JP2002321155A - 工具の非接触調整方法および装置 - Google Patents

工具の非接触調整方法および装置

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JP2002321155A
JP2002321155A JP2001124615A JP2001124615A JP2002321155A JP 2002321155 A JP2002321155 A JP 2002321155A JP 2001124615 A JP2001124615 A JP 2001124615A JP 2001124615 A JP2001124615 A JP 2001124615A JP 2002321155 A JP2002321155 A JP 2002321155A
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Hirohito Yokota
浩仁 横田
Tomoaki Nakasuji
智明 中筋
Yoshimizu Takeno
祥瑞 竹野
Hiroshi Honda
博史 本田
Shinsuke Konishi
伸典 小西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際に加工に関与する作用砥粒数および砥粒
形状を調整する砥石のツルーイングを非接触で高精度に
行えるようにして、高精度、高能率の加工を可能とする
工具の非接触調整方法を得ること。 【解決手段】 砥石30の最外周の砥粒7に砥石30の
接線方向からレーザ光12を照射することで砥石のツル
ーイングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザを用いて
砥石、切削工具などの工具をツルーイング、ドレッシン
グまたはクリーニングする工具の非接触調整方法および
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】砥石のツルーイング法とドレッシング法
に関する技術が、JIS規格におけるJIS B413
4、JIS B4135、JIS B4136あるいはJ
IS B4137に示されている。これらは、ツルーイ
ングまたはドレッシングのための工具を砥石に接触する
ように設置して、ツルーイングとドレッシングをするも
のである。
【0003】これらJIS規格に示された従来技術は、
工具を接触させる方式であるため、ツルーイングまたは
ドレッシング時に加工抵抗が発生し、意図しない切れ刃
の消耗、砥粒の脱落、結合剤の消耗が発生し、さらに工
具の低寿命の問題もある。また、剛性の低い小径軸付き
砥石、薄刃砥石あるいは小径エンドミルなどに対して
は、変形や割れなどを来たす欠点がある。
【0004】そこで、レーザ光を用いて非接触でツルー
イングあるいはドレッシングを行う技術が提案されてい
る。非接触のドレッシング・ツルーイングに関する技術
としは、例えば図16に示す特開平11−285971
がある。この従来技術においては、砥石1の停止時また
は回転時のいずれかに、砥石使用面2aもしくは砥石補
助使用面2bに対してレーザ発振器3よりレンズ6を通
してレーザを照射して、結合剤を溶融、蒸発させ、砥粒
突きだし量、砥石輪郭を調整する。ポータブル共焦点レ
ーザ顕微鏡4によって砥石使用面2aもしくは砥石補助
使用面2bが観察されており、フィードバック機構5
は、この観察情報を用いて所望の砥粒突き出し量を得る
ためのレーザ最大出力、パルス幅などの最適条件および
所望砥石輪郭を得るためのレーザ照射位置の最適条件を
決定し、決定した最適条件をレーザ発振器3にフィード
バックする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の非接触式の
ドレッシング・ツーリング法には、赤外、紫外線吸収お
よび不純物選択吸収が起こる波長以外の波長を有するレ
ーザ光を使用して、砥粒に損傷を与えることなく、砥石
の使用面もしくは砥石の補助使用面の結合剤のみを溶融
して蒸発させることにより砥粒の突きだし量および砥石
輪郭を制御することは開示されているが、砥粒の粒径ば
らつき、さらには砥石の作用砥粒の高さばらつきなどを
制御することは何等開示されていない。そのため、上記
従来技術は、加工精度、加工能率に限界がある。
【0006】この発明は、上記に鑑みてなされたもの
で、実際に加工に関与する作用砥粒数および砥粒形状を
調整する砥石のツルーイング、切削工具の切刃のツルー
イング、砥粒の突き出し量を調整するドレッシング、あ
るいは砥石に付着した付着物を除去するクリーニングを
非接触で高精度に行えるようにして、高精度、高能率の
加工を可能とする工具の非接触調整方法および装置を得
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明にかかる工具の非接触調整方法は、工具として
の砥石にレーザ光を照射して砥石のツルーイングを行う
工具の非接触調整方法であって、前記砥石の最外周の砥
粒に砥石の接線方向からレーザ光を照射することにより
砥石のツルーイングを行うことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、砥石の最外周の砥粒に
砥石の接線方向からレーザ光を照射することにより、結
合材にダメージを与えることなく作用砥粒数および砥粒
形状を調整する砥石のツルーイングを行う。
【0009】つぎの発明にかかる工具の非接触調整方法
は、切削工具にレーザ光を照射して切削工具のツルーイ
ングを行う工具の非接触調整方法であって、前記切削工
具の最外周の切刃に切削工具の接線方向からレーザ光を
照射することにより切削工具のツルーイングを行うこと
を特徴とする。
【0010】この発明によれば、エンドミルなどの切削
工具の最外周の切刃に切削工具の接線方向からレーザ光
を照射することにより、切削工具の刃先形状を調整する
ツルーイングを行う。
【0011】つぎの発明にかかる工具の非接触調整方法
は、工具としての砥石にレーザ光を照射して砥石のドレ
ッシングを行う工具の非接触調整方法であって、前記砥
石の結合剤部分のみにレーザ光が照射されるようレーザ
光を選択的に照射することにより砥石のドレッシングを
行うことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、砥石の砥粒には実質的
にレーザ光が照射されずに、結合剤部分のみにレーザ光
が照射されるようレーザ光を選択的に照射することによ
り、砥粒の突き出し量を調整するドレッシングを実行す
る。
【0013】つぎの発明にかかる工具の非接触調整方法
は、工具としての砥石にレーザ光を照射して砥石のクリ
ーニングを行う工具の非接触調整方法であって、前記砥
石に付着した付着物のみにレーザ光が照射されるようレ
ーザ光を選択的に照射することにより砥石のクリーニン
グを行うことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、砥石に付着した切り屑
などの付着物のみにレーザ光が照射されるようレーザ光
を選択的に照射することにより付着物を除去して砥石の
クリーニングを実行する。
【0015】つぎの発明にかかる工具の非接触調整方法
は、上記発明において、前記レーザ光は、ビーム径が1
0μm程度に絞られていることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、レーザ光は、砥粒ある
いは切刃の大きさに応じてビーム径を10μm程度に絞
るようにしており、所要部分のみへの選択的なレーザ照
射を高精度に実行する。
【0017】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
は、工具としての砥石にレーザ光を照射して砥石のツル
ーイングを行う工具の非接触調整装置であって、前記砥
石の最外周の砥粒に砥石の接線方向からレーザ光を照射
するレーザ光照射手段と、前記砥石のレーザ光照射部分
を観察する観察ユニットと、この観察ユニットの観察出
力に基づいて所定の作用砥粒数あるいは所定の砥粒形状
を得るように前記レーザ光照射手段を制御する制御手段
とを備えることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、観察ユニットの観察出
力に基づいて所定の作用砥粒数あるいは所定の砥粒形状
を得るように、砥石の最外周の砥粒に砥石の接線方向か
らレーザ光を照射するツルーイングを行う。
【0019】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
は、切削工具にレーザ光を照射して切削工具のツルーイ
ングを行う工具の非接触調整装置であって、前記切削工
具の最外周の切刃に切削工具の接線方向からレーザ光を
照射するレーザ光照射手段と、前記切削工具のレーザ光
照射部分を観察する観察ユニットと、この観察ユニット
の観察出力に基づいて所定の刃先形状を得るように前記
レーザ光照射手段を制御する制御手段とを備えることを
特徴とする。
【0020】この発明によれば、観察ユニットの観察出
力に基づいて所定の刃先形状を得るように、切削工具の
最外周の切刃に切削工具の接線方向からレーザ光を照射
するツルーイングを行う。
【0021】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
は、工具としての砥石にレーザ光を照射して砥石のドレ
ッシングを行う工具の非接触調整装置であって、前記砥
石にレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、前記砥石
のレーザ光照射部分を観察する観察ユニットと、この観
察ユニットの観察出力に基づいて前記砥石の結合剤部分
のみにレーザ光が照射されるよう前記レーザ光照射手段
を制御してレーザ光を選択的に照射させるとともに、所
望の砥石突き出し量を得るように前記レーザ光照射手段
を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、観察ユニットの観察出
力に基づいて砥石の結合剤部分のみにレーザ光が照射さ
れかつ所望の砥石突き出し量を得るようにレーザ光を選
択的に照射させるドレッシングを実行する。
【0023】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
は、工具としての砥石にレーザ光を照射して砥石のクリ
ーニングを行う工具の非接触調整装置であって、前記砥
石にレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、前記砥石
のレーザ光照射部分を観察する観察ユニットと、この観
察ユニットの観察出力に基づいて前記砥石に付着した付
着物のみにレーザ光が照射されるよう前記レーザ光照射
手段を制御してレーザ光を選択的に照射させる制御手段
とを備えることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、観察ユニットの観察出
力に基づいて砥石に付着した切屑などの付着物のみにレ
ーザ光が照射されるようレーザ光を選択的に照射させる
クリーニングを実行する。
【0025】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
は、上記発明において、前記レーザ光は、ビーム径が1
0μm程度に絞られていることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、レーザ光は、砥粒ある
いは切刃の大きさに応じてビーム径を10μm程度に絞
るようにしており、所要部分のみへの選択的なレーザ照
射を高精度に実行する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる工具の非接触調整方法および装置の好適な
実施の形態を詳細に説明する。
【0028】実施の形態1.この発明の実施の形態1に
ついて説明する。図1は、後述する工具の非接触調整を
行うためのシステム構成を示すものである。なお、本明
細書中でいう工具とは、電着砥石、メタル砥石およびレ
ジン砥石などの砥石、エンドミルなどの切削工具を総称
するものである。この図1に示すシステムは、電着砥
石、メタル砥石あるいはレジン砥石に対してツルーイン
グ、ドレッシングおよびクリーニングを行い、エンドミ
ルに対してツルーイングおよび構成刃先の除去を行うこ
とができる。
【0029】図1において、工具16はモータ17のス
ピンドル(回転軸)に取り付けられている。モータ17
は例えばXY方向に移動可能なテーブル18上に取り付
けられている。テーブル18には、レーザ照射箇所に対
応する位置に保護板21が配設されている。このテーブ
ル18の移動およびモータ17の回転は、非接触制御ユ
ニット19によって制御されている。
【0030】20はレーザ制御装置であり、このレーザ
制御装置20によりレーザ発振器10が制御される。Y
AGレーザなどのレーザ発振器10から照射されたレー
ザ光12は集光レンズを含む光学系11によって制御さ
れて工具16に照射される。レーザ光12の照射状態お
よび工具16の状態が、カメラなどの観察ユニット22
によって観察されている。この観察ユニット22の観察
結果は、総合制御装置23に入力されるとともに、オペ
レータが確認できるようにモニタ(図示せず)などに出
力されている。観察ユニット22、レーザ制御装置20
および非接触制御ユニット19は、総合制御装置23に
より統括的に制御されている。
【0031】この図1の構成において、モータ17によ
って回転される工具16の位置は、非接触制御ユニット
19によるテーブル18の移動制御によって任意に制御
される。レーザ発振器10から照射されたレーザ光12
は集光レンズを含む光学系11を経由することで、その
ビーム径が絞り込まれる。このビーム径が絞り込まれた
レーザ光が工具16に照射されることにより、工具16
をツルーイング、ドレッシングもしくはクリーニングす
る。観察ユニット22で工具表面を確認しながら、レー
ザ照射位置を調整することで、所要の目標位置を狙って
レーザ光12を照射する。すなわち、観察ユニット22
による観察結果をもとに、総合制御装置23が、工具の
非接触制御ユニット19およびレーザ制御装置20を制
御することで、工具16をツルーイング、ドレッシング
もしくはクリーニング加工して、所望の工具16を得
る。なお、本発明は、工具観察をしながらレーザ照射を
行うものに限定されるものではなく、レーザ照射後工具
観察を行うようにしても同様の効果が得られる。
【0032】実施の形態1においては、上記非接触工具
調整システムを用いて電着砥石をツルーイング加工す
る。図2および図3は実施の形態1によるツルーイング
加工を説明するための断面図および正面図である。
【0033】図2および図3において、電着砥石30
は、モータ17のスピンドルに取り付けられる砥石台金
9と、この砥石台金9の周面上に電着形成されるメッキ
層8および砥粒7とを有している。この電着砥石30
は、円柱形状を呈しており、その外周面にメッキ層8お
よび砥粒7が形成されている。例えば、砥粒7にはCB
N砥粒、メッキ層8にはニッケルメッキ、レーザ光12
には集光レンズを含むレンズ系11によってビーム径を
10μm程度に絞り込んだYAGレーザを用いる。
【0034】電着砥石30をツルーイング加工する際に
は、モータ17を回転させて電着砥石30を回転させ
る。この状態で、レーザの照射位置および照射方向を制
御して、最外周の砥粒7に対し砥石30の接線方向から
レーザ光12が照射されるようにすることで、砥粒7の
レーザが照射された最外周部分を溶融、蒸発させて除去
する。そして、砥石30の軸方向にテーブル18を移動
させるかもしくは光学系11を移動させてレーザ光12
を砥石30の軸方向に移動させることで、レーザ照射位
置を砥石30の軸方向に移動させる。この結果、レーザ
光のツルーイング軌跡は螺旋状となる。
【0035】砥石30の端までレーザ照射位置が移動す
ると、レーザ照射位置を砥石の半径方向の回転中心に向
かった方向に(矢印C)若干移動させる振れ制御を行
い、今度は砥石30の軸方向の逆方向にレーザ照射位置
を移動させて、前記同様のツルーイングを行う。これら
のツルーイングを、観察ユニット22による観察結果を
もとに、必要な作用砥粒数を得るまでまたは必要な砥粒
形状を得るまでまたは必要な振れ精度を得るまで繰り返
す。なお、砥粒径または砥石層厚以上のツルーイングを
行うわけにはいかないので、ツルーイング前にそれ以下
の振れ量に調整する必要がある。
【0036】この実施の形態1によれば、砥石30の最
外周の砥粒7に対し砥石30の接線方向からレーザ光1
2を照射するツルーイングを行うようにしているので、
メッキ層8にダメージを与えることなく、砥粒7のみを
ツルーイングできるようになり、これにより作用砥粒数
あるいは砥粒形状(砥粒の先位置のばらつきを小さくす
る)を高精度に制御できる。したがって、電着砥石30
による高精度加工かつまた高能率加工が可能となる。ま
た、接触式のツルーイングにおいて、問題となる加工抵
抗による砥石の歪み、砥石の砥粒位置ばらつきを防ぐこ
とができる。更に、非接触式であるため、小径の軸砥石
のような低剛性砥石への対応も可能となる。
【0037】なお、この場合は、レーザ光を連続照射す
るようにしているので、ツルーイング軌跡は螺旋状とな
るが、レーザ光の照射の有無を切り替え、かつ照射位置
の移動軌跡を適宜変更することで、任意のツルーイング
軌跡を得ることができる。
【0038】また、上記ツルーイングを砥石のツルーイ
ング専用機で行うようにしても良いし、研削盤で行うよ
うにしても良い。研削盤で行う場合は、より高精度の回
転制御および工具の取り付けが可能であるので、砥石の
スピンドルへの取り付けずれ、スピンドルの回転振れの
影響を少なくすることができる。
【0039】図4および図5は、この実施の形態1の手
法を用いて電着砥石30に対して、YAGレーザ光を用
いてツルーイングを行った実験結果を示すものである。
図4はツルーイング処理後の電着砥石の表面をディスプ
レイ上に表示した中間調画像を示すものである。図5
は、ツルーイングを施した砥石を用いて行った加工テス
ト結果を示している。
【0040】この実験においては、直径が8mmの軸付
き電着砥石30を用いており、この電着砥石30では、
砥粒7としてのCBN砥粒の#30(粒径570μmか
ら740μm)を結合剤14としてのNiメッキで保持
している。図4中の左側部分がツルーイングが施された
箇所である。
【0041】YAGレーザとしては、発振波長:355
nm、平均出力:3W、パルスエネルギー:0.6m
J、パルス幅:200ns、繰返し数:5kHz、ビー
ム径:10μm、平均パワー密度:5.5×106W/
cm2のものを用いた。
【0042】図4からも判るように、ツルーイングを施
した箇所は、砥粒7の先端部分が揃っているが、ツルー
イングを施していない箇所は、20μmほどの凸凹の状
態にある。
【0043】上記のようにしてツルーイングを施された
砥石と、ツルーイングを施してない砥石の性能を比較す
るため加工テストを実施した。加工テストには、マシニ
ングセンタを用いた。加工物は、SKD11材のHRC
60のものを用いた。加工条件は、切り込み0.5m
m、砥石径8mm、砥石回転数18000rpm、送り1
00mm/min、加工物厚み5mmとして行った。除
去量は、加工前後の加工物の寸法より、切り込み量0.
5mmに相当する量を評価した。
【0044】図5に示すように、ツルーイングを施され
た砥石における研削抵抗の送り分力は、ツルーイング無
しの砥石によるものの約1/3である5Nとなってい
る。これは、砥粒の先端が揃うことにより、個々の砥粒
の負荷が均一化されていることによるもので、高能率加
工が可能であることを示している。また、ツルーイング
を施された砥石で加工した加工物の表面粗さがツルーイ
ング無しの砥石によるものの約2/3となっており、高
精度加工が可能であることを示している。
【0045】実施の形態2.つぎに、図6および図7を
用いてこの発明の実施の形態2を説明する。実施の形態
2においては、図1に示した非接触工具調整システムを
用いて切削工具としてのエンドミルをツルーイング加工
する。図6および図7は実施の形態2によるツルーイン
グ加工を説明するための断面図および正面図である。
【0046】図6および図7において、13はエンドミ
ル、10はレーザ発振器、11は集光レンズを含む光学
系、12はレーザ発振器10より照射されて光学系11
で集光されたレーザ光である。例えば、エンドミル13
には4枚刃のCBNエンドミル、レーザ光12にはビー
ム径を10μmに絞り込んだYAGレーザを用いる。
【0047】エンドミル13をツルーイング加工する際
には、モータ17を回転させてエンドミル13を回転さ
せる。この状態で、レーザの照射位置および照射方向を
制御して、最外周の切刃(刃先)に対しエンドミル13
の接線方向からレーザ光12が照射されるようにするこ
とで、エンドミル13のレーザが照射された最外周部分
を溶融、蒸発させて除去する。そして、エンドミル13
の軸方向に光学系11を移動させてレーザ光12をエン
ドミル13の軸方向に移動させることで、レーザ照射位
置をエンドミル13の軸方向に移動させる。
【0048】エンドミル13の端までレーザ照射位置が
移動すると、レーザ照射位置をエンドミル13の半径方
向に若干移動させる前記同様の振れ制御を行い、今度は
エンドミル13の軸方向の逆方向にレーザ照射位置を移
動させて、前記同様のツルーイングを行う。これらのツ
ルーイングを、観察ユニット22による観察結果をもと
に、逃げ面幅が使用出来る範囲で、必要な振れ幅あるい
は必要な刃先形状、刃先高さを得るまで行う。このよう
なツルーイングにより、刃先位置を制御でき、また、刃
先位置のばらつきを小さくすることができる。したがっ
て、このエンドミルを用いることで、高精度加工かつま
た高能率加工が可能となる。また、接触式のツルーイン
グにおいて問題となる加工抵抗によるエンドミルの歪
み、エンドミルの刃先位置ばらつきを防ぐことができ
る。また、複雑形状のエンドミルに対しても対応できる
ようになる。
【0049】なお、この場合も、レーザ光の照射の有無
を切り替え、かつ照射位置の移動軌跡を適宜変更するこ
とで、任意のツルーイング軌跡を得ることができる。ま
た、任意のテーパ角を付加することも可能となる。
【0050】また、上記切削工具のツルーイングを切削
工具のツルーイング専用機で行うようにしても良いし、
マニシングセンタで行うようにしても良い。マニシング
センタで行う場合は、より高精度の回転制御および工具
の取り付けが可能であるので、エンドミルのスピンドル
への取り付けずれ、スピンドルの回転振れの影響を少な
くすることができる。
【0051】実施の形態3.つぎに、図8および図9を
用いてこの発明の実施の形態3を説明する。実施の形態
3においては、図1に示した非接触工具調整システムを
用いて、メタル砥石またはレジン砥石などの砥石40の
結合剤部分をドレッシング加工する。図8および図9は
実施の形態3によるドレッシング加工を説明するための
断面図および正面図である。
【0052】図8および図9において、40は砥石、7
は砥粒、14は結合剤、9は砥石台金、10はレーザ発
振器、11は集光レンズを含む光学系、12はレーザ発
振器より照射されて光学系11で集光されたレーザ光で
ある。例えば、砥粒7にはCBN砥粒、結合剤14には
鉄などの金属、レーザ光12にはビーム径を10μmに
絞り込んだYAGレーザを用いる。
【0053】砥石40をドレッシング加工する際には、
モータ17を回転させて砥石40を回転させる。また、
レーザの照射位置および照射方向を制御して、砥石40
の軸中心に向かって、別言すれば砥石40の法線方向か
ら、レーザ光12が照射されるようにする。この状態
で、観察ユニット22による観察結果をもとに、砥粒7
の部分ではレーザ光12を照射せずに結合剤14のみを
照射するように、レーザ発振器10によるレーザオンオ
フ制御あるいはレーザ光遮断部材(シャッタ)の切り替
え制御などを行うことで、レーザ光12を砥石40に向
けて選択的に照射する。これにより、結合剤14のみを
溶融、蒸発させて除去する。そして、砥石40の軸方向
に光学系11を移動させてレーザ光12を砥石40の軸
方向に移動させることで、レーザ照射位置を砥石40の
軸方向に移動させる。
【0054】砥石40の端までレーザ照射位置が移動す
ると、レーザ照射位置を砥石40の中心方向に若干移動
させる前記同様の振れ制御を行い、今度は砥石40の軸
方向に逆方向にレーザ照射位置を移動させて、前記同様
のドレッシングを行う。これらのドレッシングを、観察
ユニット22による観察結果をもとに、必要な砥石突き
出し量を得るまで、繰り返す。
【0055】このようにこの実施の形態3においては、
ビーム径を10μmに絞り込んだレーザ光を用いて、砥
粒7の部分ではレーザ光12を照射せずに結合剤14の
みを照射するように、レーザ光を選択的に照射するよう
にしたので、砥粒にダメージを与えることなく砥粒の突
き出し量を高精度に制御できる。これにより、砥石40
を用いた高精度加工かつまた高能率加工が可能となる。
【0056】なお、上記非接触のドレッシングを砥石の
ドレッシング専用機で行うようにしても良いし、研削盤
で行うようにしても良い。研削盤上で行う場合は、より
高精度の回転制御および工具の取り付けが可能であるの
で、砥石のスピンドルへの取り付けずれ、スピンドルの
回転振れを少なくすることができる。
【0057】実施の形態4.つぎに、図10および図1
1を用いてこの発明の実施の形態4を説明する。実施の
形態4においては、図1に示した非接触工具調整システ
ムを用いて、メタル砥石またはレジン砥石などの砥石4
0に溶着または接触している切り屑などの付着物をクリ
ーニングする。図10および図11は実施の形態4によ
るクリーニング加工を説明するための断面図および正面
図である。
【0058】図10および図11において、40は砥
石、7は砥粒、14は結合剤、9は砥石台金、10はレ
ーザ発振器、11は集光レンズを含む光学系、12はレ
ーザ発振器より照射されて光学系11で集光されたレー
ザ光、15は切り屑などの付着物である。例えば、砥粒
7にはCBN砥粒、結合剤14には鉄などのメタル、レ
ーザ光12にはビーム径を10μmに絞り込んだYAG
レーザを用いる。また、切り屑15は、加工物そのもの
で、例えばステンレス鋼である。
【0059】砥石40をクリーニング加工する際には、
モータ17を回転させて砥石40を回転させる。また、
レーザの照射位置および照射方向を制御して、先の実施
の形態3と同様に、砥石40の軸中心に向かって、別言
すれば砥石40の法線方向から、レーザ光12が照射さ
れるようにする。この状態で、観察ユニット22による
観察結果をもとに、砥粒7および結合剤14の部分では
レーザ光12を照射せずに、砥石外周の結合剤14また
は砥粒7上に溶着または接触している切り屑15のみを
照射するように、レーザ発振器10によるレーザオンオ
フ制御あるいはレーザ光遮断部材(シャッタ)の切り替
え制御などを行うことで、レーザ光12を砥石40に向
けて選択的に照射する。このようにして、切り屑15の
みを溶融、蒸発させて除去する。そして、砥石40の軸
方向に光学系11を移動させてレーザ光12を砥石40
の軸方向に移動させることで、レーザ照射位置を砥石4
0の軸方向に移動させる。
【0060】砥石40の端までレーザ照射位置が移動す
ると、今度は砥石40の軸方向の逆方向にレーザ照射位
置を移動させて、前記同様のクリーニングを行う。これ
らのクリーニングを、観察ユニット22による観察結果
をもとに、必要なクリーニング状態を得るまで、クリー
ニングを行う。
【0061】このようなクリーニングにより、砥粒にダ
メージを与えることなく、砥石のコンディションを制御
できるので、高精度加工かつまた高能率加工が可能とな
る。また、接触式のクリーニングにおいて問題となる加
工抵抗による砥石の歪みを防止することも可能となる。
【0062】なお、上記非接触のクリーニングを砥石の
クリーニング専用機で行うようにしても良いし、研削盤
で行うようにしても良い。研削盤上で行う場合は、より
高精度の回転制御および工具の取り付けが可能であるの
で、砥石のスピンドルへの取り付けずれ、スピンドルの
回転振れの影響を少なくすることができる。
【0063】実施の形態5.つぎに、図12を用いてこ
の発明の実施の形態5を説明する。実施の形態5におい
ては、図1に示した非接触工具調整システムを用いて、
メタル砥石またはレジン砥石などの砥石40の砥粒26
にレーザ光を照射することで、図12に示すように、先
端に複数の切刃が形成されたマイクロクラック付き砥粒
26を形成する。
【0064】このようなマイクロクラック付き砥粒26
を形成するためには、先の実施の形態1のように、砥石
40の最外周部分(作業面)に対し砥石40の接線方向
からレーザ光を照射するツルーイングを実行する。ま
た、レーザオンオフ制御あるいはレーザ光遮断部材(シ
ャッタ)の切り替え制御などを行うこと、レーザの照射
タイミングを制御することで、砥粒26の先端に複数の
切刃を形成する。図12において、14はマイクロクラ
ック付き砥粒26を保持する結合剤である。
【0065】このように、実施の形態1のように砥粒7
の先端を揃えるだけでなく、砥粒7に任意の切れ刃を形
成して、すなわちマイクロクラック付き砥粒26とする
ことにより、砥石の切れ味をコントロールすることがで
きる。また、接触式のツルーイングおよびドレッシング
では、ツルアーのコンディションおよび砥石側のコンデ
ィションにより、ツルーイングおよびドレッシングの条
件を絞込むことが困難であったが、この実施の形態5に
よる非接触のツルーイングであれば、接触による加工を
伴わないので、常に安定して所望の砥石を得ることが出
来る。
【0066】実施の形態6.つぎに、図13を用いてこ
の発明の実施の形態6を説明する。この実施の形態6
は、非接触工具調整システムの変形例を示すものであ
り、モータ17に取り付けられた工具16に対向するよ
うに、加工物を保持するチャック25を備える主軸24
が配設されている。主軸24がテーブル18から独立し
て配設されている。
【0067】この非接触工具調整システムによれば、工
具16に対しツルーイング、ドレッシングあるいはクリ
ーニングを施した後、工具16を取り外すことなく、主
軸24のチャック25に固定された加工物を加工するこ
とができる。
【0068】また、この実施の形態6のシステムは、工
具の非接触調整装置付きの加工装置となる。この際、ツ
ルーイング、ドレッシングあるいはクリーニングなどは
全て前述した手法を用いて非接触で行われるので、従来
の接触式による加工抵抗による工具の歪み、工具のスピ
ンドルへの取り付けずれ、スピンドルの回転振れあるい
は工具の刃先位置のばらつきによる工具の刃先振れを解
消することが可能となる。この結果、刃先位置あるいは
砥粒高さなどのばらつきが小さくなることから、高精度
な加工が可能となる。また、加工に作用する切れ刃もし
くは作用砥粒が増えるため、個々の刃もしくは各作用砥
粒への加工負荷が分散されるので、より一層の加工負荷
の増加を工具に求めることができるので、高能率な加工
が可能となる。
【0069】実施の形態7.つぎに、図14を用いてこ
の発明の実施の形態7を説明する。この実施の形態7
は、先の実施の形態2を変形したものである。
【0070】この実施の形態7では、先の実施の形態2
のように、エンドミル13の接線方向からレーザを照射
するのではなく、エンドミル13の軸に垂直な面内でエ
ンドミル13の接線に対して角度をつけた斜め方向から
レーザを照射するようにしている。これ以外は、先の実
施の形態2と同じであり、重複する説明は省略する。
【0071】実施の形態8.つぎに、図15を用いてこ
の発明の実施の形態8を説明する。この実施の形態8
は、先の実施の形態1を変形したものである。砥石30
としては、電着砥石、メタル砥石、ビトリファイド砥石
およびレジノイド砥石などに適用する。この実施の形態
8は、先の実施の形態1のように、砥石30の接線方向
からレーザを照射するのではなく、砥石30の軸に平行
な面内で砥石30の接線に対して角度をつけた斜め方向
からレーザを照射するようにしている。これ以外は、先
の実施の形態2と同じであり、重複する説明は省略す
る。
【0072】なお、上記実施の形態では、砥粒の種類を
CBN砥粒とし、結合剤の種類を電着、メタル、レジノ
イドなどとしたが、本発明は他の砥粒、結合剤を用いた
任意の種類の砥石に適用することができる。また、切削
工具として、エンドミルをあげたが、これに限定するも
のではない。レーザ光の照射制御についても、工具側を
移動させるようにしたが、工具側を固定してもよい。ま
た、レーザ光のビーム径を10μmとしたが、勿論ビー
ム径を限定するものではなく、他のビーム径を用いるよ
うにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
工具の非接触調整方法によれば、砥石の最外周の砥粒に
砥石の接線方向からレーザ光を照射することで砥石のツ
ルーイングを行うようにしているので、結合材にダメー
ジを与えることなく作用砥粒数および砥粒形状を高精度
に調整することができ、これにより高精度かつ高能率な
加工が可能となる。また、作用砥粒数を増やすことが可
能なので、砥石の切れ味が安定し、砥石の長寿命化に寄
与する。また、砥石を任意の形状に制御することもでき
る。
【0074】つぎの発明にかかる工具の非接触調整方法
によれば、切削工具の最外周の切刃に切削工具の接線方
向からレーザ光を照射することで、切削工具の刃先形状
を調整するツルーイングを行うようにしているので、切
削工具の刃先形状または刃先高さを高精度に調整するこ
とができ、これにより高精度かつ高能率な加工が可能と
なる。
【0075】つぎの発明にかかる工具の非接触調整方法
によれば、砥石の砥粒にはレーザ光が照射されずに、結
合剤部分のみにレーザ光が照射されるようレーザ光を選
択的に照射することにより、砥粒の突き出し量を調整す
るドレッシングを行うようにしているので、砥粒の突き
出し量を高精度に調整することができ、これにより高精
度かつ高能率な加工が可能となる。
【0076】つぎの発明にかかる工具の非接触調整方法
によれば、砥石に付着した切り屑などの付着物のみにレ
ーザ光が照射されるようレーザ光を選択的に照射するこ
とにより加工物を除去して砥石のクリーニングを実行す
るようにしているので、砥粒、結合材にダメージを与え
ることなく、砥石に付着した切り屑などの付着物を確実
に取り除くことができ、これにより高精度かつ高能率な
加工が可能となる。
【0077】つぎの発明にかかる工具の非接触調整方法
によれば、レーザ光のビーム径を10μm程度に絞るよ
うにしているので、所要部分のみへの選択的なレーザ照
射を高精度に実行することができる。
【0078】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
によれば、観察ユニットの観察出力に基づいて所定の作
用砥粒数あるいは所定の砥粒形状を得るように、砥石の
最外周の砥粒に砥石の接線方向からレーザ光を照射する
ツルーイングを行うようにしているので、結合材にダメ
ージを与えることなく作用砥粒数および砥粒形状を高精
度に調整することができ、これにより高精度かつ高能率
な加工が可能となる。また、作用砥粒数を増やすことが
可能なので、砥石の切れ味が安定し、砥石の長寿命化に
寄与する。また、砥石を任意の形状に制御することもで
きる。
【0079】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
によれば、観察ユニットの観察出力に基づいて所定の刃
先形状を得るように、切削工具の最外周の切刃に切削工
具の接線方向からレーザ光を照射するツルーイングを行
うようにしているので、切削工具の刃先形状または刃先
高さを高精度に調整することができ、これにより高精度
かつ高能率な加工が可能となる。
【0080】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
によれば、観察ユニットの観察出力に基づいて砥石の結
合剤部分のみにレーザ光が照射されかつ所定の砥石突き
出し量を得るようにレーザ光を選択的に照射させるドレ
ッシングを実行するようにしているので、砥粒の突き出
し量を高精度に調整することができ、これにより高精度
かつ高能率な加工が可能となる。
【0081】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
によれば、観察ユニットの観察出力に基づいて砥石に付
着した切り屑などの付着物のみにレーザ光が照射される
ようレーザ光を選択的に照射させるクリーニングを実行
するようにしているので、砥粒、結合材にダメージを与
えることなく、砥石に付着した付着物を確実に取り除く
ことができ、これにより高精度かつ高能率な加工が可能
となる。
【0082】つぎの発明にかかる工具の非接触調整装置
によれば、レーザ光のビーム径が10μm程度に絞るよ
うにしているので、所要部分のみへの選択的なレーザ照
射を高精度に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用する非接触工具調整システム
の構成例を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による砥石のツルー
イング法を説明するための概念的な構成を示す断面図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態1による砥石のツルー
イング法を説明するための概念的な構成を示す側面図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態1による実験結果につ
いて、ツルーイング処理後の電着砥石の表面をディスプ
レイ上に表示した中間調画像を示す図である。
【図5】 ツルーイングを施した砥石とツルーイング無
しの砥石を用いて行った加工テスト結果を示す図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態2による切削工具のツ
ルーイング法を説明するための概念的な構成を示す断面
図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による切削工具のツ
ルーイング法を説明するための概念的な構成を示す側面
図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による砥石のドレッ
シング法を説明するための概念的な構成を示す断面図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態3による砥石のドレッ
シング法を説明するための概念的な構成を示す側面図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態4による砥石のクリ
ーニング法を説明するための概念的な構成を示す断面図
である。
【図11】 この発明の実施の形態4による砥石のクリ
ーニング法を説明するための概念的な構成を示す側面図
である。
【図12】 この発明の実施の形態5による砥石のツル
ーイング法を説明するための概念的な構成を示す断面図
である。
【図13】 この発明の実施の形態6による非接触工具
調整システムの構成例を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態7による切削工具の
ツルーイング法を説明するための概念的な構成を示す図
である。
【図15】 この発明の実施の形態8による砥石のツル
ーイング法を説明するための概念的な構成を示す図であ
る。
【図16】 従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 砥石、2a 砥石使用面、2b 砥石補助使用面、
3 レーザ発振器、4ポータブル共焦点レーザ顕微鏡、
5 フィードバック機構、6 レンズ、7砥粒、8 メ
ッキ層、9 砥石台金、10 レーザ発振器、11 集
光レンズを含む光学系、12 レーザ光、13 エンド
ミル、14 結合剤、15 切り屑、16 工具、17
モータ、18 テーブル、19 非接触制御ユニッ
ト、20 レーザ制御装置、21 保護板、22 観察
ユニット、23 総合制御装置、24 主軸、25 チ
ャック、26 砥粒、30,40 砥石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹野 祥瑞 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 本田 博史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小西 伸典 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3C047 AA30 FF19 4E068 AH00 CA09 CC02 DA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具としての砥石にレーザ光を照射して
    砥石のツルーイングを行う工具の非接触調整方法であっ
    て、 前記砥石の最外周の砥粒に砥石の接線方向からレーザ光
    を照射することにより砥石のツルーイングを行うことを
    特徴とする工具の非接触調整方法。
  2. 【請求項2】 切削工具にレーザ光を照射して切削工具
    のツルーイングを行う工具の非接触調整方法であって、 前記切削工具の最外周の切刃に切削工具の接線方向から
    レーザ光を照射することにより切削工具のツルーイング
    を行うことを特徴とする工具の非接触調整方法。
  3. 【請求項3】 工具としての砥石にレーザ光を照射して
    砥石のドレッシングを行う工具の非接触調整方法であっ
    て、 前記砥石の結合剤部分のみにレーザ光が照射されるよう
    レーザ光を選択的に照射することにより砥石のドレッシ
    ングを行うことを特徴とする工具の非接触調整方法。
  4. 【請求項4】 工具としての砥石にレーザ光を照射して
    砥石のクリーニングを行う工具の非接触調整方法であっ
    て、 前記砥石に付着した付着物のみにレーザ光が照射される
    ようレーザ光を選択的に照射することにより砥石のクリ
    ーニングを行うことを特徴とする工具の非接触調整方
    法。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光は、ビーム径が10μm程
    度に絞られていることを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1つに記載の工具の非接触調整方法。
  6. 【請求項6】 工具としての砥石にレーザ光を照射して
    砥石のツルーイングを行う工具の非接触調整装置であっ
    て、 前記砥石の最外周の砥粒に砥石の接線方向からレーザ光
    を照射するレーザ光照射手段と、 前記砥石のレーザ光照射部分を観察する観察ユニット
    と、 この観察ユニットの観察出力に基づいて所定の作用砥粒
    数あるいは所定の砥粒形状を得るように前記レーザ光照
    射手段を制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする工具の非接触調整装置。
  7. 【請求項7】 切削工具にレーザ光を照射して切削工具
    のツルーイングを行う工具の非接触調整装置であって、 前記切削工具の最外周の切刃に切削工具の接線方向から
    レーザ光を照射するレーザ光照射手段と、 前記切削工具のレーザ光照射部分を観察する観察ユニッ
    トと、 この観察ユニットの観察出力に基づいて所定の切刃形状
    を得るように前記レーザ光照射手段を制御する制御手段
    と、 を備えることを特徴とする工具の非接触調整装置。
  8. 【請求項8】 工具としての砥石にレーザ光を照射して
    砥石のドレッシングを行う工具の非接触調整装置であっ
    て、 前記砥石にレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、 前記砥石のレーザ光照射部分を観察する観察ユニット
    と、 この観察ユニットの観察出力に基づいて前記砥石の結合
    剤部分のみにレーザ光が照射されるよう前記レーザ光照
    射手段を制御してレーザ光を選択的に照射させるととも
    に、所定の砥石突き出し量を得るように前記レーザ光照
    射手段を制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする工具の非接触調整装置。
  9. 【請求項9】 工具としての砥石にレーザ光を照射して
    砥石のクリーニングを行う工具の非接触調整装置であっ
    て、 前記砥石にレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、 前記砥石のレーザ光照射部分を観察する観察ユニット
    と、 この観察ユニットの観察出力に基づいて前記砥石に付着
    した付着物のみにレーザ光が照射されるよう前記レーザ
    光照射手段を制御してレーザ光を選択的に照射させる制
    御手段と、 を備えることを特徴とする工具の非接触調整装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザ光は、ビーム径が10μm
    程度に絞られていることを特徴とする請求項6〜9の何
    れか1つに記載の工具の非接触調整装置。
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