JP4514648B2 - 管理サーバによる情報処理方法及びルータ - Google Patents

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Description

本発明は、マルチキャスト伝送制御技術に関する。
従来マルチキャストのルーティングは、専用のプロトコルによって実現されている。この専用のプロトコルでは、クライアント端末から接続要求を受信すると、新たな接続毎にツリー構造で管理しているネットワークの設定が必要となり、運用効率が悪いという問題がある。また、そもそもデータの分配ツリーの作成が難しく、ソース種別毎の配布も難しいという問題もある。さらに、マルチキャストサービス自体が簡単ではなく、デマンド・ベースで手軽に利用できるものではない。
なお、例えば特開2004−172819号公報には、マルチキャストデータ伝送において、簡単な伝送、明示的経路による伝送、及び帯域保証した伝送を可能とする技術が開示されている。具体的には、マルチキャストプロトコルによって伝送ルートを形成する中で、伝送ルート形成管理手段が次のような動作をする。すなわち、中継装置自身のラベルを割り当て参加メッセージに含ませることによってLSPを形成する。次に、ポリシーテーブルに要求される帯域を確保するとともに参加メッセージに入れる。そしてポリシーテーブルに伝送ルート上の明示的な中継装置のアドレスを指定することにより、このアドレスによって明示的な伝送ルートを形成する。
また、特開2004−32114号公報には、大規模MPLSネットワーク環境で、ソース起動、リーフ起動のマルチキャストパス設定が可能で、両設定メカニズムが相互に矛盾無く相互運用可能とし、QoS保証可能とし、設定したマルチキャストLSP全体の再設定を伴わず、必要な部分ツリーの追加または削除または修正機能を実現する技術が開示されている。具体的には、ソース起動によるパス設定機能に加え、リーフ起動によるマルチキャストツリーへの参入機能、リーフ起動によるパス設定ノードの指定機能、リーフ起動による分岐点の選択機能、ソース起動によるツリーの接木および剪定機能、マルチキャストセッション識別子によりパスを特定することによるソースおよびリーフの相互運用機能、1つのLSPに対する複数のトラヒック割当機能、マルチポイント相互間のパス設定および解除機能、転送経路の明示的指定機能その他の機能を備えるものである。
特開2004−172819号公報 特開2004−32114号公報
上で述べたようにマルチキャスト伝送技術には様々なものがあるが、MPLS(Multi Protocol Label Switching)ネットワークにおける逆方向ラベルスイッチドパスRLP(Reverse LP(Label Switched Path))を利用するという観点は開示されていない。又、RSVP又はそれ相当の重いプロトコルを用いており、処理負荷も大きい。マルチキャストツリー自体の構成も毎回構成する必要があり、処理負荷が大きい。
従って、本発明の目的は、MPLSネットワークにおけるマルチキャスト伝送の管理効率を向上させるための新規な技術を提供することである。
また、本発明の他の目的は、MPLSネットワークにおいてクライアント端末からの新たな接続要求に応答して追加の伝送を容易に開始することができるようにするための新たな技術を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、MPLSネットワークにおいてクライアント端末からの新たな切断要求に応答して伝送を容易に停止することができるようにするための新たな技術を提供することである。
本発明の第1の態様に係る情報処理方法は、特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバにより実行される情報処理方法であって、マルチキャストソースサーバからソースアドレス及びソースチャネルに関するデータを含む登録要求を受信した場合、ソースチャネルに対応してマルチキャスト・アドレスを割り当て、マルチキャストデータ格納部に格納するステップと、特定のネットワークにおけるパスを構成するリンクのラベルに関するデータを格納するパスデータ格納部から、登録要求に含まれるソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するコンピュータに接続されたエッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルに関するデータを読み出し、通過するマルチキャスト・データを区別するためのマルチキャスト・アドレスを各ラベルに対応して登録可能なデータ構造を生成し、マルチキャストデータ格納部に格納するデータ構造生成ステップとを含む。
このようなデータ構造を保持することにより、管理効率が向上し、追加の接続又は切断などに柔軟に対応することができるようになる。
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、クライアント端末に接続されたエッジルータから特定のマルチキャスト・アドレスに係るマルチキャスト接続要求を受信した場合、マルチキャストソースサーバのソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するクライアント端末に接続されたエッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルに関するデータを格納したマルチキャストデータ格納部を参照してクライアント端末へのデータ送信に用いるパスを特定するステップと、マルチキャストデータ格納部において、特定されたパスを構成するリンクのラベルであって、マルチキャスト接続要求に係る特定のマルチキャスト・アドレスが対応付けられていないラベルを特定し、当該特定されたラベルに対応してマルチキャスト・アドレスを登録するラベル特定ステップと、特定されたラベルに関連するルータに対して、特定されたラベルに対応してマルチキャスト・アドレスを登録するように設定を行うステップとを含む。
このように追加の接続時においても、どのパスのどのラベル(リンクに相当)において新たに伝送を開始すべきかを容易に把握することができ、関連するルータに対しても設定を容易に行うことができる。
本発明の第3の態様に係る情報処理方法は、特定のマルチキャスト・アドレスのマルチキャスト・データを受信している特定のクライアント端末に接続されたエッジルータから特定のマルチキャスト・アドレスに係るマルチキャスト切断要求を受信した場合、マルチキャストソースサーバのソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するクライアント端末に接続されたエッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルと当該ラベルに関連するマルチキャスト・アドレスとクライアント端末の受信マルチキャスト・データに係るマルチキャスト・アドレスとを格納するマルチキャストデータ格納部を参照して、クライアント端末へのデータ送信に用いているパスを特定するステップと、特定されたパスにおける下位のラベルから順に、マルチキャストデータ格納部において、当該ラベルに関連するいずれかのクライアント端末に対応してマルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスが登録されているか判断し、ラベルに関連するクライアント端末に対応してマルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスが全く登録されていないと判断された場合には、マルチキャストデータ格納部において、ラベルに対応して登録されており且つマルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスを削除し、特定されたパスにおける上位のラベルに移行するステップと、ラベルに関連するいずれかのクライアント端末に対応してマルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスが登録されている場合には、マルチキャストデータ格納部において、ラベルに対応して登録されており且つマルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスを削除するステップと、対応するマルチキャスト・アドレスが削除されたラベルに関連するルータに対して、マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスとラベルとを含む削除指示を送信するステップとを含む。
このように切断時においても、いずれのパスのいずれのラベルについて伝送が不要となるのか容易に判断でき、関連するルータに対しても設定を容易にすることができる。
本発明の第4の態様に係るルータは、特定のネットワークにおける任意のノード間のパスの管理を行う管理サーバの指示に応じたルーティングを行うルータであって、当該ルータを経由するパスを構成するリンクのうち直接接続された入力リンク及び出力リンクについてのラベル対と、ラベルとリンクの対応関係とを格納するデータ格納部と、データ格納部を参照し、受信されたパケットに含まれる入力ラベルに対応する出力ラベル及びリンクを特定し、当該受信されたパケットのルーティングを行うルーティング手段とを有する。そして、上記データ格納部は、上り方向に係る入力ラベル及び出力ラベルに加えてマルチキャスト・アドレスが登録されており、上記ルーティング手段は、出力ラベルとマルチキャスト・アドレスとを含む下り方向パケットを受信した場合には、当該パケットに含まれる出力ラベルとマルチキャスト・アドレスとを用いてデータ格納部を検索し、当該パケットの出力リンクを特定する。
RLPにおいても順方向における入力ラベル及び出力ラベルと逆方向ルーティングのための分岐先を表す仮想ラベルとを対応付けて格納しておき、実際の逆方向ルーティング時に出力ラベルと仮想ラベルとの組み合わせにて入力ラベルのリンクを特定する。本発明では、このような機構を応用して各ルータにおいてマルチキャストを可能とするものである。
また、本発明の第4の態様に係るルータは、管理サーバから入力ラベルとマルチキャスト・アドレスとを含む接続指示を受信した場合、データ格納部を参照して、当該入力ラベルに対応して接続指示に含まれるマルチキャスト・アドレスを登録する手段をさらに有するようにしてもよい。このように、マルチキャストの追加の接続についても簡単な処理で可能となる。
本発明に係る情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークを介してディジタル信号にて頒布される場合もある。なお、処理途中のデータについては、コンピュータのメモリ等の記憶装置に一時保管される。
本発明によれば、MPLSネットワークにおけるマルチキャスト伝送の管理効率を向上させることができる。
また、本発明の別の側面によれば、MPLSネットワークにおいてクライアント端末からの新たな接続要求に応答して追加の伝送を容易に開始することができるようになる。
また、本発明のさらに別の側面によれば、MPLSネットワークにおいてクライアント端末からの新たな切断要求に応答して伝送を容易に停止することができるようになる。
本発明の一実施の形態に係るネットワーク概念図を図1に示す。本実施の形態においては、ノードn1乃至n7等のルータを含むネットワーク1にLP管理サーバ3が接続されている。LPは、MPLS(Multi Protocol Label Switching)におけるラベルスイッチドパス(Label Switched Path)を省略した記号であって、LP管理サーバ3は、ネットワーク1における任意のノード間の最適経路(LP)を決定するものである。すなわち、ネットワーク1におけるルーティングはLP管理サーバ3により集中制御されており、図1において点線で示しているように、各ノードは直接的又は間接的にLP管理サーバ3により制御されることになる。このような処理のためLP管理サーバ3は、LPについてのデータを保持するLP−DB31を管理している。LP−DB31に保持されるデータについては後に詳しく述べる。
また、例えばノードn4は、マルチキャストソースサーバに接続されるサーバ側エッジルータであり、例えばノードn1は、1又は複数のクライアント端末に接続されるクライアント端末側のエッジルータである。このようにネットワーク1を介して、マルチキャストソースサーバから1又は複数のクライアント端末に対して、動画の配信やテレビ会議などのデータ配信においてマルチキャストが実施される。
ここで本実施の形態におけるネットワークの基本的な概念について説明しておく。図2(a)に示すように、ノードn1とノードn6の間にリンクl101が設けられ、ノードn6とノードn7の間にリンクl102が設けられ、ノードn7とノードn4の間にリンクl103が設けられ、ノードn6とノードn5の間にリンクl104が設けられ、ノードn5とノードn7の間にリンクl105が設けられ、ノードn5とノードn2の間にリンクl106が設けられ、ノードn5とノードn3の間にリンクl107が設けられ、ノードn1とノードn2の間にリンクl108が設けられ、ノードn2とノードn3の間にリンクl109が設けられ、ノードn3とノードn4の間にリンクl110が設けられているものとする。
このようなネットワークにおいてノードn1からノードn4までの経路として、図2(b)に示すようにLP1及びLP2が存在する。LP1は、リンクl101とリンクl102とリンクl103とから構成される。そして、LP1という経路の場合に、リンクl101にはL1というラベルが付与され、リンクl102にはL2というラベルが付与され、リンクl103にはL3というラベルが付与される。また、LP2は、リンクl108とリンクl109とリンクl110とから構成される。LP2という経路の場合に、リンクl108にはL4というラベルが付与され、リンクl109にはL5というラベルが付与され、リンクl110にはL6というラベルが付与される。
さらにノードn1からノードn4までの他の経路として、図2(c)に示すようなLP3が存在する。LP3は、リンクl101とリンクl104とリンクl107とリンクl110とから構成される。そして、LP3という経路の場合、リンクl101にはL7というラベルが付与され、リンクl104にはL8というラベルが付与され、リンクl107にはL9というラベルが付与され、リンクl110にはL10というラベルが付与される。
このように、LP1とLP3では共にリンクl101を使用するが、LP1ではL1、LP3ではL7という異なるラベルが付与される。すなわち、基本的には、同じリンクを使用する場合においても、LPが異なれば異なるラベルが付与される。言い換えれば、ラベルは全てのLPにおいて一意に付与される。ラベルが特定されればLPも特定され、特定されたラベルの次のラベルに係るリンクも特定できる。例えばラベルL8が指定されれば、ラベルL8に係るリンクl104が特定され、さらに次のラベルL9も特定され、ラベルL9に係るリンクl107も特定される。すなわち、各ノードにおいて順方向のルーティングが可能となる。
図2(a)ではノードn1からノードn4へのLPを問題としたが、本実施の形態では逆方向RLP(Reverse LP)についても同じラベルを用いる。すなわち、順方向のLPに関して対称な逆方向LPを用いる。このようにすれば、上り下りについてルーティング情報を共用でき、管理すべきデータ量を減らすことができる。具体的には、逆方向ということが分かれば、例えばラベルL3が特定されれば、次のラベルはラベルL2であると特定される。すなわち、各ノードにおいて逆方向のルーティングも可能となる。
但し、このような構成にすると、LPの数及びノード数が増加するほどラベルの数(=LP数×ノード数)も増加するため、管理すべきデータ量が増加する。そこで、本実施の形態では、ラベルマージという考え方を採用する。簡単な例を図3(a)及び(b)に示す。図3(a)に示すように、ノードn10とノードn11とノードn12とノードn13とを含むネットワークにおいて、ノードn10からノードn12への経路をLP10とし、ノードn11からノードn12への経路をLP11とする。また、ノード10からノードn12までのリンクをl121とし、ノードn11からノードn12までのリンクがl121であり、ノードn12からノードn13までのリンクがl124であるとする。このような場合、LP10とLP11では同じリンクl124を使用しているが、図2の説明に従えばLP毎に異なるラベルを登録する必要がある。しかし上で述べたように、管理すべきデータ量の削減のため、リンクl124についてラベルを集約してLmという1つのラベルを付与することにする。すなわち、LP10についてはラベルL11とラベルLmで構成され、LP11についてはラベルL12とラベルLmで構成される。ノードn12では、ラベルL11が特定されれば、LP10において次のラベルはラベルLmであると特定できる。また、同じくノードn12では、ラベルL12が特定されれば、LP11において次のラベルはラベルLmであると特定できる。
一方図3(b)で示すように、逆方向、すなわちノードn13からノードn10へのLP10rとノードn13からノード11へのLP11rとの場合には、図2の説明のように順方向から自動的に逆方向が特定されるわけではない。すなわち、ラベルLmが特定されても、LP10rなのかLP11rなのかを特定できない。従って次のラベルも特定できないので、ルーティング不可能となる。そこで、本実施の形態では、ラベルマージを行った場合においても逆方向のルーティングを可能にするため、分岐ノードn12において分岐を行うための仮想ラベルを導入する。
仮想ラベルは、LPを特定するものであって、例えば分岐先ラベルを特定するものである。図3(b)の例では、L11rという仮想ラベルによってラベルL11の方に分岐するようにする。すなわち、発側のノードn13ではLP10rを用いる場合には、ラベルLm及び仮想ラベルL11rを併せて指定したパケットを送信することになる。一方、LP11rを用いる場合には、同様にラベルLm及び仮想ラベルL12rを併せて指定したパケットを送信することになる。
次に図2及び図3に示したような仕組みを実現するための構成について説明する。まず、ノードに配置されるルータの機能ブロック図を図4に示す。ルータ5は、ラベルマップ54と、リンクテーブル55と、従来から存在し且つ例えば8クラスの優先制御のための処理を実施する優先制御部53と、優先クラス毎にリンクの使用率を測定する使用率測定部51と、優先制御部53と協働し、ラベルマップ54及びリンクテーブル55を参照してパケットのルーティングを実施するルーティング処理部52とを有する。
図3(a)におけるノードn12におけるラベルマップ54は、例えば図5に示すようなデータを含む。すなわち、第1のラベルの列と、仮想ラベルの列と、第2のラベルの列とを有しており、各レコードが1つのLPに対応する。図5の第1のレコードでは、LP10のデータが登録されており、ラベルL11に対応して、分岐ノードである場合には仮想ラベルL11rと、ラベルLmが登録されている。従って、ノードn10からラベルL11が付されたパケットを受信すると、ラベルLmに転送すればよいことが分かる。逆に、ラベルLm及び仮想ラベルL12rが付されたパケットを受信すると、ラベルL12に転送すればよいことが分かる。
一方、図3(a)におけるノードn12におけるリンクテーブル55は、例えば図6に示すようなデータを含む。すなわち、リンクの列と、ラベルの列とを有し、リンクとラベルが対応付けられている。このように、ラベルが特定できればリンクも特定でき、ルータ5において当該リンクを構成するケーブルが接続されるポートが特定されるので、パケットのルーティングを行うことができる。
ルータ5における使用率測定部51は、定期的にリンクの使用率を測定し、LP管理サーバ3に通知する。但し、使用率の変動が所定範囲内であれば通知を省略する場合もある。なお、以下でも述べるが、ルータ5に接続しているリンクにボトルネックリンクが含まれる場合には、LP管理サーバ3が重点監視指示を送信してくるので、使用率測定部51は、重点監視指示を受信すると、ボトルネックリンクについての監視周期を短くしたり、所定幅以上使用率に変更があった場合にLP管理サーバ3に通知する場合には当該所定幅を狭くするなどの処置を講ずる。
次にLP−DB31に格納されるデータの一例を図7乃至図9を用いて示す。図7にリンクテーブルの一例を示す。図7の例では、図6と同様に、リンク(Lid)の列と、ラベル(La)の列とが設けられており、リンクと当該リンクに割り当てられたラベルとの対応関係が登録されている。LPーDB31においては、ネットワーク全体のリンクのデータが登録されている。ネットワークの構成が変更されると、本テーブルのデータについても更新される。
図8にリンクデータ・テーブルの一例を示す。図8の例では、リンク(Lid)の列と、当該リンクの静的な帯域幅(Bs)の列と、当該リンクの両端に接続されるルータのID(RTid)の列と、優先度毎のリンク使用率の列(Pri-ρ)とが設けられている。ここでは説明を簡単にしているため、優先度については0及び1のみが存在するものとしている。ルータ5の使用率測定部51により測定された使用率はLP管理サーバ3に送信され、本テーブルに登録される。
図9にLPテーブルの一例を示す。図9の例では、発側エッジルータ配下のネットワークアドレス集合(ネットワークアドレスが1つであれば当該ネットワークアドレス。ネットワークアドレスが2つ以上であれば代表ネットワークアドレス)を表す発ネットワークアドレスセット番号(SNo)の列と、着側エッジルータ配下のネットワークアドレス集合を表す着ネットワークアドレスセット番号(SNd)の列と、SNoとSNd間を接続するLPの静的透過帯域順位の列と、障害(上りU/下りD)の状態を表す列と、逆方向LP(RLP)における仮想ラベル(例えばSNoを用いる。逆方向なのでSNoは着側)の列と、LPを構成する各リンクの帯域容量から算出されるLPの静的透過帯域の列と、静的透過帯域についてのボトルネックリンクに対応するラベル(BsBN)の列と、パケットサイズがランダムである場合(M)とパケットサイズ一定の場合(D)のいずれかを登録するための透過帯域計算方式(Cal)の列と、ベストエフォート(0)と最優先(1)との区別を行うための優先度(Pri)の列と、上り側動的透過帯域(BdU)の列と、上り側動的透過帯域についてのボトルネックリンクに対応するラベル(BdUBN)の列と、下り側動的透過帯域(BdD)の列と、下り側動的透過帯域についてのボトルネックリンクに対応するラベル(BdDBN)の列と、ラベルデータの列とを含む。ラベルデータの列には、当該LPを構成するラベル(L)と、当該ラベルに対応するリンクの上り側使用率(ρU)と、当該ラベルに対応するリンクの下り側使用率(ρD)とが含まれる。なお、上でも述べたが優先度については2段階しかない例を示しているが、一般的にはN(Nは正の整数)段階設定することができる。
マルチキャストを行わない場合には、上記のようなデータを維持・更新することによりネットワーク1におけるデータ通信が効率的に行われるようになる。ところで、マルチキャストを行う場合には、マルチキャストソースサーバからクライアント端末へデータが配信されるので、例えばクライアント端末のウェブ(Web)ブラウザがHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)によりHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルなどをWebサーバから取得する場合とは異なり、順方向のLPではなく、逆方向のRLPが主に用いられる。本実施の形態ではこのRLPの機構を応用することにより、マルチキャストを行う。
以下具体的にどのようにRLPを応用するのかを説明する。最初に説明をわかりやすくするため、例えば図10に示すようなネットワークの具体的な状態を想定する。図10の具体例では、エッジルータR1には、アドレス10乃至12のクライアント端末が接続され、さらにルータR2も接続されている。ルータR2は、ルータR3にも接続されている。また、エッジルータR5には、アドレス20乃至23のクライアント端末が接続され、さらにルータR6も接続されている。ルータR6は、ルータR3にも接続されている。エッジルータR7には、アドレス30乃至32のクライアント端末が接続されており、さらにルータR8も接続されている。ルータR8は、ルータR9にも接続されている。ルータR9は、エッジルータR4にも接続されている。ルータR3は、上で述べたルータR2及びR6に加えて、エッジルータR4にも接続されている。さらにエッジルータR4は、ルータR3及びR9に加え、マルチキャストソースサーバにも接続されている。
また、エッジルータR1とルータR2との間のリンクにはラベルLaが割り当てられ、ルータR2とルータR3との間のリンクにはラベルLbが割り当てられ、ルータR5とルータR6との間のリンクにはラベルLa1が割り当てられ、ルータR6とルータR3との間のリンクにはラベルLb1が割り当てられ、ルータR3とエッジルータR4との間のリンクにはラベルLcが割り当てられ、エッジルータR7とルータR8との間のリンクにはラベルLa2が割り当てられ、ルータR8とルータR9との間のリンクにはラベルLb2が割り当てられ、ルータR9とエッジルータR4との間のリンクにはラベルLc1が割り当てられ、エッジルータR4とマルチキャストソースサーバとの間のリンクにはラベルLsが割り当てられている。
図10のような状態において図9に示したLPテーブルは、例えば図11のようなデータが登録されている。なお、図11は図9のLPテーブルを簡略化したものである。図11の例では、発ネットワークアドレスセット番号(SNo)の列には、エッジルータR1に接続されたクライアント端末のアドレス10乃至19(13乃至19は未使用)と、エッジルータR5に接続されたクライアント端末のアドレス20乃至29(24乃至29は未使用)と、エッジルータR7に接続されたクライアント端末のアドレス30乃至39(33乃至39は未使用)とが登録される。また、着ネットワークアドレスセット番号(SNd)の列には、マルチキャストソースサーバのアドレスSoが登録されている。さらに、RLPにおける仮想ラベルLrの列には、エッジルータR1に接続されたクライアント端末のアドレス10乃至19のためのLa、エッジルータR5に接続されたクライアント端末のアドレス20乃至29のためのLa1、エッジルータR7に接続されたクライアント端末のアドレス30乃至39のためのLa2とが登録されている。また、ラベルデータの列には、エッジルータR1に接続されたクライアント端末(アドレス10乃至19)とマルチキャストソースサーバとの間のLPを構成するリンクのラベルLa,Lb及びLcと、エッジルータR5に接続されたクライアント端末(アドレス20乃至29)とマルチキャストソースサーバとの間のLPを構成するリンクのラベルLa1,Lb1及びLcと、エッジルータR7に接続されたクライアント端末(アドレス30乃至39)との間のLPを構成するリンクのラベルLa2,Lb2及びLc1とが登録されている。
また、各ルータR1乃至R9には、図12に示すようなラベルマップ54が格納されている。また、本実施の形態では、これらのデータもLP−DB31に格納されている。図12(a)は、エッジルータR1におけるラベルマップ54を表しており、左から、第1のラベルの列にはエッジルータR1に接続されたクライアント端末のアドレス10乃至12が登録されており、仮想ラベルの列には他のルータへの分岐がないので空欄となっており、第2のラベルの列にはルータR2とのリンクのラベルLaを含む。また、図12(b)は、ルータR2におけるラベルマップ54を表しており、左から、第1のラベルの列にはエッジルータR1とのリンクのラベルLaが登録されており、仮想ラベルの列には他のルータへの分岐がないので空欄となっており、第2のラベルの列にはルータR3とのリンクのラベルLbが登録されている。さらに、図12(c)は、ルータR3におけるラベルマップ54を表しており、第1のラベルとしてルータR2とのリンクのラベルLbと、仮想ラベルとしてルータR1及びR2方向への分岐のためのラベルLaと、第2のラベルとしてエッジルータR4とのリンクのラベルLcとを含む第1のレコードと、第1のラベルとしてルータR6とのリンクのラベルLb1と、仮想ラベルとしてルータR5及びR6方向への分岐のためのラベルLa1と、第2のラベルとしてエッジルータR4とのリンクのラベルLcとを含む第2のレコードとを含む。
また、図12(d)は、エッジルータR4におけるラベルマップ54を表しており、第1のラベルとしてルータR3とのリンクのラベルLcと、仮想ラベルとしてルータR1及びR2方向の分岐のためのLa及びルータR5及びR6方向の分岐のためのラベルLa1と、第2のラベルとしてマルチキャストソースサーバのアドレスSoとを有する第1のレコードと、第1のラベルとしてルータR9とのリンクのラベルLc1と、仮想ラベルとしてルータR7乃至R9方向の分岐のためのラベルLa2と、第2のラベルとしてマルチキャストソースサーバのアドレスSoとを含む第2のレコードが登録されている。さらに、図12(e)は、エッジルータR5におけるラベルマップ54を表しており、左から、第1のラベルの列にはエッジルータR5に接続されたクライアント端末のアドレス20乃至23が登録されており、仮想ラベルの列には他のルータへの分岐がないので空欄となっており、第2のラベルの列にはルータR6とのリンクのラベルLa1を含む。また、図12(f)は、ルータR6におけるラベルマップ54を表しており、左から、第1のラベルの列にはエッジルータR5とのリンクのラベルLa1が登録されており、仮想ラベルの列にはルータへの分岐がないので空欄となっており、第2のラベルの列にはルータR3とのリンクのラベルLb1が登録されている。
さらに、第12(g)は、エッジルータR7におけるラベルマップ54を表しており、左から、第1のラベルの列にはエッジルータR7に接続されたクライアント端末のアドレス30乃至32が登録されており、仮想ラベルの列には他のルータへの分岐がないので空欄となっており、第2のラベルの列にはルータR8とのリンクのラベルLa2を含む。また、図12(h)は、ルータR8におけるラベルマップ54を表しており、左から、第1のラベルの列にはエッジルータR7とのリンクのラベルLa2が登録されており、仮想ラベルの列には他のルータへの分岐がないので空欄となっており、第2のラベルの列にはルータR9とのリンクのラベルLb2が登録されている。また、図12(i)は、ルータR9におけるラベルマップ54を表しており、左から、第1のラベルの列にはルータR8とのリンクのラベルLb2が登録されており、仮想ラベルの列には他のルータへの分岐がないので空欄となっており、第2のラベルの列にはエッジルータR4とのリンクのラベルLc1が登録されている。
このような前提の下、LP管理サーバ3とマルチキャストソースサーバと各ルータとが、図13に示す処理を実施してマルチキャストの準備を行う。マルチキャストソースサーバは、マルチキャストの開始を登録するため、ソースアドレスSoとソースチャネルのデータ(使用帯域及び種別)とマルチキャスト対象エリアのデータとを含むマルチキャストソース登録要求をLP管理サーバ3に送信する(ステップS1)。LP管理サーバ3は、マルチキャストソースサーバからマルチキャストソース登録要求を受信すると(ステップS3)、各登録チャネルに対しマルチキャスト・アドレスを付与し、MCAテーブルに登録する(ステップS5)。MCAテーブルは、例えば図14に示すようなテーブルである。図14の例では、マルチキャストソースサーバのソースアドレスの列と、チャネル(CH)の列と、マルチキャスト・アドレス(MCA)の列とを含む。このテーブルにより、ソースアドレスと登録チャネルとの組み合わせによりマルチキャスト・アドレスを特定することができる。
また、LP管理サーバ3は、RLPテーブルを生成する(ステップS7)。具体的には、LP−DB31に格納されている図11及び図12のようなデータを用いて、マルチキャストソース登録要求に含まれるマルチキャスト対象エリア内のクライアント端末を特定し、当該クライアント端末が接続されたエッジルータに関連するLP及びそれを構成するラベルをさらに特定する。図11及び図12の例では、クライアント端末のアドレス10乃至12、20乃至23及び30乃至32の全てがマルチキャスト対象エリア内にあるものとする。そうすると、LP名がL10であってラベルがLa,Lb及びLcであるLPと、LP名がL20であってラベルがLa1,Lb2及びLcであるLPと、LP名がL30であってラベルがLa2,Lb2及びLc1であるLPとが特定される。より具体的には、図12(a)乃至(i)に示したようなテーブルから、マルチキャスト対象エリア内にあるクライアント端末のアドレスからLPを特定し、ラベルを辿ってマルチキャストソースサーバのアドレスSoまでのラベルを特定するようにしてもよい。なお、SNo及びSNdの組み合わせにつき複数のLPが特定される場合もある。本実施の形態では、例えば既存マルチキャスト割り当て状況、動的透過帯域などに基づき、データ配信に適切なLPを1つ選択する。
このようにLPを特定して、図15に示すようなテーブルを生成する。図15の列では、LP名の列と、クライアント端末のアドレス(CL)の列と、クライアント端末の要求ソースの列と、第1のラベルLの列と、第1のラベルLのマルチキャスト・インデックス(Mi)の列と、第2のラベルLの列と、第2のラベルLのマルチキャスト・インデックス(Mi)の列と、第3のラベルLの列と、第3のラベルLのマルチキャスト・インデックス(Mi)の列と、マルチキャストソースサーバのソースアドレス(Ls)の列とを含む。図12(a)乃至(i)に示したようなテーブルをベースにする場合には、仮想ラベルの代わりにマルチキャスト・インデックスMiの列に置き換える。
そして、LP管理サーバ3は、マルチキャストソースサーバのソースアドレスから下位のラベルの方向、すなわちデータ配信の方向にラベルを走査し、同一ラベルのリンクについてテーブルの集約処理を実施する(ステップS9)。図15の例では、Lsの列におけるソースアドレスSoは、全てのLPにおいて共通するので集約し、次に下位のラベルLcについてはLaとLa1とで共通するので集約する。このような集約後のRLPテーブルを図16に示す。図16では右から左にソースアドレスSoから枝分かれしてゆく様子が示されている。すなわち、マルチキャストソースアドレスSoからクライアント端末のアドレスCLへのマルチキャストツリーの原型が形成されたことになる。
また、LP管理サーバ3は、マルチキャストソースサーバ及びルータの各々のために構成情報を生成し、送信する(ステップS11)。マルチキャストソースサーバへの構成情報には、各登録チャネルに割り当てられたマルチキャスト・アドレスを含む。また、本実施の形態では、マルチキャストソースサーバからエッジルータR4へのリンクにマルチキャストラベルLsを割り当て、構成情報にはこのマルチキャストラベルLsをも含む。ルータ向けには、図17(a)乃至(i)に示すようなデータを構成情報として送信する。図17(a)乃至(i)は、図12(a)乃至(i)に示したラベルマップ54のデータを変形したものであって、仮想ラベルの代わりにマルチキャスト・インデックスMiを登録するようなデータ構造となっている。
マルチキャストソースサーバは、LP管理サーバ3から構成情報を受信すると、記憶装置に格納する(ステップS13)。また、各ルータは、LP管理サーバ3から構成情報を受信すると、自己の記憶装置にマルチキャスト・パケットのルーティング用データとして格納する(ステップS15)。
以上のような処理にてマルチキャスト伝送の前処理が完了し、接続及び切断の管理が効率的になり、接続及び切断を簡単に行うことができるようになる。
次に、クライアント端末(アドレス23)が新たにマルチキャスト接続要求を送信する場合の処理について説明する。なお、本実施の形態の理解を容易にするために、図10に示すように、クライアント端末(アドレス10)はマルチキャスト・アドレスSiに接続しており、クライアント端末(アドレス11)はマルチキャスト・アドレスSjに接続しており、クライアント端末(アドレス12)はマルチキャスト・アドレスSjに接続しており、クライアント端末(アドレス20乃至22)はマルチキャスト・アドレスSiに接続しており、クライアント端末(アドレス30乃至32)はマルチキャスト・アドレスSjに接続しているものとする。
そうすると、RLPテーブルは図18に示すような状態にあるものとする。すなわち、要求ソースとしては、接続しているマルチキャストソースサーバのソースアドレスSoと接続しているマルチキャスト・アドレスSi又はSjとの組み合わせとなっており、クライアント端末(アドレス10、20乃至22)についてはSo.Siが登録されており、クライアント端末(アドレス11及び12、30乃至32)についてはSo.Sjが登録されている。そして、マルチキャスト・アドレスSi及びSjに接続されているクライアント端末が関連するラベルLaのためのマルチキャスト・インデックスMiの欄にはSi及びSjが登録される。ラベルLb及びLcのためのマルチキャスト・インデックスMiの欄についても同様である。さらに、マルチキャスト・アドレスSiに接続されているクライアント端末が関連するラベルLa1のためのマルチキャスト・インデックスMiの欄にはSiが登録される。ラベルLb1のためのマルチキャスト・インデックスMiについても同様である。さらに、マルチキャスト・アドレスSjに接続されているクライアント端末が関連するラベルLa2のためのマルチキャスト・インデックスMiの欄にはSjが登録される。ラベルLb2及びLc1のためのマルチキャスト・インデックスMiについても同様である。
さらに、各ルータにおいては図19(a)乃至(i)に示すようなデ−タが設定されているものとする。マルチキャスト・インデックスMiについては上で述べたのと同じものが登録されている。
なお、ここでマルチキャスト・パケットのルーティングについて一例を説明しておく。最初に、マルチキャストソースサーバがヘッダにマルチキャストラベルLsとマルチキャスト・アドレスSiを含むパケットを送信すると、図19(d)に示すデータに基づきエッジルータR4はラベルLcを取得して、対応するリンクにルーティングする。ここではルータR3に送信する。この際、マルチキャストラベルLsをラベルLcに置換する。ルータR3は、ラベルLcとマルチキャスト・アドレスSiをヘッダに含むパケットを受信すると、図19(c)に示すデータに基づきラベルLbを取得して、対応するリンクにルーティングする。ここではルータR2に送信する。この際、ラベルLcをラベルLbに置換する。ルータR2は、ラベルLbとマルチキャスト・アドレスSiをヘッダに含むパケットを受信すると、図19(b)に示すデータに基づきラベルLaを取得して、対応するリンクにルーティングする。ここではエッジルータR1に送信する。この際、ラベルLbをラベルLaに置換する。エッジルータR1は、ラベルLaとマルチキャスト・アドレスSiをヘッダに含むパケットを受信すると、図19(a)に示すデータに基づきアドレス10を取得して、クライアント端末(アドレス10)にルーティングする。
そこで図20を用いてクライアント端末(アドレス23)がマルチキャスト・アドレスSjに接続する際の処理を説明する。まず、クライアント端末(アドレス23)は、課金情報(ID及びパスワードなどを含む)、自アドレス及びマルチキャスト・アドレスSj等を含むマルチキャスト接続要求をマルチキャストソースサーバ宛に送信する(ステップS21)。これは例えばクライアント端末のユーザによる指示によって送信される。クライアント端末側のエッジルータR5は、クライアント端末(アドレス23)から課金情報、発アドレス及びマルチキャスト・アドレスSj等を含むマルチキャスト接続要求を受信すると、マルチキャストソースサーバ宛に転送する(ステップS23)。なお、この際のルーティングは、通常のMPLSのルーティングであるから説明を省略する。また、マルチキャスト接続要求のデータについては記憶装置に格納しておく。ルーティングの結果として、サーバ側のエッジルータR4は、クライアント端末(アドレス23)からの、課金情報、発アドレス及びマルチキャスト・アドレスSj等を含むマルチキャスト接続要求を受信し、マルチキャストソースサーバに転送する(ステップS25)。
マルチキャストソースサーバは、クライアント端末(アドレス23)からのマルチキャスト接続要求を受信する(ステップS27)。そうすると、マルチキャスト接続要求に含まれる課金情報を用いて課金処理を実施する(ステップS29)。例えば、ID及びパスワードによる認証処理と、認証処理に成功した場合には接続時刻の記録などの課金処理を実施する。そして、マルチキャストソースサーバは、接続可否のデータ、クライアント端末のアドレス及びマルチキャスト・アドレス等を含む課金結果を返信する(ステップS31)。サーバ側のエッジルータR4は、マルチキャストソースサーバから課金結果を受信すると、RLPに従ってクライアント端末側のエッジルータ方向に転送する(ステップS33)。この際、LP管理サーバ3に対しても課金結果を転送する。
LP管理サーバ3は、サーバ側のエッジルータR4から課金結果を受信すると(ステップS35)、課金結果に含まれるデータを用いて、図18に示したRLPテーブルにおいて、接続要求元クライアント端末(アドレス23)に対応して要求ソース(マルチキャストソースサーバのソースアドレスSo.マルチキャスト・アドレスSj)を登録する(ステップS37)。なお、本実施の形態では課金結果のデータを用いて要求ソースの登録を行っているが、例えばクライアント端末側のエッジルータから、マルチキャスト・アドレスSj、マルチキャストソースサーバのソースアドレスSo、クライアント端末のアドレスなどを受信して、ステップS37を実行するようにしてもよい。
クライアント側のエッジルータR5は、サーバ側のエッジルータR4から課金結果を受信すると(ステップS39)、当該課金結果から接続が可能であるか判断する(ステップS41)。接続不能であると判断された場合には、接続拒否応答(又は課金結果そのもの)を要求元のクライアント端末に送信する。要求元のクライアント端末は、クライアント端末側のエッジルータR5から接続拒否応答(又は課金結果そのもの)を受信し、例えば表示装置に接続拒否応答などを表示する(ステップS43)。
一方、接続可能という課金結果を受信した場合には、当該エッジルータR5において、同一マルチキャスト・アドレスの登録が存在しているか判断する(ステップS45)。もし、既に同一マルチキャスト・アドレスの登録が存在していれば、当該エッジルータR5だけの処理で要求元のクライアント端末は要求したマルチキャスト・アドレスSjに接続できるので、端子Aを介して図21のステップS57に移行する。本具体例では図19(e)のテーブルを参照すると、いずれのレコードにもMiの列にはSjは登録されていないので、ステップS47に移行する。
ステップS47においては、ステップS23において受信し記憶しておいたマルチキャスト接続要求のデータを用いて、エッジルータR5からのマルチキャスト接続要求を生成してLP管理サーバ3に送信する(ステップS47)。マルチキャスト接続要求は、接続要求元クライアント端末のアドレス、マルチキャストソースサーバのアドレスSo、マルチキャスト・アドレスSjを含む。課金情報は不要なので削除される。LP管理サーバ3は、クライアント端末からマルチキャスト接続要求を受信する(ステップS49)。なお、端子A乃至Cを介して図21の処理に移行する。
図21では、LP管理サーバ3は、RLPテーブル(図18)を要求元クライアント端末のアドレス(IPo=23)とマルチキャストソースサーバのソースアドレスSoとの組で検索し、該当するLPを特定する(ステップS51)。そして、最初にマルチキャスト接続要求を送信してきたエッジルータR5に対して、マルチキャスト・アドレスSjの登録指示を送信する(ステップS53)。本登録指示は、要求元クライアント端末のアドレス(IPo=23)と、特定されたLPにおける最下位のラベルLa1と、マルチキャスト・アドレスSjとを含む。クライアント端末側のエッジルータR5は、LP管理サーバ3からマルチキャスト・アドレスSjの登録指示を受信し(ステップS55)、登録指示に含まれるデータを用いて、マルチキャスト・アドレスSjの登録を行う(ステップS57)。すなわち、図19(e)から図22(a)へ変更するように、要求元クライアント端末のアドレス23とラベルLa1とに対応してマルチキャスト・アドレスSjが登録される。
さらに、LP管理サーバ3は、RLPテーブルにおいて、特定されたLP上のより上位の接続状況を確認する(ステップS59)。図18の例では、ラベルLa1からラベルLcまで(具体的にはLa1,Lb1,Lc)、ラベルに対応してマルチキャスト・アドレスSjが登録されていないことが特定される。従って、エッジルータR5を除き、LP上要求マルチキャスト・アドレスSjが未登録のルータを特定し、当該ルータに対して登録指示を送信する(ステップS61)。図18の例では、ラベルLa1及びラベルLb1が特定されているので、例えば図19(f)からラベルLa1に関連するルータR6を特定し、ラベルLa1及びラベルLb1とマルチキャスト・アドレスSjとを含む登録指示をルータR6に送信する。また、図18に示したRLPテーブルについてもラベルLa1に関連するマルチキャスト・インデックスMi欄にマルチキャスト・アドレスSjを登録する。また、ルータR6は、登録指示を受信し、該当するレコードにおいてマルチキャスト・アドレスSjを登録する。図19(f)については図22(b)に変更する。
またラベルLb1に関連するルータR3を特定し、ラベルLb1及びラベルLcとマルチキャスト・アドレスSjとを含む登録指示をルータR3に送信する。また、図18に示したRLPテーブルについてもラベルLb1に対応するマルチキャスト・インデックスMi欄にマルチキャスト・アドレスSjを登録する。また、ルータR3は、登録指示を受信し、該当するレコードにおいてマルチキャスト・アドレスSjを登録する。図19(c)については図22(c)に変更する。
必要であればエッジルータR4に対しても登録指示を送信し、エッジルータR4も登録指示を受信し(ステップS63)、マルチキャスト・アドレスを登録する(ステップS65)。但し、図18の例では登録されないので点線ブロックとなっている。
ここまで実施すると、図18は図23に示すように変更される。修正部分についてはハッチングが付されている。また、マルチキャストソースサーバがマルチキャスト・アドレスSjについてのマルチキャスト・パケットの送信を行えば(ステップ67)、サーバ側のエッジルータR4、クライアント端末側のエッジルータR5などを介して(ステップS69及びS71)、接続要求元のクライアント端末はデータを受信することができるようになる(ステップS73)。
なお、マルチキャストソースサーバが、マルチキャスト・ラベルLsとマルチキャスト・アドレスSjを含むマルチキャスト・パケットを送信すると、エッジルータR4についての図19(d)第1レコード、ルータR3についての図22(c)第2レコード、ルータR6についての図22(b)第1レコード、ルータR5についての図22(a)第4レコードに従ってクライアント端末(アドレス23)にパケットが伝送されるようになる。
このように追加の接続は、比較的簡単な処理にて可能となる。なお、課金処理に関連する部分は省略可能である。但し、課金結果の代わりにLP管理サーバ3に接続要求の通知を行わなければならない。
次に、図24及び図25を用いて切断処理の処理フローを説明する。具体的にはクライアント端末(アドレス23)がマルチキャスト・アドレスSjについて切断する場合を説明する。最初に、クライアント端末(アドレス23)は、課金情報(例えばID)、切断するマルチキャスト・アドレスSj及び自アドレス等を含むマルチキャスト切断要求をマルチキャストソースサーバ宛に送信する(ステップS81)。クライアント端末側のエッジルータR5は、課金情報、マルチキャスト・アドレスSj及び発アドレス等を含むマルチキャスト切断要求をクライアント端末から受信すると、マルチキャストソースサーバ宛に転送する(ステップS83)。なお、この際のルーティングは、通常のMPLSのルーティングであるから説明を省略する。また、マルチキャスト切断要求のデータについては記憶装置に格納しておく。ルーティングの結果として、サーバ側のエッジルータR4は、クライアント端末(アドレス23)からの、課金情報、発アドレス及びマルチキャスト・アドレスSj等を含むマルチキャスト切断要求を受信し、マルチキャストソースサーバに転送する(ステップS85)。
マルチキャストソースサーバは、クライアント端末(アドレス23)からのマルチキャスト切断要求を受信する(ステップS87)。そうすると、マルチキャスト接続要求に含まれる課金情報を用いて課金処理を実施する(ステップS89)。例えば、ID及び切断時刻の記録などの課金処理を実施する。そして、マルチキャストソースサーバは、クライアント端末のアドレス及びマルチキャスト・アドレス等を含む切断完了の課金結果を返信する(ステップS91)。サーバ側のエッジルータR4は、マルチキャストソースサーバから切断完了の課金結果を受信すると、LPに従ってクライアント端末側のエッジルータ方向に転送する(ステップS92)。この際、LP管理サーバ3に対しても切断完了の課金結果を転送する。なお、図24では、図示していないが、クライアント端末側のエッジルータR5は切断完了の課金結果を受信し、クライアント端末に転送する。
一方、LP管理サーバ3は、サーバ側のエッジルータR4から切断完了の課金結果を受信し(ステップS93)、図23のRLPテーブルにおいて、切断要求元クライアント端末について切断要求ソースの登録を削除する(ステップS95)。なお、ここでは本実施の形態では切断完了の課金結果のデータを用いて要求ソースの登録削除を行っているが、例えばクライアント端末側のエッジルータから、マルチキャスト・アドレスSj、マルチキャストソースサーバのソースアドレスSo、クライアント端末のアドレスなどを受信して、ステップS95を実行するようにしてもよい。
一方、クライアント端末側のエッジルータR5は、マルチキャスト切断要求に基づき、要求元クライアント端末(アドレス23)について切断要求マルチキャスト・アドレスSjの登録を削除する(ステップS97)。具体的には、図22(a)の第4レコードにおけるマルチキャスト・インデックスMiの欄においてマルチキャスト・アドレスSjを削除する。さらに、図23のRLPテーブル等を参照して、同じLPにおいて同一マルチキャスト・アドレスSj(要求ソースSo.Sj)が他のクライアント端末に対して登録されているか判断する(ステップS99)。具体的には、クライアント端末側のエッジルータR5に接続されているクライアント端末のうちいずれかが切断要求に係るマルチキャスト・アドレスSjに接続しているか判断する。いずれかのクライアント端末について、切断要求に係るマルチキャスト・アドレスSj(要求ソースSo.Sj)が登録されている場合には、マルチキャスト切断要求をLP管理サーバ3に送信することなく処理を終了する(ステップS101)。
一方、いずれのクライアント端末についても切断要求に係るマルチキャスト・アドレスSj(要求ソースSo.Sj)が登録されていない場合には、クライアント端末側のエッジルータR5は、ステップS83において受信し格納しておいたマルチキャスト切断要求のデータを用いて、切断要求元クライアント端末のアドレス、マルチキャスト・アドレスSj及びマルチキャストソースサーバのソースアドレスSoなどを含むマルチキャスト切断要求を生成し、LP管理サーバ3に送信する(ステップS103)。LP管理サーバ3は、マルチキャスト切断要求を受信する(ステップS105)。処理は、端子Dを介して図25の処理に移行する。
なお、マルチキャストソースサーバは、切断要求に係るマルチキャスト・アドレスSjを他のクライアント端末が接続しているか判断する(ステップS107)。そして、他のクライアント端末が受信している場合には、データ出力を継続させ(ステップS111)、いずれのクライアント端末も受信していない場合には、データ出力を停止する(ステップS109)。これにより伝送帯域の有効利用を図ることができるようになる。但し、必ずしもステップS107乃至S109を実施しなくともよい。
LP管理サーバ3は、マルチキャスト切断要求に含まれる切断要求元クライアント端末のアドレスとマルチキャストソースサーバのソースアドレスSoなどから該当するLPを特定する。そして図23のRLPテーブル等から、特定されたLPの該当レベルにおいて、他のクライアント端末が同一のマルチキャスト・アドレスSjに接続しているか、すなわち他のクライアント端末に対応して同一の要求ソース(So.Sj)が登録されているか判断する(ステップS113)。本実施の形態では、接続の場合とはレベルの取り方が異なる。これはエッジルータR5が先に自ら切断の処理を行っていること(ラベルLa1のレベルについては既に処理済みである)、及び接続では上流側にデータフローを繋げるという考え方であるのに対し切断では下流側へのデータフローを切り離すという考え方であるということから生ずるものである。従って、本例では最初の該当レベルは、ラベルLb1のレベルとなり、当該ラベルLb1についてのマルチキャスト・インデックスMiはLb1の左隣のマルチキャスト・インデックスとなる。そうすると、ラベルLb1に関連するクライアント端末(アドレス20乃至22)に対応して同一の要求ソース(So.Sj)が登録されているか確認する。そうすると、いずれの端末も接続しているのはマルチキャスト・アドレスSiであり、要求ソースはSo.Siであるから、同一の要求ソース(So.Sj)は登録されていないと判断される。従って、該当レベルにおけるマルチキャスト・インデックスMiの欄において、切断要求に係るマルチキャスト・アドレスSjを削除する(ステップS15)。
さらに、LP管理サーバ3は、該当レベルのラベルLb1と当該ラベルLb1と下流側のペアを構成するラベルLa1とマルチキャスト・アドレスSjとを含む、該当レベルにおける切断指示を生成し、該当レベルのルータに送信する(ステップS117)。該当レベルのルータはルータR6であって、例えば図19又は図22のデータからラベルLa1及びLb1のペアが登録されたレコードを有するテーブルから特定できる。さらに、特定されたLP上における次に上位のラベルに処理を移行させ(ステップS119)、ステップS113に戻る。ここでは、ラベルLcの処理に移行する。
該当レベルがラベルLcのレベルに移行したので、該当レベルにおいて他のクライアント端末が同一のマルチキャスト・アドレスSjに接続しているか判断する(ステップS113)。ラベルLcに関連するクライアント端末は、アドレス20乃至22のクライアント端末に加えてアドレス10乃至12のクライアント端末もある。アドレス11及び12のクライアント端末は、マルチキャスト・アドレスSjに接続しているので、今回は、ラベルLcに関連する2つのマルチキャスト・インデックスMiのうち、特定されたRLPにおけるマルチキャスト・インデックスMiにおけるマルチキャスト・アドレスSjのみを削除する(ステップS121)。そして、LP管理サーバ3は、該当レベルのラベルLcと当該ラベルLcと下流側のペアを構成するラベルLb1とマルチキャスト・アドレスSjとを含む切断指示を生成し、該当レベルのルータに送信する(ステップS123)。該当レベルのルータはルータR3であって、例えば図19又は図22のデータからラベルLa1及びLb1のペアが登録されたレコードを有するテーブルから特定できる。
以上のような処理を実施すれば、RLPテーブル及び各ルータのデータは、図18及び図19に示す状態に戻る。このように、本実施の形態では、比較的簡単な処理にて切断を実施することができる。なお、課金処理に関連する部分については実施しなくともよい。但し、課金結果の代わりにクライアント端末側のエッジルータR5からLP管理サーバ3に通知を行う必要がある。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、同一のデータ構造を用いて他の処理にて同様の管理を行うようにしてもよいし、他のデータ構造を用いるようにしてもよい。
さらに図4におけるルータの機能ブロック図は一例であって必ずしも実際の部品とは対応しない。
管理サーバにおけるマルチキャストツリーの初期構成時において、Mi欄に加入状態を示すマルチキャストアドレスデータを予め登録しておき、ルータにもMiデータとしてそのデータを配布しておくことにより、登録・非登録(接続・切断)の制御をルータ側で行うこともできる。図27に示すように、Mi欄に関してはマルチキャスト欄を定義して、加入登録が必要なマルチキャストアドレス欄(Si、Sj)を用意しておく。その各行に入る値として、“加入 接続状態 (図では○)”、“加入 非接続状態(図では△)”及び未加入状態(図では−)“がある。マルチキャストツリー初期構成時には、管理サーバにおいてMi.Sj欄には、“加入 非接続状態(図では△)”及び未加入状態(図では−)“の何れかが設定され、ルータには図28(a)乃至(i)に示すとおり該当関連部分が配布される。このようにすると、ルータだけでマルチキャストツリーに沿って接続・非接続の状態制御が可能になる。管理サーバは、マルチキャストツリーの管理及び加入・未加入の管理だけ行えばよいので制御負荷が軽減される。
なお、LP管理サーバ3は図26に示すようなコンピュータ装置であって、メモリ2501(記憶装置)とCPU2503(処理装置)とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施の形態における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本発明の実施の形態では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
(付記1)
特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバにより実行される情報処理方法であって、
マルチキャストソースサーバからソースアドレス及びソースチャネルに関するデータを含む登録要求を受信した場合、前記ソースチャネルに対応してマルチキャスト・アドレスを割り当て、マルチキャストデータ格納部に格納するステップと、
前記特定のネットワークにおけるパスを構成するリンクのラベルに関するデータを格納するパスデータ格納部から、前記登録要求に含まれる前記ソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するコンピュータに接続されたエッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルに関するデータを読み出し、通過するマルチキャスト・データを区別するための前記マルチキャスト・アドレスを各前記ラベルに対応して登録可能なデータ構造を生成し、前記マルチキャストデータ格納部に格納するデータ構造生成ステップと、
を含む情報処理方法。
(付記2)
前記データ構造生成ステップが、
前記データ構造を、複数の前記マルチキャスト・パスにおいて前記登録要求に含まれる前記ソースアドレスから共通するラベルの部分を集約した形に変形するステップ
を含む付記1記載の情報処理方法。
(付記3)
前記マルチキャストデータ格納部に格納されたデータ構造を用いて、前記マルチキャスト・パス上におけるルータに対しラベル及びマルチキャスト・アドレスのセットによりルーティングできるように設定を行うステップ
をさらに含む付記1又は2記載の情報処理方法。
(付記4)
特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバにより実行される情報処理方法であって、
クライアント端末に接続されたエッジルータから特定のソースチャネルに係るマルチキャスト接続要求を受信した場合、マルチキャストソースサーバのソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するクライアント端末に接続されたエッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルに関するデータを格納したマルチキャストデータ格納部を参照して前記クライアント端末へのデータ送信に用いるパスを特定するステップと、
前記マルチキャストデータ格納部において、特定された前記パスを構成するリンクのラベルであって、前記マルチキャスト接続要求に係る前記ソースチャネルに対応するマルチキャスト・アドレスが対応付けられていないラベルを特定し、当該特定されたラベルに対応して前記マルチキャスト・アドレスを登録するラベル特定ステップと、
前記特定されたラベルに関連するルータに対して、前記特定されたラベルに対応して前記マルチキャスト・アドレスを登録するように設定を行うステップと、
を含む情報処理方法。
(付記5)
前記マルチキャストデータ格納部には、
複数の前記マルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルに関するデータが格納されており、
複数の前記マルチキャスト・パスにおいて前記マルチキャストソースサーバの前記ソースアドレスから共通するラベルの部分が集約されており、
前記ラベル特定ステップにおいて、
前記集約されている共通するラベルの部分については、いずれの前記マルチキャスト・パスにおいても前記マルチキャスト・アドレスが対応付けられていないラベルが特定される
ことを特徴とする付記4記載の情報処理方法。
(付記6)
特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバにより実行される情報処理方法であって、
特定のマルチキャスト・アドレスのマルチキャスト・データを受信している特定のクライアント端末に接続されたエッジルータから前記特定のマルチキャスト・アドレスに係るマルチキャスト切断要求を受信した場合、マルチキャストソースサーバのソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するクライアント端末に接続された前記エッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルと当該ラベルに関連するマルチキャスト・アドレスと前記クライアント端末の受信マルチキャスト・データに係るマルチキャスト・アドレスとを格納するマルチキャストデータ格納部を参照して、前記クライアント端末へのデータ送信に用いているパスを特定するステップと、
特定された前記パスにおける下位のラベルから順に、前記マルチキャストデータ格納部において、当該ラベルに関連するいずれかのクライアント端末に対応して前記マルチキャスト切断要求に係る前記マルチキャスト・アドレスが登録されているか判断し、前記ラベルに関連するクライアント端末に対応して前記マルチキャスト切断要求に係る前記マルチキャスト・アドレスが全く登録されていないと判断された場合には、前記マルチキャストデータ格納部において、前記ラベルに対応して登録されており且つ前記マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスを削除し、特定された前記パスにおける上位のラベルに移行するステップと、
前記ラベルに関連するいずれかのクライアント端末に対応して前記マルチキャスト切断要求に係る前記マルチキャスト・アドレスが登録されている場合には、前記マルチキャストデータ格納部において、前記ラベルに対応して登録されており且つ前記マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスを削除するステップと、
対応するマルチキャスト・アドレスが削除されたラベルに関連するルータに対して、前記マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスと前記ラベルとを含む削除指示を送信するステップと、
を含む情報処理方法。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか1つ記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記8)
特定のネットワークにおける任意のノード間のパスの管理を行う管理サーバの指示に応じたルーティングを行うルータであって、
当該ルータを経由するパスを構成するリンクのうち直接接続された入力リンク及び出力リンクについてのラベル対と、ラベルとリンクの対応関係とを格納するデータ格納部と、
前記データ格納部を参照し、受信されたパケットに含まれる入力ラベルに対応する出力ラベル及びリンクを特定し、当該受信されたパケットのルーティングを行うルーティング手段と、
を有し、
前記データ格納部は、
上り方向に係る前記入力ラベル及び前記出力ラベルに加えてマルチキャスト・アドレスが登録されており、
前記ルーティング手段は、
前記出力ラベルと前記マルチキャスト・アドレスとを含む下り方向パケットを受信した場合には、当該パケットに含まれる前記出力ラベルと前記マルチキャスト・アドレスとを用いて前記データ格納部を検索し、当該パケットの出力リンクを特定するための前記入力ラベルを特定する
ルータ。
(付記9)
マルチキャスト・データを受信可能なクライアント端末に接続しており、当該クライアント端末から特定のマルチキャスト・アドレスを含むマルチキャスト接続要求を受信した場合、前記データ格納部を参照して、前記マルチキャスト接続要求に含まれる前記特定のマルチキャスト・アドレスが登録されているか確認する確認手段と、
前記データ格納部において前記特定のマルチキャスト・アドレスが登録されている場合には、前記特定のマルチキャスト・アドレスを前記クライアント端末に関連する出力ラベルに対応して登録する接続制御手段と、
をさらに有する付記8記載のルータ。
(付記10)
前記特定のマルチキャスト・アドレスを含むマルチキャスト接続要求を、マルチキャストの課金処理を実施する課金サーバに送信する手段
をさらに有し、
前記課金サーバから接続許可を受信した場合に、前記接続制御手段が動作する
ことを特徴とする付記9記載のルータ。
(付記11)
前記データ格納部において前記特定のマルチキャスト・アドレスが登録されていない場合には、前記管理サーバに、前記クライアント端末のアドレス及び前記マルチキャスト・アドレスを含むマルチキャスト接続要求を送信する手段
をさらに有する付記9記載のルータ。
(付記12)
前記管理サーバから入力ラベルとマルチキャスト・アドレスとを含む接続指示を受信した場合、前記データ格納部を参照して、前記入力ラベルに対応して前記接続指示に含まれるマルチキャスト・アドレスを登録する手段
をさらに有する付記8記載のルータ。
(付記13)
マルチキャスト・データを受信可能な特定のクライアント端末に接続しており、当該特定のクライアント端末から特定のマルチキャスト・アドレスを含むマルチキャスト切断要求を受信した場合、前記データ格納部において、前記特定のクライアント端末に関連するラベルに対応して登録されている前記特定のマルチキャスト・アドレスを削除する手段と、
前記データ格納部を参照して、前記マルチキャスト接続要求に含まれる前記特定のマルチキャスト・アドレスが前記特定のクライアント端末に関連するラベル以外のラベルに対応して登録されているか確認する手段と、
前記特定のマルチキャスト・アドレスが前記特定のクライアント端末に関連するラベル以外のラベルに対応して登録されていない場合には、前記特定のクライアント端末のアドレス及び前記特定のマルチキャスト・アドレスを含むマルチキャスト切断要求を前記管理サーバに送信する手段と
をさらに有する付記8記載のルータ。
(付記14)
前記管理サーバから入力ラベルとマルチキャスト・アドレスとを含む切断指示を受信した場合、前記データ格納部を参照して、前記入力ラベルに対応して登録され且つ前記切断指示に含まれるマルチキャスト・アドレスを削除する手段
をさらに有する付記8記載のルータ。
(付記15)
特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバであって、
マルチキャストソースサーバからソースアドレス及びソースチャネルに関するデータを含む登録要求を受信した場合、前記ソースチャネルに対応してマルチキャスト・アドレスを割り当て、マルチキャストデータ格納部に格納する手段と、
前記特定のネットワークにおけるパスを構成するラベルに関するデータを格納するパスデータ格納部から、前記登録要求に含まれる前記ソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するコンピュータに接続されたエッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルに関するデータを読み出し、通過するマルチキャスト・データを区別するための前記マルチキャスト・アドレスを各前記ラベルに対応して登録可能なデータ構造を生成し、前記マルチキャストデータ格納部に格納するデータ構造生成手段と、
を有する管理サーバ。
(付記16)
特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバであって、
クライアント端末に接続されたエッジルータから特定のソースチャネルに係るマルチキャスト接続要求を受信した場合、マルチキャストソースサーバのソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するクライアント端末に接続されたエッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルに関するデータを格納したマルチキャストデータ格納部を参照して前記クライアント端末へのデータ送信に用いるパスを特定する手段と、
前記マルチキャストデータ格納部において、特定された前記パスを構成するリンクのラベルであって、前記マルチキャスト接続要求に係る前記ソースチャネルに対応するマルチキャスト・アドレスが対応付けられていないラベルを特定し、当該特定されたラベルに対応して前記マルチキャスト・アドレスを登録するラベル特定手段と、
前記特定されたラベルに関連するルータに対して、前記特定されたラベルに対応して前記マルチキャスト・アドレスを登録するように設定を行う手段と、
を有する管理サーバ。
(付記17)
特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバであって、
特定のマルチキャスト・アドレスのマルチキャスト・データを受信している特定のクライアント端末に接続されたエッジルータから前記特定のマルチキャスト・アドレスに係るマルチキャスト切断要求を受信した場合、マルチキャストソースサーバのソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するクライアント端末に接続された前記エッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルと当該ラベルに関連するマルチキャスト・アドレスと前記クライアント端末の受信マルチキャスト・データに係るマルチキャスト・アドレスとを格納するマルチキャストデータ格納部を参照して、前記クライアント端末へのデータ送信に用いているパスを特定する手段と、
特定された前記パスにおける下位のラベルから順に、前記マルチキャストデータ格納部において、当該ラベルに関連するいずれかのクライアント端末に対応して前記マルチキャスト切断要求に係る前記マルチキャスト・アドレスが登録されているか判断し、前記ラベルに関連するクライアント端末に対応して前記マルチキャスト切断要求に係る前記マルチキャスト・アドレスが全く登録されていないと判断された場合には、前記マルチキャストデータ格納部において、前記ラベルに対応して登録されており且つ前記マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスを削除し、特定された前記パスにおける上位のラベルに移行する手段と、
前記ラベルに関連するいずれかのクライアント端末に対応して前記マルチキャスト切断要求に係る前記マルチキャスト・アドレスが登録されている場合には、前記マルチキャストデータ格納部において、前記ラベルに対応して登録されており且つ前記マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスを削除する手段と、
対応するマルチキャスト・アドレスが削除されたラベルに関連するルータに対して、前記マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスと前記ラベルとを含む削除指示を送信する手段と、
を有する管理サーバ。
本発明の実施の形態に係るネットワークの概要を説明するための図である。 (a)乃至(c)は、ネットワークの概念図である。 (a)及び(b)は、仮想ラベルを説明するための図である。 ルータの機能ブロック図である。 ラベルマップの一例を示す図である。 ルータのリンクテーブルの一例を示す図である。 LP管理サーバのリンクテーブルの一例を示す図である。 リンクデータ・テーブルの一例を示す図である。 LPテーブルの一例を示す図である。 マルチキャストを実施するネットワークの具体例を示す図である。 図10の場合におけるLPテーブルの例を示す図である。 (a)乃至(i)は、図10における各ルータのラベルマップを表す図である。 マルチキャストソースサーバによるマルチキャスト登録処理の処理フローを示す図である。 MCAテーブルの一例を示す図である。 RLPテーブルの原型の一例を示す図である。 集約処理後のRLPテーブルの一例を示す図である。 (a)乃至(i)は、図10における各ルータに格納されるマルチキャスト用データ構造の一例を示す図である。 RLPテーブルの状態の一例を示す図である。 (a)乃至(i)は、図18に対応して各ルータに格納されるマルチキャスト用データ構造の一例を示す図である。 追加の接続のための処理フローを示す図である。 追加の接続のための処理フローを示す図である。 (a)は図19(e)の変更後の状態を示し、(b)は図19(f)の変更後の状態を示し、(c)は図19(c)の変更後の状態を示す。 RLPテーブルの変更後の状態の一例を示す図である。 切断処理の処理フローを表す図である。 切断処理の処理フローを表す図である。 コンピュータシステムの機能ブロック図である。 集約処理後のRLPテーブル(状態管理)の一例を示す図である。 (a)乃至(i)は、図27の場合において各ルータに格納されるマルチキャスト用データ構造の一例を示す図である。
符号の説明
1 ネットワーク 3 LP管理サーバ
31 LP−DB 5 ルータ
51 使用率測定部 52 ルーティング処理部
53 優先制御部 54 ラベルマップ
55 リンクテーブル

Claims (5)

  1. 特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバにより実行される情報処理方法であって、
    マルチキャストソースサーバからソースアドレス及びソースチャネルに関するデータを含む登録要求を受信した場合、前記ソースチャネルに対応してマルチキャスト・アドレスを割り当て、マルチキャストデータ格納部に格納するステップと、
    前記特定のネットワークにおけるパスを構成するリンクのラベルに関するデータを格納するパスデータ格納部から、前記登録要求に含まれる前記ソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するコンピュータに接続されたエッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルに関するデータを読み出し、通過するマルチキャスト・データを区別するための前記マルチキャスト・アドレスを各前記ラベルに対応して登録可能なデータ構造を生成し、前記マルチキャストデータ格納部に格納するデータ構造生成ステップと、
    を含む情報処理方法。
  2. 特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバにより実行される情報処理方法であって、
    クライアント端末に接続されたエッジルータから特定のマルチキャスト・アドレスに係るマルチキャスト接続要求を受信した場合、マルチキャストソースサーバのソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するクライアント端末に接続されたエッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルに関するデータを格納したマルチキャストデータ格納部を参照して前記クライアント端末へのデータ送信に用いるパスを特定するステップと、
    前記マルチキャストデータ格納部において、特定された前記パスを構成するリンクのラベルであって、前記マルチキャスト接続要求に係る前記特定のマルチキャスト・アドレスが対応付けられていないラベルを特定し、当該特定されたラベルに対応して前記マルチキャスト・アドレスを登録するラベル特定ステップと、
    前記特定されたラベルに関連するルータに対して、前記特定されたラベルに対応して前記マルチキャスト・アドレスを登録するように設定を行うステップと、
    を含む情報処理方法。
  3. 特定のネットワークにおけるパスを管理する管理サーバにより実行される情報処理方法であって、
    特定のマルチキャスト・アドレスのマルチキャスト・データを受信している特定のクライアント端末に接続されたエッジルータから前記特定のマルチキャスト・アドレスに係るマルチキャスト切断要求を受信した場合、マルチキャストソースサーバのソースアドレスからマルチキャスト・データを受信するクライアント端末に接続された前記エッジルータまでの間におけるマルチキャスト・パスを構成するリンクのラベルと当該ラベルに関連するマルチキャスト・アドレスと前記クライアント端末の受信マルチキャスト・データに係るマルチキャスト・アドレスとを格納するマルチキャストデータ格納部を参照して、前記クライアント端末へのデータ送信に用いているパスを特定するステップと、
    特定された前記パスにおける下位のラベルから順に、前記マルチキャストデータ格納部において、当該ラベルに関連するいずれかのクライアント端末に対応して前記マルチキャスト切断要求に係る前記マルチキャスト・アドレスが登録されているか判断し、前記ラベルに関連するクライアント端末に対応して前記マルチキャスト切断要求に係る前記マルチキャスト・アドレスが全く登録されていないと判断された場合には、前記マルチキャストデータ格納部において、前記ラベルに対応して登録されており且つ前記マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスを削除し、特定された前記パスにおける上位のラベルに移行するステップと、
    前記ラベルに関連するいずれかのクライアント端末に対応して前記マルチキャスト切断要求に係る前記マルチキャスト・アドレスが登録されている場合には、前記マルチキャストデータ格納部において、前記ラベルに対応して登録されており且つ前記マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスを削除するステップと、
    対応するマルチキャスト・アドレスが削除されたラベルに関連するルータに対して、前記マルチキャスト切断要求に係るマルチキャスト・アドレスと前記ラベルとを含む削除指示を送信するステップと、
    を含む情報処理方法。
  4. 特定のネットワークにおける任意のノード間のパスの管理を行う管理サーバの指示に応じたルーティングを行うルータであって、
    当該ルータを経由するパスを構成するリンクのうち直接接続された入力リンク及び出力リンクについてのラベル対と、ラベルとリンクの対応関係とを格納するデータ格納部と、
    前記データ格納部を参照し、受信されたパケットに含まれる入力ラベルに対応する出力ラベル及びリンクを特定し、当該受信されたパケットのルーティングを行うルーティング手段と、
    を有し、
    前記データ格納部は、
    上り方向に係る前記入力ラベル及び前記出力ラベルに加えてマルチキャスト・アドレスが登録されており、
    前記ルーティング手段は、
    前記出力ラベルと前記マルチキャスト・アドレスとを含む下り方向パケットを受信した場合には、当該パケットに含まれる前記出力ラベルと前記マルチキャスト・アドレスとを用いて前記データ格納部を検索し、当該パケットの出力リンクを特定するための前記入力ラベルを特定する
    ルータ。
  5. 前記管理サーバから入力ラベルとマルチキャスト・アドレスとを含む接続指示を受信した場合、前記データ格納部を参照して、前記入力ラベルに対応して前記接続指示に含まれるマルチキャスト・アドレスを登録する手段
    をさらに有する請求項4記載のルータ。
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