JP6389643B2 - 加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物を加工する砥石をツルーイングするツルーイング装置を備えた加工装置を用いた加工方法に関する。
回転する切削ブレードを被加工物に切り込ませて切削を行うと、被加工物にバリが生じることがある。特に、デバイス層を有する半導体チップが配置されたパッケージ基板を切削する場合は、柔らかく粘りのある銅などの金属によって形成された電極又は配線を切削するため、パッケージ基板の表面にバリが生じやすい。そして、バリが発生すると、デバイス層の回路を短絡させる原因となるため、バリの発生を防ぐ必要がある。
そこで、特許文献1では、ニッケルメッキにより形成される切れ刃の外周面に凹部を設けることにより、電極や配線のように銅などの金属で形成された部分を切削する際のバリの発生を防ぐ切削ブレードが提案されている。また、特許文献2では、ニッケルメッキにより形成される切れ刃の側面に溝を設けることにより、切削液を切削点に供給しやすくし、冷却効率を高め、切削効率を向上させた切削ブレードが提案されている。切削ブレードには、切れ刃がニッケルメッキで形成されたものの他に、例えば砥石で形成されたものがある。
特開2002−118080号公報 特開2006−21285号公報
切削ブレードの切れ刃が砥石で形成されている場合も、切削ブレードの外周面や側面に溝を設けることにより、バリの発生を防いだり、切削効率を向上させたりすることができる。
しかし、上記特許文献に記載された方法では、砥石に溝を形成することができない。また、研削加工においても、研削屑を逃がすとともに研削面に研削水を供給しやすくし、冷却効率を高めて研削効率を向上させるためには、研削砥石に溝を設けることが望ましい。
本発明は、このような問題にかんがみなされたもので、バリの発生防止や加工効率の向上のため、切削加工や研削加工に用いる砥石に溝を形成することを目的とする。
本発明は、砥石をツルーイングするツルーイング装置を備えた加工装置を用いて被加工物を加工する加工方法であって、該ツルーイング装置は、被加工物に接触する該砥石の接触面にレーザー光を照射するレーザー光照射部と、該レーザー光照射部から照射されるレーザー光を該接触面に集光する集光レンズと、該砥石が装着され、装着された該砥石を回転させる回転手段と、を備え、該回転手段が該砥石を回転させ、該砥石で該被加工物を加工しながら、回転する該砥石の該接触面のうち該被加工物に接触していない部分にレーザー光を照射することにより該砥石に溝を形成し、該砥石に形成された該溝を認識し、認識した該溝が存在する位置に該レーザー光を集光する
本発明に係る加工方法によれば、砥石で被加工物を加工しながら砥石に溝を形成することができるので、砥石が磨耗しても溝を維持することができ、加工効率を向上させることができる。
また、溝を認識して溝が存在する位置に溝を形成することにより、溝を更に容易に維持することができ、加工効率を向上させることができる。
研削装置を示す斜視図。 走査手段を示す斜視図。 ツルーイング装置の配置を示す側面図。 ツルーイング装置の配置を示す底面視断面図。 研削砥石に形成される溝の第一例を示す斜視図。 研削砥石に形成される溝の第二例を示す斜視図。 研削砥石に形成される溝の第三例を示す斜視図。 研削砥石に形成される溝の第四例を示す斜視図。 切削装置を示す斜視図。 ツルーイング装置の配置を示す平面図。 切削ブレードに形成される溝の第一例を示す側面図。 切削ブレードに形成される溝の第二例を示す正面図及び側面図。 切削ブレードに形成される溝の第三例を示す側面図。 切削ブレードに形成される溝の第四例を示す側面図。 ツルーイング装置の別の配置を示す側面図。 切削ブレードに形成される溝の第五例を示す正面図。 切削ブレードに形成される溝の第六例を示す正面図。 切削ブレードに形成される溝の第七例を示す正面図。 別の走査手段を示す斜視図。
図1に示す研削装置10は、被加工物を加工する加工装置の一例であり、被加工物を研削して薄化する装置である。研削装置10は、保持面に載置された被加工物を保持して回転可能であるとともに±Y方向に移動可能である保持手段11と、保持手段11に保持された被加工物に研削砥石21を接触させて研削する研削手段12と、研削手段12を±Z方向に移動させる研削送り手段13と、研削砥石21に溝を形成するツルーイング装置40とを備えている。
研削手段12は、±Z方向に平行な回転軸を中心として、研削ホイール20を回転させる。研削ホイール20は、円板状の基部22と、基部22の下面に円環状に配置された複数の研削砥石21とを備えており、基部22がマウント23に装着される。マウント23に装着された研削ホイール20は、モータ24によって駆動されて回転する。
研削送り手段13は、±Z方向に平行なねじ軸132をモータ131が回転させることにより、ねじ軸132に係合した移動部133がガイド134に案内されて±Z方向に移動する構成となっている。研削手段12は、移動部133に固定されていて、移動部133の移動に伴って±Z方向に移動する。
ツルーイング装置40は、パルス状のレーザー光を照射するレーザー光照射部41と、レーザー光照射部41が照射したレーザー光を研削砥石21に集光する集光レンズ42と、集光レンズ42がレーザー光を集光する集光点を移動させる走査手段43と、研削手段12のモータ24の回転数を認識する回転数認識手段44と、走査手段43を制御する制御部45とを備えている。また、モータ24は、研削砥石21を回転させる点において、ツルーイング装置40の回転手段として機能する。
図2に示すように、走査手段43は、例えばポリゴンミラーであり、多角形柱形状のミラー432と、ミラー432の中心軸を回転軸439としてミラー432を回転させるモータ431とを備える。図1に示したレーザー光照射部41が照射したレーザー光は、ミラー432の側面に当たって反射する。モータ431がミラー432を回転させることにより、ミラー432にレーザー光が入射する角度が変化するので、ミラー432に当たって反射したレーザー光の進む方向が変化し、レーザー光の集光点の位置を移動させることができる。すなわち、ミラー432は、レーザー光の集光点を移動させる移動手段として機能する。
図3に示すように、走査手段43の回転軸439は、例えば±Y方向に平行となっている。レーザー光照射部41が照射し集光レンズ42が集光するレーザー光の集光点は、研削砥石21が被加工物に接触する接触面210上に位置し、ミラー432の回転により研削ホイール20の径方向である±X方向に移動する。レーザー光照射部41が照射したレーザー光が研削砥石21の接触面210上に集光することにより、研削砥石21の接触面210上に溝を形成することができる。一方、図1に示したように、研削砥石21の回転軌道の下方には、研削砥石21に形成された溝の位置を認識する溝認識部46を備えており、接触面210に形成された溝を検知することができる。溝認識部46としては、例えば光センサーを使用することができる。
図1に示した研削装置10においては、被加工物が保持手段11に保持され、保持手段11が+Y方向に移動することにより、被加工物が研削手段12の下方に位置付けされる。そして、保持手段11が回転し、回転する被加工物に研削水を供給しながら、研削手段12が研削ホイール20を回転させるとともに、研削送り手段13が研削手段12を−Z方向に移動させ、回転している研削砥石21を被加工物の上面に接触させることにより、被加工物の上面を研削する。
被加工物の開始前には、研削ホイール20を回転させながら、レーザー光照射部41が照射するレーザー光を研削砥石21の接触面210に集光して溝を形成しておく。
被加工物の研削中は、図4に示すように、レーザー光照射部41が照射するレーザー光を、研削砥石21の接触面210のうち、保持手段11に保持された被加工物に研削砥石21が接触していない部分に集光して溝を形成する。すなわち、研削装置10が被加工物を研削している最中であっても、被加工物に接触していない研削砥石21に対しては溝を形成することができる。なお、研削装置10が被加工物の研削をしていない間も、研削砥石21の接触面210にレーザー光を集光して溝を形成することができる。回転軸129を中心として研削砥石21が回転するため、レーザー光の集光点が研削砥石21に対して相対的に移動する。これにより、研削砥石21の接触面210上の任意の位置に溝を形成することができる。形成された溝は、図1に示した溝認識部46によって検出することができる。
図1に示した制御部45は、回転数認識手段44が認識した回転数と、溝認識部46が検出した溝の位置とに基づいて、走査手段43を制御することにより、研削砥石21の接触面210上に既に存在する溝に重ねて溝を形成する。これにより、研削砥石21の磨耗により浅くなった溝を回復させてその深さを深く維持することができる。なお、研削砥石21にまだ溝が形成されていない場合は、制御部45は、あらかじめ定められた位置に溝を形成する。
被加工物の加工を開始する前に研削砥石21に溝を形成しておき、被加工物の加工中も研削砥石21に形成された溝を維持するので、加工中は常に研削砥石21に十分な深さの溝が存在している。これにより、研削屑が溝に取り込まれ、研削砥石21の回転により研削砥石21と被加工物との間から排除されるので、研削砥石21が目潰れするのを防ぐことができ、研削砥石21の加工力を維持することができる。銅などの金属で形成された部分を研削する場合でも、金属を含む研削屑を引き摺ることによる加工不良の発生を防ぐことができる。また、研削砥石21や被加工物を冷却する研削水が、溝に入り込むことで加工点に到達しやすくなるので、研削砥石21や被加工物を効率良く冷却することができ、研削効率を向上させることができる。
次に、ツルーイング装置40が研削砥石21に形成する溝の形状と、その形成手順について説明する。
図5に示すように、研削砥石21の回転方向に沿って溝28を複数形成する場合は、図1に示した制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を所定の位置に位置付ける。そして、レーザー光の集光点を固定したままの状態で、研削手段12が研削砥石21を回転させ、レーザー光照射部41がレーザー光を照射することにより、同心円状の溝28が形成される。
制御部45は、回転数認識手段44が検出した回転数に基づいて、レーザー光照射部41がレーザー光の照射を開始してから研削砥石21が回転した周回数を算出し、算出した周回数が所定の回数に達したら、十分な深さの溝28が形成されたと判定する。十分な深さの溝28が形成されたと制御部45が判定した場合、レーザー光照射部41がレーザー光の照射を中断し、制御部45が走査手段43を制御して集光レンズ42が集光するレーザー光の集光点を研削ホイール20の径方向に移動させて別の位置に位置付ける。レーザー光照射部41がレーザー光の照射を再開し、レーザー光の集光点を固定したままの状態で、研削手段12(図1参照)が研削砥石21を回転させることにより、前に形成された溝28とは径が異なる円周状の溝28が形成される。これを繰り返すことにより、接触面210に、研削砥石21の回転方向に延在する複数の円状の溝28が複数形成される。
なお、径が異なる円状の溝28を複数形成するのではなく、単一の径の円周状の溝28を1つだけ形成する構成であってもよい。また、制御部45は、研削砥石21の周回数ではなく、レーザー光の照射時間に基づいて、十分な深さの溝28が形成されたと判定する構成であってもよい。さらに、走査手段43が集光点を移動させる速度が十分に速い場合は、集光点を移動させるときに、レーザー光照射部41がレーザー光の照射を中断せずに照射を続ける構成であってもよい。
図6に示すように、研削ホイール20の回転方向に対して交差し径方向に延びる放射状の溝28Aを複数形成することもできる。このような形状の溝を形成する場合は、2つの方法がある。
加工開始前に溝28Aを形成する場合は、研削手段12が回転を停止して研削砥石21を静止させた状態で、レーザー光照射部41がレーザー光を照射する。制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を移動させ、研削砥石21の幅方向に走査させる。これにより、研削ホイール20の径方向、すなわち研削ホイール20の回転方向に対して交差する方向に延びる放射線状の溝28Aが接触面210に形成される。制御部45は、レーザー光の照射を開始してから所定の時間が経過したら、十分な深さの溝28Aが形成されたと判定する。
次に、十分な深さの溝28Aが形成されたと制御部45が判定した場合、レーザー光照射部41がレーザー光の照射を中断し、研削手段12が研削砥石21を所定の角度回転させる。そして、前に形成した溝28Aとは別の位置にレーザー光が集光する状態で、研削砥石21を静止させ、レーザー光照射部41がレーザー光の照射を再開する。制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を移動させ、研削砥石21の幅方向に走査させることにより、前に形成された溝28Aとは別の位置に研削ホイール20の径方向に延びる放射線状の溝28Aが形成される。これを繰り返すことにより、研削ホイール20の径方向に延びる放射線状の溝28Aが複数形成される。なお、制御部45は、レーザー光の照射時間ではなく、走査手段43の走査回数に基づいて、十分な溝が形成されたと判定する構成であってもよい。
加工中に溝28Aを形成する場合は、研削手段12の回転を停止させることができないので、例えば次の方法で溝28Aを形成する。
レーザー光照射部41は、制御部45による制御の下で、間欠的にレーザー光を放射する。具体的には、制御部45は、回転数認識手段44が検出した回転数に基づいてレーザー光照射部41が点滅する周期を制御し、溝28Aを形成すべき位置にレーザー光が集光するタイミングで、レーザー光を照射させる。これと並行して、制御部45が走査手段43を制御して、レーザー光の集光点を研削砥石21の幅方向に移動させる。これにより、研削ホイール20の径方向に延びる放射線状の溝28Aが研削面210に複数形成される。なお、加工中だけでなく、加工開始前に溝を形成する際にも、この方法を用いることもできる。
図7に示すように、円周方向でも径方向でもない斜め方向に延びる溝28Bを複数形成する場合は、研削手段12が研削砥石21を回転させながら、回転数認識手段44が検出した回転数に基づいて、制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を移動させ、研削砥石21の幅方向に走査させる。研削砥石21の回転速度に応じて、集光点の走査速度を変えることにより、研削砥石21の回転速度に関わらず、研削砥石21の回転方向に交差し所定の角度の方向に延びる溝28Bが形成される。
図8に示すように、斜め方向に延びる複数の溝28Bと、溝28Bと交差する逆斜め方向に延びる複数の溝28Cとを形成する場合は、まず、上述した方法で、溝28Bを形成する。次に、制御部45が走査手段43を制御してモータ431(図2参照)を逆回転させ、集光点の走査方向を逆向きにして、同様の方法で、溝28Cを形成する。
レーザー光を用いて溝を形成するので、このように様々な形状の溝を容易に形成することができる。また、溝の幅や深さを容易に調整することができる。
図9に示す切削装置10Aは、被加工物を加工する加工装置の別の例であり、被加工物を切削して分割する装置である。切削装置10Aは、保持面に載置された被加工物を保持して回転可能であるとともに±X方向に移動可能な保持手段11と、保持手段11に保持された被加工物を切削ブレード30で切削する切削手段12Aと、切削ブレード30に溝を形成するツルーイング装置40(図10参照)とを備えている。切削装置10Aにおいては、被加工物を保持した保持手段11が±X方向に移動し、切削ブレード30が回転しながら切削手段12Aが保持手段11が保持する被加工物を切削する。
図10に示すように、切削手段12Aは、モータ33が±Y方向に並行な回転軸129Aを中心としてスピンドル32を回転させ、これにより切削ブレード30を回転させる構成となっている。切削ブレード30は、略円板状の切削砥石31を有し、切削手段12Aに装着される。
ツルーイング装置40は、図1で説明した研削装置10と同様、パルス状のレーザー光を照射するレーザー光照射部41と、レーザー光照射部41が照射したレーザー光を研削砥石31に集光する集光レンズ42と、集光レンズ42がレーザー光を集光する集光点を移動させる走査手段43と、研削手段12の回転数を認識する回転数認識手段44と、研削砥石21に形成された溝の位置を認識する溝認識部(不図示)と、走査手段43を制御する制御部45とを備えている。また、モータ33は、切削砥石31を回転させる点において、ツルーイング装置40の回転手段として機能する。
走査手段43の回転軸439は、例えば±Z方向に平行である。レーザー光照射部41が照射するレーザー光の集光点は、切削砥石31が被加工物に接触する接触面である円柱側面(外周面)310上に位置しており、ミラー432の回転により切削ブレード30の厚み方向である±Y方向に移動する。レーザー光照射部41が照射したレーザー光が切削砥石31の円柱側面上に集光することにより、切削砥石31の円柱側面上に溝38が形成される。
レーザー光照射部41が照射するレーザー光は、切削砥石31の円柱側面310のうち、保持手段11に保持された被加工物に切削砥石31が接触していない部分に集光する。したがって、切削装置10Aが被加工物を切削している最中であっても、切削砥石31に溝38を形成することができる。なお、切削装置10Aが被加工物の切削をしていない間に溝38を形成することもできる。
切削手段12Aが回転軸129Aを中心として切削砥石31を回転させることにより、レーザー光の集光点が切削砥石31に対して相対的に移動する。これにより、切削砥石31の円柱側面310上の任意の位置に溝38を形成することができる。制御部45は、回転数認識手段44が認識した回転数と、溝認識部46が認識した既存の溝38の位置とに基づいて、走査手段43を制御することにより、切削砥石31の円柱側面310上に既に存在する溝38に重ねて溝を形成する。これにより、切削砥石31の円柱側面310が磨耗したことにより浅くなった溝38を回復させて深く維持することができる。なお、切削砥石31にまだ溝38が形成されていない場合は、制御部45は、あらかじめ定められた位置に溝38を形成する。
被加工物の加工を開始する前に切削砥石31に溝38を形成しておき、被加工物の加工中も切削砥石31に形成された溝38を維持するので、加工中は常に切削砥石31に十分な深さの溝38が存在している。これにより、デバイス層が形成された半導体チップが貼着されるパッケージ基板を切削して切断する場合のように、電極や配線のような銅などの金属で形成された部分を切削する場合でも、切削屑が溝38に取り込まれて切削砥石31の回転により切削砥石31と被加工物との間から排除されるので、柔らかく粘りがある金属を含む切削屑が切削砥石31に貼り付くのを防ぎ、切削屑が切削砥石31の両サイドから押し出されてバリが形成されるのを防ぐことができる。
また、切削砥石31や被加工物を冷却する切削水が溝38に入り込むことで加工点に到達しやすくなるので、切削砥石31や被加工物を効率良く冷却することができ、切削効率が向上するとともに、バリの発生を防ぐことができる。バリの発生を防ぐことにより、バリがデバイス層の回路を短絡させるなどの加工不良の発生を防ぐことができる。
図10に示すように、切削砥石31の円柱側面310の中央部分に所定の幅を有する円状の溝38を形成する場合は、制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を移動させ、溝38の幅の範囲内を切削ブレード30の厚み方向に走査させる。切削手段12Aが切削砥石31を回転させ、レーザー光照射部41がレーザー光を照射することにより、所定の幅を有する円周状の溝38が形成される。
図11に示すように、円状の溝38を複数形成する場合は、制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を所定の位置に位置付ける。そして、レーザー光の集光点を固定したままの状態で、切削手段12Aが切削砥石31を回転させ、レーザー光照射部41がレーザー光を照射することにより、円周状の溝38が形成される。溝38が十分な深さに達したら、制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を移動させて別の位置に位置付け、レーザー光の集光点を固定したままの状態で、切削手段12Aが切削砥石31を回転させることにより、前に形成された溝38とは異なる位置に円周状の溝38が形成される。これを繰り返すことにより、同心円状の溝38が複数形成される。
図12に示すように、切削ブレード30の回転方向に交差し切削ブレード30の厚み方向に延びる平行直線状の溝38Aを複数形成する場合には、2つの方法がある。
切削手段12Aが回転を停止し、切削砥石31を静止させた状態で、レーザー光照射部41がレーザー光を照射する。制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を移動させ、切削ブレード30の厚み方向に走査させる。これにより、切削ブレード30の厚み方向に延びる直線状の溝38Aが形成される。
溝38Aが十分な深さに達したら、レーザー光照射部41がレーザー光の照射を中断し、切削手段12Aが切削砥石31を所定の角度回転させる。そして、前に形成した溝38Aとは別の位置にレーザー光が集光する状態で、切削砥石31を静止させ、レーザー光照射部41がレーザー光の照射を再開する。制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を移動させ、切削ブレード30の厚み方向に走査させることにより、前に形成された溝38Aとは別の位置に切削ブレード30の厚み方向に延びる直線状の溝38Aが形成される。これを繰り返すことにより、切削ブレード30の厚み方向に延びる平行直線状の溝38Aが複数形成される。
切削手段12Aが切削砥石31を回転させたままの状態で溝38Aを形成する場合は、レーザー光照射部41が間欠的にレーザー光を放射する。制御部45は、回転数認識手段44が検出した回転数に基づいて、レーザー光照射部41が点滅する周期を制御し、溝38Aを形成すべき位置にレーザー光が集光するタイミングで、レーザー光を照射させる。これと並行して、制御部45が走査手段43を制御して、レーザー光の集光点を切削ブレード30の厚み方向に移動させる。これにより、切削ブレード30の厚み方向に延びる溝38Aが複数形成される。
図13に示すように、切削ブレード30の回転方向に交差し円周方向でも厚み方向でもない斜め方向に延びる溝38Bを複数形成する場合は、切削手段12Aが切削砥石31を回転させながら、回転数認識手段44が検出した回転数に基づいて、制御部45が走査手段43を制御してレーザー光の集光点を移動させ、切削ブレード30の厚み方向に走査させる。切削砥石31の回転速度に応じて、集光点の走査速度を変えることにより、切削砥石31の回転速度に関わらず、所定の角度の方向に延びる溝38Bが形成される。
図14に示すように、切削ブレード30の回転方向に交差し斜め方向に延びる複数の溝38Bと、切削ブレード30の回転方向に交差し溝38Bとは逆の斜め方向に延びる複数の溝38Cとを形成する場合は、まず、上述した方法で、溝28Bを形成する。次に、制御部45が走査手段43を制御してモータ431(図2参照)を逆回転させ、集光点の走査方向を逆向きにして、同様の方法で、溝28Cを形成する。
図15に示すように、ツルーイング装置40は、レーザー光照射部41が照射するレーザー光の集光点が、切削砥石31の円環状側面311上に位置する構成であってもよい。走査手段43のミラー432が±X方向に平行な回転軸439を中心として回転することにより、レーザー光照射部41が照射したレーザー光の集光点は、切削ブレード30の径方向である±Z方向に移動する。
切削砥石31の円環状側面311のうち外周に近い部分は、切削砥石31が被加工物を切削することにより被加工物に形成された溝の側面に接触する。切削砥石31のこの部分に溝を形成することにより、切削砥石31に形成された溝を通って切削水が加工点に供給され、切削砥石31や被加工物が効率良く冷却されるので、切削効率を向上させることができる。
図16に示すように、ツルーイング装置40は、径が異なる円周状の複数の溝38Dを、切削砥石31の円環状底面の外周に近い部分に形成する構成であってもよい。また、図17に示すように、ツルーイング装置40は、切削ブレード30の径方向に延びる放射線状の複数の溝38Eを、切削砥石31の円環状側面311の外周に近い部分に形成する構成であってもよい。あるいは、図18に示すように、円周状でも放射線状でもない連続した曲線状の溝38Fを、切削砥石31の円環状底面の外周に近い部分に形成する構成であってもよい。
なお、図2及び図10に示した走査手段43に代えて、図19に示す走査手段43Aを備える構成であってもよい。図19に示す走査手段43Aは、例えばガルバノミラーであり、平板状のミラー432Aと、ミラー432Aの表面に平行な揺動軸439Aを中心としてミラー432Aを揺動させるモータ431Aとを備える。レーザー光照射部41が照射したレーザー光は、ミラー432Aの表面に当たって反射する。モータ431Aがミラー432Aを揺動させることにより、ミラー432Aにレーザー光が入射する角度が変化するので、ミラー432Aに当たって反射したレーザー光の進む方向が変化し、レーザー光の集光点の位置が移動する。すなわち、ミラー432Aは、レーザー光の集光点を移動させる移動手段として機能する。また、走査手段は、ポリゴンミラーやガルバノミラーに限らず、例えばPZTミラーなど、他の構成であってもよい。
ツルーイング装置40が形成する溝の形状は、上述した形状に限らず、任意の形状であってもよい。回転数認識手段44が検出した回転数に応じて、制御部45が走査手段43の走査速度を変化させることにより、任意の形状の溝を形成することが可能である。
走査手段43が集光点を移動させる方向は、研削ホイール20や切削ブレード30の径方向や切削ブレード30の厚み方向に平行な方向に限らず、他の方向であってもよい。例えば、研削ホイール20や切削ブレード30の径方向や切削ブレード30の厚み方向に対して斜めの方向に走査手段43が集光点を移動させる構成とすれば、回転数認識手段44が検出した回転数に応じて走査手段43の走査速度を変化させることにより、砥石を回転させたままの状態で、研削ホイール20や切削ブレード30の径方向や切削ブレード30の厚み方向に対して平行な方向に延びる溝を容易に形成することができる。
10 研削装置、10A 切削装置、
11 保持手段、12 研削手段、12A 切削手段、129,129A,回転軸、
13 研削送り手段、131 モータ、132 ねじ軸、133 移動部、
134 ガイド、
20 研削ホイール、21 研削砥石、210 接触面 22 基部、23 マウント、
24 モータ
28,28A〜28C,38,38A〜38F 溝、
30 切削ブレード、31 切削砥石、310 円柱側面、311 円環状側面
32 スピンドル、
33 モータ
40 ツルーイング装置、41 レーザー光照射部、42 集光レンズ、
43,43A 走査手段、431,431A モータ、432,432A ミラー、
430 回転軸、439A 揺動軸、44 回転数認識手段、45 制御部、
46 溝認識部

Claims (1)

  1. 砥石をツルーイングするツルーイング装置を備えた加工装置を用いて被加工物を加工する加工方法であって、
    該ツルーイング装置は、
    被加工物に接触する該砥石の接触面にレーザー光を照射するレーザー光照射部と、
    該レーザー光照射部から照射されるレーザー光を該接触面に集光する集光レンズと、
    該砥石が装着され、装着された該砥石を回転させる回転手段と、
    を備え、
    該回転手段が該砥石を回転させ、該砥石で該被加工物を加工しながら、回転する該砥石の該接触面のうち該被加工物に接触していない部分にレーザー光を照射することにより該砥石に溝を形成し、
    該砥石に形成された該溝を認識し、認識した該溝が存在する位置に該レーザー光を集光する、
    加工方法。
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