JP2006242592A - 動力伝達系の試験装置とその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 動力伝達系に軸を介して接続され該軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、該ダイナモメータの実速度ωを検出する速度検出手段4と、一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定し、その推定速度ω^と実速度ωとの偏差に比例ゲインGを積算することにより、軸トルクを推定し、推定された軸トルクτS^に基づいて動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量JLを所望の慣性量Jxとなるように前記ダイナモメータの発生トルクτLを制御する制御手段5とを有する。
【選択図】 図3
Description
この試験装置は、車両の性能試験や耐久試験を室内で行うために動力伝達系に動力吸収手段として接続されるダイナモメータを備え、該ダイナモメータの発生トルクを制御することにより、動力伝達系に、実際の車両と等価な慣性を負荷して、実車走行を模擬した試験を可能としている。
これらの場合に、検出期間を長くすれば、ある程度の精度・分解能の向上を図ることができるものの、検出に遅れを生ずることになるので、好ましくない。
また、ダイナモメータの出力軸にトルク変換器を取り付けることにより、発生トルクを直接的に検出することも考えられるが、軸の剛性等の影響によって過渡的に振動や誤差が発生する等の問題も考えられる。
また、トランスミッション等、ギアのかけかえをするものは、車両(供試体側)とダイナモメータとを接続する軸から見た車両(供試体側)の慣性量が変化するために、制御設定を切り替えることが必要となるが、制御設定のタイミングが難しく、また制御遅れが問題となる。
このように、車両(供試体側)の慣性量を正確に把握し、これに基づいてダイナモメータの発生トルクを制御することは困難である。
を有することを特徴とする。
また本発明は、動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と、前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、前記偏差の高調波成分を除去するフィルタ手段と、前記高調波成分が除去された偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定するトルク推定手段とを備え、前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また本発明は、動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と、前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、前記動力伝達系の動力源のトルク指令値発生手段又は駆動トルクを予測する駆動トルク予測手段とを備え、前記偏差にオブザーバゲインを乗算し、前記トルク指令値又は駆動トルク予測値によって補償することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定するトルク推定手段とを備え、前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また本発明は、前記実速度と推定速度との偏差の算出の後段で、その高周波成分を除去するローパスフィルタ手段を設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記動力源へのトルク指令値又は駆動トルク予測値の変化点を判断し、トルク指令値又は駆動トルク予測値の変化点で、フィルタ手段のフィルタ時定数を切り換える変化点判断手段を有することを特徴とする。
また本発明は、動力源を含む動力伝達系の試験方法であって、前記動力伝達系に軸を介して接続されたダイナモメータによって、前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生する工程と、前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する工程と、前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する工程と、前記算出された偏差の高調波成分を除去する工程と、前記高調波成分が除去された偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定する工程とを備え、前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する工程とを有することを特徴とする。
また本発明は、前記実速度と推定速度との偏差の算出の後段で、その高周波成分を除去する工程をさらに有することを特徴とする。
また本発明は、前記動力源へのトルク指令値又は駆動トルク予測値の変化点を判断し、トルク指令値又は駆動トルク予測値の変化点で、フィルタ手段のフィルタ時定数を切り換える変化点判断手段を有することを特徴とする。
A.第1実施形態
本発明の第1実施形態に係る動力伝達系の試験装置の構成を図1に示す。本発明の第1実施形態に係る動力伝達系の試験装置は、例えば、車両用エンジンの試験装置1であって、同図に示されるように、動力源であるエンジン2に軸101を介して接続されるダイナモメータ3と、ダイナモメータ3の実速度ωを検出する速度センサ4と、ダイナモメータ3の発生トルクを制御する制御装置5とを備えている。
また、前記速度センサ4は、例えば、タコジェネレータである。なお、パルスエンコーダ、レゾルバ等の角度検出器を用いて速度を検出する場合でも同様である。
図2は、実車におけるエンジン、すなわち供試体側100と、試験装置のダイナモメータ側102とが軸101を介して接続された状態における各々の発生トルクと、慣性量との関係を図示している。
同図において、供試体(エンジン)側100の慣性量をJD、供試体側トルクをτD、軸101の軸トルクをτS、ダイナモメータ側の慣性量をJL、ダイナモメータ102のトルク、すなわちダイナモメータ3の発生トルクをτLとする。
また、ダイナモメータ3の慣性量が電気慣性制御における目標値Jxとなったときのダイナモメータ3の加速度αm’は、
ダイナモメータ3によって車両の慣性を模擬するには、条件αm=αm’が成立すればよい。そこで、αm=αm’を条件として、上記式(1),(2)から加速度を消去すると、
次に、本発明の第1実施形態に係る動力伝達系の試験装置における軸トルクオブザーバを用いた電気慣性制御の制御系の基本構成を図3に示す。
同図において、20は、ダイナモメータ3を含む試験装置の機械装置部分(慣性)である。
電気慣性制御を行う制御装置5は、軸トルクオブザーバ6と、ダイナモメータトルク指令値を演算するトルク指令値演算部10とを有している。
加速度推定部7は、軸トルクτSに対してダイナモメータ3のトルクτLが変動したときのダイナモメータ3の加速度を推定する部分であって、一慣性系をモデルとしている。
また、軸トルク推定部9は、比例要素のみからなるオブザーバゲインGにより構成されている。その結果、この軸トルクオブザーバ6は最小次元オブザーバとなっている。
また、トルク推定部9には、上記のようにして得られたダイナモメータ3の推定速度ω^に、前記速度センサ4により検出されたダイナモメータ3の実速度ωを負帰還することによって得られた速度偏差が入力され、軸トルク推定値τS^が出力されるようになっている。
ダイナモメータ3は、慣性量JLを備える一慣性系と考えられ、該一慣性系に軸トルクτSと発生トルク指令τLとが入力され、速度センサ4によって検出された実速度ωが出力される。
加速度推定部7では、次式により、推定加速度α^を求める。
軸トルク推定部9では、次式により軸トルク推定値τS^を求める。
軸トルク推定部9で求められた軸トルク推定値τS^は、指令値演算部10に入力され、指令値演算部10は次式によりダイナモメータ3の発生トルクτLを求める。
なお、ダイナモメータ3からは、軸トルクτSと指令値演算部10により算出されたトルク指令値τLの偏差に基づいて次式により得られる加速度αが出力される。
尚、以上の説明では、ダイナモメータ3を動力伝達系の出力側(動力源であるエンジン2の出力側)、すなわち、車両でいうと、タイヤ側にダイナモメータ3を設置して電気慣性制御する場合について述べたが、これに限らず動力伝達系の駆動側に適用する場合、すなわち、車両でいうと、エンジン2の代わりにダイナモメータ3を設置してダイナモメータ3の慣性量をエンジン2相当に見せかける電気慣性制御を行う場合も同様である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上述した電気慣性制御の応答には、軸トルクオブザーバ6のトルク推定の遅れにより限界がある。軸トルクオブザーバ6の補償器のゲイン(例えば、比例ゲインG)を上げることで、応答を改善できるが、トルク推定のリップルも大きくなり、軸のねじり共振周波数と一致して、大きな軸トルクの変動が継続的に発生する。本第2実施形態では、軸トルクオブザーバ6のゲインを上げることなく、電気慣性制御の応答を高速にするものである。
同図において、30は、エンジン2の回転速度を変速するトランスミッションであり、エンジン2の回転は、一旦、該トランスミッション30を介して、軸101に伝達される。軸101には、トルク計31が設けられており、軸101の軸トルクτSを、制御装置5における軸トルクオブザーバ6の軸トルク推定部9の出力である、推定された軸トルクτS^に加算されるよう正帰還する。
また、指令値演算部10からの出力は、軸トルクオブザーバ6に戻されるとともに、ダイナモメータ3にダイナモトルク指令τ*として供給されるようになっている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本第3実施形態は、前述した第2実施形態と同様に、軸トルクオブザーバ6のゲインを上げることなく、電気慣性制御の応答を高速にするものである。
Claims (14)
- 動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、
前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、
前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、
一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と、
前記速度検出手段で検出された実速度から高周波成分を除去するフィルタ手段1と、
前記速度推定手段で推定された推定速度から高周波成分を除去するフィルタ手段2と、
フィルタ手段2で高周波成分が除去された前記推定速度とフィルタ手段1で高周波成分が除去された前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、
偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定するトルク推定手段とを備え、
前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段と、
を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置。 - 動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、
前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、
前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、
一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と、
前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、
前記偏差の高調波成分を除去するフィルタ手段と、
前記高調波成分が除去された偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定するトルク推定手段とを備え、
前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段と、
を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置。 - 動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、
前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、
前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、
一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と、
前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、
前記ダイナモメータに接続される実軸トルクと検出する軸トルク検出手段を備え、
前記偏差にオブザーバゲインを乗算し、前記検出された軸トルクによって補償することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定するトルク推定手段とを備え、
前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段と
を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置。 - 動力源を含む動力伝達系の試験装置であって、
前記動力伝達系に軸を介して接続され前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生するダイナモメータと、
前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、
一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する速度推定手段と、
前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する偏差算出手段と、
前記動力伝達系の動力源のトルク指令値発生手段又は駆動トルクを予測する駆動トルク予測手段とを備え、
前記偏差にオブザーバゲインを乗算し、前記トルク指令値又は駆動トルク予測値によって補償することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定するトルク推定手段とを備え、
前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する制御手段と
を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置。 - 前記実速度と推定速度の偏差の算出の前段で、これら実速度と推定速度とのそれぞれの信号系に、互いに同一の特性で高周波成分を除去するローパスフィルタ手段を設けたことを特徴とする請求項3または4いずれかに記載の動力伝達系の試験装置。
- 前記実速度と推定速度との偏差の算出の後段で、その高周波成分を除去するローパスフィルタ手段を設けたことを特徴とする請求項3または4のいずれに記載の動力伝達系の試験装置。
- 前記動力源へのトルク指令値又は駆動トルク予測値の変化点を判断し、トルク指令値又は駆動トルク予測値の変化点で、フィルタ手段のフィルタ時定数を切り換える変化点判断手段を有することを特徴とする請求項1、2、5、または6のいずれかに記載の動力伝達系の試験装置。
- 動力源を含む動力伝達系の試験方法であって、
前記動力伝達系に軸を介して接続されたダイナモメータによって、前記軸にトルクを発生させるか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生させる工程と、
前記実速度を検出する工程と、
一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する工程と、
前記速度検出手段で検出された実速度と前記速度推定手段で推定された推定速度とから高周波成分を除去する工程と、
高周波成分が除去された前記推定速度と高周波成分が除去された前記実速度との偏差を算出する工程と、
偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定する工程とを備え、
前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する工程と、
を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置の制御方法。 - 動力源を含む動力伝達系の試験方法であって、
前記動力伝達系に軸を介して接続されたダイナモメータによって、前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生する工程と、
前記ダイナモメータの実速度を検出する速度検出手段と、
一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する工程と、
前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する工程と、
前記算出された偏差の高調波成分を除去する工程と、
前記高調波成分が除去された偏差にオブザーバゲインを乗算することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定する工程とを備え、
前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する工程と、
を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置の制御方法。 - 動力源を含む動力伝達系の試験方法であって、
前記動力伝達系に軸を介して接続されたダイナモメータによって、前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生する工程と、
前記ダイナモメータの実速度を検出する工程と、
一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する工程と、
前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する工程と、
前記ダイナモメータに接続される実軸トルクと検出する工程を備え、
前記偏差にオブザーバゲインを乗算し、前記検出された軸トルクによって補償することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定する工程とを備え、
前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する工程と
を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置の制御方法。 - 動力源を含む動力伝達系の試験方法であって、
前記動力伝達系に軸を介して接続されたダイナモメータによって、前記軸にトルクを発生するか、又は前記動力源を模擬して前記動力源の出力軸にトルクを発生する工程と、
前記ダイナモメータの実速度を検出する工程と、
一慣性系をモデルとして前記ダイナモメータの速度を推定する工程と、
前記推定速度と前記実速度との偏差を算出する工程と、
前記動力伝達系の動力源のトルク指令値発生手段又は駆動トルクを予測する工程とを備え、
前記偏差にオブザーバゲインを乗算し、前記トルク指令値又は駆動トルク予測値によって補償することにより、前記軸又は前記出力軸の軸トルクを推定する工程とを備え、
前記推定された軸トルクに基づいて前記動力源から見たダイナモメータの慣性量、またはダイナモメータで模擬する動力源の慣性量を所望の慣性量となるように前記ダイナモメータの発生トルクを制御する工程と
を有することを特徴とする動力伝達系の試験装置の制御方法。 - 前記実速度と推定速度の偏差の算出の前段で、これら実速度と推定速度とのそれぞれの信号系において、互いに同一の特性で高周波成分を除去する工程をさらに有することを特徴とする請求項10または11のいずれかに記載の動力伝達系の試験装置の制御方法。
- 前記実速度と推定速度との偏差の算出の後段で、その高周波成分を除去する工程をさらに有することを特徴とする請求項10または11のいずれに記載の動力伝達系の試験装置の制御方法。
- 前記動力源へのトルク指令値又は駆動トルク予測値の変化点を判断し、トルク指令値又は駆動トルク予測値の変化点で、フィルタ手段のフィルタ時定数を切り換える変化点判断手段を有することを特徴とする請求項8、9、12、または13のいずれかに記載の動力伝達系の試験装置の制御方法。
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