2006年後半から、キャリアを変更しても今までと同じ電話番号を継続して利用できる「ナンバーポータビリティ(Mobile Number Portability : MNP)」と云う制度が導入されるため、今後、携帯電話機のキャリアを変更するユーザが増加することが予想される。このように、携帯電話機のユーザがキャリアを変更した場合、今まで登録していたURLとはキャリアが異なるため、登録していたURLに応じたウェブサイトへのアクセスが困難になると云う問題がある。
即ち、キャリア変更を行う場合、以前に使用していたキャリア用の携帯電話機のアドレス帳に含まれる情報は少なくとも、新たなキャリア用の携帯電話機へ移行できることが想定されるが、アドレス帳に登録されるURLは基本的に、以前に使用していたキャリア用URLであるため、以前のキャリア用URLはキャリア移行後の新たな携帯電話機で使用できず、今まで登録していたURLのウェブサイトへ容易にアクセスできなくなる。また、移行する携帯電話機の機種によっては、ブックマークに含まれる情報も、新たなキャリア用の携帯電話機へ移行できる場合も想定されるが、ブックマークに登録されるURLも基本的に、以前に使用していたキャリア用URLであるため、アドレス帳の場合と同様に、キャリア移行後は今まで登録していたURLのウェブサイトへ容易にアクセスできない。
なお、移行後のキャリアの携帯電話機で、移行前に登録していたウェブサイトの移行後のキャリア用のURL又は振り分け用URLを検索することも勿論可能であるが、ウェブサイトの検索の仕方(操作手順および操作インターフェース等)はキャリアごとに相異するので、ユーザが検索操作にとまどうことが予想される。そのため、検索が上手く行かなかったユーザの中には、今まで登録していたウェブサイトの利用をあきらめるものも現れることが想定でき、この場合、キャリア移行時にユーザの利便性を確保できないと云う問題がある。
なお、上述した各問題に対して、特許文献1に係る内容を利用することも想定されるが、キャリア移行後にサーバ装置に設けられたユーザ領域に初めてアクセスする場合は、やはり、ユーザ領域に対応した移行後のキャリア用のURLが必要になる。そのため、移行後のキャリア用のURLを特定してURLの手入力を行う作業がユーザに要求されると云う問題があり、また、特許文献1では、サーバ装置にユーザ領域を確保する必要がるため、サーバ装置が有する記憶領域に対するユーザ領域の確保負担が大きい問題もある。
さらに、URLをアドレス帳に登録できる機種では、ブックマークへのURL登録と同等の容易な操作レベルで、URLをアドレス帳へ登録できないと云う実情がある。そのため、キャリアに依存せずに閲覧が可能な勝手サイトが盛況であること等に対応して、閲覧中のサイトページのURL(勝手サイトのURLを含む)をアドレス帳へ簡単に登録したいと云うユーザのニーズに十分に対応できていない問題が生じている。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、振り分け用URL又はキャリア移行後のURLを、キャリア移行前の携帯電話機のアドレス帳又はブックマークに容易に登録できるようにして、キャリア移行後も移行前に登録していたウェブサイトへスムーズにアクセスできるようにしたアドレス情報登録方法、アドレス情報登録システム及び携帯電話機を提供することを目的とする。
また、本発明は、各種URLを容易にアドレス帳へ登録できるようにしたアドレス情報登録方法、アドレス情報登録システム及び携帯電話機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係るアドレス情報登録方法は、表示部及び登録テーブルを有して、携帯電話機向けの通信サービスを提供する複数の通信事業体の中の一つに対応する携帯電話機が、サーバ装置が設けるウェブサイトに係るネットワーク上の場所を表すアドレス情報を前記登録テーブルに登録するアドレス情報登録方法において、前記サーバ装置は、前記携帯電話機からのアクセスに応じて、選択可能な登録選択部を配置すると共に、前記携帯電話機が対応する通信事業体と相異する通信事業体用のアドレス情報を前記登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページに応じたページデータを前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、前記ページデータを受信して前記表示部に前記サイトページを表示した状態で、前記登録選択部の選択を受け付けた場合、前記登録選択部に関連付けた前記アドレス情報を登録テーブルに登録することを特徴とする。
さらに、本発明に係るアドレス情報登録方法は、前記携帯電話機は、登録テーブルとしてアドレス情報の登録が可能なアドレス帳テーブルを有し、前記登録選択部の選択を受け付けた場合、登録先として前記アドレス帳テーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示し、前記選択メニューで前記アドレス帳テーブルの選択を受け付けた場合、前記アドレス情報を前記アドレス帳テーブルに登録することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係るアドレス情報登録方法は、前記携帯電話機は、登録テーブルとしてアドレス情報の登録が可能なブックマークテーブルを有し、前記登録選択部の選択を受け付けた場合、登録先として前記ブックマークテーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示し、前記選択メニューで前記ブックマークテーブルの選択を受け付けた場合、前記アドレス情報を前記ブックマークテーブルに登録することを特徴とする。
また、本発明に係るアドレス情報登録方法は、表示部及びアドレス帳テーブルを有する携帯電話機が、サーバ装置が設けるウェブサイトに係るネットワーク上の場所を表すアドレス情報を前記アドレス帳テーブルに登録するアドレス情報登録方法において、前記サーバ装置は、前記携帯電話機からのアクセスに応じて、選択可能な登録選択部を配置すると共に、前記携帯電話機が対応する通信事業体と相異する通信事業体用のウェブサイトの名称を表すサイト名情報および前記ウェブサイトに係るアドレス情報を前記登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページに応じたページデータを前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、前記ページデータを受信して前記表示部に前記サイトページを表示した状態で、前記登録選択部の選択を受け付けた場合、前記登録選択部に関連付けたサイト名情報を前記アドレス帳テーブルに名称として登録すると共に、前記登録選択部に関連付けたアドレス情報を、名称として登録した前記サイト名情報と対応付けて前記アドレス帳テーブルに登録することを特徴とする。
また、本発明に係るアドレス情報登録方法は、表示部及び登録テーブルを有して、携帯電話機向けの通信サービスを提供する複数の通信事業体の中の一つに対応する携帯電話機が、ネットワーク上に設けられたウェブサイトに係る場所を表すアドレス情報を前記登録テーブルに登録するアドレス情報登録方法において、前記携帯電話機は、対応する通信事業体と相異する通信事業体用のアドレス情報を前記表示部に選択可能に表示し、表示したアドレス情報が選択された場合、選択されたアドレス情報の登録先として前記登録テーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示し、前記選択メニューで前記登録テーブルの選択を受け付けた場合、前記アドレス情報を前記登録テーブルに登録することを特徴とする。
さらに、本発明に係るアドレス情報登録方法は、前記携帯電話機が、前記登録テーブルとしてアドレス情報の登録が可能なアドレス帳テーブルを有し、登録先として前記アドレス帳テーブルの選択を受け付ける前記選択メニューを表示し、前記選択メニューで前記アドレス帳テーブルの選択を受け付けた場合、前記アドレス情報を前記アドレス帳テーブルに登録することを特徴とする。
また、本発明に係るアドレス情報登録方法は、前記携帯電話機は、前記登録テーブルとしてアドレス情報の登録が可能なブックマークテーブルを有し、登録先として前記ブックマークテーブルの選択を受け付ける前記選択メニューを表示し、前記選択メニューで前記ブックマークテーブルの選択を受け付けた場合、前記アドレス情報を前記ブックマークテーブルに登録することを特徴とする。
また、本発明に係るアドレス情報登録システムは、表示部及び登録テーブルを備え、携帯電話機向けの通信サービスを提供する複数の通信事業体の中の一つに対応する携帯電話機が、サーバ装置が設けるウェブサイトに係るネットワーク上の場所を表すアドレス情報を前記登録テーブルに登録するアドレス情報登録システムにおいて、前記サーバ装置は、選択可能な登録選択部を配置すると共に、前記携帯電話機が対応する通信事業体と相異する通信事業体用のアドレス情報を前記登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページに応じたページデータを記憶する手段と、前記携帯電話機からのアクセスに応じて、前記ページデータを前記携帯電話機に送信する手段とを備え、前記携帯電話機は、前記ページデータを受信して前記表示部に前記サイトページを表示した状態で、前記登録選択部の選択を受け付けた場合、前記登録選択部に関連付けたアドレス情報を前記登録テーブルに登録する手段を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係るアドレス情報登録システムは、表示部及びアドレス帳テーブルを有する携帯電話機が、サーバ装置が設けるウェブサイトに係るネットワーク上の場所を表すアドレス情報を前記アドレス帳テーブルに登録するアドレス情報登録システムにおいて、前記サーバ装置は、選択可能な登録選択部を配置すると共に、前記携帯電話機が対応する通信事業体と相異する通信事業体用のウェブサイトの名称を表すサイト名情報および前記ウェブサイトに係るアドレス情報を前記登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページに応じたページデータを記憶する手段と、前記携帯電話機からのアクセスに応じて、前記ページデータを前記携帯電話機に送信する手段とを備え、前記携帯電話機は、前記ページデータを受信して前記表示部に前記サイトページを表示した状態で、前記登録選択部の選択を受け付けた場合、前記登録選択部に関連付けたサイト名情報を前記アドレス帳テーブルに名称として登録すると共に、前記登録選択部に関連付けたアドレス情報を、名称として登録した前記サイト名情報と対応付けて前記アドレス帳テーブルに登録する手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る携帯電話機は、表示部及び登録テーブルを備え、携帯電話機向けの通信サービスを提供する複数の通信事業体の中の一つに対応して、ネットワーク上に設けられたウェブサイトに係る場所を表すアドレス情報を前記登録テーブルに登録することが可能な携帯電話機において、対応する通信事業体と相異する通信事業体用のアドレス情報を、選択可能に配置した登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページを前記表示部に表示した状態で、前記登録選択部の選択を受け付けた場合、前記登録選択部に関連付けた前記アドレス情報を登録テーブルに登録する手段を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電話機は、表示部及びアドレス帳テーブルを備え、ネットワーク上に設けられたウェブサイトに係る場所を表すアドレス情報を前記アドレス帳テーブルに登録することが可能な携帯電話機において、対応する通信事業体と相異する通信事業体用のウェブサイトの名称を表すサイト名情報および前記ウェブサイトに係るアドレス情報を、選択可能に配置した登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページを前記表示部に表示した状態で、前記登録選択部の選択を受け付けた場合、前記登録選択部に関連付けたサイト名情報を前記アドレス帳テーブルに名称として登録すると共に、前記登録選択部に関連付けた前記アドレス情報を、名称として登録した前記サイト名情報と対応付けて前記アドレス帳テーブルに登録する手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る携帯電話機は、表示部及び登録テーブルを有し、携帯電話機向けの通信サービスを提供する複数の通信事業体の中の一つに対応して、ネットワーク上に設けられたウェブサイトに係る場所を表すアドレス情報を前記登録テーブルに登録することが可能な携帯電話機において、対応する通信事業体と相異する通信事業体用のアドレス情報を前記表示部に選択可能に表示する処理を行う手段と、表示したアドレス情報が選択された場合、選択されたアドレス情報の登録先として前記登録テーブルの選択を受け付ける選択メニューを前記表示部に表示する処理を行う手段と、前記選択メニューで前記登録テーブルの選択を受け付けた場合、前記アドレス情報を前記登録テーブルに登録する手段と、を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、サーバ装置が設けるウェブサイトのサイトページに、各通信事業体(各キャリア)への振り分け用アドレス情報を、選択可能に配置した登録選択部に関連付けて埋め込んでおくと共に、そのサイトページを表示する携帯電話機で登録選択部の選択を受け付けると、埋め込んだアドレス情報が携帯電話機の登録テーブルに登録される。そのため、キャリアの移行時に、移行前の携帯電話機が有する登録テーブルに登録された情報を、移行後の新たな携帯電話機の登録テーブルに移せば、新たな携帯電話機の登録テーブルには自然と振り分け用アドレス情報が含まれることになる。その結果、キャリア移行後の携帯電話機でも、登録テーブルに含まれる振り分け用アドレス情報に基づいて、今まで利用していたウェブサイトへスムーズにアクセスでき、ユーザの利便性を維持することが可能になる。なお、登録テーブルとしては、携帯電話機が有するアドレス情報の登録が可能なアドレス帳テーブル又はブックマークテーブルが該当する(以下、同様)。
本発明にあっては、サーバ装置が設けるウェブサイトのサイトページに、携帯電話機が対応する通信事業体(キャリア)と相異する通信事業体用のアドレス情報を、選択可能に配置した登録選択部に関連付けて埋め込んでおくと共に、そのサイトページを表示する携帯電話機で登録選択部の選択を受け付けると、埋め込んだアドレス情報が携帯電話機の登録テーブルに登録される。そのため、キャリアの移行先に応じたアドレス情報をウェブサイトに埋め込んでおけば、キャリア移行前の時点において、移行前の携帯電話機の登録テーブルに移行先のキャリアに応じたアドレス情報を登録できるため、キャリア移行時に登録テーブルに登録された情報を移すだけで、キャリア移行後の新たな携帯電話機の登録テーブルに、移行したキャリア向けのアドレス情報が含まれる。その結果、キャリア移行後の携帯電話機でも、登録テーブルに含まれるアドレス情報に基づいて、今まで利用していたウェブサイトへスムーズにアクセスでき、ユーザの利便性を維持できる。
本発明にあっては、登録選択部の選択を受け付けた場合、登録先としてアドレス帳テーブルを選択する選択メニューを表示するので、ユーザの携帯電話機の使い方、キャリア移行前のユーザが使用する携帯電話機の仕様、キャリア移行後の携帯電話機の仕様等に合わせて、アドレス情報の登録先が選択可能になり、ユーザのニーズに合わせたアドレス情報の移行を実現できる。例えば、ネットワーク接続でもアドレス帳を主に利用するユーザは、アドレス帳テーブルにアドレス情報を登録すれば、ユーザの使い方に応じてアドレス情報の移行を行うことができる。
また、本発明にあっては、登録選択部の選択を受け付けた場合、登録先としてブックマークテーブルを選択する選択メニューを表示するので、ユーザの携帯電話機の使い方、キャリア移行前のユーザが使用する携帯電話機の仕様、キャリア移行後の携帯電話機の仕様等に合わせて、アドレス情報の登録先が選択可能になり、ユーザのニーズに合わせたアドレス情報の移行を実現できる。例えば、ブックマークテーブルに含まれる情報の移行が可能な機種でキャリア移行を行うユーザの場合は、ブックマークテーブルにアドレス情報を登録しておけば、移行後も登録していたアドレス情報を用いて利用頻度の高いウェブサイトへ容易にアクセスすることが可能になる。
本発明にあっては、アドレス情報を、選択可能に配置した登録選択部に関連付けて埋め込んでおくと共に、そのサイトページを表示する携帯電話機で登録選択部の選択を受け付けると、埋め込んだアドレス情報が携帯電話機のアドレス帳テーブルに登録される。そのため、従来のアドレス帳へURLが登録可能な携帯電話機では、編集機能等を用いてURLをアドレス帳へ登録していた操作が、登録選択部の選択と云う簡単な選択操作のみで完了可能となり、勝手サイトのURL等を容易にアドレス帳テーブルへ登録可能になる。
本発明にあっては、サイト名情報が、登録選択部に関連付けてウェブサイトに埋め込んであり、携帯電話機で登録選択部の選択を受け付けた場合、アドレス情報に加えてサイト名情報も登録されるので、登録されたウェブサイトをサイト名情報に基づいて特定しやすくなり、ユーザの利便性を向上できる。即ち、アドレス情報は、アルファベット及び数字が羅列されたものであるため、アドレス情報だけではウェブサイトの中身を特定することは一般に困難であるが、サイト名情報をアドレス情報と一緒に登録することで、登録されているアドレス情報に対応するウェブサイトの中身をサイト名情報で容易に判別できる。
本発明にあっては、携帯電話機で選択可能に表示された振り分け用のアドレス情報が選択された場合、登録テーブルへの登録又はアドレス情報を用いたアクセスを選択できる選択メニューを表示するので、アドレス情報の登録先をユーザのニーズに応じて自由に選べると共に、ウェブサイトへアクセスすることまで選べて、登録を行わない場合の処理にも柔軟に対応できる。なお、携帯電話機で振り分け用のアドレス情報を選択可能に表示する状況としては、様々な場合が考えられ、例えば、ユーザが手入力で振り分け用のアドレス情報を選択可能に表示すること、他のユーザから受信したメール内容に記載された振り分け用のアドレス情報を選択可能に表示すること、アクセスしたウェブサイトに記載された振り分け用のアドレス情報を選択可能に表示することなどが挙げられる。
また、本発明にあっては、携帯電話機が対応するキャリアと相異するキャリア用のアドレス情報が選択された場合、アドレス帳テーブルへの登録を選択できる選択メニューを表示するので、アドレス情報の登録先をユーザのニーズに応じて自由に選ぶことができる。
さらに、本発明にあっては、登録先としてアドレス帳テーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示するので、ユーザの携帯電話機の使い方、キャリア移行前後の携帯電話機の仕様等に合わせて、アドレス情報の登録先を適宜選択可能となり、ユーザの使い勝手に合わせたアドレス情報の移行を実現できる。
さらにまた、本発明にあっては、登録先としてブックマークテーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示するので、ユーザの携帯電話機の使い方、キャリア移行前後の携帯電話機の仕様等に合わせて、アドレス情報の登録先が選択可能になる。
本発明にあっては、携帯電話機で選択可能に表示されたアドレス情報が選択された場合、アドレス帳テーブルへの登録又はアドレス情報を用いたアクセスを選択できる選択メニューを表示するので、アドレス帳テーブルへの容易な登録又はウェブサイトへのアクセスをユーザが自由に選べる。
本発明にあっては、各キャリアへの振り分け用アドレス情報を登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページを携帯電話機で表示した状態で、登録選択部の選択を受け付けると、埋め込んだアドレス情報が携帯電話機の登録テーブルに登録されるので、キャリア移行後の携帯電話機で利用できるアドレス情報をキャリア移行の際、スムーズに移すことができる。
また、本発明にあっては、使用中の携帯電話機が対応するキャリアと相異するキャリア用のアドレス情報を登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページを携帯電話機で表示した状態で、登録選択部の選択を受け付けると、埋め込んだアドレス情報が携帯電話機の登録テーブルに登録されるので、キャリア移行後の携帯電話機で利用できるアドレス情報をキャリア移行の際、スムーズに移すことができる。
さらに、本発明にあっては、登録選択部の選択を受け付けた場合、アドレス帳テーブルへの登録を選択する選択メニューを表示するので、ユーザの使い勝手に合わせて登録先を選択でき、ウェブサイトへのアクセスにアドレス帳テーブルを用いるユーザに対して好適な処理を提供できる。
さらにまた、本発明にあっては、登録選択部の選択を受け付けた場合、ブックマークテーブルへの登録を選択する選択メニューを表示するので、ブックマークテーブルへスムーズにアドレス情報を登録でき、ブックマークテーブルを主に利用するユーザに対して好適な処理を提供できる。
本発明にあっては、アドレス情報を、選択可能に配置した登録選択部に関連付けて埋め込んでおくと共に、そのサイトページを表示する携帯電話機で登録選択部の選択を受け付けると、埋め込んだアドレス情報を携帯電話機のアドレス帳テーブルに登録するので、簡単な選択操作のみでアドレス情報を携帯電話機のアドレス帳テーブルに登録できる。
また、本発明にあっては、サイト名情報を登録選択部に関連付けてサイトページに埋め込むので、アドレス情報を登録する際にサイト名情報も登録でき、登録したアドレス情報に対応するウェブサイトの内容をサイト名情報で容易に把握できる。
また、本発明にあっては、携帯電話機で選択可能に表示された振り分け用のアドレス情報が選択された場合、登録テーブルへの登録又はアドレス情報を用いたアクセスを選択できる選択メニューを表示するので、アドレス情報の登録先と、ウェブサイトへのアクセスとをユーザのニーズに合わせて選択可能な状況を提供できる。
さらに、本発明にあっては、携帯電話機が対応するキャリアと相異するキャリア用のアドレス情報が選択された場合、登録テーブルへの登録を選択できる選択メニューを表示するので、アドレス情報の登録先をユーザのニーズに応じて自由に選択できる。
本発明にあっては、登録先としてアドレス帳テーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示するので、アドレス帳テーブルへ容易にアドレス情報を登録できる。
また、本発明にあっては、登録先としてブックマークテーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示するので、アドレス情報を確実にブックマークテーブルへ登録できる。
さらに本発明にあっては、携帯電話機で選択可能に表示されたアドレス情報が選択された場合、アドレス帳テーブルへの登録又はアドレス情報を用いたアクセスを選択できる選択メニューを表示するので、アドレス帳テーブルへの容易な登録又はウェブサイトへのアクセスを、ユーザの希望に応じて容易に選択できる状況を提供できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るアドレス情報登録システム1の全体的な構成を示している。アドレス情報登録システム1は、サーバ装置10が設ける携帯電話機向けのウェブサイトに応じた振り分け用URLを、携帯電話機3のアドレス帳又はブックマークへ登録可能にするものである。第1実施形態は、図14で示した場合と同様にキャリアとしてA社、B社およびC社が存在する例であり、図1では、A社関門交換機2及び中継機2A〜2Nを含むA社通信網のみを示し、B社及びC社の通信網の図示は省略している。また、図1中の携帯電話機3はA社用の機種であり、A社通信網を経由して広域のネットワークNWに接続されたサーバ装置10へアクセス可能になっている。
図2は、サーバ装置10の主要な内部構成を示している。サーバ装置10には汎用のサーバコンピュータが適用されており、ウェブサイトのコンテンツ提供サービスの運営を行う事業体がサーバ装置10の管理を行っている。サーバ装置10は、様々な制御処理を行うMPU11を、内部バス10aを介して通信インタフェース12、RAM13、ROM14、及びハードディスク装置15と接続した構成になっている。
通信インタフェース12は、ネットワークNWを経由して各キャリア用の携帯電話機からのアクセスを受け付けて各種データの送受信を行う手段に相当し、例えば、携帯電話機からのアクセス要求と共に端末情報を受信して、ウェブサイトに係るサイトページのデータを送信する処理等を行う。また、RAM13は、MPU11の処理に伴って生じるデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM14は、MPU11が行う基本的な処理内容を規定したプログラムを予め記憶している。ハードディスク装置15は、サーバ装置10を作動させる上で、必要な各種処理内容を規定したシステムプログラム20を記憶すると共に、ネットワーク上に設けたウェブサイトの中身に係るウェブサイトコンテンツデータ21等を記憶する手段に相当する。なお、ウェブサイトコンテンツデータ21は、ウェブサイトを構成する複数のサイトページのページ内容(ページコンテンツ)を表すページデータ21a〜21nの集合体になっている。
図3(a)は、サーバ装置10が設けるウェブサイトを構成するトップページ30(サイトページ)を携帯電話機3の表示部4で表示した状態を示している。第1実施形態のサーバ装置10は、楽曲データの配信が可能なウェブサイトを設けており、トップページ30は、そのウェブサイトを閲覧する際、最初にアクセス元の携帯電話機へ送信されるページデータ21aに応じたものであり、携帯電話機で表示された状態で選択可能な複数の第1ボタン30a〜第3ボタン30cをページ上に配置した構成になっている。
第1ボタン30aは、新曲を紹介するサイトページにリンクしたボタンであり、第2ボタン30bは、曲検索を行うサイトページにリンクしたボタンである。また、第3ボタン30cは登録選択部に該当し、図3(b)に示すサイト名及びURLとの関連付け(リンク)が行われている。サーバ装置10が設けるウェブサイトの各サイトページ(トップページ30も含む)は、携帯電話機向けウェブサイト用のマークアップ言語(例えばHTML:Hyper markup Language)での記述により作成されたものになっている。
例えば、トップページ30では、上述した各ボタン30a〜30cは、ボタンを表す画像の位置を規定するマークアップ言語の記述によりトップページ30のページ画面上に配置されている。また、第3ボタン30cと、図3(b)のサイト名及びURLとのリンクもマークアップ言語の記述により規定されている。なお、図3(b)のサイト名の中身として記述されている「楽曲ダウンロードサイト」と云う記述は、ウェブサイトの名称を表すサイト名情報に相当し、URLとして記述されている「http://poke.jp/pokemelo/」は、図15に示すA社〜C社への振り分け用URL(振り分け用アドレス情報)に相当している。これらのサイト名情報及び振り分け用URLは、所定の識別タグで囲まれて区別可能に記述されてウェブサイトのトップページ30に埋め込まれた状態になっている。さらに、第3ボタン30cに対しては、第3ボタン30cが選択された場合は、携帯電話機の選択メニューが立ち上がるように、携帯電話機側の処理を開始させるトリガー用のコマンドもマークアップ言語の記述により埋め込まれている。
このようなトップページ30のURLは、図15の各キャリア用のURL(http://a-poke.jp/pokemelo/、http://b-poke.jp/pokemelo/、http://c-poke.jp/pokemelo/)と、振り分け用URL(http://poke.jp/pokemelo/)とがそれぞれ対応付けられている。従って、ハードディスク装置15に記憶されるシステムプログラム20は、サーバ装置10が各キャリア用のURLでアクセスを受けると、アクセス元の携帯電話機へ各キャリアの通信網を通じてトップページ30に応じたページデータ21aを送信する制御をMPU11が行うことを規定している。また、振り分け用URLでサーバ装置10がアクセス(アクセス要求)を受けた場合、システムプログラム20は、アクセス要求と共にサーバ装置10が受信する端末情報の内容に基づいてMPU11がアクセス元の携帯電話機に対応するキャリアを判別し、判別したキャリア用のURLへアクセスを振り分ける処理を行うことも規定している。なお、アクセスをキャリア用のURLへ振り分けた後は、各キャリア用のURLでアクセスを受けた場合と同様の処理を行うことになる。
一方、図4は、ユーザが使用する携帯電話機3の内部構成を示すブロック図である。携帯電話機3は、各種制御処理を行うCPU3aに、通信部3b、RAM3c、ROM3d、表示用インタフェース3e、操作部インタフェース3f、音出力処理部3g、音入力処理部3i及び記憶部3kを内部バス16で接続した構成になっている。
通信部3bは、図1に示す多数の中継基地局2A、2B・・・と無線通信を行い、広域のネットワークNWに接続される様々な機器との間でデータ等の送受信を行う。本実施形態では、携帯電話機3が通信部3bを用いて図1のサーバ装置10にアクセスし、サーバ装置10が設けるウェブサイトへのアクセス要求およびROM3dに記憶される端末情報6の送信、並びにサーバ装置10から送られるウェブサイトのページデータ21a〜21n等の受信を行う。RAM3cはCPU3aの処理に従うデータ及びフォルダ等を一時的に記憶する。また、ROM3dはCPU3aが行う基本的な処理内容を規定したプログラム等を予め記憶すると共に、ウェブサイトへのアクセス要求の際に送信される端末情報6(携帯電話機3を識別する情報)を予め記憶している。
また、表示用インタフェース3eは、携帯電話機3の筐体外面に配置される表示部4と接続され、サーバ装置10から送信される各種ページデータに対する表示処理を行い、表示部4に図3(a)等に示すページデータ21aに応じたトップページ30を表示すると共に、図5(a)(b)、図6(a)等に示すような記憶部3kに記憶するテーブルに応じたブックマーク40およびアドレス帳41等の表示も行う。操作部インタフェース3fは、携帯電話機3の筐体表面に設けられた上下左右キー、決定キーおよび数字キー等の多数の操作キーからなる操作部5と接続されており、操作部5でユーザから受け付けた操作内容をCPU3aへ伝える。なお、操作部5では、表示部4で表示した画面中の選択部分(例えば、図3(a)に示すトップページ30の第3ボタン30c)を選択する操作も受付可能になっている。
音出力処理部3gは、スピーカ3hが接続されており、通話時の音声出力、楽曲データの音声出力に係る処理を行ってスピーカ3hから音声を出力するものである。また、音入力処理部3iはマイク3jと接続されており、通話時のユーザが話す音声の入力を行う。
さらに記憶部3kは、端末プログラム7、ブックマークテーブル8およびアドレス帳テーブル9等を記憶している。記憶部3kに記憶される端末プログラム7は、携帯電話機3に係る各種機能が実現されるように、CPU3aを各種手段として作動させるための制御処理内容を規定したプログラム部分(アプリ)の集合体であり、携帯電話機3の通話および通信に係る制御処理、ブックマーク登録処理、アドレス帳登録処理、ブックマークテーブル8およびアドレス帳テーブル9に登録された内容の表示及び更新処理、並びに各種メニューに対する表示処理および選択受付処理等を規定している。なお、端末プログラム7には、図7に示す選択メニュー45のような各種メニューに応じたメニュー画面データ7aも含まれており、この選択メニュー45等が関係するURL登録処理の詳細に関しては後述する。
また、ブックマークテーブル8は、ブックマーク登録処理の登録先となるテーブルであり、ウェブサイトのサイト名及びURLをヒモ付けた状態で登録できるテーブル構造になっている。なお、ブックマークテーブル8に登録されることは、記憶部3kに記憶されることと同意である(アドレス帳テーブル9も同様)。
図5(a)は、ブックマークテーブル8の登録内容に応じたブックマーク40を表示部4で表示した状態を示している。ブックマーク40は、ブックマークテーブル8に登録されたサイト名を抽出して羅列し、選択対象となるサイト名を囲うように上下できる選択枠40aを配置したものであり、端末プログラム7に含まれるブックマーク用のプログラムの規定内容に基づきCPU3aにより作成されている。なお、ブックマーク40を表示した状態で、選択枠40aを上下させる操作を操作部5に含まれる上下キーで受け付けることで、操作欄40aで囲まれたサイト名が選択対象となり、その状態で操作部5に含まれる決定キーの押し下げ操作が行われることで、携帯電話機3(CPU3a)は、選択対象のサイト名の選択を受け付けたことになる。選択を受け付けると、CPU3aは選択対象のサイト名にヒモ付けされたURLを用いて、ネットワーク接続を行ってウェブサイトへのアクセス処理を行う。
一方、記憶部3kに記憶されるアドレス帳テーブル9は、アドレス帳登録処理の登録先となるテーブルであり、登録対象ごとに名称、電話番号、メールアドレス、URLおよび住所等の事項を対応付けて登録できるようになっている。なお、登録対象は全ての事項に内容を登録しなくてもよい。
図6(a)は、アドレス帳テーブル9の登録対象の中から名称のみを抽出して作成されるアドレス帳41を表示部4で表示した状態を示しており、アドレス帳41は、端末プログラム7に含まれるアドレス帳用のプログラムの規定内容に基づきCPU3aにより作成されている。アドレス帳41は、上部に「あ行」「か行」および「さ行」等を選択できる五十音選択欄41aを設けると共に、選択中の行(図6(a)では「あ行」)に含まれる名称を羅列した羅列欄41bを設けた構成になっており、羅列欄41bには、上述したブックマーク40と同様に上下可能な選択枠41cが配置され、いずれか一つの名称を上述した選択部5での操作により選択できるようになっている。
図6(b)は、図6(a)のアドレス帳41の中の一つの名称(赤井氏)が選択された場合にCPU3aの処理によりアドレス帳テーブル9の登録内容に基づき作成される詳細アドレス帳42を表示部4で表示した状態を示している。この詳細アドレス帳42も、アドレス帳用のプログラムの規定内容に基づきCPU3aにより作成されており、図6(a)のアドレス帳41で選択された名称に対応付けた電話番号、メールアドレスおよびURL等がアドレス帳テーブル9から抽出されて羅列されたものになっている。
次に、本発明に係るURLの登録処理について説明する。第1実施形態に係るURLの登録処理は、サーバ装置10が設けるウェブサイトの図3(a)に示すトップページ30と、携帯電話機3に記憶される端末プログラム7に含まれるURL登録処理が連動することで行われる。
具体的には、携帯電話機3がサーバ装置10にアクセスして図3(a)に示すトップページ30を表示部4に表示した状態で、操作部5を通じて第3ボタン30cの選択を受け付けると、第3ボタン30cに埋め込まれたコマンドに基づきCPU3aがメニュー画面データ7aを記憶部3kから読み出し、図7に示すように、トップページ30に重ねて選択メニュー45を表示する処理を行う。
図7に示す選択メニュー45は、アクセス中のウェブサイトのURLを登録する対象としてブックマーク(ブックマークテーブル8)を選択する第1欄45aと、アドレス帳(アドレス帳テーブル9)を選択する第2欄45bが設けてあり、各欄45a、45bは操作部5に含まれる上下キーおよび決定キーにより選択可能になっている。
第1欄45aの選択を受け付けた場合、携帯電話機3のCPU3aは、端末プログラム7に含まれるブックマーク登録処理を開始し、トップページ30に埋め込まれているサイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)およびサイト名情報に相当する振り分け用URL(http://poke.jp/pokemelo/)をヒモ付けた状態でブックマークテーブル8に登録(記憶部3kに記憶)する。ブックマークテーブル8への登録後、所定の操作を行って表示部4での表示内容をブックマークに切り替えると、図5(b)に示すように、ブックマーク40の中に、新たに登録されたサイト名(楽曲ダウンロードサイト)が挙がった状態になる。
また、図7に示す選択メニュー45で、第2欄45bの選択を受け付けた場合、携帯電話機3のCPU3aは、端末プログラム7に含まれるアドレス帳登録処理を開始し、トップページ30に埋め込まれているサイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)およびサイト名情報に相当する振り分け用URL(http://poke.jp/pokemelo/)を対応付けて、アドレス帳テーブル9に登録(記憶部3kに記憶)する。
アドレス帳テーブル9への登録後、所定の操作を行って表示部4での表示内容をアドレス帳の「か行」を表示するように画面切替を行うと、図8(a)のアドレス帳43に示すように、五十音選択欄43aの下方に位置する羅列欄43bの中にサイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)が配置された状態になっている。また、このサイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)の選択操作が行われると、図8(b)の詳細アドレス帳44に示すように、サイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)と、それに対応付けられた振り分け用URL(http://poke.jp/pokemelo/)とが表示される。
図9に示す第1フローチャートは、上述したURLの登録に係る一連の処理手順を示したものであり、本発明に係るアドレス情報登録方法の処理内容を表している。以下、第1フローチャートに従って、アドレス情報登録方法の処理内容を整理して説明する。
先ず、携帯電話機3は、サーバ装置10が設けるウェブサイト(楽曲ダウンロードサイト)のURLの入力等により、サーバ装置10へアクセスする(S1)。サーバ装置10は、携帯電話機3からのアクセスに応じてトップページ30に応じたページデータ21aをアクセス元の携帯電話機3へ送信する(S2)。なお、URLの登録処理に関する範囲では、上述したページデータ21aの送信でサーバ装置10での処理は終了する。
携帯電話機3は、サーバ装置10から送られたページデータ21aを受信すると、図3(a)に示すように、ページデータ21aに応じたトップページ30を表示して、いずれのボタン30a〜30cの選択を受け付けたかを判断する(S3)。いずれのボタンの選択も受け付けていない場合(S3:選択無し)、携帯電話機3は選択待ちの状態になる。また、第1ボタン30a又は第2ボタン30bの選択を受け付けた場合(S3:第1、2ボタン選択)、携帯電話機3は、各ボタン30a、30bに応じた処理を行う(S4)。なお、この場合は、特にURLの登録処理を最後まで行うことなく、URLの登録処理に関する範囲での処理を携帯電話機3は終了することになる。
また、第3ボタン30cの選択を受け付けた場合(S3:第3ボタン選択)、携帯電話機3は、図7に示すようにトップページ30に重ねて選択メニュー45を表示部4に表示する処理を行う(S5)。この選択メニュー45でURLの登録先にブックマーク(第1欄45a)又はアドレス帳(第2欄45b)のいずれが選択されたかを携帯電話機3は判断する(S6)。ブックマークへの登録の選択を受け付けた場合(S6:ブックマーク)、携帯電話機3は、第3ボタン30cに関連付けてトップページ30に埋め込んだサイト名及び振り分け用URLをブックマークテーブル8に登録する(S7)。また、アドレス帳への登録の選択を受け付けた場合(S6:アドレス帳)、携帯電話機3は、第3ボタン30cに関連付けてトップページ30に埋め込んだサイト名及び振り分け用URLをアドレス帳テーブル9に登録する(S8)。
このように第1実施形態では、ユーザの選択操作により、振り分け用URLおよびサイト名の登録先をブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9のいずれにも選ぶことができるため、キャリア移行後にユーザが使用する携帯電話機の使用に応じて、適切な登録先を容易な操作で選ぶことができる。
例えば、キャリア移行の前後で携帯電話機のメーカが異なるため、ブックマークテーブル8の互換性が無いときは、アドレス帳テーブル9については少なくとも互換性が確保されるので、振り分け用URL等の登録先にアドレス帳テーブル9を選択し、キャリア移行時にアドレス帳テーブル9の登録内容を新たな携帯電話機に書き込めば、キャリア移行後もスムーズにサーバ装置10が設けるウェブサイトへアクセスすることが可能となる。また、キャリア移行の前後で携帯電話機のメーカが同一であるため、ブックマークテーブル8の互換性が有るときは、振り分け用URL等の登録先にブックマークテーブル8を選択し、キャリア移行時にブックマークテーブル8の登録内容を新たな携帯電話機に書き込めば、キャリア移行後も容易にサーバ装置10が設けるウェブサイトへアクセスできる。
なお、第1実施形態に係る内容は、上述した形態に限定されることなく、様々な変形例の適用が可能である。例えば、上述した説明では、サイト名も振り分け用URLと共に登録する構成にしているが、サイト名の登録が不要なときは、トップページ30にサイト名情報の埋め込みを省略してもよい。また、図7に示す選択メニュー45は、必ずしもブックマーク又はアドレス帳の両方から選択するような形態に限定されるものではなく、ブックマークを選択できるようにした形態、又はアドレス帳を選択できるような形態にすることも可能である。さらに、振り分け用URLの登録先をブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9のいずれかに固定することも可能であり、この場合は、図7に示す選択メニュー45の表示処理を省略すると共に、サーバ装置10が設けるウェブサイトのトップページを図10(a)に示す構成にする。
図10(a)に示すトップページ50は、第3ボタン50c以外は、図3(a)に示すトップページ30と同等であり、第3ボタン50cはアドレス帳(アドレス帳テーブル9)への登録を選択する内容になっている。また、第3ボタン50cに関連付けてあるトリガー用のコマンドは、選択メニューを立ち上がらせるものではなく、第3ボタン50cが選択されると、トップページ50に埋め込まれた振り分け用URL及びサイト名をアドレス帳テーブル9へ登録させる処理を携帯電話機3のCPU3aに開始させるコマンドになっている。
よって、このような変形例のトップページ50を用いることで、携帯電話機3は、記憶部3kに記憶する端末プログラム7にメニュー画面データ7aを含ませることが不要となり、端末プログラム7のプログラム量を削減できると共に、ユーザから登録先の選択を受け付ける処理ステップ(図9中に示すS6の処理ステップ)も省略でき、URLの登録処理の簡易化を図れる。なお、図10(a)のトップページ50は、アドレス帳テーブル9への登録用にしているが、第3ボタン50cに関連付けるコマンドに対する登録先をブックマークテーブル8にすることで、固定の登録先をブックマークテーブル8にすることも可能である。
さらに、振り分け用URL等を関連付ける登録選択部は、図3(a)に示す第3ボタン30c及び図10(a)に示す第3ボタン50cのようなボタン形状に限定されず、選択可能(クリック可能)に文字又は図柄等を単に配置したものを、選択処理部にすることも勿論可能である。
また、登録するURLは振り分け用URLに限定されるものではなく、図15に示すように各キャリア用URLにすることも可能である。この場合は、ウェブサイトのトップページに埋め込むURLも所要のキャリア用URLにする必要がある。
図10(b)のトップページ51は、登録するURLとしてキャリア用URLを埋め込んだ場合のウェブサイトのサイトページを示している。変形例のトップページ51は、図3(a)のトップページ30と基本的には同等であるが、A社からB社へキャリア移行するユーザのためにB社用URL(http://b-poke.jp/pokemelo/)の登録を行うための第3ボタン51c(登録選択部に相当)を設けると共に、A社からC社へキャリア移行するユーザのためにC社用URL(http://c-poke.jp/pokemelo/)の登録を行うための第4ボタン51d(登録選択部に相当)を設けている。また、トップページ51は、第3ボタン51cにB社用URL及びサイト名をリンクさせて埋め込むと共に、第4ボタン51dにC社用URL及びサイト名をリンクさせて埋め込んでいる。
なお、各ボタン51c、51dに関連付けるコマンドは、図3(a)のトップページ30と同様に図7に示す選択メニュー45を立ち上げるコマンドにしてもよく、若しくは上述した変形例の図10(a)のトップページ50のようにブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9のいずれかの固定された登録先へ登録を行う処理を開始させるコマンドにしてもよい。また、各ボタン51c、51dの替わりに、選択可能(クリック可能)な文字又は図柄等を適用してもよいのは、上述した図3(a)の第3ボタン30c及び図10(a)の第3ボタン50cと同様である。このように変形例のトップページ51を用いることで移行先のキャリア用URLをブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9へ登録して、キャリア移行後の携帯電話機でスムーズに用いることができ、移行先のキャリアが決まっているユーザに好適な処理を行える。
さらに、登録するURLとしては、勝手サイトのURLのようにキャリアに依存しないURLを対象にして、アドレス帳テーブルへ容易に登録できるようにすることも第1実施形態に係る発明で対応可能である。具体的には、図3(a)のトップページ30の第3ボタン30cに、対象とするURLを関連付けた状態にしてトップページ30に埋め込むことになる。また、登録対象としてはアドレス帳テーブルを選択できるように、図7に示すような選択テーブル45を用いるか、若しくは登録先をアドレス帳テーブルに固定して、選択テーブル45を省略した形態にする。このような変形例を第1実施形態に係る発明に適用することで、勝手サイトのようなURLを含む各種URLを容易にアドレス帳へ登録することができる。
図11(a)(b)に示す内容は、本発明の第2実施形態に係る携帯電話機の表示内容を示している。第2実施形態に係る携帯電話機は、ハード的な構成は図4に示す第1実施形態の携帯電話機3と同等であり、記憶部3kに記憶される端末プログラム7が第2実施形態に応じた処理を規定する。第2実施形態は、携帯電話機の表示部に表示したURLが選択されたときは、図11(b)に示す選択メニュー63を表示して、そのURLをブックマークテーブル又はアドレス帳テーブルに登録するか、若しくはURLを用いてアクセスするかをユーザが選択できることが特徴である。なお、第2実施形態の携帯電話機は第1実施形態と同等であるので、以下、第1実施形態と同じ符合を用いてで第2実施形態の内容を説明する。
第2実施形態の端末プログラム7は、CPU3aが表示部4にURLを表示する処理を行う場合は、選択可能に表示することを規定している。表示する内容にURLが含まれているか否かは、表示対象の中に、「http://」で始まる文字列が存在すると、その文字列をURLと特定し、特定したURLを操作部5での操作により選択可能に表示することを端末プログラム7は規定している。なお、図11(a)の表示画面60のように、携帯電話機3がURL(振り分け用URL)を表示する状況としては、URLを含むメールを表示するとき、URLを含むサイトページを表示するとき等が考えられる。
また、第2実施形態の端末プログラム7は、表示部4で表示したURLの選択を操作部5で受け付けた場合、CPU3aが図11(b)に示す選択メニュー63を図11(a)の表示画面60に重ねて表示する処理を行うことを規定している。なお、端末プログラム7には、選択メニュー63に応じた内容を有するメニュー画面データ7aが含まれている。選択メニュー63は、選択可能な項目として、ブックマーク(ブックマークテーブル8)へURLを登録する内容の第1欄63a、アドレス帳(アドレス帳テーブル9)へURLを登録する内容の第2欄63b、選択したURLに基づきアクセスする内容の第3欄63cを有する。
さらに、第2実施形態の端末プログラム7は、選択メニュー63での選択内容に応じた処理をCPU3aに行わせることを規定しており、具体的には、第1欄63aが選択された場合は、図11(a)で表示した振り分け用URLを抽出してブックマークテーブル8へ登録することを規定し、第2欄63bが選択された場合は、振り分け用URLを抽出してアドレス帳テーブル9へ登録することを規定する。なお、第3欄63cが選択された場合は、振り分け用URLを用いてCPU3aが通信部3bを用いてサーバ装置10へアクセスを行う手段として機能することを規定している。
図12は、第2実施形態の携帯電話機3を行うアドレス情報登録方法に係る一連の処理手順を表した第2フローチャートを示している。以下、この第2フローチャートに従って、第2実施形態の内容を整理して説明する。
先ず、携帯電話機3は、受信したメールに書き込まれたURL又はアクセスしたウェブサイトに記述されたURL等を利用して表示部4にURL(振り分け用URL)を表示する(S20)。次に、携帯電話機3は、表示したURLの選択を受け付けて、図11(b)に示す選択メニュー63を表示する(S21)。それから携帯電話機3は、選択メニュー63で第1欄63a〜第3欄63cのいずれか選択されたかを判断する(S22)。
第1欄63aのブックマークへの登録が選択された場合(S22:ブックマーク)、携帯電話機3は、振り分け用URLをブックマークテーブル8へ登録する処理を行う(S23)。また、第2欄63bのアドレス帳への登録が選択された場合(S22:アドレス帳)、携帯電話機3は、振り分け用URLをアドレス帳テーブル9へ登録する処理を行う(S24)。さらに、第3欄63cのURLに基づくアクセスが選択された場合(S22:アクセス)、携帯電話機3は、URLを用いてサーバ装置10へアクセスする(S25)。
このように第2実施形態では、携帯電話機3に記憶させる端末プログラム7が規定する処理に基づき、所定のURLをブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9へ登録できるため、キャリア移行時に各テーブル8、9に登録された情報を移行することで、所定のURLを容易に移行することができる。また、第2実施形態では、URLの登録以外にも、URLに基づくアクセスを選択できるため、特に登録を要しないときの処理もスムーズに行える。
なお、第2実施形態においても変形例が存在する。例えば、図11(b)に示す選択メニュー63は、登録先としてブックマーク又はアドレス帳の両方から選択するような形態に限定されるものではなく、登録先はブックマークのみを挙げてブックマーク又はアクセスを選択できるようにした形態、又は登録先はアドレス帳のみを挙げてアドレス帳又はアクセスを選択できるようにした形態にすることも可能である。
また、表示されるURLが振り分け用URLではなく、他のキャリア用のURLの場合は、そのURLを用いてアクセスを行えないので、図13に示す変形例の選択メニュー64を用いて、ブックマークテーブルへの登録またはアドレス帳テーブルへの登録の2つの項目を選択できるようにして、URLを用いたアクセスを省略することも可能である。なお、図13に示す選択メニュー64でも、「ブックマークに登録」のみを挙げた形態、又は「アドレス帳に登録」のみを挙げた形態にすることも可能である。
さらに、第2実施形態においても、勝手サイトのURLのようにキャリアに依存しないURLを、図11(a)に示すように表示してアドレス帳テーブルへ容易に登録できるようにすることも可能である。詳しくは、このようなURLを選択可能に表示した状態で、URLの選択を受け付けた場合、携帯電話機3の表示部4に「アドレス帳に登録」と、「URLでアクセス」と云う選択可能な欄を設けた選択メニューを表示し、「アドレス帳に登録」と云う欄が選択された場合、携帯電話機3はURLをアドレス帳テーブル9へ登録し、「URLでアクセス」と云う欄が選択された場合、携帯電話機3はURLに基づきアクセスを行うようにする。このような変形例を第2実施形態に係る発明に適用可能にすることで、勝手サイトのようなURLを含む各種URLを簡易な操作でアドレス帳へ登録できると共に、勝手サイト等のウェブサイトの閲覧をユーザが望むときは、アクセス処理を容易に実行できることにも対応できる。