JP2000355267A - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置

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JP2000355267A JP16546399A JP16546399A JP2000355267A JP 2000355267 A JP2000355267 A JP 2000355267A JP 16546399 A JP16546399 A JP 16546399A JP 16546399 A JP16546399 A JP 16546399A JP 2000355267 A JP2000355267 A JP 2000355267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子キイの不完全挿入時の回転操作を阻止し
て適正な差し込みを促すことができるステアリングロッ
ク装置の提供を図る。 【解決手段】 電子キイ20の不完全挿入時はスライダ
31がキイシリンダ1の外周面から没し、チェックレバ
ー32の一端がシリンダケーシング2の溝部33とキイ
シリンダ1のスライダ孔30とに跨って位置し、該一端
の側方にはブロック部34が存在しているため、キイシ
リンダ1をイグニッションスイッチON方向に回転しよ
うとしても、ブロック部34がチェックレバー32の一
端に係合してこの回転操作を阻止し、電子キイ20の適
正な挿入を促すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のステアリン
グロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の盗難防止を図るため、図
8,9に示すようなステアリングロック装置が知られて
いる。
【0003】図8において、40はローテータ、41は
ローテータケーシング、42はストッパー43をローテ
ータ40の係合溝44に係脱させて該ローテータ40の
回転をロック,アンロックするロックソレノイドを示し
ている。
【0004】ローテータ40の下側部にはキイ挿入孔4
5に貫通してスライダ孔46を設けてあり、該スライダ
孔46にスライダ47をキイ挿入孔45と直交方向に摺
動自在に配設してある。
【0005】ハウジング48の底部内にはスイッチレバ
ー49をピン50により軸支してあり、該スイッチレバ
ー49の一端をスプリング51により上方へ付勢して該
端部により前記スライダ47を押し上げ、該スライダ4
7の上端をキイ挿入孔45内に突出させている。
【0006】また、このハウジング48の底部内には、
前記スイッチレバー49の他端に作動子53を対向させ
てキイ有無検知スイッチ52を配設してあり、電子キイ
54の差し込み部55をキイ挿入孔45に差し込むこと
によりスライダ47が下動されると、スイッチレバー4
9の他端で作動子53の押圧を解除してキイ有無検知ス
イッチ52をオン作動させるようにしてある。
【0007】電子キイ54は所定の識別コード(ID)
を記憶させた回路チップ56を内蔵している一方、ハウ
ジング48の端部には環状のアンテナコイル57を外嵌
固定してある。
【0008】電子キイ54の差し込み部55をキイ挿入
孔45に差し込んでキイ有無検知スイッチ52がオン作
動すると、図9に示すコントロールユニット60により
前記アンテナコイル57に電界を発生させて、該アンテ
ナコイル57と回路チップ56との間で電波の送受信を
行わせ、電子キイ54のIDとコントロールユニット6
0に記憶させたIDとを照合させて、IDが一致した場
合にのみコントロールユニット60からロックソレノイ
ド42にロック解除信号を送出してローテータ40のロ
ックを解除すると共に、エンジンの駆動制御装置61へ
駆動許可信号を送出してエンジンの始動を可能とするよ
うにしている。
【0009】即ち、この従来のステアリングロック装置
は、前述のID照合によりIDが一致した場合にのみロ
ーテータ40の回転を可能として該ローテータ40の回
転によりステアリングロックのロック解除を行わせると
共に、イグニッションスイッチ62をオン作動(スター
タスイッチ作動)することによって、前記駆動許可信号
を駆動制御装置61に送出してエンジンを始動し得るよ
うにしたもので、前記電子キイ54以外のキイではロー
テータ40の回転はもとよりエンジンの始動を阻止し
て、自動車の盗難防止を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】電子キイ20の差し込
みが不完全な状態でも、スライダ47が差し込み部55
により押し下げられてキイ有無検知スイッチ52がオン
作動すると、ロックソレノイド42がロック解除作動し
てローテータ40の回転が自由にされて、イグニッショ
ンスイッチの回転操作およびステアリングロックのロッ
ク解除が可能となってしまう。
【0011】そこで、本発明は電子キイの差し込みが不
完全な場合には、ロックアクチュエータによる回転部材
のロックが解除されても、電子キイによる該回転部材の
回転操作、およびステアリングロックのロック解除を阻
止し、電子キイの適正な差し込みを促すことができるス
テアリングロック装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、電子キイに内蔵されて電子信号を発する回路チップ
と、ステアリングロック側のコントロールユニットとの
間で送受信を行ってIDを照合し、ID一致の場合に前
記コントロールユニットからロックアクチュエータへロ
ック解除信号を送出して、イグニッションスイッチを回
転作動させる回転部材のロックを解除可能として、該イ
グニッションスイッチを回転操作可能としたステアリン
グロック装置において、該ステアリングロック装置は、
前記回転部材を回転可能に収容するケーシングと、回転
部材に設けられ、前記電子キイの差し込み部が挿入・係
合して該電子キイの回転操作力を回転部材に伝達し得る
キイ挿入孔と、回転部材の外周面からキイ挿入孔に直交
方向に貫通したスライダ孔と、該スライダ孔に挿入され
て先端がキイ挿入孔内に突出し、電子キイの非挿入状態
および不完全挿入状態では外方端面が回転部材の外周面
から没し、電子キイの正常な挿入状態時には差し込み部
により押されて外方へスライドし、外方端面が回転部材
の外周面と面一に整合するように形成されたスライダ
と、ケーシングに軸方向に設けた溝部に沿って回動自在
に収容保持され、一端が前記スライダの外方端面に当接
すると共に電子キイによる回転部材の回転操作時には該
一端がスライダの外方端面から回転部材の外周面に移っ
て摺接し、かつ、他端がステアリングシャフトの回転を
ロックするロック部材に係合可能なチェックレバーと、
を備えていて、前記回転部材のスライダ孔にはその外周
面から没した状態におけるスライダの外方端面と当接し
たチェックレバーの一端の側方に位置して、回転部材の
イグニッションスイッチON方向の回転に対して該チェ
ックレバーの一端の側面に係合可能なブロック部を形成
したことを特徴としている。
【0013】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のスライダのスライド軸線と、チェックレバーの一端
の配置軸線との間に回転部材の回転方向に所要の開き角
度が設定されている場合に、前記チェックレバーを収容
保持したケーシングの溝部の幅寸法をチェックレバーの
板厚よりも大きく設定して、ブロック部がチェックレバ
ーの一端の側面に係合した際に、該チェックレバーの一
端を溝部内で捩れ移動させてブロック部と側面同志が面
当り可能なようにしたことを特徴としている。
【0014】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、電子キ
イの不完全挿入時にはチェックレバーの一端が回転部材
の外周面から没した状態にあるスライダの外方端面に当
接していて、ケーシングの溝部と回転部材のスライダ孔
とに跨る位置にあって、該一端の側方にはブロック部が
存在しているため、電子キイによりロックアクチュエー
タによる回転部材のロックが解除されて、該電子キイに
より回転部材をイグニッションスイッチON方向に回転
しようとしても、前記ブロック部がチェックレバーの一
端の側面に係合してこの回転操作を阻止することがで
き、従って、電子キイの不完全挿入によるステアリング
ロックのロック解除およびエンジン始動を回避して電子
キイの適正な挿入を促すことができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、ステアリングシャフトと係脱す
るロック部材の配置関係によって、チェックレバーの一
端がその配置軸線がスライダのスライド軸線に対して所
要の回転角度で開いて配置されているような場合でも、
ケーシングの端部の幅寸法をチェックレバーの板厚より
も大きく設定して該溝部内でチェックレバーの一端の捩
れ移動を可能としてあるため、電子キイの不完全挿入状
態での回転操作時に、ブロック部の側面がチェックレバ
ーの一端の側面のエッジ部分に当接係合すると、該一端
が溝部内で捩れ移動してブロック部と側面同志が面当り
するようになり、従って、チェックレバーの一端の係合
離脱方向への動きを阻止して電子キイ不完全挿入状態で
の回転操作を確実に阻止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0017】図1において、1はイグニッションスイッ
チを回転作動させる回転部材としてのキイシリンダ、2
はシリンダケーシング、3はシリンダケーシング2が固
定されたハウジングで、前記キイシリンダ1はその小径
部をシリンダケーシング2にスリーブ4を介して回転自
在に嵌挿配置してある。
【0018】キイシリンダ1は後述する電子キイ20の
差し込み部21を差し込むキイ挿入孔5Aを備え、本実
施形態ではこのキイ挿入孔5Aの奥部に続いてメカニカ
ルキイ挿入孔5Bを形成してあり、かつ、該メカニカル
キイ挿入孔5Bにメカニカルキイ25(図7参照)の
挿,脱により周面より没,出する複数個のタンブラ6を
備えている。
【0019】このメカニカルキイ25とタンブラ6との
関係は通常のキイシリンダ機構のそれと同様であるの
で、ここでは詳細な説明は省略する。
【0020】前記スリーブ4の内周面には図6に示すよ
うに、前記タンブラ6が係,脱するタンブラ係止溝7を
形成してあって、該タンブラ6とタンブラ係止溝7との
係,脱によってスリーブ4とキイシリンダ1との連結,
連結解除を行うようにしている。
【0021】8はハウジング3の上側部内に配設したロ
ックアクチュエータとしてのソレノイドで、該ロックソ
レノイド8はストッパー9を前記スリーブ4に設けたロ
ック溝10に係,脱させて、該スリーブ4の回転をロッ
ク,アンロックするようにしている。
【0022】ハウジング3の下側部内には、キイシリン
ダ1のキイ挿入孔5A又は5Bにキイが差し込まれてい
るか否かを検出するキイ有無検知スイッチ11を配設し
てある。
【0023】キイシリンダ1の大径部の下側部には、キ
イ挿入孔5Aの中間位置に貫通してスライダ孔13を設
けてあり、該スライダ孔13にスライダ12をキイ挿入
孔5Aと直交方向に摺動自在に配設してある。
【0024】また、前記ハウジング3の下側部内にはス
イッチレバー14をピン15により軸支してある。
【0025】スイッチレバー14はその一端をスプリン
グ16により上方へ付勢し、該端部によりスライダ12
を押し上げて該スライダ12の上端をキイ挿入孔5A内
に突出させてあって、電子キイ20の差し込み部21を
キイ挿入孔5A内に差し込み、又はメカニカルキイ挿入
孔5Bにメカニカルキイを差し込むことによりスライダ
12が下動されると、スイッチレバー14の他端で前記
キイ有無検知スイッチ11の作動子17の他端で前記キ
イ有無検知スイッチ1の作動子17の押圧を解除して該
キイ有無検知スイッチ11をオン作動させるようにして
ある。
【0026】電子キイ20は所定の識別コード(ID)
を記憶させた回路チップ23を内蔵している一方、ハウ
ジング3の端部には環状のアンテナコイル18を外嵌固
定している。
【0027】この実施形態における電気的な回路構成は
図9に示した前記従来の構成と同様であるので、図9に
本実施形態の該当する構成部材の引き出し符号を併記し
て示してある。
【0028】前記電子キイ20の差し込み部21は、図
5に示すように1対の対向平面部21aと両側の斜面部
21bとからなる先細扁平形状に形成してある。
【0029】一方、キイシリンダ1のキイ挿入孔5Aは
電子キイ20を挿入し易いように開口部を図2,4に示
すように、前記差し込み部21の断面形状に見合った長
方形状で、かつ、差し込み部21の先端部よりも大径に
形成してあると共に、内部形状を該差し込み部21の先
細扁平形状に対応して孔両側面を斜壁5aとした先細扁
平形状に形成して、電子キイ20の差し込み部21とほ
ぼ全面接触して係合することにより、該電子キイ20の
回転操作力をキイシリンダ1に確実に伝達できるように
してある。
【0030】このように、キイ挿入孔5Aは差し込み部
21に対応した先細扁平形状としてあるため、前述のキ
イ有無検知スイッチ11のスライダ12は差し込み部2
1の対向平面部21aに対応するキイ挿入孔5Aの下面
に貫通して突出配置してあり、そこで、本実施形態では
この差し込み部21の対向平面部21aに、スライダ1
2の先端12aが係脱する凹部22を形成して、該差し
込み部21をキイ挿入孔5Aに完全に差し込むと該凹部
22にスライダ12の先端12aが係合して、キイシリ
ンダ1を回転したとき電子キイ20を抜け止めし得るよ
うにしてある。
【0031】キイ挿入孔5Aの一方の斜壁5aを貫通し
て第2のスライダ孔30を設けてあり、該スライダ孔3
0に第2のスライダ31をキイ挿入孔5Aと直交方向に
摺動自在に配設してある。
【0032】従って、この第2のスライダ31は前述し
た第1のスライダ12と丁度90度位相を異にして配置
してあり、該第2のスライダ31は先端がキイ挿入孔5
A内に突出し、電子キイ20の差し込み部21の斜面部
21bもしくはメカニカルキイ25のキイプレート部K
Pの側縁に当接してスライドすることにより、後述する
ようにチェックレバー32を作動して図外のステアリン
グシャフトをロック,ロック解除させるようにしてい
る。
【0033】この第2のスライダ31は少なくとも電子
キイ20の非挿入状態および不完全挿入状態では外方端
面がキイシリンダ1の大径部の外周面から没し、電子キ
イ20の正常な挿入状態時には差し込み部21により押
されて外方へスライドし、外方端面がキイシリンダ1の
大径部の外周面と面一に整合するように形成してある。
【0034】一方、シリンダケーシング2には溝縁を外
側へフランジアップした溝部33を軸方向に形成してあ
り、該溝部33にチェックレバー32を収容保持してあ
る。
【0035】チェックレバー32はその中間部をシリン
ダケーシング2に軸支して回動自在に保持してあると共
に、図外のスプリングによって一端が前記第2のスライ
ダ31の外方端面と当接するように付勢してあり、該ス
ライダ31がその外方端面がキイシリンダ1の大径部の
外周面と面一に整合する位置まで外方へスライドして、
チェックレバー32の一端が所定ストローク押動される
と、他端がステアリングシャフトの回転をロックするロ
ック部材に係合して、該ステアリングシャフトをロック
解除可能状態とするようにしてある。
【0036】そして、前記キイシリンダ1の第2のスラ
イダ孔30には、電子キイ20の非挿入状態もしくは不
完全挿入状態時に、該キイシリンダ1の大径部外周面か
ら没した状態におけるスライダ31の外方端面と当接し
たチェックレバー32の一端の側方に位置して、キイシ
リンダ1のイグニッションスイッチON方向の回転に対
して該チェックレバー32の一端の側面に係合可能なブ
ロック部34を突設してある。
【0037】このようにスライダ孔30にブロック部3
4を突設してあるため、スライダ31には該ブロック部
34の逃げ溝35を形成してある。
【0038】本実施形態では図外のステアリングシャフ
トの回転をロック,ロック解除するロック部材の配置関
係で、前記シリンダケーシング2の溝部33および前記
チェックレバー32の配置軸線O2 を、スライダ31の
スライド軸線O1 に対してキイシリンダ1の回転方向に
所要の開き角度θを設定してあり、そこで、該溝部33
の幅寸法Lをチェックレバー32の板厚tよりも十分に
大きく設定して、ブロック部34がチェックレバー32
の一端の側面に係合した際に、該チェックレバー32の
一端を溝部33内で捩れ移動させてブロック部34と側
面同志が面当り可能なように構成している。
【0039】図1中、26はシャッター、27はシリン
ダキャップを示す。
【0040】シリンダキャップ27には、後方に突出す
る一対の足部27aが形成される。この足部27aは、
キイシリンダ1の大径部外周に設けた一対の切欠凹部5
bに嵌合し、シリンダキャップ27前方外周は、ケーシ
ング3によってカバーされるため、シリンダキャップ2
7は、キイシリンダ1と一体に回動するとともに、前方
への脱落が防止される。
【0041】また、シリンダキャップ27には、キイ挿
入孔5Aに連絡する開口27bが設けられ、開口27b
には一対の突起27cが突出する。
【0042】一方、電子キイ20の差し込み部21の斜
面部21bには、一対の当接部21cが設けられ、電子
キイ20の完全挿入時に、シリンダキャップ27の突起
27cが当接部21cに当接するとともに、電子キイ2
0の把持部側面20aがシリンダキャップ27の開口2
7bの両側の凹部27bに当接する。
【0043】以上の実施形態の構造によれば、通常の状
態では電子キイ20によってエンジンの始動操作が行わ
れる。
【0044】電子キイ20の差し込み部21をキイシリ
ンダ1のキイ挿入孔5Aに差し込むと、スライダ12が
押動されてキイ有無検知スイッチ11がオン作動し、コ
ントロールユニット60によりアンテナコイル18に電
界を発生させる。
【0045】これにより、電子キイ20の回路チップ2
3とアンテナコイル18との間で電波の送受信が行わ
れ、回路チップ23に記憶したIDとコントロールユニ
ット60に記憶させたIDとを照合させて、IDが一致
することによってコントロールユニット60にエンジン
の駆動許可信号を発生させると共に、該コントロールユ
ニット60よりロックソレノイド8にロック解除信号を
送出し、ストッパー9を図6の(イ)に示す状態から
(ロ)に示すようにロック溝10から外してスリーブ4
をロック解除する。
【0046】一方、前記電子キイ20のキイ挿入孔5A
への挿入操作により、図2の(イ)に示すように第2の
スライダ31がスライド移動されてチェックレバー32
の一端を押し上げ、図外のステアリングシャフトのロッ
ク部材をロック解除可能状態にする。
【0047】このような電子キイ20のキイ挿入孔5A
への挿入状態では、キイシリンダ1のタンブラ6の端部
は図6の(ロ)に示すようにタンブラスプリング6aの
ばね力によってスリーブ4のタンブラ係止溝7に係合し
ているため、電子キイ20を回転するとキイシリンダ1
がスリーブ4と一体に回転して、前記ロック部材による
ステアリングシャフトのロックを解除すると共に、該キ
イシリンダ1の回転によりイグニッションスイッチ62
をオン作動(スタータスイッチ作動)することによっ
て、コントロールユニット60よりエンジン駆動制御装
置61に前記駆動許可信号を送出させ、エンジンの始動
を行わせる。
【0048】バッテリ上がり等によってコントロールユ
ニット60への給電が不能状態となった場合には、電子
キイ20によるロックソレノイド8のロック解除作動が
行えず、従って、ステアリングシャフトはロックされた
ままでステアリング操作は不可能となるが、このような
場合には、図6の(ハ)に示すようにメカニカルキイ2
5もしくはキイヘッドに回路チップ23を内蔵したイモ
ビキイ25A(図7の(ロ),(ハ)参照)のキイプレ
ート部KPをキイシリンダ1のメカニカルキイ挿入孔5
Bに差し込めば、タンブラ6がキイシリンダ1内に没入
してスリーブ4との係合を外し、キイシリンダ1の回転
を自由にすると共に、該メカニカルキイ25又は25A
によって第2のスライダ31をスライド移動させ、チェ
ックレバー32の一端を押動して他端によりロック部材
をロック解除可能状態にする。
【0049】従って、該メカニカルキイ25又は25A
によってキイシリンダ1を回転して図外のステアリング
シャフトのロックを解除することができてステアリング
操作が可能となるから、ステアリング操作して車両を所
要の場所に移動させて緊急事態に対応することができ
る。
【0050】ここで、前述のように電子キイ20により
エンジンの始動操作を行う場合、図2の(ロ)に示すよ
うに電子キイ20の不完全挿入時には、図3に示すよう
にチェックレバー32の一端がキイシリンダ1の大径部
外周面から没した状態にあるスライダ31の外方端面に
当接していて、シリンダケーシング2の溝部33とスラ
イダ孔30とに跨って位置し、該一端の側方にはブロッ
ク部34が存在しているため、電子キイ20のID照合
一致によりロックソレノイド8によるキイシリンダ1の
ロックが解除されて、該電子キイ20によりキイシリン
ダ1をイグニッションスイッチON方向(図3の矢印A
方向)に回転しようとしても、前記ブロック部34がチ
ェックレバー32の一端の側面に係合してこの回転操作
を阻止する。
【0051】従って、電子キイ20の不完全挿入による
ステアリングロックのロック解除およびエンジン始動を
回避して、電子キイ20の適正な挿入を促すことができ
る。
【0052】また、本実施形態のように図外のステアリ
ングシャフトと係脱するロック部材の配置関係によっ
て、チェックレバー32の一端がその配置軸線O2 がス
ライダ31のスライド軸線O1 に対して所要の回転角度
θで開いて配置されているような場合でも、シリンダケ
ーシング2の溝部33の幅寸法Lをチェックレバー32
の板厚tよりも十分に大きく設定して、該溝部33内で
チェックレバー32の一端の捩れ移動を可能としてある
ため、電子キイ20の不完全挿入状態での回転操作時
に、ブロック部34の側面がチェックレバー32の側面
の内側エッジ部分に当接係合すると、図3に示すように
該一端が溝部33内で捩れ移動してブロック部2と側面
同志が面当りするようになり、従って、チェックレバー
32の一端の係合離脱方向(外側方向)への動きを阻止
して、電子キイ不完全挿入状態での回転操作を確実に阻
止することができる。
【0053】なお、前記実施形態ではバッテリ上がり時
には電子キイ20に代えてメカニカルキイ25によって
ステアリングロックをロック解除し得るように、回転部
材1としてキイシリンダを用いた例を示しているが、こ
れは勿論、電子キイ20によってのみ回転作動されるロ
ーテータとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】同実施形態のキイ挿入孔形成部分を平面的に見
た断面図で、(イ)は電子キイの正常挿入時を、(ロ)
は電子キイの不完全挿入時を示す。
【図3】同実施形態のスライダ配設部分の縦断面図で、
便宜的にチェックレバーの配設部分を上側にして示す。
【図4】同実施形態のキイシリンダと第1,第2のスラ
イダの配置関係を示す分解斜視図で、(イ),(ロ)は
それぞれ向きを変えて見た状態を示す。
【図5】同実施形態における電子キイの斜視図。
【図6】同実施形態のキイシリンダとスリーブとの関係
を示す作動形態図。
【図7】電子キイとメカニカルキイとを示す説明図。
【図8】従来の構造を示す断面図。
【図9】従来構造のブロック回路図。
【符号の説明】
1 キイシリンダ(回転部材) 2 シリンダケーシング(ケーシング) 5A キイ挿入孔 8 ロックアクチュエータ 20 電子キイ 21 差し込み部 30 スライダ孔(第2のスライダ孔) 31 スライダ(第2のスライダ) 32 チェックレバー 33 溝部 34 ブロック部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E05B 65/12 E05B 65/12 C (72)発明者 尾形 聡 神奈川県横浜市金沢区福浦1−6−8 株 式会社アルファ内 (72)発明者 綿貫 喜夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB02 BB08 BB66 DD06 FF27 FF36 HH01 JJ00 KK03 LL18 NN04 PP15 QQ02 QQ03 RR01 SS03 TT04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子キイに内蔵されて電子信号を発する
    回路チップと、ステアリングロック側のコントロールユ
    ニットとの間で送受信を行ってIDを照合し、ID一致
    の場合に前記コントロールユニットからロックアクチュ
    エータへロック解除信号を送出して、イグニッションス
    イッチを回転作動させる回転部材のロックを解除可能と
    して、該イグニッションスイッチを回転操作可能とした
    ステアリングロック装置において、 該ステアリングロック装置は、前記回転部材を回転可能
    に収容するケーシングと、 回転部材に設けられ、前記電子キイの差し込み部が挿入
    ・係合して該電子キイの回転操作力を回転部材に伝達し
    得るキイ挿入孔と、 回転部材の外周面からキイ挿入孔に直交方向に貫通した
    スライダ孔と、 該スライダ孔に挿入されて先端がキイ挿入孔内に突出
    し、電子キイの非挿入状態および不完全挿入状態では外
    方端面が回転部材の外周面から没し、電子キイの正常な
    挿入状態時には差し込み部により押されて外方へスライ
    ドし、外方端面が回転部材の外周面と面一に整合するよ
    うに形成されたスライダと、 ケーシングに軸方向に設けた溝部に沿って回動自在に収
    容保持され、一端が前記スライダの外方端面に当接する
    と共に電子キイによる回転部材の回転操作時には該一端
    がスライダの外方端面から回転部材の外周面に移って摺
    接し、かつ、他端がステアリングシャフトの回転をロッ
    クするロック部材に係合可能なチェックレバーと、を備
    えていて、 前記回転部材のスライダ孔にはその外周面から没した状
    態におけるスライダの外方端面と当接したチェックレバ
    ーの一端の側方に位置して、回転部材のイグニッション
    スイッチON方向の回転に対して該チェックレバーの一
    端の側面に係合可能なブロック部を形成したことを特徴
    とするステアリングロック装置。
  2. 【請求項2】 スライダのスライド軸線と、チェックレ
    バーの一端の配置軸線との間に回転部材の回転方向に所
    要の開き角度が設定されている場合に、前記チェックレ
    バーを収容保持したケーシングの溝部の幅寸法をチェッ
    クレバーの板厚よりも大きく設定して、ブロック部がチ
    ェックレバーの一端の側面に係合した際に、該チェック
    レバーの一端を溝部内で捩れ移動させてブロック部と側
    面どうしが面当り可能なようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載のステアリングロック装置。
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JP2009097153A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Alpha Corp イグニッション操作装置
JP2014025283A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Tokai Rika Co Ltd キーシリンダ装置

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