JP4637395B2 - 携帯電話端末及び情報指定端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールの受信及び他の端末との間でデータの送受信が可能な携帯電話端末、及び携帯電話端末とデータの送受信を行う情報指定端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話端末内に格納された電話帳などの内部データの編集作業は、パーソナルコンピュータ(パソコン)等の端末機器と携帯電話端末をシリアルケーブルなどで接続し、上記内部データをパソコンへ読出して編集した後、携帯電話端末へ書込むことで行っていた。又、携帯電話端末Aから他の携帯電話端末Bへ電話帳データを移動(転送)させる場合、携帯電話端末Aの電話帳データを一旦パソコンに取りこみ、次にそのパソコンから携帯電話端末Bに電話帳データを書き込むといった手順で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した携帯電話端末の場合、読出しや書込みを行うデータを有している携帯電話端末を手元に置き、端末機器との接続や各種操作を行う必要があるので、外部からの遠隔操作でデータの読出しや書込みを行うことができなかった。特に、携帯電話端末を保有したユーザが任意に移動可能であることを考えると、データの読出しや書込みの度に携帯電話端末を1箇所に集めてデータ編集作業を行うのはきわめて不便である。
【0004】
さらに、データの編集が可能なのは、電話帳、メール、スケジュールなど携帯電話端末のユーザに公開されているデータだけであり、一方、固有内部データはテストモードのような特殊な動作モードにおいてのみ読出しや書込みが可能であるので、ユーザが読出しや書込みが行えない問題があった。そのため、固有内部データの編集を希望する場合、ユーザは専用の設備がある携帯端末メーカ等へ携帯電話端末を発送し、作業を依頼する必要があった。
【0005】
本発明は、携帯電話端末における上記した課題を解決し、容易、迅速かつ柔軟にデータの読出しや書込みが可能な携帯電話端末、及び情報指定端末の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、以下の手段を採用した。
本発明に係る携帯電話端末は、電子メールを受信可能な携帯電話端末であって、所定のデータを格納する記憶部と、前記データの読出し指定命令が記述されているスクリプトが含まれた電子メールを受信した場合に、前記スクリプトを読取るとともに、前記指定命令に基づいて、前記記憶部に格納されたデータが共有データである場合に当該データを読出すスクリプト処理部と、前記読出したデータをスクリプトで記述するスクリプト作成部と、前記スクリプト作成部が記述したスクリプトを、返信電子メールとして前記電子メールの送信元に送信するメール送信部とを備えたことを特徴とする。
このようにすると、電子メールに含まれるスクリプトに読出し指定命令が記述されているので、スクリプト処理部がスクリプトを読取るだけで、その指定に従い記憶部のデータを読出す。そして、スクリプト作成部は、読出したデータをスクリプト記述し、返信電子メールとして送信するので、返信電子メールを受信した端末ではスクリプトを読取るだけで、外部から自動的に携帯電話端末側の読出しデータを取得することができる。
【0007】
本発明に係る携帯電話端末は、電子メールを受信可能であって、所定のデータを格納する記憶部と、データの書込み指定命令、及び該指定に対応するデータの内容が記述されているスクリプトが含まれた電子メールを受信した場合に、前記スクリプトを読取るとともに、前記データが共有データである場合に、前記指定命令に基づいて、前記記憶部に前記データを書込むスクリプト処理部とを備えたことを特徴とする。
このようにすると、電子メールに含まれるスクリプトに書込み指定命令及び該指定に対応するデータの内容が記述されているので、スクリプト処理部がスクリプトを読取るだけで、その指定に従い記憶部にデータを書込む。従って、外部から自動的に携帯電話端末側にデータを書込むことができる。
【0008】
また、前記記憶部は、前記電子メールの受信を許容するメール送信元を格納しており、前記スクリプト処理部は、受信した電子メールの送信元が前記記憶部に格納されたメール送信元と一致するか否かを判定し、一致した場合に前記スクリプトを読取ることを特徴とする。
このようにすると、不正な送信元から送信された電子メールにより、携帯電話端末の内部データが書き換えられることを防止できる。
【0009】
また、前記電子メールに基づいて前記記憶部に前記データを書込んだ旨を、前記データ毎にスクリプトを用いて作成するスクリプト作成部と、前記作成したスクリプトを、応答電子メールとして前記電子メールの送信元に送信するメール送信部をさらに備えたことを特徴とする。
このようにすると、電子メールに基づいて携帯電話端末が書込み指定命令を実行したか否かを、携帯電話端末側から電子メールの送信元に知らせることができる。この際、命令を実行した旨をスクリプトで記述しているので、電子メールの送信元はスクリプトを読取るだけで、その旨を知ることができる。
【0010】
また、前記携帯電話端末に対して前記電子メールを送信し、前記携帯電話端末から前記応答電子メールを受信し、前記電子メールの送信時に、当該電子メールに含まれている指定命令の情報を記憶する記憶部と、前記応答電子メールの受信時に、当該応答電子メールに含まれているスクリプトを読取り、前記記憶部に記憶された対応する指定命令に所定の識別情報を関連付ける制御部とを備えたことを特徴とする。
このようにすると、電子メールの送信元は、電子メールによる携帯電話端末への命令の指定が確実に実行されたか否かを確認することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、各図を参照して説明する。図1は、本発明にかかる携帯電話端末20に所定のデータの読出し指定や書込み指定をする場合のシステム全体を示す構成ブロック図である。この図において、携帯電話端末20は、移動体通信網110を介してインターネット等のネットワーク100に接続されている。一方、パーソナルコンピュータ等からなる端末70、及び携帯電話端末80は、データの読出しや書込みを携帯電話端末20に指定する端末(情報指定端末)であり、端末70は直接ネットワーク100に接続され、携帯電話端末80は移動体通信網110を介してネットワーク100に接続されている。携帯電話端末20、80としては、例えばCDMA方式の携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等を用いることができる。
【0012】
ここで、詳しくは後述するが、本発明においては、読出し指定や書込み指定を含む電子メールEを他の端末70、80から携帯電話端末20に送信することによって、携帯電話端末20のデータの読出しや書込みを外部からできる点に特徴がある。そこで、以降の説明では必要に応じて、電子メールEによる読出しや書込み指定を行う端末70、80を「親機」と称し、携帯電話端末20を「子機」と称することとする。なお、子機側から所定の応答電子メールFや返信電子メールGが親機へ送信されることがあるが、これについては後述する。
【0013】
図2は、親機と子機間での情報のやりとりの流れを示す図であり、情報のやりとりはすべて後述のスクリプトを含む電子メールで行われる。
【0014】
親機が子機のメモリ(記憶部)内のデータの読出しを希望する場合は、親機は読出しコマンドを含む電子メールを送信し、子機はこのコマンドに従ってメモリ内のデータを読出して親機に送信する(図2(1))。
【0015】
親機が子機のメモリ内へデータの書込みを希望する場合は、親機は書込みデータを特定した書込みコマンドを含む電子メールを送信し、子機はこのコマンドに従ってメモリ内にデータを書込む。又、子機は書込み成功の旨を応答コマンドとして親機に送信する(図2(2))。
【0016】
次に、本発明の携帯電話端末20の一実施の形態を、構成ブロック図3、図4を参照して説明する。
【0017】
図3において、携帯電話機20は、全体を制御する制御部2、各種データを格納する記憶部(メモリ)4、液晶パネル等からなる表示部6、無線アンテナ10a、無線アンテナ10aを介して信号を送受信する無線送受信部10、その信号を処理する信号処理部12、入力キー14、コーデック16、音声信号を入出力するスピーカ16a及びマイクロフォン16bとを備えている。
【0018】
ここで、アンテナ10aは、基地局との間で無線信号を送受信するようになっている。又、制御部2は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。CPUは所定の制御プログラムに従った演算処理を行い、ROMには制御プログラムや制御データが格納され、RAMには演算処理に必要な各種データが一時的に読書きされる。記憶部(メモリ)4には所定のデータ等が格納される。
【0019】
図4は、制御部2及び記憶部4の詳細な構成を示すブロック図である。この図において、制御部2は、プロトコル部2a、表示制御部2b、入力制御部2c、スクリプト処理部2d、スクリプト作成部2e、認証データ編集部2fを備えている。又、記憶部4内には、読出しや書込みがされるデータ領域4aと、後述するメール送信元リスト(認証データ)が格納される認証データ記憶部4b、及びスクリプトテーブル4cが設けられている。
【0020】
プロトコル部(メール送信部)2aは、発着信の際の音声データや電子メールのやりとりを信号処理部12との間で行い、また、所定の電子メールを上記メール送信元に送信する。表示制御部2bは、表示部6へ所定の表示処理を行う。入力制御部2cは、入力キー14からの入力に応じて所定の処理を行う(例えば入力情報に対応する電話番号の発呼等)。認証データ編集部2fは、入力キー14からの入力に応じて、認証データ記憶部4bのメール送信元リストの編集(追加、変更、削除等)を行う。
【0021】
スクリプト処理部2dは、受信した電子メールに後述するスクリプトが含まれているかを判定し、含まれている場合はスクリプトを読取り、スクリプトに記述されている指定命令に従って記憶部4(データ領域4a)のデータの読出しや書込みをする。
【0022】
スクリプト作成部2eは、スクリプトテーブル4cから所定のスクリプトのフォーマットを取得し、このフォーマットに従って読出したデータをスクリプト記述する。スクリプト記述されたデータは、返信電子メールとして送信される。又、同様にして取得した別のスクリプトのフォーマットに従い、応答コマンドをスクリプト作成する。なお「応答コマンド」は、親機の電子メールによるデータの読出しや書込みが成功した旨を子機から親機に知らせる命令であり、応答電子メールとして送信される。
【0023】
次に、携帯電話端末20側で、電子メールの受信に応じてデータの読出しや書込みを行う場合の処理について、図5〜図9を参照して説明する。
【0024】
図5は、電子メールEの本文(文書)の構成を示しており、文書90はスクリプトを用いて記述されている。ここで、スクリプト(言語)とは、コンピュータに処理を実行させるための命令を、HTML(Hyper Text Markup Language)と同様なタグ(識別子)と、ソースコードとを用いて記述したものであり、電子メールの受信端末側では文書を読取るだけで、コンピュータにコンパイルしなくとも処理を実行させることができるようになっている。つまり、電子メールEを受信した携帯電話端末20に対し、自動的に電子メールの記述内容を実行させることができるという利点がある。また、スクリプトはタグにより記述されているので、電子メールの送信側と受信側で端末の種別が異なっている場合でも、上記命令を知らせることができる。
【0025】
文書90において、<script>90aは開始タグを、</script>90cは終了タグを表す。各コマンドはタグ90aと90cに挟まれて記述される。<cmd>〜</e>タグ90bはコマンドを示し、各タグの間に所定のソースコード(rdphone)あるいはデータの格納先を示す情報(11)が記述される。そして、タグ90bのコマンドは「電話帳に格納された呼出し番号11のデータを読出せ」という命令(つまり、読出しコマンド)を示している。なお、書出しコマンドの場合は、<cmd>タグの後にデータ書出しを指示するソースコードが記述される。
【0026】
次に、携帯電話端末20内での電子メールE(スクリプト)の受信処理について、図6を参照して説明する。この図において、まず、電子メールEを受信すると(ステップS200)、プロトコル部2aは当該電子メールEのヘッダからメール送信元の情報を取得するとともにメール本文を抽出し、スクリプト処理部2dに送信元とメール本文とを渡す(ステップS202)。
【0027】
スクリプト処理部2dは、メール本文がスクリプトで記述されているか(スクリプトメールか)否かを判定する(ステップS204)。この判定は、メール本文に<script>なる開始タグがあるか否かを読取ることで行い、開始タグがあればステップS204で「Yes」と判定する。
【0028】
ステップS204で「Yes」であれば、スクリプト処理部2dは、取得した(メールの)送信元に基づいて認証を行う(ステップS206)。認証は、取得した送信元が認証データ記憶部4bに登録されたメール送信元リストに該当するか否かに基づいて行い、該当しない場合は「No」としてステップS214のスクリプト破棄の処理を行う。
【0029】
一方、ステップS206で認証を確認できた場合(「Yes」の場合)、スクリプト処理部2dは、スクリプトで記述された文書を読取る(ステップS208)。さらに、スクリプト処理部2dは、読取った文書の文法エラーの有無を適宜判定し(ステップS210)、文法エラーなしと判定した場合は、読取った文書の命令を(スクリプト)実行する(ステップS212)。一方、ステップS210で「No」であれば、上述のステップS214のスクリプト破棄処理を行い、処理を終了する。
【0030】
次に、上記ステップS212でのスクリプト実行処理の詳細を、図7を参照して説明する。まず、スクリプト処理部2dは、読取ったスクリプトに読出しコマンドが含まれているかを判定する(ステップS300)。この判定は、上述の<cmd>〜</e>タグ内のソースコードに基づいて行われる。ステップS300で「No」であれば、読出しコマンドでないとしてステップS302以降へ移る。
【0031】
ステップ300で「Yes」であれば、スクリプト処理部2dは、読出しを指示されたデータが共有データであるかを判定する(ステップS304)。ここで、「共有データ」とは、データの読出しや書込みが許可されたデータである。ステップS304で「No」であれば読出しを行わずに処理を終了する。ステップ304で「Yes」であれば、スクリプト処理部2dは、該当するデータを記憶部4(のデータ領域4a)から読出す(ステップS306)。
【0032】
次に、スクリプト作成部2eは、読出したデータに対応したスクリプトのフォーマットをスクリプトテーブル4cから取得し(ステップS308)、読出したデータをこのフォーマットに関連付けてスクリプトを記述する(ステップS310)。ここで、ステップS308及びS310の処理の詳細について、図8及び図9を用いて説明する。
【0033】
図8は、読出したデータ(電話帳の呼出し番号11のデータ)30の構成と、このデータに対応するスクリプトのフォーマット35を示す図である。データ30は、このデータのカテゴリ(グループ)を示すフィールド30a、名前を示すフィールド30b、よみを示すフィールド30c、電話番号を示すフィールド30d、電子メールアドレスを示すフィールド30e、備考欄を示すフィールド30fからなる。各フィールドには図示した情報(テキストデータ)が記録されている。一方、このデータの構成に対応したスクリプトのフォーマット35には、各フィールド30a〜30fに対応したタグが割り当てられている。つまり、グループには<group>タグ35aが、名前には<Name>タグ35bが、よみには<Yomi>タグ35cが、電話番号には<phonenum>タグ35dが、電子メールアドレスには<mail>タグ35eが、備考欄には<note>タグ35fが、それぞれ割り当てられている。
【0034】
図9は、上記したスクリプトのフォーマット35にデータ30を関連付けて記述されるスクリプト92を示す図である。この図において、開始タグ92a及び終了タグ92cは既に説明したものである。そして、コマンドを示す<cmd>〜</e>タグ92bの間には、<group>〜<note>タグからなるスクリプトのフォーマット35が記述され、各タグに続いてデータ30内の各情報が記述されている(関連付けられている)。このようにすると、スクリプト内の各タグに対応したデータの属性等が該タグで指定されているので(図8におけるデータとタグとの対応)子機から読出したデータの属性等を親機が容易に知ることができ、又その属性等に従って親機内の所定の記憶部内の適切な領域にデータを自動的に書込むことができる。
【0035】
そして、図7に戻り、スクリプト作成部2eは、このようにして記述されたスクリプトを本文とする返信電子メールを作成し(ステップS312)、メール送信部2aはこのメールを親機へ送信する(ステップS314)。このように、読出したデータをタグと関連付けてスクリプト記述し、返信電子メールとして送信することにより、返信電子メールを受信した端末ではタグに指定された命令に基づいて、自動的に携帯電話端末のデータを取得し、格納することができる。
【0036】
一方、ステップS300で「No」の場合、スクリプト処理部2dは、読取ったスクリプトに書込みコマンドが含まれているかを判定する(ステップS302)。この判定は、上述の<cmd>〜</e>タグ内のソースコードに基づいて行われる。ステップS302で「No」であれば処理を終了する。
【0037】
ステップS302で「Yes」であれば、スクリプト処理部2dはステップS320の処理を行う。ここで、読取ったスクリプトにおいて、書込みコマンドには、図9に示したのと同様な各種タグ(図9の<group>〜<note>に相当)と、それに関連付けられたデータの内容(図8のフィールド30a〜30fの各情報に相当)が含まれている。従って、スクリプト処理部2dは、上記各種タグからデータの種別や各情報に対応するフィールド等を抽出、判定する(ステップS320)。
【0038】
次に、スクリプト処理部2dは、書込みを指示されたデータが共有データであるかを判定する(ステップS322)。そして、ステップS322で「No」であれば処理を終了し、「Yes」であれば、スクリプト処理部2dは、ステップS320での抽出判定結果に基づいて、該当するデータをスクリプトから取得し、記憶部4(のデータ領域4a)の所定の格納領域に書込む(ステップS324)。例えば、スクリプトに記述されたデータが上記図8のフィールド30aに対応するデータであれば、データ領域4aにおけるフィールド30aにデータを書込む。このようにすると、スクリプト内の各タグに対応したデータの属性等が該タグで指定されているので(図8におけるデータとタグとの対応に相当)、携帯電話端末側の記憶部内の適切な領域にデータを書込むことができ、書込み不能になったり書込みエラーになることが少なくなる。
【0039】
次に、スクリプト作成部2eは、データの書込み成功の旨の応答コマンドをスクリプト作成し、さらにこのコマンドを含む応答電子メールを作成する (ステップS326)。メール送信部2aは、応答電子メールを親機へ送信し(ステップS328)、処理を終了する。
【0040】
なお、スクリプト作成部2eは、読出しコマンド又は書込みコマンドの実行処理が終了したことを確認した場合に、ステップS326で応答コマンドを作成する。応答コマンドは、スクリプトテーブル4cにスクリプトのフォーマットとして格納されており、例えば図10に示すスクリプトで記述されている。応答コマンドには、読出しコマンド又は書込みコマンドが成功した旨を示す応答コマンド94(図10(1))、読出しコマンド又は書込みコマンドの処理を拒絶した旨を示す拒絶応答コマンド96(図10(2))の2種類がある。
【0041】
次に、応答電子メールを受信する親機での処理について図11〜図13を参照して説明する。
【0042】
まず、図11に示すように、親機から子機へ電子メールを送信するに際し、親機(のユーザ)はスクリプトを作成する(ステップS400)。このスクリプトは、上記したデータの読出しや書込みコマンドを含んでいる。次に、親機のユーザは所定の操作により、作成したスクリプト中の読出しや書込みコマンドの情報(コマンドの名前、種別)をメモリ(指定端末記憶部)に保存する(ステップS402)。そして、上記スクリプトを含む電子メールを対象となる子機に送信する(ステップS404)。
【0043】
図12は、ステップS402で親機のメモリに保存されたデータ(ファイル)40の構成を示す図である。この図において、フィールド40aには電子メールの送信先(子機)が記録され、フィールド40bには送信日が記録され、また、フィールド40cには電子メールに含まれるコマンドの種類(名前、及びデータの種類等)が記録されている。なお、フィールド40dには、子機側からの応答結果を記録するようになっている。
【0044】
そして、電子メールを受信した子機側では、図7のステップS326に従って、応答コマンドを含む応答電子メールを作成し、親機へ送信する。この、応答電子メールを受信した親機では、図13に示す処理を行う。まず、親機の制御部(子機と同様のスクリプト処理部を備える)は、子機からの応答電子メールに応答コマンドが含まれているか否かを判定する(ステップS500)。そして、ステップS500で「Yes」であれば、制御部は親機のメモリ内に上記図12のファイルが存在するか、つまりコマンド名が保存されているか否かを判定する(ステップS502)。次に、ステップS502で「Yes」であれば、制御部は、メモリ内の該当するコマンド名に対して応答があった旨をマーク(識別情報を記録)し(ステップS504)、処理を終了する。例えば、図12に示した例では、子機Aから書込みコマンドを実行した旨の応答コマンドが送信され、親機の制御部はフィールド40dの対応する領域に応答コマンド「あり」を記録する。このようにして、電子メールを送信した親機は、コマンドが確実に子機で実行されたか否かを確認することができる。
【0045】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記した例では、1つの電子メールには1つの読出し又は書込みコマンドのみが記述され、子機側では各コマンドの実行の有無を択一的に行ったが(例えば図7のステップS300、S302等)、電子メールに複数の読出しコマンドや書込みコマンドが記述されていてもよく、この場合は子機側ではすべてのコマンドを順次実行すればよい。
【0046】
又、上記した実施形態では、子機側が書込みコマンドを実行した場合に応答電子メールを送信したが、子機が読出しコマンドを実行した場合にも応答電子メールを送信するようにしてもよい。又、子機が読出しコマンドを実行した場合に送信する返信電子メールに応答コマンドを含めることで、応答電子メールの代わりとすることも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る携帯電話端末によれば、電子メールに含まれるスクリプトに読出し指定命令が記述されているので、スクリプト処理部がスクリプトを読取るだけで、その指定に従い記憶部のデータを読出す。そして、スクリプト作成部は、読出したデータをスクリプト記述し、返信電子メールとして送信するので、返信電子メールを受信した端末ではスクリプトを読取るだけで、外部から自動的に携帯電話端末側の読出しデータを取得することができる。従って、外部から容易、迅速かつ柔軟に携帯電話端末のデータの読出しができる。
【0048】
本発明に係る携帯電話端末によれば、電子メールに含まれるスクリプトに書込み指定命令及び該指定に対応するデータの内容が記述されているので、スクリプト処理部がスクリプトを読取るだけで、その指定に従い記憶部にデータを書込む。従って、外部から容易、迅速かつ柔軟に携帯電話端末にデータの書込みができる。
【0049】
そして、以上のことにより、携帯電話端末と他の情報指定端末との間で、データ交換用の専用機器を介さず、又、両者が直接同じ場所にいなくともデータの交換や同期が容易に行える。例えば携帯電話間でアドレス帳の電子データを交換したり、移動端末のハードウェア設定を遠隔設定できる。さらに、電子メールにスクリプトを付加して送受信するので、端末間でのオペレーティングシステム等の相違に関係なくやりとりができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の携帯電話端末を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 親機と子機間での情報のやりとりを示す模式図である。
【図3】 携帯電話端末の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3の詳細説明図である。
【図5】 電子メールの本文(スクリプト)の構成を示す図である。
【図6】 受信した電子メールの読取り、及びスクリプトの実行処理フローを示す図である。
【図7】 スクリプトの実行処理の詳細フローを示す図である。
【図8】 子機側で返信電子メールを作成する際のデータとスクリプトの対応を示す図である。
【図9】 返信電子メールに含まれるスクリプトを示す図である。
【図10】 応答コマンドの構成を示す図である。
【図11】 親機での電子メール作成及び送信のフローを示す図である。
【図12】 親機のメモリに格納されたデータの構成を示す図である。
【図13】 応答電子メールを受信した親機での処理フローを示す図である。
【符号の説明】
2 制御部
2a プロトコル部(メール送信部)
2d スクリプト処理部
2e スクリプト作成部
4 記憶部
4a データ記憶領域
4b 認証データ記憶部
4c スクリプトテーブル
6 表示部
12 信号処理部
14 入力キー
20 携帯電話端末
Claims (5)
- 電子メールを受信可能な携帯電話端末であって、
所定のデータを格納する記憶部と、
前記データの読出し指定命令が記述されているスクリプトが含まれた電子メールを受信した場合に、前記スクリプトを読取るとともに、前記指定命令に基づいて、前記記憶部に格納されたデータが共有データである場合に当該データを読出すスクリプト処理部と、
前記読出したデータをスクリプトで記述するスクリプト作成部と、
前記スクリプト作成部が記述したスクリプトを、返信電子メールとして前記電子メールの送信元に送信するメール送信部とを備えたことを特徴とする携帯電話端末。 - 電子メールを受信可能な携帯電話端末であって、
所定のデータを格納する記憶部と、
データの書込み指定命令、及び該指定に対応するデータの内容が記述されているスクリプトが含まれた電子メールを受信した場合に、前記スクリプトを読取るとともに、前記データが共有データである場合に、前記指定命令に基づいて、前記記憶部に前記データを書込むスクリプト処理部とを備えたことを特徴とする携帯電話端末。 - 前記記憶部は、前記電子メールの受信を許容するメール送信元を格納しており、
前記スクリプト処理部は、受信した電子メールの送信元が前記記憶部に格納されたメール送信元と一致するか否かを判定し、一致した場合に前記スクリプトを読取ることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話端末。 - 請求項2に記載の携帯電話端末において、
前記電子メールに基づいて前記記憶部に前記データを書込んだ旨を、前記データ毎にスクリプトを用いて作成するスクリプト作成部と、
前記作成したスクリプトを、応答電子メールとして前記電子メールの送信元に送信するメール送信部をさらに備えたことを特徴とする携帯電話端末。 - 請求項4に記載の携帯電話端末に対して前記電子メールを送信し、前記携帯電話端末から前記応答電子メールを受信する情報指定端末であって、
前記電子メールの送信時に、当該電子メールに含まれている指定命令の情報を記憶する指定端末記憶部と、
前記応答電子メールの受信時に、当該応答電子メールに含まれているスクリプトを読取り、前記指定端末記憶部に記憶された対応する指定命令に所定の識別情報を関連付ける制御部とを備えたことを特徴とする情報指定端末。
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