、透光性基板1側から入射させることで、レーザー光が光電変換層7で吸収され、この時発生する高いガス蒸気圧を利用して裏面電極層8が爆裂して除去される。パルス発振:1〜10kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、セル分離溝5−1の約250μmから400μmの横側を、セル分離溝5−3を形成するようにレーザーエッチングする。
ステップS20、30;バリ防止溝の形成、周縁分離溝の形成
続いて、バリ防止溝13を形成し、更に周縁分離溝4を形成する。本実施の形態においては、このバリ防止溝の形成と周縁分離溝の形成に関して工夫が成されたものである。但し、ここでは溝の位置のみを説明し、具体的な形成法については後述する。
バリ防止溝13及び周縁分離溝4は、基板の4辺のうち、対向する2辺に沿って形成される。バリ防止溝13及び周縁分離溝4は、基板端部から5〜15mmの位置に形成される。これにより、太陽電池モジュール100が製造される。
バリ防止溝13や周縁分離溝4は、レーザーエッチングにより形成される。エッチングの際に、基板の端から5〜10mmの位置にてエッチングを終了させる。エッチングの終了は、レーザー光の停止でもよいが、簡易的には、基板の非レーザーエッチング領域に金属製のマスキング板を設置することでも対応可能である。このように、基板の端から5〜10mmの位置にてエッチングを終了させることにより、基板の端部から太陽電池モジュール内への外部湿分侵入の抑制に、有効な効果を呈する。
ステップS40;後工程処理
ステップS30までの処理により製造された太陽電池モジュール100に対して、後工程処理を行う。周縁分離溝4を形成した後に、図5(a)に示されるように、周縁領域20の太陽電池膜を除去する。尚、周縁領域20は、既述の周縁部3とは同一ではなく別のものであることに注意されたい。周縁領域20の除去は、後述するバックシートとの健在な接着・シール面を確保するために行われる。基板の端から5〜15mmで、周縁分離溝4よりも基板端側における太陽電池膜(裏面電極層8/光電変換層7/透明導電層2)を、研磨除去する。研磨屑や砥粒は、基板を洗浄して除去する。
続いて、端子箱取りつけ部分のバックシートに開口貫通窓を設けて集電板を取り出す。この開口貫通窓部分には、絶縁材を複数層設置して、外部からの湿分などの浸入を抑制する。直列に並んだ一方端の発電セル2と、他方端部の発電セル2とから銅箔を用いて集電し、基板の裏面電極側の端子箱部分から電力が取り出せるように処理する。銅箔は、各部との短絡を防止するために、銅箔幅よりも広い絶縁シートを配置する。
図5(b)に示されるように、集電用銅箔などが所定位置に配置された後に、太陽電池モジュール100の全体を覆い、基板からはみ出さないようにEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)等による充填材シートを配置する。EVAの上に、防水効果の高いバックシートを設置する。バックシートは、本実施形態では防水防湿効果が高いようにPETシート/AL箔/PETシートの3層構造よりなる。バックシートまでを所定位置に配置したものを、ラミネータにより減圧雰囲気化で内部の脱気を行い、約150〜160℃でプレスしながら、EVAを架橋させて密着させる。
図6(a)に示されるように、太陽電池モジュール100の裏側に、端子箱を接着剤で取りつける。
図6(b)に示されるように、銅箔と端子箱の出力ケーブルとをハンダ等で接続し、端子箱内部を封止剤(ポッティング剤)で充填して密閉する。
以上のステップにより、太陽電池モジュールがパネル化された太陽電池パネルが完成する。上述した太陽電池モジュールの製造方法においては、ステップS20、30の動作について工夫が成されている。以下に、ステップS20、30における動作について詳述する。
ステップS20;バリ防止溝の形成
図7A(a)は、ビームパターンを示す平面図であり、図7A(b)は、バリ防止溝形成部分の断面図である。図7A(a)に示されるように、基板の端部近傍に、バリ防止溝13を形成する。バリ防止溝13は、短パルスレーザーを用いたエッチングにより、光電変換層7と裏面電極層8を除去することで形成することができる。短パルスレーザーによりレーザーのエネルギー密度を高めるとともに周囲への熱伝導を抑制して効率的にレーザーエッチングすることに有効である。ここで、レーザーエッチングのパルス幅は、0より大きく30ns以下であることが好ましい。シリコン薄膜に代表される光電変換層は水素などのガス発生物質を薄膜構造中に含むため、0より大きく30ns以下とすることで、周囲への熱伝導を抑制できるので、光電変換層7へ吸収されたエネルギーが効率的に高いガス蒸気圧を発生させ裏面電極層8が勢い良く爆裂するために裏面電極層8のバリが発生せず、シャープなエッチングを行うことができる。また、レーザーの種類としては、YAGやYVO4等の第2高調波によるグリーンレーザーを用いることが好ましい。このレーザーの波長は532nmで代表され、光電変換層への吸収特性から500nm〜550nmの波長域において同様なエッチング特性を得ることができる。
図7Aに示されるように、レーザーエッチングは、円状のビームパターン14をパルス的に照射させることで行われる。この時、各パルスで照射されるビームパターン14が部分的に重なるように照射する。また、レーザービームは、透光性基板1側から照射される。
バリ防止溝13を形成するための加工条件としては、次のような条件が挙げられる。レーザ:YVO4(第2高調波、パルス幅:30ns)、ビームサイズφ:50μm、ビーム重ね:20%、パワー;後述する周縁分離溝形成のためのレーザーエッチング時のパワーの約1/10〜1/20倍の間で選定を行った。尚、ビーム重ねは、前後パルスのビームパターンの重なりの面積が、一のパルスのビームパターンの面積に占める割合を示している。
ステップS30;周縁分離溝の形成
続いて、図7Bに示されるように、バリ防止溝13の外側に周縁分離溝4を形成する。周縁分離溝4は、レーザーエッチングにより、光電変換層7、裏面電極層8、及び透明導電層6を除去することで形成することができる。
周縁分離溝4を形成するためのレーザーエッチングは、図7Bに示されるように、楕円状のビームパターン15をパルス的に照射させることで行われる。この時のレーザービームは、透光性基板1側から照射される。この時の、レーザーの種類としては、YVO4の第2高調波等のグリーンレーザーを用いることが好ましい。ビームパターン15は、長軸が、基板面の内側外側方向に一致するような形状である。また、レーザーの照射は、前後パルスのビームパターン15が短軸方向で部分的に重なるように行われ、ビーム周辺の低パワー領域を次のビームで重ねることで、連続的なエッチング溝を形成させる。
更に、各ビームパターン15は、ビーム中央部9とビーム外周部10を有している。本実施の形態では、一例として、中央部9の長軸方向の幅は、100μmであり、外周部10の幅は、片側が50μmである場合について示している。ビームパターン15の内側の端部は、バリ防止溝13に重なっている。即ち、ビームパターン15の内側端部は、ビームパターン14の照射された位置に重なっている。ここで、重なるとは、ビームパターン15の内側端部が、バリ防止溝13の外側側壁に一致する場合も含んでいる。ビームパターン15のビーム強度はガウス分布を有しており、中央部9で強く、端部側になるほど弱くなっている。中央部9では、透明導電層6が除去されるに十分にビーム強度が強く、外周部10では、透明導電層6が除去されないほどにビーム強度が弱い。形成されたバリ防止溝13の外側壁面は周縁分離溝4と一部を重ねることが好ましい。この場合、重ねた境界部分に光電変換層と裏面電極層を残さないこと、周縁分離溝4の内側がバリ防止溝13と重なりながらこれを越えないこと、周縁分離溝4が十分にエッチングされて効果的に絶縁を形成するため光電変換層から発生する爆裂ガスが抜けることを極力避けることを考慮して、重ね合わせた領域は周辺分離溝4の内側に形成される後退領域19の0%より大きく50%以下が更に好適である。
このようにして楕円状のビームパターン15を照射させると、中央部9では透明導電層6がガス化して、光電変換層7及び裏面電極層8を伴い除去される。即ち、透明導電層6、光電変換層7、及び裏面電極層8の3層が除去される。
一方、外周部10では、ビーム強度が弱いので、透明導電層6は除去されない。レーザービームは、光電変換層7によって吸収される。光電変換層7成分はガスを発生して爆裂し、裏面電極層8を伴なって除去される。即ち、外周部10では、光電変換層7及び裏面電極層8が除去される。このようにして、図7Bに示されるように、バリ形成溝13の内側側壁から、周縁分離溝4の内側側壁までは、光電変換層7及び裏面電極層8の除去された後退領域19となる。
このように、楕円状のビームによりエッチングを行うことで、透明導電層6が除去される位置は、ビームパターン幅の内側部分のみとなるので、光電変換層7及び裏面電極層8の端部(バリ防止溝13の内側側壁)までの距離が長くなる。よって、透明導電層6の残さが、溝の内側側壁に付着して透明導電層6と裏面電極層8が短絡することを防止することができる。
また、楕円状にビームを成形することで、絶縁に要求される100μm幅を、1回の走査で形成することができる。但し、より確実に絶縁幅100μmを得るために、同一場所を2回走査しても良い。
尚、ビームを楕円状にするにあたっては、公知の光学系を用いることで可能である。図8に、その光学系の一例を示している。即ち、レーザー発振器21から発振されたレーザービーム22が、凹レンズ22及び凸レンズ24によって拡径される。さらにシリンドリカル凸レンズ25、シリンドリカル凹レンズ26によって楕円状に成形され、被照射体27に照射される。
また、周縁分離溝4は例えば、2つの発振器(中央部9用の発振器と外周部10用の発振器)を備えておき、成形した2つのビームをミラーなどにより重畳させることで、中央部9と外周部10とのビーム強度に差を持たせることもできる。このように中央部9と外周部10とのビーム強度に差を持たせれば、中央部9ではより3層(光電変換層7、裏面電極層8、透明導電層6)が除去され易くなり、外周部10では2層(光電変換層及び裏面電極層8)のみが除去され、透明導電層6は除去され難くなり、透明導電層6が除去される位置は、光電変換層7及び裏面電極層8の端部(バリ防止溝13の内側側壁)までの距離が長くなるので、好ましい。
図9(a)は、バリ防止溝13を設けない状態で周縁分離溝を形成した場合のビームパターンを示す平面図である。図9(b)は、図9(a)の断面図である。バリ防止溝13を設けない場合、ビームパターン15の内側端部では、光電変換層7及び裏面電極層8を除去するのに十分なビーム強度とならないことがある。このような場合には、裏面電極層8が除去されずにバリとなってしまうことがある。これに対して、本実施の形態では、ビームパターン15の内側端部は、予め光電変換層7及び裏面電極層8の除去されたバリ防止溝13にあたるので、裏面電極層8のバリが発生することはない。
裏面電極層8のバリが発生しないので、レーザーエッチング時のビーム重ねを大きくすることができる。レーザーエッチング時のビーム重ねを大きくすると、透明電極層6への入熱量が上がるので、確実にエッチング除去することができる。即ち、絶縁性能が良好になる。通常、透明電極層6の十分なエッチングを行うためにビーム重ねを大きくすると、レーザービームを吸収してガス化した透明電極層6成分や光電変換層7成分が、前のパルスで形成された溝から抜けてしまい易くなる。このようなガス抜けが起こると、裏面電極層8が除去されず、バリになり易い。本実施形態では、予めバリ防止溝13を設けておくことにより裏面電極層8のバリ発生が抑制されているので、ビーム重ねを大きくすることができるのである。
また、透明電極層6の除去される位置は、バリ防止溝13の内側壁面からは遠い位置になる。従って、透明電極層6の残さが、バリ防止溝13の内側壁面に付着する可能性を著しく低減し透明電極層6と裏面電極層8の短絡を防止することができる。
尚、ビームパターン15の外側端部では、予め溝等は形成されていないので、裏面電極層8のバリが発生することがある。しかし、周縁分離溝4の外側の領域は、発電領域とは絶縁分離溝で電気的に切離されており、発電性能に関与しない領域であるので、バリが発生しても特性には影響を与えない。
また、ステップS20におけるレーザーエッチングの走査中に、ステップS30のレーザーエッチングを開始すれば、処理時間を短くできタクトタイムを短縮することができて好ましい。この時、ステップS30におけるレーザーの走査は、ステップS20におけるエッチングラインの後を追うように行われる。さらに、周縁分離溝形成ステップにおいて周縁分離溝4を形成するに際して、バリ防止溝形成ステップでの熱が残った状態でエッチングを行うことになるので、温度が低いことによる残さが付着しやすい凝縮雰囲気を作らないので、残さによる短絡等の発生を更に抑えることができる。
以上に述べたような、周縁分離溝4を形成するためのレーザーエッチングの加工条件としては、次のような条件を挙げることができる。レーザー:YVO4(第2高調波、パルス幅:30ns)、ビームサイズ:長径200μm、短径100μm、ビーム重ね:60%、パワー;既述のバリ防止溝形成時のパワーの約10倍〜0倍で選定した。尚、ビームパターン15を楕円形状とするにあたっては、公知の技術を用いることができる。
このようにして製造された太陽電池モジュールの特性を検査したところ、各発電セル2間の抵抗を示す段間抵抗が1kΩであった。また、太陽電池パネルの出力端子と、基板端面やバックシート等の導電部分との間に、DC1000Vの付加を印加して、抵抗値(以下、絶縁抵抗)を求めたところ、500MΩであった。また、太陽電池モジュールをソーラシミュレータで評価した変換効率は、8.4%であった。一方、バリ防止溝13を設けない以外は、本実施の形態と同じ工程で製造した太陽電池パネルを従来例として同様に特性を検査した。この従来例の太陽電池モジュールは、段間抵抗が0.1Ω、絶縁抵抗が500MΩ、変換効率は、7.8%であった。この検査結果から、本実施形態の太陽電池モジュールを用いれば、バリ防止溝13を設けることによって、透明電極層と裏面電極層の短絡を効果的に防止して段間抵抗と変換効率が向上することがわかった。
以上説明したように、本実施の形態によれば、周縁分離溝を形成する前に、予め、短パルスレーザーを用いてバリ防止溝を形成しておくことにより、裏面電極層のバリ発生を抑制することができる。
裏面電極層のバリ発生を抑制できるので、周縁分離溝形成時におけるレーザーエッチングのビーム重ねを大きくすることができる。ビーム重ねを大きくすることで、透明電極層を確実に除去することができる。即ち、絶縁性能を向上させることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態にかかる太陽電池モジュールの製造方法は、第1実施形態に対して、ステップS20の処理(バリ防止溝の形成)が工夫されている。その他の工程は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
ステップS20;バリ防止溝の形成
図10(a)は、バリ防止溝13を形成するにあたって照射されるレーザービームパターンの位置を示す平面図である。図10A(b)にはバリ防止溝13の断面形状が描かれている。図10Aに示されるように、本実施の形態においては、バリ防止溝13を形成するにあたって、パルス状のレーザーが前後に走査するエッチングラインどうしが一部重なるように複数回走査される。また、その複数回の走査は、基板面の内側から外側に向かって行われる。尚、基板面の内側から外側に向けて複数回走査するとは、ある回の走査でエッチングされたエッチングラインの外側を、次の回の走査でエッチングすることを意味している。以下に、一例として3回走査を行う場合について具体的に説明する。また、以下に述べる例では、1回の走査で、約50μmの幅がエッチングされる場合について説明する。
図10Aにおいて、1回目のレーザーの走査で照射されるビームパターンが、符号14−1で示されている。1回目の走査により、最も内側のラインがレーザーエッチングされる。これにより、光電変換層7及び裏面電極層8が除去されたバリ防止溝13−1が形成される。バリ防止溝13−1の幅は、ビームパターンの幅に略一致するので、約50μmである。
バリ防止溝13−1が形成された後に、2回目のレーザーを走査させる。2回目の走査で照射されるビームパターンが、符号14−2で示されている。2回目の走査は、バリ防止溝13−1の外側をレーザーエッチングするように行われる。この時、レーザー照射される各パルスにおけるレーザービームは、ビームパターンの内側端部が、バリ防止溝13−1の外側側壁に重なるように、照射される。ここで、重なるとは、ビームパターンの内側短部がバリ防止溝13−1の外側側壁に一致する場合も含んでいる。2回目のレーザーの走査によって、バリ防止溝13−1の外側にバリ防止溝13−2が形成される。バリ防止溝13−1とバリ防止溝13−2とは、位置的に連続している。
バリ防止溝13−2が形成された後に、3回目のレーザーを走査させる。3回目の走査で照射されるビームパターンが、符号14−3で示されている。3回目の走査は、バリ防止溝13−2の外側をレーザーエッチングするように行われる。この時、レーザー照射される各パルスにおけるレーザービームは、ビームパターンの内側端部が、バリ防止溝13−2の外側側壁に重なるように、照射される。3回目のレーザーの走査によって、バリ防止溝13−2の外側にバリ防止溝13−3が形成される。バリ防止溝13−2とバリ防止溝13−3とは、位置的に連続している。
以上のようにして、バリ防止溝13−1、13−2、13−3からなる連続したバリ防止溝13が形成される。2回目以降のレーザーエッチングでは、レーザービームを吸収してガス化した光電変換層7成分が、前のレーザーエッチングで形成された溝から抜け易くなるため、このようなガス抜けが生じる領域では、裏面電極層8が除去されず、バリになり易い。即ち、外側から内側に向けて複数回エッチングを行なうと、バリ防止溝13−1の内側側壁にバリが発生しやすくなり、逆効果であるため、必ず内側から外側に向けて複数回エッチングを行なう。
また、1回から3回のバリ防止溝の重ねあわせは0%より大きく50%以下である。重ね合わせがないと前回走査のバリ防止溝の外側に発生した裏面電極層8のバリを次回走査のバリ防止溝のレーザーエッチングで除去できないからであり、重ね合わせが大きすぎるとガス化した光電変換層7成分が、前のレーザーエッチングで形成された溝から抜け易くなり裏面電極層8のエッチングが十分に行われないためである。バリ防止溝13の幅は、1回の走査によるエッチングラインが約50μmであるので、3回の走査で約80μm〜150μmである。即ち、第1の実施形態と比較すると、バリ防止溝13の幅が広がっている。バリ防止溝13が広がることで、後に周縁分離溝を形成する際に、溝の内側側壁に透明導電層の残さが付着しにくい。
尚、各走査時におけるレーザーエッチング条件は、以下のような条件が例示される。レーザ:YVO4(第2高調波、パルス幅:30ns)、ビームサイズ:φ50μm(3回走査)、ビーム重ね:20%、パワー;後述する周縁分離溝形成のためのレーザーエッチング時のパワーの約1/10〜1/20倍で選定した。
ステップS30;周縁分離溝の形成
図10B(a)は、周縁分離溝を形成する際に照射されるビームパターンを示す平面図である。図10B(b)は、周縁分離溝形成時の断面図である。図10Bに示されるように、約150μm幅のバリ防止溝13が形成された後に、第1の実施形態と同様にして、楕円状のレーザービームにより周縁分離溝4が形成される。尚、本実施形態において、その楕円状のレーザービームは、中央部9の長軸方向幅が100μm、外周部10の長軸方向幅が50μmである。
周縁分離溝4を形成するに際しては、バリ防止溝13の幅が広いので、バリ防止溝13の内側の側壁と、楕円状のレーザービームの中央部9と、の間の距離が広がっている。透明導電層6の除去される位置が、バリ防止溝13の内側から遠い位置となるので、透明導電層6の残さが溝の内側側壁に付着する可能性は、より低い。
尚、本実施形態の太陽電池モジュールの製造方法を用いて製造した太陽電池モジュールの特性を検査したところ、段間抵抗が8kΩ、絶縁抵抗が500MΩ、変換効率が8.6%であった。即ち、既述した従来例の太陽電池モジュールの特性(段間抵抗0.1kΩ、絶縁抵抗500MΩ、変換効率7.8%)と比較して、段間抵抗と変換効率が向上した。
以上説明したように、本実施の形態に依れば、複数回のレーザーエッチング走査によってバリ防止溝13を形成することで、より確実に裏面電極層8のバリ発生を防止することができる。また、バリ防止溝13の幅を広げることができるので、周縁分離溝4を形成するに際して、透明導電層6の残さが溝の内側側壁に付着する可能性を、より低減させることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第1、2の実施形態と比較して、更に周縁分離溝4を形成する工程(ステップS30)の動作が工夫されている。即ち、第1の実施形態では、周縁分離溝4を形成する為に楕円状のビームパターンでレーザーを照射するのに対して、本実施形態では円状のビームパターンでレーザーを照射する。周縁分離溝4の外側側壁は、周辺部と発電領域とが周縁分離溝4により十分に絶縁分離されていれば、周辺部にある外側側壁に透明導電層6の残さが付着して裏面電極層8と透明電極層6が短絡しても、太陽電池モジュールの発電特性への影響はなく、必ずしも楕円状のビームパターンである必要がない。尚、バリ防止溝13を形成する工程(ステップS20)と、周縁分離溝4を形成する工程(ステップS30)以外の動作については、既述の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
ステップS20;バリ防止溝の形成
図11(a)は、ステップS20及びS30において照射されるレーザービームのパターンを示す平面図である。図11(b)は、溝の断面形状を示す断面図である。ステップS20において、第2の実施形態と同様に幅が約50μmのレーザービームをパルス的に複数回走査することで、バリ防止溝13が形成される。尚、第2の実施形態では3回走査を行う場合について記載したが、本実施形態では2回走査を行う場合について説明する。このように、1回の走査で約50μmの幅がエッチングされることで、2回の走査により約100μmの幅のバリ防止溝13が形成される。尚、バリ防止溝13を形成する為のレーザービームの走査回数は、十分な幅を確保するために複数回走査を行うことが望ましい。各バリ防止溝13の重ねあわせは0%以上50%以下である。重ね合わせがないと前回走査のバリ防止溝の外側に発生した裏面電極層8のバリを次回走査のバリ防止溝のレーザーエッチングで除去できないからであり、重ね合わせが大きすぎるとガス化した光電変換層7成分が、前のレーザーエッチングで形成された溝から抜け易くなり裏面電極層8のエッチングが十分に行われないためである。但し、バリ防止溝13の幅を十分に広くすることができれば、必ずしも複数回走査させる必要はない。
バリ防止溝13を形成する為のレーザーエッチング条件としては、以下のような条件を挙げることができる。レーザ:YVO4(第2高調波、パルス幅:30ns)、ビームサイズ:φ50μm(2回走査)、ビーム重ね:20%、パワー;後述する周縁分離溝形成のためのレーザーエッチング時のパワーの約0.1〜0.5倍で選定した。
ステップS30;周縁分離溝の形成
続いて、周縁分離溝4を形成する。周縁分離溝4は、円状のビームパターンでレーザービームを照射することにより形成される。このレーザービームの照射は、バリ防止溝13を形成する時のレーザーエッチングに用いたレーザ発振器や光学系と同一のものを用いて行うことができる。第1、第2の実施形態のように、ビームパターンを楕円状にした時と比較して、1回の走査でエッチングできる幅は約50μmと狭くなるが、バリ防止溝13形成用の光学系とは別の光学系を用いる必要がない。よって、装置コストを低減することができる。
周縁分離溝4の形成は、バリ防止溝13を形成する時と同様に、レーザービームをパルス的に複数回走査させることで行われる。これは、絶縁に必要な100μm幅を確保するためである。この時、各パルスの走査方向でのビーム重ねを70%以上にすることが好ましい。このようなビーム重ねで走査すると、透明導電層6を確実に除去することができる。即ち、良好な絶縁加工を行うことができる。また、各周縁分離溝の重ねあわせは0%以上50%以下である。重ね合わせがないと各走査の周縁分離溝の間に残膜領域が発生し必要な絶縁抵抗を得られないからであり、重ね合わせが大きすぎるとガス化した光電変換層7成分が、前のレーザーエッチングで形成された溝から抜け易くなり裏面電極層8のエッチングが十分に行われないためである。初回の走査時に照射されるビームパターンの内側端部は、バリ防止溝13の外側端部に一致して重なっていることが更に好適である。
このような周縁分離溝4を形成する為のレーザーエッチングの条件としては、以下のような加工条件を挙げることができる。レーザー:YVO4(第2高調波、パルス幅:30ns)、ビームサイズ:φ50μm(3回走査)、ビーム重ね:70%、パワー;既述のバリ防止溝形成の為のレーザーエッチング時のパワーの約2〜10倍で選定した。
以上のようにして周縁分離溝4を形成することで、図11に示されるような断面形状が得られる。尚、本実施形態で製造された太陽電池モジュールの特性について検査を行ったところ、段間抵抗が5kΩ、絶縁抵抗が500MΩ、変換効率が8.4%であった。即ち、既述した従来例の太陽電池モジュールの特性(段間抵抗0.1kΩ、絶縁抵抗500MΩ、変換効率7.8%)と比較して、段間抵抗と変換効率が向上した。
以上説明したように、本実施の形態に依れば、特に楕円ビームを形成しなくてもよいので、バリ防止溝13の形成と周縁分離溝4の形成とを同一のレーザー発振器及び光学系により行うことができる。楕円ビームを形成する為の光学系を別途用意する必要が無く、装置コストを格段に削減することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について説明する。図12(a)は、バリ防止溝13及び周縁分離溝4を形成する際のレーザーエッチングの照射パターン形状を示す平面図である。図12(b)は、バリ防止溝13および周縁分離溝4の溝形状を示す断面図である。本実施形態にかかる太陽電池モジュールの製造方法は、第3の実施形態に対して、周縁分離溝4を形成する際に用いるレーザーの種類が工夫されている。尚、レーザーの種類以外の点については、第3の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態においては、周縁分離溝4を形成するにあたって、IRレーザーが用いられる。そのIRレーザーとしては、YAGレーザーの基本波(1064nm)が例示される。図12に、そのIRレーザーによって照射されるビームパターン18の形状が示されている。IRレーザーは、透明導電層6に吸収されやすいので、透明導電層6をより確実にエッチングすることができる。また、100μm程度の幅をエッチングすることもできるので、絶縁に必要な100μmの幅の周縁分離溝4を、一回の走査で確実に形成することができる。このレーザーの波長は1064nmで代表され、透明電極層6への吸収特性から1000nm〜1100nmの波長域において同様なエッチング特性を得ることができる。
また、第3の実施形態と比較すると、透明電極膜をYVO4などのグリーンレーザーで分割するためには、高い出力を出せる装置が必要であるため、第3の実施形態では高価なグリーンレーザー装置が必要になるのに対して、本実施形態で用いられるIRレーザーは、比較的安価である。また、バリ防止溝形成においては、第2高調波を利用したグリーンレーザーであれば、高い出力を出す必要は無くなるため、比較的安価である。よって、何れも安価な装置で形成することができるので、第3の実施形態と比較して、装置コストは同等か、又は有利である。
このようなIRレーザの加工条件としては、以下に示す条件を挙げることができる。レーザ:YAGレーザ、基本波1064nm、ビームサイズφ:100μm(1回走査)、ビーム重ね:60%、パワー;既述のバリ防止溝形成の為のレーザーエッチング時のパワーの約10倍として選定した。
尚、本実施形態で製造された太陽電池モジュールの特性について検査を行ったところ、段間抵抗が5kΩ、絶縁抵抗が1000MΩ、変換効率が8.4%であった。即ち、既述した従来例の太陽電池モジュールの特性(段間抵抗0.1kΩ、絶縁抵抗500MΩ、変換効率7.8%)と比較して、段間抵抗、絶縁抵抗、及び変換効率が向上した。
以上、実施形態1〜4にかかる太陽電池モジュールの製造方法について説明した。但し、これらの実施形態は矛盾の無い範囲内で組み合わせて用いることもできる。
また、各実施形態において、光電変換層7が、アモルファスシリコン層である場合について説明したが、微結晶シリコン層や微結晶シリコンゲルマ層によるもの、さらにはこれらのシリコン層を複数層積層したタンデム型である場合にも、本発明の工夫を適用することができる。光電変換層7の厚みはアモルファス型が0.3〜0.5μm程度であるのに対して、タンデム型では2〜5μm程度と増加するが、光電変換層7で吸収されたレーザーエネルギーによるガス発生による爆裂で、裏面電極層8を除去する点で同じであり、実施の形態1〜4と同様の効果を得る事ができる。
太陽電池モジュール100の平面図である。 太陽電池モジュールの製造方法のフローチャートである。 太陽電池モジュールの製造過程における断面を示す模式図である。 太陽電池モジュールの製造過程における断面を示す模式図である。 太陽電池モジュールの製造過程における状態を示す模式図である。 太陽電池モジュールの製造過程における状態を示す模式図である。 第1の実施形態において、バリ防止溝形成時のビームパターン及び断面形状を示す図である。 第1の実施形態において、周縁分離溝形成時のビームパターン及び断面形状を示す図である。 ビームを楕円状に成形するための光学系を示す図である。 バリ形成溝を設けない場合のビームパターン及び断面形状を示す図である。 第2の実施形態において、バリ防止溝形成時のビームパターン及び断面形状を示す図である。 第2の実施形態において、周縁分離溝形成時のビームパターン及び断面形状を示す図である。 第3の実施形態において、バリ防止溝及び周縁分離溝形成時のビームパターン及び断面形状を示す図である。 第4の実施形態において、バリ防止溝及び周縁分離溝形成時のビームパターン及び断面形状を示す図である。
符号の説明
1 透光性基板
2 発電セル
3 周縁部
4 周縁分離溝
5 セル分離溝
6 透明導電層
7 光電変換層
8 裏面電極層
9 中央部
10 外周部
13 第1溝
14 ビームパターン
15 ビームパターン
18 ビームパターン
19 後退領域
20 周縁領域
21 レーザー発振器
22 レーザービーム
23 凹レンズ
24 凸レンズ
25 シリンドリカル凸レンズ
26 シリンドリカル凹レンズ
27 被照射体
100 太陽電池モジュール

Claims (11)

  1. 透光性基板の主面上に、透明導電層、光電変換層、及び裏面電極層を順次積層するステップと、
    前記光電変換層及び前記裏面電極層を、パルス状のレーザーを前記基板に相対的に走査することによりエッチングしてバリ防止溝を形成するバリ防止溝形成ステップと、
    前記バリ防止溝の前記基板面上での前記基板周辺端部側になる外側方向を、パルス状のレーザーによりエッチングして、前記透明導電層、前記光電変換層、及び前記裏面電極層の除去された周縁分離溝を形成する周縁分離溝形成ステップと、
    を具備し、
    前記周縁分離溝形成ステップは、
    各パルスにおけるレーザービームパターンの前記基板周辺端部と反対側になる内側方向の端部を、前記バリ防止溝に重ねるようにレーザーを前記基板に相対的に走査させるステップ、を含み、
    前記バリ防止溝形成ステップ及び前記周縁分離溝形成ステップは、
    前記内側方向から前記外側方向へ順番に溝を形成する太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 請求項1に記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記バリ防止溝形成ステップにおいて、短パルスレーザーによりエッチングする太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 請求項2に記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記短パルスレーザーのパルス幅は、0より大きく30ns以下である太陽電池モジュールの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記バリ防止溝形成ステップにおいて、パルス状のレーザーを、前記内側方向から順番に複数回走査させる太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記周縁分離溝形成ステップにおいて、各パルスにおけるビームパターンは、楕円状であり、
    前記楕円状の長軸は、基板面上での前記外側方向及び前記内側方向を向いている太陽電池モジュールの製造方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記周縁分離溝形成ステップにおいて、各パルスにおけるビームパターンは、円状である太陽電池モジュールの製造方法。
  7. 請求項6に記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記周縁分離溝形成ステップにおいて、ビーム重ねを70%以上としてレーザーを前記基板に相対的に走査させる太陽電池モジュールの製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記周縁分離溝形成ステップと前記バリ防止溝形成ステップとにおいて、同一のレーザー発振器及び同一の光学系によりエッチングを行う太陽電池モジュールの製造方法。
  9. 請求項6乃至8のいずれかに記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記周縁分離溝形成ステップにおいて、パルス状のレーザーを、前記内側方向から順に複数回走査させる太陽電池モジュールの製造方法。
  10. 請求項6乃至9のいずれかに記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記周縁分離溝形成ステップにおいて、IRレーザーによりレーザーエッチングする太陽電池モジュールの製造方法。
  11. 請求項1に記載された太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記周縁分離溝形成ステップにおけるエッチングの開始は、前記バリ防止溝形成ステップにおけるレーザービームを前記基板に相対的に走査中であり、
    前記周縁分離溝形成ステップにおいて、前記バリ防止溝形成ステップによるエッチングラインの後を追うように前記基板に相対的に走査してエッチングを行う太陽電池モジュールの製造方法。
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