JP4629354B2 - 界面活性剤組成物 - Google Patents
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Description
しかしながら、高分子系増粘剤を用いると洗浄剤組成物の起泡力および低温安定性が低下することなどの問題点があった。また、無機塩または脂肪酸アルカノールアミド類は増粘できる界面活性剤の種類と濃度が限定されているという問題点、さらには脂肪酸アルカノールアミド類については分子中に窒素原子を有するため洗浄剤を長期間保存した場合に着色し易いという問題点があった。
また、スキンケア用化粧品、メイクアップ用化粧品および毛髪処理剤(ヘアーリンス、ヘアートリートメントなど)の香粧品組成物として使用される界面活性剤組成物には、上記の増粘技術とともに、保湿性および柔軟性などを向上させるためにグリセリン、スクワラン、コラーゲンおよびヒアルロン酸などの種々の保湿性向上剤が使われてきた。
しかしながら、従来の保湿性向上剤の保湿性は十分ではなく、特に保湿性と柔軟性とを併せ持つことは困難であった。
本発明の他の課題は、保湿性および柔軟性が良好な界面活性剤組成物、並びにそれを含有する香粧品組成物を提供することである。
本発明のさらに他の課題は、毛髪の風合いが重くならず不快感もない毛髪処理剤用の香粧品組成物を提供することである。
R1−CH(OH)−CH2−OH (1)
式中、R1は炭素数6〜18の脂肪族直鎖アルキル基を示す。
(B1)エーテルカルボン酸塩型アニオン性界面活性剤、アシルイセチオン酸塩型アニオン性界面活性剤およびスルホコハク酸塩型アニオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上のアニオン性界面活性剤
(B2)両性界面活性剤
(B3)ノニオン性界面活性剤
(B4)カチオン性界面活性剤
本発明の界面活性剤組成物は、エーテルカルボン酸塩型アニオン性界面活性剤、アシルイセチオン酸塩型アニオン性界面活性剤、スルホコハク酸塩型アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤またはカチオン性界面活性剤を主な界面活性剤として含んでいても適度な粘度を示し、かつ起泡性と低温安定性にも優れている。
本発明の液体洗浄剤組成物は、適度な粘度を示し、かつ起泡性、低温安定性、洗浄性にも優れている。
本発明の界面活性剤組成物は、保湿性および柔軟性が良好な香粧品組成物を製造することができる。
本発明の香粧品組成物は、毛髪の風合いが重くならず不快感もない毛髪処理剤が得られる。
(A)の具体例としては、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオールおよび1,2−オクタデカンジオールなどが挙げられる。
(B1)下記のアニオン性界面活性剤
(B11)エーテルカルボン酸塩型アニオン性界面活性剤:
例えば下記一般式(5)で示されるものが挙げられる。
R11O−(A1O)m−R12−COOM1/f (5)
R11は炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基または水酸基置換アルキル基であり、アルキル基としては直鎖もしくは分岐のオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基およびエイコシル基など、アルケニル基としてはウンデシレニル基、ドデセニル基、オレイル基など、水酸基置換アルキル基としては2−ヒドロキシドデシル基および1−ヒドロキシメチルウンデシル基などが挙げられ、これらの2種以上の併用でもよい。
R12は炭素数1〜4のアルキレン基(メチレン基、エチレン基およびブチレン基など)、A1は炭素数2〜4のアルキレン基、Mはf価のカチオン、mは0〜30の整数を示し、fは1〜3の整数を示す。f価のカチオンとしては、アルカリ金属カチオン(ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、リチウムカチオンなど)、アルカリ土類金属カチオン(マグネシウムカチオン、カルシウムカチオンなど)、アンモニウムカチオン、有機アミンカチオン(ジエチルアミンカチオン、トリエチルアミンカチオン等の炭素数1〜20のアルキル基を有するアミンカチオン及びモノエタノールアミンカチオン、モノプロパノールアミンカチオン、トリエタノールアミンカチオン等炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基を有するアミンカチオン)、および第四級アンモニウムカチオン(テトラメチルアンモニウムカチオン、テトラプロピルアンモニウムカチオン、トリメチルモノオクチルアンモニウムカチオン、トリエチルモノドデシルアンモニウムカチオン等炭素数1〜12のアルキル基を有する;4つのアルキル基は同一でも異なっていてもよいアルキルアンモニウムカチオン)などが挙げられる。
(B11)の具体例としては、炭素数8〜24の炭化水素系アルコールの(ポリ)アルキレン(アルキレン基の炭素数2〜4)オキシド付加物のカルボキシアルキル(アルキル基の炭素数1〜4)化物およびその塩であって、例えば(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜30)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜30)オレイルエーテル酢酸ナトリウム、および2−ヒドロキシト゛デシルオキシ酢酸ナトリウムなどが挙げられる。
(B12)アシルイセチオン酸塩型アニオン性界面活性剤:
炭素数10〜18のカルボン酸とイセチオン酸との縮合物であって、例えばヤシ油脂肪酸イセチオン酸ナトリウムなどが挙げられる。
(B13)スルホコハク酸塩型アニオン性界面活性剤:
アルキル(炭素数6〜18)スルホコハク酸エステル塩[ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸エステル一塩、およびモノ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸エステル二塩など]、並びに(ポリ)オキシエチレン(重合度1〜50)アルキル(炭素数8〜24)スルホコハク酸エステル塩[ジ−ポリオキシエチレン(重合度2〜20)ラウリルスルホコハク酸エステル一塩、およびモノ−ポリオキシエチレン(重合度2〜20)ラウリルスルホコハク酸エステル二塩など]
(B11)である。(B11)は、カルボキシル基とエーテル基を1分子中に有する構造であるため、特に(A)との組み合わせによる増粘効果が発揮されやすい。
(B21)ベタイン型両性界面活性剤:
下記一般式(6)で示されるものが挙げられる。
(B21)の具体例としては、
(B211)アルキルベタイン(例えばヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、デシルジヒドロキシプロピルアミノ酢酸ベタインなど);
(B212)脂肪酸アミドプロピルベタイン(例えばヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなど);およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
フランス特許第1,427,133号明細書および米国特許第4,331,447号明細書に記載のものが挙げられる。
(B23)としては下記一般式(7)で示される化合物が挙げられる。
R14NH(CH2)pCOO−M+ (7)
式中、R14は炭素数8〜22のアルキル基、M+は1価カチオン、pは1〜5の整数である。
(B23)の具体例としては、例えばオクチルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ヤシ油アルキルアミノプロピオン酸ナトリウム、ミリスチルアミノプロピオン酸ナトリウム、パルミチルアミノプロピオン酸ナトリウム、ステアリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノ酢酸ナトリウムおよびラウリルアミノ酪酸ナトリウムなどが挙げられる。
例えば、2−[N,N−ジ(アルキルベンジル)−N−メチルアンモニウム]−エチルサルフェートおよび米国特許第2,699,991号明細書に記載のものが挙げられる。
(B25)スルホン酸塩型両面界面活性剤;
例えば、N−ステアリルタウリンナトリウム、N−ラウリルタウリンナトリウムおよびフランス特許第1,427,133号明細書および米国特許第4,331,447号明細書に記載のものが挙げられる。
脂肪族系アルコール(炭素数8〜24)アルキレンオキサイド(炭素数2〜8)付加物(重合度=1〜100)、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8、重合度=1〜100)高級脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[モノステアリン酸ポリエチレングリコール(重合度=20)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(重合度=30)等]、多価(2価〜10価またはそれ以上)アルコール脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノラウリン酸ソルビタン等]、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8,重合度=1〜100)多価(2価〜10価またはそれ以上)アルコール高級脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[モノラウリン酸ポリオキシエチレン(重合度=10)ソルビタン、ポリオキシエチレン(重合度=50)ジオレイン酸メチルグルコシド等]、脂肪酸アルカノールアミド[1:1型ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、1:1型ラウリン酸ジエタノールアミド等]、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8、重合度=1〜100)アルキル(炭素数1〜22)フェニルエーテル、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8、重合度=1〜100)アルキル(炭素数8〜24)アミノエーテルおよびアルキル(炭素数8〜24)ジアルキル(炭素数1〜6)アミンオキシド[ラウリルジメチルアミンオキシド等]等が挙げられる。
(B41)下記一般式(2)で示される第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤;
R2〜R5のうち、好ましいのは炭素数10〜26のアルキル基であり、特に好ましいのはR2〜R5のうちの1個のみが炭素数10〜26のアルキル基である。
炭素数10〜26のアルキル基には直鎖アルキル基と分岐アルキル基が含まれる。
直鎖アルキル基としてはn−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基、n−ヘンエイコシル基、n−ドコシル基、n−トリコシル基、n−テトラコシル基、n−ペンタコシル基およびn−ヘキサコシル基などがあげられる。
分岐アルキル基の分岐の位置はα〜ωまでのいずれの位置でもよく、分岐の数も1〜12個のいずれでもよい。分岐アルキル基としてはイソデシル基、イソウンデシル基、イソドデシル基、イソトリデシル基、イソテトラデシル基、イソペンタデシル基、イソヘキサデシル基、イソヘプタデシル基、イソオクタデシル基、イソノナデシル基、イソエイコシル基、イソドコシル基、イソヘキサコシル基、およびオレフィン(炭素数3〜4:プロピレン、ブテン)のオリゴマー由来の合成アルコールの残基などが挙げられる。
また、直鎖アルキル基と分岐アルキル基の混合物としてはオキソアルコールの残基などが挙げられる
炭素数10〜26のアルキル基のうち好ましいのは炭素数16〜26のアルキル基であり、さらに好ましいのは直鎖アルキル基、特にn−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基およびn−ヘキサコシル基である。炭素数が10未満または炭素数が26を超えると、界面活性剤組成物を使用した毛髪処理剤の風合いの軽さ、及び帯電防止効果が十分に発揮できない。
炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基およびプロピル基が、また炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基およびヒドロキシプロピル基があげられる。これらのうち好ましいのは、炭素数1〜2のアルキル基であり、特に好ましいのはメチル基である。
モノアルキル硫酸エステルとしては炭素数1〜10の飽和モノアルキル硫酸エステル等があげられ、具体的にはモノメチル硫酸エステル、モノエチル硫酸エステル、モノプロピル硫酸エステル、モノブチル硫酸エステル等があげられ、好ましくはモノメチル硫酸エステル、モノエチル硫酸エステルがあげられる。
超強酸は、100%硫酸より強い酸強度を有する酸(「超強酸・超強塩基」田部浩三、野依良治著、講談社サイエンティフィック刊、p1参照)であり、Hammettの酸度関数(H0)が100%硫酸の−11.93以下のものであり、プロトン酸、およびプロトン酸/ルイス酸の組み合わせからなる酸が挙げられる。プロトン酸の具体例としては、トリフルオロメタンスルホン酸(H0=−14.10)、ペンタフルオロエタンスルホン酸(H0=−14.00)などが挙げられる。プロトン酸/ルイス酸の組み合わせに用いられるプロトン酸としては、ハロゲン化水素(フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素など)が挙げられ、ルイス酸としては三フッ化硼素、五フッ化リン、五フッ化アンチモン、五フッ化砒素、五フッ化タウリンなどが挙げられる。プロトン酸/ルイス酸の組み合わせは任意であるが、組み合わせて得られる超強酸の具体例としては、四フッ化硼素酸、六フッ化リン酸、塩化フッ化硼素酸、六フッ化アンチモン酸、六フッ化砒酸、六フッ化タウリンなどが挙げられる。
(B42)の具体例としては、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルトリメチルアンモニウム塩、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルトリメチルアンモニウム塩、およびその他に特開昭62−77309号公報記載のものなどが挙げられる。
(B43)アミン塩型カチオン性界面活性剤;
ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド乳酸塩、ジラウリルアミン塩酸塩、オレイルアミン乳酸塩および特公昭57−39678号公報に記載のもの等が挙げられる。
(B4)のうち好ましいのは(B41)または(B42)、およびこれらの併用である。
また、界面活性剤組成物が香粧品組成物(例えばヘアーリンスなど)の成分として用いられる場合は、(B1)と(B2)の併用、(B1)のうちの1種または2種以上の併用、および(B4)、特に(B41)のうちの1種または2種以上の併用が好ましい。
本発明の界面活性剤組成物における(B)のうちの、(B1)/(B2)/(B3)/(B4)の重量割合は、洗浄剤組成物として用いられる場合は、通常50〜100/0〜30/0〜30/0〜20、好ましくは60〜100/0〜25/0〜25/0〜5であり、
香粧品用組成物として用いられる場合は、通常0〜50/0〜50/0〜30/0〜100であり、好ましくは0〜30/0〜40/0〜30/10〜100である。
基剤として使用される場合における(A)のうちの好ましいものおよび(B41)のうちの好ましいものは前述と同様である。
(A)と(B41)からなる界面活性剤組成物における(A)の含量は好ましくは10〜70%(以下において、特に限定しない限り%は重量%を表す)、さらに好ましくは25〜60%、(B41)の含量は好ましくは30〜90%、さらに好ましくは40〜75%である。
(A)が10%以上であれば界面活性剤組成物を使用した香粧品組成物の保湿性と柔軟性がさらに発揮しやすく、一方、70%以下であれば香粧品組成物が油っぽくなりにくい。(B41)が30%以上であれば界面活性剤組成物を用いた香粧品組成物の帯電防止能が高く、例えば毛髪処理剤とした場合に髪のまとまりの点で十分であり、90%以下であれば融点が低くなり、製造がし易くなる。
R15−O−R16 (7)
式中、R15およびR16のうちの少なくとも1個が炭素数8〜20の直鎖ヒドロキシアルキルまたは分岐ヒドロキシアルキル基であり、残りの基は炭素数1〜26のアルキル基、炭素数1〜7もしくは21〜26のヒドロキシアルキル基またはベンジル基である。
直鎖ヒドロキシアルキルまたは分岐ヒドロキシアルキル基としてはそれぞれ前述の(A)から1個の水酸基を除いた残基[例えば、2−ヒドロキシオクチル基、2−ヒドロキシデシル基、1−ヒドロキシメチルヘプチル基、および1−ヒドロキシメチルノニル基などが挙げられる。
エーテル(E)の具体例としては、2−ヒドロキシドデシルオクタデシルエーテル、2−ヒドロキシドデシルテトラデシルエーテルなどが挙げられる。
また、(A)/(B41)/(E)の含有量比率は、好ましくは10〜70/30〜90/0〜20、さらに好ましくは20〜60/40〜79/0.01〜10である。
(i):(A)、(B41)および必要により(E)をそれぞれ配合する方法、並びに
(ii):(A)の存在下に、下記一般式(4)で示される3級アミン(b41)と4級化剤を反応させて得る方法、が挙げられる。
(b41)の例としては、n−オクタデシルジメチルアミン、n−エイコシルジメチルアミンおよびn−ドコシルジメチルアミンなどが挙げられる。
4級化剤としては、炭素数1〜3のアルキルハライド、ベンジルハライドおよびジアルキル硫酸エステルが挙げられる。
反応中の好ましい温度は、反応開始時は80〜125℃、さらに好ましくは100〜122℃で、反応系内の流動性向上の観点から、反応終了時は120〜155℃、さらに好ましくは120〜145℃である。
また、反応温度を120〜155℃にする時間は少なくとも15分間以上、さらに好ましくは30分間〜4時間であり、4時間以内であれば主生成物の分解が少ないので好ましい。4時間を超えた場合は、着色が激しく毛髪処理剤用の基剤としては使用できない点で好ましくない。
なお、必要により、(ii)の方法で製造した後、さらに(A)および/または(E)を添加してもよく、これらの添加量は上記の(A)、(B41)および(E)の割合の範囲内である。
また、粉末状の場合の重量平均粒子径は通常0.3〜10mm、好ましくは0.8〜8である。重量平均粒子径の測定方法は、特には限定されないが、第14改日本薬局方一般試験法「粉体粒度測定法」の第2法ふるい分け法等で測る方法が等があげられる。
また、香料、着色剤、防腐剤および紫外線吸収剤のそれぞれの添加量は、液体洗浄剤組成物中の水以外の成分の重量に基づいて、通常0〜3%、好ましくは0.01〜2%である。
また、これらの添加剤の合計添加量は、液体洗浄剤組成物中の水以外の成分の重量に基づいて、通常0〜23%、好ましくは0.01〜17%である。
また、本発明の液体洗浄剤組成物の好ましい粘度は用途および使用方法によって異なるが、例えばヘアーシャンプーの場合は、通常、25℃で300〜6,000mPa・s、好ましくは500〜3,000mPa・s特に好ましくは500〜2,000mP・s、とりわけ800〜2,000mP・sである。また、pHは特に限定されないが、人体に対する安全性の面から中性〜弱酸性(例えば、pH4〜9)が好ましい。
1,2−ドデカンジオール:1〜5%、
ポリオキシエチレン(重合度=3)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム:5〜25%、
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン:1〜5%、
ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム:0〜5%、
保湿剤(グリセリンなど):0〜5%、
コンディショニング剤(カチオン化セルロースなど):0〜1%、
乳濁剤(エチレングリコールジステアリン酸エステルなど):0〜2%、
金属イオン封鎖剤(EDTAなど):適量、
pH調整剤(クエン酸、トリエタノールアミンなど):適量、
紫外線吸収剤:適量、
防腐剤:適量、
精製水:残量。
(合計100%)
本発明における液体洗浄剤組成物のうち、ボディシャンプーの組成割合の代表例を以下に挙げる。
1,2−ドデカンジオール:1〜5%
アルキルヒドロキシエーテルカルボン酸ナトリウム:1〜3%、
ラウリルグルタミン酸トリエタノールアミン:3〜8%、
ラウロイルメチルタウリンナトリウム:1〜5%、
ラウリン酸トリエタノールアミン:5〜10%、
ミリスチン酸トリエタノールアミン:5〜10%、
ラウリルイミダゾリニウムベタイン:3〜8%、
保湿剤(グリセリンなど):0〜5%、
乳濁剤(エチレングリコールジステアリン酸エステルなど):0〜3%、
pH調整剤(クエン酸、トリエタノールアミンなど):適量、
防腐剤:適量、
精製水:残量。
(合計100%)
本発明の香粧品組成物において、(A)と(B41)を必須成分として含有する界面活性剤組成物を基剤として使用する場合は、これらの界面活性剤組成物を基剤として、さらに添加剤としての保湿剤、コンディショニング剤、キレート剤、炭素数1〜6の低級アルコール類、パール化剤、香料、着色剤、防腐剤および水からなる群から選ばれる1種以上を配合してもよい。また、さらに紫外線吸収剤、タンパク質、タンパク質加水分解物、セラミド類、擬似セラミド類、18−メチルエイコサン等の直鎖状又は分枝状の炭素数16〜40の脂肪酸、ヒドロキシ酸、ビタミン類、パンテノール、植物性油、鉱物性油、合成油および抗フケ剤からなる群から選ばれる1種以上を含有しもよい。また、さらに必要により他の界面活性剤、例えば前述の(B1)〜(B3)、および(B4)のうちの(B41)以外のもの、から選ばれる1種以上、特に(B3)を添加してもよい。他の界面活性剤の添加量は、前述の第一発明における各界面活性剤の割合の範囲を超えない量である。
またその形態は、液体、ペースト、固体または粉末など特に限定されないが、液体およびペーストが使いやすく好ましい。
・1,2−ドデカンジオール 0.1〜10%
・第4級アンモニウム塩(B41)0.1〜10%
・油分(シリコーン等) 0.1〜20%
・保湿剤(アルコール類) 0.03〜15%
・香料 0.01〜5%
・色素 0.01〜5%
・防腐剤 0.01〜5%
・水 10〜80%
(合計100%)
以下、実施例を以て本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。以下、部は重量部を、%は重量%を意味する。
表2に示す各原料を表2に示す重量部撹拌混合して実施例1〜6のヘアーシャンプーを製造した。ただし表中(Aa)、(Ab)、(B11a)、(B12a)、(B13a)、(B212a)、(B3a)は下記の界面活性剤を表す。
(Aa):1,2−ドデカンジオール
(Ab):1,2−テトラデカンジオール
(B11a):ポリオキシエチレン(重合度=3)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム
(B12a):ヤシ油脂肪酸イセイチオン酸ナトリウム
(B13a):モノ−ポリオキシエチレン(重合度=2)ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム
(B212a):ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン
(B3a):ポリオキシエチレン(重合度=9)ラウリルエーテル
表3に示す各原料を表3に示す重量部撹拌混合して比較例1〜6のヘアーシャンプーを製造した。ただし、表中(Da)、(Db)、(Dc)は下記の増粘剤を表す。
(Da):ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド
(Db):ポリオキシエチレン(重合度=60)セトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル
(Dc):ポリオキシエチレン(重合度=120)ジオレイン酸メチルグルコシド
<粘度>
各ヘアーシャンプーをそれぞれ25℃の恒温水槽で温調後、B型粘度計を用いて粘度(mPa・s)を測定した。
<起泡性>
CaO換算15ppmの硬水を用いて各ヘアーシャンプーの0.1%水溶液200mLを調製し、25℃にてジューサーミキサー(東芝製MX−390GX)で30秒間撹拌した後停止し、直後の泡高さ(mm)から起泡性を評価した。
<外観>
各ヘアーシャンプーの製造直後の25℃での外観を肉眼で観察し、次の基準で評価した。
評価基準
○; 透明液状
△; 若干濁りがある、または若干分離傾向
×; 著しく濁りがある、または分離
<低温安定性>
各ヘアーシャンプーを5℃で1週間静置した後の外観を肉眼で観察し、次の基準で評価した。
評価基準
○; 透明液状
△; 若干濁りがある、または若干分離傾向
×; 著しく濁りがある、または分離
1Lガラス製耐圧反応装置に表5記載の部数の(A)および(b41)を仕込み、60℃で気相部を窒素に置換した後、撹拌下110℃にて表5記載の部数の4級化剤を4時間かけて滴下し、かつ反応温度を130℃まで4時間かけて上げた。同温度で2時間撹拌した後に、過剰の4級化剤を減圧下に除去し、さらに140℃に温度を上げて1時間反応した後、取り出した。冷却した後、粉砕機にて粉砕し、実施例および比較例の界面活性剤組成物を得た。
得られた界面活性剤組成物の組成、融点および重量平均粒子径を表5に示す。
(Aa):1,2−ドデカンジオール
(Ab):1,2−テトラデカンジオール
18AL:n−オクタデシルアルコール
22AL:n−ドコシルアルコール
18MA:n−オクタデシルジメチルアミン
22MA:n−ドコシルジメチルアミン
MC:メチルクロライド
DMS:ジメチル硫酸
18TACl:n−オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド
22TACl:n−ドコシルトリメチルアンモニウムクロライド
22TAS:n−ドコシルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート
D12E:ジ2−ヒドロキシドデシルエーテル
D14E:ジ2−ヒドロキシテトラデシルエーテル
12/18E:2−ヒドロキシドデシル−n−オクタデシルエーテル
12/22E:2−ヒドロキシドデシル−n−ドコシルエーテル
14/18E:2−ヒドロキシテトラデシル−n−オクタデシルエーテル
D22E:ジn−ドコシルエーテル
D18E:ジn−オクタデシルエーテル
上記の界面活性剤組成物を用いてヘアーリンスを作製し、評価した。
評価用ヘアーリンスの調整:上記の界面活性剤組成物を、(B41)に換算して3重量%となるように水で稀釈し、評価用のヘアーリンスとした。評価試験法は次の通りである。
官能評価:パネラー10人がヘアーリンスを実使用試験して、ヘアーリンス使用中の感触、使用後のまとまり感、仕上がり感について下記の判定基準で評価した。
○、△および×の評価を与えたパネラーの人数を表6に示す。
判定基準
使用中の感触:
指と毛髪の間の抵抗感を感じないと判断 : ○
指と毛髪の間の抵抗感を若干感じる判断 : △
指と毛髪の間の抵抗感を感じると判断 : ×
使用後のまとまり感:
使用後まとまり感を感じると判断 : ○
使用後あまりまとまり感を感じないと判断 : △
使用後まとまり感を感じないと判断 : ×
仕上り感:
仕上りの重さを感じないと判断 : ○
仕上りの重さを若干感じると判断 : △
仕上りの重さを感じると判断 : ×
Claims (6)
- 一般式(1)で示される1,2−アルカンジオール(A)並びに下記(B1)および(B2) からなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤(B)を含有する界面活性剤組成物。
R1−CH(OH)−CH2−OH (1)
[式中、R1は炭素数10〜12の脂肪族直鎖アルキル基を示す。]
(B1)エーテルカルボン酸塩型アニオン性界面活性剤、アシルイセチオン酸塩型アニオン性界面活性剤およびスルホコハク酸塩型アニオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上のアニオン性界面活性剤
(B2)両性界面活性剤
- (B1)がエーテルカルボン酸塩型アニオン性界面活性剤である請求項1記載の界面活性剤組成物。
- (B2)がアミドベタイン型両性界面活性剤である請求項1または2記載の界面活性剤組成物。
- 重量比(A)/(B)が、1〜70/30〜99である請求項1〜3のいずれか記載の界面活性剤組成物。
- 請求項1〜4のいずれか記載の界面活性剤組成物を含有する液体洗浄剤組成物。
- 請求項1〜4のいずれか記載の界面活性剤組成物を含有する香粧品組成物であって、香粧品が、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック、マスク、保湿用ジェル、ファンデーション、口紅、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、眉墨およびネールトリートメントからなる群から選ばれる1種である香粧品組成物。
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