JPWO2012004843A1 - 通信システム及び方法、網管理装置、及び、通信装置 - Google Patents

通信システム及び方法、網管理装置、及び、通信装置 Download PDF

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Abstract

マルチキャスト配信において、同一マルチキャストツリー上で正常にデータ受信を継続しているノードが、障害発生地点の下流ノードへデータをコピー送信する複数の予備経路候補の中から、優先度の高い予備経路を自動選択する。通信システムは、同一マルチキャストツリー上で正常にデータ受信を継続しているノード1〜7が、障害発生地点の下流ノードへデータをコピー送信する複数の予備転送経路を備える。網管理サーバ9は複数の予備転送経路の優先度情報を、予備パス選択テーブルで管理し、予備転送経路の障害発生有無を障害リストで管理する。網管理サーバ9は、優先度情報、及び、障害発生有無に応じて、現用転送経路の障害発生時に予備転送経路を自動選択し、ノード2、6、7により経路を切り替える。

Description

本発明は、ネットワークを介してフレームを転送するシステムに関し、特に、ポイント・ツー・マルチポイントのデータ配信におけるプロテクション技術に関する。
通信技術の進化により、WAN(Wide Area Network)及びMAN(Metro Area Network)の広帯域化が進んでいる。これにより、WAN及びMANの流通情報量は年々増加している。特に、複数サイト間での高精細テレビ会議システム、企業内放送のライブ配信、予備校の講義中継など、大容量コンテンツのストリーミング配信が増加している。
これらのストリーミング配信は、P2MP(Point−To−Multi−Point)で片方向に配信されることを特徴とする。つまり、データを配信する始点ノードから、データを受信する複数の終点ノードへコンテンツデータが配信される。さらに、大容量コンテンツのストリーミング配信のためには、定常的に安定した伝送路帯域を確保する必要がある。この状況を受け、P2MPパスを予め静的に設定することによる、複数サイト間のデータ通信が注目されている。
ストリーミング配信サービスにおいて、伝送路障害またはノード障害による通信断は、ユーザ利益の多大な損失につながる可能性がある。そのため、静的P2MPパスにおいて、プロテクション技術によって障害発生時に予備の配信経路を切り替え、ストリーミング配信を継続する信頼性が求められる。
さらに、コンテンツデータが経由する中継装置数を最小化することにより網内装置の利用効率を高めるとともに、伝送遅延を最小限とするために、予備経路候補に対して中継装置数に基づく優先度を設定し、障害が発生していない複数の予備経路候補の中から、最も優先度の高い予備経路を選択する必要がある。
P2MPのプロテクション技術として、非特許文献1に記載された技術は、マルチキャストツリー上の異なるノード間で、マルチキャストツリーのトポロジーと異なるトポロジーの予備経路を予め設定する。マルチキャストツリー上で伝送路障害またはノード障害が発生した時、正常にデータ受信を継続しているノードが、障害発生地点の下流に位置するノードに対して、予備経路を用いてデータをコピーし、送信する。これにより、障害発生地点の下流に位置するデータ受信ノードは、データ受信を継続できる。また、マルチキャストツリー上で正常にデータ受信を継続しているノードがデータをコピー・送信するため、予備系の待機ノードが不要であり、最低限の網内装置数でプロテクションを実施できる。
また、特許文献1に記載された技術は、P2MPパス内の障害発生箇所に応じて、待機ノードを経由する予備経路を予め設定する。P2MPパスにおける障害発生時は、障害発生箇所に応じて、データ配信経路を予め設定された予備経路へ切り替える。
また、非特許文献2に記載されたプロテクション技術は、リングトポロジーのネットワークにおいて、障害発生時に経路切替を実施する。さらに、想定網構成として、リングトポロジーが複数存在する網構成を記載している。
特開2008−206050号公報
Aiguo Fei, Junhong Cui, Mario Gerla, Dirceu Cavendish, "A "Dual−Tree" Scheme for Fault−Tolerant Multicast", in Proceedings of ICC 2001. G. Liu, J. Yang, l. Jiang, X. Dai, "Multiprotocol Label Switching Transport Profile Ring Protection", draft−liu−mpls−tp−ring−protection−00 IETF Internet−Draft 2009年10月
静的P2MPパスのストリーミング配信では、伝送路またはノード障害時に即時回復してストリーミング配信を継続する信頼性とともに、網運用者が管理対象とする装置数を最小限とすることによる機器導入コスト及び運用コストの削減が求められる。しかし、特許文献1に記載された技術では、予備経路の待機ノードを設置するため、網運用者が待機ノードを管理するための機器導入コスト、及び、運用管理コストが発生する。
非特許文献1に記載されたプロテクション技術は、同一マルチキャストツリー上で正常にデータ受信を継続しているノードが、障害発生地点の下流に位置するノードに対して、予め設定された予備経路を用いてデータをコピー送信する。つまり、同一のマルチキャストツリーにおいて現用系ノードとして機能するノードのみでプロテクション可能なため、待機ノードの追加が不要である。しかし、複数の予備経路を設定する方式について記載されていない。そのため、障害が発生していない複数の予備経路候補の中から、優先度に基づいて中継装置数が最小となる予備経路を選択できないという課題があった。
また、非特許文献2に記載されたリングプロテクション技術は、リングネットワークにおける通信を対象としており、P2MPパスの通信を対象としていない。さらに、複数のリングポロジーが存在する場合の具体的なプロテクション方式が記載されていない。複数のリングトポロジーの中から、中継装置数が最小となるリングトポロジーの予備経路を選択できないという課題があった。
本発明の目的は、P2MPパスを用いたストリーミング配信において、網運用者の管理装置数を最小限とするとともに、障害が発生していない複数の予備経路候補の中から、予め設定された優先度に基づいて予備経路を選択し、経路切替を実施することにある。その結果、網運用者の装置導入コスト及び運用管理コストを削減するとともに、障害発生時に、予め設定された優先度に基づいて最適な予備経路を選択し、ストリーミング配信を継続することにある。
上記の課題を解決するために、本発明を適用した通信システムは、1つの始点装置と、第1の終点装置と、第2の終点装置と、第3の終点装置と、前記始点装置及び前記複数の終点装置間のデータ通信を中継する複数の中継装置と、から構成され、前記始点装置から前記第1の終点装置と、前記第2の終点装置と、前記第3の終点装置へのマルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路が設定され、前記第1の終点装置は、前記ポイント・ツー・マルチポイント通信経路上で前記始点装置からデータを受信するための第1の現用転送経路、第1の予備転送経路、及び第2の予備転送経路を有し、前記第2の終点装置は、前記ポイント・ツー・マルチポイント通信経路上で前記始点装置から前記データを受信するための第2の現用転送経路を有し、前記第3の終点装置は、前記ポイント・ツー・マルチポイント通信経路上で前記始点装置から前記データを受信するための第3の現用転送経路を有し、前記第1の予備転送経路と前記第2の現用転送経路とは少なくとも一部が共通し、前記第2の予備転送経路と前記第3の現用転送経路とは少なくとも一部が共通し、前記第1の予備転送経路には前記第2の予備転送経路よりも高い優先度が予め設定され、前記第1の現用転送経路に障害が発生した場合に、前記第1の予備転送経路で障害が発生していない場合は、前記第1の予備転送経路と前記第2の現用転送経路のうち共通部分の転送経路上にある第1の通信装置が、前記第2の現用転送経路で受信中の前記データをコピーして前記第1の予備転送経路に送信し、前記第1の現用転送経路で障害が発生した場合に、前記第1の予備転送経路で障害が発生中の場合は、前記第2の予備転送経路と前記第3の現用転送経路のうち共通部分の転送経路上にある第2の通信装置が、前記第3の現用転送経路で受信中の前記データをコピーして前記第3の予備転送経路に送信する。
本発明の第1の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置と、前記始点通信装置及び前記第1乃至第3の終点通信装置及び前記ひとつ又は複数の中継通信装置を管理するための網管理装置と、を備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムであって、

前記網管理装置は、
現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
備え、
前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記網管理装置へ送信し、
前記網管理装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記網管理装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記網管理装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
通信システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置と、前記始点通信装置及び前記第1乃至第3の終点通信装置及び前記ひとつ又は複数の中継通信装置を管理するための網管理装置と、を備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける前記網管理装置であって、

現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
前記予備パス選択テーブル及び前記障害リストにアクセスし、障害発生時に経路切替を制御するための網管理装置CPUと、
備え、
現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出した前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置から、該通信装置自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を受信すると、
前記網管理装置CPUは、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記網管理装置CPUは、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記網管理装置CPUは、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置により、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力するようにした
網管理装置が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置と、前記始点通信装置及び前記第1乃至第3の終点通信装置及び前記ひとつ又は複数の中継通信装置を管理するための網管理装置と、を備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける通信方法であって、

前記網管理装置は、
現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
備え、
前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記網管理装置へ送信し、
前記網管理装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記網管理装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記網管理装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
通信方法が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置とを備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムであって、

前記始点通信装置は、
現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
備え、
前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記始点通信装置へ送信し、
前記始点通信装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記始点通信装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記始点通信装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
通信システムが提供される。
本発明の第5の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置とを備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける始点の通信装置であって、

現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
前記予備パス選択テーブル及び前記障害リストにアクセスし、障害発生時に経路切替を制御するための始点通信装置CPUと、
備え、
現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出した前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置から、該通信装置自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を受信すると、
前記始点通信装置CPUは、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記始点通信装置CPUは、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記始点通信装置CPUは、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置により、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力するようにした
通信装置が提供される。
本発明の第6の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置とを備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける通信方法であって、

前記始点通信装置は、
現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
備え、
前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記始点通信装置へ送信し、
前記始点通信装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記始点通信装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記始点通信装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
通信方法が提供される。
本発明を適用した通信システムは、同一マルチキャストツリー上で正常にデータ受信を継続しているノードがデータをコピー送信する2つの予備転送経路に予め優先度を設定し、予備転送経路の障害発生有無に応じて、現用転送経路の障害発生時に予備転送経路を自動選択し、経路を切り替える。これにより、網運用者の管理コストを最小限とするとともに、予め中継装置数の少ない順番で予備転送経路の優先度を設定しておくことで、データを配信可能な最も中継装置数の少ない予備転送経路に切り替えることが可能となる。その結果、予備転送経路への切替後の網内装置の利用効率を高めるとともに、伝送遅延を低減できる。
第1の実施形態を示し、本発明を適用する通信システムの構成例を示すブロック図。(矢印は主信号の流れを示し、実線は現用パスを示し、ノード2、6、7間の太い破線は予備パスを示す。) 第1の実施形態を示し、パスに対して設定するラベル値の一例を示すブロック図。 第1の実施形態を示し、データ配信の現用系路、及び複数の予備経路の一例を示すブロック図。 第1の実施形態を示し、データ配信の現用系路、及び複数の予備経路の他の一例を示すブロック図。 第1の実施形態を示し、データ配信の現用系路、及び複数の予備経路の他の一例を示すブロック図。 第1の実施形態を示し、ノードの構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態を示し、障害検出処理部の処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態を示し、ノードの構成の他の一例を示すブロック図。 第1の実施形態を示し、パス設定表の一例を示す説明図。 第1の実施形態を示し、切替処理部の処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態を示し、網管理サーバの構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態を示し、プロテクション制御部の処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態を示し、予備パス選択テーブルの一例を示す説明図。 第1の実施形態を示し、障害リストの一例を示す説明図。 第1、第2の実施形態を示し、障害発生時の主信号の流れの一例を示す説明図。(矢印は主信号の流れを示し、実線は現用パスを示し、ノード2、6、7間の太い破線は予備パスを示す。) 第1、第2の実施形態を示し、障害発生時の主信号の流れの他の一例を示す説明図。(矢印は主信号の流れを示し、実線は現用パスを示し、ノード2、6、7間の太い破線は予備パスを示す。) 第1の実施形態を示し、障害発生時の経路変更を示すシーケンス図。 第1の実施形態を示し、障害発生時の主信号の流れの他の一例を示す説明図。(矢印は主信号の流れを示し、実線は現用パスを示し、ノード2、6、7間の太い破線は予備パスを示す。) 第2の実施形態を示し、パスに対して設定するラベル値の一例を示すブロック図。 第2の実施形態を示し、ノードの構成の一例を示すブロック図。 第2の実施形態を示し、プロテクション制御部の処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態を示し、予備パス選択テーブル(BDI受信用)の一例を示す説明図。 第2の実施形態を示し、予備パス選択テーブル(FDI受信用)の一例を示す説明図。 第2の実施形態を示し、障害リストの一例を示す説明図。 第2の実施形態を示し、ノードの構成の他の一例を示すブロック図。 第2の実施形態を示し、障害検出処理部の処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態を示し、ノードの構成の他の一例を示すブロック図。 第2の実施形態を示し、警報転送処理部の処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態を示し、双方向パス対応表の一例を示す説明図。 第2の実施形態を示し、障害発生時の経路変更を示すシーケンス図。 パス設定表151が表わす入力ポート番号641、入力ラベル642、出力ポート番号643、出力ラベル644、有効設定645の対応を示す説明図。(実線の矢印は有効パスを示し、破線の矢印は無効パスを示す。)
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。

A.第1の実施の形態

1.システム及び動作概要

図1は、本発明を適用する実施の形態のP2MPシステムの一例を示すブロック図である。
本発明によるP2MPシステムは、データ配信網N1、データ配信網N1を管理する網管理サーバ9、コンテンツをストリーミング配信するSN(Service Node)8、及び、ユーザが管理するコンテンツ視聴端末10、端末11、端末12を備える。
データ配信網N1は、ノード1、2、3、4、5、6、7を備える。ノード1はSN8に接続し、ノード2は端末10、ノード6は端末11、ノード7は端末12にそれぞれ接続する。データ配信網N1の運用者は、ノード1を起点に、ノード2、6、7へストリーミング配信するツリートポロジーの経路に対して、予めP2MPの現用パスを静的に設定する。パスの設定方式としては、MPLS−TP(Multi−Protocol Label Switching − Transport Profile)を用いる。SN8が送信するストリーミングデータは、伝送路またはノードの障害が発生していない時に、現用パスを経由して端末10、11、12へ到達する。
データ配信網N1の運用者は、ノード2、6間、ノード6、7間、及びノード7、2間に、双方向の予備パスを設定する。なお、これらの予備パスは、複数の中継装置を経由しているものとするが、図1では省略する。また、予備パスは、適宜のノード2、6、7間を直接接続するようにしてもよい。現用パス上の伝送路またはノードで障害が発生した場合、SN8が送信するストリーミングデータは予備パスを経由することにより、障害地点を避けて端末10、11、12へ到達する(詳細は後述)。
網管理サーバ9は、ノード1、2、3、4、5、6、7に接続し、データ配信網N1が収容するパスの設定、及び、障害監視を行う。網管理サーバ9は、入出力インタフェースとしてディスプレイ、キーボード、マウス等を備える。データ配信網N1の運用者は、網管理サーバ9が備えるインタフェースを用いて、データ配信網N1の現用パス、及び予備パスを設定する。
ノード1、2、3、4、5、6、7から構成されるP2MPの現用パスに対して、ノード2、6、7間で予備パスを設定することにより、現用系パスで障害が発生したときに、同一P2MPパスの現用系として機能するノードが、障害地点の下流ノードへ予備パスを介して、ストリーミングデータを送信することができる。
図3は、データ配信の現用系路、及び複数の予備経路の一例を示すブロック図である。
図3を用いて、SN8が送信するストリーミングデータが、現用パスを経由して端末12へ到達する経路、及び、予備パスを経由して端末12へ到達する経路を説明する。SN8が送信するストリーミングデータは、現用パス上で障害が発生していない場合、ノード1、4、5、7で構成される経路21を経由して端末12へ到達する。経路21上で障害が発生した場合は、ノード1、3、6、7を経由する予備経路22、または、ノード1、2、6、7を経由する予備経路23を通過して端末12へ到達する。データ配信網N1の運用者が、ノード1からノード7へのデータ配信経路として、現用系路21、及び、予備経路22、23を設定することにより、現用系路21で障害が発生したときに、予備経路22または23を用いてストリーミングデータ配信を継続できる。また、複数の予備経路22、及び、23を設定することにより、ある予備経路で障害発生中に現用系路で障害が発生した場合に、障害が発生していない予備経路を用いてストリーミングデータ配信を継続できる。
図4は、データ配信の現用系路、及び複数の予備経路の他の一例を示すブロック図である。
図4を用いて、SN8が送信するストリーミングデータが、現用パスを経由して端末11へ到達する経路、及び、予備パスを経由して端末11へ到達する経路を説明する。SN8が送信するストリーミングデータは、現用パス上で障害が発生していない場合、ノード1、3、6で構成される経路27を経由して端末11へ到達する。経路27上で障害が発生した場合は、ノード1、2、6を経由する予備経路28、または、ノード1、4、5、7、6を経由する予備経路26を通過して端末11へ到達する。データ配信網N1の運用者が、ノード1からノード6へのデータ配信経路として、現用系路27、及び、予備経路26、28を設定することにより、現用系路27で障害が発生したときに、予備経路26または28を用いてストリーミングデータ配信を継続できる。また、複数の予備経路26、及び、28を設定することにより、ある予備経路で障害発生中に現用系路で障害が発生した場合に、障害が発生していない予備経路を用いてストリーミングデータ配信を継続できる。
図5は、データ配信の現用系路、及び複数の予備経路の他の一例を示すブロック図である。
図5を用いて、SN8が送信するストリーミングデータが、現用パスを経由して端末10へ到達する経路、及び、予備パスを経由して端末10へ到達する経路を説明する。SN8が送信するストリーミングデータは、現用パス上で障害が発生していない場合、ノード1、2で構成される経路33を経由して端末10へ到達する。経路33上で障害が発生した場合は、ノード1、3、6、2を経由する予備経路32、または、ノード1、4、5、7、2を経由する予備経路31を通過して端末10へ到達する。データ配信網N1の運用者が、ノード1からノード2へのデータ配信経路として、現用系路33、及び、予備経路31、32を設定することにより、現用系路33で障害が発生したときに、予備経路31または32を用いてストリーミングデータ配信を継続できる。また、複数の予備経路31、及び、32を設定することにより、ある予備経路で障害発生中に現用系路で障害が発生した場合に、障害が発生していない予備経路を用いてストリーミングデータ配信を継続できる。
2.ハードウェア

2−1.ノード
図6はノード1、3、4、5の構成の一例を示すブロック図である。ノード1、3、4、5は、データ配信網N1の構成ノード1、2、3、4、5、6、7、または網管理サーバ9と接続する回線121(121a、121b)を収容するインタフェース部(IF)122(122a、122b)と、CPU125と、記憶部126を備える。各構成要素は、バス123で接続される。
CPU125には、SNMP(Simple Network Management Protocol)通信処理を行うプログラムであるSNMP通信処理部127と、障害検出処理を行うプログラムである障害検出処理部128と、フレーム転送処理を行うプログラムであるフレーム転送処理部129が記憶されている。
SNMP通信処理部127は、網管理サーバ9との間でSNMPメッセージを送信または受信する機能を備える。
障害検出処理部128は、フレーム受信状態を監視し、障害が発生したときに、網管理サーバ9へ障害通知を送信する機能を備える。
フレーム転送処理部129は、データ配信網N1の運用者が予めパス設定表130に設定したパス設定に従って、受信フレームを転送する機能を備える。
記憶部126は、パス設定表130を格納する。パス設定表130は、主信号データを受信したポート番号、及び主信号フレームに含まれるラベル値と、出力ポート番号、及び、出力時に付与するラベル値の対応を管理するテーブルであり、予めデータ配信網N1の運用者が設定しておく。
図8はノード2、6、7の構成の一例を示すブロック図である。ノード2、6、7は、データ配信網N1の構成ノード1、2、3、4、5、6、7、または網管理サーバ9と接続する回線141(141a、141b)を収容するインタフェース部(IF)142(142a、142b)と、CPU145と、記憶部146を備える。各構成要素は、バス143で接続される。
CPU145には、SNMP通信処理を行うプログラムであるSNMP通信処理部147と、障害検出処理を行うプログラムである障害検出処理部148と、網管理サーバ9からの切替要求を受信処理する切替要求処理部149と、フレーム転送処理を行うプログラムであるフレーム転送処理部150が記憶されている。
SNMP通信処理部147は、網管理サーバ9との間でSNMPメッセージを送信または受信する機能を備える。
障害検出処理部148は、フレーム受信状態を監視し、障害が発生したときに、網管理サーバ9へ障害通知を送信する機能を備える。
切替要求処理部149は、網管理サーバ9から切替要求を受信し、切替要求の内容に応じて、パス設定表151で管理する予備パスの有効設定に反映する。
フレーム転送処理部150は、データ配信網N1の運用者が予めパス設定表151に設定したパス設定に従って、受信フレームを転送する機能を備える。
記憶部146は、パス設定表151を格納する。パス設定表151は、主信号データを受信したポート番号、及び主信号フレームに含まれるラベル値と、出力ポート番号、出力時に付与するラベル値、及び、該当パスの有効・無効を示す有効設定の対応を管理するテーブルであり、予めデータ配信網N1の運用者が設定しておく。パス設定表151が表わす入力ポート番号641、入力ラベル642、出力ポート番号643、出力ラベル644、有効設定645の対応は、図31に示すパスを意味する。
図9は、ノード6に格納されるパス設定表151のテーブル構成の一例である。なお、他のノードのパス設定表150のテーブル構成も同様である。パス設定表151は、入力ポート番号641、入力ラベル642、出力ポート番号643、出力ラベル644、及び、有効設定645の対応情報を格納する。
入力ポート番号641は、ノード6がフレームを受信したポートの識別番号である。入力ラベル642は、受信フレームが含むラベル値である。

図2は、パスに対して設定するラベル値の一例を示すブロック図である。以下に、データ配信網N1を通過するフレームが含むラベル値について、図2を用いて説明する。この例では、現用パスであるノード1からノード2へ向かうパス、ノード1から3へ向かうパス、ノード3からノード6へ向かうパス、ノード1からノード4へ向かうパス、ノード4からノード5へ向かうパス、ノード5からノード7へ向かうパスを通過するフレームは、ラベル値100を含む。
一方、予備パスであるノード2からノード6へ向かうパス、ノード6からノード2へ向かうパス、ノード6からノード7へ向かうパス、ノード7からノード6へ向かうパス、ノード2からノード7へ向かうパス、ノード7からノード2へ向かうパスを通過するフレームは、それぞれラベル値101、102、103、104、105、106を含む。
図9に戻って、出力ポート番号643は、ノード6がフレームを送信するポートの識別番号である。出力ラベル643は、ノード6が送信フレームに付け替えるラベル値である。出力ラベルの値「なし」の行646、649、650は、出力先がデータ配信網N1の外、つまり端末11であることを意味する。
有効設定645は、ノード6が入力ポート番号641で識別されるポートで、入力ラベル642を含むフレームを受信したときに、出力ポート番号643で識別されるポートから、出力ラベル644にラベルを付け替えて送信する場合に「有効」、その他の場合は「無効」となる。現用経路で障害が発生していない状態では、出力ラベル644が端末12宛を示す「なし」の行646、649、650のみ、有効設定645を「有効」となる。
データ配信網N1の運用者は、予めノード1、2、3、4、5、6、7のパス設定表130を設定することにより、図3の経路21、22、23、図4の経路26、27、28、及び、図5の経路31、32、33を設定する。
図8に戻り、ノード2、6、7が切替要求処理部、及び、パス設定表を管理することにより、網管理サーバ9から切替要求を受信したとき、切替要求の内容を予備パスの有効設定に反映できる。フレーム転送処理部150は、パス設定表151に反映された有効設定に従ってフレームを予備パスに対して配信するかを決定する。その結果、ノード2、6、7は、切替要求に応じて、予備パスに対するフレーム配信を実施できる(詳細は後述)。
2−2.網管理サーバ
図11は網管理サーバ9の構成の一例を示すブロック図である。網管理サーバ9は、データ配信網N1の構成ノード1、2、3、4、5、6、または7と接続する回線101(101a、101b)を収容するインタフェース部(IF)102(102a、102b)と、CPU105と、記憶部106とを備える。各構成要素は、バス103で接続される。
CPU105には、SNMP通信処理を行うプログラムであるSNMP通信処理部107と、パス管理を行うプログラムであるパス管理部108が記憶されている。
SNMP通信処理部107は、データ配信網N1の構成ノード1、2、3、4、5、6、及び7との間でSNMPメッセージを送信または受信する機能を備える。
パス管理部108は、データ配信網N1のパス設定を行うプログラムであるパス設定部109と、データ配信網N1内の障害発生時に経路切替を制御するプロテクション制御部110を備える。
記憶部106は、予備パス選択テーブル111、及び、障害リスト112を格納する。予備パス選択テーブル111は、障害検出ノードと、複数の予備パスとの対応を管理するテーブルであり、データ配信網N1の運用者が予め設定する。障害リスト112は、障害検出ノードと、障害発生の結果主信号フレームが不通となるノード、及び、障害検出有無の対応を管理するテーブルである。
図13は、網管理サーバ9に格納される予備パス選択テーブル111のテーブル構成の一例である。予備パス選択テーブル111は、現用パスラベル601、障害検出ノード602、切替要求送信先ノード603、及び、予備パスラベル604の対応情報を格納する。
現用パスラベル601は、障害発生パスのラベル値である。障害検出ノード602は、現用パスラベル601で示される経路の主信号フレーム受信障害の検出ノードの識別子である。切替要求送信先ノード603は、現用パスラベル601で示される経路の主信号受信障害を、障害検出ノード602が網管理サーバ9へ通知したときに網管理サーバが経路切替要求を送信する宛先ノードの識別子である。予備パスラベル604は、切替要求送信先ノード603を経由する予備パスのラベル値である。
データ配信網N1の運用者は、同一の現用パスラベル601、障害検出ノード602に対して、複数の切替要求送信先ノード603、及び、予備パスラベル604の組合せを登録できる。データ配信網N1の運用者は、例えば予備パスラベル604であらわされる経路の中継装置数が少ない順番など、優先度の高い予備パスを先に登録する。図13の例は、ノード2、6間の中継装置数がノード2、7間の中継装置数よりも少ない場合であり、現用パスラベル601が100、障害検出ノード602がノード2のケース605で、切替要求送信先ノード603として、ノード6がノード7よりも先に登録される。また図13の例は、ノード6、2間の中継装置数がノード6、7間の中継装置数よりも少ない場合であり、現用パスラベル601が100、障害検出ノード602がノード3のケース606で、切替要求送信先ノード603として、ノード2がノード7よりも先に登録される。また図13の例は、ノード7、6間の中継装置数がノード7、2間の中継装置数よりも少ない場合であり、現用パスラベル601が100、障害検出ノード602がノード4のケース607で、切替要求送信先ノード603として、ノード6がノード2よりも先に登録される。
同一の現用パスラベル601、障害検出ノード602に対して、複数の切替要求送信先ノード603、及び、予備パスラベル604の組合せを優先度順に登録できるので、データ配信網N1の運用者が、予備パスの中継装置数が少ない順番で予備パス選択テーブル111を設定できる。その結果、網管理サーバ9は、障害発生時に、中継装置数の少ない予備経路を切替先として選択できる。
図14は、網管理サーバ9に格納される障害リスト112のテーブル構成の一例である。障害リスト112は、ラベル621、障害検出ノード622、主信号不通ノード623、及び、障害検出有無624の対応情報を格納する。
ラベル621は障害発生パスのラベル値である。障害検出ノード622は、ラベル621で示される経路の主信号フレーム受信障害の検出ノードの識別子である。主信号不通ノード623は、障害検出ノード622が、ラベル621の経路で主信号フレーム受信障害を検出したときに、主信号フレームが到達しなくなるノードの識別子リストである。障害検出有無624は、障害検出ノード622が、ラベル621の経路で主信号フレーム受信障害を検出した場合に「あり」、検出していない場合は「なし」が格納される。
障害リスト112が、ラベル621、障害検出ノード622、主信号不通ノード623、及び、障害検出有無624の対応情報を管理することにより、網管理サーバ9は、障害発生時の切替先予備経路に、主信号が到達していないノードが含まれているかを判断できる。その結果、網管理サーバ9は、データ配信網N1内の障害発生時に、主信号フレームが到達しているノードを経由する予備経路を選択できる。
3.経路切替

図17は、障害発生時の経路変更を示すシーケンス図である。
図17に示すシーケンスに従って、データ配信網N1で伝送路障害が発生したときに、経路切替を実施する手順を説明する。また、図15は、障害発生時の主信号の流れの一例を示す説明図である。
ノード4、5間で伝送路障害が発生すると、ノード5は、障害検出処理部128の処理により、主信号受信障害を検出する。
図7に、データ配信網N1を構成するノードが備える障害検出処理部128の各ステップを示す。図7において、障害検出処理部128は、処理開始(416)後、主信号フレームの受信状態を監視する(417)。主信号フレームの受信障害が発生したら、障害検出処理部128は、自身のノード識別子、及び、障害が発生した経路のラベル値を含む障害通知を網管理サーバ9へ送信する(418)。障害検出処理部128は、網管理サーバ9へ障害通知を送信した後は、主信号フレームの受信状態を監視する(417)。
データ配信網N1を構成するノードが障害検出処理部128を備えることにより、網管理サーバ9は、データ配信網N1の障害発生時に障害通知を受信できる。

図17に戻り、ノード4、5間で障害が発生すると、ノード5の障害検出処理部128は主信号受信障害を検出する(801)。続いて、ノード5は、自身のノードIDである「ノード5」と、障害を検出した経路のラベル値「100」を含む障害通知802を、網管理サーバ9へ送信する。
網管理サーバ9は障害通知802を受信すると、プロテクション制御部110の処理により、予備経路を選択する。
図12に、網管理サーバ9が備えるプロテクション制御部110の各ステップを示す。プロテクション制御部110は、図12において処理開始(401)後、データ配信網N1構成ノードからの障害通知受信有無を監視する(402)。プロテクション制御部110は、ノード5から障害通知を受信したら、障害通知に含まれるラベル621「100」とノード識別子622「ノード5」をキーに、障害リスト112を検索し、障害検出有無624を「なし」から「あり」に更新する(403)。その結果、障害リスト112は、障害リスト112aの内容から障害リスト112bの内容に更新される。
続いて、プロテクション制御部110は、ラベル621とノード識別子622をキーに、予備パス選択テーブル111を登録順に検索し、切替要求送信先ノード603「ノード6」と、予備パスラベル604「103」を得る(404)。プロテクション制御部110は、切替要求送信先ノード603が、障害リスト112の障害検出有無624が「あり」となっている行の主信号不通ノード623に含まれるかを確認し(405)、含まれる場合は予備パス選択テーブル111で次に登録されている切替要求送信先ノード603と、予備パスラベル604を得る(404)。
切替要求送信先ノード603が、障害リスト112の障害検出有無624が「あり」となっている行の主信号不通ノード623に含まれない場合は、切替要求送信先ノード603「ノード6」へ、予備パスラベル604「103」を含む切替要求を送信する(406)。
切替要求送信後、切替要求送信先ノード603から応答を受信したら(407)、障害リスト112に、他に障害検出有無624が「あり」となっている行が存在するか確認する(408)。存在する場合は、再度ステップ404を実行する。障害リスト112に、他に障害検出有無624が「あり」となっている行が存在しない場合は、障害通知受信待ち状態402となる。
網管理サーバ9がプロテクション制御部110を備えることにより、網管理サーバ9は障害通知受信時、予備パス選択テーブル111と障害リスト112を参照して切替要求送信先ノード603を選択し、切替要求を送信できる、その結果網管理サーバ9は、予め予備パス選択テーブル111に優先度順に登録された予備パスの中で、最も優先度の高い予備パスを用いて経路切替を実施できる。
図17に戻り、網管理サーバ9は障害通知802を受信すると、プロテクション制御部110の処理により、予備パスラベル604「103」を含む切替要求をノード6へ送信する(804)。ノード6は切替要求804を受信したら、切替処理部149の処理により、経路切替処理を実施する(805)。
図10に、ノード2、6、7が備える切替処理部149の各ステップを示す。図10において処理開始(421)後、網管理サーバ9からの切替要求受信待ち状態(422)となる。網管理サーバ9から切替要求を受信すると、切替要求に含まれる予備パスラベルをキーに、パス設定表130の出力ラベル644を検索する(423)。続いて検索の結果得られた行の有効設定645を「無効」から「有効」に更新し(424)、検索の結果得られた行の入力ポート番号641の入力フレームのうち、入力ラベル642を含むフレームのコピー、及び、ラベル値を出力ラベル644に付け替えて出力ポート番号643に送信開始する。続いて、網管理サーバ9へ切替要求に対する応答を送信し(426)、切替要求受信待ち状態(422)となる。
ノード2、6、7が切替処理部149を備えることにより、網管理サーバが選択した予備パスへ主信号フレームをコピー送信できる。
図17に戻り、ノード6は切替要求804を受信すると、切替処理部149の処理を実行し、応答806を網管理サーバ9へ送信する。
以上の処理の結果、SN8が端末10、11、12へ配信する主信号フレームの流れを図15に示す。ノード4、5間で伝送路障害が発生すると、ノード6がノード7へ主信号フレームのコピー送信を実行する。これにより、端末12は、SN8からのストリーミング配信を受信継続できる。
端末12は、SNか8からのストリーミングデータ受信経路として図3の経路21(現用系路)の他に、選択優先度の高い順番に経路22、及び経路23の3通りの経路で受信可能であるが、経路21で障害が発生した場合には、以上の処理により最も選択優先度の高い予備経路22でストリーミングデータ受信を継続できる。中継装置数の最も少ない予備経路22に自動的に切り替わることで、網内装置の利用効率を高めるとともに、伝送遅延を最小限とできる。
図17に戻り、ノード4、5間で障害発生中に、さらにノード3、6間で障害が発生した場合の経路切替手順を説明する。また、図16は、障害発生時の主信号の流れの他の一例を示す説明図である。
ノード3、6間で伝送路障害が発生すると、ノード6は、障害検出処理部128の処理により、主信号受信障害を検出し、自身のノードIDである「ノード6」と、障害を検出した経路のラベル値「100」を含む障害通知808を、網管理サーバ9へ送信する。網管理サーバ9は障害通知808を受信すると、プロテクション制御部110の処理により、予備経路を選択する。
図12を用いて、網管理サーバ9が障害通知808を受信した時のプロテクション制御部の処理を説明する。ノード6から障害通知808を受信したら、障害通知に含まれるラベル621「100」とノード識別子622「ノード6」をキーに、障害リスト112を検索し、障害検出有無624を「なし」から「あり」に更新する(403)。その結果、障害リスト112は、障害リスト112bの内容から障害リスト112cの内容に更新される。
続いて、ラベル621とノード識別子622をキーに、予備パス選択テーブル111を登録順に検索し、切替要求送信先ノード603「ノード2」と、予備パスラベル604「101」を得る(404)。切替要求送信先ノード603が、障害リスト112の障害検出有無624が「あり」となっている行に含まれるかを確認し(405)、含まれる場合は予備パス選択テーブル111で次に登録されている切替要求送信先ノード603と、予備パスラベル604を得る(404)。
切替要求送信先ノード603が、障害リスト112の障害検出有無624が「あり」となっている行に含まれない場合は、切替要求送信先ノード603「ノード2」へ、予備パスラベル604「101」を含む切替要求を送信する(406)。切替要求送信後、切替要求送信先ノード603から応答を受信したら(407)、障害リスト112に、他に障害検出有無624が「あり」となっている行が存在するか確認する(408)。存在する場合は、再度ステップ404を実行する。障害リスト112に、他に障害検出有無624が「あり」となっている行が存在しない場合は、障害通知受信待ち状態402となる。
図17に戻り、網管理サーバ9は障害通知808を受信すると、図12のステップ403の処理により、障害リスト112は、図14の障害リスト112bの内容から障害リスト112cの内容に更新される。続いて、図12のステップ404、405、406の処理により、切替要求送信先ノード「ノード2」へ、予備パスラベル「101」を含む切替要求を送信する(図17の810)。
ノード2は、切替要求810を受信すると、切替処理部149の処理を実行し(811)、応答812を網管理サーバ9へ送信する。
網管理サーバ9は、図12のステップ408で、図14の障害リスト112cの628cの行が障害検出「あり」となっているので、ステップ404へ遷移し、ラベル「100」と障害検出ノード「ノード5」をキーに、予備パス選択テーブル111を登録順に検索し、切替要求送信先ノード「ノード6」と、予備パスラベル「103」を得る。続いて、切替要求送信先ノード「ノード6」をキーに障害リスト112cの主信号不通ノード623cを検索し、障害検出「あり」の行に含まれているか確認する(406)。障害検出「あり」の行629cの主信号不通ノード623に「ノード6」が含まれているので、ステップ404に戻り、予備パス選択テーブル111で次に登録されている切替要求送信先ノード「ノード2」と、予備パスラベル「105」を得る。続いて、切替要求送信先ノード「ノード2」をキーに障害リスト112cの主信号不通ノード623cを検索し、障害検出「あり」の行の主信号不通ノード623に含まれているか確認する(405)。「ノード2」が障害リスト112cで障害検出「あり」の行の主信号不通ノード623に含まれないので、ステップ406で「ノード2」へ予備パスラベル「105」を含む切替要求(図17の切替要求813)を送信し、応答待ち状態(407)となる。
ノード2は、切替要求813を受信すると、切替処理部149の処理を実行し(814)、応答815を網管理サーバ9へ送信する。
網管理サーバ9は、ノード2からの応答を受信すると、障害リスト112cで、他に障害検出「あり」の行が存在しないので、図12のステップ408からステップ402へ遷移し、障害通知受信待ち状態となる。
以上の処理の結果、SN8が端末10、11、12へ配信する主信号フレームの流れを図16に示す。ノード2がノード6、及び、ノード7へ主信号フレームのコピー送信を実行する。これにより、端末11、及び、12は、SN8からのストリーミング配信を受信継続できる。
端末12は、SNか8からのストリーミングデータ受信経路として図3の経路21(現用系路)の他に、選択優先度の高い順番に経路22、及び経路23の3通りの経路で受信可能であるが、現用経路21だけではなく、予備経路22でも障害が発生した場合には、以上の処理により予備経路23でストリーミングデータ受信を継続できる。
以上に示した処理は、伝送路障害だけではなく、ノード障害に対しても適用可能である。例えば図18に示すように、ノード3、6間の伝送路障害ではなく、ノード3の装置故障が発生した場合にも同じ手順で経路の自動切替を実施できる。例えば、現用パスで示される経路上のノードに障害が発生した場合は、そのノードまたはその下流のノードがその障害を検出し、上述と同様の障害通知を送ることで、自動切替を実施可能である。
B.第2の実施の形態

本発明の第2の実施の形態を、図面を用いて説明する。第2の実施形態は、障害発生時に、データ配信網N1の構成ノードが予備経路を選択し、切替を実施することを特徴とする。
1.システム及び動作概要

図19は、パスに対して設定するラベル値の一例を示すブロック図である。
データ配信網N1を通過するフレームが含むラベル値について、図19を用いて説明する。現用パスであるノード1からノード2へ向かうパス、ノード1から3へ向かうパス、ノード3からノード6へ向かうパス、ノード1からノード4へ向かうパス、ノード4からノード5へ向かうパス、ノード5からノード7へ向かうパスを通過するフレームは、ラベル値100を含む。さらに、ラベル値100を含むフレームが通過する経路の逆方向に流れるフレームは、ラベル値110を含む。予備パスのラベル値101、102、103、104、105、106を含むフレームが流れる経路は、第1実施形態と同じである。
ラベル値110で示されるパスを予め設定することにより、データ配信網N1の構成ノードが障害を検出したときに、ラベル値110で示されるパスを用いてノード1へ障害を通知できる。
2.ハードウェア

2−1.ノード1
図20はノード1の構成の一例を示すブロック図である。ノード1は、データ配信網N1の構成ノードと接続する回線161(161a、161b)を収容するインタフェース部(IF)162(162a、162b)と、CPU165と、記憶部166とを備える。各構成要素は、バス163で接続される。
CPU165には、障害検出処理を行うプログラムである障害検出処理部167と、データ配信網N1内の障害発生時に経路切替を制御するプロテクション制御部168と、フレーム転送処理を行うプログラムであるフレーム転送処理部169が記憶されている。
障害検出処理部167は、フレーム受信状態を監視し、障害が発生したときに、受信障害を検出した主信号フレームに割り当てられている送信先へ、ラベルを付与してFDI(Forward Defect Indicator)を送信する機能を備える。
プロテクション制御部168は、FDI受信時、BDI受信時又は自装置受信断検出時に、予備経路を選択し、切替要求を送信する機能を備える。
フレーム転送処理部169は、データ配信網N1の運用者が予めパス設定表173に設定したパス設定に従って、受信フレームを転送する機能を備える。
記憶部166は、予備パス選択テーブル(BDI受信用)170、予備パス選択テーブル(FDI受信用)171、障害リスト172、及び、パス設定表173を格納する。予備パス選択テーブル(BDI受信用)170は、ノード1がBDI(Backward Defect Indicator)を受信したときに参照するテーブルであり、障害検出ノードと、複数の予備パスとの対応を管理するテーブルである。BDIは、ノード2、6、または7がFDIを受信したときに、ノード1に対して送信する警報通知である。ノード1からノード2、6または7に対する方向のみ、伝送路障害が発生し、反対方向の伝送路で障害が発生していない場合のみ、ノード1はBDIを受信できる。また、各ノード2〜7からノード1へ向かう上り方向において、伝送路障害が発生した場合、ノード1は、FDIを受信することができる。例えば、ノード5とノード7との間の上り方向の伝送路障害が発生した場合、ノード5がそれを検出し、ノード4に警報を通知し、さらにノード1にその警報が通知される。双方向の伝送路障害が発生した場合は、ノード1はBDIを受信せず、FDIを受信することにより、障害発生を検出できる。データ配信網N1の運用者は、予め予備パス選択テーブル(BDI受信用)170を設定しておく。
予備パス選択テーブル(FDI受信用)171は、ノード1がFDIを受信したときに参照するテーブルであり、障害検出ノードと、複数の予備パスとの対応を管理するテーブルである。データ配信網N1の運用者は、予め予備パス選択テーブル(FDI受信用)171を設定しておく。
障害リスト172は、障害検出ノードと、障害発生の結果主信号フレームが不通となるノード、及び、障害検出有無の対応を管理するテーブルである。パス設定表173は、主信号データを受信したポート番号、及び主信号フレームに含まれるラベル値と、出力ポート番号、及び、出力時に付与するラベル値の対応を管理するテーブルであり、予めデータ配信網N1の運用者が設定しておく。
図22は、ノード1に格納される予備パス選択テーブル(BDI受信用)170のテーブル構成の一例である。予備パス選択テーブルは、BDI受信パスラベル661、障害検出ノード662、切替要求送信先ノード663、及び、予備パスラベル664の対応情報を格納する。
BDI受信パスラベル661は、障害発生パスのラベル値である。障害検出ノード662は、BDI受信パスラベル661で示される経路の主信号フレーム受信障害の検出ノードの識別子である。切替要求送信先ノード663は、BDI受信パスラベル661で示される経路の主信号受信障害を、障害検出ノード662が検出したときにノード1が経路切替要求を送信する宛先ノードの識別子である。
データ配信網N1の運用者は、同一のBDI受信パスラベル661、障害検出ノード662に対して、複数の切替要求送信先ノード663、及び、予備パスラベル664の組合せを登録できる。データ配信網N1の運用者は、例えば予備パスラベル664であらわされる経路の中継装置数が少ない順番など、優先度の高い予備パスを先に登録する。図22の例は、ノード2、6間の中継装置数がノード2、7間の中継装置数よりも少ない場合であり、BDI受信パスラベル661が100、障害検出ノード662がノード2のケース665で、切替要求送信先ノード663として、ノード6がノード7よりも先に登録される。また図22の例は、ノード6、2間の中継装置数がノード6、7間の中継装置数よりも少ない場合であり、BDI受信パスラベル661が100、障害検出ノード662がノード3のケース666で、切替要求送信先ノード663として、ノード2がノード7よりも先に登録される。また図22の例は、ノード7、6間の中継装置数がノード7、2間の中継装置数よりも少ない場合であり、BDI受信パスラベル661が100、障害検出ノード662がノード4のケース667で、切替要求送信先ノード663として、ノード6がノード2よりも先に登録される。
同一のBDI受信パスラベル661、障害検出ノード662に対して、複数の切替要求送信先ノード663、及び、予備パスラベル664の組合せを優先度順に登録できるので、データ配信網N1の運用者が、予備パスの中継装置数が少ない順番で予備パス選択テーブル(BDI受信用)170を設定できる。その結果ノード1は、BDI受信時に、中継装置数の少ない予備経路を切替先として選択できる。
図23は、ノード1に格納される予備パス選択テーブル(FDI受信用)171のテーブル構成の一例である。予備パス選択テーブルは、FDI受信パスラベル681、障害検出ノード682、切替要求送信先ノード683、及び、予備パスラベル684の対応情報を格納する。
FDI受信パスラベル681は、FDIに含まれるラベル値である。障害検出ノード682は、FDIに含まれる主信号フレーム受信障害検出ノードの識別子である。障害検出ノード682が「ノード1」の行685、686、687は、ノード1自身が、ラベル「110」の経路の主信号受信障害を検出したことを意味する。切替要求送信先ノード683は、ノード1が経路切替要求を送信する宛先ノードの識別子である。
データ配信網N1の運用者は、FDI受信パスラベル681、障害検出ノード682に対して、複数の切替要求送信先ノード683、及び、予備パスラベル684の組合せを登録できる。データ配信網N1の運用者は、例えば予備パスラベル684であらわされる経路の中継装置数が少ない順番など、優先度の高い予備パスを先に登録する。図23の例は、ノード2、6間の中継装置数がノード2、7間の中継装置数よりも少ない場合であり、FDI受信パスラベル681が110、障害検出ノード682がノード1のケース685で、切替要求送信先ノード683として、ノード6がノード7よりも先に登録される。また図23の例は、ノード6、2間の中継装置数がノード6、7間の中継装置数よりも少ない場合であり、FDI受信パスラベル681が110、障害検出ノード682がノード1のケース686で、切替要求送信先ノード683として、ノード2がノード7よりも先に登録される。また図23の例は、ノード7、6間の中継装置数がノード7、2間の中継装置数よりも少ない場合であり、FDI受信パスラベル681が110、障害検出ノード682がノード1のケース687で、切替要求送信先ノード683として、ノード6がノード2よりも先に登録される。
同一のFDI受信パスラベル681、障害検出ノード682に対して、複数の切替要求送信先ノード683、及び、予備パスラベル684の組合せを優先度順に登録できるので、データ配信網N1の運用者が、予備パスの中継装置数が少ない順番で予備パス選択テーブル(FDI受信用)171を設定できる。その結果ノード1は、FDI受信時に、中継装置数の少ない予備経路を切替先として選択できる。
図24は、ノード1に格納される障害リスト172のテーブル構成の一例である。障害リスト172は、ラベル701、障害検出ノード702、種別705、主信号不通ノード703、及び、障害検出有無704の対応情報を格納する。
ラベル701は、ノード1がFDIまたはBDIを受信するパスのラベル値である。障害検出ノード702は、主信号フレーム受信障害検出ノードの識別子である。データ配信網N1の運用者は、ノード1がBDIを受信した場合、FDIを受信した場合、ノード1自身が主信号受信障害を検出した場合のそれぞれについて、可能性のある障害検出ノード702を予め登録する。主信号不通ノード703は、障害検出ノード702が、主信号フレーム受信障害を検出したときに、主信号フレームが到達しなくなるノードの識別子リストである。障害検出有無704は、主信号フレーム受信障害が検出された場合に「あり」、検出されていない場合は「なし」が格納される。種別705は、障害の検出が、障害検出ノード702からのBDI受信時又はFDI受信時のものか、又は、障害検出ノード702(ノード1)の自装置受信断検出時のものかを示す。
障害リスト172が、ノード1がBDIを受信した場合、FDIを受信した場合、ノード1自身が主信号受信障害を検出した場合のそれぞれについて、障害検出ノード702を管理することにより、ノード1からノード2、6、7への方向のみ伝送路障害が発生した場合と、双方向の伝送路障害が発生した場合の両方について、障害有無を管理できる。
障害リスト172が、ラベル701、障害検出ノード702、主信号不通ノード703、及び、障害検出有無704の対応情報を管理することにより、ノード1は、障害発生時の切替先予備経路に、主信号が到達していないノードが含まれているかを判断できる。その結果、ノード1は、データ配信網N1内の障害発生時に、主信号フレームが到達しているノードを経由する予備経路を選択できる。
2−2.他のノード
図25はノード3、4、5の構成の一例を示すブロック図である。ノード3、4、5は、データ配信網N1の構成ノードと接続する回線181(181a、181b)を収容するインタフェース部(IF)182(182a、182b)と、CPU185と、記憶部186とから構成される。各構成要素は、バス183で接続される。
CPU185には、障害検出処理を行うプログラムである障害検出処理部187と、フレーム転送処理を行うプログラムであるフレーム転送処理部188が記憶されている。
障害検出処理部187は、フレーム受信状態を監視し、障害が発生したときに、受信障害を検出した主信号フレームに割り当てられている送信先へ、ラベルを付与してFDIを送信する機能を備える。
ノード3、4、5が障害検出処理部187を備えることにより、ノード3、4、5はある経路の障害発生を、FDI送信によって同一経路上の他のノードへ通知できる。
フレーム転送処理部188は、データ配信網N1の運用者が予めパス設定表189に設定したパス設定に従って、受信フレームを転送する機能を備える。
記憶部186はパス設定表189を格納する。パス設定表189は、主信号データを受信したポート番号、及び主信号フレームに含まれるラベル値と、出力ポート番号、及び、出力時に付与するラベル値の対応を管理するテーブルであり、予めデータ配信網N1の運用者が設定しておく。
図27はノード2、6、7の構成の一例を示すブロック図である。ノード2、6、7は、データ配信網N1の構成ノードと接続する回線201(201a、201b)を収容するインタフェース部(IF)202(202a、202b)と、CPU205と、記憶部206とから構成される。各構成要素は、バス203で接続される。
CPU205には、FDI受信時にBDIを送信するプログラムである警報転送処理部207と、障害検出処理を行うプログラムである障害検出処理部208と、ノード1からの切替要求を受信処理する切替要求処理部209と、フレーム転送処理を行うプログラムであるフレーム転送処理部210が記憶されている。
警報転送処理部207は、FDI受信状態を監視し、FDIを受信したときに、反対方向のパスに対してBDIを送信する機能を備える。
障害検出処理部208は、フレーム受信状態を監視し、障害が発生したときに、受信障害を検出した主信号フレームに割り当てられている送信先へ、ラベルを付与してFDIを送信する機能を備える。
切替要求処理部209は、ノード1から切替要求を受信し、切替要求の内容に応じて、パス設定表212で管理する予備パスの有効設定に反映する。
フレーム転送処理部210は、データ配信網N1の運用者が予めパス設定表212に設定したパス設定に従って、受信フレームを転送する機能を備える。
記憶部206は双方向パス対応表211、及び、パス設定表212を格納する。双方向パス対応表211は、双方向パスのラベル値の対応を管理する表であり、予めデータ配信網N1の運用者が設定しておく。パス設定表212は、主信号データを受信したポート番号、及び主信号フレームに含まれるラベル値と、出力ポート番号、及び、出力時に付与するラベル値の対応を管理するテーブルであり、予めデータ配信網N1の運用者が設定しておく。
図29は、ノード2、6、7に格納される双方向パス対応表211のテーブル構成の一例である。双方向パス対応表211は、ラベル721と、逆方向ラベル722の対応情報を格納する。ノード2、6、7が双方向パス対応表211を管理することにより、ノード2、6、7はFDI受信時に、逆方向ラベルを用いてBDIを送信できる。
3.経路切替

図30に示すシーケンスに従って、データ配信網N1で伝送路障害が発生したときに、経路切替を実施する手順を説明する。また、図15は、障害発生時の主信号の流れの一例を示す説明図である。
ノード4、5間で、ノード4からノード5へ向かう方向のみ伝送路障害が発生し、ノード5からノード4へむかう方向は伝送路障害が発生していない場合、ノード5は、障害検出処理部187の処理により、主信号受信障害を検出する。
データ配信網N1を構成するノードが備える障害検出処理部187の各ステップを図26に示す。障害検出処理部187は、図26において、処理開始(450)後、主信号フレームの受信状態を監視する(451)。障害検出処理部187は、主信号フレームの受信障害が発生したら、障害が発生した経路の送信先へ、自身のノードID、及び、現用ラベルを含むFDIを送信する(452)。障害検出処理部187は、FDIを送信した後は、主信号フレームの受信状態を監視する(451)。
データ配信網N1を構成するノードは、障害検出処理部187を備えることにより、ノード1、または、ノード、2、6、7へFDIを送信できる。
図30に戻り、ノード5は、主信号受信障害を検出すると(821)、自身のノードID「ノード5」、及びラベル「100」を含むFDI822をノード7へ送信する。ノード7はFDI822を受信すると、警報転送処理部823の処理により、BDI(824、825、826)をノード1へ送信する。
ノード2、6、7が備える警報転送処理部207の各ステップを図28に示す。警報転送処理部207は、図28において、処理開始(461)後、FDI受信待ち状態(462)となる。警報転送処理部207は、FDIを受信すると、FDIを受信したパスのラベル、すなわち、FDIに含まれるラベルをキーに、双方向パス対応表211を検索し、逆方向ラベル722を得る(462)。続いて、警報転送処理部207は、逆方向ラベル722で識別されるパスを用いて、FDIに含まれるノードIDと逆方向ラベル「110」を含むBDIを送信し(463)、FDI受信待ち状態(462)となる。なお、各ノード2、6、7から送信されるBDIは、各経路に設けられたノードによりノード1まで転送される。
ノード2、6、7は、警報転送処理部207を備えることにより、FDI受信時にノード1へBDIを送信できる。その結果、ノード1からノード2、6、7への方向のみで伝送路障害が発生した場合に、ノード1は、BDI受信により、障害発生を認識できる。
なお、プロテクション制御部168は、障害検出したとき、FDI受信/BDI受信/自装置受信断検出のいずれかの種別、ラベル及び障害検出ノード識別子を適宜のメモリに記憶しておく。
図30に戻り、ノード1は、BDI826を受信すると、プロテクション制御部168の処理により、予備経路を選択する。
ノード1が備えるプロテクション制御部168の各ステップを図21に示す。図21において処理開始(431)後、BDI、及びFDIの受信又は自装置受信断検出の監視状態となる(432、435)。ノード7からBDI826を受信すると、BDIに含まれるラベル「110」と検出ノード識別子「ノード5」をキーに、障害リスト172を検索し、障害検出有無704を「なし」から「あり」に更新する(433)。その結果、障害リスト172の行708は、障害検出有無704の値が「なし」から「あり」に更新される。続いて、ラベル「110」とノード識別子「ノード5」をキーに、予備パス選択テーブル(BDI受信用)170を登録順に検索し、切替要求送信先ノード663「ノード6」と、予備パスラベル664「103」を得る(434)。切替要求送信先ノード663が、障害リスト172の障害検出有無704が「あり」となっている行に含まれるかを確認し(438)、含まれる場合は予備パス選択テーブル(BDI受信用)170で次に登録されている切替要求送信先ノード663と、予備パスラベル664を得る(434)。
一方、FDI受信時又は自装置受信断検出時は、FDIに含まれるラベルと検出ノード識別子をキーに、障害リスト172を検索し、障害検出有無704を「なし」から「あり」に更新する(436)。続いて、FDIに含まれるラベルと検出ノード識別子をキーに、予備パス選択テーブル(FDI受信用)171を登録順に検索し、切替要求送信先ノード683と、予備パスラベル684を得る(437)。切替要求送信先ノード683が、障害リスト172の障害検出有無704が「あり」となっている行に含まれるかを確認し(442)、含まれる場合は予備パス選択テーブル(FDI受信用)171で次に登録されている切替要求送信先ノード683と、予備パスラベル684を得る(437)。
なお、図21にはBDI受信チェックの後にFDI受信をチェックする処理を示したが、先にFDI受信チェックをBDI受信チェックよりも先に実施しても良い。先にFDI受信チェックをBDI受信チェックよりも先に実施する場合は、ステップ432、433、434、及び438が、それぞれステップ435、436、437、442と入れ替わる形となる。
切替要求送信先ノード663が、障害リスト172の障害検出有無704が「あり」となっている行に含まれない場合は、切替要求送信先ノード663「ノード6」へ、予備パスラベル664「103」を含む切替要求を送信する(439)。切替要求送信後、切替要求送信先ノード663から応答を受信したら(440)、障害リスト172に、他に障害検出有無704が「あり」となっている行が存在するか確認する(441)。存在する場合は、障害検出のときなどに記憶しておいた、「あり」への更新の要因となったFDI受信/BDI受信/自装置受信断検出の種別に従い、BDI受信時の場合は、ステップ434に進み、FDI受信時または自装置受信断検出時の場合は、ステップ437に進み(443)、以降のステップを実行する。障害リスト172に、他に障害検出有無704が「あり」となっている行が存在しない場合は、BDI、及びFDIの受信監視状態(432、435)となる。
ノード1がプロテクション制御部168を備えることにより、網管理サーバ9は障害通知受信時、予備パス選択テーブル111と障害リスト112を参照して切替要求送信先ノード603を選択し、切替要求を送信できる、その結果網管理サーバ9は、予め予備パス選択テーブル111に優先度順に登録された予備パスの中で、最も優先度の高い予備パスを用いて経路切替を実施できる。
図30に戻り、ノード1は、プロテクション制御部168の処理により、ノード6へ切替要求を送信する(828、829)。ノード6は、切替要求処理部209の処理により、ノード7への主信号フレームコピー送信を開始し(830)、応答をノード1へ送信する(831、832)。
以上の処理の結果、SN8が端末10、11、12へ配信する主信号フレームの流れを図15に示す。ノード4、5間で伝送路障害が発生すると、ノード6がノード7へ主信号フレームのコピー送信を実行する。これにより、端末12は、SN8からのストリーミング配信を受信継続できる。
端末12は、SNか8からのストリーミングデータ受信経路として図3の経路21(現用系路)の他に、選択優先度の高い順番に経路22、及び経路23の3通りの経路で受信可能であるが、経路21で障害が発生した場合には、以上の処理により最も選択優先度の高い予備経路22でストリーミングデータ受信を継続できる。中継装置数の最も少ない予備経路22に自動的に切り替わることで、網内装置の利用効率を高めるとともに、伝送遅延を最小限とできる。
続いて、ノード3、6間で双方向の伝送路障害が発生した場合の経路切替手順を示す。ノード3は、障害検出処理部187の処理により、ノード3、6間の主信号受信障害を検出すると(833)、自身のノードID「ノード3」と、障害を検出した経路のラベル値「110」を含むFDI834をノード1へ送信する。
ノード1は、FDI834を受信すると、プロテクション制御部168の処理により、まず図21のステップ436で障害リスト172の行709の障害検出有無704を「なし」から「あり」に更新する。続いて、予備パス選択テーブル(FDI受信用)171を検索し、切替要求送信先ノード683「ノード2」と、予備パスラベル684「101」を得る(437)。ノード1は、切替要求送信先ノード683「ノード2」へ、予備パスラベル684「101」を含む切替要求を送信する(439)。切替要求送信後、切替要求送信先ノード683「ノード2」から応答を受信したら(440)、障害リスト172で他に障害検出704が「あり」の行が存在するか確認する(441)。
ノード4からノード5への片方向障害により、ノード1のBDI受信に従い、障害リスト172の行708は、障害検出有無704の値が「あり」となっているので、ステップ441及び442を経て、ステップ434に遷移する。障害リスト172の行708は、障害検出有無704に記載されているラベル「110」とBDI受信時のノード識別子(障害検出ノード702)「ノード5」をキーに、予備パス選択テーブル(BDI受信用)170を登録順に検索し、切替要求送信先ノード663「ノード6」と、予備パスラベル664「103」を得る(434)。切替要求送信先ノード「ノード6」が、障害リスト172の障害検出有無704が「あり」となっている行709の主信号不通ノード703に含まれるので(438)、含まれる場合は予備パス選択テーブル(BDI受信用)170で次に登録されている切替要求送信先ノード「ノード2」と、予備パスラベル「105」を得る(434)。
切替要求送信先ノード「ノード2」が、障害リスト172の障害検出有無704が「あり」となっている行の主信号不通ノード703に含まれないので(438)、ノード1は、切替要求送信先ノード「ノード2」へ、予備パスラベル「105」を含む切替要求を送信する(439)。切替要求送信後、切替要求送信先ノード「ノード2」から応答を受信したら(440)、障害リスト172で他に障害検出704が「あり」の行が存在しないので(441)、BDI、及びFDIの受信監視状態(432、435)となる。
図30に戻り、ノード1は、プロテクション制御部168の処理により、ノード2へ切替要求を送信する(836)。ノード2は、切替要求処理部209の処理により、ノード6への主信号フレームコピー送信を開始し(837)、応答をノード1へ送信する(838)。
続いてノード1は、プロテクション制御部168の処理により、ノード2へ切替要求を送信する(839)。ノード2は、切替要求処理部209の処理により、ノード6への主信号フレームコピー送信を開始し(840)、応答をノード1へ送信する(841)。
以上の処理の結果、SN8が端末10、11、12へ配信する主信号フレームの流れを図16に示す。ノード2がノード6、及び、ノード7へ主信号フレームのコピー送信を実行する。これにより、端末11、及び、12は、SN8からのストリーミング配信を受信継続できる。
端末12は、SNか8からのストリーミングデータ受信経路として図3の経路21(現用系路)の他に、選択優先度の高い順番に経路22、及び経路23の3通りの経路で受信可能であるが、現用経路21だけではなく、予備経路22でも障害が発生した場合には、以上の処理により予備経路23でストリーミングデータ受信を継続できる。
以上の処理により、データ配信網N1の構成ノード同士の通信のみで、障害発生時の経路切替を実行できる。その結果、網管理サーバ9とデータ配信網N1構成ノードの間のデータ通信量を削減できる。
以上に示した処理は、伝送路障害だけではなく、ノード障害に対しても適用可能である。例えばノード3、6間の伝送路障害ではなく、ノード3の装置故障が発生した場合にも同じ手順で自動的に経路切替を実施できる。
また、プロテクション制御部168、予備パス選択テーブル(BDI受信用)170、予備パス選択テーブル(FDI受信用)171、及び、障害リスト172をノード1ではなくノード2、6、7が管理するようにしても良い。
本発明は、ポイント・ツー・マルチポイントのデータ通信以外の各種のデータ通信に適用することができる。
N1 データ配信網
1、2、3、4、5、6、7 ノード
8 SN(Service Node)
9 網管理サーバ
10、11、12 端末
110 プロテクション制御部
111 予備パス選択テーブル
112 障害リスト
148 障害検出処理部
149 切替要求処理部
151 パス設定表
本発明の第1の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置と、前記始点通信装置及び前記第1乃至第3の終点通信装置及び前記ひとつ又は複数の中継通信装置を管理するための網管理装置と、を備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムであって、

前記網管理装置は、
現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
備え、
前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記網管理装置へ送信し、
前記網管理装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記網管理装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記網管理装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
通信システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置と、前記始点通信装置及び前記第1乃至第3の終点通信装置及び前記ひとつ又は複数の中継通信装置を管理するための網管理装置と、を備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける前記網管理装置であって、

現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
前記予備パス選択テーブル及び前記障害リストにアクセスし、障害発生時に経路切替を制御するための網管理装置CPUと、
備え、
現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出した前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置から、該通信装置自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を受信すると、
前記網管理装置CPUは、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記網管理装置CPUは、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記網管理装置CPUは、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置により、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力するようにした
網管理装置が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置と、前記始点通信装置及び前記第1乃至第3の終点通信装置及び前記ひとつ又は複数の中継通信装置を管理するための網管理装置と、を備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける通信方法であって、

前記網管理装置は、
現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
備え、
前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記網管理装置へ送信し、
前記網管理装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記網管理装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記網管理装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
通信方法が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置とを備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムであって、

前記始点通信装置は、
現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
備え、
前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記始点通信装置へ送信し、
前記始点通信装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記始点通信装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記始点通信装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
通信システムが提供される。
本発明の第5の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置とを備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける始点の通信装置であって、

現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
前記予備パス選択テーブル及び前記障害リストにアクセスし、障害発生時に経路切替を制御するための始点通信装置CPUと、
備え、
現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出した前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置から、該通信装置自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を受信すると、
前記始点通信装置CPUは、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記始点通信装置CPUは、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記始点通信装置CPUは、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置により、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力するようにした
通信装置が提供される。
本発明の第6の解決手段によると、
1つの始点通信装置と、第1乃至第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置とを備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける通信方法であって、

前記始点通信装置は、
現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
備え、
前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記始点通信装置へ送信し、
前記始点通信装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
前記始点通信装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
前記始点通信装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
通信方法が提供される。

Claims (14)

  1. 1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置と、前記始点通信装置及び前記第1乃至第3の終点通信装置及び前記ひとつ又は複数の中継通信装置を管理するための網管理装置と、を備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
    前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムであって、

    前記網管理装置は、
    現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
    障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
    備え、
    前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記網管理装置へ送信し、
    前記網管理装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
    前記網管理装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
    前記網管理装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
    前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
    通信システム。
  2. 前記網管理装置は、前記切替要求送信先通信装置へ切替要求を送信後、該切替要求送信先通信装置から切り替えたことを示す応答を受信したら、前記障害リストに、他に障害検出有無情報が「あり」となっているエントリが存在するか確認し、
    該エントリが存在する場合は、再度、
    前記網管理装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
    前記網管理装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
    一方、前記障害リストに、他に障害検出有無情報が「あり」となっているエントリが存在しない場合は、前記網管理装置は、障害通知受信待ち状態とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1乃至第3の終点通信装置間のそれぞれの予備パスは、ひとつ又は複数の中継装置を有し、前記優先度は、該中継装置の数が少ない予備パスに高い優先度が割り当てられることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 入力ポート番号と、受信フレームの入力ラベルと、出力ポート番号と、出力ラベルと、予備パスの有効設定情報とを対応して、予め記憶するパス設定表と、
    前記網管理装置から切替要求を受信し、該切替要求の内容に応じて前記パス設定表で管理する予備パスの有効設定情報に反映し、予め前記パス設定表に従って、前記フレームを転送するための終点通信装置CPUと、
    備え、
    前記終点通信装置CPUは、前記網管理装置から切替要求を受信すると、切替要求に含まれる予備パスラベルをキーに、前記パス設定表の出力ラベルを検索して該当するエントリを得て、
    前記終点通信装置CPUは、検索の結果得られたエントリの有効設定情報を「無効」から「有効」に更新し、
    前記終点通信装置CPUは、検索の結果得られたエントリの入力ポート番号で入力されたフレームのうち該エントリの入力ラベルを含むフレームをコピーし、ラベル値を該エントリの出力ラベルに付け替えて該エントリの出力ポート番号にフレームを送信し、
    前記終点通信装置CPUは、前記網管理装置へ切替要求に対する応答を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置と、前記始点通信装置及び前記第1乃至第3の終点通信装置及び前記ひとつ又は複数の中継通信装置を管理するための網管理装置と、を備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
    前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける前記網管理装置であって、

    現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
    障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
    前記予備パス選択テーブル及び前記障害リストにアクセスし、障害発生時に経路切替を制御するための網管理装置CPUと、
    備え、
    現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出した前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置から、該通信装置自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を受信すると、
    前記網管理装置CPUは、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
    前記網管理装置CPUは、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
    前記網管理装置CPUは、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
    前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置により、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力するようにした
    網管理装置。
  6. 1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置と、前記始点通信装置及び前記第1乃至第3の終点通信装置及び前記ひとつ又は複数の中継通信装置を管理するための網管理装置と、を備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
    前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける通信方法であって、

    前記網管理装置は、
    現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
    障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
    備え、
    前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記網管理装置へ送信し、
    前記網管理装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
    前記網管理装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
    前記網管理装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
    前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
    通信方法。
  7. 1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置とを備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
    前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムであって、

    前記始点通信装置は、
    現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
    障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
    備え、
    前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記始点通信装置へ送信し、
    前記始点通信装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
    前記始点通信装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
    前記始点通信装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
    前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
    通信システム。
  8. 前記始点通信装置は、前記切替要求送信先通信装置へ切替要求を送信後、該切替要求送信先通信装置から切り替えたことを示す応答を受信したら、前記障害リストに、他に障害検出有無情報が「あり」となっているエントリが存在するか確認し、
    該エントリが存在する場合は、再度、
    前記始点通信装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
    前記始点通信装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
    一方、前記障害リストに、他に障害検出有無情報が「あり」となっているエントリが存在しない場合は、前記始点通信装置は、障害通知受信待ち状態とすることを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  9. 前記第1乃至第3の終点通信装置間のそれぞれの予備パスは、ひとつ又は複数の中継装置を有し、前記優先度は、該中継装置の数が少ない予備パスに高い優先度が割り当てられることを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  10. 入力ポート番号と、受信フレームの入力ラベルと、出力ポート番号と、出力ラベルと、予備パスの有効設定情報とを対応して、予め記憶するパス設定表と、
    前記始点通信装置から切替要求を受信し、該切替要求の内容に応じて前記パス設定表で管理する予備パスの有効設定情報に反映し、予め前記パス設定表に設定された、前記入力ポート番号、前記入力ラベル、前記出力ポート番号、前記出力ラベルで定められるパス設定に従って、前記フレームを転送するための終点通信装置CPUと、
    備え、
    前記終点通信装置CPUは、前記始点通信装置から切替要求を受信すると、切替要求に含まれる予備パスラベルをキーに、前記パス設定表の出力ラベルを検索して該当するエントリを得て、
    前記終点通信装置CPUは、検索の結果得られたエントリの有効設定情報を「無効」から「有効」に更新し、
    前記終点通信装置CPUは、検索の結果得られたエントリの入力ポート番号で入力されたフレームのうち該エントリの入力ラベルを含むフレームをコピーし、ラベル値を該エントリの出力ラベルに付け替えて該エントリの出力ポート番号にフレームを送信し、
    前記終点通信装置CPUは、前記始点通信装置へ切替要求に対する応答を送信する
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  11. 前記障害リストは、さらに、BDI受信時又はFDI受信時のいずれで障害を検出したかを示す種別を含み、
    前記予備パス選択テーブルは、BDI受信用に登録された前記予備パス選択テーブルと、FDI受信用に登録された前記予備パス選択テーブルとを含み、
    前記始点通信装置は、BDI又はFDIによる障害通知を受信するとBDI又はFDIにより定められたパスのラベル及び通信装置識別子に従い、BDI受信用又はFDI受信用の前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置と予備パスラベルを得ることを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  12. 前記中継通信装置又は前記第1乃至第3の終点送置は、
    パスのラベルと、該ラベルと逆方向のバスの逆方向ラベルとを対応して予め記憶した双方向パス対応表
    を備え、
    前記中継通信装置又は前記第1乃至第3の終点送置は、FDIを受信すると、FDIにより定められた障害発生パスのラベルをキーに、前記双方向パス対応表を検索し、逆方向ラベルを得て、前記逆方向ラベルで識別されるパスを用いて、FDIにより定められた通信装置識別子を含むBDIを、前記始点通信装置に向けて送信することを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  13. 1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置とを備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
    前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける始点の通信装置であって、

    現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
    障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
    前記予備パス選択テーブル及び前記障害リストにアクセスし、障害発生時に経路切替を制御するための始点通信装置CPUと、
    備え、
    現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出した前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置から、該通信装置自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を受信すると、
    前記始点通信装置CPUは、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
    前記始点通信装置CPUは、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
    前記始点通信装置CPUは、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
    前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置により、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力するようにした
    通信装置。
  14. 1つの始点通信装置と、第1乃至の第3の終点通信装置と、前記始点通信装置と各前記第1乃至第3の終点通信装置間のデータ通信を中継するひとつ又は複数の中継通信装置とを備え、マルチキャスト通信に使用されるポイント・ツー・マルチポイント通信経路を構成するための通信システムにおいて、
    前記第1乃至第3の終点通信装置のそれぞれの通信装置間に双方向の予備パスが設定され、前記始点通信装置から前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかへ向かう現用パス上の伝送路または通信装置で障害が発生した場合、前記始点通信装置から送信される主信号を障害に影響しない前記第1乃至第3の終点通信装置のいずれかの通信装置及びその通信装置を経由する予備パスにより、障害地点を避けて前記始点通信装置から前記第1及び第2及び第3の終点通信装置へデータを到達させるための通信システムにおける通信方法であって、

    前記始点通信装置は、
    現用パスのラベルと、障害検出通信装置識別子とに対応して、切替要求送信先通信装置識別子及び該切替要求送信先通信装置を経由する予備パスの予備パスラベルの複数の組み合わせを優先度順に予め記憶した予備パス選択テーブルと、
    障害発生パスのラベルと、障害検出通信装置識別子と、障害検出通信装置が該ラベルの経路で障害を検出したときに主信号が到達しなくなるひとつ又は複数の通信装置の主信号不通通信装置識別子と、障害検出有無情報とを対応して、予め記憶した障害リストと、
    備え、
    前記第1乃至第3の終点通信装置又は前記中継通信装置は、現用パスのラベルで示される経路又は該経路上の通信装置についての障害を検出すると、自身の通信装置識別子と、障害を検出した経路のラベルとを含む障害通知を、前記始点通信装置へ送信し、
    前記始点通信装置は、受信した障害通知に含まれる前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記障害リストを検索し、障害検出有無情報を「なし」から「あり」に更新し、
    前記始点通信装置は、前記ラベルと前記通信装置識別子をキーに、前記予備パス選択テーブルを参照して、切替要求送信先通信装置識別子と予備パスラベルを登録順に検索し、切替要求送信先通信装置識別子が前記障害リストの障害検出有無情報が「あり」となっているエントリの主信号不通通信装置識別子に含まれないような切替要求送信先通信装置識別子と、該切替要求送信先通信装置識別子に対応する予備パスラベルを得て、
    前記始点通信装置は、得られた前記切替要求送信先通信装置識別子の通信装置へ、前記予備パスラベルを含む切替要求を送信し、
    前記切替要求送信先通信装置識別子の前記通信装置は、前記切替要求により受信した前記予備パスラベルに入力パスラベルを切り替えて、主信号を出力する
    通信方法。
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