図1は、本発明のカラオケ用入力装置が好適に用いられるカラオケ装置10の構成を例示するブロック線図である。図1に示すように、前記カラオケ装置10は、中央演算処理装置であるCPU12と、読出専用メモリであるROM14と、随時書込読出メモリであるRAM16と、記憶装置であるハードディスク18と、グラフィックスチップ(グラフィックスボード)等の映像処理部20と、サウンドチップ(サウンドボード)等の音声処理部22と、操作パネル24と、表示制御部26及び入力制御部28を介して前記CPU12に接続されたタッチパネルディスプレイ30と、LANインターフェイス36と、ビデオ出力端子38を介して前記映像処理部20に接続された映像表示装置であるディスプレイ40と、オーディオ入力端子42を介して前記音声処理部22に接続された音声入力装置であるマイクロフォン44と、オーディオ出力端子46を介して前記音声処理部22に接続された音声増幅装置であるアンプ48と、そのアンプ48に備えられた音声出力装置であるスピーカ50とを、備えて構成されている。
前記CPU12は、前記RAM16の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM14に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記カラオケ装置10における各種制御を実行する。すなわち、前記操作パネル24、タッチパネルディスプレイ30、或いは後述するカラオケ用入力装置60等により所定の楽曲(カラオケ演奏曲)が選曲入力された場合、その選曲入力された楽曲を前記RAM16等に設けられた予約曲テーブルに登録する選曲予約制御、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク18から前記RAM16に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報(楽曲情報)を読み出す楽曲情報読出制御、楽曲の演奏進行に応じてそのRAM16から前記音声処理部22へ演奏情報を送信する演奏出力制御、その演奏出力制御に際して前記RAM16に展開された歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像処理部20へ送信する歌詞文字映像出力制御、前記演奏出力制御に際して前記映像処理部20を制御して所定の背景映像を再生させる背景映像出力制御、及びカラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させる曲間情報出力制御等の基本的な制御を実行する。
前記映像処理部20は、前記ディスプレイ40に表示される画面(映像)の描画に係る各種制御を行う。例えば、前記CPU12から供給されるデータに基づいてグラフィックスメモリにそのデータを書き込み、そのデータを読み出すことによって前記ビデオ出力端子38を介して前記ディスプレイ40に所定の画面を表示させる制御を行う。具体的には、前記カラオケ装置10による楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)に際して、前記CPU12において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力させたり、前記ハードディスク18に記憶されたMPEG(Moving Picture Experts Group)データ等の背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)させたり、その背景映像の前面側に前記歌詞文字映像を合成させて前記ディスプレイ40に表示させたり、その歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる等の各種表示制御を行う。
前記音声処理部22は、FM音源やPCM音源等の各種音源を備え、前記カラオケ装置10による音声出力に係る各種制御を行う。好適には、電子回路により音を合成し、各種音色を発生させるシンセサイザ(synthesizer)を備えている。このシンセサイザは、前記ハードディスク18から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する。前記シンセサイザは、好適には、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)端子を備えたものであり、前記演奏情報は、例えばMIDI形式のデータである。そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザにより生成された音楽信号は、前記マイクロフォン44から前記オーディオ入力端子42を介して入力される利用者(演奏者)の歌声とミキシングされ、前記オーディオ出力端子46を介して前記アンプ48に供給されてそのアンプ48により増幅されて前記スピーカ50から出力される。
前記操作パネル24は、前記カラオケ装置10の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。前記タッチパネルディスプレイ30は、画像(映像)を表示させると共に利用者の操作に応じて前記カラオケ装置10への操作入力を行う装置であり、そのタッチパネルディスプレイ30に所定の画像(映像)を表示させる表示装置32と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等による前記タッチパネルディスプレイ30への接触により入力を行うタッチパネル34とを、備えている。前記表示制御部26は、前記CPU12から供給される情報に基づいて前記表示装置32に表示される画面(映像)の描画を制御する映像処理部である。前記入力制御部28は、前記タッチパネル34により入力される操作入力情報を前記CPU12等に供給する入力処理部である。以上の構成を備えていることで、前記タッチパネルディスプレイ30は、前記ディスプレイ40とは別に第2の映像表示装置として機能すると共に、前記カラオケ装置10の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための入力装置として機能する。
前記ハードディスク18には、楽曲データベースをはじめとする各種データベースが設けられている。前記楽曲データベースは、前記カラオケ装置10により前記楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)を行うための多数(例えば、数万曲)の楽曲情報(カラオケデータ)を記憶する。前記カラオケ装置10において出力される各楽曲に対応して前記楽曲データベースに記憶された楽曲情報は、例えば、メタデータ、演奏情報としてのMIDIデータ、及び歌詞情報としてのテロップデータを含んでいる。このメタデータは、例えば、各楽曲情報の識別情報としての曲番号(選曲番号)、曲名、歌手名、登録日時等の情報を含んでいる。前記テロップデータは、前記映像処理部20を介して各楽曲の歌詞文字映像表示制御を行うための情報であり、例えば、前記楽曲情報に対応する楽曲(演奏曲)の歌詞を複数に区分した各区分に相当するブロックデータを含んでいる。前記MIDIデータは、前記音声処理部22を介して各楽曲の演奏出力制御を行うための情報であり、複数種類の楽器にそれぞれ対応する複数のトラック(チャンネル)を備え、各トラックにおいて対応する楽器の演奏音の出力タイミングが定められている。
前記カラオケ装置10に備えられたLANインターフェイス36は、前記カラオケ装置10をLAN接続端子52を介してLAN(local area network)54に接続するための接続器であり、そのように前記LAN54に接続されることで、前記カラオケ装置10は、同様に前記LAN54に接続された前記カラオケ用入力装置60等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。前記カラオケ装置10が設置される店舗等に複数台のカラオケ装置が備えられている場合において、同様に前記LAN54に接続されたカラオケ装置10相互間において情報の送受信が可能とされる。
前記カラオケ装置10は、前記LANインターフェイス36及び前記LAN54等を介して公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW(World Wide Web)等のインターネットに接続された通信回線に接続されている。前記カラオケ装置10は、同様に前記通信回線に接続された他の機器との相互間でその通信回線を介して情報の通信が可能とされている。前記カラオケ装置10は、好適には、前記通信回線を介して図示しないサーバ(ホスト装置)に接続されており、そのサーバから楽曲情報(カラオケデータ)、背景映像情報、及び曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の配信を受け付けるものである。すなわち、前記カラオケ装置10は、好適には、所定の通信回線に接続されてサーバとの間で各種情報の送受信を行う通信カラオケ装置であるが、斯かる通信回線に接続されない非通信型のカラオケ装置等にも本発明のカラオケ用入力装置は好適に適用される。
図2は、本発明の一実施例であるカラオケ用入力装置60(以下、単に入力装置60という)の構成を例示するブロック線図である。本実施例の入力装置60は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ62を備えている。前記入力装置60は、無線LAN通信部80を備え、その無線LAN通信部80により前記アクセスポイント56及びLAN54を介して前記カラオケ装置10に無線接続されるようになっており、前記タッチパネルディスプレイ62における入力操作に応じて、前記カラオケ装置10に対して所定の楽曲の選曲入力をはじめとする各種入力操作を行う。前記入力装置60は、換言すれば、前記タッチパネルディスプレイ62における入力操作に対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信するカラオケ用遠隔操作装置(リモートコントロール装置)である。
図2に示すように、前記入力装置60は、前記タッチパネルディスプレイ62に所定の映像を表示させる表示装置64と、その表示装置64による表示を制御する表示制御部66と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ62への接触により入力を行うタッチパネル68と、そのタッチパネル68による入力を制御する入力制御部70と、中央演算処理装置であるCPU72と、読出専用メモリであるROM74と、随時書込読出メモリであるRAM76と、フラッシュROM等の記憶部78と、無線LAN通信部80とを、備えて構成されている。前記CPU72が、前記入力装置60に備えられたコンピュータに相当する。前記入力装置60は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ62を備えると共に、インターネット上における各種コンテンツをそのタッチパネルディスプレイ62に表示させるウェブブラウザ機能等を備えた所謂タブレット端末である。前記入力装置60は、好適には、公知のジャイロセンサを備えたものであり、重力方向を基準とする前記入力装置60の姿勢(方向)に応じて、前記タッチパネルディスプレイ62に表示される画面が90°ずつ回転(すなわち、縦横回転)させられるように構成されている。
前記CPU72は、前記RAM76の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM74に記憶された情報に基づいて情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、前記表示制御部66を介して前記タッチパネルディスプレイ62(表示装置64)に所定の映像を表示させたり、その映像に基づく前記タッチパネルディスプレイ62(タッチパネル68)への接触により前記入力制御部70を介して入力される入力信号を処理したり、その入力信号に基づき前記無線LAN通信部80等を介して前記カラオケ装置10へ選曲入力をはじめとする入力送信を行ったりといった基本的な制御に加えて、後述する本実施例の表示制御及び送信制御を実行する。
前記入力装置60は、例えば前記無線LAN通信部80等を介して前記カラオケ装置10との間で通信を行うことにより、そのカラオケ装置10に対応付けられる。すなわち、前記入力装置60が、所定のカラオケ装置10の入力装置として対応付けられる。そのようにして前記カラオケ装置10に対応付けられた後、前記入力装置60は、前記無線LAN通信部80等を介して前記カラオケ装置10へ入力信号を送信するそのカラオケ装置10の入力装置として機能する。すなわち、前記対応付け処理が行われた後、前記入力装置60と前記カラオケ装置10との間の通信は、前記LAN54及び前記アクセスポイント56等を介したLAN通信により行われる。前記カラオケ装置10との間で前記対応付け処理が行われた前記入力装置60は、前記カラオケ装置10との間で相互に情報の通信を行うことで、そのカラオケ装置10の一部として機能する。
図3は、前記入力装置60のCPU72に備えられた制御機能の要部を例示する機能ブロック線図である。図3に示す表示制御手段90及び送信制御手段96は、好適には、前記入力装置60のCPU72に機能的に備えられている。換言すれば、本発明の一実施例であるプログラムにより、前記CPU72が図3に示す各制御手段として機能させられる。以下に説明する表示制御手段90及び送信制御手段96の実質的な処理は、前記LAN54及び通信回線を介して前記入力装置60に接続されたサーバ等により実行されるものであってもよい。すなわち、表示制御手段90及び送信制御手段96による制御が他の装置により実行されると共に、前記入力装置60が端末装置として機能する所謂クラウドとしての形態により実現されるものであってもよい。
前記表示制御手段90は、前記入力装置60における各種操作に係る表示制御を行う。すなわち、前記表示制御部66を介して前記タッチパネルディスプレイ62(表示装置64)に、前記入力装置60による入力操作に係る各種画像(映像)を表示させる。前記送信制御手段96は、前記タッチパネルディスプレイ62(タッチパネル68)における入力操作に対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信する送信制御を行う。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ62に表示された画像に対応して所定の入力操作が行われた場合、その入力操作に対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信する。例えば、前記入力操作に対応する信号を、前記無線LAN通信部80、前記アクセスポイント56、及び前記LAN54等を介して前記カラオケ装置10へ送信する。或いは、前記入力操作に対応する信号を、前記LAN54に接続された図示しない通信回線を介してサーバへ送信し、そのサーバを介して前記カラオケ装置10へ送信するものであってもよい。斯かる制御を実現するため、前記表示制御手段90は、操作ボタン表示制御手段92及び確認画面表示制御手段94を備えている。前記送信制御手段96は、ダイレクト送信制御手段98を備えている。以下、これらの制御手段による制御について詳しく説明する。
前記操作ボタン表示制御手段92は、前記カラオケ装置10に対して所定の信号を送信するための入力操作に対応する操作ボタンを前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる。基本的には、前記操作ボタン表示制御手段92により表示された操作ボタンに対応する入力操作が行われた場合、すなわち前記タッチパネルディスプレイ62に表示された前記操作ボタンに対応する位置に、利用者の指や備え付けのペン等により接触する操作(以下、接触操作という)が行われた場合、前記送信制御手段96により、前記操作ボタンに対応する信号が前記カラオケ装置10に対して送信される。すなわち、前記操作ボタン表示制御手段92は、前記送信制御手段96により前記カラオケ装置10に対して所定の信号を送信するための入力操作に対応する前記操作ボタンを、前記表示制御部66を介して前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる。
図4は、前記操作ボタン表示制御手段92により前記タッチパネルディスプレイ62に表示される各種操作ボタンを含む画面を例示する図である。この図4に示すように、前記操作ボタン表示制御手段92は、前記入力装置60の操作主体となる利用者を切り替えるユーザ切替操作に対応するユーザ切替ボタン100、複数の楽曲それぞれの選曲操作に対応する複数(図4では5つ)の選曲入力ボタン102a、102b、102c、102d、102e(以下、特に区別しない場合には単に選曲入力ボタン102という)、図4に示す画面の前(前時点)に前記タッチパネルディスプレイ62に表示されていた画面に戻る操作に対応する戻るボタン104、所定のトップ画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる操作に対応するトップボタン106、前記カラオケ装置10の音量(スピーカ50からの出力音量)を調節するための操作に対応する音量ボタン108、その時点において前記カラオケ装置10により出力されている楽曲の演奏を停止させる演奏停止操作に対応する演奏停止ボタン110、その時点において前記カラオケ装置10により出力されている演奏曲の音程(キー)乃至出力速度を調節するための演奏調節ボタン112、その時点において前記カラオケ装置10により出力されている演奏曲の音程を元のキー(デフォルト値)に戻すための原曲キーボタン114、その時点において前記カラオケ装置10により出力されている演奏曲を最初から歌い直す操作を行うための歌い直しボタン116、その時点において前記カラオケ装置10により出力されている演奏曲を早送りする早送りボタン118等の各種操作ボタンを前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる。各操作ボタンに対して前記タッチパネル68による入力操作(指や備え付けのペン等により各操作ボタンに対応する部分に接触する操作)が行われることにより、前記送信制御手段96により前記カラオケ装置10に対して各操作ボタンに対応する信号が送信されるようになっている。
前記表示制御手段90及び前記送信制御手段96は、前記タッチパネルディスプレイ62に表示された前記操作ボタンに対する入力操作が行われた場合、その操作ボタンに対する接触操作の継続時間に応じて、前記送信ボタンの表示態様及びその操作ボタンに対応する信号の送信態様を変更する。前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して所定時間(例えば1〜2秒)以上継続する接触操作すなわち所謂長押し操作が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信可能な状態を成立させる。すなわち、後述する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させることなく、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へダイレクトに送信可能な状態を成立させる。
前記操作ボタン表示制御手段92は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して前記所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、その操作ボタンの表示態様を変更する。例えば、前記タッチパネル68に対する接触部位(利用者の指等)の移動に伴って、その接触に係る前記操作ボタンを移動させる。すなわち、前記タッチパネル68に対する接触が維持されたままそのタッチパネル68内を移動する接触部位の移動に追従して前記操作ボタンを移動させる。或いは、接触に係る前記操作ボタンを振動させる。斯かる表示態様の変更により、前記操作ボタンに対応して以下に詳述するダイレクト送信が可能であることを利用者に知らせる(認識させる)ことができる。
前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して前記所定時間以上継続する接触操作が行われ、且つその操作に継続して前記操作ボタンに対する所定の操作が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信する。好適には、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して前記所定時間以上継続する接触操作が行われ、且つその操作に継続して前記操作ボタンに対する接触を維持したまま前記操作ボタンを所定の方向へスライド移動させる操作(以下、フリック操作という)が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置へ送信する。前記フリック操作が行われた場合、好適には、利用者の指等の接触部位が前記タッチパネルディスプレイ62から離れた後も、あたかも慣性に従うがごとく前記操作ボタンは前記所定の方向に移動させられ、前記タッチパネルディスプレイ62の画面の外へ消えてゆくようにその表示が制御される。前記所定の方向は、前記タッチパネルディスプレイ62に表示された画面に対する相対的な方向であり、何れの方向であってもよいが、好適には画面上方向すなわち後述する図5における紙面上方向である。或いは、前記入力装置60に対する前記カラオケ装置10の相対的な方向を検出(判定)し、そのカラオケ装置10が存在する方向に前記フリック操作が行われた場合に、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置へ送信するものであってもよい。
前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信するものであってもよい。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、その後の操作を待つことなく、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信するものであってもよい。
前記確認画面表示制御手段94は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる。前記所定時間未満の接触操作とは、前記タッチパネルディスプレイ62に対する接触操作が開始されてからその接触操作が解除される(接触部位が離れる)までの時間が前記所定時間未満であるものを言い、換言すれば、前記所定時間以上は継続しない接触操作である。前記確認画面が表示された状態において、前記タッチパネルディスプレイ62を介して所定の操作が行われた場合、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信する。
以下、操作ボタンとしての前記選曲入力ボタン102の表示制御及びその選曲入力ボタン102に対応する送信制御に本発明が適用された例について、図5〜図8を用いて具体的に説明する。ここで、説明の便宜上、図5〜図7においては前記タッチパネルディスプレイ62内に前記選曲入力ボタン102のみが表示された様子を図示している。
図5は、前記タッチパネルディスプレイ62に表示された、複数の前記選曲入力ボタン102を含む画面を例示している。この図5においては、公知の歌手名検索の結果として、歌手名「浜岡ゆうな」に対応する複数の楽曲が検索され、該当曲リストとして前記タッチパネルディスプレイ62に表示された例を示している。すなわち、歌手名を同じくし且つそれぞれ異なる楽曲に対応する複数の選曲入力ボタン102a〜102eが、前記タッチパネルディスプレイ62(タッチパネル68)による選択入力可能にそのタッチパネルディスプレイ62(表示装置64)に表示されている。好適には、図5に示すように複数の前記選曲入力ボタン102を含む画面が前記タッチパネルディスプレイ62に表示されている場合、或いは歌手名検索等の検索画面が表示されている場合には、前記タッチパネルディスプレイ62に表示される画面が90°ずつ回転させられる制御が停止される。すなわち、重力方向を基準とする前記入力装置60の姿勢(方向)に応じた画面の回転は非実行とされる。
前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記選曲入力ボタン102に対して所定時間(例えば1〜2秒)以上継続する接触操作が行われた場合には、前記選曲入力ボタン102に対応する楽曲の選曲信号を前記カラオケ装置10へ送信可能な状態を成立させる。例えば、前記タッチパネルディスプレイ62において、利用者の指88等により前記選曲入力ボタン102cに対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、図6に示すように、前記タッチパネル68に対する利用者の指88等の接触部位の移動に伴って、その接触に係る前記選曲入力ボタン102cを移動させる状態が成立させられる。この状態においては、図6に示すように、前記選曲入力ボタン102cがあたかも画面から剥離(遊離)したかのように、前記タッチパネル68に対する利用者の指88等の接触部位の移動に追従して移動させられる。更に、図7に示すように、斯かる操作に継続して前記選曲入力ボタン102cに対する接触を維持したままその選曲入力ボタン102cを所定の方向(例えば、図7に破線矢印で示す方向)へスライド移動させる前記フリック操作が行われた場合には、後述する図8に示すような確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させることなく、前記選曲入力ボタン102cに対応する楽曲の選曲信号を前記カラオケ装置10へ送信(ダイレクト送信)する。選曲番号を受信した前記カラオケ装置10の側では、その選曲番号に対応する楽曲を前記RAM16等に設けられた演奏待ち曲リスト(予約曲テーブル)に登録する。
図5〜図7においては、単一の前記選曲入力ボタン102cに係るダイレクト送信に係る制御を例示しているが、前記ダイレクト送信制御手段98は、複数の前記選曲入力ボタン102に対応するダイレクト送信を一挙に実行し得るものであってもよい。例えば、図5に示すように、前記タッチパネルディスプレイ62に複数の前記選曲入力ボタン102が表示された状態において、前記タッチパネルディスプレイ62に対する所定の操作(所謂ドラッグ操作或いは所定の選択操作等)により複数の前記選曲入力ボタン102の選択が受け付けられる。そのようにして複数の前記選曲入力ボタン102の選択が受け付けられた状態において、選択された選曲入力ボタン102のうち何れかの選曲入力ボタン102に対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前述のようにそれら複数の選曲入力ボタン102の表示態様が変更される。その状態から前記フリック操作等の所定の操作が行われることで、前記複数の選曲入力ボタン102に対応する楽曲の選曲番号が前記カラオケ装置10へ一挙に送信(ダイレクト送信)される。
前記確認画面表示制御手段94は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記選曲入力ボタン102に対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合には、前記選曲入力ボタン102に対応する楽曲の選曲信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる。図8は、前記選曲入力ボタン102に対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合に、前記タッチパネルディスプレイ62に表示される確認画面を例示する図である。この図8に示すように、前記確認画面には、対象となる楽曲すなわち前記所定時間未満の接触操作に係る選曲入力ボタン102に対応する楽曲の曲名及び歌手名等を示すテキストが表示されると共に、選曲確認のための送信実行ボタン120及び送信中止ボタン122が表示される。前記確認画面において、前記送信実行ボタン120に対する接触操作が行われた場合、前記接触操作に係る選曲入力ボタン102に対応する楽曲の選曲信号が前記カラオケ装置10へ送信される。前記送信中止ボタンに対する接触操作が行われた場合、前記選曲番号の送信を行うことなく元の画面(例えば、図5に示す画面)に復帰させられる。選曲番号を受信した前記カラオケ装置10の側では、前記ダイレクト送信に係る制御と同様に、受信された選曲番号に対応する楽曲を前記RAM16等に設けられた演奏待ち曲リスト(予約曲テーブル)に登録する。
以上、操作ボタンとしての前記選曲入力ボタン102の表示制御及びその選曲入力ボタン102に対応する送信制御に本発明が適用された例について説明したが、前記操作ボタンは前記選曲入力ボタン102には限定されず、他の操作ボタンの表示制御及びその操作ボタンに対応する送信制御にも、本発明は好適に適用される。すなわち、操作ボタンとしての前記演奏停止ボタン110の表示制御及びその演奏停止ボタン110に対応する送信制御にも、本発明は好適に適用される。斯かる態様において、前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記演奏停止ボタン110に対して前記所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記カラオケ装置10により出力されている楽曲の演奏を停止させる演奏停止信号を前記カラオケ装置10へ送信可能な状態を成立させる。例えば、前記タッチパネル68に対する接触部位(利用者の指等)の移動に伴って、その接触に係る前記演奏停止ボタン110を移動させる状態を成立させる。更に、斯かる状態において、前記フリック操作等の所定の操作が行われた場合には、前記演奏停止信号を前記カラオケ装置10へ送信(ダイレクト送信)する。前記確認画面表示制御手段94は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記演奏停止ボタン110に対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合には、前記演奏停止信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる。前記確認画面において、前記演奏停止信号を送信するための所定の接触操作が行われた場合、前記演奏停止信号を前記カラオケ装置10へ送信する。
操作ボタンとしての前記歌い直しボタン116の表示制御及びその歌い直しボタン116に対応する送信制御にも、本発明は好適に適用される。斯かる態様において、前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記歌い直しボタン116に対して前記所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記カラオケ装置10により出力されている楽曲の演奏を再度演奏開始時点から開始させる歌い直し信号を前記カラオケ装置10へ送信可能な状態を成立させる。例えば、前記タッチパネル68に対する接触部位(利用者の指等)の移動に伴って、その接触に係る前記歌い直しボタン116を移動させる状態を成立させる。更に、斯かる状態において、前記フリック操作等の所定の操作が行われた場合には、前記歌い直し信号を前記カラオケ装置10へ送信(ダイレクト送信)する。前記確認画面表示制御手段94は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記歌い直しボタン116に対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合には、前記歌い直し信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる。前記確認画面において、前記歌い直し信号を送信するための所定の接触操作が行われた場合、前記歌い直し信号を前記カラオケ装置10へ送信する。
図9は、前記入力装置60のCPU72により実行される本実施例の表示制御及び送信制御の一例の要部を説明するフローチャートであり、繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、例えば歌手名検索或いは曲名検索の結果として、図5に示すように複数の前記選曲入力ボタン102、前記演奏停止ボタン110、及び前記歌い直しボタン116等の操作ボタンを含む画面が前記タッチパネルディスプレイ62に表示される。次に、S2において、前記タッチパネル68を介して前記操作ボタンに対する接触操作が行われたか否かが判断される。このS2の判断が否定される場合には、S13以下の処理が実行されるが、S2の判断が肯定される場合には、S3において、前記操作ボタンに対する接触開始から所定時間以上継続する接触操作が行われたか否かが判断される。このS3の判断が否定される場合には、S7以下の処理が実行されるが、S3の判断が肯定される場合には、S4において、前記操作ボタンに対応する信号を、前記タッチパネル68を介しての前記フリック操作により前記カラオケ装置10へ送信可能な状態が成立させられた後、S5以下の処理が実行される。
S5においては、前記タッチパネル69を介して、前記操作ボタンに対して前記フリック操作が行われたか否かが判断される。すなわち、前記操作ボタンに対する接触を維持したまま前記操作ボタンを所定の方向へスライド移動させる操作が行われたか否かが判断される。このS5の判断が否定される場合には、S11以下の処理が実行されるが、S5の判断が肯定される場合には、S6において、前記操作ボタンに対応する信号が前記無線LAN通信部80等を介して前記カラオケ装置10へ送信された後、それをもって本ルーチンが終了させられる。S7においては、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面が前記タッチパネルディスプレイ62に表示させられる。次に、S8において、S7にて表示された確認画面において、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信するための送信ボタンに対する接触操作が行われたか否かが判断される。このS8の判断が肯定される場合には、S6以下の処理が実行されるが、S8の判断が否定される場合には、S9において、前記タッチパネル68を介してその他の操作すなわち前記送信ボタンに対する接触操作以外の操作が行われたか否かが判断される。このS9の判断が否定される場合には、S8以下の処理が再び実行されるが、S9の判断が肯定される場合には、S10において、前記タッチパネル68を介して行われたその他の操作に対応する処理が実行された後、それをもって本ルーチンが終了させられる。
S11においては、前記タッチパネル68を介してその他の操作すなわち前記フリック操作以外の操作が行われたか否かが判断される。このS11の判断が否定される場合には、S5以下の処理が再び実行されるが、S11の判断が肯定される場合には、S12において、前記タッチパネル68を介して行われたその他の操作に対応する処理が実行された後、それをもって本ルーチンが終了させられる。S13においては、前記タッチパネル68を介してその他の操作すなわち前記操作ボタンに対する接触操作以外の操作が行われたか否かが判断される。このS13の判断が否定される場合には、S2以下の処理が再び実行されるが、S13の判断が肯定される場合には、S14において、前記タッチパネル68を介して行われたその他の操作に対応する処理が実行された後、それをもって本ルーチンが終了させられる。
以上の制御において、S1、S4、及びS7が前記表示制御手段90の動作に、S1及びS4が前記操作ボタン表示制御手段92の動作に、S7が前記確認画面表示制御手段94の動作に、S6が前記送信制御手段96の動作に、S4及びS6が前記ダイレクト送信制御手段98の動作に、それぞれ対応する。
本実施例によれば、操作ボタンを前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる操作ボタン表示制御手段92(S1及びS4)と、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信可能な状態を成立させるダイレクト送信制御手段98(S4及びS6)と、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる確認画面表示制御手段94(S7)とを、備えたものであることから、利用者の意図を反映する所謂長押し操作が行われたか否かに応じて、前記確認画面を表示させることなく入力操作に対応する信号の送信を行う制御及び前記確認画面を表示させて入力操作に対応する信号を送信するか否かを確認する制御の何れかを選択的に実行することができる。これにより、利用者の意図しない操作に対応する信号が前記カラオケ装置10へ送信されることを抑制できる。すなわち、誤動作を抑制しつつ入力操作に係る画面遷移を低減する入力装置60を提供することができる。
前記操作ボタンは、所定の楽曲の選曲操作に対応する選曲入力ボタン102であり、前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記選曲入力ボタン102に対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記選曲入力ボタン102に対応する楽曲の選曲信号を前記カラオケ装置10へ送信可能な状態を成立させるものであり、前記確認画面表示制御手段94は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記選曲入力ボタン102に対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合には、前記選曲入力ボタン102に対応する楽曲の選曲信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させるものであるため、利用者の意図しない操作に応じた楽曲の選曲信号が前記カラオケ装置10へ送信されることを抑制しつつ、楽曲の選曲操作に係る画面遷移を低減することができる。
前記操作ボタンは、前記カラオケ装置10により出力されている楽曲の演奏を停止させる演奏停止操作に対応する演奏停止ボタン110であり、前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記演奏停止ボタン110に対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記カラオケ装置10により出力されている楽曲の演奏を停止させる演奏停止信号を前記カラオケ装置10へ送信可能な状態を成立させるものであり、前記確認画像表示制御手段94は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記演奏停止ボタン110に対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合には、前記カラオケ装置10により出力されている楽曲の演奏を停止させる演奏停止信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させるものであるため、利用者の意図しない操作に応じた演奏停止信号が前記カラオケ装置10へ送信されることを抑制しつつ、演奏停止操作に係る画面遷移を低減することができる。
前記操作ボタンは、前記カラオケ装置10により出力されている楽曲の演奏を再度演奏開始時点から開始させる歌い直し操作に対応する歌い直しボタン116であり、前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記歌い直しボタン116に対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記カラオケ装置10により出力されている楽曲の演奏を再度演奏開始時点から開始させる歌い直し信号を前記カラオケ装置10へ送信可能な状態を成立させるものであり、前記確認画面表示制御手段94は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記歌い直しボタン116に対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合には、前記カラオケ装置10により出力されている楽曲の演奏を再度演奏開始時点から開始させる歌い直し信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させるものであるため、利用者の意図しない操作に応じた歌い直し信号が前記カラオケ装置10へ送信されることを抑制しつつ、歌い直し操作に係る画面遷移を低減することができる。
前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して所定時間以上継続する接触操作が行われ、且つその操作に継続して前記操作ボタンに対する接触を維持したまま前記操作ボタンを所定の方向へスライド移動させる操作が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信するものであるため、前記操作ボタンに対する所謂長押しが行われた後は、直感的な操作によりその操作に対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信することができる。
本実施例によれば、前記入力装置60に備えられたコンピュータとしての前記CPU72を、操作ボタンを前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる操作ボタン表示制御手段92、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信可能な状態を成立させるダイレクト送信制御手段98、及び、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記操作ボタンに対して前記所定時間未満の接触操作が行われた場合には、前記操作ボタンに対応する信号を前記カラオケ装置10へ送信するか否かを確認する確認画面を前記タッチパネルディスプレイ62に表示させる確認画面表示制御手段94として機能させることを特徴とするプログラムであるため、利用者の意図を反映する所謂長押し操作が行われたか否かに応じて、前記確認画面を表示させることなく入力操作に対応する信号の送信を行う制御及び前記確認画面を表示させて入力操作に対応する信号を送信するか否かを確認する制御の何れかを選択的に実行することで、利用者の意図しない操作に対応する信号が前記カラオケ装置10へ送信されることを抑制できる。すなわち、誤動作を抑制しつつ入力操作に係る画面遷移を低減するプログラムを提供することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例においては、前記カラオケ装置10とは別体の装置として設けられた入力装置60に本発明が適用された例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記カラオケ装置10と一体的に設けられた入力装置にも、本発明は好適に適用される。例えば、前記カラオケ装置10の入力装置としての前記タッチパネルディスプレイ30に本発明が適用されたものであってもよい。或いは、前記カラオケ装置10の入力装置として機能する利用者のパーソナル端末である携帯電話機やタブレット端末等にも、本発明は好適に適用される。
前述の実施例において、前記ダイレクト送信制御手段98は、前記タッチパネルディスプレイ62において、前記選曲入力ボタン102に対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記タッチパネル68に対する利用者の指88等の接触部位の移動に伴って、その接触に係る前記選曲入力ボタン102を移動させる状態を成立させるものであったが、本発明における表示態様の変更はこれに限定されない。例えば、前記選曲入力ボタン102に対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、その選曲入力ボタン102の色及び大きさの少なくとも一方を変化させることにより、前記選曲入力ボタン102に対応してダイレクト送信が可能であることを利用者に知らせるものであってもよい。或いは、前記選曲入力ボタン102に対して所定時間以上継続する接触操作が行われた場合には、前記入力装置60自体を振動させたり、その入力装置60から所定の音を出力させること等により、前記選曲入力ボタン102に対応してダイレクト送信が可能であることを利用者に知らせるものであってもよい。
前述の実施例において、前記ダイレクト送信制御手段98は、前記選曲入力ボタン102に対して所定時間以上継続する接触操作が行われた後、前記選曲入力ボタン102に対する接触を維持したままその選曲入力ボタン102を所定の方向へスライド移動させる前記フリック操作が行われた場合には、前記選曲入力ボタン102に対応してダイレクト送信を行うものであったが、本発明におけるダイレクト送信を実行する操作はこれに限定されない。例えば、前記選曲入力ボタン102に対して所定時間以上継続する接触操作が行われた後、重力方向に対して前記入力装置60を所定角度以上傾ける操作が行われ、ジャイロセンサによりその傾きが検出された場合には、前記選曲入力ボタン102に対応してダイレクト送信を行うものであってもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。