JP2022518999A - 注出ポンプを備える可撓性容器 - Google Patents

Abstract

可撓性容器（１０）が開示される。可撓性容器（１０）は、４つのパネル（１８、２０、２２、２４）を含み、各パネルは、可撓性多層フィルムを含む。各可撓性多層フィルムは、ポリマー材料から構成される。４つのパネルは、（ｉ）本体、（ｉｉ）ネック、および（ｉｉｉ）ハンドルを形成する。ハンドル（１２）は、上方ハンドル部分（１２ａ）および対の離間した脚（１３、１５）を有する。脚は、上方ハンドル部分からネックの対向側面の本体まで延在する。可撓性容器は、ネックにシールされた付属品（７０）を含む。可撓性容器は、付属品に取り付けられた注出ポンプ（１００）を含む。可撓性容器は、注出ポンプから計量された用量を提供することができ、注出ポンプはまた、可撓性容器を手で運ぶためのハンドルとして機能することができる。【選択図】図３

Description

本開示は、注出ポンプを備える可撓性容器、および具体的には、注出ポンプを備えるスタンドアップ可撓性容器に関する。

可撓性包装は、固体の成形プラスチック包装容器と比較して、製品製造業者、小売業者、および消費者に、大きな価値および持続可能性の利益をもたらすことが知られている。可撓性包装は、長期の保管期間、保管の容易さ、電子レンジ使用可能性、詰め替え可能性、および廃棄（埋立地）負担の低減を含む、利便性および利益を多くの消費者に提供する。可撓性包装は、作成に必要なエネルギーが少なく、かつ廃棄時に生じる排出量が少ないことが証明されている。

可撓性包装は、ガセット付き本体区画を含む可撓性容器を含む。これらのガセット付き可撓性容器は現在、可撓性プラスチックフィルムを使用して生産されており、可撓性プラスチックフィルムは、ガセットを形成するように折り畳まれ、外周形状に熱シールされる。ガセット付き本体区画は、充填可能な内部容積を有する可撓性容器を形成するように開放する。ガセットは、実質的に平坦な底を形成するように容器の底部で終端となり、容器が部分的または完全に充填されたときに安定性を提供する。ガセットはまた、剛性付属品およびクロージャを受容するための開放ネックを形成するように、容器の上部で終端となり得る。

従来の可撓性容器の１つの欠点は、計量された用量の液体（流体含有物）を容器から便宜的に提供することができないことである。当技術分野では、容器の中に含まれた流体含有物の計量された用量を便宜的、正確、かつ迅速に注出する能力を備えた可撓性容器の必要性が認識されている。

本開示は、可撓性容器を提供する。ある実施形態では、可撓性容器は、（Ａ）４つのパネルを含み、各パネルは、可撓性多層フィルムを含む。各可撓性多層フィルムは、ポリマー材料から構成される。４つのパネルは、（ｉ）本体、（ｉｉ）ネック、および（ｉｉｉ）ハンドルを形成する。ハンドルは、上方ハンドル部分および対の離間した脚を有する。脚は、上方ハンドル部分からネックの対向側面の本体まで延在する。可撓性容器は、（Ｂ）ネックにシールされた付属品を含む。可撓性容器は、（Ｃ）付属品に取り付けられた注出ポンプを含む。

本開示の利点は、注出ポンプから計量された用量を提供する能力を備えた可撓性容器である。

本開示の利点は、注出ポンプを備える可撓性容器であり、注出ポンプは、計量された用量の流体含有物を注出し、注出ポンプはまた、可撓性容器を手で運ぶためのハンドルとしても機能する。

本開示のある実施形態による、圧潰構成にある可撓性容器の正面図である。 パネルサンドイッチの分解側面図である。 本開示のある実施形態による、注出ポンプを備える、拡張構成にある図１の可撓性容器の斜視図である。 図３の注出ポンプの分解斜視図である。 本開示のある実施形態による、図３の拡張した可撓性容器の底面図である。 図１の領域５の拡大図である。 図３の領域６の立面図である。 本開示のある実施形態による、輸送構成にある可撓性容器の斜視図である。 および 各々は、本開示のある実施形態による、輸送構成から注出構成への可撓性容器の移行を示す、図７、図８Ａ、および図８Ｂの領域８の斜視図である。 本開示のある実施形態に従う、注出構成にある可撓性容器の斜視図である。

本開示は、可撓性容器を提供する。ある実施形態では、可撓性容器は、（Ａ）４つのパネルを含む。各パネルは、ポリマー材料から構成された可撓性多層フィルムを含む。４つのパネルは、（ｉ）本体、（ｉｉ）ネック、および（ｉｉｉ）ハンドルを形成する。ハンドルは、上方ハンドル部分および対の離間した脚を有する。脚は、上方ハンドル部分からネックの対向側面の本体まで延在する。可撓性容器は、（Ｂ）ネックにシールされた付属品をさらに含む。可撓性容器は、（Ｃ）付属品に取り付けられた注出ポンプをさらに含む。

１．可撓性容器
可撓性容器は、パネルを含み、各パネルは、可撓性多層フィルムから構成される。可撓性容器は、１つ、２つ、３つ、４つ、５つ、６つ、またはそれ以上のパネルから作製することができる。ある実施形態では、可撓性容器１０は、圧潰構成（図１に示す）を有し、拡張構成（図３、７、９に示す）を有する。図１は、底部区画Ｉ、本体区画ＩＩ、先細移行区画ＩＩＩ、およびネック区画ＩＶを有する可撓性容器１０を示す。拡張構成では、底部区画Ｉは、図４に示すように、底部区分２６を形成する。本体区画ＩＩは、本体部分を形成する。先細移行区画ＩＩＩは、先細移行部分を形成する。ネック区画ＩＶは、ネック部分を形成する。

ある実施形態では、可撓性容器１０は、図１～９に示すように、４つのパネルから作製される。製作プロセス中、フィルム材料の１つ以上のウェブがともにシールされるときにパネルが形成される。ウェブは、別々のフィルム材料片であってもよいが、１つ以上の元のウェブを折り畳んで１つもしくは複数の継ぎ目の効果をもたらすことなどによって、ウェブ間の任意の数の継ぎ目を「事前に作製」することができることが理解されるであろう。例えば、４つではなく２つのウェブから本可撓性容器を製作することが望まれる場合、底部、左中央、および右中央のウェブは、３つの別々のウェブではなく、単一の折り畳みウェブであり得る。同様に、１つ、２つ、またはそれ以上のウェブを使用して各それぞれのパネルを生産してもよい（すなわち、バッグインバッグ構成または内袋構成）。

図２は、４つのウェブが製作プロセスを通過するときにそれらが４つのパネルを形成するときの（「ワンアップ」構成で）４つのウェブの相対位置を示す。明確にするために、ウェブは、４つの個々のパネルとして示され、パネルは分離され、熱シールは行われていない。構成ウェブは、第１のガセットパネル１８、第２のガセットパネル２０、前面パネル２２、および後面パネル２４を形成する。パネル１８～２４は、以下で詳細に説明するように、多層フィルムである。ガセット折り畳み線６０および６２は、図１および２に示される。

図２に示すように、折り畳まれたガセットパネル１８、２０は、「パネルサンドイッチ」を形成するように、後面パネル２４と前面パネル２２との間に載置される。ガセットパネル１８は、ガセットパネル２０に対向する。パネル１８～２４の縁は、図１に示すように、共通の周辺部１１を形成するように構成されるか、またはそうでなければ配置される。各パネルウェブの可撓性多層フィルムは、熱シール層が互いに向き合うように構成される。共通周辺部１１は、各パネルの底端を含む底部シール領域を含む。

可撓性容器１０が圧潰構成にあるとき、可撓性容器は、平坦な状態、またはそうでなければ真空状態にある。ガセットパネル１８、２０は、内向きに折り畳まれ（図１の点線のガセット折り畳み線６０、６２）、前面パネル２２および後面パネル２４によって挟まれる。

図３，７、９は、拡張構成にある可撓性容器１０を示す。可撓性容器１０は、４つのパネル、つまり、前面パネル２２、後面パネル２４、第１のガセットパネル１８、および第２のガセットパネル２０を有する。４つのパネル１８、２０、２２、および２４は、本体区画ＩＩを形成し、容器１０の上端４４に向かって延在し、底端４６に向かって延在する。区画ＩＩＩおよびＩＶ（それぞれ先細移行区画、ネック区画）は、上部区分２８を形成する。区画Ｉ（底部区画）は、底部区分２６を形成する。

４つのパネル１８、２０、２２、および２４は各々、別々のフィルム材料のウェブから構成され得る。フィルム材料のウェブ毎の組成物および構造は、同一か、または異なり得る。代替として、１つのフィルム材料のウェブを使用して、全ての４つのパネル、ならびに上部および底部区分を作製してもよい。さらなる実施形態では、２つ以上のウェブを使用して、各パネルを作製することができる。

ある実施形態では、４つのフィルム材料のウェブが提供され、各それぞれのパネル１８、２０、２２、および２４毎に１つのフィルムのウェブが提供される。プロセスは、各フィルムの縁を、隣接するフィルムのウェブにシールして、周辺シール４１および周辺先細シール４０ａ～４０ｄ（４０）を形成することを含む（図１、３）。周辺先細シール４０ａ～４０ｄは、図４に示すように、容器の底部区分２６に位置し、内縁２９ａ～２９ｆを有する。周辺シール４１は、図３に示すように、容器１０の側縁に位置する。その結果、プロセスは、閉鎖した底部区画Ｉ、閉鎖した本体区画ＩＩ、および閉鎖した先細移行区画ＩＩＩを形成することを含む。

上部区分２８および底部区分２６を形成するために、４つのフィルムのウェブは、それぞれの端でともに集まり、ともにシールされる。例えば、上部区分２８は、先細移行区画ＩＩＩおよびネック区画ＩＶでともにシールされたパネルの延在によって画定することができる。上端４４は、上部区分２８を画定する４つのフィルムの上部パネルを含む。４つの上部パネルは、それぞれの前面、後面、ならびに第１および第２のガセットパネルに対応する。底部区分２６は、底部区画Ｉでともにシールされたパネルの延在によって画定され得る。底部区分２６はまた、図４に示すように、ともにシールされたフィルムの４つの底部パネル２６ａ～２６ｄを有し得、反対の端４６のパネルの延在によって画定され得る。

ネック３０は、上部区分２８の中点に位置付けられる。ネック３０は、本体区画ＩＩの幅よりも小さいサイズであってもよく（またはそうでなくてもよい）、ネック３０が、上部区分２８の全領域よりも小さい領域を有し得るようにする。ネック３０の場所は、容器１０の上部区分２８上のどこであってもよい。

ある実施形態では、ネック３０は、２つ以上のパネルから形成される。さらなる実施形態では、ネック３０は、４つのパネルから形成される。

ある実施形態では、ネック３０は、注出ポンプを収容するようなサイズである。

図１および図３は、上部ハンドル１２および底部ハンドル１４を含む可撓性容器１０を示す。ハンドル１４が任意選択であることが理解されたい。

可撓性容器１０を形成する４つのフィルムのパネルは、本体区画ＩＩ（本体４７を形成）から先細移行区画ＩＩＩ（先細移行部分４８を形成）まで延在して、ネック３０を形成する（ネック区画ＩＶにおいて）。４つのフィルムのパネルはまた、本体区画ＩＩから底部区画Ｉ（底部部分４９を形成）まで延在する。可撓性容器１０が圧潰構成にあるとき（図１）、ネック３０は、先細移行区画ＩＩＩの幅よりも小さい幅Ｆを有する。ネック３０は、ネック壁５０を含む。図１および図３は、ネック壁５０が、可撓性容器内部にアクセスするための開放端５１を形成することを示す。パネルは、閉鎖した底部区画Ｉ、閉鎖した本体区画ＩＩ、および閉鎖した先細移行区画ＩＩＩを形成するようにともにシールされる。好適な加熱手順の非限定的な例としては、熱シーリングおよび／または超音波シーリングが挙げられる。可撓性容器１０が拡張構成にあるとき、ネック壁５０の開放端５１は開放しているか、またはそうでなければシールされていない。可撓性容器１０が圧潰構成にあるとき、開放端５１は、シールされておらず、開放可能である。開放端５１は、図３および５に示すように、ネック壁５０およびネック３０を通して容器内部へのアクセスを可能にする。

図１、３～４に示すように、可撓性底部ハンドル１４は、底部ハンドル１４が底部区分２６の延在であるように、容器１０の底端４６に位置付けられ得る。

各パネルは、それぞれの底面を含む。図４は、４つの三角形の底面２６ａ～２６ｄを示し、各底面は、それぞれのフィルムパネルの延在である。底面２６ａ～２６ｄは、底部区分２６を構成する。４つのパネル２６ａ～２６ｄは、底部区分２６の中点に集合する。底面２６ａ～２６ｄは、熱シール技術の使用などによってともにシールされて、底部ハンドル１４を形成する。例えば、溶接を行って、底部ハンドル１４を形成し、底部区分２６の縁をともにシールすることができる。好適な熱シール技術の非限定的な例としては、ホットバーシール法、ホットダイシール法、インパルスシール法、高周波シール法、または超音波シール法が挙げられる。

図４は、底部区分２６を示す。各パネル１８、２０、２２、２４は、底部区分２６に存在する、それぞれの底面２６ａ～２６ｄを有する。各底面は、２つの対向する周辺先細シール４０ａ～４０ｄによって境界付けられる。各周辺先細シール４０ａ～４０ｄは、それぞれの周辺シール４１から延在する。前面パネル２２および後面パネル２４の周辺先細シールは、内縁２９ａ～２９ｄ（図４）および外縁３１（図６）を有する。周辺先細シール４０ａ～４０ｄは、底部シール領域３３に集まる（図１、４、６）。

前面パネル底面２６ａは、第１の周辺先細シール４０ａの内縁２９ａによって画定された第１の線Ａと、第２の周辺先細シール４０ｂの内縁２９ｂによって画定された第２の線Ｂとを含む。第１の線Ａは、底部シール領域３３の頂点３５ａで第２の線Ｂと交差する。前面パネル底面２６ａは、底部最遠位内部シール点３７ａ（「ＢＤＩＳＰ３７ａ」）を有する。ＢＤＩＳＰ３７ａは、内縁上に位置する。

頂点３５ａは、ＢＤＩＳＰ３７ａから、０ミリメートル（ｍｍ）～８．０ｍｍ未満の距離Ｓだけ分離される。

ある実施形態では、後面パネル底面２６ｃは、前面パネル底面２６ａの頂点３５ｃと同様の頂点３５ｃを含む。後面パネル底面２６ｃは、第１の周辺先細シール４０ｃの内縁２９ｃによって画定される第１の線Ｃと、第２の周辺先細シール４０ｄの内縁２９ｄによって画定される第２の線Ｄとを含む。第１の線Ｃは、底部シール領域３３の頂点３５ｃで第２の線Ｄと交差する。後面パネル底面２６ｃは、底部最遠位内部シール点３７ｃ（「ＢＤＩＳＰ３７ｃ」）を有する。ＢＤＩＳＰ３７ｃは、内縁上に位置する。頂点３５ｃは、ＢＤＩＳＰ３７ｃから、０ミリメートル（ｍｍ）～８．０ｍｍ未満の距離Ｔだけ分離される。

前面パネル底面２６ａに関する以下の説明が、後面パネル底面２６ｃに同等に適用され、後面パネル底面２６ｃに対する参照数字が閉じ括弧内に示されることが理解される。

ある実施形態では、ＢＤＩＳＰ３７ａ（３７ｃ）は、内縁２９ａ（２９ｃ）と内縁２９ｂ（２９ｄ）とが交差する場所に位置する。ＢＤＩＳＰ３７ａ（３７ｃ）と頂点３５ａ（３５ｃ）との間の距離Ｓ（距離Ｔ）は、０ｍｍである。

ある実施形態では、内部シール縁は、図４および６に示すように、内縁２９ａ、２９ｂ（２９ｃ、２９ｄ）から分岐して、内部シール弧３９ａ（前面パネル）および内部シール弧３９ｃ（後面パネル）を形成する。ＢＤＩＳＰ３７ａ（３７ｃ）は、内部シール弧３９ａ（３９ｃ）上に位置する。頂点３５ａ（頂点３５ｃ）は、ＢＤＩＳＰ３７ａ（ＢＤＩＳＰ３７ｃ）から、０ｍｍ超、または０．５ｍｍ、または１．０ｍｍ、または２．０ｍｍ、または２．６ｍｍ、または３．０ｍｍ、または３．５ｍｍ、または３．９ｍｍから、４．０ｍｍ、または４．５ｍｍ、または５．０ｍｍ、または５．２ｍｍ、または５．３ｍｍ、または５．５ｍｍ、または６．０ｍｍ、または６．５ｍｍ、または７．０ｍｍ、または７．５ｍｍ、または７．９ｍｍまでである距離Ｓ（距離Ｔ）だけ分離される。

ある実施形態では、頂点３５ａ（３５ｃ）は、ＢＤＩＳＰ３７ａ（３７ｃ）から、０ｍｍ超～６．０ｍｍ未満の距離Ｓ（距離Ｔ）だけ分離される。

ある実施形態では、頂点３５ａ（３５ｃ）からＢＤＩＳＰ３７ａ（３７ｃ）までの距離Ｓ（距離Ｔ）は、０ｍｍ超、または０．５ｍｍ、または１．０ｍｍ、または２．０ｍｍから、４．０ｍｍ、または５．０ｍｍ、または５．５ｍｍ未満までである。

ある実施形態では、頂点３５ａ（頂点３５ｃ）は、ＢＤＩＳＰ３７ａ（ＢＤＩＳＰ３７ｃ）から、３．０ｍｍ、または３．５ｍｍ、または３．９ｍｍから、４．０ｍｍ、または４．５ｍｍ、または５．０ｍｍ、または５．２ｍｍ、または５．３ｍｍ、または５．５ｍｍまでの距離Ｓ（距離Ｔ）だけ分離される。

ある実施形態では、遠位内部シール弧３９ａ（３９ｃ）は、０ｍｍ、または０ｍｍ超、または１．０ｍｍから、１９．０ｍｍ、または２０．０ｍｍまでの曲率半径を有する。

ある実施形態では、図１に示すように、各周辺先細シール４０ａ～４０ｄ（外側縁）と、それぞれの周辺シール４１（外側縁）から延在した線とが、角度Ｚを形成する。角度Ｚは、４０°、または４２°、または４４°、または４５°から、４６°、または４８°、または５０°までである。ある実施形態では、角度Ｚは、４５°である。

底部区分２６は、そこに形成された対のガセット５４および５６を含み、それらは本質的に、底面２６ａ～２６ｄの延在である。ガセット５４および５６は、可撓性容器１０が直立する能力を促進し得る。これらのガセット５４および５６は、各底面２６ａ～２６ｄからの余分な材料から形成されて、ともに接合されてガセット５４および５６を形成する。ガセット５４および５６の三角形部分は、ともにシールされ、そのそれぞれのガセットに延在する、２つの隣接する底部区分パネルを含む。例えば、隣接する底面２６ａおよび２６ｄは、交差する縁に沿ってそれらの底部表面の平面を越えて延在し、ともにシールされて、第１のガセット５４の一側面を形成する。同様に、隣接する底面２６ｃおよび２６ｄは、交差する縁に沿ってそれらの底部表面の平面を越えて延在し、ともにシールされて、第１のガセット５４の反対の側面を形成する。同様に、第２のガセット５６は、隣接する底面２６ａ～２６ｂおよび２６ｂ～２６ｃから同様に形成される。ガセット５４および５６は、底部区分２６の一部分に接触し得、そこで、ガセット５４および５６は、それらを被覆する底面２６ｂおよび２６ｄに接触し得る一方、底部区分パネル２６ａおよび２６ｃは、底端４６で露出したままである。

図３～４に示すように、可撓性容器１０のガセット５４および５６は、底部ハンドル１４へとさらに延在し得る。ガセット５４および５６が底部区分パネル２６ｂおよび２６ｄに隣接して位置付けられる態様では、底部ハンドル１４はまた、底面２６ｂおよび２６ｄを横切って延在し得、パネル１８および２０の対の間に延在する。底部ハンドル１４は、前面パネル２２と後面パネル２４との間の底部区分２６の中央部分または中点に沿って位置付けられ得る。

上部ハンドル１２および底部ハンドル１４は、４つのパネル容器１０についてともにシールされた最大４枚重ねのフィルムを含み得る。４つを超えるパネルを使用して容器を作製するとき、ハンドル１２、１４は、容器の生産に使用するのと同じ数のパネルを含み得る。４枚重ねの全てが、熱シール法によって、ともに完全にはシールされないハンドル１２、１４のいずれの部分も、タックシールによるなどの任意の適切な様式でともに接着されて、完全にシールされた多層ハンドルを形成することができる。代替として、上部ハンドル１２は、１つのパネルのみからのわずか１枚重ねのフィルムから作製され得るか、または２つのパネルからの２枚重ねのフィルムのみから作製され得る。ハンドル１２、１４は、任意の好適な形状を有することができ、一般的に、フィルムの端の形状をとる。例えば、典型的には、フィルムのウェブは、その端が直線状の縁を有するように、巻きを解くと長方形の形状を有する。ゆえに、ハンドル１２、１４もまた、長方形の形状を有する。

加えて、図１に見ることができるように、底部ハンドル１４は、ユーザの手に適合させるようなサイズのハンドル開口部１６または切り抜き区画をその中に含有し得る。ハンドル開口部１６は、手に適合させるのに便宜的である任意の形状であり得、一態様では、ハンドル開口部１６は、略楕円形状を有し得る。別の実施形態では、ハンドル開口部１６は、略長方形の形状を有し得る。加えて、底部ハンドル１４のハンドル開口部１６はまた、ハンドル開口部１６を形成する切断された材料を含むフラップ３８を有し得る。ハンドル開口部１６を画定するために、底部ハンドル１４は、３つの側面または部分に沿った多層底部ハンドル１４から切断されているが、第４の側面または下方部分で取り付けられたままである、区画を有し得る。これにより、ユーザによってハンドル開口部１６を通して押し出され、かつハンドル開口部１６の縁の上に折り畳まれて、ユーザの手に接触する縁で比較的平滑な把持表面を提供し得る、材料のフラップ３８が提供される。材料のフラップ３８が完全に切断される場合、これは、比較的鋭利であり、そこに載置されたときに手を切ったり引っ掻いたりする可能性がある露出した第４の側面または下縁を残す。

さらに、図３に示すように、底部区分２６に取り付けられた底部ハンドル１４の一部分は、一貫して同じ方向に折り畳まれる底部ハンドル１４を提供する固定機械折り目４２または切り込み線を含有し得る。機械折り目４２は、前面パネル２２に向かう第１の方向Ｘの折り畳みを可能にし、かつ後面パネル２４に向かう第２の方向の折り畳みを制限する折り畳み線を含み得る。本明細書全体で使用する場合、「制限」という用語は、第２の方向Ｙなどの反対方向よりも、一方向または第１の方向Ｘに移動することが容易であることを意味し得る。機械折り目４２によって、底部ハンドル１４が第１の方向Ｘに一貫して折り畳むことができ、これは、機械折り目４２が、第２の方向Ｙではなく第１の方向Ｘに折り畳みやすくする底部ハンドル１４におけるほぼ永続的な折り畳み線を提供すると考えられ得るからである。この底部ハンドル１４の機械折り目４２は、複数の目的を果たすことができ、１つ目は、ユーザが製品を容器１０から移すときに、ユーザが底部ハンドル１４を把持することができ、注ぐのを助けるように第１の方向Ｘに容易に屈曲することである。２つ目は、図４に示すように、可撓性容器１０が直立位置で保管される場合、底部ハンドル１４が底部区分パネル２６ａのうちの１つに隣接して容器１０の下に折り畳め得るように、底部ハンドル１４における機械折り目４２は、底部ハンドル１４が機械折り目４２に沿って第１の方向Ｘに折り畳めることを助長することである。製品の重量はまた、製品の重量が底部ハンドル１４をさらに押して、底部ハンドル１４を第１の方向Ｘの折り畳み位置に維持することができるように、底部ハンドル１４に力を印加し得る。本明細書で説明するように、上部ハンドル１２はまた、同様の機械折り目３４ａ、３４ｂを含有し得、これにより、底部ハンドル１４と同じ第１の方向Ｘで一貫して折り畳むことも可能になる。

加えて、可撓性容器１０が真空になり、残りの製品が少なくなるとき、底部ハンドル１４は、継続して支持を提供して、可撓性容器１０が、支持が無い状態で転倒せずに直立したままにすることに役立つ。底部ハンドル１４は、一般的に対のガセットパネル１８および２０の間に延在するその全長に沿ってシールされるため、底部ハンドル１４は、容器１０が空になっても、ガセット５４および５６（図３、４）をともに保持して、容器１０を直立させるための支持を継続して提供することに役立ち得る。

図１および３に見られるように、上部ハンドル１２は、上部区分２８から延在し得、具体的には、上部区分２８を構成する４つのパネルから延在し得る。上部ハンドル１２に延在する４つのフィルムのパネルは、全てともにシールされて、多層上部ハンドル１２を形成する。上部ハンドル１２は、Ｕ字形状、具体的には、水平上方ハンドル部分１２ａが、そこから延在する２つの対の離間した脚１３および１５を有する上下逆のＵ字形状を有し得る。対の脚１３および１５は、ネック３０に隣接した上部区分２８から延在する。

上部ハンドル１２が上部区分２８に対して垂直な位置で延在されるとき、上部ハンドル１２の一部分は、ネック３０の上、および上部区分２８の上に延在し得、具体的には、上方ハンドル部分１２ａ全体は、ネック壁５０および上部区分２８の上に存在し得る。２つの対の脚１３および１５は、上方ハンドル部分１２ａとともに、ハンドル開口部を囲む上部ハンドル１２をともに構成し、ハンドル開口部によって、ユーザは、手をその中を通して載置し、ハンドル１２の上方ハンドル部分１２ａを把持することが可能になる。

底部ハンドル１４と同様に、図３に示すように、上部ハンドル１２もまた、前面側面パネル２２に向かう第１の方向の折り畳みを可能にし、かつ後面側面パネル２４に向かう第２の方向の折り畳みを制限する、固定機械折り目３４ａ、３４ｂを有し得る。機械折り目３４ａ、３４ｂは、シールが始まる場所で対の脚１３、１５の各々に位置し得る。上部ハンドル１２は、例えば、タック接着剤などを用いて、ともに接着することができる。上部ハンドル１２における機械折り目３４ａ、３４ｂによって、上部ハンドル１２が、第２の方向Ｙではなく底部ハンドル１４と同じ第１の方向Ｘに一貫して折り畳みまたは屈曲するように傾斜することが可能になり得る。図１および３に示すように、上部ハンドル１２は同様に、ハンドル材料が鋭利ではなく、ユーザの手が上部ハンドル１２の任意の鋭利な縁で切られるのを防止することができるように、底部ハンドル１４と同様に、上部ハンドル１２の上方ハンドル部分１２ａに向かって上方に折り畳んで、上部ハンドル１２の平滑な把持表面を作成するフラップ部分３６を含有し得る。

図３に示すように、容器１０が静止位置にあるとき、例えば、容器１０がその底部区分２６で直立しているとき、底部ハンドル１４は、底部区分２６および隣接する底部パネル２６ａに平行であるように、底部機械折り目４２に沿って第１の方向Ｘに容器１０の下に折り畳まれ得、上部ハンドル１２は、上部ハンドル１２の前面が上部区分２８のパネル２８ａに平行な状態で、その機械折り目３４ａ、３４ｂに沿って、同じ第１の方向Ｘに自動的に折り畳める。上部ハンドル１２は、機械折り目３４ａ、３４ｂのために、まっすぐ上に延在するのではなく、上部区分２８に対して垂直に、第１の方向Ｘに折り畳める。注出時、ハンドルが同じ方向に、そのそれぞれの端パネルまたは端区分に対して比較的平行に折り畳めて、注出をより容易かつより制御されたものとし得るように、ハンドル１２および１４の両方は傾いて、同じ方向Ｘに折り畳める。ゆえに、静止位置において、ハンドル１２および１４は両方とも、互いに略平行に折り畳める。加えて、容器１０は、底部ハンドル１４が直立する容器１０の下に位置付けられても、直立することができる。

可撓性容器１０の構築物の材料は、食品グレードのプラスチックを含み得る。後で説明するように、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、例えば、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）および／または低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）を使用してもよい。プラスチック容器１０のフィルムは、製造、流通、製品保管期間、および顧客使用中の製品およびパッケージ統合性を維持するのに十分な厚さおよび遮断特性を有し得る。ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、１００マイクロメートル（μｍ）、または２００μｍ、または２５０μｍから、３００μｍ、または３５０μｍ、または４００μｍまでの厚さを有する。ある実施形態では、フィルム材料はまた、フィルム材料が少なくとも約１８０日間の製品保管期間を維持するのに適切な気圧を可撓性容器１０内に提供するようなものであり得る。そのようなフィルムは、２３℃および８０％の相対湿度（ＲＨ）で、０超～０．４ｃｃ／ｍ^２／２４時間／気圧）の低い酸素透過率（ＯＴＲ）を有するフィルムなどの酸素遮断フィルムを含み得る。加えて、可撓性多層フィルムはまた、３８℃および９０％のＲＨで、０超～１５ｇ／ｍ^２／２４時間の低い水蒸気透過率（ＷＶＴＲ）を有するフィルムなどの水蒸気遮断フィルムを含み得る。さらに、特にシール層において、しかしシール層だけに限らず、油および／または化学物質耐性を有する構築物の材料を使用することが望ましくあり得る。可撓性多層フィルムは、印刷可能であるか、または可撓性容器１０上に印を表示するための感圧性ラベルもしくは他の種類のラベルの受容に適合性であるかのいずれかであり得る。ある実施形態では、フィルムはまた、食品以外の材料用の容器を製造するための非食品グレードの樹脂から作製され得る。

ある実施形態では、各パネルは、少なくとも１つ、少なくとも２つ、または少なくとも３つの層を有する可撓性多層フィルムから作製される。可撓性多層フィルムは、弾力性、可撓性、変形可能、かつ柔軟である。各パネル１８、２０、２２、２４のための可撓性多層フィルムの構造および組成物は、同一か、または異なり得る。例えば、４つのパネル１８、２０、２２、２４のうちの各々は、別々のウェブから作製され得、各ウェブが特有の構造および／もしくは特有の組成物、仕上がり、または印刷を有する。代替として、４つのパネル１８、２０、２２、２４のうちの各々が、同一の構造および同一の組成物であってもよい。

ある実施形態では、各パネル１８、２０、２２、２４は、同一の構造および同一の組成を有する可撓性多層フィルムである。

可撓性多層フィルムは、（ｉ）共押出多層構造、もしくは（ｉｉ）積層物、または（ｉ）および（ｉｉ）の組み合わせであってもよい。ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、少なくとも３つの層、つまり、シール層、外層、およびその間の結合層を有する。結合層は、シール層を外層に隣接させる。可撓性多層フィルムは、シール層と外層との間に配設された１つ以上の任意選択の内層を含んでもよい。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、少なくとも２つ、または３つ、または４つ、または５つ、または６つ、または７つから、８つ、または９つ、または１０、または１１、またはそれ以上の層を有する、共押出フィルムである。例えば、フィルムを構築するために使用されるいくつかの方法は、キャスト共押出法またはブロー共押出法によるもの、接着積層、押出積層、熱積層、および蒸着などのコーティングである。また、これらの方法の組み合わせも可能である。フィルム層は、ポリマー材料に加えて、包装産業で一般的に使用される安定剤、スリップ添加剤、粘着防止添加剤、加工助剤、清澄剤、核剤、顔料または着色剤、充填剤および補強剤などの添加剤を含み得る。好適な感覚刺激特性および／または光学特性を有する添加剤およびポリマー材料を選択することが特に有用である。

別の実施形態では、可撓性多層フィルムは、内袋を含み得、これは、内側フィルムが統合性を維持して、容器の含有物を保持し続けるように、著しい衝撃中に１枚以上の重ねにいくらかの層間剥離が発生することを可能にするような様式で接着された２つ以上のフィルムである。

可撓性多層フィルムは、ポリマー材料から構成される。シール層に好適なポリマー材料の非限定的な例としては、オレフィン系ポリマー（直鎖もしくは分岐鎖の任意のエチレン／Ｃ_３－Ｃ_１０α－オレフィンコポリマーを含む）、プロピレン系ポリマー（プラストマーおよびエラストマー、ランダムプロピレンコポリマー、プロピレンホモポリマー、ならびにプロピレンインパクトコポリマーを含む）、エチレン系ポリマー（プラストマーおよびエラストマー、高密度ポリエチレン（「ＨＤＰＥ」）、低密度ポリエチレン（「ＬＤＰＥ」）、直鎖低密度ポリエチレン（「ＬＬＤＰＥ」）、中密度ポリエチレン（「ＭＤＰＥ」）、エチレン－アクリル酸もしくはエチレン－メタクリル酸、および亜鉛塩、ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩とのそれらのイオノマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ならびにそれらのブレンドが挙げられる。

外層に好適なポリマー材料の非限定的な例としては、積層用の二軸または単軸配向フィルムおよび共押出フィルムを作製するのに使用されるものが挙げられる。いくつかの非限定的なポリマー材料の例は、二軸配向ポリエチレンテレフタレート（ＯＰＥＴ）、単軸配向ナイロン（ＭＯＮ）、二軸配向ナイロン（ＢＯＮ）、および二軸配向ポリプロピレン（ＢＯＰＰ）である。構造的利益のためのフィルム層を構築する際に有用な他のポリマー材料は、ポリプロピレン（プロピレンホモポリマー、ランダムプロピレンコポリマー、プロピレンインパクトコポリマー、熱可塑性ポリプロピレン（ＴＰＯ）など）、プロピレン系プラストマー（例えば、ＶＥＲＳＩＦＹ（商標）またはＶＩＳＴＡＭＡＸ（商標））、ポリアミド（ナイロン６、ナイロン６，６、ナイロン６，６６、ナイロン６，１２、ナイロン１２など）、ポリエチレンノルボルネン、環状オレフィンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、コポリエステル（ポリエチレンテレフタレートグリコール修飾（ＰＥＴＧ）など）、セルロースエステル、ポリエチレンおよびエチレンのコポリマー（例えば、ＤＯＷＬＥＸ（商標）などのエチレンオクテンコポリマーに基づくＬＬＤＰＥ）、それらのブレンド、およびそれらの多層の組み合わせである。

結合層に好適なポリマー材料の非限定的な例としては、エチレン－酢酸ビニル（「ＥＶＡ」）コポリマーなどの官能化エチレン系ポリマー、任意のポリエチレン、エチレン－コポリマー、もしくはポリプロピレンなどのポリオレフィンにグラフト化された無水マレイン酸を有するポリマー、エチレンメチルアクリレート（「ＥＭＡ」）コポリマーなどのエチレンアクリレートコポリマー、グリシジル含有エチレンコポリマー、両方ともＴｈｅ Ｄｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能である、ＩＮＴＵＮＥ（商標）（ＰＰ－ＯＢＣ）およびＩＮＦＵＳＥ（商標）（ＰＥ－ＯＢＣ）などのプロピレンおよびエチレン系オレフィンブロックコポリマー（ＯＢＣ）、ならびにそれらのブレンドが挙げられる。

可撓性多層フィルムは、構造的統合性に寄与するか、または特定の特性を提供し得る追加の層を含んでもよい。追加の層は、直接的手段によって、または隣接するポリマー層に対する適切な結合層を使用することによって追加されてもよい。剛性または乳白度などの追加の機械的性能を提供し得るポリマー、および気体遮断特性または化学物質耐性を提供し得るポリマーが、この構造に追加されてもよい。

任意選択の遮断層に好適な材料の非限定的な例としては、塩化ビニリデンとメチルアクリレート、メチルメタクリレート、または塩化ビニルとのコポリマー（例えば、Ｔｈｅ Ｄｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから入手可能なＳＡＲＡＮ樹脂）、ビニルエチレンビニルアルコール（ＥＶＯＨ）コポリマー、および金属箔（アルミニウム箔など）が挙げられる。代替として、積層物多層フィルムに使用されるとき、ＢＯＮ、ＯＰＥＴ、または配向ポリプロピレン（ＯＰＰ）などのフィルム上の蒸着アルミニウムまたは酸化シリコンなどの修正ポリマーフィルムを使用して、遮断特性を得ることができる。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、ＬＬＤＰＥ（商品名ＤＯＷＬＥＸ（商標）で販売（Ｔｈｅ Ｄｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ））、シングルサイトＬＬＤＰＥ、例えば、商品名ＡＦＦＩＮＩＴＹ（商標）またはＥＬＩＴＥ（商標）（Ｔｈｅ Ｄｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ）で販売されるポリマーを含む、実質的に直鎖状または直鎖状のエチレンα－オレフィンコポリマー、ＶＥＲＳＩＦＹ（商標）（Ｔｈｅ Ｄｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ）などのプロピレン系プラストマーまたはエラストマー、およびそれらのブレンドから選択されるシール層を含む。任意選択の結合層は、エチレン系オレフィンブロックコポリマーＰＥ－ＯＢＣ（ＩＮＦＵＳＥ（商標）として販売）またはプロピレン系オレフィンブロックコポリマーＰＰ－ＯＢＣ（ＩＮＴＵＮＥ（商標）として販売）のいずれかから選択される。外層は、２５℃から、３０℃、または４０℃、またはシール層におけるポリマーの融点よりも高い融点Ｔｍを有する５０重量％超の樹脂（複数可）を含み、外層ポリマーは、ＶＥＲＳＩＦＹ（商標）もしくはＶＩＳＴＡＭＡＸ（商標）、ＥＬＩＴＥ（商標）、ＨＤＰＥ、またはプロピレンホモポリマー、プロピレンインパクトコポリマー、もしくはＴＰＯなどのプロピレン系ポリマーなどの樹脂から選択される。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、共押出される。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、ＬＬＤＰＥ（商品名ＤＯＷＬＥＸ（商標）で販売（Ｔｈｅ Ｄｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ））、シングルサイトＬＬＤＰＥ、例えば商品名ＡＦＦＩＮＩＴＹ（商標）またはＥＬＩＴＥ（商標）（Ｔｈｅ Ｄｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ）で販売されるポリマーを含む、実質的に直鎖状または直鎖状のオレフィンポリマー、ＶＥＲＳＩＦＹ（商標）（Ｔｈｅ Ｄｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ）などのプロピレン系プラストマーまたはエラストマー、およびそれらのブレンドから選択されるシール層を含む。可撓性多層フィルムは、ポリアミドである外層も含む。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、共押出フィルムであり、

（ｉ）１０５℃未満の第１の融解温度（Ｔｍ１）を有するオレフィン系ポリマーから構成されたシール層と、

（ｉｉ）第２の融解温度（Ｔｍ２）を有するポリマー材料から構成された外層と、を含み、

Ｔｍ２－Ｔｍ１＞４０°Ｃである。

「Ｔｍ２－Ｔｍ１」という用語は、外層のポリマーの融解温度とシール層のポリマーの溶融温度との差であり、「ΔＴｍ」とも呼ばれる。ある実施形態では、ΔＴｍは、４１℃、または５０℃、または７５℃、または１００℃から、１２５℃、または１５０℃、または１７５℃、または２００℃までである。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、共押出フィルムであり、シール層は、直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーなどのエチレン系ポリマー、または５５℃～１１５℃のＴｍ、および０．８６５～０．９２５ｇ／ｃｍ^３、もしくは０．８７５～０．９１０ｇ／ｃｍ^３、もしくは０．８８８～０．９００ｇ／ｃｍ^３の密度を有する、エチレンと、１－ブテン、１－ヘキセン、もしくは１－オクテンなどのアルファ－オレフィンモノマーとの、シングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーから構成され、外層は、１７０℃～２７０℃のＴｍを有するポリアミドから構成される。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、少なくとも５つの層を有する共押出および／または積層フィルムであり、共押出フィルムは、直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーなどのエチレン系ポリマー、またはエチレンと、１－ブテン、１－ヘキセン、もしくは１－オクテンなどのアルファ－オレフィンコモノマーとのシングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーからなるシール層（エチレン系ポリマーは、５５℃～１１５℃のＴｍおよび０．８６５～０．９２５ｇ／ｃｍ^３、または０．８７５～０．９１０ｇ／ｃｍ^３、または０．８８８～０．９００ｇ／ｃｍ^３の密度を有する）と、ＬＬＤＰＥ、ＯＰＥＴ、ＯＰＰ（配向ポリプロピレン）、ＢＯＰＰ、ポリアミド、およびそれらの組み合わせから選択される材料から構成された、最外層とを有する。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、少なくとも７つの層を有する共押出フィルムおよび／または積層フィルムである。シール層は、直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーなどのエチレン系ポリマー、またはエチレンと、１－ブテン、１－ヘキセン、もしくは１－オクテンなどのアルファ－オレフィンモノマーとの、シングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーから構成され、エチレン系ポリマーは、５５℃～１１５℃のＴｍ、および０．８６５～０．９２５ｇ／ｃｍ^３、もしくは０．８７５～０．９１０ｇ／ｃｍ^３、もしくは０．８８８～０．９００ｇ／ｃｍ^３の密度を有する。外層は、ＬＬＤＰＥ、ＯＰＥＴ、ＯＰＰ（配向ポリプロピレン）、ＢＯＰＰ、ポリアミド、およびそれらの組み合わせから選択される材料から構成される。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、エチレン系ポリマーを含有する少なくとも２つの層を有する共押出（もしくは積層）５層フィルムまたは共押出（もしくは積層）７層フィルムである。エチレン系ポリマーは、各層が同一であり得るか、または異なり得る。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、エチレン系ポリマー、または直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマー、または６５℃～１２５℃未満の熱シール開始温度（ＨＳＩＴ）を有する、エチレンと、１－ブテン、１－ヘキセン、もしくは１－オクテンなどのアルファ－オレフィンモノマーとの、シングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーから構成されたシール層を含む。出願人は、６５℃～１２５℃未満のＨＳＩＴを有するエチレン系ポリマーを有するシール層が、有利に、可撓性容器の複雑な外周の周りに確実なシールおよび確実にシールされた縁の形成を可能にすることを発見した。６５℃～１２５℃未満までのＨＳＩＴを有するエチレン系ポリマーは、破損する傾向のある剛性付属品へのより良好なシールも可能にする頑強なシーラントである。６５℃～１２５℃のＨＳＩＴを有するエチレン系ポリマーは、容器製作中のより低い熱シール圧力／温度を可能にする。より低い熱シール圧力／温度は、ガセットの折り畳み点でのより低い応力、ならびに上部区分および底部区分のフィルムの結合部でのより低い応力をもたらす。これは、容器製作中のしわを低減させることによって、フィルム統合性を改善する。折り畳みおよび継ぎ目での低減した応力は、完成した容器の機械的性能を改善する。低ＨＳＩＴエチレン系ポリマーは、外層を弱める温度未満の温度でシールされる。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、ＬＬＤＰＥ、ＯＰＥＴ、ＯＰＰ（配向ポリプロピレン）、ＢＯＰＰ、およびポリアミドから選択される材料を含有する少なくとも１つの層を有する、共押出および／もしくは積層５層、または共押出（もしくは積層）７層フィルムである。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、ＯＰＥＴまたはＯＰＰを含有する少なくとも１つの層を有する共押出および／もしくは積層５層、または共押出（もしくは積層）７層フィルムである。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、ポリアミドを含有する少なくとも１つの層を有する共押出（もしくは積層）５層、または共押出（もしくは積層）７層フィルムである。

ある実施形態では、可撓性多層フィルムは、エチレン系ポリマー、または直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマー、または９０℃～１０６℃のＴｍを有する、エチレンと、１－ブテン、１－ヘキセン、もしくは１－オクテンなどのアルファ－オレフィンモノマーとの、シングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーから構成されたシール層を有する７層の共押出（もしくは積層）フィルムである。外層は、１７０℃～２７０℃のＴｍを有するポリアミドである。フィルムは、４０℃～２００℃のΔＴｍを有する。フィルムは、シール層のエチレン系ポリマーとは異なる、第２のエチレン系ポリマーから構成された内層（第１の内層）を有する。フィルムは、外層のポリアミドと同一またはそれとは異なる、ポリアミドから構成された内層（第２の内層）を有する。７層のフィルムは、１００マイクロメートル～２５０マイクロメートルの厚さを有する。

図５は、図１の底部シール領域３３（領域５）および前面パネル２６ａの拡大図を示す。それぞれのガセットパネル１８、２０の折り畳み線６０および６２は、０ｍｍ、または０ｍｍ超、または０．５ｍｍ、または１．０ｍｍ、または２．０ｍｍ、または３．０ｍｍ、または４．０ｍｍ、または５．０ｍｍから、１２．０ｍｍ、または６０．０ｍｍ超（例えば、より大きな容器の場合）までである距離Ｕによって分離される。ある実施形態では、距離Ｕは、０ｍｍ超～６．０ｍｍ未満である。図６は、頂点３５ａで線Ｂ（内縁２９ｂによって画定される）と交差する線Ａ（内縁２９ａによって画定される）を示す。ＢＤＩＳＰ３７ａは、遠位内部シール弧３９ａ上にある。頂点３５ａは、０ｍｍ超、または１．０ｍｍ、または２．０ｍｍ、または２．６ｍｍ、または３．０ｍｍ、または３．５ｍｍ、または３．９ｍｍから、４．０ｍｍ、または４．５ｍｍ、または５．０ｍｍ、または５．２ｍｍ、または５．５ｍｍ、または６．０ｍｍ、または６．５ｍｍ、または７．０ｍｍ、または７．５ｍｍ、または７．９ｍｍまでの長さを有する距離ＳだけＢＤＩＳＰ３７ａから分離される。

図５では、４つの周辺先細シール４０ａ～４０ｄが底部シール領域３３において集まる、オーバーシール６４が形成される。オーバーシール６４は、各パネルの一部分があらゆる他のパネルの一部分に熱シールされる、４枚重ねの部分６６を含む。各パネルは、４枚重ねの熱シールにおいて１枚重ねとなる。オーバーシール６４はまた、２つのパネル（前面パネル２２および後面パネル２４）がともにシールされる、２枚重ねの部分６８を含む。その結果、本明細書で使用する場合、「オーバーシール」は、その後の熱シール操作に供される（かつ少なくとも２つの熱シール操作にまとめて供される）周辺先細シール４０ａ～４０ｄが集まる領域である。オーバーシールは、周辺先細シール４０ａ～４０ｄに位置し、可撓性容器１０のチャンバに延在しない。

オーバーシール６４は、可撓性容器の底部区画におけるチャネル漏れを低減または排除する。図５は、オーバーシール６４の幾何学的形状を長方形として示す。オーバーシール６４が、円、半円、台形、正方形、およびアーチなどの非限定的な形状を含む他の幾何学的形状であるように構成され得ることが理解される。

ある実施形態では、頂点３５ａは、オーバーシール６４の上に位置する。頂点３５ａは、オーバーシール６４から分離され、それに接触しない。ＢＤＩＳＰ３７ａは、オーバーシール６４の上に位置する。ＢＤＩＳＰ３７ａは、オーバーシール６４から分離され、それに接触しない。

ある実施形態では、頂点３５ａは、ＢＤＩＳＰ３７ａとオーバーシール６４との間に位置し、オーバーシール６４は頂点３５ａに接触せず、オーバーシール６４はＢＤＩＳＰ３７ａに接触しない。

頂点３５ａとオーバーシール６４の上部縁との間の距離は、図５に示す距離Ｗとして定義される。ある実施形態では、距離Ｗは、０ｍｍ、または０ｍｍ超、または２．０ｍｍ、または４．０ｍｍから、６．０ｍｍ、または８．０ｍｍ、または１０．０ｍｍ、または１５．０ｍｍまでの長さを有する。

４つ以上のウェブを使用して容器を生産するとき、オーバーシール６４の部分６８は、４枚重ね、または６枚重ね、または８枚重ねの部分であってもよい。

ある実施形態では、可撓性容器１０は、９０％または９５％～１００％の垂直落下試験合格率を有する。垂直落下試験は、以下のように実施される。容器を、その通常の容量まで水道水で充填し、２５℃で少なくとも３時間調整し、その上部ハンドル１２から１．５ｍの高さ（容器の底または側面から地面まで）で直立位置に保持し、コンクリート平板床上に自由落下で放つ。落下直後にいかなる漏出が検出された場合も、試験を不合格として記録する。最低２０個の可撓性容器が、試験される。次いで、合格／不合格した容器の割合を計算する。

ある実施形態では、可撓性容器１０は、９０％または９５％～１００％の側面落下合格率を有する。この側面落下試験は、以下のように実施される。容器を、その通常の容量まで水道水で充填し、２５℃で少なくとも３時間調整し、その上部ハンドル１２から直立位置に保持する。可撓性容器を、その側面を下にして、１．５ｍの高さからコンクリート平板床上に自由落下で放つ。落下直後にいかなる漏出が検出された場合も、試験を不合格として記録する。最低２０個の可撓性容器が、試験される。次いで、合格／不合格した容器の割合を計算する。

ある実施形態では、可撓性容器１０は、パッケージを周囲温度の水で充填して平面上に７日間載置する、スタンドアップ試験に合格し、可撓性容器１０は、形状または位置を変えずに同じ位置にとどまらなければならない。

ある実施形態では、可撓性容器１０は、０．０５０リットル（Ｌ）、または０．１Ｌ、または０．１５Ｌ、または０．２Ｌ、または０．２５Ｌ、または０．５Ｌ、または０．７５Ｌ、または１．０Ｌ、または１．５Ｌ、または２．５Ｌ、または３Ｌ、または３．５Ｌ、または４．０Ｌ、または４．５Ｌ、または５．０Ｌから、６．０Ｌ、または７．０Ｌ、または８．０Ｌ、または９．０Ｌ、または１０．０Ｌ、または２０Ｌ、または３０Ｌまでの容積を有する。

可撓性容器１０は、内部に任意の数の流動性物質を保管するために使用され得る。具体的には、流動性食品が、可撓性容器１０内に保管され得る。一態様では、サラダドレッシング、ソース、乳製品、マヨネーズ、マスタード、ケチャップ、他の調味料などの流動性食品、水、ジュース、牛乳、炭酸飲料、ビール、またはワインなどの飲料、動物飼料、ペット飼料などの流動性食品が、可撓性容器１０の中に保管され得る。

可撓性容器１０は、油、塗料、グリース、化学薬品、液体中の固体の懸濁液、および固体粒子状物質（粉末、穀物、粒状固体）を含むがこれらに限定されない、他の流動性物質の保管に好適である。

可撓性容器１０は、より高い粘度を有し、排出するために容器に圧搾力を印加することを必要とする流動性物質の保管に好適である。そのような圧搾可能な流動性物質の非限定的な例としては、グリース、バター、マーガリン、石鹸、シャンプー、動物飼料、ソース、および乳幼児食品が挙げられる。

２．付属品
本可撓性容器は、可撓性容器１０のネック３０に挿入された付属品７０を含む。付属品７０は、１つ以上のポリマー材料から構成される。付属品７０の上部は、クロージャに取り付けるためのねじ山または他の好適な構造を含み得る。好適な付属品およびクロージャの非限定的な例としては、ねじ式キャップ、押し上げ蓋式キャップ、スナップキャップ、液体または飲料注出付属品（コックの栓または親指プランジャ）、Ｃｏｌｄｅｒ付属品コネクタ、開封明示付きスパウト、垂直ひねりキャップ、水平ひねりキャップ、無菌キャップ、バイトッププレス（ｖｉｔｏｐ ｐｒｅｓｓ）、プレスタップ、プッシュオンタップ、レバーキャップ、コンロ（ｃｏｎｒｏ）付属品コネクタ、ならびに他の種類の取り外し可能な（および任意選択で再閉鎖可能な）クロージャが挙げられる。クロージャおよび／または付属品７０は、ガスケットを含んでも含まなくてもよい。ある実施形態では、クロージャは、水密である。さらなる実施形態では、クロージャは、容器１０に気密シールを提供する。

付属品７０は、ネック３０を形成する多層フィルムに溶接されるか、またはそうでなければ熱シールされる。言い換えれば、付属品７０は、ネック３０に溶接される。熱シールは、ホットバー、インパルスシール、超音波、または場合によっては高周波（ＨＦ）シールによって行うことができる。

付属品７０は、ポリマー材料から作製される。好適なポリマー材料の非限定的な例としては、プロピレン系ポリマー、エチレン系ポリマー、ポリアミド（ナイロン６；ナイロン６，６；ナイロン６，６６；ナイロン６，１２；ナイロン１２など）、環状オレフィンコポリマー（ＣＯＣ）（ＴＯＰＡＳ（商標）またはＡＰＥＬ（商標）など）、ポリエステル（結晶性および非晶質）、コポリエステル樹脂（ＰＥＴＧなど）、セルロースエステル（ポリ乳酸（ＰＬＡ）など）、およびそれらの組み合わせが挙げられる

３．注出ポンプ
注出ポンプ１００は、付属品７０に取り付けられている。図３および３Ａは、注出ポンプの構成要素を示す。注出ポンプ１００は、アクチュエータ１１０およびクロージャ１１２を含む。ハウジング１１４の近接端は、クロージャ１１２の内部部分に取り付けられている。クロージャとハウジング１１４の近接端との間に挟まれているのは、クロージャとハウジングとの間の液密シールのためのガスケット１１５である。ハウジング１１４は、クロージャ１１２の下に延在する。浸漬チューブ１１６は、ハウジング１１４の遠位端に取り付けられている。ハウジング１１４は、ポンプ構成要素を所定の位置に保持する。ハウジング１１４はまた、可撓性容器の流体含有物を浸漬チューブ１１６からアクチュエータ１１０に送る移送チャンバである。アクチュエータ１１０は、人が押し下げて流体含有物を可撓性容器からポンプで出すものであり、流体含有物は最終的にアクチュエータ１１０から注出される。ハウジング１１４は、ポリプロピレンまたはＨＤＰＥなどの剛性ポリマー材料から作製される。

アクチュエータ１１０およびクロージャ１１２は各々、剛性ポリマー材料（ポリプロピレンまたはＨＤＰＥなど）または金属から作製されてもよい。クロージャ１１２は、注出ポンプ１００と付属品７０との間の取り付けを提供する。クロージャ１１２は、付属品７０への永続的な取り付けまたは解放可能な取り付けのための構造を含み得る。ある実施形態では、クロージャ１１２は、付属品７０に解放可能に取り付け可能である。クロージャ１１２の内面は、付属品７０の外面上のねじ山と作動可能に嵌合し、かつ噛み合うねじ山を含む。噛み合うねじ山によって、クロージャ１１２と付属品７０との間に解放可能な取り付けが提供される。

クロージャ１１２の外面は、把持を強化するためにテクスチャー加工され得る。クロージャ１１２は、第１の翼１１８および第２の翼１２０を含む。翼１１８、１２０は、クロージャ１１２の対向側面に存在し、翼は、線形に配置されている。ある実施形態では、クロージャ１１２および翼１１８、１２０は、一体型かつ単一構造であり、ポリプロピレンまたはＨＤＰＥなどの単一の剛性ポリマー材料から成形される。

ある実施形態では、一方または両方の翼１１８、１２０は、ヒンジを含む。ヒンジにより、各翼を引き込んで各翼の長さを短くし、伸長して各翼の長さを長くすることが可能になる。

ある実施形態では、各翼は指穴を含む。

図３Ａは、ハウジング１１４内に位置するポンプ構成要素を示す。ハウジング１１４は、含有物のポンピングを作動させるための構成要素、すなわち、ステム１２２、ピストン１２４、バネ１２６、およびボール１２８を保持する。注出ポンプ１００は、可撓性容器から浸漬チューブ１１６を通って、ハウジングを通って、そして最終的にはアクチュエータ１１０に対して、かつアクチュエータ１１０を通して、流体含有物を引き込む。浸漬チューブ１１６は、ポリマー材料から作製される。流体含有物の使用を最大化するために、可撓性容器１０が拡張構成にあるとき、浸漬チューブ１１６は、可撓性容器の底部まで延在する。

ある実施形態では、浸漬チューブ１１６は、エラストマー材料であるポリマー材料から構成される。エラストマー材料から構成された浸漬チューブ１１６は、可撓性容器１０をより積み重ね可能にするため有利である。エラストマー浸漬チューブにより、浸漬チューブが屈曲可能になり、それによって破裂の可能性が低減する。

アクチュエータ１１０は、開位置と閉位置との間で回転可能である。開位置では、アクチュエータ１１０が伸長して、注出ポンピング１１０の動作が可能になる（すなわち、アクチュエータ１１０のポンピング運動が可能になる）。図８Ｂおよび９は、開位置にあるアクチュエータ１１０を示す。閉位置では、アクチュエータ１１０は、引き込み（押し下げ）および回転（典型的には９０°回転）されて、アクチュエータ１１０を翼１１８、１２０と一直線に載置する。閉位置では、アクチュエータ１１０はロックされて引き込まれ、アクチュエータ１１０はポンピング動作を実行することができない。図３、６、および７は、閉位置にあるアクチュエータ１１０を示す。

開位置では、人がアクチュエータ１１０を押し下げると、ピストン１２４が移動してバネ１２６を圧縮し、上向きの空気圧が、ボール１２８を、内部の流体含有物とともに、浸漬チューブ１１６内に引き上げ、続いて、ハウジングチャンバ内に引き上げる。ユーザがアクチュエータ１１０を解放すると、バネ１２６はピストン１２４およびアクチュエータ１１０を伸長位置に戻し、ボール１２８は静止位置に戻され、ハウジングチャンバをシールし、流体含有物が可撓性容器に逆流するのを防止する。この初回サイクルは、「プライミング」と呼ばれる。ユーザがアクチュエータ１１０を再び押し下げると、既にハウジングチャンバ内にある流体含有物は、ステム１２２およびアクチュエータ１１０を通ってハウジングチャンバから引き出され、流体含有物は、注出ポンプ１００から注出される。

図２～３および図６に示すように、ハンドル１２の各脚１３、１５は、３つのパネル（前部パネル、後部パネル、および折り畳まれたガセットパネルの１つ）を含むか、またはそうでなければそれらから形成される。ハンドルの脚１３は、前面パネルの一部分、後面パネルの一部分、および折り畳まれた第１のガセットパネルの一部分から形成される。折り畳まれた第１のガセットパネルを図２に示す。脚１５は、前面パネルの一部分、後面パネルの一部分、および折り畳まれた第２のガセットパネルの一部分から形成される。折り畳まれた第２のガセットパネルを図２に示す。

図３、６、７、８Ａ、および８Ｂは、各脚１３、１５がそれぞれのタックポイント１３０ａ、１３０ｂを含むことを示す。本明細書で使用する場合、「タックポイント」は、４枚重ねのパネル（前面パネル（１枚重ね）、後面パネル（１枚重ね）、および１つの折り畳まれたガセットパネル（２枚重ね、図２参照））の間に構成された、またはそうでなければ載置された熱シール構造である。ガセットパネルの各それぞれの折り畳み区画に穴が存在する。ガセットパネルを折り畳んだ状態で、前面パネルシール層の一部分が後面パネルシール層の一部分に直接接触するように穴が整合される（「直接接触」という用語は、互いに触れる層の間に介在する構造がないことを意味する）。各タックポイントは、圧力および高温下での熱シール手順から形成され、タックポイントは、（ｉ）前面パネルが後面パネルに直接熱シールされている２枚重ねの熱シール構造（２枚重ね）、（ｉｉ）折り畳まれたガセットパネルで囲まれた２枚の熱シール構造の側面（ガセットパネルの穴に向かい合う）、および（ｉｉｉ）任意選択で、ガセットパネルの片方または両方の折り目のシール層の部分でさらに熱シールして、３枚重ね熱シール構造部分および／または４枚重ね熱シール構造部分を形成する、２枚重ねの熱シール構造の一部分を有する。

図３は、各タックポイント１３０ａ、１３０ｂの下で、各脚１３、１５が開放し、前脚部分と後脚部分とに分岐し、前脚部分／後脚部分が上方ハンドル部分１２ａから可撓性容器の先細移行区画ＩＩＩまで延在することを示す。前脚部分／後脚部分の分岐により、翼１１８、１２０を脚部分の間、および各それぞれのタックポイント１３０ａ、１３０ｂの下に挿入することが可能になる。翼１１８は、脚１３の前脚部分と後脚部分との間に挿入される。翼１２０は、脚１５の前脚部分と後脚部分との間に挿入される。脚１３の前脚部分と後脚部分との間に挿入されると、翼１１８は、タックポイント１３０ａに接触する。同様に、翼１２０が脚１５の前脚部分と後脚部分との間に挿入されると、翼１２０は、タックポイント１３０ｂに接触する。

図３、６、および７は、輸送構成における可撓性容器１０を示す。輸送構成では、
（ｉ）アクチュエータ１１０は、閉位置にあり、
（ｉｉ）翼１１８は、脚１３の前脚部分と後脚部分との間に位置し、翼１１８は、タックポイント１３０ａと接触しており、
（ｉｉｉ）翼１２０は、脚１５の前脚部分と後脚部分との間に位置し、翼１２０は、タックポイント１３０ｂと接触している。

輸送構成では、人（手２００）は、図７に示すように、翼１１８、１２０の下側を把持し、可撓性容器１０を持ち上げる。上向きの持ち上げ力は、翼１１８、１２０をそれぞれのタックポイント１３０ａ、１３０ｂと密接に接触させ、流体含有物の引力（図７の矢印２１０）により、翼１１８、１２０をそれぞれのタックポイント１３０ａ、１３０ｂの下側に衝突させる（以下「翼－タックポイント衝突」）。図７に示すように、輸送構成では、可撓性容器１０は、翼－タックポイント衝突によって支持され、本体４７は、翼－タックポイント衝突から自由に吊り下げられている。特定の理論にとらわれず、翼－タックポイント衝突により、充填された可撓性容器の付属品への負荷が低減され、代わりにハンドルを介して負荷が移送される。

可撓性容器１０は、注出構成を有する。注出構成では、
（ｉ）アクチュエータ１１０は、開位置にあり、
（ｉｉ）少なくとも１つの翼は、そのそれぞれの前脚部分と後脚部分との間から取り外されており、
（ｉｉｉ）少なくとも１つの翼は、そのそれぞれのタックポイントと接触していない。

図８Ａは、脚１５の前脚部分と後脚部分との間から翼１２０が取り外されていることを示す。脚１５の前脚部分と後脚部分との間から翼１２０を取り外すと、翼１２０はタックポイント１３０ｂと接触しなくなる。図８Ｂは、脚１３の前脚部分と後脚部分との間から翼１１８が取り外されていることを示す。脚１３の前脚部分と後脚部分との間から翼１１８を取り外すと、翼１１８はタックポイント１３０ａと接触しなくなる。この時点で、上方ハンドル部分１２ａは自由に引き離すことができ、図８Ｂの上矢印２１２が示すように、人がアクチュエータ１１０を開位置に移動させる（回転させる）ことが可能になる。

注出構成では、底端４６は、図９に示すように、支持面２１４上で可撓性容器１０を支持する。アクチュエータ１１０のいずれかの側面の翼１１８、１２０の線形配置によって、注出構成における注出ポンプ１００の片手操作が可能になる。図９は、注出ポンプ１００の片手操作を示し、手２００の親指がアクチュエータ１１０をポンプし、手２００の指が翼１１８、１２０の下側を把持して、アクチュエータ１１０から流体含有物（この例ではケチャップ）を注出する。その人の第２の手３００は、例えば、楽しむために美味しいホットドッグを準備するなど、他の活動のために自由である。このようにして、本可撓性容器１０は、有利には、可撓性容器の片手輸送を可能にし、また、注出ポンプ１００の片手操作も可能にする。

本可撓性容器は、本明細書に開示される２つ以上の実施形態を含んでもよい。

定義
本明細書に開示される数値範囲は、下限値および上限値からの、それらを含む全ての値を含む。明示的な値（例えば、１、または２、または３から、５、または６、または７まで）を含む範囲について、任意の２つの明示的な値の間のあらゆる下位範囲（例えば、１～２、２～６、５～７、３～７、５～６なども含まれる。

相反して、文脈から暗示的に、または当該技術分野において慣習的あると記載されない限り、全ての部およびパーセントは重量に基づくものであり、全ての試験方法は本開示の出願日現在のものである。

透明度は、ＡＳＴＭ－Ｄ１７４６に従って測定する。

本明細書で使用する場合、「組成物」という用語は、組成物を含む材料の混合物、ならびに組成物の材料から形成された反応生成物および分解生成物を指す。

用語の「～を含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」、「～を含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」、「～を有する（ｈａｖｉｎｇ）」、およびそれらの派生語は、それらが具体的に開示されているか否かにかかわらず、任意の追加の構成要素、ステップ、または手順の存在を除外することを意図するものではない。いかなる疑義も避けるために、用語「含む」の使用を通じて主張される全ての組成物は、矛盾する記載がない限り、任意の追加の添加剤、補助剤、またはポリマー化合物であるかにかかわらず化合物を含み得る。対照的に、「から本質的になる」という用語は、操作性に必須ではないものを除き、任意の以降の記述の範囲から任意の他の構成要素、ステップ、または手順を除外する。「からなる」という用語は、具体的に描写または列挙されていない任意の構成要素、ステップ、または手順を除外する。

密度は、ＡＳＴＭ Ｄ７９２に従って測定する。

本明細書で使用する場合、「エチレン系ポリマー」は、（重合性モノマーの総量に基づいて）５０モルパーセントを超える重合エチレンモノマーを含有し、任意選択で、少なくとも１つのコモノマーを含有し得るポリマーである。

ヘイズは、ＡＳＴＭ Ｄ１００３（方法Ｂ）に従って測定し、部品の厚さに注目する。

「熱シール開始温度」という用語は、有意な強度の密封を形成するために必要な最小密封温度であり、この場合には２ｌｂ／インチ（８．８Ｎ／２５．４ｍｍ）である。シールは、２．７バール（４０ｐｓｉ）のシールバー圧力で、０．５秒の滞留時間を有するＴｏｐｗａｖｅ ＨＴ試験機内で実行される。シールされた試験片をＩｎｓｔｒｏｎ Ｔｅｎｓｉｏｍｅｒで１０インチ／分（４．２ｍｍ／秒または２５０ｍｍ／分）で試験する。

メルトフローレート（ＭＦＲ）は、ＡＳＴＭ Ｄ１２３８、条件２８０℃／２．１６ｋｇ（ｇ／１０分）に従って測定する。

メルトインデックス（ＭＩ）は、ＡＳＴＭ Ｄ１２３８、条件１９０℃／２．１６ｋｇ（ｇ／１０分）に従って測定する。

本明細書で使用する場合、Ｔｍまたは融点（一般に、プロットされたＤＳＣ曲線の形状に関して融解ピークと呼ばれる）は、典型的には、米国特許第５，７８３，６３８号に記載されているとおり、ポリオレフィンの融点またはピークを測定するためのＤＳＣ（示差走査熱量測定）技術によって測定される。２つ以上のポリオレフィンを含む多くのブレンドが、１つを超える融点またはピークを有し、多くの個々のポリオレフィンが１つのみの融点またはピークを含むことに留意されたい。

本明細書で使用する場合、「オレフィン系ポリマー」は、（重合性モノマーの総量に基づいて）５０モルパーセントを超える重合オレフィンモノマーを含有し、任意選択で、少なくとも１つのコモノマーを含有し得るポリマーである。オレフィン系ポリマーの非限定的な例としては、エチレン系ポリマーおよびプロピレン系ポリマーが挙げられる。

「ポリマー」は、重合形態で、ポリマーを構成する複数の、および／または繰り返しの「単位」もしくは「マー単位」をもたらす、同一または異なる種類のモノマーを重合することにより調製される化合物である。したがって、ポリマーという一般的な用語は、ホモポリマーという用語を包含し、通常、１種類のモノマーのみから調製されたポリマーを指すのに用いられ、コポリマーという用語は、通常、少なくとも２種類のモノマーから調製されたポリマーを指すのに用いられる。また、例えばランダム、ブロックなどのすべての形態のコポリマーも包含する。「エチレン／α－オレフィンポリマー」および「プロピレン／α－オレフィンポリマー」という用語は、それぞれエチレンまたはプロピレンを重合させて調製した上述のコポリマーおよび１つ以上の追加の重合可能なα－オレフィンモノマーを示す。ポリマーは、多くの場合、特定のモノマーまたはモノマーの種類に「基づいて」、特定のモノマー含有量を「含む」など、１つ以上の特定のモノマー「から作られる」ものと言及されるが、この文脈では、「モノマー」という用語は、特定されたモノマーの重合残留物を指し、非重合種には言及していないことが理解されることに留意されたい。一般に、本明細書中のポリマーは、対応するモノマーの重合形態である「単位」に基づくものを指す。

「プロピレン系ポリマー」は、（重合可能なモノマーの総量に基づいて）５０モルパーセントを超える重合したプロピレンモノマーを含有するポリマーであり、任意選択で少なくとも１つのコモノマーを含有してもよい。

本開示は、本明細書に含まれる実施形態および例示に限定されず、実施形態の部分、および異なる実施形態の要素の組み合わせを含むそれらの実施形態の変更された形態を、以下の特許請求の範囲の範囲内に該当するものとして含むことが、具体的に意図されている。

Claims (6)

1. 可撓性容器であって、
   Ａ．４つのパネルであって、各パネルが、ポリマー材料を含む可撓性多層フィルムを含み、前記４つのパネルが、
   （ｉ）本体、
   （ｉｉ）ネック、および
   （ｉｉｉ）ハンドルであって、前記ハンドルが、上方ハンドル部分および対の離間した脚を有し、前記脚が、前記上方ハンドル部分から前記ネックの対向側面の前記本体まで延在する、ハンドル、を形成する、４つのパネルと、
   Ｂ．前記ネックにシールされた付属品と、
   Ｃ．前記付属品に取り付けられた注出ポンプと、を含む、可撓性容器。
2. 前記注出ポンプが、
   （ｉ）前記付属品に取り付けられたクロージャ、および
   （ｉｉ）前記クロージャの対向側面から延在する対の翼、を含む、請求項１に記載の可撓性容器。
3. 各ハンドル脚が、それぞれのタックポイントを含む、請求項２に記載の可撓性容器。
4. 各翼が、それぞれのタックポイントに接触する、請求項３に記載の可撓性容器。
5. 前記注出ポンプが、アクチュエータを含み、前記可撓性容器が、輸送構成を有し、前記輸送構成が、
   （ｉ）閉位置にある前記アクチュエータ、
   （ｉｉ）それぞれの脚の前脚部分と後脚部分の間に位置する各翼、および
   （ｉｉｉ）各翼がそれぞれのタックポイントに接触すること、を含む、請求項４に記載の可撓性容器。
6. 前記可撓性容器が、注出構成を有し、前記注出構成が、
   （ｉ）開位置にある前記アクチュエータ、
   （ｉｉ）少なくとも１つの翼がそのそれぞれの前脚部分と前記後脚部分の間から取り外されていること、および
   （ｉｉｉ）少なくとも１つの翼がそのそれぞれのタックポイントと接触していないこと、を含む、請求項５に記載の可撓性容器。

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