JP4626594B2 - クリップ着脱構造 - Google Patents
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Description
このような技術の具体例としては、例えば下記の特許文献1が挙げられる。
さらには、ブラケット101とインパネ102とが一体形成されているので、トラッシュボックス100に大きな荷重が作用してブラケット101が破損すると、インパネ102をアッセンブリ交換しないと修理できないという課題があった。
本発明の一実施形態に係るクリップ構造が適用されるクリップ3は、自動車のアクセサリ用品(例えば図5に示すトラッシュボックス60や、図示しないトレイやティッシュボックスなど)を保持して、車内の所定の位置に取り付けるものであって、主に、図1(a)〜(f)に示すベースクリップ1と、図2(a)〜(e)に示すピンクリップ2とから構成されている。
ここで、係合溝50は、例えば車両のインパネやトリム部材等のパネル50′に形成された溝であって、図1(h)に示すように、第1内径D1を有する穴が形成された大径部51と、大径部51よりも下方において上記大径部51と連通し且つ第1内径D1よりも小さい第2内径D2を有する穴が形成された小径部52とをそなえている。
ここで、円盤部15は、係合溝50の大径部51の内径D1よりも小さく、且つ小径部52の内径D2よりも大きな外径を有している。また、円盤部15と基部11との間の寸法は、係合溝50が形成されたパネル50′の板厚よりも僅かに大きい値に設定されている。
また、上端部16は、上記内壁部17の上部において、内壁部17の幅寸法よりも幅広に形成された部位であって、クリップ3(或いはベースクリップ1)を係合溝50に係合させた際に、パネル50′の縁部に当接してクリップ3の位置が規制されるストッパとして機能するとともにクリップ3の左右方向のがたつきを防止するものである。
また、これらの隆起部18,18の両側には、それぞれ、スリット19,19が形成されており、且つ、隆起部18の板厚は円盤部15の部分よりも薄く形成されている。これにより、隆起部18の撓みが許容されることとなり、クリップ3を係合溝50に挿入してパネル部材50′に係合させる際に、隆起部18が弾性変形するとともにこのときの復元力により、パネル部材50′との間で適切な摺動抵抗が生じるようになっている。また、この隆起部18と基部11との間でパネル部材50′が把持され、クリップ3のがたつきが防止されるようになっている。
ここで、軸部22は、上述のベースクリップ1に形成された貫通穴14に挿入可能に構成されており、その先端側に貫通穴14に形成された係合部14aに係合可能な爪部23が形成されている。
また、ピンクリップ2に形成された爪部23は、図2(b)〜(d)に示すように、やはり軸部22の中心軸(図示略)に対して180度位相がずれた位置に2箇所形成されており、係合部14aに対応する位置に形成されている。
また、図1(b)に示すように、ベースクリップ1の貫通穴14には軸方向に沿ってキー溝14bが形成されている。また、図2(b),(c)に示すように、ピンクリップ2の軸部22は上記キー溝に14bに係合するような突起25が形成されている。そして、このような突起25の位置をキー溝14bに合わせて軸部22を貫通穴14に挿入することにより、爪部23と段部14aとの位相が一致して、確実に爪部23を段部14aに係合させることができるようになっている。
また、クリップ3により保持される相手部品(アクセサリ用品)60の取付部60′には、図3及び図4に示すように、ベースクリップ1の凸部12が挿入可能な穴部61が形成されており、この穴部61にベースクリップ1の凸部12を挿入し、さらにピンクリップ2の軸部22をベースクリップ1の貫通穴14に挿入することで、ベースクリップ1の基部11とピンクリップ2の頭部21との間でアクセサリ用品60を保持することができるようになっている。
ところで、このようにして車室内にアクセサリ用品60を取り付けた場合、ベースクリップ1とピンクリップ2とは一旦取り付けると分離することができない。このため、アクセサリ用品60に過大な荷重が作用するとアクセサリ用品60自体が損傷する、もしくはインパネやトリム部材等のパネル50′が損傷してしまうおそれがある。
ここで、脆弱部24は図2(b),(c)に示すように、軸部22の基端部(根元部分)に形成されている。すなわち、この根元部分は、図2(e)に示すように、軸部22の中心軸方向から見て略90度の位相ごとに肉抜き加工が施されており、これにより、脆弱部24においては、軸部22の断面は十字形状となっている。そして、脆弱部24をこのような形状に形成することにより、軸部22の剛性及び強度を低下させているのである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば上述の実施の形態では本発明を自動車の車内のアクセサリ用品の取り付けに適用した場合について説明したが、自動車への適用に限定されるものではない。また、クリップの細部の構造や形状、例えば爪部の数や形状等については、用途等に応じて設計を変更してもよい。
2 ピンクリップ(第2保持部品)
3 クリップ
11 基部
12 凸部
13 嵌入部
14 貫通穴(穴部)
15 円盤部(挿入部)
16 上端部
17 内壁部
18 隆起部(側方当接部)
19 スリット
21 頭部
22 軸部
23 爪部
24 脆弱部
50 係合溝(取付部)
50′ パネル部材
51 大径部
52 小径部
60 アクセサリ用品(相手部品)
Claims (2)
- 相手部品を保持するクリップと、
該クリップが取り付けられる取付部とをそなえ、
該クリップは、
該取付部に対して着脱可能に形成された第1保持部品と、
該第1保持部品に形成された穴部に挿入されて該穴部と係合する軸部を有し、該穴部と該軸部とが係合することで該第1保持部品との間に該相手部品を保持する第2保持部品とをそなえ、
該軸部には所定以上の荷重が作用すると該軸部が破損して該第1部品と該第2部品とを分離する脆弱部が設けられ、
該取付部は、
第1内径を有する穴が形成された大径部と、該大径部よりも下方において該大径部と連通し該第1内径よりも小さい第2内径を有する穴が形成された小径部とをそなえ、
該第1保持部品は、
該第1内径よりも小さく且つ該第2内径よりも大きな外径を有し該大径部に挿入される挿入部と、
該挿入部に接続され該第2内径よりも僅かに小さな幅寸法を有するとともに該小径部に挿入される内壁部と、
該挿入部が該大径部に挿入された後で該内壁部が該小径部に挿入された際に、該小径部の周縁両側方にそれぞれ当接する一対の側方当接部とを有する
ことを特徴とする、クリップ着脱構造。 - 該脆弱部は、該軸部の基端部に形成されている
ことを特徴とする、請求項1記載のクリップ着脱構造。
Priority Applications (1)
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JP2006244165A JP4626594B2 (ja) | 2006-09-08 | 2006-09-08 | クリップ着脱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006244165A JP4626594B2 (ja) | 2006-09-08 | 2006-09-08 | クリップ着脱構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008064227A JP2008064227A (ja) | 2008-03-21 |
JP4626594B2 true JP4626594B2 (ja) | 2011-02-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Families Citing this family (1)
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Citations (2)
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JPH05149312A (ja) * | 1991-11-27 | 1993-06-15 | Toyoda Gosei Co Ltd | 拡張式リベツト |
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2006
- 2006-09-08 JP JP2006244165A patent/JP4626594B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
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