JP5679351B2 - Rprネットワークシステム - Google Patents

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Description

この発明は、STP(Spanning Tree Protocol)を適用したRPR(Resilient Packet Ring)ネットワークシステムに関する。
一般に、IEEE802.1D STP(Spanning Tree Protocol)は、レイヤ2ネットワークのトポロジ構成管理を行うプロトコルであり、BPDU(Bridge Protocol Data Unit)を交換することでルートブリッジをルート(根)とした論理ツリーを構築する。
STPの発展技術である、IEEE802.1D RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)や、IEEE802.1Q MSTP(Multiple Spanning Tree Protocol)についても、BPDUを交換することでルートブリッジをルート(根)とした論理ツリーを構築する。このようなRSTPやMSTPは、隣接ノード(ブリッジ)とポイントツーポイント(一対一)接続ならば、ハンドシェイク手順によりSTPに比べて高速なトポロジ構築が可能となる。例えば、トポロジ構築に必要な時間は、STPでは40〜50秒に対して、RSTPやMSTPなら数秒という短時間で済む。
一方、IEEE802.17 RPR(Resilient Packet Ring)は双方向二重リングを構成するリング構成プロトコルであり、相互に制御フレームの交換を行ってノードの並び順を把握し、障害発生時には障害発生箇所の情報を伝達することで高速な経路切替が可能なネットワークを実現する。
このRPRは、各ノードが内側と外側の各リング回線で接続された二重のリング構成であるが、災害などにより内側と外側のリング回線が共に切断されるといった事故が発生すると、迂回経路の確保が難しくなる。そこで、従来技術では、二重リング分断時の迂回経路確保のため、各ノードをリング回線と別経路で接続し、STPを動作させるようにしたものが提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。この従来技術の場合、RPR上ではBPDUはユーザデータとして扱われ、データフレームに格納されて転送される。
特開2006−13621号公報
ところで、RPR上でSTPを動作させた場合、リング回線の分断発生時には標準的には40〜50秒で切替が可能であり、迂回経路の確保が達成される。また、上記の特許文献1記載の先行技術では、切替の高速化手法についても述べられている。
しかし、この従来技術のものでは、リング分断の回復時にSTPトポロジ上で一時的なループが発生し、ブロードキャストやマルチキャストが流れ込むことによりストームが発生することがある。
その理由は、分断したリング回線が修復されてノード間が再接続された際に、各ノードのポートがデータ転送が可能なフォワーディング状態(IDLE状態ともいう)となり、このフォワーディング状態によって、BPDUの交換によるブロッキングポートの調停が行われる前の段階でマルチキャストやブロードキャストのパケットがノードに流れ込むためにストームが発生する。以下、この点について、さらに詳しく説明する。
図9は、STPを適用したRPRネットワークシステムの全体構成を示すもので、複数のノード1A〜1Dが光回線などのリング回線2で接続されてRPRリングが構成されている。なお、ここでは一例として4つのノード1A〜1Dが互いに接続されているが、ノードの数はこれに限定されるものではない。また、RPRの場合、実際には双方向二重リングが構成されるが、ここでは簡略化して一本のリング回線2で示している。
各ノード1A〜1Dは、全て同じ構成を有し、RPR機能処理部6、CPU7、スイッチ部8を備え、RPR機能処理部6は、図10に示すように、データパケット中継部61と制御パケット送受信部62を含む。また、CPU7にはBPDUを解釈して論理ツリーを構築するためのSTP処理部71を有する。スイッチ部8には各ポートを介してRPR機能処理部6とCPU7が接続されるとともに、イーサネット(登録商標)等の複数のインタフェイス9が接続されており、CPU7のSTP処理部71からの指令でスイッチ部8のポート状態が選択される。そして、リング回線2の分断時に対処するため、ここでは2つのノード1A、1Bのインタフェイス9間が迂回経路を確保するための迂回用回線3で接続されている。
この構成において、RPRネットワークの標準規格で規定されているように、各ノード1A〜1D間では、図11(a)に示すようなフレーム構成をもつデータパケットと、同図(b)に示すようなフレーム構成をもつ制御パケットが転送される。データパケットは、ユーザが転送したい各種のデータを伝送するために必要に応じて送信されるパケットであり、また、制御パケットは、各ノード1A〜1Dの並び順や障害発生時の障害箇所の情報などを知らせるために定周期で伝送された保守管理用のパケットである。
図12は、RPRネットワークの標準規格で規定されている各ポートの状態遷移図、図13は各ノード1A〜1Dのポートが上記の図12に示すように状態遷移する場合にデータパケットや制御パケットが伝送可能(導通可能)かどうかを示す説明図である。
図12および図13から分かるように、データパケットは、INIT状態(初期状態)、SF状態(信号停止状態)、SD状態(信号劣化状態)、WTR状態(データ伝送再開待ち状態)ではいずれもポートを通じた伝送ができない伝送禁止状態となり、IDLE状態で伝送可能となる。
一方、制御パケットは、INIT状態(初期状態)、SF状態(信号停止状態)、SD状態(信号劣化状態)ではいずれもポートを通じた伝送禁止状態となり、WTR状態(データ伝送再開待ち状態)およびIDLE状態で伝送可能となる。
そして、前述のように、従来技術において、RPR上ではBPDUはユーザデータとして扱われており、データパケットに格納されて転送される。すなわち、図10(a)に示すように、送信側となるノードでは、CPU7のSTP処理部71からのSTPのBPDU情報は、データパケット中継部61において中継されるデータパケットに格納されて出力される。一方、同図(b)に示すように、受信側となるノードでは、データパケット中継部61がデータパケットを受信すると、その内からBPDUを抽出しCPU7のSTP処理部71に取り込まれる。このようにして、ネットワーク全体で各BPDUを交換して一つのノードのポートをブロッキングすることで論理ツリーを構築する。なお、RPRの制御パケットは、RPR機能処理部6内の制御パケット送受信部62により送受信される。
ここで、いま2つのノード1A、1Bに着目し、BPDUを交換することでノード1Bのポートをブロッキングする場合の処理内容について、図14に示すタイミグチャート、および図12に示す各状態遷移図を参照して説明する。
なお、図14において、縦方向が時間経過を示し、また横方向の外側のSTP状態は、両ノード1A、1Bのスイッチ部8のポート状態を示し、その内の黒色はブロッキング状態を、白色はフォワーディング状態を示す。また、横方向内側のRPR状態は、両ノード1A、1BのRPR機能処理部6のポート状態を示し、白色はIDLE状態、黒色はSF状態(信号停止状態)、灰色はWTR状態(データ伝送再開待ち状態)を示す。
図14において、時刻t1の時点ではBPDUを交換してブリッジIDやパスコスト等を判断することでノード1Bのスイッチ部8のイーサネット(登録商標)のインタフェイス9側のポートがブロッキングされているものとする。このため、迂回用回線3を介したパケット伝送は阻止されている。この状態に対応するのが図9(a)である。
次に、災害などにより内側と外側のリング回線2が共に切断されるといった事故が発生してRPRリングが分断されると(時刻t2)、各ノード1A、1B、・・・のRPR機能処理部6のポートがSF状態(信号停止状態)となる。
次に、ブロッキングノード1Bのスイッチ部8のイーサネット(登録商標)のインタフェイス9側のポートのブロッキングが解除され(時刻t3)、両ノード1A、1Bのスイッチ部8のポートがフォワーディング状態になり、両ノード1A、1B間のスイッチ部8がインタフェイス9および迂回用回線3を介して接続されて迂回経路が確保された状態になる。この状態に対応するのが図9(b)である。なお、この場合でも各ノード1A、1B、・・・のRPR機能処理部6のポートは未だSF状態(信号停止状態)に維持される。
次に、リング回線2の分断箇所が回復してRPR機能処理部6が再接続されると(時刻t4)、各ノード1A、1B、・・・のRPR機能処理部6のポートがSF状態(信号停止状態)からWTR状態(データ伝送再開待ち状態)に遷移する。
そして、このWTR状態(データ伝送再開待ち状態)が所定時間経過すると、タイムアップして各ノード1A、1B、・・・のRPR機能処理部6のポートがIDLE状態に遷移する。これにより、両ノード1A、B1間は迂回用回線3を介して、またノード1A、1D間やノード1B、1C間はリング回線2を介してそれぞれデータパケットの転送が可能な状態になる(時刻t5)。この状態に対応するのが図9(c)である。
この状態では、各ノード1A、1B、・・・のRPR機能処理部6のポート、およびノード1A、1Bのスイッチ部8のポートが全てIDLE状態またはフォワーディング状態になっているので、BPDUの交換によるブロッキングポートの調停が行われる前に、マルチキャストやブロードキャストのパケットがノード1A、1B、・・・に流れ込み、このためにストームが発生する。例えば、ノード1AのRPR機能処理部6、スイッチ部8、インタフェイス9、迂回用回線3、ノード1Bのインタフェイス9、スイッチ部8、RPR機能処理部6、および修復後のリング回線2を結ぶループでストームが生じる。
その理由は、前述のように、従来技術では、RPRネットワーク上でBPDUはユーザデータとして扱われてデータパケットに格納されて転送されるようになっている。そして、このデータパケットは、図13に示したように、WTR状態(データ伝送再開待ち状態)では伝送ができず、IDLE状態に遷移して始めて伝送可能である。したがって、IDLE状態に遷移する前に、BPDU交換を実施して各ノード1A〜1Dの必要なポートをブロッキングすることができないからである。
なお、データパケットに格納されたBPDU交換により、最終的にはノード1Bのスイッチ部8のイーサネット(登録商標)のインタフェイス9側のポートがブロッキングされた状態となる。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、STPを適用した場合でもリング回線の分断回復時に一時的なストームが発生するのを確実に抑制することが可能なRPRネットワークシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明にあっては、次の構成を採用している。
すなわち、この発明のRPRネットワークシステムは、複数のノードが二重のリング回線を介して接続されたRPRリングでSTPを動作させる場合において、各ノードの内、2つのノード間が上記リング回線とは別に当該リング回線の分断時に迂回経路を確保するための迂回用回線で接続されており、各ノードには、RPR標準規格で規定される制御パケットに上記STPのBPDUを格納して送信する手段と、他のノードから送信された上記制御パケットを受信した場合には当該制御パケットから上記BPDUを抽出する手段を含む制御パケット送受信部を備えることを特徴としている。
この発明によれば、RPRリング上でSTPを動作させる場合に、RPR標準規格で規定される制御パケットにSTPで規定されるBPDUを格納して転送し、受信側のノードのRPR機能処理部の制御パケット送受信部で受信した制御パケットからBPDUを抽出して処理するので、RPRリング分断回復時において、データパケットの転送開始前の段階でBPDUを伝達してSTPのブロッキングポート調停を予め行うことができる。これにより、一時的なストームの発生を抑止することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係るRPRネットワークシステムにおいて使用されるノードの構成を示す機能ブロック図で、同図(a)は制御パケットの送信状態を、同図(b)は制御パケットの受信状態を、それぞれ区別して示す。 同RPRネットワークシステムにおいて使用される制御パケットを示す説明図である。 同RPRネットワークシステムにおいて、リング分断から分断回復に伴う動作説明に供するタイムチャートである。 この発明の実施の形態2に係るRPRネットワークシステムの全体を示す構成図である。 同RPRネットワークシステムにおいて使用される制御パケットを示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係るRPRネットワークシステムにおいて使用されるノードの構成を示す機能ブロック図で、同図(a)は制御パケットの送信状態を、同図(b)は制御パケットの受信状態を、それぞれ区別して示す。 同RPRネットワークシステムにおいて使用される制御パケットを示す説明図である。 同RPRネットワークシステムの特定のノードに設けられるRSTPサポートノード管理判定部が備える管理テーブルの一例を示す説明図である。 STPを適用したRPRネットワークシステムの従来技術およびこの発明の実施の形態1に対応した構成図である。 従来のRPRネットワークシステムにおいて使用されるノードの構成を示す機能ブロック図で、同図(a)はデータパケットの送信状態を、同図(b)はデータパケットの受信状態を、それぞれ区別して示す。 従来のRPRネットワークシステムにおいて使用されるデータパケットおよび制御パケットを示す説明図である。 RPRネットワークの標準規格で規定されている各ポートの状態遷移図である。 図12に示す状態遷移に応じてデータパケットや制御パケットが伝送可能(導通可能)かどうかを示す説明図である。 従来のRPRネットワークシステムにおいて、リング分断から分断回復に伴う動作説明に供するタイムチャートである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るRPRネットワークシステムにおいて使用されるノードの構成を示すブロック図であり、図1(a)は制御パケットの送信状態を、図1(b)は制御パケットの受信状態を、それぞれ区別して示している。なお、この実施の形態1のRPRネットワークシステムの全体構成は、図9に示した従来技術の場合と同様である。
図1に示すように、RPRネットワークシステムを構成するための各ノードは、RPR機能処理部6、CPU7、およびスイッチ部8を備え、RPR機能処理部6は、データパケット中継部61と制御パケット送受信部62を有する。また、CPU7にはBPDUを解釈して論理ツリーを構築するためのSTP処理部71を有する。スイッチ部8には各ポートを介してRPR機能処理部6とCPU7が接続されるとともに、複数のインタフェイス9が接続されており、CPU7のSTP処理部71からの指令でスイッチ部8のポートの状態が選択される。そして、リング回線2の分断時に対処するため、図示しないが2つのノード1A、1Bのインタフェイス9間が迂回経路を確保するための迂回用回線3で接続されている。
従来構成と異なる点は、この実施の形態1では、RPR標準規格で規定される保守管理用の制御パケットとして、図2(a)に示すように、各ノードが定周期で送信して全ノードに到達するTopology and Protection protocol frame(以下、TPフレームという)構成のものを使用する。そして、図2(b)に示すように、このTPフレーム構成の制御パケットにBPDUを格納して送信する。
すなわち、図1(a)に示すように、送信側のノードでは、CPU7のSTP処理部71からのBPDUの情報は、制御パケット送受信部62で制御パケットを送信する際に、この制御パケットに格納されて出力される。一方、同図(b)に示すように、受信側のノードでは、制御パケット送受信部62が制御パケットを受信し、その内からBPDUを抽出しCPU7のSTP処理部71に取り込まれる。このようにして、ネットワーク全体で各BPDUを交換することで一つのノードのポートをブロッキングすることで論理ツリーを構築する。なお、各ノード間で転送されるデータパケットは、図11(a)に示した従来のフレーム構成のものと同じである。
次に、2つのノード1A、1Bに着目し、BPDUを交換することで一つのノードBのポートをブロッキングする場合の処理内容について、図3に示すタイミグチャート、および図12に示す各ポートの状態遷移図を参照して説明する。
なお、図3において、縦方向が時間経過を示し、また横方向の外側のSTP状態は、両ノード1A、1Bのスイッチ部8のポート状態を示し、その内の黒色はブロッキング状態を、白色はフォワーディング状態を示す。また、横方向内側のRPR状態は、両ノード1A、1BのRPR機能処理部6のポート状態を示し、白色はIDLE状態、黒色はSF状態(信号停止状態)、灰色はWTR状態(データ伝送再開待ち状態)を示す。
図3において、時刻t1の時点では各BPDUを交換してブリッジIDやパスコスト等を判断することでノード1Bのスイッチ部8のイーサネット(登録商標)のインタフェイス9側のポートがブロッキングされているものとする。このため、迂回用回線3を介したパケット伝送は阻止されている。この状態に対応するのが図9(a)である。
次に、災害などにより内側と外側のリング回線2が共に切断されるといった事故が発生してRPRリングが分断されると(時刻t2)、両ノード1A、1BのRPR機能処理部6のポートがSF状態(信号停止状態)となる。
次に、ブロッキングノード1Bのスイッチ部8のイーサネット(登録商標)のインタフェイス9側のポートのブロッキングが解除され(時刻t3)、両ノード1A、1Bのスイッチ部8のポートがフォワーディング状態になり、両ノード1A、1B間のスイッチ部8がインタフェイス9および迂回用回線3を介して接続されて迂回経路が確保された状態になる。この状態に対応するのが図9(b)である。なお、この場合でも各ノード1A、1BのRPR機能処理部6のポートは未だSF状態(信号停止状態)に維持される。
次に、リング回線2の分断箇所が回復してRPR機能処理部6が再接続されると(時刻t4)、各ノード1A、1B、・・・のRPR機能処理部6のポートがSF状態(信号停止状態)からWTR状態(データ伝送再開待ち状態)に遷移する。なお、この場合、上記のように両ノード1A、1Bのスイッチ部8のポートが既にフォワーディング状態になっている。
そして、図13に示したように、このWTR状態(データ伝送再開待ち状態)でも制御パケットは伝送できるので、図1(a)に示すように、送信側のノードでは、CPU7のSTP処理部71からのBPDUの情報を、制御パケット送受信部62において送信される制御パケットに格納して出力する。一方、同図(b)に示すように、受信側のノードでは、制御パケット送受信部62が制御パケットを受信すると、その内からBPDUを抽出しCPU7のSTP処理部71に取り込まれる。このようにして、ネットワーク全体で各BPDUを交換することでノード1Bのスイッチ部8のポートをブロッキングすることで論理ツリーを構築する(時刻t5)。
そして、このWTR状態(データ伝送再開待ち状態)が所定時間経過すると、タイムアップして各ノード1A、1B、・・・のRPR機能処理部6のポートがIDLE状態に遷移するので、各ノード1A、1B、・・・はリング回線2を介してそれぞれデータパケットの転送が可能な状態になる。つまり、図9(a)に示した状態に復帰していることになる。この時、既に、ブロッキングポートの調停が行われているので、各ノード1A、1B、・・・からデータパケットを送信してもストームは発生しない。
以上のように、この実施の形態1によれば、RPR上でSTPを動作させる場合に、送信側のノードはRPR標準規格で規定される制御パケットにSTPで規定されるBPDUを格納して転送いる一方、受信側のノードは受信した制御パケットに格納されているBPDUを抽出して処理するので、RPRリング分断回復時において、データパケットの転送開始前のWTR状態(データ伝送再開待ち状態)の段階でBPDUを伝達してSTPのブロッキングポート調停を予め行うことができる。これにより、一時的なストームの発生を抑止することが可能となる。
なお、上記の説明では、ブロッキングポートがスイッチ部8のイーサネット(登録商標)のインタフェイス9側のポートであるとして説明しているが、ブロッキングポートはこれに限らず、例えばスイッチ部8のRPR交換機能処理部6側のポートであってもよい。
また、上記の実施の形態1では、RPR機能処理部6がWTR状態(データ伝送再開待ち状態)でも制御パケットの送受信可能なように、制御パケットとして、TPフレーム構成のものを使用しているが、このようなTPフレーム構成のものに限定されるものではなく、例えばPPフレーム(Protectin Packet Frame)構成の制御パケットを使用することも可能である。また、上記の実施の形態1では、各ノード1A〜1DのCPU7にSTP処理部71を設けているが、このようなSTP処理部71を設ける代わり、RSTP処理部を設けたり、MSTP処理部を設けて動作させる構成のものであってもよい。
実施の形態2.
この実施の形態2のRPRネットワークシステムにおける特徴は、図4に示すように、RPRネットワークを構成する各ノードの内、迂回用回線3で接続されている2つのノード1A、1BにのみSTPを動作させるSTP処理部71が設けられ、他のノード1C〜1Jは既存のRPR機能処理部6を有するノードが使用されている。なお、ノードの数は図4に示したものに限定されるものではない。
また、RPR標準規格で規定される保守管理用の制御パケットとして、図2に示したようなTPフレーム構成のものを用いる代わりに、図5に示すように、OAM Organization specific frame(以下、OAMフレームという)構成の制御パケットを使用する。そして、このOAMフレーム構成の制御パケットにSTPのBPDUを格納して転送する。
実施の形態1の構成の場合、各ノード1A〜1DのRPR機能処理部6は、TPフレーム構造の制御パケットを転送する際、この制御パケットがTPフレーム構造であることを認識できるようにする必要があるのに対して、この実施の形態2のように、OAMフレーム構成の制御パケットを使用する場合、RPRの標準的なフレーム構成であるので、各ノードのRPR機能処理部6はこの制御パケットをTPフレームのように格別に解釈しなくても自由に転送できる。
そして、このOAMフレーム構成の場合、図5に示すように、例えばフレーム種別識別子1として、BPDUを任意に定義できる。このため、迂回用回線3が接続される2つのノード1A、1BのCPU7にのみSTP処理部71を設けて制御パケットにSTPのBPDUを格納したり、制御パケットからBPDUを抽出することができる。よって、RPRリング分断回復時において、データパケットの転送開始前の段階で両ノード1A、1B間でBPDUを伝達してSTPのブロッキングポート調停を予め行うことができるので、ストーム発生を抑制することができる。
これにより、図4に示したように、迂回用回線3が接続される両ノード1A、1BにのみSTP処理部71をもつようにし、他のノード1C〜1Jは既存のRPR機能処理部6を有するノードを使用するなどして、STP対応ノード1A、1BとSTP非対応ノード1C〜1Jとを混在することが可能となる。したがって、既存のRPRネットワークシステムにSTP対応ノード1A、1Bを少数追加することで、低コストでネットワークの冗長性を高めることが可能となる。
なお、上記の実施の形態2では、両ノード1A、1BのCPU7にSTP処理部71を設けているが、このようなSTP処理部71を設ける代わり、RSTP処理部を設けたり、MSTP処理部を設けて動作させる構成のものであってもよい。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3に係るRPRネットワークシステムにおいて使用されるノードの構成を示す機能ブロック図であり、同図(a)は制御パケットの送信状態を、図1(b)は制御パケットの受信状態を、それぞれ区別して示している。
この実施の形態3のRPRネットワークシステムの全体構成は、図4に示した実施の形態2の場合と基本的に同じであるが、上記の実施の形態2の場合と異なる点は、次の通りである。
すなわち、この実施の形態3では、迂回用回線3が接続される両ノード1A、1Bは、CPU7に実施の形態2のSTP処理部71に代えて、RSTPで動作させるRSTP処理部72が設けられている。また、両ノード1A、1BのRPR機能処理部6には、RSTP処理部72においてRSTP処理が可能であることを示すRSTPサポート情報を付加するためのRSTPサポート情報付加部63が設けられ、また、制御パケット送受信部62は、図7に示すように、OAMフレーム構成の制御パケットにBPDUとともにRSTPサポート情報付加部63で生成されるRSTPサポート情報を例えばフレーム識別子2に自由に定義した上で格納して出力するようになっている。さらに、RPR機能処理部6には、送信側のSTPサポート情報付加部63で制御パケットに付加されるSTPサポート情報を抽出するRSTPサポート情報読み出し部64、およびRPRネットワーク上のノード毎にRSTPのサポートの有無を管理してその判定を行うための管理テーブル(図8参照)を備えたRSTPサポートノード管理判定部65が設けられている。
なお、ここでは、理解を容易するために、送信側のRPR機能処理部6には、RSTPサポート情報付加部63を、また、受信側のRPR機能処理部6には、RSTPサポート情報読み出し部64、およびRSTPサポートノード管理判定部65を設けた構成をそれぞれ図示しているが、実際には、送信側のノードも受信側のノードも共に同じ構成を備えたものとなっている。
また、両ノード1A、1B以外の他のノードは、RPR機能処理部6を備えるがCPU7にはRSTP処理部72は設けられておらず、またRPR機能処理部6は、ノードA、BのようにRSTP機能を有しないRSTP非対応の既存のノードが使用される。
この実施の形態3では、両ノード1A、1Bの制御パケット送受信部62は、図6(a)に示すように、相互にOMAフレーム構成の制御パケットにBPDUに加えてRSTPサポート情報を格納して送信する。
一方、制御パケットをノードが受信すると、制御パケット送受信部62は受信した制御パケット内からBPDUおよびRSTPサポート情報を抽出する。そして、RSTPサポートノード管理判定部65は、この抽出したRSTPサポート情報と図8に示した管理テーブルとを比較して、送信元のノードがRSTP対応のノードであるかどうかを判定する。判定の結果、送信元のノードが一つだけ存在し、かつ、そのノードがRSTP対応ノードであれば、CPU7のRSTP処理部72にBPDUを取り込む。
図8に示す管理テーブルには、一例としてノード1Bにおいて送信元のノード1AはRSTP対応ノードとしてサポートされていることが示されている。なお、この管理テーブルの情報は、サポート表示が無くなった場合や、制御パケット自体を一定時間受信しなかった場合に管理テーブルから情報が削除される。
このように、RSTP対応ノードが自ノードを含め2つのノード1A、1Bである場合は、RPR機能処理部6がポイントツーポイント(一対一)接続されていると見なしてハンドシェイク動作を行って各BPDUを交換することで両ノード1A、1Bの内の片側のノードのポートをブロッキングして論理ツリーを構築する。
以上のように、この実施の形態3では、RSTPを動作させる際には、制御パケットにRSTPサポート情報を付加して送信することで、受信側ではRSTPサポート情報を送信するノードの数を監視し、RSTP対応ノードが自ノードを含めて2ノードである場合は、RPR機能処理部6はポイントツーポイント接続と見なして動作するので、RSTPのハンドシェイク手順を適用することが可能となり、高速なトポロジ構築が可能となる。また、装置が自律的に判定するため、予め管理者が対向先を登録する必要が無く、運用が容易となる。
なお、上記の実施の形態3では、RSTPのOAMフレーム構成の制御パケットにBPDUを格納するとともに、RSTPをサポートすることを示す情報を付加するようにしているが、RSTPに代わり、MSTPを動作させた場合であって同様の作用、効果を奏する。また、制御パケットとしては、OAMフレーム構成のものに限らず、これに代えて、TPフレーム構成など他のフレーム構成のものであってもよい。
また、この発明は上記の実施の形態1〜3の構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において、各実施の形態1〜3を適宜に組み合わせたり、各実施の形態1〜3について各種の変形を適宜加えることが可能である。
1A〜1J ノード、2 リング回線、3 迂回用回線、6 RPR機能処理部、
61 データパケット中継部、62 制御パケット送受信部、
63 RSTPサポート情報付加部、64 RSTPサポート情報読み出し部、
65 RSTPサポート管理判定部、7 CPU、71 STP処理部、
72 RSTP処理部、8 スイッチ部、9 インタフェイス。

Claims (5)

  1. 複数のノードが二重のリング回線を介して接続されたRPRリングでSTPを動作させるRPRネットワークを有し、各々の上記ノードの内、2つのノード間が上記リング回線とは別に当該リング回線の分断時に迂回経路を確保するための迂回用回線で接続されているRPRネットワークシステムであって、
    記ノードには、RPR標準規格で規定される制御パケットに上記STPのBPDUを格納して送信する手段と、他のノードから送信された上記制御パケットを受信した場合には当該制御パケットから上記BPDUを抽出する手段とを含む制御パケット送受信部を備えることを特徴とするRPRネットワークシステム。
  2. 上記迂回用回線で接続されているノードにのみSTPを動作させるSTP処理部が設けられ、かつ、上記BPDUを格納する上記制御パケットは、OAMフレームであることを特徴とする請求項1記載のRPRネットワークシステム。
  3. 上記STPを用いる代わりに、RSTPまたはMSTPを用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のRPRネットワークシステム。
  4. 上記迂回用回線で接続されているノードにのみRSTPを動作させるRSTP処理部および上記制御パケットとデータパケットを中継するRPR機能処理部とが設けられ、かつ、上記BPDUを格納する上記制御パケットは、OAMフレームであり、上記RPR機能処理部は、上記制御パケット送受信部を含むとともに、上記制御パケットにRSTPをサポートすることを示すRSTPサポート情報を付加して上記制御パケット送受信部に送信する手段と、上記制御パケットからRSTPサポート情報を読み出す手段と、ノード毎にRSTPのサポートの有無を管理する管理テーブルに基づきRSTPをサポートするノードが自ノードを含め2ノードであるかどうかを判定する手段とを含み、この判定手段でRSTPをサポートするノードが自ノードを含め2ノードである場合は、互いに隣接するノードがポイントツーポイント接続と見なしてハンドシェイク動作を行って各BPDUを交換することを特徴とする請求項に記載のRPRネットワークシステム。
  5. 上記RSTPを用いる代わりに、MSTPを用いることを特徴とする請求項4に記載のRPRネットワークシステム。
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