JPH10167905A - シロアリを誘引及び防除する方法及び組成物 - Google Patents

シロアリを誘引及び防除する方法及び組成物

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JPH10167905A
JPH10167905A JP34365097A JP34365097A JPH10167905A JP H10167905 A JPH10167905 A JP H10167905A JP 34365097 A JP34365097 A JP 34365097A JP 34365097 A JP34365097 A JP 34365097A JP H10167905 A JPH10167905 A JP H10167905A
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JP
Japan
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termite
composition
chr
termites
oxo
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Application number
JP34365097A
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English (en)
Inventor
Deborah Lynn Galinis
デボラ・リン・ガリニス
Sven Pavel Strnad
スベン・パベル・ストルナド
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Wyeth Holdings LLC
Original Assignee
American Cyanamid Co
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N45/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, containing compounds having three or more carbocyclic rings condensed among themselves, at least one ring not being a six-membered ring

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  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 腐朽木材又はカビ接種木材の使用を必要とし
ないで組成物にシロアリを誘引する方法を提供する。 【解決手段】 一般式I のステロール誘導体を含有するシロアリを誘引する組成
物及び該組成物によりシロアリを誘引又は防除する方
法。一般式Iの化合物の具体例には3β−ヒドロキシア
ンドロスト−5−エン−17−オンがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シロアリ誘引剤
(termite attractant)を含有して
成る組成物及びシロアリを組成物に誘因する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シロアリは、毎年建物に対して数億ドル
の損害を及ぼしている。過去においては、そして現在で
はより少ない程度に、シロアリの横行(infesta
tion)を防止するために無差別に毒物(toxic
ants)が使用されてきている。もっと最近では、シ
ロアリの横行を発見するために監視組成物が開発され
た。
【0003】シロアリ監視組成物は、シロアリを誘引す
るために腐朽木材又はカビ接種木材(fungus i
noculated wood)の使用を必要とする。
しかしながら、腐朽木材又はカビ接種木材は、商業的規
模で使用するには完全に満足するものではない、特に、
商業的製品の規格のすべてをむらなく適える腐朽木材を
ソースとすることは困難である。当業界で必要とされて
いるものは、ばらつきのない形態(consisten
t form)で容易に入手可能なシロアリ誘引剤であ
る。
【0004】シロアリに、通り跡をたどる挙動(tra
il−following behavior)を引き
起こす或る種の化合物が見いだされた。しかしながら、
これらの化合物は、餌組成物(bait compos
itions)にシロアリを誘引することは示さなかっ
た。先行技術は、シロアリを誘引することができる或る
種の29−フルオロフィトステロール殺シロアリ剤を開
示している。しかしながら、先行技術に記載の殺シロア
リ化合物のいずれも本発明の範囲内にはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、腐朽
木材又はカビ接種木材の使用を必要としないで組成物に
シロアリを誘引する方法を提供することである。
【0006】本発明の目的は、大量の毒物の無差別な使
用を回避せしめるシロアリを防除する(contro
l)方法を提供することでもある。
【0007】本発明のこれらの目的及び他の目的は、以
下の詳しい説明から更に明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、1種又は1種
より多くの添加剤と共にシロアリ誘引剤を有する組成物
を含有して成る。シロアリ誘引剤は下記の式Iに記載さ
れている。各々の式Iの化合物はシロアリ誘引剤として
開示されているが、各化合物の全体(all)又は部分
(portion)がシロアリを誘引するための化学的
性質を与えることができることは理解されるべきであ
る。
【0009】添加剤は、例えば、有害生物防除剤(pe
sticide)、餌母材(bait matrix)
及び賦形剤(recipient)の一つ又はこれらの
いくらか又はすべての組み合わせであることができる。
有害生物防除剤は、単独でも又は餌母材との組み合わせ
でも好ましい。有害生物防除剤の例には、殺虫剤(in
secticide)、例えば遅効性毒物(slow−
acting toxicant)、昆虫成長調節剤
(insect growth regulant)及
び幼若ホルモン促進剤(juvenile hormo
ne accelerator)が包含される。有害生
物防除剤と随時餌母材との組み合わせにおいては、組成
物は殺虫剤として有用である。
【0010】餌母材と組み合わせて使用される場合に
は、遅効性毒物は昆虫にたいして非忌避性(nonre
pellent)でありそして遅効性であるか又は遅延
した作用(delayed action)を有するこ
とが好ましい。遅効性毒物は、非忌避性物質でコーティ
ングされるているか又は例えば、ゼラチン状の物質又は
時間放出物質(time release mater
ial)でカプセル化され(encapsulate
d)ていてもよく、又はその両方がなされていてもよ
い。
【0011】別法として、単独で又は餌母材との組み合
わせにおいて、組成物は例えば動物学的研究又は他の調
査研究のためのシロアリの採集に有用である。
【0012】単独で又は有害生物防除剤と餌母材のいず
れか又は両方との組み合わせにおいて、組成物は食物源
として有用である。シロアリ及び実際には大抵の昆虫は
得やすいタンパク質源であることが知られている。
【0013】本発明は、シロアリ誘引量の、構造式I
【0014】
【化3】
【0015】式中XはAR2、オキソ又はチオキソであ
り、R1は水素、A13、オキソ、チオキソ、−CH
(R4)CH2CH2CH(R5)CHR67、−CH(R
4)CH=CHCH(R5)CHR67、−CH(R4
CH2CH2C(CHR67)=CHR5、又は−CH
(R4)CH=CHC(CHR67)=CHR5であり、
A及びA1は各々独立にO又はSであり、R、R2、R3
及びR5は、各々独立に水素又はC1−C4アルキルであ
り、そしてR4、R6及びR7は各々独立にC1−C4アル
キルであり、但しa、b又はcとして示された結合の一
つは二重結合でありそして残りの結合は単結合であるも
のとする、を有するステロイド誘導体、その光学的異性
体及びそのシス及びトランス異性体とをシロアリに与え
ることを含んで成るシロアリを誘引する方法も記述す
る。
【0016】式Iの化合物は先行技術に開示されてい
る。それらは例えば、アンドロゲン依存性疾患及び高コ
レステロール血症の処置に有用であることが開示されて
いる。本発明は、更に有害生物防除有効量の有害生物防
除剤とシロアリ誘引量の式Iのステロイド誘導体を含有
して成る組成物をシロアリに与えることを含んで成るシ
ロアリを防除する方法を記述する。
【0017】本発明は、更に、シロアリ誘引量の式Iの
ステロイド誘導体を含有して成るシロアリを監視及び/
又は防除する組成物を記述する。
【0018】シロアリは式Iのステロイド誘導体を含有
する組成物に誘引されることが見いだされた。
【0019】式Iの好ましいシロアリ誘引剤は、XがO
H又はオキソであり、Rが水素又はC1−C4アルキルで
あり、R1が水素、OH、オキソ、−CH(CH3)CH
2CH2CH(R5)CH(CH32、−CH(CH3)C
H=CHCH(R5)CH(CH32
【0020】
【化4】
【0021】であり、R5が水素又はC1−C3アルキル
であり、但しa、b又はcとして示された結合の一つは
二重結合でありそして残りの結合は単結合であるものと
する、式Iのシロアリ誘引剤、その光学的異性体及びそ
のシス及びトランス異性体である。
【0022】本発明の更に好ましいシロアリ誘引剤は、
XがOH又はオキソであり、Rが水素又はメチルであ
り、R1が水素、OH、オキソ、−CH(CH3)CH2
CH2CH(R5)CH(CH32、−CH(CH3)C
H=CHCH(R5)CH(CH32 又は
【0023】
【化5】
【0024】であり、そしてR5が水素、メチル又はエ
チルであり、但しa、b又はcとして示された結合の一
つは二重結合でありそして残りの結合は単結合であるも
のとする、構造式Iを有するシロアリ誘引剤、その光学
的異性体及びそのシス及びトランス異性体である。
【0025】特に有効なシロアリ誘引剤である本発明の
シロアリ誘引剤Iの化合物には、中でも、3β−ヒドロ
キシアンドロスト−5−エン−17−オン、4β−メチ
ルスチグマスタ−7,24(28)−ジエン−3−オ
ン、スチグマスト−4−エン−3−オン、コレスト−5
−エン−3β−オール、アンドロスト−4−エン−3,
17−ジオン、アンドロスト−4−エン−3β,17β
−ジオール、スチグマスタ−4,22−ジエン−3−オ
ン及びアンドロスト−5−エン−3β−オールが包含さ
れる。
【0026】有利なことに、シロアリ誘引組成物を得る
のに腐朽木材及びカビ接種木材は必要でないことが見い
だされた。
【0027】本明細書で使用した“誘引剤”(attr
actant)という用語は,食料を探しているシロア
リ(foraging termites)が特に好ま
しいものとして認めそしてシロアリが他の組成物及び/
又はシロアリの普通の食物源より上記化合物を含有する
組成物を捜し出すように刺激するのにまさっている化合
物として定義される。誘引剤は、食料を探しているシロ
アリが他の組成物及び/又はシロアリの普通の食物源よ
りもすぐれて該誘引剤を含有する組成物上で食餌するよ
うに刺激することもある。
【0028】食料を探しているシロアリが、式Iのステ
ロイド誘導体を含有する組成物上で喜んで食餌し、巣に
戻って他のシロアリと該組成物を分かち合いそして該組
成物上で食餌するように他のシロアリを補充する(re
cruit)のが有利である。本発明の組成物は、シロ
アリの活動を監視するのに使用することができ、又は、
有害生物防除剤が組成物に導入されるならば、シロアリ
の横行(infestation)を排除するのに使用
することができる。本発明の組成物は、シロアリの活動
を監視するのに及び/又は本発明の組成物が餌組成物と
して処方される場合にシロアリの横行を排除するのに特
に有用である。
【0029】本発明の餌組成物は、シロアリが消費する
ためのセルロース源を含有するのが好ましい。セルロー
ス源は、シロアリの食物源として有用であるので、本発
明の餌組成物の重要な成分である。非常においしいセル
ロース源は、シロアリがそれを含有する餌組成物上で喜
んで食餌するので望ましい。本発明のセルロース源は、
木材、砕木、鋸屑、加工された又は精製されたセルロー
ス及び/又はメトキシル化セルロースのようなセルロー
スの誘導体のような非常においしいセルロース源を包含
する。加工又は精製されたセルロースが好ましく、微結
晶セルロース又は微粒(microgranular)
セルロースは更に好ましい。
【0030】セルロースに加えて、シロアリは通常水分
及び窒素を必要とし、従って本発明の餌組成物は水と、
シロアリにより利用されうる外因性窒素源、例えば、尿
素、尿酸、アミノ酸、ペプチド、タンパク質等を含むの
が好ましい。本発明の組成物は、随時寒天、寒天/水ゲ
ル混合物等のような栄養媒体(nutrient me
dium)又はリグニンスルホネート等のような結合剤
を包含する適当な結合媒体を含有することができる。
【0031】シロアリ防除が望まれる場合には、有害生
物防除剤が本発明の組成物に配合される。本発明の組成
物において使用するのに好適な有害生物防除剤は、遅効
性毒物、昆虫成長調節剤、病原体等を包含するが、これ
らに限定されるものではない。遅効性毒物又は有害生物
防除剤が好ましい。何故ならば、食物に群がっているシ
ロアリは次いで殺シロアリ剤をコロニーに持ち帰り、そ
れを該組成物上でまだ直接食餌したことのないコロニー
のメンバーに渡し、かくしてコロニーの大きさを減少さ
せるからである。本発明の実施において特に有用な有害
生物防除剤は、ヒドラメチルノンのような殺シロアリ剤
である。他の遅効性毒物には、スルフルルアミド(su
lfluramid)、アバメクチン(abamect
in)、フィプラニル(fipranil)、ホウ酸、
ホウ酸塩又はエステル、スピノシド(spinosi
d)、イミダクロプリド(imidaclopri
d)、ミレックス(mirex)及びクロロフェナピー
ル(chlorfenapyr)を包含するが、これら
に限定されるものではない。昆虫成長調節剤の例には、
フルフェノクスロン(flufenoxuron)、テ
フルベンズロン(teflubenzuron)、ジフ
ルベンズロン(diflubenzuron)、ヘキサ
フルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロ
ン(lufenuron)、ピリポキシフェン(pyr
ipoxyfen)、ヒドロフェン(hydrophe
ne)、メトプレン(methoprene)、フェノ
キシカルブ(fenoxycarb)及びジアシルヒド
ラジン(diacylhydrazine)が包含され
るが、これらに限定されるものではない。他の有害生物
防除剤は、幼若ホルモン促進剤である。
【0032】シロアリを監視及び/又は防除するのに特
に有用な本発明の餌組成物は、重量基準で、セルロース
源約20%〜85%、外因性窒素源約1%〜10%、水
約10%〜75%、有害生物防除剤0%〜約1%、及び
式Iのステロイド誘導体約0.0001%〜1%を含有
して成る。
【0033】本発明の餌組成物は、式Iのステロイド誘
導体を、セルロース源、外因性窒素源、及び随時有害生
物防除剤とブレンドしてドライブレンドを形成すること
により製造することができる。次いで水をドライブレン
ドに加え、得られる混合物を撹拌して所望の餌組成物を
得る。別法として、ドライブレンドを、なんら水を加え
ないで標的区域(target area)において直
接利用することができる。これらの条件下では、環境が
雨、湿気等を通じて水分を供給する。シロアリは水分を
好むが、シロアリはより少ない程度だけ依然として乾燥
生成物を消費するであろう。
【0034】本発明の好ましい態様では、餌組成物を、
少なくとも1つの穴をあけたカートリッジに入れる。次
いでこのカートリッジをやはり少なくとも1つの穴をあ
けたハウジング内に、カートリッジの少なくとも1つの
穴がハウジングの少なくとも1つの穴と少なくとも部分
的に整列してシロアリが餌組成物に接近することを可能
とするように入れる。ハウジングを土壌中に入れるか又
は構造物に固定することにより、ハウジングを使用でき
るように配置する。実際の使用では、有害生物防除剤を
含有していない餌組成物を含む第1のカートリッジをハ
ウジングに入れ、シロアリの活動を監視するのに使用す
る。監視組成物においてシロアリの活動が認められるな
らば、第1のカートリッジをハウジングから除去し、有
害生物防除剤を含有する餌組成物を含む第2のカートリ
ッジで置き換える。
【0035】本発明の組成物中に存在するステロイド誘
導体のシロアリ誘引量は、監視及び/又は防除されるべ
きシロアリの種、組成物が置かれる環境、及び組成物中
に存在する特定のステロイド誘導体の誘引度(attr
activeness)のような様々な因子に依存す
る。一般に、重量基準で、約0.0001%〜1%、好
ましくは約0.001%〜0.1%の式Iのステロイド
誘導体を含有して成る餌組成物は、シロアリにたいして
誘引性である。
【0036】本発明の組成物は、レチキュリテルメス・
フラビペス(コラー)(Reticulitermes
flavipes(Kollar))、ヘテロテルメ
ス・アウレウス(シンダー)(Hetrotermes
aureus(Synder))、レチキュリテルメ
ス・ヘスペルス・バンクス(Reticuliterm
es hesprus Banks)、及びレチキュリ
テルメス・ビルギニクス(バンクス)(Reticul
itermes virginicus(Bank
s))のような地下シロアリ(subterranea
n termites); カロテルメス・マイナー
(Kalotermes minor)、カロテルメス
・スニデリ・ライト(Kalotermes snyd
eri Light)、カロテルメス・シュバルジ・バ
ンクス(Kalotermes schwarzi B
anks)及びプロクリプトテルメス・フブバルディ
(バンクス)(Procryptotermes hu
bbardi(Banks))のような乾燥木材シロア
リ(dry−wood termites); プロル
ヒノテルメス・シンプレックス(ハーゲン)(Pror
hinotermes simplex(Hage
n))のような湿潤木材シロアリ(damp−wood
termites); ズーテルモプシス・アングスチ
コリス(ハーゲン)(Zootermopsis an
gusticollis(Hagen))及びズーテル
モプシス・ネバデンシス(ハーゲン)(Zooterm
opsis nevadensis(Hagen))の
ような腐朽木材シロアリ(rotten−wood t
ermites);クリプトテルメス・ブレビス(ウォ
ーカー)(Cryptotermes brevis
(Walker))のようなナガシンクイシロアリ(p
owder−post termites);及びナス
ティテルメス・コルニガー(モツシュルスキー)(Na
sutitermes corniger(Motsc
hulsky))のような鼻状型シロアリ(nasut
iform termites)を包含するがこれらに
限定はされない様々のシロアリを誘引するのに有用であ
る。本発明の組成物は、レチキュリテルメス・フラビペ
ス(コラー)のような地下シロアリを誘引するのに特に
有用である。
【0037】本発明のステロイド誘導体は当業界では知
られている。更に、X及び/又はR1がチオキソである
式Iのステロイド誘導体は、X及び/又はR1がオキソ
である式Iの化合物からラウエッソンの試薬(Lawe
sson′s reagent)を使用して製造するこ
とができる。
【0038】組成物及びそれを使用する方法はシロアリ
誘引剤として開示されているが、組成物及び方法は、他
の木材使用昆虫又は木材攻撃昆虫のための誘引剤として
有用であることができることは理解されるべきである。
これらの他の昆虫にはオオアリ(carpenter
ants)又はクマバチ(capenter bee
s)、ホホナガスズメバチ(yellow jacke
ts)のような他のハチ及びナガシンクイムシ科(po
wder−post beetles)が包含される。
一般的に言えば、式Iの各化合物は鞘翅目(coleo
ptera)、膜翅目(hymenoptera)及び
等翅目(isoptera)から成る群より選ばれた昆
虫の誘引剤であることができる。
【0039】
【実施例】本発明の更なる理解を容易にするために、主
として本発明の更に特定的な詳細を説明する目的で下記
の実施例を示す。本発明は、特許請求の範囲に定義され
た以外は実施例により限定されるものではない。
【0040】実施例1 試験化合物の誘引剤活性の評価 試験化合物に対するシロアリの応答を二選択検定法(t
wo choiceassay)を使用して評価する。
この検定のための舞台は15cmプラスチックペトリ皿
から構成される。2つの1.5cmの穴を互いに約11
cm離れて向かい合うようにペトリ皿の底部に切りあけ
そしてプラスチックスライドカバー(22×22mm)
で覆う。4つのバイアルキャップ(2.7cm直径×
1.1cm高さ)を逆さまにし、ペトリ皿の下に置く。
バイアルキャップの2つをペトリ皿の穴の下に置き、他
のバイアルキャップをペトリ皿をバランスさせるのに使
用する。
【0041】試験化合物をジクロロメタン、アセトン又
はメタノールに溶解して試験溶液200μL当たり試験
化合物0.1mg又は1.0mgを含有する試験溶液を
得る。適切な試験溶液200μLを小さな濾紙片上に置
き、10分間乾燥させる。第2の濾紙片を適当な溶媒2
00μLで処理し、10分間乾燥させる。濾紙が乾燥し
た後、濾紙を別々に、ペトリ皿の穴の下に置いたバイア
ルキャップに入れる。試験化合物を含有するバイアルキ
ャップを試験バイアルキャップと呼び、乾燥した溶媒処
理濾紙を含むバイアルキャップを対照バイアルキャップ
と呼ぶ。
【0042】湿った濾紙の円(7.0cm直径)をペト
リ皿の中心に置く。12匹のレチキュリテルメス・フラ
ビペス(コラー)働きシロアリ(Reticulite
rmes flavipes(Kollar)work
er termites)を湿った濾紙上に置き、10
分間定住させる。次いでプラスチックスライドカバーを
除去して穴を露出させ、そしてふたをペトリ皿上に置
く。20分の後、各バイアルキャップにおけるシロアリ
の数を計数しそして表Iに示す。試験バイアルキャップ
におけるシロアリの数が対照バイアルキャップ中のシロ
アリの数より多ければ、試験化合物はシロアリ誘引剤で
ある。
【0043】この評価に使用された化合物は、化合物番
号を与えられ、名称により同定される。
【0044】 シロアリ誘引剤として評価された化合物 番号 1 3β−ヒドロキシアンドロスト−5−エン−17−オン、 2 4β−メチルスチグマスタ−7,24(28)−ジエン−3−オン、 3 スチグマスト−4−エン−3−オン、 4 コレスト−5−エン−3β−オール、 5 アンドロスト−4−エン−3,17−ジオン、 6 アンドロスト−4−エン−3β,17β−ジオール、 7 スチグマスタ−4,22−ジエン−3−オン 8 アンドロスト−5−エン−3β−オール 表I 試験化合物の誘引剤活性 シロアリの数 化合物 試験バイアルキャップ 対照 試験 番号 中の化合物の量(mg) バイアル バイアル キャップ キャップ 1 1.0 0 19 2 1.0 0 19 3 1.0 0 17 4 1.0 0 10 5 0.1 0 6 6 0.1 0 5 7 1.0 0 4 8 1.0 4 15 本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。
【0045】1.シロアリ誘引量の、構造式
【0046】
【化6】
【0047】式中XはAR2、オキソ又はチオキソであ
り、R1は水素、A13、オキソ、チオキソ、−CH
(R4)CH2CH2CH(R5)CHR67、−CH(R
4)CH=CHCH(R5)CHR67、−CH(R4
CH2CH2C(CHR67)=CHR5、又は−CH
(R4)CH=CHC(CHR67)=CHR5であり、
A及びA1は各々独立にO又はSであり、R、R2、R3
及びR5は、各々独立に水素又はC1−C4アルキルであ
り、そしてR4、R6及びR7は各々独立にC1−C4アル
キルであり、但しa、b又はcとして示された結合の一
つは二重結合でありそして残りの結合は単結合であるも
のとする、を有する化合物、その光学的異性体及びその
シス及びトランス異性体と、随時セルロース源、外因性
窒素源及び水、或いはこれらの成分の少なくとも2つの
混合物とを含有して成る組成物をシロアリに与えること
を特徴とする、組成物にシロアリを誘引する方法 2.XがOH又はオキソであり、R1が水素、OH、オ
キソ、−CH(CH3)CH2CH2CH(R5)CH(C
32、−CH(CH3)CH=CHCH(R5)CH
(CH32−CH(CH3)CH2CH2C=CHCH3
【0048】
【化7】
【0049】であり、R5が水素又はC1ーC3アルキル
である上記1の方法。
【0050】3.化合物が3β−ヒドロキシアンドロス
ト−5−エン−17−オン、4β−メチルスチグマスタ
−7,24(28)−ジエン−3−オン、スチグマスト
−4−エン−3−オン、コレスト−5−エン−3β−オ
ール、アンドロスト−4−エン−3,17−ジオン、ア
ンドロスト−4−エン−3β,17β−ジオール、スチ
グマスタ−4,22−ジエン−3−オン及びアンドロス
ト−5−エン−3β−オール、から成る群より選ばれた
ものである上記2の方法。
【0051】4.上記1の組成物及び有害生物防除有効
量の有害生物防除剤をシロアリに与えることを特徴とす
るシロアリを防除する方法。
【0052】5.有害生物防除剤がヒドラメチルノンで
ある上記4の方法。
【0053】6.シロアリ誘引量の上記1の化合物と、
随時、セルロース源、外因性窒素源及び水、或いはこれ
らの成分の少なくとも2つの混合物とを含有して成るこ
とを特徴とするシロアリを誘引する組成物。
【0054】7.重量基準で、セルロース源約20%〜
85%、外因性窒素源約1%〜10%、水約10%〜7
5%、0%又は有害生物防除有効量の有害生物防除剤及
び該化合物約0.0001%〜1%を含有して成る、上
記6の組成物。
【0055】8.セルロース源が、加工された又は精製
されたセルロースであり、外因性窒素源が尿酸であり、
有害生物防除剤が1%までのヒドラメチルノン(hyd
ramethylnon)である上記7の組成物。
【0056】9.餌母材と、遅効性毒物、昆虫成長調節
剤及び幼若ホルモン促進剤から成る群より選ばれた殺虫
剤のいずれか又は両方を含有して成ることを更に特徴と
する上記6の組成物。
【0057】10.昆虫誘引剤と、有害生物防除剤、餌
母材及び賦形剤から成る群より選ばれた少なくとも1つ
の添加剤を含有して成る組成物であって、該昆虫が鞘翅
目、膜翅目及び等翅目から成る群より選ばれ、該誘引剤
が本質的に構造式
【0058】
【化8】
【0059】式中XはAR2、オキソ又はチオキソであ
り、R1は水素、A13、オキソ又はチオキソ、−CH
(R4)CH2CH2CH(R5)CHR67、−CH(R
4)CH=CHCH(R5)CHR67、−CH(R4
CH2CH2C(CHR67)=CHR5、又は−CH
(R4)CH=CHC(CHR67)=CHR5であり、
A及びA1は各々独立にO又はSであり、R、R2、R3
及びR5は、各々独立に水素又はC1−C4アルキルであ
り、そしてR4、R6及びR7は各々独立にC1−C4アル
キルであり、但しa、b又はcとして示された結合の一
つは二重結合でありそして残りの結合は単結合であるも
のとする、を有する化合物、その光学的異性体又はその
シス又はトランス異性体から成ることを特徴とする組成
物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スベン・パベル・ストルナド アメリカ合衆国ペンシルベニア州19067ヤ ードレイ・ウイートシーフロード1433

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シロアリ誘引量の、構造式 【化1】 式中XはAR2、オキソ又はチオキソであり、 R1は水素、A13、オキソ、チオキソ、 −CH(R4)CH2CH2CH(R5)CHR67、 −CH(R4)CH=CHCH(R5)CHR67、 −CH(R4)CH2CH2C(CHR67)=CHR5
    又は−CH(R4)CH=CHC(CHR67)=CH
    5であり、 A及びA1は各々独立にO又はSであり、 R、R2、R3及びR5は、各々独立に水素又はC1−C4
    アルキルであり、そしてR4、R6及びR7は各々独立に
    1−C4アルキルであり、 但しa、b又はcとして示された結合の一つは二重結合
    でありそして残りの結合は単結合であるものとする、を
    有する化合物、その光学的異性体及びそのシス及びトラ
    ンス異性体と、随時セルロース源、外因性窒素源及び
    水、あるいはこれらの成分の少なくとも2つの混合物と
    を含有して成る組成物をシロアリに与えることを特徴と
    する、組成物にシロアリを誘引する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の組成物及び有害生物防除有効
    量の有害生物防除剤をシロアリに与えることを特徴とす
    るシロアリを防除する方法。
  3. 【請求項3】 シロアリ誘引量の請求項1の化合物と、
    随時セルロース源、外因性窒素源及び水、或いはこれら
    の成分の少なくとも2つの混合物とを含有して成ること
    を特徴とするシロアリを誘引する組成物。
  4. 【請求項4】 昆虫誘引剤と、有害生物防除剤、餌母材
    及び賦形剤から成る群より選ばれた少なくとも1つの添
    加剤を含有して成る組成物であって、該昆虫が鞘翅目、
    膜翅目及び等翅目から成る群より選ばれ、該誘引剤が本
    質的に構造式 【化2】 式中XはAR2、オキソ又はチオキソであり、 R1は水素、A13、オキソ又はチオキソ、 −CH(R4)CH2CH2CH(R5)CHR67、 −CH(R4)CH=CHCH(R5)CHR67、 −CH(R4)CH2CH2C(CHR67)=CHR5
    又は−CH(R4)CH=CHC(CHR67)=CH
    5であり、 A及びA1は各々独立にO又はSであり、 R、R2、R3及びR5は、各々独立に水素又はC1−C4
    アルキルであり、そしてR4、R6及びR7は各々独立に
    1−C4アルキルであり、 但しa、b又はcとして示された結合の一つは二重結合
    でありそして残りの結合は単結合であるものとする、を
    有する化合物、その光学的異性体、及びそのシス及びト
    ランス異性体から成ることを特徴とする組成物。
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