JP4639318B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打球検出センサの打球検出信号を契機として予め定めた期間入賞口を拡開動作させる入賞装置を有する弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技盤面に始動口と特別入賞装置とを備え、特別入賞装置が、一対の可動片によって開閉される大入賞口を通じて入球可能とされた内部の入賞空間内に特定入賞口と普通入賞口とを備えると共に、前記特定入賞口への打球の入賞を検出する特定入賞口入賞検出手段を有し、始動口への打球の入賞により大入賞口が開放動作し、開放された大入賞口に受け入れられた打球が特定入賞口に入賞した場合に、大当り遊技状態となって可動片の開放動作を所定回数繰り返す該大入賞口の連続開放動作を開始し、1回の大入賞口の連続開放動作中に特定入賞口に入賞すると、今回の大入賞口の連続開放動作を終了して次回の大入賞口の連続開放動作を開始するように構成された所謂第2種の弾球遊技機は公知である(例えば、特許文献1)。
【0003】
この種の遊技機は、打球が始動口に入賞すると、特別入賞装置の一対の可動片が所定時間開放動作して大入賞口を開放し、大入賞口に打球を入賞させるチャンスを遊技者に与えるように構成されている。しかしながら、従来のこの種の遊技機では、打球が始動口に入賞してから、特別入賞装置の一対の可動片が開放動作を開始するまでのインターバル時間が短いため(例えば、1秒)、可動片が開放動作して大入賞口が開放した時に、運良く打球が大入賞口に向けて流下している場合にのみ、大入賞口に入賞する可能性が高まるものであるが、大入賞口の開放時間も短いため(0.5秒程度)、遊技者は、打球が始動口に入賞したことがわかっても、始動口に入賞してすぐさま大入賞口が開放されてしまうので、打球をコントロールして大入賞口を狙うことができず、大入賞口への入賞は全くの偶然にまかせざるを得なかった。このように、従来のこの種の遊技機は、今一つ遊技の興趣を欠いたものとなっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−192438号公報(第6頁段落0053−同頁段落0055、図1、図11)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、遊技者に入賞口を狙い撃ちできる余裕を与え、遊技の興趣を盛り上げることができる遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る弾球遊技機は、始動口に対して設けられた始動口センサの打球検出信号を契機として予め定めた開放期間入賞口を拡開動作させる入賞装置を有するものであって、上記課題を解決するために、
前記始動口センサによる前記打球検出信号の検知から前記入賞口の拡開動作の開始までのインターバル時間として打球が前記始動口に入賞したことがわかってからでは前記入賞口を狙い打ちできないインターバル時間である第1インターバル時間と前記第1インターバル時間よりも長く、打球が前記始動口に入賞したことがわかってから、前記入賞口を狙い打ちできる第2インターバル時間とが設けられ、
所定の遊技条件の成立に基いて抽選を行うと共に前記抽選で当選した場合に、前記入賞口の開放期間は変えずに、前記第2インターバル時間に変更することにより前記インターバル時間を延長させる時間変更手段を備えた、
とを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の弾球遊技機において、次の具体的手段とすることがある。遊技盤面に始動口と特別入賞装置とを有し、前記特別入賞装置が、一対の可動片によって開閉される大入賞口と、前記大入賞口を通じて入球可能とされた内部の入賞空間内に特定入賞口及び普通入賞口とを備えると共に、前記特定入賞口への打球の入賞を検出する特定入賞口入賞検出手段を有し、前記始動口への打球の入賞により前記大入賞口が開放動作し、開放された大入賞口に受け入れられた打球が前記特定入賞口に入賞した場合に、大当り遊技状態となって可動片の開放動作を所定回数繰り返す該大入賞口の連続開放動作を開始し、1回の大入賞口の連続開放動作中に前記特定入賞口に入賞すると、今回の大入賞口の連続開放動作を終了して次回の大入賞口の連続開放動作を開始するように構成された弾球遊技機、所謂第2種の弾球遊技機とし、前記打球検出センサは、前記始動口に対して配備された始動口センサとし、前記入賞口は前記大入賞口とするものである。従って、前記時間変更手段は、所定の遊技条件の成立に基いて、前記始動口センサの打球検出信号の検知から前記大入賞口の拡開動作の開始までのインターバル時間を延長させるものとする。この構成によれば、遊技者は、打球が始動口に入賞したことがわかった時、特別入賞装置の入賞空間に通じる大入賞口を狙い撃ちできる余裕を与えられるので、大入賞口が開放される前に、打球をコントロールして大入賞口を狙うことができ、遊技の興趣を盛り上げることができる。
【0008】
また、前記時間変更手段は、所定の遊技条件の成立に基いて抽選を行い、前記抽選において当選した場合に、前記インターバル時間を延長させるものとすることがある。
【0009】
さらに、前記インターバル時間は、通常のインターバル時間である第1インターバル時間と前記第1インターバル時間よりも長い第2インターバル時間とを有し、前記時間変更手段は、前記抽選の結果に基いて前記インターバル時間を複数段階に切り換えるものとすることがある。すなわち、前記時間変更手段は、前記抽選において当選した場合に、前記インターバル時間を第2インターバル時間に変更させ、前記抽選において外れた場合に、前記インターバル時間を第1インターバル時間に変更させるものとする。さらにまた、所定の遊技条件により、前記抽選において当選となる確率が変わるものとすることがある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の正面中央には遊技盤2が配設されている。遊技盤2には、その表面に略円形状にレール3が配設され、レール3によって囲まれた遊技領域4に、キャラクタ体20や羽根(一対の可動片)11,12を備える電動役物装置8(特別入賞装置ともいうもので、請求項でいうところの入賞装置)、始動口センサ53〜55を備える始動口9a、9b、10等の各種遊技装置が配設されている。また、遊技盤2の下方に発射装置(図示省略)を操作するためのハンドル5、賞球の受け皿である上皿6、上皿6でオーバーフローしたパチンコ球の受け皿である下皿7等が配設されている。この遊技領域4には、ハンドル5を操作することで発射装置から発射された打球が打ち込まれ、この打球が遊技領域4内を流下する(釘等によってパチンコ球の進行方向が変化する)ことで各種遊技装置が作動するようになっている。
【0011】
次に、電動役物装置8の構成について図2、図3を参照して説明する。図2は、電動役物装置8の正面図であり、図3は、図2のA−A線縦断面図である。図2に示す電動役物装置8は、「センター役物」とも呼ばれ、遊技盤2に取り付けられる枠体8aをアウトラインとして構成される、枠体8aの上部には、入賞すると規定個数(本実施形態では5個)の賞球が払出される天入賞口13が設けられ、さらには、複数のLEDで構成される大当り遊技(特別遊技状態に相当する)のラウンド回数等を表示する図柄表示器14が配備されている。枠体8aの左右には、電動役物装置8内へのパチンコ球の入賞口である大入賞口15,16が設けられている。大入賞口15,16を開閉する羽根11,12(左羽根11、右羽根12)は、約90度の角度範囲内で回動可能に枠体8aに取り付けられている。枠体8aの左羽根11、右羽根12の隣接する部位には、それぞれ検出部17が設けられ、これら検出部17は大入賞口15,16から入賞した打球の電動役物装置8内への通過路となっている。各検出部17には、電動役物装置8内に進入したパチンコ球を検出する大入賞口センサ18が一体化して取り付けられている。
【0012】
電動役物装置8の中央には、枠体8aの一部として形作られた部分と、枠体8aに上下方向に揺動可能な態様で取り付けられた第1可動片19によって、恐竜を連想させるキャラクタ体20が形成されている。第1可動片19は、キャラクタ体20の下顎(あるいは口)を模した凹形の部材であり、凹形部分にパチンコ球を一球停留できるようになっている。
【0013】
枠体8aの一部を構成している上棚部21は、入賞したパチンコ球をキャラクタ体20の方向に誘導する突出部22,23と膨出部24を有し、キャラクタ体20に向けて僅かに下るように傾斜している。上棚部21の下方に位置し、同じく枠体8aの一部を構成している下棚部25は、前方(遊技者側)に僅かに下がるように傾斜している。下棚部25の前方中央には、当該下棚部25に近接して、打球が通過すると大当り遊技に移行する特定入賞区域26(特定入賞口に相当、以下、Vゾーンという)が設けられ、該特別入賞区域26の左右に、打球が通過しても大当り遊技とならない普通入賞区域27,27(普通入賞口に相当、以下、Nゾーンという)が設けられている。また、下棚部25には、Vゾーン或いはNゾーンにパチンコ球を導く誘導部28が形成されている。枠体8aの下方には、Vゾーン26を通過したパチンコ球を検出するVゾーンセンサ29(特定入賞口入賞検出手段)が一体化して取り付けられている。
【0014】
また、図3に示すように、枠体8aの裏面部には、羽根11,12を駆動するための第1ソレノイド30や、第1可動片19を駆動するモータ31や、モータ31で発生した回転トルクを第1可動片19へ伝達するトルク伝達機構32が設けられている。さらには、枠体8aの下方には、下棚部25に設けられた孔部33から出没運動する第2可動片34を備える。第2可動片34の一端には従動部35が固定されており、この従動部35は直動カム36が第2ソレノイド37によって往復運動することで回動するようになっている。また、キャラクタ体20の内部にはパチンコ球が通過することができる空洞部38が形成されており、キャラクタ体15の背後には空洞部38を照らすランプ39が取り付けられている。
【0015】
次に、上述の電動役物装置8の具体的な作動態様について図2、図3を参照して説明する。始動口9a,9b,10に打球が入賞すると。第1ソレノイド30への電力供給がオンとなり、左羽根11が矢印D1の左回り方向、右羽根12が矢印D2の右回り方向に同時に回動されて大入賞口15,16が開放された状態となる(図2の実線で示した状態)。このとき、羽根11,12は電動役物装置8側にそれぞれ僅かに傾斜し、遊技領域4を流下する打球を電動役物装置8内に誘導するようになっている。大入賞口15,16が開放されて所定時間が経過すると、第1ソレノイド30ヘの電力供給がオフとなり、左羽根11が矢印D1の右回り方向、右羽根12が矢印D2の左回り方向に同時に回動されて大入賞口15,16が閉鎖された状態となる(図2の羽根11、12の破線で示した状態)。なお、始動口9a,9bに打球が入賞した場合は1回、始動口10に入賞した場合は2回、上述の羽根11,12の駆動が行なわれる。
【0016】
第1可動片19は、モータ31が出力する回転トルクがトルク伝達機構32を介して伝達され、矢印D7(図3参照)に示す上下方向の往復運動を行なう。この往復運動は、始動入賞遊技中は一定の間隔で行なわれ、大当り遊技中は所定のタイミングでなされる。以下、第1可動片19が矢印D7の上方向に移動し、キャラクタ体20の口が閉じられている状態を閉鎖状態(図3における実線で示した状態)という。また、第1可動片19が矢印D7の下方向に移動し、キャラクタ体20の口が開かれている状態を開放状態(図3における破線で示した状態)という。なお、第1可動片19は、開放状態では一球の球を停留することができ、開放状態から閉鎖状態に移行すると第1可動片19の上部への移動に伴ない停留していた球を空洞部38に誘導する。
【0017】
第2可動片34は、以下のように作動する。第2ソレノイド37への電力供給がオフになると、第2ソレノイド37は直動カム36を矢印D9の左方向に直線運動させる。この直線運動によって直動カム36の上部に形成された丸みを帯びた凸部40が左に移動し、従動部35の左側が凸部40で押上げられ、第2可動片34が矢印D8の上方向に移動する(図3参照)。また、第2ソレノイド37への電力供給がオンになると、第2ソレノイド37は、直動カム36を右方向へ移動させる。この移動により凸部40が右に移動し、従動部35の左側の押上げがなくなることによって第2可動片34が矢印D8の下方向に移動する。以下、第2可動片34が矢印D8の上方向に移動し、第2可動片34が下棚部25から突出した状態(図3の破線で示した状態)を突出状態、矢印D8の下方向に移動し、下棚部25よりも下方に位置した状態(図3の実線で示した状態)を非突出状態という。また、図柄表示器14での表示は算用数字1桁であり、1〜9を示す値を表示する場合には単純な点灯表示とする一方、10以上を示す値を表示する場合には10の0乗の位1桁のみを点滅表示する。
【0018】
次に、上述のように作動する電動役物装置8に入賞したパチンコ球の移動態様について図4,5を参照にして説明する。図4,5は、一部を破断した電動役物装置8の斜視図である。図4は、第1可動片19が開放状態であり、第2可動片34が非突出状態である場合を示している。図5は、第1可動片19が開放状態であり、第2可動片34が突出状態である場合を示している。
【0019】
図4に示すように、大入賞口15に入賞したパチンコ球は、通常矢印D10に沿って移動する。すなわち、左羽根11に拾われたパチンコ球は、左羽根11の傾斜に沿って電動役物装置8の内部へ進入するように転がる。そして、大入賞ロセンサ18を備えた検出部17を通過し、上棚部21上の突出部22と膨出部24とで形成される溝に達する。上棚部21の溝に達したパチンコ球は、上棚部21のキャラクタ体20側への傾斜によって溝内をキャラクタ体20の方向に転がり、開放状態である第1可動片19で停留される。第1可動片19が開放状態から閉鎖状態に移行すると、パチンコ球は、キャラクタ体20の内部の空洞部38(図4では図示省略:ただし、図3に示している)の形状に沿って矢印D11の方向に移動し、下棚部25上の振り分け部41に達する。振り分け部41に達したパチンコ球は、矢印D11の方向に移動してきた慣性によってその方向の運動を続け、矢印D12の方向へ移動する。すなわち、下棚部25上の誘導部28,28で形成された溝に進入し、溝内を転がることによってVゾーン26に入賞する。
【0020】
次に、図4とは異なるパチンコ球の移動態様の一例を図5を参照して説明する。図5においても、左羽根11に拾われたパチンコ球は、図4の場合と同様の移動態様で矢印D17、D18の方向に移動し、振り分け部41に達する。振り分け部41に達したパチンコ球は、突出状態の第2可動片34に衝突することによって、矢印D19に示す方向に移動方向が変わり、Nゾーン27に入賞する。このように、第2可動片34が突出状態の場合は、誘導部28,28で形成された溝に進入しようとするパチンコ球が第2可動片34で進行方向を変えられるため、パチンコ球がVゾーン26に入賞する可能性は極めて低くなる。上述の説明から明らかなように、第2可動片34が突出状態か非突出状態かによってVゾーン26へのパチンコ球の入賞確率が異なることとなる。
【0021】
続いて、上記構成を有するパチンコ遊技機1の電動役物装置8を制御する制御構成について図6を参照して説明する。図6はパチンコ遊技機1の制御系の概略構成を示すブロック図である。図6に示すように、遊技動作を制御する制御回路部(遊技制御装置)42は、CPU43,RAM44,ROM45、入力ポート46、出力ポート47で構成されている。CPU43は、ROM45に格納された遊技制御プログラムに従って遊技盤2に装備された各種装置を総括的に制御する。ROM45に格納される遊技制御プログラムには、コマンドデータを作成する処理や、その作成したコマンドデータを出力ポート47を介して各回路部(ソレノイド駆動回路部49、ランプ点灯回路部50等)に出力する処理等を実現するためのプログラムが含まれている、RAM44はワークメモリとして使用されるメイン記憶素子であって、大当り遊技のラウンド回数、大当り遊技の遊技時間等が各種プログラムの実行に応じて格納される。このCPU43、RAM44及びROM45はバス52によって入力ポート46及び出力ポート47と相互に接続されている。
【0022】
入力ポート46には、始動口9a,9b,10への入賞球を検出する始動口センサ53〜55や、電動役物装置8の内部に設けられてVゾーン26を通過したパチンコ球を検出するVゾーンセンサ29、大入賞口15,16への入賞を検出する大入賞口センサ18が接続されている。これらの各センサは、パチンコ球を検出すると検出信号を入力ポート46に出力する。出力ポート47には、モータ駆動回路部48、ソレノイド駆動回路部49、ランプ点灯回路部50、表示回路部51が接続されている。モータ駆動回路部48、ソレノイド駆動回路部49は、制御回路部42からの信号に基いてモータ31、第1ソレノイド30、第2ソレノイド37の駆動を行なう。詳しくは、制御回路部42からの信号を受信したモータ駆動回路部48、ソレノイド駆動回路部49は、電力供給のオン−オフを行なうことによってモータ31、第1ソレノイド30、第2ソレノイド37を駆動する。また、ランプ点灯回路部50、表示回路部51、制御回路部42からの信号に基いてランプ39や図柄表示器14を構成するLEDの点灯、消灯、点滅を行なう。
【0023】
なお、制御回路部42や各回路部は、いずれも遊技盤2の裏面側の所定部位に装着されている。また、本実施例に係る遊技盤2には、上記の各回路部以外にも、賞球処理を行う払出駆動回路部、スピーカから効果音やBGMを発生させる処理を行う音声回路部等が設けられる。しかし、これらについては公知である従来のパチンコ機の制御構成と同一であればよく、本発明を特に特徴づけるわけではないので、その詳細な説明は省略する。
【0024】
以上のように構成された実施形態のパチンコ遊技機において、遊技盤面における打球の各始動口9a,9b,10及び電動役物装置8への入賞状況に応じたパチンコ遊技機の遊技動作の概略を説明する。
【0025】
第2種始動口としての始動口9a又は9bに打球が入賞した場合には、電動役物装置8の羽根11,12が開放作動し、大入賞口15,16が0.4秒間の開放を1回行う。この大入賞口15,16の動作を大入賞口15,16の1回開放動作ということにする。さらに、打球が第2種始動口としての始動口10に入賞した場合には、大入賞口15,16が0.6秒間の開放を2回行う。この大入賞口15,16の動作を大入賞口15,16の2回開放動作ということにする。
【0026】
大入賞口15,16の1回開放動作中または2回開放動作中、大入賞口15又は16を通じて電動役物装置8内に進入した遊技球がVゾーン26に入賞すると、大当り遊技状態になる。大当り遊技状態となると、羽根11,12の作動による大入賞口15,16の開閉動作を最高18回まで連続的に繰り返す。この大入賞口15,16の動作を1連続開放動作ということにする。
【0027】
図7は、大当り遊技状態における大入賞口15,16の開閉動作の一態様を示すタイムチャートである。この実施形態では、1回の大入賞口15,16の開放時間を0.8秒とし、大入賞口15,16の閉鎖から次の大入賞口15,16の開放までのインターバル時間を0.5秒としている。大入賞口15,16の1連続開放動作中、大入賞口15,16を通じて電動役物装置8内に進入した遊技球がVゾーン26に入賞した場合、継続条件の成立となり、Vゾーン入賞検出時点で大入賞口15,16を閉鎖し、今回(ラウンド)の大入賞口15,16の1連続開放動作を終了する。そして、再び、次回(ラウンド)の大入賞口15,16の1連続開放動作を開始する。即ち、大入賞口15,16の1連続開放動作は、遊技球がVゾーン26に入賞することにより継続して行われることとなるが、この大入賞口15,16の1連続開放動作の継続回数は、最初の回数を含めて最高15回迄である。この大入賞口15,16の動作を大入賞口15,16の継続遊技動作ということにする。なお、この実施形態では、ラウンドと次のラウンドまでのインターバル時間を3.7秒としている(図7参照)。また、継続遊技動作が15回行われた場合、15回目の大入賞口15,16の1連続開放動作の終了を以って大当り遊技状態の終了となる。
【0028】
また、大入賞口15,16の1連続開放動作中に、大入賞口15,16に10個遊技球が入球した時には、10個目の入球検出を以て、大入賞口15,16の1連続開放動作は中止される。この場合、入賞した10個目の遊技球がVゾーン26に入賞しなかった場合には、継続条件の不成立となり、あわせて大入賞口15,16の継続遊技動作を終了すること(大当り遊技状態の終了)となる。
【0029】
なお、大入賞口15,16の1連続開放動作の最終15ラウンド目は、Vゾーン26への入賞による継続条件成立は無効になり、大入賞口15,16を通じて入球した球が10個に達するか、或いは、羽根11,12の開閉動作回数が18回に達するかの何れか一方が成立した時点で、15回目の大入賞口15,16の1連続開放動作の終了となる。
【0030】
次に、請求項1に記載の各要件と、本実施形態における対応関係について説明する。この実施形態では、まず、請求項1に記載されている打球検出センサを始動口9a,9bに配備された始動口センサ53,54とし、請求項1に記載されている入賞装置を電動役物装置8とし、請求項1に記載されている入賞口を電動役物装置8の大入賞口15,16とし、始動口センサ53又は54の打球検出信号を契機として、予め定めた期間(例えば、0.4秒間)電動役物装置8の大入賞口15,16を前述の1回大入賞口15,16の1回開放動作させる態様としている。
【0031】
また、請求項1に記載されている「所定の遊技条件の成立に基いて、打球検出信号の検知から前記入賞口の拡開動作の開始までのインターバル時間を延長させる」については、大当り遊技中に電動役物装置8へ入賞した総入賞数(大入賞口15又は16を通じて電動役物装置8の内部に入った球数)が予め定めた数に達した場合、大当り遊技状態の終了後、始動口センサ53又は54の打球検出信号の検知から大入賞口15,16の開放動作の開始までのインターバル時間を延長させる態様としている。
【0032】
また、本実施形態においては、大当り遊技状態の終了時に、電動役物装置8への総入賞数が予め定めた数に達した場合、抽選を行い、前記抽選において当選した場合に、インターバル時間を延長させるものとしている。
【0033】
さらに、本実施形態では、インターバル時間は、通常のインターバル時間である第1インターバル時間と、第1インターバル時間よりも長い第2インターバル時間とを有し、前記抽選の結果に基いてインターバル時間を複数段階に切り換えるものとしている。すなわち、インターバル時間の設定は、前記抽選において当選した場合に、インターバル時間を第2インターバル時間を設定し、前記抽選において外れた場合には、前記インターバル時間を第1インターバル時間(通常のインターバル時間)を設定するものとしている。
【0034】
図8は、通常状態時における始動口9a又は9bへの入賞に基いて実行される大入賞口15,16の1回開放動作の一態様を示すタイムチャートである。通常状態時では、始動口入賞検出時から大入賞口15,16の開放動作の開始までのインターバル時間は、例えば、1秒としてある。インターバル時間の経過時点から大入賞口15,16が0.4秒間開放される。なお、大入賞口15,16の閉鎖時からの3.7秒間は、Vゾーン26への入賞によるVゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効時間である。
【0035】
また、図9は、遊技者に有利となるインターバル時間の延長状態時における始動口9a又は9bへの入賞に基いて実行される大入賞口15,16の1回開放動作の一態様を示すタイムチャートである。インターバル時間の延長状態時では、始動口入賞検出時から大入賞口15,16の開放動作の開始までのインターバル時間は、通常状態に比べて長くなり、この実施形態では、例えば、3秒としてある。インターバル時間の経過時点から大入賞口15,16が0.4秒間開放される。なお、大入賞口15,16の閉鎖時からの3.7秒間は、Vゾーン26への入賞によるVゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効時間である。
【0036】
次に、実施形態のパチンコ遊技機に配備された制御回路部42のCPU43が実行する始動口9a,9bの入賞検知から大入賞口15,16の開放開始までのインターバル時間の設定に関わるインターバル時間設定処理及び大入賞口の1回開放動作に関わる1回開放動作処理について説明する。
【0037】
図10は、CPU43が実行する処理のメインルーチンの概略を表したフローチャートである。なお、メインルーチンは所定周期で繰り返し実行されるものである。インターバル時間設定処理(ステップS01)、大入賞口15,16の1回開放動作処理(ステップS02)、大入賞口15,16の2回開放動作処理(ステップS03)及び大当り遊技処理(ステップS04)は、CPU43が実行する処理のメインルーチンにおいて実行される処理である。
【0038】
図11は、CPU43が実行するインターバル時間設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。CPU43は、インターバル時間設定処理を開始すると、まず、大当り遊技中であるか否かを判別する(ステップA01)。なお、大当り遊技中であるか否かは大当り遊技処理に関わる実行フラグF2の値が「1(実行中)」であるか否かにより判別する。CPU43は、大当り遊技処理に関わる実行フラグF2の値が「1(実行中)」である場合には、ステップA01を真と判別し、インターバル時間設定処理を抜けてメインルーチンに戻る。即ち、大当り遊技中である場合には、始動口9a,9bの入賞検知から大入賞口15,16の開放開始までのインターバル時間の設定に関わるインターバル時間設定処理は、実質的に行われない。
【0039】
一方、CPU43は、大当り遊技処理に関わる実行フラグF2の値が「1(実行中)」でない場合には、ステップA01を偽と判別し、ステップA02に進む。ステップA02に進むと、CPU43は、大入賞口15,16の1回開放動作を行わせる始動口入賞(始動口9a,9bへの入賞)があるか否かを判別する(ステップA02)。即ち,CPU43は、始動口9a,9bに配備された始動口センサ53又は始動口センサ54の入賞検出信号があるか否かを判別する。始動口入賞がない場合、CPU43はステップA02を偽と判別し、インターバル時間設定処理を抜けてメインルーチンに戻る。即ち、始動口入賞がない場合には、始動口9a,9bの入賞検知から大入賞口15,16の開放開始までのインターバル時間の設定に関わるインターバル時間設定処理は、実質的に行われない。
【0040】
一方、始動口入賞がある場合、CPU43はステップA02を真と判別し、ステップA03に進み、大入賞口15,16の1回開放動作処理の実行/非実行に関わる実行フラグに「1(実行)」をセットする(ステップA03)。次いで、CPU43は、インターバル時間の設定に関わる設定フラグの値を判定する(ステップA04)。なお、設定フラグは、後に説明する大当り遊技処理において、大当り終了時に電動役物装置8への総入賞数に関わって値が決定されるフラグである。この実施形態では、設定フラグが取り得る値は、「0」又は「1」としてあり、「0」で通常状態のインターバル時間、「1」で延長状態のインターバル時間を設定するものとしてある。
【0041】
CPU43は、インターバル時間の設定に関わる設定フラグの値が「1」でない場合には、ステップA04を偽と判別し、大入賞口15,16の1回開放動作処理における動作状態を規定する動作フラグに「1(開放前、インターバル中)」をセットし(ステップA05)、タイマT1に通常状態時のインターバル時間t1(この実施形態では1秒としてある)に対応する値をセットし(ステップA06)、インターバル時間設定処理を終えてメインルーチンに戻る。
【0042】
一方、CPU43は、インターバル時間の設定に関わる設定フラグの値が「1」である場合には、ステップA04を真と判別し、大入賞口15,16の1回開放動作処理における動作状態を規定する動作フラグに「1(開放前、インターバル中)」をセットし(ステップA07)、タイマT1に延長状態時のインターバル時間t4(この実施形態では3秒としてある)に対応する値をセットし(ステップA08)、インターバル時間設定処理を終えてメインルーチンに戻る。
【0043】
CPU43は、インターバル時間設定処理を終えてメインルーチンに戻ると、続いて大入賞口15,16の1回開放動作処理を実行する。図12は、CPU43が実行する大入賞口15,16の1回開放動作処理のフローチャートである。
CPU43は、1回開放動作処理を開始すると、まず、1回開放動作処理に関する実行フラグF1がセットされているか否かを判別する(ステップA11)。なお、実行フラグF1は、先に説明したインターバル時間設定処理において始動口入賞ありに応じてインターバル時間の設定に伴ってセットされるフラグであり、インターバル時間設定処理において始動口入賞がない場合には実行フラグF1は0クリアされている状態にある。実行フラグF1がセットされていなければ、CPU43はステップA11を偽と判別し、1回開放動作処理を抜けてメインルーチンに戻る。即ち、実行フラグF1がセットされていない場合には、大入賞口15,16の1回開放動作処理は、実質的に行われない。
【0044】
一方、実行フラグF1がセットされている場合には、CPU43はステップA11を真と判別し、ステップA12に進み、動作フラグが「1」(インターバル中)であるか否かを判別する(ステップA12)。1回開放動作処理を実質的に開始した時点では、先に説明したインターバル時間設定処理において動作フラグに「1」がセットされている。CPU43は、動作フラグが「1」である場合、ステップA13に進み、V入賞フラグを0クリアし(ステップA13)、大当り遊技処理に関わる実行フラグF2を0クリアし(ステップA14)、インターバル時間t1又はt4をセットしたタイマT1がアップ(タイマ値が0となっているか)したか否かを判別する(ステップA15)。インターバル時間t1又はt4をセットしたタイマT1がアップしていなければ、CPU43は、ステップA15を偽と判別し、1回開放動作処理を抜けてメインルーチンに戻る。なお、タイマT1及び後述のタイマT2に関する処理は、所定の周期で行われる(例えば、4ms毎)タイマ処理にて、そのタイマの値が0でない場合にタイマ値が1ずつ減算される。
【0045】
1回開放動作処理において、次サイクル以降、CPU43は、実行フラグF1が「1」及び動作フラグが「1」に基いて、インターバル時間が経過するまでの間、ステップA11〜ステップA15を繰り返す。
【0046】
そして、インターバル時間が経過すると、タイマT1がアップすることになり、CPU43は、ステップA15を真と判別すると、タイマT1に大入賞口15,16の開放時間t2(この実施形態では0.4秒としている)に対応するタイマ値をセットし(ステップA16)、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効時間を計時するためのタイマT2に有効時間(図8及び図9のt2+t3)に対応する値をセットし(ステップA17)、第1ソレノイド30をオンすることで大入賞口15,16を開放し(ステップA18)、動作フラグに「2」(開放中)をセットし(ステップA19)、1回開放動作処理を抜けてメインルーチンに戻る。
【0047】
なお、大入賞口15,16が開放されることにより、電動役物装置8内に打球の入球が可能となる。また、タイマT2には、有効時間(t2+t3)がセットされており、大入賞口15,16の開放と同時に、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効期間の開始とし、タイマT2がアップするまでの間、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効期間となる。
【0048】
1回開放動作処理において、次サイクルでは、CPU43は、動作フラグが「2」である結果、ステップA11を真、ステップA12を偽と判別し、ステップA20に進み、動作フラグが「2」であるか否かを真と判別し、ステップA21に進み、大入賞口の開放時間t2をセットしたタイマT1がアップしたか否かを判別する(ステップA21)。大入賞口の開放時間t2をセットしたタイマT1がアップしていなければ、CPU43は、ステップA21を偽と判別し、ステップA24に進み、有効時間がセットされたタイマT2がアップしたか否かを判別する(ステップA24)。CPU43は、有効時間をセットしたタイマT2がアップしていなければ(換言すると、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効期間中であれば)、ステップA24を偽と判別し、V入賞したか否かを判別する(ステップA25)。即ち、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号があるか否かを判別する。V入賞がなければ、CPU43は、ステップA25を偽と判別して1回開放動作処理を抜けてメインルーチンに戻る。一方、V入賞があれば、CPU43は、ステップA25を真と判別し、V入賞フラグに1をセットし(ステップA26)、1回開放動作処理を抜けてメインルーチンに戻る。
【0049】
1回開放動作処理において、次サイクル以降、CPU43は、実行フラグが「1」及び動作フラグが「2」に基いて、大入賞口の開放時間t2が経過するまでの間、ステップA11を真、ステップA12を偽、ステップA20を真、ステップA21を偽、ステップA24を偽と判別し、V入賞があればステップA25を真と判別してステップA26を行う一方、V入賞がなければステップA25を偽と判別する処理ルーチンを繰り返す。
【0050】
そして、大入賞口15,16の開放時間t2が経過すると、タイマT1がアップすることになり、CPU43は、ステップA21を真と判別すると、第1ソレノイド30をオフすることで大入賞口15,16を閉鎖し(ステップA22)、動作フラグに「3」(閉鎖中)をセットし(ステップA23)、ステップA24に進む。そして、CPU43は,ステップA24を偽と判別し、V入賞があればステップA25を真と判別してステップA26を行い、1回開放動作処理を抜けてメインルーチンに戻る一方、V入賞がなければステップA25を偽と判別し、1回開放動作処理を抜けてメインルーチンに戻る。
【0051】
1回開放動作処理において、次サイクルでは、CPU43は、動作フラグが「3」である結果、ステップA11を真、ステップA12を偽、ステップA20を偽と判別し、ステップA27に進み、動作フラグが「3」であるか否かを真と判別すると、ステップA24にジャンプする。そして、CPU43は,ステップA24を偽と判別し、V入賞があればステップA25を真と判別してステップA26を行い、1回開放動作処理を抜けてメインルーチンに戻る一方、V入賞がなければステップA25を偽と判別し、1回開放動作処理を抜けてメインルーチンに戻る。
【0052】
1回開放動作処理において、次サイクル以降、CPU43は、実行フラグが「1」及び動作フラグが「3」に基いて、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効時間が経過するまでの間、ステップA11を真、ステップA12を偽、ステップA20を偽、ステップA27を真、ステップA24を偽と判別し、V入賞があればステップA25を真と判別してステップA26を行う一方、V入賞がなければステップA25を偽と判別する処理ルーチンを繰り返す。
【0053】
そして、有効時間が経過すると(有効期間の終了)、タイマT2がアップすることになり、CPU43は、ステップA24を真と判別すると、V入賞フラグがセットされているか否かを判別する(ステップA28)。V入賞フラグがセットされていない場合、CPU43は、ステップA28を偽と判別してステップA31にジャンプし、動作フラグを0クリアして初期状態に戻し(ステップA31)、実行フラグF1を0クリアして初期状態に戻し(ステップA32)、1回開放動作処理を終えてメインルーチンに戻る。
【0054】
一方、V入賞フラグがセットされている場合には、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効期間内に特定入賞区域(Vゾーン)26に打球の入賞があったことになり、この場合には、CPU43は、ステップA28を真と判別してステップA29に進み、大当り遊技処理に関わる実行フラグF2に1(実行中)をセットし(ステップA29)、V入賞フラグを0クリアしてステップA31に進み(ステップA30)、動作フラグを0クリアして初期状態に戻し(ステップA31)、1回開放動作処理に関わる実行フラグF1を0クリアして初期状態に戻し(ステップA32)、1回開放動作処理を終えてメインルーチンに戻る。なお、大当り遊技処理に関わる実行フラグF2に「1」がセットされる結果、規定の大当り遊技処理(図12のステップS04)が実行されることになる。
【0055】
以上の説明から明らかなように、インターバル時間設定処理において通常状態時のインターバル時間(1秒)がタイマT1にセットされた場合には、始動口9a,9bの入賞検知から大入賞口15,16の開放開始までのインターバル時間が短い。このため、遊技者は、打球が始動口9a,9bに入賞したことがわかっても、始動口9a,9bに入賞してすぐさま大入賞口15,16が開放されてしまうので、打球をコントロールして大入賞口15,16を狙うことができず、大入賞口15,16への打球の入球は、運良く打球が大入賞口15,16に向けて流下している場合に限られるので、全くの偶然にまかせざるを得ない。
【0056】
一方、インターバル時間設定処理において延長状態時のインターバル時間(3秒)がタイマT1にセットされた場合には、始動口9a,9bの入賞検知から大入賞口15,16の開放開始までのインターバル時間が通常状態時に比べて長い。このため、遊技者には、打球が始動口9a,9bに入賞したことがわかってから、大入賞口15,16を狙い撃ちできるだけの余裕が与えられる。したがって、遊技者は、打球をコントロールして大入賞口15,16を狙うことができ、打球が大入賞口15,16に入球するかもしれないという期待度がアップするため、遊技の興趣が盛り上がる。
【0057】
次に、所定の遊技条件の成立について説明する。前述のように、設定フラグの値が「1」の場合に、前記インターバル時間が延長される。設定フラグは、大当り遊技処理において、大当り終了時に電動役物装置8への総入賞数に関わって値が決定される。
【0058】
図13は、CPU43が実行する大当り遊技処理のメインルーチンを示すフローチャートである。CPU43は、大当り遊技処理を開始すると、まず、大当り遊技処理に関する実行フラグF2がセット(F2=1)されているか否かを判別する(ステップB01)。なお、実行フラグF2は、先に説明した1回開放動作処理においてV入賞検出ありに応じてセットされるか、或いは2回開放動作処理においてV入賞検出ありに応じてセットされるフラグであり、初期状態では実行フラグF2は0クリアされている。実行フラグF2がセットされていなければ、CPU43はステップB01を偽と判別し、大当り遊技処理を抜けてメインルーチンに戻る。即ち、実行フラグF2がセットされていない場合には、大入賞口15,16の大当り遊技処理は、実質的に行われない。
【0059】
一方、実行フラグF2がセットされている場合には、CPU43はステップB01を真と判別し、ステップB02の連続開閉動作処理、ステップB03のラウンド終了判定処理、ステップB04の継続判定処理、ステップB05の大当り遊技終了処理を行って大当り遊技処理を抜けてメインルーチンに戻る。
【0060】
図14は、CPU43が実行する連続開閉動作処理のサブルーチンを示すフローチャートである。CPU43は、連続開閉動作処理を開始すると、まず、大入賞口15,16の連続開閉動作処理における動作状態を規定する動作フラグが「0」(初期状態)であるか否かを判別する(ステップB11)。連続開閉動作処理を実質的に開始した時点では、動作フラグに「0」がセットされている。CPU43は、ステップB11を真と判別してステップB12に進み、大当り遊技中において大入賞口15,16に入賞した総入賞数をカウントするための総入賞数カウンタを0クリアし(ステップB12)、大当り遊技中のラウンド数をカウントするためのラウンド数カウンタを0クリアし(ステップB13)、ステップB14に進む。
【0061】
ステップB14に進むと、CPU43は、1ラウンド(1連続開放動作)中のVゾーンへの入賞の有無を記憶するためのV入賞フラグを0クリアし(ステップB14)、1ラウンド(1連続開放動作)中の大入賞口15,16に入賞した入賞数をカウントするための入賞数カウンタを0クリアし(ステップB15)、1ラウンド中の羽根11,12の開閉回数をカウントするための開閉回数カウンタを0クリアし(ステップB16)、ラウンド開始に応じてラウンド数カウンタの値を+1し(ステップB17)、ステップB18に進む。
【0062】
ステップB18に進むと、CPU43は、タイマT1に大入賞口15,16の開放時間t5(この実施形態では0.8秒としている)に対応するタイマ値をセットし(ステップB18)、第1ソレノイド30をオンすることで大入賞口15,16を開放し(ステップB19)、動作フラグに「1」(開放中)をセットし(ステップB20)、連続開閉動作処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。
【0063】
なお、大入賞口15,16が開放されることにより、電動役物装置8内に打球の入球が可能となる。連続開閉動作処理において、次サイクルでは、CPU43は、動作フラグの値「1」に基いて、ステップB11を偽と判別してステップB21に進み、動作フラグが「1(開放中)」であるか否かを真と判別し、ステップ22に進む。CPU43は、大入賞口の開放時間t5をセットしたタイマT1がアップしたか否かを判別する(ステップB22)。大入賞口の開放時間t5をセットしたタイマT1がアップしていなければ、CPU43は、ステップ22を偽と判別して連続開閉動作処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。以下、連続開閉処理において、CPU43は、大入賞口の開放時間t5が経過するまでの間、ステップB11を偽、ステップB21を真、ステップB22を偽と判別する処理ルーチンを繰り返す。
【0064】
そして、大入賞口15,16の開放時間t5が経過すると、タイマT1がアップする(T1=0となる)ことになり、CPU43は、ステップB22を真と判別すると、第1ソレノイド30をオフすることで大入賞口15,16を閉鎖し(ステップB23)、開閉回数カウンタの値を+1し(ステップB24)、タイマT1に大入賞口15,16の閉鎖時間t6(この実施形態では0.5秒としている)に対応するタイマ値をセットし(ステップB25)、動作フラグに「2」(閉鎖中)をセットし(ステップB26)、連続開閉動作処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。
【0065】
連続開閉動作処理において、次サイクルでは、CPU43は、動作フラグの値「2」に基いて、ステップB11を偽と判別し、ステップB21を偽と判別してステップB27に進み、動作フラグが「2(閉鎖中)」であるか否かを真と判別し、ステップ28に進む。CPU43は、大入賞口の閉鎖時間t6をセットしたタイマT1がアップしたか否かを判別する(ステップB28)。大入賞口の閉鎖時間t6をセットしたタイマT1がアップしていなければ、CPU43は、ステップ28を偽と判別して連続開閉動作処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。以下、連続開閉処理において、CPU43は、大入賞口の閉鎖時間t6が経過するまでの間、ステップB11を偽、ステップB21を偽、ステップB27を真、ステップB28を偽と判別する処理ルーチンを繰り返す。
【0066】
そして、大入賞口15,16の閉鎖時間t6が経過すると、タイマT1がアップする(T1=0となる)ことになり、CPU43は、ステップB28を真と判別するとステップB18にジャンプし、タイマT1に大入賞口15,16の開放時間t5に対応するタイマ値をセットし(ステップB18)、第1ソレノイド30をオンすることで大入賞口15,16を再び開放し(ステップB19)、動作フラグに「1」(開放中)をセットし(ステップB20)、連続開閉動作処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。以上のようにして、大入賞口15,16の開閉動作を連続的に繰り返す。なお、以上に述べた大入賞口15,16の連続開閉動作は、ラウンド終了判定処理においてラウンド終了と判定された場合には中止される。
【0067】
図15は、CPU43が実行するラウンド終了判定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。なお、ラウンド終了判定処理は、連続開閉動作処理に引き続いて実行される(図13参照)。CPU43は、ラウンド終了判定処理を開始すると、まず、大入賞口15又は16への入球(入賞)があるか否かを判別する(ステップB31)。即ち、CPU43は、大入賞口15,16に配備された大入賞口センサ18,18の入賞検出信号がある場合には、入賞数カウンタの値を+1し(ステップB32)、総入賞数カウンタの値を+1し(ステップB33)、ステップB34に進む。一方、大入賞口センサ18,18の入賞検出信号がない場合には、直接ステップB34にジャンプする。
【0068】
ステップB34に進むと、CPU43は、V入賞したか否かを判別する(ステップB34)。即ち、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号があるか否かを判別する。CPU43は、V入賞があれば、ステップB34を真と判別し、V入賞フラグに1をセットし(ステップB35)、ステップB36に進む。一方、V入賞がなければステップB34を偽と判別し、ステップB36にジャンプする。
【0069】
ステップB36に進むと、CPU43は、最終15ラウンドであるか否かを判別する(ステップB36)。なお、ステップB36の判別処理は、最終15ラウンド目は、Vゾーン26への入賞による継続条件成立は無効になり、大入賞口15,16を通じて入球した球が10個に達するか、或いは、羽根11,12の開閉動作回数が18回に達するかの何れか一方が成立した時点で、15回目の大入賞口15,16の1連続開放動作の終了となるからである。
【0070】
最終15ラウンドでなければ、CPU43は、ステップB36を偽と判別してステップB37に進み、V入賞フラグがセットされているか否かを判別する(ステップB37)。今回サイクルのラウンド終了判定処理にて、V入賞が検出された場合には、ステップB35の処理によってV入賞フラグがセットされている。CPU43は、V入賞フラグがセットされている場合には、ステップB37を真と判別してステップB40に進み、第1ソレノイド30をオフすることで大入賞口15,16を閉鎖し(ステップB40)、ラウンド終了フラグに「1(終了)」をセットし(ステップB41)、ラウンド終了判定処理を終えて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。したがって、1ラウンド〜14ラウンドにおいては、V入賞が検出された時点で大入賞口15,16を閉鎖して今回のラウンドが終了となる。
【0071】
一方、V入賞フラグがセットされていない場合には、CPU43は、ステップB37を偽と判別してステップB38に進む。また、ステップB36において、最終15ラウンドであると判別された場合、ステップB36を真と判別してステップB38にジャンプする。CPU43は、入賞数カウンタの値が10に達しているか否かを判別する(ステップB38)。1ラウンド中の大入賞口15,16への入賞数が10個に達している場合、CPU43は、ステップB38を真と判別してステップB40に進み、第1ソレノイド30をオフすることで大入賞口15,16を閉鎖し(ステップB40)、ラウンド終了フラグに「1(終了)」をセットし(ステップB41)、ラウンド終了判定処理を終えて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。したがって、全てのラウンドにおいて、大入賞口15,16へ入賞した球数が10に達した時点で大入賞口15,16を閉鎖して今回のラウンドが終了となる。
【0072】
一方、1ラウンド中の大入賞口15,16への入賞数が10個に達していない場合には、CPU43は、ステップB38を偽と判別してステップB39に進む。CPU43は、開閉回数カウンタの値が18に達しているか否かを判別する(ステップB39)。開閉回数カウンタの値が18に達している場合、CPU43は、ステップB39を真と判別してステップB40に進み、第1ソレノイド30をオフすることで大入賞口15,16を閉鎖し(ステップB40)、ラウンド終了フラグに「1(終了)」をセットし(ステップB41)、ラウンド終了判定処理を終えて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。したがって、全てのラウンドにおいて、羽根11,12の開閉動作回数が規定の18回に達した時点で大入賞口15,16を閉鎖して今回のラウンドが終了となる。
【0073】
なお、前述のように、ラウンド終了と判定された場合には、大入賞口15,16が閉鎖され、大入賞口15,16の連続開閉動作が中止される。一方、開閉回数カウンタの値が18に達していない場合、CPU43は、ステップB39を偽と判別してラウンド終了判定処理を終えて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。ラウンド終了判定処理でラウンド終了と判定されない場合には、大入賞口15,16の連続開閉動作は続行となる。
【0074】
図16は、CPU43が実行する継続判定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。なお、継続判定処理は、ラウンド終了判定処理に引き続いて実行される(図13参照)。CPU43は、継続判定処理を開始すると、まず、ラウンド終了フラグに「1(終了)」がセットされているか否かを判別する(ステップB51)。前述のように、ラウンド終了判定処理でラウンド終了と判定された場合にのみ、ラウンド終了フラグに「1」がセットされる。CPU43は、ラウンド終了フラグに「1(終了)」がセットされていない場合、ステップB51を偽と判別し、継続判定処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。従って、ラウンド終了判定処理でラウンド終了と判定されない場合には、継続判定処理は、実質的に行われない。
【0075】
一方、ラウンド終了フラグに「1(終了)」がセットされている場合には、CPU43はステップB51を真と判別し、ステップB52に進み、最終15ラウンドであるか否かを判別する(ステップB52)。最終15ラウンドである場合、CPU43は、ステップB52を真と判別してステップB61に進み、ラウンド終了フラグを0クリアし(ステップB61)、ステップB62にジャンプし、大当り遊技終了フラグに「1(終了)」をセットし(ステップB62)、継続判定処理を終了して大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。したがって、最終15ラウンドが終了した時点で大当り遊技が終了となる。
【0076】
一方、最終15ラウンドでない場合、CPU43は、ステップB52を偽と判別してステップB53に進み、連続開閉動作処理における動作状態を規定する動作フラグが「3」(インターバル中)であるか否かを判別する(ステップB53)。ラウンド終了判定処理でラウンド終了と判定されたことによって、継続判定処理を実質的に開始した時点では、動作フラグの値は、「1(開放中)」又は「2(閉鎖中)」のうちのいずれかとなっている。CPU43は、ステップB53を偽と判別してステップB54に進む。
【0077】
ステップB54に進むと、CPU43は、タイマT1にラウンド間のインターバル時間t7(この実施形態では3.7秒としてある)に対応する値をセットし(ステップB54)、連続開閉動作処理における動作状態を規定する動作フラグに「3(インターバル中)」をセットし(ステップB55)、継続判定処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。なお、動作フラグに「3(インターバル中)」がセットされた結果、図14の連続開閉処理では、CPU43は、ステップB11を偽、ステップB21を偽、ステップB27を偽と判別する処理ルーチンを繰り返すことになる(連続開閉動作の中止)。
【0078】
なお、ラウンド間のインターバル時間t7は、大入賞口15,16の閉鎖時からのVゾーン26への入賞によるVゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効時間でもある。継続判定処理において、次サイクル以降、CPU43は、ラウンド終了フラグが「1」及び動作フラグが「3」に基いて、上記インターバル時間t7が経過するまでの間、ステップB51を真、ステップB52を偽、ステップB53を真、ステップB56のタイマT1がアップしたか否かの判別を偽と判別する処理ルーチンと、ステップB57にてV入賞があればステップB57を真と判別してV入賞フラグに1をセットする一方(ステップB58)、V入賞がなければステップB57を偽と判別する処理ルーチンとを繰り返す。
【0079】
そして、ラウンド間のインターバルt7が経過すると、タイマT1がアップすることになり、CPU43は、ステップB56を真と判別するとステップB59に進み、ラウンド終了フラグを0クリアし(ステップB59)、V入賞フラグに「1」がセットされているか否かを判別する(ステップB60)。
【0080】
V入賞フラグがセットされている場合には、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効時間或いは1ラウンド中においてVゾーン26に打球の入賞があったことになり、この場合には、次のラウンドの継続条件の成立となり、CPU43は、ステップB60を真と判別し、連続開閉動作処理のステップB14にジャンプし(図14参照)、ステップB14乃至ステップB17を行ってラウンド開始条件を設定し、ステップB18〜ステップB20を行って次のラウンドの大入賞口15,16の連続開閉動作を開始する。なお、ラウンド終了フラグが0クリアされる結果、次周期以降において、継続判定処理は実質的に行われない。
【0081】
一方、V入賞フラグがセットされていない場合には、Vゾーンセンサ29の入賞検出信号を有効とする有効時間或いは1ラウンド中においてVゾーン26に打球の入賞がなかったことになり(所謂パンク状態)、この場合には、次のラウンドの継続条件の不成立となり、CPU43は、ステップB60を偽と判別してステップB62にジャンプし、大当り遊技終了フラグに「1(終了)」をセットし(ステップB62)、継続判定処理を終了して大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。したがって、1ラウンド中及びラウンド間のインターバル時間中においてV入賞がない場合、大当り遊技が終了となる。
【0082】
図17は、CPU43が実行する大当り遊技終了処理のサブルーチンを示すフローチャートである。なお、大当り遊技終了処理は、継続判定処理に引き続いて実行される(図13参照)。CPU43は、大当り遊技終了処理を開始すると、まず、大当り遊技終了フラグに「1(終了)」がセットされているか否かを判別する(ステップB71)。前述のように、大当り遊技終了フラグは、継続判定処理で大当り遊技終了と判定された場合にのみ、「1」がセットされる。CPU43は、大当り遊技終了フラグに「1(終了)」がセットされていない場合、ステップB71を偽と判別し、大当り遊技終了処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。従って、継続判定処理で大当り遊技終了と判定されない場合には、大当り遊技終了処理は、実質的に行われない。
【0083】
一方、大当り遊技終了フラグに「1(終了)」がセットされている場合には、CPU43はステップB71を真と判別してステップB72に進み、大当り遊技終了フラグを0クリアして初期状態に戻し(ステップB72)、連続開閉動作処理における動作状態を規定する動作フラグを0クリアして初期状態に戻し(ステップB73)、大当り遊技処理に関する実行フラグF2を0クリアして初期状態に戻し(ステップB74)、ステップB75に進む。
【0084】
ステップB75以下の処理は、始動口入賞(始動口センサ53,54の打球検出信号の検知)から大入賞口15,16の開放動作の開始までのインターバル時間を延長させる起因となる所定の遊技条件の成立に関する処理である。
【0085】
ステップB75に進むと、CPU43は、総入賞数カウンタの値が予め定めた数である110以上であるか否かを判別する(ステップB75)。大当り遊技中において大入賞口15,16に入賞した総入賞数が予め定めた数「110」に達していない場合、CPU43は、ステップB75を偽と判別してステップB79に進み、始動口入賞から1回開放動作の開始までのインターバル時間の設定に関わる設定フラグを「0」クリアし(ステップB79)、即ち、通常状態を設定し、大当り遊技終了処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。
【0086】
一方、大当り遊技中において大入賞口15,16に入賞した総入賞数が予め定めた数「110」に達している場合、CPU43は、ステップB75を真と判別してステップB76に進み、インターバル時間用乱数カウンタの値を読み出す(ステップB76)。なお、インターバル時間用乱数カウンタの値は、メインルーチンで行われる乱数更新処理(図示せず)において、例えば、乃至9の範囲内で+1ずつ更新アップされるものである。但し、更新アップした該カウンタの値が10となると、に書き換えられる。
【0087】
次いで、CPU43は、総入賞数カウンタの値が予め定めた数である120以上であるか否かを判別する(ステップB77)。大当り遊技中において大入賞口15,16に入賞した総入賞数が、「110」以上であるが予め定めた数「120」に達していない場合、CPU43は、ステップB77を偽と判別してステップB78に進む。CPU43は、ステップB78に進むと、読み出したインターバル時間用乱数カウンタの値が当選であるか否かを判別する(ステップB78)。なお、ステップB78における当選であるか否かの判定は、当選確率50%で判定される。本実施形態では、インターバル時間用乱数カウンタの値が「1」〜「5」の何れかである場合に当選と判定するものとする。読み出したインターバル時間用乱数カウンタの値が当選である場合、CPU43はステップB78を真と判別してステップB81に進み、設定フラグに「1」をセットし(ステップB81)、即ち、延長状態を設定し、大当り遊技終了処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。
【0088】
一方、ステップB78において、読み出したインターバル時間用乱数カウンタの値が外れである場合、CPU43はステップB78を偽と判別してステップB79に進み、設定フラグを「0」クリアし(ステップB79)、即ち、通常状態を設定し、大当り遊技終了処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。
【0089】
また、大当り遊技中において大入賞口15,16に入賞した総入賞数が、予め定めた数「120」以上である場合、CPU43は、ステップB77を真と判別してステップB80に進む。
【0090】
CPU43は、ステップB80に進むと、読み出したインターバル時間用乱数カウンタの値が当選であるか否かを判別する(ステップB80)。なお、ステップB80における当選であるか否かの判定は、当選確率80%で判定される。本実施形態では、インターバル時間用乱数カウンタの値が「1」〜「8」の何れかである場合に当選と判定するものとする。読み出したインターバル時間用乱数カウンタの値が当選である場合、CPU43はステップB80を真と判別してステップB81に進み、設定フラグに「1」をセットし(ステップB81)、即ち、延長状態を設定し、大当り遊技終了処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。
【0091】
一方、ステップB80において、読み出したインターバル時間用乱数カウンタの値が外れである場合、CPU43はステップB80を偽と判別してステップB79に進み、設定フラグを「0」クリアし(ステップB79)、即ち、通常状態を設定し、大当り遊技終了処理を抜けて大当り遊技処理のメインルーチンに戻る。
【0092】
このように、大当り遊技中において大入賞口15,16に入賞した総入賞数が多いか少ないかによって、当り外れの抽選で当選する確率が異なり、しかも、総入賞数が多ければ抽選で当選する確率が高く、総入賞数が少なければ抽選で当選する確率がそれよりも低くなるので、遊技者は、大当り遊技の遊技結果を好結果にしようとするため、遊技の興趣が一層盛り上げことができる。
【0093】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態では、所定の遊技条件の成立として、大当り遊技中において大入賞口15,16に入賞した総入賞数が予め定めた数に達している場合として説明してあるが、これはあくまでも一つの形態であり、例えば、所定の遊技条件の成立は、単に、大当り遊技の終了時としたり、大当り遊技において消化したラウンド数が予め定めた数に達している場合としたり、1回開放動作及び/または2回開放動作においてVゾーンに入賞した場合とする等、大当り遊技に関わる遊技条件を含むものである。
【0094】
また、上述した実施形態では、所定の遊技条件の成立として、大当り遊技中において大入賞口15,16に入賞した総入賞数が予め定めた数に達している場合に当り外れの抽選を行い、抽選において当選となった場合に、前記インターバル時間を延長させるものとしているが、抽選は行わず、上述した所定の遊技条件の成立を以って直接前記インターバル時間を延長させるものとしてもよい。
【0095】
なお、始動口入賞(始動口センサ53,54の打球検出信号の検知)から大入賞口15,16の開放動作の開始までのインターバル時間の変更期間は、適宜設定してよい。インターバル時間の変更期間は、例えば、次の大当りまでとしてもよいし、或いは、大当り遊技終了後、始動入賞した回数が予め定めた所定回数分に達するまでとしてもよいし、始動入賞した回数が予め定めた所定回数分に達する前に、再度大当りとなった場合、残り分を繰り越すようにしてもよい。例えば、インターバル時間の変更期間を、大当り遊技終了後、始動入賞した回数が予め定めた所定回数10回までとしてある場合、大当り遊技終了後、7回目の始動入賞で大当りとなった場合、残り分の3回を大当り遊技終了後に繰り越すようにしてもよい。また、大当り遊技において再度、抽選で当選した場合、残り分の3回を今回の当選によって与えられる10回分に加算し、大当り遊技終了後、13回分の始動入賞するまでとしてもよい。
【0096】
その他、前記インターバル時間が延長された旨を報知手段(報知ランプ等)により遊技者に報知する構成とするとよい。なお、実施形態の電動役物装置8において報知手段は具体的に特定していないが、一例として、図3に示すランプ39を報知手段として用い、ランプ39を点灯させ、キャラクタ体20の背後の空洞部38を明るく光らせることで、遊技者にインターバル時間が延長されたことを報知する。また、数字が表示可能である表示器を報知手段として用い、遊技者にインターバル時間を数字(例えば、インターバル時間が3秒であれば「3」のように)で報知する。この構成によれば、インターバル時間が具体的に遊技者に認知されやすく、打球発射時のモータからの振動に合わせて大入賞口が開放するまでの間に大入賞口への入賞角度を適切に合わせるだけの余裕ができる。
【0097】
さらに、打球の打ち出しに適した時期を音声により報知するようにしてもよい。例えば、本実施形態で記載したようにインターバル時間が3秒のとき、打出しから大入賞口15,16への到達時間が2秒かかるとした場合、3秒後に打出せるように打ち出しタイミングを「さん」、「にー」、「打て!!」といったように、音声でカウントダウンする。したがって、音声により打ち出しタイミングが報知されるので、タイミングが取りやすい。
【0098】
また、インターバル時間が延長状態にある場合であって、開放動作が終了するまでの間に、始動入賞したときは、その始動入賞に対する大入賞口の開放動作の権利を記憶保留し、今回の大入賞口の開放動作の終了後、保留した権利に基く大入賞口の開放動作を開始するように構成する。そして、現在の1回開放動作が終了してから、保留した1回開放動作を続けて開始する。従来、始動入賞してから閉放動作終了までの期間に始動入賞した場合は、払出しについては与えられるが1回開放動作の権利はない。したがって、インターバル期間が長くなると始動入賞したのに払い出しのみ行われる可能性が多くなる。しかし、始動入賞を保留し、現在の1回開放動作が終了した後で保留分の1回開放動作を実行することで、せっかくの始動入賞を無駄にしたという残念な気持ちになることを排除できる。
また、現在のチャンスを逃したとしても次のチャンスがあるという安心感(余裕)を持てる。
【0099】
さらに、始動入賞に基く開放動作中にV入賞することで大当りが発生した場合、大当り遊技中の始動入賞の保留については、大当り終了後、保留分の開放動作を開始するように構成すればよい。なお、保留ランプを設けて点灯すると、始動入賞が保留されていることがわかりやすくてよい。
【0100】
【発明の効果】
請求項1に記載の構成によれば、所定の遊技条件の成立に基いて、打球検出信号の検知から入賞装置の入賞口の拡開動作の開始までのインターバル時間を延長させるので、遊技者に入賞口を狙い撃ちできる余裕を与え、遊技の興趣を盛り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるパチンコ遊技機に配備された遊技盤面の正面図
【図2】実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤面に配設された電動役物装置(特別入賞装置)の正面図
【図3】図2のA−A線縦断面図
【図4】入賞したパチンコ球の移動態様を説明するための電動役物装置(特別入賞装置)の斜視図(第1可動片19が開放状態であり、第2可動片34が非突出状態)
【図5】入賞したパチンコ球の移動態様を説明するための電動役物装置(特別入賞装置)の斜視図(第1可動片19が開放状態であり、第2可動片34が突出状態)
【図6】実施形態のパチンコ遊技機に配備された制御系の概略構成を示すブロック図
【図7】同上の実施形態における大当り遊技状態における大入賞口の開閉動作の一態様を示すタイムチャート
【図8】同上の実施形態における通常状態時における始動口への入賞に基いて実行される大入賞口の1回開放動作の一態様を示すタイムチャート
【図9】同上の実施形態における遊技者に有利となるインターバル時間の延長状態時における始動口への入賞に基いて実行される大入賞口の1回開放動作の一態様を示すタイムチャート
【図10】実施形態のパチンコ遊技機に配備された制御回路部のCPUが実行する処理のメインルーチンの概略を表したフローチャート
【図11】同上のCPUが実行するインターバル時間設定処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図12】同上のCPUが実行する大入賞口の1回開放動作処理のフローチャート
【図13】同上のCPUが実行する大当り遊技処理のメインルーチンを表したフローチャート
【図14】同上のCPUが実行する連続開閉動作処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図15】同上のCPUが実行するラウンド終了判定処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図16】同上のCPUが実行する継続判定処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図17】同上のCPUが実行する大当り遊技終了処理のサブルーチンを示すフローチャート
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
3 レール
4 遊技領域
5 ハンドル
6 上皿
7 下皿
8 電動役物装置(入賞装置)
9 始動口
10 始動口
11 羽根
12 羽根
13 天入賞口
14 図柄表示器
15 大入賞口
16 大入賞口
17 検出部
18 大入賞口センサ
19 第1可動片
20 キャラクタ体
21 上棚部
22 突出部
23 突出部
24 膨出部
25 下棚部
26 特定入賞区域
27 普通入賞区域
28 誘導部
29 Vゾーンセンサ
30 第1ソレノイド
31 モータ
32 トルク伝達機構
33 孔部
34 第2可動片
35 従動部
36 直動カム
37 第2ソレノイド
38 空洞部
39 ランプ
40 凸部
41 振り分け部
42 制御回路部
43 CPU
44 RAM
45 ROM
46 入力ポート
47 出力ポート
48 モータ駆動回路部
49 ソレノイド駆動回路部
50 ランプ点灯回路部
51 表示回路部
52 バス
53 始動口センサ
54 始動口センサ
55 始動口センサ

Claims (1)

  1. 始動口に対して設けられた始動口センサの打球検出信号を契機として予め定めた開放期間入賞口を拡開動作させる入賞装置を有する弾球遊技機において、
    前記始動口センサによる前記打球検出信号の検知から前記入賞口の拡開動作の開始までのインターバル時間として打球が前記始動口に入賞したことがわかってからでは前記入賞口を狙い打ちできないインターバル時間である第1インターバル時間と前記第1インターバル時間よりも長く、打球が前記始動口に入賞したことがわかってから、前記入賞口を狙い打ちできる第2インターバル時間とが設けられ、
    所定の遊技条件の成立に基いて抽選を行うと共に前記抽選で当選した場合に、前記入賞口の開放期間は変えずに、前記第2インターバル時間に変更することにより前記インターバル時間を延長させる時間変更手段を備えた、
    とを特徴とする弾球遊技機。
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