JP4820203B2 - 扉錠 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅の玄関などに設けられる扉錠に関するものである。特に、戸建住宅やマンション等の防犯あるいは管理を行なう監視装置等のシステム制御装置と共に使用され、これと電気的に接続される扉錠に関するものである。
従来、建物への違法侵入などを監視する防犯装置は、センサが玄関扉に設けられており、玄関扉の近傍に監視の有無を切り替える監視専用スイッチが取り付けられていた。
この従来の防犯装置では、住人は外出時に監視専用スイッチをONに操作してからキーで扉錠を施錠し、帰宅時にこの扉錠を解錠した後でスイッチをOFFに操作する必要があった。
したがって、外出時および帰宅時のいずれにおいても常に、キー操作と監視専用スイッチの操作の二つの操作を要することから、出入りが面倒となる上、急いで外出するとき、あるいは、帰宅したときに監視専用スイッチの操作を忘れるおそれがあった。
そこで、キーの施錠操作時に一連の操作によって、必要に応じ防犯管理等を行なうシステム制御装置をONすることができ、また、キーの解錠操作時には自動的にシステム制御装置がOFFされるようにして、独立した監視専用スイッチおよびその操作を不要にすると共に、当該スイッチの切り忘れによる不都合を防止できる防犯装置が特許文献1および特許文献2に示されている。
特許第3587367号公報 特開2001−227215号公報
ところが、特許文献1に示される防犯装置は、ハンドル(3)の座(3a)内に、防犯装置を構成するスイッチ(17)などの部材が収容されている。このように特許文献1に示される防犯装置では、座(3a)内に各部材を収容させる必要があり、意匠の自由度に制限があった。そして、監視装置(40)へ信号を送るためのコードが座(3a)から導出されていることで、このコードの処理に施工時に時間を要した。
また、特許文献2に示される錠前の信号取出し機構では、警報スイッチ(11)をONにするために、合鍵を約90度回転して施錠した状態から合鍵をさらに+α回転させる必要がある。
このような構成の場合、警報スイッチ(11)をONにする意思がない場合であっても、施錠の際にキーの回転操作に力が入ってさらにキーを回転させてしまい、警報スイッチ(11)をONにしてしまう可能性がある。つまり、誤操作する可能性がある。
なお、上記括弧書きの数字は、各特許文献中の符号を示す。
本発明が解決しようとする課題は、信号のON,OFF機構を錠ケース内に収容することによりハンドルの座やシリンダーの意匠の自由度を向上すると共に、既存のハンドルの座やシリンダーの汎用性を高める防犯装置用の扉錠を提供することである。更には、錠ケースからコードを導出させることで施工性を向上させる防犯装置用の扉錠を提供することにある。また、誤操作を防止することが可能な防犯装置用の扉錠を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、扉に内蔵される錠ケース内に設けられ、防犯監視モードを切り替えるスイッチと、前記錠ケース内に設けられ、施錠時のキーの先端側への押し込み操作により前記スイッチを切り替える作動機構とを備え、前記作動機構は、基端側へ付勢されており、キーの回転操作に伴って回転してデッドボルトを進退させると共に、施錠時のキーの先端側への押し込み操作により先端側へ移動可能とされるインナーと、このインナーの先端側への移動により可動するスライダーと、このスライダーの移動に伴って回転するセットプレートと、このセットプレートの回転に伴って回転し、スイッチの操作部を押し込むクリックピースとを備えることを特徴とする扉錠である。
より具体的には、扉に内蔵される錠ケース内に設けられ、防犯監視モードを切り替えるスイッチと、前記錠ケース内に設けられ、施錠時のキーの先端側への押し込み操作により前記スイッチを切り替えて防犯監視モードをONにする一方、解錠時のキー解錠操作により前記スイッチを切り替えて防犯監視モードをOFFにする作動機構とを備えることを特徴とする扉錠である。
請求項に記載の発明は、解錠状態では、スイッチの操作部を押し込まないように前記クリックピースを周方向一方向へ付勢すると共に、キーの先端側への押し込み操作により周方向他方向へ回転した際には、前記一方向への回転を規制する手段が設けられたことを特徴とする請求項に記載の扉錠である。
さらに、請求項に記載の発明は、前記セットプレートは、その一部が、解錠状態では、インナーの回転軌道外に配置され、施錠され防犯監視モードがONにされた状態では、インナーの回転軌道内に進入しており、キーによる解錠操作によりインナーが回転することで、インナーに接触し、クリックピースによるスイッチの押し込みを解除させることで防犯監視モードをOFFにすることを特徴とする請求項または請求項に記載の扉錠である。
本発明の扉錠によれば、防犯監視モードをセットするスイッチ、およびこのスイッチのON,OFFを切り替える機構が錠ケース内に収容されることで、ハンドルの座やシリンダーの意匠の自由度が向上し、既存のハンドルの座やシリンダーの汎用性も高めることができる。また、錠ケースからコードを導出させることで施工性を向上させることができる。さらに、意思に反して防犯機能をセットしてしまう誤操作がない。
以下、本発明の扉錠について、更に詳細に説明する。ここでは、本発明の扉錠が玄関扉に適用される場合について説明する。なお、以下の説明においては、扉が閉鎖した状態において室内外方向を前後方向とする。
図1から図3は、本発明の扉錠の一実施例を示す図であり、図1は本実施例の扉錠の扉への取付状態を室外側から見た斜視図であり、図2は、本実施例の扉錠の主要部の分解斜視図であり、図3は、本実施例の扉錠の主要部を示す正面図であり、それぞれ一部を省略して示している。また、図4は、本実施例の扉錠の主要部を示す分解斜視図である。
但し、図1においてのみ、デッドボルト7とラッチボルトLが一体的に同一ケースに収容された扉錠を示している。このような場合でも、本発明は同様に適用可能である。
本実施例の扉錠が設けられる扉1は、開き戸形式とされ、室外側へ開く外開き扉とされる。具体的には、扉1は、扉枠の一側端部に、ヒンジを介して回動可能に取り付けられている。そして、扉1に設けられたハンドルHを操作することで、ラッチボルトLが進退して扉1の開閉を行なうことができる。このハンドルHは、扉1の室外側と室内側の双方に設けられている。
図2および図3に示すように、本実施例の扉錠は、扉1の戸先側端部に内蔵される錠ケース3と、この錠ケース3に設けられ、錠ケース3の戸先側端面から出没可能なデッドボルト7と、錠ケース3に収容され、デッドボルト7を進退させる操作機構と、この操作機構にキーKの回転操作を伝達するシリンダー151とを備える。また、錠ケース3に設けられ、防犯監視装置の制御盤135(図1)にON,OFF信号を送るスイッチ123と、キーKの押し込み操作を前記スイッチに伝達する作動機構とを備える。
錠ケース3は、矩形箱状とされる。本実施例では、錠ケース3は、室外側(基端側)へ開口するケース本体3Aと、その開口を閉じるようケース本体3Aに重ね合わされてねじで固定される矩形板状の蓋3Bとを備える。
錠ケース3は、扉1の戸先側端部の上下方向中央部に取り付けられる。具体的には、図1から図3に示すように、錠ケース3の左側端部には、矩形板状のフロント板5が設けられている。そして、このフロント板5が扉1の戸先側端面に重ね合わされて、取付ネジ6がフロント板5を介して扉1の戸先側端部にねじ込まれることで錠ケース3が扉1に固定される。
本実施例では、この錠ケース3内に、デッドボルト7、操作機構(17,37)、作動機構(37,63,77,95)およびスイッチ123が収容されている。
デッドボルト7は、錠ケース3の戸先側端面から出没可能とされており、扉1の戸先側端面から突出して扉枠の受部材(不図示)に突入することで扉1が施錠される。
デッドボルト7は、矩形状とされ、左右方向に移動可能に錠ケース3内に設けられる。
操作機構(17,37)は、錠ケース3内に設けられる取付板11に組み立てられている。また、本実施例では、この取付板11に作動機構(37,63,77,95)も組み立てられており、操作機構および作動機構は一つのユニット状に構成されている。
図5は、取付板11に各部材が組み立てられた状態を示す正面図であり、断面にして示している。なお、図5では、後述するカバー137が省略されている。
取付板11は、矩形板状とされ、その上端部には左右に離間して前後方向に沿う貫通穴13,13が形成されている。取付板11は、その貫通穴13,13を錠ケース3のケース本体3Aに立設された円筒状の第一取付柱15,15に差し込まれて錠ケース3に取り付けられる。なお、第一取付柱15の内周面にはネジ溝が形成されている。
操作機構は、取付板11に回転可能に保持されるデッドハブ17と、このデッドハブ17にはめ込まれて設けられるインナー37とにより構成される。
図6は、デッドハブを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は右側面視縦断面図、(c)は背面図、(d)は底面図である。
デッドハブ17は、段付円柱状とされ、その外周面の一部に径方向外側へ突出して矩形状の係止部19が一体形成されている。
本実施例では、係止部19は、デッドハブ17の基端側大径部21から下方へ突出して形成されている。この係止部19の下端部は、基端側へ若干突出しており、係止部19は略L字形に形成されている。
デッドハブ17の基端側大径部21の中央には、円形の凹部23が基端側へ開口して形成されている。
また、デッドハブ17の基端側大径部21の中央には、前記凹部23の底面から基端側へ突出して、基端側へ開口する円筒状の保持部25が形成されている。なお、この保持部25は、デッドハブ17の基端側大径部21より基端側へ若干突出している。
デッドハブ17の凹部23の径方向両端部には、略矩形状の第一係止片27,27が径方向内側へ突出して形成されている。各第一係止片27の突出端面27aは、凹部23と同心円の一部を構成する円弧状に形成されている。また、本実施例では、各第一係止片27は、凹部23の径方向中心側へ行くに従って縮幅する略台形状に形成されている。
そして、デッドハブ17の先端側小径部29の先端面には、十字状の凹部31が形成されている。
取付板11の下端部には、左右方向中央部に段付穴33が貫通して形成されている。
デッドハブ17は、その先端側小径部29が前記段付穴33の先端側小径穴33aに回転可能にはめ込まれ、基端側大径部21が段付穴33の基端側大径穴33bに配置されて取付板11に回転可能に取り付けられる。
取付板11の段付穴33の基端側大径穴33bは、その下端部が下方へ開口して形成されており、この開口部33cを介してデッドハブ17の係止部19が取付板11から下方へ延出している。
取付板11に取り付けられたデッドハブ17の係止部19は、デッドボルト7の右端部に形成された凹部7aに係合し、デッドハブ17が回転することで、デッドハブ17の係止部19がデッドボルト7を左右に移動させる。
ところで、デッドハブ17は回転した際、前記取付板11の開口部33cの左右壁面に係止部19が当接することで、一定以上の回転が阻止される。つまり、デッドハブ17は、その係止部19が左右に一定範囲内で揺動可能に取付板11に保持されている。
図7は、インナーを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は横断面図、(f)は背面側から見た斜視図である。
インナー37は、略段付円柱形状とされ、その先端面中央には円形の凹部39が先端側へ開口して形成されている。この凹部39の内径は、デッドハブ17の保持部25の外径に対応している。また、インナー37の基端面中央には、上下方向に細長い矩形状の穴41が形成されており、本実施例では、前記凹部39に開口するように形成されている。
インナー37の先端側小径部43は、デッドハブ17の凹部23へ差し込まれる差込部43とされる。この差込部43の外径は、デッドハブ17の第一係止片27,27間の内径に対応している。また、差込部43の径方向両端部には、略矩形状の第二係止片45,45が径方向外側へ突出して形成されている。各第二係止片45の突出端面45aは、差込部43と同心円の一部を構成する円弧状に形成されている。この第二係止片45,45間の外径は、デッドハブ17の凹部23の内径に対応している。
インナー37の基端側大径部47の先端部には、径方向外側へ突出して環状の拡径部49が形成されている。つまり、インナー37の先端側小径部43と基端側大径部47との境界部分に、拡径部49が形成されている。
本実施例では、インナー37の基端側大径部47の先端部から径方向外側へ突出して環状の第一拡径部51が形成されている。また、この第一拡径部51の略半周部分がさらに径方向外側へ突出して第二拡径部53が第一拡径部51に連続して形成されている。これにより、第二拡径部53の周方向両端部には、第一拡径部51との間に段部が形成されている。なお、本実施例では、図7(d)において、拡径部49の左右両端部49a,49aは、矩形状に切り欠かれている。
また、インナー37の基端側大径部47の基端部には、周方向三箇所にセット片55,57,57が径方向外側へ突出して形成されている。つまり、インナー37の基端面には、三つのセット片55,57,57が形成されている。
本実施例では、インナー37の基端側大径部47の基端部から上方へ突出して矩形状の第一セット片55が形成されており、左右両側へ突出して矩形状の第二セット片57,57がそれぞれ形成されている。また、各第二セット片57の上端部は、さらに左右両側へ突出して矩形状の押部59が形成されている。この押部59の先端側角部は、なめらかな曲面状に面取りされている。なお、本実施例では、第二セット片57の押部59は、第二拡径部53より径方向外側へ若干延出している。
インナー37の基端側大径部47に形成された各セット片55,57,57と拡径部49の距離xは、後述するカバー137の厚みに対応している。
インナー37は、その差込部43がデッドハブ17の凹部23にはめ込まれて、デッドハブ17に回転可能に設けられる。この際、デッドハブ17の保持部25にコイルバネ61の一端部がはめ込まれており、コイルバネ61の他端部は、インナー37の凹部39にはめ込まれている。これにより、インナー37は、基端側へ付勢された状態でデッドハブ17に回転可能に保持される。
デッドハブ17にはめ込まれたインナー37は、その第二係止片45が、デッドハブ17の第一係止片27に当接するまではデッドハブ17に対して空転する。本実施例では、インナー37は、デッドハブ17に対して、約90度回転可能とされると共に、約90度のアソビが設けられている。
そして、インナー37の第二係止片45がデッドハブ17の第一係止片27に当接されると、インナー37はデッドハブ17と共に一体回転する。
次に、作動機構(37,63,77,95)について説明する。なお、前記インナー37は、操作機構であると共に、作動機構としても機能する。
作動機構は、取付板11に左右方向に移動可能に設けられるスライダー63と、このスライダー63の移動に伴って回転するセットプレート77と、このセットプレート77に連結され、スイッチ123のON、OFF操作をするクリックピース95とを備える。
図8は、スライダーを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は背面図、(e)は斜視図である。
スライダー63は、先端部65が左右方向に細長い矩形状のブロック体とされ、この先端部65の略右半分が基端側へ突出して第一凸部67が形成されており、この第一凸部67の略右半分がさらに基端側へ突出して第二凸部69が形成されている。
この第二凸部69の頂部には、右側へ延出して三角形状の延出部71が形成されている。本実施例では、延出部71は、先端側へ行くに従って右側へ傾斜する傾斜面に形成されている。また、スライダー63の先端部中央には、先端側へ突出して左右方向に細長い矩形状の差込部73が形成されている。
スライダー63は、その差込部73が取付板11に左右方向に沿って形成されたスライダー溝75に差し込まれて、取付板11に左右方向に移動可能に設けられる。
図9は、セットプレートを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図である。セットプレート77は、板状の一片79と、この一片79から上方へ延出する接続片81とが一体に設けられた板材とされる。
セットプレート77の一片79には、その中央部に円形の取付穴83が貫通して形成されている。また、一片79には、右側へ突出して三角形状の突出片85が形成されている。本実施例では、突出片85は、右側へ行くに従って下方へ傾斜する三角形状に形成されている。さらに、セットプレート77の一片79には、突出片85の上端部が切り欠かれて凹部87が形成されている。
セットプレート77の接続片81には、上下方向に長い貫通穴89が形成されている。なお、接続片81の中途部は、先端側へ若干直角に屈曲され、さらに上方へ直角に屈曲されて段付に形成されている。
前記取付板11の下端部左右両側には、基端側へ突出して略矩形状の第一突出部91,91が形成されており、この第一突出部91から基端側へ突出して円柱形の第二取付柱93がそれぞれ設けられている。
セットプレート77は、その取付穴83に取付板11の左側の第二取付柱93が差し込まれて、取付板11の第一突出部91に載せ置かれ、取付板11に回転可能に設けられる。この際、セットプレート77は、その一片79がスライダー63の第一凸部67に当接または第一凸部67より若干基端側に配置されると共に、その凹部87にスライダー63の第二凸部69が当接または近接するように配置される。
図10は、クリックピースを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図である。
クリックピース95は、略短円柱形の本体97を備え、この本体97の中央には円形の貫通穴99が前後方向に沿って形成されている。クリックピース95の本体97には、その外周面下端部に下方へ突出して矩形柱状の支持部101が形成されている。この支持部101には、下方および左右方向に開口する断面コ字状の溝101aが形成されている。つまり、支持部101は二股状に形成されている。支持部101の溝101aは、前記セットプレート77の接続片81に対応した幅に形成されている。また、支持部101には、前後方向に沿って溝101aを介して円形の差込穴103が貫通して形成されている。
クリックピース95の本体97の上端部には、上方へ突出して矩形状の突出部105が形成されている。本実施例では、突出部105は、上方へ行くに従って若干左側へ傾斜して形成されている。また、突出部105の上端部は、基端側へ直角に屈曲し、さらに右側へ直角に屈曲して押込み部107が形成されている。
クリックピース95には、その突出部105の右側に、上方へ突出して矩形状の係止部109が形成されている。本実施例では、係止部109は、上方へ行くに従って若干右側へ傾斜して形成されている。そして、この係止部109の上端面109aは、右側へ行くに従って下方へ傾斜する傾斜面に形成されている。
クリックピース95は、本体97の貫通穴99が、取付板11から基端側へ延出する前記錠ケース3の一方の第一取付柱15に通されて、取付板11に回転可能に保持される。
また、クリックピース95は、その支持部101の溝101aにセットプレート77の接続片81が差し込まれて、ピン111がクリックピース95の差込穴103およびセットプレート77の接続片81の貫通穴89を通るように差し込まれる。これにより、クリックピース95とセットプレート77は、連動して回転可能に連結される。
ところで、取付板11の上端部中央には、基端側へ突出して第二突出部115が形成されている。この第二突出部115には、クリックピース95の係止部109へ向けて、左右方向に沿う溝117が左側へ開口して形成されている(図4,図5)。
この溝117には、コイルバネ119とボール121が嵌装されている。本実施例では、コイルバネ119の右端部が、溝117の右端面に当接されており、コイルバネ119の左側に小径なボール121が配置されている。
ボール121は、コイルバネ119により左側へ付勢されてクリックピース95の係止部109に当接している。そして、ボール121が、クリックピース95の係止部109の先端角部に当接した状態では、クリックピース95は、第一取付柱15を軸として反時計方向に付勢されている。
本実施例のスイッチ123は、マイクロスイッチとされ、取付板11の上面に取り付けられる。取付板11の上面には、前後に離間して一対の板片125,125が上方へ突出して設けられている。また、取付板11の上面には、前記板片125,125間に、前後に離間して二本のピン127,127が上方へ突出して設けられている。
スイッチ123には、二つの貫通穴129,129が形成されており、スイッチ123は、前記板片125,125間に配置されて、その貫通穴129,129に前記ピン127,127が差し込まれることで、取付板11の上面に位置決めされて取り付けられる。
スイッチ123には、操作部としてのレバー131が設けられている。このレバー131は、一端部を支点として、他端部がスイッチ123から離間する方向に付勢されており、レバー131が押し込まれることでスイッチ123のON、OFFが切り替えられ、監視装置135の防犯監視モードのON、OFFが行われる。本実施例では、レバー131が離間した通常状態では、スイッチ123はOFF状態とされており防犯監視モードもOFFとされ、レバー131が押し込まれることで、スイッチ123がON状態となり防犯監視モードがONにされる。
スイッチ123が取付板11に取り付けられた状態では、クリックピース95の押込み部107がスイッチ123のレバー131に当接または近接している。
スイッチ123の端子に接続されるコード133は、錠ケース3の外方へ導出され、扉1の内部を通されて、例えば玄関の内部に設置された監視装置135の制御盤に接続されている。
このように、操作機構および作動機構が取付板11に組み立てられた状態で、図3および図4に示すように、取付板11にカバー137が基端側から取り付けられる。
カバー137は、取付板11の外形に対応した矩形板状とされ、各取付柱15,93が差し込まれる貫通穴が形成されている。なお、カバー137は、その左右両端部が基端側へ直角に屈曲されている。
カバー137には、インナー37の基端部の形状に対応した貫通穴141が形成されている。具体的には、カバー137には、丸穴143が貫通して形成されており、この丸穴143の上端部および左右両端部には、それぞれ径方向外側へ矩形状に突出して切欠き部145,147,147が形成されている。
この丸穴143は、インナー37の基端側大径部47の外径に対応しており、各切欠き部145,147,147はインナー37の第一セット片55および第二セット片57に対応している。また、カバー137の切欠き部のうち、左右両端部の切欠き部147,147は、インナー37の第二セット片57より左右方向外側へ延出して形成されている。
このような構成により、インナー37の基端部は、周方向一箇所でのみカバー137の貫通穴141を通過することができる。
カバー137は、その貫通穴141にインナー37の基端部が通されて取付板11に重ね合わされて、ネジ149で取付板11に固定される。この際、カバー137は、インナー37の拡径部49と各セット片55,57,57との間に配置され、インナー37は、カバー137に対して回転可能とされる。また、取付板11にカバー137が取り付けられた状態では、スライダー63の第二凸部69の頂部が前記カバー137の切欠き部147に差し込まれている。
このように、従来の錠ケースと厚みや幅寸法が同じ大きさの錠ケース3のケース本体3A内に操作機構および作動機構が取り付けられて、ケース本体3Aに蓋3Bが取り付けられる。そして、この錠ケース3にシリンダー151が取り付けられる。シリンダー151は、従来公知のものが採用される。本実施例のシリンダー151は、外筒153に内筒155が回転可能にはめ込まれた構造とされる(図2)。
シリンダー151には、上下ピンタンブラー(不図示)およびこのピンタンブラーを付勢するバネ(不図示)が内蔵されており、シリンダー151にキーKが差し込まれていない状態では、内筒155は外筒153に対して回動不能とされ、正規のキーKを挿入した場合にのみ外筒153に対して内筒155の回転が許容される。
シリンダー151の内筒155の先端部には、直径方向に沿って、先端側へ突出する細長い矩形状の差込部157が一体的に形成されている。この差込部157は、前記インナー37の穴41に対応した形状とされる。この差込部157は、内筒155の基端部に開口する細長い鍵穴159と直交するように形成されている。つまり、内筒155の鍵穴159と差込部157とは、十字に交差するよう形成されている。このような構成のシリンダー151は、その鍵穴159にキーKを挿入し、内筒155を回転させることで、差込部157も回転する。
また、本実施例では、扉1に設けられたシリンダー151に挿入されたキーKは、そのキーKの板面が上下方向に沿う場合にのみ引き抜くことが可能とされる。言い換えれば、差込部157の長手方向が左右方向に沿う場合に、キーKを引き抜くことが可能とされる。
シリンダー151は、その差込部157が、錠ケース3の蓋3Bの穴(不図示)を介してインナー37の穴41に差し込まれて取り付けられる。このように、シリンダー151の差込部157が、インナー37の穴41に差し込まれていることで、シリンダー151の内筒155が回転するとインナー37も共に回転する。
また、シリンダー151には、扉1の室外面に設けられる円筒状のシルケース161がはめ込まれている。このシルケース161は、錠ケース3または扉1に固定されており、シリンダー151は、その外筒153がシルケース161に対して回転不能にはめ込まれている。また、シリンダー151は、その外筒153および内筒155が共にシルケース161に対して前後方向に移動可能に設けられている。なお、シルケース161の外周部には、円筒状のカラー163が扉1の厚みに対応可能に前後方向に移動可能にはめ込まれている。
このような構成の本実施例の扉錠は、キーKを回転操作して施錠し、施錠状態においてそのままキーKを室内側へ押し込むことでスイッチ123をONし、防犯監視モードをONにすることができる。
本実施例の監視装置135は、室内に不審者の侵入があったときに警備保障会社へ通報したり、警報ブザーを発したりするもので玄関の内部または居間の壁面などに設置される。また、違法侵入を検出する各種センサが扉1や窓および他の開口部に設けられている。本実施例では、スイッチ123からON信号が送出されると、防犯監視モードにセットされてセンサによる検出動作を開始し、スイッチ123からOFF信号が送出されると防犯監視モードが解除されて検出動作を停止させる。
以下、本実施例の扉錠の施解錠および防犯監視モードをONまたはOFFにする方法について説明する。
図2および図5は解錠状態を示しており、この解錠状態ではデッドハブ17は、その係止部19が右側へ配置されている。そして、デッドハブ17の各第一係止片27は、それぞれ上下位置に配置されている。
また、解錠状態では、インナー37は、その第一セット片55が左側に配置され、第二セット片57,57がそれぞれ上下位置に配置されている。よって、この解錠状態では、カバー137の貫通穴141と、インナー37の基端部の周方向の位置が合っていないことから、インナー37を先端側へ押し込むことはできない。
ところで、インナー37の穴41は、その長手方向が左右方向へ沿って配置されている。これにより、解錠状態では、インナー37の穴41に差し込まれたシリンダー151の差込部157も左右方向に沿っており、これに伴って、シリンダー151の鍵穴159は上下方向に沿っている。
また、解錠状態では、インナー37の第二係止片45,45は、デッドハブ17の第一係止片27,27に当接している。具体的には、インナー37の各第二係止片45の時計方向側に、デッドハブ17の第一係止片27がそれぞれ当接して配置されている。
解錠状態では、スライダー63は、スライダー溝75の右端部に配置されており、スライダー63の延出部71はインナー37のセット片55,57,57より若干先端側へ配置されている。
セットプレート77は、その一片79がインナー37の拡径部49とほぼ同じ高さ位置に配置されている。そして、解錠状態では、セットプレート77の突出片85は、インナー37の第二拡径部53の軌道外に配置されている。
また、セットプレート77の凹部87には、スライダー63の第二凸部69が配置されている(図5,図18参照)。
さらに、解錠状態では、クリックピース95は、その係止部109の先端角部にボール121が当接しており、第一取付柱15まわりに反時計方向に付勢されている。また、クリックピース95の押込み部107は、スイッチ123のレバー131に当接しているが、この解錠状態では、スイッチ123はOFF状態とされている。
図3および図11は、施錠状態を示す図である。また、図12は、図11の一部の断面図である。
図5に示す解錠状態から施錠するには、まず、キーKをシリンダー151の鍵穴159に挿入する。解錠状態では、上述したように、鍵穴159が上下方向に沿っているので、キーKはその板面が上下方向に沿うように差し込まれる。そして、キーKを時計方向に90度回転させればよい。
キーKを時計方向に回転させることで、シリンダー151の差込部157も時計方向に回転し、この差込部157がはめ込まれたインナー37も時計方向に90度回転する。
上述したように、解錠状態では、インナー37の各第二係止片45の時計方向側にデッドハブ17の第一係止片27が配置されているので、インナー37が時計方向に回転することでデッドハブ17も時計方向に一体に回転する。
インナー37の回転に伴ってデッドハブ17が時計方向に回転すると、デッドハブ17の係止部19も時計方向に回転して左側へ移動し、デッドボルト7を扉1の戸先側端面から外方へ押し出す。これにより、デッドボルト7が錠ケース3から突出して、扉枠の受部材に突入して施錠される。
図3および図11に示す施錠状態では、インナー37の基端部とカバー137の貫通穴141の周方向の位置が合っている。
また、施錠状態では、図11および図12に示すように、インナー37の一方の第二セット片57の押部59の下方(先端側)にスライダー63の延出部71が配置されている。この施錠状態においてキーKを先端側(室内側)へ押し込むことで、後述の如く監視モードをONにすることができる。
図13は、図11の状態からキーKを押し込んだ状態を示す図である。また、図14は、図13の一部の断面図である。
図11の施錠状態において、キーKを先端側へ押し込むことで、シリンダー151の外筒153および内筒155が共に先端側へ押し込まれ、シリンダー151はインナー37を先端側へ押し込む。つまり、図11の施錠状態では、インナー37の基端部とカバー137の貫通穴141の周方向位置が一致していることで、インナー37の基端部はカバー137の貫通穴141に差し込まれて、インナー37は先端側へ押し込まれる。
そして、インナー37が先端側へ押し込まれることで、第二セット片57も先端側へ押し込まれ、第二セット片57の押部59がスライダー63の延出部71に当接する。
スライダー63の延出部71は、傾斜面に形成されていることから、第二セット片57が当接すると、傾斜の作用によりスライダー63はスライダー溝75に沿って左側へ移動する。なお、スライダー63の第二凸部69の頂部は、カバー137の切欠き部147に沿って左側へ移動する。
スライダー63が左側へ移動することで、スライダー63の第二凸部69がセットプレート77の凹部87を押し、セットプレート77は、第二取付柱93まわりに反時計方向に回転する。これにより、セットプレート77の突出片85の先端がインナー37の第二拡径部53の回転軌道上に進入する(図13参照)。
また、セットプレート77が反時計方向に回転することで、セットプレート77にピン111で連結されたクリックピース95は、第一取付柱15まわりに時計方向に回転する。クリックピース95が時計方向に回転することで、クリックピース95の押込み部107がスイッチ123のレバー131を付勢力に対向して押し込む。これにより、スイッチONの信号が監視装置135の制御盤に送られ、防犯監視モードがONになる。
ところで、クリックピース95が時計方向に回転することで、クリックピース95の係止部109が、ボール121をバネ119の付勢力に対向して右側へ押し込む。これに伴い、ボール121は、係止部109の傾斜面109aに当接し、係止部109の傾斜面109aを下方へ押し付ける。つまり、係止部109の傾斜面109aが、ボール121と溝117との間に配置されて係止部109が溝117の下面に押し付けられる。これにより、クリックピース95には、時計方向に力が働き、クリックピース95は反時計方向への回転が規制され、その回転した状態が維持される。
また、スイッチ123のレバー131の付勢力により、クリックピース95が反時計方向に回転しようとしても、ボール121が係止部109を下方へ押し込む力の方が大きいために、クリックピース95の反時計方向の回転が規制される。
このようにスイッチ123がONにされたなら、キーKの押し込み操作を止める。これにより、インナー37はバネ61の付勢力により室外側へ押し戻され、これに伴いシリンダー151も室外側へ移動する。
この際、上述したように、クリックピース95は回転が規制されていることで、インナー37が押し戻されても、スイッチ123のレバー131はクリックピース95の押込み部107により押し込まれた状態とされ、スイッチONの状態が維持される。
このように、クリックピース95の反時計方向の回転が規制されることで、クリックピース95によるスイッチ123のレバー131の押し込みが維持され、監視モードのON状態が保持される。
施錠し、監視モードをONにセットした図13の状態では、キーKの板面が左右方向に沿っているためにキーKをシリンダー151から抜くことができない。そこで、キーKを反時計方向に90度回転させる。この際、図13の状態では、インナー37の各第二係止片45の時計方向側にデッドハブ17の第一係止片27がそれぞれ配置されている。よって、図13の状態から、キーKを反時計方向に回してインナー37が反時計方向に回転する場合、インナー37はデッドハブ17に対して空転する。
このように、図13の状態からキーKを反時計方向に90度回転させることで、図15の状態となり、インナー37の穴41が左右方向に沿うと共に、キーKの板面が上下方向に沿い、キーKをシリンダー151から抜くことができる。
このようにして、本実施例の扉錠の施錠およびスイッチON操作が行なわれ、監視装置135の防犯監視モードがONにされる。この状態で、キーKにより解錠せずに、すなわちスイッチ123をOFFせずに、扉1や窓を壊したりして不正に侵入しようとすると、不法侵入とみなし警備保障会社に通報したり、警報ブザーを鳴らすことができる。
図15の状態から解錠し、また、監視装置をOFFにする場合には、キーKをシリンダー151に挿入して、反時計方向に90度回転させればよい。
キーKを反時計方向に回転させることで、インナー37も反時計方向に回転する。図15の状態では、インナー37の各第二係止片45の反時計方向側にデッドハブ17の第一係止片27がそれぞれ当接していることで、インナー37が回転することでデッドハブ17も一体に反時計方向に回転する。
また、インナー37が反時計方向に回転していくと、図16に示すように、インナー37の第二拡径部53の一端部(段部)が、第二拡径部53の軌道内に進入しているセットプレート77の突出片85に接触する。
そして、さらにインナー37が反時計方向に回転することで、図17に示すように、インナー37はセットプレート77の突出片85を下方へ押し出し、セットプレート77は第二取付柱93まわりに時計方向に回転する。
これに伴い、セットプレート77に連結されたクリックピース95が第一取付柱15まわりに反時計方向に回転する。なお、クリックピース95は、ボール121により反時計方向の回転が規制されているが、キーKによる反時計方向への回転力は、ボール121による規制力より大きい。よって、クリックピース95は、反時計方向に回転し、係止部109がボール121を付勢力に対向して右側へ押し込む。これにより、ボール121は、係止部109の先端角部に当接し、クリックピース95を反時計方向に付勢する。
クリックピース95が反時計方向に回転することで、スイッチ123のレバー131を押し込んでいた押込み部107も反時計方向に回転し、スイッチ123がOFF状態となる。これにより、防犯監視モードがOFFにされる。なお、セットプレート77が時計方向に回転することで、スライダー63はスライダー溝75に沿って右側へ移動する。
そして、デッドハブ17が反時計方向に回転することで、デッドボルト7が右側へ移動し、図18の状態となり、解錠される。このように、キーKを回転させることで、解錠と防犯監視モードOFFの両方が行なわれる。
解錠した図18の状態から、キーKを抜くため、キーKを時計方向に90度回転させて、デッドハブ17に対してインナーを90度空転させて、図5の状態にする。これにより、キーKの板面は上下方向となり、シリンダー151からキーKを抜くことが出来る。
ところで、デッドハブ17の先端側小径部29の十字状の凹部31には、室内側に配置されるサムターンのサムターン軸(不図示)が接続されている。
そして、施錠され、防犯監視モードをONにした図15の状態において、たとえばサムターン回しなどの不正解錠により、すなわちサムターンにより解錠が行なわれた場合、図15の状態からデッドハブ17のみが反時計方向に回転し、図19の状態となる。
つまり、図15の状態では、デッドハブ17の第一係止片27の時計方向側にインナー37の第二係止片45が当接していることから、デッドハブ17が反時計方向に回されてもインナー37は回転しない。
このように、解錠はされるが、防犯監視モードがOFFにされることがないので、サムターン回しにより室内側から解錠して扉1をあけると防犯機能が働き、警備保障会社に通報したり、警報を鳴らすことができる。
よって、本実施例の扉錠によれば、サムターン回しなどの不正解錠による侵入も防止することが可能である。
また、家族などが在宅している場合には、キーKの押し込み操作をせず施錠だけをした状態で外出することが望ましい。
本実施例では、従来と同じ大きさの錠ケース3内に作動機構および操作機構を配置することにより、扉1への取り付けが何ら制限されることがない。また、シリンダーやハンドルの座は、既存のものを使用することができ特別に製作する必要がない。すなわち、意匠の自由度を向上できる。さらに、スイッチのコードは、錠ケースから導出されていることで、シリンダーや座の施工性も向上できる。
また、本実施例では、キーKによる施錠操作の終了時にのみキーKを先端側(室内側)へ押し込む操作が可能とされている。従って、解錠状態や解錠操作時には、キーKを先端側へ押し込んで防犯監視モードをONにすることはできず、誤操作を防止することができる。さらに、施錠する際のキーKのシリンダーへの差込み操作や、キーKの回転操作とは異なり、そのような施錠操作の終了時に先端側へさらにキーKを押し込み操作することにより、防犯監視モードがONにされる。つまり、本実施例では、施錠のためのキーKのシリンダーへの差込み操作および回転操作後に、キーKを押し込むため、防犯監視モードをONにする必要がない場合に、意思に反して、施錠する際の一連のキーKの差込み操作および回転操作により防犯監視モードをONにしてしまうことがない。
また、本実施例では、取付板11に操作機構(17,37)、作動機構(37,63,77,95)およびスイッチ123が組み立てられてユニット化された状態で錠ケース3内に収容されており、組み立てが極めて容易とされる。
本発明の扉錠は、上記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、クリックピースの反時計方向への回転を阻止するのに、ボールが使用されたが、前後方向を軸とするローラであっても構わない。
また、上記実施例では、開き戸形式の扉に設けられる場合について説明したが、本発明の扉錠は、引戸形式の扉にも設けることが可能であり、引戸鎌錠に適用可能である。
本発明の扉錠の一実施例を示す図であり、扉への取付状態を室外側から見た斜視図である。 本発明の扉錠の一実施例の分解斜視図である。 図2の扉錠の正面図であり、一部を省略して示している。 図2の扉錠の主要部を示す分解斜視図である。 取付板に各部材が組み立てられた状態を示す正面図であり、断面にして示している。 デッドハブを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は右側面視縦断面図、(c)は背面図、(d)は底面図である。 インナーを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は横断面図、(f)は背面側から見た斜視図である。 スライダーを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は背面図、(e)は斜視図である。 セットプレートを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図である。 クリックピースを示す部品図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図である。 実施例の扉錠の施錠状態を示す図である。 図11の一部の断面図である。 図11の状態からキーを押し込んだ状態を示す図である。 図13の一部の断面図である。 図13の状態からキーを90度回転させた状態を示す図である。 図15の状態から解錠している状態を示す図である。 図16の状態からさらにキーを回転させ、インナーの第二拡径部がセットプレートの突出片が接触している状態を示す図である。 解錠した状態を示す図である。 図15の状態から不正解錠が行われた状態を示す図である。
符号の説明
1 扉
3 錠ケース
7 デッドボルト
11 取付板
17 デッドハブ
19 係止部
27 第一係止部
37 インナー
45 第二係止部
53 第二拡径部
59 押部
63 スライダー
71 延出部
77 セットプレート
85 突出片
95 クリックピース
119 バネ
121 ボール
123 スイッチ
131 レバー
133 コード
135 監視装置
137 カバー
151 シリンダー
157 差込部
K キー

Claims (3)

  1. 扉に内蔵される錠ケース内に設けられ、防犯監視モードを切り替えるスイッチと、
    前記錠ケース内に設けられ、施錠時のキーの先端側への押し込み操作により前記スイッチを切り替える作動機構とを備え、
    前記作動機構は、
    基端側へ付勢されており、キーの回転操作に伴って回転してデッドボルトを進退させると共に、施錠時のキーの先端側への押し込み操作により先端側へ移動可能とされるインナーと、
    このインナーの先端側への移動により可動するスライダーと、
    このスライダーの移動に伴って回転するセットプレートと、
    このセットプレートの回転に伴って回転し、スイッチの操作部を押し込むクリックピースと
    を備えることを特徴とする扉錠。
  2. 解錠状態では、スイッチの操作部を押し込まないように前記クリックピースを周方向一方向へ付勢すると共に、キーの先端側への押し込み操作により周方向他方向へ回転した際には、前記一方向への回転を規制する手段が設けられた
    ことを特徴とする請求項に記載の扉錠。
  3. 前記セットプレートは、その一部が、解錠状態では、インナーの回転軌道外に配置され、施錠され防犯監視モードがONにされた状態では、インナーの回転軌道内に進入しており、キーによる解錠操作によりインナーが回転することで、インナーに接触し、クリックピースによるスイッチの押し込みを解除させることで防犯監視モードをOFFにする
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の扉錠。
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