JP4464202B2 - サムターン装置 - Google Patents

サムターン装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4464202B2
JP4464202B2 JP2004168017A JP2004168017A JP4464202B2 JP 4464202 B2 JP4464202 B2 JP 4464202B2 JP 2004168017 A JP2004168017 A JP 2004168017A JP 2004168017 A JP2004168017 A JP 2004168017A JP 4464202 B2 JP4464202 B2 JP 4464202B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
piece
knob
inner cylinder
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004168017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005344449A (ja
Inventor
中村達哉
Original Assignee
美和ロック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 美和ロック株式会社 filed Critical 美和ロック株式会社
Priority to JP2004168017A priority Critical patent/JP4464202B2/ja
Publication of JP2005344449A publication Critical patent/JP2005344449A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4464202B2 publication Critical patent/JP4464202B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、サムターン装置に関し、特に戸(開閉戸、引戸)に取り付けられる錠前のサムターン装置に適する。
従来、例えば内側の引戸に取り付けられる錠前のサムターン装置は、ケース状の取り付け枠と、この取り付け枠に上下方向にスライド自在に装着され、かつ、取り付け枠の垂直案内長孔から突出する摘み部を有する摘み操作板とから成り、前記摘み操作板には引戸に設けられた引戸錠の施錠片(例えば鎌片)を施錠又は解錠方向へ作動させるためのサムターン駆動軸が設けられていた。
上記構成に於いて、内外の引戸が鎌片を介して施錠されている場合、泥棒が引戸錠の鎌片を後退させようとする時には、例えば重なり合った内側と外側の框の接合面に硬いバーを差込み、無理やりに隙間を作る。そして、先端部が鉤状の針金部材(泥棒の道具の一つ)を隙間から差込み、引戸錠を構成する摘み操作板の摘みに引っ掛けようとする。このような場合、針金部材の先端部が摘み部に引っ掛かると、泥棒は摘み部を介して上手に摘み操作板を上方に持ち上げる。そうすると、鎌片が摘み操作板のスライド、連動部材の移動などを介して後退する。
したがって、摘み操作板を単純に持ち上げる又は押し下げるという操作だけで鎌片が解錠する引戸錠のサムターン装置は、戸のガラスを局部的に破らなくても、不正解除される確立が高いという問題点がある。
そこで、出願人は、特許文献1に記載の発明を提案した。この特許文献1に記載の発明は、泥棒が外から戸の隙間、針金部材などを利用して摘み操作部材を操作し、錠前の鎌片を解錠状態にすることを確実に防止することを目的とする点で有効であるが、摘み操作部材の摘み部以外に、ロック機構の構成部材を構成する解除操作片が前記摘み部から露出するという問題点がある。望ましくは針金等の工具により破壊されないように、前記解除操作片のようなサムータ用のロック部材は、ケース本体から露出しないようにすべきである。
特開2003−307053号公報
本発明の第1の目的は、ロック機構を構成する部材が針金等の工具により容易に破壊されないようにすると共に、例えば内側シリンダー錠用の合鍵が存在しない限り、屋外からサムターン装置のロック状態を解消させることができようにすることである。第2の目的は、例えば内側シリンダー錠の内筒とロック機構の構成部材との間に介在するロック片をケース本体内に合理的に組み合わせることである。第3の目的は、加味的目的であるが、お出かけの際に、例えば予め内側シリンダー錠の施錠した後であっても、自由に摘み操作部材を施錠方向へ操作することができることである。
本発明のサムターン装置は、外側シリンター錠と別個であるが該外側シリンター錠の施・解錠に使用される合鍵でもって施・解錠方向へ回転可能である内側の内筒体をケース本体5に取り付け、また該内筒体の先端部に駆動部材26を一体的に設け、また、駆動部材に係合する第1係合部35及び該第1係合部35に連設しかつロック機構10の構成部材の回転係合片55の一端部と係脱可能な第2係合部36とを有するロック片8を前記ケース本体に軸支し、さらに、前記ケース本体をスライドする摘み操作部材6と該摘み操作部材の裏側に一体的に設けられた支持部材9との間の内部に前記ロック機構の構成部材を設け、お出かけの際に、前記合鍵を前記内筒体に差し込んで施錠方向へ操作すると、前記ロック片が前記駆動部材の駆動力により傾倒し、該ロック片の前記第2係合部36の突起状係合部36aは、前記構成部材の回転係合片55をロックするように係合して前記摘み操作部材の解錠方向への移動を阻止することを特徴とするサムターン装置。
また、ロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6の摘み部から露出していないことを特徴とする。また、ロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6と一体の支持部材9にそれぞれ軸支された複数個の回転係合片を有していることを特徴とする。また、回転係合片は、サムターン駆動軸12の内端部と係合すると共に、ストッパー部51を有する第1回転係合片50と、前記ストッパー部51と係合する第2回転係合片53と、第2回転係合片53及びロック片8の両方に係脱可能な第3回転係合片55とから成ることを特徴とする。さらに、駆動部材26は、ロック片と摺接する非真円状のカム輪郭を有する駆動カム30を備えていることを特徴とする。
(1)例えば内側シリンダー錠を設けたので、不正解錠の防止を有効的に図ることができる。すなわち、内側シリンダー錠用の合鍵が存在しない限り、サムターン装置のロック状態を屋外から解消させることができない。また、請求項2に記載の発明は、ロック機構を構成する部材がケース本体の摘み部等から露出しないので、針金等の工具により容易に破壊されない
(2)内側シリンダー錠と、駆動部材と、ロック片と、ロック機構の構成部材とをケース本体5に対して合理的に組み合わせることができる。
(3)実施例によっては、お出かけの際に、例えば予め内側シリンダー錠の施錠した後であっても、自由に摘み操作部材を下げる(初期位置:鎌片が施錠)ことができる。
以下、図1乃至図12に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
(1)発明の実施の環境
図1乃至図11は、本発明の一実施例を示す各説明図である。1はサムターン装置である。このサムターン装置1は、例えば図3で示すように内側の引戸2に固定的に取り付けられる。錠前の一例としての引戸錠の構成は特に図示しないが、一般に引戸2の框内に設けられ、仮想線で示したように長板状の連動部材3に軸支された施錠片(鎌片)4を有し、施錠片4は相手方の外側引戸或いは戸枠に設けた受け金具に掛合する。本実施例では引戸錠そのものは発明の特定要件ではないので、詳細な説明は割愛する。
図3を参照にしてサムターン装置1の構成部材を大まかに区分けすると、サムターン装置1は、縦長状のケース本体5と、このケース本体5内にスライド自在に内装され、かつ、ケース本体5の案内窓5aから突出する突起状摘み部を有する摘み操作部材(通称、「サムターン」、ここではサムターン装置1の構成部材の一つ。)6と、前記ケース本体5又は引戸2に固定的に取り付けられた内側シリンダー錠7と、該内側シリンダー錠の内筒の先端部に設けられた駆動部材26を介して内側シリンダー錠と共働するようにケース本体5内に設けられたロック片8と、このロック片と係脱するように前記摘み操作部材6に設けられたロック機構の構成部材10と、この前記ロック機構の構成部材10の第1回転係合片と係合するサムターンの駆動軸12とを備え、外出の際に、前記内側シリンダー錠に合鍵24を差込み、所定の方向へ回転操作して施錠すると、該内側シリンダー錠の駆動力により前記ロック片8がロック機構の構成部材10の少なくとも一つの回転係合片55に対して係合するように回転し、該ロック片8はロック機構の構成部材10と協力し合って摘み操作部材6の解錠方向への移動(例えば上方へのスライド)を阻止する。
なお、サムターン装置1のサムターン駆動軸12は、前述した連動部材3に直接又は間接的に連係しているので、本実施例の駆動軸12も、図示しない外側シリンター錠の駆動力により、鎌片4乃至連動部材3が解錠方向へ移動すると、それに連動して移動(上下動)する。
以下、本発明の特定要件について順次説明するが、細部的事項については、用語の符号を省略する。
(2)ケース本体5
ケース本体5は、合成樹脂材で長枠状に形成されている。前述したように、5aはケース本体5の中央部に縦方向に形成された長方形状の案内窓である。
さて、ケース本体5は、上下端部に固着具用取り付け孔を有し、固着具を介して引戸2の内壁面に固定される。また、ケース本体5は裏側に所要の嵌合凹所5bを有し、この嵌合凹所5bは、少なくとも摘み操作部材6のスライド部分及びロック機構の構成部材10を収納する大きさを有している。嵌合凹所5bの中央部は前記案内窓5aと連通している。また、ケース本体5の裏側には、上端部から下端部にかけてトラック形状の嵌合部5cが形成されており、該嵌合部5cには長板状或いは枠状の蓋体11が嵌り合う。
(3)蓋体11
蓋体11は、摘み操作部材6のスライド部分乃至支持部材9を覆うようにケース本体5の裏側に固定される。本実施例の蓋体11は、ケース本体5の裏側に形成した嵌合部5cに嵌合する。もちろん、蓋体11の嵌合構造は、これに限定するものではなく、例えばケース本体5の裏側に形成した嵌合溝の中に任意形状の蓋体を嵌め込んでも良い。
ここで、図6を参照にして蓋体11を説明する。蓋体11の上下端部には、ケース本体5の取り付け孔にそれぞれ符合する複数個の貫通小孔が形成されている。13は中央部に形成された垂直長孔で、この垂直長孔13にはサムターン駆動軸12が貫通状態に突出する。14は開口部で、この開口部には固定筒22を介して内側シリンダー錠7が嵌合する。
(4)摘み操作部材6
図3、図6を参照にして説明する。長板状の摘み操作部材6は、ケース本体5の嵌合凹所5b内にスライド自在に組み込まれると、図3で示すようにその摘み部20の先端部は案内窓5aから突出する。本実施例の摘み部20は空洞であるが、その断面は、図3で示すようにチャンネル形状に形成されているから、後述するロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6の摘み部から露出していない。したがって、泥棒が工具を摘み部20内に差し込むことが不可能である。
該摘み部20は前記嵌合凹所5bの内壁面を摺動するスライド板部21の中央部から中空角柱状に突出している。摘み操作部材6の内壁側の具体的構成については割愛するが、他の部材の関係を考慮して、例えば取付け孔、切欠、軸孔、係合部、横向き凹所等を適宜に形成する。
(5)内側シリンダー錠7
内側シリンダー錠7は、図3で示すように、固定筒22及び固着具23を介してケース本体5又は/及び引戸2に固定的に取り付けられている。本実施例の内側シリンダー錠7は、ケース本体5の下端部に形成され嵌合孔5e乃至切欠凹所5fを介して該ケース本体5の裏側に組み込まれ、かつ、固定筒22及びケース本体5の取付け孔に螺合する複数本の固着具23を介してケース本体5に固定される。内側シリンダー錠7は他の部材に比して大きいから、引戸2の内壁面には、適宜に切欠部を形成する。
ところで、内側シリンダー錠7は、図示しない外側シリンダー錠と同様の構成である。すなわち、内側シリンダー錠7は、外筒体7aと内筒体7bとから成り、前記内筒体7bはキー挿入孔を有する。内側シリンダー錠7は、複数の可動障害子を内蔵し、合鍵24を前記キー挿入孔に差し込んで内筒体7bを所定量回転すると、障害子が移動して、「いわゆるシアーライン」が一致する。内筒体7bの駆動力は、出力軸(テールピース)でくなく、本実施例では、内筒体7bの突出先端部25に設けられた駆動部材26に適宜に与えられる。
(6)内側シリンダー錠7の駆動部材26
内側シリンダー錠7の突出先端部25の外周面には、単数又は複数個(本実施例)の係合部(突起、溝など)25aが形成されているが、本実施例の駆動部材26は、嵌合孔の内周面に形成され、かつ、前記突出先端部25の係合部25aと係合する被係合部28を有する駆動筒27と、この駆動筒27の外周壁に形成された一つの突起部29と係合するように該駆動筒27に外嵌合し、かつ、内側シリンダー錠7の施錠時、後述するロック片8をロック方向へと押圧する駆動カム30とから成る。
しかして、前記駆動カム30は、おむすび形状、ハート型形状、非真円形状等のカム輪郭を有する駆動板部31を有し、該駆動板部31には係合部分32が周方向に設けられている。係合受け部32の形状は、半円弧状、C型状、複数個の小突起等に形成されている。本実施例の係合部分32は、一対の係合端面を有するC型状の突起である。
(7)ロック片8
板状のロック片8は、内側シリンダー錠7と共働するように該内側シリンダー錠7の内筒7bの突出先端部25側に回動可能に設けられている。図5、図8、図9を参照にしてロック片の構成を説明する。図5又は図8で示すように、ロック片は、例えば全体として麒麟のイメージが彷彿される形態であり、上下の各部位に他の部材とそれぞれ係合可能な係合部分を有している。
まず、麒麟の胴体・腰ないし脚部に相当する下部係合部35は、手前側に駆動カム30が入り込む門型収容壁35aを有している。駆動カム30は、この門型収容壁35aの切欠部内を自由に回転する。一方、門型収容壁35aの両端縁部には、略直交方向に連設する垂直係合壁35bが形成され、この垂直係合壁35b.35bに駆動カム30の駆動板部31が摺接する。
次に、麒麟の首・頭部に相当する上部係合部36は、前記垂直係合壁35bの一方からストレートに延伸し、その上端部には突片状の係合部36aが形成されている。この係合部36aは短く、門型収容壁35aと同方向に指向している。麒麟形態の板状ロック片8は、ケース本体5内に位置付けられ、かつ、ピン状の水平軸37を介して揺動可能に軸支されている。
(8)支持部材9など
図6を参照にして支持部材9を説明する。長板状に形成された支持部材9は、摘み操作部材6の嵌合凹所5bを介して該摘み操作部材6の裏側に固定的嵌め込まれ、かつ、ロック機構の構成部材10を構成する複数個(例えば3個)の回転係合片50.53.55を軸支する。したがって、摘み操作部材6と支持部材9は一体的である。それ故に、支持部材9は、上下端部に摘み操作部材6の取り付け小孔或いは係合小突起にそれぞれ符合する貫通小孔を有する。また、中央部には垂直長孔40が形成され、該垂直長孔40にはサムターンの駆動軸12の内端部が遊嵌合する。
しかして、支持部材9の中央部には左右一対の腕状軸受け部41.41が設けられている。また支持部材9の下端部には、ピン状の支軸42が設けられている。
ところで、図10で示すように、支持部材9の垂直長孔40には駆動軸12の内端部が遊嵌合するが、該駆動軸12の内端部は、支持部材9の外壁面に固定的に接合する単数又は複数枚の捕捉板45が設けられている。捕捉板45は任意の大きさに形成される。
(9)ロック機構の構成部材10
ロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6に支持部材9を介して間接的に設けられ、かつ、施錠時、ロック片8と共に該摘み操作部材6を初期位置(鎌片が施錠となる位置)の所でロックする。ロック機構の構成部材10の各回転係合片50.53.55は、少なくとも摘み操作部材6の空洞摘み部20から食み出ないように摘み部の内部やケース本体5の嵌合凹所5b内に於いて、支持部材9に軸支されている。これにより、工具の攻撃に対して前記構成部材10を防御することができる。
さて、通常使用の時(内側シリンダー錠が解錠状態の時)に於いて、普通一般にサンタムー装置の摘み操作部材6を自由に上げ(鎌片が解錠)、下げ(初期位置:鎌片が施錠)することができる。本実施例も同様であり、住人は、室内にいる時は、室内側から摘み操作部材6を上げ(鎌片が解錠)、下げ(初期位置:鎌片が施錠)することができる。この時、本実施例のロック機構の構成部材10は、図4で示すように、何らロック片8から拘束されない。それ故に、このままの状態で外出すると、泥棒は屋外から道具を利用して摘み操作部材6を上げることが可能である。そこで、本発明は、請求項1に記載の構成を採用した。
住人は、望ましくは、外出(おでかけ)の際、内側シリンダー錠7に合鍵24を差込み、該内側シリンダー錠7を施錠状態にする。ここで図9を参照にロック片8とロック機構の構成部材10の少なくとも一つの回転係合片55との係合関係を説明する。
まず、内側シリンダー錠7に合鍵を差込み、内筒体7bを時計方向(矢印A)に所定量回転すると、駆動部材26が同方向へ回転する。駆動部材26が回転すると、駆動板部31のカム輪郭によりロック片8が軸37を中心に回転傾倒する(図9の右図)。そうすると、ロック片8の係合部36aは、ロック機構の構成部材10の第3回転係合片55の上方に塞がる(係止可能状態となる)。したがって、この状態では、泥棒は室外から工具を利用して摘み操作部材6を図9の右図の上方方向へ引き上げることはできない(×)。
図5、図6は、ロック機構の構成部材10の一例を示す。50はサムターン駆動軸12の内端部と係合すると共に、下部側にストッパー部51を有する第1回転係合片である。この第1回転係合片50は支持部材9の軸受け部41.41に横設軸架された横軸43に軸支されている。
52は横軸43に巻装された第1回転係合片50用のバネで、このバネ52の一端部は摘み操作部材6に、一方、他端部は第1回転係合片50の後端部の内壁面に圧接している。したがって、第1回転係合片50は、バネ52のバネ力により常時水平状態になるように付勢されている。
53は前記第1回転係合片50と係脱可能な第2回転係合片である。この第2回転係合片53は、支持部材9の支軸42に軸支されていると共に、第1回転係合片50のストッパー部51と常時係合する親指状の係合部54を有している。
55は前記第2回転係合片53及びロック片8の係合部36aの両方に係脱可能な棒状第3回転係合片で、この第3回転係合片55は第2回転係合片53の一側面に接触するように支持部材9の前記支軸42に軸支されている。第3回転係合片55は第2回転係合片53と別体であり、支軸42を中心にしてフリーに回転可能である反面、他端部に設けられた係合ピン56を介して第2回転係合片53を回転させることができる。
(10)作用
「通常使用の時」…内側シリンダー錠が解錠状態の時、すなわち、室内に誰かがいる場合の使用態様である。図4は前述したように通常使用の時におけるロック機構の構成部材10の第3回転係合片55とロック片8との関係を示す。図4の右側の略図から明らかなように、向こう側に位置する第2回転係合片53の係合部54が第1回転係合片50のストッパー部51に係合しているために、第3回転係合片55の反時計方向への回転が阻止されていても、ロック片8の係合部36aと何ら干渉しないから、自由に摘み操作部材6を上げ(鎌片が解錠)、下げ(初期位置:鎌片が施錠)することができる。
「内側シリンダー錠の施錠」…普通一般に、防犯上の観点から、お出かけの際に、内側シリンダー錠7を施錠する。図9は前述したようにお出かけの際に内側シリンダー錠7を合鍵24で施錠した場合の説明図である。
図9から明らかなように、合鍵24を時計方向へ所定量回すと、内筒体の突出先端部25の駆動部材26駆動力により、ロック片8が回転傾倒し、その係合部36aがロック機構の構成部材10の第3回転係合片55の一端部と係合可能な状態となる。
図7で示すように、第3回転係合片55は、第2回転係合片53を介して第1回転係合片50のストッパー部51に常時回転を阻止されているから、摘み操作部材6の上方(解錠)方向へ持ち上げようとしても、第3回転係合片55の手前側の水平端部が何か(ロック片8)に拘束されている限り、当然のことながら該第3回転係合片55は回転しない。
換言すると、摘み操作部材6は、合鍵24の操作により内側シリンダー錠を施錠状態にすると、ロック片8及びロック機構の構成部材10を介して「ロック」されるから、泥棒は、「合鍵」が存在しない限り、摘み操作部材6を持ち上げることができないということになる。
「屋外からの解錠」…外出先から戻ってきた時は、合鍵の操作により外側シリンター錠を解錠状態にする。図10及び図11は、図示しない外側シリンター錠を解錠状態にした場合におけるロック機構の構成部材10の状態を示す説明図である。
先に述べたように、サムターン装置1の駆動軸12は、連動部材3に連係しているので、外側シリンター錠の駆動力により、鎌片4乃至連動部材3が解錠方向へ移動すると、それに連動して移動する。この時、ロック機構の構成部材10の第1回転係合片50は、バネ52のバネ力に抗して係合解除の方向へと回転するから、第2回転係合片53は回転可能となる。
つまり、図11で示すように、外側シリンター錠ないしサムターン駆動軸12の駆動力により、図10で示すように、第1回転係合片50は矢印で示す反時計方向に回転するから、サムターン駆動軸12と一体的な部材(、支持部材9及び摘み操作部材6)は移動可能となる。そこで、サムターン駆動軸12の駆動力により、摘み操作部材6が上方方向(図11の「解錠状態」を示す矢印方向)へ移動すると、第3回転係合片55はロック片8の係合部36aにより回されることになり、その結果、第2回転係合片53も第3回転係合片55の係合ピン56を介して回転する。
(11)お出かけした時
図12は、お出かけした時、外側シリンダー錠を操作した時の作動状態を示す説明図である。本実施例のロック機構の構成部材10は、第1乃至第3回転係合片50.53.55で構成され、特に第1回転係合片50に、その回転を阻止される回転係合片は、「第2回転係合片53」と「第3回転係合片55」に区別されている。これは、お出かけの際に内側シリンダー錠の施錠した後であっても、室外からの合鍵操作により、外側シリンター錠ないしサムターン駆動軸12の駆動力により摘み操作部材6を下げる(初期位置:鎌片が施錠)必要があるからである。
第2回転係合片53は、その構成や形態から一方向へ自由に回転することはではないが、第3回転係合片55は所定寸法の棒状に形成され(一端部側の方が重い)、かつ、第2回転係合片53とは別体なので、摘み操作部材6を矢印方向へ下げると、図示するようにロック片8の係合部36aを介して単独回転する。
発明の実施の形態で示した実施例に於いて、ロック片8の突片状の係合部の形状や数は、任意に設計変更可能である。また、ロック機構の構成部材10の第2回転係合片53と第3回転係合片55を「一つの部材」にすることも可能である。本実施例の前記第3回転係合片55は、一端部側が他端部側よりも重く設定されているが、両端部のバランス如何によっては、第3回転係合片55が常時水平状態になるようにバネ部材を設ける必要がある。その他、バネ部材は必要に応じて適宜に設けられる。
本発明は、主に建具や錠前の業界で利用される。
図1乃至図12は本発明の最良の実施例を示す各説明図。
斜視からの説明図。 正面からの説明図。 主な部材を縦断面にした概略断面説明図。 摘み操作部材を操作した時の説明図。 主な部材の分解斜視図(摘み操作部材、ロック機構の構成部材など)。 主な部材の分解斜視図(内側シリンダー錠、ロック片など) 支持部材とロック機構の構成部材との関係を示す斜視図。 ケース本体とロック片との位置関係を示す斜視図。 内側シリンダー錠を施錠した時におけるロック片の説明図。 外側シリンダー錠を解錠した時の説明図。 同じく外側シリンダー錠を解錠した時の説明図。 お出かけした時、外側シリンダー錠を操作した時の作動状態を示す説明図。
1…サムターン装置、2…戸、3…連動部材、4…施錠片、5…ケース本体、6…摘み操作部材、7…内側シリンダー錠、7a…外筒体、7b…内筒体、8…ロック片、9…支持部材、10…ロック機構の構成部材、11…蓋体、12…サムターンの駆動軸、22…固定筒、23…固着具、24…合鍵、25…突出先端部、26…駆動部材、27…駆動筒、30…駆動カム、31…駆動板部、32…係合部分、35…第1(下部)係合部、36…第2(上部)係合部、36a…係合部、50.53.55…回転係合片。

Claims (5)

  1. 外側シリンター錠と別個であるが該外側シリンター錠の施・解錠に使用される合鍵でもって施・解錠方向へ回転可能である内側の内筒体をケース本体5に取り付け、また該内筒体の先端部に駆動部材26を一体的に設け、また、駆動部材に係合する第1係合部35及び該第1係合部35に連設しかつロック機構10の構成部材の回転係合片55の一端部と係脱可能な第2係合部36とを有するロック片8を前記ケース本体に軸支し、さらに、前記ケース本体をスライドする摘み操作部材6と該摘み操作部材の裏側に一体的に設けられた支持部材9との間の内部に前記ロック機構の構成部材を設け、
    お出かけの際に、前記合鍵を前記内筒体に差し込んで施錠方向へ操作すると、前記ロック片が前記駆動部材の駆動力により傾倒し、該ロック片の前記第2係合部36の突起状係合部36aは、前記構成部材の回転係合片55をロックするように係合して前記摘み操作部材の解錠方向への移動を阻止することを特徴とするサムターン装置。
  2. 請求項1に於いて、ロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6の摘み部から露出していないことを特徴とするサムターン装置。
  3. 請求項1に於いて、ロック機構の構成部材10は、摘み操作部材6と一体の支持部材9にそれぞれ軸支された複数個の回転係合片を有していることを特徴とするサムターン装置。
  4. 請求項1に於いて、請求項1に於いて、回転係合片は、サムターン駆動軸12の内端部と係合すると共に、ストッパー部51を有する第1回転係合片50と、前記ストッパー部51と係合する第2回転係合片53と、第2回転係合片53及びロック片8の両方に係脱可能な第3回転係合片55とから成ることを特徴とするサムターン装置。
  5. 請求項1に於いて、駆動部材26は、ロック片と摺接する非真円状のカム輪郭を有する駆動カム30を備えていることを特徴とするサムターン装置。
JP2004168017A 2004-06-07 2004-06-07 サムターン装置 Expired - Fee Related JP4464202B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004168017A JP4464202B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 サムターン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004168017A JP4464202B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 サムターン装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005344449A JP2005344449A (ja) 2005-12-15
JP4464202B2 true JP4464202B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=35497084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004168017A Expired - Fee Related JP4464202B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 サムターン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4464202B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005344449A (ja) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4291317B2 (ja) 二重ロック機能を有するモルティスロック
KR200477585Y1 (ko) 록킹기능을 갖춘 창호 도어용 핸들장치
US20130233033A1 (en) Locking mechanism with integral egress release
US7032417B2 (en) Lock mechanism
JP2005533205A (ja) 扉の施錠装置
KR101370517B1 (ko) 푸쉬-풀 도어락의 강제해정 방지 구조체
JP4464202B2 (ja) サムターン装置
KR100648574B1 (ko) 2중 물림 빗장
JP4538413B2 (ja) 錠装置および建具
JP2011132707A (ja) 引戸の施錠装置
JP4597712B2 (ja) 錠前における防犯状態の表示装置
CN111520027A (zh) 保险柜及其操作方法
JP3544199B2 (ja) 引戸用密閉ロックハンドル装置
JP2002250189A (ja) シャッターの施錠装置
US11124993B2 (en) Lock with emergency unlocking feature
JP4441346B2 (ja) 障子施錠機構の誤操作防止装置
JP4411190B2 (ja) 錠装置および建具
JP4291183B2 (ja) クレセント錠
JP2008223289A (ja) 建具
JP2004197470A (ja) 防犯用サムターンを有する錠前
JP4598931B2 (ja) ドア錠
JP2006028941A (ja) サッシ用クレセント
JP5053203B2 (ja) ロッカの錠機構
CN109281548A (zh) 用于门的死栓组件
JP2007239204A (ja) 引戸の外召し合せ錠

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees