JP5349280B2 - 引戸の施錠装置 - Google Patents

引戸の施錠装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5349280B2
JP5349280B2 JP2009291758A JP2009291758A JP5349280B2 JP 5349280 B2 JP5349280 B2 JP 5349280B2 JP 2009291758 A JP2009291758 A JP 2009291758A JP 2009291758 A JP2009291758 A JP 2009291758A JP 5349280 B2 JP5349280 B2 JP 5349280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
locking
sub
crescent
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009291758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011132707A (ja
Inventor
康宏 都築
力男 神門
永治 峯
将 濱崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2009291758A priority Critical patent/JP5349280B2/ja
Publication of JP2011132707A publication Critical patent/JP2011132707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5349280B2 publication Critical patent/JP5349280B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Description

本発明は、クレセント錠とサブロックとを備え、クレセント錠の施錠操作に伴ってサブロックの施錠を連動させた引戸の施錠装置に関する。
従来より、家屋のサッシ窓等では防犯性を向上させるため、クレセント錠等の主ロック装置とは別にサブロックと呼ばれる補助錠を付加して二重ロックとしたものが知られている。このサブロックを備えたサッシ窓を施錠操作する場合、クレセント錠の施錠とサブロックの施錠とをそれぞれ別々に行う必要があり、面倒であった。
下記特許文献1では、クレセント錠及び補助錠の両方を一回の操作で施錠できるようにするため、室内側召合せ部の見込み面に施錠操作可能に設けられた第1施錠部と、この第1施錠部と係合可能に室外側召合せ部に設けられた錠受けとを有する第1施錠装置と、室外側召合せ部の室内露出面部に設けられて前記第1施錠部の施錠操作を受けて作動する受動部と、この受動部から離隔した上方及び下方の少なくとも一方における室内露出面部に設けられた第2施錠部と、前記受動部と前記第2施錠部とを接続して第2施錠部に施錠動作を伝達する伝達部とを有する第2施錠手段とから構成され、前記第1施錠手段の第1施錠部を錠受けに係合させる施錠操作によって、前記受動部及び伝達部を介して前記第2施錠手段の係止部材が施錠位置に移動し、第1施錠手段及び第2施錠手段で障子が施錠される建具が開示されている。
特開2008−223289号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の建具では、室内外の障子の召合せ部が重なった状態で室外側に位置する室外側召合せ部に、室内空間に露出する室内露出面部が形成され、この室内露出面部に前記第2施錠部が形成されているため、一般に前記室内露出面部が形成されない通常のサッシ窓には採用することができなかった。
また、上記特許文献1記載のクレセント錠と補助錠の連動機構において、補助錠20の受動部30では、スライド部材33がコイルばね34によって付勢されるとともに、第2施錠部40では、係止部材42がねじりコイルばね43によって付勢され、さらにスライド部材44が復帰ばね45によって付勢されるように、付勢手段が多用されている。このため、長年の使用により、付勢手段の付勢力が低下したり、破損したりするおそれがあり、連動機構の故障に伴う施錠不能の事態に陥る可能性があった。
そこで本発明の主たる課題は、通常のサッシ窓等にも意匠性を損ねることなく取付可能で、単純な機構により確実な施錠及び解錠の操作が可能な引戸の施錠装置を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、回動自在に取り付けられたクレセントを備え室内障子側の召合せ框に固定される施錠側金具と前記クレセントが係合するフック部を備え室外障子側に固定されるクレセント受け金具とからなるクレセント錠と、室内障子側から突出して室外障子側に係合するサブロック片を備えるサブロックと、前記クレセント錠と前記サブロックとを連結する連結機構とからなり、前記クレセントをフック部に係合するクレセント錠の施錠操作に連動して前記サブロック片を前記室外障子側に係合するサブロックの施錠を行う施錠装置であって、
前記施錠側金具には、前記召合せ框内に向けて突出するとともに、前記クレセントの回動に伴って上下方向に移動する係合凸部が設けられ、
前記連結機構は、前記係合凸部に係合して前記召合せ框内を上下方向にスライド自在に設けられるスライダーと、このスライダーに固定され、前記サブロック側に連結するための上下方向に長い長孔が先端部に形成された連結板とを備え、
前記サブロックは、一方端側が前記連結板の長孔に係合ピンを介して連結され、他方端側が前記サブロック片に係合され、上下方向への移動により前記サブロック片を施錠位置及び解錠位置に操作する操作板と、前記操作板に接続され、解除操作片の上下方向への移動により前記サブロック片を解錠位置に操作するサブロック解錠操作部とを備え、
前記クレセント錠の施錠操作時には、前記クレセントの回動によって前記係合凸部を介して前記連結機構が上下方向の一方側にスライドすると同時に、前記長孔の一方側端部が前記係合ピンに係止して前記操作板を移動させ、前記サブロック片を施錠位置に操作するサブロックの施錠が連動して行われ、
前記クレセント錠の解錠操作時には、前記クレセントの回動によって前記係合凸部を介して前記連結機構が上下方向の他方側にスライドするのに対して、前記長孔と係合ピンとの遊間によって前記操作板を移動させず、クレセント錠の解錠操作に伴うサブロックの解錠が行われないようにし、前記サブロック解錠操作部において解除操作片を移動して前記サブロック片を解錠位置に操作することによりサブロックの解錠が行われるようにしたことを特徴とする引戸の施錠装置が提供される。
上記請求項1記載の発明では、クレセントをフック部に係合するクレセント錠の施錠操作に連動してサブロック片を室外障子側に係合するサブロックの施錠を行う施錠装置において、前記クレセント錠とサブロックとを連結する連結機構を設け、この連結機構には、サブロック側に連結するための上下方向に長い長孔が先端部に形成された連結板を備えるようにしたため、クレセント錠の施錠操作時には、前記連結板に形成された長孔の一方側端部が前記係合ピンに係止して操作板を移動させ、サブロックの施錠が連動して行われるようになり、クレセント錠の解錠操作時には、長孔と係合ピンとの遊間によって操作板を移動させず、サブロックの解錠が行われないようにした。このとき、サブロックの解錠は、サブロック解錠操作部において解錠操作片を移動して前記サブロック片を解錠位置に操作することによって行われるようになっている。かかる施錠装置は、主に室内障子の召合せ縦框に取り付けられるため、通常のサッシ窓等にも意匠性を損ねることなく取り付けることができるとともに、単純な連結構造により、確実な施錠及び解錠の操作が行えるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記サブロックには、前記サブロック片の施錠位置及び解錠位置に対応する位置においてそれぞれ前記サブロック操作部の施錠状態又は解錠状態の位置合わせを可能とした位置合わせ用手段が設けられている請求項1記載の引戸の施錠装置が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記サブロックに、前記サブロック片の施錠位置及び解錠位置に対応する位置においてそれぞれ前記サブロック操作部の施錠状態又は解錠状態の位置合わせを可能とした位置合わせ用手段を設けることにより、サブロックの施錠及び解錠の状態を保持できるとともに、解錠操作が容易になる。
請求項3に係る本発明として、前記施錠装置は、室内障子及び室外障子が共に正常に閉鎖された状態にある時以外は、前記クレセントが施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機構を備え、
前記空掛け防止機構は、室内障子側の召合せ框に固定されるトリガー本体部と、室外障子側の召合せ框に固定されるトリガー受とから構成され、
前記トリガー本体部は、前記召合せ框の室外側面から框内に挿入して固定されるケース部材と、このケース部材に対して固定軸に揺動自在に取り付けられたトリガー部材と、前記トリガー部材を所定の円周方向に付勢する付勢手段とから構成され、
前記トリガー部材は、前記付勢手段の付勢力により室外障子側に突出して前記トリガー受に当接可能に設けられるトリガー片を備えるとともに、前記トリガー片がトリガー受に当接する位置を超えて所定角度以上に揺動したときに、前記スライダーに係止して該スライダーのスライドを阻止する係止片を備え、
前記クレセント錠の施錠操作時に室内障子及び室外障子が共に正常に閉鎖されているならば、前記トリガー片が前記トリガー受に当接して前記トリガー部材の回動が所定角度で制止されることにより、前記係止片とスライダーとの係止が回避され、前記クレセント錠による施錠が行われ、
前記クレセント錠の施錠操作時に室内障子及び室外障子が共に正常に閉鎖されていないならば、前記トリガー片が前記トリガー受との当接位置を超えて突出することにより前記トリガー部材が所定角度を超えて揺動し、前記係止片がスライダーに係止して、前記スライダーのスライドが阻止され、前記クレセント錠による施錠が行われないようにした請求項1、2いずれかに記載の引戸の施錠装置が提供される。
上記請求項3記載の発明では、前記施錠装置に、室内障子及び室外障子が共に正常に閉鎖された状態にある時以外は、前記クレセントが施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機構を備えたものであり、障子が正常に閉鎖された状態にない場合に、前記連結機構を構成するスライダーと係止するトリガー部材を設けるようにしたものである。
以上詳説のとおり本発明によれば、通常のサッシ窓等にも意匠性を損ねることなく取付可能で、単純な機構により確実な施錠及び解錠の操作が可能な引戸の施錠装置が提供できるようになる。
本発明に係る引戸の施錠装置1を適用したサッシ窓2の室内側正面図である。 (A)は図1の縦断面図、(B)は(A)のB−B線矢視の拡大図である。 施錠装置1部分を示す、(A)は左側面図、(B)は室内側正面図、(C)は右側面図である。 施錠装置1の要部を示す、(A)は分解斜視図、(B)はその反対側の分解斜視図である。 施錠金具4の(A)は側面図、(B)は背面図である。 スライダー13の(A)は側面図、(B)は正面図である。 サブロック6の分解斜視図である。 障子の正常な閉鎖状態における動作状態図である。 障子の異常な閉鎖状態における動作状態図である。 トリガー本体部31を示す、(A)は側面図、(B)は前面図、(C)は平面図である。 空掛け防止機構30の取付状態を示す横断面図である。 (A)〜(C)は障子の正常な閉鎖状態における動作順序図である。 (A)、(B)は障子の異常な閉鎖状態における動作順序図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る引戸の施錠装置1は、図1〜図4に示されるように、室内障子2A及び室外障子2Bからなる引き違い窓2に対して、回動自在に取り付けられたクレセント10を備え前記室内障子2Aの召合せ縦框に固定される施錠側金具4と前記クレセント10が係合するフック部5aを備え前記室外障子2Bに固定されるクレセント受け金具5とからなるクレセント錠3と、室内障子2Aの召合せ縦框から突出して室外障子2Bの召合せ縦框に係合するサブロック片15を備えるサブロック6と、前記クレセント錠3と前記サブロック6とを連結する連結機構7とから構成され、前記クレセント10をフック部5aに係合するクレセント錠3の施錠操作に連動して、前記サブロック片15を前記室外障子2Bの召合せ縦框に設けられたサブロック受19に係合するサブロック6の施錠が行われるようにしたものである。
前記施錠側金具4は、図5に示されるように、室内障子2Aの召合せ縦框にビス等で取り付けられる裏面が開口した函体状のベース部材8と、このベース部材8に対して回動軸9を回転中心として回動自在に取り付けられたクレセント10と、前記回動軸9と一体的に連設された操作レバー11と、前記召合せ縦框内に向けて突出するとともに、前記クレセント10の回動に伴って上下方向に移動する係合凸部12とが備えられている。
前記連結機構7は、図4に示されるように、前記施錠側金具4の係合凸部12に係合して召合せ縦框内を上下方向にスライド自在に設けられるスライダー13と、このスライダー13の下側先端部に固定され、前記サブロック6側に連結するための上下方向に長い長孔14aが下側先端部に形成された連結板14とが備えられている。この連結機構7は、図1〜図3に示されるように、室内障子2Aの召合せ縦框内に設けられている。
前記サブロック6は、図3及び図4に示されるように、上端側が前記連結板14の長孔14aに係合ピン17を介して連結され、下端側が前記サブロック片15に係合され、上下方向への移動により前記サブロック片15を施錠位置及び解錠位置に操作する操作板16と、前記操作板16に接続され、解錠操作片6cの上下方向への移動により前記サブロック片15を解錠位置に操作するサブロック解錠操作部6Aとを備えている。
そして、前記クレセント錠3の施錠操作時には、図4の実線矢印でその動作方向を示すように、前記クレセント10の回動によって前記係合凸部12を介して前記連結機構7が上方向にスライドすると同時に、前記長孔14aの下端部が前記係合ピン17に係止して前記操作板16を移動させ、前記サブロック片15を施錠位置に回動させサブロック6の施錠が連動して行われるようになっている。
一方、クレセント錠3の解錠操作時には、図4の点線矢印でその動作方向を示すように、前記クレセント10の回動によって前記係合凸部12を介して前記連結機構7が下方向にスライドするのに対して、前記長孔14aと係合ピン17との遊間によって操作板16を移動させず、クレセント錠3の解錠操作に伴うサブロック6の解錠が行われないようにし、前記サブロック解錠操作部6Aにおいて解錠操作片6cを移動して前記サブロック片15を解錠位置に操作することによりサブロック6の解錠が行われるようになっている。
以下、さらに詳細に部材毎に構造を詳述するとともに、作動状態について詳述する。
先ず、前記施錠側金具4のベース部材8は、図5に示されるように、縦方向に長い立方体状の部材で、裏面の開口部が蓋体8aによって閉鎖されている。このベース部材8の内部空間には、中心部が前記回動軸9に固設され、前記回動軸9と同方向に回動する回動板8bが備えられるとともに、この回動板8bの周面に固定され、ベース部材8の裏面側に向けて突出するピン8cが設けられ、且つこのピン8cに対して、前記回動板8bの回動に伴うピン8cの水平方向移動範囲に相当する長さで水平方向に形成されたガイド溝8dで係合するスライド板8eが配設されている。そして、このスライド板8eには、前記召合せ縦框内に向けて突出する係合凸部12が突設されるとともに、前記蓋体8aには、前記係合凸部12が上下方向に移動する範囲に亘って上下方向に長い開口8fが形成されている。これにより、クレセント10の回動に連動して回動板8bが回動し、ピン8cが水平方向のガイド溝8dを移動しながらスライド板8eを上下方向にスライドさせる。その結果、クレセント10の回動に伴って係合凸部12が上下方向に移動するようになっている。
また、符合8gは上下方向にスライド可能に設けられたロック片であり、ロック時には、クレセント10の回動範囲内に位置し、クレセント10が回動できないように阻止するようになっている。
前記スライダー13は、図4及び図6に示されるように、縦方向に細長い角棒状の部材で、その側面の中間部には、前記係合凸部12が係合する係合凹部13aが設けられている。また、下端部にはスリット溝13bが設けられるとともに、このスリット溝13bを貫くように貫通孔13cが設けられている。そして、前記スリット溝13bに前記連結板14を挿入した状態で、前記貫通孔13にスライダー13及び連結板14を貫通する固定軸13dを挿入してスライダー13に連結板14が固定されるようになっている。
前記サブロック6は、図3(B)及び図7に示されるように、室内障子2Aの召合せ縦框外面に固定されるサブロック解錠操作部6Aと、この召合せ縦框内に設けられるサブロック本体部6Bとから構成される。
前記サブロック解錠操作部6Aは、図3、図4及び図7に示されるように、裏面が開口するとともに表面中央部に操作用開口6bが設けられたカバー部材6aと、前記操作用開口部6bに臨みサブロックの解錠操作を行うための解錠操作片6cと、前記解錠操作片6cに一体的に固定され、前記サブロック本体部6Bに向けて突出する係合軸6dを備えた中間部材6eと、前記係合軸6eをガイドする上下方向に長い案内溝6fを備えるとともに、召合せ縦框への固定用孔6g、6gが設けられ、前記カバー部材6aを取り付けるベース部材6hとから構成されている。
前記サブロック本体部6Bは、サブロック解錠操作部6A側から挿入される固定ビスが前記ベース部材6hの固定用孔6g、6g及び召合せ縦框の側面を貫通して一体的に螺合する固定用ビス孔6i、6iが形成されるとともに、少なくとも室外障子2B側の側面に開口が形成された枠体6jと、この枠体6j内に対して偏心位置の固定軸6kを回転中心として回動自在に取り付けられ、先端部が前記枠体6jの側面開口部から突出可能に設けられたサブロック片15と、このサブロック片15の周面に設けられた案内溝15aに対して係合ピン15bによって係合され、前記サブロック片15を施錠位置及び解錠位置に操作する縦長の操作板16と、前記操作板16の中間部に固定され、先端部に前記操作部6Aの係合軸6dが挿入可能な開孔6lが設けられた折り曲げ加工された操作用連結部材6mとから構成されている。
前記サブロック6による施錠は、図4に示されるように、前記連結板14に形成された長孔14aの下端部が前記操作板16の上端部に固設された前記係合ピン17に係止して前記操作板16を上方向に移動させることにより、前記操作板16の下端部に取り付けられた係合ピン15bが前記サブロック片15の案内溝15aを移動して、サブロック片15が前記固定軸6kを回転中心として先端部が突出するように回動し、施錠位置に移動するとともに、このサブロック片15の先端部が室外障子2Bに設けられたサブロック受19に係合することにより室内障子2A及び室外障子2Bの施錠が行われる。このとき、前記操作用連結部材6mが操作板16の移動に連動して上方向に移動することにより、前記係合軸6dを介して解錠操作片6cが上方向に移動する。
一方、前記サブロック6による解錠は、同図4に示されるように、前記クレセント錠3の解錠状態において、前記解錠操作片6cを下方向に押し戻すことにより、係合軸6dを介して操作用連結部材6m及び操作板16を下方向に移動させ、これによって、操作板16の下端部に設けられた係合ピン15bがサブロック片15の案内溝15a内を移動し、サブロック片15が固定軸6kを回転中心として先端部が本体部6Bの枠体6j内に収容されることにより、室内障子2Aと室外障子3Bとが解錠されるようになる。
ここで、前記係合軸6dが移動する案内溝6fには、サブロック片15の施錠位置及び解錠位置に対応する位置においてそれぞれサブロック操作部6Aの解錠操作片6cを位置合わせ可能とした位置合わせ用係合部6n、6nが設けられている。すなわち、前記案内溝6fは、位置合わせ用係合部6n、6nにおいて、前記係合軸6dの直径に対応した円形状に形成され、その中間部ではこれより幅狭の溝で形成されている。
(空掛け防止機構30について)
次に、室内障子2A及び室外障子2Bが共に正常に閉鎖された状態にある時以外、クレセント10が施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機構30について、以下説明する。前記空掛け防止機構30は、図8に示されるように、障子が正常に閉鎖された状態にある時にはクレセント10の回動を可能とし、それ以外の状態の時には、図9に示されるように、クレセント10の回動を不能とするものである。
前記空掛け防止機構30は、図3(A)に示されるように、室内障子2Aの召合せ縦框に固定され、前記スライダー13と係合可能に設けられるトリガー本体部31と、室外障子2Bの召合せ縦框の室内側面に固定されるトリガー受32とから構成されている。
前記トリガー本体部31は、図10に示されるように、室内障子2Aの召合せ縦框にビス等で取り付けられる裏面が開口した函体状のケース部材33と、このケース部材33に対して両側面間に跨設された固定軸34に揺動自在に取り付けられたトリガー部材35と、前記トリガー部材35を所定の円周方向に付勢するスプリングなどの付勢手段36とから構成されている。かかるトリガー本体部31は、図3(A)に示されるように、室内障子2Aの召合せ縦框の室外側面に設けられた開口部から縦框内に挿入した状態で固定されるようになっている。
前記トリガー受32は、図1に示されるように、平板状の部材からなり、上下端部において室外障子2B側の召合せ縦框に固定されている。
さらに詳細に説明すると、前記ケース部材33には、図10に示されるように、裏面が開口した函体状の本体部の上下にそれぞれ延在してフランジ部33a、33aが形成され、このフランジ部33a、33aにそれぞれトリガー本体部31を縦框に固定するためのビスを挿入する固定用孔が設けられている。また、ケース部材33の本体部は、両側壁が裏面側に延在する延在壁33b、33bとされるとともに、前面には前記トリガー部材35の先端部が突出可能な開口33cが形成されている。
前記トリガー部材35は、中心部に前記固定軸34を挿入する挿通孔35aが形成された略円形状の小片部材であり、円周面の一部を切り欠いた切欠き部35bには前記付勢手段36を係止するための突起部35cが設けられ、円周方向に付勢力が付与されることにより回動可能に取り付けられている。このトリガー部材35には、その円周面から外側に突出して設けられるとともに、前記付勢手段36の付勢力に伴う該トリガー部材35の回動により、室外障子2B側に突出して前記トリガー受32に当接可能に設けられるトリガー片35dが備えられるとともに、前記トリガー片35dがトリガー受32に当接する位置を超えて所定角度以上に回動したときに、前記スライダー13に係止して該スライダー13のスライドを阻止する円周面上に突出した係止片35eが備えられている。また、前記トリガー部材35の外周には、クレセント錠3の解錠状態において前記スライダー13と係合して前記付勢力に抗して前記トリガー片35dを室内障子2Aの召合せ縦框内に収容した状態を保持するための保持用係止溝35fが形成されている。
前記トリガー本体部31は、図3(A)及び図11に示されるように、施錠装置1の取付状態において、前記トリガー部材35が前記連結機構7のスライダー13と係合可能に設けられている。具体的には、前記スライダー13の上部には、図4及び図6に示されるように、前記トリガー本体31のケース本体33を挿入した状態でスライダー13がスライドする範囲に空間部13eが形成されるようにするとともに、この空間部13e内の室内側面の中央部に上下方向に沿って突出し、前記ケース本体33の裏面側延出壁33b、33b間に係合してスライダー13のスライドを案内するスライドガイド13fが形成されるようにする。また、前記スライドガイド13fの一方側側縁には、所定位置に段差部13gを有するスライダー13の上下方向に沿った側壁13hを形成するとともに、他方側側縁の上端部には突起片13iを形成しておく。
このようなスライダー13に対して前記トリガー本体31は、図11及び図12(A)に示されるように、前記ケース本体33の裏面側突出壁33b、33b間に前記スライドガイド13fを係合させることによって取り付けられ、さらに前記スライダー13に空間部13eが形成されることによって、前述の係合状態を維持したままスライダー13の上下方向へのスライドが可能となっている。
上記空掛け防止機構30を備えた施錠装置1の動作順序について図12及び図13に基づいて詳述する。図12(A)、(C)及び図13の下段に示した斜視図は、各状態におけるスライダー13とトリガー部材35との位置関係を示したものである。
図12(A)に示されるように、前記スライダー13が下端に位置する状態(クレセント錠3の解錠状態)では、前記スライダー13の突起片13iが前記トリガー部材35の外周に形成された保持用係止溝35fに係合することにより、前記付勢手段36の付勢力に抗して前記トリガー片35dが室内障子2Aの召合せ縦框内に収容された状態が保持されている。
そして、クレセント錠3の施錠に伴うクレセント10の回動が開始すると、図12(B)に示されるように、スライダー13が上方向にスライドし、前記トリガー部材35の保持用係止溝35fとスライダー13の突起片13iとの係合が解除されて、付勢手段36の付勢力によって固定軸34を回転中心とするトリガー部材35の回動が開始する。このトリガー部材35の回動に伴い、前記トリガー片35dの先端がケース本体33の前面に形成された開口33cから室外障子2B側に突出するようになる。
前記クレセント錠3の施錠操作時に室内障子2A及び室外障子2Bが正常に閉鎖されているならば、室外障子2B側に突出した前記トリガー片35dがトリガー受32に当接してトリガー部材35の回動が所定角度で制止されることにより、前記係止片35eとスライダー13のスライドガイド13fに設けられた前記段差部13gとの係合が回避され、スライダー13が継続してスライド可能となり、クレセント錠3による施錠が行われるようになる(図12(C))。
一方、前記クレセント錠3の施錠操作時に室内障子2A及び室外障子2Bが正常に閉鎖されていないならば、図13(A)に示されるように、前記トリガー片35dがトリガー受32との当接位置を超えて突出することにより、前記トリガー部材35が所定角度を超えて回動し、前記係止片35eがスライダー13のスライドガイド13fに設けられた前記段差部13gに係止して(同図13(B))、スライダー13のスライドが阻止され、クレセント錠3による施錠が行われないようになっている。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、サブロック6はクレセント錠3の下方側に取り付けられるようにしたが、クレセント錠3の上方側に取り付けるようにしてもよい。
1…施錠装置、2…サッシ窓、3…クレセント錠、4…施錠側金具、5…クレセント受け金具、6…サブロック、7…連結機構、8…ベース部材、9…回動軸、10…クレセント、11…操作レバー、12…係合凸部、13…スライダー、14…連結板、14a‥長孔、15…サブロック片、16…操作板、17…係合ピン、19…サブロック受、30…空掛け防止機構、31…トリガー本体部、32…トリガー受、33…ケース部材、34…固定軸、35…トリガー部材、36…付勢手段

Claims (3)

  1. 回動自在に取り付けられたクレセントを備え室内障子側の召合せ框に固定される施錠側金具と前記クレセントが係合するフック部を備え室外障子側に固定されるクレセント受け金具とからなるクレセント錠と、室内障子側から突出して室外障子側に係合するサブロック片を備えるサブロックと、前記クレセント錠と前記サブロックとを連結する連結機構とからなり、前記クレセントをフック部に係合するクレセント錠の施錠操作に連動して前記サブロック片を前記室外障子側に係合するサブロックの施錠を行う引戸の施錠装置であって、
    前記施錠側金具には、前記召合せ框内に向けて突出するとともに、前記クレセントの回動に伴って上下方向に移動する係合凸部が設けられ、
    前記連結機構は、前記係合凸部に係合して前記召合せ框内を上下方向にスライド自在に設けられるスライダーと、このスライダーに固定され、前記サブロック側に連結するための上下方向に長い長孔が先端部に形成された連結板とを備え、
    前記サブロックは、一方端側が前記連結板の長孔に係合ピンを介して連結され、他方端側が前記サブロック片に係合され、上下方向への移動により前記サブロック片を施錠位置及び解錠位置に操作する操作板と、前記操作板に接続され、解錠操作片の上下方向への移動により前記サブロック片を解錠位置に操作するサブロック解錠操作部とを備え、
    前記クレセント錠の施錠操作時には、前記クレセントの回動によって前記係合凸部を介して前記連結機構が上下方向の一方側にスライドすると同時に、前記長孔の一方側端部が前記係合ピンに係止して前記操作板を移動させ、前記サブロック片を施錠位置に操作するサブロックの施錠が連動して行われ、
    前記クレセント錠の解錠操作時には、前記クレセントの回動によって前記係合凸部を介して前記連結機構が上下方向の他方側にスライドするのに対して、前記長孔と係合ピンとの遊間によって前記操作板を移動させず、クレセント錠の解錠操作に伴うサブロックの解錠が行われないようにし、前記サブロック解錠操作部において解錠操作片を移動して前記サブロック片を解錠位置に操作することによりサブロックの解錠が行われるようにしたことを特徴とする引戸の施錠装置。
  2. 前記サブロックには、前記サブロック片の施錠位置及び解錠位置に対応する位置においてそれぞれ前記サブロック操作部の施錠状態又は解錠状態の位置合わせを可能とした位置合わせ用手段が設けられている請求項1記載の引戸の施錠装置。
  3. 前記施錠装置は、室内障子及び室外障子が共に正常に閉鎖された状態にある時以外は、前記クレセントが施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機構を備え、
    前記空掛け防止機構は、室内障子側の召合せ框に固定されるトリガー本体部と、室外障子側の召合せ框に固定されるトリガー受とから構成され、
    前記トリガー本体部は、前記召合せ框の室外側面から框内に挿入して固定されるケース部材と、このケース部材に対して固定軸に揺動自在に取り付けられたトリガー部材と、前記トリガー部材を所定の円周方向に付勢する付勢手段とから構成され、
    前記トリガー部材は、前記付勢手段の付勢力により室外障子側に突出して前記トリガー受に当接可能に設けられるトリガー片を備えるとともに、前記トリガー片がトリガー受に当接する位置を超えて所定角度以上に揺動したときに、前記スライダーに係止して該スライダーのスライドを阻止する係止片を備え、
    前記クレセント錠の施錠操作時に室内障子及び室外障子が共に正常に閉鎖されているならば、前記トリガー片が前記トリガー受に当接して前記トリガー部材の回動が所定角度で制止されることにより、前記係止片とスライダーとの係止が回避され、前記クレセント錠による施錠が行われ、
    前記クレセント錠の施錠操作時に室内障子及び室外障子が共に正常に閉鎖されていないならば、前記トリガー片が前記トリガー受との当接位置を超えて突出することにより前記トリガー部材が所定角度を超えて揺動し、前記係止片がスライダーに係止して、前記スライダーのスライドが阻止され、前記クレセント錠による施錠が行われないようにした請求項1、2いずれかに記載の引戸の施錠装置。
JP2009291758A 2009-12-24 2009-12-24 引戸の施錠装置 Expired - Fee Related JP5349280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291758A JP5349280B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 引戸の施錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291758A JP5349280B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 引戸の施錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011132707A JP2011132707A (ja) 2011-07-07
JP5349280B2 true JP5349280B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=44345737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009291758A Expired - Fee Related JP5349280B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 引戸の施錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5349280B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6670260B2 (ja) * 2017-02-07 2020-03-18 Ykk Ap株式会社 電動錠装置および引戸
CN116198457A (zh) * 2017-12-29 2023-06-02 上海电巴新能源科技有限公司 用于电池包的解锁装置及包含其的锁机构和换电设备
CN109113453B (zh) * 2018-10-26 2023-05-16 深圳市桐耀智能门窗科技工程有限公司 一种多锁点隐藏式门窗锁合机构

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4580300B2 (ja) * 2005-07-27 2010-11-10 Ykk Ap株式会社 建具
JP4659776B2 (ja) * 2007-03-09 2011-03-30 Ykk Ap株式会社 建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011132707A (ja) 2011-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008181767A (ja) 電子機器の電池蓋構造
JP5349280B2 (ja) 引戸の施錠装置
JP6113765B2 (ja) 打掛錠
JP2009281013A (ja) 窓用ロック装置
JP4220540B2 (ja) 錠装置および建具
KR100860400B1 (ko) 강화유리문용 잠금장치
JP2006288487A (ja) キー変換式錠
JP2005061000A (ja) 障子開閉用ハンドル
JP7373442B2 (ja) クレセント錠
JP3929461B2 (ja) クレセント錠
JP2014109106A (ja) 解錠操作装置及び建具
JP2008138487A (ja) 引き違い戸用錠
JP5016257B2 (ja) 遊技機用施錠装置
JP4392394B2 (ja) 錠装置および建具
JP4746992B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
JP4291183B2 (ja) クレセント錠
JP2006299679A (ja) アウトセット引戸錠
JPH09317286A (ja) 戸先錠
JP2023021831A (ja) 引戸用鎌錠
JP4718511B2 (ja) 錠装置および建具
JPH09158585A (ja) サッシ
JP2012041725A (ja) サブロック機構付クレセント錠
JP4464202B2 (ja) サムターン装置
JP4559299B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
JP4381996B2 (ja) 建具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130812

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5349280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees