JP4464202B2 - サムターン装置 - Google Patents
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Description
(2)内側シリンダー錠と、駆動部材と、ロック片と、ロック機構の構成部材とをケース本体5に対して合理的に組み合わせることができる。
(3)実施例によっては、お出かけの際に、例えば予め内側シリンダー錠の施錠した後であっても、自由に摘み操作部材を下げる(初期位置:鎌片が施錠)ことができる。
図1乃至図11は、本発明の一実施例を示す各説明図である。1はサムターン装置である。このサムターン装置1は、例えば図3で示すように内側の引戸2に固定的に取り付けられる。錠前の一例としての引戸錠の構成は特に図示しないが、一般に引戸2の框内に設けられ、仮想線で示したように長板状の連動部材3に軸支された施錠片(鎌片)4を有し、施錠片4は相手方の外側引戸或いは戸枠に設けた受け金具に掛合する。本実施例では引戸錠そのものは発明の特定要件ではないので、詳細な説明は割愛する。
ケース本体5は、合成樹脂材で長枠状に形成されている。前述したように、5aはケース本体5の中央部に縦方向に形成された長方形状の案内窓である。
蓋体11は、摘み操作部材6のスライド部分乃至支持部材9を覆うようにケース本体5の裏側に固定される。本実施例の蓋体11は、ケース本体5の裏側に形成した嵌合部5cに嵌合する。もちろん、蓋体11の嵌合構造は、これに限定するものではなく、例えばケース本体5の裏側に形成した嵌合溝の中に任意形状の蓋体を嵌め込んでも良い。
図3、図6を参照にして説明する。長板状の摘み操作部材6は、ケース本体5の嵌合凹所5b内にスライド自在に組み込まれると、図3で示すようにその摘み部20の先端部は案内窓5aから突出する。本実施例の摘み部20は空洞であるが、その断面は、図3で示すようにチャンネル形状に形成されているから、後述するロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6の摘み部から露出していない。したがって、泥棒が工具を摘み部20内に差し込むことが不可能である。
内側シリンダー錠7は、図3で示すように、固定筒22及び固着具23を介してケース本体5又は/及び引戸2に固定的に取り付けられている。本実施例の内側シリンダー錠7は、ケース本体5の下端部に形成され嵌合孔5e乃至切欠凹所5fを介して該ケース本体5の裏側に組み込まれ、かつ、固定筒22及びケース本体5の取付け孔に螺合する複数本の固着具23を介してケース本体5に固定される。内側シリンダー錠7は他の部材に比して大きいから、引戸2の内壁面には、適宜に切欠部を形成する。
内側シリンダー錠7の突出先端部25の外周面には、単数又は複数個(本実施例)の係合部(突起、溝など)25aが形成されているが、本実施例の駆動部材26は、嵌合孔の内周面に形成され、かつ、前記突出先端部25の係合部25aと係合する被係合部28を有する駆動筒27と、この駆動筒27の外周壁に形成された一つの突起部29と係合するように該駆動筒27に外嵌合し、かつ、内側シリンダー錠7の施錠時、後述するロック片8をロック方向へと押圧する駆動カム30とから成る。
板状のロック片8は、内側シリンダー錠7と共働するように該内側シリンダー錠7の内筒7bの突出先端部25側に回動可能に設けられている。図5、図8、図9を参照にしてロック片の構成を説明する。図5又は図8で示すように、ロック片は、例えば全体として麒麟のイメージが彷彿される形態であり、上下の各部位に他の部材とそれぞれ係合可能な係合部分を有している。
図6を参照にして支持部材9を説明する。長板状に形成された支持部材9は、摘み操作部材6の嵌合凹所5bを介して該摘み操作部材6の裏側に固定的嵌め込まれ、かつ、ロック機構の構成部材10を構成する複数個(例えば3個)の回転係合片50.53.55を軸支する。したがって、摘み操作部材6と支持部材9は一体的である。それ故に、支持部材9は、上下端部に摘み操作部材6の取り付け小孔或いは係合小突起にそれぞれ符合する貫通小孔を有する。また、中央部には垂直長孔40が形成され、該垂直長孔40にはサムターンの駆動軸12の内端部が遊嵌合する。
ロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6に支持部材9を介して間接的に設けられ、かつ、施錠時、ロック片8と共に該摘み操作部材6を初期位置(鎌片が施錠となる位置)の所でロックする。ロック機構の構成部材10の各回転係合片50.53.55は、少なくとも摘み操作部材6の空洞摘み部20から食み出ないように摘み部の内部やケース本体5の嵌合凹所5b内に於いて、支持部材9に軸支されている。これにより、工具の攻撃に対して前記構成部材10を防御することができる。
「通常使用の時」…内側シリンダー錠が解錠状態の時、すなわち、室内に誰かがいる場合の使用態様である。図4は前述したように通常使用の時におけるロック機構の構成部材10の第3回転係合片55とロック片8との関係を示す。図4の右側の略図から明らかなように、向こう側に位置する第2回転係合片53の係合部54が第1回転係合片50のストッパー部51に係合しているために、第3回転係合片55の反時計方向への回転が阻止されていても、ロック片8の係合部36aと何ら干渉しないから、自由に摘み操作部材6を上げ(鎌片が解錠)、下げ(初期位置:鎌片が施錠)することができる。
図12は、お出かけした時、外側シリンダー錠を操作した時の作動状態を示す説明図である。本実施例のロック機構の構成部材10は、第1乃至第3回転係合片50.53.55で構成され、特に第1回転係合片50に、その回転を阻止される回転係合片は、「第2回転係合片53」と「第3回転係合片55」に区別されている。これは、お出かけの際に内側シリンダー錠の施錠した後であっても、室外からの合鍵操作により、外側シリンター錠ないしサムターン駆動軸12の駆動力により摘み操作部材6を下げる(初期位置:鎌片が施錠)必要があるからである。
Claims (5)
- 外側シリンター錠と別個であるが該外側シリンター錠の施・解錠に使用される合鍵でもって施・解錠方向へ回転可能である内側の内筒体をケース本体5に取り付け、また該内筒体の先端部に駆動部材26を一体的に設け、また、駆動部材に係合する第1係合部35及び該第1係合部35に連設しかつロック機構10の構成部材の回転係合片55の一端部と係脱可能な第2係合部36とを有するロック片8を前記ケース本体に軸支し、さらに、前記ケース本体をスライドする摘み操作部材6と該摘み操作部材の裏側に一体的に設けられた支持部材9との間の内部に前記ロック機構の構成部材を設け、
お出かけの際に、前記合鍵を前記内筒体に差し込んで施錠方向へ操作すると、前記ロック片が前記駆動部材の駆動力により傾倒し、該ロック片の前記第2係合部36の突起状係合部36aは、前記構成部材の回転係合片55をロックするように係合して前記摘み操作部材の解錠方向への移動を阻止することを特徴とするサムターン装置。
- 請求項1に於いて、ロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6の摘み部から露出していないことを特徴とするサムターン装置。
- 請求項1に於いて、ロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6と一体の支持部材9にそれぞれ軸支された複数個の回転係合片を有していることを特徴とするサムターン装置。
- 請求項1に於いて、請求項1に於いて、回転係合片は、サムターン駆動軸12の内端部と係合すると共に、ストッパー部51を有する第1回転係合片50と、前記ストッパー部51と係合する第2回転係合片53と、第2回転係合片53及びロック片8の両方に係脱可能な第3回転係合片55とから成ることを特徴とするサムターン装置。
- 請求項1に於いて、駆動部材26は、ロック片と摺接する非真円状のカム輪郭を有する駆動カム30を備えていることを特徴とするサムターン装置。
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- 2004-06-07 JP JP2004168017A patent/JP4464202B2/ja not_active Expired - Fee Related
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