JP3605746B2 - ニキビ用化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧料に関し、更に詳細には、ニキビの予防又は改善効果を有し、耐水性並びに効果の持続性に優れ、且つ、べたつきやぬるつきがなく、使用感の良好な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ニキビの予防又は治療のため、イオウを有効成分として配合する化粧料が市販されている。例えば、二層型の形態を有する水系化粧料、乳液やクリーム等に配合した乳化化粧料、油系基剤に配合した油性化粧料等が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、イオウを配合した水系化粧料や乳化化粧料は、耐水性が乏しく、塗布後に汗や水等で流れ落ちしやすく、効果の持続性が充分ではなかった。一方、油性化粧料は、それらと比較して耐水性があり汗や水等には強いものの、配合する油系基剤によってはべたつきやぬるつき、閉塞感を有するという欠点があった。従って、耐水性並びにニキビ予防効果の持続性に優れ、且つ、良好な使用感を有する化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記実情に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果、イオウ、シリコーンゲル組成物、水溶性高分子、水及び粉体を含有する化粧料が、耐水性、ニキビの予防並びに改善効果の持続性に優れ、且つ、良好な使用感を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜();
(A)イオウ
(B)ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる、R 2 SiO単位とRSiO 1.5 単位の比率が1〜30:1である三次元架橋構造を有するシリコーン重合物と、50cs以下の低粘度シリコーン油とからなり、かつ、シリコーン重合物と低粘度シリコーン油との重量比率が5:95〜30:70であるシリコーンゲル組成物
(C)水溶性高分子
(D)水
(E)酸化チタン、酸化バリウム、タルク、合成雲母、マイカ、カオリン、セリサイト、無水ケイ酸から選ばれる一種又は二種以上の粉体
を含有することを特徴とするニキビ用化粧料である。以下、詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる成分(A)のイオウは、淡黄色の微細な無結晶又は結晶性の粉末であり、ニキビの予防や治療に用いられるものである。本発明の化粧料においては、そのまま添加して分散しても、あるいは、予め分散剤を用いて分散処理した後、配合しても良い。本発明における成分(A)の配合量は特に限定されないが、好ましくは0.1〜15%(以下、単に「%」と記す)、より好ましくは0.1〜5%である。
【0007】
成分(B)は、ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる、R 2 SiO単位とRSiO 1.5 単位の比率が1〜30:1である三次元架橋構造を有するシリコーン重合物と、50cs以下の低粘度シリコーン油とからなり、かつ、シリコーン重合物と低粘度シリコーン油との重量比率が5:95〜30:70であるシリコーンゲル組成物ある。成分(B)のシリコーンゲル組成物は、ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋構造を有するオルガノポリシロキサン重合物で、特公平8−6035号公報等に記載されているものが好適に使用できる。これは、ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋構造を有するシリコーン重合物と、低粘度シリコーン油とからなるもので、シリコーン重合構造物に低粘度シリコーン油が混和されている。
【0008】
ベンゼンに不溶で、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋構造を有するシリコーン重合物は、オルガノポリシロキサンを架橋結合させて得られる重合物であり、一部に三次元架橋構造を有し、R2SiO単位及びRSiO1.5単位よりなり、R3SiO0.5単位及び/又はSiO2単位を含んでいても良い。但し、前記した各構成単位のRは、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、及びビニル基等の脂肪族不飽和基等が例示され、同種又は異なった基であっても良い。係るシリコーン重合物において、R2SiO単位とRSiO1.5単位の比率が1〜30:1であると、後述する低粘度シリコーン油との混和の際、充分に膨潤し、安定性が良好なものとなり好ましい。
【0009】
一方、低粘度シリコーン油は、特に限定されるものではないが、粘度50cs程度以下のものであれば好適に使用することができる。これは高粘度になるにつれ、それを多量に用いた結果として感触的に油性感を生じ、使用感上好ましくない方向となるからである。そして、低粘度シリコーン油としては低重合度鎖状のジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状のオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が例示され、必要に応じてこれらの一種又は二種以上を適宜選択して用いることができる。
【0010】
本発明のシリコーンゲル組成物は、前述したシリコーン重合物と低粘度シリコーン油とを充分に混練等し、膨潤させることで容易に調製することができる。この場合、シリコーン重合物と低粘度シリコーン油との混合割合は、重量比で好ましくは5:95〜30:70、より好ましくは10:90〜25:75である。
【0011】
市販品としては、シリコーンゲル組成物にシリコーン油を配合したものとして、例えば、KSG−15、KSG−16、KSG−17、KSG−18(以上、いずれも信越化学工業社製)等が挙げられる。
【0012】
本発明の化粧料におけるシリコーンゲル組成物の含有量は特に限定されないが、好ましくは0.05〜15%、より好ましくは0.25〜10%である。この範囲で用いれば、安定性、使用感ともにより良好なものとなる。
【0013】
成分(C)は、水溶性高分子である。水溶性高分子としては、例えば、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、ポリビニルアルコール、水溶性ベントナイト、クインスシード、アルギン酸塩等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜選択して配合することができる。これらの中でも、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩から選ばれる一種又は二種以上が好ましい。成分(C)の配合量は特に限定されないが、好ましくは0.01〜10%、より好ましくは0.05〜5%である。この範囲で用いれば、安定性、肌へののび等の使用感がより良好なものとなる。
【0014】
成分(D)の水の配合量は、好ましくは40〜95%、より好ましくは50〜80%である。
【0015】
本発明の化粧料においては、上記成分に加え、さらに成分(E)として、酸化チタン、酸化バリウム、タルク、合成雲母、マイカ、カオリン、セリサイト、無水ケイ酸から選ばれる一種又は二種以上の粉体を配合することにより、べたつき及びぬるつき感を低減し、さらさら感を付与することができる。本発明に用いられる成分(E)の粉体は、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わずいずれのものも使用することができる。
【0016】
本発明の化粧料に用いられる成分(E)の配合量は、その種類や目的等によって異なり、特に限定されるものではないが、好ましくは1〜10%、より好ましくは3〜8%である。
【0017】
本発明の化粧料は、例えば、成分(A)、(C)、(D)及び(E)を含有する水系成分と、成分(B)を含有する油系成分を各々調製し、水系成分に油系成分を分散混合して製造することができ、乳液状、クリーム状、ゲル状等各種形態で用いることができる。
【0018】
本発明の化粧料は、上記必須成分に加え、一般に化粧料に配合される成分、例えば、油剤、界面活性剤、粉体、低級アルコール、防腐剤、色素、香料、美容成分、保湿剤等を本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
【0019】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0020】
実施例1〜及び比較例1〜3
1に示す組成の化粧料を製造し、下記項目について評価を行った。
【0021】
【表1】
Figure 0003605746
【0022】
(製造方法)
A:成分1〜3を予めローラーにて分散混合し、これを成分4〜9に混合する。
B:Aに成分10を添加して混合し、化粧料を得た。
【0023】
(評価方法)
1.官能評価評価パネル20名により、「ニキビ改善効果」、「耐水性」、「べたつきのなさ」及び「さっぱり感」について5段階評価を行い、さらにその平均点より判定した。
[評価][内容]
5点:非常に良好。
4点:良好。
3点:普通。
2点:やや不良。
1点:不良。
[判定]
◎:平均点4.5点以上。
○:平均点3.5点以上4.5点未満。
△:平均点2.5点以上3.5点未満。
×:平均点2.5点未満。
【0024】
2.安定性評価上記化粧料を室温にて4週間放置した後の状態を肉眼にて観察した。変化の見られなかったものを◎、分離等の変化を生じたものを×として評価した。得られた結果を表1に併せて示す。
【0025】
上記評価結果から明らかなように、本発明に係わる実施例1〜は、ニキビ予防効果及び官能評価共に優れていた。それに対し、比較例1〜3は、全ての評価項目を満足し得るものは得られなかった。
【0026】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、耐水性が良好であり、ニキビ予防及び改善効果、並びにその効果の持続性に優れ、且つ、べたつきやぬるつきが抑制された良好な使用感を有するものである。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)〜();
    (A)イオウ
    (B)ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる、R 2 SiO単位とRSiO 1.5 単位の比率が1〜30:1である三次元架橋構造を有するシリコーン重合物と、50cs以下の低粘度シリコーン油とからなり、かつ、シリコーン重合物と低粘度シリコーン油との重量比率が5:95〜30:70であるシリコーンゲル組成物
    (C)水溶性高分子
    (D)水
    (E)酸化チタン、酸化バリウム、タルク、合成雲母、マイカ、カオリン、セリサイト、無水ケイ酸から選ばれる一種又は二種以上の粉体
    を含有することを特徴とするニキビ用化粧料。
  2. 成分(C)が、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩から選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1記載のニキビ用化粧料。
  3. 成分(B)のシリコーンゲル組成物の含有量が、0.05〜15重量%であることを特徴とする請求項1又は2記載のニキビ用化粧料。
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