JP4622584B2 - 電子写真機器用無端ベルトおよびその製法 - Google Patents
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Description
Mn:192.12
日本ポリウレタン社製、ミリオネートMT(Mn:250.26)
ダイセル化学工業社製(Mn:218)
和歌山精化工業社製(Mn:200.2)
信越化学工業社製、KF−96−100CS(動粘度:100mm2 /s)
信越化学工業社製、KF−96−1000CS(動粘度:1000mm2 /s)
信越化学工業社製、KF−96−10000CS(動粘度:10000mm2 /s)
昭和キャボット社製、ショウブラックN220
(基層用材料の調製)
撹拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた反応容器に、トリメリット酸無水物(TMA)38部と、MDI50部と、NMP溶剤200部とを仕込み、窒素気流下、撹拌しながら1時間かけて130℃まで昇温し、そのまま130℃で約5時間反応させた後反応を停止し、PAI−NMP溶液(固形分濃度:26重量%)を調製した。つぎに、このPAI−NMP溶液に、ジメチルシリコーンオイル0.1部を添加し、常温(25℃)下で、羽根撹拌で混合した。つづいて、この溶液に、カーボンブラック4部を配合し、撹拌羽根で混合した後、ボールミル分散させて基層用材料を調製した。
金型(円筒形基体)を準備し、この表面に上記基層用材料をスプレーコーティングして常温〜250℃まで2時間かけて昇温させた後、250℃で1時間加熱処理をした。つぎに、基層と円筒形基体との間にエアーを吹き付けることにより、円筒形基体を抜き取り、基層(厚み:80μm)のみからなる単層構造の無端ベルトを作製した。
(基層用材料の調製)
ジメチルシリコーンオイルの配合量もしくは動粘度を、後記の表1および表2に示すように変更する以外は、参考例1と同様にして、基層用材料を調製した。
上記基層用材料を用いる以外は、参考例1と同様にして、基層(厚み:80μm)のみからなる単層構造の無端ベルトを作製した。
(基層用材料の調製)
撹拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた反応容器に、ピロメリット酸二無水物(PMDA)44部と、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル(ODA)40部と、NMP溶剤200部とを仕込み、窒素気流下、撹拌しながら、常温(25℃)以下の温度で、約3時間反応させた後、反応を停止することにより、PIの前駆体であるポリアミド酸−NMP溶液(固形分濃度:26重量%)を調製した。つぎに、このポリアミド酸−NMP溶液に、ジメチルシリコーンオイル0.1部を添加し、常温下で羽根撹拌により混合した。つづいて、この溶液に、カーボンブラック4部を配合し、撹拌羽根で混合した後、ボールミル分散させて基層用材料を調製した。
金型(円筒形基体)を準備し、この表面に上記基層用材料をスプレーコーティングして常温〜300℃まで2時間かけて昇温させた後、300℃で1時間加熱処理をした。つぎに、基層と円筒形基体との間にエアーを吹き付けることにより、円筒形基体を抜き取り、基層(厚み:80μm)のみからなる単層構造の無端ベルトを作製した。
(基層用材料の調製)
ジメチルシリコーンオイルの配合量もしくは動粘度を、後記の表1に示すように変更する以外は、参考例4と同様にして、基層用材料を調製した。
上記基層用材料を用いる以外は、参考例4と同様にして、基層(厚み:80μm)のみからなる単層構造の無端ベルトを作製した。
(基層用材料の調製)
参考例1と同様にして、基層用材料を調製した。
シリコーングラフトアクリル系樹脂(東亞合成社製、サイマックUS−350)100部と、トルエン溶剤500部とを配合し、撹拌羽根で混合して、表層用材料を調製した。
金型(円筒形基体)を準備し、この表面に上記基層用材料をスプレーコーティングして常温〜250℃まで2時間かけて昇温させた後、250℃で1時間加熱処理をした。つぎに、この基層の表面に、上記表層用材料をディッピング法にてコーティングし、乾燥した後、基層と円筒形基体との間にエアーを吹き付けることにより、円筒形基体を抜き取り、基層(厚み:80μm)の表面に、表層(厚み:1μm)が形成されてなる2層構造の無端ベルトを作製した。
(基層用材料の調製)
ジメチルシリコーンオイルを配合しない以外は、参考例1と同様にして、基層用材料を調製した。
上記基層用材料を用いる以外は、参考例1と同様にして、基層(厚み:80μm)のみからなる単層構造の無端ベルトを作製した。
(基層用材料の調製)
ジメチルシリコーンオイルを配合しない以外は、参考例4と同様にして、基層用材料を調製した。
上記基層用材料を用いる以外は、参考例1と同様にして、基層(厚み:80μm)のみからなる単層構造の無端ベルトを作製した。
JIS K7127に準じて、引張弾性率を測定した。なお、引張速度は、毎分10±2.0mmとした。
各無端ベルトを15mm×150mmの短冊状に切り出し、ラボ環境(25℃×45%RH)下において、MIT耐揉疲労試験機(東洋精機製作所社製、Folding Endurancetester MIT−D)を用いてMIT試験を行い、MIT回数を測定した。試験条件は、スプリング介在状態で荷重1.0kg、反復速度175サイクル/分、振り角135°(左右とも)とした。なお、MIT回数は、耐屈曲性の評価の指標となるものであり、このMIT回数が多い程、耐屈曲性に優れていることを示す。
直径13mmの金属製ローラーを2本準備し、2本の金属製ローラー間に無端ベルト(幅150mm)を張架した状態で、一方の金属製ローラーをテーブル上に固定した。ついで、テーブルに固定していない他方の金属製ローラーがテーブルの端部になるように配置し、この金属製ローラーの両端にオモリを2kgずつ吊り下げ(総荷重4kg)、ラボ環境(25℃×40%RH)下で、無端ベルトを回転駆動させた。そして、無端ベルトに亀裂が確認できるまでの累積回転数を測定した。
無端ベルトの基層の海−島構造について、マイクロスコープ(キーエンス社製、VIOLET LASER VK−9510)を用いて二値化し、海相と島相の面積比を算出した。
無端ベルトの基層の海−島構造につき、SEM(日立ハイテクノロジーズ社製、S−3000N)を用いて、島相の平均粒径を測定した。
2 表層
Claims (7)
- 基層および表層を含む2〜4層の電子写真機器用無端ベルトであって、上記電子写真機器用無端ベルトの基層が、ポリアミドイミド樹脂またはポリイミド樹脂からなる海相中に、ポリシロキサン化合物からなる島相がミクロ分散してなる海−島構造に形成され、上記海−島構造における島相の平均粒径が0.01〜10μmの範囲内であり、上記ポリシロキサン化合物が、下記の一般式(3)で表される繰り返し構造を有するシリコーンオイルであり、上記表層が、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、およびポリアミド系樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一つを用いて形成されていることを特徴とする電子写真機器用無端ベルト。
- 上記海−島構造における海相と島相との面積比が、海相/島相=99.95/0.05〜90/10の範囲内である請求項1記載の電子写真機器用無端ベルト。
- 上記シリコーンオイルの動粘度が10〜10万mm2/sの範囲内である請求項1または2記載の電子写真機器用無端ベルト。
- 上記ポリシロキサン化合物の配合量が、上記ポリアミドイミド樹脂またはポリイミド樹脂の固形分100重量部に対して、0.01〜10重量部の範囲内である請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子写真機器用無端ベルト。
- 上記ポリシロキサン化合物の数平均分子量(Mn)が、100〜5万の範囲内である請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子写真機器用無端ベルト。
- 上記表層のアクリル系樹脂が、シリコーン変性アクリル系樹脂である請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子写真機器用無端ベルト。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子写真機器用無端ベルトの製法であって、ポリアミドイミド樹脂またはポリイミド樹脂と、ポリシロキサン化合物とを含有する基層用材料を金型(円筒形基体)の表面にスプレーコーティングし、これを乾燥して、金型の表面に基層を形成する工程と、上記基層と円筒形基体との間にエアーを吹き付けることにより、円筒形基体を抜き取る工程とを備えたことを特徴とする電子写真機器用無端ベルトの製法。
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