JP6902598B1 - 扉のポップアウト型ロックハンドル装置 - Google Patents

扉のポップアウト型ロックハンドル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6902598B1
JP6902598B1 JP2019234033A JP2019234033A JP6902598B1 JP 6902598 B1 JP6902598 B1 JP 6902598B1 JP 2019234033 A JP2019234033 A JP 2019234033A JP 2019234033 A JP2019234033 A JP 2019234033A JP 6902598 B1 JP6902598 B1 JP 6902598B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
inner cylinder
lock
shaft portion
dead bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019234033A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021102865A (ja
Inventor
植木 健
健 植木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takigen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Takigen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takigen Manufacturing Co Ltd filed Critical Takigen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2019234033A priority Critical patent/JP6902598B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6902598B1 publication Critical patent/JP6902598B1/ja
Publication of JP2021102865A publication Critical patent/JP2021102865A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】キーによる解錠操作に加え、電気信号による解錠操作ができるコンパクトな扉のポップアウト型ロックハンドル装置を提供する。【解決手段】ロックハンドル装置1は、ハンドルケース2、内筒3、錠止部材4、ハンドル5、ばね部材6、施錠機構7、錠前ユニット8a、電気錠ユニット8bを具備する。ハンドル5のケース2への押し込み動作で自動的にロック状態を得る。錠前ユニット8aのキー操作によりロータカム22を介してデッドボルト21を非ロック位置へ駆動してロックを解除する。また制御センターでの遠隔操作等により電気錠ユニット8bのソレノイド55aがロック状態において電気信号によりプランジャー54aを引っ込めて、キックレバー55がデッドボルト21を押し上げてロック解除する。【選択図】図4

Description

本発明は、自動販売機等の筐体の扉に使用され、ハンドル軸部に組み込まれた錠前ユニットのロータを正規のキーで所定方向に回すと、ハンドルがハンドルケースから突出し、このハンドルを回すことにより扉の解錠操作が可能となるポップアウト型の扉用ロックハンドル装置に関する。
扉用のポップアウト型ロックハンドル装置が特許文献1に記載されている。このロックハンドル装置は、ハンドルケース、内筒、錠止部材、ハンドル、ばね部材、施錠機構、錠前ユニットを具備する。ハンドルケースは、前後方向に延びる軸受け筒部と、この軸受け筒部の前端部に設けられる鍔部とを具備し、鍔部を筐体の扉の前面に当接させて当該扉に固着される。内筒は、ハンドルケースの軸受け筒部内に回転可能かつ前後に移動不能に嵌挿される。錠止部材は、内筒の後端部に連結され、扉を筐体に対して錠止する施錠位置と、解放する解錠位置との間で内筒と一体に正逆回転する。ハンドルは、概略円筒状のハンドル軸部と、このハンドル軸部の前端からそれの軸線に直交方向に一方向へ延出するハンドル板部とを具備する。ハンドル軸部は、内筒に軸周り回転不能に嵌挿される。したがって、ハンドル軸部は、ハンドルケースに対して内筒、錠止部材と一体回転可能である。また、ハンドル軸部は、ハンドルケース内に没する没入位置と、ハンドルケースから突出する突出位置との間で内筒に対して前後に移動動自在であり、突出位置において、ハンドルケースに対して内筒と一体に施錠位置と解錠位置との間を回転操作可能となる。ハンドル板部は、ハンドル軸部に連通する開口を有し、没入位置においてハンドルケースの鍔部の前面に当接するように構成される。ばね部材は、内筒とハンドル軸部との間に挿入され、ハンドルを前方突出方向へ付勢する。施錠機構は、ハンドル軸部の後部に設けられ、ハンドル軸部を没入位置で内筒に対して前後方向に拘束し、又は解放する。錠前ユニットは、ハンドル軸部の前部に組み込み固定され、キー操作によるロータのロック位置と非ロック位置間の回転によって、施錠機構を拘束又は解放動作させるように駆動する。施錠機構は、デッドボルト、ロータカム、ジョイントカムを具備する。デッドボルトは、ハンドル軸部からそれの半径方向に突出したロック位置とハンドル軸部内に没入した非ロック位置との間を半径方向に進退自在にハンドル軸部に組み込まれ、ロック位置に付勢される。ロータカムとジョイントカムは、錠前ユニットのロータの非ロック方向への回転に応動して非ロック方向へ回転することにより、デッドボルトを非ロック位置へ後退させる。ハンドル軸部は、デッドボルトを半径方向に出没させるように外周に開放するボルト収容空間を具備する。内筒は、ハンドルが没入位置にあるとき、ハンドル軸部のボルト収容空間と対向することにより、デッドボルトを貫通させてロック位置に移動させ、それによりハンドルを没入位置に拘束するように配置された貫通開口を具備し、ハンドルが没入位置にないときはデッドボルトを非ロック位置に保持するように構成される。軸受け筒部は、ハンドルが施錠位置で没入位置にあるとき、ボルト収容空間及び貫通開口に対向することにより、貫通開口から突出したロック位置にあるデッドボルトを係合させ、それによりハンドル5を施錠位置に拘束するように配置された係合凹部を具備する。デッドボルトは、ロック位置において軸受け筒部の係合凹部に係合する頭部と、この頭部から延出する脚部と、ジョイントカムと係合するように脚部に形成された受動係合部とを具備し、脚部とハンドル軸部との間に介設されたばねによりロック位置に付勢される。
特開2016−56534号公報
特許文献1に記載のロックハンドル装置は、錠前をキーで操作することのみにより扉の解錠を行うものであるが、扉の解錠を電気的に制御したいという要請がある。
したがって、本発明は、扉の解錠を錠前のキー操作に加えて、電気的に制御することができる扉のポップアウト型ロックハンドル装置を提供することを目的としている。
以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明のロックハンドル装置1は、ハンドルケース2、内筒3、錠止部材4、ハンドル5、ばね部材6、施錠機構7、錠前ユニット8a、電気錠ユニット8bを具備する。
ハンドルケース2は、前後方向に延びる軸受け筒部9と、この軸受け筒部9の前端部に設けられる鍔部10とを具備し、鍔部10を筐体の扉Dの前面に当接させて当該扉Dに固着される。
内筒3は、ハンドルケース2の軸受け筒部9内に回転可能かつ前後に移動不能に嵌挿される。
錠止部材4は、軸受け筒部9内に嵌挿された内筒3の後端部に連結され、扉Dを筐体に対して錠止する施錠位置と、解放する解錠位置との間で内筒3と一体に正逆回転する。
ハンドル5は、概略円筒状のハンドル軸部17と、このハンドル軸部17の前端からハンドル軸部17の軸線に直交する下方へ延出するハンドル板部12とを具備する。ハンドル軸部17は、内筒3内に軸周り回転不能に嵌挿される。したがって、ハンドル軸部17は、ハンドルケース2に対して内筒3、錠止部材4と一体回転可能である。また、ハンドル軸部17は、ハンドルケース2内に没する没入位置と、ハンドルケース2から突出する突出位置との間で内筒3に対して前後に摺動自在であり、突出位置において、ハンドルケース2に対して内筒2と一体に施錠位置と解錠位置との間を回転操作可能である。ハンドル板部12は、ハンドル軸部17に連通する開口19を有し、没入位置においてハンドルケース2の鍔部10の前面に当接するように構成される。
ばね部材6は、内筒3とハンドル軸部17との間に挿入され、ハンドル5を前方突出方向へ付勢する。
施錠機構7は、ハンドル軸部17内の後部に設けられ、ハンドル軸部17を没入位置及び施錠位置で内筒3に係合する拘束状態と内筒3との係合を解いて内筒3からの突出を許容する解放状態との間を動作する。
錠前ユニット8aは、ハンドル軸部17内の前部に組み込み固定され、キー操作によるロータ26のロック位置と非ロック位置との間の回転によって、施錠機構7を拘束又は解放動作させるように駆動する。
電気錠ユニット8bは、ハンドルケース2の鍔部10の下部後面側に組み込み固定され、制御センターからの電気信号により施錠機構7を解放動作させるように駆動する。
施錠機構7は、デッドボルト21、ロータカム22を具備する。デッドボルト21は、ハンドル軸部17からそれの半径方向に突出したロック位置とハンドル軸部17内に没入した非ロック位置との間を半径方向に進退自在にハンドル軸部17内に組み込まれ、ロック位置に付勢される。ロータカム22は、ロック位置と非ロック位置との間を軸周り回転自在にハンドル軸部17内に組み込まれ、錠前ユニット8aのロータ26の非ロック方向への回転に応動して非ロック方向へ回転することにより、デッドボルト21を非ロック位置へ後退させる。
ハンドル軸部17は、デッドボルト21を、外周のボルト出入開口33から半径方向に出没させるように収容するボルト収容空間23を具備する。
内筒3は、ハンドル5が没入位置にあるとき、ハンドル軸部17のボルト出入開口33と対向する貫通開口37を具備する。両開口33、37が対向すると、デッドボルト21がこれらを貫通し、ロック位置に移動し、それによりハンドル5を没入位置に拘束する。内筒3は、ハンドル5が没入位置にないときはデッドボルト21を非ロック位置に保持する。
軸受け筒部9は、ハンドル5が施錠位置で没入位置にあるとき、ボルト収容空間23のボルト出入り開口33及び貫通開口37に対向することにより、貫通開口37から突出したロック位置にあるデッドボルト21を半径方向外側へ露出させるように配置されたスリット40を具備する。
デッドボルト21は、ロック位置において内筒3の貫通開口37に係合する頭部41、この頭部41から延出する脚部42、ロータカム22と係合するように脚部42に形成された受動係合部28とを具備し、脚部42とハンドル軸部17との間に介設されたばね27によりロック位置に付勢される。
電気錠ユニット8bは、ハンドルケース2の鍔部10の下部後面側にソレノイド54とキックレバー55とを具備する。ソレノイド54は、プランジャー54aを上に向けて固定され、制御センターからの電気信号によりプランジャー54aを引き込み動作する。キックレバー55は、前端部をプランジャー54aに連結され、中間部をハンドルケース2に上下に揺動自在に支持され、後端部をスリット40を通じてデッドボルト21の頭部41に対向するように配置され、制御センターからの電気信号により、プランジャー54aの引き込みに応動してロック位置にあるデッドボルト21を非ロック位置へ押し込む。
本発明のポップアウト型ロックハンドル装置は、扉の解錠を錠前のキー操作に加えて、電気的に制御する付加機能を有するので、多様なセキュリティを伴う用途を拡大することができる。
本発明に係る扉のポップアウト型ロックハンドル装置の一部の分解斜視図である。 本発明に係る扉のポップアウト型ロックハンドル装置の分解斜視図である。 ロックハンドル装置の断面図である。 ロックハンドル装置のハンドルが突出位置にある断面図である。 ロックハンドル装置の正面図である。 ロックハンドル装置の側面図である。 ロックハンドル装置の背面図である。 (A)はロック位置の施錠機構の拡大断面図、(B)は同じくロータカムの断面図である。 (A)はキー操作によりデッドボルトを非ロック位置に引き上げた状態を示す施錠機構の拡大断面、(B)は同じくロータカムの断面図である。 (A)は電気錠ユニットによりデッドボルトを非ロック位置に押し上げた状態を示す施錠機構の拡大断面、(B)は同じくロータカムの断面図である。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1,2において、ロックハンドル装置1は、ハンドルケース2、内筒3、錠止部材4、ハンドル5、ばね部材6、施錠機構7、錠前ユニット8a、電気錠ユニット8bを具備する。
図2,3,4において、ハンドルケース2は、前後方向に延びる軸受け筒部9と、この軸受け筒部9の前端部に設けられる鍔部10とを具備し、図3,4に示すように、鍔部10の後面を筐体の扉Dの前面パネルに当接させて当該扉Dに固着される。鍔部10の前面には、ハンドル5のハンドル板部12を受け入れるハンドル受け凹部11が形成される。
図2,3,4において、内筒3は、ハンドルケース2の軸受け筒部9内に施錠位置と解錠位置との間で約90°軸周り相対回転可能に嵌挿され、かつ前方のフランジ部13と、後端に固着される錠止部材4とにより、軸受け筒部9に対して前後に移動不能とされる。図1に示すように、内筒3は、前方に開放し、後方は端壁14で閉じられる。図3,4,7に示すように、端壁14は、軸受け筒部9の後方へ露出し、その後面に錠止部材4が固着される。図2に示すように、フランジ部13の後面に形成されたストッパ突起15が、ハンドルケース2の軸受け筒部9の内周前縁部に形成されたほぼ90°の円弧状凹部16に嵌合することで、ハンドルケース2に対する内筒3の回転範囲が約90°に規制される。内筒3の軸受け筒部9への嵌め込み角度を180°変更することで、内筒3の回転方向を変更することができる。
図2ないし図4において、錠止部材4は、内筒3の端壁14の後面に固着され、上下方向に延びて扉Dを筐体に対して錠止する施錠位置と、水平方向に延びて解放する解錠位置との間で、ハンドルケース2に対して内筒3と一体に約90°の範囲で正逆回転する。
図1において、ハンドル5は、概略円筒状のハンドル軸部17と、それの前端から軸線直交方向に一方(下方)へ延出するハンドル板部12とを具備する。ハンドル軸部17は、外周の突部18が、内筒3の内周の凹部62と嵌合することで、内筒3対して軸周りには相対回転不能、軸方向には所定範囲で相対移動可能に嵌挿される。
したがって、ハンドル5は、ハンドルケース2内に没する没入位置(図3と、ハンドルケース2から突出する突出位置(図4)との間で内筒3に対して前後に摺動自在であり、また突出位置において、ハンドルケース2に対して内筒3、錠止部材4と一体に施錠位置(図5における実線)と解錠位置(図5における仮想線)との間を回転操作可能となる。
図3,5に示すように、ハンドル板部12は、没入位置においてハンドルケース2のハンドル受け凹部11内に没して回転操作することができない。図1に示すように、ハンドル板部12は、ハンドル軸部17に連通して前方に開放する開口19と、その外縁に広がるフード受け凹部20を有する。
図1,3,4において、ばね部材6は、内筒3の端壁14とハンドル軸部17の後端との間に挿入され、ハンドル5を前方突出方向へ付勢する。
施錠機構7は、デッドボルト21と、ロータカム22とを具備し、ハンドル軸部17内の各収容空間23,24(図3、図4)内に組み込まれ、錠前ユニット8aの施解錠操作又は電気錠ユニット8bの解錠動作に連動し、ハンドル軸部17を没入位置で内筒3に対して前後方向に拘束し、または解放する。
錠前ユニット8aは、ハンドル軸部17の錠前収容空間25(図3、図4)に組み込み固定され、キー操作によるロータ26のロック位置から非ロック位置への回転によって、ロータカム22を介してデッドボルト21を非ロック位置へ引き上げるように駆動する。
電気錠ユニット8bは、ハンドルケース2の鍔部10の下部後面側に組み込み固定され、遠隔の制御センターからの電気信号によって、ソレノイド54がキックレバー55を介してデッドボルト21をロック位置から非ロック位置へ引き上げるように駆動する。
デッドボルト21は、ハンドル軸部17のデッドボルト収容空間23内に組み込まれ、図3,図8に示すように、ハンドル軸部17からそれの半径方向に突出したロック位置と、図4,図9に示すように、ハンドル軸部17内に没入した非ロック位置との間を半径方向に進退自在であり、ばね27でロック位置に付勢される。
ロータカム22は、ハンドル軸部17のロータカム収容空間24に組み込まれる。ロータカム22は、錠前ユニット8aのロータ26の回転をデッドボルト21へ伝えるもので、デッドボルト21の受動係合部28に係合する駆動系合部29(図8,図9)を具備し、ロック位置(図8)と非ロック位置(図9)との間を軸周り回転自在である。ロータカム22は、ロータ26の非ロック方向への回転に応動して非ロック方向へ回転することにより、デッドボルト21を非ロック位置(図4,図9)へ押し上げる。
図3、図4において、ハンドル軸部17の内部には、前方から後方へ向かって錠前収容空間25、ロータカム収容空間24、ボルト収容空間23が形成される。錠前収容空間25は、開口19により前方に開放する。ハンドル軸部17の後端には、ロータカム22の後端部を回転自在に支持する軸受け孔30が形成される。軸受け孔30の外周側に、ロータカム22の回転角度を規制する扇型係合凹部31が形成される。デッドボルト収容空間23の周壁32の下部には、ボルト出入り開口33が形成される。デッドボルト収容空間23は、図8,図9に示すように、デッドボルト21をボルト出入り開口33から半径方向に出没自在に保持する。図1に示すように、錠前収容空間25の周壁32の右方には、錠前固定部材35を挿入するための開口34が形成される。
図1、図3に示すように、内筒3は、その周壁36に、ハンドル軸部17のボルト出入開口33に対応する貫通開口37を具備する。貫通開口37は、ハンドル5が没入位置(図3)にあるとき、図3,図8に示すように、ボルト出入開口33と対向することにより、ボルト収容空間23から突出するデッドボルト21を下方へ貫通させてロック位置に移動させ、ハンドル5を没入位置に拘束する。ハンドル5が没入位置にないときは、図4,図9に示すように、周壁36でデッドボルト21を押さえ、これを非ロック位置に保持する。内筒3の周壁36には、貫通開口37に連続して前方に延びる軸線方向のガイド長孔38が形成され、これにデッドボルト21の突起39が移動自在に係合する。
したがって、ハンドル5は、デッドボルト21の頂部45が貫通開口37から外れた後、突起39が長孔38に沿って移動する範囲(図3,図4)で内筒3に対して前後方向に移動可能である。
内筒3の周壁36には、貫通開口37及びガイド長孔38と同形の開口37’、長孔38’が、これらと180度回転対称位置(上方)に設けられる。ハンドル軸部17の後端部上面に螺合されたストッパボルト61の頭部が開口37’及び長孔38’に嵌まり、長孔38’の延長範囲でハンドル5と内筒3との軸線方向の相対移動範囲を限定している(図2,図3)。
図2,図3に示すように、ハンドルケース2の軸受け筒部9には、貫通開口37とガイド長孔38に対向して軸線方向前後に延びるスリット40が形成される。デッドボルト21が、貫通開口37からロック位置へ突出するとき(図3、図8)、突起39の下端がスリット40から軸受筒部9の外側下方へ露出する。
図1、図8に示すように、デッドボルト21は、頭部41と、頭部41から延出する平行一対の脚部42とを具備する。頭部41の頂部45から突起39が突出している。受動係合部28は一方の脚部42の前面側に設けられる。頭部41は、ロック位置においてハンドル軸部17のボルト出入開口33を貫通して下方外側へ突出する(図8)。デッドボルト21は、ハンドル軸部17内のボルト収容空間23に半径方向に相対移動自在に組み込まれ、一対の脚部42の間に、ロータカム22の軸筒部43を前後方向に貫通させる。脚部42の先端とハンドル軸部17の内周との間にばね27が介設され、これよりデッドボルト21は、ロック位置に付勢される。
図1,図8に示すように、デッドボルト21の受動係合部28は、ロータカム22の駆動係合部29を受け入れるように、前面側に設けられた凹部からなり、駆動係合部29が当接する当接面44を具備する。
図3,図8に示すように、ロータカム22は、ロック位置と非ロック位置の間を軸周り正逆回転自在に、ハンドル軸部17内に組み込まれる。図1、図3に示すように、ロータカム22は、錠前ユニット8aのロータ26が嵌合する軸筒部43と、それの前端部に形成されたフランジ部46と、このフランジ部46の後面に突設された駆動係合部29と、軸筒部43の外周に軸線方向に延びるように形成された突条47とを具備する。駆動係合部29は、デッドボルト21の受動係合部28と係合する。図2,図8に示すように、ロータカム22の軸筒部43は、突条47を扇型係合凹部31に係合させて、後端部においてハンドル軸部17の軸受け孔30に支承される。したがって、ロータカム22は、扇型係合凹部31の角度範囲で、錠前ユニット8aのロータ26と一体に、ハンドル軸部17に対してロック位置(図8)と非ロック位置(図9)の間を軸周り正逆回転自在である。
駆動係合部29は、ロータカム22が非ロック位置へ回転する時、デッドボルト21の受動係合部28の当接面44に係合してデッドボルト21を非ロック位置へ移動させるように配置される。
図1,3に示すように、錠前ユニット8aは、錠前ケース48と、固定リング49との間にガードフード50を介在させてハンドル5に組み込まれる。錠前ケース48は、円筒状で外周にねじ部51を有すると共に、対向側面部に軸線と平行な一対の平坦面52を有する。固定リング49は、外周に環状溝53を有し、錠前ケース48の外周に螺合固定される。ガードフード50は、硬質材からなり、ドリル等による暴力的破壊に有効に対抗する。
図1,図3に示すように、錠前ユニット8aは、固定金具挿入用開口34を通してハンドル軸部17に軸線直交方向に挿入される固定部材35により、ハンドル軸部17内に固定される。
図2,図3に示すように、電気錠ユニット8bは、ハンドルケース2の鍔部10の下部後面側に組み込まれるソレノイド54と、これに連動するキックレバー55とを具備する。ソレノイド54は、ハンドルケース2の鍔部10の下部後面から後方へ立ち上がる区画板69a及び爪部69bにより仕切られた収容空間69に嵌合し、鍔部10にボルト止めされる押さえ板56で固定される。ソレノイド54は、通電により励磁してプランジャー54aを下方へ引っ込める。
キックレバー55は、押上板部55aと、この両側縁から下方へ伸びると共に前方へ突出した左右に対向する一対の側板部55bとを具備する。キックレバー55は、押上板部55aがスリット40を通じてデッドボルト21の頭部41に対向するように、ハンドルケース2の鍔部10から直交して延出する左右一対のブラケット10aに水平の支持軸55cにより回転自在に支持されると共に、側板部55bが水平の連結軸55dによりプランジャー54aの先端部と相対回動自在に連結され、キックレバー55と押さえ板56との間の戻りばね55eにより押上板部55aが下方に付勢される。キックレバー55は、制御センターからの電気信号により、プランジャー54aの引き込みに応動してロック位置にあるデッドボルト21を非ロック位置へ押し込む。
ハンドルケースの上部鍔部10の後面側には、ハンドル5の位置を検知して電気信号を制御センターへ送るマイクロスイッチ59が取り付けられる。鍔部10を前後方向に移動自在に貫通するセンサピン60の基端側がマイクロスイッチ59のアクチュエータに当接し、先端がハンドル受け凹部11の前面から突出している。
いま、扉Dが錠止部材4により閉鎖状態で筐体に錠止されている図3、図8に示す状態から、扉Dの錠止を解き、これを開いて作業完了後、再び閉鎖して錠止するまでの過程を説明する。
図3、図8に示す状態で、錠止部材4は施錠位置にあり、ハンドル5はハンドルケース2に没入し、デッドボルト21は内筒3の貫通開口37に係合したロック位置にあり、錠前ユニット8aのロータ26、ロータカム22もすべてロック位置にある。
この状態から、錠前にキーを挿入して図8において時計方向に約90°回転すると、ロータカム22の駆動係合部29がデッドボルト21の受動係合部28の当接面44を押しながら、デッドボルト21を非ロック位置へ引き込む。デッドボルト21の頂部45が内筒3の貫通開口37から抜けると(図9)、ばね部材6によりハンドル5がハンドルケース2から押し出され、デッドボルト21が内筒3の周壁36により非ロック位置に保持された図4の状態となる。
これにより、ハンドル5を握って、例えば、これを反時計方向へ90°回転させると、内筒3と共に錠止部材4が解錠位置へ回転し、図示しない筐体の対応係合部から外れるので、扉Dを開くことができる。
所要の作業が完了して扉Dを閉じ、ハンドル5を内筒3及び錠止部材4と共に、時計方向へ90°回転させて施錠位置へ戻し、ハンドル5をハンドルケース2へ押し込むと、デッドボルト21が内筒3の貫通開口37と対向した位置で、デッドボルト21がばね27に押されて自動的にハンドル軸部17から突出して頂部45が貫通開口37に係合し、扉Dは筐体に錠止される。
また、錠前を操作することなく、制御センターからの遠隔操作等で、図10に示すように、電気錠ユニット8bにより解錠することができる。ソレノイド54を励磁すると、プランジャー54aが下方へ引っ込んで、キックレバー55が支持軸55dを中心に回転し、押上部55aが上方へ移動してデッドボルト21を非ロック位置へ押し上げる。これにより、ハンドル5がハンドルケース2から押し出されるから、錠前の操作は不要となり、遠隔からの非常解錠も可能である。必要に応じ電気的認証装置を付加して解錠権限に制限を加えることにより、セキュリティーを向上させながら、解錠手段を多様化でき、ポップアウト型ロックハンドル装置の用途を大きく拡大することができる。
ハンドルケース2にハンドル5を収容する構造を持つポップアウト型のロックハンドル装置1においてハンドルケース2の鍔部10の下部後面側に形成されるスペースに電気錠ユニット8bが組み込まれるので、スペースを有効に活用でき、錠前ユニット8aと電気錠ユニット8bを併用する構造であっても、全体的にコンパクトで小型化を図ることができるし、また、電気錠ユニット8bを組み込んでも、扉Dにロックハンドル装置を取り付けるに当たり確保すべき他の部品又は部材の組み込みの支障になることがない。電気錠ユニット8bは、ハンドルケース2の軸受け筒部9の下部であって、鍔部10の後部側にプランジャー54aを上向きに組み込むので、プランジャー54aへの外部からの不正なアプローチを困難にする。さらに、プランジャー54aは、キックレバー55に引き上げられているし、キックレバー55は、デッドボルト21を押し上げる戻りばね55eのばね力を伝達するものであれば足り、小型軽量に構成することができるので、外部からの衝撃を受けても戻りばね55eのばね力を越える回転力が生じにくい。仮に回転したとしてもデッドボルト21を押し上げるほどの力を持つことがない。
1 ロックハンドル装置
2 ハンドルケース
3 内筒
4 錠止部材
5 ハンドル
6 ばね部材
7 施錠機構
8a 錠前ユニット
8b 電気錠ユニット
9 軸受け筒部
10 鍔部
11 ハンドル受け凹部
12 ハンドル板部
13 フランジ部
14 内筒の端壁
15 ストッパ突起
16 円弧状凹部
17 ハンドル軸部
18 突部
19 前方
20 フード受け凹部
21 デッドボルト
22 ロータカム
23 デッドボルト収容空間
24 カム収容空間
25 錠前収容空間
26 ロータ
27 ばね
28 受動係合部
29 駆動係合部
30 軸受け孔
31 扇形係合凹部
32 ハンドル軸部の周壁
33 デッドボルト出入り
34 固定金具挿入開口
35 錠前固定部材
36 内筒の周壁
37 内筒の貫通開口
38 内筒の長孔
39 デッドボルトの突起
40 スリット
41 デッドボルトの頭部
42 デッドボルトの脚部
43 ロータカムの軸筒部
44 デッドボルトの当接面
45 デッドボルトの頂部
46 ロータカムのフランジ部
47 ロータカムの突条
48 錠前ケース
49 固定リング
50 ガードフード
51 ねじ部
52 平坦面
53 環状溝
54 ソレノイド
54a プランジャー
55 キックレバー
55a 側板部
55a 押上板部
55c 連結軸
55d 支持軸
55e 戻りばね
56 取り付け金具
58 ガード金具
59 マイクロスイッチ
60 センサピン
61 ストッパボルト
62 凹部
63 脚部
64 ガードフード
65 軸受け孔
66 扇型係合凹部
67 他端
68 段部
D 扉

Claims (2)

  1. 軸線が前後方向に延びる軸受け筒部と、この軸受け筒部の前端部に設けられる鍔部とを具備し、鍔部を筐体の扉の前面に当接させて当該扉に固着されるハンドルケースと、
    前記ハンドルケースの軸受け筒部内に施錠位置と解錠位置との間で軸周り相対回転可能かつ前後に移動不能に嵌挿される内筒と、
    前記内筒の後端部に連結され、扉を筐体に対して錠止する施錠位置と解放する解錠位置との間で内筒と一体に正逆回転する錠止部材と、
    概略円筒状のハンドル軸部と、このハンドル軸部の前端からハンドル軸部の軸線に対して直交方向一方である下方に延出するハンドル板部とを具備するハンドルであって、前記ハンドル軸部は、前記内筒に軸周り相対回転不能に嵌挿され、前記ハンドルケース内に没する没入位置とハンドルケースから突出する突出位置との間で内筒に対して前後に相対摺動自在で、突出位置において前記内筒と一体に施錠位置と解錠位置との間を前記ハンドルケースに対して軸周り回転操作可能に構成され、前記ハンドル板部は、前記ハンドル軸部に連通して前方に開放する開口を有し、没入位置において前記ハンドルケースの鍔部の前面に当接するように構成されたものと、
    前記内筒と前記ハンドル軸部との間に挿入され、前記ハンドルを突出位置へ押し出すようにハンドル軸部を前方へ付勢するばね部材と、
    前記ハンドル軸部の後部に設けられ、前記ハンドルを前記内筒に対して没入位置及び施錠位置に拘束するように前記内筒に係合する拘束状態と、前記内筒との係合を解いて前記ハンドルの前記内筒からの突出を許容する解放状態との間を動作可能な施錠機構と、
    前記ハンドル軸部の前部に組み込み固定され、キー操作によるロータのロック位置と非ロック位置との間の回転によって前記施錠機構を拘束又は解放動作させるように駆動する錠前ユニットと、を具備する扉のポップアウト型ロックハンドル装置において、
    前記ハンドルケースの前記鍔部の下部後面側に組み込み固定され、制御センターからの電気信号により前記施錠機構を解放動作させるように駆動する電気錠ユニットを具備し、
    前記施錠機構は、前記ハンドル軸部からそれの半径方向下方に突出したロック位置と前記ハンドル軸部内に没入した非ロック位置との間を半径方向に進退自在でロック位置に付勢されてハンドル軸部に組み込まれたデッドボルトと、前記ハンドル軸部内にロック位置と非ロック位置との間を軸周り回転自在に組み込まれ前記錠前ユニットのロータの非ロック方向への回転に応動して非ロック方向へ回転することにより前記デッドボルトを非ロック位置へ後退させるロータカムとを具備し、
    前記ハンドル軸部は、前記デッドボルトを半径方向に出没させるようにボルト出入り開口によって外周に開放するボルト収容空間を具備し、
    前記内筒は、前記ハンドルが没入位置にあるとき、前記ハンドル軸部の出入り開口と対向することにより、前記デッドボルトを貫通させてロック位置に移動させ、それにより前記ハンドルを没入位置に拘束するように配置された貫通開口を具備し、
    前記軸受け筒部は、前記ハンドルが施錠位置で没入位置にあるとき、前記ボルト出入り開口及び前記貫通開口に対向することにより、前記貫通開口から突出したロック位置にあるデッドボルトを半径方向外側へ露出させるように配置されたスリットを具備し、
    前記デッドボルトは、ロック位置において前記内筒の前記貫通開口に係合する頭部と、この頭部から延出する脚部と、前記ロータカムと係合するように前記脚部に形成された受動係合部とを具備し、前記脚部と前記ハンドル軸部との間に介設されたばねによりロック位置に付勢され、
    前記電気錠ユニットは、前記ハンドルケースの前記鍔部の下部後面側にプランジャーを上に向けて組み込み固定され、制御センターからの電気信号により前記プランジャーを引き込み動作するソレノイドと、前端部を前記プランジャーに連結され、中間部を前記ハンドルケースに上下に揺動自在に支持され、後端部を前記スリットを通じてデッドボルトの頭部に対向するように配置され、制御センターからの電気信号により、前記プランジャーの引き込みに応動してロック位置にある前記デッドボルトを非ロック位置へ押し込むキックレバーとを具備することを特徴とする扉のポップアウト型ロックハンドル装置。
  2. 前記ハンドルケースの前記鍔部の上部後面側に固定され、前記ハンドルの突出または埋没の位置を検知して電気信号を前記制御センターへ送るマイクロスイッチと、
    基端側が前記マイクロスイッチのアクチュエータに当接し、先端が前記ハンドル板部が当接する面から突出するように前記鍔部を前後方向に移動自在に貫通するセンサピンとをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の扉のポップアウト型ロックハンドル装置。
JP2019234033A 2019-12-25 2019-12-25 扉のポップアウト型ロックハンドル装置 Active JP6902598B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019234033A JP6902598B1 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 扉のポップアウト型ロックハンドル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019234033A JP6902598B1 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 扉のポップアウト型ロックハンドル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6902598B1 true JP6902598B1 (ja) 2021-07-14
JP2021102865A JP2021102865A (ja) 2021-07-15

Family

ID=76753142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019234033A Active JP6902598B1 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 扉のポップアウト型ロックハンドル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6902598B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021102865A (ja) 2021-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5982440B2 (ja) 扉のポップアウト型ロックハンドル装置
CN111188537B (zh) 锁芯、锁具及钥匙
TWI687579B (zh) 門的彈出型附鎖把手裝置
JP6902598B1 (ja) 扉のポップアウト型ロックハンドル装置
JP6902597B2 (ja) 扉のポップアウト型ロックハンドル装置
CN217897540U (zh) 一种锁具及其装置
JP4711357B2 (ja) 扉用ロックハンドル装置
JP5067902B2 (ja) 充電ケーブルのロック装置
JP4550637B2 (ja) サムターン装置
JP7149204B2 (ja) 防犯サムターン
JP2022122780A (ja) 扉のポップアウト型ロックハンドル装置及びその使用方法
TW202231984A (zh) 門的彈出型附鎖把手裝置
JP2022122778A (ja) 扉のポップアウト型ロックハンドル装置
JP4094326B2 (ja) 非常解錠装置
JP2011094295A (ja) 扉用の施解錠装置
JP4907469B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4405903B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4766960B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4490252B2 (ja) サムターン装置
JP5764640B2 (ja) 扉のロックハンドル装置
JP2000355267A (ja) ステアリングロック装置
JP4154192B2 (ja) 引違い戸用錠
JP2009067274A (ja) ステアリングロック装置
JP2020176453A (ja) 扉用錠装置
JP2006046052A (ja) サムターン装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6902598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150