JP4642988B2 - パルスモータ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルスモータを制御するパルスモータ制御装置に関し、特に、パルスモータの速度データを格納するメモリの容量を大幅に削減できるようにするパルスモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トータリゼータシステムで用いられる投票券発券機を具体例にして、従来技術について説明する。
【0003】
トータリゼータシステムで用いられる投票券発券機では、図13に示すように、搬送されてくる投票券に投票データが正確に印刷されているのか否かを検出する読取センサ100と、読取センサ100の下流に位置して投票券の搬送を検出するフォトセンサ101と、フォトセンサ101の下流に位置して印刷不良の投票券を停止させるストッパ部102と、ストッパ部102により停止される印刷不良の投票券に穴をあけるパンチ器103と、ストッパ部102の下流に位置して印刷状態に応じて投票券を対応の搬送路に振り分ける搬送切替部104とを備える。
【0004】
このストッパ部102は、図14に示すように、ストッパ部材110と搬送ローラ111とが連結部材112で連結されて、その連結部材112の概略中間位置に設けられる支点を中心にして回転可能になることで構成されている。
【0005】
そして、読取センサ100により投票券の印刷が良好であることが検出される場合には、図示しないソレノイドにより、図14(a)に示すように、搬送ローラ111が搬送路下側に位置する搬送ローラと当接することで投票券を搬送させる処理を行い、読取センサ100により投票券の印刷が不良であることが検出される場合には、そのソレノイドにより、図14(b)に示すように、ストッパ部材110が搬送路に当接することで搬送されてくる投票券を停止させる処理を行う。
【0006】
このように構成される投票券発券機では、搬送機構を駆動するパルスモータを制御することで、図15に示すように、投票券の搬送速度を読取センサ100の読み取り可能な最大速度まで徐々に上げていって、その最大速度に到達すると、その最大速度でもって投票券を搬送して、投票券の出口に近づくと、投票券の搬送速度をその最大速度から徐々に下げていくというように制御している。
【0007】
この搬送速度の速度制御は、図16に示すように、メモリ200から読み出す速度データの指定する時間ΔTをクロックで計時して、その指定時間ΔTに到達するときにパルスモータの駆動パルスを生成するパルス時間間隔カウンタ201と、パルス時間間隔カウンタ201の生成する駆動パルスに応答して励磁信号を切り替える励磁切替信号生成回路202と、励磁切替信号生成回路202により切り替えられる励磁信号に応答してパルスモータを回転させるモータドライバ203とを使って実行される。
【0008】
従来では、このような構成に従って、図15に示すような速度パターンの制御を実現するために、図17に示すように、加速モードを実現する速度データの時系列データと、定速モードを実現する速度データの時系列データと、減速モードを実現する速度データの時系列データとをメモリ200にアドレス順に格納する構成を採って、このメモリ200に格納される速度データをアドレス順に読み出してパルス時間間隔カウンタ201に投入するように処理している。
【0009】
なお、図18に、図13に示すような構成に従って投票券を搬送するときに実行されるフローチャートを図示する。
【0010】
ちなみに、このような構成に従って投票券を搬送するという構成を採っていると、図14(b)に示すような動作に従ってストッパ部102が投票券を停止させる処理に入るときに、投票券の搬送力の低下によりストッパ部材110よりも前位置で投票券が停止されることがあり、これがために、パンチ穴の位置にばらつきが出てしまうという問題点がある。
【0011】
そして、図13に示すような構成に従って投票券を搬送するという構成を採っていると、投票券の搬送速度が読取センサ100の読み取り可能な最大速度に制限されるために、投票券の発券を高速化できないという問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、パルスモータを定速モードに制御する場合には、図17に示すように、その定速モードを実現する速度データの時系列データをメモリに格納するという構成を採っている。
【0013】
しかしながら、このような従来技術に従っていると、パルスモータの速度データを格納するメモリとして大容量のものを用意しなければならないという問題点がある。
【0014】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、パルスモータの速度データを格納するメモリの容量を大幅に削減できるようにする新たなパルスモータ制御装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
図1に本発明の概要構成を図示する。
【0016】
図中、1は本発明を具備するパルスモータ制御装置であって、パルスモータの速度データをアドレス順に格納するメモリ2から、それらの速度データをアドレス順に読み出し、それに基づいてパルスモータ駆動回路3に与える駆動パルスを発生することで、パルスモータを制御するものである。
【0017】
このメモリ2は、本発明のパルスモータ制御装置1が用意される場合、パルスモータを定速モードで制御するときには、図2(a)に示すように、その定速モードを実現するために、定速度制御を指示する制御データ(図中のループビット)を持つ1つの速度データ(図中のΔTn)を格納する構成を採る。これにより、図2(b)に示すように、速度データを格納するメモリ2の容量を大幅に削減できるようになる。
【0018】
このメモリ2の格納する速度データを受けて、本発明のパルスモータ制御装置1は、読出手段10と、検出手段11と、格納手段12と、発生手段13と、保持手段14と、消去手段15と、変更手段16と、検知手段17とを備える。
【0019】
この読出手段10は、メモリ2から読み出す速度データのメモリアドレスを発生する処理を行うものであって、制御データを持つ速度データが駆動パルスの発生用の速度データとして繰り返し用いられるように制御する第1の読出制御手段20と、通常のアドレス順とは逆のアドレス順序に従ってメモリ2から速度データを読み出すように制御する第2の読出制御手段21と、外部から変更指示されるメモリアドレスを速度データの読み出し先として設定するように制御する第3の読出制御手段22とを備える。
【0020】
検出手段11は、メモリ2から読み出した速度データが制御データを持つのか否かを検出する。格納手段12は、メモリ2から読み出した速度データを格納する。発生手段13は、格納手段12に格納される速度データに従って駆動パルスを発生する。
【0021】
保持手段14は、検出手段11により検出された制御データを保持する。消去手段15は、外部からの指示に応答して、保持手段14に保持される制御データを消去する。変更手段16は、保持手段14が制御データを保持しているときに、外部からの指示に応答して、速度データの読み出し先となるメモリアドレスを変更する。検知手段17は、保持手段14が制御データを保持していないときに、外部からの指示に応答して、速度データの読み出し先となるメモリアドレスの変更指示が発行されたのか否かを検出する。
【0022】
このように構成される本発明のパルスモータ制御装置1では、読出手段10は、例えばメモリアドレスを1つずつカウントアップしていく形でメモリアドレスを発生してメモリ2に与え、これを受けて、格納手段12は、メモリ2から読み出される速度データをアドレス順に保持し、これを受けて、発生手段13は、パルスモータを例えば加速モードで制御するための駆動パルスを発生していく。
【0023】
このとき、検出手段11により制御データを持つ速度データが読み出されたことが検出されると、保持手段14は、その制御データを保持するので、これを受けて、第1の読出制御手段20は、保持手段14に制御データが保持される間、メモリ2から速度データが読み出されないように制御することで、制御データを持つ速度データが駆動パルスの発生用の速度データとして繰り返し用いられるように制御し、これを受けて、発生手段13は、パルスモータを定速モードで制御するための駆動パルスを発生していく。
【0024】
この定速モードにあるときに、外部から定速モードの解除指示が発行されると、消去手段15は、保持手段14の保持する制御データを消去し、これを受けて、読出手段10は、本来のメモリアドレスの発生形態に従ってメモリアドレスを発生してメモリ2に与え、これを受けて、発生手段13は、パルスモータを例えば減速モードで制御するための駆動パルスを発生していく。
【0025】
このようにして、図3(a)に示すような形でパルスモータの速度を制御できるようになる。例えば、▲1▼の時点までに不良品であることが判別されるような場合には、このような搬送が行われる。
【0026】
そして、この減速モードに移行した後、検知手段17により外部からメモリアドレスの変更指示が発行されたことが検出されると、第2の読出制御手段21は、それまでのアドレス順とは逆のアドレス順序に従ってメモリアドレスを発生してメモリ2に与え、これを受けて、発生手段13は、パルスモータの速度を制御データを持つ速度データの所へと戻していくので、第3の読出制御手段22は、メモリ2から制御データを持つ速度データが読み出されると、外部から変更指示されたメモリアドレスを速度データの読み出し先として設定し、これを受けて、発生手段13は、パルスモータを例えば加速モードで制御するための駆動パルスを発生していく。
【0027】
このようにして、図3(b)に示すような形でパルスモータの速度を制御できるようになる。例えば、▲1▼の時点までに良品/不良品が判別されないことで、とりあえず不良品と見なして減速モードに入った後、▲2▼の時点で良品であることが判別されるような場合には、このような搬送が行われる。
【0028】
ここで、パルスモータの速度を制御データを持つ速度データの所へと戻してから加速モードに入るようにしていることから、外部から発行されるメモリアドレスの変更指示の発行タイミングにばらつきがあっても、パルスモータの速度を正確に制御できるようになるとともに、パルスモータの脱調を防止できるようになる。
【0029】
一方、定速モードにあるときに、変更手段16は、外部からの指示に応答して、速度データの読み出し先となるメモリアドレスを変更し、この後、外部から定速モードの解除指示が発行されると、消去手段15は、保持手段14の保持する制御データを消去し、これを受けて、読出手段10は、変更されたメモリアドレスを起点として、本来のメモリアドレスの発生形態に従ってメモリアドレスを発生してメモリ2に与え、これを受けて、発生手段13は、パルスモータを例えば加速モードで制御するための駆動パルスを発生していく。
【0030】
このようにして、図3(c)に示すような形でパルスモータの速度を制御できるようになる。例えば、▲1▼の時点までに良品であることが判別されるような場合には、このような搬送が行われる。
【0031】
このように、本発明によれば、パルスモータの速度データを格納するメモリ2の容量を大幅に削減しつつ、所望の形態で、パルスモータの速度を制御できるようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
【0033】
図4に、本発明により実現される投票券発券機の搬送構成を図示する。
【0034】
この図に示すように、本発明により実現される投票券発券機では、搬送されてくる投票券に投票データが正確に印刷されているのか否かを検出する読取センサ100と、読取センサ100の下流に位置して投票券の搬送を検出するフォトセンサ101と、フォトセンサ101の下流に位置して印刷不良の投票券に穴をあけるパンチ器103と、パンチ器103の下流に位置して印刷状態に応じて投票券を対応の搬送路に振り分ける搬送切替部104とを備える。
【0035】
すなわち、本発明により実現される投票券発券機は、従来技術の投票券発券機が必要とするストッパ部102を備える必要がないので、従来技術の投票券発券機に比べて簡略な構成を実現できることになる。
【0036】
図5ないし図7に、本発明により実現される投票券発券機の搬送処理のフローチャートを図示する。
【0037】
このフローチャートに示すように、図4のように構成される本発明により実現される投票券発券機では、先ず最初に、ステップ1で、印刷後の投票券を読取センサ100の読み取り可能な最大速度で定義される一定速度で搬送して、続くステップ2で、読取センサ100を使ってその印刷内容をチェックする。
【0038】
続いて、ステップ3で、読取センサ100により印刷良好であることが検出されたのか、印刷不良であることが検出されたのか、未だ判定中であるのかを判断して、印刷良好であることが検出された場合には、ステップ4に進んで、加速データを準備する。
【0039】
続いて、ステップ5で、投票券がフォトセンサ101の位置まで搬送されてきたことを検出すると、一定速度を解除して、準備した加速データを有効化し、続くステップ6で、その有効化した加速データを使ってパルスモータを加速させて一定速度まで上げた後に減速させていって、続くステップ7で、搬送切替部104による搬送切り替えを行わないことで、投票券を出口に搬送する。
【0040】
このようにして、フォトセンサ101の位置まで搬送される前に、読取センサ100により印刷良好な投票券であることが検出される場合には、図8(a)に示すような形で投票券を搬送する。なお、図中の▲1▼がフォトセンサ101の位置を示している。
【0041】
一方、ステップ3で、読取センサ100により印刷不良であることが検出されるか、読取センサ100による読取処理が未だ判定中であることが検出される場合には、ステップ8に進んで、読取センサ100により印刷不良であることが検出されたのか否かを判断して、印刷不良であることが検出された場合には、ステップ9に進んで、ステップ4で行った加速データの準備は行わないことで、予め用意されている減速データを準備する。
【0042】
続いて、ステップ10で、投票券がフォトセンサ101の位置まで搬送されたきたことを検出すると、一定速度を解除して、準備した減速データを有効化し、続くステップ11で、その有効化した減速データを使ってパルスモータを減速させる。
【0043】
続いて、ステップ12で、その減速の終了によりパルスモータが停止した時点で、パンチ器103を使って投票券にパンチ穴を開け、続くステップ13で、搬送切替部104による搬送切り替えを行って搬送を再開させ、続くステップ14で、投票券を減算口に搬送する。
【0044】
このようにして、フォトセンサ101の位置まで搬送される前に、読取センサ100により印刷不良な投票券であることが検出される場合には、図8(b)に示すような形で投票券を搬送する。なお、この図8(b)では、パンチ穴を開けた後の搬送速度については記述していない。
【0045】
一方、ステップ8で、読取センサ100により印刷不良が検出されない場合、すなわち、読取センサ100による読取処理が未だ判定中であることが検出された場合には、ステップ15に進んで、ステップ4で行った加速データの準備は行わないことで、予め用意されている減速データを準備する。
【0046】
続いて、ステップ16で、投票券がフォトセンサ101の位置まで搬送されたきたことを検出すると、一定速度を解除して、準備した減速データを有効化し、続くステップ17で、その有効化した減速データを使ってパルスモータを減速させる。
【0047】
続いて、ステップ18で、その減速中に読取センサ100の判定結果を受け取り、続くステップ19で、その判定結果に従って、読取センサ100により印刷良好であることが検出されたのか、印刷不良が検出されたのかを判断する。
【0048】
この判断処理により、印刷不良であることが検出された場合には、ステップ20に進んで、その減速の終了によりパルスモータが停止した時点で、パンチ器103を使って投票券にパンチ穴を開け、続くステップ21で、搬送切替部104による搬送切り替えを行って搬送を再開させ、続くステップ22で、投票券を減算口に搬送する。
【0049】
このようにして、フォトセンサ101の位置まで搬送される前に、読取センサ100による判定結果がでないで、その後で、読取センサ100により印刷不良な投票券であることが検出される場合には、図8(c)に示すような形で投票券を搬送する。なお、この図8(c)では、パンチ穴を開けた後の搬送速度については記述していない。
【0050】
一方、ステップ19で、減速中に受け取った読取センサ100の判定結果が印刷良好を示している場合には、ステップ23に進んで、加速データを準備する。続いて、ステップ24で、減速モードに入ってからの減速データの流れを逆に使うことで減速開始点の速度まで戻し、続くステップ25で、ステップ23で準備した加速データを有効化する。
【0051】
続いて、ステップ6に進んで、その有効化した加速データを使ってパルスモータを加速させて一定速度まで上げた後に減速させていって、続くステップ7で、搬送切替部104による搬送切り替えを行わないことで、投票券を出口に搬送する。
【0052】
このようにして、フォトセンサ101の位置まで搬送される前に、読取センサ100による判定結果がでないで、その後で、読取センサ100により印刷良好な投票券であることが検出される場合には、図8(d)に示すような形で投票券を搬送する。
【0053】
このように動作する本発明により実現される投票券発券機では、従来技術で用いていたストッパ部102を用いることなく、投票券の搬送速度を制御することで、印刷不良の投票券をパンチ器103の位置に正確に停止させるという構成を採ることから、投票券に開けるパンチ穴の位置にばらつきが出るというような不都合は起こらない。
【0054】
そして、読取センサ100の通過後の投票券の搬送速度が読取センサ100の読み取り可能な最大速度に制限されなくなるので、投票券を高速化に発券できるようになる。
【0055】
図9に、この本発明により実現される投票券発券機を実現するために用意する本発明のパルスモータ制御装置の一実施形態例を図示する。
【0056】
図中、1は本発明を具備するパルスモータ制御装置、2はメモリであって、パルスモータの速度データをアドレス順に格納するもの、30はCPUであって、パルスモータを制御するためのプログラムを走行させるもの、31はパルス時間間隔カウンタであって、メモリ2から読み出す速度データの指定する時間ΔTをクロックで計時して、その指定時間ΔTに到達するときにパルスモータの駆動パルスを生成するもの、32は励磁切替信号生成回路であって、パルス時間間隔カウンタ31の生成する駆動パルスに応答して励磁信号を切り替えるもの、33はモータドライバであって、励磁切替信号生成回路32により切り替えられる励磁信号に応答してパルスモータを回転させるものである。
【0057】
本発明のパルスモータ制御装置1は、メモリ2から読み出す速度データをFIFO形式で格納するFIFOメモリ40と、メモリ2から読み出す速度データのメモリアドレスをカウントするアドレスカウンタ41と、アドレスカウンタ41にセットするメモリアドレスを保持するアドレスレジスタ42と、スタート開始・終了を表示するスタートビットなどを格納する制御レジスタ43と、メモリ2から読み出す速度データの持つENDビットを保持するENDビット保持域44と、メモリ2から読み出す速度データの持つLOOPビットを保持するLOOPビット保持域45と、全体の制御処理を司る制御機構46とを備える。
【0058】
CPU30は、読取センサ100の判定結果などを入力として、制御レジスタ43のスタートビットに“1”を書き込むことでメモリ2からの速度データの読出処理を開始したり、そのスタートビットに“0”を書き込むことで、メモリ2からの速度データの読出処理を終了したり、アドレスカウンタ41にメモリアドレスの初期値を設定したり、アドレスカウンタ41のカウントするメモリアドレスの書き替えを指示したり、ENDビット保持域44にENDビットが保持されるときに発生する割り込みに応答して終了処理を実行する、といった各種の処理を行う。
【0059】
図10に、メモリ2に格納される速度データの基本データ構造の一実施形態例を図示する。
【0060】
この図に示すように、メモリ2に格納される速度データは、16ビットで構成されて、最後の速度データであるときに”1”を示すとともに、最後の速度データ以外の速度データであるときに“0”を示すENDビットと、定速モードであるときに”1”を示すとともに、加速/減速モードであるときに“0”を示すLOOPビットと、12ビットで定義される速度データ部分とを持つ。
【0061】
この速度データがFIFOメモリ40を介してパルス時間間隔カウンタ31にセットされ、パルス時間間隔カウンタ31は、このセットされた速度データの指定する時間ΔTをクロックで計時して、その指定時間ΔTに到達するときにパルスモータの駆動パルスを生成することで、パルスモータの速度を制御するように動作する。
【0062】
また、速度データの持つENDビットは、ENDビット保持域44に保持され、ENDビット保持域44は、“1”の保持に入るときに、CPU30に対して終了処理の実行を指示する割り込みを発生するように動作する。
【0063】
また、速度データの持つLOOPビットは、LOOPビット保持域45に保持され、LOOPビット保持域45は、“1”の保持に入ると、フォトセンサ101が投票券の搬送を検出するまでの間、その“1”を保持し続けるように動作する。
【0064】
図11に、メモリ2に格納される速度データの時系列データの一実施形態例を図示する。
【0065】
この図に示すように、メモリ2に格納される速度データは、メモリアドレス順に時系列データの形式で格納されるものであり、例えば、図中のαで示す搬送速度を実現するために用意される速度データの時系列データ(α用速度データ)と、図中のβで示す搬送速度を実現するために用意される速度データの時系列データ(β用速度データ)と、図中のγで示す搬送速度を実現するために用意される速度データの時系列データ(γ用速度データ)という3種類が用意される。
【0066】
このとき用意されるα用速度データは、“1”にセットされるLOOPビットを使って、定速モードを表現するように構成されている。
【0067】
次に、このように構成される本発明のパルスモータ制御装置1の動作処理について説明する。
【0068】
CPU30は、投票券の印刷が終了すると、アドレスカウンタ41にα用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスを設定してから、制御レジスタ43のスタートビットに“1”を書き込むことで、投票券の搬送を指示する。
【0069】
このスタートビットの書込処理を受けて、アドレスカウンタ41は、設定されたメモリアドレスを指定してメモリ2に速度データのロード要求を発行し、FIFOメモリ40は、そのロード要求に応答して送られてくる速度データを格納する。
【0070】
そして、FIFOメモリ40は、パルス時間間隔カウンタ31から速度データのロード要求が発行されると、先頭に格納する速度データをパルス時間間隔カウンタ31に供給することでパルスモータの駆動パルスを発生させ、その速度データの供給に従って空き領域ができると、アドレスカウンタ41に対して次の速度データのロード要求を発行する。
【0071】
アドレスカウンタ41は、FIFOメモリ40から次の速度データのロード要求が発行されると、メモリアドレスを1つカウントアップしてからメモリ2に速度データのロード要求を発行することで、メモリ2から次の速度データを読み出してFIFOメモリ40に格納する。
【0072】
この処理を繰り返していくことで、α用速度データの時系列データに従って、パルスモータは加速モードで駆動されるように制御される。
【0073】
この処理を繰り返していくときに、メモリ2から読み出す速度データの持つLOOPビットがLOOPビット保持域45に格納されていくことになるが、“1”を示すLOOPビットを持つ速度データがメモリ2から読み出されることで、LOOPビット保持域45に“1”が保持されると、FIFOメモリ40からアドレスカウンタ41に対して発行される速度データのロード要求が遮断され、これにより、FIFOメモリ40は、LOOPビットを持つ同じ速度データを繰り返しパルス時間間隔カウンタ31に供給することで、パルスモータを定速度で駆動するように制御する。
【0074】
パルスモータが定速度で駆動されるときに、読取センサ100は搬送されてくる投票券の印刷状態を判定して、その判定結果をCPU30に通知してくるので、この判定結果を受け取ると、CPU30は、印刷良好を示す判定結果である場合には、アドレスカウンタ41にβ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスを設定し、印刷不良を示す判定結果である場合には、その設定を行わないように処理する。
【0075】
ここで、アドレスカウンタ41が動作中であるときにはメモリアドレスの設定は不可能となるので、このときにはCPU30に対して処理エラーが通知されることになる。しかるに、パルスモータを定速度で駆動しているときには、アドレスカウンタ41は動作中でないので、CPU30は、アドレスカウンタ41にβ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスを設定することが可能になる。
【0076】
投票券は読取センサ100の位置を通過すると、それに続いてフォトセンサ101の位置に到達する。フォトセンサ101は、投票券が搬送されてくると、LOOPビット保持域45に保持されるLOOPビットを“0”にクリアする。
【0077】
このクリア処理により定速モードが解除され、アドレスカウンタ41にβ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスが設定されている場合には、図8(a)に示すような形でパルスモータの駆動が制御されることになる。
【0078】
一方、アドレスカウンタ41にβ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスが設定されていない場合には、α用速度データの時系列データの続きに従って、図8(b)に示すような形でパルスモータの駆動が制御されて、投票券はパンチ器103の位置に停止してパンチ器103によりパンチ穴が開けられる。そして、その後、CPU30は、アドレスカウンタ41にγ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスを設定することで、パンチ穴の開けた投票券を減算口に搬送する。
【0079】
投票券がフォトセンサ101の位置に到達するまでに、読取センサ100の判定結果がでない場合には、CPU30は、アドレスカウンタ41にβ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスを設定する処理を行わない。
【0080】
これから、このときには、投票券がフォトセンサ101の位置に到達することで定速モードが解除されると、α用速度データの時系列データの続きに従って、パルスモータが減速モードに入ることになる。
【0081】
この後、読取センサ100の判定結果がでると、CPU30は、その判定結果が印刷不良を示す場合には、その減速モードがそのまま維持されることになるようにと何も処理を行わず、これにより、図8(c)に示すような形でパルスモータの駆動が制御されて、パンチ器103により投票券にパンチ穴が開けられる。
そして、その後、CPU30は、アドレスカウンタ41にγ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスを設定することで、パンチ穴の開けた投票券を減算口に搬送する。
【0082】
一方、読取センサ100の判定結果が印刷良好を示す場合には、CPU30は、アドレスカウンタ41にβ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスを設定するように処理する。しかるに、このときには、アドレスカウンタ41は減速モードにあることで動作中であるので、CPU30からの設定要求を受け付ける状態にない。
【0083】
このときには、制御機構46は、CPU30から設定要求のあるβ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスをアドレスレジスタ42に待避させてから、アドレスカウンタ41に対してカウント値をカウントダウンしていく形でメモリアドレスを算出していくように指示することで、図12に示すような形でメモリ2から速度データを読み出していくように制御する。
【0084】
そして、その読出制御によりLOOPビットを持つ速度データがメモリ2から読み出されて、それによりアドレスカウンタ41にメモリアドレスの設定が可能になると、アドレスレジスタ42に待避させたメモリアドレス(β用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレス)をアドレスカウンタ41に設定してから、LOOPビットを持つ速度データの読み出しによりセットされたLOOPビット保持域45の保持値を“1”から“0”にクリアすることで、アドレスカウンタ41を再び動作状態に設定する。
【0085】
このクリア処理により定速モードが解除され、アドレスカウンタ41にβ用速度データの時系列データの先頭のメモリアドレスが設定されていることで、図8(d)に示すような形でパルスモータの駆動が制御されることになる。
【0086】
ここで、パルスモータの速度をLOOPビットを持つ速度データの所へと戻してから加速モードに入るようにしていることから、外部から発行されるメモリアドレスの変更指示の発行タイミングにばらつきがあっても、パルスモータの速度を正確に制御できるようになるとともに、パルスモータの脱調を確実に防止できるようになる。
【0087】
このようにして、図9に示した本発明のパルスモータ制御装置1により、図4に示した投票券発券機の搬送構成を実現できるようになる。
【0088】
図示実施形態例に従って本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態例では投票券の搬送制御を具体例にして本発明を説明したが、本発明はその適用が投票券の搬送制御に限られるものではない。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パルスモータの速度データを格納するメモリの容量を大幅に削減しつつ、所望の形態で、パルスモータの速度を制御できるようになる。
【0090】
そして、本発明によれば、物品を搬送する場合にあって、その物品の状態によって物品を一時的に停止させてパンチ穴を開けるなどの処理を実行するときに、ストッパのような機構を用意することなく、それを実行できるようになる。
【0091】
そして、本発明によれば、物品を搬送する場合にあって、物品の検査に用いるセンサの性能により物品の搬送速度に制限が設けられるような場合にも、そのセンサを通過する場合には、その制限に妨げられずに物品を搬送できるようになるので、物品を高速に搬送できるようになる。
【0092】
そして、本発明によれば、物品を搬送する場合にあって、物品の検査に用いるセンサの性能により検査結果がでるまでの時間にばらつきがあっても、パルスモータの速度を正確に制御できるようになるとともに、パルスモータの脱調を確実に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要構成図である。
【図2】メモリに格納される速度データの説明図である。
【図3】本発明により実現されるパルスモータの速度制御の説明図である。
【図4】本発明により実現される投票券発券機の搬送構成の説明図である。
【図5】本発明により実現される投票券発券機の搬送処理のフローチャートである。
【図6】本発明により実現される投票券発券機の搬送処理のフローチャートである。
【図7】本発明により実現される投票券発券機の搬送処理のフローチャートである。
【図8】本発明により実現される投票券発券機の搬送処理の説明図である。
【図9】本発明のパルスモータ制御装置の一実施形態例である。
【図10】本発明で用いられる速度データの基本データ構造の一実施形態例である。
【図11】メモリに格納される速度データの時系列データの一実施形態例である。
【図12】メモリからの速度データの読出処理の説明図である。
【図13】投票券発券機の説明図である。
【図14】投票券発券機の説明図である。
【図15】投票券発券機の搬送制御の説明図である。
【図16】パルスモータの速度制御の説明図である。
【図17】従来技術の説明図である。
【図18】投票発券機の搬送処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パルスモータ制御装置
2 メモリ
3 パルスモータ駆動回路
10 読出手段
11 検出手段
12 格納手段
13 発生手段
14 保持手段
15 消去手段
16 変更手段
17 検知手段
20 第1の読出制御手段
21 第2の読出制御手段
22 第3の読出制御手段

Claims (1)

  1. パルスモータの速度データをアドレス順に格納するメモリから、該速度データをアドレス順に読み出し、それに基づいて駆動パルスを発生することでパルスモータを制御するパルスモータ制御装置において、
    上記メモリから読み出した速度データが定速度制御を指示する制御データを持つのか否かを検出する手段と、
    上記制御データが検出される場合に、それを保持する手段と、
    外部からの指示に応答して、上記保持される上記制御データを消去する手段と、
    上記制御データが保持される間、それを持つ速度データが駆動パルスの発生用の速度データとして繰り返し用いられるように制御する手段と
    上記制御データが保持されていないときに、外部からの指示に応答して、速度データの読み出し先となるメモリアドレスの変更指示が発行されるのか否かを検出する手段と、
    上記変更指示が発行される場合に、上記アドレス順とは逆のアドレス順序に従って、上記メモリから速度データを読み出しするように制御する手段と、
    上記逆アドレス順に従って上記制御データを持つ速度データまで読み出されるときに、上記変更指示されたメモリアドレスを速度データの読み出し先として設定する手段とを備えることを、
    特徴とするパルスモータ制御装置。
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