JP4641154B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体ウェハーやガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に光を照射することにより該基板を熱処理する熱処理装置に関し、特に基板に閃光を照射したときの該基板の破損を検知する基板処理装置に関する。
従来より、イオン注入後の半導体ウェハーのイオン活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置等の熱処理装置が使用されている。このような熱処理装置においては、半導体ウェハーを、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、半導体ウェハーのイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する構成となっている。
一方、近年、半導体デバイスの高集積化が進展し、ゲート長が短くなるにつれて接合深さも浅くすることが望まれている。しかしながら、毎秒数百度程度の速度で半導体ウェハーを昇温する上記ランプアニール装置を使用して半導体ウェハーのイオン活性化を実行した場合においても、半導体ウェハーに打ち込まれたボロンやリン等のイオンが熱によって深く拡散するという現象が生ずることが判明した。このような現象が発生した場合においては、接合深さが要求よりも深くなり過ぎ、良好なデバイス形成に支障が生じることが懸念される。
このような問題を解決するため、キセノンフラッシュランプ等を使用して半導体ウェハーの表面に閃光を照射することにより、イオンが注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている。キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの半導体ウェハーの基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから半導体ウェハーに閃光を照射したときには、透過光が少なく半導体ウェハーを急速に昇温することが可能である。また、数ミリセカンド以下の極めて短時間の閃光照射であれば、半導体ウェハーの表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、イオンを深く拡散させることなく、イオン活性化のみを実行することができるのである。
しかし、キセノンフラッシュランプは極めて高いエネルギーを有する光を瞬間的に半導体ウェハーに照射するため、一瞬で半導体ウェハーの表面温度が急速に上昇し、急速な表面の熱膨張によって半導体ウェハーが割れることもある。半導体ウェハーが割れたときには、その半導体ウェハー自体が処理不良基板となることは勿論であるが、破損したウェハーの破片が熱処理チャンバー内に飛散して汚染することとなる。さらに、その後、熱処理チャンバーに隣接して設置された搬送ロボットチャンバーに設けられた搬送ロボットが処理後の半導体ウェハーを搬出しようとするときに、熱処理チャンバーと搬送ロボットチャンバーとの間のゲートバルブが開放され、破損したウェハーの破片が搬送ロボットチャンバーにパーティクルとして入り込むこととなる。
このような隣接チャンバーへの汚染拡大を防止するとともに、より早急な破損対応処理を行うためには、フラッシュ加熱時における半導体ウェハーの破損をなるべく迅速に検知する必要がある。その破損検知手法の一つとして、フラッシュ加熱時の急激な熱膨張によって半導体ウェハーが破損したときには粉々に飛散して熱処理チャンバー内の保持部上にウェハーが存在しなくなるため、保持部上のウェハーの有無を検出することが考えられる。チャンバー内や搬送ロボット上の半導体ウェハーの有無を検出する手法としては、投光部と受光部とを設け、ウェハーによる遮光を利用してその有無を検出したり、半導体ウェハー表面の反射を利用してその有無を検出する光学式のウェハー検出手法が一般に知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2001−237300号公報 特開平11−40647号公報 特開2002−203802号公報
しかしながら、一般的に利用されている光学式のウェハー検出手法をフラッシュ加熱方式の熱処理装置に適用すると以下のような問題が生じる。まず、フラッシュ加熱時のウェハー破損はキセノンフラッシュランプの点灯の瞬間に生じるものであるが、フラッシュランプからの閃光が光学式センサの外乱となって正確な検出ができなくなるおそれがある。また、キセノンフラッシュランプからの強烈な閃光が直接に光学式センサに入射するとセンサの故障の原因となる可能性がある。また、フラッシュ加熱方式の熱処理装置においては、ウェハーの保持部にホットプレートを設けて予めウェハーを400℃〜500℃程度に予備加熱することが多いが、そのホットプレートの近傍に光学式センサを設置することは極めて困難である。さらに、フラッシュ加熱方式の熱処理装置においては、フラッシュ加熱時の光利用効率を向上させるためにウェハーをランプに近づけることができるように保持部が上下動可能に構成されている。このような可動式の保持部に光学式センサを取り付けることは、装置構成を煩雑にする要因となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、光照射時の基板の破損を検知することができる熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板の表面に光を照射する光源と、前記保持手段の温度を測定する測温手段と、前記光源から光が照射された直後において前記測温手段によって測定される前記保持手段の上昇温度が所定温度未満であることを検出することによって前記保持手段に保持された基板の破損を検知する破損検知手段と、を備える。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記所定温度を1℃としている。
また、請求項3の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板の表面に光を照射する光源と、前記保持手段の温度を測定する測温手段と、前記光源から光が照射された直後において前記測温手段によって測定される前記保持手段の温度変化パターンが正常に光照射加熱処理が行われたときの温度変化パターンと異なることを検出することによって前記保持手段に保持された基板の破損を検知する破損検知手段と、を備える。
また、請求項4の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板の表面に光を照射する光源と、前記保持手段の温度を測定する測温手段と、前記光源から光が照射された直後において前記測温手段によって測定される前記保持手段の温度変化曲線の傾きが所定値未満であることを検出することによって前記保持手段に保持された基板の破損を検知する破損検知手段と、を備える。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記保持手段に、基板を載置するサセプタと当該サセプタを介して基板を加熱する加熱プレートとを含ませ、前記測温手段に前記加熱プレートの温度を測定させている。
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記光源にキセノンフラッシュランプを備える。
請求項1の発明によれば、光源から光が照射された直後において測温手段によって測定される保持手段の上昇温度が所定温度未満であることを検出することによって保持手段に保持された基板の破損を検知しているため、従来のような光学式のセンサを用いることなく光照射時の基板の破損を検知することができる。
また、請求項2の発明によれば、保持手段の上昇温度が1℃未満であることを検出することによって保持手段に保持された基板の破損を検知しているため、光照射時の基板の破損を確実に検知することができる。
また、請求項3の発明によれば、光源から光が照射された直後において測温手段によって測定される保持手段の温度変化パターンが正常に光照射加熱処理が行われたときの温度変化パターンと異なることを検出することによって保持手段に保持された基板の破損を検知しているため、従来のような光学式のセンサを用いることなく光照射時の基板の破損を検知することができる。
また、請求項4の発明によれば、光源から光が照射された直後において測温手段によって測定される保持手段の温度変化曲線の傾きが所定値未満であることを検出することによって保持手段に保持された基板の破損を検知しているため、従来のような光学式のセンサを用いることなく光照射時の基板の破損を検知することができる。
また、請求項5の発明によれば、加熱プレートの温度を測定しており、光源から光が照射された直後における加熱プレートの温度変化異常を検知することによって光照射時の基板の破損を検知することができる。
また、請求項6の発明によれば、光源にキセノンフラッシュランプを備えており、フラッシュ光照射時の基板の破損を検知することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.基板処理装置の全体構成>
図1は本発明にかかる熱処理装置を組み込んだ基板処理装置100を示す平面図であり、図2は正面図である。なお、図1および図2において適宜部分的に断面図としており、細部については適宜簡略化している。また、図1,2および以降の各図においては、それらの方向関係を明確にするため必要に応じてZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。
図1および図2に示すように基板処理装置100は、未処理の半導体ウェハーWを装置内に搬入するとともに処理済みの半導体ウェハーWを装置外に搬出するためのインデクサ部110、インデクサ部110に対して半導体ウェハーWの出し入れを行う受渡ロボット120、未処理の半導体ウェハーWの位置決めを行うアライメント部130、処理済みの半導体ウェハーWの冷却を行う冷却部(クーラ)140、アライメント部130、冷却部140等に対して半導体ウェハーWの出し入れを行う搬送ロボット150、および、半導体ウェハーWにフラッシュ加熱処理を施す加熱処理部160を有する。
また、搬送ロボット150による半導体ウェハーWの搬送空間として搬送ロボット150を収容する搬送室170が設けられており、アライメント部130、冷却部140および加熱処理部160が搬送室170に連結されて配置されている。
インデクサ部110は2つのキャリア91が無人搬送車(AGV)等により搬送されて載置される部位であり、半導体ウェハーWはキャリア91に収容された状態で基板処理装置100に対して搬出入される。また、インデクサ部110では、受渡ロボット120による任意の半導体ウェハーWの出し入れを行うことができるようにキャリア91が図2の矢印91Uにて示す如く昇降移動されるように構成されている。
受渡ロボット120は、矢印120Sにて示すようにスライド移動可能であるとともに矢印120Rにて示すように回動可能とされており、これにより、2つのキャリア91に対して半導体ウェハーWの出し入れを行い、さらに、アライメント部130および冷却部140に対して半導体ウェハーWの受け渡しを行う。
なお、受渡ロボット120によるキャリア91に対する半導体ウェハーWの出し入れは、ハンド121のスライド移動、および、キャリア91の昇降移動により行われる。また、受渡ロボット120とアライメント部130または冷却部140との半導体ウェハーWの受け渡しは、ハンド121のスライド移動、および、ピン(アライメント部130や冷却部140において半導体ウェハーWを突き上げるピン)による半導体ウェハーWの昇降移動により行われる。
受渡ロボット120からアライメント部130へは半導体ウェハーWの中心が所定の位置に位置するように半導体ウェハーWが渡される。そして、アライメント部130は半導体ウェハーWを回転させて半導体ウェハーWを適切な向きに向ける。
搬送ロボット150は鉛直方向を向く軸を中心に矢印150Rにて示すように旋回可能とされるとともに、複数のアームセグメントからなる2つのリンク機構を有し、2つのリンク機構の末端にはそれぞれ半導体ウェハーWを保持する搬送アーム151a,151bが設けられる。これらの搬送アーム151a,151bは上下に所定のピッチだけ隔てて配置され、リンク機構によりそれぞれ独立して同一水平方向に直線的にスライド移動可能とされている。また、搬送ロボット150は2つのリンク機構が設けられるベースを昇降移動することにより、所定のピッチだけ離れた状態のまま2つの搬送アーム151a,151bを昇降移動させる。
搬送ロボット150がアライメント部130、加熱処理部160または冷却部140を受け渡し相手として半導体ウェハーWの受け渡し(出し入れ)を行う際には、まず、両搬送アーム151a,151bが受け渡し相手と対向するように旋回し、その後(または旋回している間に)昇降移動していずれかの搬送アームが受け渡し相手と半導体ウェハーWを受け渡しする高さに位置する。そして、搬送アーム151a(151b)を水平方向に直線的にスライド移動させて半導体ウェハーWの受け渡しを行う。
加熱処理部160はキセノンフラッシュランプ69(以下、単に「フラッシュランプ69」とも称する)からの閃光を半導体ウェハーWに照射して加熱処理を行う部位である。この加熱処理部160については後に詳述する。
加熱処理部160にて処理が施された直後の半導体ウェハーWは温度が高いため、搬送ロボット150により冷却部140に載置されて冷却される。冷却部140にて冷却された半導体ウェハーWは処理済の半導体ウェハーWとして受渡ロボット120によりキャリア91に返却される。
また、既述のように、基板処理装置100では搬送ロボット150の周囲が搬送室170で覆われ、この搬送室170にアライメント部130、冷却部140および加熱処理部160が接続される。受渡ロボット120とアライメント部130および冷却部140との間にはそれぞれゲートバルブ181,182が設けられ、搬送室170とアライメント部130、冷却部140および加熱処理部160との間にはそれぞれゲートバルブ183,184,185が設けられる。そして、アライメント部130、冷却部140および搬送室170の内部が清浄に維持されるようにそれぞれに窒素ガス供給部(図示省略)から高純度の窒素ガスが供給され、余剰の窒素ガスは適宜排気管から排気される。なお、半導体ウェハーWが搬送される際に適宜これらのゲートバルブが開閉される。
また、アライメント部130および冷却部140は受渡ロボット120と搬送ロボット150との間の互いに異なる位置に位置し、アライメント部130では半導体ウェハーWの位置決めを行うために半導体ウェハーWが一時的に載置され、冷却部140では処理済の半導体ウェハーWを冷却するために半導体ウェハーWが一時的に載置される。
<2.加熱処理部の構成>
次に、加熱処理部160の構成について説明する。図3は、本発明に係る熱処理装置の一形態である加熱処理部160の構成を示す側断面図である。加熱処理部160は基板として半導体ウェハーWに閃光を照射してその半導体ウェハーWを加熱する熱処理装置である。
加熱処理部160は、半導体ウェハーWを収容する略円筒形状のチャンバー6を備える。チャンバー6は、略円筒状の内壁を有するチャンバー側部63、および、チャンバー側部63の下部を覆うチャンバー底部62によって構成される。また、チャンバー側部63およびチャンバー底部62によって囲まれる空間が熱処理空間65として規定される。熱処理空間65の上方は上部開口60とされている。
また、加熱処理部160は、上部開口60に装着されて上部開口60を閉塞する閉塞部材である透光板61、チャンバー6の内部において半導体ウェハーWを保持しつつ予備加熱を行う略円板状の保持部7、保持部7をチャンバー6の底面であるチャンバー底部62に対して昇降させる保持部昇降機構4、保持部7に保持される半導体ウェハーWに透光板61を介して光を照射することにより半導体ウェハーWを加熱する光照射部5、および、これらの構成を制御して熱処理を行う制御部3を備える。
透光板61は、例えば、石英等により形成され、光照射部5から出射された光を透過して熱処理空間65に導くチャンバー窓として機能する。チャンバー6の本体を構成するチャンバー底部62およびチャンバー側部63は、例えば、ステンレススチール等の強度と耐熱性に優れた金属材料にて形成されており、チャンバー側部63の内側面の上部のリング631は、光照射による劣化に対してステンレススチールより優れた耐久性を有するアルミニウム(Al)合金等で形成されている。
チャンバー底部62には、保持部7を貫通して半導体ウェハーWをその下面(光照射部5からの光が照射される側とは反対側の面)から支持するための複数(本実施の形態では3本)の支持ピン70が立設されている。支持ピン70は、例えば石英により形成されており、チャンバー6の外部から固定されているため、容易に取り替えることができる。
チャンバー側部63は、半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための搬送開口部66を有し、搬送開口部66は、軸662を中心に回動するゲートバルブ185により開閉可能とされる。チャンバー側部63における搬送開口都66とは反対側の部位には熱処理空間65に処理ガス(例えば、窒素(N2)ガスやヘリウム(He)ガス、アルゴン(Ar)ガス等の不活性ガス、あるいは、酸素(02)ガス等)を導入する導入路81が形成され、その一端は弁82を介して図示省略の給気機構に接続され、他端はチャンバー側部63の内部に形成されるガス導入チャンネル83に接続される。また、搬送開口部66には熱処理空間65内の気体を排出する排出路86が形成され、弁87を介して図示省略の排気機構に接続される。
図4は、チャンバー6をガス導入チャンネル83の位置にて水平面で切断した断面図である。図4に示すように、ガス導入チャンネル83は、図3に示す搬送開口部66の反対側においてチャンバー側部63の全周の約1/3に亘って形成されており、導入路81を介してガス導入チャンネル83に導かれた処理ガスは、複数のガス供給孔84から熱処理空間65内へと供給される。
図3に示す保持部昇降機構4は、略円筒状のシャフト41、移動板42、ガイド部材43(本実施の形態ではシャフト41の周りに3本配置される)、固定板44、ボールネジ45、ナット46およびモータ40を有する。チャンバー6の下部であるチャンバー底部62には保持部7よりも小さい直径を有する略円形の下部開口64が形成されており、ステンレススチール製のシャフト41は、下部開口64を挿通して、保持部7(厳密には保持部7のホットプレート71)の下面に接続されて保持部7を支持する。
移動板42にはボールネジ45と螺合するナット46が固定されている。また、移動板42は、チャンバー底部62に固定されて下方へと伸びるガイド部材43により摺動自在に案内されて上下方向に移動可能とされる。また、移動板42は、シャフト41を介して保持部7に連結される。
モータ40は、ガイド部材43の下端部に取り付けられる固定板44に設置され、タイミングベルト401を介してボールネジ45に接続される。保持部昇降機構4により保持部7が昇降する際には、駆動部であるモータ40が制御部3の制御によりボールネジ45を回転し、ナット46が固定された移動板42がガイド部材43に沿って鉛直方向に移動する。この結果、移動板42に固定されたシャフト41が鉛直方向に沿って移動し、シャフト41に接続された保持部7が図3に示す半導体ウェハーWの受渡位置と図8に示す半導体ウェハーWの処理位置との間で滑らかに昇降する。
移動板42の上面には略半円筒状(円筒を長手方向に沿って半分に切断した形状)のメカストッパ451がボールネジ45に沿うように立設されており、仮に何らかの異常により移動板42が所定の上昇限界を超えて上昇しようとしても、メカストッパ451の上端がボールネジ45の端部に設けられた端板452に突き当たることによって移動板42の異常上昇が防止される。これにより、保持部7が透光板61の下方の所定位置以上に上昇することはなく、保持部7と透光板61との衝突が防止される。
また、保持部昇降機構4は、チャンバー6の内部のメンテナンスを行う際に保持部7を手動にて昇降させる手動昇降部49を有する。手動昇降部49はハンドル491および回転軸492を有し、ハンドル491を介して回転軸492を回転することより、タイミングベルト495を介して回転軸492に接続されるボールネジ45を回転して保持部7の昇降を行うことができる。
チャンバー底部62の下側には、シャフト41の周囲を囲み下方へと伸びる伸縮自在のベローズ47が設けられ、その上端はチャンバー底部62の下面に接続される。一方、ベローズ47の下端はベローズ下端板471に取り付けられている。べローズ下端板471は、鍔状部材411によってシャフト41にねじ止めされて取り付けられている。保持部昇降機構4により保持部7がチャンバー底部62に対して上昇する際にはベローズ47が収縮され、下降する際にはべローズ47が伸張される。そして、保持部7が昇降する際にも、ベローズ47が伸縮することによって熱処理空間65内の気密状態が維持される。
保持部7は、半導体ウェハーWを予備加熱(いわゆるアシスト加熱)するホットプレート(加熱プレート)71、および、ホットプレート71の上面(保持部7が半導体ウェハーWを保持する側の面)に設置されるサセプタ72を有する。保持部7の下面には、既述のように保持部7を昇降するシャフト41が接続される。サセプタ72は石英(あるいは、窒化アルミニウム(AIN)等であってもよい)により形成され、その上面には半導体ウェハーWの位置ずれを防止するピン75が設けられる。サセプタ72は、その下面をホットプレート71の上面に面接触させてホットプレート71上に設置される。これにより、サセプタ72は、ホットプレート71からの熱エネルギーを拡散してサセプタ72上面に載置された半導体ウェハーWに伝達するとともに、メンテナンス時にはホットプレート71から取り外して洗浄可能とされる。
図5は、保持部7およびシャフト41を示す断面図である。ホットプレート71は、ステンレススチール製の上部プレート73および下部プレート74を有する。上部プレート73と下部プレート74との間には、ホットプレート71を加熱するニクロム線等の抵抗加熱線76が配設され、導電性のニッケル(Ni)ロウが充填されて封止されている。また、上部プレート73および下部プレート74の端部はロウ付けにより接着されている。
図6は、ホットプレート71を示す平面図である。図6に示すように、ホットプレート71は、保持される半導体ウェハーWと対向する領域の中央部に同心円状に配置される円板状のゾーン711および円環状のゾーン712、並びに、ゾーン712の周囲の略円環状の領域を周方向に4等分割した4つのゾーン713〜716を備え、各ゾーン間には間隙が形成されている。また、ホットプレート71には、支持ピン70が挿入される3つの貫通孔77が、ゾーン711とゾーン712との隙間の周上に120°毎に設けられる。
6つのゾーン711〜716のそれぞれには、相互に独立した抵抗加熱線76(図6では図示省略)が周回するように配設されてヒータが形成されており、各ゾーンに内蔵されたヒータにより各ゾーンが個別に加熱される。保持部7に保持された半導体ウェハーWは、6つのゾーン711〜716に内蔵されたヒータにより加熱される。また、ゾーン711〜716のそれぞれには、熱電対を用いて各ゾーンの温度を計測するセンサ710が設けられている。各センサ710は略円筒状のシャフト41(図5参照)の内部を通り制御都3に接続される。
ホットプレート71が加熱される際には、センサ710により計測される6つのゾーン711〜716のそれぞれの温度が予め設定された所定の温度になるように、各ゾーンに配設された抵抗加熱線76への電力供給量が制御部3により制御される。制御部3による各ゾーンの温度制御はPID(Proportional,Integral,Differential)制御により行われる。ホットプレート71では、半導体ウェハーWの熱処理(複数の半導体ウェハーWを連続的に処理する場合は、全ての半導体ウェハーWの熱処理)が終了するまでゾーン711〜716のそれぞれの温度が継続的に計測され、各ゾーンに配設された抵抗加熱線76への電力供給量が個別に制御されて、すなわち、各ゾーンに内蔵されたヒータの温度が個別に制御されて各ゾーンの温度が設定温度に維持される。なお、各ゾーンの設定温度は、基準となる温度から個別に設定されたオフセット値だけ変更することが可能とされる。
6つのゾーン711〜716にそれぞれ配設される抵抗加熱線76は、シャフト41の内部を通り電力供給源(図示省略)に接続されている。電力供給源から各ゾーンに至る経路途中において、電力供給源からの2本の電力線761は、図7の断面図に示すように、マグネシア(マグネシウム酸化物)等の絶縁体762を充填したステンレスチューブ763の内部に互いに電気的に絶縁状態となるように配置される。なお、シャフト41の内部は大気開放されている。
図3に示す光照射部5は、複数(本実施の形態においては30本)のキセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」という)69、リフレクタ52および光拡散板53を有する。複数のフラッシュランプ69は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。リフレクタ52は、複数のフラッシュランプ69の上方にそれら全体を覆うように設けられ、その表面はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。また、光拡散板53は、表面に光拡散加工を施した石英ガラスにより形成され、透光板61との間に所定の間隙を設けて光照射部5の下面側に設置される。加熱処理部160には、メンテナンス時に光照射部5をチャンバー6に対して相対的に上昇させて水平方向にスライド移動させる照射部移動機構55がさらに設けられる。
なお、本実施の形態の加熱処理部160は、半導体ウェハーWの熱処理時にフラッシュランプ69およびホットプレート71から発生する熱エネルギーによるチャンバー6および光照射部5の過剰な温度上昇を防止するため、様々な冷却用の構造(図示省略)を備えている。例えば、チャンバー6のチャンバー側部63およびチャンバー底部62には水冷管が設けられており、光照射部5は内部に気体を供給する供給管とサイレンサ付きの排気管が設けられて空冷構造とされている。また、透光板61と光照射部5(の光拡散板53)との間隙には圧縮空気が供給され、光照射都5および透光板61を冷却するとともに、間隙に存在する有機物等を排除して熱処理時における光拡散板53および透光板61への付着を抑制する。
<3.熱処理動作>
次に、基板処理装置100における半導体ウェハーWの処理手順について説明する。ここで処理対象となる半導体ウェハーWはイオン注入法により不純物が添加された半導体基板であり、添加された不純物の活性化が加熱処理部160による熱処理により行われる。
基板処理装置100では、まず、イオン注入後の半導体ウェハーWがキャリア91に複数枚収容された状態でインデクサ部110上に載置される。そして、受渡ロボット120がキャリア91から処理対象の半導体ウェハーWを1枚ずつ取り出し、アライメント部130に搬入する。アライメント部130は、半導体ウェハーWの向きを一定方向に向ける位置決め処理を行う。
処理対象の半導体ウェハーWの位置決め処理が終了すると、搬送ロボット150の搬送アーム151a(または151b)がその半導体ウェハーWをアライメント部130から搬送室170内へと取り出し、搬送ロボット150が加熱処理部160を向くように旋回する。
搬送ロボット150が加熱処理部160に向くと、搬送アーム151a(151b)がアライメント部130から取り出した半導体ウェハーWを加熱処理部160へと搬入する。このときに搬送ロボット150は、フラッシュランプ69の長手方向と垂直に搬送アーム151a,151bをスライド移動させる。そして、加熱処理部160において半導体ウェハーWのフラッシュ加熱処理が行われるのであるが、その詳細については後述する。
フラッシュ加熱処理が終了した後、半導体ウェハーWが搬送ロボット150により搬出される。次に、搬送ロボット150は冷却部140に向くように旋回し、搬送アーム151a(または151b)が加熱処理済の半導体ウェハーWを冷却部140内に載置する。冷却部140にて冷却された半導体ウェハーWは受渡ロボット120によりキャリア91へと返却され、一連の基板処理が完了する。
続いて、加熱処理部160における半導体ウェハーWのフラッシュ加熱処理についてさらに詳細に説明する。図9は、半導体ウェハーWを熱処理する際の加熱処理部160の動作の流れを示すフローチャートである。以下、図9および他の図を適宜参照しながら半導体ウェハーWをフラッシュ加熱処理する工程についてまず説明し、その後、フラッシュ加熱により半導体ウェハーWが破損した場合の破損検知技術について説明する。
加熱処理部160により半導体ウェハーWが熱処理される際には、まず、保持部7が図3に示すようにチャンバー底部62に近接した位置に配置される。以下、図3における保持部7のチャンバー6内における位置を「受渡位置」という。保持部7が受渡位置にあるとき、支持ピン70の先端は、保持部7を貫通して保持部7の上方に突出する。
次に、弁82および弁87が開かれてチャンバー6の熱処理空間65内に常温の窒素ガスが導入される(ステップSl)。続いて、搬送開口部66が開放され、搬送ロボット150により搬送開口部66を介して半導体ウェハーWがチャンバー6内に搬入され(ステップS2)、複数の支持ピン70上に載置される。
半導体ウェハーWの搬入時におけるチャンバー6への窒素ガスのパージ量は約40リットル/分とされ、供給された窒素ガスはチャンバー6内においてガス導入チャンネル83から図4中に示す矢印AR4の方向へと流れ、図3に示す排出路86および弁87を介してユーティリティ排気により排気される。また、チャンバー6に供給された窒素ガスの一部は、べローズ47の内側に設けられる排出口(図示省略)からも排出される。なお、以下で説明する各ステップにおいて、チャンバー6には常に窒素ガスが供給および排気され続けており、窒素ガスのパージ量は半導体ウェハーWの処理工程に合わせて様々に変更される。
半導体ウェハーWがチャンバー6内に搬入されると、ゲートバルブ185により搬送開口部66が閉鎖される。そして、図8に示す如く、保持部昇降機構4により保持部7が透光板61に近接した位置(以下、「処理位置」という)まで上昇される(ステップS3)。このとき、半導体ウェハーWは支持ピン70から保持部7のサセプタ72へと渡され、サセプタ72の上面に載置・保持される。
ホットプレート71の6つのゾーン711〜716のそれぞれは、各ゾーンの内部(上部プレート73と下部プレート74との間)に個別に配設された抵抗加熱線76により所定の温度まで加熱されている。保持部7が処理位置まで上昇して半導体ウェハーWが保持部7と接触することにより、その半導体ウェハーWは予備加熱され(ステップS4)、図11に示すように半導体ウェハーWの温度が次第に上昇する。
この処理位置にて約60秒間の予備加熱が行われ、半導体ウェハーWの温度が予め設定された予備加熱温度T1まで上昇する(図11参照)。予備加熱温度T1は、半導体ウェハーWに添加された不純物が熱により拡散する恐れのない、200℃ないし600℃程度、好ましくは350℃ないし550℃程度とされる。また、保持部7と透光板61との間の距離は、保持部昇降機構4のモータ40の回転量を制御することにより任意に調整することが可能とされている。
約60秒間の予備加熱時間が経過した後、保持部7が処理位置に位置したまま制御部3の制御により光照射部5から半導体ウェハーWへ向けてフラッシュ光が照射される(ステップS5)。このとき、光照射部5のフラッシュランプ69から放射される光の一部は光拡散板53および透光板61を透過して直接にチャンバー6内へと向かい、他の一部は一旦リフレクタ52により反射されてから光拡散板53および透光板61を透過してチャンバー6内へと向かい、これらの光の照射により半導体ウェハーWのフラッシュ加熱が行われる。フラッシュ加熱は、フラッシュランプ69からの閃光照射により行われるため、半導体ウェハーWの表面温度を短時間で上昇することができる。
すなわち、光照射部5のフラッシュランプ69から照射される光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリ秒ないし10ミリ秒程度の極めて短く強い閃光である。そして、図11に示すように、フラッシュランプ69からの閃光照射によりフラッシュ加熱される半導体ウェハーWの表面温度は、瞬間的に1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで上昇し、半導体ウェハーWに添加された不純物が活性化された後、表面温度が急速に下降する。このように、加熱処理部160では、半導体ウェハーWの表面温度を極めて短時間で昇降することができるため、半導体ウェハーWに添加された不純物の熱による拡散(この拡散現象を、半導体ウェハーW中の不純物のプロファイルがなまる、ともいう)を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。なお、添加不純物の活性化に必要な時間はその熱拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であっても活性化は完了する。
また、フラッシュ加熱の前に保持部7により半導体ウェハーWを予備加熱しておくことにより、フラッシュランプ69からの閃光照射によって半導体ウェハーWの表面温度を処理温度T2まで速やかに上昇させることができる。
フラッシュ加熱が終了し、処理位置における約10秒間の待機の後、保持都7が保持部昇降機構4により再び図3に示す受渡位置まで下降し(ステップS6)、半導体ウェハーWが保持部7から支持ピン70へと渡される。続いて、ゲートバルブ185により閉鎖されていた搬送開口都66が開放され、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWは搬送ロボット150により搬出され(ステップS7)、加熱処理部160における半導体ウェハーWのフラッシュ加熱処理が完了する。
既述のように、加熱処理部160における半導体ウェハーWの熱処理時には窒素ガスがチャンバー6に継続的に供給されており、そのパージ量は、保持部7が処理位置に位置するときには約30リットル/分とされ、保持部7が処理位置以外の位置に位置するときには約40リットル/分とされる。
加熱処理部160では、新たな半導体ウェハーWに対して同じ内容の熱処理を行う場合には、半導体ウェハーWをチャンバー6内に搬入して予備加熱および閃光照射を行った後にその半導体ウェハーWをチャンバー6から搬出する動作(図9のステップS1〜S7)が繰り返される。また、新たな半導体ウェハーWに対して異なる熱処理を行う場合には、新たな熱処理に合わせて各種設定(窒素ガスのパージ量等)を行う間、保持部7は処理位置まで上昇して待機する。このように、透光板61の温度を熱処理が継続的に行われているときとほぼ同じ温度に維持することにより、新たな熱処理時においても半導体ウェハーWに対する熱処理の質(半導体ウェハーWの処理品質)を維持することができる。
ところで、フラッシュ加熱時にフラッシュランプ69に印加される電圧は3000V〜4000Vにもおよび、フラッシュランプ69は20J/cm2〜30J/cm2という極めて高いエネルギーを有する閃光を0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の極短時間に半導体ウェハーWに照射するため、一瞬で半導体ウェハーWの表面温度が急速に上昇し、急速な表面の熱膨張によって半導体ウェハーWが割れることがある。このような原因にて半導体ウェハーWが割れたときには、半導体ウェハーWが数mm以下の破片となってチャンバー6内に飛散する。よって、ステップS5のフラッシュ加熱の直後に保持部7上の半導体ウェハーWの有無を検知することができれば破損検知を行うことができる。ここで、フラッシュランプ69による閃光照射を利用した熱処理装置においては従来より広く使用されている光学式のウェハー検知技術が適用できないことは既述した通りであり、本実施の形態では以下のようにしてフラッシュ加熱直後における保持部7上の半導体ウェハーWの有無を検知している。
図10は、半導体ウェハーWの破損検知手順を示すフローチャートである。まず、センサ710によるホットプレート71の温度測定を開始する(ステップS11)。この温度測定を開始する時点は、遅くともフラッシュランプ69から閃光照射を行うよりも前の時点である。通常は、ホットプレート71の抵抗加熱線に電力供給が行われている間は温度制御の目的で継続してセンサ710による温度測定が行われているため、その測定結果を利用するようにすれば良い。センサ710はホットプレート71の6つのゾーン711〜716のそれぞれに設置されているが、ここでの破損検知に使用するのは中央のゾーン711に設けられたセンサ710による温度測定結果である。
次に、光照射部5のフラッシュランプ69から半導体ウェハーWへ向けてフラッシュ光が照射されてフラッシュ加熱が行われる(ステップS12)。このフラッシュ加熱処理は、図9のステップS5にて説明した通りである。このときにも中央のゾーン711に設けられたセンサ710によってホットプレート71の温度測定が継続して行われている。そして、光照射部5から閃光が照射されたフラッシュ加熱直後におけるホットプレート71の上昇温度が所定値未満であるか否かが制御部3によって判断される(ステップS13)。
図12は、正常なフラッシュ加熱処理が行われたときのホットプレート71の温度変化を示す図である。また、図13は、フラッシュ加熱によって半導体ウェハーWが破損したときのホットプレート71の温度変化を示す図である。ホットプレート71は予め設定された所定温度に加熱されているが、処理対象の半導体ウェハーWをサセプタ72の上面に載置した瞬間にその半導体ウェハーWに熱エネルギーを奪われて若干温度が低下する。その後、半導体ウェハーWの予備加熱工程が行われている間に、ホットプレート71の温度が元の設定温度に戻るように抵抗加熱線76への電力供給量が制御部3により制御される。約60秒間の予備加熱時間が経過する時点では、ホットプレート71の温度は概ね元の設定温度に戻っている。そして、光照射部5のフラッシュランプ69から半導体ウェハーWに閃光照射が行われる。
上述したように、フラッシュランプ69からの閃光照射によりフラッシュ加熱される半導体ウェハーWの表面温度は、瞬間的に1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで上昇するのであるが、フラッシュ加熱の特性上、急激な温度上昇は半導体ウェハーWの表面近傍のごく浅い領域に限られる。しかしながら、瞬間的であるとはいえ半導体ウェハーWの表面が1000℃ないし1100℃程度の高温に昇温した結果、その熱エネルギーが半導体ウェハーWの裏面にも伝導されて若干の温度上昇が裏面側にも生じる。そして、その熱エネルギーは半導体ウェハーWの裏面からサセプタ72を介してホットプレート71にまで伝導される。その結果、図12に示すように、フラッシュランプ69からの閃光照射が行われた直後にホットプレート71においても2℃ないし4℃程度の温度上昇が認められるのである。半導体ウェハーWが破損することなく正常なフラッシュ加熱処理が行われたときには、ホットプレート71の中央のゾーン711に設けられたセンサ710によって、図12に示す如きフラッシュ照射直後の温度上昇が観測されるのである。
ところが、フラッシュ加熱によって半導体ウェハーWの表面温度が急速に上昇し、急速な表面の熱膨張によって半導体ウェハーWが割れた場合には、破損した半導体ウェハーWの砕片がチャンバー6内に飛散することとなるため、正常処理が行われたときに認められるような半導体ウェハーWからホットプレート71への熱伝導が生じない。つまり、熱伝導の熱源となる半導体ウェハーWが飛散して存在しなくなるため、ホットプレート71への熱伝導が生じ得ないのである。よって、フラッシュランプ69からの閃光照射によるフラッシュ加熱によって半導体ウェハーWが割れた場合には、図13に示すように、フラッシュ照射直後のホットプレート71の温度上昇がほとんど生じないのである。本実施形態では、このようなフラッシュ照射直後のホットプレート71の温度変化をセンサ710によって観測することによって半導体ウェハーWの破損を検知しているのである。
具体的には、中央のゾーン711に設けられたセンサ710によって計測されるホットプレート71の温度上昇が所定の閾値(本実施形態では1℃)以上である場合には、正常なフラッシュ加熱処理が行われたものと制御部3が判断して図9に示した通常の熱処理手順を続行する。一方、ホットプレート71の温度上昇が上記所定の閾値未満である場合には、フラッシュ照射によって半導体ウェハーWが破損したものと制御部3が判断して(ステップS14)、所定のウェハー破損対応処理が実行される(ステップS15)。ウェハー破損対応処理としては、例えば、制御部3の制御によって装置からエラー発報を行うとともに、チャンバー6への窒素ガス供給停止およびホットプレート71への電力供給停止を行って安全を確保した後に飛散した破片の回収等の装置復旧作業を行う。
このように、本実施の形態では、フラッシュランプ69から閃光が照射された直後において中央のゾーン711に設けられたセンサ710によって測定されるホットプレート71の上昇温度が所定温度未満であることを検出することによって保持部7に保持された半導体ウェハーWの破損を検知するようにしている。このようにすれば、従来より広く使用されている光学式のウェハー検出手法を用いることなく半導体ウェハーWの破損を検知することができ、本実施の形態のようにフラッシュランプ69を使用した加熱処理技術にも好適である。そして、フラッシュ加熱直後に半導体ウェハーWの破損を検知することにより、迅速に処理不良を検出することができ、その結果、破損によって生じたパーティクルが加熱処理部160から搬送室170に流入するのを防止することができる。
ここで、正常なフラッシュ加熱処理が行われた直後に上昇するホットプレート71の温度は半導体ウェハーWの種類やフラッシュランプ69の発光エネルギーに依存するが、通常の処理であれば2℃ないし4℃程度である。比較的要求温度の低い低エネルギーの発光を行ったとしても、正常なフラッシュ加熱処理が行われたのであれば少なくとも1℃はホットプレート71の温度が上昇するものと考えられる。よって、本実施形態では、センサ710によって計測されるフラッシュ照射直後のホットプレート71の温度上昇が1℃未満であればフラッシュ照射によって半導体ウェハーWが破損したものと判断するようにしているのである。もっとも、ステップS13における判断の基準となる閾値は1℃に限定されるものではなく、これを2℃とすればより安全サイドにて半導体ウェハーWの割れ検知を行うことができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては光照射部5に30本のフラッシュランプ69を備えるようにしていたが、これに限定されずフラッシュランプ69の本数は任意のものとすることができる。また、フラッシュランプはキセノンランプにかえてクリプトンランプでもよい。
また、光照射部5にフラッシュランプ69に代えて他の種類のランプ(例えばハロゲンランプ)を備え、当該ランプからの光照射によって半導体ウェハーWの加熱を行う熱処理装置であっても本発明に係る技術を適用することができる。特に、レーザ照射装置のように瞬間的に大きなエネルギーを基板に与える装置であれば本発明に係る技術を適用する意義は大きい。
また、上記実施形態においては、ホットプレート71の温度制御の目的で処理中は常時センサ710によってホットプレート71の温度測定を行うようにしていたが、半導体ウェハーWの破損検知のためだけであれば、フラッシュランプ69からフラッシュ発光をトリガーとしてホットプレート71の温度測定を開始するようにしても良い(図10のステップS11)。
また、上記実施形態においては、フラッシュ加熱直後におけるホットプレート71の上昇温度が所定温度未満であることを検出することによって保持部7に保持された半導体ウェハーWの破損を検知するようにしていたが、これに代えて光照射部5から閃光が照射された直後においてセンサ710によって測定されるホットプレート71の温度変化パターンが正常に光照射加熱処理が行われたときの温度変化パターンと異なることを検出することによって保持部7に保持された半導体ウェハーWの破損を検知するようにしても良い。すなわち、図12と図13とを比較すると明らかなように、フラッシュ照射直後におけるホットプレート71の温度変化パターンが正常処理が行われたときと半導体ウェハーWの割れが生じたときとで異なり、この温度変化パターンの相違が検出されたときに半導体ウェハーWが破損したものと判断するようにしても良い。
また、光照射部5から閃光が照射された直後においてセンサ710によって測定されるホットプレート71の温度変化曲線の傾きが所定値未満であることを検出することによって保持部7に保持された半導体ウェハーWの破損を検知するようにしても良い。すなわち、図12と図13とを比較すると明らかなように、フラッシュ照射直後におけるホットプレート71の温度変化曲線の傾きが正常処理が行われたときの方が大きい。よって、フラッシュ照射直後におけるホットプレート71の温度変化曲線の傾きが所定値未満であるときには、半導体ウェハーWが破損したことによってホットプレート71に熱伝導が行われなかったものと判断することができる。
また、上記実施形態においては、半導体ウェハーに光を照射してイオン活性化処理を行うようにしていたが、本発明にかかる熱処理装置による処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではない。例えば、窒化シリコン膜や多結晶シリコン膜等の種々のシリコン膜が形成されたガラス基板に対して本発明にかかる熱処理装置による処理を行っても良い。
本発明にかかる熱処理装置を組み込んだ基板処理装置を示す平面図である。 図1の基板処理装置の正面図である。 図1の基板処理装置の加熱処理部の構成を示す側断面図である。 加熱処理部のガス路を示す断面図である。 加熱処理部の保持部およびシャフトを示す断面図である。 加熱処理部のホットプレートを示す平面図である。 抵抗加熱線への配線を示す断面図である。 加熱処理部の構成を示す側断面図である。 熱処理時の加熱処理部の動作の流れを示すフローチャートである。 半導体ウェハーの破損検知手順を示すフローチャートである。 熱処理時のウェハー温度の変化を示す図である。 正常なフラッシュ加熱処理が行われたときのホットプレートの温度変化を示す図である。 フラッシュ加熱によって半導体ウェハーが破損したときのホットプレートの温度変化を示す図である。
符号の説明
3 制御部
4 保持部昇降機構
5 光照射部
6 チャンバー
7 保持部
65 熱処理空間
69 フラッシュランプ
71 ホットプレート
72 サセプタ
100 基板処理装置
110 インデクサ部
130 アライメント部
140 冷却部
150 搬送ロボット
160 加熱処理部
170 搬送室
710 センサ
W 半導体ウェハー

Claims (6)

  1. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を収容するチャンバーと、
    前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板の表面に光を照射する光源と、
    前記保持手段の温度を測定する測温手段と、
    前記光源から光が照射された直後において前記測温手段によって測定される前記保持手段の上昇温度が所定温度未満であることを検出することによって前記保持手段に保持された基板の破損を検知する破損検知手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記所定温度が1℃であることを特徴とする熱処理装置。
  3. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を収容するチャンバーと、
    前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板の表面に光を照射する光源と、
    前記保持手段の温度を測定する測温手段と、
    前記光源から光が照射された直後において前記測温手段によって測定される前記保持手段の温度変化パターンが正常に光照射加熱処理が行われたときの温度変化パターンと異なることを検出することによって前記保持手段に保持された基板の破損を検知する破損検知手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  4. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を収容するチャンバーと、
    前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板の表面に光を照射する光源と、
    前記保持手段の温度を測定する測温手段と、
    前記光源から光が照射された直後において前記測温手段によって測定される前記保持手段の温度変化曲線の傾きが所定値未満であることを検出することによって前記保持手段に保持された基板の破損を検知する破損検知手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記保持手段は、基板を載置するサセプタと当該サセプタを介して基板を加熱する加熱プレートとを含み、
    前記測温手段は前記加熱プレートの温度を測定することを特徴とする熱処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記光源はキセノンフラッシュランプを備えることを特徴とする熱処理装置。
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