JP4635909B2 - 電子装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、helpボタンを操作した後、操作パネル上の各スイッチが操作された場合に、そのスイッチに関する説明文を含むヘルプ画面を表示画面に表示させる機能を有する電子楽器が記載されている。
また、特許文献1には、helpボタンがオンされた場合に、表示画面にヘルプ画面を表示させ、再度helpボタンがオンされた場合に、表示をヘルプ画面を表示させる前の機能画面に戻す技術についても記載されている。
このような電子装置において、上記ヘルプキーがハードウェアキーであるとよい。
まず、図1に、この発明の電子装置の実施形態であるデジタルミキサの構成を示す。
図1はそのデジタルミキサの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このデジタルミキサ10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,外部機器入出力部(I/O)14,記録媒体インタフェース(I/F)15,タッチスクリーン16,その他表示器17,電動フェーダ18,その他操作子19,波形I/O20,信号処理部(DSP)21を備え、これらがシステムバス22によって接続されている。そして、複数の入力チャンネル(ch)から入力する音響信号に対して種々の信号処理を施して複数の出力chから出力する機能を有する。
RAM13は、一時的に記憶すべきデータを記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
記録媒体I/F15は、着脱可能な不揮発性記録媒体を接続するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカードを装着するためのインタフェースとすることができる。
その他表示器17は、CPU11による制御に従って種々の情報を表示するタッチスクリーン16以外の表示手段であり、例えば、発光ダイオード(LED)や小型のLCDによって構成することができる。あるいは、操作子にLEDを埋め込むような構成も可能である。
その他操作子19は、デジタルミキサ10に対する操作を受け付けるための電動フェーダ18以外のものであり、種々のキー、ボタン、ダイヤル、スライダ等によって構成することができる。
また、DSP21は、1対のステレオ(ST)バスと、16本の混合(MIX)バスを有し、入力chに入力した信号を、パラメータの設定内容に従って各バスに送出すると共に、同じバスに入力された信号同士をミキシングすることができる。
そして、これらのバスの出力は、対応する出力chから出力されるが、出力経路についても、入力時の場合と同様に、出力パッチによりDSP21の出力chと波形I/O20の出力ポートとを対応付けるようにしている。
図2は、そのコンソールの概略構成を示す図である。
デジタルミキサ10は、図2に示すような構成のコンソール100を有しており、この上に、図1でタッチスクリーン16,その他表示器17,電動フェーダ18,その他操作子19として示した構成要素を設けている。
これらは、概ね機能毎にまとめて設け、タッチスクリーン16以外では、chストリップ110,ヘルプキー121,カーソルキー122,増減キー123,ロータリーエンコーダ124,エンタキー125,各種操作子130,140として設けている。
また、各chストリップ110は、ロータリーエンコーダ111,選択スイッチ112,オンスイッチ113,電動フェーダ18を備えている。
オンスイッチ113は、対応するchのオン/オフを設定するための操作子である。
電動フェーダ18は、つまみ114の位置に応じて対応するchの信号レベルを設定するための操作子である。つまみ114をモータ等により駆動可能であることは、上述の通りである。
増減キー123及びロータリーエンコーダ124はタッチスクリーン16に表示させた画面上でカーソルのある位置のパラメータの増減指示を受け付けるための操作子である。
エンタキー125は、増減操作子123又はロータリーエンコーダ124によって行ったパラメータの値の設定を確定させる指示を受け付けるための操作子である。
各種操作子130,140は、これら以外の種々の指示を受け付けるための操作子である。
まず、図3に、入力ch画面の表示例を示す。
この入力ch画面200は、入力chにおける信号処理に使用するパラメータとして現在設定されている内容を表示し、また設定に関する操作を受け付けるためのGUI画面である。そして、chストリップ110に入力chが割り当てられると、その割り当てられた入力chに関する表示/設定受付を行なうための入力ch画面200を、タッチスクリーン16に表示させるようにしている。図3には、1〜8番目の入力chを割り当てた場合の画面例を示している。
周波数特性ブロック212は、イコライザの周波数特性を、パラメータの現在値に基づいてグラフで表示するブロックである。
ダイナミクスブロック213は、コンプレッサのパラメータであるスレッショルドの値を表示すると共に、リアルタイム値である入力レベルとゲインのリダクション量をグラフ表示するブロックである。
また、これらの各ブロックについては、タッチスクリーン16においてブロック内にタッチ操作があった場合、タッチスクリーン16に、操作されたブロックと対応する別のGUI画面をポップアップ表示させるようにしており、この点では各ブロックも操作子であると言える。
さらに、タッチスクリーン16においていずれかのつまみ215にタッチ操作があった場合、図2に示したロータリーエンコーダ111にタッチされたつまみを割り当て、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。そして、ロータリーエンコーダ111に割り当てたつまみを、カーソル216により示すようにしている。
さらに、タッチスクリーン16においてつまみ218にタッチ操作があった場合、上記のつまみ215の場合と同様、ロータリーエンコーダ111につまみ218を割り当て、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。
また、カーソル216のある状態のつまみ215やつまみ218に再度タッチ操作があった場合には、そのつまみに関する8ch分のパラメータの値の表示及び設定受付のための別のGUI画面をポップアップ表示させるようにしている。
以上が入力ch画面の構成と機能である。
まず、図4に示すダイナミクス画面250は、入力ch画面200で内容を表示していた8chについて、アッテネータ及びコンプレッサについて設定されている特性を、ダイナミクスブロック213の場合より詳細に表示する画面である。
そして、ダイナミクス画面250が表示されている状態では、つまみ251がロータリーエンコーダ111に割り当てられ、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。
また、つまみ251は、マーク251aの位置及びその下の数字により、コンプレッサについて設定できるパラメータのうち1つの値を表示する。どのパラメータの値を表示するかは、図示しないメニュー等により設定可能であり、ここでは、つまみ251の下に表示されているように、「THRESHOLD」の値を表示している。
このダイナミクス画面260は、ダイナミクス画面250において選択されたchあるいはカーソル253があったchのコンプレッサについて設定できる全てのパラメータの値の設定を受け付けるための画面である。
なお、ダイナミクス画面250においても、ダイナミクス画面260においても、バックの入力ch画面200はグレーアウトした状態で表示しておき、この部分にタッチ操作があった場合にも、ダイナミクス画面を閉じて入力ch画面に戻るようにしている。
このヘルプ画面300は、図2に示したヘルプキー121が操作された場合に表示され、デジタルミキサ10の各部の機能や、デジタルミキサ10に所望の動作を行わせる場合の操作手順等についての説明を表示するための画面である。そして、その表示内容は、CPU11が記録媒体I/F15に接続された記録媒体から読み出したヘルプデータに基づいて定められる。
そしてこれらのうち、説明表示部310は、説明の本文を表示させる領域である。この部分には、ヘルプデータ中に用意されている説明の内容が、連続的に表示され、画面をスクロールさせることにより、前後の説明内容を順に参照することができる。
また、目次表示部320は、ヘルプデータから取り出した、説明文の章立てに関するデータに基づき、説明表示部310に表示させる説明文の目次を表示させる領域である。そして、目次表示部320についても、図2に示した一番左側のchストリップ110のロータリーエンコーダ111に割り当てられるつまみ321の操作により、説明表示部310の場合と同様にスクロールさせることが可能である。
また、セクション表示部301にも、現在説明表示部310にどのセクションの内容を表示しているかを、セクション名により表示するようにしている。
終了ボタン304は、ヘルプ画面を閉じる指示を受け付けるためのボタンである。そして、このボタンに対するタッチ操作がなされた場合には、CPU11は、ヘルプ画面300を閉じて元の画面を表示させる。
これらの図に示すように、デジタルミキサ10に読み込ませるヘルプデータは、構造化言語であるXML(eXtensible Markup Language)形式で記載するようにしている。
そして、ヘルプデータには、まず最上位のタグとして、記載されているデータがヘルプデータであることを示すヘルプタグとして、exphelpタグ401を配置し、その属性として、“version”に、ヘルプデータの処理に使用すべきヘルプ画面表示用アプリケーションが対応するXMLスキーマのバージョンを示す情報を、“modelname”に、ヘルプデータがどの機種に関する説明を記載したものであるかを示す情報を記載するようにしている。
まず、exphelp要素の直接の子要素として使用できるのは、sectionタグを用いて記載するseciton要素である。そして、1つのseciton要素の内容が、ヘルプ画面に表示させる説明文の1セクションに対応する。また、sectionタグの属性としては、“id”と“title”を記載でき、“id”により、リンク先の指定等に用いるセクションの識別情報を指定し、“title”により、セクションの表示を行う際にタイトルとして使用する文字列を指定することができる。
なお、section要素には、子要素として別のsection要素を記載することもでき、セクションを入れ子式に定義することができる。図に示した例では、符号402,403,404,406で示す4つのsectionタグを、4段階の入れ子式に記載している。sectionタグ409は、sectionタグ406と並列に、sectionタグ404に係るsection要素の子要素を示すタグとして記載されている。
heplanchorタグの用途については、後に詳述する。
また、text要素の子要素としては、情報の参照先を示すためのリンクタグであるhelplinkタグを用いてhelplink要素を記載することもできる。helplinkタグには、属性として“sectionid”を記載でき、その“sectionid”により、情報の参照先を、セクションの識別情報として指定することができる。そして、説明表示部310においては、helplinkタグが付されている文字列が選択された場合に、“sectionid”により指定されている識別情報を有するセクションの情報を参照できるようにする制御が行われる。
以上が、ヘルプデータの概略である。
デジタルミキサ10においては、ヘルプ画面の表示に使用するヘルプデータは、記録媒体I/F15に装着する記録媒体に記録しておき、記録媒体が記録媒体I/F15に装着された場合に、そこから読み出すようにしている。また、記録媒体には、これ以外にも種々の情報を記録しておき、デジタルミキサ10に読み出させることができる。
この図に示すとおり、記録媒体I/F15に装着する記録媒体30には、最上位のフォルダであるルートフォルダ31に加え、下位のフォルダとしてDOCフォルダ32とOTHERフォルダ33を用意し、これらの各フォルダに、データをファイルとして記録できるようにしている。
そして、記録媒体30に記録しておくデータには、大きく分けて、ユーザキー,設定ファイル,文書ファイルがある。
デジタルミキサ10のCPU11は、記録媒体I/F15に記録媒体が装着された場合、以上のようなデータを利用して、ユーザの認証やヘルプ画面の表示準備の処理を行う。
CPU11は、記録媒体I/F15への記録媒体装着イベントを検出した場合、図10のフローチャートに示す処理を実行する。
そして、装着された記録媒体にユーザキーが記録されていれば、そのユーザキーを読み出し、そのユーザキーを用いてユーザを認証する(S11,S12)。ここでは、ユーザキーは、記録媒体のルートフォルダ31に記録しておくと決めてあるため、このフォルダを検索すればよい。また、複数のユーザキーがあった場合には、どのユーザキーを認証に用いるかを、ユーザに選択させる、ファイル名のアルファベット順や記録日時順等の適当な条件で自動的に選択する、等により、認証に使用するユーザキーを決定する。
そして、認証が成功した場合には記録媒体を記録媒体I/F15に装着したユーザにデジタルミキサ10の利用権限があると認め、ユーザをログインさせる(S13,S14)。
ここで、ユーザの権限を示す情報は、ユーザ情報の1つとして、ユーザ名と対応させて予めデジタルミキサ10に記憶させておく。そして、権限の内容としては、パッチの切り替え、シーンのリコール及びストア、ライブラリのリコール及びストア、バスの設定、chグループの設定、設定ファイルの各データのロード及びセーブ等につき、権限の有無を規定することが考えられる。
そしてここでは、記録媒体中のDOCフォルダ32に文書ファイルが記録されていれば、そのうち1つを選択し、ヘルプ画面の表示に使用するヘルプデータとして読み込む(S17,S18)。なお、どのような形式のファイルを読み込みの対象とするかは、予め定めておく。ここでは、XML形式(拡張子が.xml)及びテキスト形式(拡張子が.txt)のファイルを読み込みの対象とするが、HTML形式やPDF形式のファイルも読み込みの対象とするようにしてもよい。
また、デジタルミキサ10に既にヘルプデータとして読み込み済みのデータがあった場合には、ここで新たに読み込みを行った時点で、新たに読み込んだデータに置き換える。
ステップS18の処理においては、CPU11が読込手段として機能する。ステップS18の後は、図11のステップS21に進む。
ステップS15でNOの場合も、そのままステップS17に進む。
そして、この部分の処理においてはまず、読み込んだ文書ファイル内をスキャンして、セクションIDとそのセクションの位置との対応関係を示すリンクテーブルを作成する(S24)。
この図に示すように、ここでは、各セクションの識別情報(セクションID)と、文書ファイルに基づいて説明文をヘルプ画面300の説明表示部310に表示する場合のそのセクションの開始位置(セクション位置)とを対応させてリンクテーブルに記録している。
また、このリンクテーブルを作成する時点で、読み出した文書ファイルを加工して、説明表示部310以外の部分も含め、ヘルプ画面300の表示を行うための表示用データを生成してしまってもよい。
そして、適合すると判断した場合(S26)、その文書ファイル内をスキャンして、アンカータグとそのタグを含むセクションの位置との対応関係を示すアンカーテーブルを作成する(S27)と共に、文書モード(を示すレジスタ)DMに、ヘルプデータが機種の適合したXMLデータであることを示す「1」を設定して(S28)、処理を終了する。
ヘルプデータは、基本的には機種毎に用意し、その特定の機種で使用されることが好ましいが、互換範囲であっても自機の機種に適合すると判断するようにすれば、ヘルプデータの汎用性を高め、ヘルプデータ作成の労力を軽減できる。
この図に示すように、ここでは、各アンカーに設定されている操作子の識別情報(操作子ID)と、文書ファイルに基づいて説明文をヘルプ画面300の説明表示部310に表示する場合の、そのアンカーが含まれるセクションの開始位置(セクション位置)とを対応させて記録している。
また、図13ではアンカーテーブルの内容を操作子IDの昇順にソートしているが、このようにすることは必須ではなく、セクション位置についてソートしてもよい。
また、ステップS21で、読み込んだ文書ファイルの形式がテキストであるか、ステップS23で処理できない形式のXMLであれば、ステップS30で、文書モードDMにヘルプデータがテキストデータであることを示す「0」を設定して、リンクテーブル及びアンカーテーブルは作成せずに処理を終了する。
なお、ヘルプデータとして読み込んだ文書ファイルがテキストデータ又はヘルプ画面表示用アプリケーションで処理できない(ヘルプ画面表示用アプリケーションでタグを適切に解釈できない)形式のXMLデータであった場合は、リンクやアンカーを利用した表示位置ジャンプの機能は無効にし、単にヘルプデータの内容をテキストのままヘルプ画面300の説明表示部310に表示させる。XMLデータについてこのような表示を行うと、タグもそのまま表示することになってしまい、見づらい表示となるが、内容はテキストで記載されているため、ユーザにとってある程度は内容を把握可能な表示とすることができる。
例えば、ある機種において、「パンつまみ」に「1」の識別情報が与えられており、ヘルプデータの作成者が、「パンつまみ」の説明をするセクションに“id”が「1」のアンカータグを付しておいたとしても、「フェーダ」に「1」の識別情報が与えられている別の機種では、“id”が「1」のアンカータグが付されたセクションは、「フェーダ」の説明をするセクションであると解釈されてしまう等である。
まず、図14に、ヘルプキー121のオンイベントを検出した場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、図2に示したヘルプキー121のオンイベントを検出すると、図14のフローチャートに示す処理を開始する。そして、ヘルプオンフラグHONに、ヘルプキー121が押下状態であることを示す「1」を設定する(S41)と共に、同時操作フラグDSに、同時操作なしを示す「0」を設定して(S42)、処理を終了する。
以上の通り、デジタルミキサ10は、ヘルプキー121が押下された時点では、単にフラグに値を設定するのみとしている。
CPU11は、図2に示したヘルプキー121のオフイベントを検出すると、図15のフローチャートに示す処理を開始する。
ただし、パラメータの値については、表示時点の設定内容に従った表示を行うべきであるから、以前記憶しておいたデータではなく、表示時点の設定内容に従った表示を行わせてよい。また、画面IDとカーソル位置以外にも、このような表示の実行に必要な表示状態の情報があれば、ステップS57でその情報を記憶しておき、ステップS56の処理にその情報を用いるようにすればよい。
なお、ステップS52でDSの値が0でない場合には、以下の図16に示す処理により必要に応じて表示内容の変更がなされているはずであるので、ヘルプキーオフイベントに応じた表示内容の変更は特に行わない。
そして、以上の処理により、ヘルプキーのオン操作中に他の操作子の操作がないままヘルプキーのオフ操作がなされた場合に、タッチスクリーン16に表示させる画面を、ヘルプ画面300と、ヘルプ画面300以外の通常動作画面との2種の画面の間でトグルで切り替えると共に、その画面の切り替えを行う際に、切替後の画面を、直近に表示させていた同種の画面と同じ状態で表示させることができる。
CPU11は、ヘルプキー121以外に関する操作イベントを検出すると、図16のフローチャートに示す処理を開始する。
また、操作イベントがタッチスクリーン16へのタッチであった場合には、表示中の画面の内容とタッチ位置に応じて、タッチ操作が画面上の操作子の操作に該当するか否か判断し、該当すれば、その操作子のIDをレジスタOPに設定する。操作子の操作に該当しない場合には、単にタッチスクリーン16へのタッチがあったことを示すダミーの識別情報を設定する。
また、検出した操作イベントがタッチスクリーン16へのタッチの場合には、ステップS65において、図17のフローチャートに示す処理を行う。
また、ステップS64でユーザに権限がなかった場合には、そのまま処理を終了するが、権限がない旨の警告を行うようにしてもよい。
この部分の処理では、まず、同時操作フラグDSの値が「1」でなければ、ここに、ヘルプキーと他の操作子とが同時操作されたことを示す「1」を設定する(S70,S71)。また、表示画面フラグDDの値が「1」でなければ、図15のステップS53,S57,S58の場合と同様、DDに「1」を設定すると共に、タッチスクリーン16にヘルプ画面300を表示させる(S72〜S75)。ただし、ここでは前回画面切り替え時の内容を再現する必要はない。
また、ステップS69でNOの場合、すなわちステップS67(又はS68)のサーチで適切なアンカーが発見できなかった場合には、エラー処理として、使用中のヘルプデータには操作された操作子と対応する説明がない旨のメッセージをタッチスクリーン16の下部に表示させる等の処理を行って(S78)、処理を終了する。
その後の処理は、ステップS66がNOの場合と同様である。
そして、以上の処理により、同じ識別情報を持つ操作子についてジャンプ指示が続けてなされた場合に、その操作子の識別情報と対応する内容のうち、前回のジャンプ指示に応じて表示させた箇所の次の箇所の内容を前記ヘルプ画面300に表示させ、前回と異なる識別情報を持つ操作子についてジャンプ指示がなされた場合に、その操作子の識別情報と対応する内容のうち、先頭の箇所の内容をヘルプ画面300に表示させることができる。
また、以上のようなヘルプキー121とその他の操作子の同時操作に応じた表示のジャンプを行う場合、ヘルプキー121がハードウェアキーであることが好ましい。ソフトウェアキーの場合、通常のタッチスクリーンでは同じ画面内の他のキーとの同時操作が検出できないためである。
この処理においては、CPU11は、表示画面フラグDDの値が「1」でなければ、すなわちヘルプ画面300を表示中でなければ、通常動作画面におけるタッチ操作に応じた処理として、カーソル移動、ロータリーエンコーダ111へのパラメータの割り当て変更、ダイナミクス画面250のような別画面のポップアップ表示等の処理を行って、元の処理に戻る(S81,S90)。
また、タッチ操作があったのがボタンの位置でない場合でも、文書モードDMの値が「1」又は「2」、すなわち、ヘルプ画面300の表示に使用しているデータが、タグの解釈可能なXMLデータである場合には(S84)、リンクに関する処理を行うべく、ステップS85以下に進む。
なお、サーチの結果参照先のセクションの位置が発見されなかった場合には、リンク先がみつからない旨のメッセージを表示する等のエラー処理を行う(S89)。
ステップS84でNOの場合、すなわちヘルプ画面300の表示に使用しているデータが、タグがないか又は解釈不能なデータである場合、リンクの機能は使用できないため、ステップS85以下の処理は行わずに元の処理に戻る。
なお、以上の処理において、目次表示部320に表示させる各セクションのタイトルは、そのセクションへのリンクである(その参照先をそのセクションとするリンクタグが付された部分である)として取り扱うようにしてもよい。
例えば、ヘルプデータとしてHTML形式やPDF形式のデータも読み込むことができるようにし、文書モードDMに、これらの形式と対応した値を持たせることができるようにし、その値に応じて、これらのファイル形式に合った制御を行うことができるようにしてもよい。
このような場合に対応するため、デジタルミキサ10の機能と対応する識別情報を持つアンカータグを用意しておき、ヘルプキー121と同時に操作子が操作された場合、その操作子に割り当てられている機能の識別情報と対応する内容をヘルプ画面300に表示させることができるようにしてもよい。
操作子の識別情報が、その操作子に割り当てられる機能に応じて自動的に変わると考えれば、上述した実施形態でも、この機能を実現できる。
例えば、あるIDの画面を表示させている場合にはジャンプしない、逆に、あるIDの画面を表示させている場合のみジャンプする、等である。
この場合、キーワードが指定され、検索が指示された場合には、ヘルプ画面300の説明表示部310に、そのキーワードを有するセクションの内容を表示させるようにする。また、複数のセクションに同じキーワードを指定することを許可し、複数のセクションに同じIDのアンカータグを記載した場合と同様な対応を行うようにしてもよい。
また、ヘルプ画面に表示させる内容が、装置や操作子の機能に関する説明である必要はなく、ユーザが任意に作成又は追加した覚え書きのようなものでもよい。
また、この発明が、デジタルミキサ等の音響信号処理装置だけでなく、ヘルプ画面を表示させる機能を有する任意の電子装置に適用可能であることも、もちろんである。この場合において、表示手段が電子装置に含まれている必要はない。
また、以上の実施形態あるいは変形例で説明した変形を、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用してよいことも、もちろんである。
Claims (2)
- ヘルプ画面の表示を指示するためのヘルプキーを有する電子装置であって、
前記ヘルプキーのオン操作中に他の操作子が操作された場合に、表示手段にその操作された操作子に対応した内容を含むヘルプ画面を表示させる手段と、
前記ヘルプキーのオン操作中に他の操作子の操作がないまま前記ヘルプキーのオフ操作がなされた場合に、前記表示手段に表示させる画面を、前記ヘルプ画面と、該ヘルプ画面以外の通常動作画面との2種の画面の間でトグルで切り替える切替手段と、
ユーザの指示に応じて表示中のヘルプ画面の内容をスクロールさせるスクロール手段と、
前記ヘルプ画面と前記通常動作画面のそれぞれについて、直近に表示手段に表示させた時点の表示状態の情報を記憶する画面内容記憶手段とを設け、
前記切替手段が、画面の切り替えを行う際に、前記画面内容記憶手段に記憶した情報に基づき、切替後の画面を、直近に表示させていた同種の画面と同じ状態で前記表示手段に表示させる手段であることを特徴とする電子装置。 - 請求項1記載の電子装置であって、
前記ヘルプキーがハードウェアキーであることを特徴とする電子装置。
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