JP2007233743A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘルプ画面の表示が1画面内に収まらない場合でも、ヘルプ画面の内容を読み進めつつヘルプ画面以外の通常動作画面で操作を行う場合に、高い操作性を得られるようにする。
【解決手段】 ヘルプキーのオン操作中に他の操作子の操作がないままヘルプキーのオフ操作がなされた場合に、表示手段に表示させる画面を、上記ヘルプ画面と、そのヘルプ画面以外の通常動作画面との2種の画面の間でトグルで切り替え(S56,S58)、その際に、ヘルプ画面と通常動作画面のそれぞれについて、直近に表示手段に表示させた時点の表示状態の情報を記憶しておき(S55,S57)、画面の切り替えを行う際に、その記憶しておいた情報に基づき、切替後の画面を、直近に表示させていた同種の画面と同じ状態で上記表示手段に表示させるようにした。
【選択図】 図15

Description

この発明は、ユーザの操作に応じて表示手段に装置の機能や操作に関する説明等の内容(コンテンツ)を表示させるヘルプ機能を有する電子装置に関する。
従来から、種々の電子装置において、ユーザの操作に応じて表示手段に装置の機能や操作に関する説明を表示させるヘルプ機能を設けることが行われている。
例えば、特許文献1には、helpボタンを操作した後、操作パネル上の各スイッチが操作された場合に、そのスイッチに関する説明文を含むヘルプ画面を表示画面に表示させる機能を有する電子楽器が記載されている。
また、特許文献1には、helpボタンがオンされた場合に、表示画面にヘルプ画面を表示させ、再度helpボタンがオンされた場合に、表示をヘルプ画面を表示させる前の機能画面に戻す技術についても記載されている。
このような従来の装置によれば、説明が必要な時だけヘルプ画面を表示させ、それ以外の時は通常の操作を行うための機能画面を表示させるといった画面切り替えを容易に行うことができる。従って、ヘルプ画面と機能画面とを同時に表示させられない場合でも、操作性よくヘルプ画面を参照できる。
特開平7−253779号公報
ところで、ヘルプ画面において、表示すべき一連の説明が1画面内に収まるとは限らない。そして、1画面内に収まらない場合には、ユーザに、ヘルプ画面をスクロールさせながら説明を読み進ませる場合もある。そして、このような場合に、ヘルプ画面の説明を読み進めながら一連の操作を行えるようにしたいという要望があった。
しかしながら、特許文献1に記載のような従来の技術では、ヘルプ画面を表示する際には、表示を指示された特定の画面しか表示することができなかったため、このような要望に十分応えることができなかった。
この発明は、このような問題を解決し、ヘルプ画面の表示が1画面内に収まらない場合でも、ヘルプ画面の内容を読み進めつつヘルプ画面以外の通常動作画面で操作を行う場合に、高い操作性を得られるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の電子装置は、ヘルプ画面の表示を指示するためのヘルプキーを有する電子装置において、上記ヘルプキーのオン操作中に他の操作子が操作された場合に、表示手段にその操作された操作子に対応した内容を含むヘルプ画面を表示させる手段と、上記ヘルプキーのオン操作中に他の操作子の操作がないまま上記ヘルプキーのオフ操作がなされた場合に、上記表示手段に表示させる画面を、上記ヘルプ画面と、そのヘルプ画面以外の通常動作画面との2種の画面の間でトグルで切り替える切替手段と、ユーザの指示に応じて表示中のヘルプ画面の内容をスクロールさせるスクロール手段と、上記ヘルプ画面と上記通常動作画面のそれぞれについて、直近に表示手段に表示させた時点の表示状態の情報を記憶する画面内容記憶手段とを設け、上記切替手段を、画面の切り替えを行う際に、上記画面内容記憶手段に記憶した情報に基づき、切替後の画面を、直近に表示させていた同種の画面と同じ状態で上記表示手段に表示させる手段としたものである。
このような電子装置において、上記ヘルプキーがハードウェアキーであるとよい。
以上のようなこの発明の電子装置によれば、ヘルプ画面の表示が1画面内に収まらない場合でも、ヘルプ画面の内容を読み進めつつヘルプ画面以外の通常動作画面で操作を行う場合に、高い操作性を得られるようにすることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1に、この発明の電子装置の実施形態であるデジタルミキサの構成を示す。
図1はそのデジタルミキサの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このデジタルミキサ10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,外部機器入出力部(I/O)14,記録媒体インタフェース(I/F)15,タッチスクリーン16,その他表示器17,電動フェーダ18,その他操作子19,波形I/O20,信号処理部(DSP)21を備え、これらがシステムバス22によって接続されている。そして、複数の入力チャンネル(ch)から入力する音響信号に対して種々の信号処理を施して複数の出力chから出力する機能を有する。
そして、CPU11は、このデジタルミキサ10の動作を統括制御する制御手段であり、フラッシュメモリ12に記憶された所要の制御プログラムを実行することにより、外部機器I/O14及び波形I/O20における通信やタッチスクリーン16及びその他表示器17における表示を制御したり、電動フェーダ18及びその他操作子19の操作を検出してその操作に従ってパラメータの値の設定/変更や各部の動作を制御したり、記録媒体I/F15に装着された記録媒体からヘルプデータを読み出してその内容をタッチスクリーン16に表示させたり、その記録媒体から認証情報を読み出してそれを用いてユーザを認証したりといった処理を行う。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラムや、ユーザの認証に用いるユーザ情報及びパスワード、ユーザの権限情報等、電源を切っても残しておくべきデータを記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、一時的に記憶すべきデータを記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
外部機器I/O14は、種々の外部機器を接続し入出力を行うためのインタフェースであり、例えば外部のディスプレイ、マウス、文字入力用のキーボード、操作パネル等を接続するためのインタフェースが用意される。そして、本体の表示器や操作子をごく単純な構成にしたとしても、これらの外部機器を活用することによりパラメータの変更/設定や動作指示を行うことができるようにすることも考えられる。
記録媒体I/F15は、着脱可能な不揮発性記録媒体を接続するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカードを装着するためのインタフェースとすることができる。
タッチスクリーン16は、GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)等を表示する表示画面において、表示内容に対するユーザの操作を受け付けることができるようにした表示手段であり、例えば液晶パネル(LCD)にタッチパネルを積層して構成することができる。タッチスクリーン16による表示と、操作内容の検出は、CPU11による制御に従って行う。
その他表示器17は、CPU11による制御に従って種々の情報を表示するタッチスクリーン16以外の表示手段であり、例えば、発光ダイオード(LED)や小型のLCDによって構成することができる。あるいは、操作子にLEDを埋め込むような構成も可能である。
電動フェーダ18は、デジタルミキサ10において、各chのフェーダのレベルを示すパラメータを設定するためのレベル操作子であり、例えば、操作部としてつまみを設け、つまみの移動量をリニアエンコーダで検出することにより、操作量を検出する構成とすることができる。また、つまみを駆動するモータ等の駆動手段を設け、CPU11からの制御により、つまみを任意の位置に移動できるようにしている。
その他操作子19は、デジタルミキサ10に対する操作を受け付けるための電動フェーダ18以外のものであり、種々のキー、ボタン、ダイヤル、スライダ等によって構成することができる。
波形I/O20は、DSP21で処理すべき音響信号の入力を受け付け、また処理後の音響信号を出力するためのインタフェースである。そして、この波形I/O20には、1枚で4チャンネル(ch)のアナログ入力が可能なA/D変換ボード,1枚で4chのアナログ出力が可能なD/A変換ボード,1枚で8chのデジタル入出力が可能なデジタル入出力ボードを適宜組み合わせて複数枚装着可能であり、実際にはこれらのボードを介して信号の入出力を行う。
DSP21は、信号処理回路を含み、波形I/O20から入力する音響信号に対し、カレントメモリに記憶されている動作データに含まれる各種パラメータの値に従って、ミキシング、イコライジング等の各種信号処理を施して波形I/O20に出力する信号処理手段である。カレントメモリの記憶領域は、RAM13あるいはDSP21自身に備えるメモリに用意することが考えられる。また、動作データは、DSP21が信号処理に使用するパラメータの値の1セットを含むデータである。
なお、このDSP21は、入力chを32ch有し、波形I/O20の入力chとDSP21の入力ポートとを入力パッチにより対応付けて、波形I/O20に入力する信号をその対応付けた各入力chに入力することができる。
また、DSP21は、1対のステレオ(ST)バスと、16本の混合(MIX)バスを有し、入力chに入力した信号を、パラメータの設定内容に従って各バスに送出すると共に、同じバスに入力された信号同士をミキシングすることができる。
そして、これらのバスの出力は、対応する出力chから出力されるが、出力経路についても、入力時の場合と同様に、出力パッチによりDSP21の出力chと波形I/O20の出力ポートとを対応付けるようにしている。
次に、デジタルミキサ10のコンソールの構成について説明する。
図2は、そのコンソールの概略構成を示す図である。
デジタルミキサ10は、図2に示すような構成のコンソール100を有しており、この上に、図1でタッチスクリーン16,その他表示器17,電動フェーダ18,その他操作子19として示した構成要素を設けている。
これらは、概ね機能毎にまとめて設け、タッチスクリーン16以外では、chストリップ110,ヘルプキー121,カーソルキー122,増減キー123,ロータリーエンコーダ124,エンタキー125,各種操作子130,140として設けている。
このうち、chストリップ110は、それぞれ入力ch又は出力chの1ch分のパラメータの値を設定するための操作子を有し、これを8つ並べて設けることにより、全体として8ch分のパラメータの値の設定操作を受け付けることができるようにしている。そして、各chストリップ110は、各種操作子140中の操作子の操作により、具体的なchに割り当てて、そのchのパラメータを設定するための操作子として使用する。
また、各chストリップ110は、ロータリーエンコーダ111,選択スイッチ112,オンスイッチ113,電動フェーダ18を備えている。
このうち、ロータリーエンコーダ111は、つまみの回転量を操作量として検出する操作子である。そして、このロータリーエンコーダ111には、後述するようにタッチスクリーン16に表示させる画面上の操作子を割り当て、その操作子と対応するパラメータの値の設定に使用することができるようにしている。
選択スイッチ112は、対応するchの選択/非選択を設定するための操作子である。また、タッチスクリーン16に、対応するchに関する設定を行うための画面を表示させる指示を行うための操作子としても使用できる。
オンスイッチ113は、対応するchのオン/オフを設定するための操作子である。
電動フェーダ18は、つまみ114の位置に応じて対応するchの信号レベルを設定するための操作子である。つまみ114をモータ等により駆動可能であることは、上述の通りである。
また、ヘルプキー121は、CPU11が記録媒体I/F15に接続された記録媒体から読み出したヘルプデータに基づき、タッチスクリーン16にヘルプ画面を表示させる指示を受け付けるためのキーである。このキーを押下しながら他の操作子を操作することにより、ヘルプ画面のうちその操作子に係る説明の部分を表示させたり、押下する度にヘルプ画面の表示/非表示を切り替えたりすることもできるが、これらの機能の詳細については後述する。
カーソルキー122は、タッチスクリーン16に表示させた画面上でカーソルを移動させる指示を受け付けるための操作子である。
増減キー123及びロータリーエンコーダ124はタッチスクリーン16に表示させた画面上でカーソルのある位置のパラメータの増減指示を受け付けるための操作子である。
エンタキー125は、増減操作子123又はロータリーエンコーダ124によって行ったパラメータの値の設定を確定させる指示を受け付けるための操作子である。
各種操作子130,140は、これら以外の種々の指示を受け付けるための操作子である。
次に、タッチスクリーン16に表示させる画面の表示例について説明する。
まず、図3に、入力ch画面の表示例を示す。
この入力ch画面200は、入力chにおける信号処理に使用するパラメータとして現在設定されている内容を表示し、また設定に関する操作を受け付けるためのGUI画面である。そして、chストリップ110に入力chが割り当てられると、その割り当てられた入力chに関する表示/設定受付を行なうための入力ch画面200を、タッチスクリーン16に表示させるようにしている。図3には、1〜8番目の入力chを割り当てた場合の画面例を示している。
このような入力ch画面200においては、各入力chと対応するchスロット210を設け、そのchに関する内容を表示するようにしている。そして、各chスロット210には、ch名ブロック211,周波数特性ブロック212,ダイナミクスブロック213,センドレベル表示部214,パン表示部217を設けている。
このうち、ch名ブロック211は、chの番号,名称及び用途等を表示するブロックである。
周波数特性ブロック212は、イコライザの周波数特性を、パラメータの現在値に基づいてグラフで表示するブロックである。
ダイナミクスブロック213は、コンプレッサのパラメータであるスレッショルドの値を表示すると共に、リアルタイム値である入力レベルとゲインのリダクション量をグラフ表示するブロックである。
また、これらの各ブロックについては、タッチスクリーン16においてブロック内にタッチ操作があった場合、タッチスクリーン16に、操作されたブロックと対応する別のGUI画面をポップアップ表示させるようにしており、この点では各ブロックも操作子であると言える。
センドレベル表示部214は、対応する入力chから各MIXバスへの信号送出経路に設けたセンドレベルフェーダについて設定されているレベル及び送出オンオフを、各MIXバスと対応して設けたつまみ215及びその下の数字により表示する表示部である。
さらに、タッチスクリーン16においていずれかのつまみ215にタッチ操作があった場合、図2に示したロータリーエンコーダ111にタッチされたつまみを割り当て、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。そして、ロータリーエンコーダ111に割り当てたつまみを、カーソル216により示すようにしている。
パン表示部217は、パンについて設定されている音像定位位置を、つまみ218及びその下の数字により表示する表示部である。また、ST(ステレオ)センドボタン219を設け、STセンドスイッチのオンオフを制御できるようにしている。
さらに、タッチスクリーン16においてつまみ218にタッチ操作があった場合、上記のつまみ215の場合と同様、ロータリーエンコーダ111につまみ218を割り当て、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。
また、カーソル216のある状態のつまみ215やつまみ218に再度タッチ操作があった場合には、そのつまみに関する8ch分のパラメータの値の表示及び設定受付のための別のGUI画面をポップアップ表示させるようにしている。
以上が入力ch画面の構成と機能である。
次に、上述した、ブロックと対応する別のGUI画面について、ダイナミクス画面を例として説明する。図4及び図5にこのダイナミクス画面の例を示す。
まず、図4に示すダイナミクス画面250は、入力ch画面200で内容を表示していた8chについて、アッテネータ及びコンプレッサについて設定されている特性を、ダイナミクスブロック213の場合より詳細に表示する画面である。
そして、ダイナミクス画面250が表示されている状態では、つまみ251がロータリーエンコーダ111に割り当てられ、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。
また、つまみ251は、マーク251aの位置及びその下の数字により、コンプレッサについて設定できるパラメータのうち1つの値を表示する。どのパラメータの値を表示するかは、図示しないメニュー等により設定可能であり、ここでは、つまみ251の下に表示されているように、「THRESHOLD」の値を表示している。
また、以上のようなダイナミクス画面250においては、形式選択ボタン252で1ch分の表示を選択することにより、次の図5に示すような、1ch分の表示を行うダイナミクス画面260を表示させることができるようにしている。
このダイナミクス画面260は、ダイナミクス画面250において選択されたchあるいはカーソル253があったchのコンプレッサについて設定できる全てのパラメータの値の設定を受け付けるための画面である。
また、ダイナミクス画面260が表示されている状態では、5つのつまみ261がそれぞれロータリーエンコーダ111に割り当てられ、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。また、切り替えボタン262により、つまみ261により設定する項目を切り替えることができる。
なお、ダイナミクス画面250においても、ダイナミクス画面260においても、バックの入力ch画面200はグレーアウトした状態で表示しておき、この部分にタッチ操作があった場合にも、ダイナミクス画面を閉じて入力ch画面に戻るようにしている。
次に、図6に、ヘルプ画面の表示例を示す。このヘルプ画面に表示に関連する制御の内容が、この実施形態の主要な特徴の1つである。
このヘルプ画面300は、図2に示したヘルプキー121が操作された場合に表示され、デジタルミキサ10の各部の機能や、デジタルミキサ10に所望の動作を行わせる場合の操作手順等についての説明を表示するための画面である。そして、その表示内容は、CPU11が記録媒体I/F15に接続された記録媒体から読み出したヘルプデータに基づいて定められる。
また、ヘルプ画面300には、セクション表示部301,前セクションボタン302,次セクションボタン303,終了ボタン304,説明表示部310,目次表示部320,つまみ311,321を設けている。
そしてこれらのうち、説明表示部310は、説明の本文を表示させる領域である。この部分には、ヘルプデータ中に用意されている説明の内容が、連続的に表示され、画面をスクロールさせることにより、前後の説明内容を順に参照することができる。
つまみ311が、説明表示部310のスクロール指示を受け付けるための操作子であり、また、ヘルプ画面300が表示されている状態では、つまみ311が図2に示した一番右側のchストリップ110のロータリーエンコーダ111に割り当てられ、そのロータリーエンコーダ111の回転操作によって説明表示部310の表示のスクロールを指示できるようにしている。もちろん、タッチスクリーン16にタッチしてつまみ311を回転させるようなドラッグ操作を行ったり、マウスのようなポインティングデバイスを用いたりしてスクロールを指示できるようにしてもよい。
そして、このような操作によりスクロールの指示があった場合、CPU11は、説明表示部310における説明文の表示開始行数(説明表示部310に説明文を何行目から表示させるかを示す値)を増減させることにより、説明表示部310に表示させる説明文をスクロールさせる。
また、目次表示部320は、ヘルプデータから取り出した、説明文の章立てに関するデータに基づき、説明表示部310に表示させる説明文の目次を表示させる領域である。そして、目次表示部320についても、図2に示した一番左側のchストリップ110のロータリーエンコーダ111に割り当てられるつまみ321の操作により、説明表示部310の場合と同様にスクロールさせることが可能である。
そして、目次表示部320において、各セクションの見出しの位置にタッチすることにより、説明表示部310に、そのセクションの先頭位置から説明を表示させることができる。また、目次表示部320においては、カーソル322により、現在説明表示部310にどのセクションの内容を表示しているかを示すようにしている。説明表示部310に表示中のセクションがどのセクションかは、例えば説明表示部310の先頭の位置を基準に定めることができる。
また、セクション表示部301にも、現在説明表示部310にどのセクションの内容を表示しているかを、セクション名により表示するようにしている。
前セクションボタン302及び次セクションボタン303は、それぞれ説明表示部310における説明文の表示開始位置を、現在表示中のセクションの前のセクション又は次のセクションの先頭にジャンプさせる指示を受け付けるためのボタンである。前セクションボタン302又は次セクションボタン303にタッチ操作があった場合には、CPU11は、説明文の表示開始行数をジャンプ先のセクション開始位置に設定して説明表示部310の表示を更新すると共に、それに合わせて目次表示部320及びセクション表示部301の表示も更新する。
終了ボタン304は、ヘルプ画面を閉じる指示を受け付けるためのボタンである。そして、このボタンに対するタッチ操作がなされた場合には、CPU11は、ヘルプ画面300を閉じて元の画面を表示させる。
次に、具体例を用いて、図6に示したようなヘルプ画面の表示に用いるヘルプデータについて説明する。図7及び図8がその具体例であるが、これらの図に示すのは、一連の(1ファイルとして記録される)データであり、図示の都合上、2枚に分けて示した。
これらの図に示すように、デジタルミキサ10に読み込ませるヘルプデータは、構造化言語であるXML(eXtensible Markup Language)形式で記載するようにしている。
そして、ヘルプデータには、まず最上位のタグとして、記載されているデータがヘルプデータであることを示すヘルプタグとして、exphelpタグ401を配置し、その属性として、“version”に、ヘルプデータの処理に使用すべきヘルプ画面表示用アプリケーションが対応するXMLスキーマのバージョンを示す情報を、“modelname”に、ヘルプデータがどの機種に関する説明を記載したものであるかを示す情報を記載するようにしている。
CPU11がこのヘルプデータを読み込んだ場合、ファームウェアによって指定されているXMLスキーマを用いてこのヘルプデータの書式をチェックし、デジタルミキサ10に備えるヘルプ画面表示用アプリケーションによる処理に使用できるデータであることを確認するが、そのとき、まずこのexphelpタグ401の有無により、読み込んだデータがヘルプデータか否かを判断することができる。また、その属性の“version”及び“modelname”の値により、処理しようとするデータが、ヘルプ画面表示用アプリケーションにより適切に処理できるデータか否か、また、デジタルミキサ10の機種に適合するデータか否かについて判断できる。
exphelp要素の子要素としてどのようなタグを使用してヘルプデータの内容を記載できるかは、ヘルプデータの処理に用いるヘルプ画面表示用アプリケーションの機能に依存するが、ここでは以下のようなタグを使用できるようにしている。
まず、exphelp要素の直接の子要素として使用できるのは、sectionタグを用いて記載するseciton要素である。そして、1つのseciton要素の内容が、ヘルプ画面に表示させる説明文の1セクションに対応する。また、sectionタグの属性としては、“id”と“title”を記載でき、“id”により、リンク先の指定等に用いるセクションの識別情報を指定し、“title”により、セクションの表示を行う際にタイトルとして使用する文字列を指定することができる。
例えば、図に示した例では、sectionタグ402が示すセクションについて、識別情報として“NAME_AND_FUNCTION”を、タイトルとして使用する文字列として「各部の名称と機能」を指定したことになる。
なお、section要素には、子要素として別のsection要素を記載することもでき、セクションを入れ子式に定義することができる。図に示した例では、符号402,403,404,406で示す4つのsectionタグを、4段階の入れ子式に記載している。sectionタグ409は、sectionタグ406と並列に、sectionタグ404に係るsection要素の子要素を示すタグとして記載されている。
また、section要素には、子要素としてheplanchor要素を記載することもできる。この要素を示すheplanchorタグは、操作子の操作に応じて説明文の表示位置をジャンプさせる際に、ジャンプ後の表示開始位置を定めるための目印として用いるアンカータグである。そして、子要素としてheplanchor要素を記載することにより、section要素に目印を付すことができる。また、heplanchorタグには属性として“id”を記載でき、その“id”により、どの識別情報を持つ操作子が操作された場合に用いられる目印とするかを定めることができる。なお、識別情報としては、exphelpタグ401の属性“modelname”に規定した機種において用いられる識別情報を用いるべきである。
図に示した例では、helpanchorタグ405に係るhelpanchor要素を、sectionタグ404に係るsection要素の子要素として記載している。また、同じ“id”を持つhelpanchorタグ410,411を、別のsection要素の子要素として記載している。このように、同じ“id”を持つhelpanchorタグによる目印を複数のsection要素に付すこともできる。また、1つのsection要素の子要素として、複数のhelpanchor要素を記載し、1つのセクションに複数の“id”についての目印を付すことも可能である。
heplanchorタグの用途については、後に詳述する。
section要素の子要素としては、heplanchor要素以外にも、text要素を記載することができる。そして、text要素の内容として、図6に示した説明表示部310に表示させる説明の本文を記載することができる。図7に示した例では、textタグ407が示すtext要素をsectionタグ406が示すsection要素の子要素として記載しており、そのtext要素の内容が、sectionタグ406で定義されるセクションの説明の本文となっている。
また、text要素の子要素として、本文を説明表示部310に表示させる際に表示の体裁を整えるための書式情報として表示タグを用いた要素を記載することもできる。図7に示した例では、brタグ408による要素がこれに該当し、この要素は、タグの位置で強制的に改行を入れることを意味するが、その他にも、文字列の色を指定する要素、表示位置(インデント等)を指定する要素、画像を挿入する要素等を使用することができる。
なお、これらの表示タグに基づいて実際に表示をどのように制御するかは、ヘルプ画面表示用アプリケーションの機能に依存する。従って、異なるヘルプ画面表示用アプリケーションを用いた場合、同じデータに基づいて異なる表示が行われることも考えられる。従って、どのようなヘルプ画面表示用アプリケーションにより表示が行われるかが特定されていない状況では、表示タグは、具体的な表示内容というよりはむしろ書式の種類を特定する情報であるということができる。
なお、text要素の内容を説明表示部310に表示する際には、セクション毎にインデントを付けたり区切りったりして表示を行うことも考えられ、この場合にはsectionタグの情報を表示の体裁を整えるために利用するため、sectionタグも表示タグであるということができる。
また、text要素の子要素としては、情報の参照先を示すためのリンクタグであるhelplinkタグを用いてhelplink要素を記載することもできる。helplinkタグには、属性として“sectionid”を記載でき、その“sectionid”により、情報の参照先を、セクションの識別情報として指定することができる。そして、説明表示部310においては、helplinkタグが付されている文字列が選択された場合に、“sectionid”により指定されている識別情報を有するセクションの情報を参照できるようにする制御が行われる。
このためには、例えば説明表示部310において、helplinkタグが付されている文字列を、他の部分と区別できるように表示しておき、その文字列にタッチ操作があった場合に、説明表示部310の表示を“sectionid”により指定されている識別情報を有するセクションの位置にジャンプさせることが考えられる。しかし、これ以外にも、ポップアップウィンドウにより“sectionid”により指定されている識別情報を有するセクションの内容を表示することも考えられる。また、helplinkタグの属性として画面の識別情報を指定可能とし、タッチ操作に応じてその画面をタッチスクリーン16にポップアップ表示させるようにしてもよい。
図に示した例では、図8に、属性“sectionid”として“MIX_MATRIX_ENCODER”を持つhelplinkタグ412が記載されている。そして、このタグは、説明表示部310においてタグが付された文字列である「[MIX/MATRIX]エンコーダ」の部分が選択された場合に、図7のsectionタグ406により定義されるセクションの情報を参照できるようにする旨を指定している。
以上が、ヘルプデータの概略である。
次に、ヘルプ画面の表示に関連してデジタルミキサ10のCPU11が実行する処理について説明する。
デジタルミキサ10においては、ヘルプ画面の表示に使用するヘルプデータは、記録媒体I/F15に装着する記録媒体に記録しておき、記録媒体が記録媒体I/F15に装着された場合に、そこから読み出すようにしている。また、記録媒体には、これ以外にも種々の情報を記録しておき、デジタルミキサ10に読み出させることができる。
ここで、図9に、記録媒体I/F15に装着する記録媒体に記録しておくデータの例を示す。
この図に示すとおり、記録媒体I/F15に装着する記録媒体30には、最上位のフォルダであるルートフォルダ31に加え、下位のフォルダとしてDOCフォルダ32とOTHERフォルダ33を用意し、これらの各フォルダに、データをファイルとして記録できるようにしている。
そして、記録媒体30に記録しておくデータには、大きく分けて、ユーザキー,設定ファイル,文書ファイルがある。
このうち、ユーザキーは、デジタルミキサ10を使用するユーザを認証するための認証情報である。そして、ユーザキーには、デジタルミキサ10側のフラッシュメモリ12に登録されているユーザ情報と対応付けるためのユーザ名と、デジタルミキサ10に認証された場合にデジタルミキサ10に読み込ませる設定ファイルを示す情報とが含まれる。このユーザキーは、ルートフォルダ31に記録しておく。
設定ファイルは、デジタルミキサ10における信号処理に使用するパラメータの値1セット及びそのセットのライブラリのデータを含むファイルである。そして、デジタルミキサ10がこの設定ファイルを読み出した場合、認証したユーザの権限の範囲内で、設定ファイルに含まれるパラメータの値を、実際に信号処理に使用するパラメータの値として、カレントメモリ及びライブラリに設定する。この設定ファイルは、ユーザキー中にパスを記載しておけば、どのフォルダに格納してもよい。
文書ファイルは、ユーザに提示するための文章や画像等のデータを含むファイルである。図7及び図8に示したようなXML形式のヘルプデータも、この文書ファイルの1つである。これ以外にも、テキストやPDF(Portable Document Format)等の形式の文書ファイルを記録媒体30に記録しておくことが考えられる。なお、ヘルプ画面の表示に使用させる文書ファイルは、DOCフォルダ32に記録しておく。
デジタルミキサ10のCPU11は、記録媒体I/F15に記録媒体が装着された場合、以上のようなデータを利用して、ユーザの認証やヘルプ画面の表示準備の処理を行う。
次に、図10に、CPU11が記録媒体I/F15への記録媒体装着イベントを検出した場合に実行する処理のフローチャートを示す。
CPU11は、記録媒体I/F15への記録媒体装着イベントを検出した場合、図10のフローチャートに示す処理を実行する。
そして、装着された記録媒体にユーザキーが記録されていれば、そのユーザキーを読み出し、そのユーザキーを用いてユーザを認証する(S11,S12)。ここでは、ユーザキーは、記録媒体のルートフォルダ31に記録しておくと決めてあるため、このフォルダを検索すればよい。また、複数のユーザキーがあった場合には、どのユーザキーを認証に用いるかを、ユーザに選択させる、ファイル名のアルファベット順や記録日時順等の適当な条件で自動的に選択する、等により、認証に使用するユーザキーを決定する。
また、認証処理は、例えば、ユーザにパスワードの入力を求め、入力されたパスワードと、ユーザキーに含まれるユーザ名と対応するパスワードとしてデジタルミキサ10に予め記憶させてあるパスワードとを照合して行うことができる。
そして、認証が成功した場合には記録媒体を記録媒体I/F15に装着したユーザにデジタルミキサ10の利用権限があると認め、ユーザをログインさせる(S13,S14)。
その後、ユーザキーにおいて読み出す設定ファイルが指定され、かつその設定ファイルが記録媒体に記録されていれば、その指定された設定ファイルを記録媒体から読み出し、その内容を、ログインさせたユーザの権限の範囲内でデジタルミキサ10の設定に反映させる(S15,S16)。
ここで、ユーザの権限を示す情報は、ユーザ情報の1つとして、ユーザ名と対応させて予めデジタルミキサ10に記憶させておく。そして、権限の内容としては、パッチの切り替え、シーンのリコール及びストア、ライブラリのリコール及びストア、バスの設定、chグループの設定、設定ファイルの各データのロード及びセーブ等につき、権限の有無を規定することが考えられる。
なお、ユーザの認証に使用するパスワードや、ユーザの権限を示す情報を、ユーザキーに含めておき、ユーザキーに含まれる情報に基づいて、パスワードの照合や権限の判定を行うようにしてもよい。また、このようにする場合、ユーザキーに、使用を許可する装置を特定する機種やID番号等の情報も含めておき、認証の際に、その機種やID番号等を自機のものと比較し、自機の使用を許可されているユーザの認証のみ成功させるようにしてもよい。
ステップS16の後は、ステップS17に進む。このステップS17以降の処理が、ヘルプ画面の表示準備に係る処理である。
そしてここでは、記録媒体中のDOCフォルダ32に文書ファイルが記録されていれば、そのうち1つを選択し、ヘルプ画面の表示に使用するヘルプデータとして読み込む(S17,S18)。なお、どのような形式のファイルを読み込みの対象とするかは、予め定めておく。ここでは、XML形式(拡張子が.xml)及びテキスト形式(拡張子が.txt)のファイルを読み込みの対象とするが、HTML形式やPDF形式のファイルも読み込みの対象とするようにしてもよい。
また、読み込みの対象となるファイルが複数あった場合には、ファイル名の文字コード順で最初又は最後のものを選ぶ、更新日時が最新のものを選ぶ、文書の形式がXMLのものを優先する、等の基準により、いずれか1つを自動的に選択して読み込むようにする。ユーザに読み込むファイルを選択させるようにしてもよい。
また、デジタルミキサ10に既にヘルプデータとして読み込み済みのデータがあった場合には、ここで新たに読み込みを行った時点で、新たに読み込んだデータに置き換える。
ステップS18の処理においては、CPU11が読込手段として機能する。ステップS18の後は、図11のステップS21に進む。
また、ステップS17で文書ファイルがなかった場合には、既にヘルプ画面の表示に使用するデータを読み込んである状態でなければ(S19)、ヘルプ画面の表示は行えないため、ヘルプキーを無効にして(S20)処理を終了する。この状態でヘルプキーが操作された場合には、ヘルプデータがないためヘルプ画面の表示ができない旨のメッセージをタッチスクリーン16に表示させるようにしてもよい。
また、後述するように、デジタルミキサ10では、記録媒体I/F15から記録媒体が抜き取られた場合でも、一旦読み込んだヘルプ画面表示用のデータは保持しておく。この場合、ステップS17で新たにデータを読み込めなくても、既に読み込んであるデータを用いてヘルプ画面の表示を行うことができるため、ステップS19でYESの場合には、そのまま処理を終了する。
なお、ステップS11又はS13でNOの場合には、ユーザはログインさせないが、ゲストの権限で、すなわち誰にでも許可する操作のみを許可する状態で、デジタルミキサ10を使用させる。そして、この場合にもヘルプ機能が使用できることが好ましいため、ステップS17以降の処理は、ユーザをログインさせた場合と同様に行う。
ステップS15でNOの場合も、そのままステップS17に進む。
また、図11に示す部分の処理では、ステップS18で読み込んだ文書ファイルの形式がXMLであれば、読み込んだ文書ファイル中に記載された書式のバージョン情報(図7に示した例ではexphelpタグの属性“version”の内容)を参照し、デジタルミキサ10に備えるヘルプ画面表示用アプリケーションで処理可能な形式か否か判断する(S21,S22)。この判断は、読み込んだ文書ファイルの書式をデジタルミキサ10に備えるヘルプ画面表示用アプリケーションが使用するXMLスキーマで確認した結果、書式が適切であると判断した場合にYESとするようにしてもよい。
そして、処理可能であれば(S23)、ステップS24以下の、ヘルプ画面表示用アプリケーションによるXML文書の解釈処理に進む。
そして、この部分の処理においてはまず、読み込んだ文書ファイル内をスキャンして、セクションIDとそのセクションの位置との対応関係を示すリンクテーブルを作成する(S24)。
図12に、リンクテーブルの例を示す。ただし、この図に示すデータの具体的な値は、図7,図8に示したデータと対応するものではない。
この図に示すように、ここでは、各セクションの識別情報(セクションID)と、文書ファイルに基づいて説明文をヘルプ画面300の説明表示部310に表示する場合のそのセクションの開始位置(セクション位置)とを対応させてリンクテーブルに記録している。
そして、セクションIDは、文書ファイル中に含まれるsectionタグの属性“id”の内容とすればよく、セクション位置は、そのセクションの開始位置が説明表示部310の表示中で何行目に当たるかにより定めればよい。XML形式のヘルプデータが与えられた場合、ヘルプ画面表示用アプリケーションによりそのヘルプデータに基づくヘルプ画面の表示を行う際に表示がどのように整形されるかは、ヘルプデータ中のタグの構造及び各タグの解釈内容等に基づき予測可能であるから、各セクションの開始位置が表示の何行目に当たることになるかも、この予測に基づき求めることができる。
なお、実際の表示画面中で何行目に当たるかとは別に、sectionタグやbrタグ等、表示時に改行を行うタグがある度に行が変わるものとして、行数を数えるようにしてもよい。
また、このリンクテーブルを作成する時点で、読み出した文書ファイルを加工して、説明表示部310以外の部分も含め、ヘルプ画面300の表示を行うための表示用データを生成してしまってもよい。
図11の説明に戻ると、ステップS24の後は、ステップS25に進み、読み込んだ文書ファイル中の対応機種情報(図7に示した例ではexphelpタグの属性“modelname”の内容)を参照し、その文書ファイルが自身の機種に適合するヘルプデータか否か判断する。この判断は、フラッシュメモリ12等に、自機及び互換範囲の機種コードを記憶しておき、読み込んだ文書ファイルをこれと比較して行うことが考えられる。
そして、適合すると判断した場合(S26)、その文書ファイル内をスキャンして、アンカータグとそのタグを含むセクションの位置との対応関係を示すアンカーテーブルを作成する(S27)と共に、文書モード(を示すレジスタ)DMに、ヘルプデータが機種の適合したXMLデータであることを示す「1」を設定して(S28)、処理を終了する。
なお、上記の互換範囲は、例えば、同じ系統の機種でch数の異なる機種や、下位の機種の機能をそっくり残したまま別の機能を追加した上位機種等の範囲とすることが考えられる。このような機種間では、異機種であっても、操作子や機能のIDが同じ基準で振られていることがあり、このような場合には、上位機種向けのヘルプデータを下位機種で使用したとしても、アンカータグの利用に支障はないと考えられるためである。また、逆に下位機種向けのヘルプデータを上位機種で使用したとすると、上位機種に備える操作子の一部についてはヘルプデータに対応するアンカータグが含まれないことになるかもしれないが、ヘルプデータに含まれている範囲のアンカータグの利用には支障がないと考えられる。
ヘルプデータは、基本的には機種毎に用意し、その特定の機種で使用されることが好ましいが、互換範囲であっても自機の機種に適合すると判断するようにすれば、ヘルプデータの汎用性を高め、ヘルプデータ作成の労力を軽減できる。
また、図13に、アンカーテーブルの例を示す。ただし、この図に示すデータの具体的な値も、図7,図8に示したデータと対応するものではない。
この図に示すように、ここでは、各アンカーに設定されている操作子の識別情報(操作子ID)と、文書ファイルに基づいて説明文をヘルプ画面300の説明表示部310に表示する場合の、そのアンカーが含まれるセクションの開始位置(セクション位置)とを対応させて記録している。
そして、操作子IDは、文書ファイル中に含まれるhelpanchorタグの属性“id”の内容とすればよく、セクション位置は、そのhelpanchorタグを含むセクションの開始位置が説明表示部310の表示中で何行目に当たるかにより定めればよい。セクションIDとセクション位置との対応関係は、図12に示したリンクテーブルからわかるから、helpanchorタグを下位要素として含むsectionタグの属性“id”の内容をキーに、リンクテーブルを検索すれば、セクション位置の情報を取得できる。
なお、図7及び図8の説明で述べたように、ヘルプデータにおいて、同じ“id”を持つhelpanchorタグを複数のsectionタグの子要素として記載できるから、アンカーテーブルにおいても、同じ操作子IDについて複数のセクション位置が登録される場合がある。
また、図13ではアンカーテーブルの内容を操作子IDの昇順にソートしているが、このようにすることは必須ではなく、セクション位置についてソートしてもよい。
図11の説明に戻ると、ステップS26で、読み出したヘルプデータが自身の機種に適合しないと判断した場合には、ステップS29で、文書モードDMにヘルプデータが機種の適合しないXMLデータであることを示す「2」を設定して、アンカーテーブルは作成せずに処理を終了する。
また、ステップS21で、読み込んだ文書ファイルの形式がテキストであるか、ステップS23で処理できない形式のXMLであれば、ステップS30で、文書モードDMにヘルプデータがテキストデータであることを示す「0」を設定して、リンクテーブル及びアンカーテーブルは作成せずに処理を終了する。
以上の処理により、デジタルミキサ10は、記録媒体I/F15に記録媒体が装着された場合に、その記録媒体に記録されている認証情報を用いてユーザを認証すると共に、同じ記録媒体からヘルプデータを読み出し、そのデータを用いてヘルプ画面を表示する準備を行うことができる。
なお、ヘルプデータとして読み込んだ文書ファイルがテキストデータ又はヘルプ画面表示用アプリケーションで処理できない(ヘルプ画面表示用アプリケーションでタグを適切に解釈できない)形式のXMLデータであった場合は、リンクやアンカーを利用した表示位置ジャンプの機能は無効にし、単にヘルプデータの内容をテキストのままヘルプ画面300の説明表示部310に表示させる。XMLデータについてこのような表示を行うと、タグもそのまま表示することになってしまい、見づらい表示となるが、内容はテキストで記載されているため、ユーザにとってある程度は内容を把握可能な表示とすることができる。
また、ヘルプデータとして読み込んだ文書ファイルが、ヘルプ画面表示用アプリケーションで処理できる形式のXMLデータであれば、デジタルミキサ10の機種に関わらず、表示の体裁を整えるためのタグや、リンクを指定するタグの内容を解釈し、また、そのタグを利用したリンク等の機能を利用できる。これは、これらのタグの指し示す内容が、ヘルプデータの内部の情報だからである。
しかし、アンカータグについては、ヘルプデータを使用する装置側から与えられる、操作子の識別情報と関連するため、タグの内容を適切に解釈できたとしても、ヘルプデータ自体が、デジタルミキサ10の機種向けに書かれたものでなければ、アンカータグを利用した動作をヘルプデータ作成者の意図した通りのものにすることができない場合がある。
例えば、ある機種において、「パンつまみ」に「1」の識別情報が与えられており、ヘルプデータの作成者が、「パンつまみ」の説明をするセクションに“id”が「1」のアンカータグを付しておいたとしても、「フェーダ」に「1」の識別情報が与えられている別の機種では、“id”が「1」のアンカータグが付されたセクションは、「フェーダ」の説明をするセクションであると解釈されてしまう等である。
従って、ここでは、ヘルプデータがヘルプ画面表示用アプリケーションで処理できる形式か否かだけでなく、ヘルプデータがデジタルミキサ10の機種に適合するものか否かも判断し、適合するか否かに応じてヘルプ画面の表示に係る動作を変えるようにしている。具体的には、ヘルプデータがデジタルミキサ10の機種に適合しない場合、アンカータグを利用したジャンプの機能を無効にするようにしている。
また、デジタルミキサ10においては、上述のように、ヘルプ画面表示用アプリケーションが解釈できるタグを含むXMLデータだけでなく、他の形式のデータもヘルプデータとして読み込むことができるようにしている。XMLデータは、ユーザが編集可能であるので、ユーザが編集したデータがヘルプデータとして読み込まれることもあるが、読み込んだデータの書式と機種適合性に応じて機能の有効/無効を調整するようにしているため、メーカーが供給する純正のヘルプデータだけでなく、ユーザが編集したヘルプデータも使用できるようにする場合でも、ヘルプ画面の機能を可能な限り維持できるようにすることができる。
また、図示はしていないが、デジタルミキサ10は、記録媒体I/F15から記録媒体が抜き取られたことを検出した場合、ログイン中のユーザをログアウトさせる。しかし、その後も、ゲストの権限での使用は許可するため、この状態でもヘルプ機能が使えるよう、一旦読み込んだヘルプデータを、継続して利用できる状態にしておく。
次に、以上の点を踏まえて、CPU11がヘルプ画面の表示機能を実現するために実行する処理のうち、特徴的な部分について説明する。
まず、図14に、ヘルプキー121のオンイベントを検出した場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、図2に示したヘルプキー121のオンイベントを検出すると、図14のフローチャートに示す処理を開始する。そして、ヘルプオンフラグHONに、ヘルプキー121が押下状態であることを示す「1」を設定する(S41)と共に、同時操作フラグDSに、同時操作なしを示す「0」を設定して(S42)、処理を終了する。
以上の通り、デジタルミキサ10は、ヘルプキー121が押下された時点では、単にフラグに値を設定するのみとしている。
次に、図15に、ヘルプキー121のオフイベントを検出した場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、図2に示したヘルプキー121のオフイベントを検出すると、図15のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まずヘルプオンフラグHONに、ヘルプキー121が押下されていない状態であることを示す「0」を設定する(S51)。その後、同時操作フラグDSの値が「0」のままであれば、ヘルプキー121のオン中に他の操作子が操作されていないことがわかるので(S52)、表示画面フラグDDの値を反転させる(S53)。このフラグは、タッチスクリーン16に表示中の画面がヘルプ画面300であれば「1」を、それ以外の画面である通常動作画面(例えば図3乃至図5に示したような、パラメータの値の表示や設定受付のための画面)であれば「0」を設定するフラグである。
そして、ステップS53の後、ステップS54で表示画面フラグDDの値を判定し、0であれば、通常動作画面の表示に移行すべく、ステップS55以下に進む。そして、ヘルプ画面における表示状態を示す、説明の現在表示位置を、例えば行数のデータとして記憶し(S55)、前回画面切り替え時のステップS57の処理で記憶した画面IDの通常画面をタッチスクリーン16に表示させ、同じくステップS57の処理で記憶したカーソル位置にカーソルを表示させ、(S56)処理を終了する。
この処理により、前回ヘルプ画面300の表示に切り替える前の状態で、切り替え前に表示していた通常動作画面をタッチスクリーン16に表示させることができる。
ただし、パラメータの値については、表示時点の設定内容に従った表示を行うべきであるから、以前記憶しておいたデータではなく、表示時点の設定内容に従った表示を行わせてよい。また、画面IDとカーソル位置以外にも、このような表示の実行に必要な表示状態の情報があれば、ステップS57でその情報を記憶しておき、ステップS56の処理にその情報を用いるようにすればよい。
また、ステップS54でDDが1であれば、ヘルプ画面の表示に移行すべく、ステップS57以下の処理に進む。そして、表示中の通常動作画面の表示状態の情報として、画面ID及び、その画面中でのカーソルの位置を、後でステップS56の処理で使用できるように記憶し(S57)、タッチスクリーン16にヘルプ画面300を表示させて、説明表示部310の表示内容を、前回画面切り替え時のステップS55の処理で記憶した位置の内容とし(S58)、処理を終了する。ステップS58では、具体的には、説明表示部310に、説明文をステップS55で記憶しておいた行から表示するようにすればよい。
目次表示部320やセクション表示部301の表示は、説明表示部310に表示する説明文の位置に応じて定めればよい。また、目次表示部320を説明表示部310と独立にスクロールさせるのであれば、ステップS55で、ヘルプ画面300の表示状態を示す情報として、目次表示部320における目次の現在表示位置も記憶しておき、ステップS58の処理でそのデータを利用して目次表示部320に目次のどの位置を表示させるかを定めればよい。
この処理により、前回通常動作画面の表示に切り替える前の状態で、ヘルプ画面300をタッチスクリーン16に表示させることができる。
なお、ステップS52でDSの値が0でない場合には、以下の図16に示す処理により必要に応じて表示内容の変更がなされているはずであるので、ヘルプキーオフイベントに応じた表示内容の変更は特に行わない。
以上の処理においては、表示位置等の情報を記憶するRAM13が画面内容記憶手段として機能する。また、ステップS56及びS58では、CPU11が切替手段として機能する。
そして、以上の処理により、ヘルプキーのオン操作中に他の操作子の操作がないままヘルプキーのオフ操作がなされた場合に、タッチスクリーン16に表示させる画面を、ヘルプ画面300と、ヘルプ画面300以外の通常動作画面との2種の画面の間でトグルで切り替えると共に、その画面の切り替えを行う際に、切替後の画面を、直近に表示させていた同種の画面と同じ状態で表示させることができる。
そしてこのことにより、ヘルプキー121の押下によりヘルプ画面300を一旦消去して通常動作画面の表示に戻した場合でも、再度同じヘルプキー121を操作するだけで、消去前に読んでいた説明を再度読める状態でヘルプ画面300をタッチスクリーン16に表示させることができるから、ヘルプ画面300において説明表示部310の表示を順次スクロールさせて説明を読み進みながら通常動作画面での操作を行うような場合でも、高い操作性を得ることができる。
次に、図16に、ヘルプキー121以外に関する操作イベントを検出した場合の処理のフローチャートを示す。ここでいう操作には、タッチスクリーン16へのタッチも含まれる。
CPU11は、ヘルプキー121以外に関する操作イベントを検出すると、図16のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、操作イベントを検出した操作子の識別情報であるIDを、今回操作された操作子の情報を示すレジスタOPに設定する(S61)。なお、このIDは、必ずしも操作子と1対1に定めたものでなくてもよい。例えば、セレクテッドチャンネルセクション等、あるセクションの操作子全てに同じIDが割り当てられていてもよい。また、レジスタOPに設定してステップS66以下のアンカータグを利用したジャンプ機能に使用するIDを、操作子1つ1つを識別するためのIDとは別に用意しておいてもよい。
また、操作イベントがタッチスクリーン16へのタッチであった場合には、表示中の画面の内容とタッチ位置に応じて、タッチ操作が画面上の操作子の操作に該当するか否か判断し、該当すれば、その操作子のIDをレジスタOPに設定する。操作子の操作に該当しない場合には、単にタッチスクリーン16へのタッチがあったことを示すダミーの識別情報を設定する。
そして、DM=1でないか又はHON=1でない場合(S62,S63)、すなわちヘルプ画面300の表示に使用するヘルプデータがデジタルミキサ10の機種に適合したXMLデータでないか又は、デジタルミキサ10の機種に適合したXMLデータであっても操作子の操作がヘルプキー121の操作中に行われたのでない場合には、ステップS64以下に進む。
そしてこの場合、ユーザに検出した操作イベントに応じた操作を行う権限があれば、操作イベントの内容に応じて通常の操作子の機能に関する処理を行って処理を終了する(S64,S65)。例えば、スイッチの操作に応じてパラメータのオンオフ状態を反転させる、フェーダやノブの操作に応じてパラメータの値を変更する等である。
なお、ヘルプ画面300の表示中に、つまみ311やつまみ321が割り当てられたロータリーエンコーダ111が操作された場合に、その操作に従って説明表示部310や目次表示部320の表示をスクロールさせる処理も、ステップS65で行う処理に含まれる。この場合、CPU11がスクロール手段として機能する。
また、検出した操作イベントがタッチスクリーン16へのタッチの場合には、ステップS65において、図17のフローチャートに示す処理を行う。
また、ステップS64でユーザに権限がなかった場合には、そのまま処理を終了するが、権限がない旨の警告を行うようにしてもよい。
一方、ステップS62及びS63で両方ともYESの場合、すなわち、ヘルプ画面300の表示に使用するヘルプデータがデジタルミキサ10の機種に適合したXMLデータであってかつ操作子の操作がヘルプキー121のオン中に行われた場合には、ステップS66以下の、アンカータグを利用して、説明表示部310の表示を操作された操作子と対応づけられた内容の位置にジャンプさせる機能に関する処理を行う。この部分の処理においては、ヘルプキー121の操作中における他の操作子の操作を、その操作子と対応付けられている説明をヘルプ画面300に表示させるジャンプ指示であるとして取り扱う。
そして、レジスタOPの値が前回操作内容を示すレジスタOPOの値と一致しなかったた場合、すなわち、前回と違う識別情報を有する操作子が操作された場合(S66のNO)、アンカーリストを参照し、ヘルプ画面300の説明表示部310における説明の先頭位置から後ろ向きに、操作子IDの値がOPであるアンカーの位置をサーチする(S67)。このサーチにより、操作された操作子と対応付けられた説明のうち、先頭にあるものの位置がどこであるかを検索することになる。
そして、このサーチでアンカー位置が発見できた場合(S69)、ステップS70以下の、ヘルプ画面300の表示更新に関する処理に進む。
この部分の処理では、まず、同時操作フラグDSの値が「1」でなければ、ここに、ヘルプキーと他の操作子とが同時操作されたことを示す「1」を設定する(S70,S71)。また、表示画面フラグDDの値が「1」でなければ、図15のステップS53,S57,S58の場合と同様、DDに「1」を設定すると共に、タッチスクリーン16にヘルプ画面300を表示させる(S72〜S75)。ただし、ここでは前回画面切り替え時の内容を再現する必要はない。
そして、前回操作内容を示すレジスタOPOに、今回の操作内容を示すレジスタOPの値をコピーする(S76)と共に、ヘルプ画面300における説明表示部310の表示を、ステップS67(又はS68)のサーチで発見した位置にジャンプさせて(S77)、すなわち、ステップS67のサーチで得られた行数から1画面分の内容を説明表示部310に表示させて、処理を終了する。このとき、目次表示部320やセクション表示部301の表示内容をこれに合わせて更新してもよい。
なお、ステップS70でDS=1の場合又はステップS72でDD=1の場合には、既にヘルプ画面300が表示中であるはずであるので、そのままステップS76に進み、レジスタ値のコピーと表示内容の変更のみを行う。
また、ステップS69でNOの場合、すなわちステップS67(又はS68)のサーチで適切なアンカーが発見できなかった場合には、エラー処理として、使用中のヘルプデータには操作された操作子と対応する説明がない旨のメッセージをタッチスクリーン16の下部に表示させる等の処理を行って(S78)、処理を終了する。
また、ステップS66でレジスタOPの値が前回操作内容を示すレジスタOPOの値と一致した場合、これは、同じ識別情報を有する操作子が続けて操作されたことを意味する。そしてこの場合、ステップS66からステップS68に進み、ステップS67の場合と同様なアンカー位置のサーチを行うが、このサーチは、説明表示部310における説明の現在表示位置から開始する。従って、このサーチにより、操作された操作子と対応付けられた説明のうち、先頭から見て、現在表示中の位置の次の位置のものがどこにあるかを検索することになる。また、最後尾までに発見できなければ、先頭に戻ってサーチを継続し、現在表示位置の直前までサーチを続行する。
その後の処理は、ステップS66がNOの場合と同様である。
以上の処理において、ステップS66でNOの場合、ステップS67及びS69乃至S77の処理でCPU11が第1のヘルプ制御手段として機能し、ステップS66でYESの場合、ステップS68乃至S77の処理でCPU11が第2のヘルプ制御手段として機能する。
そして、以上の処理により、同じ識別情報を持つ操作子についてジャンプ指示が続けてなされた場合に、その操作子の識別情報と対応する内容のうち、前回のジャンプ指示に応じて表示させた箇所の次の箇所の内容を前記ヘルプ画面300に表示させ、前回と異なる識別情報を持つ操作子についてジャンプ指示がなされた場合に、その操作子の識別情報と対応する内容のうち、先頭の箇所の内容をヘルプ画面300に表示させることができる。
従って、ある操作子と対応する説明がヘルプ画面に表示させる説明文中の複数箇所に点在するような場合でも、ヘルプキー121を押下しながらその操作子を複数回続けて操作することにより、その点在する説明を先頭から順に容易に拾い読みすることができ、説明文を効率よく参照できる。
また、以上のようなヘルプキー121とその他の操作子の同時操作に応じた表示のジャンプを行う場合、ヘルプキー121がハードウェアキーであることが好ましい。ソフトウェアキーの場合、通常のタッチスクリーンでは同じ画面内の他のキーとの同時操作が検出できないためである。
次に、図17に、タッチスクリーン16へのタッチイベントがあった場合に図16のステップS65で行う処理のフローチャートを示す。
この処理においては、CPU11は、表示画面フラグDDの値が「1」でなければ、すなわちヘルプ画面300を表示中でなければ、通常動作画面におけるタッチ操作に応じた処理として、カーソル移動、ロータリーエンコーダ111へのパラメータの割り当て変更、ダイナミクス画面250のような別画面のポップアップ表示等の処理を行って、元の処理に戻る(S81,S90)。
一方、DD=1でヘルプ画面300を表示中の場合、タッチ操作があったのが、ヘルプ画面300中の、前セクションボタン302,次セクションボタン303,終了ボタン304といったのボタンの箇所であった場合、そのボタンの機能に応じた処理を行って、元の処理に戻る(S82,S83)。
また、タッチ操作があったのがボタンの位置でない場合でも、文書モードDMの値が「1」又は「2」、すなわち、ヘルプ画面300の表示に使用しているデータが、タグの解釈可能なXMLデータである場合には(S84)、リンクに関する処理を行うべく、ステップS85以下に進む。
そして、タッチ操作があったのが、リンクタグの付された表示内容の箇所であった場合(S85)、図12に示したようなリンクテーブルを検索し、タッチ操作があった箇所のリングタグが示す参照先セクションの位置をサーチする(S86)。なお、各セクションの識別情報は重複しないようにしているので、サーチをどこから始めても、同じ結果が得られるはずである。
そして、サーチの結果参照先のセクションの位置が発見された場合、ヘルプ画面300における説明表示部310の表示を、ステップS86のサーチで発見した位置にジャンプさせて(S87,S88)、元の処理に戻る。このとき、目次表示部320やタイトル表示部301の表示内容をこれに合わせて更新してもよい。
なお、サーチの結果参照先のセクションの位置が発見されなかった場合には、リンク先がみつからない旨のメッセージを表示する等のエラー処理を行う(S89)。
ステップS85でNOの場合には、特にそれ以上の処理を行う必要はないため、そのまま元の処理に戻る。
ステップS84でNOの場合、すなわちヘルプ画面300の表示に使用しているデータが、タグがないか又は解釈不能なデータである場合、リンクの機能は使用できないため、ステップS85以下の処理は行わずに元の処理に戻る。
以上の処理によれば、タッチスクリーン16において、ヘルプデータ中でリンクタグが付されていた部分が選択された場合に、そのリンクタグが示す参照先の情報をヘルプ画面300に表示させることができる。
なお、以上の処理において、目次表示部320に表示させる各セクションのタイトルは、そのセクションへのリンクである(その参照先をそのセクションとするリンクタグが付された部分である)として取り扱うようにしてもよい。
以上でこの実施形態の説明を終了するが、装置の構成、データ及び表示画面の形式や内容、処理の具体的な内容等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、ヘルプデータとしてHTML形式やPDF形式のデータも読み込むことができるようにし、文書モードDMに、これらの形式と対応した値を持たせることができるようにし、その値に応じて、これらのファイル形式に合った制御を行うことができるようにしてもよい。
また、ヘルプ画面300の前セクションボタン302と次セクションボタン303の機能を、前後のセクションへの移動ではなく、アンカータグやリンクタグを用いたジャンプを行った場合に、表示をそのジャンプ前の位置に戻したり、その後またジャンプ後の位置に戻したりする機能としてもよい。もちろん、前セクションボタン302や次セクションボタン303に割り当てる機能をユーザが選択できるようにしてもよい。
また、アンカータグに持たせる属性が、必ずしも操作子の種類のみに応じて定まる識別情報である必要はない。例えば、ユーザ定義キーのように、あるキーにユーザが任意に機能を割り当てて使用できるキーの場合、その割り当て内容に応じてキーの機能が変わることになり、従って、そのキーの機能の説明として表示すべき内容も変わることも考えられる。
このような場合に対応するため、デジタルミキサ10の機能と対応する識別情報を持つアンカータグを用意しておき、ヘルプキー121と同時に操作子が操作された場合、その操作子に割り当てられている機能の識別情報と対応する内容をヘルプ画面300に表示させることができるようにしてもよい。
操作子の識別情報が、その操作子に割り当てられる機能に応じて自動的に変わると考えれば、上述した実施形態でも、この機能を実現できる。
また、アンカータグの属性として、識別情報以外の情報として、例えばタッチスクリーン16に表示させている通常動作画面のIDや、チャンネルの値も指定できるようにし、操作子が操作された時点で表示中の通常動作画面のIDや、操作子に割り当てられているチャンネル等により、アンカータグを利用したジャンプの動作内容を異ならせることができるようにしてもよい。
例えば、あるIDの画面を表示させている場合にはジャンプしない、逆に、あるIDの画面を表示させている場合のみジャンプする、等である。
また、上述した実施形態では、ヘルプデータとして読み込むファイルは1つのみとしたが、複数のファイルを読み込んでおき、その後、ヘルプデータとして使用するファイルを選択できるようにしてもよい。また、ヘルプデータ中に、他のファイルへの参照を指定できるようにしてもよい。例えば、sectionタグの属性として、参照先ファイルへの相対パスを記述した場合に、そのsection要素を、参照先XMLファイル中のexphelp要素直下のsection要素に置き換えることができるようにすることが考えられる。
また、section要素の子要素として、検索キーワードを指定するキーワードタグを記載して、「<keyword>キーワード</keyword>」のように、検索用のキーワードを指定できるようにして、このキーワードにより、セクションを検索できるようにしてもよい。
この場合、キーワードが指定され、検索が指示された場合には、ヘルプ画面300の説明表示部310に、そのキーワードを有するセクションの内容を表示させるようにする。また、複数のセクションに同じキーワードを指定することを許可し、複数のセクションに同じIDのアンカータグを記載した場合と同様な対応を行うようにしてもよい。
また、ヘルプ画面の表示に使用するデータを、記録媒体I/F15に記録媒体が装着された時以外にも読み出すことができるようにしてもよい。例えば、ユーザの指示があった場合に、ユーザが指示したファイルをヘルプデータとして読み出すことができるようにしてもよい。このようにすれば、例えば、記録媒体装着時の自動読み出しで読み出されたヘルプデータによるヘルプ画面が気に入らない場合に、ユーザが別のファイルの読み出しを指示し、ヘルプ画面の内容を変更するといったことも可能になる。
また、ヘルプキーを複数設け、図15あるいは図16に示した処理において、ヘルプキーのオフイベントやヘルプキーと他のキーの同時操作に応じて画面の表示を切り替える場合に、ヘルプ画面の表示時に操作されたヘルプキーと対応させて、直前のヘルプ画面における説明の現在表示位置を記憶させておくようにしてもよい。そして、次にそのキーの操作に応じてヘルプ画面を表示させる場合に、そのキーと対応させて記憶させておいた位置の内容を表示させるようにするとよい。このようにすれば、複数のヘルプキーを交互に操作することにより、ヘルプデータ中の所望の位置の内容を容易に見比べることができ、ヘルプ画面を参照する際の操作性を更に向上させることができる。
また、この発明において、ヘルプ画面を表示させる表示手段がタッチスクリーンである必要はなく、単なるディスプレイであってもよい。
また、ヘルプ画面に表示させる内容が、装置や操作子の機能に関する説明である必要はなく、ユーザが任意に作成又は追加した覚え書きのようなものでもよい。
また、この発明が、デジタルミキサ等の音響信号処理装置だけでなく、ヘルプ画面を表示させる機能を有する任意の電子装置に適用可能であることも、もちろんである。この場合において、表示手段が電子装置に含まれている必要はない。
また、以上の実施形態あるいは変形例で説明した変形を、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用してよいことも、もちろんである。
以上の説明から明らかなように、この電子装置によれば、ヘルプ画面の表示が1画面内に収まらない場合でも、ヘルプ画面の内容を読み進めつつヘルプ画面以外の通常動作画面で操作を行う場合に、高い操作性を得られるようにすることができる。従って、この発明を適用することにより、操作性の高い電子装置を提供することができる。
この発明の電子装置の実施形態であるデジタルミキサの構成を示すブロック図である。 図1に示したデジタルミキサに備えるコンソールの概略構成を示す図である。 図1に示したデジタルミキサのタッチスクリーンに表示させる入力ch画面の例を示す図である。 同じくダイナミクス画面の例を示す図である。 同じくダイナミクス画面の別の例を示す図である。
同じくヘルプ画面の例を示す図である。 ヘルプ画面の表示に使用するXML形式のヘルプデータの例を示す図である。 その別の部分を示す図である。 図1に示したデジタルミキサの記録媒体I/Fに装着する記録媒体に記録しておくデータの例を示す図である。 図1に示したデジタルミキサのCPUが記録媒体I/Fへの記録媒体装着イベントを検出した場合に実行する処理のフローチャートである。
図10の続きの処理を示すフローチャートである。 図11に示した処理で作成されるリンクテーブルの例を示す図である。 同じくアンカーテーブルの例を示す図である。 図1に示したデジタルミキサのCPUがヘルプキーのオンイベントを検出した場合に実行する処理のフローチャートである。 同じくヘルプキーのオフイベントを検出した場合の処理のフローチャートである。 同じくヘルプキー以外に関する操作イベントを検出した場合の処理のフローチャートである。 検出した操作イベントがタッチスクリーンへのタッチの場合に、図16のステップS65において実行する処理のフローチャートである。
符号の説明
10…デジタルミキサ、11…CPU、12…フラッシュメモリ、13…RAM、14…外部機器I/O、15…記録媒体I/F、16…タッチスクリーン、17…その他表示器、18…電動フェーダ、19…その他操作子、20…波形I/O、21…DSP、22…システムバス、121…ヘルプキー、200…入力ch画面、250,260…ダイナミクス画面、300…ヘルプ画面、301…セクション表示部、302…前セクションボタン、303…次セクションボタン、304…終了ボタン、310…説明表示部、311,321…つまみ、320…目次表示部、322…カーソル

Claims (2)

  1. ヘルプ画面の表示を指示するためのヘルプキーを有する電子装置であって、
    前記ヘルプキーのオン操作中に他の操作子が操作された場合に、表示手段にその操作された操作子に対応した内容を含むヘルプ画面を表示させる手段と、
    前記ヘルプキーのオン操作中に他の操作子の操作がないまま前記ヘルプキーのオフ操作がなされた場合に、前記表示手段に表示させる画面を、前記ヘルプ画面と、該ヘルプ画面以外の通常動作画面との2種の画面の間でトグルで切り替える切替手段と、
    ユーザの指示に応じて表示中のヘルプ画面の内容をスクロールさせるスクロール手段と、
    前記ヘルプ画面と前記通常動作画面のそれぞれについて、直近に表示手段に表示させた時点の表示状態の情報を記憶する画面内容記憶手段とを設け、
    前記切替手段が、画面の切り替えを行う際に、前記画面内容記憶手段に記憶した情報に基づき、切替後の画面を、直近に表示させていた同種の画面と同じ状態で前記表示手段に表示させる手段であることを特徴とする電子装置。
  2. 請求項1記載の電子装置であって、
    前記ヘルプキーがハードウェアキーであることを特徴とする電子装置。
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