JP4629266B2 - 椅子における背凭れ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子における背凭れ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
背凭れの上端が肩の高さにまで及ぶいわゆるハイバック型式の椅子は知られている。ハイバック型式の背凭れでは、通常の高さの背凭れの上に、上部背凭れを背杆に連結して設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような構造の背凭れでは、上部背凭れに加わる外力がそのまま背杆に伝わり、基台に対する背杆の取付部やリクライニング機構等にモーメントの大きい力が加わることとなり、取付部やリクライニング機構に無理がかかって破損や故障等の原因となっている。
【0004】
本発明は、上述の問題点に鑑み、椅子におけるハイバック式背凭れの上部背凭れに加わる外力を吸収して、外力が直接的には背杆に伝わらないようにして、もって基台に対する背杆の取付部やリクライニング機構に無理な力が及ばないようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 椅子における背凭れ本体の上方に、上部背凭れを、起立位置から後傾位置までほぼ左右方向を向く軸線まわりに回動可能として装着するとともに、起立位置に向けて常時付勢する付勢手段を設けた椅子における背凭れ構造において、背凭れ本体の上端および上部背凭れの下端に、後方に向かって延出するフランジを設け、かつ前記上部背凭れが後傾位置のとき、上部背凭れのフランジの中央部が背凭れ本体のフランジの中央部と当接して、それ以上の後方への回動が阻止されるようにする
【0006】
(2) 上記(1)項において、背凭れ本体と上部背凭れとを、ほぼ上下方向を向く左右1対の板ばねにより連結する。
【0007】
(3) 上記(2)項において、左右の板ばねが左右方向を向くほぼ同一平面内に位置するように、各板ばねの上部及び下部を、上部背凭れ及び背凭れ本体に保持させる。
【0008】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、背凭れ本体の上端部及び上部背凭れの下端部を、中央部が両側部に対して後方に凹入する平面視弧状に湾曲させ、かつ上部背凭れの回動中心を、側面視において、上部背凭れの両側部と中央部との中間位置に配設する。
【0009】
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、上部背凭れが起立位置のとき、その両側部の下端が背凭れ本体の両側部の上端と当接して、それ以上の前方への回動が阻止されるようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態を備える椅子の斜視図で、図2には、そのハイバック式の背凭れ(1)を、表皮材(2)の一部を破断して示している。
【0011】
背凭れ(1)は、左右の背杆(3)(図1参照)と一体化されている背凭れ本体(4)と、その上部に取り付けられる上部背凭れ(5)とからなっている。背凭れ本体(4)及び上部背凭れ(5)は、いずれも合成樹脂材料による一体成型品である。
【0012】
図2及び図3に示すように、背凭れ本体(4)は、左右両端部に形成され背杆(3)を収容する断面三角形の両側部フレーム(4a)とこれら両側部フレーム(4a)(4a)間に形成され、かつ中央部が後方に凹入する平面視弧状の肉薄の背板部(4b)とからなり、背板部(4b)は、弾性を持たせるための、多角形状の打ち抜き孔(6)と、側部(4a)に近い位置で上下方向に走るスリット(7)とを有している。
【0013】
背凭れ本体(4)の上端には、その背板部(4b)の全幅にわたって、後方に延出するほぼ水平の狭い幅のフランジ(8)が形成されている。
【0014】
上部背凭れ(5)は、断面三角形の両側部フレーム(5a)とこれら両側部フレーム(5a)(5a)間に形成され、かつ中央部が後方に向かって凹入する平面視弧状の肉薄の上部背板部(5b)とからなり、この実施形態の場合、上部背板部(5b)には、その弾性を増すための打ち抜き孔などは設けられていない。両側部フレーム(5a)の下端には、図3に破線により示すストッパとなる下向きの突部(9)が設けられている。
上部背凭れ(5)の上部背板部(5b)の下端には、その全幅にわたって、後方に向かって延出するほぼ水平の狭い幅のフランジ(10)が形成されている。
【0015】
図2に明示してあるように、上部背凭れ(5)における上部背板部(5b)の下端部前面及び背凭れ本体(4)における背板部(4b)の上端部前面には、上下に対向する1対の板ばね取付枠(11)(12)が形成されている。これらの板ばね取付枠(11)(12)には、上下方向を向く左右1対の板ばね(13)の上端部及び下端部がそれぞれはめ込まれ、ボルト(14)により固定されている。左右1対の板ばね(13)は、左右方向を向くほぼ同一平面内に位置し、かつ上部背凭れ(5)の回動中心を、側面視において上部背凭れ(5)の両側部前端と中央部後端との間の中間位置、好ましくは中央位置に定めている。
【0016】
図4に示すように、板ばね(13)は、上部背凭れ(5)と背凭れ本体(4)とを連結するとともに、上部背凭れ(5)を、その両側部下端の突部(9)が背凭れ本体(4)の両側部上端に当接する起立位置に位置するように付勢している。
この当接関係があるので、上部背凭れ(5)を後方から押しても、上部背凭れ(5)は、それ以上の前方への回動が阻止される。
【0017】
図5に示すように、上部背凭れ(5)の上部に、矢印のような前方から後方へ向く外力が加わると、1対の板ばね(13)が撓んで、突部(9)が背凭れ本体(4)の上端から離れ、上部背凭れ(5)が、ほぼ左右方向を向く軸線まわりに後方へ回動して、両フランジ(8)(10)の中央部の後端同士が当接する後傾位置に達し、そこで停止させられる。この当接関係があるので、上部背凭れ(5)をそれ以上前方から押しても、上部背凭れ(5)は、それ以上の後方への回動が阻止される。すなわち、フランジ(8)(10)同士の当接により、板ばね(13)には無理な力が加わることがなく、力は、背凭れ本体(4)側すなわち背杆(3)へと伝達される。
【0018】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、上部背凭れを、起立位置から後傾位置に回動可能としたので、上部背凭れに加わる外力は、この回動により一旦緩衝されて、背凭れ本体側すなわち背杆へと伝達される。従って、ハイバック式の背凭れにおいて、背凭れ上端に加わる外力が大きなモーメントをもって背杆の取付部やリクライニング機構等に直接作用するのを防止でき、同取付部やリクライニング機構等の破損や故障を未然に防止することができる。
【0019】
また、上部背凭れが後傾位置に達したときのための特別なストッパを設ける必要がなく、構造を簡素化することができる。
さらに、後傾位置のときの上部背凭れの支持を強固なものとすることができる。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、上部背凭れの背凭れ本体への取付けと付勢とを同時に果たすことができるとともに、構造をきわめて簡素化することができる。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、上部背凭れの回動動作を、局所に無理な力がかかることなく、確実なものとすることができる。
【0022】
請求項4記載の発明によれば、座者の背になじむ形状に凹入した上部背凭れの前後方向の中間位置に、回動中心を定めたので、その起立時の中央部後端と背凭れ本体の上端との開き、及び後傾時の両側部と背凭れ本体の上端との開きを可及的に小とすることができ、それらの開きが大となることによる体裁の悪化を防止することができる。
【0023】
請求項5記載の発明によれば、上部背凭れが起立位置に達したときのための特別なストッパを設ける必要がなく、構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を備えるハイバック型式の椅子の斜視図である。
【図2】 同じく、背凭れの上部の表皮材を切り欠いて示す背凭れの斜視図である。
【図3】 同じく、背凭れにおける背凭れ本体の上部と上部背凭れとを示す分解斜視図である。
【図4】 同じく、起立時における上部背凭れと背凭れ本体の上部との中央縦断側面図である。
【図5】 同じく、後傾時における上部背凭れと背凭れ本体の一部との中央縦断側面図である。
【符号の説明】
(1)背凭れ
(2)表皮材
(3)背杆
(4)背凭れ本体
(4a)側部フレーム
(4b)背板部
(5)上部背凭れ
(5a)側部フレーム
(5b)上部背板部
(6)打ち抜き孔
(7)スリット
(8)フランジ
(9)突部
(10)フランジ
(11)(12)板ばね取付枠
(13)板ばね(付勢手段)
(14)ボルト

Claims (5)

  1. 椅子における背凭れ本体の上方に、上部背凭れを、起立位置から後傾位置までほぼ左右方向を向く軸線まわりに回動可能として装着するとともに、起立位置に向けて常時付勢する付勢手段を設けた椅子における背凭れ構造において、
    背凭れ本体の上端および上部背凭れの下端に、後方に向かって延出するフランジを設け、かつ前記上部背凭れが後傾位置のとき、上部背凭れのフランジの中央部が背凭れ本体のフランジの中央部と当接して、それ以上の後方への回動が阻止されるようにしたことを特徴とする椅子における背凭れ構造。
  2. 背凭れ本体と上部背凭れとを、ほぼ上下方向を向く左右1対の板ばねにより連結した請求項1記載の椅子における背凭れ構造。
  3. 左右の板ばねが左右方向を向くほぼ同一平面内に位置するように、各板ばねの上部及び下部を、上部背凭れ及び背凭れ本体に保持させた請求項2記載の椅子における背凭れ構造。
  4. 背凭れ本体の上端部及び上部背凭れの下端部を、中央部が両側部に対して後方に凹入する平面視弧状に湾曲させ、かつ上部背凭れの回動中心を、側面視において、上部背凭れの両側部と中央部との中間位置に配設した請求項1〜3のいずれかに記載の椅子における背凭れ構造。
  5. 上部背凭れが起立位置のとき、その両側部の下端が背凭れ本体の両側部の上端と当接して、それ以上の前方への回動が阻止されるようにした請求項1〜4のいずれかに記載の椅子における背凭れ構造。
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