JP3760000B2 - イジェクト装置、並びに該イジェクト装置を備えたコネクタ及び電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカード、メモリーカード、通信カード、PCカード等の被保持体をコネクタ等の保持部材から離脱させるイジェクト装置、並びに該イジェクト装置を備えたコネクタ及び電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコン、周辺端末機器、各種OA機器などの電子機器の小型化、軽量化に伴い、メモリ機能や通信インターフェース機能などの特定の機能を有する着脱可能な被保持体としての電子カードが、パソコン等の電子機器に用いられるようになってきた。
【0003】
従来、上記電子カード等の被保持体をパソコン等の電子機器に設けられたコネクタ等の保持部材から離脱させるイジェクト装置としては、その保持部材に対して進退移動可能に設けられたイジェクト操作部材を押し込み、その押し込み力により、被保持体を保持部材から離脱させるものが知られている。このように被保持体を離脱させる場合、使用者による被保持体の抜き出し作業の作業性の観点から、被保持体の離脱方向への突出量は大きい方が好ましい。
【0004】
そこで、特開平6−243299号公報では、上記被保持体の離脱方向への突出量を大きくするイジェクト機構が開示されている。このイジェクト機構は、イジェクト操作部材としての操作レバーの押し込みにより、該操作レバーの奥側端部に連結されたイジェクトレバーの一方の端部を押して支点を中心に揺動させ、該イジェクトレバーのもう一方の端部で被保持体としてのICメモリカードの端縁を押圧し、保持部材としてのICメモリーカード挿入保持装置から離脱させる。そして、操作レバーを押し込みに従って、上記イジェクトレバーの支点が操作レバーとの連結位置の方に移動するように構成し、この支点の移動により、操作レバーの短いストロークでイジェクトレバーの端部を大きく揺動させ、ICメモリーカードを外へ大きく突出させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特開平6−243299号公報で開示されているイジェクト機構においては、ICメモリーカードを離脱させ始めるときに、イジェクトレバーの端部でICメモリーカードの装着方向端縁の長手方向の一方の端部のみを押圧しているため、ICメモリーカードが傾いてICメモリーカード挿入保持装置への係止状態をスムーズに解除できないおそれがあった。
【0006】
本発明は以上の背景のもとでなされたものであり、その目的は、被保持体を保持部材から離脱させるときに、被保持体の装着方向端縁の長手方向両端部を押圧することにより、被保持体の保持部材への係止状態をスムーズに解除できるとともに、イジェクト操作部材の短いストロークで被保持体を離脱方向に大きく突出させることができるイジェクト装置、並びに該イジェクト装置を備えたコネクタ及び電子機器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、被保持体を着脱自在に保持する保持部材に対して進退移動可能に設けられたイジェクト操作部材と、該イジェクト操作部材の進行方向への移動により、該保持部材に保持された該被保持体を該保持部材から離脱する方向に押し出す押し出し手段とを備えたイジェクト装置において、上記押し出し手段を、上記保持部材に保持された被保持体の装着方向端縁に沿って延在し、該装着方向端縁の長手方向両端部を離脱方向に押圧するための押圧部およびそれ自身の中央部に設けられた突起部を有する押圧部材と、該保持部材上の回動軸部を中心として回動可能に取り付けられ、その回動軸部を間に挟んで対向する二つの端部のうち一方の端部が上記イジェクト操作部材に係合し、他方の端部に設けられた係合孔が該押圧部材の突起部に係合する回動部材とを用いて構成し、上記回動部材の係合孔の内周縁は、該回動部材の上下面に垂直な中心軸の回りに180°度回転対称の形状を呈しており、該中心軸の近傍で互いに対向する係合孔の内周縁はそれぞれ該回動部材の長手方向とほぼ平行な直線部と円弧部とを備え、上記イジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階において上記回動部材が回動するときには、上記係合孔の該円弧部が上記押圧部材の該突起部に接触するようにし、且つ、該第1段階に続く該イジェクト操作部材の押し込み操作の第2段階において上記回動部材が回動するときには、上記係合孔の該直線部が上記押圧部材の該突起部に接触するように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1のイジェクト装置において、上記第1段階に上記被保持体の上記保持部材への係止状態が解除されるように、上記回動部材の該係合孔を上記押圧部材の該突起部に係合させたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3の発明は、接続端子を有する被保持体を着脱自在に保持し、該被保持体の接続端子と、該被保持体とは異なる別部材の接続端子との間を電気的に接続する上記保持部材としてのコネクタであって、上記被保持体を離脱させるために請求項1又は2のイジェクト装置を備えたコネクタである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1、2又は3のイジェクト装置を備えた電子機器である。
【0011】
上記請求項1、2、3又は4のイジェクト装置、又は該イジェクト装置を備えたコネクタ若しくは電子機器において、イジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階では、イジェクト操作部材が進行方向に移動すると、該イジェクト操作部材に一方の端部が係合した回動部材が回動する。この回動部材の回動により、回動部材の他方の端部が押圧部材とともに被保持体の離脱方向に揺動する。このとき、押圧部材が回動部材との係合位置を中心とした該回動部材に対する相対的な回動が可能となるように押圧部材の中央部と回動部材の端部が係合しているため、押圧部材の押圧部が被保持体の装着方向端縁の長手方向両端部を常に接触しながら、該押圧部材が回動部材の端部から力を受けて被保持体離脱方向に移動する。この押圧部材の移動により、該押圧部材の押圧部が被保持体の装着方向端縁の長手方向両端部を押圧する。
【0012】
そして、上記第1段階に続くイジェクト操作部材の押し込み操作の第2段階では、イジェクト操作部材が更に進行方向に移動して回動部材が更に回転し、回動部材の他方の端部が被保持体離脱方向に揺動する。このとき、上記押圧部材の相対的な回動を規制するように押圧部材の中央部と回動部材の端部が係合しているため、押圧部材が保持部材上の回動軸部を中心に回動部材と一体となって揺動する。この押圧部材の揺動により、押圧部材の押圧部のうち保持部材上の回動軸部から離れた押圧部で、上記被保持体の装着方向端縁の長手方向の一方の端部を押圧し、被保持体を大きく外に押し出す。
【0013】
上記被保持体の保持部材への係止状態は、イジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階及び第2段階のいずれかの段階で解除される。
【0014】
特に、上記請求項2、3又は4のイジェクト装置、又は該イジェクト装置を備えたコネクタ若しくは電子機器においては、上記被保持体を保持部材から離脱させるために強い力が必要とされる第1段階に、上記押圧部材の押圧部が被保持体の装着方向端縁の長手方向両端部を押圧し、被保持体の保持部材への係止状態を解除する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、被保持体としてのPCカードを装着する保持部材としてのコネクタのイジェクト装置に適用した実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るコネクタ1をPCカード100とともに示した斜視図である。コネクタ1は、コネクタ本体2と、外部からの操作によりコネクタ本体2に装着されたPCカード100を該コネクタ本体2から離脱させるためのイジェクト装置とを備えている。コネクタ本体2は、PCカード100を着脱の際にカード側端部100a、bをそれぞれガイドするガイド溝21a、22aを備えたカードガイド部21、22と、PCカード100の外部電極に係合して該外部電極と図示しない基板上の電気回路とを電気的に接続する多数のリードピン23を備えたカード端受け部24とにより構成されている。PCカード100の側端部100a、bを上記両カードガイド部21、22のガイド溝21a、22aに挿入してPCカード100を矢印A方向に押し込むと、側端部100a、bがガイド溝21a、22a内を摺動しながら進行し、PCカード100の装着方向端縁100cに設けられた図示しない外部電極と、上記カード端受け部24のリードピン23の電極端23aが係合し、PCカード100がコネクタ本体2に係止された状態で保持される。
【0016】
上記イジェクト装置は、コネクタ本体2に対して進退移動可能なイジェクト操作部材3、コネクタ本体2に保持されたPCカード100の装着方向端部をコネクタ本体2から離脱させる方向に押し出す押し出し手段としてのカード押し出し機構などにより構成されている。
【0017】
図2は、上記カード押し出し機構の概略構成を示す斜視図であり、図3は、同カード押し出し機構の分解斜視図である。図2及び図3はともに、図1の矢印Bで示す斜め下方から見た図である。このカード押し出し機構は、コネクタ本体2に保持されたPCカード100の装着方向端縁100cに沿って延在し、該端縁100cの長手方向両端部を離脱方向に押圧するための押圧部61、62を有する押圧部材6と、コネクタ本体2に回動可能に取り付けられた回動部材としての回動レバー7とを用いて構成されている。
【0018】
上記押圧部材6の中央部には、図2及び3の下側(図1の上側)にL字状に突出した突起部63を有し、この突起部63が、コネクタ本体2のカード端受け部24に形成されたスライド用開口24aの内側をカード着脱方向にスライドできるようになっている。
【0019】
また、上記回動レバー7の中央部に設けられた円筒軸73が、コネクタ本体2のカード端受け部24に形成された回動軸部としての回動孔24bに挿入され、回動レバー7が回動孔24bを中心として回動可能になっている。この回動孔24bを挟んで対向する回動レバー7の二つの端部のうち一方の端部に形成された係合孔71が、上記押圧部材6の突起部63に係合し、他方の端部に形成された折り曲げ部72は、コネクタ本体2のカードガイド部22に形成された貫通長孔22bを通って外側に延在している。上記イジェクト操作部材3の操作側端部31とは反対側の端部には、上記回動レバー7の折り曲げ部72に係合するくびれ部32が形成されている。
【0020】
また、本実施形態では、イジェクト操作部材3の押し込み操作の第1段階において回動レバー7が回動するときに、押圧部材6が回動レバー7との係合位置を中心に回動自在となるように、且つ、上記第1段階に続くイジェクト操作部材3の押し込み操作の第2段階において回動レバー7が回動するときに、該係合位置を中心とした押圧部材6の回動を規制するように、回動レバー7を押圧部材6に係合させている。このような両者の係合状態は、回動レバー7の係合孔71及び押圧部材6の突起部63を次の図4及び図5に示すように構成することによって実現することができる。
【0021】
図4(a)及び(b)はそれぞれ上記押圧部材6及び回動レバー7の係合部の部分拡大斜視図である。また、図5(a)は押圧部材6及び回動レバー7を係合させた係合部の拡大斜視図であり、図5(b)は図5(a)の切断面C−Cを矢印方向から見た押圧部材6及び回動レバー7の断面図である。
【0022】
上記押圧部材6の突起部63は平板形状であり、その突起部63の対向する二つの平面は、押圧部61、62のPCカード100に接触する押圧面とほぼ平行になっている。この突起部63の先端部には、回動レバー7の係合孔71との係合を外れにくくするためにL字状の折り曲げ部63aが設けられている。
【0023】
また、上記回動レバー7の係合孔71の内周縁は、回動レバー7の上下面に垂直な中心軸Dの回りに180°回転対称の形状をしている。この中心軸Dの近傍で互いに対向する係合孔71の内周縁はそれぞれ、回動レバー7の長手方向とほぼ平行な直線部71aと円弧部71bとを有している。後述するように、イジェクト操作部材3の押し込み操作の第1段階において回動レバー7が回動するときには、上記係合孔71の円弧部71bが押圧部材6の突起部63に接触し、上記第1段階に続くイジェクト操作部材3の押し込み操作の第2段階において回動レバー7が回動するときには、上記係合孔71の直線部71aが突起部63に接触する。
【0024】
図6(a)は、PCカード100がコネクタ2本体に係止されている離脱操作前における押圧部材6及び回動レバー7の位置関係を示す説明図であり、図6(b)は、同押圧部材6の突起部63と同回動レバー7の係合孔71との係合状態を示す拡大図である。PCカード100が装着されている状態では、押圧部材6の2つの押圧部61、62の押圧面に接触又は近接している。このとき、押圧部材6の突起部63は回動レバー7の係合孔71内周縁の円弧部71bに接しているため、押圧部材6は、突起部63と係合孔71との係合位置を中心に回動可能な状態になっている。
【0025】
図7(a)は、PCカード100の離脱操作を開始した後イジェクト操作部材3の押し込み操作の第1段階が完了した時点における押圧部材6及び回動レバー7の位置関係を示す説明図であり、図7(b)は、同押圧部材6の突起部63と同回動レバー7の係合孔71との係合状態を示す拡大図である。イジェクト操作部材3の操作側端部31を矢印D方向(進行方向)に押し込むと、イジェクト操作部材3に連動して回動レバー7の折り曲げ部72が形成されている端部も矢印D方向に移動し、回動レバー7全体が矢印E方向に回転する。
図7(a)に示すイジェクト操作部材3の押し込み操作の第1段階が完了する時点まで、すなわち回動レバー7の長手方向がPCカード100の装着方向端縁100cにほぼ平行となる時点までは、上記回動レバー7が矢印E方向に回転しても、押圧部材6の突起部63が回動レバー7の係合孔71内周縁の円弧部71bに接するため、押圧部材6は、突起部63と係合孔71との係合位置を中心に回動可能な状態になっている。従って、回動レバー7の回転によって係合孔71が形成されている部分がカード離脱方向(矢印F方向)に移動すると、押圧部材6が回転し、押圧部61、62の押圧面がPCカード100の端縁100cの長手方向両端部をほぼ同じ力で押圧する。これにより、PCカード100のコネクタ本体2への係止状態をスムーズに解除し、PCカード100を押し出し始める。
【0026】
図8(a)は、図7(a)の状態から更にイジェクト操作部材3を押し込んで押し込み操作の第2段階が完了した時点すなわち離脱操作が完了した時点における押圧部材6及び回動レバー7の位置関係を示す説明図であり、図8(b)は、同押圧部材6の突起部63と同回動レバー7の係合孔71との係合状態を示す拡大図である。上記第1段階に続くイジェクト操作部材3の押し込み操作の第2段階においては、図8(b)に示すように押圧部材6の突起部63が回動レバー7の係合孔71内周縁の直線部71aに接するようになるので、上記突起部63と係合孔71との係合位置を中心とした押圧部材6の回動が規制される。このように押圧部材6の回動が規制されるため、イジェクト操作部材3の操作側端部31を矢印D方向(進行方向)に更に押し込むと、回動レバー7の矢印E方向への回転とともに、押圧部材6の一方の押圧部61が形成されている端部が回動孔24bを中心に矢印H方向に大きく揺動する。この押圧部材6の揺動により、PCカード100端縁の長手方向の一方の端部が押圧され、上記第1段階でコネクタ本体2への係止状態が解除されたPCカード100がコネクタ本体2の外へ大きく押し出される。
【0027】
以上、本実施形態によれば、イジェクト操作部材3の押し込み操作の第1段階において、押圧部材6の2つの押圧部61、62でPCカード100の装着方向端縁100cの長手方向両端部を押圧するので、該装着方向端縁100cの長手方向の一方の端部を押圧する場合に比して、PCカード100のコネクタ本体2への係止状態をスムーズに解除できる。
【0028】
また、本実施形態によれば、上記第1段階に続くイジェクト操作部材3の押し込み操作の第2段階において、コネクタ本体2上の回動孔24bを中心として回動レバー7とともに揺動する押圧部材6の2つの押圧部のうち該回動孔24bから離れている押圧部61で、上記第1段階でコネクタ本体2への係止状態が解除されたPCカード100の装着方向端縁100cを押圧するので、イジェクト操作部材3の短いストロークでPCカード100を離脱方向に大きく突出させることができる。
【0029】
図10(a)は、本実施形態と比較する比較例に係るイジェクト装置の離脱操作が完了した時点における押圧部材106及び回動レバー107の位置関係を示す説明図であり、図10(b)は、同押圧部材106の突起部163と同回動レバー107の係合孔171との係合状態を示す拡大図である。この比較例は、回動レバー107の係合孔171の内周縁の形状が本実施形態と異なっており、本実施形態の係合孔71の直線部71aに対応する部分がなく、押圧部材106の突起部163と接する部分全体が円弧部171aとなっている。このため、イジェクト操作部材103の押し込み操作開始から終了までの間にわたって、押圧部材106の回動が規制されることなく、係合位置を中心として回動可能となる。従って、本実施形態のイジェクト操作部材3の押し込み操作の第2段階に相当する期間においても、第1段階に相当する期間と同様に、押圧部材6の2つの押圧部161、162がともにPCカード100の端縁100cに接触して押圧する。
【0030】
本実施形態に係るイジェクト装置におけるPCカード100の押し出し量(図8中の符号L)を、上記比較例のイジェクト装置における押し出し量(図10中の符号L')と比較したところ、イジェクト操作部材の同じ押し込み量に対して本実施形態における押し出し量が比較例の約1.5倍になることがわかった。更に具体的には、上記比較例の場合の押し出し量L'が約4mmであるのに対し、本実施形態の場合の押し出し量Lは約6mmであった。
【0031】
なお、上記実施形態では、押圧部材6に平板状の突起部63を設け、回動レバー7に所定形状の内周縁を有する係合孔71を設けることにより、上記係合状態を実現しているが、各部材の係合部の形状はこれに限定されるものではなく、例えば図9(a)及び(b)に示すように、押圧部材6に所定形状の内周縁を有する係合孔64を設け、回動レバー7に平板状の突起部73を設けることにより、上記係合状態を実現しても良い。
【0032】
また、上記実施形態では、被保持体としてのPCカード100を着脱可能に保持する保持部材としてのコネクタのイジェクト装置について説明したが、本発明は、PCカード用のコネクタのイジェクト装置に限定されることなく、他の種類の電子カードを着脱可能に保持するコネクタについても同様に適用することができるものである。また、本発明は、上記電子カードを保持するコネクタのイジェクト装置だけではなく、被保持体を着脱自在に保持する保持部材を備えた電子機器のイジェクト装置にも同様に適用できるものである。
【0033】
【発明の効果】
請求項1、2、3又は4の発明によれば、イジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階において、押圧部材の押圧部で被保持体の装着方向端縁の長手方向両端部を押圧する。そして、その第1段階に続くイジェクト操作部材の押し込み操作の第2段階において、保持部材上の回動軸を中心として回動部材とともに揺動する押圧部材の押圧部のうち保持部材上の回動軸部から離れた押圧部で、被保持体の装着方向端縁の長手方向の一方の端部を押圧する。このように2段階に分けて被保持体の装着方向端縁を押圧するので、該装着方向端縁の長手方向の一方の端部だけを押圧する場合に比して、被保持体の保持部材への係止状態をスムーズに解除できるという効果がある。
【0034】
また、上記第2段階において、上記押圧部材の押圧部のうち保持部材上の回動軸部から離れた押圧部で、上記被保持体の装着方向端縁の長手方向の一方の端部を押圧し、被保持体を大きく外に押し出すので、イジェクト操作部材の短いストロークで被保持体を離脱方向に大きく突出させることができるという効果がある。
【0035】
特に、請求項2、3又は4の発明によれば、上記被保持体を保持部材から離脱させるために強い力が必要とされる第1段階に、上記押圧部材の押圧部が被保持体の装着方向端縁の長手方向両端部を押圧するので、被保持体の保持部材への係止状態を更にスムーズに解除できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るイジェクト装置を備えたコネクタ及びPCカードの斜視図。
【図2】 同イジェクト装置のカード押し出し機構の概略構成を示す斜視図。
【図3】 同押し出し機構の分解斜視図。
【図4】 (a)は同押し出し機構の押圧部材の部分拡大斜視図。(b)は同押し出し機構の回動レバーの部分拡大斜視図。
【図5】 (a)は係合状態にある同押圧部材及び回動レバーの拡大斜視図。(b)は(a)の切断面C−Cを矢印方向から見た断面図。
【図6】 (a)はPCカードの離脱操作前における押圧部材及び回動レバーの位置関係を示す説明図。(b)は同押圧部材の突起部と同回動レバーの係合孔との係合状態を示す拡大図。
【図7】 (a)はイジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階終了時における押圧部材及び回動レバーの位置関係を示す説明図。(b)は同押圧部材の突起部と同回動レバーの係合孔との係合状態を示す拡大図。
【図8】 (a)はイジェクト操作部材の押し込み操作の第2の段階終了時における押圧部材及び回動レバーの位置関係を示す説明図。(b)は同押圧部材の突起部と同回動レバーの係合孔との係合状態を示す拡大図。
【図9】 (a)は変形例に係る回動部材の部分拡大斜視図。(b)は同変形例に係る回動レバーの部分拡大斜視図。
【図10】(a)は比較例に係るイジェクト装置のイジェクト操作部材の押し込み操作終了時における押圧部材及び回動レバーの位置関係を示す説明図。(b)は同押圧部材の突起部と同回動レバーの係合孔との係合状態を示す拡大図。
【符号の説明】
1・・・ コネクタ
2・・・コネクタ本体
21、22・・・カードガイド部
22b・・・貫通長孔
24・・・カード端受け部
24a・・・スライド用開口
24b・・・回動孔
3・・・イジェクト操作部材
31・・・操作側端部
32・・・くびれ部
6・・・押圧部材
61、62・・・押圧部
63・・・突起部
7・・・回動レバー
71・・・係合孔
71a・・・内周縁の直線部
71b・・・内周縁の円弧部
72・・・折り曲げ部
100・・・PCカード
Claims (4)
- 被保持体を着脱自在に保持する保持部材に対して進退移動可能に設けられたイジェクト操作部材と、該イジェクト操作部材の進行方向への移動により、該保持部材に保持された該被保持体を該保持部材から離脱する方向に押し出す押し出し手段とを備えたイジェクト装置において、
上記押し出し手段を、上記保持部材に保持された被保持体の装着方向端縁に沿って延在し、該装着方向端縁の長手方向両端部を離脱方向に押圧するための押圧部およびそれ自身の中央部に設けられた突起部を有する押圧部材と、該保持部材上の回動軸部を中心として回動可能に取り付けられ、その回動軸部を間に挟んで対向する二つの端部のうち一方の端部が上記イジェクト操作部材に係合し、他方の端部に設けられた係合孔が該押圧部材の突起部に係合する回動部材とを用いて構成し、
上記回動部材の係合孔の内周縁は、該回動部材の上下面に垂直な中心軸の回りに180°回転対称の形状を呈しており、該中心軸の近傍で互いに対向する係合孔の内周縁はそれぞれ該回動部材の長手方向とほぼ平行な直線部と円弧部とを備え、上記イジェクト操作部材の押し込み操作の第1段階において上記回動部材が回動するときには、上記係合孔の該円弧部が上記押圧部材の該突起部に接触するようにし、且つ、該第1段階に続く該イジェクト操作部材の押し込み操作の第2段階において上記回動部材が回動するときには、上記係合孔の該直線部が上記押圧部材の該突起部に接触するように構成したことを特徴とするイジェクト装置。 - 上記第1段階に上記被保持体の上記保持部材への係止状態が解除されるように、上記回動部材の該係合孔を上記押圧部材の該突起部に係合させたことを特徴とする請求項1のイジェクト装置。
- 接続端子を有する被保持体を着脱自在に保持し、該被保持体の接続端子と、該被保持体とは異なる別部材の接続端子との間を電気的に接続する上記保持部材としてのコネクタであって、上記被保持体を離脱させるために請求項1又は2のイジェクト装置を備えたコネクタ。
- 請求項1、2又は3のイジェクト装置を備えた電子機器。
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