JP4433980B2 - 電子写真機器用無端ベルト - Google Patents
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Description
(A)芳香族系ジイソシアネート化合物。
(B)芳香族系多価カルボン酸の無水物、または芳香族系多価カルボン酸の無水物と芳香族系多価カルボン酸との混合物(以下、「酸成分」と略す)。
(C)末端に水酸基を有するポリエーテルスルホン樹脂。
上記芳香族系ジイソシアネート化合物(A)と、末端に水酸基を有するPES樹脂(C)を反応させた後、上記酸成分(B)を反応させる方法。すなわち、撹拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた反応容器に、MDI等の芳香族系ジイソシアネート化合物(A)と、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の極性溶剤とを仕込み、窒素気流下、撹拌してMDI等の芳香族系ジイソシアネート化合物(A)を溶解させる。ついで、この溶液に、NMP等の極性溶剤に溶解させた末端に水酸基を有するPES樹脂(C)を滴下混合し、所定条件(好ましくは、常温×2時間)で反応させる。その後、無水トリメリット酸等の酸成分(B)を添加し、撹拌しながら所定時間(好ましくは、1時間)かけて所定温度(好ましくは、130℃)まで昇温し、所定条件(好ましくは、130℃×約5時間)で反応させた後反応を停止することにより、分子構造中に前記一般式(1)で表される構造単位(PES骨格)を有するPAI溶液を調製することができる。
上記酸成分(B)と、末端に水酸基を有するPES樹脂(C)とを反応させた後、上記芳香族系ジイソシアネート化合物(A)を反応させる方法。すなわち、撹拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた反応容器に、無水トリメリット酸等の酸成分(B)と、NMP等の極性溶剤と、末端に水酸基を有するPES樹脂(C)とを仕込み、窒素気流下、所定条件(好ましくは、100℃×約3時間)で反応させた後、液温を30℃以下に降下させる。その後、MDI等の芳香族系ジイソシアネート化合物(A)を添加し、撹拌しながら所定時間(好ましくは、1時間)かけて所定温度(好ましくは、130℃)まで昇温し、所定条件(好ましくは、130℃×約5時間)で反応させた後反応を停止することにより、分子構造中に前記一般式(1)で表される構造単位(PES骨格)を有するPAI溶液を調製することができる。
撹拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた反応容器に、MDI(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)50部と、NMP溶剤164部とを仕込み、窒素気流下、撹拌してMDIを溶解させた。ついで、このMDI溶液に、フェノール性水酸基末端PES(住友化学工業社製、スミカエクセル5003P)30重量%NMP溶液3部を滴下混合し、常温で2時間反応させた。その後、無水トリメリット酸38部を添加し、撹拌しながら1時間かけて130℃まで昇温し、130℃で約5時間反応させた後反応を停止し、分子構造中に前記一般式(1)で表される構造単位(PES骨格)を有するPAI−NMP溶液を調製した。つぎに、このPAI−NMP溶液に、カーボンブラック(昭和キャボット社製、ショウブラックN220)3部を配合し、撹拌羽根で混合した後、ボールミル分散させて基層用材料を調製した。
シリコーングラフトアクリル系樹脂(東亞合成社製、サイマックUS−350)100部と、トルエン溶剤500部とを配合し、撹拌羽根で混合して、表層用材料を調製した。
金型(円筒形基体)を準備し、この表面に上記基層用材料をスプレーコーティングして、金型の表面に基層を形成し、250℃で2時間加熱処理をした。つぎに、この基層の表面に、上記表層用材料をディッピング法にてコーティングし、乾燥した後、基層と円筒形基体との間にエアーを吹き付けることにより、円筒形基体を抜き取り、基層(厚み:80μm)の表面に、表層(厚み:1μm)が形成されてなる2層構造の無端ベルトを作製した。
撹拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた反応容器に、無水トリメリット酸38部と、NMP溶剤164部と、フェノール性水酸基末端PES(住友化学工業社製、スミカエクセル5003P)30重量%NMP溶液3部を仕込み、窒素気流下、100℃で約3時間反応させた後、液温を30℃以下に降下させた。その後、MDI(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)50部を添加し、撹拌しながら1時間かけて130℃まで昇温し、130℃で約5時間反応させた後反応を停止し、分子構造中に前記一般式(1)で表される構造単位(PES骨格)を有するPAI−NMP溶液を調製した。つぎに、このPAI−NMP溶液に、カーボンブラック(昭和キャボット社製、ショウブラックN220)3部を配合し、撹拌羽根で混合した後、ボールミル分散させて基層用材料を調製した。
上記基層用材料を用いる以外は、実施例1と同様にして、基層(厚み:80μm)の表面に、表層(厚み:1μm)が形成されてなる2層構造の無端ベルトを作製した。
〔基層用材料の調製〕
撹拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた反応容器に、MDI(日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)50部と、無水トリメリット酸38部と、NMP溶剤164部とを仕込み、窒素気流下、撹拌しながら1時間かけて130℃まで昇温し、130℃で約5時間反応させた後反応を停止し、PAI30重量%NMP溶液を調製した。つぎに、このPAI30重量%NMP溶液に、カーボンブラック(昭和キャボット社製、ショウブラックN220)3部を配合し、撹拌羽根で混合した後、ボールミル分散させて基層用材料を調製した。
上記基層用材料を用いる以外は、実施例1と同様にして、基層(厚み:80μm)の表面に、表層(厚み:1μm)が形成されてなる2層構造の無端ベルトを作製した。
〔基層用材料の調製〕
フェノール性水酸基末端PES(住友化学工業社製、スミカエクセル5003P)30重量%NMP溶液100部と、カーボンブラック(昭和キャボット社製、ショウブラックN220)1.3部とを配合し、撹拌羽根で混合した後、ボールミル分散させて基層用材料を調製した。
上記基層用材料を用いる以外は、実施例1と同様にして、基層(厚み:80μm)の表面に、表層(厚み:1μm)が形成されてなる2層構造の無端ベルトを作製した。
図2に示すように、無端ベルトを25mm×150mmの大きさに切断して、短冊状のテストピース20を作製した。このテストピース20を、直径13mmの金属製パイプ21に巻き付けた後、テストピース20の端部どうしを重ね合わせ、ここに0.3kgのオモリ(図示せず)をかけて吊るし、50℃×95%の環境下、24時間放置した。ついで、オモリを外し、図3に示すように、重ね合わせたテストピース20の両端を開放した後、テストピース20の円弧状部分を中心に、これを挟む左右のテストピース20の表面を上方に延長させたと仮想し、その左右仮想延長部23で作った角度θを、開き角度θとして測定した。この開き角度θが180°に近い方が、曲がり癖(カール癖)が少ないことを示しており、開き角度θが70°以上であれば画像に影響しない。
直径13mmの金属製ローラーを2本準備し、2本の金属製ローラー間に無端ベルト(幅150mm)を張架した状態で、一方の金属製ローラーをテーブル上に固定した。ついで、テーブルに固定していない他方の金属製ローラーがテーブルの端部になるように配置し、金属製ローラーの両端にオモリを2kgずつ吊り下げ(総荷重4kg)、ラボ環境(25℃×40%)下で、無端ベルトを回転駆動させた。そして、無端ベルトに亀裂が確認できるまでの累積回転数を測定した。
各無端ベルトをフルカラーPPC用ベルトユニットに装着し、このユニットを50℃×95%の環境下で2週間放置した。ついで、ベルトユニットをフルカラーPPCに組み込み、画出し評価を行い、濃度むら等の画像不良の有無を評価した。評価は、画像不良のないものを○、画像不良があるものを×とした。
2 表層
Claims (4)
- 上記ポリアミドイミド樹脂が、下記の(A)と(C)を反応させた後、下記の(B)を反応させて得られたものである請求項1記載の電子写真機器用無端ベルト。
(A)芳香族系ジイソシアネート化合物。
(B)芳香族系多価カルボン酸の無水物、または芳香族系多価カルボン酸の無水物と芳香族系多価カルボン酸との混合物。
(C)末端に水酸基を有するポリエーテルスルホン樹脂。 - 上記ポリアミドイミド樹脂が、下記の(B)と(C)を反応させた後、下記の(A)を反応させて得られたものである請求項1記載の電子写真機器用無端ベルト。
(A)芳香族系ジイソシアネート化合物。
(B)芳香族系多価カルボン酸の無水物、または芳香族系多価カルボン酸の無水物と芳香族系多価カルボン酸との混合物。
(C)末端に水酸基を有するポリエーテルスルホン樹脂。 - 上記(A)と(B)の合計重量〔(A)+(B)〕と、(C)の重量比が、〔(A)+(B)〕/(C)=99/1〜60/40の範囲内である請求項2または3記載の電子写真機器用無端ベルト。
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