JP4629428B2 - パウチ用注出口 - Google Patents

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Description

本発明は、調味料、化粧品、洗剤等の内容物を取り出すため注出口を設けたパウチの注出口に関し、特に、高粘度または液体または粘性体に固形物が含まれる内容物を包含する注出口付きパウチの注出口に関する。
従来、フレキシブル材料からなる注出口付きパウチにジュース、スープ、お粥、シチュー、ゼリー等を収納し、あるいは、医薬品、洗剤、インク等を包装することがあり、前記ジュース、スープ、シチュー、ゼリー等は、使用者が注出口(注出口本体)に口をつけて内容物を吸飲することもある。
前記のパウチとしては、その形状によってスタンディングパウチ、サイドガセットパウチ、平パウチ等がある。
また、前記の注出口本体52は、フランジ部62、63、64を有し、当該フランジ部62、63、64の一方側には、パウチと熱接着して取り付けられる注出口取付部60が形成され、他方側には内容物を注出するための筒部61が形成される。
前記注出口52はパウチの辺縁部を熱接着する前に、辺縁部の2枚のフィルム間に注出口の一部を挿入して、前記フィルムの外面から加熱加圧して装着される。
前記のような注出口付きパウチに収納された内容物を、使用者が吸飲等により飲む場合に、パウチの内面が部分的に密着してしまい、内容物がパウチ内に残っているにもかかわらず吸飲できなくなる、いわゆる閉塞が起きる。この当該閉塞を防止するために、注出口取付部60の下方に延びる脚部材が、袋状容器本体の内部空間に延在するように形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−120000号公報
しかしながら、従来の注出口付きパウチに内容物を充填する場合、また前記容器から内容物を取り出す場合、内容物は注出口取付部60の下端近傍の開口部68からパウチ内に流れ込む、あるいは、吸飲においてはパウチから注出口取付部60のなかの筒部に流れ込むが、実際に開口部68の幅は、最大6mm程度、長さが9mm程度であり、また、注出口本体52の外径が、下方に向かって幅が狭くなる形状であった。
このため、前記充填の際には、固形物を含む内容物や粘性の高い内容物の場合に、前記固形物や高粘体物が、前記開口部68や前記脚部66の間隙にひっかかったり、流動抵抗となってパウチ内への流れ込みを阻害して、充填効率が悪くなり、また、内容物の取り出しに時間がかかり、極端な場合には、内容物がつまって容器内に入らないという問題点があった。
また、袋状容器本体の内部空間に延在する導管部(開口部68)の長さが、15mm〜70mm程度あるため、消費者が内容物を搾り出す際には、注出口取付部の下方に延びる脚部66に形成される間隙(開口部68)に固形物が引っかかると内容物の出が悪くなり、また、極端な場合には、前記間隙部が閉塞してしまうことがあった。
これらを回避するために、内容物中の固形物の大きさを極めて小径なものに限定せざるをえないという問題があり、また、充填スピードを落として充填するため、生産性が低下する等の問題があった。
また、注出口取付部60の下方に延びる脚部68及び十字リブ69が全くないと、消費者が、注出口に螺着した蓋体を開栓する際、手で袋状容器本体を保持することができないため、パウチ内に熱接着して取り付けられる小さな注出口取付部60を手で摘まなくてはならず、開栓しにくいという問題があった。
本発明の課題は、固形物を含む内容物を包装する注出口付きパウチの注出口から内容物を充填する際及び内容物を取り出す際に内容物の詰まりがなく、スムーズに取り出し可能で、充填適性に優れると共に、開栓しやすいパウチ用注出口を提供することである。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明のパウチ用注出口は、フランジ部に対し、その一方側にパウチ本体の内側に取付けられる注出口取付部と、他方側にパウチの外側となる注出口筒部を設けて合成樹脂で一体に成形するパウチ用注出口において、当該注出口取付部から垂下させてなる2つ複数の脚部と、各脚部の下端部同士を当該垂下方向に対して屈曲させて一体に繋いだ補強部とからなる、その内部に開口部を有する脚部材が、備えられ、かつ、前記の補強部が、互いに近づく方向に湾曲して形成され、かつ、底面視において半円周の円弧状であることを特徴とする。
また、上記の本発明に係るパウチ用注出口の注出口筒部が、合成樹脂製の蓋体を螺着するための螺子部をその外周に設けていることを特徴とする。
本発明のパウチ用注出口2は、パウチ本体の内側に取付けられる注出口取付部の下方にある脚部材において、その側面に開口部を有する構造であることによって、従来の注出口と比べて、固形物を含む内容物や高粘度の内容物を充填する際、あるいは内容物を取り出す際に、固形物を含む内容物や高粘度の内容物であっても、内容物が引っ掛かりにくく、閉塞を防止するので、効率良く充填できると共に、内容物の取り出しやすさに優れ、また、従来と比べてより広い断面形状の固形物を包含させることができるという利点がある。
更に、本発明のパウチ用注出口2は、従来の注出口と比べて、注出口内部のストロー状開口部の長さが短い構造であることによって、固形物を含む内容物や高粘度の内容物であっても搾り出しやすいという利点がある。
更に、延長片として脚部を2本とすることにより、開口部を広く確保できるため、より大きな固形物を含有させることができるという利点を有する。
また、本発明のパウチ用注出口2において、注出口の脚部の間に設ける補強部が、各脚部の下端部同士を当該垂下方向に対して屈曲させて一体に繋いだ補強部とからなり、互いに近づく方向に湾曲して形成され、かつ底面視において湾曲の形状である構造であることによって、従来の注出口と比べて、延長板や十字リブ等の障害物がなく、これらによって内容物が砕かれ壊れることなく、流動抵抗とならず、充填しやすいと共に、外部にも取り出しやすく、また、パウチの内面を傷つけることなく、ピンホールの発生を防止するという利点を有する。
また、本発明のパウチ用注出口2は、内容物を取り出すために注出口筒部に螺着した蓋体を開栓する際、袋状容器本体の内部空間に延在する複数の脚部を手で保持させた状態で蓋体を開栓することができるため、消費者が開栓しやすいという利点を有する。
以下、本発明のパウチ用注出口の実施例を図面等により具体的に説明する。なお、以下の説明では、図面を含め、当該パウチ用注出口を装着したパウチとしては、サイドガセットタイプの自立性パウチとしたが、本発明のパウチ用注出口を装着し得るパウチのタイプは、例示したタイプに限定されるものではない。
図1は、本発明のパウチ用注出口2の実施例を示す、(a)パウチ用注出口を装着して内容物を充填密封した包装体1の斜視図、(b)注出口の構造を示す斜視図、(c)X1−X1部断面図、(d)注出口本体の上面図である。図2は、本発明のパウチ用注出口2をパウチに装着する方法を説明する斜視図である。図3は、図1における注出口本体2の(a)正面図、(b)側面図、(c)X2−X2部断面図、(d)X3−X3部の断面図である。図4は、本発明のパウチ用注出口を装着するパウチを構成する積層体の構成を説明する断面図である。
本発明は、固形物を含む液体を収納するパウチに装着する注出口2に関するものであって、注出口からの充填が支障なく行うことができ、また、内容物を取り出す際、内容物が詰まることなく、固形物もスムースに取り出し可能であり、開栓する際、延長部(複数の脚)を手で保持させた状態で蓋体3を開栓しやすいものである。
本発明の注出口2は、従来の注出口本体52を構成する注出口取付部60の下方に延びる脚部材の形状を変更することにより、固形物を包含する内容物による注出口本体の注出口取付部近傍で引っ掛からず、閉塞を防止し、内容物が当該注出口取付部の中の筒部に流入可能であり、従来と比べてより大きな径の固形物を包含させることができる。
前記の脚部材の形状の変更とは、図1(b)に示すように、注出口取付部10の下部に延びる脚部材として、2つ以上の複数の脚部11と補強部17とで囲まれる開口部18を従来と比較して広くとり、また、底面視において、当該注出口の導管部(開口部18)のほぼ直線的な延長線上に配置された円弧の形状であることによって、例えば、従来の閉塞防止用リブのように、延長片の前後左右の間隙から内容物が流入するだけでなく、下方からも流入可能とする変更を行った。
このことによって、内容物の充填の際、注出口取付部近傍の内部筒部からパウチ内への流入が向上し、また、内容物を取り出す際、パウチ内から取付部近傍の内部筒部への流れが向上する。
また、注出口取付部の下部に延びる脚部材に複数の脚部と補強部とで囲まれる開口部を有することによって、従来と比較して開口部を広くとることができるので、パウチに収納する内容物に含む固形物の大きさを従来と比較して多きな固形物を含有させることが可能となった。さらに、延長片を2本とすることにより、より大きな固形物を含有させることが可能である。
更に、本発明に係る注出口の注出口本体12の重心位置が、注出口取付部10の略中央位置となるように、脚部材の下部17において、前記重量を調整する形状にすることが好ましい。
このことによって、新たに設備投資することなく、既存の装置でパウチ用注出口2をパウチに装着できる。
パウチに収納する内容物に含む固形物の大きさは、従来の注出口で、注出口本体の筒部内径が7.5mmΦであり、開口部の幅が2.5mm×長さ10mmの場合、内容物として包含させられる固形物の大きさが3mmΦ程度であったが、本発明において、図1(b)に示すように、例えば、注出口本体の筒部内径が同径の7.5mmΦであり、脚部が2本で、脚部材16の全体の長さが18mmの場合、内容物として包含させられる固形物の大きさは、最大5mm角程度の立方体の固形物までを包含した内容物に対応可能になった。
また、図1(b)、(c)に示すように、本発明に係る注出口の補強部17は、互いに近づく方向に湾曲して形成され、かつ底面視において湾曲の形状であることが好ましく、円弧の形状であることがより好ましい。このことによって、脚部16の先端部でパウチの内面を損傷することを防止できる。
図2は、本発明のパウチ用注出口2をパウチ20に装着する方法を説明する斜視図である。
図2に示すように、注出口本体2の脚部を2本とする場合、脚部は、注出口取付部10のいずれの位置に設けてもよいが、パウチの上端シール部25に対し垂直となる位置に設けられることがより好ましい。
このことによって、本発明の注出口に装着した蓋体を開栓する場合や、内容物を取り出す場合に、パウチを持つ手が、パウチ内に延びる脚部を指で保持して、脚部間の開口部を指で押さえて閉鎖しないようにするため、パウチの表裏が密着せず、内容物の流入および流出がスムーズに行うことができる。また、充填口から内容物を充填する場合、パウチ内に延びる脚部を機械で保持して、注出口を筒状に開口させた状態で、途中で塞がることもなく、内容物の流入方向に安定した流れで充填できる。
本発明のパウチ用注出口における注出口本体2の注出口筒部11の外周面には、空パウチの搬送、充填機の所定の位置への固定、冷却工程での整列等のために、図1(b)に示すように、第2のフランジ部13、第3のフランジ部14を設けてもよい。
また、別体として成形した蓋体3との螺合のために、螺子15を設けてもよい。注出口の上端に密封シール材4を熱接着する場合には、前記注出口筒部11の上端口縁部は、1〜2mm巾程度のシール面を形成することが望ましい。
本発明の、パウチ用注出口を構成する注出口本体2と蓋体3とは別体からなるもので、いずれも熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等を射出成形することによって得ることができる。前記注出口本体は、パウチ本体の熱接着部に挟持されてパウチ外側から加圧加熱されることによってパウチ20とヒートシール可能な樹脂を用いて成形する。
また、内容物が加熱殺菌(以下、レトルト殺菌)を要する場合、当該内容物のレトルト殺菌時の加熱によってもパウチとの接着部における剥離等がなく、成形品としての変形のない材料とする必要がある。
本発明のパウチ用注出口をレトルト殺菌する場合には、前記注出口本体を構成する樹脂と同じように、パウチ本体の積層体を構成する熱融着層および密封シール材を用いる場合には当該密封シール材の熱融着層等がDSC法による融解温度が110℃以上のものを用いることが好ましい。
本発明のパウチ用注出口が装着された注出口付きパウチに充填した食品または飲料等の内容物を加圧加熱殺菌することによって得られる包装体1は常温に保存、かつ、流通可能にすることができる。その場合、前記パウチ用注出口は、耐熱性を有する積層体により形成され、また、本発明の注出口も加圧加熱殺菌に耐える材質から構成される。一般的には、前記加圧加熱殺菌はレトルト殺菌と言われており具体的には、前記の耐熱性のパウチに耐熱性樹脂により成形した本発明の固形物及び高粘度物対応注出口を装着した注出口付きパウチに内容物充填して密封し、オートクレーブ内において、過熱蒸気または熱水により、内容物の中に存在する細菌を死滅させる条件に保持する。例えば、内容物の中心部の温度が120℃、4分間保持できる程度となるように過熱条件に設定する。加圧過熱により、内容物の殺菌を行ういわゆるレトルト殺菌により、変敗しやすい内容物の保存、常温流通が可能となり商品の計画生産、大量生産が可能となり、流通範囲が広くなるという効果がある。
次に、本発明のパウチ用注出口を装着するパウチの材質について説明する。パウチに使用する材料は、充填する内容物の保存性および注出口本体への接着に適応するものであれば特に限定されない。特に、加圧加熱殺菌(以下、「レトルト殺菌」という。)工程を必要とする場合を含めてパウチの材質について以下に説明する。
前記レトルト殺菌を要する内容物を包装する際の注出口付きパウチとしては、内容物の保存性、注出口本体への接着に適応するものであることに加えて、さらに、前記レトルト殺菌のために耐熱性も必要である。
図4は、本発明のパウチ用注出口を装着するパウチを構成する積層体30の構成を説明する断面図である。
通常、パウチの構成材料としては積層フィルムを用いるが、その積層構成は、外面から順に、基材層とヒートシール層とを積層したもの、又は、基材層と中間層とヒートシール層とを積層したものである。この構成において、基材層および中間層はそれぞれ単独のフィルム等の層でもよいが、2種以上の多層で構成してもよい。また、上記各層の間には必要に応じて接着層を設けることができる。
本発明のパウチ用注出口を装着するパウチを構成する積層体30の層構成は、例えば、図4(a)に示すように、外側から順に、基材層31/接着層35/中間層32/接着層35/ヒートシール層33の層構成とすることができ、図4(b)に示すように、中間層を2層とし、基材層31/接着層35/中間層32(1)/接着層35/中間層32(2)/接着層/ヒートシール層33の層構成とすることもできる。
前記の基材層31は、印刷適性、ラミネート適性に優れ、引張強度、衝撃強度、耐擦傷性等の通常の用途において必要とされる機械強度を有すると共に、耐溶剤性、耐薬品性のほか、前記レトルト工程における加熱および製袋時におけるヒートシールの際の加熱に対する耐熱性等が必要である。このような要求される性能に対応した性質を有するフィルムとしては、例えば、2軸延伸ポリエステルフィルム、2軸延伸ナイロンフィルム、2軸延伸ポリプロピレンフィルム等のほか、これらに防湿性やガスバリア性を付与するためにポリ塩化ビニリデン等をコーティングしたり、または、アルミニウム等の金属あるいはシリカ等の酸化物を蒸着したフィルム等を使用することができる。そしてこれら基材層として用いるフィルムの厚さは、9〜50μmで好適に使用できる。前記基材層31の厚さが9μm未満の場合は強度が不足し、印刷やラミネートの加工適性も低下するため好ましくなく、50μmを超える厚さの基材層は、本発明の場合、包装体自体が小型でもあり、強度も十分であるためその必要がなく、材料が高くなる点で好ましくない。
中間層32は、積層フィルムの機械的強度の向上、あるいは、水蒸気や各種のガスバリア性を向上させるために設けるものであり、目的に応じて例えばナイロン、ポリビニルアルコール、エチレンー酢酸ビニル共重合体のケン化物(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン等のフィルムやアルミニウム箔や合金箔としてアルミニウムに他の金属例えば鉄等を混入させて展延性を改良することにより得られるピンホール等の少ない加熱殺菌に適した金属箔を用いてもよく、あるいは、アルミニウムや酸化珪素、アルミナなどの薄膜(厚さ40nm〜60nm)を真空蒸着などにより、表面に被覆した樹脂フィルム等が用いられる。中間層の厚さは、通常7〜50μm程度を使用することができる。前記の中間層の厚さが7μm未満の場合は、強度や各種バリア性等必要な性能が得られず、ラミネート等の加工適性も低下するため好ましくなく、50μmを超えても前記の強度の向上、バリア性等の性能は十分に満足するので、それ以上の厚さはその必要がなく、材料コストも高くなるため好ましくない。
中間層32を基材層31に積層する方法は、中間層32が予めフィルム状で準備されている場合には、ドライラミネート法により積層できる。
次にヒートシール層33は、積層フィルムの最内層に設けるもので、積層フィルムが製袋される際に、シーラーの熱と圧力により十分な強度で熱接着すること、また、注出口本体の注出口取付部10への熱融着性が必要である。また、内容物と直接接触するため。対内容物性も必要になる。ヒートシール層33は、共押出法等により製膜された多層フィルムを用いることができる。
このようなヒートシール層33には、前記の注出口本体2を成形する際の樹脂と同じ、中密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいはシングルサイト系触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフィン共重合体等のポリオレフィンを用いることができる。
本発明におけるパウチのヒートシール層の厚さは50〜200μm程度で使用できる。
ヒートシール層33の厚さが、50μm未満であると、十分なヒートシール強度が得られないため好ましくなく、厚さが200μmを超えると、ヒートシールに要する時間が長くなり、材料コストも高くなるため好ましくない。
パウチの前記の基材層31、中間層32、ヒートシール層33を積層する方法としては、熱接着性樹脂を用いてサンドイッチラミネート法によってラミネートしても良いし、また、2液硬化型のウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法によってラミネートしてもよい。特に、内容物がレトルト殺菌する必要のある場合には、前記2液硬化型のウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法によってラミネートすることが望ましい。
本発明においてパウチ用注出口の注出口本体上部に熱接着する前記の密封シール材4の材質は、注出口本体2の前記上端と熱接着可能なヒートシール層を有し、必要に応じて基材層、中間層等と前記ヒートシール層との積層体とする。基材層、中間層の材質は、前記パウチ本体を構成する基材層、中間層と同じである。特に、ヒートシール層は、使用者が剥離しやすいように、易開封性の樹脂を用いることが望ましい。
上記のようにして製造された本発明に係る注出口付きパウチには、ジュース、スープ、お粥、シチュー、ゼリ−、医薬品、あるいは、洗浄剤、インク等を包装して好適に使用可能であり、特に、果肉入りジュース、具入りスープ、タルタルソース、粒入りマヨネーズ、果肉入りジャム等の固形物の含有した流動体物であっても好適に使用できる。
次に、本発明のパウチ用注出口2を実施例によって更に詳細に説明する。
〔注出口本体〕
注出口本体としては、ポリプロピレン(融点200℃)を用いて射出成形により、図1(b)と同じ形状の注出口本体を成形した。
注出口筒部内径:7.5mmΦ、
脚部の長さ(L):18mm、
〔パウチ20〕
一方、注出口を装着したパウチは、サイドガセットタイプの自立性パウチであって、当該パウチを構成する積層体の材質構成は、外側から順に、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/2液硬化型のウレタン系接着剤層/アルミニウム箔(9μm)/2液硬化型のウレタン系接着剤層/2軸延伸ナイロンフィルム層(15μm)/2液硬化型のウレタン系接着剤層/未延伸ポリプロピレン層(70μm)とした。
しかる後、平面部を構成するフィルム2枚(縦150mm×横90mm)と、側面部(ガセット部)を構成するフィルム2枚(縦150mm×横50mm)にカットした。
しかる後、未延伸ポリプロピレン層を対向させて、平面部フィルム2枚を重ね合わせ、側面から側面部のフィルムを挿入して、上端部を残して縁部をヒートシールして、上端部に開口部を有する袋体とした。
〔蓋体〕
蓋体(キャップ)3は、高密度ポリエチレンを用いて射出成形により成形して、注出口本体と螺合により螺着可能な形状とした。
〔注出口付きパウチ〕
パウチの周縁部の内面と注出口本体の注出口取付部の接着面とを合わせ、パウチの両外側よりヒートシールして、注出口取付部にパウチを加熱接着して固着した。
〔注出口付きパウチ包装体1〕
パウチの注出口筒部上部より、内容物として、野菜ジュース(200g)、固形物として、角切野菜、角切果物(平均5mm角)を充填後、注出口筒部上部にキャップ20が螺着して包装体を得た。
その結果、内容物の充填する際、従来の注出口付きパウチと比較して、効率良く充填可能であり、蓋体を開栓する際、脚部を手で保持させ、安定した状態で蓋体を開栓することができ、また、内容物を取り出す際、注出口本体の延長片間の隙間に固形物が引っ掛かることなく、閉塞せず、内容物を搾り出しやすく、スムーズに取り出せることが確認できた。
本発明のパウチ用注出口の実施例を示す概略図であり、(a)パウチ用注出口を装着して内容物を充填密封した包装体の斜視図、(b)注出口の構造を示す斜視図、(c)X1−X1部断面図、(d)注出口本体の上面図である。 本発明のパウチ用注出口をパウチに装着する方法を説明する斜視図である。 図1における注出口本体の(a)正面図、(b)側面図、(c)X2−X2部断面図、(d)X3−X3部の断面図である。 本発明のパウチ用注出口を装着するパウチを構成する積層体の構成を説明する断面図である。 従来のパウチ用注出口の実施例を示す斜視図である。
符号の説明
P 内容物
K 内容物中の固形物
1 注出口付きパウチ
2、52 注出口本体
3、53 蓋体
4 密封シール材
10、60 注出口取付部
11、61 注出口筒部
12、62 第1のフランジ部
13、63 第2のフランジ部
14、64 第3のフランジ部
15、65 螺子部
16、66 脚部(延長片)
17 補強部
18、68 開口部
20 パウチ
21 前面部材
22 後面部材
23 側面部材
24 側面部材
25 上端シール部
26 上端開口部(未シール部)
30 パウチを構成する積層フィルム
31 基材層
32 中間層
33 ヒートシール層
35 接着層
51 パウチ用注出口
69 十字リブ

Claims (2)

  1. フランジ部に対し、その一方側にパウチ本体の内側に取付けられる注出口取付部と、他方側にパウチの外側となる注出口筒部を設けて合成樹脂で一体に成形するパウチ用注出口において、当該注出口取付部から垂下させてなる2つ脚部と、各脚部の下端部同士を当該垂下方向に対して屈曲させて一体に繋いだ補強部とからなる、その内部に開口部を有する脚部材が、備えられ、かつ、前記の補強部が、互いに近づく方向に湾曲して形成され、かつ、底面視において半円周の円弧状であることを特徴とするパウチ用注出口。
  2. 前記の注出口筒部が、合成樹脂製の蓋体を螺着するための螺子部をその外周に設けていることを特徴とする請求項1載のパウチ用注出口。
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