JP4621766B2 - ハーフトーン化方法 - Google Patents
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Description
えば、128KBの大きさを有する。また、各色成分がボリュームからの異なるビットの検索を必要とし得るため、ディザボリュームはアクセスが非効率的となり得る。
予熱モードの継続時間は、約50ミリ秒であり、この時間はインクの組成により異なる。
予熱サイクルは、1を有するすべてのノズル(すなわち、すべてのノズルの吐出状態に設定)に対する1回のロードサイクルと、各ノズルに対する多数の短い吐出パルスとを伴う。パルスの継続時間は、インク滴の吐出させるには短過ぎるが、インクを加熱するには十分長い。パルスの継続時間は、プリンタで使用する各インクにより異なる。各ノズルに対しては、全部で約200個のパルスが必要であり、標準印刷サイクルと同じシーケンスが反復して実行される。
ANSI/EIA 538-1988, Facsimile Coding Schemes and Coding Control Functions for Group 4 Facsimile Equipment, August 1988. Humphrey, G. W., and V. Bruce, Visual Cognition, Lawrence Erlbaum Associates, 1989, p.15. IEEE Std 1284-1994, IEEE Standard Signaling Method for a Bidirectional Parallel Peripheral Interface for Personal Computers, Dec. 2, 1994. Intel Corp. and Microsoft Corp., PC 98 System Design Guide, 1997. Intel Corp. and Microsoft Corp., PC 99 System Design Gidde, 1998. ISO/IEC 19018-1:1994, Information technology-Digital compression and coding of continuous-tone still images: Requirements and guidelines, 1994. Loeffler, C., A. Ligtenberg and G. Moschytz, "Practical Fast 1-D DCT Algorithms with 11 Multiplications", Proceedings of the International Conference on Acoustics, Speech, and Signal Processing 1989 (ICASSP '89), pp.988-991. Microsoft Corp., Microsoft Windows NT 4.0 Device Driver Kit, 1997. Microsoft Corp., Microsoft Windows NT 5.0 Device Driver Kit, 1998. Olsen, J. "Smoothing Enlarged Monochrome Images", in Glassner, A. S. (ed.), Graphics Gems, AP Professional, 1990. Schmit, M. L., Pentium Processor Optimization Tools, AP Professional, 1995. Thompson, H. S., Multilingual Corpus 1 CD-ROM, European Corpus Initiative. Urban, S. J., "Review of standards for electronic imaging for facsimile systems", Journal of Electronic Imaging, Vol.1(1), January 1992, pp.5-21. USB Implementers Forum, Universal Serial Bus Specification, Revision 1.0, 1996. USB Implementers Forum, Universal Serial Bus Device Class Definition for Printer Devices, Version 1.07 Draft, 1998. Wallace, G. K., "The JPEG Still Picture Compression Standard", Communications of the ACM, 34(4), April 1991, pp.30-44. Yasuda, Y., "Overview of Digital Facsimile Coding Techniques in Japan", Proceedings of the IEEE, Vol. 68(7), July 1980, pp.830-845.
景コントーンデータを有し、第2の層は、前景のバイレベルデータを有する。プリンタドライバは、そのページの印刷が完了すると、プリンタにバッファを送信し、プリンタは、コントーン層をハーフトーン化した後、上記2つの層を合成する。プリンタドライバは、コントーン層と合成しているコントーンデータが、バイレベルの層のデータを覆い隠すと判断した場合には、覆い隠されているバイレベルデータをバイレベルの層から除去するか、廃棄し、あるいは覆い隠しているコントーンデータにより表わされる画像と、覆い隠されているバイレベルデータによって表わされる画像との間に相互作用がある場合には、覆い隠しているコントーンデータが、コントーン層と合成される前に、覆い隠されているバイレベルデータをコントーン層と合成する。
2層ページバッファには、コントーンデータの第3の層を追加し得る。この場合、第3の層は、第1の層の解像度でサブサンプリングされた第2の層のバイレベルデータのコントーンバージョンを含む。プリンタドライバが、第1の層と合成中のコントーンデータは第3の層のデータを覆い隠していると判断した場合に、覆い隠されているコントーンデータは第3層から除去され、覆い隠しているコントーンデータは、コントーン層と合成される前に、コントーン層と合成され、第3の層の覆い隠されているコントーンデータに対応する第2の層のバイレベルデータが第2の層から除去される。
ためにグラフィックスシステムに依存する。プリンタドライバは、すべてのテキストの再現要求をうまく処理し、黒色のテキストを検出して、800dpiで再現するが、267ppiで再現するために、グラフィックスシステムに黒でないテキストの再現要求を返信する。
黒色のオブジェクトがページバッファにより合成される場合には、黒色のオブジェクトはバイレベルの黒色層と合成される。黒色層は、単に黒色層の不透明性とオブジェクトの不透明性との論理和をとることにより更新され、中間解像度のコントーンの黒色層の対応する部分は、高い解像度の黒色層から再計算される。
別の態様において、本発明は、プリンタドライバが、2層ページバッファを管理する場合に、高性能プリンタ用のプリンタドライバを動作するための方法である。第1の層はコントーンデータ用であり、第2の層はバイレベルデータ用であり、この場合、バイレベルデータは、プリンタによりコントーンデータと合成される。上記方法は、コントーン層と合成中のコントーンデータが、バイレベルの層のデータを覆い隠す場合には、バイレベルの層から覆い隠されているバイレベルデータを除去し、それを放棄するか、あるいは覆い隠しているコントーンデータにより表わされる画像と覆い隠されているバイレベルデータによって表わされる画像との間に何等かの相互作用がある場合には、コントーンデータがコントーン層と合成される前に、覆い隠されているバイレベルデータをコントーン層と合成するかに決定するステップを有する。
、吐出した場合異なるライン上に同時にドットを配置する。異なる各色のポッドは、共に作動グループ内に配置されていて、ノズルの選択された相互に排他的なサブグループは、吐出サイクルの所定の段階で同時に吐出することが可能であるようにゲート制御されている吐出制御ポートを有する。
各ポッドのノズルは、第1の側面から出発して第1の列に沿って、次に、他方の側面で終結するもう1つの列に同じ方向で沿って順次吐出を行うことが可能である。
2つのプリントヘッドを組合せることにより、より幅広なプリントヘッドを形成することが可能である。それ故、8インチプリントヘッドは、2つの4インチプリントヘッドからなり、ノズル数は全部で51,200本となる。
低速印刷モード中においては、各位相グループの1つのポッドグループだけに吐出パルスが供給されるので、2つのうちの一方のポッドグループだけがノズルを吐出させる。低速印刷モード中は、双方のポッドグループ内のクロマポッドは、第1のクロマポッドが再び吐出する前にすべてのノズルを吐出させなければならない。
費電力は、高速印刷モードの場合の消費電力の半分である。しかし、1枚のページを印刷するのに消費されるエネルギは、双方の場合同じである。
データをプリントヘッドにローディングする場合には、この相対的な違いを考慮に入れなければならない。ライン内の実際の違いは、プリントヘッドで使用するインクジェット機構の特性により異なる。この違いは、異なる色のノズル間の距離を表わす変数、及び同じ色のノズル間の距離により定義することが可能である。
各ポッドのノズルは、第1の側面から出発する第1の列に沿って、次に、同じ方向で他方の側面で終結する他方の列に沿って順次吐出し得る。
2つのプリントヘッドを組合せることにより、より幅広なプリントヘッドを形成することが可能である。それ故、8インチプリントヘッドは、2つの4インチプリントヘッドからなり、ノズル数は全部で51,200本となる。
低速印刷モード中は、各位相グループの1つのポッドグループだけに吐出パルスが供給されるので、2つのうちの一方のポッドグループだけが、ノズルを吐出させる。低速印刷モード中は、双方のポッドグループ内のクロマポッドは、第1のクロマポッドが再び吐出する前にすべてのノズルを吐出させなければならない。
ならない。
なる書込みの可能性が存在する。1つのローディング(すなわち、書込み)の可能性は、ポッドの順序でビットをロードすることであり、各ポッドにおいて、ビットはポッドの一方の側面から他方の側面にわたる各ノズルを表わす(第1の列の第2のノズルに移動する前に、第1の列から最後の列にわたって第1のノズルを効率的にロードすること)。2列のポッドにおいては、これは、目に明らかなジグザグの形でノズルをロードすることを意味する。もう1つの可能性は、ポッドの順序でビットをロードすることである。各ポッドにおいて、ビットが各列を表わし、各列は、ポッドの一方の側面のノズルから出発して、他方の側面に至る。
カラーコントーン層は、CMYKコントーン層であってもよい。
入力コントーンCMYK FIFOは、8KBのラインバッファを備えることが可能である。各ラインは、一度に読み出され、その後で、ラインの複製ーにより、垂直方向の拡大を行うために、コントーン基準倍率の回数だけ使用される。クロックイネーブルジェネレータが、ラッピングを可能にするコントーンライン前進イネーブル信号(contone line advanve enable signal)を発生する、最後の繰返されたラインの使用が開始する時点まで、FIFO書込みアドレスラッピングは不能になる。
偶数及び奇数のピクセルが分離されていることを必要とする場合もある。カラーコントーン層がCMYKコントーン層である場合には、上記ユニットの出力段は、その各々が、偶数のシアン、奇数のシアン、偶数のマゼンタ、奇数のマゼンタ、偶数の黄色、奇数の黄色、偶数の黒、及び奇数の黒用の8つの並列ピクセルFIFOを使用することが可能である。
上記ユニットは、1ページ分の指定の幅及び長さのドットを発生するが、ページ構造及びパラメータを制御する目的のデータを供給するために多くのレジスタを使用することが可能である。
ページ長レジスタは、目標ページの長さに対応するページ長さデータを受信するためのものである。
右マージンレジスタは、右のマージンの位置を示すデータを受信するためのものである。
コントーンページ幅レジスタは、コントーンページ幅を示すデータを受信するためのものである。
ハーフトーン化装置/コンポジタユニットは、目標ページ幅に従って、黒及びコントーンデータをクリップする。それにより、入力FIFOレベルのところで、特殊なラインの終了ロジックを必要とすることなく、黒色及びコントーンページ幅は、目標ページ幅を超えることが可能である。
色平面の間で、ディザセル位置合わせが必要な場合には、多重閾値の値を1回検索することができ、各色成分をディザするために使用することが可能である。
予熱モードの継続時間は、約50ミリ秒であり、この時間はインクの組成により異なる。
予熱は性能には影響を与えないが、データはプリンタに送られる。
予熱サイクルは、1を有するすべてのノズル(すなわち、すべてのノズルの吐出状態に設定)に対する1回のロードサイクルと、各ノズルに対する多数の短い吐出パルスとを伴う。パルスの継続時間は、インクの滴の吐出させるには短過ぎるが、インクを加熱するには十分長い。パルスの継続時間は、プリンタで使用する各インクにより異なる。各ノズルに対しては、全部で約200個のパルスが必要であり、標準印刷サイクルと同じシーケンスが反復して実行される。
4つの色成分コントーン層をハーフトーン化する必要がある場合には、4つの個々の3成分閾値ユニットは、それぞれ、各色成分に対する一連のコントーンカラーピクセル値を受信することができ、ディザセルアドレスジェネレータは、ディザマトリックスの4つの異なるサブセルから4つの異なる3成分閾値の値の検索を制御するために、各閾値ユニットのために、4つの四方向マルチプレクサと一緒に動作する。
同時アクセスを必要とし、リソース内に座標を形成するためのリソースアドレスジェネレータが設置されている。上記方法は、
リソースをいくつかの部分に分割するステップと、異なるメモリバンク内に各部分を記憶するステップと、
各プロセッサが使用するリソースの一部を選択するために使用される座標を形成するためのリソースアドレスジェネレータを動作するステップとを備え、選択は各部分が一度に1つのプロセッサによってだけ使用されることを保証する。
リソースは、コントーンカラーピクセル値のアレイの形態にあるコントーンカラー画像をバイレベルのドットに、デジタル的にハーフトーン化するための、多重閾値ディザマトリックスであってもよい。上記ディザマトリックスは、各ディザセル位置に対して、ディザセル位置が設定されていない状態、設定されている状態に交互になっているn+1個の明暗度間隔を定義するn個の閾値の固定された組を含むことが可能である。
4つの色成分コントーン層をハーフトーン化する必要がある場合には、4つの個々の3成分閾値ユニットは、それぞれ、各色成分に対する一連のコントーンカラーピクセル値を受信することができ、ディザセルアドレスジェネレータは、ディザマトリックスの4つの異なるサブセルから、4つの異なる3成分閾値の値の検索を制御するために、各閾値ユニットのために、4つの四方向マルチプレクサと一緒に動作する。
と関連する。
十分なインクが残っていない場合には、新しいページは印刷されない。
印刷されたドット数、又は印刷されるべきドット数を示す信号は、プリントヘッド用のコントローラ、プリントヘッド自身、又はインクタンクから入手することが可能である。
プリンタが1つ以上のインクタンクを有している場合には、プリンタシステムは、プリンタにより印刷した、又は印刷しようとするインクドットの数を示す信号をタンクから受信するために、各インクタンクに対する入力ポートを備えることができ、メモリは、各タンク内に残っているインクドットの数を示すデータを記憶することが可能である。
使用可能な電圧を示す信号を受信するための第1の入力ポートと、
吐出パルスの所定の継続時間を示す制御信号を発生するために、第1の入力ポートにおいて受信した信号により索引付けされた(indexed)プログラム可能なパルス継続時間表と、
制御信号を送信するための出力ポートとを備える。
表の入力は、0〜4ミリ秒の範囲の値を表わすことができ、制御出力は索引付けされた入力により発生する。
表は、印刷する最初のページを印刷する前に書き込まれることが可能である。所望により、表は印刷時にページ間において更新され得る。
・ユーザーの明暗度設定
・インクの粘度曲線
・Tsenseは、コントローラに、プリントヘッドの温度を知らせる。これにより、コントローラは吐出パルスのタイミングを調整することが可能である。何故なら、温度によりインクの粘度が変化するからである。
・Vsenseは、コントローラに、アクチュエータに供給可能な電圧を知らせる。これにより、コントローラは、パルス幅を調整することによって、フラットバッテリー又は高圧源を補償することが可能である。
・Rsenseは、コントローラに、アクチュエータヒータの比抵抗(オーム毎平方)を知らせる。これにより、コントローラは、ヒータの比抵抗とは無関係に一定のエネルギを維持するためにパルス幅を調整することが可能である。
・Wsenseは、コントローラに、リソグラフィ及びエッチングの変動により、±5%まで変化し得るヒータの重要部分の幅を知らせる。これにより、コントローラは、パルス幅を正しく調整することが可能である。
第1の入力ポートと、
プログラム可能なパルス継続時間表と、
出力ポートとを備え、吐出パルス継続時間制御信号を発生するための方法は、
使用することが可能である電圧を示す信号を受信するステップと、
吐出パルスの所定の継続時間を示す制御信号を発生するために、第1信号によりプログラム可能なパルス継続時間表を索引付けするステップと、
制御信号を送信するステップとを有する。
写真画質画像再現と雑誌画質テキスト再現とを組み合わせる高性能カラープリンタを参照しながら、本発明を説明する。このプリンタは、1600ドット/インチ(dpi)の2値CMYK(シアン、マゼンタ、黄色、黒色)を与える約20.3cm(8インチ)ページ幅ドロップオンデマンド超小型電気機械式インクジェット(「メムジェト(Memjet)」プリントヘッドを使用する。このプリンタは、フルカラーA4又はレターページを毎分30枚を印刷し、入門レベルのデスクトッププリンタとして意図されている。このプリンタは、iプリント(iPrint)として設計されたものであり、以下の説明ではこの名称で呼ぶ。
iプリントは、2値黒色を直接用いる黒色テキスト及びグラフィック、並びにディザリングされた2値CMYKを用いる連続階調(コントーン(contone))画像及びグラフィックを再現する。実用的にはiプリントは黒色解像度800dpi及びコントーン解像度267ピクセル/インチ(ppi)を可能とする。
標準的なメムジェットノズルの構成には、約1.27cm(1/2インチ)の単位セルを有することから、約1.27cm(1/2インチ)の複数倍であるページ幅に簡易に調整することが可能である。専門化が妥当である市場においては、特注のノズルレイアウトによって任意のページ幅を得ることが可能である。最初のメムジェット組立ブロックは、広範囲で有用な約10.2cm(4インチ)プリントヘッドであり、それによって約15.2cm(6インチ)シリコンウェハを有効に用いることが可能である。従って、iプリントの設計は、約10.2cm(4インチ)プリントヘッド2個を合体させて構成されている約20.3cm(約8インチ)メムジェットプリントヘッドを想定している。さらに幅の大きいプリントヘッドを用いてA4/レターページ上でフルブリードを得るようにしても、iプリントの設計のわずかな点、具体的には正確な機械的設計及びプリントヘッドインターフェースの論理に影響があるのみである。
メムジェットプリントヘッドは1600dpiの2値CMYKを与える。低拡散紙上では、各吐出液滴はほぼ完全な円形の直径22.5μmのドットを形成する。ドットは独立させて得ることが容易であり、拡散ドットディザをその最大まで活用することが可能である。メムジェットプリントヘッドはページ幅であり、一定の紙送り速度で動作することから、4色面が完全な位置合わせ精度をもって印刷され、理想的なドット・オン・ドットの印刷が可能となる。結果的に色平面間には空間的相互作用がないことから、同じディザマトリクスを各色平面に用いる。
USB(ユニバーサルシリアルバス)は、新しいPCでの標準的な低速周辺機器接続である[非特許文献4]。標準的な高速周辺機器接続IEEE1394が望ましいが、残念ながらやはりPC99仕様で動作可能であることから[非特許文献5]、iプリントが最初に発売される頃には広く使用され得ない。従ってiプリントは、USBを介してパーソナルコンピュータ(PC)や作業端末に接続されることから、USB接続の速度がiプリントシステム構成に対する最も大きい制約となる。30ページ/分という一定の印刷速度では、1.5MB/秒のUSBでは平均限界が3MB/ページとなる。ページ印刷時にメムジェットに基づくプリンタを中断するという動作は肉眼で観察される不連続を生じることから、プリンタが印刷を始める前に全ページを受信し、バッファ不足の可能性を排除することが有利である。プリンタは限られたバッファメモリ、すなわち2ページ相当又は6MBのみを備えることが可能であることから、3MB/ページという限界は絶対的と考えなければならない。
ページレンダリング(又はラスター化)は、各種方法によってPCとプリンタとの間で分割することが可能である。一部のプリンタは、ポストスクリプトなどの全ページ記述言語(PDL)をサポートし、それに応じて複雑なレンダラーを有する。他のプリンタは、テキストのレンダリング専用の特別なサポートを提供して、高いテキスト解像度を実現する。これは、通常、内蔵又はダウンロード可能なフォントのサポートを含む。そのような場合、埋込レンダラーを用いることでPCへのレンダリング負担が軽減され、PCからプリンタに転送されるデータ量が減少する。しかしそれには代償が伴う。そのプリンタは予
想された以上に複雑となり、多くの場合、アプリケーションプログラムがページの構成、レンダリング及び印刷を行うPCのグラフィックシステムを完全にサポートすることができない。上記は、大抵、現行のPCの高性能を利用できず、PC性能における予定された級数的成長を利用できない。
約20.3cm(8インチ)×約29.7cm(11.7インチ)のA4ページは、1600dpiで114.3Mバイトの2値CMYKページサイズを有し、300ppiで32.1MBのコントーンCMYKページサイズを有する。
前述のように、PCはコントーン画像及びグラフィックを画素レベルまでレンダリングし、黒色のテキスト及びグラフィックをドットレベルまでレンダリングする。それらは、工程11において異なる手段によって圧縮され、一緒にプリンタに転送される。
ページ幅メムジェットプリントヘッドが簡素であることから、iプリントは非常に小型である。その寸法は、閉じた状態で幅270mm×奥行き85mm×高さ77mmしかない。図3は、閉じた状態でのiプリント21の模式図である。
iプリントは標準的な紙送り機構を用いる。用紙経路50は図5に示してあり、図中において1個のステッパモータ51がシート送りローラ52と紙搬送手段の両方を駆動する。順方向に動作すると、それぞれ能動的用紙経路のそれぞれ始点と終点でステッパモータが紙駆動ローラ53とピンチホイール54を駆動させる。逆方向の場合、ステッパモータは、シートフィーダから最も上のシートを掴み、そのシートを紙駆動ローラ53までの短い距離で搬送するシート送りローラ52を駆動し、ローラ53では自動媒体センサー55によってシートを検出する。
交換可能なメムジェットプリントヘッドカートリッジ60も図5に示してある。これは、iプリントなどの製品におけるインクカートリッジに関して、プリントヘッドを備えるための以下の4つの可能な方法の一つを代表するものである。
・恒久型プリントヘッド、交換可能インクカートリッジ(本明細書に示したもの)、
・独立した交換可能なプリントヘッド及びインクカートリッジ、
・再充填可能な一体型のプリントヘッド及びインクカートリッジ、
・使い捨ての一体型のプリントヘッド及びインクカートリッジ。
プリンタ制御装置80を図8に示す。プリンタ制御装置80は、64MビットRDRAM82と、iプリント中央処理装置(ICP)チップ83と、エラー状態をユーザーに知らせるためのスピーカ84と、QAチップ85と、外部3ボルトDC電源接続部86と、外部USB接続部87と、紙搬送ステッパモータへの接続部88と、媒体センサー55、LED類7,9,10、ボタン6,8に接続する可撓性PCBへの接続部89と、プリントヘッド63のリンク90などの、いくつかの構成要素のみを有する小型PCB81から構成されている。
インクカートリッジには、大型のインクカートリッジと小型のインクカートリッジとの2種類がある。いずれもiプリントユニットの背後にある同じインクカートリッジ溝に嵌合する。
このセクションは、ホストとiプリントとの間で使用されるプリンタ制御プロトコルについて説明するものである。本セクションは、制御及びステータスの取り扱いならびに実際のページ記述を有する。
プリンタについてのUSB機器クラスの定義[非特許文献15]は、単方向性及び双方向性の双方のIEEE1284パラレルポートのエミュレーションを規定するものである[非特許文献3]。最も基本的なレベルでは、それによってホストはプリンタの能力を決定し(GET_DEVICE_IDによって)、プリンタステータスを把握し(GET_PORT_STATUSによって)、プリンタをリセットする(SOFT_RESETに
よって)ことが可能である。以下の表1には、セントロニクス/IEEE1284プリンタステータスフィールドを示してある。
iプリントはフルドット解像度(1600dpi)で黒色を再現するが、コントーン色については階調表現を用いて若干低い解像度で再現する。従ってページ記述は、黒色層とコントーン層とに分割される。黒色層はコントーン層の上に合成されるものと定義される。
黒色層とコントーン層はいずれも圧縮型として、低速のUSB接続によるプリンタへの効率的な転送を行うようにする。
iプリントは、そのプリントヘッド幅、その用紙経路の特性及び現在選択されているプリント媒体の大きさによって決定される印字可能ページ領域を有する。
印字可能ページ領域は、約20.3cm(8インチ)の最大幅を有する。物理的なページ幅が約20.3cm(8インチ)を超えた場合、対称な左マージン及び右マージンが必ず設けられる。物理的なページ幅が約20.3cm(8インチ)未満であれば、印字可能ページ幅はそれに応じて小さくなる。印字可能ページ領域は、最大長を有さない。最大長
は単に、用紙経路の特性によって決まる上マージン及び下マージンを除いた物理的なページ長である。
理論的にはiプリントは、上マージンや下マージンを規定するものではない。すなわち、垂直方向ではフルブリードが可能である。しかし実際には、iプリントは約20.3cm(8インチ)プリントヘッドを用いるためにフルブリードA4/レタープリンタとしては設計されていないことから、強制的な上下マージンを設けて、通常のエッジ外印刷に対処するのに十分な大きさのスポンジを備えなければならない事態を回避させる。
黒色層パラメータは、黒色層の画素のサイズ、その目標解像度に対する整数倍率、その圧縮ページデータのサイズを定義するものである。サイズ可変の黒色ページデータは、ページ記述のサイズが固定された部分の次にある。
サイズ可変黒色ページデータ及びサイズ可変コントーンページデータは、8バイト境界で位置合わせされる。必要なパディングのサイズは、ページ記述構造のサイズ固定部分及びサイズ可変黒色データのサイズに含まれる。
以下のセクションでは、圧縮黒色層及び圧縮コントーン層のフォーマットについて説明する。
5.2.3.1 グループ3及び4ファクシミリ圧縮
グループ3ファクシミリ圧縮アルゴリズム[非特許文献1]は、低速でノイズの多い電話回線での転送のために損失なく2値データを圧縮するものである。2値データは、白色背景上で走査された黒色のテキスト及びグラフィックを表すものであり、アルゴリズムはそのクラスの画像用に調整される(例えば階調表現された2値画像については明瞭には調整されない)。1Dグループ3アルゴリズムが各走査線をランレングスコード化し、次に得られたランレングスをハフマンコード化する。0〜63の範囲のランレングスは停止コードでコード化される。64〜2623の範囲のランレングスは、それぞれが64の整数倍を表す構成(make−up)コードとそれに続く停止コードでコード化される。2623を超えるランレングスは、複数の構成コードとそれに続く停止コードでコード化される。ハフマンコード表は固定されるが、黒色ランと白色ランについて別々に調整される(一般的である1728より上の構成コードを除く)。可能であれば、2Dグループ3アルゴリズムは、前記走査線に関しての1組の短エッジデルタ値(short edge deltas)(0、±1、±2、±3)として走査線をコード化する。デルタ記号はエントロピーコード化される(従って、ゼロデルタ記号は1ビット長のみとなる等である)。デルタコード化できない2Dコード化ライン内のエッジはランレングスコード化され、接頭部によって識別される。1D及び2Dコード化ラインは区別してマークされる。1Dコード化ラインは、実際に必要であるか否かとは無関係に、一定の間隔で設けられて、デコーダが画像劣化を最小限としながらラインノイズから再生可能であるようにする。2Dグループ3は6:1までの圧縮比を与える[非特許文献13]。
と仮定されることから、1Dコード化ラインがエラー復旧の補助として一定間隔で設けられないという本質的な変更を有する。グループ4は、CCITTセットの試験画像について20:1〜60:1の範囲の圧縮比を達成する[非特許文献13]。
エッジデルタ及びランレングス(EDRL)圧縮フォーマットは、ある程度グループ4圧縮フォーマット及びその先行形式に基づいたものである[非特許文献1][非特許文献17]。
redecessor)を参照してコード化される。第1線の先行者は白色線と定義される。各線は白色を開始すると定義される。線が実際には黒色で開始すると(比較的起こりにくい状況)、それはオフセットゼロで黒色エッジを規定しなければならない。各線はその左端、すなわちオフセットページ幅でそのエッジを規定する。
ジの終端を知らせる。
上記のものは圧縮アルゴリズム自体ではなく、圧縮フォーマットについて説明していることに留意されたい。同一画像について各種の同等のコード化を行い、一部はそれ以外のものより小型にすることが可能である。例えば、純粋なランレングスコード化は圧縮フォーマットに適合する。圧縮アルゴリズムの目的は、最良ではないとしても、所定画像についての良好なコード化を発見することにある。
表5には、グループ4アルゴリズムを選択するのに使用されるCCITT試験ドキメントについてのグループ4及びEDRLの圧縮性能を示してある。各ドキメントは、400dpiで走査された単一のページを表す。グループ4の優れた性能は、400dpiの特徴に調整されたそのエントロピーコード化ランレングスによるものである。
5.2.4.1 JPEG圧縮
JPEG圧縮アルゴリズム[非特許文献6]は、指定の画質レベルにて、損失を伴って、コントーン画像を圧縮する。JPEG圧縮アルゴリズムは、5:1以下の圧縮比で知覚できない程度の画像劣化、及び10:1以下の圧縮比では無視可能であるほどの画像劣化を伴う[非特許文献16]。
CMYKコントーン層は、インターリーブド・カラーJPEGバイト流(bytestream)に圧縮される。インターリービングは、プリンタにおける空間効率的解凍に必要であるが、デコーダを4組(すなわち、色チャンネル当たり1)ハフマンコード表ではなく、2組のハフマンコード表に制限する場合がある[非特許文献16]。明るさとクロミナンスを分離すると、明るさチャンネルは一方の組の表を共有することができ、クロミナンスチャンネルは他方の組を共有することが可能である。
6. メムジェットプリントヘッド
8インチメムジェットプリントヘッドは、2個の標準的な約10.2cm(4インチ)メムジェットプリントヘッドを並べて合体させた構成となっている。
各約10.2cm(4インチ)プリントヘッドは8個のセグメントからなり、各セグメ
ントは長さ約1.3cm(1/2インチ)である。各セグメントは、ページの異なるセグメント上に2値のシアン、マゼンタ、黄色及び黒色のドットを印刷して最終画像を与える。
一つのセグメント内にあるノズルは、物理的安定性ならびに印刷時の電力消費節減の理由からグループ化される。物理的安定性に関しては、計10個のノズルが同じインク貯留部を共有する。電力消費に関しては、グループ化を行って、低速印刷モード及び高速印刷モードを可能とする。
低速印刷モードでは、128個のノズルが各約10.2cm(4インチ)プリントヘッドから同時に吐出される。吐出ノズルは間隔が最大となるようにして、16個のノズルが各セグメントから吐出されるようにする。25,600個のノズル全てを吐出させるには、128個のノズルの200の異なる組合せを吐出させなければならない。
1個のポッド100は、共通のインク貯留部を共有する10個のノズル101からなる。5個のノズルで1列であり、5個で別の列となっている。各ノズルによって、15.875ミクロン格子上に隔たった直径22.5ミクロンのドットが形成される。図10には、吐出させなければならない順序に従って番号を施したノズル101を有する1個のポッド100の配置を示してある。
各色1個のポッド、すなわちシアン121、マゼンタ122、黄色123及び黒色124を色ポッド125にグループ化する。色ポッドは異なる線上の同じ水平方向の10ドット1組の異なる色成分を表す。異なる色ポッド間の正確な距離はメムジェット動作パラメータによって決まり、メムジェット設計ごとに変動し得る。その距離は一定数のドット幅であると考えられることから、印刷時に考慮しなければならない。シアンノズルが印刷するドットは、マゼンタ、黄色及び黒色ノズルが印刷するものとは異なる線のものである。印刷アルゴリズムは、色間で約8ドット幅までの可変距離を許容するものでなければならない。図12には、1個の色ポッドを示してある。
5個の色ポッド125を1個のポッドグループ126に編成する。各色ポッドは40個のノズルを有することから、各ポッドグループは200個のノズル、すなわちシアン50個、マゼンタ50個、黄色50個及び黒色50個のノズルを有する。配置は図13に示してあり、色ポッドには0〜4の番号が施してある。留意すべき点として、隣接する色ポッド間の距離は明瞭を期すために誇張してある。
2個のポッドグループ126を1個の位相グループ127に編成する。位相グループ内のノズルグループは所定の吐出位相時に同時に吐出されることから、位相グループという呼称を与えている(それについては以下の詳細に説明する)。2個のポッドグループからの位相グループの形成は専ら、2つのポッドグループイネーブル(PodgrouopEnable)線を介した低速印刷及び高速印刷のためである。
6.1.1.5 2つの位相グループによる吐出グループの構成
2つの位相グループ127(位相グループA及び位相グループB)を1個の吐出グループ128に編成し、各セグメント128には4つの吐出グループがある。吐出グループは、それらが全て同時に同じノズルを吐出させることからその名称となっている。2つのイネーブル線すなわちAイネーブルとBイネーブルによって、異なる吐出位相として独立に位相グループAノズルと位相グループBノズルの吐出が可能となる。配置を図15に示してある。隣接するグループ間の距離は明瞭を期して誇張してある。
単一の10.2cm(4インチ)プリントヘッドは合計で25,600個のノズルを有する。印刷サイクルは、印刷されるべき情報に依存してこれらのノズルの全てを吐出する段階を備える。ロードサイクルは、引き続く印刷サイクルの間に印刷されるべき情報をプリントヘッドにロードする段階を有する。
じ得る。
ロードサイクルは、プリントヘッド用シフトレジスタに対して次の印刷サイクルの各NozzleEnableビットをロードする段階に関する。
各セグメントは、シアン、マゼンタ、黄色及び黒色・シフトレジスタに直接的に関連付けられた4個の入力を有する。これらの入力は、CDataIn、MDataIn、YDataIn及びKDataInと称される。8個のセグメントが在ることから、10.2cm(4インチ)プリントヘッド毎に合計で32本のカラー入力ラインが在る。(全ての8個のセグメントで共有された)SRClockラインへの単一パルスにより、上記32ビットは適切な各シフトレジスタへと転送される。交互的パルスにより各ビットは夫々上記上側ノズル及び下側ノズルへと転送される。25,600個のノズルが在ることから、上記転送に対しては合計で800個のパルスが必要である。25,600ビットの全てが転送されたなら、共有されたPTransferライン上の単一パルスにより、各シフトレジスタからのデータは適切な各NozzleEnableビットへと並列転送される。
データは20MHzの最大速度でプリントヘッドにクロック入力され得るが、これは次ラインに対して40μs内に全データをロードするものである。
10.2cm(4インチ)プリントヘッドは25,600個のノズルを含む。それらの全てを一度に吐出させる電力の消費が多すぎ、インクの再充填及びノズル干渉に関して問題となる。故に、2種類の吐出モード、すなわち低速印刷モード及び高速印刷モードが定義される。
・低速印刷モードにおいては200個の位相があり、各位相は128個のノズルを吐出する。これは、セグメント毎の16個のノズルもしくは吐出グループ毎の4個のノズルに等しい。
・高速印刷モードにおいては100個の位相があり、各位相は256個のノズルを吐出する。これは、セグメント毎の32個のノズルもしくは吐出グループ毎の8個のノズルに等しい。
・4ビットのNozzleSelect(ひとつのポッドからの10個のノズルの内の1個を選択する)
・2ビットのPodgroupEnableライン(吐出すべき0組、1組もしくは2組のポッドグループを選択する)
により決定される。
・ChromapodSelect 0、NozzleSelect 0、PodgroupEnable 11(位相A及びB)
・ChromapodSelect 1、NozzleSelect 0、PodgroupEnable 11(位相A及びB)
・ChromapodSelect 2、NozzleSelect 0、PodgroupEnable 11(位相A及びB)
・ChromapodSelect 3、NozzleSelect 0、PodgroupEnable 11(位相A及びB)
・ChromapodSelect 0、NozzleSelect 1、PodgroupEnable 11(位相A及びB)
・....
・ChromapodSelect 3、NozzleSelect 9、PodgroupEnable 11(位相A及びB)
・ChromapodSelect 4、NozzleSelect 9、PodgroupEnable 11(位相A及びB)
・ChromapodSelect 0、NozzleSelect 0、PodgroupEnable 10(位相A及びB)
・ChromapodSelect 1、NozzleSelect 0、PodgroupEnable 01(位相A及びB)
・ChromapodSelect 1、NozzleSelect 0、PodgroupEnable 10(位相A及びB)
・...
・ChromapodSelect 3、NozzleSelect 9、PodgroupEnable 01(位相A及びB)
・ChromapodSelect 3、NozzleSelect 9、PodgroupEnable 10(位相A及びB)
・ChromapodSelect 4、NozzleSelect 9、PodgroupEnable 01(位相A及びB)
・ChromapodSelect 4、NozzleSelect 9、PodgroupEnable 10(位相A及びB)
での音響的摂動も引き起こされる。この摂動は、同一のポッド内における他のノズルの吐出と干渉する可能性がある。故にポッド内の各ノズルの吐出は、可及的に長時間に亙り相互からオフセットされねばならない。故に本発明では、ひとつのクロマポッド(1つのカラー毎に1個のノズル)からの4個のノズルを吐出してから、そのポッドグループ内における次のクロマポッドへと移動する。
上記プリントヘッドは(8個のセグメントから集中された)数本のフィードバックのラインを生成する。これらのフィードバック用ラインは、各吐出パルスのタイミングを調節すべく使用される。各セグメントは同一のフィードバックを生成するが、全てのセグメントからのフィードバックは同一のトライステートバスラインを共有する。その結果、一度に1個のセグメントのみがフィードバックを提供し得る。
・Vsenseはコントローラに対し、上記アクチュエータが利用し得る電圧を知らせる。これによりコントローラはパルス幅を調節することにより、低電圧バッテリもしくは高電圧源に対処し得る。
・Rsenseはコントローラに対し、アクチュエータヒータの抵抗率(単位面積当たりのオーム値)を知らせる。これによりコントローラはパルス幅を調節し、上記ヒータの抵抗率に関わりなく一定エネルギを維持し得る。
・Wsenseはコントローラに対し、リソグラフ及びエッチングの変動により±5%まで変化し得るヒータの重要部分の幅を知らせる。これによりコントローラは、パルス幅を適切に調節し得る。
上記印刷プロセスは平衡温度に留まるという強い傾向を有する。印刷された写真の第1の部分が一貫したドット・サイズを有するのを確かなものとすべく、上記平衡温度は一切
のドットを印刷する前に満足されねばならない。これは予備加熱サイクルにより達成される。
6.1.5 清掃サイクル
各ノズルが詰まる可能性を減少すべく、各印刷ジョブの前に清掃サイクルが行われ得る。各ノズルは、吸収スポンジに向けて多数回吐出させられる。
8インチのメムジェットプリントヘッドは、2個の10.2cm(4インチ)プリントヘッドを物理的に結合したにすぎない。制御チップからのピンの本数が減少されると共に2個のプリントヘッドが同時に印刷を行い得るべく、各プリントヘッドは相互に結線されて多くの共通接続を共有する。以下においては、上記に関する多くの詳細事項を考察せねばならない。
2個のプリントヘッドからのノズルの吐出は同時に生ずることから、ChromapodSelect、NozzleSelect、AEnable及びBEnableの各ラインは共有される。各プリントヘッドにデータをロードするために、CDataIn、MDataIn、YDataIn及びKDataInの32ラインは共有されると共に2本の異なるSRClockラインは、2個のプリントヘッドのいずれに対してロードされるかを決定すべく使用される。ロードされたデータを両プリントヘッドに対するNozzleEnableビットに転送するために、単一のPTransferパルスが使用される。同様に、Tsense、Vsense、Rsense及びWsenseの各ラインが共有され、2本のSenseEnableラインは2個のプリントヘッド間を区別する。
ヘッドに対して1度ずつ接続される様に反復される。此処で、実際の接続は表13に示す。
2個の10.2cm(4インチ)プリントヘッドを結合して適切な接続を結線すると、8インチ幅の画像が4インチ幅の画像と同様に高速に印刷され得る。但し次のラインが印刷される前に、2個のプリントヘッドに対して転送する2倍のデータが在る。継続するた
めには、印刷されるべき出力画像に対する所望速度に依存して適切な速度でデータが生成かつ転送されねばならない。
一例として、2秒で20.3×30.48cm(8”×12”)のページを印刷するタイミングを考察する。このページを2秒で印刷するために、20.3cm(8インチ)プリントヘッドは19,200ライン(12×1600)を印刷せねばならない。20,000ラインを2秒で切り上げると、100μsのライン時間となる。単一の印刷サイクル及び単一のロードサイクルの両者がこの時間内に終了せねばならない。これに加え、プリントヘッドの外部の物理的プロセスは用紙を適切な量だけ移動せねばならない。
・サイクル毎に1ビット(ドット)を生成する500MHz、
・サイクル毎に2ビット(ドット)を生成する250MHz、
・サイクル毎に4ビット(ドット)を生成する125MHz。
7.1 印刷コントローラの構造
図8に示された如く、上記印刷コントローラはiPrint中央プロセッサ(ICP)チップ83、64MビットRDRAM82及びマスタQAチップ85から成る。
7.2 ページの展開及び印刷
ページの展開及び印刷プロセスは以下の通りである。ページ記述(page desc
ription)は、USBインターフェース146を介して上記ホストから受信されて、メインメモリ内に記憶される。メインメモリの6MBがページ記憶に割り当てられる。これは、各々が3MBを超えない2頁、又は、6MBまでの1頁を保持し得る。もし上記ホストが3MBを超えないページを生成するならば上記プリンタはストリーミングモードで作動し、すなわち、プリンタは1ページを印刷し乍ら次のページを受信する。ホストが3MBを超えるページを生成するならば上記プリンタは単一ページモード、すなわちプリンタは各ページを受信し、次のページを受信する前に該ページを印刷して作動する。ホストが6MBを超えるページを生成したならば、それらのページはプリンタにより拒否される。実用的に、上記プリンタドライバはこの状態が生ずるのを防止する。
コントーンページの解凍は、JPEGデコーダ143により実行される。2値ページ解凍はEDRLエキスパンダ140により実行される。ハーフトーン化及び合成は、ハーフトーン化装置/コンポジタ141により実行される。これらの機能ユニットは次の各節で記載する。
各機能ユニットは、一個以上のオンチップ入力及び/又は出力FIFOを備える。各FIFOには、マルチチャネルDMAコントローラ144内の別個のチャネルが割り当てられる。DMAコントローラ144は2重アドレス転送では無く単一アドレス転送を処理することから、各チャネルに対して別々の要求/受取通知インターフェースを提供する。
プロセッサ139は、各DMA転送をプログラムする。DMAコントローラ144は、そのチャネルに接続された機能ユニットからの要求時に、転送の各ワードに対するアドレスを生成する。その機能ユニットは、自身の要求がDMAコントローラ144により受取通知されたときに上記ワードをデータバス145上に/からラッチする。上記転送が完了したときにDMAコントローラ144はプロセッサ139に割り込みを掛けることから、プロセッサ139は同一チャネル上で別の転送を適時な様式でプログラムし得る。
7.2.2 EDRLエキスパンダ
図19に示されたEDRLエキスパンダユニット(EEU)140は、EDRL圧縮された2値画像を解凍する。
。如何にしてコード化されるかに関わらず各エッジは最終的に、同一ラインにおける先行エッジからの該エッジの距離へとデコードされる。この距離すなわちランレングスはその後、画像の対応部分を表現する1の各ビットもしくはゼロの各ビットのストリングへとデコードされる。解凍アルゴリズムもまた、5.2.3.2節に定義されている。
edge)コードによれば単に、現在基準エッジがスキップされるだけである。再び、次のランレングスが上記ランレングスエンコーダから抽出され、上記基準エッジに加算される。
する上で十分な大きさを有するラインバッファ164へ出力ランレングスをデコードする。この出力ランレングスデコーダに受け渡されたランレングスは基準倍率153と乗算されることから、このデコーダは1600dpiのラインを生成する。そのラインは、出力ピクセルFIFO165を介して基準倍率倍されて出力される。これにより、必要な垂直方向の換算が簡素なライン復元で達成される。上記EEUは、その画像スケーリングに組み込まれたエッジスムージングと共に設計され得る。テンプレートマッチングに基づく簡素なスムージング方式は極めて効果的であり得る[非特許文献10]。これは、低解像度ランレングスデコーダとスムーズ換算ユニットとの間にマルチラインバッファを要するが、高解像度ランレングスデコーダを排除するものである。
EDRLエキスパンダ状態マシン155はEDRLストリームデコーダ154により供給された各コードに応じてエッジ計算及びランレングス展開ロジックを制御する。該マシンは、現在コードワードの長さを上記EDRLストリームデコーダに供給し、且つ、現在のデルタコードに関連するデルタ値を上記エッジ計算ロジックに供給する。上記状態マシンはまた、上記制御レジスタからの開始及び停止制御信号と、上記エッジ計算ロジックからのend−of−line(EOL)信号とに対して応答する。
図21に示されたランレングスデコーダ157/158はランレングスを、出力ストリームにおける対応長さの1の各ビットもしくはゼロの各ビットのシーケンスへと展開する。ラインの最初のランは白色(色0)と想定される。各ランは、その先行ランの逆の色であると想定される。最初のランが実際に黒色(色1)であれば、それはゼロ長さの白色ランにより先行されねばならない。上記ランレングスデコーダは、現在の色を内部的に追尾する。
トを付加する。各ランレングスは典型的に8の整数倍ではないことから、画像における最初のラン以外のランは、一般的にバイト整列されない。上記ランデコーダは、現在において構築されつつあるバイト内で利用可能なビット数を、バイト空間レジスタ180内に維持する。これは、デコードの開始時において、且つ、バイト毎の出力時に、8へと初期化される。
図22に示されたランレングスエンコーダ159は、上記入力ストリームにおけるゼロもしくは1のビットのランを検出する。ラインの最初のランはホワイト(カラー0)と想定される。各ランは、その先行ランの逆のカラーであると想定される。最初のランが実際に黒色(カラー1)であれば、上記ランレングスエンコーダはそのラインの最初にてゼロ長さのホワイトランを生成する。上記ランレングスデコーダは、現在のカラーを内部的に追尾する。
図23に示されたJPEGデコーダ143は、JPEG圧縮されたCMYKコントーン画像を解凍する。
上記JPEGデコーダへの入力は、JPEGビットストリームである。上記JPEGデコーダからの出力は、1グループのコントーンCMYK画像ラインである。
図24に示されているハーフトーン化装置/コンポジタユニット(HCU)141は、コントーンCMYK層を2値CMYKにハーフトーン化する機能及びハーフトーン化されたコントーン層の上に黒色層を合成する機能を兼ねている。
HCUは、指定された幅及び長さのドットページを生成する。幅及び長さは、HCUの始動に先立ち、ページ幅レジスタ及びページ長レジスタに書込まれなくてはならない。ページ幅はプリントヘッド171の幅に対応する。ページ長は、目標ページの長さに対応する。
HCUは、指定された基準倍率に基づいて水平方向及び垂直方向の両方向でコントーンデータをプリンタ解像度に合わせて拡縮する。この基準倍率は、HCUを始動させる前に、コントーン基準倍率レジスタに書込まれなくてはならない。
汎用256層ディザボリュームは、異なる強度レベルを非干渉化させることにより、ディザセル設計において大きな柔軟性を与える。汎用ディザボリュームは大きいものであり得、例えば64×64×256ディザボリュームは128KBのサイズをもつ。同様に、各色成分がこのボリュームからの異なるビットの検索(retrieval)を必要とすることから、これらのボリュームのアクセス効率は低い。実際には、ディザボリュームの各層を完全に非干渉化させる必要は全くない。ボリュームの各ドット列は、256の分離したビットではなくむしろ固定された閾値セットとして実現することが可能である。例えば3つの8ビット閾値を使用すると、24ビットしか消費されない。ここでn個の閾値がn+1個の強度間隔を定義づけ、これらの間隔内で対応するディザセルの場所が交互にセットされないか、又はセットされた状態となる。ディザされているコントーン画素値は、n+1個の間隔の1つを一意的に選択し、こうして、対応する出力ドットの値が決定され
る。
合成ユニット205は、ハーフトーン化されたCMYK層ドット全体上に黒色層ドットを合成する。黒色層不透明度が1である場合には、ハーフトーン化されたCMYはゼロにセットされる。
クロック有効化ジェネレータ206は、コントーンCMYK画素入力、黒色ドット入力及びCMYKドット出力を刻時するため、有効化信号を生成する。
プリントヘッドインターフェース(PHI)142は、プロセッサがメムジェットプリントヘッドに印刷すべきドットをロードし、実際のドット印刷プロセスを制御する手段である。PHIは以下を備える。
・一定の与えられた印刷ラインのためのドットをローカルバッファ記憶装置内にロードし、それをメムジェットプリントヘッドに必要とされる順序に書式化するラインローダ/フォーマットユニット(LIFU)209、 ・データをメムジェットプリントヘッド63に転送し、印刷中のノズル吐出シーケンスを制御するメムジェットインターフェース(MJI)210。
7.3.1 ラインローダ/フォーマットユニット
ラインローダ/フォーマットユニット(LLFU)209は、一定の与えられた印刷ラインのためのドットをローカルバッファ記憶装置内にロードし、それらをメムジェットプリントヘッドに必要とされる順序にフォーマットする。LLFUは、ページを場合によって印刷するためにメムジェットインターフェースに対し予め計算されたノズル有効化ビットを供給することを担当している。
ライン全体がひとたび第2のバッファ214からプリントヘッドまでメムジェットインターフェースを介して転送された時点で、読取り及び書込みプロセスは、バッファをスワップする。第1のバッファ213はここで読取られ、第2のバッファは、新しいデータラインでアップロードされる。これは、図29の概念的概観を見ればわかるように、印刷プロセス全体を通して反復される。
2つのバッファ213,214の各々は、1色につき1つずつの計4つのサブバッファ220,221,222,223に分割される。全ての偶数ドットは、図31に示されているように、各色のバッファ内の奇数ドットの前に置かれる。
7.3.1.2.1 読取り
読取りのためのアドレス生成は簡単である。サイクル毎に、特定のセグメントについて1色あたり1ビットを表す4ビットを取り出すのに使用される1つのビットアドレスを生成する。現行のラインビットアドレスに400を加えることにより、次のセグメントの等価ドットまで前進する。バッファ内で奇数及び偶数のドットは分離されていることから、400(800ではなく)を加える。偶数ドットを表す8セグメントの2セットについて32ビットの2セットを検索するため、これを16回行い(得られたデータは、MJI32ビットに1度に転送される)、奇数ドットをロードするためにさらにもう16回行う。
この32サイクルプロセスは400回くり返され、毎回開始アドレスを増分する。こうして400×32サイクルで、合計400×32×4(51,200)のドット値が、プリントヘッドにより必要とされる順序で転送される。
書込みプロセスも同様に簡単である。4本のDMA要求ラインがDMAコントローラに出力される。返信DMA肯定応答ライン(return DMA Acknowledge line)により要求が満たされるにつれて、適切な8ビット宛先アドレスが選択され(13ビット出力アドレスの下部5ビットは考慮しない値( don’t care value)である)、肯定応答信号は、
適正なバッファのWriteEnable制御ラインまで移行させられる(現行の書込みバッファはCurrentReadBufferである) 。8ビットの宛先アドレスは、1色につき1アドレスずつ、4つの現行アドレスから選択される。DMA要求が満たされるにつれて、適切な宛先アドレスが増分され、対応するTransfersRemai
ningカウンタが減分される。DMA要求ラインは、その色について残っている転送の数がゼロでない場合にのみセットされる。
メムジェットインターフェース(MJI)211はデータをメムジェットプリントヘッド63に転送し、印刷中のノズル吐出シーケンスを制御する。
いるような予熱サイクル及び清浄サイクルの機能を備える。高速及び低速印刷モードの両方が利用可能である。各色についてのドット計数も同様にMJIによって維持される。 MJIは、次の2つのデータ源の選択からプリントヘッド内にデータをロードする。
7.3.2.1 プリントヘッドに対する接続
MJI211は、MJIとの関係における入力及び出力の検知と合わせて、プリントヘッド63に対する以下のような接続を有する。名前は、プリントヘッド上のピン接続に整合する(8インチのプリントヘッドの配線方法の説明については、6.2.1節を参照されたい)。
AEnableライン及びBEnableライン上の吐出パルスの継続時間は、(温度及びインク特性によって左右される)インクの粘度及びプリントヘッドに利用可能な電力量によって異なる。標準的なパルス継続時間の範囲は1.3〜1.8μsである。従って、MJIは、プリントヘッドからのフィードバックによって指標付けされるプログラミング可能なパルス継続時間表230を有する。このパルス継続時間表は、より低コストの電源の使用を可能にし、より精確な液滴の噴射の一助となる。
・ユーザーによる輝度設定値(ページの記述から)
・インクの粘度曲線(QAチップから)
・Rsense
・Wsense
・Vsense
・Tsense
MJI211は、ドット計数レジスタ240内のプリントヘッドから吐出された各色の
ドット数の計数を維持する。各色についてのドット計数は、プロセッサ制御下で信号241により個々にクリアされる32ビット値である。32ビットの長さで、各ドット計数は、30.48cm(12インチ)ページで17ページ分の最大被覆率ドット計数を保持することが可能であるが、標準的な利用においては、ドット計数は、各ページの後に読取られてクリアされることになる。
プロセッサ139は、レジスタセットを介してMJI211と通信する。レジスタにより、プロセッサは印刷をパラメータ化し、かつ印刷の進度についてのフィードバックを受取ることが可能である。
清浄及び予熱サイクルは、単に適切なレジスタをセットすることによって達成される。すなわち、
・SetAllNozzles=1
・低継続時間(予熱モードの場合)又は清浄モードについては適切な液滴吐出継続時間のいずれかにPulseDurationレジスタをセットする。
・ノズルが吐出されるべき回数となるようNumLinesをセットする。
・Goビットをセットし、印刷サイクルが完了した時点でGoビットがクリアされるのを待つ。
7.4.1 プロセッサ
プロセッサ139は、ページ受信、展開及び印刷中にその他の機能ユニットを同期化する制御プログラムを実ラインする。これは、さまざまな外部インターフェースのためのテバイスドライバも実行し、ユーザーインターフェースを介してユーザーの動作にも応答する。
プログラムROMは、システムブート中にメインメモリ内にロードされるICP制御プログラムを保持する。
Rambusインターフェースは、外部8MB(64Mbit)のRambusDRAM(RDRAM)に対する高速インターフェースを提供する。
7.5 外部インターフェース
7.5.1 USBインターフェース
ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースは、標準的なUSBデバイスインターフェースを提供する。
スピーカインターフェース250(図35)は、メインメモリからのサウンドクリップのDMA媒介された転送に用いられる小型FIFO251、各々の8ビットのサンプル値を電圧に変換する8ビットのデジタル−アナログ変換器(DAC)252、及び外部スピーカに供給を行う増幅器253を備える。FIFOがエンプティであるとき、そのFIFOはゼロ値を出力する。
プロセッサは、単にスピーカインターフェースのDMAチャンネルをプログラミングすることによってスピーカにサウンドクリップを出力する。
7.5.3 パラレルインターフェース
パラレルインターフェース231は、一定数のパラレル外部信号ライン上に入出力を提供する。
シリアルインターフェース232は、2つの標準的な低速シリアルポートを提供する。
インクカートリッジ内のQAチップ233は、可能なかぎり最良の印刷品質を維持するために必要とされる情報を備えており、認証チップを用いて実現される。認証チップ内の256データビットは、以下のように割り当てられる。
標準的なJTAG(Joint Test Action Group)インターフェースが、テスト用に備えられている。チップの複雑性に起因して、BIST(Built
in Self Test)及び機能ブロック絶縁を含めたさまざまなテスト技術が必要とされる。チップテスト回路全体について、チップ面積の10%のオーバヘッドが仮定される。
この節では、iプリントのためのあらゆるホストベースのプリンタドライバの一般的態様について説明する。
8.1 グラフィクス及び画像形成モデル
ここで、プリンタドライバがホストグラフィクスシステムと密に結合され、その結果、プリンタドライバがさまざまなグラフィクス及び画像形成操作、特に合成操作及びテキスト操作のためのデバイス特有の処理を提供可能であるとする。
立した色を、ユーザーの選択したiプリント特有のICC(International
Color Consortium)カラープロフィールに基づき、標準的な方法でiプリント特有のCMYKへと変換することが可能であるとする。カラープロフィールは、通常、ユーザーがプリンタにおける出力媒体(すなわち普通紙、塗被紙、OHP用紙など)を指定するときにユーザーにより暗黙の内に選択される。プリンタに送られたページ記述は常に、デバイス特有のCMYK色を含んでいる。
プリンタのページ記述は、267ppiのコントーン層と800dpiの黒色層を有している。黒色層は概念的に、コントーン層より上方に位置する。すなわち黒色層はプリンタによりコントーン層上にわたって合成される。従って、プリンタドライバは、中解像度のコントーン層261と高解像度の黒色層262を対応して含むページバッファ260を維持する。
層しか存在しないときには当然作動するが、2層が存在する場合にはそうはいかず、これらの層は後で合成されることになる。従って、何時コントーン層上に配置されようとしているオブジェクトが黒色層上の何かを覆い隠しているかを検知することが必要である。
コントーンオブジェクトがたとえ完全に不透明にではなくても、コントーンオブジェクトが黒色層を覆い隠す場合には常に、影響を受けた黒色層の画素は、黒色層からコントーン層へと押し出され、すなわちコントーン層と合成され(規則3)、黒色層から除去される(規則4及び規則5)。コントーンオブジェクトはこのときコントーン層と合成される(規則6)。
中解像度の前景黒色層は示されていないが、潜在的に存在している。規則1が高解像度の前景黒色層に適用される場合には常に、規則2が中解像度前景黒色層に必然的に適用される。規則4が適用される場合にはつねに、規則5も必然的に適用される。
のオブジェクトを覆い隠すコントーンオブジェクト300を示す。
8.4 ページの圧縮及び送出
ページレンダリングがひとたび完了すると、プリンタドライバはグラフィクスシステム内のカラーマネージメント機能の補助により、コントーン層をiプリント特有のCMYKに変換する。
9.1 ウィンドウズ9X/NT印刷システム
ウィンドウズ9x/NT印刷システム(非特許文献8)(非特許文献9)においては、プリンタ320は、グラフィクスデバイスであり、1つのアプリケーション321がグラフィクスデバイスインターフェース322(GDI)を介してプリンタ320と通信する。プリンタドライバグラフィクスDLL323(ダイナミックリンクライブラリ)は、GDIによって提供されるさまざまなグラフィクス機能のデバイスに依存する点を実現する。
iプリントはUSB IEEE−1284エミュレーションを使用することから、iプリントのために言語モニターを実現する必要は全くない。
本節の残りの部分では、プリンタドライバグラフィクスDLLの設計について記述する。これは、適切なウィンドウズ9x/NT DDK文書(非特許文献8)(非特許文献9)と合わせて読まれるべきものである。
GDIは、1つのアプリケーションがデバイス表面上で描画することを可能にする機能、すなわち表示スクリーン又は印字済みページの抽象化を提供する。ラスターデバイスについては、デバイス表面は概念上1つのカラービットマップである。アプリケーションは、デバイスとは独立して、すなわちデバイスの解像度及び色特性とは独立した形で表面上に描画し得る。
ラスタプリンタは、理論的には、ウィンドウズ9x/NT下で標準的なプリンタドライバコンポーネントを利用することができ、これは、プリンタドライバトリビアルを展開するジョブを行うことが可能である。これは、単一のビットマップとしてデバイス表面をモデリングする能力に依存する。これに付随する問題は、テキスト及び画像が同じ解像度でレンダリングされなくてはならないということである。このことは、テキストの解像度を危険にさらすかあるいは、過度に多い出力データを生成して性能を危うくするかのいずれかである。
プリンタドライバは、以下を含む多数の標準機能をサポートしなければならない。
実際には、デバイス表面の管理及びそれへのGDIアクセスの媒介というのは、プリンタドライバが以下の付加的な機能をサポートしなければならないことを意味している。
画像の複製、描線(stroking path)及び領域の充填は全てコントーン層上で起こるが、一方、黒ベタのテキストのレンダリングは、2値黒色層上で起こる。さらにまた、黒色ではないテキストのレンダリングは、黒色層上でサポートされていないことから、コントーン層上で起こる。換言すると、ストローク又は黒ベタでの充填は、黒色層上でラインなわれ得る(そのように選択した場合)。
いる。
レンダリングされる前に各コントーンオブジェクトの幾何形状を決定し、よってコントーンオブジェクトがどの黒色画素を覆い隠しているかを効率よく決定することが可能である。DrvCopyBits及びDrvPaintの場合、幾何形状は、1組の矩形として列挙可能なクリップオブジェクト(CLIPOBJ)によって決定される。
9.3.3 テキストのレンダリング
DrvTextOutの場合にも、事はさらに複雑になる。まず第1に不透明な背景がある場合、それは、コントーン層上のその他のいずれかの充填と同様に扱われる(DrvPaint参照)。前景ブラシが黒色でない場合、又は混合モードが実際上不透明でない場合、又はフォントが拡大縮小不能である場合、又はフォントがアウトラインストロークを指示している場合、呼出しはコントーン層に適用されるべきEngTextOutにパントされる。しかしながら、呼出しがパントされる前に、ドライバは、そのビットマップを(FONTOBJ_cGetGlyphsを介して)得ることによって、各グリフの幾何形状を決定し、黒色層に対し通常の覆い隠しチェックをラインなう。
複雑な混合モードの禁止が含まれる。
ドライバは、800dpiにおける正確な位置づけを可能にするため、高精度の固定小数点フォーマットでGDIによりグリフ位置(ここでもまた267ppiのデバイス座標で)が供給されるよう要求するべく、DEVINFO内でGCAPS_HIGHRESTEXTをセットしなければならない。ドライバがビットマップではなくむしろアウトラインとしてグリフをキャッシュすべきであるということをGDIに指示し得るように、同ドライバはDrvGetGlyphMode機能の実施も提供しなければならない。理想的には、ドライバは、効率的なメモリを可能にするレンダリングされたグリフビットマップをキャッシュすべきである。一定のポイントサイズ以下のグリフのみがキャッシュされるべきである。
前述したように、コントーン層はJPEGを用いて圧縮される。順方向離散的余弦変換(DCT)は、JPEG圧縮において最もコストが高くなる部分である。現行の高品質ソフトウェア実現においては、各々の8×8ブロックの順方向DCTは、12の整数乗算及び32の整数加算を必要とする(非特許文献7)。ペンティアムプロセッサ上では、整数乗算には10サイクルが必要であり、整数加算には2サイクルが必要である(非特許文献11)。これは、184サイクルというブロックあたりの合計コストに等しい。
Claims (8)
- ディザボリュームを備える多重閾値ディザ(203)によるハーフトーン化方法であって、前記多重閾値ディザ(203)は、コントーンカラーピクセル値のアレイ形態のコントーンカラー画像を、ハーフトーン化することによってバイレベルの出力ドット値にし、
前記ハーフトーン化方法は、
n個の閾値の固定された組によって、前記ディザボリュームのそれぞれディザセルの位置を示すディザセル位置を表わす表示ステップであって、前記ディザセル位置は、前記出力ドット値の位置に対応し、n個の前記閾値は、n+1個の明暗度間隔を規定し、n+1個の前記明暗度間隔は、前記出力ドット値が未設定状態であることを示す0と、前記出力ドット値が設定状態であることを示す1とに交互に規定されることと;
n+1個の前記明暗度間隔のうちの一つを一意に選択するために前記コントーンカラーピクセル値をn個の前記閾値と比較することによって、前記コントーンカラーピクセル値に対応する前記出力ドット値を決定する決定ステップと
を有する、ハーフトーン化方法。 - 前記多重閾値ディザ(203)は更に、前記コントーンカラー画像の色成分ごとに、多重閾値ユニット(204)を1つずつ備え、
それぞれ前記多重閾値ユニット(204)は、互いに異なるn個の前記閾値を有する多重閾値を備え、
前記多重閾値ユニット(204)の全ては、前記ディザボリュームに作動可能に接続し、
前記決定ステップでは、
前記ディザセル位置に対応する前記コントーンカラーピクセル値が、n+1個の前記明暗度間隔のうちのいずれに規定されるか判定することによって、それぞれ前記多重閾値ユニット(204)が前記出力ドット値を決定する、
請求項1記載のハーフトーン化方法。 - 前記nは3である、請求項2記載のハーフトーン化方法。
- 前記閾値は8ビットである、請求項3記載のハーフトーン化方法。
- 前記コントーンカラー画像は、色成分ごとに前記コントーンカラーピクセル値を備え、
色成分ごとの前記コントーンカラーピクセル値の間でディザセル位置合わせが必要な場合、前記ハーフトーン化方法は更に、
前記多重閾値を1回だけ検索するステップと;
検索した前記多重閾値を使用することによって、それぞれ前記コントーンカラーピクセル値をディザするステップと
を有する、
請求項2記載のハーフトーン化方法。 - 前記コントーンカラー画像は、色成分ごとに前記コントーンカラーピクセル値を備え、
色成分ごとの前記コントーンカラーピクセル値の間でディザセル位置合わせが必要ない場合、前記ハーフトーン化方法は更に、
前記ディザセルをサブセル(205)に分割するステップと;
前記サブセル(205)を個々のアドレス可能なメモリに記憶するステップと;
前記サブセル(205)ごとに、互いに異なる前記多重閾値を並列に検索するステップと
を有する、
請求項2記載のハーフトーン化方法。 - 前記サブセル(205)の数は4つであり、
前記多重閾値ディザ(203)は、ディザセルアドレスジェネレータを備え、
前記多重閾値は、それぞれ互いに異なる3つの前記閾値を有する3重閾値であり、
それぞれ前記多重閾値ユニット(204)は、前記3重閾値を有する3重閾値ユニット(204)であり、
前記ハーフトーン化方法は更に、
前記3重閾値ユニット(204)が、前記コントーンカラーピクセル値を受信するステップと;
前記ディザセルアドレスジェネレータが、4つの前記サブセル(205)に対応する前記3重閾値ユニット(204)のために4つの四方向マルチプレクサと共に動作することによって、4組の互いに異なる前記3重閾値の検索を制御するステップであって、4組の前記3重閾値のそれぞれは、4個の前記サブセル(205)のそれぞれに対応することとを有する、
請求項6記載のハーフトーン化方法。
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