JP4025349B1 - 係止具および係止具を利用したドアストッパー - Google Patents

係止具および係止具を利用したドアストッパー Download PDF

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Abstract

【課題】 面倒な操作を必要としないで係止及び係止の解除をすることが可能な係止具、及び係止具を利用したドアストッパーを提供することを課題とする。
【解決手段】 ドアストッパー1は、互いに離間する一対の可動体支持部10a,10bが垂設された支持部材9と、一対の可動体支持部10a,10bの間に一部が挿入され、周面に係止された係止誘導部11及び係止片4と係止可能な係止受部、可動体支持部10a,10bに可動軸15を介して揺動可能に軸支された可動体16と、係止保持爪17を有し、可動体16に回動軸19を介して回動可能に軸支されたあごを有する一対の回動体20と、可動体16の揺動を付勢する可動体付勢バネ27と、回動体20の回動を付勢する穿設孔、連結部材29、及びゴム部材を有する回動体付勢手段とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、係止具、及び係止具を利用したドアストッパーに関するものであり、特に、過剰な力が加わったときでも所定操作により係止及び係止の解除をすることが可能な係止具、及び係止具を利用したドアストッパーに関するものである。
従来から、固定部材または被固定部材のいずれか一方に取付けられた係止具によって、他方に取付けられた係止部材との係止及び係止の解除を所定操作により行うものが知られている。例えば、固定部材を壁面、被固定部材を開き戸とした場合、開き戸に設けられた戸当り部材を係止し、開き戸を開放状態に保持するドアストッパーなどが係止具として挙げられる。また、家具及び壁面の一方に設けられ、壁面との連結状態を保持し、地震などの災害時に家具が倒れるのを防止する耐震用の係止具なども知られている。
ここで、ドアストッパーの例を示すと、開き戸の下部に上向きの鉤部を設け、これに対応する床面に下向きのフックを有する戸当り部材を設け、さらに戸当り部材の内部にフックの高さを変更するためのカム機構を備えたもの(例えば、特開平10−169285号公報)や、開き戸の下部に、ストッパ−片を有する可撓性のストッパー部材を設け、これに対応する床面に、ストッパー片を係止するための戸当片を備えた戸当り部材を設け、さらに、この戸当り部材に、ストッパー片の係止の解除をするための可動体を揺動可能に取付けたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
更に本発明者は面倒な操作を必要としないで係止及び係止の解除をすることが可能な係止具、及び係止具を利用したドアストッパーを提案した(特許文献2)。しかしながら通常の力で所定の操作をするときには問題がなかったものの、過剰な力で操作をしたときに係止できないことがあった。
特開平9−256716号公報 特許3493351号
しかしながら、上述したドアストッパーは、開き戸を係止した状態(開放状態)或いは係止の解除をするには、面倒な操作を行なう必要があった。具体的に説明すると、戸当り部材の内部にカム機構を備えたものは、フックを鉤部に係止させるために、戸当り部材の上面を踏む操作を行なう必要があった。特に、戸当り部材が壁面近傍に配置された場合には、戸当り部材を踏む操作をする際に、壁面と開き戸との隙間、すなわち比較的狭い隙間に足を挿入しなければならず、操作が困難となっていた。
また、戸当り部材の内部に、カム機構やスプリング等を備えることから内部構造が複雑になるとともに、製造コストがかなり高くなっていた。さらに、戸当り部材が床面に突出した状態で設置されることから、居住者が躓いたり、清掃の邪魔になったりすることもあった。
一方、可撓性のストッパー部材を設けたものは、開き戸を開放するだけで自然に戸当り部材に係止させることができるが、係止または係止の解除をするには、可撓性のストッパー部材を撓ませる必要が有り、使用の度に、ストッパー部材に曲げ力が加わり、破損する恐れがあった。また、係止された状態であっても、開き戸に閉める方向の力が加えられた場合には、ストッパー部材が撓み、係止が解除される可能性があった。このため、開き戸に、もたれ掛かった際に、居住者の意思に関わらず係止が解除され、開き戸が閉じる方向に動いてしまう恐れがあった。さらに、先に述べた従来例と同様に、戸当り部材が壁面の近傍に配置された場合には、戸当り部材の可動体を押圧する際、壁面と開き戸との隙間に足を挿入しなければならず、操作が困難となっていた。さらに、この戸当り部材も床面に突出した状態で設置されることから、居住者が躓いたり、清掃の邪魔になったりすることがあった。
更に先に出願したドアストッパーは簡単な構造でドアを固定し、少し押すだけでストッパーが解除されてドアを閉めることができたのであるが、ドアに過剰な力を与えて係止しようとしたときにはドアが係止できずストッパーが解除してしまう恐れが生じることがわかった。
そこで、本発明は上記実情に鑑み、面倒な操作を必要としないで係止及び解除の可能な係止具、及び係止具を利用したドアストッパーであって過剰な力を加えて勢いよく押したときや押しすぎたときでもストッパーが解除しないドアストッパーの提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明にかかる係止具は、固定部材または被固定部材のいずれか一方に取付けられ、係止片を有する係止部材と係止し、所定操作により前記係止部材との係止及び係止の解除をすることが可能な係止具であって、支持部材と、周面に形成された係止誘導部及び前記係止片を係止する係止受部を有し、前記支持部材に可動軸を介して揺動可能に軸支された可動体と、前記係止片を前記係止受部との間で挟み込んで係止する係止保持爪を有し、前記可動体に回動軸を介して回動可能に軸支された回動体と、前記支持部材に軸支された前記可動体を基準位置に付勢する可動体付勢手段と、前記回動体付勢手段による付勢に抗して前記回動体を回動させる際に過剰な力が与えられたとき、連結部材の位置が連結部材を含めた回動体の位置エネルギーが最大値を超えて停止する手段と、戸当たり部材が指示部材などに衝突して戻ったときに回動体が左回転して係止片は係止受部で停止するための回動体に取り付けたあごと、更に、回動体が邪魔をすることがないように前記係止保持爪を係止保持位置に付勢する回動体付勢手段とを具備し、前記係止部材との係止は、前記係止誘導部に当接した前記係止片によって前記可動体を前記可動体付勢手段に抗して前記基準位置から可動体変位位置まで変位させる第一係止ステップ、前記係止片によって前記回動体付勢手段による付勢に抗して前記回動体を回動させる第二係止ステップ、及び前記第二係止ステップによって回動した前記回動体の前記係止保持爪及び前記可動体の前記係止受部の間に形成された隙間に前記係止片が挿入され、前記可動体が前記基準位置に戻る第三係止ステップによって達成され、前記係止部材との係止の解除は、前記係止保持爪に保持された前記係止片によって前記回動体を前記回動体付勢手段に抗して変位させる第一解除ステップ、及び前記回動体の周面に当接した前記係止片によって、前記回動体とともに前記可動体を前記可動体付勢手段に抗して変位させる第二解除ステップによって達成されるものである。
ここで、係止具とは、固定部材または被固定部材のいずれか一方に取付けられ、他方に取付けられた係止部材を係止することが可能なものであり、例えば、ドアストッパーなどが挙げられる。また、固定部材または被固定部材とは、係止具及び係止部材がそれぞれ取付けられるものであって、ドアストッパーでは、開き戸が被固定部材、壁面が固定部材に相当する。すなわち、開き戸を壁面に係止することによって、開き戸の開放状態を保持することが可能となる。
したがって、請求項1の発明の係止具によれば、固定部材または被固定部材のいずれか一方に取付けられ、支持部材と、支持部材に揺動可能に軸支された可動体と、可動体に回動可能に軸支された回動体とから主に構成されている。ここで、係止具及び係止部材を係止させるには、始めに固定部材または被固定部材のいずれか他方に取付けられた係止部材の係止片を、可動体の周面に形成されている係止誘導部に当接させる。係止誘導部は、係止片を可動体の係止受部に誘導するガイドの役割を果たすものであり、係止する方向に対して斜め下方に向かって形成されている。なお、係止する方向は、説明を簡略化するため、ここでは水平方向とする。したがって、係止誘導部に接した係止片は、係止誘導部を摺動しながら回動体の係止保持爪に到達する。このとき、可動体は可動体支持部に揺動可能に軸支されているため、係止片によって上方向に押上げられ、基準位置から可動体変位位置に変位させられる(第一係止ステップ)。
連結部材の位置が連結部材を含めた回動体の位置エネルギーが最大値を越えて停止するとは戸当たり部材が過剰の力で回動体に衝突したときに回動体は右回転方向に頂点を越えて右側まで回転することによって左方向に戻らないで停止することを言う。更に、戸当たり部材が指示部材などに衝突して戻ったときには回動体あごを押すことによって回動体が左回転して係止片は係止受部で停止する。
そして、係止保持爪の先端に到達した係止片は、回動体付勢手段による付勢に抗して回動体を回動させる(第二係止ステップ)。このとき、可動体の係止受部と回動体の係止保持爪との間にわずかな空間が形成される。この空間に係止片が挿入され、係止受部に係止される(第三係止ステップ)。このとき、係止片を係止する方向に加えられている力を停止することにより、回動体付勢手段に抗して回動させられていた回動体の係止保持爪は、再び係止保持位置まで戻ろうとする。これにより、係止片は、係止保持爪と係止受部とによって挟込まれた状態になり、係止が保持される。このとき、係止片を係止する方向と逆方向(係止片を係止具から遠ざける方向)に引いても、係止は解除されない。
一方、係止を解除する場合は、上述した係止する方向にさらに力を加え、係止片によって回動体付勢手段に抗して回動体を回動させる。これにより、係止保持爪による係止片の係止が解除される(第一解除ステップ)。それから、回動体と支持部材との間にある係止片に係止する方向と逆方向の力を加える。このとき、係止片は、回動体の周面に当接して摺動するとともに、回動体と一緒に可動体付勢手段によって付勢されている可動体を押し上げる(第二解除ステップ)。これにより、係止片は、回動体の下方を通り係止具と離れ、係止が解除される。
請求項2の発明にかかる係止具は、請求項1に記載の係止具において、前記係止片は略コの字形状の鉤部を有し、前記係止受部は、前記鉤部と係合可能な周面形状を有するものである。
したがって、請求項3の発明の係止具によれば、請求項1または請求項2の発明の係止具の作用に加え、係止片は略コの字形状の鉤部を有し、さらに鉤部と係合可能な周面形状が係止受部に形成されている。これにより、係止片の鉤部と係止受部との係止がさらに確実となる。
請求項4の発明にかかる係止具を利用したドアストッパーは、開き戸または壁面のいずれか一方に取付けられた係止片を有する戸当り部材を係止し、前記開き戸を開放状態に保持する請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の係止具を利用したドアストッパーであって、前記係止具は、前記開き戸または前記壁面のいずれか他方に前記支持部材を介して固定されているものである。
したがって、請求項4の発明の係止具を利用したドアストッパーによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の係止具がドアストッパーとして利用される。これにより、上述した係止具の作用を奏するドアストッパーは、所定操作により開き戸を開放状態に保持する、及び解除することが可能となる。
以上のように、請求項1の発明の係止具は、固定部材または被固定部材のいずれか一方に取付けられた係止部材を係止することができる。例えば、係止部材の取付けられた開き戸に相対する壁面に係止具が取付けられた場合、通常の開き操作を行うことにより、自然に係止され、開き戸の開放が保持される。さらに、係止を解除する場合も、一旦開き戸を壁面方向に押して、その後、開き戸を閉める操作をするだけであり、片手が荷物などで塞がっている場合でも容易に解除することができる。つまり、面倒な操作をする必要がなく、係止及び係止の解除が楽に行える。
請求項2の発明の係止具は、請求項1の発明の係止具の効果に加え、回動体付勢手段が可動体の内部に収容された状態で形成されるため、係止具全体をコンパクトにすることができる。さらに、一対の回動体が可動体を挟み込むようにして形成されているため、係止片の係止及び係止の解除が確実に行える。
請求項3の発明の係止具は、請求項1または請求項2の発明の係止具の効果に加え、係止片が略コの字形状の鉤部を有し、係止受部が鉤部と略一致する周面形状を有して形成されるため、係止片及び係止受部により係止がより強固に保持される。
請求項4の発明の係止具を利用したドアストッパーは、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載された係止具をドアストッパーとして利用し、開き戸を開放状態に保持することができるとともに、容易な操作で開放状態を解除することができる。
以下、本発明の一実施形態であるドアストッパー1について図1乃至図5に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態であるドアストッパー1が取付けられた出入口付近を示す斜視図であり、図2はドアストッパー1の構成を示す拡大斜視図であり、図3はドアストッパー1の可動体の構成を示す側面図であり、図4および図5は、ドアストッパー1の使用方法を示す説明図である。
本実施形態のドアストッパー1は、図1及び図2に示すように、開き戸2の上端にねじなどの取付部材(図示しない)によって取付けられた略コの字形状の鉤部3が形成された係止片4を有する戸当り部材5を係止し、開き戸2を開放状態に保持するものであり、開き戸2と対向する壁面6に取付けられている。なお、開き戸2は室内の出入口に蝶番7によって取付けられており、ノブ8を持って開き操作(回動)することにより、出入口を開放させることができる。
さらに、詳しく説明すると、図2及び図3に示すように、本実施形態のドアストッパー1は、壁面6にねじなどの取付部材(図示しない)によって支持部材9を介して取付けられており、該支持部材9には、互いに離間する一対の可動体支持部10a,10bが垂設されている。なお、可動体支持部10a,10bは、断面L字形状を有し、そのL字形の一面と支持部材9とが当接するように形成されている。さらに、可動体支持部10a,10bの周面の一部には、後述する回動体20の周面形状と内接可能な略円弧状の凹部が形成されている。そして、一対の可動体支持部10a,10bの間に一部が挿入され、周面の一部に形成された係止誘導部11及び係止片4の鉤部3と係止可能な係止受部12、下側面の一部を支持部材9に当接した揺動規制部13、及び揺動規制部13の上部を斜めに切欠いた切欠部14を有し、可動体支持部10a,10bに可動軸15を介して揺動可能に軸支された可動体16と、係止受部12と重なる位置に形成された係止を保持する係止保持爪17を有し、可動体16の両側面18a,18bに回動軸19を介して回動可能に軸支された回動体20とを具備している。なお、可動体支持部10a,10b及び可動体16には可動軸15を挿通し、軸支するための可動軸穴21,22がそれぞれ穿設されている。一方、可動体16及び回動体20には、回動軸19を挿通し、軸支するための回動軸穴23,24がそれぞれ穿設されている。
さらに、支持部材9には、付勢バネ孔25が穿設されるとともに、該付勢バネ孔25と相対する可動体16の切欠部14には付勢バネ受孔26が穿設されている。そして、付勢バネ孔25及び付勢バネ受孔26の間に、可動体付勢バネ27が取付けられている。
また、可動体16には、回動軸19及び回動軸穴23を中心とした回動体20の回動方向と略一致する円周上に沿って、可動体16の側面18a,18bを貫通し、穿設された穿設孔28が形成されている。さらに、穿設孔28に挿通されるとともに、回動体20を、可動体16を挟み込んだ状態で連結する連結部材29と、穿設孔28に沿って挿入された回動体付勢バネ30と、回動体付勢バネ30と当接する連結部材29の周面を被覆するゴム部材31とを具備している。
ここで、ドアストッパー1が本発明における係止具に相当し、戸当り部材5が本発明における係止部材に相当し、壁面6が本発明における固定部材に相当し、開き戸2が本発明における被固定部材に相当する。さらに切欠部14、付勢バネ孔25、付勢バネ受孔26、及び可動体付勢バネ27が本発明における可動体付勢手段に相当し、穿設孔28、連結部材29、及びゴム部材31が本発明における回動体付勢手段に相当する。
なお、本実施形態のドアストッパー1において、各部材の材質は特に限定されるものではないが、機械的強度、重量、またはコスト等を考慮して設定することが望ましく、例えば、合成樹脂或いはアルミ等の金属から成型することが好適である。
次に、本実施形態のドアストッパー1の使用方法について、図4及び図5に基づいて説明する。はじめに、開き戸2を開放状態(係止)する方法について説明する。ドアストッパー1及び戸当り部材5は、互いに相対する壁面6及び開き戸2の所定位置に取付けられている。この時、ドアストッパー1の可動体16は、揺動規制部13及び可動体付勢バネ27によって基準位置Aに付勢された状態にある。一方、回動体20は、係止保持位置Rに付勢されている(図4(a))。尚、図4及び図5では、回動体20の動きを示しているが、可動体16の側に設けられている回動体20も同様の動きをしている。
はじめに、開き戸2をノブ8によって開放する開き操作を行ない、係止片4を有する戸当り部材5をドアストッパー1に近づける(図中の左方向に相当)。すると、係止片4の一端は、可動部材16の周面に形成された係止誘導部11に当接する。係止誘導部11は、係止方向に対して斜め下方に向かって形成されている(図中の右斜め上方)ため、係止片4は係止誘導部11の周面を摺動しながら、回動体20の係止保持爪17の先端に到達する。このとき、可動体16は、可動支持部10a,10bに揺動可能に軸支されているために、可動体16が上方に向かって押し上げられた可動体変位位置Bに変位する(図4(b):第一係止ステップ)。
それから、係止保持爪17の先端に到達した係止片4は、係止保持爪17をさら押すことにより、可動体16に軸支された回動体20を回動させる(図中において時計回り方向:第二係止ステップ)。そして、係止保持爪17と係止受部12との間に係止片4が係止可能な空間が形成されると、可動体付勢バネ27の作用により、可動体16が基準位置Aに戻る。そして、開き戸2の開き操作を止めることにより、係止片4の鉤部3が係止受部12に係止される(図4(d):第三係止ステップ)。このとき、回動体20に形成された係止保持爪17を係止保持位置Rに付勢しようとする力が働くため、係止保持爪17と係止受部12とで係止片4を挟み込んで係止が保持される。なお、この状態で、係止片4に開き戸2の開き操作と逆方向(すなわち、閉操作:図中右方向に相当)の力を加えても、係止片4の鉤部3によって可動体16の揺動が制限されるため係止の解除がされることがない。したがって、通常の開き操作をすることによって自然に開き戸2を開放状態にすることができる。さらに、この状態では壁面6方向に対して力を加えても係止保持爪17が係止保持位置Rに付勢されているために、開き戸2が容易に動くことはない。
次に、係止を解除する方法について説明する。図4(d)で示した係止の状態にあるとき、係止片4をさらにドアストッパー1の取付けられた壁面6の方向に押しつづける(図中において左方向に相当)。すると、係止片4に押された回動体20が回動体付勢バネ30による付勢に抗して回動する。そして、回動体20が係止解除位置Uまで回動すると、係止保持爪17による係止が解除される(図5(a):第一解除ステップ)。その後、壁面6と回動体20の間にある係止片4は開き戸2の閉め操作(図中において右方向に相当)が行われると、回動体20の周面を摺動しながら、可動体付勢バネ27の付勢に抗して可動体16が可動体変位位置Bまで、押し上げられる(図5(b):第二解除ステップ)。これにより、係止片4は、回動体20の下方を通って、ドアストッパー1と離れた状態(図5(c))になる。つまり、開き操作を行う前の状態(図4(a))に戻る。
図4(c)は本発明で戸当たり部材が過剰な力で係止具に衝突したときの状態を示す図であり、回動体に取り付けられた連結部材の位置は位置エネルギーの最大値を超えて右側に存在して、戻らないようになっている。戸当たり部材が反動で右方向へ移動すると回動体あごに衝突して回動体を左回転させて図4(d)の状態になって係止することができるのである。
以上述べたように、本実施形態のドアストッパー1は、開き戸2に取付けられた戸当り部材5を係止して、開き戸2を開放した状態に保持することができる。このとき、開放状態にするには、通常と同様の開き操作を行うだけである。つまり、係止のための特別な操作が必要とならない。さらに、開き戸2の開放状態が係止片4を係止保持爪17及び係止受部12によって挟み込んで状態で保持されるために、開き戸2の開放時に安定して保持される。すなわち、開き戸2の揺動が抑制されるため、壁面6に衝突して異音を発生させたりすることがない。
また、係止の解除をする操作を行う場合も、開き戸2を壁面6の方向にさらに押して、係止片4を回動体20の係止保持爪17による保持から外し、それから、開き戸2を壁面6から離す方向に引くこと(通常の閉操作)によって解除ができる。つまり、係止及び係止の解除を片手でもできる簡単な操作で行える。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態において、係止具の一例として、開き戸2を開放状態に保持するドアストッパー1に利用するものを示したが、これに限定されるものではなく、家具と壁面とを連結し、地震などの災害時に家具の倒壊を防ぐ防止器具として利用することも可能である。さらに、取付け方向も、係止及び解除を水平方向にして行うものを示したが、これに限定されるものではなく、例えば、垂直方向に二つの固定部材を係止するものであってもよい。
さらに、ドアストッパー1を被覆して保護する保護ケースを備えていてもよい。これにより、室内の美観を損なうことがなくなる。さらに、ホコリや塵などの侵入によって可動体16及び回動体20の揺動及び回動を妨げることがなくなる。これにより、ドアストッパー1の係止及び解除の動作が安定する。また、係止片4に壁面6との衝突を緩和するための硬質ゴムなどで形成された緩衝部材を取付けてもよい。これにより、係止片4が壁面6に衝突することによってキズがつくのを防ぐことができる。
また、係止片4にバネなどで形成された弾性部材を設けてもよい。本実施形態のドアストッパー1において、例えば、子供などが開き戸2を勢いよく開放した場合、係止片4は、受部12に係止されないで、第一解除ステップを経て、壁面6と回動体20の間に直接入ってしまう可能性がある。そこで、係止片4の壁面6と相対する箇所にバネなどの弾性部材を設け、一定の押圧以上の力を加えないと、係止を解除することができないような抑止手段を設けてもよい。
本発明は係止具および係止具を使用したドアストッパーであり、広くドアのストッパーとして一般家庭のドアを初めとしてオフィスビルのドアなど広く適用することができる。
一実施形態であるドアストッパーが取付けられた出入り口付近を示す斜視図である。 ドアストッパーの構成を示す拡大斜視図である。 ドアストッパーの可動体の構成を示す側面図である。 ドアストッパーの使用方法を示す説明図である。 ドアストッパーの使用方法を示す説明図である。
符号の説明
1 ドアストッパー(係止具)
2 開き戸(被固定部材)
3 鉤部
4 係止片
5 戸当り部材(係止部材)
6 壁面(固定部材)
9 支持部材
11 係止誘導部
12 係止受部
15 可動軸
16 可動体
17 係止保持爪
19 回動軸
20 回動体
27 可動体付勢バネ(可動体付勢手段)
28 穿設孔(回動体付勢手段)
29 連結部材(回動体付勢手段)
31回動体あご
A 基準位置
B 可動体変位位置
R 係止保持位置
U 係止解除位置

Claims (3)

  1. 固定部材または被固定部材のいずれか一方に取付けられ、係止片を有する係止部材と係止し、所定操作により前記係止部材との係止及び係止の解除をすることが可能な係止具であって、支持部材と、周面に形成された係止誘導部及び前記係止片を係止する係止受部を有し、前記支持部材に可動軸を介して揺動可能に軸支された可動体と、前記係止片を前記係止受部との間で挟み込んで係止する係止保持爪を有し、前記可動体に回動軸を介して回動可能に軸支された回動体と、前記支持部材に軸支された前記可動体を基準位置に付勢する可動体付勢手段と、前記係止保持爪を係止保持位置に付勢する回動体付勢手段とを具備し、前記係止部材との係止は、前記係止誘導部に当接した前記係止片によって前記可動体を前記可動体付勢手段に抗して前記基準位置から可動体変位位置まで変位させる第一係止ステップ、前記係止片によって前記回動体付勢手段による付勢に抗して前記回動体を回動させる第二係止ステップ、及び前記第二係止ステップによって回動した前記回動体の前記係止保持爪及び前記可動体の前記係止受部の間に形成された隙間に前記係止片が挿入され、前記可動体が前記基準位置に戻る第三係止ステップによって達成され、前記係止部材との係止の解除は、前記係止保持爪に保持された前記係止片によって前記回動体を前記回動体付勢手段に抗して変位させる第一解除ステップ、及び前記回動体の周面に当接した前記係止片によって、前記回動体とともに前記可動体を前記可動体付勢手段に抗して変位させる第二解除ステップによって達成されることを特徴とする係止具であって回動体に取り付けられている連結部材がその位置エネルギーの最大値を超えて停止する機能および被固定部材が前記可動体の係止受部でロックされ、停止するときとほぼ同時に連結部材は、途中で位置エネルギーが最大値を持つように左右いずれに動いても位置エネルギーが低下するように動くことが可能であり、前記第二係止ステップにおいて、回動体に取り付けられている連結部材が、係止片によって回動体が回動させられる際に、左側から右側に移動し、その位置エネルギーの最大値を超えて停止する機能、前記第三係止ステップにおいて、可動体が基準位置に戻る際に、連結部材が右側から左側に移動し、位置エネルギーの最大値を超えて戻る機能を備えていることを特徴とする係止具。
  2. 前記係止片は略コの字形状の鉤部を有し、前記係止受部は、前記鉤部と係合可能な周面形状を有することを特徴とする請求項1または請求項1に記載の係止具。
  3. 開き戸または壁面のいずれか一方に取付けられた係止片を有する戸当り部材を係止し、前記開き戸を開放状態に保持する請求項1または請求項2記載の係止具を利用したドアストッパーであって、前記係止具は、前記開き戸または前記壁面のいずれか他方に固定されていることを特徴とする係止具を利用したドアストッパー。
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