JP4632614B2 - 疎水性シリカを含有する通気ゲルを含む殺虫組成物 - Google Patents
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Description
本発明は、疎水性シリカを含有する通気ゲル(aerated gel)を含む殺虫組成物に関する。特に本発明は、疎水性シリカ、水およびゲル化剤を含有する殺虫組成物に、ならびにこのような組成物を用いて害虫、例えば昆虫類およびコナダニ類を制御する方法に関する。
【0002】
シリカの水性分散液は、「ドライウォーター」として従来技術において一般に既知の状態に調製され得る。実際、「ドライウォーター」は2つの形態で既知である。第一の形態は、親水性物質上に水性液を吸収して、易流動性粉末または顆粒として存在する物質を生成することにより製造され得る。第二の形態は、粉末化疎水性物質、例えば金属酸化物で微細水性液を被覆することにより製造され得る。「ドライウォーター」のこの第二の形態での各液体粒子は、疎水性金属酸化物コーティングによりならびに空気間隙によって隣のものから分離される。かなりの高速、例えば6000rpmを超える速度および15分の混合時間が典型的に必要とされる。しかしながらこの第二の形態は熱力学的に不安定であり、製造された場合、相対的に短時間の後に壊れる傾向がある。
【0003】
発熱的に製造された疎水性シリカを含有するドライウォーター組成物を用いた昆虫およびその他の害虫の制御方法は米国特許第5,122,518号に開示されている。しかしながら従来技術に開示されたドライウォーター組成物は不安定で、長時間保存され得ない。さらに従来技術の組成物が慣用的噴霧装置を用いて適用される場合、それは装置のノズルの詰まりを引き起こし、噴霧可能な液体を用いて達成されるものに匹敵する距離以上に噴霧され得ない。
【0004】
本発明は、「ドライウォーター」組成物に類似する安定通気ゲルが害虫の制御に用いられ得るという発見に基づいている。これらの安定通気ゲルは、液体と同様に慣用的噴霧装置を用いて噴霧され、したがって噴霧装置のノズルの詰まりを生じることなく長い距離に亘って噴霧され得る。
【0005】
本発明は、単独殺虫活性構成成分として、30〜97重量%の水、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウムおよび中和カルボキシビニルポリマーから選択される0.2〜5重量%のゲル化剤、ならびに80〜300m2/gの表面積を有する2〜5重量%の微細粒状疎水性シリコーン処理シリカを含む貯蔵安定性通気ゲル組成物を含む殺虫組成物であって、水およびゲル化剤を含有する水性ゲルの微細粒子の形態であり、微細粒子の表面が微細粒状疎水性シリカのコーティングで被覆される組成物を提供する。
【0006】
本発明はさらに、害虫を、30〜97重量%の水、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウムおよび中和カルボキシビニルポリマーから選択される0.2〜5重量%のゲル化剤、ならびに80〜300m2/gの表面積を有する2〜5重量%の微細粒状疎水性シリコーン処理シリカを含む貯蔵安定性通気ゲル組成物であって、水およびゲル化剤を含有する水性ゲルの微細粒子の形態であり、微細粒子の表面が微細粒状疎水性シリカのコーティングで被覆される組成物と接触させることを包含する害虫の制御方法を提供する。
【0007】
本発明が基礎にしている発見は、高剪断条件下で水と特定のタイプの疎水性シリカを混合することにより生成されるプレミックスに付加されて、次にまた高剪断条件下でそのプレミックスと混合される場合に貯蔵安定性通気ゲル組成物を生じる所定のゲル化剤の使用にある。水性系をゲル化するために普通に用いられる多数の慣用的ゲル化剤は、本発明の貯蔵安定性ゲル組成物を生成しない。この理由は、目下不明である。
【0008】
「〜を含む」および「〜を含んでいる」という語が本明細書中で用いられる場合、これらはそれぞれ、1つまたはそれ以上のその他の物質の存在が排除されない程度に「〜を包含する」および「〜を包含している」という意味を有し得るよう意図される。
【0009】
通気ゲル組成物は、80〜300m2/gの表面積を有する微細粒状疎水性シリコーン処理シリカを含む。「微細粒状」という用語は、疎水性シリカに適用される場合、疎水性シリカが40μm未満の平均粒子サイズを有することを意味する。用いられるシリカは、二酸化ケイ素表面にシリコーン基を生じるための1つまたはそれ以上の有機ケイ素化合物を用いた表面処理により疎水性にされたものである。この方法でシリカを疎水性化する技術は周知であり、このようなシリコーン処理シリカは市販されている。CAB−O−SIL(「CAB−O−SIL」は、Cabot Corporationの商標である)、好ましくはCAB−O−SIL TS720の名称で販売されている疎水性シリカを用いることにより、良好な結果が得られる、ということをわれわれは見出した。しかしながらその他のシリコーン処理シリカも、それらが80〜300m2/gの範囲内の表面積を有する場合には、本発明に用いられ得る。疎水性シリカはまた、シロキサンを生成するために表面処理されたもの、ならびに二酸化ケイ素表面に結合されたシリコーン基でもあってもよい。
【0010】
疎水性シリカは、組成物の総重量を基礎にして、2〜5重量%の量で用いられる。5重量%より多い疎水性シリカの使用は、過度にダスト(塵)状のゲル組成物を生じる。このような組成物の使用は、とてもやっかいなダストリスクを生じ得る。好ましくは疎水性シリカの量は、組成物の3〜4重量%の範囲である。
【0011】
用いられる水は典型的には水道水であってもよいが、しかしいくつかの用途のためには精製等級が適切であり得る。水は、本発明の実施において加熱または冷却水を用いることに利点はないと思われるため、普通は周囲温度で用いられる。水は一般に、総組成物の30〜97重量%を構成する。しかしながら好ましくは水の量は、良好な稠度および改良された安定性を有する通気ゲル組成物の生成を確実するために、90〜97重量%である。
【0012】
前記のように、ゲル化剤は、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、および中和カルボキシビニルポリマー、例えばトリエタノールアミンで中和されたカルボキシポリメチレンから選択される1つまたはそれ以上のものである。これらのゲル化剤は、0.2〜5重量%の量で含まれる。5重量%より多い量のゲル化剤の使用は、過度に高いゲル強度を有するゲル組成物を生じる。好ましくは、ゲル組成物の所望の安定性および構造によって、0.5重量%〜2重量%のゲル化剤が用いられる。本組成物の物理的または生物学的特性を改質するために、当業者に既知のその他の親水性または疎水性添加剤が混入されてもよい。
【0013】
ゲル組成物の製造方法は、高剪断条件下で典型的には数分間、例えば2〜5分間、水をシリカと混合することを包含する。本方法におけるこの段階での混合は、高剪断条件下で、即ち水滴の表面が疎水性シリカ粒子で被覆されるようになるよう、微細粒状疎水性シリカ内に分散されるようになる微小小滴に水を微細断片化させる条件下で実行されねばならない。「高剪断」という用語は、もちろん混合またはブレンド業界の当業者には周知であり、そして特定の混合装置が高剪断条件下で水性組成物を混合し得るか否かは、当業者には既知である。これは、典型的には少なくとも2000rpmの、一般的には2000〜3000rpmの混合速度を用いて、標準高速ミキサーを用いることにより達成され得る。疎水性シリカおよび水が混合されてシリカ中の水の微細小滴の分散液を生じた後に、ゲル化剤が付加されて、ゲル化剤が液相中に完全に混入されるまで、高速での混合が数分間継続される。シリカおよび水が完全に一緒に混合された後にゲル化剤を付加するのが、本発明においては好ましい。ゲル化剤がシリカの前に付加される場合、混合はより多くのエネルギーを必要とし、そしてその結果生じるゲル組成物の均質性および安定性が損なわれ得る。
【0014】
本明細書中に記載された通気ゲル組成物は、種々の害虫、特に昆虫類およびコナダニ類、例えば家禽赤ダニ(Poultry Red Mite)(Dermanyssus gallinae)のようなダニ、シロアリ類(Reticulitermes sp.)、イエバエ(Musca domestica)、甲虫類およびゴキブリに対する活性を有する。理論に縛られずに考えると、通気ゲル組成物は、害虫を動かなくさせるために害虫の身体、特に足に粘着する組成物の傾向のために、そしてさらに組成物中のシリカが昆虫およびダニ体表の上クチクラ蝋層を物理的に損傷するために、害虫に対して有効である。本組成物の構成成分は毒性ではなく、そして、一般的に環境に及ぼす有害作用を有するとは、または組成物と接触するようになり得るその他の生命形態に対して有毒であるとは考えられない。また、害虫に対する作用の主因が化学的というよりむしろ機械的であるため、処理害虫は本発明の組成物に対して耐容性または抵抗性にならない。
【0015】
既知の微粉ドライウォーター組成物と異なって、本組成物は慣用的噴霧装置を用いて液体と同様に適正に噴霧可能である。本組成物は、既知の微粉ドライウォーター組成物と異なって、普通は噴霧装置のノズルのいかなる詰まりも生じないが、しかし何らかの詰まりが起きた場合、本装置は、詰まりを除去するために単に水、例えば水道水で洗浄され得る。通気ゲル組成物の含水量は、意図された方向で長距離に亘って組成物を噴霧することを可能にし、そして噴霧されると、組成物を標的に粘着可能にする。これに反して、微粉組成物は遠くにまたは如何なる長さの距離にも噴霧され得ず、標的に粘着しにくいように思える。
本発明の貯蔵安定性殺虫組成物は、家庭、獣医学、農業および園芸用途のために製造される処方物中に用いられ得る。
【0016】
以下の実施例により本発明を説明するが、この場合、実施例1〜3および5〜7における組成物は、半径流歯付円板ミキサーヘッドを有するIKARE166高速ミキサーを用いて混合し、実施例4における組成物は、半径流歯付円板ミキサーヘッドを有する大規模トランス(Torrance)高速ミキサーを用いて混合した。
【0017】
実施例1
冷水道水95.5gを、実験室ミキサーで2800rpmで2分間、3gのCAB−O−SIL TS720(シリカ)と混合した。「ドライウォーター」は、生成されなかった。粉末化キサンタンガム1.5gを付加し、ミキサー速度を5500rpmに上げてさらに3分間混合した。易流動性通気ゲルを0.6g/mlの密度で生成した。実験室周囲温度(最大/最小、30/8℃)で貯蔵して24週目に、水は分離しなかった。
【0018】
実施例2
冷水道水96.5gを、実験室ミキサーで2800rpmで2分間、3gのCAB−O−SIL TS720と混合した。「ドライウォーター」は、生成されなかった。粉末化キサンタンガム0.5gを付加し、ミキサー速度を5500rpmに上げてさらに3分間混合した。易流動性通気ゲルを、実施例1で生成されたのと同様の外観で生成した。この実施例で生成したゲル組成物は、内径0.26mmの針を通して注射し得たが、内径0.21mmの針を詰まらせた。
【0019】
実施例3
実験室ミキサーを有する大型混合容器を用いて、1930gの冷水道水、60gのCAB−O−SIL TS720および10gの粉末化キサンタンガムを、実施例2に記載したのと同一の方法で混合した。生成物は、実施例2で生成されたものと同一であった。1リットルの試料を2リットルのPETボトルに移して、1.7バール圧下で保持した。この試料は安定なままで、周囲温度で31日以上貯蔵しても水は分離しなかった。連続圧下で59日後に、多少の水分離が認められた。5回激しく反転することにより試料は容易に再均質化され、16時間後まで水がさらに分離することはなかった。
【0020】
実施例4
冷水道水77.2kgを、2500rpmで1分間、製造ミキサーで2.4kgのCAB−O−SIL TS720と混合した。「ドライウォーター」は生成されなかった。粉末化キサンタンガム0.4gを付加し、同一速度でさらに10分間、混合を継続した。生成物は、実施例1〜3の場合と同様に、易流動性通気ゲルであった。同一方法および製法により、生成物を変えずに、6つのさらに別の80kgバッチを製造した。この生成物の一試料8.6kgを、ぴったり合った蓋を有するポリプロピレンバケツ中に充填した。この試料を6週間の期間に亘って、2022マイルを車で輸送した。この期間中は水分離は起きなかった。14週目に、4.7%m/mの水分離が認められた。これらの製造バッチからのさらに別の試料を、TEEJET65030E黄銅ノズルを装備した2〜4バール圧のグロリア2010ナップザックスプレーを通して「ウエットダスト」として適用した。これらの適用のために、ノズルフィルターを除去した。総量115リットルのドライゲルを、詰まることなくこのナップザックスプレーを通して適用した。さらに別の試料を、圧力ポンプを装備したSTIHL SR400電動式霧吹機を通して「ウエットダスト」として適用した。タンクフィルターを除去し、標準調整可能スプレーノズルをこれらの適用のために保持させた。総量250リットルのドライゲルを、詰まることなく3〜4のノズル設定で、この霧吹機を通して適用した。
【0021】
実施例5
冷水道水76.5g、プロピレングリコール20gおよび3gのCAB−O−SIL TS720を、実験室ミキサーで2800rpmで2分間、混合した。「ドライウォーター」は、生成されなかった。粉末化キサンタンガム0.5gを付加し、混合速度を5500rpmに上げてさらに3分間混合した。生成物は、実施例1〜4の場合よりも湿潤な稠度の易流動性通気ゲルであった。水分離は、5日周囲温度貯蔵後には起きなかった。
【0022】
実施例6
冷水道水96.3gおよびカルボポール980(登録商標)(BF Goodrich Co.の登録商標)0.5g(カルボキシビニルポリマー)を、実験室ミキサーで2800rpmで1分間、混合した。CAB−O−SIL TS720を3g付加し、同一速度でさらに2分間混合した。「ドライウォーター」は生成されなかった。トリエタノールアミン0.2gを付加して、カルボポールを中和し、混合速度を5500rpmに上げてさらに3分間混合した。濃厚柔軟性発泡ドライゲルを生成したが、これは、30mlプラスチック注射器を通して容易に押し出され得た。水分離は、13週間周囲温度貯蔵後には起きなかった。
【0023】
実施例7
冷水道水96gおよび3gのCAB−O−SIL TS720を、実験室ミキサーで2800rpmで2分間、混合した。「ドライウォーター」は生成されなかった。高粘度等級のアルギン酸ナトリウム1g(多糖)を付加し、速度を5500rpmに上げてさらに3分間混合した。易流動性通気ゲルが先ず生成し、これは、5日後に非流動性ゲルに濃化した。ゲルは依然として柔軟性で、30mlプラスチック注射器から容易に押し出され得た。水分離は、6日間周囲温度貯蔵後には起きなかった。
【0024】
実施例8
ドライゲル組成物の水分吸収特性の調査
A.試験試料の調製
試験試料1
前記の実施例2に記載されたように、本発明の乾燥ゲル組成物を調製した。このドライゲル組成物は、組成物の総重量を基礎にした重量%として、96.5重量%の水、3.0重量%のCAB−O−SIL TS720および0.5重量%のキサンタンガムを含有した。
試験試料2
冷水道水96.5gを、実験室ミキサーで2800rpmで2分間、3gのエーロシル200(親水性シリカ)と混合した。粉末化キサンタンガム0.5gを付加し、ミキサー速度を5500rpmに増大してさらに3分間混合して、試料処方物を得た。
【0025】
B.実験
10gの各試験試料を計量して、開口ガラスジャーに入れた。各ジャーを80℃で6時間オーブン中に入れて、各処方物から水を蒸発させた。乾燥残渣の重量を記録した。乾燥残渣を含有する各ジャーおよび未処理対照ジャーもを計量し、30℃のオーブンに移して、密封容器中で>90%相対湿度で4日間保持した。次に各ジャーを計量し、各々について計量増分を算定した。乾燥残渣を含有する各ジャーの重量増分から未処理対照ジャーの重量増分を差し引いて、各乾燥残渣の調整重量増分を得た。この調整重量増分を、それぞれの初期乾燥残渣重量を超える増分パーセンテージとして表した。結果を以下の表に示す。
【0026】
C.表
【表1】
【0027】
D.結論
本発明のドライゲル組成物の乾燥残渣は、試験において非常に少ない水分を吸収した。したがってこれらの残渣は、乾燥剤物質として作用し得ない。これに対比して、エーロジル200含有組成物(試験試料2)の乾燥残渣は、試験における水分吸収の結果として実質的重量増加を受け、したがって乾燥剤特性を有する。
ここで一連の実験を追跡して、本発明の組成物の殺虫剤活性を説明する。
【0028】
実験1
家禽赤ダニ(ニワトリダニDermanyssus gallinae)
強制曝露試験
方法:
前記の実施例2にしたがって調製された通気ゲル組成物を、全表面が被覆されるよう、3回反復試験直径9.0cm濾紙に適用した(約3mlの処方物)。濾紙を放置して、室温で乾燥させた。3つのさらに別の濾紙も、これらがまた濡れている間に試験に用いた以外は前記と同様に用意した。
20匹のダニ(混合年齢および性別)を6つの各試験濾紙上に載せた。対照濾紙は未処理の濾紙、3つは乾燥した濾紙、3つは濡れた濾紙(水のみ)のそれぞれに、再び20匹のダニをはびこらせた。
【0029】
結果:
ダニは、通気ゲル組成物の湿潤または乾燥沈積物上を歩くことができなかった。?節の末端は迅速にシリカ中で被覆されるようになり、ダニは、<10分で100%ノックダウン(KD)され、立ち直れ得なかった。この後、2時間で死亡率(M)は100%になった。対照皿中では死亡は24時間までに認められなかった。
【0030】
選択的曝露試験
方法:
ダニが未処理の割れ目および隙間への接近手段を有するよう、選択試験を設計した。濾紙のしわくちゃ片(これはダニのための多数の避難所を提供する)を含入するよう、直径9.0cmペトリ皿を用意した。濾紙の一部に実施例2で調製した組成物の処理を施し、残りは未処理のままであった。3回反復実験皿を用意した。対照皿は、それらが未処理濾紙を含入していた以外は試験皿の通りに用意した。
【0031】
結果:
試験皿中のダニは全て、2時間後にそれらの上にシリカを有した。濾紙避難所は、処方物から水を吸収していたので、この時点までには全体的に湿っていた。これがダニの生存のための非常に好ましい環境を提供した。3〜4時間後、80%KDが認められた。避難所内側深部にいくつかのダニが依然として存在したので、試験を一夜実行したままにした。24時間後、全ての試験皿中で100%Mが、そして対照皿で0%Mが認められた。
【0032】
金属表面での選択および強制曝露試験
家禽小屋(バタリー)中の主な表面が金属である場合、本発明の組成物の効能を確定するために試験を実行した。
選択試験:
選択試験は、金属シート上にピペット分取した実施例2で調製された組成物の直径4.0cm円で構成されていた。20匹のダニ(混合年齢および性別)を未処理金属上の円の内側に置いた。3回反復試験を実施した。3つの未処理対照も用意した。
強制曝露試験:
実施例2のゲル組成物の薄層を金属上に塗抹し、次に20匹のダニ(混合年齢および性別)をはびこらせた。3回反復試験を実施し、3回反復試験対照を用意した。
選択および強制曝露試験の両方に関して、15分で100%KD、次いで2時間で100%Mが認められた。対照においては0%Mであった。
【0033】
結果:
作用様式
ゲル組成物はダニ身体、特にそれらの足(?節)の末端に粘着し、それはダニが歩けないかまたは普通に動けない程度に被覆させた。それらは急速に(10〜15分で)仰向けに倒れて、固定される。これは純粋に機械的作用である。一旦仰向けになると、それらは自身で立ち直れず、死亡する。
作用様式、即ち一旦固定されたダニはどのように死亡したかを調べるために、実験を実施した。
【0034】
方法:
4群のダニを以下のように用意した:
群1:
20匹のダニを、それらがノックダウンするまで、実施例2のゲル組成物に曝露した。次にそれらを実験室ベンチ上に放置して、空気に曝した。実験室の湿度は35%RHであった。
群2:
これらのダニをKD後、95%RHで保持した以外は群1と同様であった(この湿度は、飽和塩溶液を含む湿気小室中で達成された)。
群3:
対照群−これらのダニをゲル組成物に曝露しなかった以外は群1と同様であった。湿度は群1と同様、35%RHであった。
群4:
対照群−これらのダニをゲル組成物に曝露しなかった位置以外は群2と同様であった。湿度は群2と同様、95%RHであった。
全群を、24時間後のノックダウンおよび死亡に関して査定した。
【0035】
結果:
群1:
100%M−ダニは全て、24時間で死亡した。
群2:
ダニは全て仰向けに固定されたが、足は非常に活発に動いていた。これらのダニは72時間後には未だ生きていたが、しかしながらそれらは依然として固定されていた。72時間後、これらのダニを湿度35%RHに移した。死亡は急速で、<2時間で100%Mであった。
群3:
ダニは全て生存したが、しかし強く群生する挙動と活発に周囲を動き回る期間を交互に示した。
群4:
ダニは全て生存し、活発に周囲を動き回った。
【0036】
要約
1.ゲル組成物は、足の末端(?節)に付着し、動きを妨げることによりダニを機械的に固定する。
2.ゲル組成物は、極端に高い湿度環境でない限り、ダニが迅速に死亡するよう、蝋質クチクラを除去するかまたは変質させる。理論に縛られずに考えると、ダニ体表の上クチクラ蝋に対して引き起こされる物理的損傷は、流体静力学的不均衡および死を生じる。処方物により一旦固定されると、ダニは非常に湿潤な環境にあってさえ、固定されたままである。
【0037】
実験2
シロアリ類(ヤマトシロアリReticulitermes sp.)
強制曝露試験
方法:
3回反復試験皿を以下のように用意した:実施例2で調製したゲル組成物を、直径9.0cm濾紙に適用して、均一沈積物を得た(約3mlの組成物を濾紙に適用した)。濾紙をプラスチック製ペトリ皿中に置いて、10匹のシロアリを処理表面に載せた。対照皿を全く同一に用意したが、但し、水のみを濾紙に適用した。
結果:
試験群−2時間で100%M。対照群−20時間で0%M。
選択曝露[タンク試験]
方法:
ゲル組成物が土壌および木材間にバリアを形成するよう、実施例2で調製されたゲル組成物の床の上のシロアリ実験室培養中に木材の新しい小片を入れた。対照木材も土壌上に置いた(木材は土壌と直接接触させた)。3時間、24時間および72時間後に、培養を検査した。
【0038】
結果:
3時間:
試験木材−木材のいかなる部分にもシロアリはいなかった。
対照木材−土壌と接触した木材の下表面は全体がシロアリで被覆されており、その昆虫は木材の側面に土のトンネルを作り始めていた。
24時間:
試験木材−ゲル組成物の縁周辺にシロアリ活動の痕跡が認められたが、しかし木材またはゲル組成物と接触した活動の痕跡はなかった。
対照木材−土のトンネルは木材の側面および上面に、そしてその下面に及んだ。
72時間:
試験木材−ゲル組成物とのあらゆる接触を避けるために、シロアリは木材の上部に及ぶ土のトンネル「橋」を建造した。
対照木材−木材は、土およびシロアリで全体的に覆われたので、もはや見えなかった。
【0039】
実験3
イエバエ(Musca domestica)
選択曝露試験
方法:
各濾紙の小区画のみが被覆されるように、実施例2で調製されたゲル組成物0.5mlを3回反復試験9.0cm直径濾紙の縁に適用した。
10匹の成体イエバエ、WHO感受性系統(性別混合)を、各試験紙上に載せた。対照紙は未処理で、これも各々10匹の成体イエバエをはびこらせた。耐性系統のイエバエzb381ex(Danish Pest Infestation Laboratory)を用いて、試験を反復した。この系統は、ジメトエートおよびペルメトリンを用いて連続圧下で保持されていた。
結果:
試験紙−両系統に関して,5時間までに100%KDが、その後、12時間までには100%Mが観察された。
対照紙−KDまたはMは認められなかった。
【0040】
ケージ選択曝露試験
方法:
実験室ケージ試験を以下のように実施したが、処理領域のみ短い糸であった:
30×30×30cmのハエ用ケージに50匹の性別混合イエバエをはびこらせて、水パッドおよび砂糖皿を提供した。実施例2のゲル組成物で被覆した12cmの糸を、ケージの上部から内側に吊り下げた。KDおよび死亡率に関してハエを観察した。実験室中の湿度は35%RHであった。
結果:
KDの最初の兆候は、1時間後に記録された(5匹)。20時間までには86%、そして36時間までには100%の死亡率が観察された。
【0041】
作用様式
家禽アカダニで観察されたような固定化などの明白な機械的作用はイエバエに関しては観察されなかった。ゲル組成物で全体的に被覆されたハエでさえ、依然として歩いたり飛んだりできた。死亡は昆虫体表の上クチクラ蝋に対して引き起こされた流体静力学的不均衡および死を生じる物理的損傷により起きた、と考えられた。作用様式を確定するために、以下の試験を実行した。
【0042】
方法:
6群のハエを以下のように用意した:
群1:
上記で用いたゲル組成物の湿潤沈積物で全体的に被覆した濾紙上の9.0cmペトリ皿中に10匹のハエを入れた。空気が自由に出入りできるよう、皿をコットンメッシュで被覆した。皿を実験室ベンチ上に35%の湿度で放置した。3反復試験皿を用意した。
群2:
これらのハエを95%RHで保持した以外は群1と同様であった(この湿度は、飽和塩溶液を含入する湿気小室中で達成された)。3反復試験皿を用意した。
群3:
これらの皿を、コットンメッシュの代わりにプラスチック製ペトリ皿蓋で被覆した以外は群1と同様であった。したがって、高局所性湿度が生じた。3反復試験皿を用意した。
群4:
対照群−これらのハエをゲル組成物に曝露せず、湿潤濾紙だけに曝露した以外は群1と同様であった。湿度は群1と同様、35%RHであった。
群5:
対照群−これらのハエをゲル組成物に曝露せず、湿潤濾紙だけに曝露した以外は群2と同様であった。湿度は群2と同様、95%RHであった。
群6:
対照群−これらのハエをゲル組成物に曝露せず、湿潤濾紙だけに曝露した以外は群3と同様であった。湿度は局所的に高かった。
24時間後のノックダウンおよび死亡率に関して、全群を査定した。
【0043】
結果:
群1:
17時間までに100%Mが観察された。
群2:
36時間まで0%Mであった。しかしながらこれらのハエが35%の低湿度に取り出されるとすぐに、死は急速におこり、2時間以内に100%Mとなった。
群3:
17時間までには20%M、24時間までには50%M、そして30時間までには100%Mであった。
群4:
対照群−24時間までに死亡は観察されず、36時間までは20%Mであった。
群5:
対照群−36時間までに死亡は観察されなかった。
群6:
対照群−36時間までに死亡は観察されなかった。
【0044】
要約
35%RHに曝露したゲル組成物の沈着物上に保持されたハエは、約17時間後に死亡した。しかしながら同一皿のハエが95%湿度で保持された場合には、ハエがゲル組成物で全体的に被覆されても、36時間まで死亡は認められない。これらのハエがそれらの高湿度から35%の湿度に移された場合、死は急速で、2時間以内に100%Mとなる。
【0045】
これらの結果は、蝋質クチクラが物理的に損傷され、ハエはもはや流体静力学的安定性を維持できず、極高湿度環境で生存し得るだけであることを示す。低湿度環境の場合には、水分損失は急速で、死が起こる。ゲル組成物中で全体的に被覆されたハエは、湿度が高いままである限り生存するが、但し、ゲル組成物それ自体はハエに対していかなる点でも毒性ではないことが証明された。
【0046】
実験4
一腹子甲虫(Alphitobius diaperinus)
強制曝露試験
方法:
実施例2で調製されたゲル組成物を、全表面が被覆されるよう、6反復試験9.0cm直径濾紙に適用した(約3mlの組成物/濾紙)。
10匹の成体一腹子甲虫(性別混合)を3つの各試験紙上に載せ、10匹の一腹子甲虫幼虫を3つの残りの各試験紙上に載せた。対照紙は未処理であった。3つは10匹の成体甲虫をはびこらせ、3つは10匹の幼虫をはびこらせた。
結果:
成体甲虫−ノックダウンは試験紙上では起こるのが遅かった。24時間までに40%、36時間までに80%そして48時間までに100%であった。この後には、100%死が続いた。
幼虫−24時間までに0%KDで、その後、30時間までには100%KDおよび36時間までには100%Mであった。
【0047】
実験5
ゴキブリ
ドイツゴキブリ(Glattella germanica)に対して、短期間選択曝露試験を実行した。結果は、50%死亡率が24時間で達成され、100%死亡率は72時間で達成されたことを示した。
【0048】
実験6
バタリー産卵ユニットにおける家禽アカダニに対する本発明のゲル組成物とアルファシペルメトリンとの比較
目的
市販の集約的バタリー産卵ユニットにおける家禽アカダニに対する実施例4に記載したように調製したゲル組成物の活性と、市販の標準物質「リタック」(アルファシペルメトリン1.47%w/w)の活性とを比較すること。
【0049】
部位
従来のダニ制御歴:5リットル/100m2の割合で適用される「ミクロダニ」(HSE4480)フェニトロチオン46.77%w/w50g/lを広範に用いて、3週間毎に適用したが、結果は不十分であった。
ある小屋は特に、アカダニ制御に関する途方もない問題を生じていた。この小屋を試験用に選択した。
【0050】
小屋は6つの「バタリー」から構成されていた。各「バタリー」は、112のケージが背中合わせで長さ方向に並んだ2つのサイド(サイド1およびサイド2)で構成され、高さ方向に6つのケージレベルが積み重ねられていた(全体で672ケージ/サイド、すなわち1344ケージ/バタリー)。ケージレベルをアルファベットでラベルした。ケージの最下部レベルは「レベルA」、最高部は「レベルF」であった。
【0051】
モニタリング法
ゲル組成物に関してバタリー1をモニタリングし、リタック処理に関してバタリー3をモニタリングした。
両処理に関しては、ダニ蔓延のレベルを3つの異なる技法を用いてモニタリングした。
【0052】
卵査定
卵の総数を、サイド1およびサイド2の両方でレベルA、BおよびCについて計数した。
ダニまたは潰れたダニを有する卵の総数を、サイド1およびサイド2の両方でレベルA、BおよびCについて計数した。
ダニまたは潰れたダニを有する卵のパーセンテージを、2つの処理の各々に関して決定した。
この査定の前処理値は、このユニットにおける以前の研究中に決定されていた。後処理査定は、1週間間隔で実行した。
【0053】
プレート査定
ダニは、ケージの前面の金属プレートの裏側から発生し始めた場合に、この部位で先ず認められる。これらの金属プレートを用いて、2つの処理におけるダニの蔓延レベルの決定に役立てた。
サイド1およびサイド2の両方のレベルBに沿ってケージの前面に位置する金属プレートを、ダニがいるまたはいないとして査定した。各サイドには54のプレートがあり、各処理に関して査定されたプレートは全部で108であった。ダニが蔓延したプレートのパーセンテージを、各処理に関して確定した。査定は1週間間隔で実行した。
【0054】
クリップ査定
この部位では、ダニの蔓延が特に重度である場合、ダニは移動して、他の領域、例えば卵コンベヤーベルトおよびケージの前面、それから、卵コンベヤーベルトの長さ方向に沿ったプラスチッククリップに移動する傾向がある。蔓延プラスチッククリップは、通常はこの部位で重度の蔓延を示す。
【0055】
この査定は、試験経過中のバタリーにおけるダニ移動の程度を実証するために実行した。サイド1およびサイド2の両方のレベルCでのプラスチッククリップを、ダニの存在についての以下のカテゴリーの1つのものとして査定した。
【表2】
この査定を、1週間間隔で実行した。
【0056】
処理
実施例4のゲル組成物を、バタリー1および2の両サイドに適用した。リタックは、バタリー3および4の両サイドに適用した。処理は、以下のように実行した:
【0057】
1.初期処理−試験開始時に適用
ゲル組成物を、3に設定した霧吹器により、バタリー1および2の両サイドに適用した。あらゆる「困難な」割れ目および裂け目が、付加的ナップザック割れ目および裂け目処理を受けた。適用率は、12m2当たりゲル組成物1リットルと算定された。リタック(アルファシペルメトリン1.47%w/w)を、200ml濃縮物を5リットルの水/100m2に希釈して、バタリー3および4の両サイドに霧吹器により適用した。
【0058】
2.スポット処理−試験開始後5および13週目に適用
試験開始後5週目にバタリー1および2の両サイドにナップザック噴霧器により、ゲル組成物の「スポット処理」を実行した。ダニが発生して集団を形成し始めたケージの前面の金属プレートの縁に対してのみに、組成物を適用した。13週目にさらに別のナップザックスポット処理を実行して、ケージ前面の区分に生じる集団を制御した。
【0059】
3.部分的再処理−試験開始後8 1/2週目に適用
試験開始後8 1/2週目に、バタリー1および2の両サイドに、霧吹器により、ゲル組成物の部分的再処理を実行した。組成物をケージの前面のみに適用して、形成されたダニの任意の集団の制御を試みた。
【0060】
4.完全再処理−試験開始後10週目に適用
試験開始後10週目に、バタリー3および4の両サイドへ霧吹器により、リタックの完全再処理(リタックの初期処理と同一)を実行した。
【0061】
5.完全再処理−試験開始後13週目に適用
試験開始後13週目に、バタリー3および4の両サイドへ霧吹器により(上記リタック処理)、ゲル組成物の完全再処理を実行した。
【0062】
結果:
卵査定
全ての卵査定結果を、図1に示す。
本発明−それらの上にダニを有する卵のパーセンテージは、15週間の試験中、2%より低いままであった(卵上のダニの前処理査定は42%〜76%の範囲で、それらの上にダニを有する卵は平均57%であった)。
【0063】
リタック−最初の9週間の試験中は、それらの上にダニを有する卵のパーセンテージは2%より低いままであった。10週目に、4.8%の卵がそれらの上にダニを有した。10週目に、全体的再処理を実行した。ダニの数は急速に増大し続けて、13週までには、24%の卵がそれらの上にダニを有し、ケージおよび卵コンベヤーの表面にはダニが「うじゃうじゃ」おり、高移動性であった。
【0064】
実験室でのリタックに対する抵抗性に関して、ダニの試料を試験した。活動速度は時間とともに非常に遅くなり、20分よりむしろ約6時間でノックダウンしたが、これは、ただ1回の適用後に耐容性の程度が広がったことを示唆する。
リタックバタリー(3&4)は、13週目に霧吹器によるゲル組成物の処理を施され、3日以内に、卵上のダニのレベルは0.5%に低減し、金属プレート上の割れ目周囲のダニのいくつかの集団が目に見えただけであった。
【0065】
プレート査定
全プレート査定結果を、図2に示す。
本発明−ダニは4週目までにプレートの裏側から発生し始め、5週目までにはプレートの20%に蔓延した。プレート周囲の割れ目および裂け目へのナップザックによるより小さな「スポット」再処理を、5週目に実行した。プレート蔓延は6週目までには約12%に低下した。しかしながらはびこられたプレートの数は、その後2週間にわたって上昇し続け、8週目までには50%以上に達した。このため、ケージ前面への再処理のみを、霧吹器により8 1/2週目に実行した。9週目までには、11%のプレートにはびこっているだけであった。はびこられたプレートのパーセンテージは、再び上昇し始め、13週までに70%を超えるプレートに蔓延した。プレート周囲の割れ目および裂け目へのナップザックによるさらに別の小「スポット」再処理を13週目に実行した。はびこられたプレートの数は、次の週までに約48%に低下していた。
【0066】
リタック−ダニは6週目までにプレートの裏側から発生し始め、プレートの4%が蔓延と記録された。はびこられたプレートのパーセンテージは毎週増大し、9週目までには73%のプレートに蔓延した。10週目までには、これは74%に上昇し、卵上のダニの数はこの時点までに増大していたので、リタックの完全再処理を実行した。13週目までにプレートの78%がダニにはびこられ、卵の23.7%がそれらの上にダニを有した。これらの結果にしたがって、13週目にリタックバタリー(3&4)に霧吹器によるドライウォーター処理を施した。3日以内に、ダニを有するプレートは12%だけになった。
【0067】
クリップ査定
本発明
処理に関する全クリップ査定結果を、図3に示す。
試験の最初の7週間は、全プラスチッククリップにはずっとダニがいなかった。8週までに、クリップの60%が<20匹/クリップでダニを有した。ケージ前面(クリップを含む)の再処理を8 1/2週目に実行した。これにより、クリップ蔓延はゼロに低減された。これはほぼ3週維持された。
12週目までに、ほぼ60%のクリップが、その両端+長さ方向に蔓延したダニを有した(カテゴリー4)。プレートおよびクリップへのナップザック再処理のみで、ダニを有さないクリップ82%にクリップ蔓延を低減するのに十分で、残りのクリップもダニは<20匹であった。クリップ蔓延は、15週目までには再び上昇し始めた。
クリップ上のダニの制御を維持するためには、定期的スポット再処理が必要とされる。
【0068】
リタック
リタック処理に関する全クリップ査定結果を、図4に示す。
試験の最初の7週間は、全プラスチッククリップにはずっとダニがいなかった。8週までに、クリップの60%にはダニがいなかったが、26%のクリップはカテゴリー4と分類された。9週目までにクリップ蔓延はさらに増大しており、10週目にリタックの再処理を行なった。この再処理後、クリップ蔓延は上昇し続け、12週までには>60%のクリップがカテゴリー3より高い蔓延を有した。次にバタリー3および4にゲル組成物を適用した。これにより、約80%のクリップはダニを有さず、残りの20%は<20匹のダニを有した。
【0069】
結論−本発明のゲル組成物の有効性
卵上のダニの優れた制御−ダニが蔓延した卵は<2%であったが、これに比して、処理前には平均57%蔓延であった。
卵はダニがいない状態に保持されていたが、しかしケージ前面、ならびに割れ目および裂け目の周囲には依然としてダニの集団が存在した。これらの集団は、集団の外側のダニだけが組成物と接触するようになるので、本発明のゲル組成物を用いて撲滅するのは困難である、ということを提示している。
集団の発生を制御するためには定期的再処理が必要とされる。
【0070】
実験7
自由領域産卵ユニットにおける家禽アカダニに対する本発明のゲル組成物とアルファシペルメトリンとの比較
目的
商業的自由領域(commercial free range)家禽産卵ユニットにおける家禽アカダニに対して実施例4に記載したように調製したゲル組成物の活性と、市販の標準物質「リタック」(アルファシペルメトリン1.47%w/w)の活性とを比較すること。
【0071】
部位
農場は、バタリーおよび自由領域産卵ユニットの両方から成っていた。この試験に用いるために、2つの別個の自由領域ユニットを選択した。
小屋1は約140×140ftの広さで、中央に小屋の長さ方向を占める6×140ftの中央巣箱領域と、各サイドに下がった45個の巣箱があった。小屋2も同様であったが、しかし2つのレベルの巣箱があった。
ダニ制御前歴:フェニトロチオンWPが広範に用いられていたが、結果は不十分であった。農場主の認識は、「全く効き目がない」ということであった。
小屋を選定して、以下の処理を施した:
小屋1:霧吹器ブランケット適用により、収穫の開始時に本発明のゲル組成物を適用した。
小屋2:ナップザック割れ目および裂け目処理により、収穫の途中でリタックを適用した。
【0072】
モニタリング法
ダニトラップ(波形プラスチック、1×3cm)を用いて、ダニ蔓延のレベルをモニタリングした。各小屋では、卵コンベヤーベルトに対する木製の覆いの下に巣箱3箱毎にトラップを配置した。このトラップ位置は、その領域でのダニの高活動性により選定した。トラップを48時間放置し、その後、それらを密封ガラスジャーに取り出して、査定のために実験室に運んだ。
【0073】
実験室では、トラップ中のダニの重量を算定することにより、ダニ集団を査定した。
小屋1においては、ダニトラップ査定は、処理の1週間前、ならびに処理後1、2、3、4、6、8および10週目に実行した。
小屋2においては、ダニトラップ査定は、処理の1週間前(前処理査定)、ならびに処理後1、2、3、4、5、6、7、8、9および10週目に実行した。
【0074】
適用
小屋1−収穫周期の開始時に適用された本発明のゲル組成物
3および4に設定した霧吹器により、実施例4のゲル組成物を適用した。適用率は、1リットル処方物/12m2と算定した。適用は、巣箱領域へのブランケット適用と割れ目および裂け目処理の混合であった。
小屋2−収穫周期最中に適用された「リタック」
リタック(アルファシペルメトリン1.47%w/w)を、200ml濃縮物を5リットルの水を付加することにより希釈して、04−F80ノズルを装備したCooper PeglarCP3ナップザックにより適用した。適用率は、1リットル希釈処方物/12m2と算定した。適用は主として割れ目および裂け目処理であったが、これは、用いられた高適用率を説明し得る。
【0075】
結果
小屋1−収穫周期の開始時に適用した本発明のゲル組成物
処理後12週まで,100%制御が維持された。
小屋2−収穫周期最中に適用した「リタック」
試験継続期間(10週間)中に、95%より高い制御が達成された。
小屋1で達成された結果、即ち収穫周期開始時の1回だけの適用後の12週間の制御は、優れている。収穫最中処理は、4週間毎の再処理を要する。多くの農場は、アカダニを制御するために3週間毎に、慣用的殺昆虫剤を用いて殺昆虫処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかるバタリー産卵ユニットにおける家禽アカダニに対する卵査定の結果を示すグラフである。
【図2】 本発明の実施例にかかる産卵ユニットにおける家禽アカダニに対するプレート査定の結果を示すグラフである。
【図3】 本発明の実施例にかかる産卵ユニットにおける家禽アカダニに対する本発明のゲル組成物によるクリップ査定の結果を示すグラフである。
【図4】 本発明の実施例にかかる産卵ユニットにおける家禽アカダニに対するアルファシペルメトリンによるクリップ査定の結果を示すグラフである。
Claims (11)
- 単独殺虫活性構成成分として、30〜97重量%の水、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウムおよび中和カルボキシビニルポリマーから選択される0.2〜5重量%のゲル化剤、ならびに80〜300m2/gの表面積を有する2〜5重量%の微細粒状疎水性シリコーン処理シリカを含む貯蔵安定性通気ゲル組成物を含む殺虫組成物であって、該組成物は、水およびゲル化剤を含有する水性ゲルの微細粒子の形態であり、微細粒子の表面が微細粒状疎水性シリカのコーティングで被覆される組成物。
- 90〜97重量%の水を含む請求項1記載の組成物。
- 2〜4重量%のシリカを含む請求項1または請求項2記載の組成物。
- 前記ゲル化剤がキサンタンガムである請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
- 害虫の制御方法であって、害虫を請求項1〜4のいずれか1項に記載の殺虫組成物と接触させることを包含する方法。
- 前記害虫が、昆虫類およびコナダニ類から選択される請求項5記載の方法。
- 前記害虫が、ニワトリダニDermanyssus gallinae、ヤマトシロアリReticulitermes sp.およびイエバエMusca domestica.から選択される請求項6記載の方法。
- 前記殺虫組成物が害虫に直接適用される請求項5〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記殺虫組成物が害虫により接触される表面に適用される請求項5〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記殺虫組成物が噴霧により適用される請求項8または請求項9記載の方法。
- 30〜97重量%の水、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウムおよび中和カルボキシビニルポリマーから選択される0.2〜5重量%のゲル化剤、ならびに80〜300m2/gの表面積を有する2〜5重量%の微細粒状疎水性シリコーン処理シリカを含む貯蔵安定性通気ゲル組成物であって、水およびゲル化剤を含有する水性ゲルの微細粒子の形態であり、微細粒子の表面が微細粒状疎水性シリカのコーティングで被覆される組成物の、殺虫剤としての使用。
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