JPH1050405A - イジェクト装置、並びに該イジェクト装置を備えたコネクタ及び電子機器 - Google Patents

イジェクト装置、並びに該イジェクト装置を備えたコネクタ及び電子機器

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JPH1050405A
JPH1050405A JP8220697A JP22069796A JPH1050405A JP H1050405 A JPH1050405 A JP H1050405A JP 8220697 A JP8220697 A JP 8220697A JP 22069796 A JP22069796 A JP 22069796A JP H1050405 A JPH1050405 A JP H1050405A
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Naotaka Hiyama
直貴 檜山
Kenjiro Yanai
健二郎 谷内
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Otax Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCカードのコネクタへの係止状態をスムー
ズに解除できるとともに、イジェクト操作部材の短いス
トロークでPCカードを離脱方向に大きく突出させるこ
とができるイジェクト装置を提供する。 【解決手段】 イジェクト操作部材3の押し込み操作の
第1段階において押圧部材6が回動レバー7との係合位
置(中央部)を中心とした回動レバー7に対する相対的
な回動が可能となるように、且つ、該第1段階に続くイ
ジェクト操作部材3の押し込み操作の第2段階において
上記押圧部材6の相対的な回動を規制するように、回動
レバー7の端部を押圧部材6の中央部に係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカード、メモ
リーカード、通信カード、PCカード等の被保持体をコ
ネクタ等の保持部材から離脱させるイジェクト装置、並
びに該イジェクト装置を備えたコネクタ及び電子機器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコン、周辺端末機器、各種O
A機器などの電子機器の小型化、軽量化に伴い、メモリ
機能や通信インターフェース機能などの特定の機能を有
する着脱可能な被保持体としての電子カードが、パソコ
ン等の電子機器に用いられるようになってきた。
【0003】従来、上記電子カード等の被保持体をパソ
コン等の電子機器に設けられたコネクタ等の保持部材か
ら離脱させるイジェクト装置としては、その保持部材に
対して進退移動可能に設けられたイジェクト操作部材を
押し込み、その押し込み力により、被保持体を保持部材
から離脱させるものが知られている。このように被保持
体を離脱させる場合、使用者による被保持体の抜き出し
作業の作業性の観点から、被保持体の離脱方向への突出
量は大きい方が好ましい。
【0004】そこで、特開平6−243299号公報で
は、上記被保持体の離脱方向への突出量を大きくするイ
ジェクト機構が開示されている。このイジェクト機構
は、イジェクト操作部材としての操作レバーの押し込み
により、該操作レバーの奥側端部に連結されたイジェク
トレバーの一方の端部を押して支点を中心に揺動させ、
該イジェクトレバーのもう一方の端部で被保持体として
のICメモリカードの端縁を押圧し、保持部材としての
ICメモリーカード挿入保持装置から離脱させる。そし
て、操作レバーを押し込みに従って、上記イジェクトレ
バーの支点が操作レバーとの連結位置の方に移動するよ
うに構成し、この支点の移動により、操作レバーの短い
ストロークでイジェクトレバーの端部を大きく揺動さ
せ、ICメモリーカードを外へ大きく突出させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
6−243299号公報で開示されているイジェクト機
構においては、ICメモリーカードを離脱させ始めると
きに、イジェクトレバーの端部でICメモリーカードの
装着方向端縁の長手方向の一方の端部のみを押圧してい
るため、ICメモリーカードが傾いてICメモリーカー
ド挿入保持装置への係止状態をスムーズに解除できない
おそれがあった。
【0006】本発明は以上の背景のもとでなされたもの
であり、その目的は、被保持体を保持部材から離脱させ
るときに、被保持体の装着方向端縁の長手方向両端部を
押圧することにより、被保持体の保持部材への係止状態
をスムーズに解除できるとともに、イジェクト操作部材
の短いストロークで被保持体を離脱方向に大きく突出さ
せることができるイジェクト装置、並びに該イジェクト
装置を備えたコネクタ及び電子機器を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、被保持体を着脱自在に保持する
保持部材に対して進退移動可能に設けられたイジェクト
操作部材と、該イジェクト操作部材の進行方向への移動
により、該保持部材に保持された該被保持体を該保持部
材から離脱する方向に押し出す押し出し手段とを備えた
イジェクト装置において、上記押し出し手段を、上記保
持部材に保持された被保持体の装着方向端縁に沿って延
在し、該装着方向端縁の長手方向両端部を離脱方向に押
圧するための押圧部を有する押圧部材と、該保持部材上
の回動軸部を中心として回動可能に取り付けられ、その
回動軸部を間に挟んで対向する二つの端部のうち一方の
端部が上記イジェクト操作部材に係合し、他方の端部が
該押圧部材の中央部に係合する回動部材とを用いて構成
し、上記イジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階
において上記押圧部材が上記回動部材との係合位置を中
心とした該回動部材に対する相対的な回動が可能となる
ように、且つ、該第1段階に続く該イジェクト操作部材
の押し込み操作の第2段階において該押圧部材の相対的
な回動を規制するように、該回動部材の他方の端部を該
押圧部材の中央部に係合させたことを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項2の発明は、請求項1のイジェクト
装置において、上記第1段階に上記被保持体の上記保持
部材への係止状態が解除されるように、上記回動部材の
他方の端部を上記押圧部材の中央部に係合させたことを
特徴とするものである。
【0009】請求項3の発明は、接続端子を有する被保
持体を着脱自在に保持し、該被保持体の接続端子と、該
被保持体とは異なる別部材の接続端子との間を電気的に
接続する上記保持部材としてのコネクタであって、上記
被保持体を離脱させるために請求項1又は2のイジェク
ト装置を備えたコネクタである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
イジェクト装置を備えた電子機器である。
【0011】上記請求項1、2、3又は4のイジェクト
装置、又は該イジェクト装置を備えたコネクタ若しくは
電子機器において、イジェクト操作部材の押し込み操作
の第1段階では、イジェクト操作部材が進行方向に移動
すると、該イジェクト操作部材に一方の端部が係合した
回動部材が回動する。この回動部材の回動により、回動
部材の他方の端部が押圧部材とともに被保持体の離脱方
向に揺動する。このとき、押圧部材が回動部材との係合
位置を中心とした該回動部材に対する相対的な回動が可
能となるように押圧部材の中央部と回動部材の端部が係
合しているため、押圧部材の押圧部が被保持体の装着方
向端縁の長手方向両端部を常に接触しながら、該押圧部
材が回動部材の端部から力を受けて被保持体離脱方向に
移動する。この押圧部材の移動により、該押圧部材の押
圧部が被保持体の装着方向端縁の長手方向両端部を押圧
する。
【0012】そして、上記第1段階に続くイジェクト操
作部材の押し込み操作の第2段階では、イジェクト操作
部材が更に進行方向に移動して回動部材が更に回転し、
回動部材の他方の端部が被保持体離脱方向に揺動する。
このとき、上記押圧部材の相対的な回動を規制するよう
に押圧部材の中央部と回動部材の端部が係合しているた
め、押圧部材が保持部材上の回動軸部を中心に回動部材
と一体となって揺動する。この押圧部材の揺動により、
押圧部材の押圧部のうち保持部材上の回動軸部から離れ
た押圧部で、上記被保持体の装着方向端縁の長手方向の
一方の端部を押圧し、被保持体を大きく外に押し出す。
【0013】上記被保持体の保持部材への係止状態は、
イジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階及び第2
段階のいずれかの段階で解除される。
【0014】特に、上記請求項2、3又は4のイジェク
ト装置、又は該イジェクト装置を備えたコネクタ若しく
は電子機器においては、上記被保持体を保持部材から離
脱させるために強い力が必要とされる第1段階に、上記
押圧部材の押圧部が被保持体の装着方向端縁の長手方向
両端部を押圧し、被保持体の保持部材への係止状態を解
除する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、被保持体として
のPCカードを装着する保持部材としてのコネクタのイ
ジェクト装置に適用した実施形態について説明する。図
1は、本実施形態に係るコネクタ1をPCカード100
とともに示した斜視図である。コネクタ1は、コネクタ
本体2と、外部からの操作によりコネクタ本体2に装着
されたPCカード100を該コネクタ本体2から離脱さ
せるためのイジェクト装置とを備えている。コネクタ本
体2は、PCカード100を着脱の際にカード側端部1
00a,bをそれぞれガイドするガイド溝21a,22
aを備えたカードガイド部21、22と、PCカード1
00の外部電極に係合して該外部電極と図示しない基板
上の電気回路とを電気的に接続する多数のリードピン2
3を備えたカード端受け部24とにより構成されてい
る。PCカード100の側端部100a,bを上記両カ
ードガイド部21、22のガイド溝21a、22aに挿
入してPCカード100を矢印A方向に押し込むと、側
端部100a,bがガイド溝21a、22a内を摺動し
ながら進行し、PCカード100の装着方向端縁100
cに設けられた図示しない外部電極と、上記カード端受
け部24のリードピン23の電極端23aが係合し、P
Cカード100がコネクタ本体2に係止された状態で保
持される。
【0016】上記イジェクト装置は、コネクタ本体2に
対して進退移動可能なイジェクト操作部材3、コネクタ
本体2に保持されたPCカード100の装着方向端部を
コネクタ本体2から離脱させる方向に押し出す押し出し
手段としてのカード押し出し機構などにより構成されて
いる。
【0017】図2は、上記カード押し出し機構の概略構
成を示す斜視図であり、図3は、同カード押し出し機構
の分解斜視図である。図2及び図3はともに、図1の矢
印Bで示す斜め下方から見た図である。このカード押し
出し機構は、コネクタ本体2に保持されたPCカード1
00の装着方向端縁100cに沿って延在し、該端縁1
00cの長手方向両端部を離脱方向に押圧するための押
圧部61,62を有する押圧部材6と、コネクタ本体2
に回動可能に取り付けられた回動部材としての回動レバ
ー7とを用いて構成されている。
【0018】上記押圧部材6の中央部には、図2及び3
の下側(図1の上側)にL字状に突出した突起部63を
有し、この突起部63が、コネクタ本体2のカード端受
け部24に形成されたスライド用開口24aの内側をカ
ード着脱方向にスライドできるようになっている。
【0019】また、上記回動レバー7の中央部に設けら
れた円筒軸73が、コネクタ本体2のカード端受け部2
4に形成された回動軸部としての回動孔24bに挿入さ
れ、回動レバー7が回動孔24bを中心として回動可能
になっている。この回動孔24bを挟んで対向する回動
レバー7の二つの端部のうち一方の端部に形成された係
合孔71が、上記押圧部材6の突起部63に係合し、他
方の端部に形成された折り曲げ部72は、コネクタ本体
2のカードガイド部22に形成された貫通長孔22bを
通って外側に延在している。上記イジェクト操作部材3
の操作側端部31とは反対側の端部には、上記回動レバ
ー7の折り曲げ部72に係合するくびれ部32が形成さ
れている。
【0020】また、本実施形態では、イジェクト操作部
材3の押し込み操作の第1段階において回動レバー7が
回動するときに、押圧部材6が回動レバー7との係合位
置を中心に回動自在となるように、且つ、上記第1段階
に続くイジェクト操作部材3の押し込み操作の第2段階
において回動レバー7が回動するときに、該係合位置を
中心とした押圧部材6の回動を規制するように、回動レ
バー7を押圧部材6に係合させている。このような両者
の係合状態は、回動レバー7の係合孔71及び押圧部材
6の突起部63を次の図4及び図5に示すように構成す
ることによって実現することができる。
【0021】図4(a)及び(b)はそれぞれ上記押圧
部材6及び回動レバー7の係合部の部分拡大斜視図であ
る。また、図5(a)は押圧部材6及び回動レバー7を
係合させた係合部の拡大斜視図であり、図5(b)は図
5(a)の切断面C−Cを矢印方向から見た押圧部材6
及び回動レバー7の断面図である。
【0022】上記押圧部材6の突起部63は平板形状で
あり、その突起部63の対向する二つの平面は、押圧部
61、62のPCカード100に接触する押圧面とほぼ
平行になっている。この突起部63の先端部には、回動
レバー7の係合孔71との係合を外れにくくするために
L字状の折り曲げ部63aが設けられている。
【0023】また、上記回動レバー7の係合孔71の内
周縁は、回動レバー7の上下面に垂直な中心軸Dの回り
に180°回転対称の形状をしている。この中心軸Dの
近傍で互いに対向する係合孔71の内周縁はそれぞれ、
回動レバー7の長手方向とほぼ平行な直線部71aと円
弧部71bとを有している。後述するように、イジェク
ト操作部材3の押し込み操作の第1段階において回動レ
バー7が回動するときには、上記係合孔71の円弧部7
1bが押圧部材6の突起部63に接触し、上記第1段階
に続くイジェクト操作部材3の押し込み操作の第2段階
において回動レバー7が回動するときには、上記係合孔
71の直線部71aが突起部63に接触する。
【0024】図6(a)は、PCカード100がコネク
タ2本体に係止されている離脱操作前における押圧部材
6及び回動レバー7の位置関係を示す説明図であり、図
6(b)は、同押圧部材6の突起部63と同回動レバー
7の係合孔71との係合状態を示す拡大図である。PC
カード100が装着されている状態では、押圧部材6の
2つの押圧部61、62の押圧面に接触又は近接してい
る。このとき、押圧部材6の突起部63は回動レバー7
の係合孔71内周縁の円弧部71bに接しているため、
押圧部材6は、突起部63と係合孔71との係合位置を
中心に回動可能な状態になっている。
【0025】図7(a)は、PCカード100の離脱操
作を開始した後イジェクト操作部材3の押し込み操作の
第1段階が完了した時点における押圧部材6及び回動レ
バー7の位置関係を示す説明図であり、図7(b)は、
同押圧部材6の突起部63と同回動レバー7の係合孔7
1との係合状態を示す拡大図である。イジェクト操作部
材3の操作側端部31を矢印D方向(進行方向)に押し
込むと、イジェクト操作部材3に連動して回動レバー7
の折り曲げ部72が形成されている端部も矢印D方向に
移動し、回動レバー7全体が矢印E方向に回転する。図
7(a)に示すイジェクト操作部材3の押し込み操作の
第1段階が完了する時点まで、すなわち回動レバー7の
長手方向がPCカード100の装着方向端縁100cに
ほぼ平行となる時点までは、上記回動レバー7が矢印E
方向に回転しても、押圧部材6の突起部63が回動レバ
ー7の係合孔71内周縁の円弧部71bに接するため、
押圧部材6は、突起部63と係合孔71との係合位置を
中心に回動可能な状態になっている。従って、回動レバ
ー7の回転によって係合孔71が形成されている部分が
カード離脱方向(矢印F方向)に移動すると、押圧部材
6が回転し、押圧部61,62の押圧面がPCカード1
00の端縁100cの長手方向両端部をほぼ同じ力で押
圧する。これにより、PCカード100のコネクタ本体
2への係止状態をスムーズに解除し、PCカード100
を押し出し始める。
【0026】図8(a)は、図7(a)の状態から更に
イジェクト操作部材3を押し込んで押し込み操作の第2
段階が完了した時点すなわち離脱操作が完了した時点に
おける押圧部材6及び回動レバー7の位置関係を示す説
明図であり、図8(b)は、同押圧部材6の突起部63
と同回動レバー7の係合孔71との係合状態を示す拡大
図である。上記第1段階に続くイジェクト操作部材3の
押し込み操作の第2段階においては、図8(b)に示す
ように押圧部材6の突起部63が回動レバー7の係合孔
71内周縁の直線部71aに接するようになるので、上
記突起部63と係合孔71との係合位置を中心とした押
圧部材6の回動が規制される。このように押圧部材6の
回動が規制されるため、イジェクト操作部材3の操作側
端部31を矢印D方向(進行方向)に更に押し込むと、
回動レバー7の矢印E方向への回転とともに、押圧部材
6の一方の押圧部61が形成されている端部が回動孔2
4bを中心に矢印H方向に大きく揺動する。この押圧部
材6の揺動により、PCカード100端縁の長手方向の
一方の端部が押圧され、上記第1段階でコネクタ本体2
への係止状態が解除されたPCカード100がコネクタ
本体2の外へ大きく押し出される。
【0027】以上、本実施形態によれば、イジェクト操
作部材3の押し込み操作の第1段階において、押圧部材
6の2つの押圧部61,62でPCカード100の装着
方向端縁100cの長手方向両端部を押圧するので、該
装着方向端縁100cの長手方向の一方の端部を押圧す
る場合に比して、PCカード100のコネクタ本体2へ
の係止状態をスムーズに解除できる
【0028】また、本実施形態によれば、上記第1段階
に続くイジェクト操作部材3の押し込み操作の第2段階
において、コネクタ本体2上の回動孔24bを中心とし
て回動レバー7とともに揺動する押圧部材6の2つの押
圧部のうち該回動孔24bから離れている押圧部61
で、上記第1段階でコネクタ本体2への係止状態が解除
されたPCカード100の装着方向端縁100cを押圧
するので、イジェクト操作部材3の短いストロークでP
Cカード100を離脱方向に大きく突出させることがで
きる。
【0029】図10(a)は、本実施形態と比較する比
較例に係るイジェクト装置の離脱操作が完了した時点に
おける押圧部材106及び回動レバー107の位置関係
を示す説明図であり、図10(b)は、同押圧部材10
6の突起部163と同回動レバー107の係合孔171
との係合状態を示す拡大図である。この比較例は、回動
レバー107の係合孔171の内周縁の形状が本実施形
態と異なっており、本実施形態の係合孔71の直線部7
1aに対応する部分がなく、押圧部材106の突起部1
63と接する部分全体が円弧部171aとなっている。
このため、イジェクト操作部材103の押し込み操作開
始から終了までの間にわたって、押圧部材106の回動
が規制されることなく、係合位置を中心として回動可能
となる。従って、本実施形態のイジェクト操作部材3の
押し込み操作の第2段階に相当する期間においても、第
1段階に相当する期間と同様に、押圧部材6の2つの押
圧部161、162がともにPCカード100の端縁1
00cに接触して押圧する。
【0030】本実施形態に係るイジェクト装置における
PCカード100の押し出し量(図8中の符号L)を、
上記比較例のイジェクト装置における押し出し量(図1
0中の符号L’)と比較したところ、イジェクト操作部
材の同じ押し込み量に対して本実施形態における押し出
し量が比較例の約1.5倍になることがわかった。更に
具体的には、上記比較例の場合の押し出し量L’が約4
mmであるのに対し、本実施形態の場合の押し出し量L
は約6mmであった。
【0031】なお、上記実施形態では、押圧部材6に平
板状の突起部63を設け、回動レバー7に所定形状の内
周縁を有する係合孔71を設けることにより、上記係合
状態を実現しているが、各部材の係合部の形状はこれに
限定されるものではなく、例えば図9(a)及び(b)
に示すように、押圧部材6に所定形状の内周縁を有する
係合孔64を設け、回動レバー7に平板状の突起部73
を設けることにより、上記係合状態を実現しても良い。
【0032】また、上記実施形態では、被保持体として
のPCカード100を着脱可能に保持する保持部材とし
てのコネクタのイジェクト装置について説明したが、本
発明は、PCカード用のコネクタのイジェクト装置に限
定されることなく、他の種類の電子カードを着脱可能に
保持するコネクタについても同様に適用することができ
るものである。また、本発明は、上記電子カードを保持
するコネクタのイジェクト装置だけではなく、被保持体
を着脱自在に保持する保持部材を備えた電子機器のイジ
ェクト装置にも同様に適用できるものである。
【0033】
【発明の効果】請求項1、2、3又は4の発明によれ
ば、イジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階にお
いて、押圧部材の押圧部で被保持体の装着方向端縁の長
手方向両端部を押圧する。そして、その第1段階に続く
イジェクト操作部材の押し込み操作の第2段階におい
て、保持部材上の回動軸を中心として回動部材とともに
揺動する押圧部材の押圧部のうち保持部材上の回動軸部
から離れた押圧部で、被保持体の装着方向端縁の長手方
向の一方の端部を押圧する。このように2段階に分けて
被保持体の装着方向端縁を押圧するので、該装着方向端
縁の長手方向の一方の端部だけを押圧する場合に比し
て、被保持体の保持部材への係止状態をスムーズに解除
できるという効果がある。
【0034】また、上記第2段階において、上記押圧部
材の押圧部のうち保持部材上の回動軸部から離れた押圧
部で、上記被保持体の装着方向端縁の長手方向の一方の
端部を押圧し、被保持体を大きく外に押し出すので、イ
ジェクト操作部材の短いストロークで被保持体を離脱方
向に大きく突出させることができるという効果がある。
【0035】特に、請求項2、3又は4の発明によれ
ば、上記被保持体を保持部材から離脱させるために強い
力が必要とされる第1段階に、上記押圧部材の押圧部が
被保持体の装着方向端縁の長手方向両端部を押圧するの
で、被保持体の保持部材への係止状態を更にスムーズに
解除できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るイジェクト装置を備
えたコネクタ及びPCカードの斜視図。
【図2】同イジェクト装置のカード押し出し機構の概略
構成を示す斜視図。
【図3】同押し出し機構の分解斜視図。
【図4】(a)は同押し出し機構の押圧部材の部分拡大
斜視図。(b)は同押し出し機構の回動レバーの部分拡
大斜視図。
【図5】(a)は係合状態にある同押圧部材及び回動レ
バーの拡大斜視図。(b)は(a)の切断面C−Cを矢
印方向から見た断面図。
【図6】(a)はPCカードの離脱操作前における押圧
部材及び回動レバーの位置関係を示す説明図。(b)は
同押圧部材の突起部と同回動レバーの係合孔との係合状
態を示す拡大図。
【図7】(a)はイジェクト操作部材の押し込み操作の
第1段階終了時における押圧部材及び回動レバーの位置
関係を示す説明図。(b)は同押圧部材の突起部と同回
動レバーの係合孔との係合状態を示す拡大図。
【図8】(a)はイジェクト操作部材の押し込み操作の
第2の段階終了時における押圧部材及び回動レバーの位
置関係を示す説明図。(b)は同押圧部材の突起部と同
回動レバーの係合孔との係合状態を示す拡大図。
【図9】(a)は変形例に係る回動部材の部分拡大斜視
図。(b)は同変形例に係る回動レバーの部分拡大斜視
図。
【図10】(a)は比較例に係るイジェクト装置のイジ
ェクト操作部材の押し込み操作終了時における押圧部材
及び回動レバーの位置関係を示す説明図。(b)は同押
圧部材の突起部と同回動レバーの係合孔との係合状態を
示す拡大図。
【符号の説明】
1 コネクタ 2 コネクタ本体 21,22 カードガイド部 22b 貫通長孔 24 カード端受け部 24a スライド用開口 24b 回動孔 3 イジェクト操作部材 31 操作側端部 32 くびれ部 6 押圧部材 61,62 押圧部 63 突起部 7 回動レバー 71 係合孔 71a 内周縁の直線部 71b 内周縁の円弧部 72 折り曲げ部 100 PCカード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被保持体を着脱自在に保持する保持部材に
    対して進退移動可能に設けられたイジェクト操作部材
    と、該イジェクト操作部材の進行方向への移動により、
    該保持部材に保持された該被保持体を該保持部材から離
    脱する方向に押し出す押し出し手段とを備えたイジェク
    ト装置において、 上記押し出し手段を、上記保持部材に保持された被保持
    体の装着方向端縁に沿って延在し、該装着方向端縁の長
    手方向両端部を離脱方向に押圧するための押圧部を有す
    る押圧部材と、該保持部材上の回動軸部を中心として回
    動可能に取り付けられ、その回動軸部を間に挟んで対向
    する二つの端部のうち一方の端部が上記イジェクト操作
    部材に係合し、他方の端部が該押圧部材の中央部に係合
    する回動部材とを用いて構成し、 上記イジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階にお
    いて上記押圧部材が上記回動部材との係合位置を中心と
    した該回動部材に対する相対的な回動が可能となるよう
    に、且つ、該第1段階に続く該イジェクト操作部材の押
    し込み操作の第2段階において該押圧部材の相対的な回
    動を規制するように、該回動部材の他方の端部を該押圧
    部材の中央部に係合させたことを特徴とするイジェクト
    装置。
  2. 【請求項2】上記第1段階に上記被保持体の上記保持部
    材への係止状態が解除されるように、上記回動部材の他
    方の端部を上記押圧部材の中央部に係合させたことを特
    徴とする請求項1のイジェクト装置。
  3. 【請求項3】接続端子を有する被保持体を着脱自在に保
    持し、該被保持体の接続端子と、該被保持体とは異なる
    別部材の接続端子との間を電気的に接続する上記保持部
    材としてのコネクタであって、 上記被保持体を離脱させるために請求項1又は2のイジ
    ェクト装置を備えたコネクタ。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3のイジェクト装置を備
    えた電子機器。
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