JP4642999B2 - エレベータ運転制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の屋外に面した位置に設置されるエレベータを運転制御するエレベータ運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エレベータは建物の屋内に昇降路が設けられているため、落雷等の悪天候の影響による機器の破損、乗りかごへの直接の落雷を受けることはないが、中には屋外に面した位置に乗りかごが設置されているものがある。
【0003】
この種のエレベータでは、乗りかごの前方部分が屋外に突出するように、昇降路が屋外に面しており、また、エレベータの機器も屋外にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなエレベータでは、落雷等の悪天候の影響による機器の破損や乗りかごへの直接の落雷を受ける可能性がある。もし、落雷等の悪天候の影響を受けると、機器の破損によりエレベータの故障に至り、乗客の閉じ込めを起こしてしまう。また、状況によっては乗客の生命にも影響を与えかねない。従来は、落雷等の悪天候検出そのものを行っておらず、当然落雷等の悪天候検出時の管制運転も行っていない。
【0005】
本発明の目的は、悪天候の場合に乗客の乗りかごへの閉じこめを防止すると共に、機器の故障を回避できるエレベータ運転制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係わるエレベータ運転制御装置は、乗りかごが建物の屋外に面する位置に配置されるエレベータを運転制御するエレベータ運転制御装置において、天候状態が予め定めた悪天候であるか否かを判定しその悪天候を検出する悪天候検出装置と、前記悪天候検出装置が悪天候を検出したときその悪天候状態量の程度を判定する判定装置と、前記判定装置で判定した悪天候状態量の程度に応じて乗りかごの悪天候救出運転を行う制御装置とを備え、前記判定装置は、前記悪天候検出装置が悪天候を検出したときその悪天候状態量が予め定めた度合いを逸脱しているか否かを判定し、前記制御装置は、前記悪天候状態量が所定度合いであるときはかご呼び追加登録禁止および乗り場呼びキャンセルとし既存のかご呼びに応答した後に避難階へ引き戻し、前記悪天候状態量が所定度合いを逸脱しているときは最寄り階に停止後に前記避難階に引き戻す運転を行うことを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明に係わるエレベータ運転制御装置においては、悪天候検出装置が悪天候を検出したときは、判定装置にてその悪天候状態量の程度を判定し、制御装置は、悪天候状態量が所定値内であるときはかご呼び追加登録禁止および乗り場呼びキャンセルとし既存のかご呼びに応答した後に避難階へ引き戻す運転を行い、一方、悪天候状態量が所定値内を逸脱しているときは最寄り階に停止後に避難階に引き戻す運転を行う。これにより、悪天候状態に応じた救出運転を行う。
【0010】
請求項2の発明に係わるエレベータ運転制御装置は、請求項1の発明において、前記悪天候検出装置は悪天候として落雷の検出があるか否かを検出し、前記判定装置は、落雷の検出があるときは悪天候状態量として落雷までの距離が所定値内であるか否かにより前記悪天候状態量が所定度合いを逸脱しているか否かを判定することを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明に係わるエレベータ運転制御装置においては、請求項1の発明の作用に加え、判定装置は、悪天候検出装置が落雷の検出をしたときは、悪天候状態量として落雷までの距離が所定値内であるか否かを判定し、所定値内であるときは悪天候の度合いが高く、所定値内を逸脱するときは悪天候の度合いは低いと判定する。
【0012】
請求項3の発明に係わるエレベータ運転制御装置は、請求項1の発明において、前記悪天候検出装置は悪天候として大雨の検出があるか否かを検出し、前記判定装置は、大雨の検出があるときは悪天候状態量として単位時間雨量が所定値内であるか否かにより前記悪天候状態量が所定度合いを逸脱しているか否かを判定することを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明に係わるエレベータ運転制御装置においては、請求項1の発明の作用に加え、判定装置は、悪天候検出装置が大雨の検出をしたときは、悪天候状態量として単位時間雨量が所定値内であるか否かを判定し、所定値内であるときは悪天候の度合いが低く、所定値内を逸脱するときは悪天候の度合いは高いと判定する。
【0014】
請求項4の発明に係わるエレベータ運転制御装置は、請求項1の発明において、前記悪天候検出装置は悪天候として大風の検出があるか否かを検出し、前記判定装置は、大風の検出があるときは悪天候状態量として風速の強さが所定値内であるか否かにより前記悪天候状態量が所定度合いを逸脱しているか否かを判定することを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明に係わるエレベータ運転制御装置においては、請求項1の発明の作用に加え、判定装置は、悪天候検出装置が大風の検出を検出したときは、悪天候状態量として風速の強さが所定値内であるか否かを判定し、所定値内であるときは悪天候の度合いが低く、所定値内を逸脱するときは悪天候の度合いは高いと判定する。
【0016】
請求項5の発明に係わるエレベータ運転制御装置は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項の発明において、前記制御装置が悪天候救出運転を行う場合にはその旨を報知する報知装置を設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項5の発明に係わるエレベータ運転制御装置においては、請求項1ないし請求項4のいずれか1項の発明の作用に加え、報知装置には、制御装置が悪天候救出運転を行う場合にその旨が報知される。従って、乗りかごの乗客は悪天候救出運転の内容が分かる。
【0018】
請求項6の発明に係わるエレベータ運転制御装置は、乗りかごが建物の屋外に面する位置に配置されるエレベータを運転制御するエレベータ運転制御装置において、天候状態が予め定めた悪天候であるか否かを判定しその悪天候を検出する悪天候検出装置と、前記悪天候検出装置が悪天候を検出したとき乗りかごの悪天候救出運転を行う制御装置と、前記制御装置が悪天候救出運転を行う場合に、かご呼び追加登録禁止および乗り場呼びキャンセルとし既存のかご呼びに応答した後に避難階へ引き戻す乗りかごの運転を行うか、最寄り階に停止後に前記避難階に引き戻す運転を行うかを予め選択するための運転方法選択装置を設けたことを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明に係わるエレベータ運転制御装置においては、制御装置は、悪天候検出装置が悪天候を検出したとき運転方法選択装置で選択された運転方法で悪天候救出運転を行う。例えば、かご呼び追加登録禁止および乗り場呼びキャンセルとし既存のかご呼びに応答した後に避難階へ引き戻す乗りかごの運転を行う。または、最寄り階に停止後に前記避難階に引き戻す運転を行う。
【0020】
請求項7の発明に係わるエレベータ運転制御装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項の発明において、前記制御装置が行う悪天候救出運転を自動操作とするか手動操作とするかを切り替える自動手動切り替え装置を設けたことを特徴とする。
【0021】
請求項7の発明に係わるエレベータ運転制御装置においては、請求項1ないし請求項5のいずれか1項の発明の作用に加え、自動手動切り替え装置により、制御装置が行う悪天候救出運転を自動操作とするか手動操作とするかを切り替える。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置をエレベータに適用した場合のブロック構成図である。建物10に設けられた昇降路11は、建物10の屋外に向かって一面が開放しており、この昇降路11に格納されている乗りかご12は、その前方側の正面12aが建物10から突き出し屋外に面した状態で昇降するようになっている。
【0023】
建物10の最上階には機械室13が設けられており、この機械室13には巻上機14が設置されている。乗りかご12は主索15で吊り下げられ、この主索15は、巻上機14のメインシーブ16に巻掛けられるとともに、その末端は釣り合い重り17に止着されている。
【0024】
また、機械室13には制御盤18が設置されており、エレベータの運転を制御する制御装置20と、悪天候検出装置21が悪天候を検出したときにその悪天候状態量の程度を判定する判定装置19とを備えている。判定装置19は判定の基準とする閾値を変更することが可能である。悪天候検出装置21は建物10の屋上に設置されて、エレベータの設置個所周辺の悪天候を検出するもので、大雨、大風、落雷等を検出する装置で構成される。また、避難階例えば最上階には、屋根状のかご保護部材22が備えられており、乗り場には乗り場操作盤26が設けられている。
【0025】
いま、悪天候検出装置21が悪天候を検出したとすると、判定装置19にてその悪天候状態量の程度を判定し、制御装置20は、判定装置19で判定した悪天候状態量の程度に応じて乗りかご12の悪天候救出運転を行い、最終的に乗りかご12をかご保護部材22が備えられた避難階に停止させる。
【0026】
図2は、悪天候救出運転時の第1の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャートである。悪天候検出装置21により、落雷、大雨、大風等の悪天候が検出されたか否かを判定し(STEP1)、悪天候でない場合には処理を終了する。一方、悪天候が検出された場合には、判定装置19にて悪天候の度合いが所定値内か否かを判定する(STEP2)。
【0027】
悪天候の度合いが所定値内であった場合、制御装置20にてかご呼びを追加登録禁止すると共に乗り場呼びをキャンセルし(STEP3)、既存のかご呼びに応答させて乗りかご12内の乗客を降車させる(STEP4)。所定範囲を超えていた場合には、最寄り階に停止させ(STEP3A)、最寄り階で乗りかご12内の乗客を降車させる(STEP4)。そして、乗客を降車させた後、屋根等のかごを保護するかご保護部材22を有する避難階(例えば最上階)への引き戻しを行い(STEP5)、エレベータを運転休止とする(STEP6)。
【0028】
次に、図3は、第1の実施の形態における悪天候検出装置21が落雷検出装置である場合のエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャートである。落雷検出装置は雷光を検出する受光装置と雷音を検出する受音装置とから構成される。
【0029】
まず、悪天候検出装置21である落雷検出装置が落雷を検出したか否かを判定し(STEP1)、落雷が検出されないときは処理を終了する。一方、落雷が検出されたときは、判定装置19にて、悪天候状態量として落雷までの距離が所定値内であるか否かを判定する(STEP2)。
【0030】
落雷が発生した場合には、落雷検出装置の受光装置によって落雷の光が検出され、また、落雷検出装置の受音装置によって落雷の音が検出される。判定装置19では、雷光と雷音との検出時間差からエレベータの設置個所と落雷地点との間の距離を算出し、所定値内であるか否かの比較判定が行われる。
【0031】
落雷までの距離が所定値範囲を超えていた場合、制御装置20にてかご呼びを追加登録禁止とすると共に、乗り場呼びをキャンセルする(STEP3)。そして、既存のかご呼びに応答し、応答した階で乗りかご内の乗客を降車させる(STEP4)。
【0032】
一方、落雷までの距離が所定値内であった場合には、最寄り階に乗りかごを停止させ(STEP3A)、その最寄り階で乗りかご内の乗客を降車させる(STEP4)。そして、乗客を降車させた後に、屋根等のかごを保護するかご保護部材22を有する避難階(例えば最上階)への引き戻しを行い(STEP5)、エレベータを運転休止とする(STEP6)。
【0033】
図4は、第1の実施の形態における悪天候検出装置21が大雨検出装置である場合のエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャートである。大雨検出装置は雨量計で構成される。
【0034】
まず、悪天候検出装置21である大雨検出装置が大雨を検出したか否かを判定し(STEP1)、大雨が検出されないときは処理を終了する。一方、大雨が検出されたときは、判定装置19にて、悪天候状態量として単位時間雨量が所定値内であるか否かを判定する(STEP2)。すなわち、雨量計により測定された単位時間あたりの雨量が所定値内か否かで判定される。
【0035】
単位時間雨量が所定値内であった場合には、制御装置20にてかご呼びを追加登録禁止すると共に乗り場呼びをキャンセルする(STEP3)。そして、既存のかご呼びに応答し、応答した階で乗りかご内の乗客を降車させる(STEP4)。
【0036】
一方、単位時間雨量が所定値内を超えていた場合には、最寄り階に乗りかごを停止させ(STEP3A)、その最寄り階で乗りかご内の乗客を降車させる(STEP4)。乗客を降車させた後に、屋根等のかごを保護するかご保護部材22を有する避難階への引き戻しを行い(STEP5)、エレベータを運転休止とする(STEP6)。
【0037】
図5は、第1の実施の形態における悪天候検出装置21が大風検出装置である場合のエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャートである。大風検出装置は風速計で構成される。
【0038】
まず、悪天候検出装置21である大風検出装置が大風を検出したか否かを判定し(STEP1)、大風が検出されないときは処理を終了する。一方、大風が検出されたときは、判定装置19にて、悪天候状態量として風速の強さが所定値内であるか否かを判定する(STEP2)。
【0039】
風速の強さが所定値内であった場合には、制御装置20にてかご呼びを追加登録禁止すると共に乗り場呼びをキャンセルする(STEP3)。そして、既存のかご呼びに応答し、応答した階で乗りかご内の乗客を降車させる(STEP4)。
【0040】
一方、風速の強さが所定値内を超えていた場合には、最寄り階に乗りかごを停止させ(STEP3A)、その最寄り階で乗りかご内の乗客を降車させる(STEP4)。乗客を降車させた後に、屋根等のかごを保護するかご保護部材22を有する避難階への引き戻しを行い(STEP5)、エレベータを運転休止とする(STEP6)。
【0041】
この第1の実施の形態によれば、悪天候検出をした場合に、悪天候が度合いが大きくない場合には既存のかご呼びに応答した後に避難階で停止し、悪天候の度合いが大きい場合には最寄り階への着床の管制運転を行い乗客を降車させる。これにより、乗りかご12に乗客を閉じ込めることを防止し、乗客の安全を守ると共に、乗りかご12は乗りかご12を保護する構造を有する避難階に停止させて乗りかご12の保護が図れる。
【0042】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図6は本発明の第2の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置をエレベータに適用した場合のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、制御装置20が悪天候救出運転を行う場合にはその旨を報知する報知装置23を設けたものである。その他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0043】
図6に示しように、乗りかご12内には報知装置23が設置されており、制御装置20が悪天候救出運転を行う場合には、報知装置23にて乗客に悪天候救出運転の内容が報知される。例えば、悪天候による管制運転に移行した旨、最寄り階に着床する旨、避難階へ引き戻す旨を報知する。図6では、乗りかご12内に報知装置23を設けたものを示したが、各階の乗り場ホールにも設けるようにしても良い。報知装置23としては音声案内を行う音声出力装置や文字による表示を行う表示装置等を用いる。
【0044】
図7は、第2の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャートである。悪天候検出装置21により、落雷、大雨、大風等の悪天候が検出されたか否かを判定し(STEP1)、悪天候でない場合には処理を終了する。一方、悪天候が検出された場合には、判定装置19にて悪天候の度合いが所定値内か否かを判定する(STEP2)。
【0045】
悪天候の度合いが所定値内であった場合、制御装置20にてかご呼びを追加登録禁止すると共に乗り場呼びをキャンセルする(STEP3)。このとき報知装置23に対してかご内乗客又は乗り場待ち客への報知指令を出力し、例えば、音声案内にて、かご内乗客に対して新規のかご呼び登録を禁止し既存のかご呼びのみに応答する管制運転に移行する旨を報知する。また、乗り場の客に対しては、管制運転に移行し乗り場呼びに応答できなくなった旨を報知する(STEP4)。そして、既存のかご呼びに応答させて乗りかご12内の乗客を降車させる(STEP4)。
【0046】
一方、所定範囲を超えていた場合には、最寄り階に停止させる管制運転を行うと共に(STEP3A)、報知装置23に対してかご内乗客又は乗り場待ち客への報知指令を出力する。例えば、音声案内にて、かご内乗客に対して最寄り階に停止する旨を、乗り場待ち客に対して、管制運転に移行し乗り場呼びに応答できなくなった旨を報知する(STEP4)。そして、最寄り階で乗りかご12内の乗客を降車させた後(STEP5)、屋根等のかごを保護するかご保護部材22を有する避難階への引き戻しを行い(STEP6)、エレベータを運転休止とする(STEP7)。
【0047】
この第2の実施の形態によれば、悪天候救出運転に移行したことを報知装置23により乗客に対して報知するので、乗客へのサービスが向上する。
【0048】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図8は本発明の第3の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置をエレベータに適用した場合のブロック構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、判定装置19に代えて、悪天候救出運転の運転方法を選択するための運転方法選択装置24を設けたものである。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0049】
図8に示すように、運転方法選択装置24は制御盤18あるいは乗り場操作盤26に設けられており、予め定めた運転方法を、例えばエレベータ管理者が乗り場操作盤26に設けられたスイッチにより選択する。すなわち、最寄り階着床とするか、かご呼びを追加登録禁止とするかを選択する。
【0050】
制御装置20は、悪天候検出装置21が悪天候を検出したとき、あるいはエレベータ管理者が悪天候の状況を見て、運転方法選択装置23から選択入力することによって、運転方法選択装置23で選択された運転方法による管制運転を行うことになる。
【0051】
図9は、第3の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャートである。悪天候検出装置21により、落雷、大雨、大風等の悪天候が検出されたか否かを判定し(STEP1)、悪天候でない場合には処理を終了する。一方、悪天候が検出された場合には、制御装置20は運転方法選択装置24で選択された運転方法を判断する(STEP2)。運転方法としては、例えば、かご呼び追加登録禁止、または最寄り階停止がある。
【0052】
かご呼び追加登録禁止が選択されていた場合、制御装置20にてかご呼びを追加登録を禁止すると共に乗り場呼びをキャンセルし(STEP3)、既存のかご呼びに応答させて乗りかご12内の乗客を降車させる(STEP4)。最寄り階停止が選択されていた場合には、最寄り階に停止させ(STEP3A)、最寄り階で乗りかご12内の乗客を降車させる(STEP4)。そして、乗客を降車させた後、屋根等のかごを保護するかご保護部材22を有する避難階への引き戻しを行い(STEP5)、エレベータを運転休止とする(STEP6)。
【0053】
この第3の実施の形態によれば、予め運転方法選択装置24により悪天候救出運転時の運転方法を設定しておく、あるいは必要に応じて選択できるので、悪天候が検出された場合に乗りかご12の運転状態が即座に把握できる。
【0054】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図10は本発明の第4の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置をエレベータに適用した場合のブロック構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、制御装置20が行う悪天候救出運転を自動操作とするか手動操作とするかを切り替えるための自動手動切り替え装置25を設けたものである。
【0055】
図10において、自動手動切り替え装置25は制御盤18あるいは乗り場操作盤26に設けられ、エレベータ管理者により手動または自動が選択される。制御装置20は、自動手動切り替え装置25の入力が自動である場合は、悪天候検出装置21からの悪天候判定入力によって乗りかご12を悪天候救出運転させ、手動である場合は、悪天候検出装置21の入力によらず手動で乗りかご12を運転させる。
【0056】
図11は、第4の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャートである。まず、制御装置20は自動手動切り替え装置25からの入力により、手動自動切り替え装置25で自動または手動のいずれが選択されているかを判定する(STEP1)。自動が選択されている場合には、悪天候検出装置21により、落雷、大雨、大風等の悪天候が検出されたか否かを判定し(STEP2)、悪天候でない場合には処理を終了する。一方、悪天候が検出された場合には、判定装置19にて悪天候の度合いが所定値内か否かを判定する(STEP3)。
【0057】
悪天候の度合いが所定値内であった場合、制御装置20にてかご呼びを追加登録禁止すると共に乗り場呼びをキャンセルし(STEP4)、既存のかご呼びに応答させて乗りかご12内の乗客を降車させる(STEP5)。所定範囲を超えていた場合には、最寄り階に停止させ(STEP4A)、最寄り階で乗りかご12内の乗客を降車させる(STEP5)。そして、乗客を降車させた後、屋根等のかごを保護するかご保護部材22を有する避難階への引き戻しを行い(STEP6)、エレベータを運転休止とする(STEP7)。
【0058】
一方、手動が選択されている場合には、エレベータ管理者からの運転指令を判断し(STEP2A)、手動での運転方法に従って運転する。例えば、かご呼び追加登録禁止であった場合には、制御装置20にてかご呼びを追加登録禁止すると共に乗り場呼びをキャンセルし(STEP4)、既存のかご呼びに応答させて乗りかご12内の乗客を降車させる(STEP5)。また、最寄り階停止である場合には、最寄り階に停止させ(STEP4A)、最寄り階で乗りかご12内の乗客を降車させる(STEP5)。
【0059】
そして、乗客を降車させた後、屋根等のかごを保護するかご保護部材22を有する避難階への引き戻しを行い(STEP6)、エレベータを運転休止とする(STEP7)。
【0060】
第4の実施の形態によれば、自動手動切り替え装置25によりエレベータ管理者により手動による運転方法ができるので、状況に応じて適切な運転が可能となる。
【0061】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、悪天候によりエレベータの故障が起こり得る場合に、天候状態によって管制運転を行うので、乗客の乗りかごへの閉じこめの可能性を低減でき、乗客の安全を守ることが可能となる。また、エレベータをかご保護部材のある避難階へ待機させるのでエレベータ機器の故障を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置をエレベータに適用した場合のブロック構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の第1の実施の形態における悪天候検出装置が落雷検出装置である場合のエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の第1の実施の形態における悪天候検出装置が大雨検出装置である場合のエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の第1の実施の形態における悪天候検出装置が大風検出装置である場合のエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置をエレベータに適用した場合のブロック構成図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置をエレベータに適用した場合のブロック構成図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャート。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置をエレベータに適用した場合のブロック構成図。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係わるエレベータ運転制御装置の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…建物、11…昇降路、12…乗りかご、13…機械室、14…巻上機、15…主索、16…メインシーブ、17…釣り合い重り、18…制御盤、19…判定装置、20…制御装置、21…悪天候検出装置、22…かご保護部材、23…報知装置、24…運転方法選択装置、25…自動手動切り替え装置、26…乗り場操作盤

Claims (7)

  1. 乗りかごが建物の屋外に面する位置に配置されるエレベータを運転制御するエレベータ運転制御装置において、天候状態が予め定めた悪天候であるか否かを判定しその悪天候を検出する悪天候検出装置と、前記悪天候検出装置が悪天候を検出したときその悪天候状態量の程度を判定する判定装置と、前記判定装置で判定した悪天候状態量の程度に応じて乗りかごの悪天候救出運転を行う制御装置とを備え、前記判定装置は、前記悪天候検出装置が悪天候を検出したときその悪天候状態量が予め定めた度合いを逸脱しているか否かを判定し、前記制御装置は、前記悪天候状態量が所定度合いであるときはかご呼び追加登録禁止および乗り場呼びキャンセルとし既存のかご呼びに応答した後に避難階へ引き戻し、前記悪天候状態量が所定度合いを逸脱しているときは最寄り階に停止後に前記避難階に引き戻す運転を行うことを特徴とするエレベータ運転制御装置。
  2. 前記悪天候検出装置は悪天候として落雷の検出があるか否かを検出し、前記判定装置は、落雷の検出があるときは悪天候状態量として落雷までの距離が所定値内であるか否かにより前記悪天候状態量が所定度合いを逸脱しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ運転制御装置。
  3. 前記悪天候検出装置は悪天候として大雨の検出があるか否かを検出し、前記判定装置は、大雨の検出があるときは悪天候状態量として単位時間雨量が所定値内であるか否かにより前記悪天候状態量が所定度合いを逸脱しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ運転制御装置。
  4. 前記悪天候検出装置は悪天候として大風の検出があるか否かを検出し、前記判定装置は、大風の検出があるときは悪天候状態量として風速の強さが所定値内であるか否かにより前記悪天候状態量が所定度合いを逸脱しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ運転制御装置。
  5. 前記制御装置が悪天候救出運転を行う場合にはその旨を報知する報知装置を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のエレベータ運転制御装置。
  6. 乗りかごが建物の屋外に面する位置に配置されるエレベータを運転制御するエレベータ運転制御装置において、天候状態が予め定めた悪天候であるか否かを判定しその悪天候を検出する悪天候検出装置と、前記悪天候検出装置が悪天候を検出したとき乗りかごの悪天候救出運転を行う制御装置と、前記制御装置が悪天候救出運転を行う場合に、かご呼び追加登録禁止および乗り場呼びキャンセルとし既存のかご呼びに応答した後に避難階へ引き戻す乗りかごの運転を行うか、最寄り階に停止後に前記避難階に引き戻す運転を行うかを予め選択するための運転方法選択装置を設けたことを特徴とするエレベータ運転制御装置。
  7. 前記制御装置が行う悪天候救出運転を自動操作とするか手動操作とするかを切り替える自動手動切り替え装置を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のエレベータ運転制御装置。
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