JP4628945B2 - レイヤ2ネットワーク - Google Patents

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本発明は、レイヤ2ネットワークにおける障害経路切替えに関するものである。
複数のレイヤ2スイッチから構成されるレイヤ2ネットワークにおいて、経路冗長性を持たせるためにメッシュ状やリング状のネットワークが用いられるのが一般的であるが、ネットワーク内にループがあると中継フレームが無限周回するため、ループを防ぐための制御用プロトコルが多数提案されている。
なかでも、IEEE802.1D(非特許文献1)で規定されるスパニングツリープロトコル(STP)は最も普及しているレイヤ2ネットワーク制御用プロトコルである。STPでは、BPDU(Bridge Protocol Data Unit)と呼ばれる制御フレームを定期的に送信することと、各スイッチにおけるフレーム中継最大遅延時間とネットワークの最大直径(任意の2点間のレイヤ2スイッチ最大数)を規定し、タイマをベースとした状態遷移を行なうことで、各レイヤ2スイッチの状態を同期させている。
IEEE 802.1D,1998Edition,
STPでは、与えられたパラメータにより状態遷移タイマ時間が計算される。例えば、IEEE802.1D標準の規定値ではBPDU送信周期は2秒、フレーム中継最大遅延時間は1秒、ネットワーク最大直径は7であり、これらのパラメータから計算されるネットワーク障害発生から経路切替までの時間は45〜50秒を要することとなる。また、これらのパラメータ値はある程度変更可能であるものの、標準で規定された範囲内では切り替え時間は10秒以上となる。さらに、ネットワーク最大直径は7に固定されている。そのため、レイヤ2スイッチをリング状に構成する場合でも7台を超えてリングを構成することができない。例え、最大直径を大きな値としても、障害経路切替時間はさらに大きな値となる。
このように、STPでは、ネットワーク障害発生時の経路切替時間が長いことと、リングネットワークを構成する際のレイヤ2スイッチ接続台数に制限があることが問題となっていた。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、冗長構成を取るレイヤ2ネットワークにおいて、ネットワーク障害発生時の経路切替時間を短縮するとともにリングネットワーク構成時のレイヤ2スイッチ接続台数を拡大することができるレイヤ2ネットワークを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、マスタ装置および複数のスレーブ装置によってマスタ装置が一方の端局となるように縦列接続の論理的なグループを構成したレイヤ2ネットワークにおいて、マスタ装置は、定期的に管理フレームを送信し、各スレーブ装置は該管理フレームを受信すると前記グループに属するポートを、管理フレームは送受信するが管理フレーム以外のフレームを送受信しない状態であるブロッキング状態を解除するとともに該管理フレームをグループに沿って中継し、前記グループの端点のスレーブ装置は前記管理フレームを受信すると、該管理フレームに応答する応答管理フレームを折り返して送信し、各スレーブ装置が該応答管理フレームを前記グループに沿って中継し、マスタ装置は、前記端点のスレーブ装置からの応答管理フレームを受信すると、前記端点のスレーブ装置への前記グループ以外の経路ポートである特定のポートを前記ブロッキング状態とすることを特徴とする。また、本発明では、スレーブ装置は、前記グループに属するポートに障害を検出すると、該障害検出ポートをブロッキング状態とするとともに、マスタ装置が送信する管理フレームに応答して障害応答管理フレームを折り返して送信し、スレーブ装置は、前記障害応答管理フレームを受信すると、この障害応答管理フレームをグループに沿って中継し、マスタ装置は前記障害応答管理フレームを受信すると、前記特定ポートを中継状態として前記端局のスレーブ装置への経路を生成するとともに、管理フレームにブロッキング解除抑止指示を含めてスレーブ装置に送信することを特徴とする。
この発明によれば、障害経路切替時間は管理フレームの送信周期に依存することとなるが、管理フレーム送信周期を短くすることで、高速に障害経路切替を行なうことが可能となる。さらに、STPではネットワークの最大直径を考慮したタイマで状態遷移を行なうために最大直径が制限されていたのに対し、本発明では、障害状態のポートを持つスレーブ装置がブロッキング解除指示を格納した障害応答管理フレームを送信することでブロッキング状態の遷移を行なうため、最大直径の制約が不要となり、多数の装置でリングネットワークを構成することが可能となる。
以下に、本発明にかかるレイヤ2ネットワークの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、複数のネットワーク構成装置を接続して構成されるリング型ネットワークの正常時の状態を示すものである。図1において、ネットワーク構成装置の一つであるマスタ装置10と、同ネットワーク構成装置の一つである複数のスレーブ装置11〜15は、リング状に接続されたリングネットワークを構成している。グループ100はこれらのネットワーク構成装置上に論理的に構成されたグループであり、複数のネットワーク構成装置を縦列接続することによって構成されている。管理フレーム101はマスタ装置10の送信するフレームであり、応答管理フレーム102は端局のスレーブ装置15が管理フレーム101の受信に応答して送信するフレームである。グループ100の一方の端局であるマスタ装置10は、ポート20を介して他方の端局であるスレーブ装置15と接続している。端末301はスレーブ装置11に接続し、端末302はスレーブ装置14に接続している。
図1において、グループ100はあらかじめ管理者により定義されたもので、各ネットワーク構成装置においてグループに属するポートを個別に定義する。このポート定義は、グループメンバポートとして管理してもよいし、IEEE802.1Qによって規定されるバーチャルLAN(VLAN)として定義してもよい。本実施例では、VLANを使用した例について説明する。
マスタ装置10、スレーブ装置11、12、13、14、15をこの順に縦列に接続し、これらの間でグループ100に相当する制御用VLANが定義されているものとする。マスタ装置10において、制御用VLANはスレーブ装置11と接続するポートにのみ定義され、スレーブ装置15においては、スレーブ装置14と接続するポートにのみ定義され、スレーブ装置11、12、13、14においては、隣接するマスタ装置またはスレーブ装置と接続する2ポートに制御用VLANが定義されている。
グループ100の両端に位置するマスタ装置10とスレーブ装置15を接続することで、リングネットワークが構成されている。データ中継用のVLANは制御用VLANとは別に、全ネットワーク構成装置にわたり定義されているものとする。
つぎに、図1に示すリング型ネットワークの正常時の動作について説明する。マスタ装置10は、図2に示すような管理フレーム101を定期的にグループ100に属するポートに送信している。図2に示すように、管理フレーム101は、IEEE802.1Qによって規定されたVLANタギングを利用した、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、TPID(Tag Protocol Identifier)、CFI/VID(Canonical Format Indicator/VLAN Identifier)、Lengthを含むフレームヘッダ部329、プロトコル種別330、フレーム種別331、ブロッキング解除指示332、アドレステーブルフラッシュ指示333の各フィールドを有し、フレーム種別331には、管理フレームを示す情報を格納する。
このような管理フレーム101はスレーブ装置11に到着し、スレーブ装置11は該管理フレーム101をグループ100すなわち制御用VLANに沿って中継するとともに、自装置でも受信する。その他のスレーブ装置12、13、14においても同様に管理フレーム101を中継してゆく。
グループ100が1ポートにのみ定義されることで自身をグループの端点と認識するスレーブ装置15は、管理フレーム101を受信すると、これに応答して、図3に示すような応答管理フレーム102を折り返して送信する。このように、管理フレーム101は、縦列接続されたグループ100の端局のスレーブ装置15で終端される。図3に示すように、応答管理フレーム102は、管理フレーム101と同様のフレームヘッダ部329、プロトコル種別330、フレーム種別334の各フィールドを有し、フレーム種別334には、応答管理フレームを示す情報を格納する。スレーブ装置14、13、12、11は管理フレーム101の場合と同様に、応答管理フレーム102を中継してゆく。
マスタ装置10は端局のスレーブ装置15からの応答管理フレーム102を受信すると、グループ100上に障害箇所がないものと判定し、端局のスレーブ装置15と接続するためのポート20をブロッキング状態とするとともに、送信する管理フレーム内のブロッキング解除指示332を有効(オン)にする(図2参照)。ブロッキング状態とは、管理フレーム101の送受信を行なうが、それ以外のフレームの送受信を行なわないポート状態である。応答管理フレーム102も、マスタ装置10で終端される。
管理フレーム101内のブロッキング解除指示332がオンである場合、管理フレーム101を受信した各スレーブ装置11〜15は、ブロッキング状態のポートがあれば、該ポートのブロッキング状態を解除して中継状態とし、管理フレーム101以外のフレームも送受信を可能とする。管理フレーム101は、前述と同様にして、スレーブ装置11、12、13、14で中継され、スレーブ装置15に到達する。スレーブ装置15は、管理フレーム101を受信すると、前述と同様にして、応答管理フレーム102を折り返して送信する。この応答管理フレームは、スレーブ装置14、13、12、11で中継され、マスタ装置10で受信される。
このように、リングネットワーク上でマスタ装置10がブロッキングポートを持ち、その他のリング上のポートが中継状態となるため、任意の二点間の経路が一意となり、ループすることなく通信が可能となる。
図1の例では、端末301と端末302間の通信は、データ中継用VLAN上でスレーブ装置11、12、13、14を経由して行なわれる。また、ブロードキャストフレームなどのフラッディングフレームはブロッキング状態であるマスタ装置10のポート20で廃棄されるため、ループが生じることはない。
次に、ネットワーク障害が発生した場合について説明する。図4は、図1に示すリング型ネットワークの障害時の状態を示すものである。図4においては、スレーブ装置12のポート21と、スレーブ装置13のポート22を接続するリンク上の障害箇所40で障害が発生していることを示している。障害応答管理フレーム103は、リンク障害を検出したスレーブ装置(この場合スレーブ装置12)が管理フレーム101を受信すると、マスタ装置に対し送信するフレームである。
つぎに、図4を用いてリング型ネットワークの障害発生時の動作について説明する。スレーブ装置12のポート21とスレーブ装置13のポート22を接続するリンク上の障害箇所40でリンクが切断されたとき、スレーブ装置12、13はそれぞれリンク障害を検出する。
スレーブ装置12では、マスタ装置10の送信した管理フレーム101を受信したとき、グループ100に相当する制御用VLANが定義されているポート21が障害状態ならば、この障害検出ポート21をブロッキング状態にするとともに、マスタ装置10に向けて、図5に示すような障害応答管理フレーム103を折り返して送信する。図5に示すように、障害応答管理フレーム103は、管理フレーム101と同様のフレームヘッダ部329、プロトコル種別330、フレーム種別335、ブロッキング解除指示332の各フィールドを有し、フレーム種別335には、障害応答管理フレームを示す情報を格納する。障害応答管理フレーム103内のブロッキング解除指示332を有効(オン)として、マスタ装置10に向けて送信される。また、リンク障害を検出したスレーブ装置13も、グループ100に属する障害ポート22をブロッキング状態とする。
スレーブ装置11では、障害応答管理フレーム103をマスタ装置10に中継するとともに、障害応答管理フレーム103を受信する。スレーブ装置11では、障害応答管理フレーム103内のブロッキング解除指示332が有効(オン)であるので、ブロッキング状態のポートがあれば中継状態に遷移させる。一方、マスタ装置10は、ブロッキング解除指示が有効である障害応答管理フレーム103を受信すると、グループ100上に障害箇所があるものと判定し、ポート20のブロッキング状態を解除するとともに、つぎのサイクルで送信する管理フレーム101内のブロッキング解除指示332を無効(オフ)にする。なお、この場合は、ブロッキング解除指示フィールド332を無効にするようにしたが、ブロッキング解除抑止を指示する別のフィールドを設け、このブロッキング解除抑止指示フィールドを有効状態にするようにしてもよい。
このブロッキング解除指示332が無効(オフ)である管理フレーム101は、スレーブ装置11によって中継されて、スレーブ装置12で受信される。スレーブ装置12では、この管理フレーム101を受信すると、障害ポート21のブロッキング状態を維持するとともに、前記同様、ブロッキング解除指示332が有効(オン)である障害応答管理フレーム103をマスタ装置10に送信する。このような動作が、障害が回復するまで繰り返される。
このように、ネットワーク上に障害が発生した場合には、グループ上の障害を検出したマスタ装置10がブロッキング状態にあったポート20を中継状態に遷移させることで代替経路の提供が可能となる。また、障害状態でフレーム送受信不能のポート(ブロッキングポート)を持つネットワーク構成装置がブロッキング解除指示を格納した障害応答管理フレーム103を送信することで、グループ100内でフレーム中継不能なポートが確実に存在することとなり、ループを防ぐことが可能となる。
図4の例では、端末301と端末302間のデータ通信は、データ中継用VLAN上で、代替経路、すなわちスレーブ装置11、マスタ装置10、スレーブ装置15、スレーブ装置14を経由して行なわれる。
つぎに、図6を用いてリング型ネットワークの障害回復時の動作について説明する。障害箇所40のリンク障害が回復すると、スレーブ装置12、13はそれぞれリンク障害回復を検出する。
スレーブ装置12、13では、リンク障害回復を検出しても、ポート21,22のブロッキング状態を維持する。しかし、リンク障害が回復しているので、マスタ装置10からの管理フレーム101は、スレーブ装置12、ポート21、22を介してスレーブ装置13まで中継される。その後、管理フレーム101はスレーブ装置13、14を中継され、スレーブ装置15に受信される。したがって、スレーブ装置15は応答管理フレーム102を折り返して送信する。応答管理フレーム102はグループ100に沿って中継され、マスタ装置10に到着する。
マスタ装置10では、応答管理フレーム102を受信することでグループ100上に障害箇所がないものと判定し、中継状態であったポート20をブロッキング状態とするとともに、ブロッキング解除指示332を有効(オン)とした管理フレーム101をつぎのサイクルに送信する。スレーブ装置12、13では、ブロッキング解除指示332が有効(オン)である管理フレーム101を受信すると、ブロッキング状態にあったポート21、22を中継状態に遷移させる。これにより、ネットワークは、図1と同様な通常状態に復帰する。したがって、この後は、端末301と端末302間の通信は、データ中継用VLAN上でスレーブ装置11、12、13、14を経由して行なわれる。
実施の形態1においては、障害経路切替時間は管理フレーム101の送信周期に依存することとなるが、管理フレーム送信周期を短くすることで、高速に障害経路切替を行なうことが可能となる。さらに、STPではネットワークの最大直径を考慮したタイマで状態遷移を行なうために最大直径が制限されていたのに対し、実施の形態1では、障害状態のポートを持つネットワーク構成装置がブロッキング解除指示を格納した障害応答管理フレーム103を送信することでブロッキング状態の遷移を行なうため、最大直径の制約が不要となり、多数の装置でリングネットワークを構成することが可能となる。
なお、上記実施の形態1では、障害を検出したスレーブ装置12は、マスタ装置10から定期的に送信される管理フレーム101に応答してブロッキング解除指示332を有効とした障害応答管理フレームをマスタ装置10に送信し、マスタ装置10はこの障害応答管理フレームを契機としてポート20を中継状態とする経路切替を行うようにしたが、障害を検出したスレーブ装置が障害検出を契機として、マスタ装置に対して管理フレーム送信要求メッセージフレームを送信し、マスタ装置が該管理フレーム送信要求メッセージフレームを受信すると直ちに経路切替えを行うようにして、障害による経路切替を高速化してもよい。
また、各ネットワーク構成装置がアドレス学習機能を持ち、中継するフレームの送信元アドレスと受信ポートの関連付けを学習する場合は、障害を検出したスレーブ装置12および13が、アドレス学習テーブルのエントリの削除を促すメッセージフレームを非障害ポートから送信し、該フレームを受信した各ネットワーク構成装置装置がアドレス学習テーブルのエントリの削除を行うことで、経路切替を高速化してもよい。また、各ネットワーク構成装置がアドレス学習機能を持ち、中継するフレームの送信元アドレスと受信ポートの関連付けを学習する場合は、障害回復により中継状態からブロッキング状態に遷移したマスタ装置10が、図2に示すように、アドレス学習テーブルのエントリの削除を促すアドレステーブルフラッシュ指示333を管理フレーム101に格納して送信し、該管理フレーム101を受信した各ネットワーク構成装置がアドレス学習テーブルをフラッシュ(エントリの削除)することで、経路切替を高速化してもよい。
また、ネットワーク障害回復を検出したスレーブ装置12、13では、障害発生から一定時間経過するまでの間はポートの障害状態を維持するようにすれば、ネットワーク経路の多頻度の切り替わりや、管理フレームの行き違いによるネットワーク構成装置間の状態不整合を防ぎ、ネットワークを安定化させることが可能となる。
ところで、マスタ装置10やスレーブ装置11〜15が管理系フレーム(管理フレーム101、応答管理フレーム102、障害応答管理フレーム103)を送信する際に、当該フレームは管理系フレームであって通常データフレームではないことを識別させる管理フレーム識別子を管理系フレームに格納し、各ネットワーク構成装置では管理系フレームを受信した際にまず管理フレーム識別子を判定し、管理フレーム識別子が検出された場合は、該フレームを優先中継するようにしてもよい。なお、この管理フレーム識別子は、管理フレーム101、応答管理フレーム102、障害応答管理フレーム103におけるフレーム種別335とは別のフィールドとして、各管理系フレームに挿入される。すなわち、管理フレーム識別子は、MACフレームのアドレス部に格納してもよいし、VLANタグのVIDとして格納してもよいし、さらに、特定のVLANの特定の宛先アドレス、というように複数のフィールドを組み合わせて表してもよい。
図7は、管理フレーム識別子による経路切替を行うことが可能なネットワーク構成装置200の内部構成図の一例である。図7に示すように、ネットワーク構成装置200は、管理フレーム識別子検査部201、202と、管理フレーム優先中継パス203、204と、管理フレーム優先バッファ205、206と、グループ100の定義されたポートに対応するインタフェース部211、212と、その他のインタフェース部213と、スイッチLSIなどのハードウェアで構成される中継機能部241と、装置全体の管理や管理系フレームの処理を行なう制御処理部242とを備えている。221、222、223は他の装置と接続するリンクである。
一般的なレイヤ2スイッチは、ハードウェアによる中継機能部241とソフトウェアによる制御処理部242を持ち、中継フレームはハードウェアによる高速な中継が行なわれる。しかし、この場合は、管理フレームを中継機能部241を経由させたときに他の中継フレームと競合して管理フレームが廃棄されることが考えられる。図7のネットワーク構成装置200では、このような一般的なレイヤ2スイッチに対し、管理フレーム識別子検査部201、202と、管理フレーム優先中継パス203、204と、管理フレーム優先バッファ205、206とを追加している。
図7におけるネットワーク構成装置200を図1のスレーブ装置11に適用した場合について説明する。スレーブ装置11すなわちネットワーク構成装置200は、グループ100の制御用VLANを定義し、インタフェース部211および212のポートを該VLANのメンバポートとして定義している。
ネットワーク構成装置200はグループ100の定義されたインタフェース部211からフレームを受信すると、管理フレーム識別子検査部201において、管理フレーム識別子の含まれる箇所を検査する。その結果、管理フレーム識別子が検出された場合は、該フレームを管理フレーム優先中継パス203を経由し、管理フレーム優先バッファ205に送る。同時に、管理フレーム識別子検査部201は該フレームをコピーし、中継機能部241へ送る。このフレームは中継機能部241を介して制御処理部242へ送られる。
管理フレーム優先バッファ205では、中継機能部241から送られた一般フレームに優先して管理フレームを出力し、もう一方の制御用VLAN定義ポートであるインタフェース部212に送る。インタフェース部212はリンク222へ該フレームを送信する。
リンク222から管理系フレームを受信した場合、この管理系フレームは、管理フレーム識別子検査部202、管理フレーム優先中継パス204、管理フレーム優先バッファ206を経由して、同様に優先中継される。
なお、管理フレーム識別子検査部201、202と管理フレーム優先中継パス203、204および管理フレーム優先バッファ205、206は、中継機能を実現するスイッチLSI等が優先制御機能を内蔵している場合はスイッチLSI内部の機能を用いて実現してもよい。
このように、図7に示すネットワーク構成装置を採用すれば、各装置で管理系フレームを優先中継させることで、管理系フレームを確実かつ迅速に伝達させることが可能となり、経路切替時間の短縮と、管理系フレームの行き違いや廃棄によるネットワーク構成装置間の状態不整合を防ぎ、ネットワークを安定化させることが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、正常状態からネットワーク障害が発生および回復した場合について説明したが、実施の形態2では、ネットワーク障害が発生した状態でネットワーク構成装置がそれぞれ起動した場合について説明する。
図8は、ネットワーク障害が発生した状態でネットワーク構成装置がそれぞれ起動してから一定時間を経過する前の状態を示すネットワーク構成図の一例である。図8において、ポート22、23はスレーブ装置13においてグループ100を定義したポートである。図9は、ネットワーク障害が発生した状態でネットワーク構成装置がそれぞれ起動してから一定時間を経過した後の状態を示すネットワーク構成図である。図9において、タイムアウトブロッキング解除通知フレーム104は、スレーブ装置13がポート23から送信するフレームである。
図8では、障害箇所40においてリンク障害が発生した状態で、マスタ装置10、スレーブ装置11、12、13、14、15がそれぞれ起動し、動作している状態を示している。ここで、各装置は装置起動時にポートをブロッキング状態として起動するものとする。マスタ装置10からの管理フレーム101を受信可能なスレーブ装置11および12は、リンク障害を検出しているスレーブ装置12の送信する障害応答管理フレーム103中のオンであるブロッキング解除指示332により、ブロッキング状態の各ポートを中継状態に遷移させ、一般中継データフレームが到達可能な状態となっているが、スレーブ装置13、14、15は管理フレーム101を受信できないため、ポートをブロッキング状態のままとしている。また、マスタ装置10は、オンであるブロッキング解除指示332を含む障害応答管理フレーム103により、ブロッキング状態にある各ポート(ポート20も含む)を中継状態に遷移させる。
実施の形態2では、各スレーブ装置11〜15は管理フレーム101の到着間隔を監視し、一定時間以上経過した場合はタイムアウトを検出する。図8において、スレーブ装置13はタイムアウトを検出した際に、グループ100に相当する制御用VLANを定義したポート22が障害状態にある場合は、他方のポート23からタイムアウトブロッキング解除通知フレーム104を送信する。スレーブ装置13は、タイムアウトを検出した後も、マスタ装置からの制御フレームを受信せず、ポート障害を検出した状態が続く間は、定期的に該タイムアウトブロッキング解除通知フレーム104を送信する。
タイムアウトブロッキング解除通知フレーム104はグループ100に相当する制御用VLANに沿って、グループ100の端点であるスレーブ装置15まで中継されるとともに、各スレーブ装置14,15で受信される。
一方、スレーブ装置14、15でも、管理フレーム101の未着により前述のタイムアウトを検出した状態となる。タイムアウトを検出した状態で、タイムアウトブロッキング解除通知フレーム104を受信した場合、スレーブ装置は、ブロッキング状態にあるポートを中継状態に遷移するよう動作する。したがって、ネットワーク全体では、図9のように障害検出箇所を除く全てのポートが中継状態となり、端末301と端末302間の通信は、スレーブ装置11、マスタ装置10、スレーブ装置15、14を経由して行なわれる。
次に、図10および図11に従って複数の障害箇所が同時期に回復した場合の動作について説明する。図10は、複数箇所でネットワーク障害が発生している状態を示している。図11は、複数箇所でネットワーク障害が回復した直後の状態を示している。
図10および図11において、障害箇所41はスレーブ装置14、15を接続するリンク上のリンク障害、ポート24、25はスレーブ装置14においてグループ100を定義したポート、タイムアウトブロッキング解除通知フレーム105は、スレーブ装置14が送信するフレームである。
図10において、障害箇所40および41でリンク障害が発生しており、スレーブ装置12、13、14、15はそれぞれリンク障害を検出している。またスレーブ装置13、14、15はマスタ装置からの管理フレーム101を受信できないため、タイムアウトを検出している。スレーブ装置13は、タイムアウト検出時にグループ100に相当する制御用VLANを定義したポート22が障害状態にあるため、他方のポート23からタイムアウトブロッキング解除通知フレーム104を送信する。また、スレーブ装置14も、タイムアウト検出時にグループ100に相当する制御用VLANを定義したポート25が障害状態にあるため、他方のポート24からタイムアウトブロッキング解除通知フレーム105を送信する。これらのフレームによりスレーブ装置13および14はそれぞれポート23、24を中継状態としている。なお、スレーブ装置15はタイムアウト検出時に制御用VLANを定義したポートが障害状態にあるが、制御用VLANがその他のポートに定義されていないため、タイムアウトブロッキング解除通知フレームは送信せず、ブロッキング状態にあった自装置のポート80を中継状態に遷移させるのみである。
いま、スレーブ装置13、14がほぼ同時にタイムアウトブロッキング解除通知フレームを送信し、それらのフレームが互いに受信されるまでの間に、障害箇所40および41の障害が回復したと仮定する。すると、図11に示すように、スレーブ装置13、14は互いの送信したタイムアウトブロッキング解除通知フレームを受信および中継し、ブロッキング状態のポートを中継状態に遷移させる。タイムアウトブロッキング解除通知フレーム104はスレーブ装置15に到達し、これによりスレーブ装置15の制御用VLANを定義したポートのブロッキングを解除して中継状態にする。
一方、図11に示すように、タイムアウトブロッキング解除通知フレーム105は、スレーブ装置12で受信される。スレーブ装置12では、タイムアウトブロッキング解除通知フレーム105を受信した際に、マスタ装置10からの管理フレーム101を定期的に受信しているため、タイムアウト状態にはない。そのため、スレーブ装置12は、タイムアウトブロッキング解除通知フレーム105を中継せず、廃棄するとともに、ブロッキング解除も行なわないように動作する。
このように実施の形態2では、上記のような稀なタイミングで複数箇所の障害が回復し、タイムアウトブロッキング解除通知フレームの行き違いが発生しても、タイムアウト未検出であるネットワーク構成装置が該タイムアウトブロッキング解除通知フレームを廃棄するよう動作することにより、リングネットワーク上の少なくとも1箇所をブロッキング状態に維持することが可能であるため、ループを生じることはない。
なお、図11の状態から、マスタ装置10からの管理フレーム101がグループ100に沿って中継され、グループ100の端点であるスレーブ装置15から折り返しの応答管理フレームが送信され、該応答管理フレームを受信したマスタ装置10がポート20をブロッキング状態に遷移し、以後の管理フレーム101にブロッキング解除指示332を格納し、該フレームを中継および受信したスレーブ装置12がブロッキング状態にあるポート21を中継状態に遷移させるため、その後、ネットワークは図1に示したものと同様な通常状態となる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、本発明にかかわるネットワーク構成装置によってのみ構成されたネットワークについて示したが、実施の形態3では、本発明にかかわるネットワーク構成装置と一般的なレイヤ2スイッチが混在するネットワークについて説明する。
図12は、上記混在ネットワークを示すものであり、スレーブ装置13とスレーブ装置15の間に、一般的なレイヤ2スイッチ34が介在している。図12において、ポート26はスレーブ装置15においてグループ100を定義するポート、状態確認フレーム111〜118は本発明にかかわるネットワーク構成装置が送信するフレーム、障害箇所42はスレーブ装置15とレイヤ2スイッチ34の間のリンク障害箇所である。
図13は、レイヤ3スイッチを含むリングネットワークを構成した場合のネットワーク構成図である。図13において、レイヤ3スイッチ30は、レイヤ3ネットワーク31を構成するレイヤ3スイッチであり、かつ、マスタ装置10およびスレーブ装置11〜17と共に、レイヤ2のリングネットワークを構成するものである。なお、一般的なレイヤ3スイッチは、レイヤ2スイッチ機能も有するため、レイヤ3スイッチ30は図13のリングネットワークではレイヤ2スイッチとして隣接のスレーブ装置13,14に接続している。
図12において、リング上に挿入したレイヤ2スイッチ34では、制御用VLANと同じVLANが定義されており、レイヤ2スイッチ34では前述した管理系フレームなどを該VLANに沿って単にハードウェア中継するのみである。一般的なレイヤ2スイッチ34を接続したことは、隣接するスレーブ装置13、15には予め設定されているものとする。
図12において、レイヤ2スイッチ34以外のネットワーク構成装置、すなわちマスタ装置10、スレーブ装置11〜13、15は、グループ定義された各ポートから、図14に示したような状態確認フレームを定期的に送信する。図12において、マスタ装置10は状態確認フレーム111を、スレーブ装置11は状態確認フレーム112および113を、スレーブ装置12は状態確認フレーム114および115を、スレーブ装置13は状態確認フレーム116および117を、スレーブ装置15は状態確認フレーム118を、それぞれ定期的に送信している。
状態確認フレームは、図14に示すように、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、TPID(Tag Protocol Identifier)、CFI/VID(Canonical Format Indicator/VLAN Identifier)、Lengthを含む、IEEE802.1Qによって規定されたVLANタギングを利用したフレームヘッダ部329、プロトコル種別330、フレーム種別338の各フィールドを有し、フレーム種別338には、状態確認フレームを示す情報が格納される。
レイヤ2スイッチ34以外のネットワーク構成装置は、ポート毎にタイマを持ち、状態確認フレームを受信するごとに該タイマのリセットを行ない、タイマが満了すると、該ポートの障害検出とみなす。
図12のように一般的なレイヤ2スイッチ34をリング上に挿入し、障害箇所42でリンク障害が発生した場合、障害箇所42とスレーブ装置13との間にはレイヤ2スイッチ34が介在しているので、スレーブ装置13では直接的にはリンク障害を検出できず、この結果、マスタ装置からの管理フレーム101に応答して先の図5に示した障害応答管理フレーム103をマスタ装置10に対し送信することはない。したがって、この段階では、マスタ装置10ではグループ100上の障害を検出できない。一方、スレーブ装置15では、ポート26のリンク障害を直接的に検出できるので、ポート26を前記と同様にしてブロッキング状態とする。
しかしその後、スレーブ装置13では、障害箇所42のためにスレーブ装置15からの状態確認フレーム118が到着せずにタイムアウトとなり、ポート23を論理的な障害状態として検出する。したがって、スレーブ装置13は、マスタ装置10からの管理フレーム101に対する、図5に示した障害応答管理フレーム103をマスタ装置10に向けて送信する。この障害応答管理フレーム103の受信により、マスタ装置10はグループ100上に障害箇所があるものと判定し、ポート20のブロッキング状態を解除するとともに、送信する管理フレーム101内のブロッキング解除指示332をオフとする。
また、スレーブ装置13は論理的な障害状態であるポート23へは状態確認フレーム117以外の制御フレームは送信しない。しかし、スレーブ装置13はポート23を論理的な障害状態とみなしつつ、該ポート23がレイヤ2スイッチが接続されたポートであれば、一般のデータフレームの中継は行なう。そのため、図12における端末301と端末302間の通信は、スレーブ装置11、12、13、レイヤ2スイッチ34を経由して行なわれる。したがって、障害箇所42を除いた全区間でネットワークが利用可能となる。
障害箇所42の障害が回復した場合は、状態確認フレーム117、118はスレーブ装置15、13にそれぞれ到着するため、各スレーブ装置13,15はタイムアウト状態を解除する。また、スレーブ装置13では管理フレームのポート23への中継を行なう。したがって、スレーブ装置15が管理フレーム101に応答して、図3に示した応答管理フレーム102を折り返して送信するようになる。この結果、マスタ装置10はポート20をブロッキング状態として、オンのブロッキング解除指示332を含む管理フレーム101を送信することになる。この管理フレーム101を受信したスレーブ装置15がブロッキング状態のポート26を中継状態に遷移させる。このようにして、ループを生じることなくネットワーク経路の切り替えが可能となる。
このように実施の形態3によれば、グループを定義したポートから定期的に状態確認フレームを送信するとともに、該ポートごとにタイマを持ち、状態確認フレームを受信するごとに該タイマのリセットを行ない、タイマが規定値に到達したことによりポートの障害検出とみなすようにしているので、一般のレイヤ2スイッチが混在するネットワークにおいても、ループを生じることなくネットワーク経路の切り替えが可能となり、柔軟なネットワーク構成が可能となる。例えば、図13に示したように、一般的なレイヤ3スイッチで2ポートに属するVLANを定義し、それら2ポートに、マスタ装置10、スレーブ装置11〜17をリング状に接続するなどのネットワーク構成を実現することができる。
なお、状態確認フレームの送受信を、図7に示した制御処理部242が行なうようにすれば、装置の故障などにより制御処理部242の機能が動作不能となった場合に、隣接する装置がタイムアウトを検出して故障装置とのリンクを障害状態とみなして動作するため、故障装置をネットワークから切り離し、ネットワークを安定化させるなどの効果が得られる。
実施の形態4.
実施の形態3では、一般的なレイヤ2スイッチ1台を含むネットワークについて説明したが、実施の形態4では、図15などを用いて一般的なレイヤ2スイッチを2台を含むネットワークについて説明する。図15は、一般的なレイヤ2スイッチを2台を含むネットワークを示すものである。図15において、レイヤ2スイッチ33、34はリングネットワークに連続して挿入されている一般的なレイヤ2スイッチであり、障害箇所43はレイヤ2スイッチ33と34との間のリンク障害箇所である。
図15において、リング上に挿入したレイヤ2スイッチ33、34では、先の実施の形態3と同様に、制御用VLANと同じVLANが定義されており、レイヤ2スイッチ33、34は、前述した管理系フレームなどを該VLANに沿って単にハードウェア中継するのみである。レイヤ2スイッチ33、34を接続したことは、隣接するスレーブ装置12、15には予め設定されているものとする。また、レイヤ2スイッチ33、34では、STPを動作させるものとする。
レイヤ2スイッチ33、34以外のネットワーク構成装置、すなわちマスタ装置10,スレーブ装置11,12、15は、グループ定義された各ポートから、定期的に、前述した状態確認フレームを送信する。図15において、マスタ装置10は状態確認フレーム111を、スレーブ装置11は状態確認フレーム112および113を、スレーブ装置12は状態確認フレーム114および115を、スレーブ装置15は状態確認フレーム118を、それぞれ定期的に送信している。先の実施の形態3と同様、レイヤ2スイッチ33、34以外の各ネットワーク構成装置では、ポート毎にタイマを持ち、状態確認フレームを受信するごとに該タイマのリセットを行ない、タイマが満了すると、該ポートの障害検出とみなす。
図15のように一般的なレイヤ2スイッチ33、34がリング上に連続して挿入され、それらの間の障害箇所43でリンク障害が発生した場合、スレーブ装置12および15ではリンク障害を直接的に検出することができない。
しかしその後、スレーブ装置12では、障害箇所43のためにスレーブ装置15からの状態確認フレーム118が到着せずにタイムアウトとなり、ポート21を論理的な障害状態として検出する。これによりスレーブ装置12は、マスタ装置10からの管理フレーム101に対する障害応答管理フレーム103を送信する。そのため、マスタ装置10はグループ100上に障害箇所があるものと判定し、ポート20のブロッキング状態を解除するとともに、送信する管理フレーム101内のブロッキング解除指示332をオフとする。
この場合、スレーブ装置12では、前記同様、論理的な障害状態であるポート21へは状態確認フレーム以外の制御フレームは送信しない。しかし、スレーブ装置12はポート21を論理的な障害状態とみなしつつ、該ポート21がレイヤ2スイッチが接続されたポートであれば、一般のデータフレームは中継を行なう。また、スレーブ装置15においても、ポート26を論理的な障害状態とみなしつつ、該ポートがレイヤ2スイッチが接続されたポートであれば、一般のデータフレームは中継を行なう。したがって、障害箇所43を除いた全区間でネットワークが利用可能となり、端末301と端末302間の通信も可能となる。
なお、レイヤ2スイッチ33および34はSTPを動作させているためそれぞれ、図16に示すような制御フレームであるBPDUを定期的に送信しているが、隣接するスレーブ装置12および15はBPDUを受信せず廃棄する。そのためレイヤ2スイッチ33および34はそれぞれがルートブリッジとして動作し、送信するBPDUのルートID(図16参照)には自装置のIDを格納している。
障害箇所43の障害が回復した場合は、レイヤ2スイッチ33および34は一方をルートブリッジとして選択し、送信するBPDUのルートIDが同一の値となる。図15においては、レイヤ2スイッチ34がルートブリッジに選択されたものとすると、レイヤ2スイッチ33の送信するBPDUのルートIDは、分断回復により変化することとなる。
スレーブ装置12では、受信するBPDUのルートIDが変化した場合は、その受信ポート21をブロッキング状態に遷移させる。また、該ポート21への管理フレームの中継を再開する。レイヤ2スイッチ33および34は、STPの遷移時間が経過すると、管理フレームの中継を開始する。したがって、マスタ装置10の送信する管理フレーム101はスレーブ装置15へ到達し、スレーブ装置15の送信する応答管理フレーム102によりマスタ装置10はポート20をブロッキング状態として、オンのブロッキング解除指示332を含む管理フレーム101を送信する。該管理フレーム101を受信したスレーブ装置12では、ブロッキング状態のポート21を中継状態に遷移させる。このようにして、ループを生じることなく、ネットワーク経路の切り替えが可能となる。
なお、BPDUのルートID変更によりブロッキング状態に遷移したスレーブ装置12のポート21は、BPDUに含まれるフォワードディレイ値(Forward Delay)321×2+状態確認フレームの未受信タイムアウト時間以上経過した場合は、ブロッキング状態を解除する。これにより、もしスレーブ装置15が故障等により非運用状態にある場合でも、レイヤ2スイッチ33および34への接続性を復旧させることが可能となる。
実施の形態4によれば、グループを定義したポートから定期的に状態確認フレームを送信するとともに、該ポートごとにタイマを持ち、状態確認フレームを受信するごとに該タイマのリセットを行ない、タイマが規定値に到達したことによりポートの障害検出とみなすことに加え、受信するBPDUのルートID変化を監視し、変化があった場合には該ポートをブロッキングすることと、その後一定時間にわたり状態確認フレームを受信しない場合はブロッキング解除するようにしているので、一般のレイヤ2スイッチが2台以上連続して含まれるネットワーク構成においても、ループを生じることなくネットワーク経路の切り替えが可能となり、柔軟なネットワーク構成が可能となる。
実施の形態5.
実施の形態5では、隣接するネットワーク構成装置間の状態確認の詳細について説明する。図17は、状態確認フレームの送受信に関するネットワーク構成装置の内部構成図の一例である。
図17において、ネットワーク構成装置90および91は、物理送信部93と物理受信部94を互いに接続し、双方向のリンクにより接続されている。状態確認フレーム処理部92は、状態確認フレーム97および98の送受信を行なうものである。ポート状態管理部95は、物理受信部94と状態確認フレーム処理部92の状態情報を取得してポート状態を管理し、状態確認フレーム処理部92と中継制御部96にポート状態情報を提供するものである。障害箇所49は、ネットワーク構成装置91の物理送信部93からネットワーク構成装置90の物理受信部を接続する片方向リンク上にある障害箇所であるとする。
図18は、実施の形態5で用いる状態確認フレームのフォーマットの一例を示した図である。図18において、状態確認フレームは、IEEE802.1Qによって規定されたVLANタギングを利用した前記と同様のフレームヘッダ部329、プロトコル種別330、フレーム種別338、自装置認識状態339の各フィールドを有し、フレーム種別338には、状態確認フレームを示す情報を格納する。また、自装置認識状態フィールド339には、フレームを送信するポートにおける自装置の認識状態を格納する。
次に動作について説明する。ネットワーク構成装置間を光ファイバで接続する場合などには、双方向のリンクを物理的な2本の物理リンクで構成する場合がある。一般的な光Ethernet(登録商標)において、双方向のリンクのうち、一方の物理リンクのみに障害が発生した場合、一方の装置でしか障害を検出することができず、一方向にデータは中継されるが、逆方向には中継されないという「片切れ」状態が起こりうる。「片切れ」状態では、プロトコル制御フレームなどが一方向にしか中継されないことにより、ネットワークの不安定化をもたらす原因となる。
しかし、図17に示す構成によれば、片方向のみ障害状態においても、双方の装置90、91で障害を検出し、当該リンクを使用しないようにすることが可能である。
図17のような構成において、障害箇所49で物理リンクに障害が発生しているものとする。ネットワーク構成装置90の物理受信部94ではリンク障害を検出し、ポート状態管理部95にリンク障害情報(Down)を通知する。ポート状態管理部95は、このDown情報を受け、該ポート(94)は「障害状態」であると判定し、状態確認フレーム処理部92および中継制御部96にDown情報を通知する。
中継制御部96は、通知されたDown情報により、該ポート(94)は障害状態であり利用不可であると判断し、該ポート(94)への中継フレームの廃棄や、先の実施の形態3,4におけるリンク障害検出時の動作を行なう。また、状態確認フレーム処理部92は通知されたDown情報により、送信する状態確認フレーム97の自装置認識状態フィールド339に、通知された「リンク障害状態」情報を格納する(図18参照)。
状態確認フレーム97は、正常な物理リンクを経由してネットワーク構成装置91の状態確認フレーム処理部92で受信される。ネットワーク構成装置91の状態確認フレーム処理部92は状態確認フレーム97の内容を精査し、自装置認識状態フィールド339に「リンク障害状態」情報が格納されていた場合は、ポート状態管理部95へリンク障害情報(Down)を通知する。ポート状態管理部95は、Down情報を受け、該ポート(93)は「障害状態」であると判定し、中継制御部96に通知する。このとき、ポート状態管理部95は、状態確認フレーム処理部92からのみ障害状態情報を通知されたのであれば、状態確認フレーム処理部92には障害状態情報を通知しない。
中継制御部96は、通知されたDown情報により、該ポート(93)は障害状態であり利用不可であると判断し、該ポートへの中継フレームの廃棄や、先の実施の形態3,4におけるリンク障害検出時の動作を行なう。
したがって、これらの装置90、91間のリンクは、片方向障害時であっても双方向障害時と同様に扱われ、「片切れ」状態となることがなくなる。
実施の形態5によれば、状態確認フレームに、フレームを送信するポートにおける自装置の認識状態を格納するとともに、受信した状態確認パケットに含まれる自装置認識状態がリンク障害状態のときに、該ポートの状態を障害状態とみなすようにしているので、片方向障害時でも「片切れ」状態を防ぐことが可能であり、ネットワークの安定化をもたらすことができる。
実施の形態6.
先の各実施の形態では、リング状に構成したネットワークの動作について説明したが、実施の形態6では、縦列接続のネットワークにおける動作について説明する。
図19は、上位レイヤ2ネットワークと支線レイヤ2ネットワークから構成されたネットワーク構成図の一例である。図19において、レイヤ2スイッチ36、37、38は、上位レイヤ2ネットワークを構成している。マスタ装置10、スレーブ装置11、スレーブ装置12は、レイヤ2スイッチ36および37の各1ポートとともに、支線レイヤ2ネットワークを構成している。
次に動作について説明する。図19において、レイヤ2スイッチ36、37、38は、所定の構成管理プロトコルにより冗長化され、かつループのないレイヤ2ネットワークを構成しているものとする。構成管理プロトコルとしては、STPのほか、IEEE802.17で規定されるRPR(Resilient Packet Ring)などが考えられるが、その他のプロトコルでも良い。
マスタ装置10、スレーブ装置11、12は、制御用VLANを定義し、マスタ装置10とスレーブ装置12では、スレーブ装置11との接続ポートにのみ制御用VLANを定義しているものとする。ネットワーク上に障害がない状態ならば、端局のマスタ装置10の送信する管理フレーム101に対して端局のスレーブ装置12が応答管理フレーム102を送信し、マスタ装置10がレイヤ2スイッチ36と接続するポートをブロッキング状態とすることで、ループを防止している。
スレーブ装置11とスレーブ装置12の間のリンクに障害が発生した場合を考えると、スレーブ装置11は障害応答管理フレーム103をマスタ装置10に送信し、マスタ装置10がこの障害応答管理フレーム103の受信によりレイヤ2スイッチ36と接続するポートをブロッキング解除する。これにより、経路切り替えが行なわれ、ネットワークの接続性が保たれる。
つぎに、スレーブ装置12とレイヤ2スイッチ37の間にリンク障害が発生した場合について説明する。スレーブ装置12では、レイヤ2スイッチ37と接続するポートを障害監視ポートとして予め設定しておき、この障害監視ポートに障害を検出した場合、スレーブ装置12は、マスタ装置10からの管理フレーム101に対する障害応答管理フレーム103を送信する。そのため、マスタ装置10はグループ100上に障害箇所があるものと判定し、レイヤ2スイッチ36と接続するポートをブロッキング解除するとともに、送信する管理フレーム101内のブロッキング解除指示332をオフとする。これにより、経路切り替えが行なわれ、ネットワークの接続性が保たれる。このように、スレーブ装置12とレイヤ2スイッチ37との間にリンクに障害が発生した場合でも、前述したスレーブ装置11とスレーブ装置12との間の接続障害が発生した場合と同様の経路切り替えが可能となる。
実施の形態6においては、ネットワーク構成装置を縦列に接続したグループ内において、ブロッキング状態または障害状態のポートが少なくとも1箇所存在するよう制御するため、上位レイヤ2ネットワークのレイヤ2スイッチ36および37は、支線ネットワークを通じて導通されることがなくなり(すなわち支線ネットワークを通じて経路設定が行われることがなくなり)、上位ネットワークと支線との間でループが生じることがない。また、本発明にかかわるネットワーク構成装置を用いることにより、上位レイヤ2ネットワークに対し、多数のネットワーク構成装置を冗長接続することが可能となり、信頼性のある大規模ネットワークを構築することが可能となる。
以上のように、本発明にかかるレイヤ2ネットワークは、マスタ装置および複数のスレーブ装置によってマスタ装置が一方の端局となるように縦列接続の論理的なグループを構成したレイヤ2ネットワークに有用である。
実施の形態1を適用する縦列接続ネットワークの通常時の状態を示す図である。 管理フレームのフォーマットの一例を示す図である。 応答管理フレームのフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態1を適用する縦列接続ネットワークのリンク障害時の状態を示す図である。 障害応答管理フレームのフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態1を適用する縦列接続ネットワークのリンク障害回復時の状態を示す図である。 管理フレーム識別子による経路切替を行うことが可能なネットワーク構成装置の内部構成図である。 ネットワーク障害が発生した状態でネットワーク構成装置がそれぞれ起動してから一定時間を経過する前の状態を示すネットワーク構成図である。 ネットワーク障害が発生した状態でネットワーク構成装置がそれぞれ起動してから一定時間を経過する後の状態を示すネットワーク構成図である。 複数箇所でネットワーク障害が発生している状態を示す図である。 複数箇所でネットワーク障害が回復した直後の状態を示す図である。 ネットワーク構成装置と一般的なレイヤ2スイッチが混在するネットワークを示す図である。 レイヤ3スイッチを含むリングネットワークを構成した場合のネットワーク構成図である。 状態確認フレームのフォーマットの一例を示す図である。 ネットワーク構成装置と一般的な2台のレイヤ2スイッチが混在するネットワークを示す図である。 BPDUのフォーマットの一例を示す図である。 状態確認フレームの送受信に関するネットワーク構成装置の内部構成図である。 状態確認フレームの他のフォーマットの一例を示した図である。 上位レイヤ2ネットワークと支線レイヤ2ネットワークから構成されたネットワーク構成図である。
符号の説明
10 マスタ装置
11〜17 スレーブ装置
30 レイヤ3スイッチ
31 レイヤ3ネットワーク
33,34,36〜38 レイヤ2スイッチ
40〜43,49 障害箇所
80 ポート
90,91 ネットワーク構成装置
92 状態確認フレーム処理部
93,94 物理送信部
95 ポート状態管理部
96 中継制御部
101 管理フレーム
102 応答管理フレーム
103 障害応答管理フレーム
104 タイムアウトブロッキング解除通知フレーム
105 タイムアウトブロッキング解除通知フレーム
111〜118 状態確認フレーム
200 ネットワーク構成装置
201 管理フレーム識別子検査部
202 管理フレーム識別子検査部
203 管理フレーム優先中継パス
204 管理フレーム優先中継パス
205 管理フレーム優先バッファ
206 管理フレーム優先バッファ
211〜213 インタフェース部
241 中継機能部
242 制御処理部
301 端末
302 端末

Claims (4)

  1. マスタ装置および複数のスレーブ装置をリング状に接続するとともに、マスタ装置が一方の端局となり、マスタ装置と一方側で隣接する端局のスレーブ装置が他方の端局となるようにマスタ装置および複数のスレーブ装置によって縦列接続の論理的なグループを構成し、マスタ装置は前記端局のスレーブ装置と接続する特定ポートには前記グループに属するポートを定義せず他方側で隣接するスレーブ装置と接続するポートには前記グループに属するポートを定義し、前記端局のスレーブ装置はマスタ装置と接続するポートには前記グループに属するポートを定義せず他方側で隣接するスレーブ装置と接続するポートには前記グループに属するポートを定義し、他のスレーブ装置は隣接するマスタ装置と接続するポートおよび隣接するスレーブ装置と接続するポートにそれぞれ前記グループに属するポートを定義したレイヤ2ネットワークにおいて、
    マスタ装置は、ブロッキング解除指示を含む管理フレームを定期的に送信し、各スレーブ装置は該管理フレームを受信すると前記グループに属するポートを、管理フレームは送受信するが管理フレーム以外のフレームを送受信しない状態であるブロッキング状態を解除して管理フレームおよび管理フレーム以外のフレームを送受信可能とするとともに該管理フレームをグループに沿って中継し、
    前記グループの端局のスレーブ装置は前記管理フレームを受信すると、該管理フレームに応答する応答管理フレームを折り返して送信し、各スレーブ装置が該応答管理フレームを前記グループに沿って中継し、
    マスタ装置は、前記端局のスレーブ装置からの応答管理フレームを受信すると、前記特定のポートを前記ブロッキング状態とし、
    さらに、
    前記スレーブ装置は、前記グループに属する自装置における端局のスレーブ装置側のポートに障害を検出すると、該障害検出ポートをブロッキング状態とするとともに、マスタ装置が送信する管理フレームに応答してブロッキング解除指示を含む障害応答管理フレームを折り返して送信し、
    スレーブ装置は、前記障害応答管理フレームを受信すると、前記グループに属するポートがブロッキング状態にあればブロッキング状態を解除し、障害応答管理フレームをグループに沿って中継し、
    マスタ装置は、前記障害応答管理フレームを受信すると、前記特定ポートのブロッキング状態を解除して該特定ポートを中継状態として前記端局のスレーブ装置への経路を生成するレイヤ2ネットワークであって、
    各スレーブ装置は、起動時、前記グループに属するポートをブロッキング状態にするとともに、マスタ装置が送信する前記管理フレームの到着間隔を監視し、該管理フレームが一定時間以上経過しても到着しない場合はタイムアウトを検出し、タイムアウトを検出したときに、前記グループに属する自装置のポートが障害状態にある場合は、障害状態にあるポートの他方のポートをブロッキング状態から中継状態にし、この他方のポートからタイムアウトブロッキング解除通知フレームを送信し、
    前記タイムアウトブロッキング解除通知フレームを受信した前記タイムアウトを検出済みのスレーブ装置は、該タイムアウトブロッキング解除通知フレームを中継するとともに、ブロッキング状態のポートを中継状態とし、
    障害が発生している状態で起動された場合、前記縦列接続において障害箇所よりマスタ装置側にあるスレーブ装置は、前記ブロッキング解除指示を含む障害応答管理フレームによって自装置のポートをブロッキング解除し、前記縦列接続において障害箇所より端局のスレーブ装置側にあるスレーブ装置は、前記タイムアウトブロッキング解除通知フレームによって自装置のポートをブロッキング解除することを特徴とするレイヤ2ネットワーク。
  2. 前記タイムアウトを未検出のスレーブ装置であって、かつ前記ブロッキング解除指示を含む障害応答管理フレームを送信しているスレーブ装置は、前記タイムアウトブロッキング解除通知フレームを受信すると、受信したタイムアウトブロッキング解除通知フレームを廃棄し、ブロッキング状態にある障害検出ポートのブロッキング解除を行わないことを特徴とする請求項1に記載のレイヤ2ネットワーク。
  3. マスタ装置および複数のスレーブ装置をリング状に接続するとともに、マスタ装置が一方の端局となり、マスタ装置と一方側で隣接する端局のスレーブ装置が他方の端局となるようにマスタ装置および複数のスレーブ装置によって縦列接続の論理的なグループを構成し、マスタ装置は前記端局のスレーブ装置と接続する特定ポートには前記グループに属するポートを定義せず他方側で隣接するスレーブ装置と接続するポートには前記グループに属するポートを定義し、前記端局のスレーブ装置はマスタ装置と接続するポートには前記グループに属するポートを定義せず他方側で隣接するスレーブ装置と接続するポートには前記グループに属するポートを定義し、他のスレーブ装置は隣接するマスタ装置と接続するポートおよび隣接するスレーブ装置と接続するポートにそれぞれ前記グループに属するポートを定義し、さらにスレーブ装置間にレイヤ2スイッチが挿入されているレイヤ2ネットワークにおいて、
    マスタ装置は、ブロッキング解除指示を含む管理フレームを定期的に送信し、各スレーブ装置は該管理フレームを受信すると前記グループに属するポートを、管理フレームは送受信するが管理フレーム以外のフレームを送受信しない状態であるブロッキング状態を解除して管理フレームおよび管理フレーム以外のフレームを送受信可能とするとともに該管理フレームをグループに沿って中継し、
    前記グループの端局のスレーブ装置は前記管理フレームを受信すると、該管理フレームに応答する応答管理フレームを折り返して送信し、各スレーブ装置が該応答管理フレームを前記グループに沿って中継し、
    前記レイヤ2スイッチは、前記管理フレームおよび応答管理フレームを中継し、
    マスタ装置は、前記端局のスレーブ装置からの応答管理フレームを受信すると、前記特定ポートを前記ブロッキング状態とし、
    さらに、
    前記スレーブ装置は、前記グループに属する自装置における端局のスレーブ装置側のポートに障害を検出すると、該障害検出ポートをブロッキング状態とするとともに、マスタ装置が送信する管理フレームに応答してブロッキング解除指示を含む障害応答管理フレームを折り返して送信し、
    スレーブ装置は、前記障害応答管理フレームを受信すると、前記グループに属するポートがブロッキング状態にあればブロッキング状態を解除し、障害応答管理フレームをグループに沿って中継し、
    前記レイヤ2スイッチは、前記障害応答管理フレームを中継し、
    マスタ装置は、前記障害応答管理フレームを受信すると、前記特定ポートのブロッキング状態を解除して該特定ポートを中継状態として前記端局のスレーブ装置への経路を生成するレイヤ2ネットワークであって、
    前記マスタ装置および各スレーブ装置は、前記グループに属するポートから、定期的に所定の状態確認フレームを送信するとともに、該状態確認フレームが所定時間以上経過しても到着しない場合は、状態確認フレームが到着しないポート側の経路障害として検出し、前記経路障害を検出したスレーブ装置は、マスタ装置が送信する管理フレームに応答してブロッキング解除指示を含む前記障害応答管理フレームを折り返して送信するとともに、状態確認フレームが到着しないポートへは状態確認フレームを送信し、さらに状態確認フレームが到着しないポートがレイヤ2スイッチに接続されたポートである場合は、一般のデータフレームの中継を行うことを特徴とするレイヤ2ネットワーク。
  4. 前記レイヤ2スイッチは、スレーブ装置間に少なくとも2個連続して挿入され、前記レイヤ2スイッチは、スパニングツリープロトコルが動作され、BPDUを定期的に送信しており、
    前記レイヤ2スイッチに隣接するスレーブ装置は、前記BPDUを受信せずに廃棄し、
    前記経路障害を検出したレイヤ2スイッチに隣接するスレーブ装置は、前記状態確認フレームを一定時間受信しないポートにおいて、受信するBPDUのルートIDの変化を検出すると、該ポートをブロッキング状態とするとともに、その後一定時間にわたり状態確認フレームを受信しない場合はこのブロッキング状態を解除することを特徴とする請求項に記載のレイヤ2ネットワーク。
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