上述した会員登録を行っているユーザが携帯電話機を変更することがあり、携帯電話機の変更に伴い携帯電話機固有のUIDも自然と変わることから、新たな携帯電話機で会員登録を行っているウェブサイトを設けるサーバ装置へアクセスを行う場合、サーバ装置は会員確認を行うことが困難になる。特に、キャリアの移行を伴って携帯電話機が変更された場合、従来はキャリア毎に登録会員を管理していた関係上、サーバ装置は会員確認を行えず、ユーザに再登録を強いる問題があった。
このような問題は、2006年後半から、キャリアを移行しても今までと同じ電話番号を継続できる「ナンバーポータビリティ(Mobile Number Portability : MNP)」と云う制度が導入されることに従って、今後、キャリアを移行して携帯電話機を変更するユーザが増加することが予想されるため、一層顕著になるおそれがある。
また、キャリアの移行後、今まで登録していたウェブサイトへユーザが再登録を行ったとしても、そのウェブサイトを設けるサーバ装置は、ユーザがキャリア移行前に会員登録を行っていたかを基本的に確認できないため、ユーザ用に蓄えていた情報(例えば、楽曲データの配信を行うウェブサイトでは、ユーザのお気に入り楽曲、ダウンロード済みの楽曲等)をキャリア移行後の同一ユーザ用へと移行できず、ユーザに対する十分なサービスを確保できないと云う問題がある。さらに、サーバ装置側では、キャリア移行後に再登録を行ったユーザが、キャリア移行前も会員登録していたことを基本的に確認できないことから、ユーザが折角、再登録を行っても、そのユーザに対して特典を付与するようなキャリア移行時に関するサービスも行えないので、キャリア移行時に今まで会員であったユーザをつなぎ止めておくことが困難になることも予想される。
さらに、ナンバーポータビリティ制度の導入に伴って、キャリア間におけるユーザの流動化が進むと、キャリア移行したユーザが再度、元のキャリアへ戻ってきて、元のキャリアで利用していたウェブサイトへ再登録するようなことも想定される。このような場合においても、現状のシステムでは、サービスを提供する側で、その登録が再登録に該当するか否かを確認できないため、再登録を行うユーザに対して何らかの特典等を付与することができない問題がある。
なお、上述した問題に対して、特許文献1に係るシステムを適用したとしても、このシステムでは、会員確認に携帯電話機固有の端末情報を利用する記述は無いため、サーバ装置側で登録ユーザの携帯電話機に変更があったことを把握できない。
また、キャリア移行前に登録していたウェブサイトを、移行後にユーザが探す場合、ウェブサイトの検索の仕方(操作手順および操作インターフェース等)はキャリアごとに相異するので、ユーザが検索操作にとまどうことも想定される。そのため、検索が上手く行かなかったユーザの中には、今まで登録していたウェブサイトの利用をあきらめるユーザが現れる場合も考えられ、キャリア移行時のユーザのつなぎ止めが、この点においても困難になると云う問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ウェブサイトを通じて会員登録を行っていたユーザが携帯電話機を変更した場合、特にキャリアの移行を伴って携帯電話機を変更した場合、サーバ装置側で登録ユーザの携帯電話機の変更を確認できるようにした携帯電話機特定方法、サーバ装置およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、会員登録していたウェブサイトを設けるサーバ装置へ、キャリア移行後もスムーズにアクセスできるようにした携帯電話機特定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る携帯電話機特定方法は、複数の携帯電話会社のそれぞれに対応するウェブサイトを設けたサーバ装置が、携帯電話機からのアクセスを受けて携帯電話機固有の端末情報を受信し、受信した端末情報に基づいてアクセス元の携帯電話機を特定する携帯電話機特定方法において、前記サーバ装置は、受信した端末情報に対して固有の登録番号を発行し、前記ウェブサイトに係るネットワーク上の場所を表すと共に、発行した登録番号を含むアドレス情報を生成し、発行した登録番号を、前記端末情報に対応付けて記憶し、生成したアドレス情報をアクセス元の携帯電話機へ送信し、前記登録番号の発行に係るアクセスとは別のアクセスを受けて、登録番号および端末情報を受信した場合、記憶する中から、受信した登録番号と同じ登録番号に対応付けられた端末情報を抽出し、抽出した端末情報と、受信した端末情報とを比較し、各端末情報の比較の結果に基づいて、前記別のアクセスを行った携帯電話機と、登録番号の発行に係るアクセスを行った携帯電話機とが相異するか否かを特定することを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電話機特定方法は、前記サーバ装置が、選択可能な登録選択部を配置すると共に、前記アドレス情報を前記登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページに応じたページデータをアクセス元の携帯電話機へ送信し、前記ページデータを受信した携帯電話機は、表示部を備えると共に、登録テーブルを記憶しており、受信したページデータに応じたサイトページを前記表示部に表示した状態で、前記登録選択部の選択を受け付けた場合、前記登録選択部に関連付けたアドレス情報を前記登録テーブルに登録することを特徴とする。
また、本発明に係る携帯電話機特定方法は、前記サーバ装置が、前記ウェブサイトの名称を表すサイト名情報を、前記登録選択部に関連付けて埋め込んだサイトページに応じたページデータを送信し、前記携帯電話機は、前記アドレス情報と共に前記サイト名情報を登録することを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電話機特定方法は、前記サーバ装置が、前記アドレス情報を選択可能に配置したサイトページに応じたページデータをアクセス元の携帯電話機へ送信し、前記ページデータを受信した携帯電話機は、表示部を備えると共に、登録テーブルを記憶しており、受信したページデータに応じたサイトページを前記表示部に表示した状態で、前記アドレス情報の選択を受け付けた場合、前記アドレス情報の前記登録テーブルへの登録又は前記アドレス情報に基づくアクセスのいずれの選択を受け付ける選択メニューを表示し、前記選択メニューで前記登録テーブルへの登録の選択を受け付けた場合、前記アドレス情報を前記登録テーブルに登録し、前記選択メニューで前記アクセス情報に基づくアクセスの選択を受け付けた場合、前記アクセス情報に基づいてアクセスを行うことを特徴とする。
本発明に係るサーバ装置は、複数の携帯電話会社のそれぞれに対応するウェブサイトを設け、外部の携帯電話機からアクセスを受けて受信した固有の端末情報に基づいてアクセス元の携帯電話機を特定するサーバ装置において、受信した端末情報に対して固有の登録番号を発行する手段と、前記ウェブサイトに係るネットワーク上の場所を表すと共に、発行した登録番号を含むアドレス情報を生成する手段と、発行した登録番号を、前記端末情報に対応付けて登録する番号登録テーブルと、生成したアドレス情報をアクセス元へ送信する手段と、前記登録番号の発行に係るアクセスとは別のアクセスを受けて、登録番号および端末情報を受信した場合、前記番号登録テーブルの中から、受信した登録番号と同じ登録番号に対応付けられた端末情報を抽出する手段と、抽出した端末情報と、受信した端末情報とを比較する比較手段と、各端末情報の比較の結果に基づいて、前記別のアクセスを行った携帯電話機と、登録番号の発行に係るアクセスを行った携帯電話機とが相異するか否かを特定する手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るサーバ装置は、各端末情報の比較の結果に基づいて、前記別のアクセスを行った携帯電話機が対応する携帯電話会社と、登録番号の発行に係るアクセスを行った携帯電話機が対応する携帯電話会社とが相異するかを特定する手段を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係るサーバ装置は、前記別のアクセスを行った携帯電話機と、登録番号の発行に係るアクセスを行った携帯電話機とが相異すると特定した場合、前記別のアクセスを行った携帯電話機へ特典情報を送信する手段を備えることを特徴とする。
さらにまた、本発明に係るサーバ装置は、登録番号の発行に際に、アクセス中の携帯電話機からパスワードを受信した場合、受信したパスワードを、前記端末情報および前記登録番号に対応付けて前記番号登録テーブルに登録する手段と、前記別のアクセスを受けて、パスワード、端末情報および登録番号を受信した場合、前記番号登録テーブルの中から、受信した登録番号と同じ登録番号に対応付けられたパスワードを抽出する手段と、抽出したパスワードと、受信したパスワードとが一致するか否かを判断する判断手段とを備え、両パスワードが一致すると判断した場合、前記比較手段は各端末情報の比較を行うことを特徴とする。
本発明に係るサーバ装置は、前記比較手段の比較の結果、両端末情報が異なる場合、別のアクセスのときに受信した端末情報を、前記登録番号に対応付けて前記番号登録テーブルに登録する手段を備えることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、複数の携帯電話会社のそれぞれに対応するウェブサイトを設け、番号登録テーブルおよび外部の携帯電話機からアクセスを受ける通信手段を備えるコンピュータに、アクセス元の携帯電話機から受信した固有の端末情報に基づいてアクセス元の携帯電話機を特定させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを受信した端末情報に対して固有の登録番号を発行する手段と、前記ウェブサイトに係るネットワーク上の場所を表すと共に、発行した登録番号を含むアドレス情報を生成する手段と、発行した登録番号を、前記端末情報に対応付けて前記番号登録テーブルに登録する手段と、生成したアドレス情報を前記通信手段を通じてアクセス元へ送信する手段と、前記登録番号の発行に係るアクセスとは別のアクセスを前記通信手段で受けて、登録番号および端末情報を受信した場合、前記番号登録テーブルの中から、受信した登録番号と同じ登録番号に対応付けられた端末情報を抽出する手段と、抽出した端末情報と、受信した端末情報とを比較する比較手段と、各端末情報の比較の結果に基づいて、前記別のアクセスを行った携帯電話機と、登録番号の発行に係るアクセスを行った携帯電話機とが相異するかを特定する手段として機能させることを特徴とする。
本発明にあっては、サーバ装置が端末情報に対して固有の登録番号を発行すると共に、端末情報および登録番号を対応付けて記憶しておき、アクセスを受けて、登録番号および端末情報を受信した場合、受信した登録番号に一致する記憶する登録番号に対応付けられた端末情報を抽出し、抽出した端末情報と受信した端末情報の同異を比較するので、アクセスしてきたユーザが使用する携帯電話機の変更をサーバ装置側で確認可能となる。即ち、携帯電話機を変更していない場合、端末情報も変わらないため、記憶する端末情報と受信する端末情報とが一致し、サーバ装置は端末情報の一致により携帯電話機の変更がないことを確認できる。一方、携帯電話機を変更したときは、携帯電話機固有の端末情報も変わるため、各登録番号に対応する端末情報同士が一致しなくなり、サーバ装置は両端末情報の不一致によりユーザが携帯電話機を変更したことを確実に特定できる。
また、本発明にあっては、携帯電話機の機種およびキャリアを判別するための情報を含む携帯電話機固有の端末情報の比較をサーバ装置が行うので、比較により両端末情報が相異した場合、サーバ装置は携帯電話機が変更されたことを把握した上で、各端末情報に含まれるキャリア判別の情報に基づき、キャリア(携帯電話会社)も変更されたか否かも特定できるようになる。よって、登録番号に対応付けた端末情報同士を比較することで、従来、不可能であったユーザのキャリア移行を、サーバ装置側で確認可能となり、それに伴い、キャリア移行に関して、今までユーザに不充分であったサービスの内容を改めることができる。
本発明にあっては、登録番号の発行時のアクセスに用いた携帯電話機と、今回のアクセスに用いた携帯電話機とが相異すると特定した場合、サーバ装置は、登録していたユーザが新たな携帯電話機を用いてアクセスしてきたと判断し、このようなアクセスを行った携帯電話機へ特典情報を送信するので、携帯電話機の機種変更、キャリア移行後もサーバ装置が設けるウェブサイトのサービスを希望するユーザ、又はキャリアを移行してから元のキャリアに戻ってきたユーザ等に、何らかの特典を付与できるようになり、特典情報の付与を登録ユーザのつなぎ止めの策として利用できる。
本発明にあっては、サーバ装置が携帯電話機から受信したパスワードを、端末情報および登録番号と対応付けて記憶すると共に、その後のアクセスで、パスワード、端末情報および登録番号を受信した場合、受信したパスワードが、登録したパスワードと一致するかを判断し、パスワードが一致する場合に端末情報の比較を行うので、セキュリティ性を高めた上で、上述した携帯電話機の特定に係る処理を行える。即ち、本発明では、サーバ装置が発行する登録番号と、ユーザが任意に付けるパスワードの2つが一致しないと、端末情報の比較の処理を行わないため、第3者が登録番号だけでアクセスしてきた場合などに、サーバ装置が不用意に端末情報の比較処理を行うことを防止でき、セキュリティ性を確保できる。
本発明にあっては、比較した両端末情報が異なる場合、サーバ装置は新たに受信した端末情報を登録番号に対応付けて記憶内容に含ませるため、一度、携帯電話機の変更を特定した後は、変更された携帯電話機が使用され続ける限り、ユーザの使用する携帯電話機の端末情報と登録番号との対応付けが可能となり、サーバ装置は無用に携帯電話機の変更に係る処理を行わずに済む。なお、以前にユーザが使用していた携帯電話機の端末情報は、記憶する中に残しておくことも可能であるし、又は、新たな端末情報と置き換えて更新してもよい。
本発明にあっては、登録番号を含むアドレス情報をサーバ装置が、アクセス元の携帯電話機へ送信するので、携帯電話機は、サーバ装置から送信されたアドレス情報を記憶しておくと、次回からのアクセスを容易に行えると共に、登録番号もパス名としてアクセスに合わせてサーバ装置へ送信可能となり、携帯電話機からのアクセスに係る一連の処理を効率良く行える。なお、サーバ装置からアクセス元の携帯電話機へ送信されるアドレス情報は、各携帯電話会社への振り分け用のURLにすることは勿論可能であると共に、各携帯電話会社に縛られることなく携帯電話機で閲覧可能な勝手サイトのURLにすることも可能である。
本発明にあっては、サーバ装置が、生成したアドレス情報を登録選択部に関連付けてサイトページに埋め込んだかたちで携帯電話機へ送信すると共に、携帯電話機ではサイトページを表示した状態で登録選択部の選択を受け付けた場合、埋め込んだアドレス情報を登録テーブルに登録する機能を備えるので、生成したアドレス情報を携帯電話機の登録テーブルへスムーズに登録できる。そのため、携帯電話機のユーザは、携帯電話機を変更する際に、登録テーブルに登録された内容を新たな携帯電話機へ移行すれば、新たな携帯電話機でも生成したアドレス情報に応じたウェブサイトを設けるサーバ装置へ容易にアクセスでき、また、アドレス情報が各携帯会社への振り分け用であるため、キャリアの移行を伴って携帯電話機を変更した場合でも、今まで利用していたウェブサイトに係るサービスを継続してスムーズに受けることができる。
本発明にあっては、登録選択部の選択を受け付けた場合、登録先としてアドレス帳テーブルを選択する選択メニューを表示するので、ユーザの携帯電話機の使い方、キャリア移行前のユーザが使用する携帯電話機の仕様、キャリア移行後の携帯電話機の仕様等に合わせて、アドレス情報をアドレス帳テーブルに登録できる。例えば、ネットワーク接続でもアドレス帳を主に利用するユーザは、アドレス帳テーブルにアドレス情報を登録すれば、ユーザの使い方に応じてアドレス情報の移行を行うことができる。
また、本発明にあっては、登録選択部の選択を受け付けた場合、登録先としてブックマークテーブルを選択する選択メニューを表示するので、ユーザの携帯電話機の使い方、キャリア移行前のユーザが使用する携帯電話機の仕様、キャリア移行後の携帯電話機の仕様等に合わせて、アドレス情報をブックマークテーブルに登録できる。例えば、ブックマークテーブルに含まれる情報の移行が可能な機種でキャリア移行を行うユーザの場合は、ブックマークテーブルにアドレス情報を登録しておけば、移行後も登録していたアドレス情報を用いて利用頻度の高いウェブサイトへ容易にアクセスすることが可能になる。
本発明にあっては、サイト名情報が、登録選択部に関連付けてウェブサイトに埋め込んであり、携帯電話機で登録選択部の選択を受け付けた場合、アドレス情報に加えてサイト名情報も登録されるので、登録されたウェブサイトをサイト名情報に基づいて特定しやすくなり、ユーザの利便性を向上できる。即ち、アドレス情報は、アルファベット及び数字が羅列されたものであるため、アドレス情報だけではウェブサイトの中身を特定することは一般に困難であるが、サイト名情報をアドレス情報と一緒に登録することで、登録されているアドレス情報に対応するウェブサイトの中身をサイト名情報で容易に特定できる。
本発明にあっては、アドレス情報を選択可能に配置したサイトページに応じたページデータをサーバ装置が携帯電話機へ送信して、携帯電話機でアドレス情報が選択された場合、登録テーブルへの登録又はアドレス情報を用いたアクセスを選択できる選択メニューを携帯電話機が表示するので、アドレス情報の登録先をユーザのニーズに応じて自由に選べると共に、ウェブサイトへアクセスすることまで選べて、登録を行わない場合の処理にも柔軟に対応できる。
また、本発明にあっては、登録先としてアドレス帳テーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示するので、ユーザの携帯電話機の使い方、キャリア移行前後の携帯電話機の仕様等に合わせて、アドレス情報の登録先を適宜選択可能となり、ユーザの使い勝手に合わせたアドレス情報の移行を実現できる。
さらに、本発明にあっては、登録先としてブックマークテーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示するので、ユーザの携帯電話機の使い方、キャリア移行前後の携帯電話機の仕様等に合わせて、アドレス情報の登録先が選択可能になる。
本発明にあっては、サーバ装置が端末情報に対して固有の登録番号を発行し、端末情報および登録番号を対応付けて記憶しておくと共に、アクセス時に登録番号および端末情報を受信した場合、受信した登録番号に一致する記憶する登録番号に対応付けられた端末情報と、受信した端末情報との同異を比較するので、ユーザが使用する携帯電話機の変更をサーバ装置側で容易に確認できる。
また、本発明にあっては、携帯電話機のキャリアを判別するための情報を含む携帯電話機固有の端末情報の比較をサーバ装置が行うので、サーバ装置側でユーザが使用する携帯電話機に関するキャリア(携帯電話会社)の変更も特定できる。
本発明にあっては、使用する携帯電話機が相異すると特定した場合、携帯電話機の機種変更を行ったユーザ、キャリアを移行したユーザ、キャリア移行後に元のキャリアに戻ってきたユーザ等に対してスムーズに特典を付与できる。
また、本発明にあっては、サーバ装置が携帯電話機から受信したパスワードを、端末情報および登録番号と対応付けて記憶すると共に、その後のアクセスで、パスワード、端末情報および登録番号を受信した場合、受信したパスワードが、登録したパスワードと一致するかを判断し、パスワードが一致する場合に端末情報の比較を行うので、携帯電話機の特定に係る処理のセキュリティ性を向上できる。
さらに、本発明にあっては、比較した両端末情報が異なる場合、サーバ装置は新たに受信した端末情報を登録番号に対応づけて記憶するので、一度、携帯電話機の変更を特定した後は、変更された携帯電話機が使用され続ける限り、サーバ装置は新たに記憶した端末番号を参照すれば、一般的なユーザ確認の処理だけを行えばよくなり、処理の効率化を図れる。
本発明にあっては、登録番号を含むアドレス情報をサーバ装置が、アクセス元の携帯電話機へ送信するので、携帯電話機は、サーバ装置から送信されたアドレス情報を用いて次回から容易にアクセスを行えると共に、登録番号の送信も効率良く行える。
また、本発明にあっては、サーバ装置が、登録選択部に関連付けてアドレス情報を埋め込んだサイトページに応じたページデータを携帯電話機へ送信すると共に、携帯電話機で登録選択部の選択を受け付けた場合、埋め込んだアドレス情報を登録テーブルに登録するので、生成したアドレス情報を携帯電話機の登録テーブルへスムーズに登録でき、その上、携帯電話機を変更する際に、登録テーブルに登録された内容を新たな携帯電話機へ移行すれば、新たな携帯電話機でもサーバ装置へ容易にアクセスできる。
さらに、本発明にあっては、登録選択部の選択を受け付けた場合、アドレス帳テーブルへの登録を選択する選択メニューを表示するので、ユーザの使い勝手に合わせて登録先を選択でき、ウェブサイトへのアクセスにアドレス帳テーブルを用いるユーザに対して好適な処理を提供できる。
さらにまた、本発明にあっては、登録選択部の選択を受け付けた場合、ブックマークテーブルへの登録を選択する選択メニューを表示するので、ブックマークテーブルへスムーズにアドレス情報を登録でき、ブックマークテーブルを主に利用するユーザに対して好適な処理を提供できる。
また、本発明にあっては、アドレス情報に加えてサイト名情報も登録されるので、登録されたウェブサイトの内容をサイト名情報に基づいてユーザが容易に把握できる。
本発明にあっては、サイトページ上に配置されたアドレス情報が選択された場合、登録テーブルへの登録又はアドレス情報を用いたアクセスを選択できる選択メニューを携帯電話機で表示するので、アドレス情報の登録先をユーザのニーズに応じて自由に選べると共に、登録ではなくアクセスを行う場合にも柔軟に対応できる。
また、本発明にあっては、登録先としてアドレス帳テーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示するので、アドレス帳テーブルへ容易にアドレス情報を登録できる。
さらに、本発明にあっては、登録先としてブックマークテーブルの選択を受け付ける選択メニューを表示するので、アドレス情報を確実にブックマークテーブルへ登録できる。
図1は、本発明の実施形態に係るサーバ装置10を含む携帯電話特定システム1の全体的な構成を示している。携帯電話特定システム1では、サーバ装置10が会員登録に応じて楽曲の配信を行う携帯電話機向けのウェブサイトを設けており、会員登録を行ったユーザが自身の使用する携帯電話機をA社(携帯電話会社)用の携帯電話機3から、B社用(A社と相異する携帯電話会社)の携帯電話機130へ変更した場合、サーバ装置10で、登録ユーザの携帯電話機および携帯電話会社(キャリア)の変更を特定できるようにしたものである。なお、本実施形態は、図18で示す場合と同様にキャリアとしてA社、B社およびC社が存在する状況に基づいており、図1では、A社関門交換機および中継機A1〜Anを含むA社通信網、並びにB社関門交換機および中継機B1〜Bnを含むB社通信網のみを示し、C社通信網の図示は省略している。
図2は、サーバ装置10の主要な内部構成を示している。サーバ装置10には汎用のサーバコンピュータが適用されており、ウェブサイトのコンテンツ提供サービスの運営を行う事業体がサーバ装置10の管理を行っている。サーバ装置10は、様々な制御処理を行うMPU11を、内部バス10aを介して通信インタフェース12、RAM13、ROM14、及びハードディスク装置15と接続した構成になっている。
通信インタフェース12は、ネットワークNWを経由して各キャリア用の携帯電話機からのアクセスを受け付けて各種データの送受信を行う手段に相当し、例えば、携帯電話機からのアクセス要求と共に携帯電話機固有の端末情報としてUIDを受信すると共に、ウェブサイトに係るサイトページのデータをアクセス元の携帯電話機へ送信する処理等を行う。また、RAM13は、MPU11の処理に伴って生じるデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM14は、MPU11が行う基本的な処理内容を規定したプログラムを予め記憶している。ハードディスク装置15は、サーバ装置10を作動させる上で、必要な各種処理内容を規定したシステムプログラム20および本発明に係る携帯電話変更特定用の処理を規定したサーバプログラム21(本発明のコンピュータプログラムに相当)を記憶し、さらに、登録ユーザに係る各種情報と格納した登録会員テーブル22(番号登録テーブルに相当)、サーバ装置10が設けたウェブサイトの中身に係るウェブサイトコンテンツデータ23およびウェブサイトを通じて登録ユーザに配信する多数の楽曲データを格納した楽曲データベース24等を記憶している。
図3は、登録会員テーブル22を示している。登録会員テーブル22は、会員番号(登録番号に相当)、ユーザが使用する携帯電話機のUID(端末情報に相当)、UIDから特定できるキャリア情報、会員登録したユーザの氏名、パスワード、ユーザのニックネーム、ユーザ用のURLおよびサービス情報等の各項目を、それぞれ対応付けてユーザごとに登録したものである。図3に示す内容は、登録会員テーブル22に登録される情報の一部を示し、登録会員テーブル22は、会員登録時に取得した各情報(住所、電話番号、メールアドレス等)も登録されているものとする。また、登録会員テーブル22中のサービス情報とは、サーバ装置10が設けるウェブサイトを通じてユーザに提供されたサービスの内容をユーザ毎に保存した内容を示すものであり、本実施形態では、ユーザにより登録されたお気に入りの楽曲の情報および今までにユーザへダウンロード(配信)された楽曲名などが格納されている。なお、図3に示す登録会員テーブル22の形態は、あくまで一例であり、登録するデータの仕様に応じて適宜変更可能であり、例えば、UIDからキャリア情報を明確に確認できる場合などでは、キャリア情報の項目を省略することも可能である。
また、図2のハードディスク装置15に記憶されるウェブサイトコンテンツデータ23は、ウェブサイトを構成する複数のサイトページ(図4(a)(b)、図5(a)、図6(a)(b)等参照)のページ内容(ページコンテンツ)を表すページデータ23a〜23nの集合体であり、各サイトページの中には、ページデータ23a〜23nを用いてMPU11の処理により一部動的に作成されるページ部分を含んだものも存在する。なお、サーバ装置10が設けるウェブサイトの各サイトページは、携帯電話機向けウェブサイト用のマークアップ言語(例えばHTML:Hyper markup Language)での記述により作成されており、各キャリア用に応じたページデータを含んでいる。
図4(a)は、サーバ装置10が設けるウェブサイトを構成するゲスト用トップページ28(サイトページ)を携帯電話機3の表示部4で表示した状態を示している。ゲスト用トップページ28は、未登録のユーザの携帯電話機からアクセスを受けた場合に、サーバ装置10がアクセス元へ送信するページデータに応じたものであり、携帯電話機の操作部を通じて選択可能な会員登録ボタン28aが設けてある。会員登録ボタン28aは、図4(b)に示す登録用トップページ29にリンクしたボタンであり、選択に応じて登録用トップページ29へ画面遷移する指示が埋め込まれている。
図4(b)に示す登録用トップページ29(携帯電話機3の表示部4で表示された状態)は、会員登録の際にユーザが入力すべき複数の項目を含む入力欄29aを設けており、入力欄29aに含まれる複数の項目としては、図3の登録会員テーブル22に格納される氏名、パスワード、ニックネーム等がある。また、登録用トップページ29は、送信ボタン29b、戻りボタン29cを具備し、入力欄29cの各項目に所定の情報が入力された状態で送信ボタン29bが携帯電話機の操作部を通じて選択されると、携帯電話機で入力された各情報がサーバ装置10へ送信される指示が埋め込まれている。また、戻りボタン29cは、選択に応じて図4(a)のゲスト用トップページ28へ画面遷移する指示が埋め込まれている。
図5(a)は、会員登録を行ったユーザ用の会員用トップページ30(サイトページ)を携帯電話機3の表示部4で表示した状態を示している。会員用トップページ30は、会員用に一部、動的に作成される部分(「Taroさん、こんにちは」と云う文言)を含み、この部分は、アクセス元の携帯電話機から送信されるUIDを図3の登録会員テーブル22に格納される各UIDと比較して、格納されたUIDにヒモ付けされたニックネームをMPU11が抽出して作成したものであり、作成後、会員用トップページ30の所定箇所に配置されている。また、会員用トップページ30は、携帯電話機で表示された状態で、携帯電話機の操作部で選択可能な複数の第1ボタン30a〜第3ボタン30cをページ上に配置した構成になっている。
第1ボタン30aは、新曲を紹介するサイトページにリンクしたボタンであり、第2ボタン30bは、曲検索を行うサイトページにリンクしたボタンである。また、第3ボタン30cは登録選択部に該当し、図5(b)に示す本ウェブサイトのサイト名及びURLとの関連付け(リンク)が行われており、第3ボタン30cと、図5(b)のサイト名及びURLとのリンクがマークアップ言語の記述により規定されている。なお、図5(b)に示す内容は、第3ボタン30cに関連付けて会員用トップページ30に埋め込まれた情報を示す。サイト名の中身として記述された「楽曲ダウンロードサイト」と云う記述は、ウェブサイトの名称を表すサイト名情報に相当する。「http://poke.jp/melo/1000.htm」は、ウェブサイトへのアクセス用のURLであり、ユーザの会員番号(1000)を含んで、MPU11により動的に生成されるA社〜C社への振り分け用URL(振り分け用アドレス情報)に該当する。
これらのサイト名情報及び振り分け用URLは、所定の識別タグで囲まれて区別可能に記述されてウェブサイトの会員用トップページ30に埋め込まれた状態になっている。さらに、第3ボタン30cに対しては、第3ボタン30cが選択された場合は、携帯電話機の選択メニューが立ち上がるように、携帯電話機側の処理を開始させるトリガー用のコマンドもマークアップ言語の記述により埋め込まれている。
図6(a)は、ウェブサイトを構成するパスワード入力用のサイトページ31を携帯電話機3の表示部4で表示した状態を示している。パスワード入力用のサイトページ31は、サーバ装置10へのアクセス時に、サーバ装置10がUID及び会員番号を受信した場合に、サーバ装置10がアクセス元へ送信するページデータに応じたものであり、登録ユーザに対するセキュリティ性を確保するために、パスワード入力欄31aを有した構成になっている。また、パスワード入力用のサイトページ31も送信ボタンを具備し、パスワード入力欄31aにユーザが決めたパスワードが入力された状態で送信ボタンが携帯電話機の操作部を通じて選択されると、携帯電話機で入力されたパスワードをサーバ装置10へ送信するコマンドが埋め込まれている。
図6(b)は、特典ページ32(サイトページ)を携帯電話機3の表示部4で表示した状態を示している。特典ページ32は、会員登録を行ったユーザがキャリア移行後、変更された携帯電話機を用いてサーバ装置10へアクセスした場合に、アクセス元へ送信されるページデータに応じたものである。特典ページ32は、このようなユーザに対する特典として楽曲データを無料で10曲分ダウンロードできる情報(特典情報)を含み、無料ダウンロードページへリンクされたリンクボタン32aを具備している。
また、図2のサーバ装置10のハードディスク装置15に記憶されるサーバプログラム21は、MPU11が行う本発明に係る携帯電話変更特定用の各種制御処理を規定し、アクセスを受けた携帯電話機から送信される各種情報に基づき、上述したサイトページに応じたページデータを適宜選択してアクセス元へ送信する制御、携帯電話機の変更およびキャリアの変更等を特定する制御等を規定した内容になっている。
例えば、サーバプログラム21は、サーバ装置10が設けるウェブサイトのURL(振り分け用URL、各キャリア用URL、勝手サイトのURL等)に基づきアクセスを受けた場合、図4(a)に示すゲスト用トップページ28に応じたページデータをアクセス元へ送信することを規定している。なお、単にURLに基づきアクセスを受けた場合でも、サーバ装置10は携帯電話機から固有のUIDは受信する。また、サーバプログラム21は、図4(b)に示す登録用トップページ29に応じたページデータを送信した状態で、各項目に応じた必要事項(情報)をサーバ装置10が受信すると、そのときにアクセスしている携帯電話機のUIDに対応付ける会員番号をMPU11が発行することを規定している。なお、会員番号は数字の小さいものから大きいものへ順番に発行される。さらに、サーバプログラム21は、会員番号を発行した場合、会員番号の発行の際に受信している各情報をそれぞれ対応付けた状態で登録会員テーブル22に登録してハードディスク装置15に記憶することも規定している。
また、サーバプログラム21は、サーバ装置10がアクセス時にUID及び会員番号を受信すると、アクセス元へ図6(a)のパスワード入力用のサイトページ31に応じたページデータを送信する制御をMPU11が行うことを規定している。さらに、サーバプログラム21は、パスワード入力用のサイトページ31に応じたページデータを送信した後で、アクセス元からパスワードをサーバ装置10が受信すると、先に受信した会員番号に対応付けられたパスワードをMPU11が登録会員テーブル22から抽出し、この抽出したパスワードと、受信したパスワードが一致するか否かを判断することを規定している。なお、このようなパスワードの一致の判断を行うことで、第3者が登録ユーザになりすまして不正にサービスを受けること等を防止できる。
上述した判断でパスワードが一致しない場合、アクセス元への図4(a)のゲスト用トップページ28に応じたページデータを送信することをサーバプログラム21は規定し、パスワードが一致した場合は、先に受信した会員番号に対応付けられたUIDをMPU11が登録会員テーブル22から抽出し、抽出したUIDと、受信したUIDが一致するか否かを比較判断することを規定している。UIDが一致しない場合、ユーザがアクセスに利用した携帯電話機が変更されたことを意味するので、MPU11は受信したUIDに含まれるキャリア情報で特定されるキャリアが、登録会員テーブル22に格納されているキャリアと相異することをMPU11が確認してから、図6(b)の特典ページ32に応じたページデータをアクセス元へ送信することをサーバプログラム21は規定している。このようにサーバプログラム21が、会員番号にヒモ付けたUIDの比較処理を規定することで、サーバ装置10は、登録ユーザが携帯電話機を変更したこと、キャリアを移行したことを確認できる。なお、MPU11がキャリアの移行を確認した場合、登録会員テーブル22に格納されているUIDを、新たに受信したUIDに置き換えて格納することをサーバプログラム21は規定しており、このような置き換えにより、新たに受信したUIDがユーザの会員番号と対応付けて記憶され、新たな携帯電話機でサーバ装置10へアクセスしても、キャリア移行を行ったことを再度判断しなくても済む。
また、サーバプログラム21は、UIDの比較で、UIDが一致したことをMPU11が判断した場合、ユーザは携帯電話機を変更していないことになるので、図5(a)の会員用トップページ30(サイトページ)に応じたページデータをアクセス元へ送信することを規定している。
一方、図7は、ユーザが使用する携帯電話機3の内部構成を示すブロック図であり、この携帯電話機3は、本実施形態では図1に示すように、ユーザがキャリアを移行する前に使用しているA社対応機種に相当している。携帯電話機3は、各種制御処理を行うCPU3aに、通信部3b、RAM3c、ROM3d、表示用インタフェース3e、操作部インタフェース3f、音出力処理部3g、音入力処理部3i及び記憶部3kを内部バス16で接続した構成になっている。
通信部3bは、図1に示す多数の中継基地局A1、A2・・・と無線通信を行い、広域のネットワークNWに接続される様々な機器との間でデータ等の送受信を行う。本実施形態では、携帯電話機3が通信部3bを用いて図1のサーバ装置10にアクセスし、サーバ装置10が設けるウェブサイトへのアクセス要求およびROM3dに記憶されるUID6の送信、並びにサーバ装置10から送られるウェブサイトのページデータ23a〜23n等の受信を行う。RAM3cはCPU3aの処理に従うデータ及びフォルダ等を一時的に記憶する。また、ROM3dはCPU3aが行う基本的な処理内容を規定したプログラム等を予め記憶すると共に、ウェブサイトへのアクセス要求の際に送信されるUID6(携帯電話機3の固有の端末情報に相当)を予め記憶している。
また、表示用インタフェース3eは、携帯電話機3の筐体外面に配置される表示部4と接続され、サーバ装置10から送信される各種ページデータに対する表示処理を行い、表示部4に各ページデータに応じたサイトページを表示すると共に、図8(a)(b)、図9(a)等に示すような記憶部3kに記憶するテーブルに応じたブックマーク40およびアドレス帳41等の表示も行う。操作部インタフェース3fは、携帯電話機3の筐体表面に設けられた上下左右キー、決定キーおよび数字キー等の多数の操作キーからなる操作部5と接続されており、操作部5でユーザから受け付けた操作内容をCPU3aへ伝える。なお、操作部5では、表示部4で表示した画面中の選択部分(例えば、図5(a)に示す第3ボタン30c)を選択する操作も受付可能になっている。
音出力処理部3gは、スピーカ3hが接続されており、通話時の音声出力、楽曲データの音声出力に係る処理を行ってスピーカ3hから音声を出力するものである。また、音入力処理部3iはマイク3jと接続されており、通話時のユーザが話す音声の入力を行う。
さらに記憶部3kは、端末プログラム7、ブックマークテーブル8およびアドレス帳テーブル9等を記憶している。記憶部3kに記憶される端末プログラム7は、携帯電話機3に係る各種機能が実現されるように、CPU3aを各種手段として作動させるための制御処理内容を規定したプログラム部分(アプリ)の集合体であり、携帯電話機3の通話および通信に係る制御処理、ブックマーク登録処理、アドレス帳登録処理、ブックマークテーブル8およびアドレス帳テーブル9に登録された内容の表示及び更新処理、並びに各種メニューに対する表示処理および選択受付処理等を規定している。なお、端末プログラム7には、図10に示す選択メニュー45のような各種メニューに応じたメニュー画面データ7aも含まれており、この選択メニュー45等が関係するURL登録処理の詳細に関しては後述する。
また、ブックマークテーブル8は、ブックマーク登録処理の登録先となるテーブルであり、ウェブサイトのサイト名及びURLをヒモ付けた状態で登録できるテーブル構造になっている。なお、ブックマークテーブル8に登録されることは、記憶部3kに記憶されることと同意である(アドレス帳テーブル9も同様)。
図8(a)は、ブックマークテーブル8の登録内容に応じたブックマーク40を表示部4で表示した状態を示している。ブックマーク40は、ブックマークテーブル8に登録されたサイト名を抽出して羅列し、選択対象となるサイト名を囲うように上下できる選択枠40aを配置したものであり、端末プログラム7に含まれるブックマーク用のプログラムの規定内容に基づきCPU3aにより作成されている。なお、ブックマーク40を表示した状態で、選択枠40aを上下させる操作を操作部5に含まれる上下キーで受け付けることで、操作欄40aで囲まれたサイト名が選択対象となり、その状態で操作部5に含まれる決定キーの押し下げ操作が行われることで、携帯電話機3(CPU3a)は、選択対象のサイト名の選択を受け付けたことになる。選択を受け付けると、CPU3aは選択対象のサイト名にヒモ付けされたURLを用いて、ネットワーク接続を行ってウェブサイトへのアクセス処理を行う。
一方、記憶部3kに記憶されるアドレス帳テーブル9は、アドレス帳登録処理の登録先となるテーブルであり、登録対象ごとに名称、電話番号、メールアドレス、URLおよび住所等の事項を対応付けて登録できるようになっている。なお、登録対象は全ての事項に内容を登録しなくてもよい。
図9(a)は、アドレス帳テーブル9の登録対象の中から名称のみを抽出して作成されるアドレス帳41を表示部4で表示した状態を示しており、アドレス帳41は、端末プログラム7に含まれるアドレス帳用のプログラムの規定内容に基づきCPU3aにより作成されている。アドレス帳41は、上部に「あ行」「か行」および「さ行」等を選択できる五十音選択欄41aを設けると共に、選択中の行(図9(a)では「あ行」)に含まれる名称を羅列した羅列欄41bを設けた構成になっており、羅列欄41bには、上述したブックマーク40と同様に上下可能な選択枠41cが配置され、いずれか一つの名称を上述した選択部5での操作により選択できるようになっている。
図9(b)は、図9(a)のアドレス帳41の中の一つの名称(赤井氏)が選択された場合にCPU3aの処理によりアドレス帳テーブル9の登録内容に基づき作成される詳細アドレス帳42を表示部4で表示した状態を示している。この詳細アドレス帳42も、アドレス帳用のプログラムの規定内容に基づきCPU3aにより作成されており、図9(a)のアドレス帳41で選択された名称に対応付けた電話番号、メールアドレスおよびURL等がアドレス帳テーブル9から抽出されて羅列されたものになっている。
また、図7の記憶部3kに記憶される端末プログラム7は、サーバ装置10が設けるウェブサイトの図5(a)の会員用トップページ30の第3ボタン30cに埋め込まれたコマンドと連動して、URL登録処理をCPU3aが行うことを規定している。
具体的には、携帯電話機3が会員用トップページ30を表示部4に表示した状態で、操作部5を通じて第3ボタン30cの選択を受け付けると、第3ボタン30cに埋め込まれたコマンドに基づきCPU3aがメニュー画面データ7aを記憶部3kから読み出し、図10に示すように会員用トップページ30に重ねて選択メニュー45を表示する処理を行うことを端末プログラム7は、規定している。
図10の選択メニュー45は、アクセス中のウェブサイトのURLを登録する対象としてブックマーク(ブックマークテーブル8)を選択する第1欄45aと、アドレス帳(アドレス帳テーブル9)を選択する第2欄45bを有し、各欄45a、45bは操作部5に含まれる上下キーおよび決定キーにより選択可能になっている。
第1欄45aの選択を受け付けた場合、端末プログラム7は、CPU3aがブックマーク登録処理を開始することを規定しており、会員用トップページ30に埋め込まれているサイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)およびサイト名情報に相当する振り分け用URL(例えば、http://poke.jp/melo/1000.htm)をヒモ付けた状態でブックマークテーブル8に登録(記憶部3kに記憶)する制御処理をCPU3aが行う。なお、ブックマークテーブル8への登録後、所定の操作を行って表示部4での表示内容をブックマークに切り替えると、図8(b)に示すように、ブックマーク40の中に、新たに登録されたサイト名(楽曲ダウンロードサイト)が挙がった状態になる。
また、図10に示す選択メニュー45で、第2欄45bの選択を受け付けた場合、端末プログラム7は、CPU3aがアドレス帳登録処理を開始することを規定しており、会員用トップページ30に埋め込まれているサイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)およびサイト名情報に相当する振り分け用URL(例えば、http://poke.jp/melo/1000.htm)を対応付けて、アドレス帳テーブル9に登録(記憶部3kに記憶)する制御処理をCPU3aが行う。
アドレス帳テーブル9への登録後、所定の操作を行って表示部4での表示内容をアドレス帳の「か行」を表示するように画面切替を行うと、図11(a)のアドレス帳43に示すように、五十音選択欄43aの下方に位置する羅列欄43bの中にサイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)が配置された状態になっている。また、このサイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)の選択操作が行われると、図11(b)の詳細アドレス帳44に示すように、サイト名情報(楽曲ダウンロードサイト)と、それに対応付けられた振り分け用URL(http://poke.jp/melo/1000.htm)とが表示されるようになる。
次に、上述したサーバ装置10が、会員未登録のユーザが有する携帯電話機(図1に示す携帯電話機3)からアクセスを受けて会員登録の処理を行う手順(本発明の携帯電話機特定方法に係る処理内容の一部)を、図12の第1フローチャートに基づいて説明する。先ず、未登録のユーザが有する携帯電話機3が、楽曲データの配信サービスを行うウェブサイトを設けるサーバ装置10へアクセスする(S1)。なお、この時点では、会員未登録であるため、携帯電話機3は、図19に示す振り分け用URL又はA社用URLに基づいてサーバ装置10へアクセスすると共に、アクセスの際に携帯電話機3に固有の端末情報としてUIDをサーバ装置10へ送信する。また、携帯電話機3のユーザは、楽曲データの配信を希望し、会員への登録の意志を有するものである。
サーバ装置10は、UIDのみの送信に基づくアクセスを受けると、会員未登録のユーザによる携帯電話機からのアクセスと判断し、図4(a)のゲスト用トップページ28に応じたページデータをアクセス元の携帯電話機3へ送信する(S2)。なお、サーバ装置10は、会員登録の処理が終了するまで、受信したUIDを一時的にRAM13に記憶する。また、ページデータを受信した携帯電話機3は、図4(a)に示すように、ゲスト用トップページ28を表示部4に表示し、この状態で携帯電話機3は、会員登録の意志を有するユーザから表示した会員登録ボタン28aを選択する操作を受け付け、会員登録ボタン28aの選択の旨をサーバ装置10へ送信する(S3)。
サーバ装置10は、アクセス中の携帯電話機3から会員登録ボタン28aの選択の旨を受信すると、図4(b)の登録用トップページ29に応じたページデータを携帯電話機3へ送信する(S4)。携帯電話機3は、ページデータを受信すると、登録用トップページ29を表示部4に表示して、ユーザから会員登録に必要な情報(氏名、パスワード等)の入力を受け付けてから、ユーザの送信ボタン29bの選択操作を受け付けて、入力情報をサーバ装置10へ送信する(S5)。
サーバ装置10は、会員登録に必要な入力情報を受信すると、RAM13に一時的に記憶している携帯電話機3のUIDに対して固有の会員番号を発行し(S6)、その発行した会員番号(1000)を会員用のパス名として含む携帯電話機3のユーザ専用となる振り分け用URL(http://poke.jp/melo/1000.htm)を生成する(S7)。さらにサーバ装置10は、発行した会員番号、生成した振り分け用URLおよび受信した入力情報をRAM13に記憶しているUIDに対応付けて登録会員テーブル22に登録してハードディスク装置15に記憶し(S8)、それから、会員登録の完了した会員用トップページをアクセス元の携帯電話機3で表示させるために、生成した振り分け用URLを図5(a)の第3ボタンに関連付けて埋め込むと共に、会員のニックネーム(図5(a)では「Taro」)を含む文章を配置した会員用トップページ30に応じたページデータを、ハードディスク装置15に記憶するページデータを利用して動的に生成し、そのページデータをアクセス中の携帯電話機3へ送信する(S9)。以上により、会員登録に係る処理は終了する。
また、図13に示す第2フローチャートは、図12の第1フローチャートにおいて図5(a)の会員用トップページ30に応じたページデータがサーバ装置10から携帯電話機3へ送信されて、表示部4で会員用トップページ30が表示された場合でのURL登録処理の手順(本発明の携帯電話機特定方法に係る処理内容の一部)を示している。以下、この第2フローチャートに従って、会員用トップページ30に対する携帯電話機3での処理を説明する。
携帯電話機3は、会員用トップページ30に配置された各ボタン30a〜30cのいずれの選択を受け付けたかを判断する(S10)。いずれのボタンの選択も受け付けていない場合(S10:選択無し)、携帯電話機3は選択待ちの状態になる。また、第1ボタン30a又は第2ボタン30bの選択を受け付けた場合(S10:第1、2ボタン選択)、携帯電話機3は、各ボタン30a、30bに応じた処理を行う(S11)。なお、この場合は、特にURLの登録処理を最後まで行うことなく、URLの登録処理に関する範囲での処理を携帯電話機3は終了することになる。
また、第3ボタン30cの選択を受け付けた場合(S10:第3ボタン選択)、携帯電話機3は、図10に示すようにトップページ30に重ねて選択メニュー45を表示部4に表示する処理を行う(S12)。この選択メニュー45でURLの登録先にブックマーク(第1欄45a)又はアドレス帳(第2欄45b)のいずれが選択されたかを携帯電話機3は判断する(S13)。ブックマークへの登録の選択を受け付けた場合(S13:ブックマーク)、携帯電話機3は、第3ボタン30cに関連付けて会員用トップページ30に埋め込んだサイト名及び振り分け用URLをブックマークテーブル8に登録する(S14)。また、アドレス帳への登録の選択を受け付けた場合(S13:アドレス帳)、携帯電話機3は、第3ボタン30cに関連付けて会員用トップページ30に埋め込んだサイト名及び振り分け用URLをアドレス帳テーブル9に登録する(S15)。
このような第2フローチャートに示す処理を行うことで、ユーザは、自身の会員用トップページ30に応じたURLを、ブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9のいずれにも登録できるため、将来的に変更予定の携帯電話機の機種および移行予定のキャリア等を考慮して、適切な登録先を選択できる。
例えば、キャリア移行の前後で携帯電話機のメーカが異なるため、ブックマークテーブル8の互換性が無いときは、アドレス帳テーブル9については少なくとも互換性が確保されることから、振り分け用URL等の登録先にアドレス帳テーブル9を選択し、キャリア移行時にアドレス帳テーブル9の登録内容を新たな携帯電話機に書き込めば、キャリア移行後もスムーズにサーバ装置10が設けるウェブサイトへアクセスすることが可能となる。また、キャリア移行の前後で携帯電話機のメーカが同一であるため、ブックマークテーブル8の互換性が有るときは、振り分け用URL等の登録先にブックマークテーブル8を選択し、キャリア移行時にブックマークテーブル8の登録内容を新たな携帯電話機に書き込めば、キャリア移行後も容易にサーバ装置10が設けるウェブサイトへアクセスできる。
また、図14に示す第3フローチャートは、図12の第1フローチャートで示した会員登録時のアクセス後に、別のアクセスとしてサーバ装置10が登録ユーザの携帯電話機からアクセスを受けた場合の処理内容(本発明の携帯電話機特定方法に係る処理内容の一部)を示している。なお、会員登録時のアクセス後に、別のアクセスを行う登録ユーザが用いる携帯電話機については3通りの場合が想定でき、1つ目は会員登録後もユーザが引き続き図12の第1フローチャートにおけるアクセスで使用したA社用の携帯電話機3を用いる場合であり、2つ目は会員登録後にユーザが同一キャリア(A社)に対応する別の携帯電話機に変更した場合、3つ目は会員登録後にユーザがキャリア移行を行って、図1に示すB社用の携帯電話機130に変更した場合である。
なお、ユーザが上述した2つ目又は3つ目の場合に該当するように、携帯電話機3を他の携帯電話機(例えば、図1に示す携帯電話機130)へ変更する際、図13の第2フローチャートで登録された振り分け用URLを含むブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9に登録されていた情報が、記憶媒体等を利用する移行時の処理を経て、新たな携帯電話機へ登録されるものとする。また、上述した2つ目の場合の新たな携帯電話機は上述したA社用の携帯電話機3(図7参照)とハード的な基本構成及びソフト的な処理内容は同等であり、また、3つ目の場合の新たな携帯電話機130は、対応するキャリアがB社用である以外は、上述したA社用の携帯電話機3(図7参照)とハード的な基本構成及びソフト的な処理内容は同等であるため、構成及び処理に関する説明は省略する。
図14において先ず、登録ユーザは、携帯電話機3(会員登録後、ユーザが携帯電話機を変更した場合は、図1に示す携帯電話機130等)で、図13の第2フローチャートで登録した振り分け用URLに基づいてサーバ装置10にアクセスして、振り分け用URLに含まれる会員番号(1000)およびUIDを送信する(S20)。サーバ装置10は、会員番号およびUIDを受信すると、受信した会員番号およびUIDをRAM13に一時的に記憶すると共に、第3者の登録ユーザに対する「なりすまし」を防止するため、図6(a)のパスワード入力用のサイトページ31に応じたページデータを携帯電話機3(又は携帯電話機130等)へ送信する(S21)。
携帯電話機3(又は携帯電話機130等)は、ページデータを受信してパスワード入力用のサイトページ31を表示して、ユーザから入力される会員登録時に登録したパスワードの入力を受け付けてサーバ装置10へ送信する(S22)。サーバ装置10は、パスワードを受信すると、RAM13に記憶する会員番号と同じ番号に対応付けられたパスワードを登録会員テーブル22から抽出し(S23)、抽出したパスワードと、受信してRAM13に記憶するパスワードが一致するか否かを判断する(S24)。
両パスワードが一致しないと判断した場合(S24:NO)、サーバ装置10は、真の登録ユーザでないものからのアクセスと考えて、図4(a)のゲスト用トップページ28に応じたページデータを携帯電話機3(又は携帯電話機130等)へ送信する(S25)。
また、両パスワードが一致したことを判断した場合(S24:YES)、サーバ装置10は次に、受信した会員番号と同じ番号に対応付けられたUIDを登録会員テーブル22から抽出し(S26)、抽出したUIDと、受信してRAM13に記憶するUIDが一致するか否かを比較判断する(S27)。両UIDが一致しないと判断した場合(S27:NO)、サーバ装置10は、図14の第3フローチャートにおけるアクセスを行った携帯電話機と、図12の第1フローチャートにおける会員番号の発行に係るアクセスを行った携帯電話機が相異する特定して、両UIDに含まれるキャリアを特定する情報に基づき両UIDに対応するキャリアが一致するか否かを判断する(S28)。
キャリアが一致しないと判断した場合(S28:NO)、サーバ装置10は、上述した3つ目の場合で説明した「キャリアを移行してB社用の携帯電話機130に変更したとき」に該当すると判断し、キャリアの移行後にもアクセスしてきたことに感謝を示すため、サーバ装置10は、図6(b)の特典ページ32に応じたページデータを携帯電話機130へ送信する(S29)。さらに、サーバ装置10は、今後に携帯電話機130からアクセスを受けた場合は通常通りに、図5(a)の会員用トップページ30を表示できるように、登録会員テーブル22に登録しているUIDを、RAM13に記憶しているUIDに置き換えてハードディスク装置15に記憶する(S30)。
このようにサーバ装置10は、キャリア移行したユーザからのアクセスを判別できるので、キャリア移行を行ってもアクセスしてきたユーザに対して特典を付与できると共に、登録会員テーブル22に格納されているサービス情報を参照することも可能となり、ユーザのお気に入り楽曲や、ダウンロード済みの楽曲に関する情報もキャリア移行後の新たな携帯電話機130へスムーズに移行することができる。なお、サーバ装置10が設けるウェブサイトに対する会員登録に対する規約等により、登録時に用いる携帯電話機のキャリアを変更した場合、会員登録が自動的に解除されるような規定があるときは、図14の第3フローチャートの特典ページ32に応じたページデータを送信する段階(S29)に合わせて、図4(b)に示す登録用トップページ29のような再登録用のページデータを送信すれば、ユーザを再登録へスムーズに導くことができる。
なお、図14の第3フローチャートにおいて、キャリアが一致すると判断した場合(S28:YES)、サーバ装置10は、上述した2つ目の場合で説明した「キャリア移行せずに携帯電話機を変更したとき」に該当すると判断し、図5(a)の会員用トップページ30に応じたページデータをアクセス元の携帯電話機(キャリア移行せずに変更した携帯電話機)へ送信する(S31)。
また、図14の第3フローチャートにおいて、UIDが一致すると判断した場合も(S27:YES)、サーバ装置10は、上述した1つ目の場合で説明した「会員登録後も継続して携帯電話機3を使用するとき」に該当すると判断し、図5(a)の会員用トップページ30に応じたページデータをアクセス元の携帯電話機3へ送信する(S31)。なお、第3フローチャートにおける範囲では、サーバ装置10の処理は、ゲスト用トップページ29に応じたページデータの送信(S25)、UIDの置き換え(S30)または会員用トップページ30に応じたページデータの送信(S31)により終了し、携帯電話機の処理もサーバ装置から送信されるページデータを受信することで処理を終了する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例の適用が可能である。例えば、サーバ装置10は、会員登録後にアクセスしてきた携帯電話機が、キャリア移行を行った否かのみを特定するようにして、キャリア移行の無い携帯電話機の変更を特定する処理を省略するようにしてもよい。また、キャリア移行を行ったユーザがサーバ装置10にアクセスしてきた場合、ウェブサイトの運営状況に合わせて特典情報の配信を省略することも勿論可能である。さらに、セキュリティに関する対応を低く設定しても特に問題が生じないようなネットワーク環境では、パスワードに関する処理を省略してもよい。
また、キャリア間におけるユーザの流動化に対応して、一旦キャリアを移行したユーザが、再度元のキャリアに戻ってきて、元のキャリアで以前、会員として利用していたサービスを申し込む場合(再入会の場合)などにも、特典を付与できるようにするときは、図14の第3フローチャートにおけるキャリアが一致するか否かの判断段階(S28)の処理を行わずに、UIDが一致しない場合(S27:NO)は、特典ページのページデータの送信処理(S29)を行うようにしてもよい。
さらに、図14の第3フローチャートにおけるUIDの置き換え(S30)に関しては、記憶中のUIDを新たなUIDに置き換える以外に、記憶中のUIDを残した状態で、新たなUIDを会員番号と対応付けて登録会員テーブル22に記憶するようにしてもよい。この場合、古いUIDと新たなUIDとには優先順位を表す情報を付加し、新たなUIDの優先順位を高くして、図14の第3フローチャートに係る処理を行う際には、優先順位の高い新たなUIDを参照して処理を行うようにする。
さらにまた、上述した説明では、サーバ装置10が発行した会員番号は、ウェブサイトのURLに含ませてアクセス元の携帯電話機へ送信しているが、発行した会員番号をメール等でアクセス元の携帯電話機へ送信し、携帯電話機がサーバ装置10へアクセスする際に、受信した会員番号を送信するような形態にしてもよい。また、図5(a)の会員用トップページ30の第3ボタン30cの選択に基づき、ウェブサイトのURL(会員番号を含む振り分け用URL)を携帯電話機に登録する際は、サイト名も同時に登録する内容になっているが、サイト名の登録が不要なときは、会員用トップページ30にサイト名情報の埋め込みを省略してもよい。また、図10に示す選択メニュー45は、必ずしもブックマーク又はアドレス帳の両方から選択するような形態に限定されるものではなく、登録先としてブックマークのみを選択できる形態又はアドレス帳のみを選択できる形態にしてもよい。
さらに、振り分け用URLの登録先をブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9のいずれかに固定することも可能であり、この場合は、携帯電話機側での図10に示す選択メニュー45の表示処理を省略すると共に、図5(a)の会員用トップページ30の替わりに、図15(a)に示す変形例のサイトページ50を適用する。
図15(a)に示すサイトページ50は、第3ボタン50c以外は、図5(a)に示す会員用トップページ30と同等であり、第3ボタン50c(登録選択部に該当)はアドレス帳(アドレス帳テーブル9)への登録を選択する内容になっている。また、第3ボタン50cに関連付けてあるトリガー用のコマンドは、選択メニュー45を立ち上がらせるものではなく、第3ボタン50cが選択されると、トップページ50に埋め込まれた振り分け用URL及びサイト名をアドレス帳テーブル9へ登録させる処理を携帯電話機3のCPU3aに開始させるコマンドになっている。
よって、このような変形例のトップページ50を用いることで、携帯電話機3は、記憶部3kに記憶する端末プログラム7にメニュー画面データ7aを含ませることが不要となり、端末プログラム7のプログラム量を削減できると共に、ユーザから登録先の選択を受け付ける処理ステップ(図13中に示すS13移行の処理ステップ)も省略でき、URLの登録処理の簡易化を図れる。なお、図15(a)のトップページ50は、アドレス帳テーブル9への登録用にしているが、第3ボタン50cに関連付けるコマンドに対する登録先をブックマークテーブル8にすることで、固定の登録先をブックマークテーブル8にすることも可能である。
また、登録するURLは振り分け用URLに限定されるものではなく、勝手サイトのURLのようにキャリアに依存しないURLを対象にすることも可能である。また、移行するキャリアを予め決定しているユーザが、キャリア移行後もスムーズにサーバ装置10へアクセスできるように、各キャリア用URLを登録対象にすることも可能である。この場合は、ウェブサイトのサイトページに埋め込むURLも所要のキャリア用URLにする必要がある。
図15(b)のトップページ51は、図5(a)の会員用トップページ30の替わりに適用される変形例のページであり、A社からB社へキャリア移行するユーザのためにB社用URL(http://b-poke.jp/melo/1000.htm)の登録を行うための第3ボタン51c(登録選択部に相当)を設けると共に、A社からC社へキャリア移行するユーザのためにC社用URL(http://c-poke.jp/melo/1000.htm)の登録を行うための第4ボタン51d(登録選択部に相当)を設けており、第3ボタン51cに上述したB社用URL及びサイト名をリンクさせて埋め込むと共に、第4ボタン51dに上述したC社用URL及びサイト名をリンクさせて埋め込んでいる。
なお、各ボタン51c、51dに関連付けるコマンドは、図10に示す選択メニュー45を立ち上げるコマンドにしてもよく、若しくは上述した変形例の図15(a)のトップページ50のようにブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9のいずれかの固定された登録先へ登録を行う処理を開始させるコマンドにしてもよい。このように変形例のトップページ51を用いることで移行先のキャリア用URLをブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9へ登録して、キャリア移行後の携帯電話機でスムーズに用いることができ、移行先のキャリアが決まっているユーザに好適な処理を行える。
また、図12の第1フローチャートのS9の段階でサーバ装置10が送信するページデータに応じたサイトページは、図16(a)に示すように、第1フローチャートのS7の段階で動的に生成したURLを選択可能に配置したサイトページ60にしてもよい。このサイトページ60は、配置したURLに関連付けて図16(b)に示すような選択メニュー63を立ち上げるコマンドを埋め込んでおり、携帯電話機3は、この選択メニュー63に応じたメニュー画面データを予め記憶しておくことになる。
この場合、サーバ装置10から送信された図16(a)のサイトページ60に応じたページデータを携帯電話機3が受信すると、携帯電話機3は、図13の第2フローチャートの処理を行うのではなく、図17に示す変形例の第4フローチャートが表した処理を行うことになる。即ち、携帯電話機3は、サイトページ60を表示し(S40)、表示したURLの選択を受け付けると、選択対象に「http://」で始まる文字列が存在することを認識して、選択メニュー63を表示する(S41)。それから携帯電話機3は、選択メニュー63で第1欄63a〜第3欄63cのいずれか選択されたかを判断する(S42)。
第1欄63aのブックマークへの登録が選択された場合(S42:ブックマーク)、携帯電話機3は、振り分け用URLをブックマークテーブル8へ登録する処理を行う(S43)。また、第2欄63bのアドレス帳への登録が選択された場合(S42:アドレス帳)、携帯電話機3は、振り分け用URLをアドレス帳テーブル9へ登録する処理を行う(S44)。さらに、第3欄63cのURLに基づくアクセスが選択された場合(S42:アクセス)、携帯電話機3は、URLを用いてサーバ装置10へアクセスすることになる(S45)。このように、上述した変形例では、所定のURLをブックマークテーブル8又はアドレス帳テーブル9へ登録することを自由に選択できるため、キャリア移行時に各テーブル8、9に登録された情報を移行すれば、所定のURLを容易に移行できることに加えて、URLに基づくアクセスも選択できるため、特に登録を要しないときの処理もスムーズに行える。
なお、図16に示す選択メニュー63でも、登録先をブックマーク又はアドレス帳の両方から選択する形態以外に、登録先としてブックマークのみを選択できる形態又はアドレス帳のみを選択できる形態にしてもよい。また、各URLを関連付ける登録選択部は、図5(a)に示す第3ボタン30c、図15(a)に示す第3ボタン50c、図15(b)に示す各ボタン51c、51dのようなボタン形状に限定されるものではなく、文字又は図柄等を選択可能(クリック可能)に配置したものを、選択処理部にしてもよい。