JP4645231B2 - 動力伝達系の試験装置とその制御方法 - Google Patents

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本発明は、動力伝達系の試験装置とその制御方法に関する。
従来、動力伝達系の試験装置としては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。この試験装置は、車両の性能試験や耐久試験を室内で行うために動力伝達系に動力吸収手段として接続されるダイナモメータを備え、トルクオブザーバを用いて、ダイナモメータのトルクが変動したときのダイナモメータの速度を推定し、該推定速度とダイナモメータの実速度との偏差に比例ゲインを積算することにより、動力源の発生トルクを推定し、該動力源の発生トルクに基づいてダイナモメータの発生トルクを制御することにより、動力伝達系に、実際の車両と等価な慣性を負荷して、実車走行を模擬した試験を可能としている。
特開2003−344224号公報
しかしながら、特許文献1に示す試験装置においては、電気慣性制御の応答には、トルクオブザーバによる動力源の発生トルクの推定遅れにより限界がある。トルクオブザーバの補償器のゲイン(例えば、比例ゲイン)を上げることで、応答を改善できるが、動力源の発生トルク推定のリップルも大きくなり、動力源とダイナモメータとを接続する軸のねじり共振周波数と一致して、大きな軸トルクの変動が継続的に発生してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、トルクオブザーバのゲインを上げることなく、電気慣性制御の応答を改善する、およびトルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができる動力伝達系の試験装置とその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と、前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、前記偏差にオブザーバゲインを乗算したものに、前記動力源に入力されるトルク指令値又は前記トルク指令値によるトルクの予測値を正帰還し、前記軸の駆動源等の発生トルクを推定するトルク推定手段とを備え、前記推定されたトルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また本発明は、前記実速度と推定速度との偏差の算出の前段で、これら実速度と推定速度とのそれぞれの信号系に、互いに同一の特性で高周波成分を除去するローパスフィルタ手段を設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記実速度と推定速度の偏差の算出の後段で、その高周波成分を除去するローパスフィルタ手段を設けたことを特徴とする。
また本発明は、動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と、前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、前記偏差の高周波成分を除去するフィルタ手段と、前記高周波成分が除去された偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、駆動源等の発生トルクを推定するトルク推定手段とを備え、前記推定されたトルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また本発明は、前記動力源へのトルク指令値の変化点を判断し、トルク指令値の変換点で前記フィルタ手段のフィルタ時定数を切り換える変化点判断手段を有することを特徴とする。
また本発明は、動力源に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータを有する動力伝達系の試験装置の制御方法であって、前記ダイナモメータの実速度を検出するとともに、前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定し、前記推定速度と前記実速度との偏差を算出し、前記偏差にオブザーバゲインを乗算したものに、前記動力源に入力されるトルク指令値又は前記トルク指令値によるトルクの予測値を正帰還し、前記軸の駆動源等の発生トルクを推定し、前記推定されたトルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御することを特徴とする。
また本発明は、前記実速度と推定速度との偏差の算出の前段で、これら実速度と推定速度とのそれぞれの信号系に、互いに同一の特性で高周波成分を除去することを特徴とする。
また本発明は、前記実速度と推定速度の偏差の算出の後段で、その高周波成分を除去することを特徴とする。
また本発明は、動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータを有する動力伝達系の試験装置の制御方法であって、前記ダイナモメータの実速度を検出するとともに、前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定し、前記推定速度と前記実速度との偏差を算出し、前記偏差の高周波成分を除去し、前記高周波成分が除去された偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、駆動源等の発生トルクを推定し、前記推定されたトルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御することを特徴とする。
また本発明は、前記動力源へのトルク指令値の変化点を判断し、トルク指令値の変化点で前記フィルタ手段のフィルタ時定数を切り換えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、前記動力伝達系に軸を介して接続され該軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と該推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と該偏差の高周波成分を除去するフィルタ手段と該高周波成分が除去された偏差にオブザーバゲインを積算することにより、前記軸の動力源の発生トルクを推定するトルク推定手段とを備え、前記推定された発生トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段とを有するので、トルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができるという利便性が有る。
また、前記動力源に入力されるトルク指令値を、前記トルク推定手段により推定された軸トルクを補償するよう正帰還し、前記制御手段により、前記推定された発生トルクと前記動力源へのトルク指令値とに基づいて前記ダイナモメータの発生トルクを制御するので、トルクオブザーバのゲインを上げることなく、電気慣性制御の応答を改善することができるという利便性がある。また、トルク推定のリップルを抑えることができることに加え、さらに、動力源へのトルク指令を用いてトルクオブザーバの推定遅れを補償するので、電気慣性制御の応答を、トルクオブザーバのゲインを上げることなく、高速にすることができるという利便性が有る。
また、前記フィルタ手段を、前記偏差算出手段の後段であって、前記軸トルク推定手段の前段に挿入するようにしたので、トルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができるという利便性が有る。
また、前記フィルタ手段を、前記偏差算出手段の前段に挿入するようにしたので、トルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができるという利便性が有る。
また、前記動力源へのトルク指令値の変化点を判断し、トルク指令値の変化点で前記フィルタ手段のフィルタ時定数を切り換える変化点判断手段を有するようにしたので、トルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができ、さらに、電気慣性制御の応答を向上させることができるという利便性が有る。
前記ダイナモメータの実速度を検出し、前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定し、該推定速度と前記実速度との偏差を算出し、該偏差の高周波成分を除去し、該偏差にオブザーバゲインを積算することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定し、リップルが低減された前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御するので、トルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができるという利便性が有る。
前記偏差の高周波成分を、前記偏差の算出の後段であって、前記軸トルク推定の前段で除去するので、トルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができるという利便性が有る。
前記偏差の高周波成分を、前記偏差を算出の前段であって、前記推定速度と前記実速度との各々で除去するので、トルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができるという利便性が有る。
前記動力源に入力されるトルク指令値を、前記推定された軸トルクを補償するよう正帰還し、前記推定された軸トルクと前記動力源へのトルク指令値とに基づいて前記ダイナモメータの発生トルクを制御するので、トルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができることに加え、さらに、動力源へのトルク指令を用いてトルクオブザーバの推定遅れを補償するので、電気慣性制御の応答を、トルクオブザーバのゲインを上げることなく、高速にすることができるという利便性が有る。
前記動力源へのトルク指令値の変化点を判断し、トルク指令値の変化点で、前記偏差に対する除去特性を切り換えるので、トルクオブザーバのゲインを上げても、電気慣性制御の応答を大きく低下することなく、トルク推定のリップルを抑えることができ、さらに、電気慣性制御の応答を向上させることができるという利便性が有る。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
A.第1実施形態
本発明の第1実施形態に係る動力伝達系の試験装置の構成を図1に示す。本発明の第1実施形態に係る動力伝達系の試験装置は、例えば、車両用エンジンの試験装置1であって、同図に示されるように、動力源であるエンジン2と、エンジン2の回転速度を変速するトランスミッション30と、該トランスミッション30および軸101を介して接続されるダイナモメータ3と、ダイナモメータ3の軸角度θを検出する角度検出器32と、角度θからダイナモメータ3の回転速度ωを算出する微分器33と、ダイナモメータ3の発生トルクを制御する制御装置5とを備えている。
エンジン2の回転は、一旦、該トランスミッション30を介して、軸101に伝達される。軸101には、トルク計31が設けられている。また、角度検出器32は、レゾルバやエンコーダからなる。
上記ダイナモメータ3は発電機/電動機であって、その発生トルクを制御することによって、エンジン2にかける負荷を調整することにより、実際に走行する車両の走行抵抗負荷と加減速時の車重相当の慣性負荷によってエンジン2に加えられるトルク負荷を模擬することができるようになっている。すなわち、ダイナモメータ3は、動力伝達系の動力源であるエンジン2の出力側、車両でいうと、タイヤ側にダイナモメータ3を設置して電気慣性制御する場合は、発電機として機能し、動力伝達系の駆動側、すなわち、エンジン2の代わりにダイナモメータ3を設置してダイナモメータ3の慣性量をエンジン2相当に見せかける電気慣性制御を行う場合は電動機として機能する。
制御装置5は、供試体であるエンジン2とダイナモメータ3を接続する軸101に作用するエンジンの発生トルクを推定するエンジントルクオブザーバ6を備えている。このエンジントルクオブザーバ6は、以下の考え方に基づいている。すなわち、実車におけるエンジン2の発生トルクT、エンジン2を含む全体の慣性量(エンジン軸換算)Jとすれば、エンジン軸での加速度αは、次式(1)で表される。
α=T/J (1)
試験装置におけるダイナモメータ3の発生トルクT、ダイナモメータ3の慣性量Jとすれば、ダイナモメータ3の加速度αは、次式(2)で表される。
α=(T−T)/J (2)
ダイナモメータ3によって車両の慣性を模擬するには、条件α=αが成立すればよい。そこで、α=αを条件として、上記式(1),(2)から加速度を消去すると、次式に示すようになり、エンジントルクTを知ることができれば、次式(3)によってダイナモメータ3の発生トルクTを制御することが可能となることがわかる。
=((J−J)/J)・Te (3)
しかしながら、エンジン2の発生トルクを遅れなく正確に検出することは困難であるため、エンジントルクオブザーバ6を用いてエンジントルクTを推定し、これを用いてダイナモメータ3の発生トルクTを算出する。本実施形態においては、エンジントルクオブザーバ6は、速度推定部7と、ローパスフィルタ40と、トルク推定部8とを備えている。速度推定部7は、エンジントルクTに対してダイナモメータ3のトルクTが変動したときのダイナモメータ3の速度を推定する部分であって、ダイナモメータ3及びエンジン2を含む一慣性系をモデルとしている。また、ローパスフィルタ40は、推定速度の高周波成分をカットする。トルク推定部8は、比例要素のみからなるオブザーバゲインGにより構成されている。その結果、このエンジントルクオブザーバ6は最小次元オブザーバとなっている。トルク推定部8の前段にローパスフィルタ40を挿入することにより、トルク推定部8で推定されたエンジントルクのリップルが低減される。
前記速度推定部7は、前記ダイナモメータ3と等価な対象を表す一慣性系のモデルであり、推定されたエンジントルクTと該エンジントルクTに基づいて算出されたダイナモメータ3のトルクTとの偏差を入力することにより、ダイナモメータ3の推定速度ω^(図1等の中において、ωまたはTの上に「^」を付した推定値を示す記号を、文章中では便宜上、ωまたはTの右側に「^」を付すことにより示すことにする。)を出力することができるようになっている。また、トルク推定部8には、上記のようにして得られたダイナモメータ3の推定速度ω^に、ダイナモメータ3の回転速度ωを負帰還することによって得られた速度偏差がローパスフィルタ40を介して入力され、エンジントルク推定値τ^が出力されるようになっている。
ダイナモメータ3は、直結されているエンジン2からトランスミッション30を介してエンジントルクTを供給されるとともに、制御装置5からダイナモメータ3のダイナモトルク指令τを入力される。ダイナモメータ3は、慣性量Jを備える一慣性系と考えられ、該一慣性系にエンジントルクTとダイナモトルク指令値τとが入力され、角度検出器32によって検出された軸角度θが出力される。微分器33は、該軸角度θからダイナモメータ3の回転速度ωを算出し、制御装置5へ供給する。
また、制御装置5は、上記エンジントルクオブザーバ6と、該エンジントルクオブザーバ6により推定されたエンジントルク推定値T^に基づいて、上記式(3)によりダイナモメータ3の発生トルクを指令するためのダイナモトルク指令τを出力する指令値演算部9とを備えている。指令値演算部9からの出力は、エンジントルクオブザーバ6に戻されるとともに、ダイナモメータ3にダイナモトルク指令τとして供給されるようになっている。
このように構成された本第1実施形態に係る車両エンジン2の試験装置1によれば、エンジントルクオブザーバ6によりエンジン2の発生トルクTeを推定するので、検出することが困難なエンジン2の発生トルクTeを検出された速度から簡易に得ることができる。そして、このようにして推定されたエンジン2の発生トルク推定値からダイナモメータ3の発生トルク指令τを出力するので、ダイナモメータ3を適正に制御して、より実車に近く、高応答に慣性を模擬した性能試験を行うことができる。さらに、ローパスフィルタ40を挿入したことにより、電気慣性制御の応答を下げることなく、推定されたエンジントルクのリップルを抑えることができる。この結果、トルクオブザーバ6の比例ゲインGを上げて、電気慣性制御の応答を高速にすることができる。
尚、以上の説明では、ダイナモメータ3を動力伝達系の出力側(動力源であるエンジン2の出力側)、すなわち、車両でいうと、タイヤ側にダイナモメータ3を設置して電気慣性制御する場合について述べたが、これに限らず動力伝達系の駆動側に適用する場合、すなわち、車両でいうと、エンジン2の代わりにダイナモメータ3を設置してダイナモメータ3の慣性量をエンジン2相当に見せかける電気慣性制御を行う場合も同様である。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態に係る動力伝達系の試験装置の構成およびトルクオブザーバを用いた電気慣性制御の制御系の基本構成を図2に示す。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第2実施形態では、図2に示すように、ダイナモメータ3の推定速度ω^とダイナモメータ3の回転速度ωとの偏差を求める加算器の各入力側にローパスフィルタ41とローパスフィルタ42とを設けている。ローパスフィルタ41とローパスフィルタ42とは同じ特性を有する。
上述した構成によれば、前述した第2実施形態と同様に、ローパスフィルタ41、42を挿入したことにより、電気慣性制御の応答を下げることなく、推定されたエンジントルクのリップルを抑えることができる。この結果、トルクオブザーバ6の比例ゲインGを上げて、電気慣性制御の応答を高速にすることができる。
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本発明の第3実施形態に係る動力伝達系の試験装置の構成およびトルクオブザーバを用いた電気慣性制御の制御系の基本構成を図3に示す。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第3実施形態では、図3に示すように、エンジン2には、外部からトルク指令(発生トルク)τ が入力されている。また、トルク指令(発生トルク)τ は、制御装置5におけるエンジントルクオブザーバ6のトルク推定部8の出力である、推定されたエンジントルクτ^に加算されるよう正帰還される。
上述した構成によれば、ローパスフィルタ40を挿入したことにより、トルクオブザーバ6の比例ゲインGを上げても、電気慣性制御の応答を下げることなく、推定されたエンジントルクのリップルを抑えることができることに加え、さらに、エンジン2へのトルク指令(発生トルク)τ を用いて(遅れや誤差があっても、トルクオブザーバ6が補うので問題ない)、エンジントルクオブザーバ6の推定遅れを補償するので、電気慣性制御の応答を、エンジントルクオブザーバ6のゲインGを上げることなく、高速にすることができる。
なお、上述した第3実施形態では、図1に示す第1実施形態の構成において、エンジン2に入力されるトルク指令(発生トルク)τ を、推定されたエンジントルクτ^に加算されるよう正帰還させたが、これに限らず、図2に示す第2実施形態の構成、すなわち、ダイナモメータ3の推定速度ω^とダイナモメータ3の回転速度ωとの偏差を求める前段にローパスフィルタ41とローパスフィルタ42とを設けた構成に適用してもよい。
D.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本発明の第4実施形態に係る動力伝達系の試験装置の構成およびトルクオブザーバを用いた電気慣性制御の制御系の基本構成を図4に示す。なお、図3に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第4実施形態では、図4に示すように、変化点判断部50は、トルク指令τ の変化点を検知し、ローパスフィルタ43のフィルタ時定数を切り換える。ローパスフィルタ43は、前述した第3実施形態と同様に、トルク推定部8の前段に挿入されている。
上述した構成によれば、ローパスフィルタ40を挿入したことにより、トルクオブザーバ6の比例ゲインGを上げても、電気慣性制御の応答を下げることなく、推定されたエンジントルクのリップルを抑えることができることに加え、さらに、図示するように、トルク指令(駆動トルクまたは軸トルク)が大きく変化する場合には、フィルタ時定数を小さくするか、あるいは無くすことにより、さらに電気慣性制御の応答を向上させることができる。
この発明の第1実施形態に係るエンジンの試験装置におけるトルクオブザーバを用いた電気慣性制御の制御系の基本構成を示すブロック図。 この発明の第2実施形態に係る動力伝達系の試験装置の構成およびトルクオブザーバを用いた電気慣性制御の制御系の基本構成を示すブロック図。 この発明の第3実施形態に係る動力伝達系の試験装置の構成およびトルクオブザーバを用いた電気慣性制御の制御系の基本構成を示すブロック図。 この発明の第4実施形態に係る動力伝達系の試験装置の構成およびトトルクオブザーバを用いた電気慣性制御の制御系の基本構成を示すブロック図。
符号の説明
1…試験装置 2…エンジン(動力源) 3…ダイナモメータ 5…制御装置(制御手段) 6…トルクオブザーバ 7…速度推定部(速度推定手段) 8…トルク推定部(エンジントルク推定手段) 9…指令値演算部 30…トランスミッション 31…トルク計 32…角度検出器(速度検出手段) 33…微分器(速度検出手段) 40〜43…ローパスフィルタ(フィルタ手段) 50…変化点判断部

Claims (10)

  1. 動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、
    前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、
    前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、
    前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と
    前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、
    前記偏差にオブザーバゲインを乗算したものに、前記動力源に入力されるトルク指令値又は前記トルク指令値によるトルクの予測値を正帰還し、前記軸の駆動源等の発生トルクを推定するトルク推定手段とを備え、
    前記推定されたトルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段と
    を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置。
  2. 前記実速度と推定速度との偏差の算出の前段で、これら実速度と推定速度とのそれぞれの信号系に、互いに同一の特性で高周波成分を除去するローパスフィルタ手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達系の試験装置。
  3. 前記実速度と推定速度の偏差の算出の後段で、その高周波成分を除去するローパスフィルタ手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達系の試験装置。
  4. 動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、
    前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、
    前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、
    前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と、
    前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、
    前記偏差の高周波成分を除去するフィルタ手段と、
    前記高周波成分が除去された偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、駆動源等の発生トルクを推定するトルク推定手段とを備え、
    前記推定されたトルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段と
    を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置。
  5. 前記動力源へのトルク指令値の変化点を判断し、トルク指令値の変換点で前記フィルタ手段のフィルタ時定数を切り換える変化点判断手段を有することを特徴とする請求項2、3、または4に記載の動力伝達系の試験装置。
  6. 動力源に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータを有する動力伝達系の試験装置の制御方法であって、
    前記ダイナモメータの実速度を検出するとともに、
    前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定し、
    前記推定速度と前記実速度との偏差を算出し、
    前記偏差にオブザーバゲインを乗算したものに、前記動力源に入力されるトルク指令値又は前記トルク指令値によるトルクの予測値を正帰還し、前記軸の駆動源等の発生トルクを推定し、
    前記推定されたトルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御することを特徴とする動力伝達系の試験装置の制御方法。
  7. 前記実速度と推定速度との偏差の算出の前段で、これら実速度と推定速度とのそれぞれの信号系に、互いに同一の特性で高周波成分を除去することを特徴とする請求項6に記載の動力伝達系の試験装置の制御方法。
  8. 前記実速度と推定速度の偏差の算出の後段で、その高周波成分を除去することを特徴とする請求項6に記載の動力伝達系の試験装置の制御方法。
  9. 動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、
    前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータを有する動力伝達系の試験装置の制御方法であって、
    前記ダイナモメータの実速度を検出するとともに、
    前記ダイナモメータ及び前記動力源を含む一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定し、
    前記推定速度と前記実速度との偏差を算出し、
    前記偏差の高周波成分を除去し、
    前記高周波成分が除去された偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、駆動源等の発生トルクを推定し、
    前記推定されたトルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御することを特徴とする動力伝達系の試験装置の制御方法。
  10. 前記動力源へのトルク指令値の変化点を判断し、トルク指令値の変化点で前記フィルタ手段のフィルタ時定数を切り換えることを特徴とする請求項7、8、9、または10に記載の動力伝達系の試験装置の制御方法。
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