JP4647129B2 - カードコネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カードコネクタに関し、特に、カードの排出を行う排出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カード型情報記録媒体(以下、単にカードという。)を接続するためのカードコネクタをパーソナルコンピュータや携帯端末等の電子機器に備えることが広く行われている。
【0003】
これらの電子機器は、電子部品を収容する筐体の小型化、軽量化が進展しており、これに伴い、カードコネクタについても、小型化、軽量化が求められている。この場合、カードコネクタに収容されるカードの占有体積を減少させることはできないため、その他の部分の小型化、軽量化を図る必要がある。
【0004】
カードコネクタは、コンタクトを絶縁体に取り付けたコネクタ本体部と、コネクタ本体部に取り付けられ、カードを排出するための排出機構とで略構成される。さらに、カードの排出機構は、カードを押圧して排出するための押圧部材および押圧部材を操作する操作部と、押圧部材の両側に設けられ、カードの排出をガイドするガイド部材とで構成される。
【0005】
このコネクタ本体部と排出機構とは、それぞれ別部材として準備され、コネクタ本体部を電子機器の筐体の基板に実装した後、排出機構を取り付けるタイプのものが主流となっている。
【0006】
排出機構は、樹脂のモールド成形品と金属板の折り曲げ加工品とに大別される。
【0007】
前者の樹脂のモールド成形品は、所定の強度を確保するためには肉厚を大きくする必要があり、このため、カードコネクタの寸法が大きくなる傾向にある。
【0008】
これに対して、後者の金属板の折り曲げ加工品は、肉厚の薄い金属板を用いるため、排出機構自体の寸法は小型化されるものの、強度を確保するために排出機構が取り付けられるコネクタ本体部の取り付け部の肉厚を大きくする必要があり、カードコネクタ全体としての小型化が制限される。
【0009】
従来の排出機構の具体的な構成についてさらに説明する。
【0010】
排出機構は、例えば、カードを排出する際にカードをカードコネクタから十分に突出(排出)させるという言わば排出機構の機能面を優先して、排出機構を2枚の金属製の排出板を用いたカム構造にして排出のストロ−クを大きくする設計がなされたものがある。
【0011】
また、排出機構は、例えば、1枚の金属製の排出板を樹脂製の平板部に回動可能に取り付けたものもある。この平板部は、コネクタ本体の一部としてあるいはコネクタ本体に取り付けられた部材として設けられる場合と、コネクタ本体とは別に排出機構の一部として設けられる場合とがある。なお、平板部を金属製とすることは、平板部がコネクタ本体と別部材となるため、部品点数が増え、組立て工程の工程数も増すため、コストアップとなる不具合がある。また、平板部を取り付けるコネクタ本体の取り付け部位のスペースを確保するために、コネクタ本体の幅寸法が大きくなる不具合もある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカードコネクタは、前者の2枚の金属製の排出板を用いたカム構造を採用したタイプの場合、排出機構の厚みおよび重量の双方が大きくなり、その結果カードコネクタの厚みおよび重量の双方が大きくなることを避けることができない。
【0013】
また、後者の1枚の金属製の排出板および樹脂製の平板部の組み合わせタイプの場合、例えば、排出板に形成した孔部に平板部に突設した突設部を係合して排出板を軸支する構成が用いられ、この場合、軸支部分が嵩高となり、これにより、カードコネクタの厚みが大きくなることを避けることができない。
【0014】
カードコネクタの小型化を検討する場合、前記したように立体的な寸法を小さくすることが求められるとともに、特に、例えば、かばん等に電子機器を入れて携行する際の携帯性の観点からは、電子機器の薄肉化が必須であるため、カードコネクタの薄肉化が必要である。この観点からは、上記した従来のカードコネクタは各タイプとも改良の余地が大きい。
【0015】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、薄肉化したカードコネクタを提供することを第1の目的とし、また、薄幅化したカードコネクタを提供することを第2の目的する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカードコネクタは、
カードのコンタクトに接続される複数のコンタクトを有するコネクタ本体と、該カードの排出を行う排出機構とを備え、該排出機構は、絶縁材料からなる取付け部と、該取付け部に回動可能に取り付けられ、該カード排出時に該カードを付勢する1枚の金属材料からなる排出板とを有するカードコネクタにおいて、
該取付け部は、段差状に形成された接続箇所にスリットが形成された第1の段差部を有し、
該排出板は、1/4円状に切り起こされた形状を有する第2の段差部を有し、
該スリットを介して該第1の段差部と該第2の段差部とを係合して、該取付け部に対して該排出板を回動可能に構成し
前記排出板は前記第2の段差部の形成に伴い形成された回動中心部を一側に有し前記回動中心部が膨らんだ菱形状に形成され、
該回動中心部が、前記取付け部の当接部に当接し、
該排出板および該取付け部のいずれか一方の該回動中心部または該回動中心部の近傍に対応する部分が、他の一方に形成した開口に挟み込まれてなることを特徴とする。
【0017】
ここで、カードとは、電子機器に組み込まれたカードコネクタに接続して使用されるカード型情報記録媒体をいう。本発明において、排出板および取付け部を除く他の排出機構構成部品、例えば、ガイド部材等は、樹脂材料を用いてコネクタ本体と一体的に形成したものであってもよく、また、例えば、金属板を用いて形成し、コネクタ本体に取り付けた構造であってもよい。また、取付け部は、コネクタ本体と一体的に形成され、あるいはコネクタ本体の一部であってもよく、また、コネクタ本体とは別体として形成され、ガイド部材に取り付けられたものであってもよい。取付け部は、少なくとも排出板と重なる部分が平板状に形成される。
【0018】
これにより、排出板を2枚設け、あるいは、排出板と取付け部との係合部が嵩高な従来のものよりも排出機構を薄肉とすることができ、ひいては、カードコネクタを薄肉化することができる。
【0019】
この場合、取付け部と排出板の係合箇所がスリット形成位置を挟んで上下逆転して積重ねられた形態となるが、積重ねたときの嵩高さが取付け部の係合部位の部分と排出板の各厚みの合計に近い寸法となるように段差形状を設定すると、より好適である。
【0020】
また、この場合、前記排出板は鋭角に形成された回動中心部を一側に有し前記回動中心部が膨らんだ菱形状に形成され、該回動中心部が、前記取付け部の当接部に当接し、該排出板および該取付け部のいずれか一方の該回動中心部または該回動中心部の近傍に対応する部分が、他の一方に形成した開口に挟み込まれてなると(請求項に係る発明)、例えば、外力が作用したときに、排出板の回動中心部が取付け部の当接部から位置ずれする不具合や、さらには、排出板が取付け部から離れて脱落する不具合を避けることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明に係るカードコネクタの好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、図を参照して、以下に説明する。なお、本発明の実施例は第1の例と第4の例であり、第2の例、第3の例、第5の例、第6の例は参考例である。
【0031】
本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタについて、図1〜図11を参照して説明する。
【0032】
カードコネクタ10は、図1に示ように、複数のコンタクト12と、コンタクト12が取り付けられるコネクタ本体14と、上カバー(プレート)16と、排出機構を構成する平板部(取付け部)18および排出板(カム)20とを有する。さらに、図2に示すように、後述するカード22を装脱するためのガイド部材(イジェクタ)24を有する。
【0033】
コネクタ本体14、平板部18およびガイド部材接続部26は、一体的に形成され、コネクタハウジングを構成している。また、ガイド部材24には、排出機構を構成し、排出板20を回動操作するための操作レバー27が取り付けられている。
【0034】
コンタクト12、上カバー16、排出板20、ガイド部材24および操作レバー27は、金属材料で形成されている。一方、コネクタハウジングを構成するコネクタ本体14、平板部18およびガイド部材接続部26は、絶縁性の樹脂材料で形成されている。
【0035】
コンタクト12は、長さ方向(図1中X1−X2方向)に段差状に形成されている。コンタクトの一端部12aは、図3に示すカード22に設けられる複数のコンタクト(図示せず。)に、ばね力による接触圧によって接続される接触部とされ、他端部12bは、表面実装方式により、図示しない電子機器の筐体に設けられる基板の端子に接続される接触部とされる。
【0036】
コネクタ本体14は、直方体状の部材であり、上面14eには、複数の突起14bおよび14cが形成されている。
【0037】
ガイド部材接続部26は、1対のレール状に形成された接続部26a、26bからなる。接続部26a、26bは、それぞれコ字状の溝部26cが対向して形成されている。各接続部26a、26bは、それぞれ一端部に、図示しない基板にコネクタ本体を固定するための締結部28を有するとともに、他端部に、ガイド部材24に接続される雌接続部30を有する。なお、接続部26a、26bと平板部18との間にはそれぞれ隙間31が形成されている。この隙間31は、後述するように、排出板20を傾けた状態で突起部41(E部)およびF部を挿入可能な程度に図1中上下方向に幅広に形成されている。
【0038】
平板部18は、略長方形の平板状であり、接続部26a、26bの間に配置されている。平板部18の、図1中、中央部位からY1方向に偏った位置に、排出板20と係合する段差部(第1の段差部)32が形成されている。段差部32は、主面であるB部に囲まれて図1中Z1方向に段差状に突出して略矩形状のA部が形成されている。この段差の大きさ、すなわち、A部とB部のZ1−Z2方向の距離は、排出板20の厚みW1と同一に設定されている(図8参照)。段差部32の段差部分の一部に円弧状のスリット34が形成されている。なお、段差部分のスリット34を挟んで設けられた側壁部(a部)は、B部側に傾斜した傾斜面状に形成されている。また、後壁(c部)はZ1−Z2方向に直立して形成されている(図6参照)。
【0039】
排出板20は、Y1−Y2方向の中央部が膨らんだ菱形状に形成されている。排出板20は、Y1−Y2方向の中央部の一側に段差部32と係合する段差部(第2の段差部)36が形成されている。段差部36は、主面であるD部に囲まれて図1中Z2方向に段差状に突出して、A部と略同一形状のC部が形成されている。この段差の大きさ、すなわち、C部とD部のZ1−Z2方向の距離は、平板部18の厚みW2と同一に設定されている(図8参照)。C部の両側にはスリット38が形成されており、これにより、C部が突起状に形成されている。C部の先端側(図1中X2側端部)は、頂部C1を挟んで両側に傾斜した2辺C2、C3が設けられた山形状に形成されている。また、排出板20は、Y1側端部がZ1方向に折り曲げられて突設部40が形成されるとともに、Y2側端部がZ1方向に折り曲げられて突起部41が形成されている。突起部41にはX1側に開口したスリット43が形成されている。なお、段差部分の立て壁部(b部)は、D部側に傾斜した傾斜面状に形成されている。
【0040】
上カバー16は、電磁波を遮蔽するために設けられるものであり、上面16aと、上面16aの三側に設けられた側面16b、16cおよび16gとで略構成される。上面16aには、複数の開口部16dが形成されるとともに、装着したカード22の表面端子25に接触してカード22を基板に接地するための、ばね性を有する複数のグランドプレート16eが形成されている。側面16b、16cには、対向するコ字状の溝16fが形成されている。側面16gには、複数の孔部16hおよび凹部16iが形成されている。なお、側面16b、16cの近傍には、締結部28に位置決めされる締結部42を有する。
【0041】
図2に示すガイド部材24は、1対のガイドレール44a、44bを有する。各ガイドレール44a、44bは、コ字状に形成された溝部50を対向させて配置される。各ガイドレール44a、44bに2つの橋架部45a、45bが橋架され、これによって各ガイドレール44a、44bが一体化されている。各ガイドレール44a、44bには、基板にガイド部材24を固定するための締結部46を有する。また、各ガイドレール44a、44bの一側には、それぞれ接続部26a、26bの各雌接続部30に接続される雄接続部48を有する。
【0042】
ガイドレール44aには、操作レバー27がX1−X2方向に移動可能に取り付けられている。操作レバー27は、一端部に排出板20の端部(図1中E部)の突起部41に係合する係合部54が設けられるとともに、他端部に操作用のボタン56が取り付けられている。
【0043】
ガイド部材24とガイド部材接続部26の接続構造および操作レバー27のガイドレール44aへの取り付け構造等については、その詳細を後述する。
【0044】
カードコネクタ10に接続される図3に示すカード22は、薄肉の直方体状であり、前記した複数のコンタクトがコンタクト12に対応して上下に2列配列されている(図示せず。)。上下両面23a、23bには、突設面22b、22cが形成されている。また、上面23aには複数の表面接点25が形成されている。カード22の先端部22aの端面22eに排出機構の突設部40が係合する構成とされるが、その詳細は後述する。
【0045】
上記した各部材を用いてカードコネクタ10を組立てる方法について以下説明する。
【0046】
図1では、説明の便宜上、コンタクト12とコネクタ本体14とを分離した状態で示したが、実際には、コンタクト12は、コネクタ本体14にインサート成形されている。このとき、複数のコンタクト12は、図1中Z1−Z2方向に2列配列される。なお、上記したように、コネクタ本体14とともに平板部18およびガイド部材接続部26が一体成形される。
【0047】
そして、平板部18に排出板20を係合する。このとき、まず、排出板20のE部側をZ2方向に下げるとともにF部側をZ1方向に上げて排出板20を傾けた状態で、突起部41を接続部26a側の隙間31に挿入する。ついで、排出板20のF部側を下側(Z2方向)に下げて、F部を接続部26b側の隙間31に挿入する。さらに、排出板20のC部側をD部側に対して下側(Z2方向)に傾けた状態で、C部を平板部18のスリット34に挿入する。
【0048】
ついで、接続部26a、26bに溝部16fを係合するとともに、コネクタ本体14の突起14bに孔部16hを、また、突起14cに凹部16iをそれぞれ係合することにより、コネクタ本体14の上部を覆うようにして上カバー16をガイド部材接続部26に取り付ける。
【0049】
さらに、図2に示すガイド部材24の雄接続部48を接続部26a、26bの雌接続部30に係合して、ガイド部材24をガイド部材接続部26に取り付けることにより、カードコネクタ10が完成する。
【0050】
組立てられたカードコネクタ10(但し、ガイド部材22を除く。)について、図4に斜視図を、図5に正面図を、図6に背面図を、図7に表面図を、図8に図7中VIII−VIII線上断面図を、それぞれ示す。なお、図法上、図6と図7のカードコネクタ10は左右(X1−X2方向)が逆に表示されている。
【0051】
図6、図7を参照して排出機構の動作を説明する。
【0052】
図6に示すように、平板部18に係合した排出板20は、C部の頂部(回動中心部)C1が後壁(当接部 c部)に当接するとともに、この場合さらに山形状部位の1辺C2が後壁(c部)に当接している。平板部18は、この頂部C1を中心として図6において時計回りに回動すると、他の1辺C3が後壁(c部)に当接するように構成されている。
【0053】
操作レバー27(図2参照)によって排出板20の端部(E部)が図7中矢印A1方向(X2方向)に押されると、断差部32、36の係合箇所を中心として排出板20が反時計回りに回動し、端部(F部)が矢印A2方向に移動する。すなわち、排出板20は操作レバー27に付勢されてカム動作する。端部(F部)の突設部40が装着したカード22の端面22eを押圧することにより、カード22が図7中X1方向に押され、カードコネクタ10からカード22の後端部22fが露出する(図3参照)。
【0054】
図8を参照して平板部18の段差部32と排出板20の段差部38との係合状態についてさらに説明する。
【0055】
既に説明したように、排出板20のC部がスリット34から平板部18のC部の下側に進入して頂部C1が後壁(c部)に当接するとともに、排出板20のD部が平板部18のB部の上側に位置することにより、排出板20が平板部18に回動可能に係合している。このとき、平板部18のA部とB部の段差は、排出板20の厚みW1と略同一となるように設けられ、一方、排出板20のC部とD部の段差も平板部18の段差に対応し、かつ、排出板20が回動可能な範囲でC部がA部にまたD部がB部にそれぞれ密着するように形成されている。したがって、A部とD部およびB部とC部は略面一(同一面)である。このため、排出板20と平板部18の係合箇所、言いかえれば、排出板20の回動中心の図8中高さ方向(Z1−Z2方向)の寸法は、排出板20の厚みW1と平板部18の厚みW2の合計寸法となる。排出板20の厚みW1および平板部18の厚みW2は、それぞれ、操作時の手指による力またはその他ある程度の大きさの外力を受けたときに変形や破損をしない程度の強度を確保可能な範囲内で薄肉とすることができる。
【0056】
なお、接続部26a、26bの溝部26cの幅D1は、挿入されるカード22の先端部22aの厚みW3よりも僅かに大きく形成されている。したがって、カードコネクタ10の厚みW4は、上記した排出板20と平板部18の厚みW1、W2およびカード22を挿入するスペースとしての溝部26cの幅D1に、コネクタ本体14の上端部および上カバー18の厚み等を加えた寸法となっている。
【0057】
また、カード22は、カードコネクタ10に収容した状態において、端面22e(図3参照)が排出板20の突設部40に当接している。したがって、排出機構を構成する平板部18および排出板20は、Z1−Z2方向投影面において、カード22の外形寸法の範囲内に収まっている。また、カード22を排出するとき、カード22の後端部22を僅かに露出させれば十分であるため、排出板20は回動するときのX1−X2方向の変位量(ストローク)をカード22の露出量に対応させている。すなわち、排出板20は、排出板20が回動する各位置においてX1−X2方向に大きく変位しない形状、すなわち、菱形状に形成されるとともに、X1−X2方向の幅寸法も小さく形成されている。このため、平板部18および排出板20は、カードコネクタ10のX1−X2方向長さ寸法を短縮する際の障害となることがない。
【0058】
ここで、図9を参照して、ガイド部材24とガイド部材接続部26の接続構造についてさらに説明する。
【0059】
ガイド部材24の各ガイドレール44a、44bの端部には、それぞれ図9中上下に撓むばね性を有する一対の係止部58a、58bが突設されている。係止部58a、58bの先端部には外向きに突出した山形状の凸部60がそれぞれ形成されている。
【0060】
ガイド部材接続部26の接続部26a、26bのそれぞれの溝部26cを形成する上下壁26d、26eには、突起62がそれぞれ内向きに突設されており、これにより突起62、62と接続部26a、26bの立て壁26fとの間に隙間64が形成される。また、上下壁26d、26eにはスリット26g、26hが形成されている(下壁26eのスリット26hは図示せず。)。
【0061】
係止部58a、58bをそれぞれ内側に撓ませて近接させた状態で、山形状の凸部60を上下壁部26d、26eに摺動させながら隙間64に係止部58a、58bを挿入し、スリット26g、26hに凸部60を係止することにより、接続部26a、26bにガイドレール44a、44bが容易に接続され、固定される。また、接続部26a、26bからガイドレール44a、44bを取り外すときも、接続の際の同様に容易に取り外すことができる。
【0062】
上記のようにガイド部材24とガイド部材接続部26の接続構造は簡易であり、接続のための部材が、接続部26a、26bあるいはコネクタ本体14の両側部から幅方向(Y1またはY2方向)に飛び出すことがない。したがって、ガイド部材24とガイド部材接続部26の接続構造は、カードコネクタ10の幅(Y1−Y2方向)寸法を短縮するときの障害となることがない。
【0063】
つぎに、図10、図11を参照して、操作レバー27のガイドレール44aへの取り付け構造、操作レバー27と排出板20との係合構造およびボタン56について以下説明する。なお、図10と図11とで、各部材は天地が逆に表示されている。
【0064】
操作レバー27は、前記したボタン56とアーム27aとで構成されている。図10に示すように、アーム27aの長さ方向中央部に2つの孔部70a、70bが形成されるとともに、上下両端にそれぞれ突起72a、72bが形成されている。アーム27aの前方部の幅寸法W5は後方部の幅寸法W6に比べて幅広に形成されている。なお、後述する切り起こし部82a、82bの離間間隔L2に対して、幅寸法W5は大きく、一方、幅寸法W6は小さく形成される。アーム27aの先端部には、切り起こして形成された前記係合部54が形成されることにより、切り起こし箇所に開口部55が生成している。一方、図11に示すように、アーム27aの後端部は段差状に形成され、圧入部76とされている。ボタン56には、2つのスリット56a、56bが形成されている。スリット56aは、後述するきり起こし部84を緩挿可能な幅と奥行きを有し、スリット56bは、圧入部76を圧入可能な幅と奥行きを有する。
【0065】
ガイドレール44aには、図10に示すように、半円球状の凸部78が形成されている。凸部78を挟み、上下対向し、かつ水平方向にずれた位置に、先端部が起立した切り起こし部80aおよび先端部が垂下した切り起こし部80bが形成されている。この切り起こし部80a、80bの離間間隔L1は、図10中アーム27aの突起72aと拡縮境界箇所P部との間の寸法L2よりも小さく設定されている。また、ガイドレール44aには、上下対向して、先端部が垂下した切り起こし部82aおよび先端部が起立した切り起こし部82bが形成されている。また、図11に示すように、ガイドレール44aの後端部に、先端部がX1方向に延出した切り起こし部84が形成されている。この切り起こし部84のX1−X2方向寸法W7は、後述する操作レバー27のX1−X2方向移動範囲よりも十分大きな寸法に形成されている。
【0066】
なお、図10には、既に説明したように、スリット41が形成された、排出板20の突起部41が接続部26aおよび上カバー18からY2方向に露出した状態が示されている。
【0067】
まず、操作レバー27のガイドレール44aへの取り付け構造について説明する。
【0068】
操作レバー27をガイドレール44aに取り付けるには、まず、図10中Z1−Z2方向に、ガイドレール44aと直交するように操作レバー27を倒立した状態、すなわち、係合部54のある先端部を下に位置した状態で、凸部78に孔部70bを位置決めしてガイドレール44aの切り起こし部80a、80b間に操作レバー27を配置する。
【0069】
ついで、操作レバー27を反時計回りに90°回転させて、操作レバー27をガイドレール44aに重ねる。このとき、さらに、アーム27aの中間部を切り起こし部82a、82b間に配置するとともに、係合部54を排出板20の突起部41のスリット43に係合する。さらに、突起部41の根元部分は、係合部54の開口部55に嵌入されており、これにより、突起部41と係合部54が一体となってX1−X2方向に移動するように構成されている。以上の手順により、凸部78、切り起こし部80a、80bおよび切り起こし部82a、82bに支持されて、操作レバー27がガイドレール44aに取り付けられる。
【0070】
なお、このとき、操作レバー27のアーム27aの拡縮箇所(図10中P部)は、切り起こし部82a、82bよりもX2方向側に位置する。この凸部78に孔部70bが係合した状態は、操作レバー27がX1方向側に最大限移動した位置である。これに対して、操作レバー27がX2方向側に最大限移動すると凸部78に孔部70aが係合する。これら凸部78と孔部70aまたは孔部70bとの係合の度合いは、ボタン56を押すことにより直接的にあるいはカード22をカードコネクタ10に挿入することにより間接的に操作レバー27に加えられる手指の力によって係合状態が解除可能な程度である。
【0071】
カード22を装着する時、カード22をカードコネクタ10に図10中X2方向に手指で押し込むと、カード22の端面22eによって排出板20の突設部40がX2方向に押され(図1、図7参照)、段差部32、36(正確には頂部C1)を中心として排出板20が回動することにより、突起部41がX1方向に移動する。これにより、突起部41に係合部54が係合した操作レバー27は、X1方向に移動し、凸部78は孔部70aとの係合状態が解除され、孔部70bに係合する。そして、拡縮箇所P部の幅寸法W5の側の端部が切り起こし部82a、82bに当接することにより、操作レバー27のX1方向への移動が停止する。
【0072】
なお、カード22は、カードコネクタ10の所定位置まで挿入されると、図示しないストッパに係止して挿入を停止される。カード22は、カードコネクタ10に装着された状態において、カード22の表面接点25が上カバー18のグランドプレート16eに当接するため、グランドプレート16eの設けられた上カバー18を介して、カード22は基板に接地される。
【0073】
一方、カード22を脱着する時、ボタン56を押すと、操作レバー27は、図10中X2方向に移動する。これにより、操作レバー27によって排出板20の突起部41がX2方向に押されると、段差部32、36を中心として排出板20が回動し、突設部40がX1方向に押される。そして、突設部40に当接したカード22の端面22aがX1方向に押されることにより、カード22の後端部22fがカードコネクタ10から露出する。この場合、カード22に比べて大きさが小さいボタン56を手指で押す力は、カード22を手指で押す力と比べると弱くなるが、段差部32、36が排出板20の幅方向(Y1−Y2方向)中央部よりも偏った位置に設けられているため、てこの原理により、カード22を容易に排出することができる。このとき、凸部78と孔部70a、70bとの係合の際あるいは係合解除の際、良好なクリック感を得ることができる。なお、凸部78と孔部70aまたは孔部70bが係合することにより、外力を受けたときの操作レバー27のX1またはX2方向への意図しない移動が防止される。突起72aが切り起こし部80bに、突起72bが切り起こし部80aにそれぞれ当接することにより、操作レバー27のX2方向への移動が停止する。
【0074】
最後に、露出したカード22の後端部22fを手指で挟んでカード22をカードコネクタ22から抜き取る。
【0075】
上記の操作レバー27のガイドレール44aへの取り付け構造は、操作レバー27のアーム27aを簡易な構成の切り起こし部80a、80b、82a、82bで支持するため、取り付け構造が簡易であり、かつ、取り付けが容易である。
【0076】
操作レバー27と排出板20との係合構造は、上記の操作レバー27のガイドレール44aへの取り付け構造の説明の際に合わせて説明したとおりである。
【0077】
この操作レバー27と排出板20との係合構造は、切り起こして形成された係合部54と折り曲げて形成した突起部41を係合する簡易な構成であるため、係合構造が簡易であり、かつ、取り付けが容易である。
【0078】
さらに、操作レバー27のボタン56について説明する。
【0079】
ボタン56は、スリット56aに切り起こし部84を係合し、スリット56bに圧入部76を圧入することにより、ガイドレール44aに摺動可能に係合した状態で、アーム27aに固着される。このため、ボタン56を操作するとき、ボタン56は、切り起こし部84に案内され、がたつきを生じることがない。
【0080】
以上説明した本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタ10は、排出機構が、樹脂製の平板部18に1枚の薄肉の金属製の排出板20を回動可能に取り付けた構成であり、しかも、厚みが平板部18の厚みと排出板20の厚みとの合計分に過ぎないため、従来よりも排出機構を薄肉とすることができ、ひいては、カードコネクタを薄肉化することができる。
【0081】
また、カードコネクタ10は、排出板20を回動した際の排出板20のX1−X2方向への変位量(ストローク)が小さな、X1−X2方向に薄幅でかつ菱形状に形成しているため、排出板20が小型化されており、また、コスト面、重量面においても好ましい。
【0082】
つぎに、本実施の形態の第2の例に係るカードコネクタについて、図12、図13を参照して以下説明する。
【0083】
カードコネクタ91の基本構成は、カードコネクタ10と同じであるため、カードコネクタ91について、カードコネクタ10と同一の構成要素については、カードコネクタ10と同一の参照符号を付すとともに説明を省略し、あるいは、必要に応じて図示も省略する。
【0084】
カードコネクタ91は、金属製の排出板93と樹脂製の平板部(取付け部)95との係合構造が、カードコネクタ10と相違する。
【0085】
すなわち、排出板93は、図13に示すように、1枚の平板に孔部97が形成され、その孔部97の外周に環状の折り曲げ部(係合部)98が形成されている。一方、平板部95には、図12、図13中Z2方向に拡大したテーパを有する孔部101が形成されている。
【0086】
排出板93の折り曲げ部99を平板部95の孔部101に挿入し、折り曲げ部99をポンチ等でかしめて押し広げることにより、図13に示すように、折り曲げ部99と孔部101との間に排出板93が回動可能な程度の隙間を残して、排出板93を平板部95に係合する。カードコネクタ91は、上記係合箇所を回動中心として排出板93が回動可能に構成される。
【0087】
以上説明した本実施の形態の第2の例に係るカードコネクタ91は、カードコネクタ10と同様に、排出機構が、樹脂製の平板部95に1枚の薄肉の金属製の排出板93を回動可能に取り付けた構成であり、しかも、厚みが平板部95の厚みと排出板93の厚みとの合計分に過ぎないため、従来よりも排出機構を薄肉とすることができ、ひいては、カードコネクタを薄肉化することができる。
【0088】
また、例えば、外力が作用したとしても、排出板93が平板部95から離れて脱落することがなく、また、排出板93の回動中心が位置ずれすることがない。
【0089】
つぎに、本実施の形態の第3の例に係るカードコネクタについて、図14、図15を参照して以下説明する。
【0090】
カードコネクタ140の基本構成は、カードコネクタ10と同じであるため、カードコネクタ140について、カードコネクタ10と同一の構成要素については、カードコネクタ10と同一の参照符号を付すとともに説明を省略し、あるいは、必要に応じて図示も省略する。
【0091】
カードコネクタ140は、金属製の排出板142と樹脂製の取付け部144との係合構造が、カードコネクタ10と相違する。
【0092】
排出板142は、取付け部144に対向する側の一側が山形状に形成され、中央先端部(回動中心部)146が鋭角状となっている。また、排出板142の中央先端部146の後方(図14中手前側)には、切起こして(図14では、先端部を切り下げた形となっている。)形成された、隙間(開口)を有する段差部(第2の段差部)148が設けられている。
【0093】
取付け部144は、この場合、平面部144aと、平面部144aの端部に立設した壁部144bとで構成されている。
【0094】
平面部144aには、切起こして形成された、隙間(開口)を有する段差部(第1の段差部)150が設けられている。
【0095】
図15に示すように、きり起こし部をそれぞれ相手側の隙間に差し込むことにより、排出板142の段差部148と取付け部144の段差部150を係合し、排出板142の中央先端部146を取付け部144の壁部144bの当接部152に当接させて、排出板142を取付け部144に位置決めする。
【0096】
これにより、段差部148の下部148aが段差部150の下部(主面)150aと上部150bとの隙間に挟み込まれ、一方、段差部150の上部150bが段差部148の下部148aと上部(主面)148bとの隙間に挟み込まれ、中央先端部146を回動中心にして排出板142が取付け部144に回動可能に取りつけられる。
【0097】
このとき、例えば、外力が作用したとしても、排出板142が取付け部144から離れて脱落することがなく、また、排出板142の中央先端部146が取付け部144の当接部152から位置ずれすることがない。
【0098】
なお、取付け部144は、図1に示すコネクタ本体14あるいはコネクタ本体14を覆うカバー(例えば,上カバー16)の一部であってもよく、また、ガイド部材接続部26の一部であってもよい。また、取付け部144は、コネクタ本体14やガイド部材接続部26とは別体として設けてもよい。
【0099】
つぎに、本実施の形態の第4の例に係るカードコネクタについて、図16を参照して以下説明する。
【0100】
カードコネクタ154の基本構成は、カードコネクタ10と同じであるため、カードコネクタ154について、カードコネクタ10と同一の構成要素については、カードコネクタ10と同一の参照符号を付すとともに説明を省略し、あるいは、必要に応じて図示も省略する。
【0101】
排出板156は、カードコネクタ10の排出板20と略同様の形態であるが、排出板20の半円状の切り起こし形状と異なり、段差部(第2の段差部)158は1/4円状に切り起こされた形状となっている。この場合、図16中参照符号160が、回動中心部となっている。
【0102】
一方、取付け部162は、排出板156と同様に、平面部162aの段差部(第1の段差部)164は1/4円状に切り起こされた形状となっている。この場合、壁部162bの参照符号166の部分が当接部となっている。
【0103】
きり起こし部をそれぞれ相手側の隙間に差し込むことにより、排出板156の段差部158と取付け部162の段差部164を係合し、排出板156の中央先端部160を取付け部162の壁部162bの当接部166に当接させて、排出板156を取付け部162に位置決めする。
【0104】
これにより、段差部158の下部158aが段差部164の下部(主面)164aと上部164bとの隙間に挟み込まれ、一方、段差部164の上部164bが段差部158の下部158aと上部(主面)158bとの隙間に挟み込まれ、回動中心部160を回動中心にして排出板156が取付け部162に回動可能に取りつけられる。
【0105】
これにより、カードコネクタ154は、上記カードコネクタ140と同様の効果を得ることができる。
【0106】
つぎに、本実施の形態の第5の例に係るカードコネクタについて、図17を参照して以下説明する。
【0107】
カードコネクタ168の基本構成は、カードコネクタ10と同じであるため、カードコネクタ168について、カードコネクタ10と同一の構成要素については、カードコネクタ10と同一の参照符号を付すとともに説明を省略し、あるいは、必要に応じて図示も省略する。
【0108】
カードコネクタ168は、いわば、本実施の形態の第2の例のカードコネクタ91の変形例である。
【0109】
排出板170は、カードコネクタ91の折り曲げ部99に代えて、取付け部172に対向した一側側の中央に突起部(係合部)174が形成され、さらのその突起部174の先端部が鋭角状に形成されて回動中心部176とされている。
【0110】
一方、取付け部172は、カードコネクタ91の孔部101に代えて、平板部172aの一側に立設したやや肉厚の壁部172bの下端部に凹部(孔部)178が形成されている。
【0111】
突起部174が凹部(孔部)178に挿入されることにより、排出板170が取付け部172に係合されるとともに、参照符号180で示す当接部に回動中心部176が当接して、排出板170が取付け部172に回動可能に取りつけられる。
【0112】
これにより、カードコネクタ91、あるいは、上記本実施の形態の第3の例に係るカードコネクタ140と同様の効果を得ることができる。
【0113】
つぎに、本実施の形態の第6の例に係るカードコネクタについて、図18、図19を参照して以下説明する。
【0114】
カードコネクタ182の基本構成は、カードコネクタ10と同じであるため、カードコネクタ182について、カードコネクタ10と同一の構成要素については、カードコネクタ10と同一の参照符号を付すとともに説明を省略し、あるいは、必要に応じて図示も省略する。
【0115】
カードコネクタ182は、いわば、本実施の形態の第2の例のカードコネクタ91の変形例である。
【0116】
この場合、排出板184に孔部186が形成され、取付け部188の平板部188aに係合部としての円柱状の突起190が設けられている点で、カードコネクタ91と相違する。
【0117】
また、排出板184の一側に回動中心部192が設けられ、一方、取付け部188が壁部188bを有する点においてもカードコネクタ91と相違する。
【0118】
円柱状の突起190が、図19(a)に示すように、孔部186に挿入された後、図19(b)に示すように、孔部186(あるいは孔部186の周囲)にかしめつけられることにより、排出板184が取付け部188に係合する。このとき、係合箇所は係合部材としての機能のみを果たす。一方、係合状態において、回動中心部192が壁部188bの参照符号194で示す当接部に当接して、排出板170が取付け部172に回動可能に取りつけられる。
【0119】
これにより、カードコネクタが薄肉化されるとともに、排出板の回動中心部が取付け部の当接部から位置ずれする不具合や、さらには、排出板が取付け部から離れて脱落する不具合を避けることができる。
【0120】
特に、排出板の回動中心部が、平板部の上側(内側)に位置しているため、外力が回動中心部に直接に作用することがなく、排出板の回動中心部が取付け部の当接部から位置ずれする不具合がより確実に防止できる。また、係合箇所と回動中心とが分離独立して設けられているため、回動操作の自由度あるいは正確度が大きい。
【0121】
つぎに、前記した本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタ10のガイド部材24およびコネクタ本体14のガイド部材接続部26の接続構造(図9参照)ならびにガイド部材24への操作レバー27の取り付け構造(図10参照)の変形例について、図20〜図24を参照して以下説明する。
【0122】
変形例に係るガイド部材90、ガイド部材接続部92および操作レバー94の組立て状態の斜視図を図20に示す。図20では、コンタクト12は一部のみ図示し、他は省略している。
【0123】
図20に示すように、ガイド部材90とガイド部材接続部92とは、操作レバー94で隠れた図20中A部およびB部において、後述する接続構造によって係合されている。また、操作レバー94は、ガイド部材90に形成された先端切り起こし部96、切り起こした突起98、および後述するボタン122に係合する後端切り起こし部112にそれぞれ係合することにより、ガイド部材90に取り付けられている。なお、図20中、C部は、コネクタ本体14に係合した排出板20の端部を示す。
【0124】
ガイド部材90、ガイド部材接続部92および操作レバー94の各部材の具体的な構造について説明する。なお、各部材は、本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタ10と同一の構成要素については、説明を省略する。
【0125】
ガイド部材90は、図21に示すように、本実施の形態の第1の例と同様に、対向する1対のガイドレール100a、100bを有する。各ガイドレール100a、100bは、本実施の形態の第1の例と同様に、2つの平板状の橋架部102a、102bが橋架され、これによって各ガイドレール100a、100bが一体化されている。なお、参照符号104は、カードコネクタが取り付けられる電子機器の筐体の基板を示す。図21から明らかなように、電子機器使用時に基板104から発生する熱は、橋架部102a、102b間の幅広い開口部106より容易に排出される。
【0126】
各ガイドレール100a、100bには、ガイドレール本体面108a、108bの先端(図21中、左側)上部に孔部110a、110bが形成されている。一方、ガイドレール本体面108a、108bの先端の上部には、切り欠き部111が形成されている。また、ガイドレール本体面108aには、上記した先端切り起こし部96、突起98および後端切り起こし部112がそれぞれ上向きに突設されている。さらに、各ガイドレール100a、100bの後端には、それぞれ、後上下方に向けて離間間隔が広がった、対抗する1対の舌片部114a、114bおよび114c、114dが延出している。
【0127】
ガイド部材接続部92は、図20および図22に示すように、対向する1対のレール状に形成され、それぞれのレール状の部分には、段差状に形成された平面部116(1方のみ図示)の上部および下部に突起118、120が形成されている。突起118は、上方に傾斜面を有する台形状に形成され、一方、突起120は、直方体状に形成されている。
【0128】
なお、図22において、図20の平板部18および排出板20は、図示を省略している。
【0129】
操作レバー94は、図24に示すように、本実施の形態の第1の例と同様に、ボタン122とアーム124とで構成されている。
【0130】
ボタン122は、長尺で前方部分(図24中左上側)が幅広なスリット126を有する。アーム124は、上方および下方に開口を有するコ字状の切り欠き部128a、128bが、先端部近傍に形成されている。切り欠き部128a、128bに隣接して、長尺で前方部分(図24中左上側)が幅広なスリット130が形成されている。アーム124の後端部は、ボタン122の図示しない孔部に嵌入し、固着されている(図11参照)。
【0131】
ガイド部材90とガイド部材接続部92との上記したA部およびB部における接続構造について、図20、図22、図23を参照して説明する。
【0132】
ガイド部材90は、ガイド部材接続部92に対して上方から取り付ける。このとき、ガイドレール100aの切り欠き部111を突起120と係合させて位置決めしながら、孔部110aに突起118を嵌合する。ガイドレール100bについても同様である。これにより、ガイド部材90とガイド部材接続部92とを一体化、固定する。なお、カードコネクタ10使用時には、切り欠き部111が突起120と係合しているため、ガイド部材接続部92に対する図23中時計回り方向のガイド部材90の回動が防止される。
【0133】
ガイド部材90への操作レバー94の取り付け構造を、図24を参照して説明する。
【0134】
図24において、ガイド部材90に対してボタン122の側を上方にして、操作レバー94を傾けた状態で、まず、先端切り起こし部96をスリット130の幅広部分に挿入した後、ボタン122の側を下げてアーム124の下側を突起98とガードレール本体面118aとの間に挿入するとともに、ボタン122のスリット126の幅広部分に後端切り起こし部112を挿入する。これにより、ガイド部材90から脱落しないように、また、ガイド部材90に対して長さ方向に移動可能に、操作レバー94がガイド部材90に係合する。
【0135】
なお、ガイド部材90とガイド部材接続部92の接続、およびガイド部材90への操作レバー94の取り付けは、いずれを先に行ってもよい。
【0136】
図20に示す組立て状態において、操作レバー94の切り欠き部128a、128bは、排出板20の端部(C部)に係合する。これにより、操作レバー94を、図20の状態から前方側(矢印R1方向)に移動操作することで排出板20が時計回り方向(矢印R2方向)に回動する。なお、操作レバー94は、先端切り起こし部96を挿入したスリット130の長さ方向の両端間の幅内で移動可能である。
【0137】
以上説明した本実施の形態の第1の例の変形例に係るガイド部材およびガイド部材接続部の接続構造ならびにガイド部材への操作レバーの取り付け構造によれば、本実施の形態の第1の例と同様に、カードコネクタの幅寸法を小さくすることができ、また、接続および取り付け構造が簡易であり、さらにまた、接続および取り付けが容易である。
【0138】
また、ガイド部材90に舌片部114a〜114dが設けられているため、舌片部114a〜114dに上下両面23a、23b(図3参照)が案内されて、カード22をカードコネクタ10に容易に挿入することができる。
【0139】
つぎに、前記した本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタ10のグランドプレート16eをカードコネクタが実装される基板に電気的に接続する構造の変形例について、図25、図26を参照して以下説明する。
【0140】
詳細な説明を省いたが、本実施の形態の第1の例では、一端がカード22に電気的に接続されるグランドプレート16eは、他端がカードコネクタ10が実装される基板に表面実装されることにより、基板に電気的に接続されている。
【0141】
これに対して、本変形例では、カードコネクタ198は、グランドプレート(グランド部)200の一端部(他端)200aに孔部202が形成されている。一方、コネクタ本体14を覆うハウジング204は孔部206を有する複数層が積層された構造(多段積み構造)となっており、グランドプレート200の一端部200aがその1つの層間に挿入され、孔部202を孔部206に連通させた状態で位置決めされている。また、1つの層の孔部内にナット208が埋めこまれている。
【0142】
そして、カードコネクタ198を実装する基板210の孔部212に挿通した導電性のボルト214をナット208に締結することにより、カードコネクタ198が基板210に固定されるとともに、併せて、グランドプレート200がハウジング204に固定される。
【0143】
これにより、グランドプレート200の一端部200aが基板210に電気的に接続される。
【0144】
なお、本変形例では、他の実施例と異なり、図示しない電子機器に設けられた基板210の下面にカードコネクタ198を実装する構造となっている。そして、この場合においても、他の実施例と同様に、表面端子25のある面を上に向けてカード22をカードコネクタ198に挿入可能とするために、グランドプレート200は、カードコネクタ198の上部に配置されている。
【0145】
上記の構成により、カードコネクタを基板に固定するために元々必要な締結部材(ボルトおよびナット)をグランドプレートグと基板とを電気的に接続する部材として利用することで、グランド部と基板とを直接接合(グランド部を基板に表面実装)しないため、グランド部あるいは基板の高度な面精度を要しない。
【0146】
【発明の効果】
請求項1に係るカードコネクタによれば、取付け部の第1の段差部と排出板の第2の段差部とを係合するため、排出機構を薄肉とすることができ、ひいては、カードコネクタを薄肉化することができる。
【0147】
また、請求項に係るカードコネクタによれば、排出板および取付け部のいずれか一方の回動中心部または回動中心部の近傍に対応する部分が、他の一方に形成した開口に挟み込まれるため、排出板の回動中心部の位置ずれや、排出板が取付け部から脱落する不具合を防止するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの組立て分解斜視図である。
【図2】 本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタのガイド部材の斜視図である。
【図3】 カードコネクタに挿入するカードの斜視図である。
【図4】 本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの斜視図である。
【図5】 本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの正面図である。
【図6】 本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの背面図である。
【図7】 本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの表面図である。
【図8】 本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの図7中VIII−VIII線上断面図である。
【図9】 ガイド部材接続部とガイド部材との接続構造を説明するための本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの部分図である。
【図10】 操作レバーのガイドレールへの取り付け構造を説明するための本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの部分分解図である。
【図11】 操作レバーのボタンを説明するための本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの部分分解図である。
【図12】 本実施の形態の第2の例に係るカードコネクタの部分図である。
【図13】 本実施の形態の第2の例に係るカードコネクタの排出板を平板部に係合する方法を説明するための図である。
【図14】 本実施の形態の第3の例に係るカードコネクタの部分図である。
【図15】 本実施の形態の第3の例に係るカードコネクタの排出板と平板部との係合状態を説明するための図である。
【図16】 本実施の形態の第4の例に係るカードコネクタの部分図である。
【図17】 本実施の形態の第5の例に係るカードコネクタの部分図である。
【図18】 本実施の形態の第6の例に係るカードコネクタの部分図である。
【図19】 本実施の形態の第6の例に係るカードコネクタの排出板を平板部に係合する方法を説明するための図である。
【図20】 本実施の形態の第1の例の変形例のカードコネクタの斜視図である。
【図21】 図20のガイド部材の斜視図である。
【図22】 図20のガイド部材およびガイド部材接続部の接続構造を説明するためのものであり、ガイド部材およびガイド部材接続部を一部破断して示す部分斜視図である。
【図23】 図20のガイド部材およびガイド部材接続部の接続構造を説明するためのものであり、ガイド部材およびガイド部材接続部を一部破断して示す部分側面図である。
【図24】 図20のガイド部材への操作レバーの取り付け構造を説明するためのガイド部材および操作レバーの斜視図である。
【図25】 本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタのグランドプレートをカードコネクタが実装される基板に電気的に接続する構造の変形例を説明するためのものであり、変形例のカードコネクタの平面図である。
【図26】 図25のカードコネクタのXXVI−XXVI線上断面図である。
【符号の説明】
10、91、140、154、168、182、198 カードコネクタ
12 コンタクト
14 コネクタ本体
16 上カバー
16e、200 グランドプレート
18、95 平板部
20、93、142、156、170、184 排出板
22 カード
24、90 ガイド部材
26、92 ガイド部材接続部
26a、26b 接続部
27、94 操作レバー
27a、124 アーム
32、36、148、150、158、164 段差部
40 突設部
41、174 突起部
44a、44b、100a、100b ガイドレール
54 係合部
56、122 ボタン
58a、58b 係止部
60 凸部
72a、72b、98、118、120、190 突起
76 圧入部
78 凸部
80a、80b、82a、82b、84 切り起こし部
96 先端切り起こし部
110a、110b、186、202、206 孔部
112 後端切り起こし部
188 取付け部
146 中央先端部
160、176、192 回動中心部
178 開口
204 ハウジング
208 ナット
210 基板
214 ボルト

Claims (1)

  1. カードのコンタクトに接続される複数のコンタクトを有するコネクタ本体と、該カードの排出を行う排出機構とを備え、該排出機構は、絶縁材料からなる取付け部と、該取付け部に回動可能に取り付けられ、該カード排出時に該カードを付勢する1枚の金属材料からなる排出板とを有するカードコネクタにおいて、
    該取付け部は、段差状に形成された接続箇所にスリットが形成された第1の段差部を有し、
    該排出板は、1/4円状に切り起こされた形状を有する第2の段差部を有し、
    該スリットを介して該第1の段差部と該第2の段差部とを係合して、該取付け部に対して該排出板を回動可能に構成し
    前記排出板は前記第2の段差部の形成に伴い形成された回動中心部を一側に有し前記回動中心部が膨らんだ菱形状に形成され、
    該回動中心部が、前記取付け部の当接部に当接し、
    該排出板および該取付け部のいずれか一方の該回動中心部または該回動中心部の近傍に対応する部分が、他の一方に形成した開口に挟み込まれてなることを特徴とするカードコネクタ。
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