JP4640353B2 - 砥石の製造方法 - Google Patents

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この発明は、例えば空調機用スクロール圧縮機に内蔵されるスクロール(渦巻き羽根)の側面加工や、金型の仕上げ加工等に使用される砥石の製造方法に関するものである。
スクロール圧縮機に内蔵されるスクロールの側面加工に使用される工具のひとつにエンドミルがある。図12は、スクロール(渦巻き羽根)の側面加工に使用されるエンドミル100を示すものである。図12において、102は切れ刃、103は切れ刃102同士の間にある溝、104は心厚、105はエンドミル100を治具等で掴む部分として機能するシャンク、106は切れ刃102のねじれ角である。図13は、被削材であるスクロール107を示すものであり、スクロール107はスクロール歯108を有している。
エンドミル100によってスクロール107のスクロール歯108の側面加工を行う際には、モータ等の回転ユニットにエンドミル100のシャンク105を取り付け、回転ユニットによってエンドミル100を回転させる。その際、エンドミル100の切れ刃102がスクロール歯108の側面に接触しながらスクロール形状に沿うように、スクロール107またはエンドミル100が移動されることで、スクロール歯108の側面加工が行われる。
しかしながら、エンドミル100による側面加工では、スクロール歯108の加工面に対し切れ刃102の接触する位置が切れ刃102のねじれによって変化する。特に、ねじれ角106が小さいほど切れ刃102の接触する位置の変化が大きくなる。このようにエンドミル100による側面加工では、シャンク105が取り付けられる位置から切れ刃102の接触する位置との間の距離が大きく変化するため、加工負荷が大きく変動し、高い加工精度を確保し得ない問題がある。また、溝103が大きく心厚104が小さい小径のエンドミル100では、剛性が小さくなり、エンドミル100が撓んで加工精度が低下する問題も有している。
そこで、この種の加工には、砥石が使われることが多くなってきている。結合材がビトリファイドやレジンなどで構成される一般砥石は、砥粒と結合材粉末を混合、攪拌し、所望の形状に成形後、焼結して生成されるために、微少孔が存在し、このため、切り屑の排出性は悪くない。一方、電着砥石は、メッキで砥粒を保持して製造しているために、一般砥石に存在する微少孔が存在せず、切り屑の排出性が悪い。
図14は、スクロールの側面加工に使用される円柱状の電着砥石109を示すものである。図14において、110は円柱状の台金、111は台金110の側面にニッケルまたはクロム等によって形成されるメッキ層、112はメッキ層111の表面に一層配置されるCBN、ダイヤモンド等の砥粒であり、砥粒112は、電着によってメッキ層111にランダムに密集して固定されている。
このような電着砥石109を用いてスクロール107のスクロール歯108の側面加工を行う際には、モータ等の回転ユニットに電着砥石109の砥粒112が電着されない砥石台金110の部分を取り付け、回転ユニットによって電着砥石109を回転させる。その際、切れ刃である砥粒112がスクロール歯108の側面に接触しながらスクロール形状に沿うように、電着砥石109またはスクロール107が移動されることで、スクロール歯108の側面加工が行われる。
上記従来の電着砥石109においては、砥粒112が砥石の表面全体にランダムに密集して配置されているために、ツルーイングの有無に関わらず、切れ刃としての多数の砥粒が加工面に作用することになり、加工負荷が大きいという問題がある。特に、小径の砥石は軸剛性が小さいため、変形し易く、加工負荷の増大により、砥石が撓んで加工精度が悪くなったり、砥石寿命が短くなる問題がある。
JIS規格におけるJIS B4130、JIS B4131には、CBN、ダイヤモンド電着砥石の砥粒の粒度、砥石の形状に関する開示がある。しかし、この開示は、砥粒112の粒度、砥石台金110の形状に関するものであり、砥石台金110の表面の砥粒112の配置について示したものではない。
つぎに、砥石のツルーイング法とドレッシング法に関する技術が、JIS規格におけるJIS B4134、JIS B4135、JIS B4136あるいはJIS B4137に示されている。これらは、ツルーイングまたはドレッシングのための工具を砥石に接触するように設置して、ツルーイングとドレッシングをするものである。
これらJIS規格に示された従来技術は、工具を接触させる方式であるため、ツルーイングまたはドレッシング時に加工抵抗が発生し、意図しない切れ刃の消耗、砥粒の脱落、結合剤の消耗が発生し、さらに工具の低寿命の問題もある。また、剛性の低い小径軸付き砥石、薄刃砥石あるいは小径エンドミルなどに対しては、変形や割れなどを来たす欠点がある。
そこで、レーザ光を用いて非接触でツルーイングあるいはドレッシングを行う技術が提案されている。非接触のドレッシング・ツルーイングに関する技術としては、図15に示すものがある(例えば特許文献1)。この従来技術においては、砥石113の停止時または回転時のいずれかに、砥石使用面114aまたは砥石補助使用面114bに対してレーザ発振器115よりレンズ116を通してレーザを照射して、結合剤を溶融、蒸発させ、砥粒突き出し量、砥粒輪郭を調整する。ポータブル共焦点レーザ顕微鏡117によって砥石使用面114aまたは砥石補助使用面114bが観察されており、フィードバック機構118は、この観察情報を用いて所望の突き出し量を得るためのレーザ最大出力、パルス幅などの最適条件および所望砥石輪郭を得るためのレーザ照射位置の最適条件を決定し、決定した最適条件をレーザ発振器115にフィードバックする。
特開平11−285971号公報
上記従来の非接触式のドレッシング・ツルーイング法には、赤外、紫外線吸収および不純物選択吸収が起こる波長以外の波長を有するレーザ光を使用して、砥粒に損傷を与えることなく、砥石の使用面もしくは砥石の補助使用面の結合剤のみを溶融して蒸発させることにより砥粒の突きだし量および砥石輪郭を制御することは開示されているが、砥粒の粒径ばらつき、さらには砥石の作用砥粒の高さばらつきなどを制御することは何等開示されていない。
このように従来の電着砥石は、砥粒が砥石の表面全体にランダムに密集して配置されているために、切れ刃としての多数の砥粒が加工面に作用することになり、加工負荷が大きくなり、高い加工精度を得ることが困難である。また、従来の電着砥石は、切り屑の排出性が悪い。
また、上記従来の非接触式のドレッシング・ツルーイング法には、砥粒の粒径ばらつき、さらには砥石の作用砥粒の高さばらつきなどを制御することは開示されていない。
この発明は上記に鑑みてなされたもので、加工負荷を減少させて、高精度の加工を可能とするとともに、切り屑の排出性を向上させた砥石を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明の砥石の製造方法は、円柱状の台金の円周面に砥粒がランダムに固定される砥石を回転させ、砥石の円周面の接線方向からレーザ光を照射し、レーザ光あるいは砥石を移動させることにより、レーザ光のツルーイング軌跡を螺旋状とし各砥粒の高さを揃え先端を平坦化する工程と、砥石にレーザ光を照射し砥粒の固定面に溝を形成する工程とを備え、そして、砥粒の固定面に溝を形成する工程は、砥石の円周面の接線方向または法線方向からレーザ光を照射しながら砥石を軸方向に移動させて第一の溝を螺旋状に形成し、螺旋の開始点の位相をずらしてレーザ光を照射して第二の溝を螺旋状に形成することを特徴とする
この発明によれば、レーザ光の照射によりツルーイングを施して砥粒の高さを揃え先端を平坦化するとともに、レーザ照射により砥粒固定面に溝を形成するようにしており、これにより加工面精度および切り屑の排出性が向上し、加工負荷が減少する砥石を製造できる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる砥石の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による砥石50の構成を示す図である。この場合は、砥石50を電着砥石としている。図1において、電着砥石50は、円柱状の台金51と、この台金51の円周面に形成されるニッケルまたはクロム等のメッキ層52と、メッキ層52の表面に一層または多層配置されるCBN、ダイヤモンド等の砥粒53とを備えている。砥粒53は、電着によってメッキ層52上に、連続的に螺旋状に固定されている。また、各砥粒53は、レーザ光照射により高さが揃えられている。
このような砥石50を用いて、前述したスクロール歯などの被削材を加工する際には、モータ等の回転ユニットに砥石50の把持部54を取り付け、回転ユニットによって砥石50を回転させる。その際、回転している砥石側面を被削材に接触させて加工を実行する。
砥石50としては、電着に限らず錫等の金属材料により砥粒が固定されるメタルボンド砥石、長石等のガラス結晶材料により砥粒が固定されるビトリファイド砥石、またはフェノール等の樹脂材料により砥粒が固定されるレジンボンド砥石としてもよい。
図1に示す砥石50は、図2に示す工具の非接触調整装置によってツルーイングされて、砥粒53の高さが揃えられる。
図2において、砥石50はモータ60のスピンドル(回転軸)に取り付けられている。モータ60は、XY方向に移動可能な移動テーブル61上に取り付けられている。移動テーブル61には、レーザ照射箇所に対応する位置に保護板62が配設されている。この移動テーブル61の移動およびモータ60の回転は、制御ユニット63によって制御されている。
レーザ制御装置64によりレーザ発振器65が制御される。YAGレーザなどのレーザ発振器65から照射されたレーザ光66は集光レンズを含む光学系69を介して砥石50に照射される。レーザ光66の照射状態および砥石50の状態が、カメラなどの観察ユニット67によって観察されている。観察ユニット67の観察結果は、総合制御装置68に入力されるとともに、オペレータが確認できるようにモニタ(図示せず)などに出力されている。観察ユニット67、レーザ制御装置64および制御ユニット63は、総合制御装置68により統括的に制御されている。
この工具の非接触調整装置においては、モータ60によって回転される電着砥石50の位置は、制御ユニット63による移動テーブル61の移動制御によって任意に調整される。レーザ発振器65から照射されたレーザ光66は集光レンズを含む光学系69を経由することで、そのビーム径が絞り込まれる。このビーム径が絞り込まれたレーザ光が砥石50に照射されることにより、砥石50をツルーイングする。観察ユニット67で砥石50の表面を確認しながら、レーザ照射位置を調整することで、所要の目標位置を狙ってレーザ光66を照射する。
砥石50をツルーイング加工する際には、モータ60を回転させて砥石50を回転させる。この状態で、図3に示すように、レーザの照射位置および照射方向を制御して、最外周の砥粒53に対し砥石50の接線方向からレーザ光66が照射されるようにすることで、砥粒53のレーザが照射された最外周部分を溶融、蒸発させて除去する。そして、砥石50の軸方向に移動テーブル61を移動させるかあるいは光学系69を移動させてレーザ光66を砥石50の軸方向に移動させることで、レーザ照射位置を砥石50の軸方向に移動させる。この結果、レーザ光のツルーイング軌跡は螺旋状となる。このようなツルーイングを行って、砥粒53の高さを一定に揃える。
図4は、実施の形態1による砥石の機能を説明するために砥石側面の1ピッチ分を展開した図である。この場合、各砥粒53は、球状で、同一サイズとする。また、図4(b)に示すように、各砥粒53のメッキ層52の表面からの突き出し高さは一定とする。図4(b)に示すように、前述したツルーイングによって、全砥粒53の先端は平坦状となっている。
平坦部53aの幅(直径)をHとし、隣接する2つの砥粒53の回転軸方向の中心間距離をKとすると、H=Kが成立し、かつ各砥粒53が斜めに接するように、各砥粒53を配置する。この配置を繰り返して展開図では直線状になるように砥粒53を電着して、砥粒53を螺旋状に配置する。
回転している砥石50の側面を被削材に接触させて被削材に対する研削加工を行う際には、回転している砥石50の切れ刃である砥粒53の先端の平坦部53aが被削材に転写される。この時、平坦部53aを形成した一つの砥粒53が被削材の表面部を除去した後、隣接する次の砥粒53が少し遅れて被削材の表面部の軸方向にKだけずれた部分を除去する。ここで、H=Kとしたことで、各砥粒の平坦部53aが切れ目なく、連続的に被削材に転写されることになる。
このように、実施の形態1においては、砥粒53を螺旋状に配置したので、砥粒53が被削材の加工面に対し連続的に転写されるように配置されるようになり、加工面精度が向上する。また、隣接する砥粒53を斜めにかつ接するように配置するようにしたので、1つの砥粒が被削材に接触してからつぎの砥粒が被削材に接触するまでの間隔が短くなり、加工負荷の変動が小さくなる。
なお、隣接する砥粒同士は接していなくてもよく、少し離れるように配置されても良い。また、各砥粒は、全体的にみて、概ね螺旋状に配置されていればよく、局所的にみれば千鳥状に配置されていてもよい。すなわち、或る砥粒に対し、隣接する砥粒は、H≧Kを満たす放射状方向の任意の位置に存在しても良く、異なる方向に2つ以上の砥粒が存在してもよい。
実施の形態2.
つぎに、図5に従って実施の形態2について説明する。図5は、先の図4と同様、砥石50の側面を展開した図である。
図5において、レーザ光を照射して砥粒高さを揃えた各砥粒53の先端の平坦部53aの幅の平均をHとし、砥粒直径の平均をdとし、螺旋のねじれ角度をθとすると、ねじれ角度θを
cos−1(H/d)≦θ<90°
の範囲の角度としている。
このように、各砥粒が形成する螺旋のねじれ角度θをcos−1(H/d)≦θ<90°とすることで、隣接する各砥粒53の平坦部53aが被削材の加工面に対し確実に重なり合って転写されるので、加工面精度がさらに向上する。例えば、粒度80に相当する球状砥粒の直径が約180μm、ツルーイングで砥粒直径の1/4を除去し平坦部53aが90μmとなったとすると、cos−1(H/d)=60°となる。砥石台金の直径は砥粒数によるが、例えばθ=60°で連続して接している砥粒数が60個あり、かつこの60個の砥粒が砥石の台金の直径の一周分に相当すると、砥石台金の直径は約3mmとなる。
実施の形態3.
つぎに、図6を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。図6は、実施の形態3による砥石70を示す図である。
この電着砥石70は、円柱状の台金71と、この台金71の円周面に形成されるニッケルまたはクロム等のメッキ層72と、メッキ層72の表面に一層だけ配置されるCBN、ダイヤモンド等の砥粒73と、レーザ照射により形成される螺旋状の溝74とを備えている。
ここで、各砥粒73は、先の実施の形態1、2のように、螺旋状に配置されるのではなく、電着によってランダムに密集して配置固定されている。また、各砥粒73は、レーザ光照射によりツルーイングされ、その高さが揃えられており、各砥粒73の先端は平坦状となっている。さらに、メッキ層72および砥粒73上に、レーザ照射によって螺旋状の溝74が形成されている。
ランダム配置された各砥粒73に対しては、図2に示した工具の非接触調整装置を用いて、各砥粒の接線方向からレーザ光を照射することで、各砥粒の高さを揃えるツルーイングを実行する。
また、螺旋状の溝74も図2に示した工具の非接触調整装置を用いて、レーザ照射により形成される。すなわち、砥石70の接線方向または法線方向にレーザ光を照射しながら砥石70の軸方向に集光レンズを含む光学系69あるいは移動テーブル61を移動させて螺旋状に溝を形成する。ここで、溝74間のピッチが狭すぎる場合は、砥粒73のほとんどが除去されてしまうので、溝74間のピッチが砥粒73の直径より大きくなるように、集光レンズを含む光学系69あるいは移動テーブル61を移動制御する。
この実施の形態3による砥石70においては、各砥粒に対しツルーイングを施しているので、実施の形態1と同様に、回転した砥石の切れ刃である先端の平坦部が被削材に転写されることになり、加工面精度が向上する。しかし、螺旋状に溝74が形成されていない場合は、被削材の加工面に作用する砥粒数は多くなるため、加工負荷が増加する。
そこで、この実施の形態3においては、螺旋状に溝74を形成することで被削材の加工面に作用する砥粒数を少なくし、加工負荷が減少させるようにしている。また、溝74を形成することで切り屑の排出性も向上する。すなわち、この実施の形態3のように、螺旋状に溝74を形成することは、実施の形態1のように砥石を螺旋配置したものと、砥石表面の形状がみかけ上ほぼ同じとなり、これにより実施の形態1と同様の効果が得られるのである。
実施の形態4.
つぎに、図7を用いてこの発明の実施の形態4について説明する。図7は、実施の形態4による砥石75を示す図である。
この実施の形態4の砥石75においては、平行に2本の螺旋状の溝76,77を形成している。すなわち、前述のようにして、砥石75の接線方向または法線方向からレーザ光を照射して一本目の溝76を螺旋状に形成し、螺旋の開始点の位相を180度ずらし、再度レーザ光を照射して2本目の溝77を形成している。螺旋の開始点の数を3本以上に増やすようにしてもよい。
この実施の形態4による砥石においては、螺旋状に溝を複数形成するようにしているので、被削材の加工面に作用する砥粒数がさらに少なくなり、加工負荷が減少する。また、複数の螺旋溝を形成することで切り屑の排出性がさらに向上する。
実施の形態5.
つぎに、図8を用いてこの発明の実施の形態5について説明する。図8は、実施の形態5による砥石80を示す図である。この実施の形態5の砥石80においては、接線方向または法線方向からレーザ光を照射することにより、綾目状の溝81を形成している。
この実施の形態5による砥石80においては、綾目状に溝を形成するようにしているので、被削材の加工面に作用する砥粒数がさらに少なくなり、加工負荷が減少する。また、複数の螺旋溝を形成することで切り屑の排出性がさらに向上する。
実施の形態6.
つぎに、図9〜図11を用いてこの発明の実施の形態6について説明する。図9は、実施の形態6による電着砥石90を示す図である。図9(a)は電着砥石90の研削面を示す平面図、図9(b)はその側面図である。
この実施の形態6においては、周面にではなく平面上に砥粒が配置される円板状の砥石に本発明を適用するようにしている。
この電着砥石90は、その中央に凹部91が形成されており、その周囲のリング状部分に研削面が形成される。すなわち、中央に凹部91が形成された円板状の台金92のリング状の平面に、ニッケルまたはクロム等のメッキ層93が形成され、このメッキ層93の表面に一層または多層で、CBN、ダイヤモンド等の砥粒94が電着によってランダムに密集して固定されている。
また、各砥粒94は、レーザ光照射によりツルーイングされ、その高さが揃えられており、各砥粒94の先端は平坦状となっている。さらに、リング状の研削面上には、レーザ照射によって放射状の溝95が形成されている。
この電着砥石90においては、円板軸を中心に回転させながら、砥石90と被削材とを相対的に移動させることで、電着砥石の砥粒を平面状の被削材に接触させ、研削加工を実行する。
なお、レーザ照射によって形成される溝95としては、図10に示すような、螺旋状であってもよいし、さらに同心円状などの任意の形状を採用しても良い。また、砥石90としては、電着に限らず錫等の金属材料により砥粒が固定されるメタルボンド砥石、長石等のガラス結晶材料により砥粒が固定されるビトリファイド砥石、またはフェノール等の樹脂材料により砥粒が固定されるレジンボンド砥石でもよい。さらに、円板状の砥石としては、図9および図10に示すようなリング状の研削面に限るわけでなく、図11に示すような円板の平面全体を研削面とするような砥石に対しても本発明を適用するようにしてもよい。
このように実施の形態6による砥石においては、レーザ照射により砥粒の高さを揃えるようにしているので、被削材の加工面精度が向上する。また、溝95を形成することで、被削材の加工面に作用する砥粒数を少なくして、加工負荷を減少させている。また、溝95を形成することで、切り屑の排出性が向上する。
なお、図9〜図11に示した円板状の砥石において、その平面状の研削面上に、先の実施の形態1のように、砥粒を螺旋状(渦巻き状)に配置するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1による電着砥石を示す図である。 本発明の実施の形態1による電着砥石をツルーイングするための工具の非接触調整装置を示す図である。 本発明の実施の形態1による電着砥石をツルーイングするときの状態を示す図である。 本発明の実施の形態1による電着砥石の展開図である。 本発明の実施の形態2による電着砥石の展開図である。 本発明の実施の形態3による電着砥石を示す図である。 本発明の実施の形態4による電着砥石の構成図である。 本発明の実施の形態5による電着砥石の構成図である。 本発明の実施の形態6による電着砥石を示す図である。 本発明の実施の形態6による電着砥石を示す平面図である。 本発明の実施の形態6による電着砥石を示す平面図である。 エンドミルを示す図である。 被削材を示す平面図である。 従来の電着砥石を示す図である。 従来のドレッシング・ツルーイング技術を示す図である。
符号の説明
50,70,75,80,90 砥石(電着砥石)、51,71,92 台金、52,72,93 メッキ層、53,73、94 砥粒、53a 平坦部、54 把持部、60 モータ、61 移動テーブル、62 保護板、63 制御ユニット、64 レーザ制御装置、65 レーザ発振器、66 レーザ光、67 観察ユニット、68 総合制御装置、69 光学系、74,76,77,81,95 溝、91 凹部。

Claims (1)

  1. 円柱状の台金の円周面に砥粒がランダムに固定される砥石を回転させ、前記砥石の円周面の接線方向からレーザ光を照射し、前記レーザ光あるいは前記砥石を移動させることにより、レーザ光のツルーイング軌跡を螺旋状とし前記各砥粒の高さを揃え先端を平坦化する工程と、前記砥石に前記レーザ光を照射し前記砥粒の固定面に溝を形成する工程とを備え
    前記砥粒の固定面に溝を形成する工程は、砥石の円周面の接線方向または法線方向からレーザ光を照射しながら前記砥石を軸方向に移動させて第一の溝を螺旋状に形成し、螺旋の開始点の位相をずらし前記レーザ光を照射して第二の溝を螺旋状に形成することを特徴とする砥石の製造方法
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