JP7159374B2 - エレベータ制御システムおよび地震感知時の運転方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、エレベータ制御システムおよび地震感知時の運転方法に関する。
エレベータには、地震感知器によって地震の発生が感知された場合に、当該エレベータを地震管制運転させるものがある。
従来のエレベータにおいては、地震感知器が乗りかごの昇降路の下部(ピット)に配置されることが通常であった。そのため、昨今のゲリラ豪雨や台風などの発生に伴って昇降路内が雨水などにより浸水した場合、浸水の影響によって地震感知器が誤動作したり、地震感知器が故障したりすることが懸念される。
エレベータにおいて、地震感知器の誤動作や故障は、実際には地震が発生していないにもかかわらず地震管制運転に切替わったり、最悪の場合にはエレベータの運転が停止されて、利用者(乗降客)に不便を強いる要因となる。逆に、地震発生時に地震管制運転が適切に行われないなどの不具合を生じさせる可能性もある。
なお、一例として、浸水による地震感知器の動作異常を回避できるように構成された非常用エレベータの制御盤が既に提案されている。ただし、この非常用エレベータの制御盤は、火災発生時の消火活動によるピット浸水を原因とする地震感知器の動作異常を、複数の地震感知器を設置することによって回避し、適切な管制運転を確実に実行できるようにしたものであった。
特開2017-206356号公報
このように、地震発生時にエレベータを地震管制運転させることが可能なシステムにおいて、特に、雨水などの浸水による地震感知器の動作異常は地震管制運転を適切に行う際の妨げとなるため、改善が望まれていた。
本発明の実施形態は、浸水による地震感知器の動作異常に起因した地震管制運転を防ぐことができ、利用者の安全性と利便性とを容易に確保できるエレベータ制御システムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、エレベータの昇降路の下部に設置された地震感知器と、前記地震感知器からの地震感知信号を取得し、当該地震感知信号が地震の発生に伴うものであるかの有効性を判定する判定装置と、前記判定装置によって前記地震感知信号の有効性が有効と判定された場合に、前記エレベータを地震管制運転させるエレベータ制御装置と、を具備し、前記判定装置は、前記地震感知信号の有効性を判定する判定処理部と、前記判定処理部によって前記地震感知信号の有効性が無効と判定された場合に、前記地震感知器をリセットさせるリセット処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の他の実施形態は、エレベータの昇降路の下部に設置された地震感知器からの地震感知信号を取得し、当該地震感知信号が地震の発生に伴うものであるかの有効性を判定処理部により判定し、前記判定処理部によって前記地震感知信号の有効性が有効と判定された場合に、エレベータ制御装置が前記エレベータを地震管制運転させ、前記判定処理部によって前記地震感知信号の有効性が無効と判定された場合に、リセット処理部により前記地震感知器をリセットさせることを特徴とする。
第1の実施形態に係るエレベータ制御システムの概略構成図。 図1に示したエレベータ制御システムにおける地震感知器異常判定装置のブロック図。 図1に示したエレベータ制御システムの動作例を説明するフローチャート。 第2の実施形態に係るエレベータ制御システムの概略構成図。 図4に示したエレベータ制御システムにおける地震感知器異常判定装置のブロック図。 図4に示したエレベータ制御システムの動作例を説明するフローチャート。 第3の実施形態に係るエレベータ制御システムの概略構成図。 図7に示したエレベータ制御システムにおける地震感知器異常判定装置のブロック図。 図7に示したエレベータ制御システムの動作例を説明するフローチャート。 第3の実施形態に係るエレベータ制御システムの他の動作例を説明するフローチャート。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエレベータ制御システムの構成例を示す概略図である。なお、以下では、n階建てのビル(建屋)内に設置された1機のエレベータを例示して説明するが、複数機のエレベータが設置されてなる場合にも適用可能である。また、ビル内に限らず、屋外や歩道橋などに設置されたエレベータであっても良い。
図1において、本エレベータ制御システムは、例えば、エレベータ(昇降機ともいう)ELと、該エレベータELに公衆回線網(通信回線)31介して接続された監視センタ30と、を備えてなる構成とされている。
エレベータELは、例えば図1に示すように、乗りかご(搭乗部)1、つり合い重り2、ロープ3、巻上機4、テールコード6、エレベータ制御装置10、および、地震感知器異常判定装置20などを備えている。ここで、昇降路7の上部の機械室9に配置された巻上機4に掛け渡されたロープ3の一端には乗りかご1が、該ロープ3の他端にはつり合い重り2が、それぞれつるべ式に吊り下げられている。
乗りかご1は、例えば、地下階と地上階とからなる各階床(フロア)の乗り場(ホール)40間を、昇降路7に沿って昇降動作されて、搭乗する利用者(搭乗者)を目的階である行き先階まで搬送するものである。
乗りかご1は、図示省略のドア開閉装置やかごドア5、および、主に利用者が操作するかご内操作装置8などを備えている。なお、乗りかご1としては、図示省略の利用者の状況(例えば、満員)を検知する荷重検出器や内部を監視するカメラなどを備えるものであっても良い。
各乗り場40には、それぞれ、ホール扉(図示省略)、乗り場操作装置41、および、到着通知ランプ(図示省略)などが設けられている。
乗り場操作装置41は、各フロアの乗り場40において、当該エレベータELを利用する際に利用者が操作するもので、例えば、図示していない階床表示器(ホールインジケータ)や乗り場呼びボタンなどを備えている。
エレベータ制御装置10は、かご内操作装置8や乗り場操作装置41の操作に基づいて巻上機4などを制御して、乗りかご1を昇降動作させるものである。エレベータ制御装置10は、通常運転(平常運転)モードと、非常事態などの緊急時、特に地震発生時に自動復旧のための地震管制運転を行う管制運転モードと、を備えている。エレベータ制御装置10は、ここでは機械室9内に設けられているが、例えば昇降路7内に設けることも可能である。
また、エレベータ制御装置10には、地震発生時に出力される地震感知器33からの地震感知信号の有効性を判定する地震感知器異常判定装置20が接続されている。地震感知器異常判定装置20は、例えば、機械室9内に配置されて、地震感知器33の地震感知信号と浸水センサ35の浸水検知信号とから該地震感知信号が有効と判定される場合に、エレベータ制御装置10にエレベータELの地震管制運転を行わせるものである。
ここで、地震感知器異常判定装置20は、例えば図2に示すように、有効性判定処理部22と、エラー処理部24と、リセット処理部26と、を備えてなる構成とされている。
有効性判定処理部22は、地震感知器33からの地震感知信号と浸水センサ35からの浸水検知信号とを取得し、例えば両信号の出力タイミングに基づいて、地震感知信号の有効性を判定するようになっている。即ち、地震感知器33からの地震感知信号のオンのタイミングよりも、浸水センサ35からの浸水検知信号のオンのタイミングが先行している場合に、地震感知信号の有効性を無効と判定するようになっている。つまり、有効性が無効ということは、地震の発生に伴って地震感知器33より出力される地震感知信号は誤りであり、水没などにより地震感知器33が動作異常となっている可能性を示唆する。
エラー処理部24は、有効性判定処理部22によって地震感知信号の有効性が無効と判定された場合に各種のエラー処理を行うもので、例えば、地震感知器33の動作異常を外部に報知したり、監視センタ30に通知するようにしても良い。
リセット処理部26は、有効性判定処理部22によって地震感知信号の有効性が無効と判定された場合に、当該地震感知器33のリセット処理を行うためのもので、例えば、地震感知器33を電気的に切り離すようになっている。
本実施形態において、地震感知器33は、P波感知器、低ガル感知器、または、高ガル感知器といった地震検知器であって、例えば図1に示すように、エレベータELの昇降路7の下部に設置されている。
同様に、浸水センサ35は、ゲリラ豪雨や台風などの発生に伴うピット内への雨水などの浸水(または、冠水や漏水など)を感知するピット漏水センサであって、例えば図1に示すように、エレベータELの昇降路7の下部に設置されている。
監視センタ30は、エレベータ制御装置10から公衆回線網31を介して提供される当該エレベータELの乗りかご1の運転状況(運行状態)などを常時、遠隔地にて集中的に監視するものである。監視センタ30は、複数台のエレベータELでの異常の発生などを一括して監視することが可能とされている。これにより、当該監視センタ30によって、例えば緊急時には、対象となる地域の複数のエレベータELにおける各乗りかご1の運行を管制運転に切替えるなどの遠隔操作が可能となっている。
なお、監視センタ30は、地震感知時に当該エレベータELが設置されたビルの周辺地域で発生した地震の有無や震度などの状況(地震発生情報)を、地震感知器異常判定装置20に提供することが可能とされている(詳細については後述する)。
本実施形態においては、地震感知器異常判定装置20によって、地震感知器33からの地震感知信号の有効性を判定し、有効と判定される場合に、エレベータ制御装置10によるエレベータELの地震管制運転が行われるようにしている。即ち、地震感知器33からの地震感知信号の有効性が無効と判定される場合、浸水による地震感知器33の誤動作や故障などの動作異常を推定できる。
そこで、地震感知信号の有効性が無効と判定される場合には、地震の発生は感知されていないものとして扱うようにする。これにより、地震感知器33の動作異常に起因する地震管制運転を防止できるとともに、エレベータELの運転が停止されたり、通常運転と地震管制運転とを繰り返すといった不具合を解消できるようになる。したがって、地震管制運転を適切に行わせることが可能となり、利用者の安全性や利便性を容易に確保できるようになる。
次に、図3を参照して、本実施形態のエレベータ制御システムにおいて、地震感知器33からの地震感知信号の有効性を判定する際の動作について、より具体的に説明する。
まずは、エレベータELの通常運転中に、昇降路7内に設置された地震感知器33が地震の発生を感知して、地震感知信号を出力したとする(ステップS101)。
そして、その地震感知信号が地震感知器異常判定装置20にて取得されると(ステップS102のYES)、有効性判定処理部22によって、地震感知信号の有効性が判定される(ステップS103、S104)。
即ち、本実施形態では、浸水センサ35からの浸水検知信号がオンされている場合(ステップS103のYES)、その浸水検知信号と地震感知器33からの地震感知信号とを比較し、いずれが先にオンしたかによって地震感知信号の有効性が判定される。例えば、浸水センサ35からの浸水検知信号がオンされるよりも先に地震感知器33からの地震感知信号がオンされていた場合(ステップS104のYES)、地震感知信号の有効性が有効と判定される。これにより、通常運転中のエレベータELが地震管制運転を行うように切替えるか、または通常運転を継続させるように、エレベータ制御装置10が制御される(ステップS107)。
一方、浸水センサ35からの浸水検知信号が地震感知器33からの地震感知信号よりも先にオンされていた場合(ステップS104のNO)、地震感知信号の有効性が無効と判定される。すると、リセット処理部26によって、地震感知器33のリセット処理が行われる(ステップS105)。これにより、エレベータELの通常運転が継続されるように、エレベータ制御装置10が制御される(ステップS106)。
なお、実際の地震発生時には、監視センタ30からの指示によって強制的に地震管制運転が行われるようにしても良い。これにより、地震発生時に地震管制運転が行われないといった不具合を解消できる。
上記したように、本実施形態によれば、浸水などに起因した地震感知器33の誤った出力によって、エレベータELが地震管制運転に切替えられるのを抑制することが可能となる。特に、浸水によって地震感知器33が動作異常となった場合に、地震が発生していないにもかかわらず地震管制運転が行われるなどの不具合を、より確実に解消できる。それ故、地震管制運転を適切に行わせることが可能となり、利用者の安全性と利便性とを容易に確保できるようになるものである。
しかも、浸水センサ35からの浸水検知信号が先にオンしたのか、地震感知器33からの地震感知信号が先にオンしたのか、によって地震感知信号の有効性を判定するようにしたことにより、特別なセンサなどを用いることなく、有効性の判定を簡単に行い得る。
また、有効性判定処理部22を設け、浸水検知信号が先にオンした場合に地震感知信号の有効性を無効と判定するようにしたので、地震感知信号が先にオンした場合には、感知器を切替えたりすることなく、そのまま地震管制運転へと移行させることが可能である。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係るエレベータ制御システムの構成例を示す概略図である。なお、第1の実施形態で示したエレベータ制御システムと同じ個所には同一または類似の符号を付し、詳しい説明は省略する。
本実施形態に係るエレベータ制御システムは、例えば図4に示すように、地震感知器異常判定装置20が、監視センタ30から提供される地震発生情報に基づいて、地震感知器33からの地震感知信号の有効性を判定するように構成されている。
即ち、第2の実施形態において、地震感知器異常判定装置20は、例えば図5に示すように、地震感知器33からの地震感知信号と、公衆回線網31を介して提供される監視センタ30からの地震発生情報とを取り込んで、地震感知信号の有効性を判定する有効性判定処理部22を備えてなる構成とされている。
次に、図6を参照して、本実施形態のエレベータ制御システムにおいて、地震感知器33からの地震感知信号の有効性を判定する際の動作について、より具体的に説明する。
まずは、エレベータELの通常運転中に、昇降路7内に設置された地震感知器33が地震の発生を感知して、地震感知信号を出力したとする(ステップS101)。
そして、その地震感知信号が地震感知器異常判定装置20にて取得されると(ステップS102のYES)、有効性判定処理部22によって、地震感知信号の有効性が判定される(ステップS201、S202)。
即ち、本実施形態では、例えば、地震感知器33からの地震感知信号の取得に伴って、監視センタ30に地震発生の問い合わせが行われる(ステップS201)。これに対し、監視センタ30から地震発生情報の提供があった場合、その地震発生情報の提供に応じて、地震感知信号の有効性が判定される。例えば、地震発生情報として、当該地域において、地震の発生が報告された場合(ステップS202のYES)、地震感知信号の有効性が有効と判定される。これにより、通常運転中のエレベータELが地震管制運転を行うように切替えるか、または通常運転を継続させるように、エレベータ制御装置10が制御される(ステップS107)。運転の切替えを行うかどうかは、震度などに応じて決定するようにしても良い。
一方、問い合わせに対して監視センタ30から地震発生情報の提供がなかった場合(ステップS202のNO)、地震感知信号の有効性が無効と判定される。すると、リセット処理部26によって、地震感知器33のリセット処理が行われる(ステップS105)。これにより、エレベータELの通常運転が継続されるように、エレベータ制御装置10が制御される(ステップS106)。
このように、実際の地震発生時には、監視センタ30からの地震発生情報の提供によって確実に地震管制運転が行われる。これにより、地震発生時に地震管制運転が行われないといった不具合を解消できる。
本実施形態とした場合においても、地震感知器33の誤った出力によって、エレベータELが地震管制運転に切替えられるのを抑制することが可能となる。特に、浸水によって地震感知器33が動作異常となった場合に、地震が発生していないにもかかわらず地震管制運転が行われるなどの不具合を、より確実に解消できる。それ故、地震管制運転を適切に行わせることが可能となり、利用者の安全性と利便性とを容易に確保できるようになるものである。
[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態に係るエレベータ制御システムの構成例を示す概略図である。なお、第1および第2の実施形態で示したエレベータ制御システムと同じ箇所には同一または類似の符号を付し、詳しい説明は省略する。
本実施形態に係るエレベータ制御システムは、例えば図7に示すように、地震感知器異常判定装置20が、ピットに設けられたメインの地震感知器(主地震感知器)33とは別に、追加で設けられたいくつかのサブの地震感知器(副地震感知器)33a,33b,…を備える。そして、副地震感知器33a,33b,…からの地震感知信号に基づいて、主地震感知器33からの地震感知信号の有効性を判定するように構成されている。
なお、副地震感知器33a,33b,…は、雨水などの浸水による影響を受け難い、例えば、昇降路7の途中や上部などに設置するのが望ましい。
即ち、本実施形態の地震感知器異常判定装置20は、例えば図8に示すように、主地震感知器33からの地震感知信号と、副地震感知器33a,33b,…からの地震感知信号とを取り込んで、主地震感知器33からの地震感知信号の有効性を判定する有効性判定処理部22を備えてなる構成とされている。
次に、図9を参照して、本実施形態のエレベータ制御システムにおいて、主地震感知器33からの地震感知信号の有効性を判定する際の動作について、より具体的に説明する。
まずは、エレベータELの通常運転中に、昇降路7内に設置された主地震感知器33が地震の発生を感知して、地震感知信号を出力したとする(ステップS101)。
そして、その地震感知信号が地震感知器異常判定装置20にて取得されると(ステップS102のYES)、有効性判定処理部22によって、地震感知信号の有効性が判定される(ステップS301、S302)。
即ち、第3の実施形態では、例えば、主地震感知器33からの地震感知信号に伴って、その他の副地震感知器33a,33b,…からの地震感知信号の確認が行われる(ステップS301)。そして、その他の副地震感知器33a,33b,…からの地震感知信号が確認されたか否かによって、主地震感知器33からの地震感知信号の有効性が判定される。例えば、主地震感知器33からの地震感知信号が確認された場合(ステップS302のYES)、その地震感知信号の有効性が有効と判定される。これにより、通常運転中のエレベータELが地震管制運転を行うように切替えるか、または通常運転を継続させるように、エレベータ制御装置10が制御される(ステップS107)。
一方、副地震感知器33a,33b,…からの地震感知信号が確認されない場合(ステップS302のNO)、主地震感知器33からの地震感知信号の有効性が無効と判定される。すると、リセット処理部26によって、主地震感知器33のリセット処理が行われる(ステップS105)。これにより、エレベータELの通常運転が継続されるように、エレベータ制御装置10が制御される(ステップS106)。
このように、ピットに設けられた地震感知器33の浸水による動作異常に起因する地震感知信号の有効性の判定が、ピットとは異なる場所に設けられたサブの地震感知器33a,33b,…の地震感知信号に基づいて行われる。
即ち、本実施形態によっても、地震感知器33の誤った出力によって、エレベータELが地震管制運転に切替えられるのを抑制することが可能となる。特に、浸水によって地震感知器33が動作異常となった場合に、地震が発生していないにもかかわらず地震管制運転が行われるなどの不具合を、より確実に解消できる。それ故、地震管制運転を適切に行わせることが可能となり、利用者の安全性と利便性とを容易に確保できるようになるものである。
なお、本実施形態においては、上記した副地震感知器33a,33b,…からの地震感知信号が確認されない場合に、地震感知器33のリセット処理が行われるようにした場合について説明したが、これに限定されるものではない。即ち、地震感知器33を単にリセットさせる場合に限らず、例えば図10に示すように、以降の地震感知動作を地震感知器33a,33b,…を用いて行うように地震感知器の切替えを行うようにしても良い(図10のステップS303)。
このような地震感知器の切替えを行うことによって、安定した地震管制運転を継続させることが可能となり、利用者に対するサービスの低下を抑制できる。
上述したように、浸水による地震感知器の動作異常に起因した地震管制運転を防ぐことが可能となり、利用者の安全性と利便性とを容易に確保できるようになる。
なお、第1~第3の実施形態において、地震感知器異常判定装置20、特に、有効性判定処理部22は機械室9内に設ける場合に限らず、例えば、図示せぬビル内のエレベータ制御盤やビル管理人室、もしくは、監視センタ30内などに設けることも可能である。エレベータ制御盤内やビル管理人室内に設けるようにした場合には通常状態への手動での復帰が可能であり、監視センタ30に設けるようにした場合には通常状態への遠隔操作による自動復帰も可能となる。
また、第1~第3の実施形態は、いずれも単独での実施が可能であるが、適宜、いくつかの実施形態を組み合わせることによって、地震感知信号の有効性を、より高精度に判定できるようにしても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…乗りかご、10…エレベータ制御装置、20…地震感知器異常判定装置、22…有効性判定処理部、26…リセット処理部、30…監視センタ、33,33a,33b…地震感知器、35…浸水センサ、EL…エレベータ。

Claims (10)

  1. エレベータの昇降路の下部に設置された地震感知器と、
    前記地震感知器からの地震感知信号を取得し、当該地震感知信号が地震の発生に伴うものであるかの有効性を判定する判定装置と、
    前記判定装置によって前記地震感知信号の有効性が有効と判定された場合に、前記エレベータを地震管制運転させるエレベータ制御装置と、
    前記昇降路内への浸水を検知する浸水センサと、
    を具備し、
    前記判定装置は、
    前記浸水センサからの浸水検知信号と前記地震感知器からの前記地震感知信号とに基づいて、前記地震感知信号の有効性を判定し、前記地震感知器からの前記地震感知信号の出力のタイミングよりも、前記浸水センサからの前記浸水検知信号の出力のタイミングが先行している場合に、前記地震感知信号の有効性を無効と判定する判定処理部と、
    前記判定処理部によって前記地震感知信号の有効性が無効と判定された場合に、前記地震感知器をリセットさせるリセット処理部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御システム。
  2. エレベータの昇降路の下部に設置された地震感知器と、
    前記地震感知器からの地震感知信号を取得し、当該地震感知信号が地震の発生に伴うものであるかの有効性を判定する判定装置と、
    前記判定装置によって前記地震感知信号の有効性が有効と判定された場合に、前記エレベータを地震管制運転させるエレベータ制御装置と、
    前記地震感知器を主とする主地震感知器とは別に、前記昇降路内の上部に設置された副地震感知器と、
    を具備し、
    前記判定装置は、
    前記主地震感知器からの地震感知信号と前記副地震感知器からの地震感知信号とが一致しない場合に、前記主地震感知器より提供される前記地震感知信号の有効性を無効と判定する判定処理部と、
    前記判定処理部によって前記地震感知信号の有効性が無効と判定された場合に、前記地震感知器をリセットさせるリセット処理部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御システム。
  3. 前記昇降路内への浸水を検知する浸水センサをさらに備え、
    前記判定処理部は、前記浸水センサからの浸水検知信号と前記地震感知器からの前記地震感知信号とに基づいて、前記地震感知信号の有効性を判定するものであって、
    前記地震感知器からの前記地震感知信号の出力のタイミングよりも、前記浸水センサからの前記浸水検知信号の出力のタイミングが先行している場合に、前記地震感知信号の有効性を無効と判定することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ制御システム。
  4. 前記エレベータを遠隔で監視する監視センタをさらに備え、
    前記判定処理部は、前記監視センタから提供される地震発生情報に基づいて、前記地震感知信号の有効性を判定するものであって、
    前記監視センタからの地震発生情報の提供が確認されない場合に、前記地震感知信号の有効性を無効と判定することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ制御システム。
  5. 前記地震発生情報は、前記エレベータが設置された建屋の周辺地域での地震発生の状況を通知するためのものであることを特徴とする請求項4に記載のエレベータ制御システム。
  6. 前記地震感知器を主とする主地震感知器とは別に、前記昇降路内の上部に設置された副地震感知器をさらに備え、
    前記判定処理部は、前記主地震感知器からの地震感知信号と前記副地震感知器からの地震感知信号とが一致しない場合に、前記主地震感知器より提供される前記地震感知信号の有効性を無効と判定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御システム。
  7. 前記リセット処理部は、前記判定処理部によって前記主地震感知器からの前記地震感知信号の有効性が無効と判定された場合に、前記主地震感知器から前記副地震感知器への切替えを行うことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ制御システム。
  8. 前記エレベータ制御装置は、前記判定装置によって前記地震感知信号の有効性が有効と判定された場合に、前記エレベータに通常運転を継続させるか、地震管制運転に切替えるか、を地震の大きさに基づいて決定することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ制御システム。
  9. エレベータの昇降路の下部に設置された地震感知器からの地震感知信号を取得し、当該地震感知信号が地震の発生に伴うものであるかの有効性を判定処理部により判定し、
    前記判定処理部によって前記地震感知信号の有効性が有効と判定された場合に、エレベータ制御装置が前記エレベータを地震管制運転させる地震感知時の運転方法であって、
    前記地震感知器からの前記地震感知信号の出力のタイミングよりも、前記昇降路内への浸水を検知する浸水センサからの浸水検知信号の出力のタイミングが先行している場合に、前記判定処理部は、前記地震感知信号の有効性を無効と判定し、
    リセット処理部により前記地震感知器をリセットさせることを特徴とする地震感知時の運転方法。
  10. エレベータの昇降路の下部に設置された地震感知器からの地震感知信号を取得し、当該地震感知信号が地震の発生に伴うものであるかの有効性を判定処理部により判定し、
    前記判定処理部によって前記地震感知信号の有効性が有効と判定された場合に、エレベータ制御装置が前記エレベータを地震管制運転させる地震感知時の運転方法であって、
    前記地震感知器を主とする主地震感知器とは別に、前記昇降路内の上部に設置された副地震感知器からの地震感知信号が、前記主地震感知器からの地震感知信号と一致しない場合に、前記判定処理部は、前記地震感知信号の有効性を無効と判定し、
    リセット処理部により前記地震感知器をリセットさせることを特徴とする地震感知時の運転方法。
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