JP3368463B2 - カード用コネクタ - Google Patents

カード用コネクタ

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JP3368463B2
JP3368463B2 JP02110598A JP2110598A JP3368463B2 JP 3368463 B2 JP3368463 B2 JP 3368463B2 JP 02110598 A JP02110598 A JP 02110598A JP 2110598 A JP2110598 A JP 2110598A JP 3368463 B2 JP3368463 B2 JP 3368463B2
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恵介 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてボタンプ
ッシュ式のイジェクト動作を行うイジェクト機構を有す
るカード用コネクタに関し、詳しくはダブルプッシュ式
のイジェクト動作を行うイジェクト機構を有する小型の
カード用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のイジェクト機構を有する
カード用コネクタとしては、例えば図11に外観構成を
示すようなものが挙げられる。このカード用コネクタ1
´は、相手側接続対象物(相手側コネクタ)としてのP
Cカード等のカード200を矢印に示す方向に嵌合・離
脱可能なもので、カード200の離脱時に離脱用レバー
40に連結されたイジェクト機構が働くようになってい
る。
【0003】図12は、このようなカード用コネクタ1
´の要部であるイジェクト機構(イジェクトユニット)
の基本構成をカード挿入状態で裏側の断面により示した
もので、又図13は同様にイジェクト機構をカード非挿
入状態で裏側の断面により示した斜視図である。
【0004】このイジェクト機構は、図10に示した矢
印方向(カード200の嵌合・離脱方向)に移動自在な
ボタン90と、矢印方向に移動自在であると共に、離脱
用のレバー40に連結されるイジェクトバー80と、ボ
タン90及びイジェクトバー80の間に介在してボタン
90を所定の位置で係止すると共に、ボタン90の動き
をイジェクトバー80に伝達する係止・伝達機構とを組
み合わせてケース60及びカバー内(筐体内)に収納す
ることにより、ユニット化された構成となっている。
【0005】このうち、係止・伝達機構は、一端側に差
込部111,他端側にカム差込部112を有すると共
に、差込部111がボタン90に取り付けられたスプリ
ング110と、このスプリング110に取り付けられて
イジェクトバー80と間欠的に当接する当接プレート1
20と、スプリング110の他端側のカム差込部112
を所定の位置で係止すると共に、ボタン90が所定の位
置に移動するときに当接プレート120をイジェクトバ
ー80に当接させるカム機構として働くハート型カム7
3とから成っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したカード用コネ
クタのイジェクト機構の場合、イジェクトバーの動きを
抑止するための機能が具備されておらず、カードの挿
入,非挿入の状態如何に拘らずボタンが押圧操作により
動作するため、使用者がカードの非挿入時にボタンを押
圧操作してしまう誤操作を回避できない構造となってい
る。
【0007】又、イジェクト機構におけるハート型カム
がカード用コネクタ本体に対して水平に配置されている
ため、イジェクト機構の水平方向(カードの幅方向)に
おける寸法が大きくなってしまうため、小型化を計り難
いという問題もある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、カードの非挿入時
のボタン押圧を抑止して使用者による誤操作を防止でき
ると共に、イジェクト機構のカード幅方向における寸法
を縮小し得る小型のカード用コネクタを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、相手側
コネクタとしてのカードを接続するための複数のコンタ
クトを備えると共に、該カードを該複数のコンタクトに
対して接触・離脱する方向に移動させるように該カード
に嵌合口を通して嵌合する枠体と、枠体に接触・離脱の
方向に進退自在に設けられると共に、所定の進行動作に
より該カードを複数のコンタクトから離脱させる向きに
移動させるイジェクタと、イジェクタを押圧操作により
動作させるボタンと、ボタンの押圧操作に伴うイジェク
タの動作を規制するカム機構とを備えたカード用コネク
タにおいて、イジェクタは、カードの嵌合口への挿入時
に働かずにボタンの押圧操作を行わせると共に、該カー
ドの該嵌合口への非挿入時に働いて該ボタンの押圧操作
を抑止するストッパ機構を備え、カム機構は、ボタンを
位置決めすると共に、イジェクタの構成部品であるスト
ッパが形成されたイジェクトバーと該ボタンとの操作力
を断続的に切り替え可能なもので、イジェクトバーは、
カードに対する離脱用レバーに連結されることで該カー
ドの嵌合口への挿入・非挿入に応じて移動可能であると
共に、ストッパが該カードの該嵌合口への挿入時にはカ
ム機構の動作を妨げず、且つ非挿入時には移動して該カ
ム機構の進行方向における溝の全体又は一部分を覆って
カム動作を阻止することでストッパ機構として働くカー
ド用コネクタが得られる。
【0010】又、本発明によれば、上記カード用コネク
タにおいて、カム機構がボタン及びイジェクトバーの間
に介在してストッパと協働して該ボタンを初期位置で係
止すると共に、該ボタンの動きを該イジェクトバーに伝
達する構造により係止・伝達機構を成し、更に、係止・
伝達機構は、一端側に差込部,他端側にカム差込部を有
すると共に、該差込部がボタンに取り付けられるスプリ
ングと、スプリングに取り付けられてイジェクトバーと
間欠的に当接する当接プレートと、カム差込部を所定の
位置で係止すると共に、ボタンが該所定の位置に移動す
るときに当接プレートをイジェクトバーに当接させるカ
ム機構としてのハート型カムとから成り、ハート型カム
は、ボタン及びイジェクトバーとの組み合わせにより係
止・伝達機構を収納するための筐体の側壁面に嵌合口の
延在面に対して垂直方向に配備されたカード用コネクタ
が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明のカ
ード用コネクタについて、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0012】図1は、本発明の一実施例に係るカード用
コネクタ1の外観構成をカード200を含めて示した斜
視図であり、図2は、このカード用コネクタ1の基本構
成を分解して斜視図により示したものである。
【0013】このカード用コネクタ1は、フレーム(枠
体)20,プレート30,離脱用レバー40,及びイジ
ェクト機構(イジェクトユニット)50を組み合わせて
構成される。
【0014】このうち、フレーム20は、絶縁性材料か
ら形成されるもので、相手側コネクタとしてのカード2
00を図1中の矢印方向において嵌合・離脱自在に受け
入れるものであり、カード200をガイドするためのガ
イド溝21がカード200の長手方向に対向して設けら
れている他、離脱用レバー40を装着するための回転軸
22,イジェクト機構50を取り付けるためのイジェク
ト用取付部23,並びにプレート30を装着するために
形成された段部24を有すると共に、導電性コンタクト
11,12が具備された端子部品を所定数並設するよう
になっている。尚、フレーム20におけるコンタクト1
1,12側から見れば図1中の矢印方向が接触・離脱方
向となる。
【0015】プレート30は、例えば金属板をプレス成
形して成るもので、フレーム20の段部24に装着され
る折曲部31,離脱用レバー40と係合されるレバー用
係合部33,並びにカード200の端面に突き当てられ
る突当部32を有し、折曲部31を段部24と噛み合わ
せることで矢印方向(カード200のフレーム20に対
する嵌合・離脱方向)に進退自在にフレーム20上に装
着されるもので、フレーム20内に挿入されたカード2
00に対して突当部32が当接するようになっている。
【0016】離脱用レバー40は、例えば金属板をプレ
ス成形して成るもので、フレーム20の回転軸22が入
り込む軸穴41,プレート30と係合するプレート用係
合部42,並びにイジェクト機構50と連結されるイジ
ェクト用連結部43を有し、一端がプレート30に連結
され、他端部がイジェクト機構50に連結されることで
フレーム20に対して回動自在に設けられるようになっ
ている。
【0017】尚、アース端子101,102は、カード
200内部の不要電流を外部に逃がすためのもので、フ
レーム20の先端部に取り付けられる。
【0018】図3はイジェクト機構50の外観構成をボ
タン初期位置で示した斜視図であり、図4は同様にイジ
ェクト機構50をボタン突出位置で示した斜視図であ
る。又、図5はイジェクト機構50の細部構成を分解し
て表側から示した斜視図であり、図6は同様にイジェク
ト機構50の細部構成を分解して裏側から示した斜視図
である。
【0019】各図を参照すれば、ここでのイジェクト機
構50は、カード200の嵌合・離脱方向に沿って移動
自在なボタン90と、ボタン90を付勢するコイルバネ
100と、カード200の嵌合・離脱方向に沿って移動
自在であると共に、離脱用レバー40の他端に連結され
たイジェクトバー80と、一端側に差込部111,他端
側にカム差込部112を有すると共に、差込部111が
ボタン90に取り付けられたスプリング110と、スプ
リング110に取り付けられてイジェクトバー80と間
欠的に当接する当接プレート120と、カム差込部11
2を所定の位置で係止すると共に、ボタン90が所定の
位置に移動するときに当接プレート120をイジェクト
バー80に当接させるカム機構(ボタン90を位置決め
する)として働くハート型カム73とをケース60及び
カバー70内に収納することにより、ユニット化された
構成となっている。尚、ここでスプリング110,当接
プレート120,及びハート型カム73は、ボタン90
及びイジェクトバー80の間に介在してボタン90を所
定の位置で係止すると共に、ボタン90の動きをイジェ
クトバー80に伝達する係止・伝達機構となる。
【0020】具体的に云えば、ケース60は、中間部の
壁を挟んで一方に固定溝61,他方にボタンスライド溝
62を有する断面略「工の字」状の形状になっており、
固定溝61がフレーム20のイジェクト用取付部23に
嵌合することによりフレーム20に固定されると共に、
ボタンスライド溝62がボタン90及びイジェクトバー
80をカード200の嵌合・離脱方向に移動自在に受け
入れるようになっており、更に、その上下板面外方側の
両端部にはカバー用固定溝63がそれぞれ形成されてい
る。
【0021】カバー70は、中間部の側面内側にハート
型カム73が形成されている他、コイルバネ100を係
止するためのコイルバネ用係止角71と、カバー用固定
溝63に装着される固定爪72とを有し、固定爪72が
ケース60のカバー用固定溝63に入り込むことでカバ
ー70がケース60に固定されるようになっている。
尚、この状態でボタンスライド溝62からボタン90の
脱落が防止される。
【0022】図7は、カバー70に設けられるハート型
カム73を部分的に拡大して示した斜視図である。この
ハート型カム73は、カバー70の側壁面内側(簡略的
にはボタン90及びイジェクトバー80との組み合わせ
により係止・伝達機構を収納するための筐体の側壁面)
に設けられ、フレーム20の嵌合口の延在面(カード2
00の嵌合・離脱方向を含む)に対して垂直方向に配備
されるもので、その立体的形状は以下に説明するように
なっている。
【0023】即ち、ハート型カム73は、ハート型の下
部輪郭の一方側の局部に形成された凹部73aに対して
段差を成す第1の段差73bを含み、その周囲に形成さ
れた第1の壁面73c及び第1の傾斜部73dを基準と
し、その一方向側で隣り合って凹部73aの周囲の一周
辺に対して段差を成す第2の段差73eを含み、その周
囲に形成された第2の壁面73f及びハート型の上部輪
郭を成して対向側へ延在する第1の溝73gと、その他
方向側で隣り合って凹部73aの周囲の他周辺に対して
段差を成す第4の段差73lを含み、その周囲に形成さ
れた第4の壁面73m及び第4の傾斜部73nと、その
対向側で隔てられて凹部73aの周囲の対向周辺に対し
て段差を成す第3の段差73iを含み、その周囲に形成
された第3の壁面73j及び第4の段差73lへ向かっ
てハート型の下部輪郭の他方を成して延在する第3の傾
斜部73kと、第1の溝73gから第3の段差73iへ
向かって傾斜する第2の傾斜部73hとを有するように
形成されている。
【0024】このハート型カム73は、スプリング11
0のカム差込部112を受け入れ、カム差込部112を
一方向に送ると共に、所定位置で係止する機能を持つ。
【0025】ボタン90は、後述するイジェクトバー8
0を押圧操作により動作させるもので、一端側が指で押
圧される部分である鍔部を有する押圧側端部92となっ
ており、他端側が押圧側端部92より段差94を成して
延在する片部となっているが、この片部にはボタン差込
部111を固定するスプリング用固定穴91が設けられ
ると共に、コイルバネ100を収納するためのコイルバ
ネ用収納溝93が形成されている。又、コイルバネ収納
溝93の底部にはコイルバネ用係止角93aが設けられ
ている。ここで、コイルバネ100は、カバー70に設
けられたコイルバネ用係止角71とボタン90に設けら
れたコイルバネ用係止角93aとの間に組み込まれるこ
とにより、ボタン90の押圧側端部92を所定壁面(例
えば図示しない電子装置の筐体の壁面)から突出させる
方向に付勢力が発生する。
【0026】イジェクトバー80は、離脱用レバー40
に連結される連結部81と、ハート型カム73のカム機
構によって係止されてストッパ機構として働くストッパ
82と、側面部83とを有し、連結部81を離脱用レバ
ー40のイジェクト用連結部43に連結することで離脱
用レバー40に連結され、この状態でケース60及びカ
バー70により形成されるスライド穴を進退自在に移動
する。側面部83の押圧側端部83aは、後述する当接
プレート120に押される部分であり、ストッパ82は
当接プレート120の回動を制限する部分である。
【0027】スプリング110は、弾力性を有する金属
棒から成り、一端部はボタン差込部111,他端部はカ
ム差込部112としてそれぞれ折曲されており、差込部
111を中心としてボタン90に回動自在に取り付けら
れ、カード用コネクタ1として組み立てられた状態では
カム差込部112がハート型カム73の溝内に挿入され
てその溝底方向に付勢される。
【0028】当接プレート120は、二股部121,端
部122,及びスプリング穴123を有し、カード用コ
ネクタ1として組み立てられた状態では二股部121内
にスプリング110が入り込むと共に、スプリング穴1
23内にスプリング110のカム差込部112が入り込
むようになっており、この状態で当接プレート120が
スプリング110に取り付けられる。
【0029】要するに、このような構成のカード用コネ
クタ1において、フレーム20は、カード200を接続
するための複数のコンタクト11,12に対してカード
200を接触・離脱する方向に移動させるようにカード
200に嵌合口を通して嵌合する。イジェクトバー80
は、フレーム20に接触・離脱の方向に進退自在に設け
られると共に、所定の進行動作によりカード200を複
数のコンタクト11,12から離脱させる向きに移動さ
せるイジェクタであって、カード200の嵌合口への挿
入時に働かずにボタン90の押圧操作を行わせると共
に、カード200の嵌合口への非挿入時に働いてボタン
90の押圧操作を抑止するストッパ機構としてのストッ
パ82を備える。
【0030】又、このカード用コネクタ1において、カ
ム機構として働くハート型カム73は、ボタン90の押
圧操作に伴うイジェクトバー80の動作を規制するもの
で、このハート型カム73がボタン90及びイジェクト
バー80の間に介在してストッパ82と協働してボタン
90を初期位置で係止すると共に、ボタン90の動きを
イジェクトバー80に伝達する構造により係止・伝達機
構(スプリング110,当接プレート120,及びハー
ト型カム73から成る)を成す。
【0031】そこで、以下はこのような構成のカード用
コネクタ1の動作の概要を簡単に説明する。先ず、カー
ド用コネクタ1にカード200を挿入した場合、カード
200の端面がプレート30の突当部32に接し、プレ
ート30はカード200と共に移動する。このとき、プ
レート30のレバー用係合部33によって離脱用レバー
40のプレート用係合部42がプレート30と同一方向
に移動し、この結果として離脱用レバー40はフレーム
20の回転軸22を中心に回動する。従って、離脱用レ
バー40のイジェクト用連結部43は、カード200の
カード用コネクタ1に対する嵌合方向又はその逆方向で
ある離脱方向に移動する。
【0032】一方、カード200をカード用コネクタ1
から離脱する場合、イジェクト機構50のボタン90を
押圧操作することで、離脱用レバー40のイジェクト用
連結部43を嵌合方向に押し込むと、離脱用レバー40
が回転軸22を中心に回動するため、離脱用レバー40
のプレート用係合部42がプレート30のレバー用係合
部33を介してプレート30を離脱方向へ移動させ、こ
の結果としてプレート30の突当部32がカード200
を押圧し、カード200をフレーム20から離脱させ
る。
【0033】図8(a)〜(h)は、このイジェクト機
構50のハート型カム73に対する動作をそれぞれ段階
別に説明するために示した要部の側面図である。又、図
9はイジェクト機構50の基本構成をカード挿入状態で
裏側の断面により示した斜視図であり、図10は同様に
イジェクト機構50の基本構成をカード非挿入状態で裏
側の断面により示した斜視図である。
【0034】これらの各図を参照し、カード用コネクタ
1の動作を詳細に説明すれば、先ずボタン90の押圧側
端部92が所定壁面から少し突出した第1の位置にある
場合、コイルバネ100のバネ力によってスプリング1
10のカム差込部112はハート型カム73の凹部73
aに入り込んでおり、ボタン90の第1の位置に対応し
た位置で係止されている。
【0035】この状態でカード200が挿入されると、
図8(a)及び図9に示される状態となる。即ち、この
場合、イジェクトバー80は、離脱用レバー40の回動
によってボタン90の押圧側端部92の方へ押し込まれ
ると共に、ストッパ82がハート型カム73の横に位置
されるため、当接プレート120はスプリング110を
介して一定方向にハート型カム73の溝内を移動でき、
これによってボタン90は自由に押圧できる。
【0036】この状態からボタン90を押し込んだ場
合、スプリング110は、ボタン90と共に押し込ま
れ、このときにハート型カム73の作用によってボタン
差込部111を中心とする回動運動が生じる。又、ハー
ト型カム73内のカム差込部112はボタン90が押し
込まれた場合には第1の段差溝73bがあるため、第1
の傾斜部73d内を第1の壁面73cに沿って移動し、
第1の傾斜部73dを乗り上げ、第2の段差73eを超
えて第2の壁面73fに達し、ボタン90の押圧側端部
92が所定壁面から最も少なく突出した第2の位置に至
る。このボタン押し込み時の当接プレート120の状態
は図8(b)に示されるようになる。
【0037】次に、ボタン90を押し込む力を緩めた場
合、コイルバネ100の反発力によりボタン90は押し
戻されるが、このときにスプリング110のカム差込部
112はハート型カム73の第1の溝73g内を移動
し、第2の傾斜部73hを経由して第3の段差73iに
至り、ボタン90の押圧側端部92が所定壁面から最も
多く突出した第3の位置で係止される。これにより、ボ
タン90が突出した状態となり、ボタン90が第3の位
置において係止される。ここでの当接プレート120の
状態は図8(c)〜(f)に示されるようになる。
【0038】又、上述したようにボタン90が第3の位
置にある時、ボタン90を再び押し込んだ場合、スプリ
ング110のカム差込部112は、第3の傾斜部73k
内を移動し、当接プレート120の端部122がイジェ
クトバー80の側面部83の端部と当接して噛み合うた
め、ボタン90を押し込むとイジェクトバー80も押し
込まれる。
【0039】更に、ボタン90を介してイジェクトバー
80が差し込まれることで、離脱用レバー40が回動し
てプレート30が離脱方向へ移動するため、カード20
0を離脱する。ここでの当接プレート120の状態は図
8(g)及び図10に示されるようになる。
【0040】引き続き、この状態でボタン90から指を
離すと、スプリング110のカム差込部112がコイル
バネ100の付勢力により凹部73a内に入り込み、こ
れによってボタン90は第1の位置に戻ってこの位置で
係止される。又、この状態でボタン90を押してもイジ
ェクトバー80のストッパ82がハート型カム73の進
行方向の溝を覆っているためにスプリング110に付随
して動く当接プレート120はイジェクトバー80のス
トッパ82に突き当ることにより、ボタン90を押し込
むことができなくなるため、上述したようなイジェクト
操作が不可能になる。ここでの当接プレート120の状
態は図8(h)に示されるように元に戻ったようにな
る。
【0041】ここで、接続対象物200を再度挿入する
とプレート30が押し込まれ、離脱用レバー40が回動
してイジェクトバー80を離脱方向へ移動させると共
に、イジェクトバー80のストッパ82がハート型カム
73の溝を通り過ぎることにより、第1の位置と同じ条
件となる。又、この状態ではボタン90を押し込むこと
によるイジェクト操作が可能となる。
【0042】このような構成のカード用コネクタ1で
は、カード200を挿入した場合でもボタン90の位置
は変わらず、カード200を離脱したいときにボタン9
0を押し込んで手を離すとボタン90は突出し、突出し
たボタン90を再度押し込むことでカード200を離脱
し、離脱後はボタン90が第1の位置に戻る。
【0043】又、このようにカード200が挿入された
状態ではボタン90を押し込むことでボタン90は突出
するが、カード200の非挿入時にボタン90を押し込
んでもイジェクトバー80のストッパ82がハート型カ
ム73の進行方向の溝を覆っているためにスプリング1
10に付随して動く当接プレート120はイジェクトバ
ー80のストッパ82に突き当たるため、ボタン90が
動作せずにボタン90が突出することはない。
【0044】従って、このカード用コネクタ1では、カ
ード200の非挿入時にはボタン90の動きが制限され
てその押圧操作を抑止するダブルプッシュ式イジェクト
機構50が構成されており、しかもハート型カム73を
ケース60の側壁(立壁)面に配備していることでイジ
ェクト機構50のカード200の幅方向における寸法を
縮小できるため、全体として小型に構成することが可能
になっている。
【0045】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明のカード用コ
ネクタによれば、イジェクト機構の機能を改良してイジ
ェクターであるイジェクトバーにストッパ機構として働
くストッパを設け、カード非挿入時にストッパが働いて
ボタンをロックするダブルプッシュ式にすると共に、ボ
タンを位置決めするカム機構を筐体の側壁面に配備して
いるので、カードの非挿入時のボタン押圧操作を抑止し
て使用者による誤操作を防止できるようになると共に、
イジェクト機構のカード幅方向における寸法を縮小して
全体として小型に構成されるようになり、しかも組み立
てに際してイジェクト機構の取り付けも簡単に行い得る
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカード用コネクタの外
観構成をカードを含めて示した斜視図である。
【図2】図1に示すカード用コネクタの基本構成を分解
して示した斜視図である。
【図3】図1に示すカード用コネクタの要部であるイジ
ェクト機構の外観構成をボタン初期位置で示した斜視図
である。
【図4】図1に示すカード用コネクタの要部であるイジ
ェクト機構の外観構成をボタン突出位置で示した斜視図
である。
【図5】図3又は図4に示すイジェクト機構の細部構成
を分解して表側から示した斜視図である。
【図6】図3又は図4に示すイジェクト機構の細部構成
を分解して裏側から示した斜視図である。
【図7】図5又は図6に示すイジェクト機構のカバーに
設けられるハート型カムを部分的に拡大して示した斜視
図である。
【図8】(a)〜(h)は、図5又は図6に示すイジェ
クト機構のハート型カムに対する動作をそれぞれ段階別
に説明するために示した要部の側面図である。
【図9】図5又は図6に示すイジェクト機構の基本構成
をカード挿入状態で裏側の断面により示した斜視図であ
る。
【図10】図5又は図6に示すイジェクト機構の基本構
成をカード非挿入状態で裏側の断面により示した斜視図
である。
【図11】従来のカード用コネクタの外観構成をカード
を含めて示した斜視図である。
【図12】図11に示すカード用コネクタの要部である
イジェクト機構の基本構成をカード挿入状態で裏側の断
面により示した斜視図である。
【図13】図11に示すカード用コネクタの要部である
イジェクト機構の基本構成をカード非挿入状態で裏側の
断面により示した斜視図である。
【符号の説明】
1,1´ カード用コネクタ 20 フレーム 21 ガイド溝 22 回転軸 23 イジェクト用取付部 24 段部 30 プレート 31 折曲部 32 突当部 33 レバー用係合部 40 離脱用レバー 41 軸穴 42 プレート用係合部 43 イジェクト用連結部 50 イジェクト機構(イジェクトユニット) 60 ケース 61 固定溝 62 ボタンスライド用収納溝 63 カバー用固定溝 70 カバー 71,93a コイルバネ用係止角 72 固定爪 73 ハート型カム 80 イジェクトバー 81 連結部 82 ストッパ 83 側面部 83a,92 押圧側端部 90 ボタン 91 スプリング用固定穴 93 コイルバネ用収納溝 100 コイルバネ 101,102 アース端子 110 スプリング 111 ボタン差込部 112 カム差込部 120 当接プレート 121 二股部 122 端部 123 スプリング穴 200 カード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−96891(JP,A) 特開 平8−31511(JP,A) 特開 平9−326274(JP,A) 特開 平10−261453(JP,A) 特開 平9−237651(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/633

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側コネクタとしてのカードを接続す
    るための複数のコンタクトを備えると共に、該カードを
    該複数のコンタクトに対して接触・離脱する方向に移動
    させるように該カードに嵌合口を通して嵌合する枠体
    と、前記枠体に前記接触・離脱の方向に進退自在に設け
    られると共に、所定の進行動作により該カードを前記複
    数のコンタクトから離脱させる向きに移動させるイジェ
    クタと、前記イジェクタを押圧操作により動作させるボ
    タンと、前記ボタンの押圧操作に伴う前記イジェクタの
    動作を規制するカム機構とを備えたカード用コネクタに
    おいて、前記イジェクタは、前記カードの前記嵌合口へ
    の挿入時に働かずに前記ボタンの押圧操作を行わせると
    共に、該カードの該嵌合口への非挿入時に働いて該ボタ
    ンの押圧操作を抑止するストッパ機構を備え、前記カム
    機構は、前記ボタンを位置決めすると共に、前記イジェ
    クタの構成部品であるストッパが形成されたイジェクト
    バーと該ボタンとの操作力を断続的に切り替え可能なも
    ので、前記イジェクトバーは、前記カードに対する離脱
    用レバーに連結されることで該カードの前記嵌合口への
    挿入・非挿入に応じて移動可能であると共に、前記スト
    ッパが該カードの該嵌合口への挿入時には前記カム機構
    の動作を妨げず、且つ非挿入時には移動して該カム機構
    の進行方向における溝の全体又は一部分を覆ってカム動
    作を阻止することで前記ストッパ機構として働くことを
    特徴とするカード用コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカード用コネクタにおい
    て、前記カム機構が前記ボタン及び前記イジェクトバー
    の間に介在して前記ストッパと協働して該ボタンを初期
    位置で係止すると共に、該ボタンの動きを該イジェクト
    バーに伝達する構造により係止・伝達機構を成し、更
    に、前記係止・伝達機構は、一端側に差込部,他端側に
    カム差込部を有すると共に、該差込部が前記ボタンに取
    り付けられるスプリングと、前記スプリングに取り付け
    られて前記イジェクトバーと間欠的に当接する当接プレ
    ートと、前記カム差込部を所定の位置で係止すると共
    に、前記ボタンが該所定の位置に移動するときに前記当
    接プレートを前記イジェクトバーに当接させる前記カム
    機構としてのハート型カムとから成り、前記ハート型カ
    ムは、前記ボタン及び前記イジェクトバーとの組み合わ
    せにより前記係止・伝達機構を収納するための筐体の側
    壁面に前記嵌合口の延在面に対して垂直方向に配備され
    たことを特徴とするカード用コネクタ。
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