JPH11341889A - ステッピングモータの制御装置 - Google Patents

ステッピングモータの制御装置

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JPH11341889A
JPH11341889A JP15522698A JP15522698A JPH11341889A JP H11341889 A JPH11341889 A JP H11341889A JP 15522698 A JP15522698 A JP 15522698A JP 15522698 A JP15522698 A JP 15522698A JP H11341889 A JPH11341889 A JP H11341889A
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timer
stepping motor
clock
speed
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Shunichi Ito
俊一 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 オートリロードタイマ(TM)5の出力
する相励磁切替信号によってステッピングモータ16の
速度制御がされる。速度テーブルデータ20には、クロ
ック供給部7の出力するタイマクロックMCLKの周波
数を選択する情報が含まれる。クロック周波数が低けれ
ば広範囲の制御ができ、クロック周波数が高ければ精密
な制御ができる。 【効果】 広い速度範囲でかつ高い分解能の制御をして
も速度テーブルデータ20のビット幅を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等のよう
に装置の内部回転機構をステッピングモータを用いて精
密に可変速制御するためのステッピングモータの制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータは、相励磁用のパル
スを供給し、その周波数を制御することによって精密に
可変速制御できる。従って、各種の精密機器に広く使用
されている。例えば、プリンタの用紙を搬送する機構に
もステッピングモータが使用される。プリンタの用紙
は、給紙動作から始まり印字処理と排出処理の間、多数
のローラによって搬送される。その効率的な印字を行う
には、こうした用紙搬送をステッピングモータによって
予め設定したプログラムに従って精密に可変速制御する
ことが好ましい。このために、可変速制御の内容を具体
的に表示した速度テーブルデータを用いる方法が開発さ
れている(特開昭56−017480号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子機器の
小型化や低コスト化を目的として、プリンタ等を単一の
マイクロプロセッサで制御することが一般的になってき
ている。この場合に、内蔵するRAM(ランダム・アク
セス・メモリ)の容量は、小型化やコストダウンのため
に厳しく制限される。しかしながら、複雑な可変速制御
を行おうとすると制御すべき速度範囲が広がり、制御の
分解能も高くなる。従って、その速度を指定するための
速度テーブルデータのビット幅が大きくなり、メモリコ
スト増大の原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉ステッピングモータと、このステッピングモ
ータを可変速制御するための相励磁信号を生成するオー
トリロードタイマと、このオートリロードタイマ動作用
のタイマクロックを供給するクロック供給部と、装置の
動作を制御する制御部とを備え、上記オートリロードタ
イマは、上記制御部によりセットされたタイマセット値
に相当する数だけ上記タイマクロックをカウントしたと
き相励磁信号を一回出力するように動作し、上記制御部
は、上記ステッピングモータを高い分解能で速度制御す
るときはクロック供給部から高い周波数のタイマクロッ
クを出力するように制御し、低い分解能で速度制御する
ときはクロック供給部から低い周波数のタイマクロック
を出力するように制御することを特徴とするステッピン
グモータの制御装置。
【0005】〈構成2〉ステッピングモータと、このス
テッピングモータを可変速制御するための相励磁信号を
生成するオートリロードタイマと、このオートリロード
タイマ動作用のタイマクロックを供給するクロック供給
部と、装置の動作を制御する制御部とを備え、上記オー
トリロードタイマは、上記制御部によりセットされたタ
イマセット値に相当する数だけ上記タイマクロックをカ
ウントしたとき相励磁信号を一回出力するように動作
し、上記制御部は、上記ステッピングモータを制御する
ための速度テーブルデータを順に読み出しながら制御を
行い、この速度テーブルデータは、上記クロック供給部
の出力するタイマクロックの周波数を選択するタイマク
ロック選択情報と、このタイマクロックの周波数選択後
に、上記オートリロードタイマにセットするためのタイ
マセット値とを含むことを特徴とするステッピングモー
タの制御装置。
【0006】〈構成3〉ステッピングモータと、このス
テッピングモータを可変速制御するための相励磁信号を
生成するオートリロードタイマと、装置の動作を制御す
る制御部とを備え、上記オートリロードタイマは、上記
制御部によりセットされたタイマセット値に相当する数
だけ所定のタイマクロックをカウントしたとき相励磁信
号を一回出力するように動作し、上記制御部は、上記ス
テッピングモータを制御するための速度テーブルデータ
を順に読み出しながら制御を行い、この速度テーブルデ
ータは、タイマセット値シフト情報と、要求されるビッ
ト数に満たないビット数で表現されたタイマセット値と
を含み、上記制御部は、速度テーブルデータから読み出
したタイマセット値を、上記タイマセット値シフト情報
に従って、上位側にシフトさせ、もしくは、上位側を無
効な値で満たして、上記オートリロードタイマにセット
するためのタイマセット値を得ることを特徴とするステ
ッピングモータの制御装置。
【0007】〈構成4〉ステッピングモータと、このス
テッピングモータを可変速制御するための相励磁信号を
生成するオートリロードタイマと、装置の動作を制御す
る制御部とを備え、上記オートリロードタイマは、上記
制御部によりセットされたタイマセット値に相当する数
だけ所定のタイマクロックをカウントしたとき相励磁信
号を一回出力するように動作し、上記制御部は、上記ス
テッピングモータを制御するための速度テーブルデータ
を順に読み出しながら制御を行い、この速度テーブルデ
ータは、タイマ値繰り返しステップ数を示す情報と、タ
イマセット値とを含み、上記制御部は、速度テーブルデ
ータから読み出したタイマセット値を、上記タイマ値繰
り返しステップ数に相当する回数だけ繰り返して上記オ
ートリロードタイマにセットすることを特徴とするステ
ッピングモータの制御装置。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明の具体例1によるステッピ
ングモータの制御装置ブロック図である。本発明はステ
ッピングモータを可変速制御する場合に広く利用され
る。ここでは、その制御対象として、プリンタの用紙搬
送機構への適用例を紹介する。この図に示す装置は、プ
リンタのステッピングモータ制御部分を示している。図
の装置は、制御部(CPU)1によって制御される。制
御部1には、ROM(リード・オンリ・メモリ)2、R
AM(ランダム・アクセス・メモリ)3、ステッピング
モータ制御回路4、オートリロードタイマ(TM)5及
びI/Oポート/ドライバ6とクロック供給部(SUB
TM)7とが、バスライン9を介して接続されてい
る。
【0009】制御部1は、プリンタ全体の動作を制御す
るための中央処理装置である。ROM2には、制御部1
の動作用プログラムが格納されている。また、RAM3
には、その動作用パラメータが格納され、ここにこの発
明で使用される速度テーブルデータ20が格納される。
ステッピングモータ制御回路4は、ステッピングモータ
16に対し動作制御用の相励磁信号を供給する回路であ
る。このステッピングモータ16の速度制御のために、
オートリロードタイマ5から相励磁切替信号TOが供給
される。I/Oポート/ドライバ6には、プリンタのイ
ンタフェース12、印字ヘッド13、高圧電源14ある
いはセンサ15等が接続されている。オートリロードタ
イマ5とクロック供給部7とは、この具体例では全く同
一の回路構成とする。なお、クロック供給部7には、ク
ロック発生部11から基準クロックCLKが入力し、ク
ロック供給部7はこの信号にタイミングを合わせて動作
する。また、オートリロードタイマ5は、クロック供給
部7から出力されるタイマクロックMCLKにタイミン
グを合わせて動作する。オートリロードタイマ5の出力
する相励磁切替信号TOはステッピングモータ制御回路
4に出力される他、制御部1に対し割込信号として出力
されるよう構成されている。
【0010】図2には、オートリロードタイマの結線図
を示す。このオートリロードタイマ5には、レジスタ5
1、フリップフロップ(FF)52、カウンタ53、ア
ンドゲート54,55,57及びオアゲート56が設け
られている。このオートリロードタイマ5は、レジスタ
51にセットされたタイマセット値により指定された周
期で相励磁切替信号TOを出力し、レジスタ51へセッ
トするタイマセット値を切り換える度に、相励磁切替信
号TOの周期を変化させながら出力するように構成され
ている。
【0011】レジスタ51に入力するデータDがタイマ
セット値であり、制御部1から出力されるセットパルス
PSによってセットされる。また、制御部1からスター
トパルスPTが入力すると、これでフリップフロップ5
2がセットされる。スタートパルスPTは、オアゲート
56を通ってロードパルスPLとなり、カウンタ53に
入力する。これによって、カウンタ53はレジスタ51
に格納されたタイマセット値をロードする。これがカウ
ンタ53の初期値となって、その後カウンタ53はタイ
マクロックMCLKが入力する度に減算カウントを行
い、タイマセット値の値だけカウントをすると、ボロー
(PB)を出力する。このボロー(PB)が相励磁切替
信号TOとなる。
【0012】フリップフロップ52にスタートパルスが
セットされると、その出力はアンドゲート54を開放
し、タイマクロックMCLKをカウンタ53に供給す
る。これによって、カウンタ53はデクリメント動作を
行う。アンドゲート57はカウンタ53の出力するボロ
ー(PB)の出力タイミングをタイマクロックMCLK
と同期させるためのものである。更に、アンドゲート5
7の出力はアンドゲート55とオアゲート56を介して
ロードパルスPLとなってカウンタ53に入力する。従
って、カウンタ53はタイマセット値だけカウントダウ
ンして相励磁信号TOを出力すると、再びロードパルス
PLによって自動的にレジスタ51に格納されたタイマ
セット値をロードする。
【0013】レジスタ51に格納されたタイマセット値
が一定であれば、タイマセット値で示された一定の周期
で相励磁切替信号TOが出力される。一方、カウンタ5
3がカウントダウンする前に、レジスタ51に新たなタ
イマセット値がセットされると、カウンタ53は次のカ
ウントダウンのタイミングで新たなタイマセット値をロ
ードし、そのカウントを行う。従って、その後は別の周
期で相励磁切替信号TOが出力されることになる。
【0014】フリップフロップ52をスタートパルスで
セットするのは、アンドゲート54を開放してカウンタ
53を始動させるとともに、オートリロードタイマ5が
相励磁切替信号TOを周期的に出力する動作中にアンド
ゲート55を開放し、アンドゲート57の出力をオアゲ
ート56を介してロードパルスPLとさせるためであ
る。一方、オートリロードタイマ5の動作を終了させる
には、制御部1がストップパルスPEでフリップフロッ
プ52をリセットする。その出力によってアンドゲート
54,55が閉じられ、タイマクロックMCLKのカウ
ンタ53への入力が停止し、カウンタ53はカウントを
停止する。
【0015】図1に示したオートリロードタイマTM5
は、このようにしてレジスタ51に格納された任意のタ
イマセット値に従って、任意の周期の相励磁切替信号T
Oを出力する。一方、図1に示したクロック供給部7
は、図2に示したものと同一の回路構成をしており、予
め用意されたいくつかの種類のクロック周波数を選択す
るためのタイマクロック選択情報をレジスタ51にセッ
トし、その周波数でタイマクロックMCLKを出力する
よう構成されている。この場合、クロック供給部7のカ
ウンタ53は、図1に示した基準クロックCLKをアン
ドゲート54から受け入れてカウントしながら動作す
る。その他の動作はオートリロードタイマ5と全く同様
である。
【0016】図3に、プリンタ用ステッピングモータ制
御例説明図を示す。プリンタの用紙搬送用ステッピング
モータは、例えばこの図に示すような複雑な可変速制御
が要求される。図の(a)は、横軸に時間、縦軸に速度
を示したグラフで、時刻t1で速度が“0”から給紙を
開始し、時刻t2まで数段階で加速制御される。そし
て、時刻t2から時刻t5まで一定の速度で搬送され、
時刻t5から時刻t6まで減速制御されて用紙が排出さ
れる。(b)には、排紙センサの出力信号を示し、時刻
t3から時刻t4の間用紙を検出しており、時刻t4で
用紙が通過したことを検出してオフとなる。
【0017】(c)は、タイマ割込許可信号で、図1に
示したオートリロードタイマ5が出力する相励磁切替信
号TOを制御部1に入力した場合に、制御部1がこれを
割込信号として受け入れるかどうかを示す状態信号であ
る。オンのときは割込みを受け付ける状態で、オフのと
きは割込みを受け付けない。時刻t1から時刻t2まで
と、時刻t4から時刻t6までの間、割込みが受け付け
られる。即ち、この割込みは、可変速制御を実行する場
合に、制御部1がオートリロードタイマTMのレジスタ
51にタイマセット値を書き込むタイミングを制御する
ためのものである。従って、図3に示すように、可変速
制御が行われる時刻t1からt2と、時刻t4からt6
の間にのみ割込みが受け付けられる。
【0018】図4には、具体例1の速度テーブルデータ
説明図を示す。上記タイマクロック発生部の出力するタ
イマクロック周波数を指定するためのタイマクロック選
択情報や、オートリロードタイマが出力する相励磁切替
信号の出力タイミングを指定するためのタイマセット値
は、例えばこの図に示すような速度テーブルに可変速制
御順に格納される。
【0019】図において、左端には可変速制御の実行順
序が No.1〜 No.9…というように表示されている。各
データは、8ビットで構成される。速度テーブルデータ
には、タイマクロック選択コマンドとタイマセットコマ
ンドとが含められる。タイマクロック選択コマンドは、
上位2ビットがコマンド識別部21とされ、下位6ビッ
トがコマンドデータ部22とされる。コマンドデータ部
22にタイマクロック選択情報Xj が格納されている。
タイマセットコマンドは上位1ビットがコマンド識別部
21とされ、下位7ビットがコマンドデータ部22とさ
れる。コマンドデータ部22にはタイマセット値ANi
が格納される。
【0020】タイマクロック選択コマンドは、クロック
供給部7の制御に使用される。オートリロードタイマT
Mの動作開始の際あるいは動作中に、オートリロードタ
イマTMに供給するタイマクロックMCLKの周波数を
切り替えるためのものである。これは所定のタイミング
で速度テーブルデータ中に含められる。従って、例えば
No.1のタイマクロック選択コマンドによって、一旦タ
イマクロック周波数が指定されると、その後に続くタイ
マセットコマンドは、このタイマクロックで動作する。
そして、その後、新たなタイマクロック選択コマンドが
No.6で出現すると、その後は、こうして選択された新
たなタイマクロックで動作する。
【0021】従って、同一のタイマセット値であって
も、タイマクロック周波数が低ければ、長い時間的周期
で相励磁切替信号を出力することになり、タイマクロッ
ク周波数が高ければ短い時間的周期で相励磁切替信号を
出力することになる。高い周波数のタイマクロックであ
れば、高い分解能で速度制御ができ、低い周波数のタイ
マクロックであれば、十分に長い周期で相励磁切替信号
を出力することが可能になる。
【0022】〈動作〉以下、フローチャートを用いて上
記の装置の具体的な動作を説明する。図5は、タイマ起
動処理動作フローチャートである。まず、ステッピング
モータ制御用タイマ起動処理プログラムがスタートし、
CPU1はステップS1で速度テーブルデータの読出し
ポインタを初期設定し、ステップS2で速度テーブルデ
ータ No.1を読み出して、ステップS3でタイマクロッ
ク選択情報を所定のビット長のタイマセット値に、例え
ば以下の規則で変換する。タイマクロック選択情報をX
j (0≦Xj ≦9)、クロック供給部(SUB TM)
7のタイマセット値をYj として、変換式Yj =2Xj
1を用いた場合、Yj =0,1,3,7,15,31,
63,127,255,511、即ち9ビットの2進数
に変換する。CPU1はステップS4でクロック供給部
(SUB TM)7に上記タイマセット値Yj をセット
し、クロック供給部(SUBTM)7をスタートする
と、クロック供給部(SUB TM)7はタイマクロッ
ク7a(クロック周期はtclk )によりダウンカウント
を開始して所定周期のタイマクロックMCLKを出力す
る。上記Xj に対応させると2Xj×tclk 周期のクロッ
クとなる。
【0023】次にCPU1は、ステップS5で速度テー
ブルデータ No.2を読み出して、ステップS6でタイマ
セット値ANi をオートリロードタイマ(TM)5にセ
ットし、オートリロードタイマ(TM)5をスタートす
る。オートリロードタイマ(TM)5はクロック供給部
(SUB TM)7のタイマクロックMCLK(クロッ
ク周期は2Xj×tclk )によりダウンカウントを開始し
て、ANi ×{2Xj×tclk }の時間経過後に、ステッ
ピングモータ制御回路4に相励磁切替信号TOを出力す
ると共にCPU1に割込信号を出力する。
【0024】なお、CPU1はオートリロードタイマ
(TM)5のタイマ出力割込発生前に、ステップS7で
次の速度テーブルデータ No.3を読み出して、ステップ
S8でタイマセットコマンドと判定し、ステップS9で
タイマセット値ANi+1 をオートリロードタイマ(T
M)5にセットして、ステップS10でタイマ割込許可
フラグをオンにして次処理へ進み、タイマ割込の発生を
待つ。CPU1は上記ステップS8でコマンド判定がタ
イマクロック選択コマンドならばステップS11でタイ
マクロック選択待フラグをオンにして次処理へ進み、タ
イマ割込の発生を待つ。
【0025】図6は、タイマ割込処理動作フローチャー
トである。タイマ割込が発生するとステッピングモータ
制御用タイマ割込処理プログラムがスタートし、CPU
1はステップS12で速度モード判定を行い、加減速モ
ードならステップS13に進み、タイマクロック選択待
フラグの判定を行い、オフなのでステップS14に進
む。CPU1はステップS14で速度テーブル読出しポ
インタを更新して、ステップS15及びステップS16
で加減速テーブルの読出し終了判定を行い、加減速中な
のでステップS17に進む。CPU1はステップS18
で次の速度テーブルデータ No.4を読み出して、ステッ
プS18でタイマセットコマンドと判定し、ステップS
19でタイマセット値ANi+2 をオートリロードタイマ
(TM)5にセットして次処理へ進み、タイマ割込の発
生を待つ。
【0026】次に、速度テーブルデータ No.5が上記と
同様に処理された後、CPUはステップS17で次の速
度テーブルデータ No.6を読み出して、ステップS18
でタイマクロック選択コマンドと判定し、ステップS2
0に進み、タイマクロック選択待フラグをオンにして次
処理に進み、タイマ割込の発生を待つ。次にタイマ割込
が発生すると、CPU1はステップS13でタイマクロ
ック選択待フラグオンと判定し、タイマクロックを選択
する処理に進む。
【0027】図7は、クロック選択処理動作フローチャ
ートである。クロック選択処理では、クロック供給部
(SUB TM)7とオートリロードタイマ(TM)5
をストップし(ステップS21)、ステップS22で再
び速度テーブルデータ No.6を読み出して、ステップS
23でステップS3と同様にタイマクロック選択情報X
j+1 をタイマセット値Yj+1 に変換する。ステップS2
4でクロック供給部(SUB TM)7にタイマセット
値Yj+1 をセットし、クロック供給部(SUB TM)
7を再スタートし、ステップS25で次の速度テーブル
データ No.7を読み出して、ステップS26でタイマセ
ット値ANi+4 をオートリロードタイマ(TM)5にセ
ットし、オートリロードタイマ(TM)5を再スタート
する。次にCPU1はタイマ割込処理のステップS14
に進み、ステップS14〜ステップS19まで前述のよ
うに処理して次処理に進み、タイマ割込の発生を待つ。
【0028】上記したように、タイマ割込の発生毎にC
PU1は速度テーブルデータを順次読み出してコマンド
判定し、タイマクロック選択タイマ値Yj をクロック供
給部(SUB TM)7にセットまたはタイマセット値
ANi をオートリロードタイマ(TM)5にセットし、
タイマ出力を得ることによりステッピングモータの相励
磁切替信号を得て加速モードの速度を制御する。なお、
加速が終了して加速テーブルエンドに達すると、CPU
1はステップS15の判定でステップS27に進み、タ
イマ割込許可フラグをオフにして、モータの速度制御処
理を減速が必要となるまで中断し、定速モードに入る。
定速モードでは加速モードの最後にセットされたタイマ
セット値による同じ周期のタイマ出力で相励磁切替され
る。
【0029】図8は、センサ割込処理動作フローチャー
トである。CPU1は排紙センサの出力信号が変化する
タイミングでセンサ割込が発生するとセンサ割込処理プ
ログラムがスタートする。ステップS28で印刷ジョブ
の最後の用紙の後端が排紙センサを通過したタイミング
を検出すると、ステップS29で定速処理フラグオン及
びタイマ割込許可フラグをオンにして次処理へ進みタイ
マ割込の発生を待つ。
【0030】次にタイマ割込が発生すると、CPU1は
図6のステップS12で定速処理フラグオンを判定しス
テップS30に進み、ポジションカウンタを更新し、ス
テップS32で所定のパルス数回転して減速ポイントに
達したかどうかを判定し、減速ポイントに達していなけ
ればそのまま次処理へ進み、タイマ割込発生毎に減速ポ
イントに達するまでステップS12、ステップS30、
ステップS31を繰り返す。減速ポイントに達すると、
CPU1はステップS31からステップS32に進み、
定速処理フラグをオフにして減速モードに入り、次処理
へ進みタイマ割込を待つ。
【0031】次にタイマ割込が発生すると、CPU1は
ステップS16で減速テーブルエンドと判定するまで、
加速モードと同様に速度テーブルデータを順次読み出し
てコマンド判定し、タイマクロック選択タイマ値Yj を
クロック供給部(SUB TM)7にセットまたはタイ
マセット値ANi をオートリロードタイマ(TM)5に
セットし、タイマ出力を得ることによりステッピングモ
ータの相励磁切替信号を得て減速モードの速度を制御す
る。減速が終了して減速テーブルエンドに達すると、C
PU1はステップS16の判定でステップS33に進
み、クロック供給部(SUB TM)7とオートリロー
ドタイマ(TM)5をストップし、またタイマ割込許可
フラグをオフして次処理へ進む。
【0032】図1の速度テーブルデータのビット数は8
ビットであり、従来例の半分であるが、タイマの最大相
切替時間及び分解能は以下のように従来と同等となって
いる。 tmax =ANimax×(2Xjmax ×tclk ) =27 ×29 ×tclk ≒216×3μsec ≒200msec Xj =0のときのタイマカウント範囲は、 (1〜27 )×tclk ≒3μsec〜384μsec 但し、クロック供給部(SUB TM)7のタイマクロ
ックMCLKの周波数は従来と同様約300KHz(ク
ロック周期約3μsec )である。
【0033】〈具体例1の効果〉具体例1によれば、制
御部が速度テーブルデータを可変速制御順に参照して、
タイマクロック選択情報が表示されているときは、タイ
マクロック発生部にそのタイマクロック選択情報をセッ
トし、タイマセット値が表示されているときはそのタイ
マセット値をオートリロードタイマにセットして、必要
に応じてタイマクロック周波数を切り替えながらステッ
ピングモータを制御するので、全ての速度範囲について
タイマセット値を設定し、これを速度テーブルデータに
含めるよりも少ないビット数で同等の分解能の制御がで
きる。即ち、高い周波数のタイマクロックによって高分
解能の制御を行い、低い周波数のタイマクロックによっ
て長い周期の相励磁信号を出力できる。従って、速度テ
ーブルデータを格納するためのメモリを小容量にするこ
とができ、装置のコストダウンを図ることができる。
【0034】〈具体例2〉図9には、具体例2のステッ
ピングモータの制御装置ブロック図を示す。この装置
は、図1に示す装置のクロック供給部7を除外してい
る。即ち、オートリロードタイマ(TM)5は、一定の
周波数のタイマクロックCLKを受け入れて動作する構
成となっている。この具体例の場合、速度テーブルデー
タ25の内容によって、具体例1と同様に少ないビット
数のデータで広範囲の制御を行うようにしている。
【0035】図10には、具体例2の速度テーブルデー
タ説明図を示す。この速度テーブルデータ25も図の左
側に示すように、可変速制御の実行順にコマンドが配列
されたものである。その実行順序は No.1〜 No.9…と
いうように表示した。この具体例における速度テーブル
データはタイマセット値シフトコマンドとタイマセット
コマンドを組み合わせて構成される。タイマセット値シ
フトコマンドは上位2ビットがコマンド識別部26、下
位6ビットがコマンドデータ部27から構成される。ま
た、タイマセットコマンドは具体例1のものと全く同一
の構成で、上位1ビットがコマンド識別部、下位7ビッ
トがコマンドデータ部から構成される。タイマセット値
シフトコマンドのコマンドデータ部27には、タイマセ
ット値シフト情報Xj が格納される。具体例1では、タ
イマのクロック周期を変化させて、高分解能の制御と長
周期の相励磁切替信号出力制御を実現した。一方、この
具体例2では、タイマセット値のビット数を十分少ない
状態にして、その2進数を上位方向にシフトさせて長周
期の相励磁信号出力を実現する。上位ビットは変化する
が下位ビットは全て“0”で補完する。高分解能の制御
は上位ビットに“0”を補完してタイマセット値を下位
ビットとしてそのまま使用する。このようにしても、具
体例1と同様の効果を得る。
【0036】〈動作〉次に、この装置の動作をフローチ
ャートを用いて説明する。図11は、タイマ起動処理フ
ローチャートである。ステッピングモータ制御用タイマ
起動処理プログラムがスタートし、CPU1はステップ
S1で速度テーブル読出しポインタを初期設定し、ステ
ップS2で速度テーブルデータ No.1を読み出して、ス
テップS3でタイマセット値シフト情報Xj をレジスタ
SFに記憶する。次に、CPU1はステップS4で速度
テーブルデータ No.2を読み出して、ステップS5でタ
イマセット値ANi をレジスタSFの情報Xj に従って
左シフト即ち2Xj倍してオートリロードタイマ(TM)
5にセットし、オートリロードタイマ(TM)5をスタ
ートする。オートリロードタイマ(TM)5はタイマク
ロック5a(クロック周期はtclk)によりダウンカウ
ントを開始して{ANi ×2Xj}×tclkの時間経過後
にタイマ出力を発生しステッピングモータ制御回路4に
相励磁切替信号TOを出力すると共にCPU1に割込信
号を出力する。
【0037】なお、CPU1はオートリロードタイマ
(TM)5のタイマ出力割込発生前に、ステップS6で
次の速度テーブルデータ No.3を読み出して、ステップ
S7でタイマセットコマンドと判定し、ステップS8で
タイマセット値ANi+1 をレジスタSFの情報Xj に従
って左シフト即ち2Xj倍してオートリロードタイマ(T
M)5にセットして、ステップS9でタイマ割込許可フ
ラグをオンにして次処理へ進み、タイマ割込の発生を待
つ。CPU1は、上記ステップS7でコマンド判定がタ
イマセット値シフトコマンドならばステップS10でタ
イマセット値シフト情報をレジスタSFに記憶し、再び
ステップS6へ進み、ステップS6〜ステップS9まで
前述のように処理して次処理に進み、タイマ割込の発生
を待つ。
【0038】図12は、タイマ割込処理フローチャート
である。次に、タイマ割込が発生するとステッピングモ
ータ制御用タイマ割込処理プログラムがスタートし、C
PU1はステップS11で、速度モード判定を行い、加
減速モードならステップS12に進み、速度テーブル読
出しポインタを更新して、ステップS13及びステップ
S14で加減速テーブルの読出し終了判定を行い、加減
速中なのでステップS15に進む。CPU1はステップ
S15で次の速度テーブルデータ No.4を読み出して、
ステップS16でタイマセットコマンドと判定し、ステ
ップS17でタイマセット値ANi+2 をレジスタSFの
情報Xi に従って左シフト即ち2Xj倍してオートリロー
ドタイマ(TM)5にセットして次処理へ進み、タイマ
割込の発生を待つ。
【0039】次に、速度テーブルデータ No.5が上記と
同様に処理された後、CPU1はステップS15で次の
速度テーブルデータ No.6を読み出して、ステップS1
6でタイマセット値シフトコマンドと判定しステップS
18に進み、タイマセット値シフト情報Xj+1 をレジス
タSFに記憶し、ステップS19で速度テーブル読出し
ポインタを更新し、再びステップS15へ進みステップ
S15〜ステップS17まで前述のように処理して次処
理に進み、タイマ割込の発生を待つ。
【0040】上記したように、タイマ割込の発生毎に、
CPU1は速度テーブルデータを順次読み出してコマン
ド判定し、タイマセット値シフト情報Xj をレジスタS
Fに記憶または/およびタイマセット値ANi をレジス
タSFの情報Xj に従って左シフト即ち2Xj倍してオー
トリロードタイマ(TM)5にセットし、タイマ出力を
得ることによりステッピングモータの相励磁切替信号T
Oを得て加速モードの速度を制御する。
【0041】なお、加速が終了して加速テーブルエンド
に達すると、CPU1はステップS13の判定でステッ
プS20に進み、タイマ割込許可フラグをオフにして、
モータの速度制御処理を減速が必要となるまで中断し、
定速モードに入る。定速モードでは加速モードの最後に
セットされたタイマセット値による同じ周期のタイマ出
力5bで相励磁切替される。
【0042】図13は、センサ割込処理フローチャート
である。CPU1は排紙センサの変化でセンサ割込が発
生するとセンサ割込処理プログラムがスタートし、ステ
ップS21で印刷ジョブの最後の用紙の後端が排紙セン
サを通過したタイミングを検出すると、ステップS22
で定速処理フラグオン及びタイマ割込許可フラグをオン
にして次処理へ進みタイマ割込の発生を待つ。
【0043】次にタイマ割込が発生すると、CPU1は
ステップS11で定速処理フラグオンを判定しステップ
S23に進み、ポジションカウンタを更新しステップS
24で所定のパルス数回転して減速ポイントに達したか
どうかを判定し、減速ポイントに達していなければその
まま次処理へ進み、タイマ割込発生毎に減速ポイントに
達するまでステップS11、ステップS23、ステップ
S24を繰り返す。減速ポイントに達すると、CPU1
はステップS24からステップS25に進み、定速処理
フラグをオフにして減速モードに入り、次処理へ進みタ
イマ割込を待つ。
【0044】次にタイマ割込が発生すると、CPU1は
ステップS14で減速テーブルエンドと判定するまで、
加速モードと同様に速度テーブルデータを順次読み出し
てコマンド判定し、タイマセット値シフト情報Xj をレ
ジスタSFに記憶または/およびタイマセット値ANi
をレジスタSFの情報Xj に従って左シフト即ち2Xj
してオートリロードタイマ(TM)5にセットし、タイ
マ出力を得ることによりステッピングモータの相励磁切
替信号TOを得て減速モードの速度を制御する。減速が
終了して減速テーブルエンドに達すると、CPU1はス
テップS14の判定でステップS26に進み、オートリ
ロードタイマ(TM)5をストップし、またタイマ割込
許可フラグをオフして次処理へ進む。
【0045】図10の速度テーブルデータのビット数は
8ビットであり、従来例の半分であるが、タイマの最大
相切替時間及び分解能は以下のように従来と同等となっ
ている。 tmax =ANimax×(2Xjmax ×tclk ) =27 ×29 ×tclk ≒216×3μsec ≒200msec Xj =0のときのタイマカウント範囲は、 (1〜27 )×tclk ≒3μsec〜384μsec 但し、クロック供給部(SUB TM)7のタイマクロ
ック7aの周波数は従来と同様約300KHz(クロッ
ク周期約3μsec )である。
【0046】〈具体例2の効果〉以上のように、具体例
2の装置によれば、速度テーブルデータにタイマセット
値シフト情報と要求されるビット数に満たないビット数
で表現されたタイマセット値を含めることによって、タ
イマセット値を上位側に桁シフトさせて下位側を“0”
で満たした場合には長周期の相励磁信号を出力でき、タ
イマセット値の上位側を無効な値“0”で満たした場合
には高分解能で制御ができる。これによって、速度テー
ブルデータのタイマセット値のビット数を十分に少なく
しても高機能のステッピングモータ制御ができる。従っ
て、速度テーブルデータを格納するためのメモリの容量
を削減し、装置のコストダウンを図ることができる。
【0047】〈具体例3〉図14には、具体例3のステ
ッピングモータの制御装置ブロック図を示す。ここに示
す制御部1やROM2、RAM3、ステッピングモータ
制御回路4等の構成は、図9を用いて説明したものと同
様である。ここで、この具体例では、オートリロードタ
イマ(TM)5に加えて、繰り返しタイマSUBCT2
7が設けられている。この繰り返しタイマ27は、オー
トリロードタイマ5から出力される相励磁切替信号TO
を受け入れ、くり返し処理を制御する機能を持つ。
【0048】上記の具体例1や2では、オートリロード
タイマの動作や速度テーブルデータの内容を工夫するこ
とによって、必要な部分に分解能の高い制御を行いつ
つ、速度テーブルデータ全体のデータ量を削減するよう
にした。従って、具体例1や具体例2は、可変速制御を
行う部分において効果的に利用される。
【0049】ここで、図3に示したプリンタ用ステッピ
ングモータ制御例説明図を再び参照する。この図の時刻
t1からt2までは加速制御を行う部分である。ところ
が、この中に一時的に定速制御を行う部分がある。この
部分においてもこれまでの例では速度テーブルデータを
一定の周期で読み取り、オートリロードタイマへの周期
的なデータセットが必要となる。従って、一定の速度で
駆動していても相当量のデータが必要となる。この具体
例3では、こうした定速制御が一部に含まれるような場
合に、データ量を削減するようにしている。このデータ
量削減のために繰り返しタイマ27が設けられる。
【0050】図15には、繰り返しタイマの結線図を示
す。この繰り返しタイマ27には、レジスタ61、フリ
ップフロップ62、カウンタ63、アンドゲート64が
設けられている。レジスタ61には、図14に示す制御
部1が速度テーブルデータ25を読み取って得たタイマ
セット値がセットされる。フリップフロップ62は、図
14に示す制御部1から出力される繰り返しスタートパ
ルスPTによりセットされる。また、カウンタ63がカ
ウントダウンして出力するボロー信号63Aを、繰り返
しストップパルスPEとして受け入れて、リセットされ
る。
【0051】カウンタ63はレジスタ61の出力を受け
入れて、これを繰り返しスタートパルスPTが入力する
タイミングでロードし、その後、アンドゲート64の出
力で減算カウントを行うカウンタである。アンドゲート
64にはオートリロードタイマ5から出力される相励磁
切替信号TOが入力する。これをカウンタ63がカウン
トし、最初にロードされたデータをデクリメントする。
アンドゲート64は、繰り返しスタートパルスPTがフ
リップフロップ62にセットされているときにのみ相励
磁切替信号TOをカウンタ63に供給するためのもので
ある。
【0052】こうして、繰り返しタイマ27が相励磁切
替信号との出力回数をカウントし、繰り返し回数分をカ
ウントしている間、図10を用いて説明した速度テーブ
ルデータのアドレスポインタが一定の位置に保持され
る。そして、カウンタ63がカウントダウンすると、ボ
ロー信号によりフリップフロップ62がリセットされ
て、繰り返しタイマ27の動作が停止するとともに、速
度テーブルデータのアドレスポインタが次に進められ
る。
【0053】図16には、こうした具体例3に使用され
る速度テーブルデータの説明図を示す。このデータは、
これまで説明してきた速度テーブルと同様のタイマセッ
トコマンドの中に、繰り返しコマンドが含められたもの
である。この繰り返しコマンドはタイマ値繰り返しステ
ップ数の情報を含む。そして、そのすぐ後に続くタイマ
セット値がこの繰り返しの対象となる速度である。
【0054】従って、この図の例では実行順序が No.1
〜 No.4まで加速制御が行われ、 No.5と No.6でタイ
マ値繰り返しステップ数に相当する時間定速制御が行わ
れ、実行順序 No.7から再び加速制御が行われる。
【0055】図17と図18を用いて、装置の具体的な
動作を説明する。図17は、具体例3の装置の動作フロ
ーチャート(その1)、図18は、同じく(その2)で
ある。まず、図17のステップS1において、ステッピ
ングモータ制御用タイマ自動処理プログラムがスタート
し、制御部1が図16に示したような速度テーブルデー
タの読出しポインタを初期設定する。次に、ステップS
2で、そのポインタが示す速度テーブルデータを読み出
す。次に、ステップS3では、そのデータがタイマセッ
トコマンドか繰り返しコマンドかの判断をする。タイマ
セットコマンドであればステップS4に進む。繰り返し
コマンドであればステップS5に進む。タイマセットコ
マンドであればそのタイマセット値をオートリロードタ
イマ(TM)5にセットする。
【0056】一方、繰り返しコマンドであれば、繰り返
しタイマ(SUBCT)27にタイマ値繰り返しステッ
プ数をセットする。次に、ステップS6では、速度テー
ブルデータの読出しポインタを1つ更新し、繰り返しコ
マンドの次に続くタイマセットコマンドを読み出す。そ
して、ステップS7でオートリロードタイマ(TM)5
にそのタイマセット値をセットする。ステップS4ある
いはステップS5〜S7のいずれの処理を実行した後に
もステップS8に進み、オートリロードタイマ(TM)
5をスタートさせる。
【0057】次に、ステップS9では、速度テーブル読
出しポインタを“1”だけ更新する。更に、ステップS
10で、更新した速度テーブル読出しポインタがテーブ
ル最後のポインタであるかどうかを判断する(ステップ
S10)。最後のテーブル読出しポインタであれば、オ
ートリロードタイマ(TM)5がカウントを終了後にモ
ータは停止し、プリンタは次の処理に移る。速度テーブ
ル読出しポインタが最後のポインタでなければ加減速制
御が継続される。この処理の続きが図18に示されてい
る。
【0058】ステップS11では、速度テーブルデータ
の読出しポインタが示している位置のデータを読出し、
ステップS12ではこれがタイマセットコマンドかどう
かを判断する。ステップS13では、タイマセットコマ
ンドの場合にオートリロードタイマ(TM)5にタイマ
値をセットする。また、タイマセットコマンドでなけれ
ば繰り返しコマンドであるから、ステップS14,S1
5,S16の処理を実行する。これは、ステップS5,
S6,S7に示した処理と同一である。そして、ステッ
プS7で、速度テーブル読出しポインタを更新し、ステ
ップS18でそのポインタが速度テーブルデータの最後
を示すポインタかどうかを判断する。最後を示したもの
でなければ再びステップS11に戻る。こうして、ステ
ップS11〜S18の処理を繰り返し、ステッピングモ
ータの加減速制御が実行される。
【0059】図19には、速度テーブル読出しポインタ
更新処理説明図を示す。この図により、図17と図18
に示したステップS9及びステップS17の速度テーブ
ル読出しポインタ更新処理について説明する。通常の処
理の場合には、図16に示すように、タイマセットコマ
ンドが順番に読み出され、1つのタイマセットコマンド
を実行する毎に速度テーブル読出しポインタが更新され
て、次のタイマセットコマンドが読み出される。こうし
て、タイマセット値が次々に更新され、オートリロード
タイマが動作する。一方、繰り返しコマンドにより図1
5に示す繰り返しタイマが動作を開始すると、ここに示
されたタイマ値繰り返しステップ数だけ同一のタイマセ
ット値をそのまま使用する。即ち、速度テーブルの更新
をしない。従って、図17の場合も図18の場合も、速
度テーブル読出しポインタ更新処理(ステップS9,S
17)では、この図19に示すような判断が行われる。
【0060】即ち、まずステップS19において、繰り
返しタイマが動作中かどうかを判断する。動作中でなけ
れば通常のタイマセットコマンドであるから、ステップ
S20において、速度テーブル読出しポインタを更新す
る。一方、繰り返しタイマが動作中であれば速度テーブ
ル読出しポインタはそのままにして処理を元に戻す。
【0061】〈具体例3の効果〉以上のように、繰り返
しコマンドを速度テーブルデータ中に含めることによっ
て、1つのタイマセットコマンドを用いて一定速度を連
続的に維持することが可能になる。従って、速度テーブ
ルデータのデータ量を減少させ、メモリコストの削減が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1のステッピングモータの制御装置ブロ
ック図である。
【図2】オートリロードタイマの結線図である。
【図3】プリンタ用ステッピングモータ制御例説明図で
ある。
【図4】具体例1の速度テーブルデータ説明図である。
【図5】タイマ起動処理フローチャートである。
【図6】タイマ割込処理フローチャートである。
【図7】クロック選択処理フローチャートである。
【図8】センサ割込処理フローチャートである。
【図9】具体例2のステッピングモータ制御装置ブロッ
ク図である。
【図10】具体例2の速度テーブルデータ説明図であ
る。
【図11】タイマ起動処理フローチャートである。
【図12】タイマ割込処理フローチャートである。
【図13】センサ割込処理フローチャートである。
【図14】具体例3のステッピングモータの制御装置で
ある。
【図15】繰り返しタイマの結線図である。
【図16】具体例3の速度テーブルデータ説明図であ
る。
【図17】具体例3の装置の動作フローチャート(その
1)である。
【図18】具体例3の装置の動作フローチャート(その
2)である。
【図19】速度テーブル読出しポインタ更新処理の説明
図である。
【符号の説明】
1 制御部(CPU) 4 ステッピングモータ制御回路 5 オートリロードタイマ(TM) 7 クロック供給部(SUB TM) 16 ステッピングモータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータと、 このステッピングモータを可変速制御するための相励磁
    信号を生成するオートリロードタイマと、 このオートリロードタイマ動作用のタイマクロックを供
    給するクロック供給部と、 装置の動作を制御する制御部とを備え、 前記オートリロードタイマは、前記制御部によりセット
    されたタイマセット値に相当する数だけ前記タイマクロ
    ックをカウントしたとき相励磁信号を一回出力するよう
    に動作し、 前記制御部は、前記ステッピングモータを高い分解能で
    速度制御するときはクロック供給部から高い周波数のタ
    イマクロックを出力するように制御し、低い分解能で速
    度制御するときはクロック供給部から低い周波数のタイ
    マクロックを出力するように制御することを特徴とする
    ステッピングモータの制御装置。
  2. 【請求項2】 ステッピングモータと、 このステッピングモータを可変速制御するための相励磁
    信号を生成するオートリロードタイマと、 このオートリロードタイマ動作用のタイマクロックを供
    給するクロック供給部と、 装置の動作を制御する制御部とを備え、 前記オートリロードタイマは、前記制御部によりセット
    されたタイマセット値に相当する数だけ前記タイマクロ
    ックをカウントしたとき相励磁信号を一回出力するよう
    に動作し、 前記制御部は、前記ステッピングモータを制御するため
    の速度テーブルデータを順に読み出しながら制御を行
    い、 この速度テーブルデータは、 前記クロック供給部の出力するタイマクロックの周波数
    を選択するタイマクロック選択情報と、このタイマクロ
    ックの周波数選択後に、前記オートリロードタイマにセ
    ットするためのタイマセット値とを含むことを特徴とす
    るステッピングモータの制御装置。
  3. 【請求項3】 ステッピングモータと、 このステッピングモータを可変速制御するための相励磁
    信号を生成するオートリロードタイマと、 装置の動作を制御する制御部とを備え、 前記オートリロードタイマは、前記制御部によりセット
    されたタイマセット値に相当する数だけ所定のタイマク
    ロックをカウントしたとき相励磁信号を一回出力するよ
    うに動作し、 前記制御部は、前記ステッピングモータを制御するため
    の速度テーブルデータを順に読み出しながら制御を行
    い、 この速度テーブルデータは、 タイマセット値シフト情報と、要求されるビット数に満
    たないビット数で表現されたタイマセット値とを含み、 前記制御部は、速度テーブルデータから読み出したタイ
    マセット値を、前記タイマセット値シフト情報に従っ
    て、上位側にシフトさせ、もしくは、上位側を無効な値
    で満たして、前記オートリロードタイマにセットするた
    めのタイマセット値を得ることを特徴とするステッピン
    グモータの制御装置。
  4. 【請求項4】 ステッピングモータと、 このステッピングモータを可変速制御するための相励磁
    信号を生成するオートリロードタイマと、 装置の動作を制御する制御部とを備え、 前記オートリロードタイマは、前記制御部によりセット
    されたタイマセット値に相当する数だけ所定のタイマク
    ロックをカウントしたとき相励磁信号を一回出力するよ
    うに動作し、 前記制御部は、前記ステッピングモータを制御するため
    の速度テーブルデータを順に読み出しながら制御を行
    い、 この速度テーブルデータは、 タイマ値繰り返しステップ数を示す情報と、タイマセッ
    ト値とを含み、 前記制御部は、速度テーブルデータから読み出したタイ
    マセット値を、前記タイマ値繰り返しステップ数に相当
    する回数だけ繰り返して前記オートリロードタイマにセ
    ットすることを特徴とするステッピングモータの制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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