JP7030611B2 - エレベータの周囲環境情報提供方法およびエレベータの周囲環境情報提供システム - Google Patents

エレベータの周囲環境情報提供方法およびエレベータの周囲環境情報提供システム Download PDF

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Description

本発明は、エレベータ周囲の情報をエレベータの利用者に提供する技術に関し、特に、エレベータが設置されている建物の周囲の交通に影響を与える情報を選択的に提供する技術に関する。
気象情報のようなエレベータ周囲の環境情報がエレベータの運行管制に用いられている。例えば、特許文献1には、「気象に関する情報を検出する気象情報検出装置を設ける。エレベータ制御装置は気象情報検出装置によって検出される気象情報に基づいて気象変化による乗りかごへの直接的な影響を回避する管制運転を行う。すなわち、例えば気象情報検出装置の雷検出装置により雷の接近を検出して、近傍に落雷の可能性がある場合には乗りかごを直撃雷の影響のない退避階へ退避させる(要約抜粋)。」エレベータ制御装置が開示されている。
特開2003-267636号公報
特許文献1に開示の技術によれば、周囲の環境情報により、利用者の安全を確保すると共に乗りかごの破損を防ぐことができる。しかしながら、取得した環境情報を運行管制にしか利用せず、利用者の利便性を高める用途にまでは活かして切れていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、エレベータの周囲の環境情報を活用し、利用者の利便性を高める技術を提供することを目的とする。
本発明は、エレベータの利用者に、当該エレベータが設置されている建物の周囲の環境情報を提供するエレベータの周囲環境情報提供方法であって、前記エレベータの位置情報に基づいて、通信装置を介して取得した前記環境情報の中から、当該エレベータが設置されている前記建物の周囲の前記環境情報を周囲情報として抽出して当該エレベータに送信し、前記周囲情報が、前記建物の周囲の交通に影響を与え、かつ、予め定めた基準階方向への走行の指示を受け付けた場合、当該周囲情報および注意喚起情報をのりかご内のディスプレイに出力することを特徴とする。
また、本発明は、エレベータの周囲の環境情報を活用し、利用者の利便性が高まる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態の周囲環境情報提供システムの全体構成図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態の監視サーバの、それぞれ、機能ブロック図およびハードウェア構成図である。 本発明の実施形態の雷情報の一例を説明するための説明図である。 (a)~(c)は、本発明の実施形態の雷情報の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の地域時間帯情報の一例を説明するための説明図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態の活動度マップ情報の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の雷の位置の算出手法を説明するための説明図である。 本発明の実施形態のエレベータ情報の一例を説明するための説明図である。 (a)~(c)は、本発明の実施形態の、監視サーバから各エレベータに配布される周囲情報の一例を説明するための説明図である。 (a)、(b)は、本発明の実施形態のエレベータの、ホール設備および乗りかごの構成を説明するための説明図であり、(c)は、本発明の実施形態のエレベータ制御装置の機能ブロック図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態のパターン情報と注意喚起情報の一例をそれぞれ説明するための説明図である。 本発明の実施形態の雷の方向算出手法を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の表示画面例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態のエレベータの周囲環境情報提供処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。以下、本明細書において、同一機能を有するものは、特に断らない限り、同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
本実施形態では、エレベータにおいて、予め定めた基準階方向への走行の指示を受けた場合、通信装置を介して受信したエレベータ周囲の環境情報の中から、エレベータが設置されている建物の周囲の交通に影響を与える情報を抽出し、乗りかご内のディスプレイに表示させる。
以下、本実施形態では、環境情報として、気象情報の内、雷の発生情報である雷情報を用いる場合を例にあげて説明する。雷情報は、監視センタにおいて、その更新タイミングに合わせて取得する。そして、監視センタにおいて加工を施し、監視センタが保守契約を結んでいる各エレベータに、その周囲の情報を選択的に提供する。
以下、これを実現する本実施形態の周囲環境情報提供システムについて説明する。
[周囲環境情報提供システム]
図1は、本実施形態の周囲環境情報提供システム100の全体構成図である。本図に示すように、本実施形態の周囲環境情報提供システム100は、監視サーバ200と、エレベータ300とを備える。ここでは、1つのエレベータ300を示すが、エレベータ300は複数であってもよい。
監視サーバ200は、保守契約を行っているエレベータ300の管理、および監視のために用意される情報処理装置であり、例えば、監視センタ等に設置される。以下、保守契約を行っているエレベータ300を、監視対象エレベータ300と呼ぶ。
また、監視サーバ200は、インターネット等のネットワーク110を介して、例えば、Webサーバ400といった外部の装置から、雷情報を取得して蓄積する。監視サーバ200は、取得した雷情報を加工して、各監視対象エレベータ300に必要な範囲の加工後の雷情報を、周囲情報としてネットワーク110を介して提供する。
なお、監視サーバ200と各エレベータ300とは、ネットワーク110とは別の、社内LANといった専用のネットワークで接続されていてもよい。この場合、前述の雷情報は、この専用のネットワークを介して提供される。
エレベータ300は、ビルディング等の建屋に設けられる。エレベータ300は、監視サーバ200から受信した雷情報を、必要に応じて、乗りかごおよび/またはホール(乗り場)のディスプレイに表示する。
エレベータ300は、エレベータ制御装置310と、乗りかご320と、ホール設備330と、を備える。
エレベータ制御装置310は、乗りかご320を含むエレベータ300全体の動作を制御する。ここでは、乗りかご320が1つの場合を例示するが、乗りかご320は、複数であってもよい。エレベータ制御装置310は、乗りかご320毎に設けられてもよいし、エレベータ300に1つ設けられ、複数の乗りかごの運行および動作を制御してもよい。
なお、エレベータ300を構成する主ロープ、釣合い錘、乗りかご、巻上機などについては、従前の構成と同様であるため、説明を省略する。
[監視サーバ]
監視サーバ200について説明する。監視サーバ200の機能ブロック図を、図2(a)に示す。監視サーバ200は、サーバ通信部210と、サーバ制御部220と、サーバ記憶部230と、を備える。
サーバ通信部210は、ネットワーク110を介した通信を行う。
サーバ記憶部230は、監視サーバ200において、処理に用いるデータ、処理途中で得られるデータ、処理されたデータ等を格納する。本図に示すように、雷情報240と、加工雷情報250と、エレベータ情報280とが格納される。加工雷情報250には、地域時間帯情報260と、活動度マップ情報270と、位置271とが含まれる。各情報の詳細は、後述する。
サーバ制御部220は、監視サーバ200の全体の制御およびエレベータ300の監視等を実現するため処理を行う。本図に示すように、サーバ制御部220は、雷情報取得部221と、雷情報加工部222と、雷情報配布部223と、を備える。
雷情報取得部221は、雷情報を保有するWebサーバ400が、雷情報を更新するタイミングに合わせて、最新の雷情報をダウンロードし、雷情報240としてサーバ記憶部230に格納する。
雷情報240は、雷の激しさや雷発生の可能性を、予め定めた格子単位で解析して数値化した情報であり、所定の時間先までの予測も行う。この雷情報を保有するWebサーバ400は、所定の時間間隔、例えば、10分毎に、この雷情報を更新する。
以下、解析結果を数値化した情報を、活動度と呼ぶ。活動度は、その値が大きいほど、激しいものとする。例えば、0~4の5段階で活動度を表す場合は、それぞれ、以下の通りである。活動度4は、「激しい雷」、すなわち、激しい雷が発生し、多数の落雷が発生している状況、活動度3は、「やや激しい雷」、すなわち、やや激しい雷および落雷が発生している状況、活動度2は、「雷あり」、すなわち、雷が発生し、電光が見えたり雷鳴が聞こえたりし、落雷の可能性が高くなっている状況、活動度1は、「雷発生の可能性あり」、すなわち、現在は発生していないが、雷発生の可能性がある状況、活動度0は、「雷なし」、すなわち、雷の発生の可能性がない状況を、それぞれ表す。
格納される雷情報240の一例を図3、図4(a)~(c)に示す。なお、本実施形態では、予め定めた単位の格子を観測メッシュと呼ぶ。
観測メッシュは、約1km四方のサイズとし、緯度、経度で表すと、それぞれ、0.01°幅とする。これらの図に示すように、ここでは、観測メッシュの中心の緯度(北緯)が35.98°から36.02°、経度(東経)が、139.98°から140.02°までの範囲の情報を受信する場合を示す。また、予測は、10分毎に70分後まで行うものとする。さらに、雷情報240は、10分毎に提供されるものとする。また、雷情報の予測日時(現在日時)は、10月10日14時とする。
各観測メッシュには、観測メッシュを一意に特定する観測メッシュ番号が付与される。ここでは、図4(a)に示すように、001から025までの値が付与される。
図4(b)、図4(c)に示すように、雷情報240には、観測メッシュ毎に、観測メッシュ情報240mが格納される。観測メッシュ情報には、雷情報を作成した日時である予測日時241と、観測メッシュの中心位置情報(北緯、東経)242と、現在から予め定めた将来時期までの活動度243と、観測メッシュ番号244とが含まれる。ここでは、現在日時から10分毎の70分後までの活動度243が含まれる場合を例示する。
雷情報加工部222は、新たな雷情報240がサーバ記憶部230に格納される毎に、新たに格納された雷情報240を加工し、加工雷情報250を生成する。本実施形態では、加工雷情報250として、上述のように、地域時間帯情報260と、活動度マップ情報270と、位置251と、を生成する。
地域時間帯情報260は、雷情報240の観測メッシュ毎に、「雷」および「激しい雷」が発生する可能性が高いと予測される時間帯を格納した情報である。
図5に示すように、地域時間帯情報260は、観測メッシュ番号(No.)261と、その観測メッシュの中心位置情報(北緯262、東経263)と、発生時間帯264と、が対応づけられた情報である。
雷情報加工部222は、雷情報240の各観測メッシュ情報240mから同名の項目を抽出し、それぞれ、観測メッシュ番号261、中心位置情報(北緯262、東経263)に格納する。
雷情報加工部222は、雷情報240から、所定以上の値が活動度243に登録されている時間帯を抽出し、発生時間帯264に格納する。
本実施形態では、例えば、活動度243が2以上の時間帯を「雷」が、活動度が3以上の時間帯を「激しい雷」が、それぞれ発生し易い時間帯として抽出し、発生時間帯264に登録する。
図5に示すように、例えば、中心の緯度情報が北緯35.98°、中心の経度情報が東経139.98°の観測メッシュ001では、観測メッシュ情報240mの、時間帯毎の活動度243は、以下の通りである。14時00分から10分までの間は4、10~20分後は4、20~30分後は2、30~40分後は2、40~50分後は1、50~60分後は0、60~70分後は0、である。
14時00分から14時40分までの時間帯の活動度が2以上であるため、雷情報加工部222は、この時間帯を発生時間帯264の「雷」に登録する。また、14時00分から14時20分までの時間帯の活動度が3以上であるため、雷情報加工部222は、この時間帯を発生時間帯264の「激しい雷」に登録する。
活動度マップ情報270は、雷情報240の活動度を、時間帯毎にマップ化した情報である。
雷情報加工部222は、同時間帯の各観測メッシュの活動度を、図6(a)に示すように配置し、活動度マップ情報270を作成する。作成された活動度マップ情報270の一例を図6(b)に示す。本図に示すように、雷情報加工部222は、各観測メッシュに対応する格子に、活動度を色によりマッピングする。
このとき、雷情報加工部222は、雷の中心位置を、雷の位置271として算出する。算出した雷の位置271を、活動度マップ情報270に重畳させてもよい。
ここで、雷情報加工部222による雷の位置271の算出手法を、図7を用いて説明する。
例えば、雷情報加工部222は、各時間帯の、雷の発生している中心位置を、各観測メッシュの中心位置の緯度経度および活動度を用い、以下の式(1)で加重平均を計算することにより算出する。
ここで、観測メッシュの数をI(Iは1以上の整数)とし、各観測メッシュは、1からIまでの連番が付与されているものとする。各時間帯の雷の中心座標をf(x、y)で表す。なお、iは、1≦i≦Iを満たす整数である。
Figure 0007030611000001
:i番目の観測メッシュの中心の経度(東経)
:i番目の観測メッシュの中心の緯度(北緯)
:i番目の観測メッシュの活動度
具体的な算出方法を、図7を用いて説明する。図7では、観測メッシュの総数が、100個、各観測メッシュの中心位置の範囲が、北緯36.01°~36.09°、東経139.99°~140.06°である場合を例にあげて説明する。
なお、本例では、活動度が1の観測メッシュは無いものとする。従って、図7に示すように、活動度が2以上の地域の中心位置の緯度、経度の、活動度による加重平均を算出する。
すなわち、雷の中心の緯度f(x)は、[{活動度が2以上の全ての地域の「活動度」と「中心の緯度」の積}の総和]を、[「活動度」の総和]で割ることで算出される。具体的には、以下の式(2)に示すように算出される。
f(xI)=[4×(140.02×1+140.03×2)
+3×(140.00×1+140.01×2+140.02×3+140.03×3+140.04×4+140.05×2)
+2×(139.99×4+140.00×3+140.01×5+140.02×2+140.03×1+140.04×2+140.05×3+140.06×1)]÷(4×3+3×15+2×21)
=13862.35÷99
=140.024 ・・・(2)
同様に雷の中心の経度f(y)は、[{活動度が2以上の全ての地域の「活動度」と「中心の経度」の積}の総和]を、[「活動度」の総和]で割ることで算出される。具体的には、以下の式(3)に示すように算出される。
f(yI)=[4×(36.05×2+36.06×1)
+3×(36.03×2+36.04×4+36.05×4+36.06×2+36.07×3)
+2×(36.02×6+36.03×3+36.04×4+36.05×1+36.06×4+36.07×2+36.08×1)]
÷(4×3+3×15+2×21)
=3568.65÷99
=36.047 ・・・(3)
これにより、図7の例では、雷の中心位置である雷の位置271は(北緯36.047°、東経140.024°)と算出される。
以上のように、雷情報加工部222は、加工雷情報250を算出し、サーバ記憶部230に格納する。
雷情報配布部223は、雷情報240と、雷情報加工部222が生成した加工雷情報250とを、周囲情報として、各監視対象エレベータ300に配布する。本実施形態では、雷情報加工部222が、新たに加工雷情報250を生成すると、エレベータ情報280を参照し、各監視対象エレベータ300の周囲の情報を抽出し、それぞれ、提供する。
ここで、エレベータ情報280のデータ構成を説明する。図8は、本実施形態のエレベータ情報280のデータ構成を説明するための図である。本図に示すように、エレベータ情報280は、監視対象エレベータ300を一意に特定する情報であるエレベータID281に、監視対象エレベータ300の位置情報282が対応づけて登録される。監視対象エレベータ300の位置情報282は、例えば、監視対象エレベータ300の所在地の緯度(北緯)および経度(東経)で表される。
さらに、本図に示すように、各監視対象エレベータ300の所在地を含む観測メッシュ番号(観測メッシュNo)283がさらに対応づけられていてもよい。以下、本実施形態では、観測メッシュ番号283も対応づけられているものとして説明する。
雷情報配布部223は、エレベータ情報280にアクセスし、各監視対象エレベータ300の配置位置の観測メッシュ番号283を配置メッシュとして抽出する。そして、その配置メッシュの雷情報240と、予め定めた加工雷情報250とを、周囲情報としてそれぞれの監視対象エレベータ300に送信する。
例えば、図8のエレベータ情報280においてエレベータID281が「AAA」の監視対象エレベータ300の場合、監視対象エレベータ300の所在地は、北緯35.991°、東経139.992°である。この位置を含む観測メッシュ番号283は、「007」である。
雷情報配布部223は、図9(a)に示す、観測メッシュ番号が「007」の観測メッシュ情報240mである雷情報240aと、図9(b)に示す、地域時間帯情報260aと、図9(c)に示す、観測メッシュ番号「007」を中心とした予め定めた範囲の活動度マップ情報270aおよび雷の位置271と、を抽出し、周囲情報としてその監視対象エレベータ300に送信する。
なお、ここでは、予め定めた範囲として、配置メッシュを中心とした9個の観測メッシュで構成される観測範囲の情報を送信するものとする。また、図9(c)では、雷の中心位置情報である雷の位置271の図示は省略している。
監視サーバ200のハードウェア構成を、図2(b)に示す。本図に示すように、本実施形態の監視サーバ200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)291と、RAM(Random Access Memory)292と、記憶装置293と、入出力インタフェース(I/F)294と、通信I/F295と、を備える。これらは、バス296を介して接続される。
記憶装置293は、例えばハードディスク装置、フラッシュメモリ(ここではSSD等を含む)等の不揮発性の1つ以上の記憶装置で実現される。
サーバ制御部220の各機能は、CPU291が、予め記憶装置293に記憶されたプログラムをRAM292にロードして実行することにより実現される。
また、サーバ記憶部230は、記憶装置293に構築される。なお、ネットワーク110を介して監視サーバ200とデータの送受信可能なデータベースサーバ等の外部装置に構築されてもよい。以下、本実施形態では、便宜的に、サーバ記憶部230は、監視サーバ200に搭載、或いは、直接接続された記憶装置に構築されるものとする。
入出力I/F294は、入出力デバイスとのインタフェースである。
通信I/F295は、サーバ通信部210による制御に従って、ネットワーク110を介した通信を行う。本実施形態のネットワーク110は、インターネットまたは、LAN(Local Area Network)を含む。例えば、通信I/F295およびサーバ通信部210は、例えば、NIC(Network Interface Controller)等の通信デバイスで実現される。
[エレベータ]
次に、エレベータ300について説明する。
エレベータ300のホール設備330は、図10(a)に示すように、ホールボタン332と、ホールディスプレイ333とを備える。
ホールボタン332は、利用者による上昇指示および下降指示をそれぞれ受け付ける、上昇指示ボタンおよび下降指示ボタンを備える。なお、最上階は、下降指示ボタンのみ、最下階は、上昇指示ボタンのみを備える。受け付けた指示は、エレベータ制御装置310に送信される。
ホールディスプレイ333は、エレベータ制御装置310からの指示に従って、映像を表示する。なお、ホールディスプレイ333は、スピーカ等音声出力機能を備えていてもよい。
乗りかご320は、図10(b)に示すように、かご内行先指示ボタン322と、かご内ディスプレイ323と、を備える。
かご内行先指示ボタン322は、利用者による行先階の指示を受け付ける。受け付けた指示は、エレベータ制御装置310に送信される。
かご内ディスプレイ323は、エレベータ制御装置310からの指示に従って、映像を表示する。なお、かご内ディスプレイ323も、スピーカ等音声出力機能を備えていてもよい。
エレベータ制御装置310は、図1および図10(c)に示すように、エレベータ通信部311と、エレベータ演算部312と、エレベータ記憶部313とを備える。
エレベータ通信部311は、サーバ通信部210と同様に、ネットワーク110を介した通信を行う。
また、エレベータ記憶部313は、サーバ記憶部230と同様に、エレベータ制御装置310において、処理に用いるデータ、処理途中で得られるデータ、処理されたデータ等を格納する。図10(c)に示すように、エレベータ記憶部313には、周囲情報350と、パターン情報360と、注意喚起情報370と、が格納される。
エレベータ演算部312は、エレベータ制御装置310全体の制御と、ホールディスプレイ333およびかご内ディスプレイ323への出力制御を行う。ここでは、特に、監視サーバ200から周囲情報を取得した際の周囲情報を用いた出力制御に主眼をおいて説明する。
エレベータ演算部312は、図10(c)に示すように、周囲情報受信部341と、行先判別部342と、出力要否判別部343と、出力制御部344と、を備える。
周囲情報受信部341は、所定の時間間隔で、監視サーバ200から提供される周囲情報を、エレベータ通信部311を介して受信し、周囲情報350として、エレベータ記憶部313に格納する。
行先判別部342は、乗りかご320の行先を判別する。本実施形態では、乗りかご320の行先が、予め定めた基準階方向であるか否かを判別する。基準階は、例えば、建物の外部への出入口のある階とする。そして、基準階方向への走行が指示されたと判別された場合、出力要否判別部343に、その旨通知する。
本実施形態では、行先判別部342は、乗りかご320の現在の位置を監視するとともに、ホールボタン332およびかご内行先指示ボタン322による指示を受け付け、行先を判別する。
行先判別部342は、現在の乗りかご320の位置が、基準階でなく、かつ、かご内行先指示ボタン322により基準階への走行が指示された場合、行先が基準階方向であると判別する。また、基準階以外のホールにおいて、ホールボタン332により基準階方向への走行が指示された場合、行先が基準階方向であると判別する。
なお、現在の乗りかご320の位置の情報は、例えば、エレベータ制御装置310が備える運行制御部(不図示)から取得する。運行制御部は、乗りかご320の現在位置を、例えば、巻上機に取り付けられた回転量検出センサの出力等から算出するといった従来の手法を用いて取得する。
出力要否判別部343は、ホールディスプレイ333およびかご内ディスプレイ323への出力の要否を判別し、出力要と判別した場合、出力データを生成し、出力制御部344に出力させるよう指示する。
本実施形態では、出力要否判別部343は、周囲情報受信部341が周囲情報350を受け取り、エレベータ記憶部313に格納する毎に、周囲情報350に応じて、ホールディスプレイ333への出力の要否を判別する。
例えば、落雷等の自然災害発生の兆候が含まれる場合、エレベータ300の設置される建物の周囲の交通に影響を与えるものとして、注意喚起出力が必要と判別する。
そして、出力要否判別部343は、出力要と判別された場合、行先判別部342の判別結果に応じて、かご内ディスプレイ323への出力の要否を判別する。ここでは、行先判別部342において、基準階方向への走行が指示されたと判別された場合、出力制御部344に、かご内ディスプレイ323からも出力させるよう指示を行う。
周囲情報350に応じて出力の要否を判断する際、出力要否判別部343は、パターン情報360に従って、周囲情報350のパターンを判別し、パターンに応じて、出力の要否を注意喚起情報370により判別する。
ここで、出力要否判別部343が、出力の要否を判別する際に用いるパターン情報360と、注意喚起情報370とを説明する。
パターン情報360は、雷の状態を、いくつかのパターンに分類したものである。本実施形態では、時間帯毎の活動度に応じて、分類する。
時間帯毎の活動度に応じて、雷の状態を、4つに分類した例を、図11(a)に示す。パターン情報360には、パターンを特定する情報であるパターン361毎に、雷の状態362と、活動度による判定条件として最新の活動度情報363とが対応づけて、予め登録される。
また、注意喚起情報370には、パターン情報360のパターン361毎に、かご内ディスプレイ323およびホールディスプレイ333から出力すべき注意喚起内容372が登録される。ここで、出力が必要ない場合パターン361については、出力不要を意味する情報が、注意喚起内容372に登録される。
図11(a)のパターン情報360では、パターンP0は、活動度情報363において、予測時点(0~10分後)の活動度および10分後以降(10~60分後)の予測した活動度がいずれも1以下の場合とする。この場合は、エレベータ300の周辺で落雷が無く、且つ近づいてくることも無い、と判定されるため、雷の状態362には、「雷なし」が登録される。また、注意喚起の出力も不要であるため、注意喚起情報370の注意喚起内容372には「出力不要」が登録される。
パターンP1は、活動度情報363において、予測時点の活動度が1以下ではあるものの、10分後以降の予測活動度には2以上がある場合とする。この場合は、エレベータ300の周辺にこれから雷が近づいてくる状況である。従って、雷の状態362には、「雷が近付いている」が登録される。また、注意喚起内容372には、「雷の発生時間帯の案内と、その時間帯のエレベータ利用には気を付けること」および「現在雷が発生している方向とこれから雷が進んでいく方向に外出される方は雷に気を付けること」を意味する情報が登録される。
パターンP2は、活動度情報363において、予測時点の活動度が2である場合とする。この場合は、エレベータ300の所在地を含む観測メッシュに現在雷が発生している状況である。従って、雷の状態362には、「雷が来ている」が登録される。また、注意喚起内容372には、「雷の発生時間帯と、その時間帯は落雷によってエレベータが停止する恐れがあるためエレベータの利用はなるべく控えること」および「これから雷が進んでいく方向に外出される方は雷に気を付けること」を意味する情報が登録される。
パターンP3は、活動度情報363において、予測時点の活動度が3以上である場合とする。この場合は、エレベータ300の所在地を含む観測メッシュに現在激しい雷が発生している状況である。従って、雷の状態362には、「激しい雷が来ている」が登録される。また、注意喚起内容372には、「雷の発生時間帯と、落雷によってエレベータが停止する恐れがあるため万が一の時以外は極力エレベータの利用は控えること」および「これから雷が進んでいく方向に外出される方は雷に気を付けること」を意味する情報が登録される。
出力要否判別部343は、登録された周囲情報350の雷情報240aを参照し、0-10分後の活動度と、10-60分後の活動度により、該当するパターン361を特定する。そして、注意喚起情報370を参照し、特定されたパターン361の出力の要否を判別する。
そして、出力要の場合、その出力内容である注意喚起内容372を、注意喚起情報370から抽出する。そして、この注意喚起内容372と登録された周囲情報350とを用いて、出力データを生成し、出力制御部344に出力の指示を行う。
なお、本実施形態の出力要否判別部343は、出力要と判断された場合、周囲情報350を用いて、エレベータ300の位置を基準とした、雷の方向を算出する。
ここで、出力要否判別部343による雷の方向を算出する手法を説明する。ここでは、監視サーバ200から受信した雷の位置271を用いる。
例えば、出力要否判別部343は、エレベータ300の所在地の緯度経度と、雷の位置271の緯度経度とを比較し、南北のいずれか、東西のいずれかを判定する。
まず、緯度方向について、雷の中心位置271が、エレベータ300の所在地の「北」であるか、「南」であるかを判別する。雷の中心位置271の緯度>エレベータ300の所在地の緯度の場合、雷の中心位置271は、エレベータ300に対して「北」に所在し、その逆の場合は「南」に所在する。
また、雷の中心位置271が、エレベータ300の所在地の「東」であるか「西」であるかを判別する。雷の中心位置271の経度>エレベータ300の所在地の経度の場合、雷の中心位置271は、エレベータ300に対して「東」に所在し、その逆の場合は「西」に所在する。
この場合、緯度方向の判別結果と、経度方向の判別結果とを組み合わせ、東方向、西方向、南方向、北方向、あるいは、その中間の、北東方向、北西方向、南東方向、南西方向のいずれかであるかを判別し、その結果を算出結果とする。
さらに、図12に示すように、エレベータ300の所在地(緯度、経度)を中心とし、その周囲を16等分した各方位領域で、雷の方向としてもよい。
ここでは、エレベータ300の周囲360°を、東西方向を中心とした22.5°の範囲である、東領域および西領域と、南北方向を中心とした22.5°の範囲である南領域および北領域と、その間の各22.5°範囲の、東北東領域および西南西領域と、北東領域および南西領域と、北北東領域および南南西領域と、北北西領域および南南東領域と、北西領域および南東領域と、西北西領域および東南東領域と、の16の方位領域に区分けする。そして、雷の位置271が、この16の方位領域の、概略いずれにあるかを判別し、判別結果を雷の方向とする。
具体的には、出力要否判別部343は、Δx=(雷の中心位置271の経度)-(エレベータ300の所在地の経度)と、Δy=(雷の中心位置271の緯度-エレベータ300の所在地の緯度)とを計算する。そして、得られた(Δx、Δy)の傾きおよびΔx、Δyの正負から、上記16の方位領域のいずれに雷の中心位置271が所在するかを判別する。例えば、緯度θの位置では、傾きαは、α=tan-1(Δx×cosθ/Δy)で算出できる。
例えば、図7の例のように、雷の位置271が、(北緯36.047°、東経140.024°)と算出されている場合であって、エレベータ300の所在地が(北緯35.991°、東経139.992°)である場合、Δxは、0.032°、Δyは0.056°である。図12に示すように、エレベータ300に対する雷の位置271の方向である傾きαは、tan-1(0.056/(0.032×0.8))で計算され、65.43°となる。従って、この場合、雷の中心位置271は、エレベータ300に対し、東北東領域にあると判別される。
各時間帯の雷の方向を算出することにより、移動方向を把握することもできる。
次に、出力要否判別部343が、周囲情報350により出力要と判別した場合に生成する出力データにより表示される表示画面例を説明する。図13は、表示画面380の一例である。
本図に示すように、表示画面380は、注意喚起表示領域381と、雷の激しさ表示領域382と、雷雲の動き表示領域383と、を備える。
注意喚起表示領域381には、注意喚起情報370の注意喚起内容372をメッセージ化した情報が表示される。また、雷の激しさ表示領域382には、周囲情報350として受信した雷情報のうち、地域時間帯情報260a内の発生時間帯264が表示される。雷雲の動き表示領域383には、活動度マップ情報270aが表示される。表示画面380の一例には、雷雲の動き表示領域383の表示内容に雷の位置271(不図示)を図示してもよい。
なお、雷雲の動き表示領域383には、活動度マップ情報270aの各マップを、時間帯の順番に従って、所定の時間間隔、例えば、3秒ごとに表示してもよい。これにより、雷の動きを視覚的に表示できる。
出力制御部344は、出力要否判別部343からの指示に従って、かご内ディスプレイ323およびホールディスプレイ333から表示または音声案内を行う。
エレベータ制御装置310は、監視サーバ200と同様のハードウェア構成を有する。そして、エレベータ演算部312の各機能は、CPU291が、予め記憶装置293等に記憶されたプログラムを、RAM292に展開して実行することにより、実現される。また、サーバ記憶部230は、記憶装置293に構築される。
[周囲環境情報提供処理]
次に、監視サーバ200およびエレベータ制御装置310によるエレベータの周囲環境情報提供処理の流れを説明する。図14は、本実施形態のエレベータの周囲環境情報提供処理の処理フローである。なお、ここでは、監視対象エレベータ300が1つの場合を例にあげて説明する。
監視サーバ200において、雷情報取得部221は、所定の時間間隔で、Webサーバ400から雷情報240を取得する(ステップS1101)。
そして、雷情報240を取得する毎に、サーバ記憶部230に記憶する。そして、雷情報取得部221が雷情報240をサーバ記憶部230に記憶すると、雷情報加工部222は、雷情報240を加工し、地域時間帯情報260、活動度マップ情報270および雷の位置271を含む加工雷情報250を生成する(ステップS1102)。
雷情報配布部223は、加工雷情報250が生成されると、エレベータ情報280を参照し、監視対象エレベータ300毎に送信する周囲情報350をサーバ記憶部230から抽出し(ステップS1103)、各監視対象エレベータ300に送信する(ステップS1104)。
エレベータ制御装置310の周囲情報受信部341は、周囲情報を受信すると(ステップS1201)、エレベータ記憶部313に格納する(ステップS1201)。
出力要否判別部343は、エレベータ記憶部313に新たな周囲情報350が格納されると、まず、かご内ディスプレイ323およびホールディスプレイ333の、現在の表示内容をリセットする(ステップS1202)。
次に、新たに登録された周囲情報350が、パターンP0であるか否かを判別する(ステップS1203)。出力要否判別部343は、周囲情報350中の雷情報240aを参照し、0-10分後の活動度と、10-70分後の活動度とにより、いずれのパターン361であるかを判別する。
パターン361が、P0の場合、出力させる必要がないため、処理を終了し、ステップS1201へ戻り、周囲情報の受信を待つ。
一方、パターン361が、P0以外、すなわち、P1~P3のいずれかである場合、ホールディスプレイ333に出力させる出力データを生成する(ステップS1204)。ここでは、注意喚起情報370から、特定されたパターン361に対応付られた注意喚起内容372を抽出し、それを用いて表示画面380や、出力音声データ等を生成する。
そして、出力制御部344に、全てのホールの、ホールディスプレイ333から出力させる(ステップS1205)。
次に、行先判別部342の判別結果を参照し、基準階方向の行先が登録されたか否かを判別する(ステップS1206)。
基準階方向の行先が登録されている場合、出力要否判別部343は、出力制御部344に、かご内ディスプレイ323から出力させ(ステップS1207)、処理を終了し、ステップS1201へ戻り、周囲情報の受信を待つ。
一方、ステップS1206で、基準階方向の行先が登録されていない場合、そのまま処理を終了し、ステップS1201へ戻り、周囲情報の受信を待つ。
以上説明したように、本実施形態では、上述のように、Webサーバ400から雷情報240を取得し、監視対象のエレベータ300毎に、当該エレベータ300が設置されている建物の周囲の雷情報240を、周囲情報350として抽出して当該エレベータ300に送信する監視サーバ200と、周囲情報350が前記建物の交通に影響を与え、かつ、エレベータ300において予め定めた基準階方向への走行の指示を受け付けた場合、当該周囲情報350および注意喚起情報をのりかご320内のかご内ディスプレイ323に出力するエレベータ制御装置と、を備える。
このように、本実施形態によれば、建物の外部への出入口のある階である基準階へ行こうとしているエレベータ300の利用者に対し、雷発生状況や雷の移動方向などの情報を案内できる。このため、エレベータ300の利用者にとって、有効な情報を提供できる。例えば、この情報を得ることにより、エレベータ300利用者は、不要不急の外出を回避できる。さらに、エレベータ300の使用そのものを回避させる動機付けとなるため、雷によって利用者がエレベータへ閉じ込められることも低減できる。
すなわち、本実施形態によれば、エレベータ300周囲の環境情報である雷情報が有効に活用され、利用者の利便性が高まる。
注意喚起情報に、万が一エレベータ300利用時にエレベータが停止した時の連絡先、外出時の雷に対する備え等の情報を含めることにより、さらに利便性が高まる。
また、雷の激しさに応じた案内を行うことにより、例えば、雷の発達、接近、通過に伴って、個々のエレベータ300において、雷が発生する時間帯、雷が来る方向および移動していく方向を把握することができる。
また、基準階方向への走行を指示したホール(乗り場)の、ホールディスプレイ333にも表示させることにより、エレベータ300を利用する前の、より早い段階で、利用者に情報を提供できる。これにより、雷による閉じ込めをより低減できるとともに、利用者の利便性がより高くなる。
なお、上記実施形態では、周囲情報350の内容が出力要の場合、全てのホールディスプレイ333から出力させているが、これに限定されない。例えば、ホールボタン332により、基準階方向への走行の指示がなされた場合のみ、ホールディスプレイ333に出力させるよう構成してもよい。また、基準階方向への走行の指示がなされたホールの、ホールディスプレイ333にのみ出力させるよう構成してもよい。これにより、ホールディスプレイ333の出力を必要十分なものに抑えることができる。
この場合、上記出力要否判別処理において、基準階方向の登録の有無を判別後、出力データを生成し、予め定めた基準に従って、ホールディスプレイ333にも表示させる。
なお、雷情報の取得、加工、選択配信は、監視サーバ200およびエレベータ300のいずれで行ってもよい。
例えば、上記実施形態では、雷の位置271の算出を監視サーバ200で行っているが、各エレベータ300において、周囲情報350を用いて算出してもよい。例えば、監視サーバ200が取得した環境情報において、離散した複数の箇所で雷雲が発生している場合、各エレベータ300において、その周囲の雷の位置を算出する方が効率的である。
また、例えば、監視サーバ200において、周囲情報350の内容を判別し、表示が必要な周囲情報350がある場合のみ、エレベータ300に送信するよう構成してもよい。これにより、監視サーバ200と、各エレベータ300との間での通信量を低減できる。
この場合、監視サーバ200側に例えば、パターン情報360を保持し、監視サーバ200側で、周囲情報350のパターンがP0であるか否かを判別する。そして、P0以外の場合のみ、送信する。
また、監視サーバ200側で取得した全ての範囲の雷情報240と加工雷情報250とを、各エレベータ300に送信し、エレベータ300において、自身の周囲の雷情報である周囲情報350を抽出してもよい。これにより、監視サーバ200における処理負担を低減できる。
また、監視サーバ200側で取得した全ての範囲の雷情報240を各エレベータ300に送信し、エレベータ300側で加工雷情報250の生成を行い、必要な周囲情報350を抽出するよう構成してもよい。
さらに、各エレベータ300において、Webサーバ400から、所定の時間間隔で雷情報を取得し、加工を行い、周囲情報350を抽出してもよい。これにより、監視サーバ200における処理負担を低減でき、かつ、監視サーバ200とエレベータ300との間の通信量も低減できる。
また、上記実施形態では、エレベータ300が設置される建物の周囲の交通状況に影響を与える場合のみ、かご内ディスプレイ323およびホールディスプレイ333に周囲情報を表示させている。しかしながら、状況によらず、新たな周囲情報350を受信する毎に、雷情報240および加工雷情報250を表示させるよう構成してもよい。
また、雷情報を加工するにあたり、エレベータ300の所在地(緯度、経度)に数学的な処理を施し、所在地を、雷の活動度を予測する中心位置(緯度、経度)に加工してもよい。これにより、活動度を予測している格子内にあるエレベータの台数やその仕様を把握でき、その格子内のエレベータの、仕様や建物の違いによる、落雷やそれに伴う故障頻度の評価・分析を行うことができる。
また、上記実施形態では、環境情報が気象情報のうち、雷情報である場合を例にあげて説明した。しかしながら、環境情報は、これに限定されない。例えば、雨(降水量)、台風、雪等の気象情報であってもよい。さらには、交通情報であってもよい。
交通情報の場合、例えば、各路線や道路の渋滞情報、事故情報等とする。この場合、監視サーバ200は、Webサーバ400から定期的に交通情報を取得し、エレベータ300毎に関連する路線および道路の渋滞情報、事故情報等を提供する。エレベータ情報280に、エレベータ300毎の提供する路線、道路を予め登録しておく。
また、環境情報の加工処理は、上記処理に限定されない。各環境情報に応じて、最適な加工処理を選択する。また、雷情報であっても、上記以外の加工をおこなってもよい。
さらに、各エレベータ300に提供する情報は、複数種であってもよい。例えば、雷情報および交通情報、雷情報、台風情報および降水量等の組み合わせであってもよい。
また、エレベータ制御装置310は、入力操作手段を備え、利用者がパターン情報360および/または注意喚起情報370を設定、変更可能なように構成してもよい。これにより、各エレベータ300の所在地の特性にあった設定、それに伴う注意喚起が可能となる。
100:周囲環境情報提供システム、110:ネットワーク、
200:監視サーバ、210:サーバ通信部、220:サーバ制御部、221:雷情報取得部、222:雷情報加工部、223:雷情報配布部、230:サーバ記憶部、
240:雷情報、240a:雷情報、240m:観測メッシュ情報、241:予測日時、242:観測メッシュの中心位置情報、243:活動度、244:観測メッシュ番号、250:加工雷情報、260:地域時間帯情報、260a:地域時間帯情報、261:観測メッシュ番号、262:北緯、263:東経、264:発生時間帯、270:活動度マップ情報、270a:活動度マップ情報、271:中心位置、280:エレベータ情報、281:エレベータID、282:位置情報、283:観測メッシュ番号、291:CPU、292:RAM、293:記憶装置、294:入出力I/F、295:通信I/F、296:バス、
300:エレベータ、310:エレベータ制御装置、311:エレベータ通信部、312:エレベータ演算部、313:エレベータ記憶部、320:乗りかご、322:かご内行先指示ボタン、323:かご内ディスプレイ、330:ホール設備、332:ホールボタン、333:ホールディスプレイ、341:周囲情報受信部、342:行先判別部、343:出力要否判別部、344:出力制御部、
350:周囲情報、360:パターン情報、361:パターン、362:状態、363:活動度情報、370:注意喚起情報、372:注意喚起内容、380:表示画面、381:注意喚起表示領域、382:雷の激しさ表示領域、383:雷雲の動き表示領域、
400:Webサーバ

Claims (9)

  1. エレベータの利用者に、当該エレベータが設置されている建物の周囲の環境情報を提供するエレベータの周囲環境情報提供方法であって、
    前記エレベータの位置情報に基づいて、通信装置を介して取得した前記環境情報の中から、当該エレベータが設置されている前記建物の周囲の前記環境情報を周囲情報として抽出して当該エレベータに送信し、
    前記周囲情報が、前記建物の周囲の交通に影響を与え、かつ、ホールボタンによりなされた予め定めた基準階方向への走行の指示を受け付けた場合、当該周囲情報および注意喚起情報をのりかご内のディスプレイおよび前記基準階方向への走行の指示を行ったホールのディスプレイに出力すること
    を特徴とするエレベータの周囲環境情報提供方法。
  2. エレベータの利用者に、当該エレベータが設置されている建物の周囲の環境情報を提供するエレベータの周囲環境情報提供方法であって、
    前記エレベータの位置情報に基づいて、通信装置を介して取得した前記環境情報の中から、当該エレベータが設置されている前記建物の周囲の前記環境情報を周囲情報として抽出して当該エレベータに送信し、
    前記周囲情報が、前記建物の周囲の交通に影響を与え、かつ、予め定めた基準階方向への走行の指示を受け付けた場合、当該周囲情報および注意喚起情報をのりかご内のディスプレイに出力し、
    前記環境情報は、前記エレベータの位置情報で特定される位置を含む、予め定めた範囲の交通情報であり、
    前記周囲情報は、予め定めた路線および道路の渋滞情報であること
    を特徴とするエレベータの周囲環境情報提供方法。
  3. 請求項1記載のエレベータの周囲環境情報提供方法であって、
    前記環境情報は、所定の時間間隔で更新される、予め定めた観測メッシュを単位とする、現在から予め定めた将来時期までの気象情報であり、
    前記周囲情報は、前記エレベータの位置情報で特定される位置が含まれる前記観測メッシュを中心とする複数の前記観測メッシュで構成される観測範囲内の前記環境情報であり、
    前記周囲情報に、所定の自然災害の兆候が含まれる場合、前記建物の周囲の交通に影響を与えると判断されること
    を特徴とするエレベータの周囲環境情報提供方法。
  4. 請求項記載のエレベータの周囲環境情報提供方法であって、
    前記自然災害の兆候は、雷発生であること
    を特徴とするエレベータの周囲環境情報提供方法。
  5. 請求項記載のエレベータの周囲環境情報提供方法であって、
    前記雷の激しさに応じて異なる前記注意喚起情報を出力すること
    を特徴とするエレベータの周囲環境情報提供方法。
  6. 請求項1または2記載のエレベータの周囲環境情報提供方法であって、
    乗りかご内の行先指示ボタンにより前記基準階への走行が指示された場合、前記基準階方向への走行の指示を受け付けたと判断されること
    を特徴とするエレベータの周囲環境情報提供方法。
  7. 請求項2記載のエレベータの周囲環境情報提供方法であって、
    前記基準階方向への走行の指示は、ホールボタンによりなされ、
    前記基準階方向への走行の指示を行ったホールのディスプレイにも、さらに前記周囲情報を出力すること
    を特徴とするエレベータの周囲環境情報提供方法
  8. エレベータの利用者に、前記エレベータが設置されている建物の周囲の交通に影響を与える環境情報を提供するエレベータの周囲環境情報提供システムであって、
    環境情報を取得し、監視対象のエレベータ毎に、当該エレベータが設置されている建物の周囲の前記環境情報を、周囲情報として抽出して当該エレベータに送信する監視サーバと、
    前記周囲情報が前記建物の交通に影響を与え、かつ、予め定めた基準階方向への走行の指示を受け付けた場合、当該周囲情報および注意喚起情報をのりかご内のディスプレイに出力するエレベータ制御装置と、を備え
    前記基準階方向への走行の指示は、ホールボタンによりなされ、
    前記エレベータ制御装置は、前記基準階方向への走行の指示を行ったホールのディスプレイにも、さらに前記周囲情報を出力すること
    を特徴とするエレベータの周囲環境情報提供システム。
  9. エレベータの利用者に、前記エレベータが設置されている建物の周囲の交通に影響を与える環境情報を提供するエレベータの周囲環境情報提供システムであって、
    環境情報を取得し、監視対象のエレベータ毎に、当該エレベータが設置されている建物の周囲の前記環境情報を、周囲情報として抽出して当該エレベータに送信する監視サーバと、
    前記周囲情報が前記建物の交通に影響を与え、かつ、予め定めた基準階方向への走行の指示を受け付けた場合、当該周囲情報および注意喚起情報をのりかご内のディスプレイに出力するエレベータ制御装置と、を備え
    前記環境情報は、前記エレベータの位置情報で特定される位置を含む、予め定めた範囲の交通情報であり、
    前記周囲情報は、予め定めた路線および道路の渋滞情報であること
    を特徴とするエレベータの周囲環境情報提供システム。
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