JPS592268Y2 - 扉用把手錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、扉を境として室内外に設けた把手の回動また
はシリンダ錠により扉の開閉を行い、且つ室内側よりブ
ツシュボタンにより施錠杆を押圧することにより外部に
設けた把手によっては開扉することの出来ないようにし
た扉用把手錠に関するものであり、特に室内把手回動管
に警報回路のリミットスイッチを設け、シリンダ錠の回
動による施錠杆の後退によって開錠したとき、施錠杆に
形成した係合部がリミットスイッチに係合され、ノミッ
トスイッチが閉路され得るようにしてなり、以って警報
の吹鳴により室外からの不法侵入を簡単かつ確実に防止
できる扉用把手錠を提供することを目的とする。

本考案を図示一実施例に従って説明すれば、１はコ字型
の機枠であって、ラッチボルト２を進退させるリトラク
タ３をスプリング４を介して内装し、椀形の覆板５を具
備している。

６はラッチボルト２の作動筒である。

７は機枠１に設けられた支持筒であって、外側に鍔８を
支持すると共に内側に室外把手９の支持筒を回動自在に
支持している。

１０は室外把手回動管であって、室外把手９の内側に一
体に設けられ、その先端部に突設しである作動片１１が
リトラクタ３の折曲支受部１２に対向しており、室外把
手９を回動することによって室外把手回動管１０を回動
し、その作動片１１がりｌ−ラクタ３の折曲支受部１２
を押圧してスプリング４に抗しリトラクタ３を移行（図
示にあっては下降）させラッチボルト２を作動筒６内に
後退させる。

１３は内側回動管であって、室外把手回動管１０の内側
に回動自在に設けられその先端部に作動片１４を同様に
設けてリトラクタ３の折曲支受部１２に対向しである。

この内側回動管１３は室外把手９より挿入されるシリン
ダ錠によって回動される。

１５は覆板５に設けられた支持筒であって、外側に鍔１
６を支持すると共に内側に室内把手１７の支持筒を回動
自在に支持している。

１Ｂは室内把手回動管であって、室内把手１７の内側に
一体に設けられ、その先端に突設しである作動片１９が
リトラクタ３の折曲支持部１２に対向しており、室外把
手回動管１０の作動片１１と同様に室内把手１７を回動
することによって、室内把手回動管１８を回動し、この
作動片１９がリトラクタ３の折曲支受部１２を押圧して
スプリング４に抗してリトラクタ３を移行させラッチボ
ルト２を作動筒６内に後退させる。

２０は施錠杆であって、先端部に三叉施錠部２１を有し
ており、室外把手回動管１０に設けた切欠溝２２に二叉
施錠部２１を嵌挿することによつてその回転を阻止する
。

この施錠杆２０は室内把手回動管１Ｂ内に進退自在に嵌
挿され一側にブツシュボタン２３を設けると共に先端の
二叉施錠部２１側にスプリング２４を設けて常にブツシ
ュボタン２３が室内把手１７より突出しているように支
持している。

２５は施錠板であって、一側に掛止突起２６を突設して
おり軸２７により施錠杆２０に対し回動自在に軸架され
ている。

この施錠板２５の先端は施錠杆２０の先端と共にスプリ
ング２４によって支持され、施錠板２５の掛止突起２６
はリトラクタ３の掛止部２Ｂに排脱自在となっている。

２９は扉を示す。

上記構成において、開錠時にあっては、室内把手１７に
より室内把手回動管１８を、また室外把手９により室外
把手回動管１０を回転し、その先端部に設けた作動片１
９、作動片１１によりリトラクタ３の折曲支持部１２．
１２を押圧しスプリング４に抗してりｌ・ラクタ３を移
行させラッチボルト２を作動筒６内に後退させ自由に室
内外より扉を開閉することができる。

次に、室内把手１７に設けたブツシュボタン２３を押圧
すれば、これに一体的に支持される施錠杆２０はその先
端がスプリング２４を押すので施錠板２５はその掛止突
起２６の先端が１川・ラクタ３の掛止部２８に接触し軸
２７を中心として傾斜し遂には掛止突起２６は掛止部２
８を乗越えることとなる。

しかる時は、施錠杆２０の先端二叉施錠部２１は前進し
、その阻止部２１ ａは室外把手回動管１０に設けた切
欠溝２２に嵌挿されこの室外把手回動管１０の回転を阻
止すると共に施錠杆２０と同時にスプリング２４によっ
て押し戻される作用を受けているので施錠板２５の掛止
突起２６の裏面を掛止部２８に当接し安定よく支持させ
ることができる。

従ってこの時室内把手回動管１８は何等拘束されていな
いので開錠時と同様に室内把手１７を回動することによ
ってリトラクタ３を移行させることができラッチボルト
２を後退させ開扉することができるけれども、室外把手
回動管１０はその切欠溝２２に施錠杆２０の阻止部２１
ａが嵌合しているので室外把手９の回転は阻止され室
外よりの開扉を不可能とする。

即ち室外からはシリンダ錠によって内側回動管１３を回
動しその作動片１４の作動によらなければリトラクタ３
を移行させラッチボルト２を後退させることができない
ように施錠されるのである。

なお室内把手１７或はシリンダ錠の回動によってリトラ
クタ３を移行させればその掛止部２８も移動し施錠板２
５の掛止突起２６との掛止を外すしスプリング２４の作
用によって施錠杆２０と共に旧位置に押し戻し開錠する
。

室内把手回動管１８内には警報回路のリミットスイッチ
３０が設けられ、施錠杆２０にはリミットスイッチ れている。

（第１図、第２図口）。そして、室内側のブツシュボタ
ン２３を押圧して施錠杆２０を前進させて（第２図イ）
施錠し、警報回路のメインスイッチ（図示省略）を入れ
ておくと、室外から不法に開錠された場合には、施錠杆
２０が後退して旧位置に押し戻される。

この際、保合部３１がリミットスイッチ３０に係合され
（第２図口）、リミットスイッチ３０が閉路され警報が
吹鳴される。

これによって、在室者等に不法開錠が知らされ、不法浸
入を簡単かつ確実に防止できる。

以上は、保合部３１が突起部である場合について説明し
たが、保合部３１は凹部である場合にも、リミットスイ
ッチをこれに対応させることにより同様の効果を生ずる
。

本考案は上記した如くに、室内把手回動管に警報回路の
リミットスイッチを設け、解錠時における施錠杆の移動
により該リミットスイッチを作動させるようにしたもの
であるから、シリンダ錠による解錠に限ることなく、破
錠された場合には必ず警報が発せられる特長を有する。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案の一実施例を示し、第１図は側面断面図、
第２図は作動説明図であり、イは施錠状態、口は開錠状
態を示すものである。 １Ｂ・・・・・・室内把手回動管、２０・・・・・・施
錠杆、３０・・・・・・ノミットスイッチ、３１・・・
・・・係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内外側に設けた把手の回動或はシリンダ錠の回動によ
   りリトラクタを介してラッチボルトを操作することによ
   り開扉し得るように構成した扉用把手錠において、室内
   把手回動管に警報回路のリミットスイッチを設けると共
   に、施錠杆の前記リミットスイッチに対応する位置に該
   リミットスイッチに係合する保合部を形威し、前記シリ
   ンダ錠の回動による前記施錠杆の後退によって開錠した
   とき、前記係合部がリミットスイッチに係合され、該リ
   ミットスイッチが閉路され得るようにしてなることを特
   徴とする扉用把手錠。