JP4625594B2 - クレセント錠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、引き違い障子などの施錠装置として用いられるサブロック機構付きクレセント錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、引き違い窓等のサッシ用施錠装置としてクレセント錠が知られている。このクレセント錠は、図7に示されるように、室内障子の縦框(召合せ框)に取り付けられる取付けベース50と、この取付けベース50に対してクレセント軸51を介して回動自在に取り付けられたクレセント52とからなるもので、このクレセント52に一体的に連結された操作レバー53を掴み、ほぼ180°の範囲で回動させることにより、クレセント52を室外側障子に取り付けられた係止金具(図示せず)に対して係脱させるようにした引き違い障子等のための施錠装置である。
【0003】
近年、この種のクレセント錠においても、同図に示されるように、防犯等の配慮から施錠状態において、クレセント52の回動を阻止する上下動可能なストッパー片54を設けたサブロック機構が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記クレセント錠においては、前記ストッパー片54の一部(操作部)を取付けベース50の外部に臨ませた単純な構造であるため、侵入者側からすれば、窓ガラスに腕が侵入できるだけの穴を空け、そこから腕を挿入し、前記操作部を上方向に移動させた後、操作レバーを180°回動させれば良いだけで、実質的には防犯効果は無いに等しい。
【0005】
そこで本発明の主たる課題は、侵入者に対して効果的に防犯機能を発揮するとともに、室内側からサブロックの施・解錠操作が容易に行えるようにしたクレセント錠を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、室内障子の縦框に固定される函体状の取付けベースと、この取付けベースに対してクレセント軸を介して回動自在に取り付けられたクレセントと、前記クレセント軸に一体的に連設された操作レバーとを含んで構成されるとともに、施錠状態時に前記クレセントの回動を阻止するサブロック機構が設けられたクレセント錠において、
前記サブロック機構は、前記取付けベースの室内側の面に、鍵穴を有する一方側端面を臨ませて配設されるとともに、定位置で軸芯周りに回転自在に保持され、かつ他方側端面の偏心位置に係合突部を有する回転錠部材と、延在するL字片部に前記回転錠部材の係合突部が係合される水平方向の長孔を有し、サブロック時における前記回転錠部材の回動操作により前記係合突部を介してスライド動作され、前記クレセントの回動を阻止する位置に定位するストッパー部を有する施錠サブロック片とを備えることを特徴とするクレセント錠が提供される。
【0007】
先ず、請求項1に係る本発明では、回転錠部材の鍵穴面を室内面側に臨ませて配設している。したがって、窓ガラスの室外側からはサブロック機構の存在が気付かれることが無いとともに、鍵穴形状も不明であるため、鍵穴に合う鍵またはそれに代わる代用品を鍵穴にうまく挿入することが出来ないため、侵入者に対して効果的に防犯機能を発揮することが可能となる。しかも、前記回転錠部材の鍵穴が室内側に面しているため、居住者がサブロックの施・解錠を行う際にも正面側から容易に操作することが可能となる。
【0008】
請求項2に係る本発明として、前記施錠サブロック片の外面側に1または複数の突部を形成し、施錠サブロック片を跨いで外面側に横架される止め板に前記突部が係合するとともに、施錠サブロック片のスライド方向の長孔を形成し、施錠サブロック片のスライドをガイドするとともに、スライド距離を規制するようにしてある請求項1記載のクレセント錠が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係るクレセント錠1のサブロック解錠状態を示す図であり、図2はサブロック施錠状態を示す図である。
【0011】
先ず、クレセント錠1は、室内障子の縦框(召合せ框)にビス等で取り付けられるとともに、底面が開口する函体状の取付けベース2と、この取付けベース2に対してクレセント軸3を介して回動自在に取り付けられたクレセント4と、前記クレセント軸3に一体的に連設された操作レバー5とから主に構成されるもので、前記操作レバー5を掴み、クレセント4をほぼ180°の範囲で回動させることにより、クレセント4の周囲に形成された、壁高を漸次テーパー状に変化させた環状周壁が室外側障子の縦框に取り付けられた係止金具(図示せず)に係脱し障子の施錠および解錠を成すようになっている。なお、符号6は、取付けベース2に設けられた掛止凸部2aとクレセント4とを連結しているスプリングであり、クレセント4の回動時に操作レバー5が水平の状態から施錠位置および解錠位置(夫々、操作レバー5は鉛直配向)に対して付勢させるためのものである。
また、前記取付けベース2の上下部に夫々設けられた長孔2b、2bがクレセント錠1を室内障子に固定するためのビス穴である。
かかるクレセント錠1には、施錠状態からクレセント4の回動を阻止する回転錠タイプのサブロック機構が設けられている。
【0012】
前記サブロック機構は、前記取付けベース2に嵌設される外筒8と、この外筒8内部にほぼ同軸的に嵌設され、軸芯周りに回転自在に保持されるとともに、差し込んだ鍵によって回動操作される回転錠部材7と、この回転錠部材7の先端面に形成された係合突部が係合し、回転錠部材7の回動操作によって取付けベース2の長手方向に沿って移動動作する施錠サブロック片9と、この施錠サブロック片9を跨いで外面側に横架され、前記外筒8、回転錠部材7および施錠サブロック片9を取付けベース2内に保持するとともに、前記施錠サブロック片9のスライドをガイドし、かつスライド距離を規制するための止め板10とから構成されている。
【0013】
以下、さらに詳述すると、
前記外筒8は、詳細には図4に示されるように、内部に略円状の貫通孔8aが形成された部材で、周囲には取付けベース2に抜け出ないように嵌設するために、周方向に沿って環状凸部8bが設けられている。また、前記貫通孔8aの両端部にはそれぞれ環状に段部8c、8dが形成されている。
【0014】
次いで、前記回転錠部材7は、詳細には図5に示されるように、略円筒形状の部材で、一方側端面(以下、露出側端面という。)には鍵を差し込むための鍵穴7bが形成されている。また、露出側端面の周囲には環状に鍔部7aが形成されているとともに、外面中間部には抜脱防止用突部7cが形成され、さらに他方側端面の偏心位置には係合突部7dが形成されている。前記外筒8とは、図3に示されるように、外筒8の段部8cに対して前記鍔部7aを係合させ、外筒8の段部8dに前記抜脱防止用突部7cを係合させた状態で嵌設され、抜け出ないように保持されたまま定位置で、軸芯周りに回転自在となっている。
【0015】
前記施錠サブロック片9は、詳細には図6に示されるように、上部側に前記回転錠部材7の係合突部7dが係合される水平方向の長孔12aを有するL字片部12と、クレセント4の回動を阻止するストッパー部13とが連結板14によって一体的に連結された構造の部材で、前記連結板14の外面には上下部にそれぞれ突部14a、14bが形成されている。
【0016】
組込みは、図3に示されるように、前記外筒8の内部に回転錠部材7を嵌入設置するとともに、前記回転錠部材7の係合突部7dを前記施錠サブロック片9の長孔12aに係合した状態とし、この状態のまま前記取付けベース2の室内側面に形成されたU字状切り欠きに対して前記外筒8を嵌入するように設置する。次いで、前記施錠サブロック片9の外面に形成された突部14a、14bを止め板10に形成された部材長手方向のスライドガイド長孔10a、10bに係合させた状態でビス等によって前記止め板10を取付けベース2に固定する。
【0017】
クレセント錠1により障子を施錠した後、取付けベース2の室内側面に露出側端面を臨ませた回転錠部材7の鍵穴7bに鍵11を差し込んで、時計方向に回して回転錠部材7を軸芯周りに回転させると、回転錠部材7の先端面にかつ軸芯から偏心させた位置に設けられた係合突部7dは軸芯を中心とする円軌跡に沿って回動し、この係合突部7dと係合している施錠サブロック片9が下方向に移動され、図2に示される状態となる。その結果、操作レバー5を回してクレセント錠1による施錠を解除しようとしても、クレセント4は前記施錠サブロック片9のストッパー部13に当接し回動が阻止される。
【0018】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明に係るクレセント錠によれば、室外側からサブロック機構の存在が気付かれることが無いとともに、鍵穴形状も不明となるため、侵入者に対して効果的に防犯機能を発揮するようになるとともに、前記回転錠部材の鍵穴が室内側に面しているため、居住者は室内側からサブロックの施・解錠操作が容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクレセント錠1のサブロック解錠状態を示す、(A)は室内側からの視図、(B)は縦框取付け面側からの視図である。
【図2】本発明に係るクレセント錠1のサブロック施錠状態を示す、(A)は室内側からの視図、(B)は縦框取付け面側からの視図である。
【図3】サブロック機構の分解図(一部組立て図)である。
【図4】外筒8を示す、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図5】回転錠部材7を示す、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図6】施錠サブロック片9を示す、(A)は側面図、(B)は正面図である。
【図7】従来のクレセント錠を示す、(A)は縦框取付け面側からの視図、(B)は室外側からの視図である。
【符号の説明】
1…クレセント錠、2…取付けベース、3…クレセント軸、4…クレセント、5…操作レバー、6…スプリング、7…回転錠部材、7b…鍵穴、7c…係合突部、8…外筒、9…施錠サブロック片、10…止め板、10a・10b…スライドガイド長孔、12…L字片部、12a…長孔、13…ストッパー部
Claims (2)
- 室内障子の縦框に固定される函体状の取付けベースと、この取付けベースに対してクレセント軸を介して回動自在に取り付けられたクレセントと、前記クレセント軸に一体的に連設された操作レバーとを含んで構成されるとともに、施錠状態時に前記クレセントの回動を阻止するサブロック機構が設けられたクレセント錠において、
前記サブロック機構は、前記取付けベースの室内側の面に、鍵穴を有する一方側端面を臨ませて配設されるとともに、定位置で軸芯周りに回転自在に保持され、かつ他方側端面の偏心位置に係合突部を有する回転錠部材と、延在するL字片部に前記回転錠部材の係合突部が係合される水平方向の長孔を有し、サブロック時における前記回転錠部材の回動操作により前記係合突部を介してスライド動作され、前記クレセントの回動を阻止する位置に定位するストッパー部を有する施錠サブロック片とを備えることを特徴とするクレセント錠。 - 前記施錠サブロック片の外面側に1または複数の突部を形成し、施錠サブロック片を跨いで外面側に横架される止め板に前記突部が係合するとともに、施錠サブロック片のスライド方向の長孔を形成し、施錠サブロック片のスライドをガイドするとともに、スライド距離を規制するようにしてある請求項1記載のクレセント錠。
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