JP4642682B2 - 動圧軸受装置及びその製造方法 - Google Patents

動圧軸受装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ラジアル軸受隙間に生じる潤滑流体の動圧作用で、軸部材をラジアル方向に回転自在に支持する動圧軸受装置及びその製造方法に関する。
この種の動圧軸受装置は、情報機器、例えばHDD等の磁気ディスク駆動装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク駆動装置、MD、MO等の光磁気ディスク駆動装置等のスピンドルモータ用、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイール、あるいは電気機器、例えばファンモータなどの小型モータ用として好適に使用可能である。
例えば、特許文献1に示されている動圧軸受装置は、軸部材と、軸部材が内周に挿入された軸受スリーブと、軸受スリーブが内周に固定されたハウジングとを備え、軸受スリーブの内周面と、軸受スリーブの内周に挿入された軸部材の外周面との間にラジアル軸受隙間が形成されている。軸部材の回転に伴い、ラジアル軸受隙間の潤滑油に動圧作用が発生し、軸部材が回転自在に非接触支持されている。この動圧軸受装置では、軸受内部の圧力バランスを保つ等の目的で、軸受スリーブの外周面に形成した軸方向溝で、軸受内部の潤滑油等の流体を流通させる流体流路を構成している。
特開2003−232353号公報
上記のような動圧軸受装置では、最近の情報機器の低価格化の要求を受けて、製造コスト低減のための提案がなされている。例えば材料コストの低減化を狙って、上記動圧軸受装置の構成部品である、軸受スリーブやハウジングの樹脂化が検討されている。あるいは、上記構成部品同士のアセンブリ工程を簡略化する目的で、上記構成部品の樹脂成形による一体化が検討されている。このような軸受スリーブ・ハウジングの一体成形品に形成される流体流路は、例えば一体成形品を軸方向に貫通する貫通孔で構成することができる。
ところで、図7に示すように、円周方向等間隔の4箇所に軸方向の貫通孔12’を有する軸受部材7’を樹脂で射出成形する場合、軸受部材7’の貫通孔12’の存在領域A〜Aでは、中実であるその他の円周方向位置と比べ、径方向の樹脂の成形収縮量が小さいため、軸受部材7’の内周面の後退量(拡径量)が円周方向で異なる。よって、金型内に樹脂材料が射出された直後は、樹脂材料の内周面が図中点線で示すように真円形状7a1’を呈しているが、その後の成形収縮により、図中実線で示すような非真円形状の内周面7a2’となる。これにより、軸受部材7’が臨むラジアル軸受隙間の隙間幅の設定精度が低下し、十分な動圧効果が得られず、ラジアル方向の軸受剛性の低下を招く恐れがある。
このような不具合を回避するためには、貫通孔12’を小径化すればよいが、この場合、貫通孔12’を成形するために金型に設けられる成形ピンも小径となり、樹脂材料の射出圧等でこの成形ピンが曲がったり折れたりする恐れがある。
本発明の課題は、軸受部材が軸方向の貫通孔を有する場合でも、ラジアル方向の軸受剛性に優れた動圧軸受装置を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、樹脂材料で形成された軸受部材と、軸受部材の内周に挿入される軸部材と、軸部材の外周面と軸受部材の内周面との間のラジアル軸受隙間に生じる潤滑流体の動圧作用で軸部材を相対回転自在に支持するラジアル軸受部とを備えた動圧軸受装置において、軸受部材に軸方向の貫通孔が成形ピンで型成形され、かつ軸受部材の内周面の円筒度が5μm以内であり、貫通孔の断面積を軸方向で異ならせたことを特徴とする。
このように本発明では、ラジアル軸受隙間に面する軸受部材の内周面の円筒度を5μm以内に設定した。これにより、樹脂製の軸受部材が軸方向の貫通孔を有する場合であっても、ラジアル軸受隙間の隙間幅の精度が確保され、優れたラジアル方向の軸受剛性が得られる。なお、ここで言う円筒度とは、JIS B 0021:1998に規定されるものであり、すなわち、同軸で径が異なる二つの幾何学的円筒面が、その間に対象円筒面(本発明では軸受部材の内周面)を含むとき、前記二つの幾何学的円筒面の半径差の最小値を言う。
このような動圧軸受装置において、軸受部材の内周面を、その昇温下で矯正ピンにより矯正することにより、軸受部材の内周面の円筒度を高めることができる。これによると、貫通孔を必要以上に小径化することなく、精度の良い軸受部材の内周面が得られるため、貫通孔を成形するための成形ピンに曲げや折損が生じるおそれを低減することができる。
また、貫通孔の断面積を軸方向で異ならせると、貫通孔を成形する成形ピンの外径も軸方向で異なる。これにより、成形ピンのうち、比較的大径な部分の剛性を向上させることができると共に、比較的小径な部分の軸方向寸法を縮小できるため、成形ピンの曲げや折損が生じる危険性をより一層低減することができる。
以上のように、本発明によれば、軸受部材が軸方向の貫通孔を有する場合でも、ラジアル軸受隙間の隙間幅の精度が確保されるため、優れたラジアル方向の軸受剛性を有する動圧軸受装置が得られる。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る動圧軸受装置1を組込んだ情報機器用スピンドルモータの一構成例を概念的に示している。このスピンドルモータは、HDD等のディスク駆動装置に用いられるもので、軸部材2を相対回転自在に非接触支持する動圧軸受装置1と、軸部材2に固定されるディスクハブ3と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル4およびロータマグネット5と、ブラケット6とを備えている。ステータコイル4はブラケット6の外周に取付けられ、ロータマグネット5はディスクハブ3の内周に取付けられている。動圧軸受装置1は、ブラケット6の内周に固定される。また、ディスクハブ3には、情報記録媒体としてのディスクDが一又は複数枚(図1では2枚)保持される。このように構成されたスピンドルモータにおいて、ステータコイル4に通電すると、ステータコイル4とロータマグネット5との間に発生する励磁力でロータマグネット5が回転し、これに伴って、ディスクハブ3およびディスクハブ3に保持されたディスクDが軸部材2と一体に回転する。
図2は、動圧軸受装置1を示している。この動圧軸受装置1は、軸受部材7と、軸受部材7の内周に挿入される軸部材2と、軸受部材7の一端を閉口する蓋部材10と、軸受部材7の他端をシールするシール部11とを主に備えている。なお、説明の便宜上、軸方向両端に形成される軸受部材7(ハウジング部9)開口部のうち、蓋部材10で閉口される側を下側、閉口側と反対の側を上側として以下説明する。
軸部材2は例えばSUS鋼等の金属材料で形成され、軸部材2aと、軸部材2aの下端に一体または別体に設けられたフランジ部2bを備えている。軸部材2aの外周面2a1の全面又は一部円筒面領域には、ラジアル動圧発生部として、複数の動圧溝を配列した領域が形成される。この実施形態では、例えば図2に示すように、複数の動圧溝2c1、2c2をへリングボーン形状に配列した領域が軸方向に離隔して2箇所形成される。これら動圧溝2c1、2c2形成領域は、軸部材2の回転時、対向するスリーブ部8の内周面8aとの間に後述する第一、第二ラジアル軸受部R1、R2の各ラジアル軸受隙間を形成する。
また、上側の動圧溝2c1の形成領域において、動圧溝2c1が、軸方向中心m(上下の傾斜溝間領域の軸方向中央)に対して軸方向非対称に形成されており、軸方向中心mより上側領域の軸方向寸法X1が下側領域の軸方向寸法X2よりも大きくなっている。
軸受部材7は、軸方向両端を開口した形状をなし、略円筒状のスリーブ部8、およびスリーブ部8の外径側に位置し、スリーブ部8と樹脂で一体に形成されるハウジング部9とを備えている。
軸受部材7は、例えばLCPやPPS、PEEK等の結晶性樹脂、あるいはPSU、PES、PEI等の非晶性樹脂をベース樹脂とする樹脂組成物を射出成形することで形成される。また、上記の樹脂に充填する充填剤の種類も特に限定されないが、例えば、充填剤として、ガラス繊維等の繊維状充填剤、チタン酸カリウム等のウィスカー状充填剤、マイカ等の鱗片状充填剤、カーボンファイバー、カーボンブラック、黒鉛、カーボンナノマテリアル、金属粉末等の繊維状又は粉末状の導電性充填剤を用いることができる。これらの充填剤は、単独で用い、あるいは、二種以上を混合して使用しても良い。
スリーブ部8の下端面8bの全面または一部環状面領域には、スラスト動圧発生部として、複数の動圧溝を配列した領域が形成される。この実施形態では、例えば図3(a)に示すように、複数の動圧溝8b1をスパイラル形状に配列した領域が形成される。この動圧溝8b1形成領域はフランジ部2bの上端面2b1と対向し、軸部材2の回転時には、上端面2b1との間に後述する第一スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間を形成する(図2を参照)。
スリーブ部8の外径側に位置するハウジング部9は略筒状をなすもので、その軸方向両端をスリーブ部8の両端面8b、8cよりも軸方向上下に突出させた形態をなす。ハウジング部9の下端突出部9aの内周には、軸受部材7の下端側を閉口する蓋部材10が接着(ルーズ接着を含む)、圧入(圧入接着を含む)、溶着(超音波溶着を含む)、溶接等の手段で固定される。この際、ハウジング部9と蓋部材10との固定面間では、軸受内部に充満した潤滑油が少なくとも外部に漏出しない程度の密封性が確保されていることが望ましい。
蓋部材10の上端面10aの一部環状面領域には、スラスト動圧発生部として、図示は省略するが、複数の動圧溝を、例えば図3(a)に示すスパイラル形状とは円周方向反対向きの形状となるよう配列した領域が形成される。この動圧溝形成領域はフランジ部2bの下端面2b2と対向し、軸部材2の回転時には、下端面2b2との間に後述する第二スラスト軸受部T2のスラスト軸受隙間を形成する(図2を参照)。
また、蓋部材10の上端面10aの外周には上方に突出する突出部10bが設けられており、突出部10bの上端に位置する当接面10b1をスリーブ部8の下端面8bに当接させた状態で、蓋部材10が下端突出部9aの内周に固定される。この場合、突出部10bの軸方向寸法からフランジ部2bの軸方向幅を減じた値が、スラスト軸受部T1、T2の各スラスト軸受隙間の総和に等しくなる。
ハウジング部9の上端突出部9bの内周には環状のシール部11が、その下端面11bをスリーブ部8の上端面8cに当接させた状態で固定される。シール部11の内周面11aと、この面に対向する軸部材2aの外周面2a1との間には、その半径方向寸法を上方に向かうにつれて拡大させたテーパ状のシール空間S1が形成される。軸受内部(ハウジング部9内)が潤滑油で満たされた状態では、潤滑油の油面は常にシール空間S1の範囲内にある。
軸受部材7には、図2に示すように、軸受部材7を軸方向に貫通する複数の貫通孔12が形成される。この実施形態では、この貫通孔12が円周方向等間隔に4箇所設けられる。貫通孔12の下端は、スリーブ部8の下端面8bの動圧溝8b1形成領域よりも外径側に開口する(図3(a)を参照)。また、貫通孔12の上端は、スリーブ部8の上端面8cの外径側に開口する(図3(b)を参照)。
貫通孔12は、軸方向でその流路面積、すなわち軸直交方向の断面積を異ならせた形態を成している。この実施形態で貫通孔12は、図2で示すように、下端がスリーブ部8の下端面8bに開口し、断面積が比較的小径に形成された第一流路12aと、上端がスリーブ部8の上端面8cに開口し、断面積が比較的大径に形成された第二流路12bと、第一流路12aと第二流路12bの間に形成され、断面積が第一流路12aより大きく、第二流路12bより小さい第三流路12cとで構成される。第一流路12aは断面円形に形成され、第二、第三流路12b、12cは断面矩形に形成される(図3(b)を参照)。また、第二流路12bと第三流路12cとの間には、テーパ部12dが設けられ、これらを滑らかに連続させている。
貫通孔12は、軸受部材7の射出成形と同時に形成される。その際、図示は省略するが、貫通孔12を成形するために、貫通孔12の内周面形状に対応した外周面形状を有する成形ピンが使用される。
このとき、貫通孔12の径方向断面積が軸方向で異なることにより、成形ピンのうち、第二流路12b、あるいは第三流路12cに対応する部分を比較的大径に形成できるため、この大径な部分の強度を高めることができるとともに、比較的小径な第一流路12aを成形する部分の軸方向寸法を短くすることができるため、成形時の射出圧等で成形ピンが曲がったり折れたりする危険を低減することができる。
また、成形ピンを軸方向の一部で分割することにより、個々の成形ピンの軸方向寸法を短くすることができるため、成形ピンに曲げや折損が生じる危険性をより一層低減できる。例えば、第一流路12aに対応する一方の成形ピンを固定型に設け、第二流路12bおよび第三流路12cに対応する他方の成形ピンを可動型に設ける。これらの固定型および可動型を型締めした時に、一方の成形ピンと他方の成形ピンの端面同士が当接することで、貫通孔12を成形する成形型が構成される。このとき、他方の成形ピンの端面に、一方の成形ピンが挿入される位置決め穴を設けておくと、成形ピンをより確実に位置決めすることができる(図示省略)。
上述のように、貫通孔12を有する軸受部材7を成形する際、軸受部材7に軸方向の中空部が形成されるため、樹脂材料の径方向の成形収縮量が円周方向で異なり、軸受部材7のスリーブ部8の内周面8aが非真円形状となる。具体的には、図4(a)に点線で示すように、流体流路12の存在領域A〜Aでは、他の円周方向位置よりも成形収縮による拡径量が小さくなる。このため、流体流路12の存在領域A〜Aでの軸受部材7の内径は比較的小さくなり、内周面8a’は非真円形状となる。このままでは、軸受部材7の内周面8a’と軸部材2aの外周面2a1との間に形成されるラジアル軸受隙間の隙間幅が不均一となり、ラジアル方向の軸受剛性が低下する恐れがある。
このような不具合を回避するため、軸受部材7の内周面8aを矯正する必要がある。その方法の一例を以下に示す。まず、図4(a)に示すように、予め高精度に加工した外周面13aを有する矯正ピン13を軸受部材7の内周面8aに圧入する。矯正ピン13の外径は、成形収縮前の内周面8a’の最大径部と同径であることが望ましいが、後述の内周面8aに求められる円筒度の条件を満たす範囲であれば、これより小径でも構わない。この状態で軸受部材7を昇温し、所定の時間放置することにより、軸受部材7の内部応力を解放し、内周面8aの形状を矯正ピン13の外周面13aに倣わせることができる。その後、矯正ピン13を軸受部材7の内周から引き抜くことにより、高精度な内周面8aを有する軸受部材7を得ることができる。この軸受部材7の内周面8aの円筒度は、ラジアル軸受隙間の精度を考慮すると、5μm以下、好ましくは3μm以下、より好ましくは1μm以下に設定する必要がある。
また、貫通孔12の径方向断面積が軸方向で異なることにより、成形収縮による軸受部材7の内周面8aの拡径量が軸方向でも異なるため、軸受部材7の内径が軸方向でも異なる(図4(b)に点線で示す)。このような軸方向で径が異なる軸受部材7の内周面8a’は、上記と同様に、矯正ピン13を圧入した状態で昇温することにより矯正することができる。
なお、上記では、軸受部材7の内周面8aに矯正ピン13を圧入した後に、軸受部材7を昇温したが、これとは逆に、昇温した軸受部材7の内周面8aに、矯正ピン13を圧入してもよい。
軸受部材7の内周面8aの円筒度を高める方法は上記に限らない。例えば、成形収縮前の内周面8aのうち、成形収縮による拡径量が他の部分より大きくなる部分が小径となるように金型形状を設計することで、成形収縮後の内周面8aを高精度に設定することができる。例えば、図5に示す軸受部材7において、成形収縮前の内周面8a’のうち、成形収縮が比較的大きい部分、すなわち中空部が比較的小さい部分(図5では、第一流路12a及び第三流路12cの軸方向領域)が小径となるように成形する(図5に点線で示す)。その後の成形収縮で内周面8a’が拡径することにより、円筒面状の内周面8a(図5に実線で示す)が得られる。なお、この方法と、上記の矯正ピン13を用いた方法とを併用してもよい。
軸受部材7を成形した後、必要があれば、製造した部材毎に内周面8aの円筒度を円筒度測定装置を用いて測定し、5μmを超える軸受部材を不良品として取り扱うこととする。
潤滑油としては、種々のものが使用可能であるが、HDD等のディスク駆動装置用の動圧軸受装置に提供される潤滑油には、その使用時あるいは輸送時における温度変化を考慮して、低蒸発率及び低粘度性に優れたエステル系潤滑油、例えばジオクチルセバケート(DOS)、ジオクチルアゼレート(DOZ)等が好適に使用可能である。
上記構成の動圧軸受装置1において、軸部材2の回転時、軸部材2aの外周面2a1に形成された動圧溝2c1、2c2形成領域は、対向するスリーブ部8の内周面8aとの間にラジアル軸受隙間を形成する。そして、軸部材2の回転に伴い、上記ラジアル軸受隙間の潤滑油が動圧溝2c1、2c2の軸方向中心側に押し込まれ、その圧力が上昇する。このように、動圧溝2c1、2c2によって生じる潤滑油の動圧作用によって、軸部材2をラジアル方向に非接触支持する第一ラジアル軸受部R1と第二ラジアル軸受部R2とがそれぞれ構成される。
本発明では、上記のように、軸受部材7の内周面8aの円筒度が5μm以下に設定されているため、上記ラジアル軸受隙間が高精度に設定される。よって、ラジアル軸受隙間に生じる潤滑油の動圧作用が効率よく得られるため、動圧軸受装置1は優れたラジアル方向の軸受剛性が得られる。
これと同時に、スリーブ部8の下端面8b(動圧溝8b1形成領域)とこれに対向するフランジ部2bの上端面2b1との間のスラスト軸受隙間、および蓋部材10の上端面10a(動圧溝形成領域)とこれに対向するフランジ部2bの下端面2b2との間のスラスト軸受隙間に形成される潤滑油膜の圧力が、動圧溝の動圧作用により高められる。そして、これら油膜の圧力によって、軸部材2をスラスト方向に非接触支持する第一スラスト軸受部T1と第二スラスト軸受部T2とがそれぞれ構成される。
このとき、貫通孔12と、蓋部材10の当接面10b1に複数設けられた半径方向溝10cと、シール部11の下端面11bに複数設けられた半径方向溝11b1とで構成される流体流路により、スラスト軸受部T1、T2の各スラスト軸受隙間と軸受部材7の開口側(シール部11の側)に設けられるシール空間S1との間が連通状態となる。これによれば、軸受内部の潤滑油の圧力が局部的に負圧になる現象を防止して、負圧発生に伴う気泡の生成、気泡の生成に起因する潤滑油の漏れや振動の発生等の問題を解消することができる。
また、この実施形態では、第一ラジアル軸受部R1の動圧溝2c1は、軸方向中心mに対して軸方向非対称(X1>X2)に形成されているため(図2を参照)、軸部材2の回
転時、動圧溝2c1による潤滑油の引き込み力(ポンピング力)は上側領域が下側領域に比べて相対的に大きくなる。そして、この引き込み力の差圧によって、スリーブ部8の内周面8aと軸部材2aの外周面2a1との間に満たされた潤滑油が下方に流動し、第一スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間→蓋部材10の半径方向溝10c→貫通孔12→シール部11の半径方向溝11b1、という経路を循環して、第一ラジアル軸受部R1のラジアル軸受隙間に再び引き込まれる。このように、軸受内部の潤滑油を流動循環させることで、上記のような潤滑油の負圧発生を防止する効果をより高めることができる。
また、貫通孔12のうち、各スラスト軸受部T1、T2のスラスト軸受隙間の側に開口する側、この実施形態では、スリーブ部8の下端面8bに開口する側を断面積の比較的小さい第一流路12aとすることで、その分、下端面8bの動圧溝8b1形成領域の面積を外径方向に拡張することができる。これにより、スラスト方向への支持力を高めることができ、例えばディスクDの積載枚数の増加など、回転体(軸部材2やディスクハブ3)の重量が増加する場合にも、高い回転精度を安定して発揮することができる。同時に、軸受部材7に設けられた貫通孔12のうち、圧力の逃げを考慮する必要がない側(シール部11の側)に断面積が比較的大きい第二流路12bを設けることにより、第二流路12bを含む軸受内部における潤滑油の保有領域を増加させることができる。かかる構成は、本発明のように、軸受部材7を樹脂で一体成形して、ラジアル軸受隙間やスラスト軸受隙間以外の潤滑油保有領域が比較的小さい場合に特に有効である。
また、このようにスリーブ部8の下端面8aの動圧溝8b1形成領域を外径方向に拡張するためには、第一流路12aの開口部をできるだけ外径側に配置する必要がある。このために、第一流路12a、第二流路12b、および第三流路12cは、それぞれの軸受外径側の端部が径方向で揃うように設けられている(図2および図3(b)を参照)。例えば、第二流路12bおよび第三流路12cの断面形状が円形であると、これらを成形する成形ピンは異なる径を有する複数の円柱部で構成される。成形ピンは、これらの円柱部の端部が軸方向の一本の線上で揃えられた精密な構造となり、形成が困難である。本実施形態のように、第二流路12bおよび第三流路12cの断面形状を矩形とすると、成形ピンは複数の角柱部で構成されるため、これらの端面を揃えた簡易な形状となり、成形ピンの製造が容易化される。
以上、本発明の第1実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されることなく、他の構成に係る動圧軸受装置に適用することもできる。以下、本発明を適用可能な動圧軸受装置の他の構成例について説明する。なお、以下に示す図において、第1実施形態と構成・作用を同一にする部位および部材については、同一の参照番号を付し、重複説明を省略する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る動圧軸受装置31を示している。同図における動圧軸受装置31は、主に、第二スラスト軸受部T22が、ディスクハブ33を構成する円盤部33aの下端面33a1とこれに対向するハウジング部39の上端面39aとの間に形成されている点、およびハウジング部39の外周上端にテーパシール面39bを設け、このテーパシール面39bと、この面に対向するディスクハブ33の筒部33bの内周面33b1との間にシール空間S4を形成している点で第1実施形態に係る動圧軸受装置1(図2を参照)と構成を異にする。
以上の実施形態では、流体流路を構成する貫通孔12を、スリーブ部8の両端面8b、8cに開口する位置に形成した場合を説明したが、貫通孔12は、図示の位置に限らず、軸受部材7、37を軸方向に貫通する限り、任意の位置に形成することができる。また、図2に示すように、流体流路を、貫通孔12に加え、蓋部材10やシール部11に設けられる半径方向溝10c、11b1とで構成する場合、これら半径方向溝10c、11b1を対向する部材の側(例えばスリーブ部8の両端面8b、8c)に設けることも可能である。
また、上記実施形態では、貫通孔12の形状として、第一流路12a、第二流路12b、第三流路12c、およびテーパ部12dを備えたものを例示したが、軸受部材7に形成される貫通孔は、軸方向に垂直な断面積が軸方向で異なり、その両端開口間で流体を流通可能とする限り、また、成形ピンで以って軸受部材の射出成形と同時に形成可能である限り、他形状の貫通孔を採用することもできる。
また、以上の実施形態では、ラジアル軸受部R1、R2およびスラスト軸受部T1、T2、T21、T22として、へリングボーン形状やスパイラル形状の動圧溝により潤滑油の動圧作用を発生させる構成を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ラジアル軸受部R1、R2として、図示は省略するが、軸方向の溝を円周方向の複数箇所に形成した、いわゆるステップ状の動圧発生部、あるいは、円周方向に複数の円弧面を配列し、対向するスリーブ部8の真円状内周面8aとの間に、くさび状の径方向隙間(軸受隙間)を形成した、いわゆる多円弧軸受を採用してもよい。
また、第一スラスト軸受部T1、T21と、第二スラスト軸受部T2、T22の一方又は双方は、同じく図示は省略するが、動圧発生部が形成される領域(例えばスリーブ部8の両端面8b、8c、蓋部材10の上端面10a、ハウジング部39の上端面39a)に、複数の半径方向溝形状の動圧溝を円周方向所定間隔に設けた、いわゆるステップ軸受、あるいは波型軸受(ステップ型が波型になったもの)等で構成することもできる。
また、以上の実施形態では、スリーブ部8や蓋部材10、ハウジング部39の側にスラスト動圧発生部(動圧溝8b1等)がそれぞれ形成される場合を説明したが、これら動圧発生部が形成される領域は、例えばこれらに対向するフランジ部2bの両端面2b1、2b2やディスクハブ33の下端面33a1の側に設けることもできる。
なお、以上の実施形態では軸部材2の外周面2aに形成されているラジアル動圧発生部を、軸受部材7の内周面8aに設けると、上述のように矯正ピン13を圧入した際に動圧発生部が損傷するおそれがある。このため、ラジアル動圧発生部は、上記実施形態のように、軸部材2の外周面2aに設けることが望ましい。動圧発生部が損傷しないような方法で軸受部材7の内周面8aの円筒度を上記条件を満たすように形成できる場合は、内周面8aに動圧発生部を設けることができる。
また、以上の説明では、動圧軸受装置1、31の内部に充満し、ラジアル軸受隙間や、スラスト軸受隙間に動圧作用を生じる流体として、潤滑油を例示したが、それ以外にも各軸受隙間に動圧作用を発生可能な流体、例えば空気等の気体や、磁性流体等の流動性を有する潤滑剤、あるいは潤滑グリース等を使用することもできる。
本発明の第1実施形態に係る動圧軸受装置を組込んだスピンドルモータの断面図である。 第1実施形態に係る動圧軸受装置の断面図である。 (a)軸受部材の上面図である。(b)軸受部材の下面図である。 軸受部材に矯正ピンを圧入した状態を示す(a)径方向断面図および(b)軸方向断面図である。 軸受部材の内周面の円筒度を高める他の方法を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る動圧軸受装置の断面図である。 成形収縮による軸受部材の内周面の変形の様子を説明するための軸受部材の上面図である。
符号の説明
1 動圧軸受装置
2 軸部材
7 軸受部材
8 スリーブ部
8a 内周面
9 ハウジング部
11 シール部
12 貫通孔
12a 第一流路
12b 第二流路
12c 第三流路
12d テーパ部
13 矯正ピン
R1、R2 ラジアル軸受部
T1、T2 スラスト軸受部
S1 シール空間

Claims (3)

  1. 樹脂材料で形成された軸受部材と、軸受部材の内周に挿入される軸部材と、軸部材の外周面と軸受部材の内周面との間のラジアル軸受隙間に生じる潤滑流体の動圧作用で軸部材を相対回転自在に支持するラジアル軸受部とを備えた動圧軸受装置において、
    軸受部材に軸方向の貫通孔が成形ピンで型成形され、かつ軸受部材の内周面の円筒度が5μm以内であり、貫通孔の断面積を軸方向で異ならせたことを特徴とする動圧軸受装置。
  2. 軸受部材の内周面が、その昇温下で矯正されている請求項1記載の動圧軸受装置。
  3. 樹脂材料で形成された軸受部材と、軸受部材の内周に挿入される軸部材と、軸部材の外周面と軸受部材の内周面との間のラジアル軸受隙間に生じる潤滑流体の動圧作用で軸部材を相対回転自在に支持するラジアル軸受部とを備え、軸受部材に軸方向の貫通孔が形成されている動圧軸受装置を製造するための方法であって、
    軸受部材を樹脂材料で射出成形する際に、断面積を軸方向で異ならせた貫通孔を成形ピンで成形し、軸受部材の内周面を、その昇温下で矯正ピンにより矯正することを特徴とする動圧軸受装置の製造方法。
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