JP2595594B2 - メモリカード用コネクタ - Google Patents

メモリカード用コネクタ

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JP2595594B2 JP62326493A JP32649387A JP2595594B2 JP 2595594 B2 JP2595594 B2 JP 2595594B2 JP 62326493 A JP62326493 A JP 62326493A JP 32649387 A JP32649387 A JP 32649387A JP 2595594 B2 JP2595594 B2 JP 2595594B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、メモリカードと回路基板との接続を図る
メモリカード用コネクタに関する。
[発明の技術的背景] 電子機器として、RAMチップ、ROMチップおよびCPUチ
ップ等のIC(集積回路)チップが内蔵された、所謂、メ
モリカードを装脱可能となしたものがある。
このような電子機器では、従来、メモリカードに接続
されるコネクタピンを有するコネクタを、電子機器に形
成されたメモリカード装脱口の近くに配し、このメモリ
カード装脱口から装着されたメモリカードの一端を電子
機器外部に突き出し、この突き出し部分を把持してメモ
リカードを引き出す構造とされていた。なお、この場
合、コネクタに配列されたコネクタピンは、一端がメモ
リカードに設けられた接続端子に装脱可能に接続され且
つ他端が電子機器に収納された回路基板の接続端子部に
接続されている。
しかし、このようにメモリカードの一部を電子機器の
外部に露出するものでは、データ処理実行中に誤まって
メモリカードを装脱してデータを破壊してしまう恐れが
ある上、携帯にも不便であるため、最近では、メモリカ
ード全体を機器内部に収納する構造とすることが検討さ
れている。本願出願人が出願した実願昭62−71758号
(昭和62年5月15日出願)はこのような改良されたメモ
リカードの脱着装置の一例を示すものである。この例で
は、電子機器に電源開閉スイッチおよびこのスイッチの
開閉操作に連動する排出機構を設ける技術が開示されて
いる。従って、メモリカードの装脱は大変に簡便となっ
た。また、上記の例では、電源スイッチが閉成状態のと
きメモリカードの排出を防止するロック機構を機器本体
に設ける技術についても開示する。上記ロック機構は、
電源スイッチを開放位置に移動しない限りロック解除状
態にならない構造とされており、これによって動作中の
メモリカードの取り出しが完全に防止され、データの破
壊を確実に防止できる、という利点も有するものであ
る。
しかしながら、上記の装置では、スイッチ機構、ロッ
ク機構および排出機構等をすべて電子機器の本体側に設
けるものであるために、組付けが大変面倒である。
また、機器本体は、製品毎にレイアウトが異なるた
め、その都度、複雑な設計をしなければならず開発期間
が長期化しかつ金型費が増大するという問題も有してい
る。
この発明は、上記の実情に鑑みてなされたもので、開
発能率および生産能率を格段に向上するメモリカード用
コネクタを提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明は、メモリカードが着脱可能に接続される複
数の接続用端子が配列形成されたコネクタ本体に、メモ
リカードを収納する収納用空間を形成する一対の案内腕
を形成し、かつコネクタ本体に、少なくとも、電源を開
閉する電源開閉スイッチ、収納用空間に収納されたメモ
リカードを排出する排出部材、および電源開閉スイッチ
を電源閉成位置と電源開放位置とに切換えるとともに排
出部材をメモリカードの収納位置から排出位置に移動さ
せる操作部材を取り付けて一体化したことを特徴とする
ものである。
[作 用] この発明によれば、メモリカードをコネクタ本体に装
着する際には、一対の案内腕でメモリカードの両側部を
案内し、メモリカードを収納用空間に収納するとともに
コネクタ本体の接続用端子に接続することができ、この
状態で操作部材を操作して電源開閉用スイッチを電源閉
成位置に切換えると、メモリカードのデータ処理が可能
となり、またメモリカードをコネクタ本体から取り出す
際には、操作部材を操作して電源開閉用スイッチを電源
開成位置に切換えるとともに排出部材をメモリカードの
収納位置から排出位置に移動させると、この排出部材に
よって収納用空間に収納されたメモリカードを排出する
ことができ、このような複数の接続用端子および一対の
案内腕が形成されたコネクタ本体に、電源開閉スイッ
チ、排出部材、および操作部材を取り付けて一体化した
ので、すべての部品が共通化される上、開発製品のレイ
アウトに対応してその都度新たに設計したり多数の部品
の金型を製作したりする手間を省くことができ、このた
め開発能率および生産能率が大幅に向上できる。
[第1実施例] この発明の第1実施例を第1図乃至第3図を参照して
説明する。
第1図は、メモリカード用コネクタ1およびメモリカ
ード2の外観斜視図を、また、第2図は、第1図の裏面
側からの分解斜視図を示す。
メモリカード用コネクタ1は、メモリカード2を摺動
可能に収納する収納用空間3、メモリカード2と電気的
接続を図る接続部4、電源開閉スイッチ5、メモリカー
ド2の接続時に手動または衝撃等によりメモリカード2
が排出されるのを防止するロック機構6および電源開閉
スイッチが開放状態にあるときメモリカード2を排出す
るメモリカード排出機構7を備えている。メモリカード
2は、巾50mm×長さ35mm×厚さ2〜3mm程度の直方体状
とされ、RAMチップ、ROMチップ、CPUチップ等の所謂IC
チップ(図示せず)を内蔵し、コネクタ1と対向する側
に雌型コネクタピン(図示せず)を有するものである。
このように小型化されたメモリカードは本願出願人が出
願した実願昭62−55323号(昭和62年4月14日付け出
願)に開示した技術によって達成される。メモリカード
2は一側端に厚さ方向に貫通した切欠け2aを有するもの
で、この切欠け2aの機能は後述される。
以下、メモリカード用コネクタ1の構造について詳述
する。
コネクタ1の全体の形状・寸法はコネクタ本体10によ
って定まっている。
コネクタ本体10は、メモリカード2の雌型コネクタピ
ンに結合される多数の雄型コネクタピン(接続用端子)
11が配列形成されたものであり、コネクタピン11の両側
にメモリカード2を収納する収納用空間3を形成する一
対の案内腕12、13を有する。案内腕12、13はそれぞれ内
側部にこの案内腕12、13の全長に亘る段部14が形成され
ている。この段部14は、後述するメモリカード2を排出
する作動体(排出部材)20を摺動案内するものである。
一方の案内腕12には、その巾方向に亘る溝部15が形成さ
れ、他方の案内腕13には、その長手方向に条溝16が形成
されている。条溝16の一方の内壁面には山形状の凹部17
a、17b、17cが形成され、また、底面には条溝16と並行
な貫通穴18が形成されている。凹部17a、17b、17cは摺
動体40を係合するものであり、貫通穴18は操作板30を介
して摺動体40と操作ツマミ60とを連結するためのもので
ある。これらの詳細も後述する。コネクタ本体10の上面
には、各案内腕12、13の略中央部に機器本体に取り付け
る際の位置決め用突起19が設けられている。
コネクタ本体10に固定された雄型コネクタピン11の各
々はコネクタ本体10の外側部分で上方に折曲され、この
上端部11aが回路基板に接続される。
作動体20は、アルミニウム、ステンレス等の金属薄板
を成形加工して形成されたもので、その巾はコネクタ本
体10の案内腕12と13の内側面間のスペースより僅かに小
さくされている。作動体20の両側部にはコネクタ本体10
の両案内腕12、13に形成された段部14に載置されて摺動
する延出片21が形成されており、また、その前面側には
メモリカード2を排出する際にメモリカード2の前端面
に当接する起立片22が設けられている。また、23は、ス
ポット溶接等適宜な手段で作動体20の一面に植立された
連結ピンであり、操作板30に連結して作動体20をコネク
タ本体10の案内腕12、13に沿って移動させるものであ
る。
操作板30は金属板または合成樹脂で形成され、コネク
タ本体10の案内腕12、13間に橋架される長さを有し、こ
の部分に作動体20に設けられた連結ピン23を嵌入する長
穴31、およびコネクタ本体10の貫通穴18から突出する摺
動体40の連結部41を嵌入する長穴32が穿設されている。
また、操作板30の一端側は直角方向に延出され、この延
出された端部にロック片(ロック部材)33が突出し形成
されている。この操作板30は、穴34に挿通される段付ネ
ジ61をコネクタ本体10のネジ穴10aに螺合することによ
り、コネクタ本体10の下面側に回動自在に取付けられ
る。この際、ロック片33は、案内腕12の溝部15に対向し
て位置付けられる。ロック片33は、コネクタ本体10の内
方に屈曲された部分33aを有するが、この屈曲部分33aの
長さは溝部15の深さ寸法より小さくされており、操作板
30が回動された場合、この溝部15内を通過する。
摺動体40は、射出成形により、山形状の凸部43を有す
る可撓部42および連結部41を一体に形成したものであ
る。この摺動体40は、連結部41を案内腕13の貫通穴18に
挿通した状態で、案内腕13の溝部15内に、条溝16に沿っ
て摺動可能に嵌入される。この際、摺動体30の可撓部42
の凸部43と案内腕13に形成された各凹部17a、17b、17c
はクリック機構を構成する。
電源開閉スイッチ5は、第2図に示す接点板50を備
え、上記案内腕13の条溝16内に、その壁面に形成された
凹部17aよりも奥部側に取り付けられる。接点板50には
端子ピン51、52、53が、接点板50の表裏を貫通して固定
されている。端子ピン51は、ピン状のバネ部材で形成さ
れ、接点板50の内部側において摺動体40側に屈曲された
上端子ピン53に接触する屈曲部51aを有する。屈曲部51a
は、第2図の状態において端子ピン51を中心として時計
方向に回転する作用力を有し、常時、端子ピン53に所定
のバネ力で接触している。しかし、摺動体40が、その可
撓部42の凸部43が条溝16の最奥部の凹部17aに係止して
いる位置にあるときは、屈曲部51aは摺動体40により押
されて、端子ピン53から離間し且つ端子ピン52に接触す
る位置に変位する。端子ピン51は、レギュレータ等所定
の動作回路に、端子ピン52は電池等の電源部に、端子ピ
ン53は接地回路に接続されるものであり、これら端子ピ
ン51、52、53は、摺動体40が案内腕13の凹部17aに係止
された位置にあるときは入力される電源を閉成し、摺動
体40がそれ以外の位置にあるときは電源を遮断し、動作
回路を接地する。
操作ツマミ(操作部材)60は、図示しないが一面側に
摺動体40の連結部41に圧入される嵌合用穴を有する。
メモリカード用コネクタ1は上記の構成部品からな
り、これを組立てるには、先ず、コネクタ本体10の条溝
16内に、端子ピン51、52、53が固定された接点板50を配
置する。この場合、接点板50は、ビス止めや圧入等によ
り条溝16内に固定するようにしても良い。次に、摺動体
40を、連結部41が貫通穴18に挿通されるように条溝16内
に配置する。摺動体40は条溝16の内壁面に形成された凹
部1aに係止された位置にしておく。また、作動体20の延
出片21を案内腕12、13の段部14に載置して作動体20をコ
ネクタ本体10に取り付ける。作動体20は、第1図に示す
如く、段部14の最奥部に配置しておく。この際、コネク
タ本体10の裏面側には、作動体20の逃げ溝10b(第2
図)が設けられている。そして、操作板30の長穴31を作
動体20に設けられた連結ピン23に挿通し且つ長穴32を摺
動体40の連結部41に挿通した状態で、段付ネジ61により
コネクタ本体10に取付ける。その後、操作ツマミ60を摺
動体40の連結部41に圧入して組立てが完了する。
このようにして組立てられたメモリカード用コネクタ
1は、操作ツマミ60を操作することにより、摺動体40が
コネクタ本体10の条溝16内を摺動し、これとともに操作
板30が段付ネジ61を中心に回動してロック片33が案内腕
12の溝部15の上部側を通過する。また、操作板30の回動
に連動して、連結ピン23で連結された作動体20が、案内
腕12、13に形成された段部14の長手方向に沿って摺動す
るように構成されている。
次に、第3図(A)〜(C)を参照して、このメモリ
カード用コネクタ1の動作を詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、摺動体40がコネクタ本
体10の凹部17a、17b、17cに係止される位置を、それぞ
れ、オン位置、オフ位置、イジェクト位置と言うことと
する。
第3図(A)は、メモリカード用コネクタ1にメモリ
カード2を接続した状態を示す。この状態においては、
摺動体40は、凸部43が凹部17aに係止している位置、つ
まりオン位置、にある。摺動体40がオン位置にあるとき
には、接点板50に取り付けられた端子ピン51は、前述し
た如く、屈曲部51aが摺動体に押されて端子ピン53から
離間し、端子ピン52に接触している。これにより入力さ
れる電源を閉成することができる。また、この状態は、
操作板30のロック片33は、案内腕12の内側に位置してメ
モリカード2に形成された切欠け2a内に入り込んでい
る。従って、メモリカード2はこのロック片33に当接さ
れるため引き出すことができない。
第3図(B)は、上記の状態から操作ツマミ60を矢印
方向に操作して、摺動体40を、凸部43が凹部17bに係止
される位置、つまりオフ位置、にした状態を示す。摺動
体40をオフ位置にしたときには、接点板50に取り付けら
れた端子ピン51は、前述した如く、屈曲部51aが自身の
バネ力によって端子ピン51aを中心に摺動体40側に復帰
するため、端子ピン52から離間し、端子ピン53に接触す
る。これにより電源を遮断して接地電位に保持しておく
ことができる。操作ツマミ60の矢印方向への移動によ
り、操作板30は段付ネジ61を中心にして時計方向に回動
されるから、操作板30に形成されたロック片33は案内腕
12の外側方向に変位し、メモリカード2の摺動通路から
外れる。操作板30の回動に伴ない、連結ピン31が操作板
30の長穴31に挿通された作動体20は矢印方向に摺動す
る。ただし、作動体20の起立片22とメモリカード2の前
端面との間にはスペースlが設けられており、オフ位置
における作動体20の変位量はlよりも小さく設定されて
いるため、この状態では、コネクタ1の雄型コネクタピ
ン11とメモリカード2の雌型コネクタピンとは、接続が
保持されている。
第3図(C)は、操作ツマミ60をさらに矢印方向に操
作して摺動体40を、凸部43が凹部17cに係止される位
置、つまりイジェクト位置、にした状態を示す。この状
態でも、電源が遮断されている。操作板30はさらに時計
方向に回動し、作動体20は矢印方向に摺動する。この場
合には、作動体20の起立片22がメモリカード2の前端面
に当接して、メモリカード2を同図に示すようにイジェ
クト位置迄押し出す。同時にメモリカード2の雌型コネ
クタピンは、コネクタ1の雄型コネクタピン11から引き
出され離間する。従って、指先でメモリカード2の前部
を把持してコネクタ1からメモリカード2を取り出すこ
とができる。
この後、新たにメモリカード2をコネクタ1に装着す
るには、操作ツマミ60を操作して摺動体40を第3図
(B)に示すオフ位置にしておき、メモリカード2を差
し込む。この場合、メモリカード2はコネクタ本体10の
案内腕12、13の各内側面に沿って案内された上、作動体
20の底面20a(第1図)にも案内されるから、メモリカ
ード2の雌型コネクタピンを容易にコネクタ本体10の雄
型コネクタピン11に係入することができる。このように
作動体20は、メモリカード2を装着する際の案内部材お
よびメモリカード2の支持部材にも兼用されている。ま
た、この状態では、誤まって、操作ツマミ60をオン位置
にセットしてしまったとしても、第1図に示すように、
ロック片33がメモリカード2の摺動通路内に突き出して
いるから、メモリカード2は装着することができず、メ
モリカードの誤装着を防止できる。この後、操作ツマミ
60を第3図(A)に示すオン位置にセットすれば、メモ
リカード2のデータ処理が実行される。
なお、上述の実施例では、オン位置、オフ位置、イジ
ェクト位置の操作を直線的なものとしてあるが、オン−
オフ切換えと、オフ−イジェクト切換えの操作ツマミの
操作方向を変えるようにすることもできる。次に、この
ような構造の一例を示す。
[第2実施例] 第4図(A)〜(C)は、この発明の第2実施例を示
す。
この実施例において、第1実施例と同じ部分は同一の
参照符号を付して説明を省略する。
この実施例における参照符号70はロック板である。つ
まり、本実施例の操作板30′は、第1実施例と異なりロ
ック片33を有しておらず、ロック板70にロック片71が形
成されている。このロック板70は、操作板30′と直交し
て配置され、その長手方向には、長穴72が設けられてい
て、この長穴72の上縁部を操作板30の長穴32と重合し、
この部分に操作ツマミ60の軸60aが挿通されている。換
言すれば、操作ツマミ60の軸60aは操作板30′の長穴32
とロック板70の長穴72に挿通される。この場合、ロック
板70が操作板30′の下側(第4図においては下側である
が、第4図はコネクタの裏面からの平面図なので実際に
は上側、つまり、メモリカード側)に重合されている。
コネクタ本体10の案内腕81には、ロック片71を挿通する
溝82およびロック板70より巾広の条溝82が形成されてい
る。条溝83の巾は、ロック板70の巾およびロック片71の
長さを加えた寸法よりも僅かに大きいものとされてい
る。条溝83の上下両端部には、ロック板70を左右方向に
摺動する段部84が設けられており、また条溝83の上端側
には屈曲部51aを有する端子ピン51、52、53が植立され
ている。端子ピ51、52、53は第1実施例と同一のもので
あるが、第1実施例のように接点用50を用いることな
く、コネクタ本体10に直接固定されている点で相違す
る。さらに、第1実施例との相違点としては、条溝83が
コネクタ本体10の裏面側に設けられている点が挙げられ
ている。このため第4図から明らかな如く、コネクタ本
体に貫通穴18は必要でなく、この第2実施例の組付けは
より能率的である。なお、図示はされていないが、端子
ピン51の屈曲部51aを変位させるため、ロック板70の下
側には操作ツマミ60と略同じ形状の摺動体が操作ツマミ
60の軸60aに取り付けられている。
次に、この実施例の動作について説明する。第4図
(B)は、メモリカード用コネクタ1にメモリカード2
を接続した状態を示す。この状態においては、ロック板
70が条溝83の左側壁に当接しロック片71がメモリカード
2の切欠け2a内に入り込んでいる。このため、メモリカ
ード2は引き出すことができない。また、操作ツマミ60
に固定された摺動体(図示せず)は、端子ピン51の屈曲
部51aを押圧するので、端子ピン51は端子ピン53から離
間し、端子ピン52に接触している。従って、この状態は
電源が閉成されている。
第4図(A)は、上記の状態から操作ツマミ60を操作
板30′の長穴32に沿って、つまり図面の右方向に操作し
た状態を示す。この操作に伴ない、長穴72が操作ツマミ
60の軸60aに挿通されたロック板70は条溝83の右側壁に
当接する位置に移動するので、ロック片71はメモリカー
ド2の摺動通路外に引き出される。このとき、摺動体
(図示せず)は操作ツマミ60とともに移動するので、端
子ピン51の屈曲部51aは、端子ピン51を中心に反時計方
向に回転し、端子ピン52から離間し、端子ピン53に接触
する。従って、この状態は、電源回路が遮断されてい
る。なお、この場合、操作板30′は何ら変位されないた
め、メモリカード2の雌型コネクタピンとコネクタ1の
雄型コネクタピン11とは接続状態が維持されている。
第4図(C)は、操作ツマミ60を上記操作とは直交す
る方向、つまり、ロック板70の長穴72に沿って移動した
状態を示す。この場合には、操作板30′は段付ネジ61を
中心として時計方向に回動されるので、作動体20が操作
ツマミ60の操作方向に移動し、作動体20の起立片22がメ
モリカード2を押し出す。これにより、メモリカード2
が取り出し可能となる。
この後、新たにメモリカード2をコネクタ1に装着す
るには、操作ツマミ60を操作して第4図(A)の状態と
しておけば、第1実施例と同様に、装着することができ
る。
なお、上記いずれかの実施例においても、電源用接点
として端子ピンを、直接的又は間接的にコネクタ本体に
固定する場合で説明したが、これ以外にも、接点用板バ
ネを摺動体40に固定し、この接点用板バネを基板側に形
成された接続端子に接触させるような構造とすることも
できる。また、作動体20は、メモリカード2を案内しか
つ支持する部材を兼用する構造として説明したが、メモ
リカードを排出する押当部を操作板30又は30′に形成
し、コネクタ本体10にメモリカード2を支持する支持部
を設ける構造を採用することもできる。また、ロック片
33および71はそれぞれ、操作板30およびロック板70に一
体形成しているが、このロック片33および71は操作板30
またはロック板70の移動に連動して変位する別部材とし
た構造とすることもできる。また、ロック片33および71
によりメモリカード2の後端面を支持するようにしてメ
モリカード2の切欠け2aをなくすこともできる。さら
に、作動体20は、案内腕の内側面でなく外側面に摺動さ
せるようにすることも可能である。
次に、第5図により、上述したメモリカード用コネク
タ1を電子機器に取り付ける一例を示す。
メモリカード用コネクタ1は、位置決め用の突起19お
よびコネクタピン11の上端部11aを、それぞれ回路基板9
0に形成された位置決め穴91およびスルーホール92に挿
通して回路基板90に取り付けられる。各コネクタピン11
は、スルーホール92の周囲に設けられた接続端子に半田
付けされる。なお、この際、図示はしないが、端子ピン
51、52、53も、それぞれ、回路基板の所定の接続端子に
接続される。コネクタ1の下面側は下部パネル93で覆わ
れ、回路基板90側は上部ケース94に収納される。下部パ
ネルの外側には、操作板30および作動体20を変位する操
作ツマミ60が、下部パネル93に形成された開口95を介し
て取り付けられる。なお、操作ツマミ60は、下部パネル
93の開口95内に収納しても良い。開口95は、操作ツマミ
60の移動範囲よりも大きく形成される必要がある。
以上の如く、本発明によれば、メモリカードの装脱機
構を大変能率的に電子機器に組込むことができる。
なお、本実施例においては、メモリカードとココネク
タとの電気的接続は雌雄のコネクタピンの場合で示した
が、平面コンタクトと板バネ等の場合でも適用できる
し、また、発光素子と受光素子を用いた光学的接続の場
合にも適用可能である。
[発明の効果] 以上のごとく、この発明は、複数の接続用端子が配列
形成されたコネクタ本体に、メモリカードを収納する収
納用空間を形成する一対の案内腕を形成し、かつコネク
タ本体に、少なくとも、電源を開閉する電源開閉スイッ
チ、収納用空間に収納されたメモリカードを排出する排
出部材、および電源開閉スイッチを電源閉成位置と電源
開放位置とに切換えるとともに排出部材をメモリカード
の収納位置から排出位置に移動させる操作部材を取り付
けたので、メモリカードをコネクタ本体に装着する際に
は、一対の案内腕でメモリカードの両側部を案内し、メ
モリカードを収納用空間に収納するとともにコネクタ本
体の接続用端子に接続することができ、この状態で操作
部材を操作して電源開閉用スイッチを電源閉成位置に切
換えると、メモリカードのデータ処理が可能となり、ま
たメモリカードをコネクタ本体から取り出す際には、操
作部材を操作して電源開閉用スイッチを電源開成位置に
切換えるとともに排出部材をメモリカードの収納位置か
ら排出位置に移動させると、この排出部材によって収納
用空間に収納されたメモリカードを排出することがで
き、このような複数の接続用端子および一対の案内腕が
形成されたコネクタ本体に、電源開閉スイッチ、排出部
材、および操作部材、あるいはロック部材を取り付けて
一体化したので、すべての部品が共通化される上、開発
製品のレイアウトに対応してその都度新たに設計したり
多数の部品の金型を製作したりする手間を省くことがで
き、このため開発能率および生産能率が大幅に向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
図面はすべて本発明のメモリカード用コネクタの実施例
に関するものであり、第1図は、第1実施例の外観斜視
図、第2図は、第1図のユニットを裏面側からみた分解
斜視図、第3図(A)〜(C)は第1図のコネクタを裏
面側からみた平面図を示し、同図(A)は電源オン状
態、同図(B)は電源オフ状態、同図(C)はメモリカ
ード排出状態を示す。また、第4図(A)〜(C)は第
2実施例を示し、同図(A)は電源オフ状態、同図
(B)は電源オン状態、同図(C)はメモリカード排出
状態を示し、第5図は本発明のメモリカード用コネクタ
を電子機器に装着した状態の断面図を示す。 1……メモリカード用コネクタ、2……メモリカード、
3……メモリカード収納用空間、5……電源開閉スイッ
チ、10……コネクタ本体、11……雄型コネクタピン(接
続用端子)、12、13……案内腕、19……位置決め用突
起、20……作動体(排出部材)、22……起立片、23……
連結ピン、30、30′……操作板、33……ロック片(ロッ
ク部材)、40……摺動体、50……接点板、51、52、53…
…端子ピン(スイッチ素子)、60……操作ツマミ(操作
部材)、70……ロック板(ロック部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 正明 東京都西多摩郡羽村町栄町3丁目2番1 号 カシオ計算機株式会社羽村技術セン ター内 (56)参考文献 実開 昭62−137581(JP,U) 実公 平5−41509(JP,Y2) 実公 平5−41511(JP,Y2) 実公 平3−32072(JP,Y2) 実公 平6−32390(JP,Y2) 実公 平6−29904(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部にメモリカードが着脱可能に接続さ
    れる複数の接続用端子が配列形成され、その両端部に前
    記メモリカードの両側部を案内する一対の案内腕が形成
    され、これら一対の案内腕によって前記メモリカードを
    収納する収納用空間が形成されたコネクタ本体と、 前記コネクタ本体に取り付けられ、電源を開閉する電源
    開閉スイッチと、 前記コネクタ本体に取り付けられ、前記収納用空間に収
    納された前記メモリカードを排出する排出部材と、 前記コネクタ本体に対して取り付けられ、前記電源開閉
    スイッチを電源閉成位置と電源開放位置とに切換えると
    ともに、前記排出部材を前記メモリカードの収納位置か
    ら排出位置に移動させる操作部材と、 を備えたことを特徴とするメモリカード用コネクタ。
  2. 【請求項2】中央部にメモリカードが着脱可能に接続さ
    れる複数の接続用端子が配列形成され、その両端部にメ
    モリカードの両側部を案内する一対の案内腕が形成さ
    れ、これら一対の案内腕によって前記メモリカードを収
    納する収納用空間が形成されたコネクタ本体と、 前記コネクタ本体に取り付けられ、電源を開閉する電源
    開閉スイッチと、 前記コネクタ本体に取り付けられ、前記収納用空間に収
    納された前記メモリカードを排出する排出部材と、 前記コネクタ本体に対して取り付けられ、前記電源開閉
    スイッチを電源閉成位置と電源開放位置とに切換えると
    ともに、前記排出部材を前記メモリカードの収納位置か
    ら排出位置に移動させる操作部材と、 前記コネクタ本体に対して取り付けられ、前記一対の案
    内腕のうちの一方の案内腕から前記収納用空間の内部に
    出没可能に突き出して前記収納用空間に収納された前記
    メモリカードを移動不能に保持するとともに、前記排出
    部材の前記収納用空間の収納位置から排出位置への移動
    に連動して前記収納用空間の内部から外側に引き込まれ
    るロック部材と、 を備えたことを特徴とするメモリカード用コネクタ。
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