JP4646623B2 - 土壌中において掘進する地下のシロアリを誘引するための情報化学物質貯槽 - Google Patents

土壌中において掘進する地下のシロアリを誘引するための情報化学物質貯槽 Download PDF

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発明の背景
シロアリの防除における比較的最近の1つの進歩は、建造物近辺の地下のシロアリ集団を管理するために遅延型作用性の毒物を使用することである。そのような食餌における使用のために、多くの化学的な「誘引物質」(フェロモンおよび同様のもの)が提案されてきた。例えば、国際公開公報第93/23998号、および米国特許第5,571,967号を参照のこと。しかし、土壌中で採餌する地下のシロアリの真の「誘引」を示すようなものは、あるとしてもほとんどなかった。「誘引物質」という用語はしばしば、「摂食刺激剤」または「停止因子」(その化学物質源の近辺での動物個体の集合を引き起こす化学的な行動刺激物質)と混同される、または、その代わりに誤って用いられる。「誘引物質」は、「その源に向かう、動物個体の方向付けられた移動を引き起こす化学物質」(Shorey, 1977)である。情報化学物質は、動物個体に行動メッセージを送達する化学物質である(MetcalfおよびMetcalf, 1975)。
シロアリによる食餌の摂食を増加させるための、セルロースに基づく食餌における摂食刺激剤の使用に言及する多くの特許が存在する。特許の幾つかは「誘引物質」に言及しているが、そのデータおよび提案される使用からは、それらが実際には、シロアリの「その源に向かう、方向付けられた移動」を引き起こす誘引物質というよりは、シロアリによる食餌の摂食を増加させる「摂食刺激剤」に関与していることが示される。例えば、米国特許第6,093,389号は、セルロースに基づくシロアリ食餌におけるステロイド誘導体に関連する。本参照では、シロアリを誘引するために腐朽木材または菌類を接種した木材を使用することは、商業的な使用のためには十分ではないことが述べられている。本特許の食餌組成物における重要な成分は食物源であると述べられている。
米国特許第5,874,097号は、厚紙、紙、サトウキビ、トウモロコシの穂軸、および他のセルロース混合物を含む食餌のシロアリによる摂食を増加させるための、化学物質(ナフタレンおよび巣の抽出物と同様の他のもの;シロアリの道しるべ追跡行動を引き出すことが認められたPAPERMATEボールペンにおいて同定された)の使用に関連する。米国特許第5,637,298号では、道しるべ追跡行動を誘導するために、および、シロアリによる食餌の消費速度を増加させる摂食刺激のために、厚紙および紙のようなセルロースに基づく食餌において2-ナフタレンメタノールを使用している。米国特許第3,858,346号では、シロアリによる食餌の摂食を増加させるために、おがくずに基づく食餌において「シロアリを誘引する」炭水化物(ヘキサクロロシクロペンタジエン二量体)を使用している。
Rustら、Sociobiology、第28巻、No.3、275〜285(1996)は、木の柵柱がシロアリによって突き止められる尤度を増加させるために褐色腐朽菌の抽出物を使用する試みについて議論している。砂中に抽出物を分散させる試みにおいては水を使用した。抽出物は水中では十分に可溶性ではなかったことが認められ、菌類の抽出物が土壌に浸透する有効範囲の深さを改善する試みにおいては界面活性剤が使用されたグレオフィラム・トラビウム(Gloeophyllum trabeum)菌を用いて調製したモミジバフウ(Sweetgum)のブロックを用いたフィールド研究では、「特別な誘引性が全く示されなかった」。本参照の結論は、土壌におけるそのような誘引物質の寿命および最大の分散を確実にするためには、付加的な研究が必要であるということであった。
米国特許第6,203,811号では、シロアリによる食餌の摂食を増加させるために、セルロースに基づく食餌における「摂食刺激剤」として菌類の抽出物を使用している。
様々な特許が、遅延型作用性の殺虫剤と協働させた、木材ブロックにおける摂食刺激剤に関連している。再度、これらの特許の幾つかは、「誘引物質」という用語を使用している可能性があるが、そのデータおよび提案される使用は、それらが「シロアリの、その源に向かう方向付けられた移動を引き起こす」ものではなく、それを意図するものではないことを示している。したがって、これらは「摂食増強剤」の例である。米国特許第4,455,441号では、摂食ブロックにおいて「誘引性のシロアリ駆除剤」化合物を使用している。米国特許第3,070,495号では、菌類腐朽木材の抽出物および殺虫剤によって処理した木材ブロックを地中に置いている。これによってはシロアリによる摂食の増加をもたらすことが可能であったが、いかなる距離からも地下のシロアリを「誘引」しなかった。米国特許第4,363,798号では、(シロアリを殺すために)ホウ素を含浸させた、菌類腐朽木材ブロックを使用している。
上記に言及されたほとんどまたは全ての技術においては、摂食刺激剤または他の「誘引性の」情報化学物質は毒性の食餌に組み入れられ、「モニタリング」については意図されない。米国特許第5,573,760号では、毒性の食餌が取り付けられる以前に土壌中のシロアリをモニタリングするために使用されるべき、シロアリにとって「好ましい」組成物を開示している。データは、媒体が「高度に好まれる」ことを示したが、土壌中において採餌するシロアリの「その源に向かう、方向付けられた移動を引き起こす」ことは示さなかった。したがって、その媒体は、「誘引物質」というよりは摂食刺激剤として機能した。この特許からの以下の部分は、「誘引物質」と摂食刺激剤の相違を明らかに示す。モニタリング組成物自体はシロアリを誘引しないことに注意することが重要である。以前にはシロアリが全く存在しなかった場所にシロアリを誘引し、問題を生み出すことは望ましくない。しかし、シロアリはモニタリング組成物を消費することを好むため、一旦シロアリがそれを発見すれば、そこに戻って来て、コロニーから他の個体を動員する。シロアリは地下で掘進し、モニタリング組成物まで掘進する。シロアリはその食物を利用するようにコロニーの他の仲間を刺激した後、コロニーに戻り、食物を共有する。これらの行動パターンは、本発明のモニタリングおよび防除の方法において非常に役立って利用されている。
これと一貫して、これまでの技術では、(フェロモン「誘引物質」をも使用したとしても)食餌をシロアリにとって十分に「誘引性である」ようにするためにはセルロースに基づく食物源が必須の要素であることが開示された。本技術では、食餌をより誘引性のものにするためにフェロモンを使用することについて言及されている一方、フェロモンと共にセルロース/食物源が必要とされることが一般に開示されている。米国特許第5,151,443号では、シロアリを防除するために、食餌において道しるべフェロモンおよび腐朽木材をおがくずおよび同様のものと共に使用できることが言及されている。米国特許第6,100,805号は、シロアリの探知のための釘状突起型の管に関連する。管内の2つの木製ブロックの間に導電性ループが存在する。フェロモンは、導電性ループを被覆する「電気絶縁性の保護材」を覆って形成させることができる、または、「電気絶縁性の保護材」内に混合することができる。絶縁体は、二液性エポキシ樹脂を含む、エポキシ樹脂のような樹脂であることが可能である。しかし、木製ブロックは必須の成分として扱われる。明らかに、セルロース食物源が「誘引物質」として必須であると考えられた。米国特許第5,571,967号は、シロアリ探知電子装置に関連するものである。示されるような装置は、主に地上に配置される、缶様の外側の「ケーシング」を有するものである。木製の探知サンプル(木材の立方体)は「ケーシング」内にある。おそらくシロアリによって探知ブロックが分解されるときに、電子装置によってそのような動きが探知される。米国特許第5,571,967号では、シロアリを探知サンプルまで「誘引」するために、シロアリ誘導フェロモンが使用されることを述べている。
しかし、土壌中に置かれるセルロースに基づく媒体または食餌の「現実的な」使用の成功にとっての1つの重大な障害は、それらの比較的短い寿命である。したがって、これらの参照では、フェロモンおよびセルロースに基づく食餌についての主要な問題の確認さえも行っていない。特に、温度および湿度の高い土壌において使用された場合、その中の化学的誘引物質は、「誘引物質」の送達のために実用的に役立つためにはあまりに迅速に分解される。新しい地下のシロアリ集団がステーション近辺に移動する前に何ヶ月または何年かが経過することが可能であるように、最初のベイティングによって建造物にはびこっている集団が駆除された後にも永続するようなモニタリング装置を生み出すことが特に有利であると考えられる。これらの状況下においては、土壌中にて何ヶ月間およびときには何年間か、「誘引物質」が利用可能であり続けることが必要であると考えられる。
商業的なモニタリング-ベイティングプログラムのためには、モニタリング装置は、シロアリがステーションにおいて探知される以前に土壌中に6〜18ヶ月間留まらなければならない可能性がある。セントリコン(SENTRICON(登録商標))シロアリコロニー駆除システムのようなほとんどの商業的なベイティングプログラムは、毒性の食餌が使用される以前にシロアリを探知するモニタリング相に依存する、モニタリング-ベイティング法に関与する。
フェロモンおよび食餌を都合よく使用するためには、解決されるべき他の問題がある。例えば、米国特許第5,572,825号は、主にゴキブリおよび同様のものを捕獲するための接着型のわなに関連するものである。本特許では、集合フェロモンを使用することが可能であることを認めているが、(コロニー特異的であり得る)望ましいフェロモンの同定および特徴付け、ならびに、そのような揮発性ホルモンの安定性の維持のような、関連する困難があることが述べられている。
国際公開公報第93/23998号は、ステーションハウジングのケーシングにおけるメトセル(METHOCEL)のような食餌材料の使用について言及している。本出願はまた、標的害虫が装置に入りその中を移動する確率が増大するようにモニタリング装置を改変するために、フェロモン(および同様のもの)を使用することができることも述べている。しかし、そこでは、道しるべフェロモンによって、実際に採餌シロアリの食餌の採食を避けさせ得ること、および、(特に、異なるフェロモンは害虫およびコロニーに対して特異的であり得るという知見を考慮して)機能的な合成フェロモンを再生産することは非常に困難であり得ることも述べられている。
米国特許第5,024,832号は、(3Z,6Z,8E)-ドデカトリエノールが、シロアリによる道しるべのマーキングを誘導する独特の特性を有することを示した。そこで説明される態様は、この道しるべフェロモンによって被覆されたガラスプレートを土壌表面上に置くことによる、採餌シロアリの探知および捕捉に関与するものであった。しかし、行動を制限する多くの情報化学物質と同様に、(3Z,6Z,8E)-ドデカトリエノールは、(酸素と反応するため)土壌中または外気中において不安定である。したがって、それは実用的な使用のためにはあまりに迅速に分解される。
米国特許第6,079,151号および同第6,058,646号では、フェロモンの種特異的およびコロニー特異的な性質について、ならびに、道しるべフェロモンと摂食開始フェロモンの相違について、より詳細に議論している。これらの特許において示される態様は、建造物に取り付けるための地上の箱であると考えられる。これらの特許では、フェロモンの模倣物によって、モニタリングまたは防除される害虫種に対してマトリックスを誘引性または非防虫性のものにすることが可能であることが述べられている。
フェロモンを用いずにシロアリを誘引するために、幾つかの試みが行われてきた。米国特許第6,023,879号では、シロアリを誘引するために食餌ステーション近辺の土壌中の水を送達する装置について説明している。米国特許第5,921,018号では、シロアリを捕捉し殺すために食餌ステーション近辺の土壌中の雨水を収集し運搬するための精巧な装置が開示されている。米国特許第5,899,018号は、シロアリを誘引するために、水分を吸収する「誘引物質」(厚紙、牛糞、木材、および同様のもの)を土壌に送達するための、太陽熱/夜間冷却サイクルを使用する装置について説明している。これに対して、米国特許第5,927,001号は、三角形の断面を有する(発泡スチロールのような硬質発泡体またはプラスチックから作製される)管状の本体を有する食餌ステーションに関連するものである。三角形の食餌が食餌保持体に取り付けられる。食餌保持体は、その分解を防ぐために厚紙から水を遠ざけるように設計される。食餌には、毒物を含浸させる。本特許においては、フェロモンについては言及されていない。
米国特許第6,158,166号は、シロアリの食餌として使用することができる材料についての議論を含む。発泡スチロールのような硬質発泡体は1つの提案である。しかし、そのような材料は、実際の食物源であるわけではないため、天然の木材産物と共に使用されるべきであることがそこでは明らかに述べられている。
米国特許第4,043,073号は、シロアリまたは他の害虫のための食餌材料を封入する容器であり、容器が害虫によって攻撃された場合にヒトに対して合図を送るための芳香性の物質を食餌がその中に含む容器に関連するものである。本特許は、誘引物質としてホルモンを容器の壁に加えることができることに言及している。これらの容器は、食餌を置き換えずに「永久的に」地中に埋められると考えられる。本特許は、セントリコン(SENTRICON)様のハウジングにおいてフェロモンを使用することによって提供されると考えられる利点の組み合わせを開示または提案するものではない。多くの他のもののように、本特許はホルモンに言及しているが、本特許は、そのように行った実際の成功例を示すものではない。
米国特許第5,141,744号は、円錐状、漏斗状、管状、または釘状突起の形態にあることが可能なマクロゲルであり、菌類腐朽木材のような昆虫病原性誘引物質を含むマクロゲルに関連するものである。「昆虫を防除するための装置」と称される米国特許第5,504,142号は、熱可塑性エラストマー、ならびに、昆虫およびダニの行動に対して作用する、少なくとも1つの化学的伝達物質(フェロモンを含む)を含む混合物に関連するものである。本発明は、作物を昆虫およびダニに対して処理するためにデザインされる。混合物は小粒または棒状の形態をとることが可能である。
米国特許第5,504,142号は、4〜20%のフェロモンを含む、フェロモンおよび結合剤からなる組成物を説明するような、公開番号JP 57 139005として公開された日本国特許出願第81 JP-024042号を引用している。結合剤はシリコンまたはSBRゴムである。塩化メチレン、ベンゼン、アルコール等のような溶媒、および、セルロース、シリカ、活性炭、または炭酸塩のような充填剤も使用される。産物はペースト形態にある。
米国特許第5,504,142号はまた、親水性マトリックスのシートに接着結合させられた水不溶性ポリマーのシートから形成されたシートまたは細片について説明する、米国特許第5,142,817号をも引用している。本マトリックスは、セルロースファイバー、ポリエステル、ポリアセテート、ポリビニルアルコール、またはポリオキシエチレングリコールから作製されることが可能である。本マトリックスは、ポリオキシエチレングリコールまたはソルビトール溶液のような可塑剤を含み、生物学的に活性な産物をも含む。これらの細片は樹木を包む役割を担う。生物学的に活性な産物は、高湿度の大気によって放出され、樹木を保護するのに役立つ。そこでは、生物学的に活性な産物は、フェロモンを含むと述べられる。
地上に生息する(およびしたがって、大気中のある距離において分散する化学的な行動刺激物質を用いてそれら自身を方向付けし得る)陸生昆虫とは異なり、シロアリは土壌中において掘進する。化学物質は、大気中において移動するほど土壌中では(かりに移動するとしても)自由には移動しない。多くの過去の技術が、気相のフェロモンの大気中への放出に関連しているが、蒸気は、シロアリの掘進活動が起こる土壌中では有意な距離において移動しない。真の「誘引物質」を実用的な使用のために開発するのであれば、シロアリが存在する場合には、シロアリの「その源に向かう、方向付けられた移動」をそれらが引き起こすように、「誘引性の」作用物質を土壌に送達する必要がある。例えば、米国特許第6,216,960号は、徐放性フェロモンディスペンサーに関連するものである。本装置では、その交尾のためのコミュニケーションを妨害することによって有害な(飛翔)昆虫を防除するために、合成性フェロモンを空気中に分散することが意図される。
日本国特許出願第62-177040号(公開番号64-020853)は、「揮発性物質」を含浸させた熱可塑性樹脂粉末およびセルロース粉末に関連するものである。本出願の組成物は、「揮発性物質」の徐放を行うために設計される。
米国特許第5,173,535号(Dow Corning)は、機能的な物質の制御型放出のための、機能的な物質を捕捉する架橋ポリマーの粒子をそこに分布させたプラスチック材料に関連するものである。機能的な物質は、芳香剤、薬剤、染料、(不妊剤のような)駆除剤、色素、殺虫剤、フェロモン、および防虫剤を含み得る。本参照は、シロアリの防除に特定的に関連するものではない。
本技術分野では、過去には、土壌中において採餌する地下のシロアリを誘引するために、食餌ステーションのハウジングにフェロモンを都合よく組み入れることが可能であることを示唆するものが認められない。さらに、本技術分野では、ある範囲の環境条件に曝露される間における、十分な量での長期間に渡る土壌へのその放出を可能にするための、情報化学物質を含浸させる材料が提供されていない。
発明の簡単な概要
本発明は、シロアリのための(高濃度の)情報化学誘引物質を含浸させたポリマー装置に一般に関連する。情報化学物質を送達するための材料は、好ましくはセルロースを含まないものである。
本発明の装置は、土壌中に置かれ、近傍において掘進するシロアリが化学物質源に向かって指向させられるような、情報化学物質の近接する土壌への徐放および浸透を提供する。そのような任意の目的のためにポリマーに含浸させることができる任意の情報化学物質が本発明には含まれる。しかし、土壌の水分または自由水によってそれらがポリマー貯槽から土壌に浸透できるように、より大きな水溶性を有するものが好ましい。本発明は、土壌における情報化学物質の勾配を有効に作出し、それにより、シロアリの「その源に向かう、方向付けられた移動」を引き起こす。したがって、本発明は、真に「誘引物質」を送達することのできる装置を提供する。
情報化学物質はポリマー中に含浸させられるため、本装置は情報化学物質を、フィールド条件下において迅速に分解しないように保護するものでもある。したがって、本発明は、実用的なモニタリングプログラムのために本発明の装置を使用できるように、化学的な勾配が土壌中において十分な期間存続することを可能にするものである。すぐ近傍に存在するシロアリは、セントリコン(SENTRICON)様のステーションを含み得る食餌まで勾配に従う。
好ましい態様においては、本発明は、好ましくは除去可能な食餌(食餌まで至るシロアリの採餌トンネルを実質的に妨害せずに除去することが可能な食餌)を含む耐久性のステーションハウジングであり、本体自体が情報化学誘引物質を含浸するようなステーションハウジングを含む。そのような調製によって、直近域にいるシロアリの食餌ステーションとの遭遇が促され、そのようなシロアリのより早期の探知が容易になる。本発明に従って使用するために理想的に適した材料は、本開示を考慮して選択されることが可能である。含浸させたステーションハウジングは1つの好ましい態様であるが、様々な他の態様が本明細書において例証される。本開示の恩典を有する当技術分野の当業者にはなおも他のものが明らかとなる。他の例は、食餌ステーション上および/または食餌ステーション近辺に(および/または周辺に分散させて)置くことが可能なスリーブおよびポリマー「チップ」を含む。
過去の幾つかの試みでは、(毒物の)シロアリによる摂食を刺激するためにセルロース/木材の食餌において情報化学物質を使用することを試みて失敗したが、本発明では、セルロースに基づく食餌の使用に関連する問題が驚くほど、および、都合よく解決されている。セルロースは、これまでには、十分なシロアリの集合および摂食を達成するためにフェロモンを送達する試みにおいて使用されていた。本発明は、過去の開示とは驚くほどかけ離れており、十分なレベルの情報化学物質を土壌により長い期間送達するためにより適した(これまでは可能であるとは考えられていなかった)材料を都合よく(しかし反直観的に)用いている。したがって、本発明は、シロアリにフェロモンを送達するための、セルロースを含まない材料の使用に一般に関連する。
本発明は、新奇の試験系装置をも提供する。本装置によって、シロアリのモニタリングおよび防除のために有用な情報化学物質の同定が可能になる。
発明の詳細な説明
本発明は、シロアリのための(高濃度の)情報化学誘引物質を含浸させたポリマー装置について説明する。本発明の装置は、土壌中に置かれ、近傍において掘進するシロアリが化学物質源に向かって指向させられるような、情報化学物質の近接する土壌への徐放および浸透を提供する。情報化学物質をポリマーに含浸させるため、本装置は、フィールド条件下において情報化学物質が迅速に分解されないように、情報化学物質を保護するものでもある。
本発明のフェロモン提示材料は、典型的に、セルロースを含まない。本発明は、含浸させた木材または紙の代わりにセルロースを含まないポリマー/プラスチックを使用することの様々な利点を確認するものである。例えば、特に、この目的のために著しく吸収性の材料を選択した場合、これらのタイプの合成材料には、より高い濃度の誘引物質を含浸させることができる。セルロースを含まない材料はまた、環境においてより耐久性があり長期間存続する。好ましい材料は、高濃度の情報化学物質を含浸させることが可能なものである。材料のこの性質および他の性質によって、十分な量の誘引物質の土壌への長期に渡る施与が可能になる。浸透ダイナミクスは、土壌中の情報化学物質の濃度によって決定される。土壌中の情報化学物質濃度が分解によって減少するにつれ、より多くの情報化学物質がポリマースリーブから外に浸透するため、長期に渡って化学物質勾配が維持される。
好ましい態様においては、図1Bにおいて示されるように、本発明は、好ましくは除去可能な食餌を含む耐久性のステーションハウジングであり、情報化学誘引物質を含浸させた(またはさもなくば含む)ようなステーションハウジングを含む。外側のハウジングの材料にフェロモンおよび同様のものを含浸させるため、ステーションはシロアリにとってより誘引性のものになる。そのような調製によって、直近域におけるシロアリの食餌ステーションとの遭遇が促され、そのようなシロアリのより早期の探知が容易になる。本発明に従った使用のために理想的に適した材料は、これらの新奇の使用のために選択されることが可能である。ステーションハウジングは、好ましくは、耐久性がありかつ強靭なものである。好ましいステーションハウジングは、国際公開公報第93/23998号において説明されているが、ステーションハウジングのための材料は、本発明に従った使用のために最適化することが可能である。
含浸させたステーションハウジングが1つの好ましい態様である一方、本明細書においては様々な他の態様が例証され、本開示の恩典を有する当技術分野における当業者にはなおも他のものが明らかとなる。他の例は、ステーションハウジングの周囲に取り付けたスリーブを含む。ポリマー「チップ」(好ましくはディスク)を食餌ステーションに付着させる、食餌ステーション近くに置く、または食餌ステーションの周囲に分散させることも可能である。
セントリコン(SENTRICON(登録商標))システムのようなモニタリングステーションのハウジングを製造するために情報化学物質を含浸させたポリマーが使用される好ましい態様においては、情報化学物質はポリマー中において分解から保護される。ステーション全体が情報化学物質を含浸するため、そのような態様によって、情報化学物質の近接する土壌へ浸透する継続的な流動が可能になる(図1Bの(4))。これによって、永続的な情報化学物質勾配が作出され、それにより、シロアリがいる場合は、含浸させたステーションに向かう、シロアリの方向付けられた移動が引き起こされる。したがって、食餌ステーションの有効範囲径が増大する。本発明の本態様では、食餌ステーション自体への遭遇について、ある区域に既に存在するシロアリに依存するのではなく、「誘引性の」勾配によって1フィート程度に達する有効範囲幅を有するような食餌ステーションが示される。
本出願のステーションハウジングは、多孔性および/または吸収性のプラスチックおよび他のポリマーのような、様々な材料から作製されることが可能である。ハウジングは、例えば、摂食刺激フェロモンおよび/または集合フェロモンを含浸させることが可能である。フェロモンは、材料に物理的に組み入れる代わりに、または、組み入れることに加えて、ステーションハウジングに化学的に(または他の方法で)付着させることも可能である。
または、本発明は、ステーションハウジングに付着させた(または関連させた)フェロモン付与材料をも含む。図1Aに関して、そのような好ましい態様の1つは、上記に言及されるポリマーの1つから作製された(穴を有する)スリーブ(2)である。モニタリングステーション(1)を覆って置かれ、土壌中に設置された場合、ポリマースリーブに含浸させた情報化学物質は土壌に浸透し、したがって、ステーションに近接する土壌において誘引物質の勾配が作出される(4)。本態様に関する使用のための好ましいモニタリングステーションは、例えば国際公開公報第93/23998号において説明されている。したがって、本発明のスリーブは、ステーションハウジング(少なくとも、地面に接触するハウジングの部分)様の形状にすることが可能であり、(ぴったりと)ハウジングの周囲に取り付けられるように適合させられる。
図1Cに関して、なおもその他の好ましい態様は、情報化学物質を含浸させた小ポリマーチップ(6)である。モニタリングステーション(1)に近接する土壌中に置かれた場合、情報化学物質はチップから近接する土壌(4)に浸透し、したがって、ステーションの近傍に向かってシロアリを誘引する、永続的な情報化学物質勾配が作出される。そのようなチップは、ステーションハウジングに付着させることも可能である、またはさもなくば、関連させることも可能である。
代替の態様においては、米国特許仮出願第60/366,380号(2002年3月22日出願;Nan-Yao Su、題名「地下のシロアリのための密閉された食餌」)の密閉された食餌の最も外側の外包に、本発明に従ってフェロモンを埋め込む。本発明の「チップ」は、そのような食餌の近くに分散させることもできる。
本出願の装置は、ミゾガシラシロアリ科(families Rhinotermitidae)およびシロアリ科(Termitidae)のものを含む、土壌に生息するいずれかおよび全てのシロアリを標的とするために使用されることが可能である。同様に「標的とすることができる」ものは、ヤマトシロアリ属(genus Reticulitermes)、イエシロアリ属(genus Coptotermes)、ミゾガシラシロアリ属(genus Heterotermes)、タイワンシロアリ属(genus Odontotermes)、ヒメキノコシロアリ属(genus Microcerotermes)、ツカシロアリ属(genus Amitermes)、キノコシロアリ属(genus Macrotermes)、およびテングシロアリ属(genus Nasutitermes)のシロアリである。
本開示を考慮して、特定の使用のために様々な成分を最適化できることが認識される。したがって、本発明は、特定のフェロモン、特定の材料から作製されたハウジングの関連使用、および、特定の濃度の関連フェロモンを含む材料の使用をも含む。
本発明に従って使用するための候補情報化学物質は、限定はしないが、シス-3、シス-6、トランス-8-ドデカトリエン-1-オールのような既知の道しるべ追跡フェロモンおよび関連化合物(Matsumuraら, 1969)、(3Z,6Z,8E)-ドデカトリエノール、ステロイド誘導体、2-ナフタレンメタノール、ナフタレンおよび他のシロアリ巣抽出物、菌類腐朽木材の抽出物、糖類、アミノ酸、尿酸のような窒素に富んだ物質、ヘキサクロロシクロペンタジエン二量体のような炭水化物、および他のものを含む。本発明のポリマー装置は、望ましい場合は、摂食刺激剤または停止因子を吸収/保持させるために使用することも可能である。
任意のそのような目的のためにポリマーに含浸させることができる任意の情報化学物質が、本発明には含まれる。しかし、土壌の水分または自由水による情報化学物質の移動を容易にするためには、水溶性の情報化学物質またはその親水性形態が好ましい。本発明の好ましい態様では、土壌の水分または水を担体として使用するため、水溶性の高い情報化学物質が、ポリマー貯槽に含浸させるために好ましい候補となる。そのようなものの例は、限定はしないが、糖類またはアミノ酸、または水溶性の低い情報化学物質の親水性形態を含む。親水性の情報化学物質が好都合であるため、本発明の好ましいポリマーは、典型的なポリマー材料よりも多孔性の構造を有する。これらは、限定はしないが、高吸収性溶融紡糸ポリプロピレン、フィラメントポリエステル、架橋非線型分子ネットワークを有するポリウレタンフォーム、シリコン、ウレタン、ポリウレタン、アクリロニトリルブタジエンのようなポリマーの混合物、および、粘土または非晶質シリカのような担体を含み得る。
行動を制限する情報化学物質のほとんどは、高温下において容易に分解される。したがって、ポリマー担体にそれらを含浸させる場合には、特別な考慮が必要である。ポリマー材料はしばしば、生産の工程で加熱を必要とするが、低温含浸法が好ましい方法である。1つの例は、ゲル化ポリビニルアルコール、水、および充填剤からなる成形材料のような、水に基づく樹脂系を使用するものである。望ましいサイズおよび形状に形成されることが可能な半液体粘稠度を得るために、情報化学物質のアルコール溶液を成形材料に加える。アルコールおよび水の蒸発の際に、ポリ樹脂は、高濃度の情報化学物質を含む固体および耐久性のポリマーに成分を結合させる役割を果たす。
低温含浸法のその他の例は、エポキシ樹脂を情報化学物質の(アセトンのような)有機溶媒溶液によって希釈する段階に関与するものである。溶媒の蒸発の際に、含浸させたエポキシ樹脂に硬化剤を加え、望ましい大きさに形状化する。
情報化学物質を分解する過剰な加熱または化学反応を起こさないのであれば、マイクロカプセル化法を使用することも可能である。例えば、マイクロカプセル化した材料をプラスチックと混合し、望ましい形状に成形することができる。
その他の選択肢は、ポリマー吸収剤を情報化学物質溶液で飽和させることによる物理的な含浸を使用するものである。そのような吸収剤の例は、限定はしないが、溶融紡糸ポリプロピレンから作られた清掃用ワイプ、および、フィラメントポリエステルから作製された様々なグレードの吸収紙を含む。メッシュ様の材料を使用することも可能である。セルロースではないこれらの吸収剤は、ポリマーから作製され、化学物質または微生物への曝露によって分解されない。これらの材料には、近接する土壌にゆっくりと放出されることが可能な大量の情報化学物質を吸収させることが可能である。
これらの方法は、単に典型的なものであるにすぎない。情報化学物質の有意な分解を引き起こさずに、高濃度の情報化学物質をポリマーに含浸させるために、他の方法を使用することができる。一旦含浸させれば、情報化学物質はポリマー材料によって保護されるが、幾らかの情報化学物質は近接する土壌にゆっくりと放出され、その源に向かう、シロアリの方向付けられた移動を引き起こす情報化学物質勾配が作出される。放出速度は、異なるタイプのポリマーおよび同様のものを用いて操作することが可能である。
本明細書において参照または引用される全ての特許、特許出願、仮出願、および刊行物は、本明細書の明白な開示と矛盾しない程度にまで、その全体を参照として組み入れられる。
以下は、本発明を実行するための方法を説明する実施例である。これらの実施例は、限定するものと解釈されるべきではない。他に記されない限り、全てのパーセンテージは重量パーセントであり、全ての溶媒混合物比は容積比である。
実施例1−菌類腐朽木材の抽出物の調製
ヒノキ(トウヒ属(Picea)板(13×8×0.5 cm)に褐色腐朽菌グレオフィラム・トラビウム(Gloeophyllum trabeum)を接種し、25℃、および>90%の相対湿度において1〜2ヶ月間保存し、その期間中菌類による腐朽のための木材重量の減少が50%を超えた。腐朽木製板をアセトン溶液に>48時間浸し、室温においてアセトン抽出物を濃縮し、望ましい濃度を得た。
実施例2−外気選択試験
ペトリ皿(直径9 cmおよび高さ1 cm)において抽出物の生物学的活性を最初に試験した。2枚のろ紙(Whatman No.1、直径9 cm)を半分に切り、互いに接触させずにペトリ皿に共に並べて置いた。一方の半紙片は、抽出物のアセトン溶液で処理し、他方はアセトンのみで処理した。アセトンの蒸発の際に、双方のろ紙を脱イオン水で湿らせた。フィールドで採集した20個体のシロアリ(Coptotermes formosanus)を皿の中に入れ、各ろ紙片上に存在するシロアリの数を1〜2分後に計数した。試験は6回繰り返した。表Iにおいて示されるように、大多数のシロアリは、アセトン対照よりも、菌類腐朽木材のアセトン抽出物で処理した紙上に集合することを好んだことから、腐朽木材抽出物の「停止因子」特性が示される。
(表1)ペトリ皿選択試験における、(20個体のシロアリのうちの)ろ紙上に認められたシロアリの平均数、掘進選択試験における、シロアリのトンネルによって捕えられたポリマーディスクの数
Figure 0004646623
実施例3−菌類腐朽木材の抽出物によるポリマーディスクの含浸
溶融紡糸ポリプロピレンファイバーシートからポリマーディスク(直径3.6 cm)を切り出した。菌類腐朽木材の抽出物のアセトン溶液を各ディスク上にピペッティングし、菌類腐朽木材中に存在するものよりも4倍高い(重量/重量)濃度を得た。対照ディスクは、アセトンのみで処理した。含浸させたポリマーディスクは試験の前に24時間空気乾燥させた。
実施例4−二次元採餌アリーナを用いた、土壌において採餌するシロアリについての掘進選択試験
実験用アリーナにおいて選択試験を行い、処理したポリマーディスクの、土壌において掘進するシロアリに与える影響を調べた。アリーナは、外側の縁の間に置かれた4枚のプレキシガラスの薄板(50×2.5×0.2 cm)によって互いに隔てられた、透明なプレキシガラス(50×50 cm)の2枚のシートから構築された。図2において示されるように、上部シートの中央周囲に4つの接近穴(直径1 cm)を開け、シロアリ解放チェンバー(7)で覆った。示されるように、チェンバーは、直径6 cm、高さ5 cmであった。シロアリをアリーナの残りの部分から引き離すために、プラスチックのリングスペーサー(8)(厚さ0.2 cm、直径8 cm、幅1 cm)を解放チェンバーの下に置いた。プレキシガラスシート間の0.2 cmの隙間をふるいにかけた砂(ふるい目150〜500μm;Play Sand Bonsal, Inc.)400〜500 gによって充たし、125〜150 mlの脱イオン水によって湿らせた。イエシロアリ(Formosan)の250個体の職蟻(および15個体の兵蟻)をチェンバーに解放し、アリーナの砂への出口の前の、プラスチックの部分であるような互い違いの物理的ガイド(9)において終結する人工のトンネルに従わせた。土壌における掘進中に硬い対象物に遭遇した場合、シロアリは対象物の物理的ガイドラインに従って進む。この実験装置では、シロアリの物理的ガイドラインに従う行動特性を利用した。本発明者の以前の観察からは、互い違いの末端の鋭い先端によって調整されたもののように、物理的ガイドが突然終わる場合には、シロアリは砂中において全体的に同じ方向に掘進を続けることが示された。したがって、与えられたガイドに従って進んだ後、シロアリは、大体真っ直ぐなトンネルをさらに5〜10 cm構築した。一方に菌類腐朽木材のアセトン抽出物を含浸させ(10)、他方にアセトンのみの対照を含浸させた(11)2つのポリマーディスクを、砂中に3 cm離して、物理的ガイドの末端から等しい距離に置いた。シロアリによる掘進の幾何学的な軌跡を毎日記録し、シロアリによって捕えられたディスクの数を計数した。実験は6回繰り返した。
結果から、6回全ての実験において(表I)、シロアリのトンネルが、菌類腐朽木材の抽出物を含浸させたポリマーディスク(12)に向かって指向させられたことが示された。本結果から、砂中に埋め込まれた場合に、処理されたディスクから十分な量の「誘引物質」が浸透し、シロアリの、誘引物質源に向かう方向付けられた移動を引き起こすことが明らかに示された。
地下シロアリは土壌中を採餌するものであり、シロアリを「誘引」することが意図される情報化学物質の能力によって、シロアリの掘進の、誘引物質源に向かう、方向付けられた移動が引き起こされることはこれまでには示されてこなかった。本技術分野においてこれまでに説明されたシロアリのための「誘引物質」は、典型的に、実施例1において説明されるような外気選択試験を使用していた。これは、シロアリの掘進の方向を変える情報化学物質の能力ではなく、食餌の嗜好性または停止因子特性を単に示すものにすぎない。本研究は、情報化学物質の、シロアリの掘進の方向を源に向かって変えさせる「誘引物質」特性が、初めて示されたものである。
実施例5−土壌における、菌類腐朽木材の抽出物の「誘引物質」効果の距離の測定
含浸させたポリマーが土壌中において採餌するシロアリを「誘引する」距離は、二次元採餌アリーナの別の構成を用いて測定された。試験は2つのシロアリ種、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、および東洋のシロアリである、キアシシロアリ(Reticulitermes flavipes)について行われた。図3によって示されるように、中央チェンバー(12)において解放されたシロアリは、アリーナの角の出口まで長い人工トンネル(13)に従わせられた。以前の観察によって、シロアリがアリーナの端部に達した場合には、通常、端部ガイドラインに従い、端部(14)に沿って大体真っ直ぐな線で掘進することが示された。3つのポリマーディスクは各々、アリーナの2つの側に沿って、各々端部から9 cm、6 cm、および3 cmの距離で砂中に埋め込まれた。一方の側の3つのディスクを、実施例3において説明されたように、菌類腐朽木材のアセトン抽出物で処理した(10)一方、他方の3つはアセトンのみで処理した(11)。シロアリのトンネルがアリーナ端部からそれた地点(15)と捕えられたディスクとの間の距離を測定した。実験は、C.formosanusおよびR.flavipesの双方について各々6回繰り返した。
シロアリによる掘進は、対照ディスクを並べた側の端部にはなおも沿って続けられた一方、処理ディスクを並べたもう一方の側に沿って進行した場合には、シロアリは、処理ディスクの少なくとも1つに向かって掘進した(図3)。イエシロアリ(C.formosanus)については、全ての反復実験について、少なくとも1つの処理ディスクがシロアリのトンネルによって捕えられた一方、キアシシロアリ(R.flavipes)では、ほどんどの反復実験について、少なくとも1つの処理ディスクが捕えられた(表II)。双方のシロアリ種について、端部からそれた地点から処理ディスクまでの掘進の平均距離は、9〜10 cmであった(表II)。これらの結果は、抽出物の情報化学物質が、ポリマーディスクから>10 cm(幾つかの反復実験においては>20 cm)浸透し、土壌中において採餌するシロアリを「誘引」できたことを示す。したがって、誘引物質を含浸させたポリマーは、モニタリング法の部分として、モニタリングステーションの探知範囲を大幅に拡大するために使用できることが示された。
(表2)シロアリのトンネルによって捕えられたポリマーディスクの数、および、ポリマーディスクを捕えるトンネルの長さによって測定された、菌類腐朽木材の抽出物の「誘引物質」効果の距離(cm)
Figure 0004646623
数値は、双方のシロアリ種についての6回の反復実験の平均(±SE)である。
参照文献
Figure 0004646623
図1Aは、菌類腐朽木材の抽出物のような誘引物質を含浸させたポリマーのスリーブ(2)で包まれたモニタリングステーション(1)を示す。スリーブ上には、シロアリのステーションへの侵入を可能にするために穴が提供される。土壌(3)中に埋められた場合、誘引物質が土壌に浸透し、したがってステーションに近接する土壌における誘引物質の勾配(4)が作出される。図1Bは、菌類腐朽木材の抽出物のような誘引物質をハウジングに含浸させたモニタリングステーション(5)を示す。図1Cは、誘引物質がチップからステーション近くの土壌に送達されるように、モニタリングステーション近くに埋められた、菌類腐朽木材の抽出物のような誘引物質を含浸させたプラスチックチップ(6)を示す。 二次元採餌アリーナの中央におけるチェンバー(7)において解放された後の、砂中の処理ポリマーディスクまでのシロアリの掘進反応を示す。解放されたシロアリは、互い違いの物理的ガイド(9)において終結する人工のトンネルに従わせられる。一方には菌類腐朽木材のアセトン抽出物を含浸させ(10)、もう一方にはアセトンのみの対照を含浸させた(11)ポリマーディスクの組を、3 cm離して物理的ガイドの末端近くの砂中に置いた。物理的ガイドを出た際、シロアリによる掘進(12)は、菌類腐朽木材の抽出物で処理したディスクに向かって「指向させられ」た。 アリーナ端部からそれて、菌類腐朽木材の抽出物を含浸させたポリマーディスク(10)に向かって「指向させられ」たシロアリのトンネルを示す。シロアリによる掘進は、アセトンのみで処理された対照ディスク(11)によっては影響を受けなかった。シロアリのトンネルがアリーナ端部からそれた地点(15)と捕えられたディスクの間において、ポリマーディスクによる「誘引」の距離を測定した。

Claims (6)

  1. 土壌中においてシロアリ誘引性の情報化学物質の勾配を作るための情報化学物質送達システムであって、前記システムは耐久性のステーションハウジングを含み、ここで前記耐久性ステーションハウジングには開口部が定められ、前記開口部によって前記ハウジング内に除去可能なセルロース源を置くことが可能になり、かつ、前記開口部は、前記セルロース源がステーションハウジング内に置かれ前記ハウジングが土壌中に設置された場合に、前記セルロース源への地上の接近経路を提供し、ここで前記ステーションハウジングはシロアリにとって誘引性である水溶性の情報化学物質を含浸させた非セルロースポリマーから作製され、それにより、前記ステーションハウジングが土壌中に設置された場合に前記情報化学物質が土壌に徐々に放出される、情報化学物質送達システム。
  2. 耐久性のステーションハウジングが多孔性および吸収性のプラスチックから作製される、請求項1記載の送達システム。
  3. 情報化学物質が菌類腐朽木材の抽出物である、請求項1記載の送達システム。
  4. ステーションハウジング内に除去可能なセルロース源をさらに含む、請求項1記載の送達システム。
  5. セルロース源がモニタリング装置である、請求項4記載の送達システム。
  6. セルロース源が毒物含有マトリックスである、請求項4記載の送達システム。
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